日本建築学会 建築工事標準仕様書 JASS 8 防水工事...

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1 2008/10/02 2008.11.07 改正された公的仕様 (塗膜防水) レオン工業㈱ 渡邊

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2008/10/02

2008.11.07

改正された公的仕様(塗膜防水)

レオン工業㈱

渡邊 光

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2008年度日本建築学会 建築工事標準仕様書

(JASS 8 防水工事)塗膜防水の改訂内容

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2008年版日本建築学会JASS 8の塗膜防水層の種別

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JASS 8にある塗膜防水の標準仕様1.ウレタンゴム系塗膜防水工法・密着仕様 (L-UF)2.ウレタンゴム系塗膜防水工法・絶縁仕様 (L-US)3.アクリルゴム系塗膜防水工法・外壁仕様 (L-AW)4.ゴムアスファルト系塗膜防水工法・室内仕様※

(L-GI)5.ゴムアスファルト系塗膜防水工法・地下外壁仕様

(L-GU)6.FRP系塗膜防水工法・密着仕様※  (L-FF)

※今回の改定で標準仕様に新たに採用された

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2000年度版 ウレタンゴム系塗膜防水工法・密着仕様 (L-UF)部位

工程

平場 (RC・PCa下地)(勾配 1/50~1/20)

立上り (RC下地)

工程‐1 プライマー塗り( 0.2kg/ ㎡) プライマー塗り( 0.2kg/ ㎡)

工程‐ 3 ウレタンゴム系防水材塗り(硬化物比重1.0の場合1.5kg/㎡ )

ウレタンゴム系防水材塗り(硬化物比重1.0の場合0.9kg/㎡ )

保護・仕上げ

工程 仕上塗料 ウレタン舗装材 仕上塗料

工程‐2 ― 仕上塗料塗り(0.2 kg/㎡)

工程‐ 2補強布張付け

(ウレタンゴム系防水材(硬化物比重1.0の場合0.3kg/㎡ ))

補強布張付け(ウレタンゴム系防水材

(硬化物比重1.0の場合0.3kg/㎡ ))

工程‐4 ウレタンゴム系防水材塗り*(硬化物比重1.0の場合1.2kg/㎡ )

ウレタンゴム系防水材塗り*(硬化物比重1.0の場合0.8kg/㎡ )

工程‐1 仕上塗料塗り(0.2 kg/㎡)

ウレタン舗装 仕上塗料塗り(0.2 kg/㎡)

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表1.24 ウレタンゴム系塗膜防水工法・密着仕様 (L-UF)部位

工程

平場 (RC・PCa下地)(勾配 1/50~1/20)

立上り (RC下地)

工程‐1プライマー塗り 0.2kg/㎡ プライマー塗り 0.2kg/ ㎡

工程‐3 ウレタンゴム系防水材塗り

ウレタンゴム系防水材塗り

保護仕上げ工程

軽歩行用仕上塗料

非歩行用仕上塗料

仕上塗料(平場と同一材料とする)

工程‐2 補強布張付け(ウレタンゴム系防水材)

補強布張付け(ウレタンゴム系防水材)

工程‐4 ウレタンゴム系防水材塗り*

ウレタンゴム系防水材塗り*

2.0 kg/㎡

工程‐1軽歩行用仕上塗料塗り

0.2 kg/㎡

非歩行用仕上塗料塗り

0.2 kg/㎡

仕上塗料塗り(平場と同一使用量とする)

3.0 kg/㎡

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[注](1) 立上りの下地をPCaとする場合はスラブと一体となる構造形式のものとする.目地部の処理は特記による.

(2) ウレタンゴム系防水材の使用量は,硬化物比重が1.0である材料の場合を示しており,硬化物比重がこれ以外の場合にあっては,平場は平均3 mm,立上りは平均2 mmの防水層の塗膜厚さを確保するように使用量を換算する.

(3) ウレタンゴム系防水材の使用量は,総使用量を示しており,使用するウレタンゴム系防水材の性状や下地の勾配により,工程数を増やすことができる.なお,ウレタンゴム系防水材の1工程あたりの使用量は,硬化物比重が1.0である材料の場合,2.0kg/m2以下とする.

