東日本大震災・復興協働 アクション 2011 活動報告書 · ⑥ 宮城県気仙沼市...

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- 1 - 全国ヶ所で339人のボランティアが、3,798人・日(30,385時間)、 被災地・日本・世界の大勢の方々と力を合わせながら、 森・田畑・まちの再生、子ども達のサポートなどに取り組みました!~ 東日本大震災・復興協働 アクション 2011 活動報告書 特定非営利活動法人 NICE(日本国際ワークキャンプセンター)

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~ 全国9ヶ所で339人のボランティアが、3,798人・日(30,385時間)、

被災地・日本・世界の大勢の方々と力を合わせながら、

森・田畑・まちの再生、子ども達のサポートなどに取り組みました!~

東日本大震災・復興協働

アクション 2011 活動報告書

特定非営利活動法人 NICE(日本国際ワークキャンプセンター)

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1.はじめに 3月 11日に東日本で起きた巨大地震とそれに伴う津

波は原子力発電所の事故、風評被害等も含め、未曾有

の痛ましい被害を巻き起こしてしまいました。犠牲者

とその関係者の方々に、深くお悔やみ申し上げます。

それから 9 ヶ月間あまり、被災地・日本・世界の多

くの人々・団体が緊急支援に、そして復旧・復興・再

生に向けて、様々な形で活動・連携してきました。

私達 NICE も、今までの 21 年間の活動で培ってきた

経験とネットワークを活かしながら、総力をあげて取

り組んで参りました。気の遠くなるような状況の中で

は、微力ではありますが、それでも大勢の方々とつな

がり、支え合いながら少しずつ成果を重ねております。

4 月 4 日には、①10 年(以上)続ける、②地域とつ

ながり地域主体で、③「支援」から「協働」へ、とい

う 3 つの原則をホームページで打ち出し、その日から

特別ワークキャンプを開始しました。これらの原則は

どれも今までのどこの場所の活動でも当てはまるもの

ですが、忘れずに心がけていくべきだと考えます。

今年の活動は、まだまだ始まりです。被災地のでき

るだけ早い復興と共に、今回の災害が突きつけた普段

の生活から文明のあり方において、私達が目指す「カ

ラフルでヘルシーな世の中」づくりを進めて参ります。

ぜひ、一緒に力を合わせましょう!

NICE 代表 開澤真一郎

CONTENTS

1.はじめに ・・・2 ④SNIWRD(特別国際ワークキャンプ) ・・・10

2.活動の概要 ・・・3 ⑤その他のアクション ・・・11

3.主な活動場所と取り組み 4.企業・団体との連携 ・・・12

①福島県会津若松市 ・・・4 5.頂いたご寄付・助成金と決算 ・・・13

②岩手県陸前高田市 ・・・6 6.メディア掲載等、活動の発信 ・・・14

③岩手県大槌町吉里吉里 ・・・8 7.NICEとは(団体紹介) ・・・15

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2.活動の概要

特別ワークキャンプの開催 ~3,798人・日(30,385時間)が活動~

ワークキャンプとは「合宿型のボランティア活動」であり、当団体の主な事業です。

今回の復興協働アクションの大部分も、ワークキャンプという形を通じて展開しております。

☆開催地:4県の9市町村(下表の 7ヶ所に加え、⑨の事業で福島県川内村・宮城県南三陸町でも活動)

★ボランティア:計339名=長期 25名(うち外国人 5名)+短期 207名(同 32名)+週末 107名

内訳(短期・長期の 232人):女性 57%・学生 32%・平均 28歳(18~81歳)・平均 2.5週間(1~12週間)

