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大日本住友製薬株式会社 会社案内

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大日本住友製薬株式会社 会社案内

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大日本住友製薬株式会社 代表取締役社長の野村 博でございます。当社が今後も持続的に成長していくことが私の達成すべき課題であり、そのために限られた資源をできるだけ有効に利用し、様々な力を集約し、これまでのいろいろな経験を生かすことでその課題解決に臨んでまいりたいと考えています。そして、ステークホルダーの皆さまが幸せを感じられる会社であり続けたいと考えています。

大日本住友製薬は、「人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献する」ことを企業理念としています。当社は、この理念を実現するため、また、日本はもちろん世界の方々に革新的で有用な医薬品をお届けするため、新薬の研究開発に全力を注いでいます。

当社は、精神神経領域、がん領域および再生・細胞医薬分野を研究重点領域として、自社研究に加え、技術導入、アカデミアやベンチャー企業との共同研究など、あらゆる方法で最先端の技術を取り入れて研究開発活動に取り組み、優れた医薬品を継続的に創製することを目指しています。さらに、医薬品以外のヘルスケア領域においても、デジタル技術などを用いて、人々の健やかさに貢献できる事業を探索していきます。

これらの事業活動を通じて、当社は、特定の領域において世界で存在感のある「グローバル・スペシャライズド・プレーヤー」となることを目指していきます。

また、コーポレートガバナンス体制の強化やコンプライアンスの徹底はもちろん、国内外での社会貢献活動、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、多様なステークホルダーとの積極的なコミュニケーションといった幅広い取り組みを通じて、企業としての社会的責任も果たしてまいります。

これからも患者さんとそのご家族、医療関係者、株主、社員、地域社会などステークホルダーの皆さまの信頼にお応えできるよう、たゆまぬ努力を続けてまいります。

今後も、これまでと変わらぬ皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ごあいさつ

大日本住友製薬株式会社代表取締役社長

野村 博

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会社情報 1

グローバルスローガン

会社概要

商号 大日本住友製薬株式会社 (だいにっぽんすみともせいやくかぶしきがいしゃ)Sumitomo Dainippon Pharma Co., Ltd.

設立 1897年(明治30年)5月14日

合併期日 2005年(平成17年)10月1日

代表者 代表取締役社長 野村 博

資本金 224億円 (2019年12月31日現在)

決算期 3月31日

従業員数 3,045名 (連結 6,485名) (2019年12月31日現在)

事業内容(連結) 医療用医薬品、食品素材、食品添加物、動物用医薬品等の製造および販売等

大阪本社

東京本社

大阪市中央区道修町2-6-8 (〒541-0045) 代表電話:06-6203-5321

東京都中央区京橋1-13-1 (〒104-8356) 代表電話:03-5159-2500

ブランドマーク

大日本住友製薬のシンボル“グリーン・プリズム”は、明日に向かって前進していく躍動感を表す「太陽」、未来の可能性と希望を表す「光」、健康でいる喜びとその開放感を表す「花」、がデザインのモチーフになっています。すべての人に明日に向かって前進していくチカラを提供していくための、高い研究開発力、的確なサポート体制、チャレンジング・スピリットなど、大日本住友製薬の企業姿勢を体現したデザインです。またシンボルには、世界へ拡がっていくネットワークの様子も込めています。コーポレート・カラーのグリーンは、健康で活き活きした気分の状態、未来の可能性の象徴である若葉の色などを表現しています。

“Innovation today, healthier tomorrows” は、大日本住友製薬の合併10周年の節目に、大日本住友製薬グループの医薬事業4社(大日本住友製薬、Sunovion社、Boston Biomedical社、住友制葯(蘇州)有限公司)で制定したグローバルスローガンです。このグローバルスローガンには、従業員一人ひとりが、つねに自らの変革(=Innovation) を追求しながら、新たな発想や高い研究開発力により革新的な新薬を社会に届けることで、患者の皆さまとそのご家族が、より健やかに自分らしく(=healthier)過ごせる日々を実現したいという、私たちの強い意志が込められています。

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会社情報 2

企業理念

人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献する

経営理念

● 顧客視点の経営と革新的な研究を旨とし、これからの医療と健やかな生活に貢献する● たゆまぬ事業の発展を通して企業価値を持続的に拡大し、株主の信頼に応える● 社員が自らの可能性と創造性を伸ばし、その能力を発揮することができる機会を提供していく● 企業市民として社会からの信用・信頼を堅持し、よりよい地球環境の実現に貢献する

