平成30年度 薬局ビジョン実現に向けた薬剤師のか …1 1.事業の位置づけ 日本薬剤師会は、厚生労働省(医薬・生活衛生局総務課)の「薬剤師生涯教育推進事業」の
指導薬剤師資質向上のための タスクフォーススキル...
Transcript of 指導薬剤師資質向上のための タスクフォーススキル...
指導薬剤師資質向上のための
タスクフォーススキルアップ研修
報告書
平成 26 年 12 月 28 日(日) 10:00~17:00
大阪大学中之島センター 7 階 702 号室
主催:大阪大学薬学研究科課題解決型高度医療人養成プログラム運営委員会
プ ロ グ ラ ム
「指導薬剤師資質向上のためのタスクフォーススキルアップ研修」のご案内
平田 收正(大阪大学)
伊藤 栄次(近畿大学)
安原 智久(摂南大学)
拝啓
霜気の候、先生方に於かれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は近畿地区
のワークショップ開催に格別のご尽力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、この度、近畿地区で本年度ワークショップにてタスクフォースを務めていただきました先生方
を対象に、「指導薬剤師資質向上のためのタスクフォーススキルアップ研修」の実施を検討しております。
改訂モデル・コアカリキュラムを受けて大学教育が変わり、実務実習が変わる中で、ワークショップの
在り方も変わる可能性があり、全国レベルでの検討も始まっております。そのような中、改訂モデル・
コアカリキュラムやガイドラインの意図を共有することはもちろんですが、まずは現状のタスクフォー
スの在り方の確認と、今後の改訂モデル・コアカリキュラム対応実習の指導に資するワークショップに
繋がる第一歩を、皆様と共に始めたく思います。
つきましては、下記日程で予定しております「指導薬剤師資質向上のためのタスクフォーススキルア
ップ研修」への参加をお願いいたします。参加の可否を、12 月 14 日(日)までに、安原
([email protected])までお願いいたします。
敬具
記
【日時】 平成 26 年 12 月 28 日(日) 10:00~17:00(予定)
【会場】 大阪大学中之島センター 7 階 702 号室 〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島 4 丁目 3−53
主催:大阪大学薬学研究科 課題解決型高度医療人養成プログラム運営委員会
定員:会場規模により、収容人数に制限がございます。希望者が殺到された場合は、ご希望に添えな
い場合があるかもしれません。予めご了承ください。
備考:ワークショップ形式で行います。昼食をご用意いたします。
<背景>
近年多様化・高度化する医療ニーズへ的確に対応し、未来にわたって健康長寿社会を実現するために
は、多職種連携による充実した地域医療に貢献できる高度医療人としての薬剤師の養成が喫緊の課題と
言えます。こういった社会的要請を背景に、来年度入学生から導入される改訂薬学教育モデル・コアカ
リキュラムでは、新たに主たる教育目標として「地域におけるチーム医療」が掲げられ、指導力を有し
地域医療で活躍できる薬剤師の輩出が強く求められています。
<意図>
薬の専門家として地域チーム医療を主導できる薬剤師の養成に必要な実務実習指導薬剤師の指導能力の
向上を目的とした課題解決型高度医療人養成プログラムの一環として、「指導薬剤師資質向上のためのタ
スクフォーススキルアップ研修」を企画しました。
以上
指導薬剤師資質向上のためのタスクフォーススキルアップ研修 スケジュール
【日 時】 平成 26 年 12 月 28 日(日) 10:00~17:00
【会 場】 大阪大学中之島センター 7 階 702 号室 〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島 4 丁目 3−53 TEL 06-6444-2100
主催:大阪大学薬学研究科課題解決型高度医療人養成プログラム運営委員会
ディレクター: 平田 收正(大阪大学)
チーフタスクフォース: 河野 武幸(摂南大学)
タスクフォース: 伊藤 栄次(近畿大学)、川崎 郁勇(武庫川女子大学)
会場責任者: 安原 智久(摂南大学)
事務局: タスクフォースおよび参加者有志
グループ分け
A B C D
小山 豊
(大阪大谷大学)
岩永 一範
(大阪薬科大学)
山岸 伸行
(京都薬科大学)
西村 克己
(神戸薬科大学)
寺岡 麗子
(神戸薬科大学)
今西 孝至
(京都薬科大学)
髙橋 稔
(姫路獨協大学)
清水 忠
(兵庫医療大学薬学部)
長井 紀章
(近畿大学)
木下 淳
(姫路獨協大学)
大森 志保
(兵庫医療大学)
角山 香織
(京都大学)
仁木 一順
(大阪大学)
坂野 理絵
(摂南大学薬学部)
串畑 太郎
(摂南大学薬学部)
中村 裕子
(中山薬局)
堀本 佳世子
(堀本薬局)
光岡 千賀子
(かなで薬局五位堂店)
竹谷 美賀子
(和駅東調剤薬局)
隠岐 英之
(マリー調剤薬局)
須崎 宏子
(ミヤケ薬局)
磯部 芳久
(鯉川中央薬局)
伊佐 勝彦
(奈良会営薬局)
徳谷 晃
(兵庫医科大学病院)
小山 裕之
(みやこ薬局北山店) 鈴木 靖規
(大阪薬科大学附属薬局)
大津山 裕美子
(洛和会音羽記念病院)
斎藤 俊子
(洛和会音羽病院)
冨田 里佳
(井野病院)
山本かおる
(親友会島原病院)
兼行 由佳
(関西労災病院)
12 月 28 日(日)(10:00 開始)
09:30 タスクフォース集合(大阪大学中之島センター 7 階 702 号室)
09:45-10:00 参加者受付
10:00-10:05 P 開会式(司会:河野)
ディレクター挨拶(平田) 2 分
プレアンケート 3 分
10:05-10:30 P 改訂モデル・コアカリキュラムに関して(平田) 25 分
10:30-10:45 P 「改訂コアカリで求められる学習目標とは」(安原) 15 分
10:45-12:15 S SGD(昼食を含む) 90 分
12:15-12:40 P 発表(4 分/グループ)と合同討議(5 分) 25 分
12:40-12:55 P 「パフォーマンスを測る教育評価とは」(安原) 15 分
12:55-13:55 S SGD 60 分
13:55-14:20 P 発表(4 分/グループ)と合同討議(5 分) 25 分
14:20-14:35 P 「真に参加型と呼べる学習方略とは」(安原) 15 分
14:35-16:05 S SGD 90 分
16:05-16:30 P 発表(4 分/グループ)と合同討議(5 分) 25 分
16:30-16:35 P ポストアンケート 5 分
16:35-16:45 P 閉会式(司会:安原) 15 分
報告書の依頼(報告書分担表、フォーマットの説明:安原)
チーフタスクフォース挨拶(河野)
ディレクター挨拶(平田)
16:45-17:00 P 撤収作業(全員) 15 分
プレゼンテーション資料
1
指導
薬剤
師資
質向
上の
ため
のタ
スク
フォ
ース
スキ
ルア
ップ
研修
大阪
大学
薬学
研究
科課
題解
決型
高度
医療
人養
成プ
ログ
ラム
運営
委員
会
2
改訂
コア
カリ
で求
めら
れる
学習
目標
とは
3
学習
のプ
ロセ
ス 必要
要求
ニー
ズ
制約
[学
習]教 育 者
学 習 者
評 価
方 略
目標
4
目標
の分
類
精神
運動
領域
認知
領域
情意
領域
知識
技能
態度
・習
慣
浅 深
想起
解釈
問題
解決
模倣
