「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿...

14
「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿病医を promote する委員会から) はじめに 日本糖尿病学会「女性糖尿病医を promote する委員会」は,2011 年 6 月に設置が決定され 2012 年 11 月 に発足いたしました.パブリックコメントを通じた学会員の皆様方のご意見をもとに問題点の洗い出しを 行い,女性糖尿病医を promote する委員会報告として「女性糖尿病医を支援するための提言」を作成させ ていただきました.本提言は,学会誌「糖尿病」2014 年 10 月号に掲載されていますとともに,「女性糖尿 病医を promote する委員会」が作成しております糖尿病学会ホームページの「女性糖尿病医サポートの取 り組み」サイトにも掲載しております. 「女性糖尿病医を支援するための提言」は,1.専門医について,2.学術集会について,3.役職・クオー タ制について,4.キャリア支援について の 4 本の柱より成り立っています.現在,活動中の第二次女性 糖尿病医を promote する委員会は,本提言の実行・実現を目的に,活動しています. 第二次女性糖尿病医を promote する委員会が実施した「専門医実態調査アンケート」は,女性糖尿病専 門医を対象とした日本糖尿病学会「My Page」を通じたアンケート調査です.これまでに糖尿病学会にお いて女性糖尿病専門医を対象にした調査はなく,今回はその実態を調査いたしました.日本糖尿病学会に おきましては,糖尿病専門医の男女比率は 27%であり,医師会員の男女比率と同等でありますため,男女 格差は認められませんが,学術評議員の女性比率は 8%と低く,女性糖尿病専門医のキャリアアップに課 題があることが推測されます.本アンケートでは,女性糖尿病専門医の専門医取得時期,研修指導医取得 状況,現在の勤務形態および役職を中心にその実態を調査いたしました.女性糖尿病専門医の実態を把握 することにより,より的確な支援につながるものと確信しております. アンケートは全対象者 1,346 名中,回答者は 449 名で 33.4%でした.ご回答いただきました女性糖尿病 専門医の方々に心から感謝申し上げます. 平成 27 年 10 月 日本糖尿病学会 第二次女性糖尿病医を promote する委員会 委員長 成瀬桂子 ■委員長 成瀬 桂子 ■委員 安孫子 亜津子,柳町 幸,川浪 大治,小谷 紀子,寺井 愛,田中 伸枝, 岡田 由紀子,馬屋原 豊,池田 香織,藤川 るみ,南 昌江,中山 ひとみ (下線:分析担当者) ■担当理事・オブザーバー 植木 浩二郎 ― 21 ― 糖尿病 News No. 2(2015)

Transcript of 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿...

Page 1: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿病医を promote する委員会から)

はじめに

 日本糖尿病学会「女性糖尿病医を promote する委員会」は,2011 年 6 月に設置が決定され 2012 年 11 月に発足いたしました.パブリックコメントを通じた学会員の皆様方のご意見をもとに問題点の洗い出しを行い,女性糖尿病医を promote する委員会報告として「女性糖尿病医を支援するための提言」を作成させていただきました.本提言は,学会誌「糖尿病」2014 年 10 月号に掲載されていますとともに,「女性糖尿病医を promote する委員会」が作成しております糖尿病学会ホームページの「女性糖尿病医サポートの取り組み」サイトにも掲載しております. 「女性糖尿病医を支援するための提言」は,1.専門医について,2.学術集会について,3.役職・クオータ制について,4.キャリア支援について の 4 本の柱より成り立っています.現在,活動中の第二次女性糖尿病医を promote する委員会は,本提言の実行・実現を目的に,活動しています.

