クラウド版 メールワイズ 管理者向け商標について •記載された商品名、各製品名は各社の登録商標または商標です。また、当社製品には他社の著作物が含まれて
商業と営利の基本的関係 URL Right - Hitotsubashi …...最 廣 義 の 商 業 概 念 、...
Transcript of 商業と営利の基本的関係 URL Right - Hitotsubashi …...最 廣 義 の 商 業 概 念 、...
-
Hitotsubashi University Repository
Title 商業と営利の基本的関係
Author(s) 大泉, 行雄
Citation 一橋論叢, 8(3): 266-290
Issue Date 1941-09-01
Type Departmental Bulletin Paper
Text Version publisher
URL http://doi.org/10.15057/4988
Right
-
大
泉・
行
雄
0
〇
一
4
一
橋
論
叢
第八
巻
第三
競
●
商業と営利の
基本的関係
2 6 6
■
資本主義と
営利
資本主
義建
碑
組
織の
性格
を規
定
する
に
雷り
、
営利原
則を
取
↓
げて
そ
の
根
本的
特質と
す
る
こ
と
は、
殆どひ
とつ
の
厳
然
雷公理
と
して
認
容せ
ら
れる
もの
1
やう
で
あ
る。
『
螢利の
追求』
と
い
ひ、
『
利潤の
雷の
利滴追求』
とい
ふ
が
如
き
弘通
(
1)
の
表
漂何れ
も之を
意味
す
る
もの
に
外
雪ない
。
わ
れ
わ
れ
は一
層本主義経済
組
警告る
中心
的括
音と
して
の
企
業
が、
営利原
則を
推進力と
し
之に
指導せ
ら
れて
脛
奮せ
ら
れ、
途に
は
本
葬目
的の
た
め
の
手
莞る
べ
き
営利が
、
恰も目
的そ
れ
自
警賢か
の
や
う
な
革倒
を
招致し
、
そ
の
富に
差資本主義へ
の
ひ
とつ
の
碍烈
なる
批
判が
構成せ
ら
れ
る
消息
を知
っ
て
ゐ
る。
こ
の
種の
批判は
、
必■ずし
も
濁り
資本主
義▲へ
の
反
措定と
して
の
杜
倉主
義
思
想に
お
い
て
観る
に
とゞ
まら
す、
資
本主
義の
側に
立つ
点想の
う
ち
に
阜分に
認め
ら
れ
る。
祀
脅政
策
旨す
る
壷的
期待及び
そ
の
賛餞的
挙動は
ー
取
クも
直
言か
う
した
思
想の
具
現
に
ほ
か
な
ら
ぬ。
資本主
義経
済組織の
特質と
して
の
螢利
原
則が
、
畢耗に
衝動と
して
の
営
利とい
ふ
とこ
ろ
に
源
吾哀めら
れて
済み
得る
か。
或は
利潤の
窄め
の
利潤追求
と
は、
そ
れ
以
上
に
深
く
哲り
下
冨れる
飴地
を
も
一
舶
載
-
94
・●
ヰ
ヰ
た
ぬ
もの
で
あ
る
か。
こ
れ
等の
諸鮎はこ
の
論文が
そ
の
解明
皇嘉する
問題で
あ
り、
行論の
帝普なる
夙に
お
い
て
十
分に
取
上
げ
ら
れ
る
で
あ
ら
う。
そ
れが
改め七
正
面
的検討の
主
題と
なる
ま
で
は、
わ
れ
わ
れ
も童
た
通
念と
共に
、
資本主義組
織の
特
性の
ひ
とつ
む、
営利追求の
原
理の
保持と
して
之を
認容して
ゆ
くで
あ
ら
う。
貨幣経済の
経
済
機構に
在つ
て
は、
言ふ
まで
もな
く企
業の
成果は
貨幣横倍の
大
き
さ
に
よ
つ
て
御足
せ
ら
る
ゝ
が
故に
、
営
利も重
た
貨幣債値と
して
の
み
理
解せ
ら
れ
る。
貨幣億伍の
大き
さ
と
して
営
利が
測定せ
ら
れ
る
が
た
め
に
は、
あ
ら
ゆる
営利
活
動が
ひ
とつ
の
定
め
ら
れ
た
る
過
程を
経由す
る
こ
と
に
よ
つ
て、
貨幣億値へ
と
還元せ
ら
れる
こ
と
生別
掟と
する
。
こ
の
場合
の
貨幣偵値還
元
は、
ひ
と
り
有形
物財の
取
引
に
とゞ
皇
ら
ず、
あ
ら
ゆ
る
形
意の
無形
用
役
を
始め
営利賛現掩
開興すべ
き】
切
の
経
済活
動を
例外な
く網羅する
。
単
純なる
「
生
活原
則+
に
よ
つ
て
の、
生
活の
持練と
蟄展に
と
ゞ■ま
る
こ
と
な
く、
飴剰を
蓄積して
企
業の
践張を
目
的と
する
もの
は、
営利原則に
支配せ
ら
れる
と
言は
れ
得る
。
通常
行は
れる
最廣義の
商業概念
、
即ち
大
柴に
ぉ
い
て
れ
が
商
法に
規定せ
ら
れる
商業概念が
、
こ
の
璧品企
業活
動
豊息
昧する
。
こ
の
場合の
商業概念は
、
商
業の
表
現
形
式たる
書見
形
式を
把へ
、
そ
れに
よつ
て
結果的に
表
示せ
ら
れる
牧
益の
存在に
主と
して
重
鮎を
患
い
た、
い
はゞ
表
魂形
式的
規定に
す
ぎ
ない
の
で
ある
。
換言す
れぼ
、
交
換章貫の
形
式に
よ
り
営利(
収
益)
の
結果せ
ら
れる
もの
を、
そ
の
本質の
何たる
か
を
間は
すすべ
て
贋く商業と
規
定し
た
もの
に
外な
ら
ない
。
さ
て、
有形
無形
の
財を
封象と
し
て
茸践せ
ら
れ
る
営利活動が
、
結果的
に
貨幣億値を
以て
表示
せ
ら
れ、
活動の
成
果と
し
て
測定が
可能と
なる
た
め
の
機構は
、
一
切の
胃
要と
供給が
適合せ
し
め
らる
べ
き
『
場』
と
して
の
市場で
あ
る。
か
う
し
た
意
-
/一
味で
、
財貨の
市
琴讃
券の
市場
、
資本(
金融)
の
市場
-
労働の
市場と
い
ふ
が
如
き
種々
なる
市場を
分類する
こ
と
が
出
発
2 6
商
菓と
管制
の
基
本的
関係
-
爪じ
仁U
一
橋
静
叢
夢八
巻
葬三
耽
る
dで
あ
る。
定着む
商業概念が
1
か
1
る
市場で
の
営利的
括軌を
要素と
する
こ
と
は
既に
の
べ
た
逸りで
あ
り、
その
こ
と
白
鴎2
饉の
検討は
商
業本
質の
解明
に
よ
つ
て
試ま
れる
で
あ
ら
う。
わ
れわ
れは
商業本質を
展開すべ
き
横合を
他に
もつ
が
故に
、
・こ
(
2)
こ
に
は
そ
れ
を
深く
論及せ
す、
唯
僅か
に
「
商
業的+
と
い
ふ
概念が
、
往々
に
して
「
営利的+
と
い
ふ
概念と
同
株に
理
解せ
ら
れる
こ
と
を
取
上
げ、
之に
よつ
て
商業と
営利に
つ
い
て
の
通念の
所
在を
例示
する
に
と
ゞ
め
る。
わ
れ
わ
れ
は
その
好
例と
して
(
3)
ジョ
ン
・
ラ
ス
キ
ン
を
取
上げ
よ
う。
ラ
ス
キ
ン
は
その
代表的舟二
書に
お
い
て、
経済畢に
二
種の
別あ
る
こ
と
藍弼
じ、
一
つ
は
国家的
(
政
治的)
経済撃(
宣告
邑
害冒mユ
で
あ
り、
他は
商
業的
(
商人的)
経
済
学(
芳岩
邑i
-
…菖。。
畳で
あ
る
と
なし
、
さ
う
して
前者こ
そ
眞正
なる
経済畢で
あ
る
べ
き
なの
に、
十
九世
紀末
菓以
釆の
経
済畢
は、
全
く商業的経
済単に
堕
落し
た
もの
で
あ
る
こ
と
む
痛論す
る。
こ
の
場合に
お
け
る
ラ
ス
キ
ン
の
『
商
業的』
と
は、
言
葉を
換へ
れば
≡
営
利主
義的』
七
・
い・
ふ
こ
とで
あ
斗
そ
の
批判の
鎗鋒に
狙は
れた
もの
校
費本主義
社食の
爛熟に
因る
社食的
弊恵に
外なら
なか
つ
たの
で
あ■る
。
即ちラ
ス
キ
ン
が
資本主義経済敢合を
攻
撃する
た
め
に、
資本主
義経済の
性格と
して
放り
出
した
と
こ
ろの
「
商菓的+
な
る
表
現
は、
営利主義と
同
義に
用ひ
ら
れ
る
意
味で
の
商
業主義
(
昏ヨ一
義邑ぎ)
或
牲利
殖主
義(
■2①
邑-
賢
且.
