地球 地域 環境保全 のために。 食品リサイクル - KASUMI地球や地域の...

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地球 地域 環境保全 のために。 カスミとSDGs のかかわり方 環境基本方針 カスミは「環境問題への取り組みが企業の存在 と活動に必須の要件である」ことを認識し、「も のの生命を大切にする」「生かされていること に気づこう」というカスミの心の実践として、 自主的かつ積極的な責任ある取り組みとして全 社、全社員をあげて地球環境保全に努めます。 環境行動指針 行動への基本的な考え方として3つの行動指針を大切 に考えていきます。 (1) できることから、地道かつ継続的な活動を展開する。 (2) 従業員一人ひとりの環境保全に対する心を育てて いく。 (3) 全社的なレベル、全社員参加の取り組みとする。 環境基本理念 全ての事業活動は、環境、健康、安全を 害することのないよう最善を尽くします。 (1) 事業活動を通じて、省資源、省エネル ギーに積極的に取り組む。 (2) 地域における環境保全活動に参画し、 地域との調和に努める。 フードバンク活動 カスミは食品資源を地域社会で有効活用 する取り組みの一つとして「フードバンク 活動」を行っています。この活動は、販売 管理のために売場から撤去した賞味期限・ 消費期限前の食品を、出店地域のフードバ ンクを通じて福祉施設や生活困窮者へ贈 る活動で、2019年4月末現在71店舗で実 施、地域の皆さまから喜ばれています。 食品リサイクル 食品の有効活用とリサイクルを進めます 食品残さのリサイクル 店舗から出る野菜くずなどの食品残さを燃えるご みと分別、たい肥や飼料などとしてリサイクルする活 動を、2019年4月末現在109店舗で実施。将来的に はリサイクルループとして、生ごみから作ったたい肥 や飼料を使って生産した商品を全店で販売すること を目指します。また、店舗などの使用済み天ぷら油を バイオディーゼル燃料(BDF)に再生し、商品配送 車の燃料として使用する取り組みも行っています。 ネイチャーキッズ特派員 WWF(世界自然保護基金)ジャパンとの協働で、 2002年から環境活動、環境教育の一環として 自然体験エコツアーを実施しています。17回目と なる2018年も、小学校4~6年生を対象に「大 切にしたい!自然と生き物」をテーマにした作文 を募集、選考された8人を宮城県南三陸町に派 遣しました。東日本大震災で被災した南三陸町 では、自然環境の保全と持続可能な社会づくりを通じた復興を目指し、さまざまな活動が行 われています。今回は「自然の恵みと人の暮らしのつながり」をテーマに、南三陸の豊かな 海と水産業、人々の暮らしについて、シュノーケリング観察や漁業体験、地域の方々との交流 を通して学びました。2018年までに延べ3,337人が応募、160人をツアーに派遣しています。 WWF募金活動への協力 WWFの自然保護を目的とした募金活 動に協力するため、カスミグループの全 店舗と各事業所に募金箱を設置していま す。従業員はもとより、お客さま、お取引 先さまにもご協力をいただき、2017年 11月から2018年10月までの1年間に総 額5,599,102円の募金をお預かりしまし た。ご協力ありがとうございました。 WWFとの協働 自然環境の大切さを子どもたちに伝えています いばらきレアメタルリサイクル プロジェクトに協力 「いばらきレアメタルリサイクルプロジェ クト」は、レアメタルが多く含まれる携 帯電話など小型家電の効率的なリサイク ルシステムの構築を目指す茨城県のプロ ジェクト。カスミは、2019年4月末現在、 茨城県内の26店舗に回収ボックスを設 置し、レアメタルの回収に協力しています。 カスミリサイクルセンター 店舗で回収された牛乳パック、アルミ 缶・スチール缶、ペットボトル、段ボー ルなどの選別・圧縮・保管などを行って います。2016年4月からは新設された 佐倉流通センター内で新しいリサイクル センターが稼働。リサイクルセンターで 一次処理を終えたリサイクル資源は、資 源別に専門のリサイクル工場へ運ばれ、 さまざまな製品に生まれ変わります。 リサイクルステーション 地域のリサイクルステーションとして、 全店に資源回収ボックスを設置。牛乳 パック、アルミ缶・スチール缶、食品トレ イ、透明容器、ペットボトル、ペットボト ルキャップの回収を行っています。また、 2019年4月末現在、59店舗で古紙回収 を実施、重量に応じて貯まったポイント は、お買い物値引券に交換、あるいは社 会貢献活動に寄付することができます。 今後もお客さまと協力して、さらなるリ サイクル回収の環を広げていきます。 店頭リサイクル 地域社会と協力してリサイクルを進めています 世界の子どもたちへワクチン を届ける活動に協力 店頭リサイクル活動の一環として、全店 舗でペットボトルキャップを回収していま す。その売却金は認定NPO法人「世界の 子どもにワクチンを 日本委員会」を通して、 途上国の子どもたちにワクチンを届ける 活動に役立てられています。2018年度は、 2017年9月~2018年8月に回収したペッ トボトルキャップの売却金1,820,200円 を寄付しました。 レジ袋 無料配布 中止店舗の 拡大 NEW ! 最新施策 霞ヶ浦環境保全 カスミは環境活動の一環として、2017 年11月から霞ヶ浦の環境保全活動に取 り組んでいます。その取り組みの一つとし て霞ヶ浦湖岸の清掃活動を年2回実施。 2019年3月3日には「第91回霞ヶ浦・ 北浦清掃大作戦」にカスミグループとお 取引先さまの92人が参加し、霞ヶ浦に注 ぐ小野川の支流に位置する江戸崎総合運 動公園を会場に川沿いの清掃を行いました。 世界湖沼会議に協賛 カスミは2018年10月15日~19日に茨城県 つくば市のつくば国際会議場で開催された「第 17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)」 に協賛しました。会議に先駆け、霞ヶ浦湖畔の 清掃や霞ヶ浦近隣店舗で自社の環境活動を紹介 するパネル展示を実施。会議中は展示ブースで 霞ヶ浦保全活動やリサイクル、植樹活動など環境 への取り組みをパネル展示や動画などで紹介し ました。 カスミは2019年3月1日から千葉県、埼玉県、群馬県、東京都 の69店舗でレジ袋の無料配布を中止。無料配布中止店舗は同4月 末現在、全188店舗のうち茨城県、栃木県の全店を含む182店舗 まで拡大しました。レジ袋を削減することで、廃棄物の削減や焼却 による CO2排出量の削減、海洋汚染の防止につなげます。2018 年度に販売されたレジ袋の収益金20,902,800円は、地域の環境 保全のほか、食育・社会貢献活動などに役立てられています。 カスミ共感創造の森 ふるさとの森を守り育て、次の世代に引き継ぐ長期的な活動とし て、2011年から茨城県笠間市の「カスミ共感創造の森」で森林 再生事業に取り組んでいます。この取り組みは単に森林の再生だけ が目的ではなく、カスミの従業員が地域の皆さまやお客さまと共に 植樹などを体験することで、環境保全の大切さを共感し、絆を深め ることを目指します。2019年は5月11日に第9回植樹祭を開催。 584人が参加して主に広葉樹約2,500本を植樹しました。この9年 間に4,569人が参加、23,326本の木を植えました。植樹活動に は毎年新入社員も参加、人材育成の場としても活用されています。 地域の環境保全 ふるさとの森を次世代に引き継ぎます 22 23