コン
トロ
ール
自動
化
受け
入れ
反応
内面
化
5
目標
とは
一般
目標
(G
IO)
Genera
l In
stru
ctional
Obj
ective
学習
者が
学習
する
こと
によ
り得
られ
る成
果を
示す
行動
目標
(SB
Os)
Spe
cific
Behav
iora
l O
bjective
s
GIO
を達
成す
るた
めに
必要
な具
体的
・観
察可
能な
行動
を示
す
6
•教
育を
終え
たと
きに
学生
が修
得し
てい
ると
期待
され
る能
力(outc
om
e)を
重視
。
•こ
こで
の修
得は
、単
に知
識を
得て
いる
とい
うこ
とだ
けで
なく、
実際
に学
生が
学習
した
こと
を実
行で
きる
能力
(perf
orm
ance)を
有し
てい
るこ
とを
意味
する
。
•学
習成
果基
盤型
教育
では
教育
を終
了し
たと
きに
修得
して
いる
こと
が期
待さ
れる
こと
をま
ず定
義し
、そ
のエ
ンド
ポイ
ント
に到
達し
うる
教育
を責
任も
って
提供
する
。
Outc
om
e-bas
ed E
ducat
ion
とは
7
薬剤
師に
求め
られ
る資
質
薬学
部(6年
制)は
、国
家か
ら唯
一薬
剤師
養成
を認
めら
れた
機関
であ
り、
社会
に対
して
薬剤
師国
家試
験受
験資
格を
持つ
卒業
生の
質を
保証
する
パフ
ォー
マン
ス
薬剤
師国
家試
験が
担保
する
もの
、し
ない
もの
知識
技能
態度
薬剤
師国
家試
験大
学が
担保
する
大学
が担
保す
る
8
Outc
om
e-ba
sed
Edu
cat
ion の
流れ
「よ
い薬
剤師
とは
?」と
いう
疑問
から
始め
て望
まし
い卒
業生
の特
性を
定義
する
。
学生
がそ
のア
ウト
カム
に到
達し
たか
否か
を評
価す
る方
法と
基準
を決
める
。
学生
がア
ウト
カム
に到
達で
きる
学習
方法
を考
える
。
9
パフ
ォー
マン
スの
記述
ーG
IOと
SB
Osと
の違
い
•資
質-
概念
的な
記述
(デ
ィプ
ロマ
・ポ
リシ
ー)
–大
きな
GIO
どの
よう
なこ
とを
実際
に「実
践」す
るか
•複
合的
SB
Os
実践
に必
要な
具体
的な
「行
為」
従来
のG
IO・SB
Os
大き
なG
IO・複
合的
SB
Os
示す
範囲
小さ
く分
割さ
れた
行為
複合
的な
行為
項目
出来
たor出
来な
いど
のぐ
らい
上手
にで
きた
か
機能
総括
的評
価向
き形
成的
評価
向き
場面
試験
・ロ
ール
プレ
イ実
践の
場
評価
基準
客観
性の
追求
主観
的な
判断
が必
要
学年
単一
学年
で達
成6(4
)年間
通し
て徐
々に
達成
10
(薬
剤師
とし
ての
心構
え)
医療
の担
い手
とし
て、
豊か
な人
間性
と生
命の
尊厳
につ
いて
深い
認識
をも
ち、
薬剤
師の
義務
及び
法令
を遵
守す
ると
とも
に、
人の
命と
健康
な生
活を
守る
使命
感、
責任
感及
び倫
理観
を有
する
。
(患
者・生
活者
本位
の視
点)
患者
の人
権を
尊重
し、
患者
及び
その
家族
の秘
密を
守り
、常
に患
者・生
活者
の立
場に
立っ
て、
これ
らの
人々
の安
全と
利益
を最
優先
する
。
(コ
ミュ
ニケ
ーシ
ョン
能力
)患
者・生
活者
、他
職種
から
情報
を適
切に
収集
し、
これ
らの
人々
に有
益な
情報
を提
供す
るた
めの
コミ
ュニ
ケー
ショ
ン能
力を
有す
る。
(チ
ーム
医療
への
参画
)医
療機
関や
地域
にお
ける
医療
チー
ムに
積極
的に
参画
し、
相互
の尊
重の
もと
に薬
剤師
に求
めら
れる
行動
を適
切に
とる
。
(基
礎的
な科
学力
)生
体及
び環
境に
対す
る医
薬品
・化
学物
質等
の影
響を
理解
する
ため
に必
要な
科学
に関
する
基本
的知
識・技
能・態
度を
有す
る。
(薬
物療
法に
おけ
る実
践的
能力
)薬
物療
法を
主体
的に
計画
、実
施、
評価
し、
安全
で有
効な
医薬
品の
使用
を推
進す
るた
めに
、医
薬品
を供
給し
、調
剤、
服薬
指導
、処
方設
計の
提案
等の
薬学
的管
理を
実践
する
能力
を有
する
。
(地
域の
保健
・医
療に
おけ
る実
践的
能力
)地
域の
保健
、医
療、
福祉
、介
護及
び行
政等
に参
画・連
携し
て、
地域
にお
ける
人々
の健
康増
進、
公衆
衛生
の向
上に
貢献
する
能力
を有
する
。
(研
究能
力)
薬学
・医
療の
進歩
と改
善に
資す
るた
めに
、研
究を
遂行
する
意欲
と問
題発
見・解
決能
力を
有す
る。
(自
己研
鑽)
薬学
・医
療の
進歩
に対
応す
るた
めに
、医
療と
医薬
品を
巡る
社会
的動
向を
把握
し、
生涯
にわ
たり
自己
研鑽
を続
ける
意欲
と態
度を
有す
る。
(教
育能
力)
次世
代を
担う
人材
を育
成す
る意
欲と
態度
を有
する
。
薬剤
師と
して
求め
られ
る基
本的
な資
質
11
(薬
剤師
とし
ての
心構
え)
医療
の担
い手
とし
て、
豊か
な人
間性
と生
命の
尊厳
につ
いて
深い
認識
をも
ち、
薬剤
師の
義務
及び
法令
を遵
守す
ると
とも
に、
人の
命と
健康
な生
活を
守る
使命
感、
責任
感及
び倫
理観
を有
する
。
(薬
物療
法に
おけ
る実
践的
能力
)薬
物療
法を
主体
的に
計画
、実
施、
評価
し、
安全
で有
効な
医薬
品の
使用
を推
進す
るた
めに
、医
薬品
を供
給し
、調
剤、
服薬
指導
、処
方設
計の
提案
等の
薬学
的管
理を
実践
する
能力
を有
する
。
薬剤
師と
して
求め
られ
る基
本的
な資
質12
これ
から
の作
業
抽選
で当
たっ
た資
質の
下の
大き
なG
IOを
設定
する
(4
~5
個)
4役
(司
会・発
表・P
C・報
告書
)
「ここに資質が書いています」
1.こ
こに
「大
きな
GIO」
を書
いて
くだ
さい
。
2.知
識・
技能
・態
度が
すべ
て統
合さ
れた
遂行
能力
であ
るパ
フォ
ーマ
ンス
とい
う概
念で
目標を捉える。
3.パ
フォ
ーマ
ンス
を表
すこ
とを
明確
に意
識し
て作る。
4.学
生が
素敵
に力
強く
振る
舞う
姿を
思い
描い
て作ってください。
5.○○○
○班
14
この
セッ
ショ
ンの
作業
時間
は、
お昼
を含
めて
、
90
分
発表
4分
合同
討論
5分
発表
順:
A →
B →
C→
D
1
パフ
ォー
マン
スを
測る
教育
評価
とは
2
学習
のプ
ロセ
ス 必要
要求
ニー
ズ
制約
[学
習]教 育 者
学 習 者
評 価
方 略
目標
3
薬剤
師と
して
求め
られ
る基
本的
な資
質
=学
位授
与の
基準
(≒
卒業
の基
準)
•教
育を
終え
たと
きに
学生
が修
得し
てい
ると
期待
され
る能
力(outc
om
e)を
有し
てい
れば
、卒
業し
ても
よい
。
•き
ちん
と記
述さ
れた
「大
きな
GIO
」は
、学
習成
果基
盤型
教育
にお
ける
アウ
トカ
ムに
成り
得る
。
ここ
で確
認
•「大
きな
GIO
」は
具体
的な
能力
を記
述し
てい
ます
か?
