労働基準監督業務の民間活用タスクフォース - …...2017/05/08 · (11.6%)。(平成27年労働基準監督年報) ② 申告監督 労働者からの申告により把握した事業場に対し実施。
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![Page 1: Ìí ¼ ÆÛ«µwD¹=t,nX ° 0° ݯ¶ 6§ À çw C · 【フットサル現場における自己組織化現象】 現在、日本代表監督であるミゲル・ロドリゴ氏や、日本代表監督通訳兼コーチ及び日本女子代表監督であ](https://reader033.fdocument.pub/reader033/viewer/2022041708/5e465229b87a134c9b3b4429/html5/thumbnails/1.jpg)
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【目標】 本研究は、フットサルをはじめとする対人型のボールゲームスポーツのスキル向上支援ツールを提案することにある。
【ボールゲームの特徴】 これらのボールゲームスポーツに共通の特徴として、一見、ボールを保持しているプレーヤーに着目しがちであり、必然的にボールコントロールの華麗なプレーヤー = うまいプレーヤーと捉えられがちである。 しかし、実際の試合中に一人のプレーヤーがボールを保持できる時間は、ゲーム全体の 3 %程度に過ぎないという結果が示されている事例もある。
【オフ・ザ・ボールの重要性】 この事実を踏まえると、より高く、より強く、より速くという身体能力を高めることや、ボール扱いのテクニックを磨くことの前に、プレーヤーがボールを受ける前の「よいポジション、よいタイミングでボールを受けるための動き」であるオフ・ザ・ボールの動きの精度を高めることが、非常に重要である。
【フットサル現場における自己組織化現象】 現在、日本代表監督であるミゲル・ロドリゴ氏や、日本代表監督通訳兼コーチ及び日本女子代表監督である在原正明氏により、オフ・ザ・ボールの動きに関する 3 つのルールが提案されている。当人達は、「組織戦術を成り立たせるための個人戦術だ」と述べているが、局所ルールを定義することで、全体の秩序が生まれるという自己組織的なアプローチを実践に持ち込んだ例だと言えるだろう。 現状、この言葉は軽く受け止められ、結果である組織プレーの形だけを模倣するというやり方で、地域リーグやそれ以下のリーグの指導現場では解釈されているように感じる。
【オフ・ザ・ボールトレーニングの障害】 現在の世の中では、情報の風通しは良く、オフ・ザ・ボールトレーニングの重要性などは、ここ 10 年来、常に言われ続けていた課題でもある。
では何故、正しいトレーニングが浸透しないのであろうか?
その原因はひとえに、「動きの良し悪しが評価しづらい」という点に凝縮すると考えられる。その結果、以下のような色々な障害に突き当たる。
1.オフ・ザ・ボールでは、良いプレー、悪いプレーともに見逃されやすいため、選手自身も意識しづらい。2.明確な結果として見えにくいため、オフ・ザ・ボールのトレーニングを続けるモチベーションが保ちづらい。3.試合でどの程度、できているかが見えにくいため、練習の効果が第三者から判断されにくい。
【課題】オフ・ザ・ボールにおける味方との協調や相手との駆け引きが把握しやすいシステムを構築する
【方針】試合後や練習後のフィードバック時に、実戦の映像「+α」として付加する情報を考える
→ チームメイトと映像を見ながら、オフ・ザ・ボールに関する共通理解も深める
【『時間差』というもの】
実際のゲーム中におけるオフ・ザ・ボールという事象のどのような情報に着目すべきだろうか? ↓相手や味方との相互作用を評価すべき。 ↓フットサル界、サッカー界のプロ監督/コーチたちは、「時間」を確保することの重要性を述べている。 在原氏:先手をとる → 相手より先に動き「時間」を確保する 風間氏:人を外す → 相手の追従を遅らせる。「時間」の確保。 清水氏:決断の「時間」のコントロールが大切
___________
現在、一連の研究で投稿論文が一本、掲載されました。
今村健一郎, 筧康明, 河添健, 仰木裕嗣:
"ボールゲームにおける一対一しかけ評価指標の提案"
オペレーションズ・リサーチ,Vol.55, No.12, pp.772-780 (2010.12).