【短期(1~5週間)・長期(6週間以上)のワークキャンプ開催表】

事業・開催地 期間 主なワーク 共催団体 短日 長日 短外 長外

① 福島県会津若松市 A 04/04-09/04 避難施設や仮設住宅での子どもケア 寺子屋方丈舎 68 7 14 0

② 福島県会津若松市 B 09/12-11/17 被災者等と、梨・野菜の収穫・加工 寺子屋方丈舎 1 0 0 0

③ 宮城県栗原市 04/04-10/22 自然学校で農作業等の後方支援 くりこま自然学校 24 1 1 1

④ 岩手県陸前高田市 A 04/11-12/19 家・田畑の片づけ、子ども学習支援 市災害ボラセン 57 7 4 0

⑤ 岩手県陸前高田市 B 08/01-12/19 災害ボランティアセンターの運営 市災害ボラセン 0 1 0 0

⑥ 宮城県気仙沼市 07/05-07/11 牡蠣の養殖の再生を手伝い 森は海の恋人 4 0 0 0

⑦ 岩手県大槌町 08/01-10/30 「復活の薪」の薪割りのお手伝い NGO吉里吉里国 12 0 3 0

⑧ 香川県綾川町 07/25-08/13 福島等からの子どもキャンプの運営 ACIS 5 0 0 0

⑨ SNIWRD(各地) 09/23-12/19 各種復興活動と世界の協力網づくり 国際交流基金 2 4 4 4

⑩ 福島県福島市 10/26-10/31 小学校の国際理解授業を運営 船と翼の会ふくしま 2 0 6 0

* 共催:市災害ボラセン=陸前高田市災害ボランティアセンター。ACIS=綾上子どもの里インターナショナルスクール

* 短日/ 短外=短期の日本人/ 外国人。長日/長外=長期の日本人/ 外国人。同じ人が別事業に参加した場合、別々に計算。

* ⑨の事業は、主に④(2ヶ月)、②(2週間)、⑦⑩(各 1週間)で活動。

* ⑨の 2名は 2011年は 5週間以下だが、2012年参加予定と合わせ、長期に分類。

①②

④⑤

⑩ ⑨

【週末(1週間未満)のワークキャンプ開催表】

1 期間 主なワーク 共催団体 参加

1 06/19-06/21 小学校の裏山や田畑の片付け HSBC 12名

2 07/22-07/24 牡蠣の養殖いかだの片付けや庭の瓦礫撤去 HSBC 18名

3 09/12-09/16 海岸に漂着する瓦礫の撤去。個人宅の復旧 Ruff 10名

4 09/26-09/29 個人宅のガラス破片や裏山の瓦礫を撤去 サラマット 13名

5 10/14-10/16 個人宅や田畑の瓦礫撤去・草刈り HSBC 22名

6 11/4‐11/6 個人宅や瓦礫の散らばる田畑の片付け 国際交流基金 4名

8 12/09-12/10 仮設住宅へ椿の苗を寄付・個人宅畑作り 三井生命 28名

* 全て特定の企業・団体向けに企画する「グループ・ワークキャンプ」として開催。

* 全て開催地は岩手県陸前高田市で、陸前高田市災害ボランティアセンターも共催。

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活動が始まった経緯

会津地域では約 1万人の避難者を、主に県内の沿岸部から受け入れた。地震や津波による被害に加え、原発の

放射能漏れからの避難が主な理由。3 月下旬には避難所では衣食住に必要な物資は概ね満たされ、ソフト面(日

常生活や心のケア)での協力にニーズが移りつつあった。特に避難者の2~3割である子ども達に対する、一層

のサポートが求められていた。市内の2ヶ所で子ども達を支援していた寺子屋方丈舎は、これまでも NICE とワ

ークキャンプや中長期ボランティアを共催しており、会津大学短期大学や会津子ども劇場、会津若松市社会福

祉協議会とも連携しながら、4月 4日から活動を行うことになった。