•「大
きな
GIO
」が
求め
る人
物像
をメ
ンバ
ーが
共有
して
いま
すか
?
資質
とア
ウト
カム
4
つま
り何
が大
事か
とい
うと
、
「資
質」に
到達
した
学生
だけ
に学
位を
与え
、卒
業さ
せて
いま
すか
?
そも
そも
、「資
質」に
到達
した
か否
かを
、測
定し
てい
ます
か?
5
Outc
om
e-ba
sed
Edu
cat
ion の
流れ
「よ
い薬
剤師
とは
?」と
いう
疑問
から
始め
て望
まし
い卒
業生
の特
性を
定義
する
。
学生
がそ
のア
ウト
カム
に到
達し
たか
否か
を評
価す
る方
法と
基準
を決
める
。
学生
がア
ウト
カム
に到
達で
きる
学習
方法
を考
える
。
6
•間
接評
価
–学
生の
学習
行動
や学
習に
つい
ての
自己
認識
を通
じて
、学
習成
果を
間接
的に
評価
–質
問紙
によ
る「学
生調
査」
•N
SSE(N
atio
nal
Surv
ey
of
Stu
dent
Enga
gem
ent
)
•JC
IRP
(日
本版
大学
生研
究調
査プ
ログ
ラム
, 山
田, 2012)
•直
接評
価
–学
生の
知識
や技
能な
どの
表出
を通
じて
、学
習成
果を
直接
的に
評価
学習
評価
のタ
イプ
1-
直接
対間
接
何が
でき
ると
思っ
てい
るか
?
何が
でき
るか
?
7
心理
測定
学的
パラ
ダイ
ムオ
ルタ
ナテ
ィヴ
・ア
セス
メン
トの
パラ
ダイ
ム
学問
的基
盤心
理測
定学
、知
能理
論構
成主
義、
状況
論
目的
アカ
ウン
タビ
リテ
ィ、
質保
証、
プロ
グラ
ム評
価指
導、
学生
の成
長、
授業
評価
対象
集団
個人
項目
分割
可能
性複
合性
機能
総括
的評
価形
成的
評価
場面
脱文
脈性
、統
制さ
れた
条件
文脈
性、
シミ
ュレ
ーシ
ョン
、
真正
の文
脈
基準
客観
性間
主観
性
デー
タ量
的デ
ータ
質的
デー
タ
主体
評価
専門
家、
政策
担当
者実
践者
自身
方法
客観
テス
ト、
標準
テス
ト、
学生
調査
など
真正
の評
価、
ポー
トフ
ォリ
オ、
パフ
ォー
マン
ス評
価
学習
評価
のタ
イプ
2-
心理
測定
対オ
ルタ
ナテ
ィヴ
8パ
フォ
ーマ
ンス
評価
の概
念図
パフ
ォー
マン
ス(作
品、
実演
、行
為、
遂行
)
コン
ピテ
ンス
(能
力)
観察
可能
観察
不可
能
可視
化解
釈
パフ
ォー
マン
ス課
題
実技
、制
作物
、P
BL、
TB
L、
レポ
ート
、論
文、
プレ
ゼン
テー
ショ
ン
観察
記録
チェ
ック
リス
ト評
定尺
度R
ubr
icピ
ア評
価
ある
特定
の文
脈の
もと
で、
さま
ざま
な知
識や
技能
など
を用
いな
がら
行わ
れる
、学
習者
自身
の作
品や
実演
(パ
フォ
ーマ
ンス
)を
直接
に評
価す
る方
法
9
これ
から
の作
業
1「大
きな
GIO
」を
1つ
選ん
で、
評価
を
行う
場面
を想
定し
、評
価基
準を
作
成す
る。
2評
価基
準と
して
、こ
れか
ら説
明す
るR
ubri
cを
作成
する
。評
価を
行う
場面
はセ
ッシ
ョン
3ま
で温
める
。
10
•ル
ーブ
リッ
クと
はパ
フォ
ーマ
ンス
の質
を段
階的
・多
面的
に評
価す
るた
めの
評価
基準
表
–パ
フォ
ーマ
ンス
の質
→ R
ubri
c→
量的
表現
•ル
ーブ
リッ
クへ
の注
目–
パフ
ォー
マン
ス課
題は
多く使
われ
てい
る
–実
技(医
療・教
員養
成な
ど)、
演奏
や美
術作
品(芸
術分
野)、
製作
物(P
BL
など
)、
レポ
ート
・卒
業論
文、
プレ
ゼン
・口
頭試
問な
ど
–し
かし
、評
価基
準に
つい
ては
設定
され
てお
らず
、ほ
とん
ど主
観・個
人の
評価
者に
ゆだ
ねら
れて
いた
Ru
bri
cの
作成
レベ
ル4
レベ
ル3
レベ
ル2
レベ
ル1
観点
1・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
観点
2・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
観点
3・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
観点
4・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
レベ
ル(基
準)
記述
語
観点
(規
準)
11
Rub
ric
の作
成に
当た
りー
対象
は個
人
•集
団を
対象
とし
た評
価の
評価
–正
規分
布
–平
均点
±標
準偏
差
–中
央値
–識
別指
数
•個
人を
対象
とし
た評
価の
評価
–出
来る
かど
うか
を見
れる
もの
か
–被
評価
者(学
生)が
納得
でき
る基
準か
–出
来る
子と
出来
ない
子、
上手
な子
と下
手な
子を
区切
れる
か
–記
述語
は学
生の
目標
たり
える
表現
か
12
Rubr
icの
作成
に当
たり
ー項
目は
複合
的
•S
BO
sは
分割
可能
性を
重視
して
いる
–sp
ecific
なん
だか
らそ
れは
当然
•分
割し
たら
パフ
ォー
マン
スは
見れ
ない
–走
れる
–垂
直に
70cm
飛べ
る
–水
平に
100cm
飛べ
る
–安
定し
た着
地が
出来
る
–助
走し
ハー
ドル
を飛
び越
すこ
とが
出来
る。
これ
が出
来た
らハ
ード
ル飛
べま
すか
?