時空間ダイナミクスの可視化に基づく一対一状況学習支援ツールの開発
今村 健一郎慶応義塾大学 大学院政策・メディア研究科 博士課程
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【目標】 本研究は、フットサルをはじめとする対人型のボールゲームスポーツのスキル向上支援ツールを提案することにある。
【ボールゲームの特徴】 これらのボールゲームスポーツに共通の特徴として、一見、ボールを保持しているプレーヤーに着目しがちであり、必然的にボールコントロールの華麗なプレーヤー = うまいプレーヤーと捉えられがちである。 しかし、実際の試合中に一人のプレーヤーがボールを保持できる時間は、ゲーム全体の 3 %程度に過ぎないという結果が示されている事例もある。
【オフ・ザ・ボールの重要性】 この事実を踏まえると、より高く、より強く、より速くという身体能力を高めることや、ボール扱いのテクニックを磨くことの前に、プレーヤーがボールを受ける前の「よいポジション、よいタイミングでボールを受けるための動き」であるオフ・ザ・ボールの動きの精度を高めることが、非常に重要である。
【フットサル現場における自己組織化現象】 現在、日本代表監督であるミゲル・ロドリゴ氏や、日本代表監督通訳兼コーチ及び日本女子代表監督である在原正明氏により、オフ・ザ・ボールの動きに関する 3 つのルールが提案されている。当人達は、「組織戦術を成り立たせるための個人戦術だ」と述べているが、局所ルールを定義することで、全体の秩序が生まれるという自己組織的なアプローチを実践に持ち込んだ例だと言えるだろう。 現状、この言葉は軽く受け止められ、結果である組織プレーの形だけを模倣するというやり方で、地域リーグやそれ以下のリーグの指導現場では解釈されているように感じる。
【オフ・ザ・ボールトレーニングの障害】 現在の世の中では、情報の風通しは良く、オフ・ザ・ボールトレーニングの重要性などは、ここ 10 年来、常に言われ続けていた課題でもある。
では何故、正しいトレーニングが浸透しないのであろうか?
その原因はひとえに、「動きの良し悪しが評価しづらい」という点に凝縮すると考えられる。その結果、以下のような色々な障害に突き当たる。
1.オフ・ザ・ボールでは、良いプレー、悪いプレーともに見逃されやすいため、選手自身も意識しづらい。2.明確な結果として見えにくいため、オフ・ザ・ボールのトレーニングを続けるモチベーションが保ちづらい。3.試合でどの程度、できているかが見えにくいため、練習の効果が第三者から判断されにくい。
【課題】オフ・ザ・ボールにおける味方との協調や相手との駆け引きが把握しやすいシステムを構築する
【方針】試合後や練習後のフィードバック時に、実戦の映像「+α」として付加する情報を考える
→ チームメイトと映像を見ながら、オフ・ザ・ボールに関する共通理解も深める
【『時間差』というもの】
実際のゲーム中におけるオフ・ザ・ボールという事象のどのような情報に着目すべきだろうか? ↓相手や味方との相互作用を評価すべき。 ↓フットサル界、サッカー界のプロ監督/コーチたちは、「時間」を確保することの重要性を述べている。 在原氏:先手をとる → 相手より先に動き「時間」を確保する 風間氏:人を外す → 相手の追従を遅らせる。「時間」の確保。 清水氏:決断の「時間」のコントロールが大切
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現在、一連の研究で投稿論文が一本、掲載されました。
今村健一郎, 筧康明, 河添健, 仰木裕嗣:
"ボールゲームにおける一対一しかけ評価指標の提案"
オペレーションズ・リサーチ,Vol.55, No.12, pp.772-780 (2010.12).