 第二次女性糖尿病医を promote する委員会が実施した「専門医実態調査アンケート」は,女性糖尿病専門医を対象とした日本糖尿病学会「My Page」を通じたアンケート調査です.これまでに糖尿病学会において女性糖尿病専門医を対象にした調査はなく,今回はその実態を調査いたしました.日本糖尿病学会におきましては,糖尿病専門医の男女比率は 27%であり,医師会員の男女比率と同等でありますため,男女格差は認められませんが,学術評議員の女性比率は 8%と低く,女性糖尿病専門医のキャリアアップに課題があることが推測されます.本アンケートでは,女性糖尿病専門医の専門医取得時期,研修指導医取得状況,現在の勤務形態および役職を中心にその実態を調査いたしました.女性糖尿病専門医の実態を把握することにより,より的確な支援につながるものと確信しております.

 アンケートは全対象者 1,346 名中,回答者は 449 名で 33.4%でした.ご回答いただきました女性糖尿病専門医の方々に心から感謝申し上げます.

平成 27 年 10 月日本糖尿病学会 第二次女性糖尿病医を promote する委員会

委員長 成瀬桂子

■委員長  成瀬 桂子■委員  安孫子 亜津子,柳町 幸,川浪 大治,小谷 紀子,寺井 愛,田中 伸枝,  岡田 由紀子,馬屋原 豊,池田 香織,藤川 るみ,南 昌江,中山 ひとみ (下線:分析担当者)■担当理事・オブザーバー  植木 浩二郎

― 21 ―

糖尿病 News No. 2(2015)

Page 2: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

1.調査の背景と目的 わが国の糖尿病患者数は一千万人近くに増加し,早期からの介入とその継続を必要としている.糖尿病専門医における女性の割合は 27%であり,医師会員の男女比と同等である.彼女らが,ワークライフバランスを育みながらも責任ある業務を担当し,その専門性を維持し,キャリアアップしていくことは,医師不足や男性医師も含めた医師の過重労働を解決する一手段となるとともに,わが国の糖尿病学の発展にも寄与するものと考えられる. 一方で,女性糖尿病医を対象とした全国的な実態調査は,これまで一度も行われていない.そこで,本調査は,今後の女性糖尿病医の支援をさらに有効なものにするために,女性糖尿病専門医の現況を把握することを目的とした.

2.調査設計・期間:2015 年 3 月 23 日~4 月 6 日・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で日本糖尿病学会「My Page」登録済みの会員 1,346 名・方法:日本糖尿病学会「My Page」アンケートシステムを介したウェブ回答・回収率 33.4%(449 名)

3.調査票の作成および分析について 調査票の作成および分析については,日本糖尿病学会 第二次女性糖尿病医を promoteする委員会が行い,調査については,日本糖尿病学会事務局が担当した.

4.分析結果 4―1.回答者の属性 本調査に回答いただいた女性糖尿病専門医 449 名の年齢内訳は,31~40 歳が 45.2%と最も多く,次いで 41~50 歳が 32.3%,51~60 歳が 18.7%,61 歳以上が 3.8%であった(図 1). 取得学位は,博士が 57.7%,次いで学士が 35.4%,

図 1. 年齢

図 2. 取得学位

図 3. 配偶者の有無

図 4. 配偶者のいる人の配偶者の職業

図 5. 子どもの有無

― 22 ―

糖尿病 News No. 2(2015)

Page 3: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

修士が 6.9%であった(図 2). 配偶者のいる割合は 72.2%で,配偶者のいる人のうち配偶者の職業は医師が 69.4%と多数を占めた(図 3,4).全体の中で子どもがいる割合は 60.4%であった(図 5).

 4―2.専門医取得時期と研修指導医取得状況 専門医取得時期 専門医の取得時期は,卒後 7~10 年が最も多く66.8%で,次いで卒後 11 年~15 年が 22.5%,16 年目以降が 10.7%であり,約 9 割が卒後 15 年目までに取得していた.15 年目までの専門医取得については子どものいない人で 93.3%,子どものいる人で 86.7%であり,

子どもがいると専門医取得の時期がやや遅くなる傾向にあった(図 6).