に
畢通
す
る
もの
なの
で
ある
。
ラ
ス
キ
ン
が
資本主
義敢
脅を
『
商業的』
と
批判し
たこ
と
は、
言ふ
皇で
もな
く之を
痛撃政
難する
と
こ
ろに
目
的が
あつ
た。
利己
的
な
る
資本
家精細の
排撃に
在つ
た。
け
れど
も暫く冷静に
考へ
め
ぐ
ち
せ
ぼ
『
商業的』
とい
ふ
こ
と
を
『
営利的』
と
同
案に
取上
げ
たこ
との
う
ち
に
は、
払
とつ
の
虞賓なる
もの
が
存在する
こ
と
を
見出
す。
そ
れ
は、
営利の
具現せ
ら
れる
過
程が
市場機構で
あ
りー
さ
う
して
こ
の
市場的
岳動計
二
般に
廉く商
業と
絶括し
ょ
う
と
す
る
態度に
共通す
る■か
ちで
ある
。
営利の
・一
郎
ポ
-
.
▲
・
紳
ヰ
極
度なる
偏傾
はラ
ス
キ
ン
と
共に
其の
弊を
痛感する
と
して
も、
営利が
最贋義の
商義と
如
何放る
離れが
た
き
関係に
在る
か
の
解明は
、
現
箕の
認隷と
して
冷静に
凝成せ
ら
れね
ぼ
な
ら
ぬ。
わ
れ
わ
れの
見解は
、
現
代経済組銭の
性格が
商業経
済と
し
て
把超せ
ら
れ
ねぼ
なら
ぬ
こ
と
む
認め
る
と
共に
、
統制経済
(
計量経
済)
の
蟄展はこ
の
商業的機構へ
の
ひ
づ
み
を
輿へ
る
鴻
の
で
ある
こ
と
を
認める
併に
在る
。
資本主
義の
経済組織が
商業経
済と
して
理
解せ
ら
れ
ね
ぼ
な
らぬ
こ
と
は、
資本主義の
支柱と
せ
ら
れ
る
営
利が
、
商
柴の
機
構た
る
市場に
依つ
て
箕現せ
ら
れ
る■乞
と
皇息
昧す
る。
こ
の
璧品商業は
固有の
物財流通の
他に
、
流通形
式に
着眼して
贋
く無形
用役の
交換を
も含め
た
もの
た
る
こ
と
は
固よ
少で
あ
る。
即ち
営利は
商業に
よつ
て、
始めて
貨幣債値の
大き
さ
と
し
て
真
説せ
ら
れる
と
言ひ
得る
。
い
ま
厳密に
商業概念■む規
定して
、
国有な
る
物財の
流通に
局限
する
と
き、
そ
ヱ
で
の
営利の
箕現は
財貨の
市場(
商品
市
一
場)
に
串い
て
の
換債を
通じ
て
に
外なら
ぬ。
一
切の
財貨に
関す
る
企業は
、
その
財貨の
市場流通
を目
的と
する
過
程む
含む
.
限b∴
商業過
程か
ら
遮断せ
ら
れ
得ない
。
農工
業に
つ
い
て
も同
様で
あ
る。
従つ
て、
農工
業に
お
い
て
も
之が
営利的
に
経
営
せ
ら
れる
とい
ふ
言葉の
意
味は
、
農工
業の
過
程の
う
ちに
商業過
程の
介
在する
こ
と
藍息
昧する
も切
に
外なら
ない
の
で
あ■る
。
蓋し
、
農工
業が
そ
の
経
営の
た
め
に一
切の
準備を
な
す
た
め
に、
必
要な
る
生
産手
段を
市場よ
り
獲得せ
ね
ぼ
な
ら
ぬ
とこ
ろ
に
市場的行動が
改定せ
ら
れ
る。
同
様に
、
■経
償の
成果たる
生
産物が
換倍せ
ら
れて
、
そこ
に
収
益が
測定せ
ら.れ
る
た
め
に
も亦
、
市場的
行動が
詠史せ
ら
れ
ね
ぼ
な
ら
ない
。
さ
う
して
、
か
ゝ
る
市場的
行動は
取
り
も直さ
す商業活
動に
外な
ら
ぬ
こ
と
を
知れ
(
ヰ)
孔
ぼ、
一
切の
利潤の
箕硯過
程ほ
南
条に
在る
こ
と計こ
般的に
認め
ね
ぼ
な
ち
ぬ
の
で
ある
■ 。
商業と
管制の
基本
的
隙
係
▼
2 ()9
-
2FU
一
橋
論
叢
弟八
巻.