行動宣言

大日本住友製薬の役員・従業員は、社会から信頼され存在感のある企業を目指し、法令遵守はもとより、以下の行動宣言に従って企業活動を遂行します。

1. “Innovation today, healthier tomorrows”の実現に取り組みます 世界の人々がより健やかに自分らしく過ごせるよう、つねに新たな変革を自らに課し、イノベーションの実現に スピードをもって挑みつづけます。

2. 誠実な企業活動を行います 法令を遵守し、高い倫理観を持って透明かつ公正な企業活動を行います。 市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体との関係遮断を徹底します。

3. 積極的な情報開示と適正な情報管理を行います 社会に向けて適時適切、公正な情報開示を行います。 企業活動を通じて得た個人情報や顧客情報を適正に保護・管理します。

4. 従業員の能力を活かします 従業員の多様性・人格・個性を尊重します。 安全で働きやすい職場環境を確保し、能力開発の機会を提供します。

5. 人権を尊重します 全ての人々の人権を尊重して企業活動を行います。 一切の差別や嫌がらせを排除し、強制労働や児童労働を認めません。

6. 地球環境問題に積極的に取り組みます 地球環境問題への取り組みを人類共通の課題と認識し、企業の存在と活動に必須の要件として、積極的に 行動します。

7. 社会との調和を図ります ステークホルダーとの対話を重視し、社会貢献活動を推進します。 各国・地域の文化や慣習を尊重し、企業活動を通じて地域社会の発展に寄与します。

当社役員は、本宣言の精神の実現が自らの役割であることを認識し、率先垂範これに取り組むとともに、社内およびグループ会社への周知徹底を図り、取引先にも促します。万一、本宣言の精神に反するような事態が発生したときには、役員自らが問題解決にあたり、原因究明、再発防止に努めます。また、社会への迅速かつ的確な情報の公開と説明責任を遂行し、権限と責任を明らかにした上で、自らも含めて厳正な処分を行います。

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会社沿革 1

大日本住友製薬株式会社は、2005年10月に「存在感のある先進的な製薬企業」を目指し、大日本製薬株式会社と住友製薬株式会社の合併により誕生しました。新会社発足以来、国内基盤の収益力の強化、海外市場への展開、研究開発力の強化とパイプラインの充実などを目指し、さまざまな事業基盤の整備・強化に努めています。

2005年10月1日 大日本住友製薬 誕生

2006年 ● 深在性真菌症治療剤「アムビゾーム®」 新発売

2007年● ファブリー病治療剤「リプレガル®」 新発売● ラボラトリープロダクツ事業をDSファーマバイオメディカル株式会社に統合● 中期経営計画('07 - '09年度)を策定

2008年 ● 非定型抗精神病薬「ロナセン®」 新発売● 高血圧症治療剤「アバプロ®」 新発売

2009年

● パーキンソン病治療剤「トレリーフR」 新発売● 米国に持株会社(大日本住友製薬アメリカホールディングス・インク)を設立● 米国セプラコール・インク(現サノビオン・ファーマシューティカルズ・インク)を買収し、  米国持株会社の完全子会社化

2010年

● 肝細胞がん治療剤「ミリプラ®」 新発売● 第二期中期経営計画('10 - '14年度)を策定● セプラコール・インク(現サノビオン・ファーマシューティカルズ・インク)と  大日本住友製薬アメリカ・インクを合併● 2型糖尿病治療剤「メトグルコ®」 新発売● 成長ホルモン事業を譲渡● アニマルサイエンス事業を会社分割し、DSファーマアニマルヘルス株式会社を設立● フード&スペシャリティ・プロダクツ事業を五協産業株式会社に統合し、  DSP五協フード&ケミカル株式会社に商号変更● 米国セプラコール・インクがサノビオン・ファーマシューティカルズ・インクに商号変更

2011年● 非定型抗精神病薬「LATUDA®」をサノビオン・ファーマシューティカルズ・インクが  米国で新発売● 2型糖尿病治療剤「シュアポスト®」 新発売

2012年

● 米国ボストン・バイオメディカル・インクを買収● サノビオン・ファーマシューティカルズ・インクがエレベーション・ファーマシューティカルズ・  インク(現サノビオン・レスピラトリー・ディベロップメント・インク)を買収● 高血圧症治療剤「アイミクス®」 新発売