(4) RCの打継ぎ部,PCaの接合部の処理は特記による.(5) *印のウレタンゴム系防水材は,JIS A 6021-2000(追補1:2006)(建築用塗膜防水材)の屋根用のウレタンゴム系1類とする.

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L-UF の改訂解説

1,工程毎のウレタンゴム系防水材の塗布量を

表示しないで、総塗布量を表示した。

ただし、1工程あたりの塗布量は2.0 kg/㎡以下。2,今回の改定で、従来あった保護・仕上げのウレタン

舗装は、実績が少ないので削除した。

3,仕上げ塗料は、”軽歩行用仕上塗料“”非歩行用仕

上塗料に細分化した。

軽歩行用仕上塗料:

耐候性に優れているとともに,実用上軽度な歩行性と耐摩

耗性を有するもの (アクリルウレタン系,フッ素系,アクリル

シリコン系などの高機能素材)

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表1.25 ウレタンゴム系塗膜防水工法・絶縁仕様 (L-US)部位

工程

平場 (RC・PCa下地)(勾配 1/50~1/20)

立上り (RC下地)

工程‐1 通気緩衝シート張付け

( 接着剤 0.3kg/㎡ )

プライマー塗り 0.2kg/ ㎡

工程‐3 ウレタンゴム系防水材塗り *

ウレタンゴム系防水材塗り

保護仕上げ工程

軽歩行用仕上塗料

非歩行用仕上塗料

仕上塗料(平場と同一材料とする)

工程‐2 ウレタンゴム系防水材塗り

補強布張付け(ウレタンゴム系防水材)3.0 kg/㎡

工程‐4 ― ウレタンゴム系防水材塗り*

2.0 kg/㎡

工程‐1軽歩行用仕上塗料塗り

0.2 kg/㎡

非歩行用仕上塗料塗り

0.2 kg/㎡

仕上塗料塗り(平場と同一使用量とする)

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[注](1) 立上りの下地をPCa,ALCとする場合はスラブと一体となる構造形式のものとする.目地部の処理は特記による.

(2) ウレタンゴム系防水材の使用量は,硬化物比重が1.0である材料の場合を示しており,硬化物比重がこれ以外の場合にあっては,平場は平均3 mm,立上りは平均2 mmの防水層の塗膜厚さを確保するように使用量を換算する.

(3) ウレタンゴム系防水材の使用量は,総使用量を示しており,使用するウレタンゴム系防水材の性状や下地の勾配により工程数を増やすことができる.なお,ウレタンゴム系防水材の1工程あたりの使用量は,硬化物比重が1.0である材料の場合,2.0kg/m2以下とする.

(4) RCの打継ぎ部,PCa・ALCの接合部の処理は特記による.

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(5) ALCの表面は,目止めを行なう.その材料は特記による.

(6) *印のウレタンゴム系防水材は,JIS A 6021-2000(追補1:2006)(建築用塗膜防水材)の屋根用のウレタンゴム系1類とする.

(7) あなあきタイプの通気緩衝シートを張り付け後,ウレタンゴム系防水材でシートのあなを充填する.充填するウレタンゴム系防水材は,防水層の膜厚には加算しない.

(8) 自着層付通気緩衝シートの張付け方法は,防水材製造業者の指定による.

(9) 脱気装置を設置する場合,その位置,種類,個数は特記による.

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L-US の改訂解説

1,通気緩衝シートに穴あきタイプの通気緩衝シートと自着層付通気緩衝シートを加え、形状を絵で説明

2,穴あきタイプの通気緩衝シートの場合、穴に充填するウレタンゴム系防水材は、膜厚(硬化物比重1.0の場合、平場の塗布量は3.0 kg/㎡ となる)に加算しない

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表1.26 アクリルゴム系塗膜防水工法・外壁仕様(L-AW)

部位

    工程

外壁 (RC・Pca・ALC下地)

工程 ‐ 1 プライマー塗り 0.2kg/㎡

保護・仕上げ   工程

化粧材

工程 ‐ 2 外壁用仕上塗料塗り 0.3 kg/㎡

工程 ‐ 2 アクリルゴム系塗膜防水材塗り 1.7kg/ ㎡

工程 ‐ 1 模様材塗り

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[注]

(1) 下地がPCa,ALCの場合の目地部の処理は特記による.(2) RCの打継ぎ部,PCa・ALCの接合部の防水層の施工方法は特記による.