第三
鱗
(
1)
垂本主
義経済の
性格
を+
利
潤追
求又
は
瞥利
主
義に
認
め
る
例
と
し
て
次の
南
畢
者を
顧み
七
う。
高田
保
馬
博士
「
糞本
主
義の
純
粋理
論+
(
「
経済論叢+
昭
和
十
二
年
十
二
月)
に
日
く、
「
人
間の
鉄骨の
内
部に
は、
不
断に
優
越の
た
め
の
要
求が
渦頂
い
て
居
り、
其結
果
と
し
て
種々
な
る
従
魔、
支
配、
指
導等の
組
織
が生
れ
る。
資本
主
義は
か
ゝ
る
擾
越の
た
め
の
組
織
の
一
形
態と
し
て
解せ
ら
る
べ
きで
あ
る。
か
る
が
故
に、
優
越の
要
求
即
ち
力の
欲望
を
離れて
資本
主
義綾な
い。
+
「
賓本
主
義経済は
、
特
定の
内.容を
もつ
経
済と
し
て、
又
は
社食組
織と
し
て
考へ
ら
る
る
が、
更に一
般的
に
は、
か
ゝ
る
経
済又
は
祀
2 7 0
食に
動い
て一ゐ
る
傾
向、
又
ほ
動
機
を
さ
す。
そ
れ
は
利
潤の
篤
に
利
潤
を
追
求
する
こ
と
で
あ
る、
い
は
ば
利
潤の
狩
萄で
あ
る。
+
宮田
喜代
歳
棲士
「
生
活
経済草
餅
究+
(
五
七
-八
東)
に
日
く、
「
謂ふ
と
こ
ろ
の
賓本
主
義の
経済と
は
結
局
営利
主
義を
精
神と
す
る
も
の
で
あ
り、
そ
れ
は
換
言
す
れ
ぼ、
欲
求と
調
達と
の
持
績的
諷
和と
い
ふ
経済の
本
爽
的
目
的
に
封
し
て
単に
手
段で
ある
貨幣
を、
恰も
自
己
目
的の
如
く
見
徹
す
管制
精
神で
あ一り
ま
す。
+
(
2)
拙稿
「
商
業
本
質の
聴髄
論的
杷
起+
(
上田
博士記
念
論文
集所
収の
濠
定)
(
3)
JO
F
ロ
打亡血
打
ど一
己
已○
づF
訂-L山
蒜{
.
石
田
憲兵
教授諾
「
此の
最後の
者に
も+
(
4)
宮田
博士
、
前
掲書五
五
真に
白
く、
「
こ
の
際
先づ
第一
に
確
算な
事は
、
企
業内
に
お
い
て一
定の
事象が
羅え
ず反
復し
て
ゐ
る
と
い
ふ
こ
と
で
遷
り
ます
。
こ
の
事象は
利
益
を
得んこ
と
を
目
的と
し
て、
購入
と
版
責と
い
ふ
典
型
的な
事象が
持繚的に
反
復し
て
起る
時、
企
業
的
管制と
な
甲
ま
す。
+
〓
螢
利
と
商
業
商糞の
固有な
る
表
現
形
式が
、
物財の
人
的移韓に
あゎ∴
さ
う
して
資本主義
経
済に
ぉ
け
る
企
業たる
限り∴
か
1
る
移棒形
一
世
恥
-
浄
水
沖
式を
通じて
営利が
箕現せ
ら
る
1
こ
と
に
着目
し、
そこ
か
ら
視野を
蹟大
して
物財以
外の
用
役を
取
引
封象す
る
諸企
業を
も、
こ
の
営利箕浣と
い
ふ
共通
方
式に
よ
つ
て
概念化
し
た
と
こ
ろ
に、
最も
廣い
意
味の
商
業概念が
あつ
た。
即ちこ
の
場合の
商
巣
概
念の
把挺は
、
市場慌系を
通じて
の
営利資現
過・程に
掠り
研が
求
め
ら
れて
ゐ
る。
その
適
切な
る
例澄
は
我が
商法の
思想
に
之■む
見出
すこ
と
が
で
き
る。
人も
知る
如
く、
わ
が
商法の
候文に
は
商業その
もの
に
つ
い
て
の
正
面
的・
定義
的
解明は
な
く、
商人
及
び
商行
焉の
規
定を
もつ
に
過
ぎ
ない
。
け
れ
ど
も
之
等の
諸規定
を
通じ
て、
商
法が
由解する
商業の
中
枢観念が
何魔に
ある
か
は、
極
めて
明
白に
之
を
捕へ
る
こ
と
が
でふ
写る
。
商法は
その
第四
候に
お
い
て
尭づ
商人の
定義を
輿へ
「
本法
二
於テ
商人トハ
、自己
ノ
名ヲ
以テ
商行
薦ヲ
環ス
ヲ
業ナ
ス
ル
者
ヲ
謂フ+
と
な
す。
依つ
て、
わ
れわ
れ
は
商
行為が
何で
あ
る
か
む
明ら
か
に
し、
攻で
こ
れ
を
発と
す
る
と
は
何
重息
昧
する
か・を
問は
な
け
れば
在ら
ぬ。
商行為に
つ
い
て
は
第五
百一
條以
下に
明
文を以
て、
之を
規定
する
。
即ち
第五
首一
條
及び
第五
首二
條は
列
車的に
示
し、
第五
百
三
條は
前二
傑に
封し
補屈的
役
割を
もつ
。
法律聾
者は
第五
首一
俵を
危封的
商行
軍
第五
百二
條を
相
封的
商行男
、
さ
う
して
第五
百
三
保を
附屠的
並に
推定
的
商
行為と
名づ
けて
ゐ
る。
.
.
.■
畢
者が
絶封的
商行篤と
名づ
けた
もの
は、
固
有の
商業或は
少
くと
も
之
と
最も密
接なる
隣保に
立つ
べ
き
行篤を
取
上
げ
た
もの
と
見受
けら
れる
。
然る
に
相封的
商行
為と
して
列
車せ
ら
れる
諸行篤は
、
之
む
本釆商業と
稀し
得べ
き
や
香や■は
太い
な
5 3
う間
琴と
笹る
もの
で
挙る
。
その
中に
は、
壷ろ
通
念とし
て
商
業とは
稀せ
ら
れぬ
もの
を
含む
と
言は
ね
ぼ
な
ら
ぬ。
そ
れ
な
ら
2 7
商業と
替利の
基本
的
関係
-
一
橋
論
叢
弟八
巻
山
第三
教
糾
ぼ、
本
秀行為その
もの
と
して
は、
通常の
藤澤に
ぉ
い.