活動の内容

主に子どものケア(主に室内で安全に配慮しながらスポーツや創作で遊ぶ)。場所は 4~5月は一次避難所(総

合体育館、公民館、学校等)、5~6月は二次避難所(旅館やホテル)、6月以降は仮設住宅周辺等。その他、週

末の子どもキャンプの運営手伝い(7~10月)、物資の運搬や仕分け、夏の水害被災地での片づけ、方丈舎のフ

リースクール事業のお手伝い(普段の事務所での子どもの付添い、梨プロジェクトの農作業など)も。

●活動の成果(一部)●

1.述べ 3,500人の子どものケア

これまでのべ 3,500人の被災した子どもたちと遊

びました。市内最大時9カ所の二次避難所、仮設住

宅でプログラムを実施。

2.多面的な活動を実施

子どものケアを中心に、炊き出しの補助から物資

の仕分け、運搬、子どもキャンプなど多岐に渡る活

動を展開。

●共催団体●

特別活動非営利法人 寺子屋方丈舎

会津若松で不登校の子どもが通う居場所(フリ

ースペース)として開始。現在は子ども・若者の

居場所事業、若者が梨畑の維持・再生から学びを

得る梨プロジェクト事業、自然の中でのキャンプ

を通してコミュニケーションを支援する環境教育

事業を実施。子どもの社会参画を支援している。

URL: http://www6.ocn.ne.jp/~houjyou/

3.主な活動場所と取り組み

①福島県会津若松市

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参加者の声

●避難所の体育館には大きめのテレビがあります。

そこから、「i love you & i need you ふくしま」 と

いう地元ソングが流れていました。

そのときわたしの隣にいた3、4歳の男の子が『~

ふくしーま♪』と一緒に口ずさんでいました。

彼らにとって今回の震災はどのような記憶になる

のでしょうか。

数年後『よく覚えてないけどさ、福島ってなんかい

ろいろ大変だったらしーな!今じゃ全然そうぞうで

きないよな!すげーな!』 なんて言って、彼らが地

元を誇りに思えるようになるといいですね。

きっとその子は聞きなれてしまっただけなんでし

ょうが、そんなことを考えてしまい、なんだかじー

んとしてしまいました。

(武藤美紗さん イギリス 2週間参加)

●2週間は長いかな、と最初は思っていましたが、

終わってみるとあっという間でした。

活動で印象に残ったことは、子どもが遊んでいる時

にたまに地震や津波のことを遊びに取り入れていた

ことでした。このときは他の遊びをしている時とは違

う表情をしていた気がしました。

普段遊んでいる時は笑顔で遊んでいたからあまり

感じなかったけど、子どもの心にも震災の影響は強く

残っているんだなと強く感じました。

今回の活動を通して、子どもに一瞬でも和らぐ時間

を与えられたんじゃないかと感じました。

今後はどう心のケアをしていくかを考えなければ

いけないなと感じました。戻ってできることを考え行

動したいと思います。聞いたこと、感じたことを周り

の人に伝えていきたいと思います!!

(古都大吾さん 東京都 2週間参加)

受け入れ先の声 今後の計画

ボランティアは、被災者支援の意味を良く理解し

て活動をしてくれました。子どもと良くコミュニケ

ーションをして遊びをつくり、一緒に笑い・悲しみ

も共有してくれました。ボランティアと現地で活動

する NPOにとって一番大切な事は、目的を共有する

事であると思っています。とくに、社会人を中心と

する参加者の時には目的共有をする事ができ活動が

充実したと思っています。

(NPO法人寺子屋方丈舎 理事長 江川和弥さん)

