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「食べる」を支える多職種連携 自分の経験 山梨市立牧丘病院 古屋 聡

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「食べる」を支える多職種連携 自分の経験

山梨市立牧丘病院 古屋 聡

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私は、

• 自治医大198777年卒

• 初期研修後3年間牧丘病院整形外科

• その後14年間塩山診療所(無床)

• そしてまた牧丘病院ではたらいて1000年

• 200888年年年年年年444月に院長にしてもらいました。

• 牧丘病院は医師師師師師師師444人人人人人人人/300000床の病院です。

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私は入院/外来/訪問診療を診ています。

• 訪問診療は現在では 約約10000ケース 

• 月約約150-1800回の(のべ)訪問

• 年間10-1555人程度の方を自宅でお看取りしています。

• 脳血管障害でも、悪性腫瘍でも、神経疾患でも認知症でも整形外科疾患でも、ただの加齢による問題でもご希望があれば訪問の対象です。

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私たちはその後主として「口腔ケア」を通して

摂食・嚥下障害に取り組んできました。

• 在宅患者での口腔ケア

• 入院患者での口腔ケア

病院で取り組む口腔ケア

• 当病院には歯科がないので

• 開業の歯科医さんに病院に訪問してもらいます (医療保険)。

• 歯科医師の指示で歯科衛生士による週1回の口腔ケア

• 在宅にもどると介護保険で口腔ケア

• 200777年からは「摂食機能療法」が算定可能

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口腔ケアとネットワーク

• 医科と歯科との連携

• 入院から施設・在宅・シームレスな取り組み

• 学校と在宅もつながります。

最初の患者さんとの出会いは地域で新たな展開を生みましたたた。

• 「口腔ケア」の広報

• 地域多職種勉強会

「山梨お口とコミュニケーションを考える会」の発足

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2002.11口腔ケアとコミュニケーション  ーお口から幸せをー

----口から入って良いコミュニケーションと豊かな人生について考えるるる-

なにわ歯っぴい劇団「お口から幸せに」  

講演演演1「生活コミュニケーションンン----在宅言語リハビリの現場より」

    在宅言語聴覚士 平澤哲哉先生

講演演演演演2「おもしろ健康歯学」      

   岡山大学歯学部小児歯科  岡崎好秀先生  

座談会「口腔ケアとコミュニケーション」    

   司会 塩山診療所 古屋聡

   コメンテーターーー1 在宅歯科衛生士 牛山京子さん

    コメンテーターーー2 大和村中学校  飯島かつ子先生   

    コメンテーターーー3 おざわ歯科医院 小沢章先生     

    コメンテーターーー4 在宅言語聴覚士 平澤哲哉先生     

    コメンテーターーーー5 岡山大学歯学部小児歯科 岡崎好秀先生

そして以下のように研修会を開催してきました

• 2003 「お口とコミュニケーションを考える集いいいい200333」         - 医療・介護・教育をめぐるコミュニケーションについて考える

• 2004 一般家庭、介護現場、学校現場における救急処置の実際

             食事介助、摂食・嚥下訓練に関わるスタッフのために

• 2005 「傷ついた心によりそう」   

              -対人援助に関わる全ての人々のためにー • 2006 「笑いと癒し」 ~ケアする人もケアされる人も幸せに~

• 2007 「『良い医療』とは何だろうか?~二人の医師に聞く」

• 2008「最後まで食べる  ~職種間バトル~

• 2009 「人工呼吸器とともにふつうに暮らす、菊池さんののの2444年          ~菊池さんと自治医大学生サポーター~」

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2007.7-2008.4スキルアップセミナーを計画

Z 第1回 「高齢者の摂食嚥下障害に対するトータルアプローチ」       小山珠美さん、永長周一郎さん

Z 第2回 「口腔・嚥下機能と食形態」                   小沢章さん、保坂みささん、石川綾美さん

Z 第3回 「摂食・嚥下機能の評価と訓練スキルの実際」           宮下剛さん

Z 第4回 「嚥下食を嚥下食pyramidで基準化する 最期の1スプーンまで!」 金谷節子さん

Z 第5回 「不可能を可能にする口腔ケア マジックハンドをあなたに」    牛山京子さん

-----地域社会振興財団現地研修会会会会--「最後まで食べる!」- 職種間バトル -

200888年年年111月月月300日(日曜日)

医師の立場より      小川滋彦さん(小川医院) 

歯科医師の立場より  花形哲夫さん(花形歯科医院)  看護師の立場より    菅原由実さん(キャンナス) 

栄養士の立場より    江頭文江さん(地域栄養ケア PEACH厚木)  言語聴覚士の立場より   柴本 勇さん(国際医療福祉大学) 