て
商業とは
言ひ
難い
もの
が、
こ
の
璧島に
商
行為と
な
り
得る
の
は、、
何
敢で
ある
か。
そ
れ
は
相封的商行璃たる
第五
百
二
條の
條文そ
の
もの
が
之を
解い
て
ゐ
る。
即ち
「
孝一
掲ケ
ク
ル
行為ハ
歯
業ト
シ
テ
之ヲ
薦ス
ト
キハ
之ヲ
商行為ト
ス
+
との
言葉で
あ
る。
主鮎は
言ふ
皇
で
もな
く『
営業ト.シ
テ
之ヲ
薦ス
ト
キ』
に
係
ヽ
ヽ
ヽ
る
もの
で
あ
り、
之に
よ
つ
て
相封的
商行為とい
は
れる
所以で
もある
。
そ
こ
で
問題は
必
然的に
『
営業』
が
何で
ある
か
を
明
ら
か
に
せ
ね
ぼ
な
ら
な
くなる
。
こ
の.場合『
営業』
と
は、
商法
第四
備に
所謂『
業ト
ス
ル
者』
の
『
業†
ロ
と
同
義で
ある
と
見る
こ
と
は、
音ふ
まで
もない
こ
と
で
あ
ら
う。
通
常、
糞は
営業と
理
解せ
ら
れ、
さ
う
して
営
業と
は、
営利の
観念を
以て
二足
の
行葛を
反
復して
栂緯する
こ
とゝ
定義づ
けら
れる
。
之に
よ
れば
、
営業た
る
た
め
に
は
営利の
観念と
一
定
行希の
反
復と
が
存
在せ
ねば
な
ら
ぬ。
迭律聾
者は
第五
百
二
條の
相封的商行為に
裁て
祝い
て
言ふ
。
こ
ゝ
に
列
車せ
ら
れた
多数の
行環は
、
『
本釆の
商よ
り
も飴稜線遠い
もの
又
は
之と
全
然無開係の
もの
が
包含せ
ら
る
1』
の
で
ある
が、
之等が
商行為と
なる
の
は、
そ
の
重鮎を
行葛の
反復性に
お
か
れる
か
ら
(
1)
で
あ
る
とい
ふ。
こ
の
こ
と
は
営業の
概念の
申に
、
若し
反
復して
栂綬する
こ
とが
属性と
して
認め
ら
れる
限
り伊
、
『
常葉ト
シ
テ
之ヲ
篤ス
ト
キ』
と
い
ふ
こ
との
う
ちに
包鋳せ
ら
れて
ゐ
る
と
親ら
れる
。
と
ゝ
で
ひ
とら
の
問題が
浮び
上つ
て
くる
。
わ
れわ
れの
日
常
社食生活に
お
け
る
通念に
ぉ
い
て、
明
瞭に
『
営
業』
と
して
理
解せ■ら
れ
ねぼ
な
らぬ
或る
種の
職業又
は
生
業が
、
殊更に
商添の
商
行環の
範
囲か
ら
除外せ
ら
れて
ゐ
る
事鷺で
あ
る。
開菓昏
や・締護士等の
職業が
、
その
本
質に
お
い
て
は
明
らか
に
通
念と
して
も偉業と
して
理
解さ
れ
なが
ら、
商添上の
商行為と
望コ
ロ
は
れ
す、
従つ
て
商港の
規定
か
ら
除か
れて
ゐ
る
の
は
何故で
ある
か。
港律尊
者は
之に
解明
を
輿へ
て
言ふ
。
ある
職業が
港律
2 7 2
も
-
∂5
一+
「
〉7ヱ
♯
一
♯
壷業
誉ソ
芸や
は
『
営利が
其の
職業の
性質上
蒙る
目
的で
挙る
芸や
に
よ
つ
て
決する』
の
で
あ
る。
腎師
・
蓋
豪・
音
楽家
・
蹄護士
等の
職業は
、
仮令通
常
利益
を得
や目
的を
以て
行は
れる
と
して
も、
其の
性
質が
草
間的
・
嚢術的の
もの
で
あ
る
が
故に
商業と
望還れぬ
の
で
ある
と。
さ
れば
、
之に
依る
腎り
国師そ
の
他の
職業は
、
少
くと
も
商
準上の
商業と
は
言は
(
2)
れぬ
とい
ふ
結論に
達する
。
さ
て、
商法に
よ
つ
て
理
解せ
ら
れる
商葉概念が
、
如
上の
考察に
よ
つ
て
営
業た
る
こ
と
を
素
甲と
する
もの
で
あ
り、
し
か
も
その
営業た
る
こ
との
中
嶺は
、
津律・
畢
者に
よ
つ
て
詮か
れる
如く「
営利が
其の
職業の
性質上主
た
る
目
的で
あ
る
や
否
や+
に
依存する
もの
と
す
れぼ
、
わ
れわ
れは
こ
の
命題を
衰の
如
き
形
態に
よ
つ
て
蓑
現する
こ
と
は、
何等の
不日
警も
加へ
る
もの
で
は
ない
で
あ
ら
う。
.即ち
、
南淡に
車ける
商業と
は、
そ
の
主
準る
目
的を
奮利に
考く
もの
で
ある
との
断
案こ
れで
挙るり
商
漂計る
営業の
何
雪か
嘉求し
て
ゆ
くと
き、
必
然に
か
ゝ
る
富へ
と
辿
豊か
ざ
る
姦臥
ヅ
・
こ
れに
よ
つ
て
わ
れ
わ
れ
が
明
瞭な
ら
し
め
たこ
と
は、
商法に
至り
る
商
業概念が
営利観念
を中
枢と
する
もの
で
あ■る
とい
ふ
こ
とで
あ
り、
さ
うし
て
商港が
日
常の
商業括動と
不可
分に
結合し
て
ゐ
る
限
りー
か
ゝ
る
商業と
営利との
開
聯の
息
雷寧ろ
一
般的
な
もの
と
言は
ねぼ
なら
ぬ
こ
と
で
あ
る。
3 2 1
田
中
新太
郎博士
「
改
正
商
法
級則
概
論+
二
四
二月
同
上
二
五
五
頁
噂地
膚治
郎博士
「
商業道
警二
真に
日
く、
「
我
が
商
法
も
赤
管制
を
以て
商の
要
素と
す
る。
+
商業と
管制の
基.本
的常備
-
粥
一
橋
論
叢
弟八
巻
第三
溌
三
営
利
と
所
有
螢利
主
義とレふ
歪は
、
そ
の
表
現
畠の
う
ちに
、
之が
批判の
封
象た
る
べ
き
性
格
姦足せ
ら
れて
ゐ
る¢
そ
れは
、
螢利
親念及び
営利行
環の
、
極
度
寧る
偏傾
に
封す
る
攻
難
を含
む
とい
ふ
こ
とで
あ
る。
こ
の
こ
と
は、
必
ずし
も資本主
義が
掠つ
て
立つ
私有財産制度
品の
批判と
は
同
盲ない
。
共
壁土
義的
原想の
立
場に
在つ
て
は、
撃利
葦蓑へ
の
批判は
同
時に
経済組
威その
もの
1
欒革
義足
する
もの
で
あ
ら
う。
け
れど
も営利主
義に
封す
る
批
評は
、
濁り
資本主義の
外部か
ら
の
み
下さ
れ
る
の
で
は
な
くて
、
賓本主
義の
内
部に
患
い
て
も硯
上に
の
せ
ら
れ
る
の
で
あ
曳こ
の
場合に
はー
営利の
著し
い
偏寄が
社食的
弊患を
惹起
する
こ
と
に
着目
し一
社昏的
正
義や
経
済的
倫理
の
立
場に
お
い
て
批判せ
ら
れる
。
本
務、
資本主義の
芸が
、
そ
のÅ
轟の
機構
姦脅し
て
ゆ
くに
あ
た
り、
之を
推進する
動力と
して
利潤追求・が
肯定せ
ら
れ、
乏に
よ
つ
て′少
くと
も
今日
ま
で
は、
・
経
済
清
動が
刺戟せ
ら
れて
苦っ
の
黎展的
道
警辿つ
て
き
た
春
雷、
そ
れ
と
並
存
又
は
前後す
る
幾多の
弊堂
冨認め
る
と
して
も、
抱こ
れ
を公
平
に
評
債せ
ねぼ
革ら
ぬ。
俸統の
資本主
義経済の
基
礎に
擦る
限
り
な、
営利の
存在は
必
発に
肯定せ
ら
れ
ねぼ
な
ら
なか
づ
宅間題は
、
摩韓祀合の
蟄展と
敢倉情況の
欒遷と
さ
う
して
国
家
の
窪蚤展の
要
請とか
ら、
俸統の
資本
主義
経
済機構そ
の
もの
が
構造
欒
砦要求せ
ら
れ+
