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12
(福)富山県社会福祉協議会広報誌 スマートフォン用アプリ「Uni-Voice」 または「Uni-Voice Blind」を使えば 情報を音声で読み上げると同時に、テキストで表示されます。 この広報誌は共同募金の助成を受けています。 目 次 contents NPO法人「Bioクラブ」の活動の様子 NPO法人「Bioクラブ」の活動の様子 精神障がい者の地域移行支援について No.446 July 2019 7月号 フリートーク 社会福祉法人光風会 常務理事 蜷川泰子さん 県社協の動き/編集後記 ……………………………………………… P12 情報フラッシュ 県健康・福祉人材センターから ………………………………………… P5 知っておきたい福祉情報 社会福祉施設経営相談室から/運営適正化委員会 事業報告 富山県社会福祉推進関係者2019交歓の集い ……………………… P6 福祉用具・アイディアコンクール作品募集 ねんりん美術展作品募集 いきいき脳トレリーダー養成講座 ………… P7 NPO法人の紹介 Bioクラブ(氷見市) 富山県総合防災訓練のお知らせ/寄付報告 …………………………… P8 ボランティアグループ紹介ペットキャップボランティア(舟橋村) P9 企業のトップが考える「地域との共生」 株式会社能作 能作克治氏 …………………………………………… P10 若年性認知症の人と家族の交流会のお知らせ あかいはねトピックス サンシップとやま利用案内 ……………………………………………… P11 特集 P2~4

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(福)富山県社会福祉協議会広報誌

スマートフォン用アプリ「Uni-Voice」または「Uni-Voice Blind」を使えば情報を音声で読み上げると同時に、テキストで表示されます。 この広報誌は共同募金の助成を受けています。

県社協のおもな動き

●ウェブサイト https://www.toyama-shakyo.or.jp/●メール   [email protected]

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社会福祉法人 富山県社会福祉協議会は住民主体の地域福祉の理念に基づき、だれもが安心して暮らすことができる福祉社会の実現をめざし、県内の民生委員・児童委員、福祉施設、福祉従事者、ボランティア等で構成する、公共性と自主性をもつ民間社会福祉組織です。

2019.7 No.446 12

発行者 社会福祉法人

富山県社会福祉協議会 〒930-

0094 富山市安住町5番21号 TEL076-

432-

2958

FAX076-

432-

6146

目 次 c o n t e n t s

446

令和元年7月1日発行 No.

フリートーク

還暦を迎える年ともなれば、

誰でも自分の人生の舵取りの

方向を指南してくれた人や言

葉に何度か出会っていること

と思います。私も自分の人生の

あり様を幾度となく考える機

会がありましたが、振り返れば

いつも良い指南との出会いが

ありました。出会った人や言葉

には必ず「魂」があり、「光」を

見出したものです。

さて、当法人は昭和56年に

設立し、今年は38年目になり

ます。法人が昭和・平成と続

き、令和という新しい時代を

迎える機に、法人設立時から

今に至るまでの事業拡大の経

緯を振り返ると共に、改めて

法人の魂を掘り起こし、「理

念」を新しくすることにしま

した。理念は法人のあり様を

恒常的なものとし、未来への

希望がもてるようなものにし

たいと考え、理念検討委員会

を立ち上げ、現場の職員をメ

ンバーに加えて作りました。

「人を大切に

 地域と共に

 未

来を創る」これが当法人の新し

い理念です。現場の職員と共に

作り上げたことは功を奏し、職

員はこの理念に親しみを感じて

くれているようです。

理念は法人の魂であり、舵取

り時の方向性を導いてくれるも

のです。迷った時に立ち戻れ

ば、必ずや答えが見つかること

と信じています。私の人生のあ

り様を導いたように。

蜷川 泰子

社会福祉法人光風会 常務理事

NPO法人「Bioクラブ」の活動の様子NPO法人「Bioクラブ」の活動の様子

Free Talk

「理念」に魂をこめて

にな がわ

 精神障がい者の地域移行を推進する事業が官民挙げていろいろ行われている一方で、思うようにそれが進まない現実を知らされました。障がい者が退院を希望してもご本人が独り暮らしであったり、同居する人がいてもその人が高齢であったり。入院が長引く傾向にあるのは精神障がい者ご本人がご高齢であることだけが理由でないとがよくわかりました。障がいを抱えた方がもし入院治療が必要になっても、入院期間が短かければ短いだけ、地域移行へつなげやすいこともデータとして示されているので、医療機関とも連携を緊密にしていくことが大切です。高齢化社会がどんどん進んでいく中で、地域ぐるみの支援体制の構築が急務だと感じました。

たい こ

精神障がい者の地域移行支援について

No.446July

2019

7月号

フリートーク社会福祉法人光風会 常務理事 蜷川泰子さん県社協の動き/編集後記 ……………………………………………… P12

情報フラッシュ県健康・福祉人材センターから ………………………………………… P5

知っておきたい福祉情報社会福祉施設経営相談室から/運営適正化委員会 事業報告富山県社会福祉推進関係者2019交歓の集い ……………………… P6

福祉用具・アイディアコンクール作品募集ねんりん美術展作品募集 いきいき脳トレリーダー養成講座 ………… P7

NPO法人の紹介 Bioクラブ(氷見市)富山県総合防災訓練のお知らせ/寄付報告 …………………………… P8

ボランティアグループ紹介ペットキャップボランティア(舟橋村)… P9

企業のトップが考える「地域との共生」株式会社能作 能作克治氏 …………………………………………… P10

若年性認知症の人と家族の交流会のお知らせあかいはねトピックスサンシップとやま利用案内 ……………………………………………… P11

特集 P2~4

編集後記

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2019.7 No.4463 22019.7 No.446