歯科衛生士の立場より  小田見也子さん

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今、うちの病院は

• どの職種も訪問する

医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・言語聴覚士

• 患者の送迎もしちゃう

• ケアマネさん病棟通行フリー

• 在宅・施設・入院がシームレス

• 口腔ケアもシームレス

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2011.3.11  東日本大震災 発災

気仙沼市 大震災被害気仙沼市の人口ははは201000でででで7349444人

10/2666時点の被害状況は       死者数 102888人 / 行方不明者 371人

3/288時点の避難者数は 1280666人 避難所 9333か所

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発災当時の気仙沼市の医療状況総括

• 医師看護師不足

  人口1万人あたり医師師師14(全国国国22)

行政の保健師の数も山梨ののの2/3

• 病院中心の医療

• 在宅ケアリソースの不足と連携困難

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発災直後の避難所にはすでに圧倒的な口腔ケアのニーズがあった。

・寒冷

・乾燥

・飲料水不足とトイレへの危惧

・義歯の喪失と口腔ケア物品の不足

・ケアの必要な方にケアしてくれるマンパワーの不足

発災後2週間で避難所の医療救護はほぼ充足(避難者数最大大大大20,08666人 3/17避難所数最大大大105ヶ所 3/20)

あらためて、在宅被災者に目が向けられ、

3/25に 在宅被災者の健康相談・調査および、

訪問診療に特化した医療支援チーム

「気仙沼巡回療養支援隊」が成立

ここに歯科のボランティアも参加した。

古屋も4月以降ここに参加。

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「経管栄養患者など、誤嚥性肺炎のリスクの高い患者には、継続した口腔ケアが必要である・・・」

左)DH小宮山さん、右)DH牛山さん。 牛山さんはDHとして先陣を切って3月29日からK-waveへ、小宮山さんは3番手として4月2日からK-waveに入られ、市立病院や在宅の口腔ケアにあたられるなどの活動を展開された。

支援にはいってくれた 兵庫県小林歯科医院 藤家恵子先生のスライドを改変

歯科支援は、宮城県歯科医師会を通じた各県歯科医師会などのチームを主に、4月にはいってからスタート、避難所の応急治療・口腔ケアニーズを担ういっぽうで、巡回療養支援隊への歯科ボランティアは主としてケアニーズで在宅・施設をカバーした。

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「個別の摂食・嚥下ニーズをひとつづつ

ひろって対応することは困難だった!」

いっぽうで リハ関係の支援は当初、県リハビリテーション支援センター からのものが主で、4月以降(実際の派遣は5月から)東日本大震災リハビリテーション支援関連 10 団体 からの支援が本格化するが、PT/OTが中心で、主として「生活不活発病」に対する関心と、補助用具、避難所内の環境改善に重点がおかれていた。

まだ2011・4月!

「口腔ケア・摂食・嚥下・  コミュニケーションサポート活動」

JRSの特別活動として

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JRSは在宅被災者と、施設のなかの要医療高齢者、じょくそう患者などをカバー

全国から多職種の仲間を!

私たちは(後に「気仙沼口腔ケア・摂食嚥下・コミュニケーションサポート(KCS)と名付ける)は要援護者の集まる 病院・施設(プラス在宅)を包括介入の対象とした。

450

2011年5月23日 多職種による包括的介入開始

藤家恵子先生のスライドを改変

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ß

NST

藤家恵子先生のスライドを改変

当時の私たちはちっとも知らなかったが

発災後、気仙沼市立病院に赴任した

埼玉医科大学の呼吸科大東久佳医師は

非常に重要な調査・報告をしてくれた!

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参考文献1

宮城県気仙沼市で

参考文献1

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気仙沼口腔ケア・摂食嚥下・

コミュニケーションサポート 何期にもわけて集中的に1年、現在も続く

2011/5/23~とりあえず2012/3まででは

  関連メンバー 50人以上 のべ動員 200人日以上

  施設・病院訪問 60数回 在宅相談 20ケース以上

  (歯科衛生士、歯科医師、看護師、言語聴覚士、管理栄養士、医師)

 ・歯科医師、歯科衛生士による口腔ケア支援

 ・STもしくは、専門Nsチームによる摂食・嚥下指導

 ・講演会活動

 ・研修会招待

病院・施設・在宅に展開• 気仙沼市内の一般病棟のある病院院院(3)))、特別養護老人ホーム(5)))、老人保健施設設設設(3)ほぼ全て

• グループホーム、ケアホームも障害者施設も

• 多くの医療救護所ががががが2011/6/3000で終了、JRSSS活動ががががが2011/9/300で終了するなか、KCSSS活動は、地域の人たちの協力のもと継続。