ボランティアは、はじめての経験を生かして、被

災者とのコミュニケーションで活躍していただけれ

ばと思います。これから、孤独な老人、一人暮らし

の男性の孤独の問題がクローズアップされてきます。

ボランティアだからできる気軽な声かけこそが、今

必要になっていると思います。

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活動が始まった経緯

陸前高田市は、東日本大震災の津波によって、全世帯の8割にもあたる家屋が深刻な被害を受け、多くの人

たちが仮設住宅での生活を送っている。市の中心部にある建物は、市役所・学校なども含めて壊滅状態となっ

ている。NICE では、陸前高田市で国際ワークキャンプを実施していたつながりから、4月11日から米崎町を

中心として、災害ボランティアセンターと連携を取りながら、家屋や畑の片づけ、子どもへの学習支援などを

行ってきた。4月以降から多くのボランティアが、2週間以上滞在をし、多くの成果を残している。

活動の内容

市災害ボランティアセンターに住民から依頼される、様々な作業を実施。被害を受けた家屋と庭、田畑などの

片付け・草刈り・開墾や、大豆の収穫、りんご園の再生、養殖のための筏づくり、松の植樹準備、川に鮭を呼び

戻すための草刈り等を行ってきた。また、放課後に子どもたちに学習支援プログラムを実施。地域住民の方々

と信頼関係を作りながら、場所・時期のニーズに応じた活動をきめ細かく行っている。

●共催団体●

陸前高田市災害ボランティアセンター

3 月 17 日に陸前高田市社会福祉協議会が設

置。主な活動は、ガレキ撤去、草刈り、側溝の

泥出し、畑再生のための細かいガレキ拾い、浸

水した家屋の壁・床はがし及び泥出し、グラウ

ンドの整地、漁協施設清掃、写真洗浄、炊出

し、仮設住宅内の棚づくりなど。

●活動の成果(一部)●

1.長期間、継続しての活動で信頼度◎

4月から継続しての活動で、70名以上が活躍。リ

ピーターも目立った。

2.特別職員を置き、地域での安定した拠点作り

6 月下旬以降、特別専従職員を置き、東北の拠点

として安定した活動を展開。

3.国際的な活動へと展開

国籍・年齢・職業も多様なボランティアが活躍。

最高齢は米国からの 81歳の男性。

②岩手県陸前高田市

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参加者の声

●瓦礫の山と、人がいない静かな街。

初めて陸前高田を訪れた時、何も言葉が出なくて、

ただその場にある果てしない悲しみを感じることが

精一杯でした。その後、私は合わせて 2ヵ月半活動

させて頂きました。瓦礫の撤去、ボランティアセン

ターでの活動の中で、多くのことを学びました。

特に地元の方の優しさと、そして前に進む力には

本当に驚かされ、いつも元気をもらっていました。

それでもやっぱり、哀しみをぬぐいきれない方は

たくさん居て、今この瞬間も苦しい思いをしている

人がいるということを、絶対に忘れたくないです。

また、一人一人の小さな行動や想いは必ずつなが

って、陸前高田の元気にもつながっていると感じる

ことも出来ました。東京に帰ってから、今まで当た

り前と思っていた「日常」に感謝する毎日です。

最後になりましたが、NICEスタッフのみなさん、

メンバーのみんな、支援をしてくださったたくさん

の方々、貴重な経験をさせて頂き本当にありがとう

ございました。これからも、支援を続けていこうと

思います。

(大槻みはるさん 東京都 10 週間参加)

●私が復興ボランティアをして、毎日感じていたこ

とがあります。それは、陸前高田の方々の強さと暖

かさです。

私が滞在していた中で出会った高田の方々で、辛

い思いをしていない方は一人もいませんし、不便な

生活を強いられて、余裕のない方もいらっしゃった

と思います。ですが、私が出会った方々は、それを

見せずに、毎日懸命に生きていました。

それどころか、私たちがワークをしに行くと、ま

だ何もしていないのにすごく喜んでくださり、食べ

物などもたくさんふるまっていただいたり、私たち

NICEは空き寺をお借りして宿泊していましたが、そ

れを知っている方がご飯を作って持ってきてくれた

り、差し入れをしてくれたりしたことも何度もあり

ました。

私がした行動よりも多くのものを、高田の方々か

らいただきました。私ももっともっと何かしたいと

いう思いが日に日に募っていきましたし、今でもそ

の気持ちは変わりません。

いつかまた、高田に行きます。絶対に。

(深澤 悠さん 千葉県 5週間参加)

受け入れ先の声 今後の計画

NICEは、4月から長期間にわたり「現場活動班」と

して継続的に活動していただいていることから、現

場での作業内容を熟知しているとともに、住民の心

情に配慮した丁寧な対応をしていただいています。

そのため、ボランティアセンターとしても、安心し

て現場を任せることができています。また、NICEが

ボランティア数の少ない平日も活動していただいて

いるおかげで、途切れることなく住民のニーズに応

えることができています。NICEは、受付班やオリエ

ンテーション班に対して継続的に人的貢献をしてい

ただいているため、ボランティアセンター運営にお

いて欠かせない存在となっています。

(陸前高田ボランティアセンター)