特集

特 集

障がい者本人が地域や社会

に参加する意欲も大切ですが、

そこに一緒に暮らす仲間として、

地域の方々も温かく障がい者

を迎え入れていただきたいもの

です。「むげん」が拠点として

いる場所の近くでいうと50世

帯ほどの地域が3つあるので、

あわせて150戸の住民の

方々が〝ご近所さん〞になりま

す。地域の一員として障がい者

やこの施設が馴染んでいけるよ

うに、これからも親密な関係

作りをしていきたいと思ってい

ます。行政、医療機関、福祉

施設、またそれらの職員やス

タッフが協力して、地域移行や

それに関連する課題の解決に

努めていくつもりです。

障害福祉計画の

「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステム」

構築支援事業について

国は、精神障がい者の一層

の地域移行を進めるための地

域づくりを推進する観点か

ら、「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステム」の構

築を目指すことを新たな理念

として明確にしました。この

地域包括ケアシステムの構築

を推進するための事業とし

て、「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステムの構築

推進事業」と「精神障害にも

対応した地域包括ケアシステ

ムの構築支援事業」を実施し

ています。

県では、2つめの構築支援

事業に取り組んでいます。こ

の事業では、モデルとなる障

害保健福祉圏域を設定し、地

域移行など、地域包括ケアシ

ステムの構築の推進に関して

実践経験のあるアドバイザー

のアドバイスを受けながら、

地域包括ケアシステムの構築

を推進します。県には4つの

圏域があり、平成30年度は新

川圏域をモデルの地域として

事業を行いました。新川圏域

での成果や課題を検証したう

えで、今年度は高岡圏域、砺

波圏域を対象に同様の事業を

実施しています。

精神障がい者の支援体制を

整備するにあたっては、地域

における課題を明確にして事

業を進めていくことが重要で

す。新川圏域では、精神障が

い者の診療や治療を受け持つ

医療機関他、関係者が協議す

る場において、地域の資源な

どの情報を共有したり、圏域

全体での事業の成果をあげる

ために必要なことについて、

それぞれの立場から意見を出

し合いました。話し合いを通

じて課題も見つかり、病院関

係者に地域の社会資源を理解

してもらうことや相談支援事

業所の早期介入などを進めて

いくことが必要です。

医療計画の

「精神障害者の

地域移行」について

●主な施策

・病院の専門職と、地域支援

関係者が連携することで地

域移行の促進につなげる

・保健、医療、福祉と高齢介護

分野との連携を推進し、地

域生活への移行を支援する

・メンタルヘルスサポーター、

ピア・フレンズなど、地域生

活を支援する人材の養成を

行う

・地域移行のための普及啓発

を図るとともに、精神障が

富山県では精神障がい者が

スムーズに地域生活へと移行

できるように地域包括ケアシ

ステム構築支援事業に取り組

んでいます。昨年度は新川圏

域をモデル地域として事業を

行いました。また県では現在、

第5期障害福祉計画、第7次

医療計画に基づいて、各計画

を実現するための目標数値を

掲げています。進捗状況と今

後の事業予定について、富山

 障害者基本法には次のような理念が掲げられています。

「全ての障害者は、可能な限り、どこで誰と生活するかについての選択の機会が確保され、

地域社会において他の人々と共生することを妨げられないこと」

 今回の特集では精神障がい者の地域移行支援について考えます。精神病床に入院

している患者は、新規入院の場合は9割以上が1年未満で退院しているのに対し、

入院期間が1年以上になると退院することが極端に難しくなり、その数は入院患者

全体の7割近くになっています。精神障がい者が地域生活に移行するために必要

なことについて取材しました。

精神障がい者の地域移行支援について

富山県厚生部健康課、精神保健福祉係の吉田祥吾さん

NPO法人「むげん」 理事長 門田晋さん

精神障がい者の地域移行支援について

精神障がい者の地域移行支援について

い者家族の交流や相談事業

を推進する

・医師、看護師、相談支援専門

員他、多職種チームによる

訪問支援により効果的な支

援体制を整える

・症状が悪化した時でも対応

できるような精神科救急医

療体制の円滑な運用に努め

る・医療機能の明確化を図るこ

とで、医療機関相互の連携

を促進し、適切な医療を提

供する

これらの施策を通じて県で

は、精神障がい者が地域の一

員として安心して自分らしい

暮らしができるように「地域

包括ケアシステム」の構築を

一層推進していきます。

ケアシステムの構築には、

当事者の方の活躍も大切で

す。県では、退院後地域で生

活されている精神障がい者の

方をピア・フレンズ(ピアサ

ポーター)として養成し、病

院や地域の相談会・教室など

での体験発表など、地域移行

を推進するための活動をして

いただいていますので、ぜひ

ピア・フレンズのみなさんを

ご活用ください。

障がい者が必要としている

ことを理解するためには親密

なコミュニケーションや情報収

集も必要となります。私ども

では関連事業の運営スタッフに

障がい者ご本人も加わっても

らい、当事者目線で率直なご

意見やご要望をお聞きしてい

ます。「むげん」では「障がい

があっても住み慣れた地域で

安全に暮らしていける共生社

会の実現」という理念を掲げ

ていますが、一つひとつの取

り組みを机上の空論に終わら

せることなく、現実に即した

実りあるものにしていきたい

と考えています。

障がい者の声に耳

を傾けるということ

でいうと、NPO法人

「むげん」では相談支

援にも力を入れてい

ます。月にのべ10

0件前後の相談を受

け入れると同時に、

約100名の方の計

画相談も担当して地

域移行や地域定着事

業も行っています。

寄せられる相談には

就労や仕事内容に関す

るものもありますが、

「むげん」には「ワー

クプラザここから」という就労

継続支援B型事業所がありま

す。現在30名ほどの登録があ

り、毎日15名程度がここで仕

事をしたり、就労訓練などを

行っています。当法人では最近、

退院されたばかりの精神障が

いの方を2名お迎えしました。

地域移行を実現するために

は一定の収入を得るための手

段として仕事をしなければいけ

ません。技術を身につけたり、

就労意欲を高めたり、地域移

行を果たしてからも楽しく仕

事ができるようなサポートも

しっかりと続けていきたいと考

えています。

「共生」という

観点からの

障がい者の地域移行

地域移行をスムーズに実現

させるためにも、私たちはNP

O法人の設立以来、地域参加

を積極的に行っています。地域

の行事に参加していくようにし

ていることはもちろんですが、

地域の方々にもできるだけ事

業所の様子を見てもらえる機

会作りにも努めています。平成

29年に開設したコミュニティカ

フェ「よってかれま」もそうい

う趣旨からです。地域の方々

や高齢者が安心してここに集

い、お茶を飲みながら会話を

楽しんだり寛ぐことができるみ

んなの居場所となるスペースで

すが、人が集えばそこには交

流も生まれます。この交流を

通じてお互いの理解を深めたい

ものです。納涼祭やクリスマス

イベントでは地域の方々もたく

さんこちらに足をお運びいただ

いています。絵画や書など、地

域の方々の作品展示も施設内

で随時行っていますが、これら

はすべて皆さんとの顔なじみの

関係作りを続けてきた成果だ

と実感しています。

(まとめ)

それぞれの取材先での話でも

あったように精神障がい者の地

域移行には地域全体としての

協力体制の構築を急がなくて

はいけません。地域をあげての

助け合い体制が確立してこそ、

地域包括ケアシステムが本来の

力を発揮し有効に機能するか

らです。富山県の事業が圏域

単位で進められているのは、そ

れぞれの地域の暮らし方や習

慣を踏まえて、より地域の実

情に即したシステムを整備した

いと考えているからです。精神

障がい者の地域生活に関する

相談に対応できるように、圏

域ごとの保健・医療・福祉関

係者による協議の場を通じて、

行政、精神科医療機関、その

他の医療機関、地域援助事業

者などとの重層的な連携によ

る支援体制を構築していくこ

とが必要です。

県厚生部健康課、精神保健

福祉係の吉田祥吾さんに聞き

ました。

地域包括ケアシステムが機能

するためには関係機関の連携

が欠かせません。福祉施設では

精神障がい者を含めた「障がい

者の地域移行」をどのようにと

らえているのでしょうか。指定

障害福祉サービス事業所で、多

岐にわたる福祉サービスを提供

している、射水市のNPO法

人「むげん」を訪ねました。

障がい者の地域移行を

さらに進めていくため

に必要なこと

障がいを抱えた方が地域で

暮らすことを望んでも受け入

れる体制がしっかり整わない

とその願いをかなえることは

できません。受け入れ体制と

いうのは障がい者が利用する

福祉施設はもちろんですし、

広い意味では地域社会全体と

も言えるでしょう。具体的に

は障がい者が必要とする福祉

や介護のサービスを提供でき

るように設備やスタッフを充

実させていくことが大切とな

ります。また地域社会全体で

障がい者を正しく理解して、

そこに暮らす一員として迎え

入れてあげる仲間意識が地域

移行の推進には欠かせません。

富山県の「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステム」構築支援

事業について

障がい者の地域移行をさらに進めるために

相談支援

  

・病気の悩みや障がいへの

不安などのご相談に応じ

ます

就労支援

・「ワークプラザここから」

で就労訓練を体験でき

ます

・また専門スタッフがひと

りひとりの就労スタイル

を支援します

生活支援、仲間づくり支援

・障がいを持っていても安

心した生活を送り、仲間

づくりや社会参加がで

きる場所を作ります

地域での活動

・「障がいを正しく理解し

てもらう」「障がいの有無

に関わらず、地域で共に

生きる社会を目指す」た

めに定期的に研修会や講

演会を開催します

・また高齢者や子ども等の

ご相談ごとに、行政や関

係機関との連携やネット

ワークを通じ、共に考え

ていく活動を行います

活動内容

○問い合わせ先

富山県厚生部健康課

〒930-

8501 

富山市新総曲輪1-

076-

444-

3223

TEL

指定障害

福祉サービス事業所

・富山県指定一般相談支援

事業所「むげん」

・就労支援B型事業所

 「ワークプラザここから」

・射水市特定相談支援

 事業所「むげん」

・射水市障がい者地域活

動支援センター

 「むげん」

事業内容

●富山県における精神障がい者地域移行目標値

項 目 平成26年 平成32年度 (令和2年度)目標

1年以上長期入院患者数(65歳以上) 1059人 902人

入院後の3ヶ月時点の退院率 62% 69%以上

入院後の6ヶ月時点の退院率 76% 84%以上

入院後1年時点の退院率 83% 90%以上

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2019.7 No.4463 22019.7 No.446