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地球や地域の環境保全のために。

環 境 活 動 カスミとSDGsのかかわり方

環境基本方針カスミは「環境問題への取り組みが企業の存在と活動に必須の要件である」ことを認識し、「ものの生命を大切にする」「生かされていることに気づこう」というカスミの心の実践として、自主的かつ積極的な責任ある取り組みとして全社、全社員をあげて地球環境保全に努めます。

環境行動指針行動への基本的な考え方として3つの行動指針を大切に考えていきます。

(1)できることから、地道かつ継続的な活動を展開する。 (2) 従業員一人ひとりの環境保全に対する心を育てて

いく。 (3)全社的なレベル、全社員参加の取り組みとする。

環境基本理念全ての事業活動は、環境、健康、安全を害することのないよう最善を尽くします。

(1) 事業活動を通じて、省資源、省エネルギーに積極的に取り組む。

(2) 地域における環境保全活動に参画し、地域との調和に努める。

フードバンク活動カスミは食品資源を地域社会で有効活用

する取り組みの一つとして「フードバンク活動」を行っています。この活動は、販売管理のために売場から撤去した賞味期限・消費期限前の食品を、出店地域のフードバンクを通じて福祉施設や生活困窮者へ贈る活動で、2019年4月末現在71店舗で実施、地域の皆さまから喜ばれています。

食品リサイクル 食品の有効活用とリサイクルを進めます

食品残さのリサイクル店舗から出る野菜くずなどの食品残さを燃えるご

みと分別、たい肥や飼料などとしてリサイクルする活動を、2019年4月末現在109店舗で実施。将来的にはリサイクルループとして、生ごみから作ったたい肥や飼料を使って生産した商品を全店で販売することを目指します。また、店舗などの使用済み天ぷら油をバイオディーゼル燃料(BDF)に再生し、商品配送車の燃料として使用する取り組みも行っています。