内容的
襲
雷遼
ヴね
ぽ
な
らぬ
と
き、
侍倖統の
亭
芸営利観念が
そ
の
ま1
に
支捺し
得ら
る
ゝ
や
否
や
に
存す
る。
後段に
至つ
て、
わ
れ
わ
れ
は
宕改め
て
取
上
げる
横倉を
もl
つ
で
あ
ら
う。
い
是森
屋括の
秩序と
して
、
私有財産制
度が
厳
然と
して
ゆる
ぎ
な
き
限
り、
・わ
れ
わ
れが
公序良俗に
反
す
る
こ
と
な
き
斯
2 74
一
_.へ
■、_
-
7-
h
U
心
・一
汁
有増加の
努力
は、
原
則的に
是認せ
ら
る
ゝ
こ
と
言ふ
ま
で
もな
い。
歩
くと
もこ
の
こ
と
は、
従
卒氷
く格別の
反
省を
加へ
ら
れ
る
こ
と
な
く、
社
食の
通念た
り
得た
。
然ら
ば
私有財産即ち
所
有の
本質は
何
慶に
存し
た
の
で
あ■つ
たか
。
契約自由
、
層美白
由等の
原
則に
立つ
自
由経済の
基
毯
が
認め
ら
れて
ゐ
た
腎ノ
、
私有財産の
本
質は
黎見に
よ
れぼ
自由
摩分の
壷に
存
克と
考へ
ら
れ
る。
言ふ
皇で
もな
く、
む
れ
は
原則で
あ・斗
之に
封する
例外の
存在する
こ
と
は
国よ
少で
ある
。
僻々
人の
活
動に.患
い
て、
所有を
増加せ
ん
との
警
た
る
営み
の
真に
は、
か
くの
如
くに
して
獲得せ
ら
れた
る
財産が
、
公
序
良俗に
反
せ
ざる
限
り
之を
個々
人の
判断に
基
い
た
る
用途へ
と
自由に
廃分し
得べ
き
可
能の
隷定が
存在し
たこ
と
を
看過で
き
ない
。
こ
の
自
由が
な
け
れぼ
、
自
由経済下で
の
私有
財産の
魅力は
著し
く薄弱
な
もの
で
あ■る
に
相違ない
。
「
私有の
魔術は
、
砂粒
を
攣じて
黄金と
な
す+
(
芦。
m
旦…言写
p
皇叫
言)J
≡
邑.ざ
琶P)
との
ア
ー
サ
ー・
ヤ
ン
グの
有名な
言葉の
意
味
は、
わ
た
くし
に
よ
れぼ
寛に
自
由慶
分の
問題で
あ
るJ
魔術の
正
餞は
どこ
に
ある
か。
そ
れが
自
由虞分可
能の
原
則だと
わ
れわ
れ
望呈
。
か
うい
ふ
意
味で
ヤ
ン
グの
次の
言
葉が
同
様に
理
解せ
ら
れ
ね
ぼ
な
ら
ぬ。
「
彼に
荒漠たる
砂地
堅凪ハ
へ
よ。
然らば
彼は
化し
て
以
て
花園と
な
すで
あ■ら
う。
若し
(
1)
九
箇年を
限つ
て
彼に
花園を
貸す
と
き
は、
彼は
そ
れ
を
ぼ
化して
以て
砂
漠と
な
すで
あ
ら
う。
+
・ヤ
ン
グ
の
か
ゝ
る
言葉を以
て
単に
人
間に
固有な
る
所有欲
或は
利己
的
性情と
解する
こ
と
も、
ひ
とつ
の
見解に
は
相
違ない
。
わ
た
くし
は
然乍ら
、
自由廃
分の
可
能と
い
ふ
と
こ
みに
こ
そ、
私有
聖県
茸な
る
魅力を
認める
もの
で
ある
。
自
由経
済の
基
礎に
立つ
と
せ
ら
れ
た
経
済組織に
お
い
て
の
私有財産制度の
特性の
根
本政
、
わ
た
くし
に
よ
れぼ
その
日由
虔
分性に
在る
べ
きこ
と
藍禦し
て
き
た。
こ
の
こ
と
は、
獲得せ
ら
れ、
■
蓄積せ
ら
れ
た
財産(
経
済力)
が、
現
寛に
虔分せ
ら
れ
ね
南桑と
管制の
基
本
的
関係
2 5 7
-
ハ
八)
■へりゝ
】
梼
諭
垂
簾八
巻
第三
兢
ば
な
ら・ぬ
とい
ふ
の▼で
は
ない
。
事覚
、
何番の
璧盲加へ
ら
れ
すに
永
く保持
糖承せ
ら
れる
場合も屡
芸あ
ら
う。
そ
れに
も∴
7 62
不拘
、
究極に
ぉ
い
て
所
有者の
自
由な
る
判
断に
よ
つ
て
虞分し
得る
こ
との
可
能性が
存在する
こ
とに
よ
つ
て
保持確承
そ
の
こ
と
が
意
味を
もつ
の
紆
ある′。
さ
う
して
更に
一
歩を
進めて
、
然らば
何故に
か
ゝ
る
自由魔分可
能が
原
則的に
支持せ
ら
れ、
国
家の
蕗制に
お
い
七
も、
■之
を
永
く保護し
て
き
た
か
は、
之を
近
代
思想
の
源泉に
立
ち
入つ・て
考へ
ら
れね
ぽ
な
ら
ぬ
で
あ
ら
う。
その
経臍思想的
表現
と
し
て
の
経
絡生
清に
お
ける
自然的
自由の
組
織と
自
然的
調和
詮の
伏在を
忘れ
得ない
。
個別
的脛済
清動の
最大数果が
、
従つ
て
又、
全
鰻と
して
の
最大
数異に
∵致
すべ
し
との
功利主義的
世
界観の
是認に
よ
つ
て
の
み、
財産の
自
由廃分が
認容せ
ら
れた
の
で
あ
る。
従つ
て、
瑞
賢社
食の
推移が
か
くの
如
き
改定
調和を
裏切る
こ
と
愈々
激越と
な
少、
そ
れに
よ
つ
て
又、
祀合生
括
自鰻の
う
ち
に
質的なる
襲此が
成就せ
ら
れ、
之に
封應すべ
き
或は
之・を
指導すべ
き
あ
ら
た
な
る
理
念が
立ち
或
は
れて
くる
と・
き、
俸瀧的
な
自由廃分可
能を
基
調と
す
る
私有財産の
思想が
、
その
ま1
に
行は
れ
得る
か
は
根本的
な
問題で
な
け
れぼ
な
ら
ぬ。
新鹿と
して
の
私有財産は
国
家構成の
基
底と
して
巌
戯と
して
維持せ
ら
れ
る。
け
れ
ど
も、
経済生
活の
情況と
構成の
欒
碓は
、
制度の
意味
内容を
醇化
し
ゆ
くこ
と
も必
然で
な
け
れ
ぽ
な
らぬ
。
港律思想に
怠
ける
所有権の
意
義
をめ
ぐる
問題も
郎
(
2)
ち
之に
外な
ら
な
い。
経済思想の
上で
妊、
私有に
よ
る
自由廃分に
よつ
て、
そ
こ
に
経済活
動の
最能限
が
成就せ
ら
れ、
そむ
こ
とが
又
国
民経済
年
表の
仝
髄と
階調を
保つ
と
倍ぜ
ら
れる
と
こ
ろに
、
営利追求の
掠りどこ
ろも
存在し
たの
で
ある
。
従つ
て、
若しか
1
る
接
鮎が
何等か
の
程
度と
範囲
に
ぉ
い
て
撃化し
韓換せ
ら
れる
な
ら
ば、
営利追求に
つ
い
て
もま
吾て
れ
に
應じ
た
反
省は
常然の
課
翁
恥
鵬
-
9】
ハU
◆
畑
・
・沖
題と
なつ
て
くる
。
所
有と
経営又
は
管理の
問題
は
即ち
之に
ほ
か
な
ら
ぬ。
統制経済は
こ
の
鮎に
ひ
とつ
の
大き
な
基
本
問題を
もつ
て
ゐ
る。
一
わ
れわ
れは
然乍ら
、
、
侍し
ぼ
ら
く
自由廃分を
展性と
す
る
私有財産制度を
基
礎と
して
論及
して
ゆ
くで
あ
ら
う。
そ
の
場合
、
人は
何故に
か
ゝ
る
所有を
限
り
な
く欲求
す
る
の
で
あ■る
か。
之は
結局限
り
なき
営利追
求と
同じ
課題で
ある
。
何と
な
れぼ
、
営利の
た
めの
営利追求と
は
要す
る
に、
か
くの
如
き
所有或は
資力へ
の
限
り
な
き
欲
求
に
ほ
か
なら
ない
か
ら
で
あ
る。
(
1)
Ⅰ・
払
・
書こ
)
守冒
.