特集

特 集

障がい者本人が地域や社会

に参加する意欲も大切ですが、

そこに一緒に暮らす仲間として、

地域の方々も温かく障がい者

を迎え入れていただきたいもの

です。「むげん」が拠点として

いる場所の近くでいうと50世

帯ほどの地域が3つあるので、

あわせて150戸の住民の

方々が〝ご近所さん〞になりま

す。地域の一員として障がい者

やこの施設が馴染んでいけるよ

うに、これからも親密な関係

作りをしていきたいと思ってい

ます。行政、医療機関、福祉

施設、またそれらの職員やス

タッフが協力して、地域移行や

それに関連する課題の解決に

努めていくつもりです。

障害福祉計画の

「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステム」

構築支援事業について

国は、精神障がい者の一層

の地域移行を進めるための地

域づくりを推進する観点か

ら、「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステム」の構

築を目指すことを新たな理念

として明確にしました。この

地域包括ケアシステムの構築

を推進するための事業とし

て、「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステムの構築

推進事業」と「精神障害にも

対応した地域包括ケアシステ

ムの構築支援事業」を実施し

ています。

県では、2つめの構築支援

事業に取り組んでいます。こ

の事業では、モデルとなる障

害保健福祉圏域を設定し、地

域移行など、地域包括ケアシ

ステムの構築の推進に関して

実践経験のあるアドバイザー

のアドバイスを受けながら、

地域包括ケアシステムの構築

を推進します。県には4つの

圏域があり、平成30年度は新

川圏域をモデルの地域として

事業を行いました。新川圏域

での成果や課題を検証したう

えで、今年度は高岡圏域、砺

波圏域を対象に同様の事業を

実施しています。

精神障がい者の支援体制を

整備するにあたっては、地域

における課題を明確にして事

業を進めていくことが重要で

す。新川圏域では、精神障が

い者の診療や治療を受け持つ

医療機関他、関係者が協議す

る場において、地域の資源な

どの情報を共有したり、圏域

全体での事業の成果をあげる

ために必要なことについて、

それぞれの立場から意見を出

し合いました。話し合いを通

じて課題も見つかり、病院関

係者に地域の社会資源を理解

してもらうことや相談支援事

業所の早期介入などを進めて

いくことが必要です。

医療計画の

「精神障害者の

地域移行」について

●主な施策

・病院の専門職と、地域支援

関係者が連携することで地

域移行の促進につなげる

・保健、医療、福祉と高齢介護

分野との連携を推進し、地

域生活への移行を支援する

・メンタルヘルスサポーター、

ピア・フレンズなど、地域生

活を支援する人材の養成を

行う

・地域移行のための普及啓発

を図るとともに、精神障が

富山県では精神障がい者が

スムーズに地域生活へと移行

できるように地域包括ケアシ

ステム構築支援事業に取り組

んでいます。昨年度は新川圏

域をモデル地域として事業を

行いました。また県では現在、

第5期障害福祉計画、第7次

医療計画に基づいて、各計画

を実現するための目標数値を

掲げています。進捗状況と今

後の事業予定について、富山

 障害者基本法には次のような理念が掲げられています。

「全ての障害者は、可能な限り、どこで誰と生活するかについての選択の機会が確保され、

地域社会において他の人々と共生することを妨げられないこと」

 今回の特集では精神障がい者の地域移行支援について考えます。精神病床に入院

している患者は、新規入院の場合は9割以上が1年未満で退院しているのに対し、

入院期間が1年以上になると退院することが極端に難しくなり、その数は入院患者

全体の7割近くになっています。精神障がい者が地域生活に移行するために必要

なことについて取材しました。

精神障がい者の地域移行支援について

富山県厚生部健康課、精神保健福祉係の吉田祥吾さん

NPO法人「むげん」 理事長 門田晋さん

精神障がい者の地域移行支援について

精神障がい者の地域移行支援について

い者家族の交流や相談事業

を推進する

・医師、看護師、相談支援専門

員他、多職種チームによる

訪問支援により効果的な支

援体制を整える

・症状が悪化した時でも対応

できるような精神科救急医

療体制の円滑な運用に努め

る・医療機能の明確化を図るこ

とで、医療機関相互の連携

を促進し、適切な医療を提

供する

これらの施策を通じて県で

は、精神障がい者が地域の一

員として安心して自分らしい

暮らしができるように「地域

包括ケアシステム」の構築を

一層推進していきます。

ケアシステムの構築には、

当事者の方の活躍も大切で

す。県では、退院後地域で生

活されている精神障がい者の

方をピア・フレンズ(ピアサ

ポーター)として養成し、病

院や地域の相談会・教室など

での体験発表など、地域移行

を推進するための活動をして

いただいていますので、ぜひ

ピア・フレンズのみなさんを

ご活用ください。

障がい者が必要としている

ことを理解するためには親密

なコミュニケーションや情報収

集も必要となります。私ども

では関連事業の運営スタッフに

障がい者ご本人も加わっても

らい、当事者目線で率直なご

意見やご要望をお聞きしてい

ます。「むげん」では「障がい

があっても住み慣れた地域で

安全に暮らしていける共生社

会の実現」という理念を掲げ

ていますが、一つひとつの取

り組みを机上の空論に終わら

せることなく、現実に即した

実りあるものにしていきたい

と考えています。

障がい者の声に耳

を傾けるということ

でいうと、NPO法人

「むげん」では相談支

援にも力を入れてい

ます。月にのべ10

0件前後の相談を受

け入れると同時に、

約100名の方の計

画相談も担当して地

域移行や地域定着事

業も行っています。

寄せられる相談には

就労や仕事内容に関す

るものもありますが、

「むげん」には「ワー

クプラザここから」という就労

継続支援B型事業所がありま

す。現在30名ほどの登録があ

り、毎日15名程度がここで仕

事をしたり、就労訓練などを

行っています。当法人では最近、

退院されたばかりの精神障が

いの方を2名お迎えしました。

地域移行を実現するために

は一定の収入を得るための手

段として仕事をしなければいけ

ません。技術を身につけたり、

就労意欲を高めたり、地域移

行を果たしてからも楽しく仕

事ができるようなサポートも

しっかりと続けていきたいと考

えています。

「共生」という

観点からの

障がい者の地域移行

地域移行をスムーズに実現

させるためにも、私たちはNP

O法人の設立以来、地域参加

を積極的に行っています。地域

の行事に参加していくようにし

ていることはもちろんですが、

地域の方々にもできるだけ事

業所の様子を見てもらえる機

会作りにも努めています。平成

29年に開設したコミュニティカ

フェ「よってかれま」もそうい

う趣旨からです。地域の方々

や高齢者が安心してここに集

い、お茶を飲みながら会話を

楽しんだり寛ぐことができるみ

んなの居場所となるスペースで

すが、人が集えばそこには交

流も生まれます。この交流を

通じてお互いの理解を深めたい

ものです。納涼祭やクリスマス

イベントでは地域の方々もたく

さんこちらに足をお運びいただ

いています。絵画や書など、地

域の方々の作品展示も施設内

で随時行っていますが、これら

はすべて皆さんとの顔なじみの

関係作りを続けてきた成果だ

と実感しています。

(まとめ)