13
Rubr
icの
作成
に当
たり
ー場
面は
文脈
的
•現
実か
ら切
り離
され
た客
観的
で平
等な
試験
–客
観的
臨床
能力
試験
-O
SC
E
–大
学入
試セ
ンタ
ー試
験
–薬
剤師
国家
試験
•現
実に
即し
た、
主観
的で
運不
運の
ある
課題
–患
者さ
んの
服薬
指導
–下
級生
の実
習指
導
–ボ
ラン
ティ
ア活
動
–こ
れら
を限
りな
く模
倣し
た状
況
14
観点
\レ
ベル
43
21
0 × × × × × ×
○班
(大きなGIO)の評価用ルーブリック
大き
なG
IOへ
の到
達を
見る
ため
に必
要な
項目
を考
える
。
ただ
し、
分割
しす
ぎて
、パ
フォ
ーマ
ンス
を見
れな
くな
って
しま
わな
いよ
うに
注意
1に
満た
ない
のは
0
評価
者に
よら
ず、
3な
ら3
、2
なら
2と
なる
よう
な具
体的
な行
為を
示す
記述
語を
工夫
する
合格
基準
をど
こに
する
のか
も設
定す
る
15
この
セッ
ショ
ンの
作業
時間
は、
60
分
発表
4分
合同
討論
5分
発表
順:
A →
B →
C→
D
1
真に
参加
型と
呼べ
る学
習方
略と
は
2
学習
のプ
ロセ
ス 必要
要求
ニー
ズ
制約
[学
習]教 育 者
学 習 者
評 価
方 略
目標
3
学習
方略
Lear
ning
Stra
tegi
es (L
S)
学習
者が
どの
よう
に学
ぶか
SB
Oに
到達
し、
GIO
を達
成す
るの
に必
要な
学習
方法
の選
択と
順序
を示
す
その
ため
に必
要な
資源
と予
算も
明記
する
4
GIO
SB
Os
何時
間位
いくら
位か
けて
学習
者
5測
定し
よう
とす
る行
動領
域と
評価
方法
論 述 試 験
口 頭 試 験
客 観 試 験
認 知 領 域
想起
解釈
問題
解決
精神
運動
領域
(技
能)
情意
領域
(態
度・習
慣)
測定
範囲
/h
r狭
狭広
行動
領域
方法
シミ
ュレ
ーシ
ョン
テス
ト
筆 記 型
模 擬 患 者
模 型
コ ン ピ ュ | タ
狭狭
狭中
実 地 試 験
観 察 記 録
レ ポ | ト
狭中
狭
6
これ
から
の作
業
1大
きな
GIO
の下
の複
合的
SB
Os(
小
さな
パフ
ォー
マン
ス)を
設定
する
(3
~5
個)
2複
合的
SB
Oを
満た
しな
がら
、大
き
なG
IOに
到達
する
、6
年間
を通
した
最適
な学
習方
法な
どを
検討
する
7
行動
主義
的学
習観
「わ
かっ
たな
らや
って
見せ
なさ
い」
学習
した
かど
うか
はす
べて
その
人の
行動
が変
わる
こと
によ
って
示さ
れる
変わ
った
こと
を確
認す
るの
が
行動
主義
的な
学習
効果
の評
価原
理
8
構成
主義
的学
習観
「ど
のよ
うに
学ぶ
かを
理解
する
こと
」
自分
がす
でに
持っ
てい
る知
識構
造を
通し
て外
界と
相互
作用
しな
がら
、新
しい
知識
を得
、新
しい
知識
構造
を構
成す
る
推論
・吟
味な
どの
思考
(Critical
Thin
king)
や問
題解
決型
学習
に通
じる
もの
9
状況
的学
習さ
まざ
まな
社会
的活
動に
参与
する
こと
を通
して
学ば
れる
習得
実践
十全
参加
正当
的周
辺参
加
実務
実習
早期
体験
学習
どの
よう
な認
知過
程と
概念
的構
造が
含ま
れる
かを
問わ
ず、
どの
よう
な文
脈を
提供
する
のか
を問
う
「薬物療法における実践的能力」
1.こ
こに
選ん
だ「
大き
なGIO」
を記
載す
る。
1.ここに「複合的SBOs」を記載する。
2.一つ一つが小さなパフォーマンスになるように。
3.評価方法も想像しながら立てていく
11
学習
方略
○グ
ルー
プ4
年後
期5
0人
LS
SB
Os
学習
方法
場所
人的
資源
物的
資源
時間
予算
11
SG
D演
習室
薬剤
師5
名補
助者
5名
OH
P9
0分
20
00
円x
51
00
0円
x 5
22, 4
講義
講義
室教
員教
科書
VTR
プリ
ント
90
分0
31
実習
模擬
薬局
薬剤
師5
名補
助者
5名
実習
書6
0分
20
00
円x
51
00
0円
x 5
43
SG
D演
習室
薬剤
師1
名補
助者
5名
VTR
OH
P9
0分
20
00
円x
11
00
0円
x 5
模造
紙で
12
LS
SB
Os
学習
方法
場所
人的
資源
物的
資源
時間
評価
○グ
ルー
プ(大
きな
GIO
)の
学習
方略
1.予
算は考
えずに、評
価を考
える。測
定と価
値判
断は別
でもよい
2.パフォーマンスを評
価するためにどのような評
価が必
要か。
3.その評
価に耐
えうる方
略は何
か?