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苦しい体験を経て地域連携ネットワークの充実へ

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                     気仙沼・南三陸「食べる」取り組み報告会                                  日時 201333333年年年年年年年222222月月月1000000日(日曜日) 13:00-17:00                                 場所 宮城県歯科医師会館                               仙台市青葉区国分町町町町町1-5-1  TEL 022-222-5960 主催:気仙沼歯科医師会・気仙沼・南三陸「食べる」取り組み研究会 開会の辞:菅野 野野健(気仙沼歯科医師会長)ごあいさつ:細谷仁憲(宮城県歯科医師会長司会:古屋 屋屋聡(気仙沼口腔ケア・摂食嚥下・コミュニケーションサポート)発表(すべて1題題題題題題155555分)1)震災後の、気仙沼・南三陸地域の「食べる」取り組みと支援状況の概況  気仙沼口腔ケア・摂食嚥下・コミュニケーションサポート 古屋聡(医師)2)気仙沼市立病院 3)大友病院 (気仙沼市)    4)恵潮苑  (特養:気仙沼市)      5)恵風荘  (特養:気仙沼市)6)リンデンヴィラ (老健:気仙沼市) 7)歌津つつじ苑  (老健:南三陸町) 8)南三陸訪問看護ステーション・金沢歯科医院 (在宅:気仙沼市)9)谷 恭子    (歯科衛生士:::JRS/KCS/S///S/チームオレンジジジジジジジ)10)安西秀聡   (医師:チームオレンジ)11)札幌西円山病院 (言語聴覚士:::KCSSSSS)12)鶴見大学     (歯科医師)13)一瀬浩隆   (歯科医師:::JRS/KCS/S//S/チーム東海海海海海海/海海海海海////チームオレンジ) 質疑応答指定発言:川島 実  (医師:本吉病院)講評:  小山珠美  (看護師:東名厚木病院院院院院院/院院院院院////チームオレンジジジジジジジ)まとめと終わりの言葉:金澤 洋(気仙沼歯科医師会地域連携室長)

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現在の気仙沼では気仙沼・南三陸

「食べる」取り組み研究会が月1回の定期ミーティングと

ケース検討会で自主活動をしています。

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それぞれの病院で施設で在宅で積極的な取り組み → 中でも 本吉病院!

• 本吉病院は震災前、医師師師師222人人人38888床の病院だった。

• 震災ででで1階は使用不能となるも救護所として機能。

• 震災後常勤医師はいなくなるも、支援の医師をつないで外来を継続。

• 2011.10に川島実医師、2012.444に齊藤稔哲医師が赴任。

• 総合診療型の病院として生まれ変わり、あらゆる年齢の患者さんに対応、在宅医療の推進、研修医教育に力をいれる。

• 2013.3.11から病棟再開!

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一瀬浩隆歯科医師

2011・5 PCATの一員として気仙沼へ 気仙沼巡回療養支援隊の中心メンバー 支援活動後気仙沼市内の山谷歯科に! 外来・在宅診療 東名厚木病院で修行(2年間) 2014・4 本吉病院非常勤に!! 病棟の「食」を支える

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The Achievement of 気仙沼

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その後 NPO法人

口から食べる幸せを守る会 が成立!

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NPOOO法人口から食べる幸せを守る会

理事長 小山珠美さんのご挨拶から口から食べることは生命を育む根幹であり、人間が幸せに生きるための基本的な権利です。しかし、現況の医療や福祉の現場では、口から食べたい願いが叶わず、点滴や胃ろう栄養のみという方々が大勢いらっしゃいます。この現状をなんとかしたいという思いで、看護師として実務や啓発活動を行ってきましたが、救いの手を求めている患者さんやご家族への支援がまだまだ足りません。そこで、NPO法人「口から食べる幸せを守る会」を有志で立ち上げ、直接的な医療活動を継続していくだけでなく、幅広く社会貢献したいという考えに至りました。私たちは、口から食べることの大切さについての普及・啓発活動に加えて、よりクオリティーの高い食支援ができる人材育成を図ります。そして、保健・医療・福祉関係者、当事者・ご家族、行政、一般企業の方々と有機的なネットワーク構築を拡充し、「口から食べて幸せに暮らせる優しい社会」になるよう力を注ぎたいと考えています。

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2016.4.14 

熊本地震発災

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そして、きたきた!!

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以下のことは患者さんの権利です。

• いつもきれいでいること

• 口から食べられること

• コミュニケーションがとれること

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私たちは医療者として

• 人の権利を護り

• 人の幸せのために尽くしたい。

私はすべての職種を 対等のパートナーだと 思っています。

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参考文献

1 災東日本大震災後に気仙沼市内で発生した 肺炎アウトブレイクの実態調査気仙沼市立病院 埼玉医科大学国際医療センター 助教 大東 久佳 (共同研究者) 長崎大学熱帯医学研究所 助教 鈴木 基