2013年

● シンガポール共和国に子会社(サノビオン・アジア・パシフィック・プライベート・リミテッド)  を設立● 第三期中期経営計画('13 - '17年度)を策定● 大日本住友製薬ヨーロッパ・リミテッドがサノビオン・ファーマシューティカルズ・ヨーロッパ・  リミテッドに商号変更● 米国に抗がん剤販売子会社(ボストン・バイオメディカル・ファーマ・インク)を設立

2014年

● 再生医療等製品事業に関する合弁会社(株式会社サイレジェン)を設立● 神戸再生・細胞医薬センター(現 再生・細胞医薬神戸センター)を開設● 抗てんかん剤「APTIOM®」をサノビオン・ファーマシューティカルズ・インクが  米国で新発売● 非定型抗精神病薬「LATUDA®」をサノビオン・ファーマシューティカルズ・ヨーロッパ・  リミテッドが英国で新発売● 生産拠点再編を決定(茨木工場および鈴鹿工場の生産機能統合、愛媛工場の閉鎖)

2015年● そう痒症改善剤「レミッチ®」の国内プロモーションを開始  (慢性肝疾患患者におけるそう痒症)● 2型糖尿病治療剤「トルリシティR」 新発売

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会社沿革 2

大日本製薬株式会社は、1897年(明治30年)に、大阪道修町の有力薬業家21名により、純正医薬品の製造所として設立された大阪製薬株式会社が起源です。翌1898年(明治31年)には、政府主導のもと1883年(明治16年)に設立された、わが国初の製薬会社である大日本製薬会社を吸収合併して社名と商標を継承し、大日本製薬株式会社に改称しました。

住友製薬株式会社は、1984年(昭和59年)に住友化学工業株式会社(現在の住友化学株式会社)と稲畑産業株式会社のそれぞれの医薬品事業を分離、統合して設立されました。なお、住友化学工業株式会社の医薬事業は、1944年(昭和19年)に日本染料製造株式会社との合併により、医薬事業を継承したことに始まります。また、稲畑産業株式会社は、住友化学工業株式会社の医薬品の総代理店でした。

旧大日本製薬株式会社の起源

旧住友製薬株式会社の起源

2016年

● サノビオン社がカナダのシナプサス・セラピューティクス・インク(現サノビオン・CNS・  ディベロップメント・カナダ・ULC)を買収● オーソライズド・ジェネリック等のプロモーション子会社(DSファーマプロモ株式会社)を  設立

2017年

● 米国トレロ・ファーマシューティカルズ・インクの買収● 米国ボストン・バイオメディカル・ファーマ・インクをボストン・バイオメディカル・インクと  統合し、ボストン・バイオメディカル・インクに商号変更● COPD治療剤「UTIBRON®」、「SEEBRI®」をサノビオン・ファーマシューティカルズ・インク  が米国で新発売● 大日本住友製薬アメリカホールディングス・インクが大日本住友製薬アメリカ・インクに  商号変更

2018年

● 非定型抗精神病薬「ロナセン®」を住友制葯(蘇州)有限公司が中国で新発売● 再生・細胞医薬製造プラント(SMaRT)を竣工● うつ病治療剤「イフェクサー®SRカプセル」の国内プロモーションを開始● COPD治療剤「LONHALA® MAGNAIR®」をサノビオン・ファーマシューティカルズ・  インクが米国で新発売

2019年

● 生産拠点再編を実施(茨木工場および鈴鹿工場の生産機能統合、愛媛工場の閉鎖)● DSファーマバイオメディカル株式会社の体外診断用医薬品事業を合弁会社に承継し、  DSファーマプロモ株式会社と統合● シンガポール共和国サノビオン・アジア・パシフィック社がSumitomo Pharmaceuticals   Asia Pacific Pte. Ltd.に商号変更し、タイに子会社を設立● 中期経営計画2022(2018~2022年度)を策定 ● 造血幹細胞移植前治療薬「リサイオ®」新発売● 2型糖尿病治療剤「エクア®」「エクメット®」の共同プロモーションを開始● 非定型抗精神病薬「LATUDA®」住友制葯(蘇州)有限公司が中国にて新発売 ● 非定型抗精神病薬「ロナセン®テープ」新発売● Roivant Sciences社との戦略的提携契約を締結し、米国に子会社(スミトバント・バイオ  ファーマ)を設立。その傘下にマイオバント社、ユーロバント社、エンジバント社、アルタバン  ト社およびスピロバント社を子会社化