4.方
法よりも人
的資
源や場
所、時
間、回
数大
事
5.構
成主
義的
学習
観、正
統的
周辺
参加
を意
識した方
略を。
13
この
セッ
ショ
ンの
作業
時間
は、
90
分
発表
4分
合同
討論
5分
発表
順:
A →
B →
C→
D
配 布 用 資 料
1
改訂
コア
カリ
で求
めら
れる
学習
目標
とは
2
•教
育を
終え
たと
きに
学生
が修
得し
てい
ると
期待
され
る能
力(outc
om
e)を
重視
。
•こ
こで
の修
得は
、単
に知
識を
得て
いる
とい
うこ
とだ
けで
なく、
実際
に学
生が
学習
した
こと
を実
行で
きる
能力
(perf
orm
ance)を
有し
てい
るこ
とを
意味
する
。
•学
習成
果基
盤型
教育
では
教育
を終
了し
たと
きに
修得
して
いる
こと
が期
待さ
れる
こと
をま
ず定
義し
、そ
のエ
ンド
ポイ
ント
に到
達し
うる
教育
を責
任も
って
提供
する
。
Outc
om
e-bas
ed E
ducat
ion
とは
3
薬剤
師に
求め
られ
る資
質
薬学
部(6年
制)は
、国
家か
ら唯
一薬
剤師
養成
を認
めら
れた
機関
であ
り、
社会
に対
して
薬剤
師国
家試
験受
験資
格を
持つ
卒業
生の
質を
保証
する
パフ
ォー
マン
ス
薬剤
師国
家試
験が
担保
する
もの
、し
ない
もの
知識
技能
態度
薬剤
師国
家試
験大
学が
担保
する
大学
が担
保す
る
4
Outc
om
e-ba
sed
Edu
cat
ion の
流れ
「よ
い薬
剤師
とは
?」と
いう
疑問
から
始め
て望
まし
い卒
業生
の特
性を
定義
する
。
学生
がそ
のア
ウト
カム
に到
達し
たか
否か
を評
価す
る方
法と
基準
を決
める
。
学生
がア
ウト
カム
に到
達で
きる
学習
方法
を考
える
。
5
パフ
ォー
マン
スの
記述
ーG
IOと
SB
Osと
の違
い
•資
質-
概念
的な
記述
(デ
ィプ
ロマ
・ポ
リシ
ー)
–大
きな
GIO
どの
よう
なこ
とを
実際
に「実
践」す
るか
•複
合的
SB
Os
実践
に必
要な
具体
的な
「行
為」
従来
のG
IO・SB
Os
大き
なG
IO・複
合的
SB
Os
示す
範囲
小さ
く分
割さ
れた
行為
複合
的な
行為
項目
出来
たor出
来な
いど
のぐ
らい
上手
にで
きた
か
機能
総括
的評
価向
き形
成的
評価
向き
場面
試験
・ロ
ール
プレ
イ実
践の
場
評価
基準
客観
性の
追求
主観
的な
判断
が必
要
学年
単一
学年
で達
成6(4
)年間
通し
て徐
々に
達成
6
(薬
剤師
とし
ての
心構
え)
医療
の担
い手
とし
て、
豊か
な人
間性
と生
命の
尊厳
につ
いて
深い
認識
をも
ち、
薬剤
師の
義務
及び
法令
を遵
守す
ると
とも
に、
人の
命と
健康
な生
活を
守る
使命
感、
責任
感及
び倫
理観
を有
する
。
(患
者・生
活者
本位
の視
点)
患者
の人
権を
尊重
し、
患者
及び
その
家族
の秘
密を
守り
、常
に患
者・生
活者
の立
場に
立っ
て、
これ
らの
人々
の安
全と
利益
を最
優先
する
。
(コ
ミュ
ニケ
ーシ
ョン
能力
)患
者・生
活者
、他
職種
から
情報
を適
切に
収集
し、
これ
らの
人々
に有
益な
情報
を提
供す
るた
めの
コミ
ュニ
ケー
ショ
ン能
力を
有す
る。
(チ
ーム
医療
への
参画
)医
療機
関や
地域
にお
ける
医療
チー
ムに
積極
的に
参画
し、
相互
の尊
重の
もと
に薬
剤師
に求
めら
れる
行動
を適
切に
とる
。
(基
礎的
な科
学力
)生
体及
び環
境に
対す
る医
薬品
・化
学物
質等
の影
響を
理解
する
ため
に必
要な
科学
に関
する
基本
的知
識・技
能・態
度を
有す
る。
(薬
物療
法に
おけ
る実
践的
能力
)薬
物療
法を
主体
的に
計画
、実
施、
評価
し、
安全
で有
効な
医薬
品の
使用
を推
進す
るた
めに
、医
薬品
を供
給し
、調
剤、
服薬
指導
、処
方設
計の
提案
等の
薬学
的管
理を
実践
する
能力
を有
する
。
(地
域の
保健
・医
療に
おけ
る実
践的
能力
)地
域の
保健
、医
療、
福祉
、介
護及
び行
政等
に参
画・連
携し
て、
地域
にお
ける
人々
の健
康増
進、
公衆
衛生
の向
上に
貢献
する
能力
を有
する
。
(研
究能
力)
薬学
・医
療の
進歩
と改
善に
資す
るた
めに
、研
究を
遂行
する
意欲
と問
題発
見・解
決能
力を
有す
る。
(自
己研
鑽)
薬学
・医
療の
進歩
に対
応す
るた
めに
、医
療と
医薬
品を
巡る
社会
的動
向を
把握
し、
生涯
にわ
たり
自己
研鑽
を続
ける
意欲
と態
度を
有す
る。
(教
育能
力)
次世
代を
担う
人材
を育
成す
る意
欲と
態度
を有
する
。
薬剤
師と
して
求め
られ
る基
本的
な資
質
7
これ
から
の作
業
抽選
で当
たっ
た資
質の
下の
大き
なG
IOを
設定
する
(4
~5
個)
「ここに資質が書いています」
1.こ
こに
「大
きな
GIO」
を書
いて
くだ
さい
。
2.知
識・
技能
・態
度が
すべ
て統
合さ
れた
遂行
能力
であ
るパ
フォ
ーマ
ンス
とい
う概
念で
目標を捉
える
。
3.パ
フォ
ーマ
ンス
を表
すこ
とを
明確
に意
識し
て作る
。
4.学
生が
素敵
に力
強く
振る
舞う
姿を
思い
描い
て作っ
てく
ださ
い。
5.○○○
○班
1
これからの作業1 「大きなGIO」を1つ選んで、評価を行う場面
を想定し、評価基準を作成する。
2 評価基準として、これから説明するRubric
を作成する。評価を行う場面はセッション3
まで温める。
パフォーマンスを測る教育評価とは
2
薬剤師として求められる基本的な資質
=学位授与の基準(≒卒業の基準)
• 教育を終えたときに学生が修得していると期待される能力(outcome)を有していれば、卒業してもよい。
• きちんと記述された「大きなGIO」は、学習成果基盤型教育におけるアウトカムに成り得る。
ここで確認
• 「大きなGIO」は具体的な能力を記述していますか?
• 「大きなGIO」が求める人物像をメンバーが共有していますか?
資質とアウトカム
3
つまり何が大事かというと、
「資質」に到達した学生だけに学位を与え、卒業させていますか?
そもそも、「資質」に到達したか否かを、測定していますか?
4
Outcome-based Education の流れ
「よい薬剤師とは?」という疑問から始めて望ましい卒業生の特性を定義する。
学生がそのアウトカムに到達したか否かを評価する方法と基準を決める。
学生がアウトカムに到達できる学習方法を考える。
5
• 間接評価
– 学生の学習行動や学習についての自己認識を通じて、学習成果を間接的に評価
– 質問紙による「学生調査」
• NSSE(National Survey of Student Engagement )
• JCIRP(日本版大学生研究調査プログラム, 山田, 2012)
• 直接評価
– 学生の知識や技能などの表出を通じて、学習成果を直接的に評価
学習評価のタイプ 1-直接 対 間接
何ができると思っているか?