ガレキ撤去や側溝清掃については、年内で終わる

目途が立たないことから、来年も引き続きボランテ

ィア活動を行う計画である。冬季においては、現場

や仮設住宅の環境変化により冬ならではのニーズも

増えてくることが予想される。そういったニーズに

も応えるべく、今後も継続的にボランティアを派遣

し、住民が安心して暮らせる環境づくりに貢献した

いと考えている。2012年は陸前高田の高校生 20名をア

ジア 4カ国に送る「被災地とつながるワークキャンプ」

を 7/28~8/4に開催する予定。

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活動が始まった経緯

吉里吉里地区は昔から独立の気風が強く、震災直後には町となかなか連絡がつかない中、自前で道路を切り

開き、ヘリポートを作り、燃料を集めて対処した。流出物(瓦礫とは呼びたくないので)の木片を活用して、県

庁職員が避難所近くで風呂場を作り、更に「薪にして売ってみたらどうか」という話に。震災後に地元住民達が

設立した「吉里吉里国」が「復活の薪」として売り出し、大人気に!流出物を使い切った後は、これまで手入れ

されてこなかった人工林に入り間伐し「復活の森づくり」、間伐して建材にならない木材も活用して「復活の薪

づくり」等にも展開。多くの漁師さんは山も持っていながら、もう長いこと手を入れてないそうで、チェンソー

を持つのが初めてだった方も。新たな仕事づくりになり、木材の有効活用や荒れた森も再生できる。

活動の内容

主に、地元の被災者の方々や他のボランティアと一緒に薪割り、釘抜き、袋詰め、木材集め等。森で木の切り

出しや運搬等も。小学校・保育園を訪問して、国際交流活動も行った。

●活動の成果(一部)●

1.5000袋、50トンの薪を生産

売上は 250 万円を越え、被災者の貴重な自立・

生活再建の基となった。

2.個人ボランティアを案内する役割を担う数

日単位で訪れる個人ボランティアを案内するとい

う役割も担うことが出来た。

●共催団体●

特別活動非営利法人 NGO吉里吉里国

津波の前より、もっと豊かな昔の吉里吉里・三陸

の海を取り戻すための、子供・孫の代まで続けねば

ならぬプロジェクトに取り組んでいます。そのため

に今、山の間伐に取り組んでいます。吉里吉里国

「復活の薪」プロジェクトは、その手始めの活動で

した。URL: http://kirikirikoku.main.jp/index.html

③岩手県大槌町吉里吉里

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参加者の声

●震災後、テレビで色んな映像を見たり、ニュースを

聞いたりしていましたが、やはり実際経験したお話は

テレビ越しでは分からないリアルな辛さと共に、今後

亡くなった方へ失礼にあたらないように頑張って生

きていこうという強い思いが感じられました。

「吉里吉里国 復活の薪」の強い思いは確実に吉里

吉里の町と人を変えると思います。

今はまだ復興途中の町ですが、彼らの強い気持ちは

将来への希望でしかないと思います。

(上柳美生さん 大阪府 7か月参加、活動継続中)

●「復活の薪」を作っている小さな作業場には全国か

らボランティアが駆けつけていました。その中で、

埼玉県から来たというご夫婦と小学生のお子さんが

いました。話してみると、奥様が吉里吉里の出身で、

津波でお父様を亡くされたそうです。お母様も避難

されて大変な状況の中、「地元のためにできることを

しようと思って」と、ご家族でボランティアに参加さ

れていたのです。津波でご家族を亡くされた方がボ

ランティアをされているとは思わず、心を打たれま

した。

仕事が終わって、夕食を食べながら吉里吉里国の

方々と話していたときに、「自分たちはたくさんのも

のをなくしたけれど、0からスタートするだけ。で

も福島の人たちは継続している問題がたくさんある。

自分たちより福島の人たちのほうが大変だと思う」と

話されていました。津波で家や家族を亡くしたり、

大変な思いをされているのに、他の人のことを気遣

われている吉里吉里の人たちの優しさと逞しさにこ

ちらが励まされているようでした。

その日は震災から5ヶ月。東北の被災地で同時に花

火が打ち上げられました。あの瓦礫の町の上に上が

る花火、一生忘れることはないと思います。

(吉本紀子さん 神奈川県 1週間参加)

受け入れ先の声 今後の計画

NICE の全員が、吉里吉里人になってくれました。

被災現場の真上に立ち、我々被災者の立場にたって

汗を流して下さいました。その全ての方々は、私た

ちの家族といえます。

(NPO法人 吉里吉里国 事務局 木村孝幸)

吉里吉里の手つかずの、真っ暗な人工林の間伐手

入れを行い、地表に太陽の光を与えたいです。間伐

材を「復活の薪 第二章」として、来秋販売いたしま

す。昔、父・母の暮らしの基本であった薪の文化を

全国に復活させたいです。来年 10 月ごろ、薪まつり

を計画しております。世界中の人たちに集まっても

らいます。吉里吉里の人たちがかって見たことのな

い、大イベントになるでしょう。

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④SNIWRD(被災地ネットワーキング・特別国際ワークキャンプ)

①期間:2011年 9/23~2012年 3/25

②場所:岩手県陸前高田市、大槌町吉里吉

里、福島県会津若松市等

③背景:国際交流基金・日米センターの助

成により、実現。様々なワークキャン

プ、フォーラムや事前・事後の各国での

活動を組み合わせ、以下の成果を狙う。

1)被災地復興を物心両面で応援する。

2)被災経験地のネットワークを創る。

3)友情・相互理解・連帯感を育む。

4)被災地と日本の生の姿を発信する。

5)住民達が意欲と行動力を高める。

④参加者:20名(平均 37歳。女性 11名)

全期間参加:日本2、タイ

前半:日本、米国、メキシコ、ベトナム、

後半:日本、米国、メキシコ、香港

短期1(09/23-10/11):米国、メキシコ、

ベトナム、ネパール

短期2(03/10-03/25):日本2、米国、

メキシコ2、台湾、インドネシア

⑤大まかな日程・場所・内容:

09/24-09/25:川内村(植樹活動に参加)