(3) ALCの表面は,目止めを行う.その材料は,特記による.(4) アクリルゴム系防水材の使用量は,固形分が75%の場合を示す.それ以外のものは,平均1 mmの防水層の塗膜厚さを確保するように使用量を換算する.

(5) 本仕様の施工法は吹付けによる.ローラー塗りの場合は特記による.

(6) 模様材の種類と塗付け量は特記による.(7) 使用するアクリルゴム系防水材は,JIS A 6021-2000(追補

1:2006)(建築用塗膜防水材)の外壁用のアクリルゴム系とする.

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L-AW の改訂解説

1,「使用するアクリルゴム系防水材は,JIS A 6021-2000(追補1:2006)(建築用塗膜防水材)の外壁用のアクリルゴム系」と本文で明示

2,勾配面(斜壁面・セットバック)に対する適用解説は削除(勾配面・斜壁面の定義があいまいであり、分類としては、壁に集約される)

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表1.27 ゴムアスファルト系塗膜防水工法・室内仕様(L-GI)

部位

工程

平場 (RC・PCa下地)(勾配 1/100~1/50)

立上り (RC下地)

工程‐1プライマー塗り 0.2kg/㎡ プライマー塗り 0.2kg/ ㎡

工程‐3 ゴムアスファルト系防水材塗り

ゴムアスファルト系防水材塗り

保護・仕上げ工程

現場打ちコンクリート モルタル

現場打ちコンクリート モルタル

トンボの設置

メタルラス類設置

モルタル施工

工程‐2 溶接金網の設置 ― 型枠の設置

工程‐3 コンクリート施工 ― コンクリート施工

工程‐2 補強布張付け(ゴムアスファルト系防水材)

補強布張付け(ゴムアスファルト系防水材)4.5 kg/㎡ 4.5 kg/㎡

工程‐1絶縁シート敷きこみ

モルタル施工(溶接金網埋込み)

配筋

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[注](1) 立上りの下地をPCaとする場合はスラブと一体となる構造形式のものとする.目地部の処理は特記による.

(2) RCの打継ぎ部の下地処理は特記による.(3) ゴムアスファルト系防水材の使用量は,固形分が

60%の場合を示す.それ以外のものは,平均2.7 mmの防水層の塗膜厚さを確保するように使用量を換算する.

(4) ゴムアスファルト系防水材の使用量は,総使用量を示しており,使用するゴムアスファルト系防水材の性状や工法により,工程数を増やすことができる.

(5) 使用するゴムアスファルト系防水材はJIS A6021-2000(追補1:2006)(建築用塗膜防水材)に適合する手塗りタイプのものとする.

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表1.28 ゴムアスファルト系塗膜防水工法・地下外壁仕様(L-GU)

   部位

工程

平場 (RC下地)

工程‐1プライマー吹付けまたは塗り 0.2kg/㎡

保護・仕上げ

工程現場打ちコンクリート コンクリートブロック類 保護緩衝材

保護緩衝材の取付け

埋戻 し

工程‐4 コンクリート施工 ― ―

工程‐5 埋戻 し ― ―

工程‐2 配筋 コンクリートブロック施工

工程‐3 型枠の設置 埋戻 し

工程‐2 ゴムアスファルト系防水材吹付けまたは塗り 7.0kg/㎡

工程‐1 保護緩衝材の取付け 保護緩衝材の取付け

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[注]

(1) RCの打継ぎ部の下地処理は特記による.(2) RCの打継ぎ部は増吹きする.その吹付量は特記による.(3) ゴムアスファルト系防水材の使用量は,固形分が60%の場合を示す.それ以外のものは,平均4 mmの防水層の塗膜厚さを確保するように使用量を換算する.

(4) ゴムアスファルト系防水材の使用量は,総使用量を示しており,使用するゴムアスファルト系防水材の性状や工法により,工程数を増やすことができる.