何ができるか?
6
心理測定学的パラダイムオルタナティヴ・アセスメントの
パラダイム
学問的基盤 心理測定学、知能理論 構成主義、状況論
目的アカウンタビリティ、質保証、
プログラム評価指導、学生の成長、授業評価
対象 集団 個人
項目 分割可能性 複合性
機能 総括的評価 形成的評価
場面脱文脈性、統制された条件 文脈性、シミュレーション、
真正の文脈
基準 客観性 間主観性
データ 量的データ 質的データ
主体 評価専門家、政策担当者 実践者自身
方法客観テスト、標準テスト、
学生調査など
真正の評価、ポートフォリオ、
パフォーマンス評価
学習評価のタイプ 2-心理測定 対 オルタナティヴ
7
パフォーマンス評価の概念図
パフォーマンス(作品、実演、行為、遂行)
コンピテンス(能力)
観察可能
観察不可能
可視化 解釈
パフォーマンス課題
実技、制作物、PBL、TBL、レポート、論文、プレゼンテーション
観察記録
チェックリスト評定尺度
Rubricピア評価
ある特定の文脈のもとで、さまざまな知識や技能などを用いながら行われる、学習者自身の作品や実演(パフォーマンス)を直接に評価する方法
8
• ルーブリックとはパフォーマンスの質を段階的・多面的に評価するための評価基準表
– パフォーマンスの質 → Rubric → 量的表現
• ルーブリックへの注目– パフォーマンス課題は多く使われている
– 実技(医療・教員養成など)、演奏や美術作品(芸術分野)、製作物(PBLなど)、レポート・卒業論文、プレゼン・口頭試問など
– しかし、評価基準については設定されておらず、ほとんど主観・個人の評価者にゆだねられていた
Rubricの作成
レベル4 レベル3 レベル2 レベル1
観点1 ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
観点2 ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
観点3 ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
観点4 ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
レベル(基準)
記述語
観点(規準)
9
Rubric の作成に当たりー対象は個人
• 集団を対象とした評価の評価
– 正規分布
– 平均点±標準偏差
– 中央値
– 識別指数
• 個人を対象とした評価の評価
– 出来るかどうかを見れるものか
– 被評価者(学生)が納得できる基準か
– 出来る子と出来ない子、上手な子と下手な子を区切れるか
– 記述語は学生の目標たりえる表現か
10
Rubric の作成に当たりー項目は複合的
• SBOs は分割可能性を重視している
– specific なんだからそれは当然
• 分割したらパフォーマンスは見れない
– 走れる
– 垂直に70cm飛べる
– 水平に100cm飛べる
– 安定した着地が出来る
– 助走しハードルを飛び越すことが出来る。
これが出来たらハードル飛べますか?
11
Rubric の作成に当たりー場面は文脈的
• 現実から切り離された客観的で平等な試験
– 客観的臨床能力試験-OSCE
– 大学入試センター試験
– 薬剤師国家試験
• 現実に即した、主観的で運不運のある課題
– 患者さんの服薬指導
– 下級生の実習指導
– ボランティア活動
– これらを限りなく模倣した状況
12
観点\レベル 4 3 2 1 0
×
×
×
×
×
×
○班(大きなGIO)の評価用ルーブリック
大きなGIOへの到達を見るために必要な項目を考える。
ただし、分割しすぎて、パフォーマンスを見れなくなってしまわないように注意
1に満たないのは0
評価者によらず、3なら3、2なら2となるような具体的な行為を示す記述語を工夫する
1
真に
参加
型と
呼べ
る学
習方
略と
は
2測
定し
よう
とす
る行
動領
域と
評価
方法
論 述 試 験
口 頭 試 験
客 観 試 験
認 知 領 域
想起
解釈
問題
解決
精神
運動
領域
(技
能)
情意
領域
(態
度・習
慣)
測定
範囲
/h
r狭
狭広
行動
領域
方法
シミ
ュレ
ーシ
ョン
テス
ト
筆 記 型
模 擬 患 者
模 型
コ ン ピ ュ | タ
狭狭
狭中
実 地 試 験
観 察 記 録
レ ポ | ト
狭中
狭
3
これ
から
の作
業
1大
きな
GIO
の下
の複
合的
SB
Os(
小
さな
パフ
ォー
マン
ス)を
設定
する
(3
~5
個)
2複
合的
SB
Oを
満た
しな
がら
、大
き
なG
IOに
到達
する
、6
年間
を通
した
最適
な学
習方
法な
どを
検討
する
4
行動
主義
的学
習観
「わ
かっ
たな
らや
って
見せ
なさ
い」
学習
した
かど
うか
はす
べて
その
人の
行動
が変
わる
こと
によ
って
示さ
れる
変わ
った
こと
を確
認す
るの
が
行動
主義
的な
学習
効果
の評
価原
理
5
構成
主義
的学
習観
「ど
のよ
うに
学ぶ
かを
理解
する
こと
」
自分
がす
でに
持っ
てい
る知
識構
造を
通し
て外
界と
相互
作用
しな
がら
、新
しい
知識
を得
、新
しい
知識
構造
を構
成す
る
推論
・吟
味な
どの
思考
(Critical
Thin
king)
や問
題解
決型
学習
に通
じる
もの
6
状況
的学
習
十全
参加
さま
ざま
な社
会的
活動
に
参与
する
こと
を通
して
学ば
れる
習得
実践
正当
的周
辺参
加
実務
実習
早期
体験
学習
どの
よう
な認
知過
程と
概念
的構
造が
含ま
れる
かを
問わ
ず、
どの
よう
な文
脈を
提供
する
のか
を問
う
「薬物療法における実践的能力」
1.こ
こに
選ん
だ「
大き
なGIO」
を記
載す
る。
1.ここに「複合的SBOs」を記載する。
2.一つ一つが小さなパフォーマンスになるように。
3.評価方法も想像しながら立てていく
8
LS
SB
Os
学習
方法
場所
人的
資源
物的
資源
時間
評価
○グ
ルー
プ(大
きな
GIO
)の
学習
方略
1.予
算は考
えずに、評
価を考
える。測
定と価
値判
断は別
でもよい
2.パフォーマンスを評
価するためにどのような評
価が必
要か。
3.その評
価に耐
えうる方
略は何
か?