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コーポレートガバナンス 1

コーポレートガバナンス

当社は、「コーポレートガバナンスに関する基本方針」を制定し、企業理念および経営理念のより良い実現を目指して、実効性の高いコーポレートガバナンス体制の構築を継続して追求することを重要な経営課題として位置づけています。

住友化学(株)は、当社の議決権の51.78%(2019年9月30日現在)を有する親会社です。両社間では、当社の経営の自主性を尊重する旨の確認がなされており、事業活動を行ううえでの承認事項など親会社からの制約はなく、一定の独立性が確保されていると認識しています。さらに、当社には、親会社との兼任取締役は存在していません。また、当社は、親会社からの出向者を受け入れていますが、出向受け入れは当社の判断で行われており、当社の経営・事業活動への影響はないものと考えています。これらのことから、当社は、親会社を有することによって、一般株主の利益が侵害されることはないと認識しています。

当社は、取締役会と独立した立場で取締役の職務執行を監査する目的で監査役会設置会社を選択しており、独立社外取締役を選任しています。また、執行役員制度を採用し、経営の監督と業務執行を分離しています。取締役会は、独立社外取締役3名を含む8名で構成しており、原則月1回開催し、経営に関する重要な事項について決議および報告を行っています。監査役会は、社外監査役3名を含む5名で構成しており、原則月1回開催し、監査に関する重要な事項について協議と決議を行うとともに、取締役会付議事項の事前確認なども行っています。取締役および監査役の候補者の指名、取締役の報酬の決定などにかかる取締役会の機能の客観性・独立性を強化する観点から、取締役会の諮問機関として指名報酬委員会を設置し、必要に応じて開催しています。指名報酬委員会は、4名の委員で構成し、その過半数である3名を独立社外取締役とし、委員長は独立社外取締役から選定しています。また、社長の意思決定のための諮問機関として経営会議を原則月2回開催し、取締役会の決定した基本方針に基づき、経営上の重要な事項を審議しています。さらに、業務執行状況および業務執行にかかわる重要事項について社外役員を含む取締役および監査役ならびに執行役員の間で適切に共有することを目的として経営連絡会を原則月1回開催しています。

基本的な考え方

重要な影響を与えうる事情

経営体制

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コーポレートガバナンス 2

当社では、3名の社外監査役を含めた5名の監査役を選任しています。監査役会にて、監査方針、監査計画、監査役の職務の分担などを定めています。各監査役はこれに従い、代表取締役との定期的な会合、その他取締役および使用人からの積極的な報告および協議、会計監査人との連携、内部監査部門との連携、さらに三様監査の連携等を行うなど、監査の実効性を高めるための環境整備に努めています。また、取締役会その他重要な会議に出席し、取締役による経営判断の適法性・妥当性を確認するとともに、取締役および使用人などから職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求め、また重要な決裁書類などを閲覧することなどにより、内部統制システムの運用状況を積極的に監査しています。なお、監査役監査の実効性を高め、かつ、監査職務を円滑に遂行するため、監査役の専従スタッフを配置しています。会計監査については、有限責任 あずさ監査法人と監査契約を締結し、会計監査を受けています。内部監査については、社長直轄の組織として内部監査部を設置しており、内部統制の目的を達成するための基本的な要素を、子会社を含めて、公正かつ独立の立場で監査しています。

当社は、会社法に基づき、業務の適正を確保するための体制の整備における基本方針について、取締役会で決議しています。基本方針に基づき、実施する取り組み状況を毎期末月開催の取締役会において報告するとともに、必要に応じて基本方針の改定を行っており、その体制整備に努めています。

内部統制システムの整備

代表取締役

内部監査部経営会議

経営連絡会

各業務担当部門

執行役員

会計監査人

選任/解任 選任/解任 選任/解任

選定/解職

諮問

答申

連携

連携

監査

監査

監査

連携

監査

監査役会監査役

取締役会取締役

指名報酬委員会

株主総会

監査体制

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事業内容 1

大日本住友製薬グループは、医薬品事業を中核事業とし、日本はもちろん世界の方々に革新的で有用な医薬品をお届けするため、グローバル開発を基本に、新薬継続創出に向けた研究開発を行い、国内・海外で展開しています。また、顧客満足度の向上を目指して、医薬品の情報提供活動を行っています。