それぞれの取材先での話でも

あったように精神障がい者の地

域移行には地域全体としての

協力体制の構築を急がなくて

はいけません。地域をあげての

助け合い体制が確立してこそ、

地域包括ケアシステムが本来の

力を発揮し有効に機能するか

らです。富山県の事業が圏域

単位で進められているのは、そ

れぞれの地域の暮らし方や習

慣を踏まえて、より地域の実

情に即したシステムを整備した

いと考えているからです。精神

障がい者の地域生活に関する

相談に対応できるように、圏

域ごとの保健・医療・福祉関

係者による協議の場を通じて、

行政、精神科医療機関、その

他の医療機関、地域援助事業

者などとの重層的な連携によ

る支援体制を構築していくこ

とが必要です。

県厚生部健康課、精神保健

福祉係の吉田祥吾さんに聞き

ました。

地域包括ケアシステムが機能

するためには関係機関の連携

が欠かせません。福祉施設では

精神障がい者を含めた「障がい

者の地域移行」をどのようにと

らえているのでしょうか。指定

障害福祉サービス事業所で、多

岐にわたる福祉サービスを提供

している、射水市のNPO法

人「むげん」を訪ねました。

障がい者の地域移行を

さらに進めていくため

に必要なこと

障がいを抱えた方が地域で

暮らすことを望んでも受け入

れる体制がしっかり整わない

とその願いをかなえることは

できません。受け入れ体制と

いうのは障がい者が利用する

福祉施設はもちろんですし、

広い意味では地域社会全体と

も言えるでしょう。具体的に

は障がい者が必要とする福祉

や介護のサービスを提供でき

るように設備やスタッフを充

実させていくことが大切とな

ります。また地域社会全体で

障がい者を正しく理解して、

そこに暮らす一員として迎え

入れてあげる仲間意識が地域

移行の推進には欠かせません。

富山県の「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステム」構築支援

事業について

障がい者の地域移行をさらに進めるために

相談支援

  

・病気の悩みや障がいへの

不安などのご相談に応じ

ます

就労支援

・「ワークプラザここから」

で就労訓練を体験でき

ます

・また専門スタッフがひと

りひとりの就労スタイル

を支援します

生活支援、仲間づくり支援

・障がいを持っていても安

心した生活を送り、仲間

づくりや社会参加がで

きる場所を作ります

地域での活動

・「障がいを正しく理解し

てもらう」「障がいの有無

に関わらず、地域で共に

生きる社会を目指す」た

めに定期的に研修会や講

演会を開催します

・また高齢者や子ども等の

ご相談ごとに、行政や関

係機関との連携やネット

ワークを通じ、共に考え

ていく活動を行います

活動内容

○問い合わせ先

富山県厚生部健康課

〒930-

8501 

富山市新総曲輪1-

076-

444-

3223

TEL

指定障害

福祉サービス事業所

・富山県指定一般相談支援

事業所「むげん」

・就労支援B型事業所

 「ワークプラザここから」

・射水市特定相談支援

 事業所「むげん」

・射水市障がい者地域活

動支援センター

 「むげん」

事業内容

●富山県における精神障がい者地域移行目標値

項 目 平成26年 平成32年度 (令和2年度)目標

1年以上長期入院患者数(65歳以上) 1059人 902人

入院後の3ヶ月時点の退院率 62% 69%以上

入院後の6ヶ月時点の退院率 76% 84%以上

入院後1年時点の退院率 83% 90%以上

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2019.7 No.446 4

情 報 FLASH

2019.7 No.4465

特集

NPO法人「むげん」の施設内にはコミュニティカフェもある

NPO法人「むげん」で仕事中の利用者のみなさん

障がい者本人が地域や社会

に参加する意欲も大切ですが、

そこに一緒に暮らす仲間として、

地域の方々も温かく障がい者

を迎え入れていただきたいもの

です。「むげん」が拠点として

いる場所の近くでいうと50世

帯ほどの地域が3つあるので、

あわせて150戸の住民の

方々が〝ご近所さん〞になりま

す。地域の一員として障がい者

やこの施設が馴染んでいけるよ

うに、これからも親密な関係

作りをしていきたいと思ってい

ます。行政、医療機関、福祉

施設、またそれらの職員やス

タッフが協力して、地域移行や

それに関連する課題の解決に

努めていくつもりです。

障害福祉計画の

「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステム」

構築支援事業について

国は、精神障がい者の一層

の地域移行を進めるための地

域づくりを推進する観点か

ら、「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステム」の構

築を目指すことを新たな理念

として明確にしました。この

地域包括ケアシステムの構築

を推進するための事業とし

て、「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステムの構築

推進事業」と「精神障害にも

対応した地域包括ケアシステ

ムの構築支援事業」を実施し

ています。

県では、2つめの構築支援

事業に取り組んでいます。こ

の事業では、モデルとなる障

害保健福祉圏域を設定し、地

域移行など、地域包括ケアシ

ステムの構築の推進に関して

実践経験のあるアドバイザー

のアドバイスを受けながら、

地域包括ケアシステムの構築

を推進します。県には4つの

圏域があり、平成30年度は新

川圏域をモデルの地域として

事業を行いました。新川圏域

での成果や課題を検証したう

えで、今年度は高岡圏域、砺

波圏域を対象に同様の事業を

実施しています。

精神障がい者の支援体制を

整備するにあたっては、地域

における課題を明確にして事

業を進めていくことが重要で

す。新川圏域では、精神障が

い者の診療や治療を受け持つ

医療機関他、関係者が協議す

る場において、地域の資源な

どの情報を共有したり、圏域

全体での事業の成果をあげる

ために必要なことについて、

それぞれの立場から意見を出

し合いました。話し合いを通

じて課題も見つかり、病院関

係者に地域の社会資源を理解

してもらうことや相談支援事

業所の早期介入などを進めて

いくことが必要です。

医療計画の

「精神障害者の

地域移行」について

●主な施策

・病院の専門職と、地域支援

関係者が連携することで地

域移行の促進につなげる

・保健、医療、福祉と高齢介護

分野との連携を推進し、地

域生活への移行を支援する

・メンタルヘルスサポーター、

ピア・フレンズなど、地域生

活を支援する人材の養成を

行う

・地域移行のための普及啓発

を図るとともに、精神障が

富山県では精神障がい者が

スムーズに地域生活へと移行

できるように地域包括ケアシ

ステム構築支援事業に取り組

んでいます。昨年度は新川圏

域をモデル地域として事業を

行いました。また県では現在、

第5期障害福祉計画、第7次

医療計画に基づいて、各計画

を実現するための目標数値を

掲げています。進捗状況と今

後の事業予定について、富山

県社協 県健康・福祉人材センターから

精神障がい者の地域移行支援について

福祉の仕事 夏休み小学生親子バス教室

~福祉の就職総合説明会2019~を開催します!福祉の事業所と求職者が一堂に会し、事業所の管理者などから運営方針、仕事内容、待遇などについて面談する機会を提供します。●求職者:福祉職場に就職を希望する一般求職者、令和2年3月卒

業予定の学生 ※履歴書不要、参加費無料、入退場自由。※県健康・福祉人材センターへ求職登録が必要です。(当日登録可)●求人事業所(事前の申し込みが必要です) 現在求人中または令和2年4月採用予定のある法人など富山国際会議場

●目的

●対象

●会場昨年度の様子

施設見学、利用者との交流などを通じて、高齢者や働くことについて、親子ともに理解を深めていただきます。●日時 県東部8月5日(月)、県西部8月7日(水)    いずれも10:00~16:00●会場 しらいわ苑(富山市)、ふなはし荘(舟橋村)、    鳳鳴苑(高岡市)●対象 県内の小学5、6年生とその保護者●締切 7月12日(金)

はじめての福祉の仕事サロン

福祉の仕事についての基本的な内容や現場の状況などについて、お茶を飲みながらじっくりとお聞きいただける機会です。●日時 7月25日(木) 8月22日(木)     13:30~16:00●会場 サンシップとやま●定員 10名    事前に下記まで、お問い合わせ・お申込みください。

【開所日】月曜日~金曜日    (土・日・祝日および年末年始を除く)

【受付時間】 8:30~12:00     13:00~17:00

参加者募集!