n
首-
2班
急
ぎ-山
昏巴
訂c
冒-
烏-
等比
諾
1
3‥
(
2)
法
律思
想に
お
ける
個
人
的
有硬の
停統
的
『
不
可
侵原
則』
が、
新ら
し
き
時
代打
棒換と
共に
如
何な
る
意
味
的
影響を
被り
つ
ゝ
あ
る
か
の
滑息に
つ
い
て
は
左
を
親ら
れよ
。
住
田
始
男
教授
「
個
人所有樺の
問題
+
(
「
高
松
高等
商
業
拳
校
紀元二
千
六
百
年
記
念
論文
集+
所収
〉
四
管制衝動訣へ
の
批判
わ
れわ
れ
は
之まで
、
資本主義敢合の
性格とし
て
『
営利追求』
或は
また
『
利潤の
た
めの
利潤追求』
とい
ふ、
通
竺般
に
行は
れる
理
解を
、
妄の
まゝ
に
支持して
論じて
き
た。
い
ま
や
わ
れわ
れの
行論は
、
こ
の
常
套的理
解そ
の
もの
に
つ
い
て
検
討を
加ふべ
皇止
場に
到
達し
た
と
息は
れる
。
何故に
人々
は
限
り
な
く資力へ
の
要望
を
もつ
の
で
ある
か。
そ
れ
は
『
利潤の
た
一
め
の
利潤追
畢テと
い
ふ
磨
けに
、
究明を
とゞ
め
得べ
き
もの
で
あ
る
か。
7
最も弘く人
芸文配する
思想は
、
歯利追求
畠て
人
間の
固有
誉衝動へ
と
固着せ
し
め
る
もの
で
雪。
わ
れわ
れは
之
2 7
商
業と
螢利の
基本
的
関係
-
0βU
一
橋
論
叢
募八
巻
第三
洗
を
名づ
けて
営利衝動説と
い
ふ。
シ
ュ
ム
ベ
ー
タ
ー
教授
望量を
蒋り
れぼ
、
「
魅惑的
な
る
利
潤の
衝
動+
(
皇①
ニe
ヨ
i-
卓こ取
(
l)
訂-
〇¢
k
邑名
君き
且で
あ
る。
然ら
ば
衝動と
は、
本
釆如
何な
る
人
間の
情意
的
蟄動
雪景の
で
あ■る
か。
こ
ゝ
で
衝
動の
何等か
厳正
なる
概念規
定を
、
わ
れわ
れは
用意す
る
もの
で
もな
く、
又
わ
れ
わ
れの
目
的に
勤し
て
は
必
ずし
も
そ
れ
を
必
要と
は
し
ない
で
あ■ら
う。
寧ろ
通常
理
解せ
ら
れる
衝動の
意
味
を
知れぼ
足
りる
の
で
あ■る
。
尤も
通
常の
場合に
も、
衝動なる
言葉の
用法は
、
必
ずし
もひ
とつ
に
定
ま
ら
ない
とは
い
へ
、
表的に
育つ
て1
日的観念
塞く炊くか
或は
そ
れ
を
明
瞭と
し
ない
運
動を
賃す
璧品意識を
衝動と
言ふ
。
従つ
て
そ
れ
は、
人間の
思
慮及
び
反
省の
結果たる
行動と
は、
むし
ろ
(
2)
封疏的な
性質
警じ
つ。
屡々
人は
衝
警以て
、
人
間の
生
物的
性情と
解し
ー
殆ど
動物的
本能と
同
義に
説く
。
若し
衝動が
人
間の
本能に
も
近き
も
の
で
あ
る
な
ら
ば、
そこ
に
は
目
的の
明
確なる
白髪は
存在せ
すとい
は
ねぼ
な
ら
ぬ。
さ
て
資本主義経
済の
特
性と
言は
れ濁
『
利潤の
革め
の
利潤追求』
が、
資本家的
企業者の
営利衝動に
よつ
て
説か
れる
と
す
れ
ぼ、
わ
れ
わ
れ
はか
1
る
営利心
を以
て
彼等に
固有な
る
性向
、
即ちひ
とつ
の
本
能と
して
理
解せ
ね
ぼ
な
ちぬ
セ
あ
ら
う。
さ
う
して
、
衝動が
こ
1
に
詮か
れる
や
う
な
も
の
だ
と
す
れ
ば、
営利追求
按
殆ど
盲目
的
な
行動とい
は
れ
ねぼ
なら
な
くな
る。
蓋し
、
衝動の
意義を
恰も
本
能と
して
の
食慾や
性
慾に
も
等しい
もの
と
説く限
カ、
営利
衝動も
また
同
様の
意
味で
生
物に
固
有な
る
獲得の
本
能とい
は
ね
ぼ
な
ら
ぬ。
換
言す
れば
、
人間生
釆の
性情の
う
ちに
利己
的
本能が
存在せ
ね
ぼ
な
ら
ぬ
とい
ふ
意
味に
な
る。
首ふ
ま
で
も
な
く、
人
間も
差扁の
隼
物とし
て、
自2
並に
子
孫の
存
緯か
愚息せ
ね
ぼ
灯
らぬ
か
ぎ
り、
こ・の
隼存へ
の
努
力は
生命を
もつ
もの
の
埠
得の
傾
向で
あ
り、
そ・こ
に
必
要な
る
物を
獲得せ
んと
する
性向も常然に
存在す
る。
け
れ
ど
も、
か
♯
恥
鵬
2 7 S
-
l‥
℃
す
冶
ヽ
くの
如
き
生
き
る
もの
ゝ
一
切に
共通
なる
性
向は
、
本葬
、
生
命そ
の
もの
ゝ
展性で
あ
少、
之に
向つ
て
直ち
に
利己
的
とい
ふ
が
如
き
債低利断は
輿へ
得ない
。
■
螢利の
活
動が
、
利潤む
獲得せ
ん
と
す
る
行動と
して
表
現
せ
ら
れる
こ
と
か
ら、
之
を
以て
人間の
性情に
固有な
る
獲得の
欲
望風
靡着せ
し
め
よ
う
と
する
こ
と
は、
一
應考へ
ら
れぬ
で
もない
。
こ
ゝ
に
営利衝動
誼の
根
接が
ある
。
け
れ
ど
も
営利に
つ
い
て
は
/わ
た
くし
は
海そこ
に
考露の
飴地
の
ある
こ
と
を
思ふ
。
之を
直ちに
衝動に
結びつ
ける
こ
と
は、
わ
た
くし
に
よ
れぼ
ひ
そつ
の
大き
な論理
的飛躍で
あ
る。
蓋し
通念に
ぉ
い■て
衝動と
は、
目
的を
殆ど
自覚する
こ
と
な
き、
従つ
て
又
殆ど
計童性を
欧除せ