医薬品事業

信頼される医薬品づくりを目指して

日本における医薬品事業

新薬は、基礎研究や各種試験、国による承認審査という長い道のりを経て、初めて患者さんに届けられます。さらに発売後も多くの患者さんに使われていくなかで、安全性や有効性が繰り返しチェックされ、より安心できる有用性の高い医薬品となります。このようにして得られた有効性、安全性等の情報に基づき適正に使用されてはじめて、医薬品は、人類の健康に貢献するという使命を果たすことができます。当社は、MR(医薬情報担当者)やマルチメディアを通して、安全性情報を収集・提供するとともに、医療関係者に必要かつ専門性の高い情報を提供しています。日々の情報提供活動を通じ、医療関係者からの信頼を得ること、そして患者さんの健康で豊かな生活に貢献していくことを目指しています。

当社は、日本国内において、主に精神神経、糖尿病、スペシャリティ領域で情報提供・収集活動を展開しています。精神神経領域においては、パーキンソン病や統合失調症等の治療薬を取り揃え、精神神経領域における医療のパートナーとして貢献することを目指しています。糖尿病領域においては、作用メカニズムの異なる各種の治療薬を持ち、様々な医療ニーズにお応えしています。さらにスペシャリティ領域(アンメット・メディカル・ニーズが高く、高度な専門性が求められる領域)においても、希少疾患、血液、肝臓等の分野で貢献しています。*アンメット・メディカル・ニーズ:いまだ満たされていない医療ニーズ、つまり、いまだ有効な治療方法がない医療

ニーズのこと。

情報提供活動

日本事業重点領域

製品ラインアップ主要製品名 薬効トレリーフ パーキンソン病治療剤ロナセンテープ 非定型抗精神病薬イフェクサー うつ病治療剤トルリシティ 2型糖尿病治療剤エクア 2型糖尿病治療剤エクメット 2型糖尿病治療剤シュアポスト 2型糖尿病治療剤メトグルコ 2型糖尿病治療剤リプレガル ファブリー病治療剤アムビゾーム 深在性真菌症治療剤レミッチ そう痒症改善剤

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事業内容 2

当社グループは、精神神経領域、がん領域および再生・細胞医薬分野を研究重点領域として、自社研究に加え、技術導入、ベンチャー企業やアカデミアとの共同研究など、あらゆる方法で最先端の技術を取り入れて研究開発活動に取り組み、優れた医薬品の継続的な創製を目指しています。また、感染症領域にも取り組み、グローバルヘルスの貢献を目指しています。さらに、医薬品以外のヘルスケア領域において、社会課題の解決のための新たなソリューションを提供することを目的として、フロンティア事業の立ち上げを目指しています。

■精神神経領域先端技術を取り入れながら築いた自社独自の創薬技術プラットフォームを基盤に競争力のある創薬研究を推進しています。また、自社製品の臨床試験の情報から得られた知見をトランスレーショナル研究に生かし、ゲノム情報やイメージング画像などのビッグデータから適切な創薬ターゲットやバイオマーカーを選定することで、研究開発の確度の向上を図っています。開発段階では、日米が一体となったグローバル臨床開発体制のもと、戦略的な開発計画を策定し、効率的に臨床開発を推進して、早期に承認取得することを目指しています。

■がん領域がん微小環境における細胞間ネットワークに着目した研究によりユニークなシーズやテーマに取り組み、革新的な新薬の創出を目指しています。また、当社、北米子会社および外部機関の間でのネットワーク型創薬を推進し、研究と開発が一体となって、早期の臨床試験への移行を目指しています。開発段階では、後期開発品の開発を着実に進めるとともに、初期臨床開発も積極的に取り組んでいます。

■再生・細胞医薬分野オープンイノベーションを基軸に、高度な工業化・生産技術と最先端サイエンスを追求する当社独自の成長モデルにより早期事業化を図っており、複数の研究開発プロジェクトを推進しています。神経領域および眼疾患領域中心のプロジェクトを着実に推進するとともに、立体臓器の再生も含めた次世代の再生医療の取り組みも視野に入れ、グローバルでの展開を目指しています。

■感染症領域アカデミアなどとの共同研究により、薬剤耐性菌感染症治療薬ならびに当社ワクチンアジュバンドを基盤としたマラリアワクチンおよび万能インフルエンザワクチンの創薬研究を展開しています。