(5)  使用するゴムアスファルト系防水材はJIS A6021-2000(追補1:2006)(建築用塗膜防水材)に適合する吹付タイプおよび手塗りタイプのものとする.

(6) 現場打ちコンクリートを保護層とする場合は,鉄筋・型枠の固定方法は特記による.

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表1.29 FRP系塗膜防水工法・密着仕様 (L-FF)部位

工程

平場 (RC・PCa下地)(勾配 1/50~1/20)

立上り (RC下地)

工程‐1 プライマー塗り 0.2kg/㎡ プライマー塗り 0.2kg/ ㎡

工程‐3 防水用ガラスマット#380張付け(防水用ポリエステル樹脂 1.4kg/ ㎡ )

防水用ガラスマット#380張付け(防水用ポリエステル樹脂 1.2g/ ㎡ )

工程‐5 防水用ポリエステル樹脂塗り* 0.4kg/ ㎡ 防水用ポリエステル樹脂塗り* 0.2kg/ ㎡

保護仕上げ工程

軽歩行用仕上塗料

歩行用仕上塗料

仕上塗料(平場と同一材料とする)

工程‐2 防水用ポリエステル樹脂塗り 0.4kg/ ㎡ 防水用ポリエステル樹脂塗り 0.2kg/ ㎡

工程―4 防水用ガラスマット#380張付け(防水用ポリエステル樹脂 1.4kg/ ㎡ )

防水用ガラスマット#380張付け(防水用ポリエステル樹脂 1.2kg/ ㎡ )

工程‐1軽歩行用仕上塗料塗り

0.2 kg/㎡

歩行用仕上塗料塗り

0.4 kg/㎡

仕上塗料塗り(平場と同一使用量とする)

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[注](1) RC打継ぎ目地部の処理は特記による.(2) 防水用ポリエステル樹脂は,JASS 8 M-101-2007に規定された防水用ポリエステル樹脂とする.

(3) 防水用ガラスマット#380は,JASS 8 M-102-2007に規定された防水用ガラスマットとする.

(4) 防水用ポリエステル樹脂の使用量は,表中の量を確保することとし,防水層の厚さは平場で平均2.5mm,立上りで平均2mmとする.

(5) *印の防水用ポリエステル樹脂には,トナーを添加する.トナーの種類・添加量は防水材製造業者の指定による.

(6) 軽歩行用仕上塗料,歩行用仕上塗料は防水材製造業者が指定する

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L-FF 解説

1,安全を考慮して、ガラスマット#380×2枚仕様2,ポリエステル樹脂とガラスマット#380の品質規格は,JASS 8 M-101-2007とJASS 8 M-102-2007と規定

3,平場は平均2.5mm、立上りは平均2.0mmの膜厚4,比較的大きい施工面積と、動きの予想される打継  ぎ目地部の施工には、注意を促す5,仕上げ塗料は、“軽歩行用仕上塗料”“歩行用仕上  塗料”に細分化。歩行用仕上塗料:耐候性に優れているとともに,実用上歩行に耐える耐摩耗性を有するもの(硬質系不飽和ポリエステル樹脂系)

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参考仕様の主な特徴1,以前は標準仕様であったが今回標準仕様

から省いたもの

2,防水層の性能を著しく向上したもの

3,特定の部位に有効なもの

4,施工法に特徴のあるもの

5,高耐久性を意図したもの

6,環境に配慮したもの

7,省力化を意図したもの

JIS A 8 2000度版で制定

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(ト)ウレタンゴム系塗膜防水複合工法・密着仕様適用部位 : 駐車場保護・仕上げ : 骨材散布・駐車場用仕上塗料

部位

工程

平場 (RC・PCa下地)(勾配 1/50~1/20)

立上り (RC下地)

工程‐1 プライマー塗り 0.2kg/㎡ プライマー塗り 0.2kg/㎡

工程‐3 硬質ウレタンゴム系防水材塗り1.5kg/㎡

保護仕上げ工程

骨材散布・駐車場仕上塗料仕上塗料

(平場と同一材料とする)