4.方
法よりも人
的資
源や場
所、時
間、回
数大
事
5.構
成主
義的
学習
観、正
統的
周辺
参加
を意
識した方
略を。
総合プレアンケート 賛成 ・ ・ 反対
1. 学習成果基盤型教育とは、教育を終えたときに学生
が修得していると期待される能力を重視する。
2. パフォーマンスとは、評価者の前で学習者が見せる
偽装的振る舞いのことである。
3. 知識・技能・態度を統合した遂行能力は、ロールプ
レイで身につく。
4. 大学の中では、学習者の統合的遂行能力は十分に発
揮されない。
5. 平等な試験は学習者の能力を評価する最良の方法
である。
6. 評価の客観性を高めると、学習者個人の資質を測定
しやすくなる。
7. 知識・技能・態度ごとに評価を行うことで薬剤師と
しての資質の測定が確実になる。
8. ルーブリックの記述語は簡潔な方が評価者間での
ずれが少ない。
9. 外界と相互作用することで、学習者は新しい知識構
造を構成する。
10. 早期体験学習や実務実習では、何を経験するかより
も、どのような状況で経験するかが重要である。
氏名
どちらとも いえない
総合ポストアンケート 賛成 ・ ・ 反対
1. 学習成果基盤型教育とは、教育を終えたときに学生
が修得していると期待される能力を重視する。
2. パフォーマンスとは、評価者の前で学習者が見せる
偽装的振る舞いのことである。
3. 知識・技能・態度を統合した遂行能力は、ロールプ
レイで身につく。
4. 大学の中では、学習者の統合的遂行能力は十分に発
揮されない。
5. 平等な試験は学習者の能力を評価する最良の方法
である。
6. 評価の客観性を高めると、学習者個人の資質を測定
しやすくなる。
7. 知識・技能・態度ごとに評価を行うことで薬剤師と
しての資質の測定が確実になる。
8. ルーブリックの記述語は簡潔な方が評価者間での
ずれが少ない。
9. 外界と相互作用することで、学習者は新しい知識構
造を構成する。
10. 早期体験学習や実務実習では、何を経験するかより
も、どのような状況で経験するかが重要である。
氏名
どちらとも いえない
賛成
どちらとも
いえない
反対
プレ
ポスト
1.学習成果基盤型教育とは、教育を終えたときに学生が修得している
と期待される能力を重視する。
○19
302.パフォーマンスとは、評価者の前で学習者が見せる偽装的振る舞い
のことである。
○30
31
3.知識・技能・態度を統合した遂行能力は、ロールプレイで身につく。
○16
234.大学の中では、学習者の統合的遂行能力は十分に発揮されない。
○7
75.平等な試験は学習者の能力を評価する最良の方法である。
○23
25
6.評価の客観性を高めると、学習者個人の資質を測定しやすくなる。
○716
7.知識・技能・態度ごとに評価を行うことで薬剤師としての資質の測定
が確実になる。
○18
278.ルーブリックの記述語は簡潔な方が評価者間でのずれが少ない。
○11
289.外界と相互作用することで、学習者は新しい知識構造を構成する。
○30
3110.早期体験学習や実務実習では、何を経験するかよりも、どのような
状況で経験するかが重要である。
○20
27
総合
アンケート
プ ロ ダ ク ト
「薬剤
師としての心
構え」
1.相手のバックグランドを把握し、寄り添って相
手の思い・考えを共有することができるような
人になるための資質を身に付ける。
2.薬剤師の義務および法令を守ることが、国民の
健康、命、権利を守ることにつながることを理
解し、法令順守に努める。
3.自らの言動、態度が患者さんの人生に関わって
いるという意識をもって、患者さんやその周り
の人の環境と真摯に向き合う姿勢を身に付ける。A班
観点
\レベル
43
2合
格1
0
来局患者の背
景の把握
患者自らが背
景を話してもら
える関係を築
ける
個々に応じた
内容を聞ける
初回問診表の
意義を説明
し全て記入して
もらう
初回問診表を
渡して回
収でき
る×
在宅訪問患者
の背景の把握
地域
(行
政含
む)で患
者の
情報
を共
有でき
る
患者家族と患
者の情報を共
有できる
在宅訪問に
なった目的を
聞ける
在宅訪問患者
の自
宅にあが
り薬を渡す
×
入院患者の背
景の把握
×
寄り添
って相
手の思い・考え
を共有すること
ができる
×
A班
「相
手の
バッ
クグ
ラン
ドを
把握
し、
寄り
添っ
て相
手の
思い
・考
えを
共有
する
こと
がで
きる
よう
な人
にな
るた
めの
資質
を身
に付
ける
。」
の評
価用
ルー
ブリ
ック
場面
:実
習中
LS
SB
Os
学習
方法
場所
人的
資源
物的
資源
時間
評価
1年1
早期
体験
(見
学)
病院
・薬
局医
療スタッフ・教
員12
0分レポート
1年1
早期
体験
(S
GD)
講義
室医
療スタッフ・教
員12
0分観
察記
録
1年1
講義(コミュニケーション)
講義室
教員
プリント
90分
2年~
4年1
ロールプレイ(コミュニケーション)※
各学
年時に行う
講義
室模
擬患
者他
学部
学生
観察
記録
2年1
講義
(薬
害)
講義
室患
者さん
90分
レポート
2年1
SG
D(薬
害)
講義
室教
員90
分観
察記
録
2年1
講義(ケアマネージャー)
講義室
ケアマネー
ジャー
90分
レポート
2年1
講義
(先
輩薬
剤師
)講
義室
薬剤
師90
分レポート
2年~
4年1
実習(ボランティア)
老健、福祉施
設など
施設
スタッフ、
入居者など
レポート
4年1
事前学習(ロールプレイ)
実習室
教員・模擬患者
観察記録
4年1
講義
(医
療制
度)
講義
室教
員90
分レポート
5年1
実務
実習
病院
・薬
局医
療スタッフ・患
者観
察記
録
5,6年
1体
験学
習(地
域包
括センター)
センター
センター職
員レポート
5,6年
1体験学習(ケアマネージャーと同行)
施設・居宅
ケアマネー
ジャー・ヘル
パー
レポート
A班
GIO
:相手のバックグランドを把握し、寄り添って相手の思い・考えを共有す
ることが
できる
。
SBO
1.患
者の
背景
を知
り、患
者に寄
り添
って相
手の
思い考
えを共
有する
「薬剤
師としての心
構え」
1.当該者(患者及び家族・関係者)が健康で
幸せな生活を送れるために、当該者の社会
的背景を考えて、当該者等と相談し、提案
でき
る。
2.人の命について深く理解するために、生ま
れてから死ぬまでの生涯に医療人として主
体的
に関
わる
。
3.医療人として患者の利益および人権を最優
先に考えるようになるために、法令を正し
く解釈し、行動に移すことができる。
B班
観点
\レベル
43
21
0
当該者の社会
的背景の情報
収集ができる
患者が活用で
きる制度の情
報把
握が
でき
る
多職種と連携し
た病
状・介
護度
の把握
患者・キーパー
ソンの意向を踏
まえた病
状・介
護度の把握が
できる
病状
・介
護度
の把握ができる
×
提案
×
B班
当該
者(患
者及
び家
族・関
係者
)が
健康
で幸
せな生
活を送
れるために、
当該
者の
社会
的背
景を考
えて、当
該者
等と相
談し、提
案できる
LS
SBOs
学習
方法
場所
人的
資源
物的
資源
時間
評価
1年1
講義
講義室
患者
、家
族なし
90分
レポート
1年1
見学
在宅
・病
棟・介
護施設
教員
患者
、家
族なし
1日 ×3回
レポート
3年1
体験
在宅
・病
棟・介
護施
設(選
択制)
教員
患者
、家
族なし
1日レポート
3年1
SG
D学内の
演習室
など
1年生
模造
紙など
120分
観察記録
4年2、3
シミュレー
ション
学内
実習室
指導薬剤師
模擬患者
シナリオ
120分
レポートB班
(当
該者
(患
者及
び家
族・関
係者
)が
健康
で幸
せな生
活を送
れるために、当
該者
の社
会的
背景
を考
えて、当
該者
等と相
談し、提
案できる。)の
学習
方略
「薬物療法における実践的能力」
1.患者個々の治療に応じた必要な情報を収集
し、評価する(判断する)
2.患者の薬学的問題点を挙げ、解決案を提案
する
3.患者の背景に配慮しながら服薬指導を実践
する
4.薬
物療
法の
効果
判断
を行
い、
必要
であ
れば
、他のスタッフと共に情報を共有することで
適正
化し
てい
く
C班
観点
\レ
ベル
43
21
0
情報
収集
(ヒ
トか
ら)
患者
治療
に必
要な
情報
を期
日内
に効
率的
に収
集し
、選
択で
きる
収集
した
必要
情報
を比
較検
討し
、よ
り必
要な
情報
を選
択で
きる
患者
治療
に関
する
必要
情報
を収
集す
る
患者
(治
療)
に関
する
情報
を網
羅的
に収
集す
る×
情報
収集
(モ
ノか
ら)
×
情報
の選
択×
加工
×
提供
×
C班
<患
者個
々の
治療
に応
じた
必要
な情
報を
収集
し、
評価
する
(判
断す
る)
>
の評
価用
ルー
ブリ
ック
LS
SBOs
学習
方法
場所
人的
資源
物的
資源
時間
評価
11,
3見学
実地
薬剤師
8h×
5レポート
21,
3演習
大学
教員
パソコン
1.5h
×2
33
ロール
プレイ
実習
室模
擬患
者1.