![Page 3: Ìí ¼ ÆÛ«µwD¹=t,nX ° 0° ݯ¶ 6§ À çw C · 【フットサル現場における自己組織化現象】 現在、日本代表監督であるミゲル・ロドリゴ氏や、日本代表監督通訳兼コーチ及び日本女子代表監督であ](https://reader033.fdocument.pub/reader033/viewer/2022041708/5e465229b87a134c9b3b4429/html5/thumbnails/3.jpg)
【目標】 本研究は、フットサルをはじめとする対人型のボールゲームスポーツのスキル向上支援ツールを提案することにある。
【ボールゲームの特徴】 これらのボールゲームスポーツに共通の特徴として、一見、ボールを保持しているプレーヤーに着目しがちであり、必然的にボールコントロールの華麗なプレーヤー = うまいプレーヤーと捉えられがちである。 しかし、実際の試合中に一人のプレーヤーがボールを保持できる時間は、ゲーム全体の 3 %程度に過ぎないという結果が示されている事例もある。
【オフ・ザ・ボールの重要性】 この事実を踏まえると、より高く、より強く、より速くという身体能力を高めることや、ボール扱いのテクニックを磨くことの前に、プレーヤーがボールを受ける前の「よいポジション、よいタイミングでボールを受けるための動き」であるオフ・ザ・ボールの動きの精度を高めることが、非常に重要である。
【フットサル現場における自己組織化現象】 現在、日本代表監督であるミゲル・ロドリゴ氏や、日本代表監督通訳兼コーチ及び日本女子代表監督である在原正明氏により、オフ・ザ・ボールの動きに関する 3 つのルールが提案されている。当人達は、「組織戦術を成り立たせるための個人戦術だ」と述べているが、局所ルールを定義することで、全体の秩序が生まれるという自己組織的なアプローチを実践に持ち込んだ例だと言えるだろう。 現状、この言葉は軽く受け止められ、結果である組織プレーの形だけを模倣するというやり方で、地域リーグやそれ以下のリーグの指導現場では解釈されているように感じる。
【オフ・ザ・ボールトレーニングの障害】 現在の世の中では、情報の風通しは良く、オフ・ザ・ボールトレーニングの重要性などは、ここ 10 年来、常に言われ続けていた課題でもある。
では何故、正しいトレーニングが浸透しないのであろうか?
その原因はひとえに、「動きの良し悪しが評価しづらい」という点に凝縮すると考えられる。その結果、以下のような色々な障害に突き当たる。
1.オフ・ザ・ボールでは、良いプレー、悪いプレーともに見逃されやすいため、選手自身も意識しづらい。2.明確な結果として見えにくいため、オフ・ザ・ボールのトレーニングを続けるモチベーションが保ちづらい。3.試合でどの程度、できているかが見えにくいため、練習の効果が第三者から判断されにくい。
【課題】オフ・ザ・ボールにおける味方との協調や相手との駆け引きが把握しやすいシステムを構築する
【方針】試合後や練習後のフィードバック時に、実戦の映像「+α」として付加する情報を考える
→ チームメイトと映像を見ながら、オフ・ザ・ボールに関する共通理解も深める
【『時間差』というもの】
実際のゲーム中におけるオフ・ザ・ボールという事象のどのような情報に着目すべきだろうか? ↓相手や味方との相互作用を評価すべき。 ↓フットサル界、サッカー界のプロ監督/コーチたちは、「時間」を確保することの重要性を述べている。 在原氏:先手をとる → 相手より先に動き「時間」を確保する 風間氏:人を外す → 相手の追従を遅らせる。「時間」の確保。 清水氏:決断の「時間」のコントロールが大切
___________
現在、一連の研究で投稿論文が一本、掲載されました。
今村健一郎, 筧康明, 河添健, 仰木裕嗣:
"ボールゲームにおける一対一しかけ評価指標の提案"
オペレーションズ・リサーチ,Vol.55, No.12, pp.772-780 (2010.12).