 研修指導医取得状況 全体における研修指導医の割合は,21.6%であった.年齢や背景を考慮する必要があるが,研修指導医の割合は,配偶者のいない人で 28.0%,配偶者のいる人で19.1%,子どものいない人で 26.4%,子どものいる人で 18.5%であり,配偶者や子どものいる人において研修指導医の取得率が低い傾向を認めた.また,配偶者や子供のいる人の約半数は,将来的にも研修指導医を取得する予定がないと回答した(図 7).

図 6. 専門医取得時期

図 7. 研修指導医取得状況

― 23 ―

糖尿病 News No. 2(2015)

Page 4: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

 4―3.勤務実態 勤務形態 勤務形態は,全体の常勤が 71.0%,非常勤が 23.6%で,働いていない人が 5.3%であった.子どものいない人では常勤が 78.1%,非常勤が 18.5%,働いていない人が3.4%であったのに対し,子どものいる人では常勤が 66.4%,非常勤が 26.9%,働いていない人が 6.6%であり,子どものいる人では非常勤や働いていない割合が高かった.また配偶者のいない人では常勤が85.6%,非常勤が 13.6%,働いていない人が 0.8%であるのに対

し,配偶者のいる人では常勤が 65.4%,非常勤が27.5%,働いていない人が 7.1%であり,配偶者のいる人では子どものあるなしに関わらず,常勤の割合が低く,非常勤や働いていない人の割合が高いことが明らかとなった.(図 8). また,勤務形態を年齢別に見てみると,36~40 歳を中心に常勤ではない割合が高く,36~40 歳では常勤56.4%,非常勤 35.0%,働いていない人の割合 8.5%であった.(図 9)

図 8. 勤務形態

図 9. 年齢別勤務形態

― 24 ―

糖尿病 News No. 2(2015)

Page 5: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

 非常勤の理由 非常勤の人にその理由を尋ねたところ,「育児のため」が最も多く(52.9%),次いで「自身の希望のため」

(22.1%)であった(図 10).

 非常勤から常勤への復帰希望 現在,非常勤の人に常勤への復帰希望を尋ねたところ,全体の 64.4%が将来の常勤への復帰を希望してお

り,その割合は,配偶者の有無,子どもの有無にかかわらずほぼ同等であった(図 11).

 働いていない人の復帰予定(希望)時期 現在働いていない人 24 名を対象に復帰予定時期を尋ねたところ,21 名より回答があり,81.0%が 1 年以内の復帰を予定していた.2 年以上復帰予定のない人は,4.8%であった(図 12).

図 11. 非常勤から常勤への復帰希望

図 10. 非常勤の理由

図 12. 現在働いていない人の復帰予定(希望)時期

― 25 ―

糖尿病 News No. 2(2015)

Page 6: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

 勤務時間 勤務時間について尋ねたところ,382 名より回答があり,常勤とされる 1 日あたり 7.75 時間以上週 4 日以上勤務者が全体の 67.3%,ついで 1 日あたり 7.75 時間未満週 4 日以上の時短勤務者が 19.1%と多かった.常勤者は配偶者のいない人で 82.6%であったのに対し,配偶者のいる人では 61.2%であり,また子供のいない人では 78.8%であったのに対し,子どものいる人で59.7%であった.1 日あたり 7.75 時間未満週 4 日以上の時短勤務者は,特に配偶者または子供のいる人で多く,配偶者のいる人で 23.4%,子供のいる人で 27.3%であった(図 13).

 勤務場所 勤務場所を尋ねたところ,428 名から回答を得た.全体では,大学勤務が 22.7%,200 床以上の病院勤務が 34.1%,200 床以下の病院が 18.0%,研究所が 0.7%,

開業が 17.1%,企業が 0.7%,その他が 6.8%であった.配偶者のいない人,および子どものいない人で,大学勤務や 200 床以上の病院勤務が増え,配偶者や子どものいる人で開業が増える傾向が認められた(図 14).