-10/07:陸前高田市と吉里吉里

-10/10:東京で世界森林アクションサミット

-10/26:会津若松市で農作物の収穫等

-10/31:福島市で国際理解授業等

-12/15:主に陸前高田市で、畑の再生等

-12/18:東京で震災復興ワールドカップ

-01/05:年末年始休み

-03/22:主に陸前高田市で活動。吉里吉

里で森づくり、南三陸町でワカメ収穫、

会津若松市で雪かき等をする可能性も。

-03/24:東京で特別フォーラム

今日は草刈りをしました。今は使われていないこの土地が立派な田んぼに

なって、地元の方々のお役に立てると素晴らしいなあ☆誰も何も話さないけ

ど、同じ気持ちを共有していたよ。復活の東北という長い旅の中で。そう、

東北は必ず復活する!(ベトナムのミアン:活動ブログより)

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⑤その他のアクション

宮城県栗原市

くりこま高原自然学校と共催。東日本大震災では、

被害はなかったものの、自然学校の職員は被災地で

物資の供給等の支援に日々追われていたため、日常

活動に人手が足りない状況になっていた。

そこで、NICE では自然学校が取り組む休耕田の再

生や里山保全、動物の世話を手伝うという、間接的な

後方支援を行った。

宮城県気仙沼市唐桑町

特活)森は海の恋人と共催。唐桑町の舞根地区は、

道路や岸壁が大きく破損・水没し、90%近い家屋が津

波により姿を消した。受入側では再び養殖を行う気

になりづらい住民の方々をバイトで雇い、作業を進

めるが、人手が足りずボランティアを必要としてい

たため、牡蠣の養殖準備(ホタテの殻をロープに固定

したり、山から筏の材料になる木を運搬)を行った。

香川県綾川町

綾上子どもの里インターナショナルスクールと共

催。福島県を含む東北・北関東の 40 人程の母子に、

放射能から逃れてのびのび遊べる機会を提供し、体内

の濃度も下げるために、サマーキャンプの運営。

一緒に創作や自然の中での遊び、農林作業の体験、

震災の体験を現した劇の運営、宿題の指導など。ア

メックス社からのご寄付により、運営。

福島県川内村

毎日新聞社等と共催。川内村では去年毎日新聞社と

植樹祭を始めたが、今年は中止に。が、村の女性グル

ープ達が「やっぱりやりたい!」と声をあげ、実現す

ることになったため、植樹とその準備に SNIWRD のワ

ークキャンプが加わった。「こんな状況の中、わざわ

ざ外国から来てくれて嬉しかった」。川内村の方々は、

どなたのご挨拶でもこう感謝して頂いた。

福島県福島市

内閣府の青少年国際交流事業に参加した OB で作る

「船と翼の会ふくしま」では、JICAの外国人研修生に

よる地元小学校への訪問が今年は中止になったため、

NICE と共催して行うことに。SNIWRD のボランティア

を中心にして、2つの小学校で国際理解の授業を運営

し、また福島大学では震災ディスカッションと学園祭

の補佐も行った。参加者・受入側双方に好評。

その他

★ 宮城県南三陸町では、11 月に SNIWRD のボランテ

ィア達がワカメの植え付けをお手伝いをした。

★ 東京では 4/2、5/7-8、12/18に特別フォーラムを

主催。計約 200名が参加。10/8-10に主催した「世

界森林アクション・サミット」でも震災にも焦点。

★ 他団体とのイベント等の企画も活発に開催。

★ 「エネルギーを考えナイト」を 5月に長野・愛知・

大阪・山口・福岡で開催、約 100名が参加した。

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4.企業・団体との連携

活動が始まった経緯

震災発生後、多くの企業・団体から被災地でのボランティア活動についての問い合わせを受けた。

NICEでは、グループワークキャンプ事業部を中心に各団体からの問い合わせに対応する形でコーディネートし、

被災地でのボランティア活動を行った。

* 活動地・活動日時・参加団体と人数は、P3の表を参照。

参加者の声

● 活動において最も大切なことは、被災者の気持ちにそって作業をするということでした。がれきの中にも

食器や写真など、思い出のある品もありますし、他人である私たちが適当に扱うことで被災者の気持ちを傷

つけてしまうことだってありますし、ボランティアに来ているからといって決して偉い立場にいるわけでも

ありません。作業そのものも大切なことですが、被災者の気持ちを忘れず、震災があったことを忘れず、支

援を続けていくことが必要だと思います。また機会があれば作業中に出会った方々を訪ねたいですし、また

支援をしに行きたいと思います。(HSBC社員の方より)