![Page 4: Ìí ¼ ÆÛ«µwD¹=t,nX ° 0° ݯ¶ 6§ À çw C · 【フットサル現場における自己組織化現象】 現在、日本代表監督であるミゲル・ロドリゴ氏や、日本代表監督通訳兼コーチ及び日本女子代表監督であ](https://reader033.fdocument.pub/reader033/viewer/2022041708/5e465229b87a134c9b3b4429/html5/thumbnails/4.jpg)
【目標】 本研究は、フットサルをはじめとする対人型のボールゲームスポーツのスキル向上支援ツールを提案することにある。
【ボールゲームの特徴】 これらのボールゲームスポーツに共通の特徴として、一見、ボールを保持しているプレーヤーに着目しがちであり、必然的にボールコントロールの華麗なプレーヤー = うまいプレーヤーと捉えられがちである。 しかし、実際の試合中に一人のプレーヤーがボールを保持できる時間は、ゲーム全体の 3 %程度に過ぎないという結果が示されている事例もある。
【オフ・ザ・ボールの重要性】 この事実を踏まえると、より高く、より強く、より速くという身体能力を高めることや、ボール扱いのテクニックを磨くことの前に、プレーヤーがボールを受ける前の「よいポジション、よいタイミングでボールを受けるための動き」であるオフ・ザ・ボールの動きの精度を高めることが、非常に重要である。
【フットサル現場における自己組織化現象】 現在、日本代表監督であるミゲル・ロドリゴ氏や、日本代表監督通訳兼コーチ及び日本女子代表監督である在原正明氏により、オフ・ザ・ボールの動きに関する 3 つのルールが提案されている。当人達は、「組織戦術を成り立たせるための個人戦術だ」と述べているが、局所ルールを定義することで、全体の秩序が生まれるという自己組織的なアプローチを実践に持ち込んだ例だと言えるだろう。 現状、この言葉は軽く受け止められ、結果である組織プレーの形だけを模倣するというやり方で、地域リーグやそれ以下のリーグの指導現場では解釈されているように感じる。
【オフ・ザ・ボールトレーニングの障害】 現在の世の中では、情報の風通しは良く、オフ・ザ・ボールトレーニングの重要性などは、ここ 10 年来、常に言われ続けていた課題でもある。
では何故、正しいトレーニングが浸透しないのであろうか?
その原因はひとえに、「動きの良し悪しが評価しづらい」という点に凝縮すると考えられる。その結果、以下のような色々な障害に突き当たる。
1.オフ・ザ・ボールでは、良いプレー、悪いプレーともに見逃されやすいため、選手自身も意識しづらい。2.明確な結果として見えにくいため、オフ・ザ・ボールのトレーニングを続けるモチベーションが保ちづらい。3.試合でどの程度、できているかが見えにくいため、練習の効果が第三者から判断されにくい。
【課題】オフ・ザ・ボールにおける味方との協調や相手との駆け引きが把握しやすいシステムを構築する
【方針】試合後や練習後のフィードバック時に、実戦の映像「+α」として付加する情報を考える
→ チームメイトと映像を見ながら、オフ・ザ・ボールに関する共通理解も深める
【『時間差』というもの】
実際のゲーム中におけるオフ・ザ・ボールという事象のどのような情報に着目すべきだろうか? ↓相手や味方との相互作用を評価すべき。 ↓フットサル界、サッカー界のプロ監督/コーチたちは、「時間」を確保することの重要性を述べている。 在原氏:先手をとる → 相手より先に動き「時間」を確保する 風間氏:人を外す → 相手の追従を遅らせる。「時間」の確保。 清水氏:決断の「時間」のコントロールが大切
___________
現在、一連の研究で投稿論文が一本、掲載されました。
今村健一郎, 筧康明, 河添健, 仰木裕嗣:
"ボールゲームにおける一対一しかけ評価指標の提案"
オペレーションズ・リサーチ,Vol.55, No.12, pp.772-780 (2010.12).