福祉・介護分野7月20日(土)

保育・児童分野7月21日(日)

■ 問い合わせ先 ■

い者家族の交流や相談事業

を推進する

・医師、看護師、相談支援専門

員他、多職種チームによる

訪問支援により効果的な支

援体制を整える

・症状が悪化した時でも対応

できるような精神科救急医

療体制の円滑な運用に努め

る・医療機能の明確化を図るこ

とで、医療機関相互の連携

を促進し、適切な医療を提

供する

これらの施策を通じて県で

は、精神障がい者が地域の一

員として安心して自分らしい

暮らしができるように「地域

包括ケアシステム」の構築を

一層推進していきます。

ケアシステムの構築には、

当事者の方の活躍も大切で

す。県では、退院後地域で生

活されている精神障がい者の

方をピア・フレンズ(ピアサ

ポーター)として養成し、病

院や地域の相談会・教室など

での体験発表など、地域移行

を推進するための活動をして

いただいていますので、ぜひ

ピア・フレンズのみなさんを

ご活用ください。

障がい者が必要としている

ことを理解するためには親密

なコミュニケーションや情報収

集も必要となります。私ども

では関連事業の運営スタッフに

障がい者ご本人も加わっても

らい、当事者目線で率直なご

意見やご要望をお聞きしてい

ます。「むげん」では「障がい

があっても住み慣れた地域で

安全に暮らしていける共生社

会の実現」という理念を掲げ

ていますが、一つひとつの取

り組みを机上の空論に終わら

せることなく、現実に即した

実りあるものにしていきたい

と考えています。

障がい者の声に耳

を傾けるということ

でいうと、NPO法人

「むげん」では相談支

援にも力を入れてい

ます。月にのべ10

0件前後の相談を受

け入れると同時に、

約100名の方の計

画相談も担当して地

域移行や地域定着事

業も行っています。

寄せられる相談には

就労や仕事内容に関す

るものもありますが、

「むげん」には「ワー

クプラザここから」という就労

継続支援B型事業所がありま

す。現在30名ほどの登録があ

り、毎日15名程度がここで仕

事をしたり、就労訓練などを

行っています。当法人では最近、

退院されたばかりの精神障が

いの方を2名お迎えしました。

地域移行を実現するために

は一定の収入を得るための手

段として仕事をしなければいけ

ません。技術を身につけたり、

就労意欲を高めたり、地域移

行を果たしてからも楽しく仕

事ができるようなサポートも

しっかりと続けていきたいと考

えています。

「共生」という

観点からの

障がい者の地域移行

地域移行をスムーズに実現

させるためにも、私たちはNP

O法人の設立以来、地域参加

を積極的に行っています。地域

の行事に参加していくようにし

ていることはもちろんですが、

地域の方々にもできるだけ事

業所の様子を見てもらえる機

会作りにも努めています。平成

29年に開設したコミュニティカ

フェ「よってかれま」もそうい

う趣旨からです。地域の方々

や高齢者が安心してここに集

い、お茶を飲みながら会話を

楽しんだり寛ぐことができるみ

んなの居場所となるスペースで

すが、人が集えばそこには交

流も生まれます。この交流を

通じてお互いの理解を深めたい

ものです。納涼祭やクリスマス

イベントでは地域の方々もたく

さんこちらに足をお運びいただ

いています。絵画や書など、地

域の方々の作品展示も施設内

で随時行っていますが、これら

はすべて皆さんとの顔なじみの

関係作りを続けてきた成果だ

と実感しています。

(まとめ)

それぞれの取材先での話でも

あったように精神障がい者の地

域移行には地域全体としての

協力体制の構築を急がなくて

はいけません。地域をあげての

助け合い体制が確立してこそ、

地域包括ケアシステムが本来の

力を発揮し有効に機能するか

らです。富山県の事業が圏域

単位で進められているのは、そ

れぞれの地域の暮らし方や習

慣を踏まえて、より地域の実

情に即したシステムを整備した

いと考えているからです。精神

障がい者の地域生活に関する

相談に対応できるように、圏

域ごとの保健・医療・福祉関

係者による協議の場を通じて、

行政、精神科医療機関、その

他の医療機関、地域援助事業

者などとの重層的な連携によ

る支援体制を構築していくこ

とが必要です。

令和元年度 福祉のお仕事フェア in TOYAMA

事業報告

「元気とやま 福祉・介護職員合同入職式2019」

福祉の職場を目指すあなたを応援します!

 富山県福祉人材確保対策会議は、福祉・介護の仕事に就職して1年以内の新任職員を対象とした合同入職式を4月26日(金)、県民会館で開催し、86人が同じ仲間と決意を新たにしました。 式では、主催者である同対策会議会長で富山短期大学の宮田伸朗学長の開会あいさつ、山崎康至県副知事から激励のことばの後、新任職員を代表して社会福祉法人光風会ながれすぎ光風苑の川島莉那さんが“初心”表明されました。また、県内で活躍する福祉・介護職員16人が歓迎メッセージを述べました。 記念講演では、メディカル・ケア・サービス株式会社サービス創造統括部の杉本浩司副部長が、介護の常識にと

らわれず、利用者一人ひとりの思いに応えて行動に移すことの大切さなどを伝えられ、第二部の交流会では、株式会社よしともコミュニケーションズの高橋美保子氏の指導のもと、職員同士が交流を深めました。新任職員からは、「講演を聞いて、介護はしてあげるのではなく、利用者本人の目的達成のためのパートナーでいることだと学んだ」、「職場は違うが、多くの方と会えて良かった」などの感想がありました。交流会 〝初心″表明

平成31年度 新任介護職員ネットワーク形成支援事業

県厚生部健康課、精神保健

福祉係の吉田祥吾さんに聞き

ました。

地域包括ケアシステムが機能

するためには関係機関の連携

が欠かせません。福祉施設では

精神障がい者を含めた「障がい

者の地域移行」をどのようにと

らえているのでしょうか。指定

障害福祉サービス事業所で、多

岐にわたる福祉サービスを提供

している、射水市のNPO法

人「むげん」を訪ねました。

障がい者の地域移行を

さらに進めていくため

に必要なこと

障がいを抱えた方が地域で

暮らすことを望んでも受け入

れる体制がしっかり整わない

とその願いをかなえることは

できません。受け入れ体制と

いうのは障がい者が利用する

福祉施設はもちろんですし、

広い意味では地域社会全体と

も言えるでしょう。具体的に

は障がい者が必要とする福祉

や介護のサービスを提供でき

るように設備やスタッフを充

実させていくことが大切とな

ります。また地域社会全体で

障がい者を正しく理解して、

そこに暮らす一員として迎え

入れてあげる仲間意識が地域

移行の推進には欠かせません。

県社協県健康・福祉人材センター県保育士・保育所支援センター  076-432-6156   TEL

ぜひご来場下さい

○問い合わせ先

NPO法人「むげん」

射水市棚田59

0766-

52-

1737

TEL

Page 5: o.../P /P B B ËUM U ¬ þq M Ô twÙXpMOqpb Ð ç [ èU :q`o 4Q Ö oMhiVhM w ¬w M 9TX ËUM f\t yt ; b ¥ q`o Ït Cb I G ~pbU Ï H K do 3 rw ¬U mK wp Ï w E ½w R oMXm pb Ðf t Èb