る
運動
皇呈
。
然る
に、
・
螢
利過求は
企
業経営に
串い■て
極
度に
計喜
的な
目
的
行動で
ある
。
こ
の
意味に
ぉ
い
て、
址
営
利行薦が
世の
通念に
お
け
る
衝動
的
行為と
し
て
理
解せ
ら
れる
こ
と
は、
決
して
問題の
正
鵠む
得たる
解明で
は
ない
と
言は
な
け
れぼ
なら
ぬ。
そ
れは
寧ろ
人間
生
瀬自鰻の
根
底を
反
省する
こ
と
と、
一
定の
祀合経
済
的
僕件を
考渡する
こ
と
に
よつ
て
の
み、
眞正
な
る
理
解へ
と
到
達すべ
′
居
間
題で
ぁ
る。
わ
れ
わ
れ
は
之
を
次の
如
くに
考察する
。
第
「
営利を
追求
する
経
営
慣と
して
の
企業は
、
組
織的
冶動髄で
あ
る
が
故に
そ
れ
は
又ゴ
ワ
ト
ル
教授の
指摘せ
ら
れる
如
く、
生潜す
る
もめ
と
して
親ら
れ
ねぼ
な
らぬ
。
従つ
て
そ
こ
に
は、
ひ
と
り
企業と
い
は
ず、
一
切の
生活
煙が
共通
的
に
支配を
う
け
ねぽ
な
ら
ぬ
原則が
存在する
。
之
を
廉く
『
生
活
原
則』
とい
ふ。
第二
、
生
活
原
則は
、
生
潰
する
者の
持綾と
蟄
展を
目
的
と
する
行動の
原
理で
ある
。
け
れ
ど
もこ
の
こ
とは
更に
一
骨深く掘
q/
告げら
れ
虐嘗ぬ
。
蓋原
則は
、
そ
の
盲ふ
か
い
とこ
ろに
票て
二
個の
基
石
基え
て
ゐ
る
三の
三は
、
生
倉
2 7
商業と
管制の
基本
的
開停
-
2とU
一
橋
論
叢
第八
巻
第三
艶
もつ
もの
に
共窟する
『
生
存の
原則』
で
あ
り、
こ
ゝ
で
は
主
と
して
生
命
鰹の
保存費展が
動■因で
あ
り、
競争心
原理
が
作用し
、
支配
及び
差
別へ
の
欲求
と
な
る。
その
二
つ
は、
か
1
る
生存の
原
則の
意
味
的
把
撞で
あ■カ
、
従つ
て
そ
れの
自
覚反
省で
あ
卑、
言葉の
厳
密
窒息
昧で
の
『
生
活の
原則』
で
ある
。
若し
生
活原
則を
廉く解する
と
杏
に
は、
生
存の
原
則は
その
一
面
と
親ら
れ
て
よ
い。
厳正
な
意
味で
の
生
活原
則は
、
か
くの
如
く自覚と
反
省に
よ
る
意
味の
把握で
あ
る
か
ら、
.こ
れ
は
正し
くは
人間に
の
み
見出さ
れる
。
さ
うし
て
生
缶切
意味
は、
個鰻的
生存か
ら
は
養生せ
ら
れ
す、
濁り
自覚
的な
共同
関係に
ぉ
い
て
の
み
詔掛
ら
れる
。
襖
冒す
れぼ
、
生
活の
意
味を
個饉的
存在に
先立つ
て
規定して.
ゐ
る
もの
は、
そ
の
個
環が
自己の
位置を
見出すべ
き
仝
髄で
ある
。
わ
れわ
れは
か
1
る
もの
と
して
国
家を
見出
す。
第三
、
営利原
則は
、
既に
明ら
か
に
し
た
如
く
無自
覚的
本
能行
動の
原
理で
は
な
くて
、
極
度に
計量的な
目
的
行
動で
あ
少、
さ
う
して
濁力
人間虹合に
の
み
見ら
れる
もの
で
ある
限
り、
こ
れ
を
直ちに
衝動と
して
説明する
こ
と
は
許さ
れ
ぬ。
そ
れ
は
廣
い
意
味の
生
活原
則で
ある
。
生
命既たる
企業の
持続と
尊属の
原
則で
あ
る。
『
利潤の
た
めの
利潤追求』
とい
ふ
表
現
は、
一そ
の
意
味屯
お
い
て
あ
り
得ない
とい
は
ねぽ
な
らぬ
。
利潤は必
ずや
何等か
の
目
的の
た
め
に
追求
さ
れ
る
もの
で
あ■る
こ
と
を
認め
ざ
る
を
得ない
。
第四
、
利潤追求
は
企
業のル
慧現
と
聾展の
た
めの
目
的
行動で
あ
る。
.そ
れ
が、
恰も
利潤の
た
めの
利潤追求
と
観ら
れる
に
至
る
の
は、
単なる
衝
動に
因る
の
で
は
な
くて
、
企業が
存立
す
る
特定の
融合経
済
條件に
よ
る
の
で
ある
。
そ
れは
経済活動の
自
由原
則が
支持せ
ら
れ、
一
切の
経
済
祀合に
お
ける
危
険が
企業白身に
固着す
る
こ
と
を
原
則と
す
る
経
済の
構造
に
外な
ら
ぬ。
か
ゝ
る
競宰
に
立つ
経済
祀魯に
ぉ
い
て、
企業が
そ
の
生
括を
持続し
且つ
蟄展せ
し
め
る
た
め
に
は、
そこ
に
自ら
親
犬
なる
資本
巾
牡
蛎
2 8 0
-
3月nV
ヰ
A
-
力
怠要保件と
し、
之が
獲得へ
と
計霊的
に
赴か
せ
ら
れる
。
営利追求
と
は
之
に
ほ
か
な
ら
ぬ。
か
くの
如
き
彗T
の
席の
極
度
なる
偏傾
は、
主
と
して
撃と
して
の
『
生
存の
霊』
の
相
警示
すて
と
に
な
り、
こ
ゝ
に
殆ど
盲目
的
雪利潤
追求の
如
き
外
観を
呈
する
に
至る
。
第五
、
こ
ゝ
に
至つ
て
わ
れ1
毘は
、
悪如
き
結論へ
と
固着する
。
箪利
原
則按
生
贋則の
蒜で
雷ノ
且つ
自由経
済的
資
本主
義に
ぉ
い
て
の
特殊約束
現で
あ
る。
さ
う
して
その
極
度な
る
蟄展
が一
生
清
原則の
固
有なる
意
味か
ら
離脱して
、
恰も
単
なる
『
生
存原則』
の
如
き