 認定教育施設 勤務場所が認定教育施設である,また認定教育施設でない場合にも糖尿病を標榜しているか否かを尋ねたところ,426 名から回答を得た.全体では,認定教育施設に勤務している人が 53.5%,認定教育施設ではないが糖尿病を標榜している所に勤務している人が31.2%であった.配偶者のいない人,子どものいない人では認定教育施設で勤務する割合が 60%を超えており,残り 30%程度も認定教育施設ではなくても糖尿病を標榜している所で勤務していた.それに対し配偶者のいる人,子どものいる人は認定教育施設で働く割合が 5 割を切っており,認定教育施設ではないが糖尿

図 13. 勤務時間

図 14. 勤務場所

― 26 ―

糖尿病 News No. 2(2015)

Page 7: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

病を標榜している所で働く割合は 30%と全体とあまり変わりないが,逆に認定教育施設でもなく,糖尿病も標榜していない所で働く割合が 15~20%と,配偶者や子供のいない人と比較して約 2 倍が糖尿病を標榜していない所で働いていることが明らかとなった(図 15).

 4―4.現在の役職 大学,病院,およびクリニック勤務者に現在の役職に

ついて尋ねたところ,全体の 94.7%の 425 名から回答を得た,大学勤務者では,助教が 37.1%と最も多く,次いで医員の 19.8%であった.講師は 7.8%,准教授が6.9%,教授は 0.9%であった.病院勤務者では,医員が50.5%で最も多く,次いで医長が 27.3%,部長・センター長が19.2%,副院長が2.5%,院長は0.5%であった.クリニック勤務者では,院長が46.8%と最も多く,次いで副院長の21.6%,それ以外が31.5%であった(図16).

図 15. 認定教育施設

図 16. 現在の役職

1

1

5

9

43

23

16

16

38

54

52

24

35

100

8

図 16. 現在の役職

― 27 ―

糖尿病 News No. 2(2015)

Page 8: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

まとめ 女性糖尿病専門医の勤務実態を把握し,現状に則した今後の支援を検討していく目的で,日本糖尿病学会

「My Page」を通じたアンケート調査を行った.本調査では,女性糖尿病専門医全体の解析とともに,配偶者の有無および子どもの有無別の勤務実態についても解析を行った. 専門医取得時期は,約 7 割が卒後 7~10 年に,約 2割が卒後 11 年~15 年に取得していた.子供のいる女性医師において専門医取得時期は遅くなる傾向があり,研修指導医取得率も低かった.全体における勤務形態は,常勤が 71%,非常勤が 24%で,働いていない割合が約 5%であった.配偶者または子どものいる女性医師は,配偶者または子供のいない女性医師と比較し常勤の比率が約 20%低かった.年齢別に見ると,36~40 歳を中心に非常勤や働いていない割合が高かった.一方で,現在非常勤として働いている人のうち,約 6 割が将来常勤への復帰を希望しており,また現在働いていない人のうち約 8 割は 1 年以内に復帰予定,約 1 割は 2 年以内に復帰予定であった. 勤務場所は全体では,認定教育施設勤務が約 5 割,認定教育施設ではないが糖尿病を標榜している所に勤

務している人が約 3 割であった.配偶者または子どものいる女性医師は,認定教育施設で働く割合が 5 割を切っており,逆に認定教育施設でもなく,糖尿病も標榜していない所で働く割合が,配偶者または子供のいない女性医師と比較し約 2 倍高くなることが明らかとなった. また現在の役職については,女性糖尿病専門医全体として,大学および一般病院においては,教授や院長・副院長といった管理職の割合が非常に少ないことが明らかとなった. 本調査により,配偶者または子供のいる女性糖尿病専門医は,専門医の取得時期が遅くなる傾向があり,また研修指導医取得率が低く,糖尿病を標榜していないところで勤務する割合も高くなることが明らかとなった.特に 30 代の専門医取得前後のさらなる研鑽を積む時期に,常勤できない女性医師が多く,その後のキャリアアップの障害となっている可能性がある. 女性糖尿病医の潜在的能力を十分に発揮できる環境を整備し,その活躍の場を最大限に拡大するためには,復帰支援,緩やかな昇進プランの提示や女性を対象にした研究助成など,現状に応じた支援が必要である.