5h×
2
42
講義
講義室
教員
1.5h
×10
0記述試験
52
ロール
プレイ
実習
室教
員1.
5h×
2
61,
2,3
実習
実地
薬剤師
2wee
k
71,
2,3
実務実習
病院
薬剤師・患者
11w
eek
81,
2,3
実務実習
薬局
薬剤師・患者
11w
eek
C班
患者
個々
の治
療に応
じた必
要な情
報を収
集し、
評価
するの
学習
方略
「薬物療法における実践的能力」
1.
患者さんの未来を思い描いた薬物療法を実践できる薬剤
師になるために、各種ガイドラインに精通し、腎機能、
肝機能などを評価した上で、全てのメディカルスタッフ
と協働して処方設計できるようになる。
2.
患者さんの服薬アドヒアランスが向上し、薬物療法が成
功するために、服薬アドヒアランスの維持の責任を担う
のは薬剤師であることを認識し、患者さんの背景を踏ま
えた薬剤の選択および服薬指導ができるようになる。
3.
切れ目のない薬物療法を患者さんに提供するために、入
院前、退院後をイメージして、薬局および病院薬剤師間
で、患者の想いを反映した薬物療法に関する情報を共有
できるようになる。
D班
観点
\レ
ベル
43
21
0
各種ガイドラ
インに精通す
る
ガイドライン
を利用して担
当患者の状態
に適切な薬物
療法を提案で
きる
ガイドライン
を利用して担
当患者の状態
に適切な薬物
療法を選択で
きる
担当患者の薬
物療法がガイ
ドラインに
従っているか
判断できる
担当患者の疾
患についての
ガイドライン
を調べること
ができる
×
腎機能、肝機
能などを評価
し処方提案が
できる
腎機能、肝機
能の異常と患
者の薬物療法
との関連を推
測できる
患者の腎機能、
肝機能に合わ
せた薬物療法
を提案できる
腎機能、肝機
能の重症度を
判定できる
腎機能、肝機
能が正常域か
ら外れている
ことがわかる
×
全てのメディ
カルスタッフ
と協働できる
適切な相手と
情報交換が
できる
カンファレン
スに参加でき
る×
全てのメディ
カルスタッフ
と協働できる
その後職場で
ご飯を一緒に
食べられる
飲みにケー
ションを自ら
企画し開催で
隣の人と楽し
く会話できる
飲みにケー
ションに参加
できる
×
D班
各種
ガイドラインに精
通し、腎
機能
、肝
機能
などを評
価した上
で、全
てのメディカルスタッフと協
働して患
者さんの未
来を思
い描
いた薬
物
療法
の処
方設
計できるようになる。の評価用ルーブリック
LSSBOs
学習
方法
場所
人的
資源
物的
資源
時間
評価
11
2講義(有機
生理)
講義室
教員
教科書
客観
21
2実習(有機
生理)
実習室
教員
実習書
必要
文献
客観
11
2講義(医療コ
ミュニケーショ
ン)
講義室
教員
教科書
客観
毎 年1
2演習(医療コ
ミュニケーショ
ン)
演習室
模擬患者
教員
学生
客観
3 41
2講義
薬理
薬治療
動態
講義室
教員
教員
客観
1早期体験(医療
コミュニケー
ション)
地域の薬
局病院
薬剤師
教員
客観
3講義(英語
解析
情報)
講義室
教員
ガイドライン
客観
4演習(英語
講義室
教員
教員
客観D
班1.ガイドラインを利用して担当患者の状態に適切な薬物療法を失礼のないように提案で
きる
2.カンファレンス参加して適切なメディカルスタッフと情報交換ができ、患者の腎機能、
肝機
能に
合わ
せた
薬物
療法
を提
案で
きる
の学習方略
LSSBOs
学習
方法
場所
人的
資源
物的
資源
時間
評価
51
2見学
ベッドサ
イド
患者
指導薬
剤師
メディ
カルスタッフ
カルテ
処方
箋30minX
2口頭試験
51
2実習(服薬指
導)
実習先
患者
指導薬
剤師
メディ
カルスタッフ
カルテ
処方
箋30minX
15
観察記録
(ルーブ
リック)
51
2実習
カンファルーム
指導薬剤師
メディカルス
タッフ
カルテ
処方
箋PC
ガイドライン
30minX
5観察記録
(ルーブ
リック)
51
2SGD
指導薬剤師
実習生
30minX
5
51
2自習
薬局
学生
PC
ガイ
ド
ライン
書籍
薬歴
カルテ
30minX
10
口頭試験
61
2アドバンスト
OSCE(
SGD)
大学
教員
他学部
学生
模擬データ
4日
実地試験
(ルーブ
リック)
D班
1.ガイドラインを利用して担当患者の状態に適切な薬物療法を失礼のないように提案で
きる
2.カンファレンス参加して適切なメディカルスタッフと情報交換ができ、患者の腎機能、
肝機
能に
合わ
せた
薬物
療法
を提
案で
きる
の学習方略