工程‐2 駐車場用仕上塗料塗り0.3 kg/㎡

工程‐2 ウレタンゴム系防水材塗り1.0kg/㎡

ウレタンゴム系防水材塗り2.0kg/㎡

工程‐1 骨材散布 1.5kg/㎡ 仕上塗料塗り 0.2kg/㎡

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(ワ)超速硬化ウレタンゴム系塗膜防水工法・密着仕様

適用部位:屋根,ひさし,開放廊下,ベランダ,便所,機械室など

保護・仕上げ : 軽歩行用仕上塗料部位

工程

平場 (RC・PCa下地)(勾配 1/50~1/20)

立上り (RC下地)

工程‐1 プライマー塗り 0.2kg/㎡ プライマー塗り 0.2kg/㎡

保護仕上げ工程

軽歩行用仕上塗料仕上塗料

(平場と同一材料とする)

工程‐2 超速硬化ウレタンゴム系防水材塗り  3.0kg/㎡

超速硬化ウレタンゴム系防水材塗り  2.0kg/㎡

工程‐1軽歩行用仕上塗料塗り

0.2 kg/㎡仕上塗料塗り

(平場と同一使用量とする)

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超速硬化ウレタンの設定値

項目 単位

超速硬化ウレタンゴム系

設定値

ウレタンゴム系1類JIS A6021-2000規格

引張強さ N/m ㎡ 5.0以上 2.3 以上伸び % 200以上 450 以上抗張積 N/mm 700以上 280以上引裂強さ N/mm 30以上 14以上

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(ヨ)ウレタンゴム系塗膜防水工法・密着厚塗り仕様適用部位 : 屋根保護・仕上げ : 軽歩行用仕上塗料

部位

工程

平場 (RC・PCa下地)(勾配 1/50~1/20)

立上り (RC下地)

工程‐1 プライマー塗り 0.2kg/㎡ プライマー塗り 0.2kg/㎡

工程‐3 ウレタンゴム系防水材塗り

ウレタンゴム系防水材塗り

保護仕上げ工程

軽歩行用仕上塗料仕上塗料

(平場と同一材料とする)

工程‐2 ウレタンゴム系防水材塗り

補強布張付け(ウレタンゴム系防水材)

工程‐4 ウレタンゴム系防水材塗り*

ウレタンゴム系防水材塗り*

3.0kg/㎡

工程‐1 軽歩行用仕上塗料塗り0.2 kg/㎡

仕上塗料塗り(平場と同一使用量とする)

6.0kg/㎡

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以上が今回のJASS 8 塗膜防水の

主な改正点です

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平成19年度版公共建築工事標準仕様書

(通称:共仕)塗膜防水の改訂内容

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従来の主な中央官庁の建築仕様

国土交通省 「建築工事共通仕様書」

〃 「建築改修工事共通仕様書」

文部科学省 「建築工事標準仕様書」

厚生労働省 「建築工事標準仕様書」

防衛施設庁 「建築工事共通仕様書」

郵政事業庁 「建築工事標準仕様書」

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従来の国土交通省(旧:建設省)の主な技術体系

建築工事共通仕様書(平成13年)

建築工事監理指針(平成13年)

建築保全業務共通仕様書(平成15年)建築物修繕措置判定手法(平成5年)建築改修設計基準(平成11年)建築改修工事共通仕様書(平成14年)建築改修工事監理指針(平成14年)

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今までの経過

1,平成14年3月、中央官庁の技術基準類の  ‘統一化等’の方向が決定。

2,平成15年3月、17の技術基準類・工事書式が国土交通省の仕様を基に省庁連絡会議で

“統一基準”が決定。

3,平成16年4月、統一基準後、初めての小改定で、実質的なスタート。

4,今回が事実上の改訂で、今後は3年毎の改訂

を行う

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標準化された主な技術基準と工事書式

公共建築工事標準仕様書

公共建築改修工事標準仕様書

公共建築工事標準書式

公共建築工事積算基準

公共建築工事数量積算基準

公共建築工事見積標準書式

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標準化の主旨

1,公共建築工事の品質確保2,設計図書類作成の省力化3,施工の合理化と効率化

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第1章 一般共通事項第5節施 工

1,5,2技能士(1)技能士は、職業能力開発促進法による一級

技能士又は単一等級の資格を有するものとし、

資格を証明する資料を監督職員に提出する。

(2)技能士は、適用する工事作業中、1名以上の

者が自ら作業をするとともに、他の技能士に

対して、施工品質の向上を図るための作業指

導を行う。

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表9.5.1 ウレタン系塗膜防水の種別及び工程種別 X - 1 X - 2工程 材料・工法 使用量