研究開発

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事業内容 3

■鈴鹿工場効率を重視した製剤工場として、原薬の製造から製剤、包装工程まで医薬品の製造を一貫して行う設備を整え、製造を行っています。

■大分工場原薬製造の基幹工場です。原薬を365日、24時間体制で製造しています。

生産拠点

サノビオン・ファーマシューティカルズ・インク 製品ラインアップ主要製品名 薬効ラツーダ 非定型抗精神病薬ブロバナ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療剤アプティオム 抗てんかん剤ロンハラ マグネア 慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療剤

持株会社であるスミトモダイニッポンファーマ アメリカ・インクのもと、サノビオン・ファーマシューティカルズ・インクが医療用医薬品の製造および販売を行っています。また、ボストン・バイオメディカル・インクが、がん領域の研究開発および販売準備を、トレロ・ファーマシューティカルズ・インクが、がんおよび血液疾患領域の研究開発を行っています。2019年12月に設立した持株会社スミトバント・バイオファーマのもと、傘下のグループ会社であるマイオバント社、ユーロバント社、エンジバント社、アルタバント社およびスピロバント社が医薬品の研究開発を行っています。

米国における医薬品事業

医薬品は人々の生命にかかわる商品であるため、その製造にあたっては、設計通りの品質が保証されていなければなりません。医薬品の製造および品質管理は、各国でGMP(Good Manufacturing Practice; 医薬品の製造管理および品質管理に関する基準)によって厳格に定められています。当社グループで生産された医薬品は、FDA(米国食品医薬品局)やEMA(欧州医薬品庁)、TGA(豪州医薬品管理庁)など輸出国規制当局の承認を得て、世界各国に輸出されており、欧米のGMPが当社の運用標準となっています。さらに、海外提携企業の監査、ICH(日本・米国・EU薬事規制調和国際会議)のガイドラインをはじめとしたグローバルレベルの厳しい品質基準もクリアする高い設備設計水準や品質保証体制を整えています。グローバルレベルでの品質保証水準は、今後ますます厳格化していくと予想され、これらに対応するため、工場では固形製剤棟の新設や無菌保証レベルを向上させるRABS(アクセス制限バリアシステム)の導入をはじめ積極的に設備投資を行っており、生産部門・品質保証部門などの関連部門が一体となって、高品質の医薬品を提供する努力を続けています。

医薬品の生産

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事業内容 4

食品素材・化成品事業は、当社子会社「DSP五協フード&ケミカル株式会社」が担っています。動物用医薬品事業は、当社子会社「DSファーマアニマルヘルス株式会社」が担っています。

その他の事業

住友制葯(蘇州)有限公司が医療用医薬品の製造(小分包装)および販売を行っています。

中国における医薬品事業

住友制葯(蘇州)有限公司 製品ラインアップ主要製品名 薬効メペム (日本での販売名「メロペン」) カルバペネム系抗生物質製剤

アルマール(日本での販売名「アロチノロール塩酸塩錠「DSP」」) 高血圧症・狭心症・不整脈治療剤

ロナセン 非定型抗精神病薬ラツーダ 非定型抗精神病薬

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役員紹介

(2019年12月1日現在)

役 職 氏 名

代表取締役会長 多た だ

田 正まさ

世よ

代表取締役社長 野の

村むら

 博ひろし

取締役 専務執行役員営業本部長 兼 Head of Japan Business Unit 小

お田だ

切ぎり

 斉ひとし

取締役 常務執行役員シニアリサーチディレクター 兼 再生・細胞医薬事業推進、再生・細胞医薬神戸センター、再生・細胞医薬製造プラント担当 兼 研究統括

木き

村むら

 徹とおる

取締役 常務執行役員信頼性保証本部長 兼 薬事、メディカルインフォメーション、メディカルアフェアーズ、開発本部担当 兼 Deputy Head of Japan Business Unit