2019.7 No.446 4

情 報 FLASH

2019.7 No.4465

特集

NPO法人「むげん」の施設内にはコミュニティカフェもある

NPO法人「むげん」で仕事中の利用者のみなさん

障がい者本人が地域や社会

に参加する意欲も大切ですが、

そこに一緒に暮らす仲間として、

地域の方々も温かく障がい者

を迎え入れていただきたいもの

です。「むげん」が拠点として

いる場所の近くでいうと50世

帯ほどの地域が3つあるので、

あわせて150戸の住民の

方々が〝ご近所さん〞になりま

す。地域の一員として障がい者

やこの施設が馴染んでいけるよ

うに、これからも親密な関係

作りをしていきたいと思ってい

ます。行政、医療機関、福祉

施設、またそれらの職員やス

タッフが協力して、地域移行や

それに関連する課題の解決に

努めていくつもりです。

障害福祉計画の

「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステム」

構築支援事業について

国は、精神障がい者の一層

の地域移行を進めるための地

域づくりを推進する観点か

ら、「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステム」の構

築を目指すことを新たな理念

として明確にしました。この

地域包括ケアシステムの構築

を推進するための事業とし

て、「精神障害にも対応した

地域包括ケアシステムの構築

推進事業」と「精神障害にも

対応した地域包括ケアシステ

ムの構築支援事業」を実施し

ています。

県では、2つめの構築支援

事業に取り組んでいます。こ

の事業では、モデルとなる障

害保健福祉圏域を設定し、地

域移行など、地域包括ケアシ

ステムの構築の推進に関して

実践経験のあるアドバイザー

のアドバイスを受けながら、

地域包括ケアシステムの構築

を推進します。県には4つの

圏域があり、平成30年度は新

川圏域をモデルの地域として

事業を行いました。新川圏域

での成果や課題を検証したう

えで、今年度は高岡圏域、砺

波圏域を対象に同様の事業を

実施しています。

精神障がい者の支援体制を

整備するにあたっては、地域

における課題を明確にして事

業を進めていくことが重要で

す。新川圏域では、精神障が

い者の診療や治療を受け持つ

医療機関他、関係者が協議す

る場において、地域の資源な

どの情報を共有したり、圏域

全体での事業の成果をあげる

ために必要なことについて、

それぞれの立場から意見を出

し合いました。話し合いを通

じて課題も見つかり、病院関

係者に地域の社会資源を理解

してもらうことや相談支援事

業所の早期介入などを進めて

いくことが必要です。

医療計画の

「精神障害者の

地域移行」について

●主な施策

・病院の専門職と、地域支援

関係者が連携することで地

域移行の促進につなげる

・保健、医療、福祉と高齢介護

分野との連携を推進し、地

域生活への移行を支援する

・メンタルヘルスサポーター、

ピア・フレンズなど、地域生

活を支援する人材の養成を

行う

・地域移行のための普及啓発

を図るとともに、精神障が

富山県では精神障がい者が

スムーズに地域生活へと移行

できるように地域包括ケアシ

ステム構築支援事業に取り組

んでいます。昨年度は新川圏

域をモデル地域として事業を

行いました。また県では現在、

第5期障害福祉計画、第7次

医療計画に基づいて、各計画

を実現するための目標数値を

掲げています。進捗状況と今

後の事業予定について、富山

県社協 県健康・福祉人材センターから

精神障がい者の地域移行支援について

福祉の仕事 夏休み小学生親子バス教室

~福祉の就職総合説明会2019~を開催します!福祉の事業所と求職者が一堂に会し、事業所の管理者などから運営方針、仕事内容、待遇などについて面談する機会を提供します。●求職者:福祉職場に就職を希望する一般求職者、令和2年3月卒

業予定の学生 ※履歴書不要、参加費無料、入退場自由。※県健康・福祉人材センターへ求職登録が必要です。(当日登録可)●求人事業所(事前の申し込みが必要です) 現在求人中または令和2年4月採用予定のある法人など富山国際会議場

●目的

●対象

●会場昨年度の様子

施設見学、利用者との交流などを通じて、高齢者や働くことについて、親子ともに理解を深めていただきます。●日時 県東部8月5日(月)、県西部8月7日(水)    いずれも10:00~16:00●会場 しらいわ苑(富山市)、ふなはし荘(舟橋村)、    鳳鳴苑(高岡市)●対象 県内の小学5、6年生とその保護者●締切 7月12日(金)

はじめての福祉の仕事サロン

福祉の仕事についての基本的な内容や現場の状況などについて、お茶を飲みながらじっくりとお聞きいただける機会です。●日時 7月25日(木) 8月22日(木)     13:30~16:00●会場 サンシップとやま●定員 10名    事前に下記まで、お問い合わせ・お申込みください。

【開所日】月曜日~金曜日    (土・日・祝日および年末年始を除く)

【受付時間】 8:30~12:00     13:00~17:00

参加者募集!

福祉・介護分野7月20日(土)

保育・児童分野7月21日(日)

■ 問い合わせ先 ■

い者家族の交流や相談事業

を推進する

・医師、看護師、相談支援専門

員他、多職種チームによる

訪問支援により効果的な支

援体制を整える

・症状が悪化した時でも対応

できるような精神科救急医

療体制の円滑な運用に努め

る・医療機能の明確化を図るこ

とで、医療機関相互の連携

を促進し、適切な医療を提

供する

これらの施策を通じて県で

は、精神障がい者が地域の一

員として安心して自分らしい

暮らしができるように「地域

包括ケアシステム」の構築を

一層推進していきます。

ケアシステムの構築には、

当事者の方の活躍も大切で

す。県では、退院後地域で生

活されている精神障がい者の

方をピア・フレンズ(ピアサ

ポーター)として養成し、病

院や地域の相談会・教室など

での体験発表など、地域移行

を推進するための活動をして

いただいていますので、ぜひ

ピア・フレンズのみなさんを

ご活用ください。

障がい者が必要としている

ことを理解するためには親密

なコミュニケーションや情報収

集も必要となります。私ども

では関連事業の運営スタッフに

障がい者ご本人も加わっても

らい、当事者目線で率直なご

意見やご要望をお聞きしてい

ます。「むげん」では「障がい

があっても住み慣れた地域で

安全に暮らしていける共生社

会の実現」という理念を掲げ

ていますが、一つひとつの取

り組みを机上の空論に終わら

せることなく、現実に即した

実りあるものにしていきたい

と考えています。

障がい者の声に耳

を傾けるということ

でいうと、NPO法人

「むげん」では相談支

援にも力を入れてい

ます。月にのべ10

0件前後の相談を受

け入れると同時に、

約100名の方の計

画相談も担当して地

域移行や地域定着事

業も行っています。

寄せられる相談には

就労や仕事内容に関す

るものもありますが、

「むげん」には「ワー

クプラザここから」という就労

継続支援B型事業所がありま

す。現在30名ほどの登録があ

り、毎日15名程度がここで仕

事をしたり、就労訓練などを

行っています。当法人では最近、

退院されたばかりの精神障が

いの方を2名お迎えしました。

地域移行を実現するために

は一定の収入を得るための手

段として仕事をしなければいけ

ません。技術を身につけたり、

就労意欲を高めたり、地域移

行を果たしてからも楽しく仕

事ができるようなサポートも

しっかりと続けていきたいと考

えています。

「共生」という

観点からの

障がい者の地域移行

地域移行をスムーズに実現

させるためにも、私たちはNP

O法人の設立以来、地域参加

を積極的に行っています。地域

の行事に参加していくようにし

ていることはもちろんですが、

地域の方々にもできるだけ事

業所の様子を見てもらえる機

会作りにも努めています。平成

29年に開設したコミュニティカ

フェ「よってかれま」もそうい

う趣旨からです。地域の方々

や高齢者が安心してここに集

い、お茶を飲みながら会話を

楽しんだり寛ぐことができるみ

んなの居場所となるスペースで

すが、人が集えばそこには交

流も生まれます。この交流を

通じてお互いの理解を深めたい

ものです。納涼祭やクリスマス

イベントでは地域の方々もたく

さんこちらに足をお運びいただ

いています。絵画や書など、地

域の方々の作品展示も施設内

で随時行っていますが、これら

はすべて皆さんとの顔なじみの

関係作りを続けてきた成果だ

と実感しています。

(まとめ)