(㎏/㎡)材料・工法 使用量

(㎏/㎡)

1 接着剤塗り

通気緩衝シート張り0.3 プライマー塗り 0.2

2 ウレタン防水材塗り 1.5(注)1

ウレタン防水材塗り

補強布張り

0.3(注)1

4 仕上塗料塗り 0.2 ウレタン防水材(1類)塗り

1.2(注)1

(0.8 (注)1)

3ウレタン防水材

(1類)塗り1.5(注)1

ウレタン防水材塗り1.5(注)1

(0.9 (注)1)

5 仕上塗料塗り 0.2

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(注)

1.表中のウレタン防水材塗りの使用量は、硬化物比重が1.0である材料の場合を示しており、硬化物比重がこれ以外の場合にあっては、所要塗膜厚を確

保するように使用量を換算する。

2.立上り部は、すべて種別X-2とし、使用量は( )内とする。

3.ウレタン防水材塗りについては、工程数を増やすことができる。

(2)種別 X-1のおいて、脱気装置の種類及び設置数

量は、特記による。

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表9.5.2 ゴムアスファルト系塗膜防水の種別及び工程種別 Y - 1 Y - 2工程 材料・工法 使用量(㎏/㎡) 材料・工法 使用量 (㎏/㎡)

6 ― ― 保護コンクリート又は保護モルタル

1 プライマー吹付け又は塗り

0.2 プライマー塗り 0.2

2 ゴムアスファルト防水材

吹付け又は塗り

ゴムアスファルト防水材

吹付け又は塗り

4 ゴムアスファルト防水材吹付け又は塗り

ゴムアスファルト防水材吹付け又は塗り

4.5(注)17.0 (注)13 ゴムアスファルト防水材吹付け又は塗り

ゴムアスファルト防水材吹付け又は塗り

5 保護緩衝材 ― 保護シート ―

(注)1、表中のゴムアスファルト防水材塗りの使用量は,固形分60%(質量)である材料の場合を示しており、固形分がこれ以外の場合にあっては、所定塗膜厚さを確保するように使用量を換算する。

2、工程数及び各工程の使用量は、主材料製造所の仕様による。

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9.5.4 施 工

(a)下 地

   (1)防水層の下地は、9.2.4(a)による。ただし、入隅は直角に、出隅は丸面又は45 度に仕上げる。

(2)ルーフドレン、和風便器、配管等と防水

下地材との取合いは、シーリング材で

処置する。

(b)プライマー塗りは、9.4.4(b)による。 

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9.5.4 施 工  (c)下地の補強(1)コンクリートの打継ぎ箇所及び著しいひび割れ箇所は、U字形にはつり、 シーリング材を充填したうえ、幅100mm以上の補強布を用いて補強塗りを行う。

(2)出隅及び入隅は、幅200mm以上の補強布を用いて補強塗りを行う。なお、種別Y-1の補強塗りは、補強布を省略することができる。

(3)ルーフドレン、配管等の取合い、出隅及び入隅は、それぞれ幅100mm以上の補強布を用いて補強塗りを行う。

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(d)防水材塗り(1)防水材は、製造所の仕様により、可使時間に見合った量及び方法で練り混ぜる。

(2)防水材塗りは、材料に見合った方法で均一に塗り付ける。 なお、種別X-2の場合は、補強布を張りながら塗り付ける。

(3)塗継ぎの重ね幅は100mm以上とし、補強布の重ね幅は50mm以上とする。

(4)種別X-1、X-2の立上り部においては、平場部との取合いから100mm程度の高さまで、防水材の増塗りを行う。

(e)(a)から(d)以外は、主材料製造所の仕様による。

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