田た

村むら

 伸のぶひこ

取締役(社外) 跡あと

見み

 裕ゆたか

取締役(社外) 新あら

井い

 佐さ え こ

恵子取締役(社外) 遠

えんどう藤 信

のぶひろ博

常勤監査役 大おお

江え

 善よしのり

則常勤監査役 沓

くつない内 敬

たかし

監査役(社外) 西にしかわ

川 和かず

人と

監査役(社外) 藤ふじ

井い

 順じゅんすけ

輔監査役(社外) 射

い て や手矢 好

よし雄お

常務執行役員生産本部長 兼 技術研究本部担当 兼 Deputy Head of Japan Business Unit

池いけ

田だ

 善よしはる

常務執行役員オンコロジー事業推進、オンコロジー臨床開発、オンコロジー学術企画、がん創薬研究所担当 兼 Global Head of Oncology

越こし

谷や

 和かず

雄お

常務執行役員 経営企画、データデザイン、IT&デジタル革新推進、フロンティア事業推進担当 馬

ば ば場 博

ひろゆき之

執行役員リサーチディレクター 原

はら田だ

 秀ひでゆき

執行役員コーポレートコミュニケーション、人事担当 樋

ひ口ぐち

 敦あつ

子こ

執行役員ビジネスディベロップメント、海外事業推進担当 兼 ビジネスディベロップメント部長

西にしなか

中 重しげゆき

執行役員コーポレートガバナンス、法務、知的財産担当 高

たか田だ

 和かずひろ

執行役員営業本部副本部長 兼 営業統括部長 田

た口ぐち

 卓たく

也や

執行役員Sunovion Pharmaceuticals Inc. Executive Vice President and Chief Corporate Strategy Officer

 片かたやなぎ

柳 眞しんいちろう

一郎 

執行役員Sunovion Pharmaceuticals Inc. President and CEO A

アントニーntony L

ローベルoebel

執行役員Boston Biomedical, Inc. CEO P

パトリシアatricia S. A

アンドリュースndrews

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組織図

経営企画部■データデザイン室■

ビジネスディベロップメント部■薬事部■渉外部■

コーポレートガバナンス部■コーポレートコミュニケーション部■

法務部■知的財産部■内部監査部■秘書室■人事部■経理部■

IT&デジタル革新推進部■海外事業推進部■

メディカルインフォメーション部■メディカルアフェアーズ部■再生・細胞医薬事業推進室■再生・細胞医薬神戸センター■再生・細胞医薬製造プラント■オンコロジー事業推進室■オンコロジー臨床開発部■オンコロジー学術企画部■

がん創薬研究所■フロンティア事業推進室■

監査役室■

信頼性保証統括部■医薬品質保証部■

ファーマコビジランス部■信頼性推進部■

研究企画推進部■オープンイノベーション推進部■

薬理研究ユニット■化学研究ユニット■前臨床研究ユニット■基盤技術研究ユニット■

■開発統括部■データサイエンス部■臨床企画部■開発薬事部■臨床推進部

■生産統括部■生産技術部■鈴鹿工場■大分工場

■営業統括部■マーテック戦略推進室■製品企画部■CNS企画部■営業人材開発部■流通推進部■札幌支店■東北支店■北関東支店■甲信越支店■千葉支店■埼玉支店■東京支店■横浜支店■東海支店■京滋北陸支店■大阪支店■神戸支店■中国支店■四国支店■九州支店

監査役会

経営会議

経営連絡会

営業本部

生産本部

信頼性保証本部

リサーチディビジョン

開発本部

技術研究本部

株主総会

取締役会

指名報酬委員会

代表取締役

■技術研究統括部■プロセス研究所■製剤研究所■分析研究所

(2019年12月1日現在)

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主要拠点

● 大阪本社大阪府大阪市中央区道修町2-6-8TEL : 06-6203-5321FAX : 06-6202-6028

● 東京本社東京都中央区京橋1-13-1TEL : 03-5159-2500FAX : 03-5159-2945

● 再生・細胞医薬神戸センター兵庫県神戸市中央区港島南町1-5-2神戸キメックセンタービル5FTEL : 078-306-2170FAX : 078-303-4040

■ 札幌支店北海道札幌市中央区南一条西6-4-1 あおばアネックス8FTEL : 011-281-6101FAX : 011-222-3769

■ 東北支店宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2-25仙台NSビル4FTEL : 022-261-2651FAX : 022-216-4961

■ 北関東支店東京都中央区京橋1-13-1TEL : 03-5159-2544FAX : 03-5159-2948

■ 甲信越支店東京都中央区京橋1-13-1TEL : 03-5159-2544FAX : 03-5159-2948

■ 千葉支店千葉県千葉市美浜区中瀬1-7-1 住友ケミカルエンジニアリングセンタ-ビル16FTEL : 043-299-7777FAX : 043-211-8421