観を
露呈
する
に
至つ
て、
こ
1
に
批判の
封象と
な
ら
ぎ
る
を
得な
くなつ
た。
故に
、
こ
の
偏寄せ
る
営利主
義と
して
の
営利原
則は
、
是厳正
窒息
昧で
の
生
活原
則と
封既的に
批判せ
ら
れ
得る
の
で
あ
号生
活原則按
常に
人
ヽ
ヽ
間生
活の
金
管縁先
して
の
み
成立
しー
をこ
か
ら
意
誓輿へ
ら
れる
もの
で
あ
り、
今日に
お
い
て
か
ゝ
る
杢
嘘を
国
家に
見出
すわ
れわ
れは
、
か
ゝ
る
意
味で
の. 比
嘉原
則と
は
要する
に、
国
家の
杢
鰐的
意味の
個別生
活的
聾現に
外
琴ら
幣
従つ
て
之に
封立
し、
之と
抗
草し
、
之
と
矛盾すべ
き
営
利原
則が
ある
と
す
れ
ぼ、
そ
れ
は
春立
する
こ
と
差さ
れぬ
こ
とに
なる
か
以
上に
よつ
て
展開せ
ら
れ
た
論議が
、
わ
れゎ
れに
よつ
て
彙に
、
本論
文の
革初の
場
所に
ぉ
い
て
伏線的
に
呈
示し
、
後段の
詳論を
約束さ
れ
た
課題で
あ
る。
歪人
間の
蓋は
、
その
出
聾鮎に
於て
不平
等
監とつ
の
要
素
t且つ
又
か
ゝ
る
不平
等へ
の
要
雷もつ
もの
で
あ
克
郎ち
差
別へ
■の
要求で
あ
る。
こ
1
に
人
間に
畢け
る
重
慧る
性
向と
して
の
撃展の
源
泉があ■る
。
生
活に
ぉ
ける
個醍的
活
動は
、
主とし
て
こ
の
差
別へ
の
琴求と
して
取
上
げら
れ
る。
点る
に
人
間生
活は
、
か
1
る
差
別
竪通
じて
ひ
とつ
の
協同へ
と
綜合さ
れ
渇。
こ
1
芸髄的
・
・協同的
盗雷る
。
こ
れ
誓義和へ
の
傾
向で
あ
る。
警備懐的
不平
等へ
の
傾
向は
、
他面
国
家の
商業と
曹利の
基本
的
関係
2 8
-
64
一
橋
論
叢
第八
巻
第三
鍍
金
餞的
・
階調的政
策に
よ
つ
て
剃禦せ
ら
れて
. 、
谷二
な
る
綜合へ
と
高
め
ら
れて
ゆ
く。
か
ょ如
く人間生
活に
雷る
不平等の
傾
向は
一
高に
ぉ
い
て
人
生
に
内
在的
雷の
で
雷、
究極に
お
い
て
之
晶去し
得べ
き
も
写もな
く又
その
必
要も春
雪ない
。
営利
原
則の
支配
もか
ゝ
る
表的
意
味で
の
不平
等へ
の
努力で
あ
り、
差
別
へ
の
要求で
ある
。
警す
れぼ
誓に
芳る
力へ
の
欲
求で
臥
が。
警ぼ
雲量誓に
行は
れる
票翌は
ー
如
何
誉
意
味に
お
い
て
社食的
勢力へ
の
欲求
なの
で
あ
る
か。
人1)
.J
・
哲
ぎ葛2t
2
J
㌔訂
邑2
d2り
ま
蒼各P
票口
訂日
野什
ま
邑亡
最へ
野
望一.
中
山・
束畑
両
博士
諜
「
シ
ュ
ム
ベ
ー
タ
ー
経済尊
慮の
理
論+
三
六三
軍
(
2)
曹尊
大
辞
書中
「
衝
動+
の
項
蓼
頗。
高
木
友三
郎博士
「
新鰻例
の
経済+
二
二四・-七
頁
に
衝
動の
分類
が
ある
。
(
3)
高
屋馬
博士の
前
掲
革文
「
賓本
主
義の
純
粋理
論+
に
は、
資本
主
義の
もつ
性格と
し
て
「
カの
欲望+
が
助か
に
至げ
ら
れて
ゐ
る。
(
彙の
夢二
節の
終り
に
示し
た
る
(
註)
参照)
五
貨幣経済と
螢利
ゎ
れわ
れ・は
、
中世
的な
身分階級的差
別が
、
琴代の
平
等自
由の
思想
的洗磯に
よつ
て
打破せ
ら
れ、
そ
れ
に
代る
に
経済
活
動の
自由
璧丁
に
起
因す
る
即有
買手
等が
警起さ
れ
警と
姦済
毒死の
う
ちに
認め
る。
い
きの
尽想
品考
察
孟
び
想起
しっ
1、
他面
、
営利原
則が
究極に
ぉ
い
て
挙措原
則の
偏傾
と
して
の
生
奉原
則に
嘩着すべ
きこ
と
を
知る
と
き、
■わ
れ
ゎ
れは
故に
至つ
て
資本
主義
経済
敢脅の
営利主義に
つ
い
て、
ひ
とつ
の
霊的考察が
得ら
れ
る
こ
と
を
知る
で
あ
らう
。
≠
ホ
・咋
28 2
-
叶
舟
~
資本主義経
済組織の
企
業経
営が・ 、
利潤を
追求
す
る
と
き、
そ
れ
は
利滴の
た
めの
利潤追求
とし
て
経る
もの
で
は
な
くて
、
そ
の一
骨深い
と
こ.
ろに
生
清
原
則が
横たは
る
こ
と
真鯛
じて
き
た。
そ
れ
は一
般的
に
言つ
て、
生
活に
お
ける
差
別へ
の
要求で
ある
。
わ
れわ
れが
支配の
欲
望を
もち
、
そ
の
た
めの
勢力を
要求
す
る
こ. と
は、
究極に
お
い
て
生
存の
板木に
係はる
もの
で
あ
る。
そ
れ
は
生
存と
い
ふ
こ
と
に
本源的な
る一
面で
あ
る。
わ
た
くし
は、
人
間生
活の
基
本的
一
面た
る
べ
き
差
別へ
の
要求の
う
ち
に、
人々
の
日
常
生
活に
ぁ
ける
業務へ
の
傾
倒が
認め
ら
れる
と
考へ
る。
■わ
れ
わ
れ
は
日
常
生
活に
お
ける
衣食住に
つ
い
て、
何
等の
努力
も要せ
すして
之が
供給せ
ら
れる
とい
ふ
状
態に
、
た
だ
そ
の
ま1
で
安住し
得よ
う
か。
日
常
生
括に
お
ける
業務の
煩労よ
り
も、
無