― 28 ―

糖尿病 News No. 2(2015)

Page 9: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

5.集計結果表 1. 年齢

年齢 n 数 %31~40 歳 203 45.241~50 歳 145 32.351~60 歳 84 18.761 歳以上 17 3.8総数 449 100.0

表 2. 取得学位取得学位 n 数 %

学士 159 35.4修士 31 6.9博士 259 57.7総数 449 100.0

表 3. 配偶者の有無配偶者の有無 n 数 %

配偶者あり 324 72.2配偶者なし 125 27.8総数 449 100.0

表 4. 配偶者のいる人の配偶者の職業配偶者の職業 n 数 %

医師 225 69.4医師以外の医療従事者 11 3.4医療従事者以外 80 24.7未回答 8 2.5総数 324 100.0

表 5. 子どもの有無子どもの有無 n 数 %

子どもあり 271 60.4子どもなし 178 39.6総数 449 100.0

表 6. 専門医取得時期

専門医取得時期

n 数 %卒後

7~10 年卒後

11~15 年卒後

16~20 年卒後

21年目以降卒後

7~10 年卒後

11~15 年卒後

16~20 年卒後

21年目以降全体 300 101 33 15 66.8 22.5 7.3 3.3配偶者なし 86 29 8 2 68.8 23.2 6.4 1.6配偶者あり 214 72 25 13 66.0 22.2 7.7 4.0子どもなし 129 37 10 2 72.5 20.8 5.6 1.1子どもあり 171 64 23 13 63.1 23.6 8.5 4.8

※子どもの有無の項目を未回答の場合,子どもなしとみなす

表 7. 研修指導医取得状況

研修指導医取得状況

n 数 %研 修 指 導 医 である

将 来 的 に 研 修指 導 医 取 得 を希望している

研 修 指 導 医 を取 得 す る 予 定はない

研 修 指 導 医 である

将 来 的 に 研 修指 導 医 取 得 を希望している

研 修 指 導 医 を取 得 す る 予 定はない

全体 97 144 208 21.6 32.1 46.3配偶者なし 35 44 46 28 35.2 36.8配偶者あり 62 100 162 19.1 30.9 50.0子どもなし 47 64 67 26.4 36.0 37.6子どもあり 50 80 141 18.5 29.5 52.0

※子どもの有無の項目を未回答の場合,子どもなしとみなす

― 29 ―

糖尿病 News No. 2(2015)

Page 10: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

表 8. 勤務形態

勤務形態n 数 %

常勤 非常勤 働いていない 常勤 非常勤 働いていない全体 319 106 24 71.0 23.6 5.3配偶者なし 107 17 1 85.6 13.6 0.8配偶者あり 212 89 23 65.4 27.5 7.1子どもなし 139 33 6 78.1 18.5 3.4子どもあり 180 73 18 66.4 26.9 6.6

※子どもの有無の項目を未回答の場合,子どもなしとみなす

表 9. 年齢別勤務形態

年齢別勤務形態

n 数 %常勤 非常勤 働いていない 常勤 非常勤 働いいない

31~35 歳 50 24 12 58.1 27.9 14.036~40 歳 66 41 10 56.4 35.0 8.541~45 歳 56 20 2 71.8 25.6 2.646~50 歳 55 12 0 82.1 17.9 0.051~55 歳 52 2 0 96.3 3.7 0.056~60 歳 27 3 0 90.0 10.0 0.061 歳以上 13 4 0 76.5 23.5 0.0