■ 埼玉支店埼玉県さいたま市大宮区宮町2-35大宮MTビル6FTEL : 048-649-7011FAX : 048-649-7018

■ 東京支店東京都中央区京橋1-13-1TEL : 03-5159-2540FAX : 03-5159-2943

■ 横浜支店神奈川県横浜市港北区新横浜2-5-11 金子第1ビル8FTEL : 045-285-1300FAX : 045-285-1310

■ 東海支店愛知県名古屋市中区錦1丁目8-11DPスクエア錦10FTEL : 052-201-3341FAX : 052-221-6760

■ 京滋北陸支店京都府京都市中京区烏丸御池梅屋町358ア-バネックス御池ビル西館2FTEL : 075-251-1351FAX : 075-212-2992

■ 大阪支店大阪府大阪市中央区安土町2-3-13大阪国際ビルディング11FTEL : 06-6265-5570FAX : 06-6267-5280

■ 神戸支店兵庫県神戸市東灘区本山南町8-6-26東神戸センタ-ビル12FTEL : 078-412-1401FAX : 078-414-2615

■ 中国支店広島県広島市中区胡町4-21朝日生命広島胡町ビル5FTEL : 082-545-9320FAX : 082-248-9690

■ 四国支店香川県高松市中野町29-2 住友生命高松パークビル8FTEL : 087-862-3888FAX : 087-835-0328

■ 九州支店福岡県福岡市博多区博多駅中央街7-21紙与博多中央ビル8FTEL : 092-432-5623FAX : 092-432-5612

● 鈴鹿工場三重県鈴鹿市安塚町1450TEL : 059-382-8951FAX : 059-382-4505

● 大分工場大分県大分市大字鶴崎2200TEL : 097-523-1177FAX : 097-523-1121

■ 総合研究所大阪府吹田市江の木町33-94TEL : 06-6337-5876FAX : 06-6337-6538

■ 大阪研究所大阪府大阪市此花区春日出中3-1-98TEL : 06-6466-4000FAX : 06-6466-5483

● 神戸物流センター兵庫県神戸市須磨区弥栄台3-16-2TEL : 078-796-0150FAX : 078-796-0154

● 東京物流センター埼玉県さいたま市岩槻区馬込675-1TEL : 048-749-8301FAX : 048-757-8900

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子会社

国内子会社

● DSP五協フード&ケミカル株式会社大阪府大阪市北区梅田2-5-25 ハービスOSAKA20FTEL : 06-7177-6866FAX : 06-6453-0941

● DSファーマアニマルヘルス株式会社大阪府大阪市中央区本町2-5-7 メットライフ本町スクエア10FTEL : 06-4705-8180FAX : 06-4705-8060

● DSファーマプロモ株式会社大阪府吹田市江の木町33-94TEL : 06-6337-6800

● DSPアソシエ株式会社大阪府大阪市中央区平野町2-5-4 KTビル6FTEL : 06-6205-9160FAX : 06-6203-6360

● 株式会社DSP物流サービス兵庫県神戸市須磨区弥栄台3-16-2TEL : 078-797-6150FAX : 078-795-9597

● DSPビジネスパートナーズ株式会社大阪府大阪市中央区道修町2-6-8TEL : 06-6203-6230FAX : 06-6203-5313

海外子会社

● Sumitomo Dainippon Pharma America, Inc.1209 Orange Street, Wilmington, County of New Castle, DE 19801

● Sunovion Pharmaceuticals Inc.84 Waterford Drive Marlborough, MA 01752

● Boston Biomedical, Inc.640 Memorial Drive, Cambridge, MA 02139

● Tolero Pharmaceuticals, Inc.3900 N Traverse Mountain Blvd, Suite 100 Lehi, UT 84043

● Sumitovant Biopharma

● Myovant Sciences

● Urovant Sciences

● Enzyvant Therapeutics

● Altavant Sciences

● Spirovant Sciences

● 住友制葯(蘇州)有限公司  Sumitomo Pharmaceuticals (Suzhou) Co., Ltd.No.115 QingQiu Street, SIP, Jiangsu Province, 215126 China

● Sunovion Pharmaceuticals Europe Ltd.First Floor, Southside, 97-105 Victoria Street, London SW1E 6QT, U.K.

● Sumitomo Pharmaceuticals Asia Pacific Pte. Ltd.3 Fraser Street, #07-28 DUO Tower, Singapore 189352

● Sumitomo Pharmaceuticals (Thailand) Co., Ltd.No.63 Athenee Tower, 15th Floor, Soi Ruamrudee, Wireless Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330

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