それぞれの取材先での話でも

あったように精神障がい者の地

域移行には地域全体としての

協力体制の構築を急がなくて

はいけません。地域をあげての

助け合い体制が確立してこそ、

地域包括ケアシステムが本来の

力を発揮し有効に機能するか

らです。富山県の事業が圏域

単位で進められているのは、そ

れぞれの地域の暮らし方や習

慣を踏まえて、より地域の実

情に即したシステムを整備した

いと考えているからです。精神

障がい者の地域生活に関する

相談に対応できるように、圏

域ごとの保健・医療・福祉関

係者による協議の場を通じて、

行政、精神科医療機関、その

他の医療機関、地域援助事業

者などとの重層的な連携によ

る支援体制を構築していくこ

とが必要です。

令和元年度 福祉のお仕事フェア in TOYAMA

事業報告

「元気とやま 福祉・介護職員合同入職式2019」

福祉の職場を目指すあなたを応援します!

 富山県福祉人材確保対策会議は、福祉・介護の仕事に就職して1年以内の新任職員を対象とした合同入職式を4月26日(金)、県民会館で開催し、86人が同じ仲間と決意を新たにしました。 式では、主催者である同対策会議会長で富山短期大学の宮田伸朗学長の開会あいさつ、山崎康至県副知事から激励のことばの後、新任職員を代表して社会福祉法人光風会ながれすぎ光風苑の川島莉那さんが“初心”表明されました。また、県内で活躍する福祉・介護職員16人が歓迎メッセージを述べました。 記念講演では、メディカル・ケア・サービス株式会社サービス創造統括部の杉本浩司副部長が、介護の常識にと

らわれず、利用者一人ひとりの思いに応えて行動に移すことの大切さなどを伝えられ、第二部の交流会では、株式会社よしともコミュニケーションズの高橋美保子氏の指導のもと、職員同士が交流を深めました。新任職員からは、「講演を聞いて、介護はしてあげるのではなく、利用者本人の目的達成のためのパートナーでいることだと学んだ」、「職場は違うが、多くの方と会えて良かった」などの感想がありました。交流会 〝初心″表明

平成31年度 新任介護職員ネットワーク形成支援事業

県厚生部健康課、精神保健

福祉係の吉田祥吾さんに聞き

ました。

地域包括ケアシステムが機能

するためには関係機関の連携

が欠かせません。福祉施設では

精神障がい者を含めた「障がい

者の地域移行」をどのようにと

らえているのでしょうか。指定

障害福祉サービス事業所で、多

岐にわたる福祉サービスを提供

している、射水市のNPO法

人「むげん」を訪ねました。

障がい者の地域移行を

さらに進めていくため

に必要なこと

障がいを抱えた方が地域で

暮らすことを望んでも受け入

れる体制がしっかり整わない

とその願いをかなえることは

できません。受け入れ体制と

いうのは障がい者が利用する

福祉施設はもちろんですし、

広い意味では地域社会全体と

も言えるでしょう。具体的に

は障がい者が必要とする福祉

や介護のサービスを提供でき

るように設備やスタッフを充

実させていくことが大切とな

ります。また地域社会全体で

障がい者を正しく理解して、

そこに暮らす一員として迎え

入れてあげる仲間意識が地域

移行の推進には欠かせません。

県社協県健康・福祉人材センター県保育士・保育所支援センター  076-432-6156   TEL

ぜひご来場下さい

○問い合わせ先

NPO法人「むげん」

射水市棚田59

0766-

52-

1737

TEL

Page 6: o.../P /P B B ËUM U ¬ þq M Ô twÙXpMOqpb Ð ç [ èU :q`o 4Q Ö oMhiVhM w ¬w M 9TX ËUM f\t yt ; b ¥ q`o Ït Cb I G ~pbU Ï H K do 3 rw ¬U mK wp Ï w E ½w R oMXm pb Ðf t Èb

*知っておきたい福祉情報*

2019.7 No.4467 2019.7 No.446 6

 重要性の原則は会計基準第2条第1

項第4号に次の通り定められています。

 重要性の乏しいものについては、

会計処理の原則及び手続並びに計

算書類の表示方法の適用に際して、

本来の厳密な方法によらず、他の

簡便な方法によることができる。

 会計上は、本来会計処理の原則及び

手続あるいは、計算書類への表示につ

いて、定められた方法等に従って正確

な計算・表示などを行うべきものです。

 しかし、金額的、内容的に重要性が

乏しいものについては、その様な厳密

な処理を必ずしも要求せず、他の簡便

な方法も認めるという原則が重要性の

原則です。

 重要性の原則については、「会計基

準局長通知」で次の適用例が挙げられ

ています。

「会計基準局長通知」

1.重要性の原則の適用について

 重要性の原則の適用例としては、

次のようなものがある。

(1)消耗品、貯蔵品等のうち、

重要性が乏しいものについ

ては、その買入時又は払出

時に費用として処理する方

法を採用することができ

る。

(2)保険料、賃借料、受取利息

配当金、借入金利息、法人

税等にかかる前払金、未払

金、未収金、前受金等のう

ち重要性の乏しいもの、ま

たは毎会計年度経常的に発

生しその発生額が少額なも

のについては、前払金、未

払金、未収金、前受金等を

計上しないことができる。

○問い合わせ先

県社協

社会福祉施設経営相談室TEL076-

432-

6219

(3)引当金のうち、重要性の乏

しいものについては、これ

を計上しないことができる。

(4)取得価額と債券金額との差

額について重要性が乏しい

満期保有目的の債券につい

ては、償却原価法を適用し

ないことができる。

(5)ファイナンス・リース取引

について、取得したリース

物件の価額に重要性が乏し

い場合、通常の賃貸借取引

に係る方法に準じて会計処

理を行うことができる。

(6)法人税法上の収益事業に係

る課税所得の額に重要性が

乏しい場合、税効果会計を

適用しないで、繰延税金資

産又は繰延税金負債を計上

しないことができる。

なお、財産目録の表示に関しても

重要性の原則が適用される。

 尚、この重要性の原則の適用例とし

ては、例えば次のようなものがありま

す。(下記についても、その法人にとっ

て重要性が乏しい事が前提です。)

(1)切手を購入時に「通信運搬費」

として費用処理して、期末に未

使用で残った切手も「貯蔵品」と

して資産計上しない。

(2)8月から翌年7月までの1年分の

保険料を全額支払時に「保険料」

として費用処理して、翌期の4

〜7月の4ヶ月分の保険料を「前

払費用」として資産計上しない。

(3)徴収不能の見込額が少額である

ため、「徴収不能引当金」を計上

しない。

専門経営指導員

 中村

 厚(公認会計士・税理士)