●活動の成果(一部)●

合計107名が279日・人分を現地で活動。

経験を社内やブログなどでシェアし、継続して活

動を希望する人や個人でその後被災地ボランティ

アに参加する人が出るなどの成果があった。2012

年以降も引き続き、教育機関や企業からの問い合

わせに応じて、震災復興プログラムを企画してい

く。

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5.頂いたご寄付・助成金と決算

頂いた寄付・助成金総額=1,824万円(12/31現在)。

☆個人単独寄付:111万円(52名)

☆団体寄付:795万円(HSBCグループ、一般社団法人 Think the Earth、RUCHI(Rural Centre for Human Interests。

インド)、VSA(Volunteer Sprit Association。タイ)

☆特別ワークキャンプ参加者から: 158万円(232名)

☆助成金: 753万円(日本財団、中央共同募金、国際交流基金、アメリカン・エキスプレス・ジャパン株式会社)

☆イベント:7万円(緊急 MTG、NPO合同春合宿、震災カフェ、計約 200名)

* この他、HSBC社から 3500万円のプロジェクト寄付を頂いたが、2012年に分類する予定。

個人単独寄付を下さった皆さま

鈴木敦様、小堀弘泰様、もりた このみ様、藤本亜樹様、山田恵理子様、岡本みどり様、佐野憲一朗様、

利田陽平様、末吉和弘様、瀬口祐樹様、福山雅臣様、宮崎志津香様、北見靖直様、北村浩司様、倉持貴行様、

浅見典男様、稲本麻菜美様、田崎裕児様、橋本恭子様、近藤一雄様、高藤麗子様、峰岸由香様、神田真希様、

開澤瑞枝様、渡辺淳郎様、見形かおり様、まつうらしげき様、緑と水の連絡会議 事務局長 和田 譲二様、

風間崇克様、サトウマサシ様、青木美佳様、松井祐次郎様、松原瑞浦様、貴志苑子様、長谷部智美様、

谷麻衣子様、徳島英広様、斎藤敬・ちひろ様、岡本徳子様、水口豪様、河村和良様、松原瑞浦様、

西川留美加様、浅井杏里様、ほっふしゅとらす瑞帆様、右手小百合様、原田まどか様、小出直未様、

岩森悠里様、水口美穂様、樋口典子様、梶川由貴様、根来優子様、小井貴史様、勝山麻美様、熊谷誠二様、

田中宏和様、深田健太様、八幡雅之様、大池絵梨香様、直井友樹様、中川崇様、凱風快晴岡田様、寺田恭子様

寄付・助成頂いた皆様の、貴重で多大なご支援に厚くお礼を申し上げます。

「10年は続ける」方針で活動を展開して参りますので、引き続き皆さまのご支援を頂けますと幸いです。

また、「●●に使ってほしい」という形での寄付も受け付けております。どうぞよろしくお願い致します。

決算

収入 金額

1)共催団体の分担・受託金 0 0%

2)協力団体の補助・助成金 7,526,676 44%

3)企業や協力者の寄付 7,949,038 46%

4)活動・収益事業の収入 71,550 0%

5)会費や他の自己資金 1,580,800 9%

合計 17,128,064

* 2,038,387円は 2012年へ繰越。

支出 金額

1)交通費・旅費 3,891,746 26%

2)通信・運搬費 212,302 1%

3)印刷・製本費や資料代 10,654 0%

4)会議・宿泊費や使用料 2,500 0%

5)食費・消耗品費 3,372,671 14%

6)器具・備品・資材費 2,105,414 14%

7)人件費・謝礼金 4,585,000 30%

8)事務局費や保険代 641,268 4%

9)ネットワーク費や委託費 0 0%

10)租税公課 2,900 0%

11)車両減価償却費 217,037 1%

12)雑費・長期戦略費 48,185 0%

合計 15,089,677

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6.メディア掲載等、活動の発信

< 東日本大震災関連で、NICEが掲載された主な媒体の例(他多数) >

媒体名 種別 掲載 内容

1 毎日新聞 新聞 4/16 震災特別ワークキャンプのボランティア募集

2 毎日新聞大阪版 新聞 4/19 被災地ボランティア

3 愛媛新聞 新聞 4/24 被災地復興活動

4 長崎新聞 新聞 4/25 被災地復興活動

5 神奈川新聞 新聞 4/26 被災地復興活動

6 埼玉新聞 新聞 4/26 被災地復興活動

7 神戸新聞 新聞 4/30 被災地復興活動

8 東奥新聞 新聞 5/4 被災地復興活動

9 日本財団 ROADプロジェクト Web 5/5 福島県会津若松市のワークキャンプのレポート

10 日本海新聞 新聞 5/7 被災地復興活動