表 10. 非常勤の理由非常勤の理由 n 数 %

育児のため 55 52.9介護のため 2 1.9その他,自身の希望のため 23 22.1その他,家族の希望のため 2 1.9それ以外 22 21.2総数 104 100.0

表 12. 現在働いていない人の復帰予定(希望)時期働いていない人の

復帰予定(希望)時期 n 数 %

3 か月以内 7 33.36 ヶ月以内 2 9.51 年以内 8 38.12 年以内 3 14.32 年以上 1 4.8総数 21 100.0

表 11. 非常勤から常勤への復帰希望

非常勤から 常勤への 復帰希望

n 数 %復帰希望

あり復帰希望

なし復帰希望

あり復帰希望

なし全体 67 37 64.4 35.6配偶者なし 11 6 64.7 35.3配偶者あり 56 31 64.4 35.6子どもなし 21 12 63.6 36.4子どもあり 46 25 64.8 35.2

※子どもの有無の項目を未回答の場合,子どもなしとみなす

― 30 ―

糖尿病 News No. 2(2015)

Page 11: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

表 13. 勤務時間

勤務時間n 数

7.75 時間以上/日,週 4 日以上

7.75 時間以上/日,週 1-3 日

7.75 時間未満/日,週 4 日以上

7.75 時間未満/日,週 1-3 日 それ以下

全体 257 20 73 31 1配偶者なし 90 5 9 5 0配偶者あり 167 15 64 26 1子どもなし 119 11 10 11 0子どもあり 138 9 63 20 1

勤務時間%

7.75 時間以上/日,週 4 日以上

7.75 時間以上/日,週 1-3 日

7.75 時間未満/日,週 4 日以上

7.75 時間未満/日,週 1-3 日 それ以下

全体 67.3 5.2 19.1 8.1 0.3配偶者なし 82.6 4.6 8.3 4.6 0.0配偶者あり 61.2 5.5 23.4 9.5 0.4子どもなし 78.8 7.3 6.6 7.3 0.0子どもあり 59.7 3.9 27.3 8.7 0.4

※子どもの有無の項目を未回答の場合,子どもなしとみなす

表 14. 勤務場所

勤務場所n 数

大学 一般病院(200 床以上)

一般病院(200 床以下) 研究所 開業 企業 その他

全体 97 146 77 3 73 3 29配偶者なし 29 52 19 1 17 0 5配偶者あり 68 94 58 2 56 3 24子どもなし 46 68 25 1 19 0 9子どもあり 51 78 52 2 54 3 20

勤務場所%

大学 一般病院(200 床以上)

一般病院(200 床以下) 研究所 開業 企業 その他

全体 22.7 34.1 18.0 0.7 17.1 0.7 6.8配偶者なし 23.6 42.3 15.4 0.8 13.8 0.0 4.1配偶者あり 22.3 30.8 19.0 0.7 18.4 1.0 7.9子どもなし 27.4 40.5 14.9 0.6 11.3 0.0 5.4子どもあり 19.6 30.0 20.0 0.8 20.8 1.2 7.7

※子どもの有無の項目を未回答の場合,子どもなしとみなす

表 15. 認定教育施設

認定教育施設か否か,糖尿病を標榜しているか否か

n 数 %

認 定 教 育 施設である

認定教育施設でない認 定 教 育 施設である

認定教育施設でない糖 尿 病 を 標榜している

糖 尿 病を標榜していない

糖 尿 病 を 標榜している

糖 尿 病を標榜していない

全体 228.0 133.0 65.0 53.5 31.2 15.3配偶者なし 76.0 34.0 12.0 62.3 27.9 9.8配偶者あり 152.0 99.0 53.0 50.0 32.6 17.4子どもなし 102.0 48.0 16.0 61.4 28.9 9.6子どもあり 126.0 85.0 49.0 48.5 32.7 18.8

※子どもの有無の項目を未回答の場合,子どもなしとみなす

― 31 ―

糖尿病 News No. 2(2015)