ネイチャーキッズ特派員WWF(世界自然保護基金)ジャパンとの協働で、

2002年から環境活動、環境教育の一環として自然体験エコツアーを実施しています。17回目となる2018年も、小学校4~6年生を対象に「大切にしたい!自然と生き物」をテーマにした作文を募集、選考された8人を宮城県南三陸町に派遣しました。東日本大震災で被災した南三陸町では、自然環境の保全と持続可能な社会づくりを通じた復興を目指し、さまざまな活動が行われています。今回は「自然の恵みと人の暮らしのつながり」をテーマに、南三陸の豊かな海と水産業、人々の暮らしについて、シュノーケリング観察や漁業体験、地域の方々との交流を通して学びました。2018年までに延べ3,337人が応募、160人をツアーに派遣しています。

WWF募金活動への協力WWFの自然保護を目的とした募金活

動に協力するため、カスミグループの全店舗と各事業所に募金箱を設置しています。従業員はもとより、お客さま、お取引先さまにもご協力をいただき、2017年11月から2018年10月までの1年間に総額5,599,102円の募金をお預かりしました。ご協力ありがとうございました。

WWFとの協働 自然環境の大切さを子どもたちに伝えています

いばらきレアメタルリサイクルプロジェクトに協力「いばらきレアメタルリサイクルプロジェ

クト」は、レアメタルが多く含まれる携帯電話など小型家電の効率的なリサイクルシステムの構築を目指す茨城県のプロジェクト。カスミは、2019年4月末現在、茨城県内の26店舗に回収ボックスを設置し、レアメタルの回収に協力しています。

カスミリサイクルセンター店舗で回収された牛乳パック、アルミ

缶・スチール缶、ペットボトル、段ボールなどの選別・圧縮・保管などを行っています。2016年4月からは新設された佐倉流通センター内で新しいリサイクルセンターが稼働。リサイクルセンターで一次処理を終えたリサイクル資源は、資源別に専門のリサイクル工場へ運ばれ、さまざまな製品に生まれ変わります。

リサイクルステーション地域のリサイクルステーションとして、

全店に資源回収ボックスを設置。牛乳パック、アルミ缶・スチール缶、食品トレイ、透明容器、ペットボトル、ペットボトルキャップの回収を行っています。また、2019年4月末現在、59店舗で古紙回収を実施、重量に応じて貯まったポイントは、お買い物値引券に交換、あるいは社会貢献活動に寄付することができます。今後もお客さまと協力して、さらなるリサイクル回収の環を広げていきます。

店頭リサイクル 地域社会と協力してリサイクルを進めています

世界の子どもたちへワクチンを届ける活動に協力

店頭リサイクル活動の一環として、全店舗でペットボトルキャップを回収しています。その売却金は認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」を通して、途上国の子どもたちにワクチンを届ける活動に役立てられています。2018年度は、2017年9月~2018年8月に回収したペットボトルキャップの売却金1,820,200円を寄付しました。

レジ袋無料配布中止店舗の拡大

NEW!最新施策

霞ヶ浦環境保全カスミは環境活動の一環として、2017

年11月から霞ヶ浦の環境保全活動に取り組んでいます。その取り組みの一つとして霞ヶ浦湖岸の清掃活動を年2回実施。2019年3月3日には「第91回霞ヶ浦・北浦清掃大作戦」にカスミグループとお取引先さまの92人が参加し、霞ヶ浦に注ぐ小野川の支流に位置する江戸崎総合運動公園を会場に川沿いの清掃を行いました。

世界湖沼会議に協賛カスミは2018年10月15日~19日に茨城県

つくば市のつくば国際会議場で開催された「第17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)」に協賛しました。会議に先駆け、霞ヶ浦湖畔の清掃や霞ヶ浦近隣店舗で自社の環境活動を紹介するパネル展示を実施。会議中は展示ブースで霞ヶ浦保全活動やリサイクル、植樹活動など環境への取り組みをパネル展示や動画などで紹介しました。

カスミは2019年3月1日から千葉県、埼玉県、群馬県、東京都

の69店舗でレジ袋の無料配布を中止。無料配布中止店舗は同4月

末現在、全188店舗のうち茨城県、栃木県の全店を含む182店舗

まで拡大しました。レジ袋を削減することで、廃棄物の削減や焼却

によるCO2排出量の削減、海洋汚染の防止につなげます。2018

年度に販売されたレジ袋の収益金20,902,800円は、地域の環境

保全のほか、食育・社会貢献活動などに役立てられています。

カスミ共感創造の森ふるさとの森を守り育て、次の世代に引き継ぐ長期的な活動とし

て、2011年から茨城県笠間市の「カスミ共感創造の森」で森林再生事業に取り組んでいます。この取り組みは単に森林の再生だけが目的ではなく、カスミの従業員が地域の皆さまやお客さまと共に植樹などを体験することで、環境保全の大切さを共感し、絆を深めることを目指します。2019年は5月11日に第9回植樹祭を開催。584人が参加して主に広葉樹約2,500本を植樹しました。この9年間に4,569人が参加、23,326本の木を植えました。植樹活動には毎年新入社員も参加、人材育成の場としても活用されています。

地域の環境保全 ふるさとの森を次世代に引き継ぎます

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