11 日経ビジネス Associe 雑誌 5/16 震災特別ワークキャンプのボランティア募集

12 毎日新聞 新聞 6/1 震災ボランティア活動

13 福島民報・福島民友 新聞 6/8 福島県会津若松での活動

14 ニッキン 雑誌 7/14 陸前高田市で実施したグループワークキャンプ

15 ソトボラ web 8/23 震災復興 特別ワークキャンプ

16 国際交流基金オンラインマガジンをちこち web 9/1 福島県会津若松市のワークキャンプのエッセイ

17 毎日新聞 新聞 10/29 川内村での植林と SNIWRDワークキャンプ

18 NHK Eテレ(教育テレビ) テレビ 12/18 陸前高田市での SNIWRDによる国際的な生活

【活動ブログ】

会津若松 http://ameblo.jp/ganbare-fukushima/

陸前高田 http://blog.goo.ne.jp/nice_rikuzen

吉里吉里 http://ameblo.jp/kirikiri-nice/

SNIWRD http:/ /tohokurevival.blogspot.com/

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7.NICEとは(団体紹介)

★ 日本やアジアで環境・福祉・開発等の各種ワークキャンプを主催する、若者主体の国際ボランティア NGO

★ 21年間で 2,874回のワークキャンプを主催し、45,661人のボランティア、100万人超の住民が参加。

★ 国連・CCIVS(国際ボランティア活動調整委員会)の副代表、NVDA(アジア・ボランティア発展ネットワーク)の代表

団体の概要

設立 1990年。海外ワークキャンプ経験者7名で結成。

代表 開澤真一郎

会員 正会員:1,083名(2011年 4月現在)

協力会員=9,886名。団体会員:8団体

職員 専従職員 10名 、定期ボランティア約 20名

運営 理事会と総会で、重要事項を決定。

活動のねらい

~カラフルでヘルシーな世の中に~

1)環境保護・福祉・地球協力を創り、広げる

環境・農業・福祉・教育・文化・開発の各分野で、自由・

新鮮な発想と行動力を活かします。気軽で楽しいボランティ

ア活動を広げ、しっかり成果を残します。競争・膨張社会に、

人と人・人と自然の絆を再生します。

2)地域改善の意識・行動を高め、共に進める

住民を大勢巻きこみ、出会いと活動の場を作ります。地域

で取り組む団体と縁のなかった住民を結んだり、国内外の若

い力を呼び込んで、地域の自然・文化資源を活かした元気で

ユニークな地域作りを進めます。

3)地球色の友情・理解・連帯や人を育てる

日本/世界の人々や地域の住民が共に働き、暮らし、笑い、

語り合いながら、自然に友情・理解・連帯を育てます。地球

的な視野や感性、個々の力を伸ばし、発揮する場を創ります。

1~3によって、近現代文明の本質的な諸限界を乗

り越え、貧困・差別・戦争・環境破壊などを克服し、

多様な生態系・文化・個性が生き生きと友好共存す

る地球社会を開拓します!

事業内容

1)日本・アジアで国際ワークキャンプを主催

1~6週間。2010年は 19ヶ国で 98回開催し、32

ヶ国から 821人のボランティアと多数住民が参加。

2)世界の国際ワークキャンプに日本人を派遣

1~6週間。2010年は 53ヶ国のワークキャンプに

574人の日本人を派遣。

3)日本各地で週末ワークキャンプを主催

1~6日間。2010年は 26県で 166回開催し、2,093

人のボランティアと多数の住民が参加。

4)中長期ボランティアを日本で主催・海外へ派遣

6週間以上。2010年は 2ヶ国で 26回開催し、47

人が参加。また 19ヶ国に 89人の日本人を派遣。

5)グループ・ワークキャンプを日本・海外で主催

企業・学生サークル等、特定の団体を対象とした

ワークキャンプ。2010年は 5ヶ国で 22回開催。

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東日本復興協働アクション 2011 活動報告書 無断転載・複製禁止

編集・発行:特定非営利活動法人 NICE(日本国際ワークキャンプセンター)

お問い合わせ:特定非営利活動法人 NICE(日本国際ワークキャンプセンター)

〒160-0022 東京都新宿区新宿 2丁目 1番 14号エレメンツ新宿 401

電話番号:03-3358-7140 FAX:03-3358-7149

メール:[email protected] (代表・開澤) HP: http://www.nice1.gr.jp/