Page 12: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

表 16. 現在の役職現在の役職 n 数 %

大学

教授 1 0.9准教授 8 6.9講師 9 7.8助教 43 37.1医員 23 19.8大学院生 16 13.8非常勤講師,客員研究員,その他

16 13.8

総数 116 100

病院

院長 1 0.5副院長 5 2.5部長・センター長 38 19.2医長 54 27.3医員 100 50.5総数 198 100.0

クリニック

院長 52 46.8副院長 24 21.6それ以外 35 31.5総数 111 100.0

― 32 ―

糖尿病 News No. 2(2015)

Page 13: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

6.調査票 アンケート実施 Web 画面(日本糖尿学会「MyPage」)

24

6.調査票 アンケート実施 Web 画面(日本糖尿学会「My Page」)

― 33 ―

糖尿病 News No. 2(2015)

Page 14: 「専門医実態調査アンケート」について(女性糖尿 …...・期間:2015年3月23日~4月6日 ・対象:日本糖尿病学会糖尿病専門医を有する女性で

25

専門医実態調査アンケート 設問内容 1. 年齢

31~35 歳 / 36~40 歳 / 41~45 歳 / 46~50 歳 / 51~55 歳 / 56~60 歳 / 61 歳以上 2. 取得学位

学士 / 修士 / 博士 3. 日本糖尿学会 専門医取得時期

卒後 7~10 年 / 卒後 11~15 年 / 卒後 16~20 年 / 卒後 21 年目以降 4. 日本糖尿学会 研修指導医の有無

研修指導医である 将来的に研修指導医取得を希望している 研修指導医を取得する予定はない

5. 現在の勤務実態

常勤 / 非常勤(糖尿病外来) / 非常勤(一般外来) / 働いていない(産休中) / 働いていない(育休中) / 働いていない(介護中) / 働いていない(それ以外(留学等)

6. 非常勤の実態について(設問 5 で「非常勤」と回答された方)

11-1. 非常勤をしている理由

育児のため / 介護のため / その他、自身の希望のため /

その他、家族の希望のため / それ以外

11-2. (非常勤をしている理由が)「それ以外」の場合の具体的な理由

11-3. 非常勤から常勤への復帰予定(復帰希望)

ある / ない

11-4. 非常勤から常勤への復帰予定(復帰希望)時期

3か月以内 / 6ヶ月以内 / 1年以内 / 2年以内 / 2年以上

7. 復帰予定(希望)時期(設問 5 で「働いていない」と回答された方)

3か月以内 / 6ヶ月以内 / 1年以内 / 2年以内 / 2年以上

8. 勤務時間(設問 5 で「常勤」「非常勤」と回答された方)

7.75時間以上/日、週 4日以上

7.75時間以上/日、週 1-3日

7.75時間未満/日、週 4日以上

7.75時間未満/日、週 1-3日

それ以下

9. 勤務場所

大学 / 一般病院(200床以上) / 一般病院(200床以下) / 研究所 / 開業 / 企業 /

その他

10. 勤務場所は日本糖尿学会認定教育施設ですか

○ / ×(糖尿病を標榜している) / ×(糖尿病を標榜していない)

26

11. 現在のポジション

11-1. 大学

教授 / 准教授 / 講師 / 助教 / 医員 / 大学院生 /

非常勤講師、客員研究員、その他

11-2. 病院

院長 / 副院長 / 部長・センター長 / 医長 / 医員

11-3. クリニック

院長 / 副院長 / それ以外

12. 未既婚

未婚 / 既婚

13. 配偶者の職業

医師 / 医師以外の医療従事者 / 医療従事者以外

14. 子供の有無

無し / 1人 / 2人 / 3人 / 4人以上

15. 子供の年齢

未就学児 / 小学生 / 中学生 / 高校生以上 (各人数について回答)

― 34 ―

糖尿病 News No. 2(2015)