社会福祉施設経営相談室から

会計における重要性の原則の適用

*事業報告*

平成30年度に福祉サービ

ス運営適正化委員会へ寄せ

られた苦情は25件、苦情ま

でに至らない相談は21件、

併せて46件でした。苦情件

数は前年度より7件増加し、

相談件数も4件増加してい

ます。

対象者区分では、昨年度

に引き続き、障がい者関係

の苦情が13件で最も多く、

次いで高齢者関係が11件と

なっています。障がい者関

係の苦情は、就労継続支援

事業所への苦情が多くを占

めています。

苦情内容は「職員の接遇」

が18件で最も多く、次いで

「サービスの質や量」が2件、

「利用料」が1件、「権利侵

害」が1件、「その他」が3

件となっています。

苦情の申出人は、利用者

が52・0%と最も多く、障

がい者関係では利用者から

の苦情が76・9%を占めて

います。

また、事業所における苦

情解決体制整備状況は(回

答率55・1%)、苦情解決責

任者の設置率は99・6%、

苦情受付担当者の設置率が

99・7%となっています。

一方、第三者委員の設置

率は73・1%と前年度に比

べ4・7ポイント増加しま

した。法人種別ごとの設置

率は、社会福祉法人が97・

5%と設置率が高いことに

対し、株式会社・有限会社

は41・8%、医療法人社団

が31・0%にとどまってお

り、事業者の理解を広めて

いく必要があります。

運営適正化委員会事業報告

○問い合わせ先

 県社協

県福祉サービス運営適正化委員会

076-

432-

3280

TEL

 県社会

福祉協議

会では、

4月25日

に県民会

館において、県内の行政・

福祉・保健・医療関係者

約90名が事業種・職種を

問わず一堂に会する交歓

の集いを開催しました。

 今年で5回目を迎え、

今回から2部制とし、第

1部の活動発表会では8

団体から事業報告があ

り、各団体の具体的取組

について共有をした後、

県福祉カレッジ大橋学長

より「とやま型地域共生

社会への期待」と題して

講演と講評が行われ、参

加者は熱心に聞き入って

いました。

 第2部の交流会では、

今後のより一層の連携と

事業推進に向けて情報交

換と交流を図りました。

富山県社会福祉推進関係者 2019交歓の集い開催

 概ね60歳以上の方

の生きがいと健康づ

くりとしての創作活

動を促進し、明るく

活力のある長寿社会

の実現に向け、県民

に広く理解を求める

ため開催する美術展

の作品を募集します。

 人生の年輪を重ね

られた奥深い視点や

瑞々しい感性豊かな

力作を期待していま

す。

 脳トレーニング問題の作成方法を学んで、脳

を活性化しながら楽しく認知症予防と地域貢

献をしてみませんか。

●日時

 8月28日(水)、9月11日(水)、9月25

日(水)、10月16日(水)、10月30日(水)、12月11

日(水)、(このほか11月中に現地実習1回、全

7回)午後2時〜4時

●会場 富山市八尾健康福祉総合センター

●受講料 2000円

●対象 県内在住の概ね60歳以上の方で、修

了後、富山市八尾地域または県内10の脳トレ

クラブにおいて脳トレーニングの普及活動(ボ

ランティア)のできる方。ただし、ボランティア

以外の活動を予定される方、この講座の修了

生の方は受講できません。

●講師

 富山短期大学 専攻科食物栄養専

攻 脳機能解析学 教授 田淵英一氏(医師・

医学博士)

●期間

10月9日㈬と

10日㈭の2日間

●会場

富山県民会館

美術館

●部門

日本画、洋画、

彫刻、工芸

書、写真

●対象

県内在住の昭和

36年4月1日以

前に生まれたア

マチュアの方

●申込み期間

7月1日㈪から

9月6日㈮まで

●作品の搬入

10月8日㈫

9時30分から

正午まで

●出品料

200円

(

保険料など)

(兼第33回全国健康福祉祭ぎふ大会選考会)

076-432-6305TEL 076-432-6307FAX○問い合わせ先 県社協 県介護実習・普及センター

 「豊かな暮らしをつくりだし、生活を支援する福祉用具」をテーマに、人々の生活を豊かで快適にする福祉用具のアイディアや作品・製品を広く募集します。また、優れた作品について表彰します。 生活を豊かで快適にする福祉用具や福祉機器、ユニバーサルデザインなど、高齢になっても、障がいがあっても、誰もが快適に安心して過ごすための「あったらいいな!」を考えてみませんか?あなたのご応募をお待ちしています。●応募資格 県内在住・在勤の個人またはグループ及び県内企業(県内に本社が在する企業に限ります)●募集内容

●応募受付期間 令和元年8月1日(木)~9月5日(木) ※①、②については未発表の作品に限ります。※非衛生的なもの、壊れやすいものや危険なものなどは 全ての部門で募集の対象外とします。

1)アイディアの部 2)作品の部

①一般部門

②高校生部門

③製品開発部門

生活を豊かで快適にする福祉用具のアイディアを募集します。市販製品やリサイクル品を改良して利用するアイディアを含みます。

福祉用具などに関する独自の開発製品を募集します。市販製品、試作品を問いません。ユニバーサルデザイン、共用品などの福祉関係製品のほか、介護支援ロボットや見守りロボット、コミュニケーションロボットなども対象とします。

生活を豊かで快適にする手作りの福祉用具を募集します。独自に考案した介護用品、市販製品の改良やリサイクル品への工夫を含みます。

(個人またはグループ)

(個人またはグループ)

(企業・学校・個人)

県社協 県介護実習・普及センターからのお知らせ

令和元年度 福祉用具・アイディアコンクール 作品募集!!

第18回

富山県ねんりん美術展作品募集

※応募用紙は当センターウェブサイトからもダウンロードできます。 https://www.toyama-shakyo.or.jp/hukyu/event/#subtop

いきいき

脳トレリーダー養成講座

受講者募集

○問い合わせ先

 

県社協

県いきいき長寿センター

 076-

432-

6010  076-

432-

6009

Eメール vita@

wel.pref.toyam

a.jp

TEL

FAX

Page 7: o.../P /P B B ËUM U ¬ þq M Ô twÙXpMOqpb Ð ç [ èU :q`o 4Q Ö oMhiVhM w ¬w M 9TX ËUM f\t yt ; b ¥ q`o Ït Cb I G ~pbU Ï H K do 3 rw ¬U mK wp Ï w E ½w R oMXm pb Ðf t Èb

*知っておきたい福祉情報*

2019.7 No.4467 2019.7 No.446 6

 重要性の原則は会計基準第2条第1

項第4号に次の通り定められています。

 重要性の乏しいものについては、

会計処理の原則及び手続並びに計

算書類の表示方法の適用に際して、

本来の厳密な方法によらず、他の

簡便な方法によることができる。

 会計上は、本来会計処理の原則及び

手続あるいは、計算書類への表示につ

いて、定められた方法等に従って正確

な計算・表示などを行うべきものです。

 しかし、金額的、内容的に重要性が

乏しいものについては、その様な厳密

な処理を必ずしも要求せず、他の簡便

な方法も認めるという原則が重要性の

原則です。

 重要性の原則については、「会計基

準局長通知」で次の適用例が挙げられ

ています。

「会計基準局長通知」

1.重要性の原則の適用について

 重要性の原則の適用例としては、

次のようなものがある。

(1)消耗品、貯蔵品等のうち、

重要性が乏しいものについ

ては、その買入時又は払出

時に費用として処理する方

法を採用することができ

る。

(2)保険料、賃借料、受取利息

配当金、借入金利息、法人

税等にかかる前払金、未払

金、未収金、前受金等のう

ち重要性の乏しいもの、ま

たは毎会計年度経常的に発

生しその発生額が少額なも

のについては、前払金、未

払金、未収金、前受金等を

計上しないことができる。

○問い合わせ先

県社協

社会福祉施設経営相談室TEL076-

432-

6219

(3)引当金のうち、重要性の乏

しいものについては、これ

を計上しないことができる。

(4)取得価額と債券金額との差

額について重要性が乏しい

満期保有目的の債券につい

ては、償却原価法を適用し

ないことができる。

(5)ファイナンス・リース取引

について、取得したリース

物件の価額に重要性が乏し

い場合、通常の賃貸借取引

に係る方法に準じて会計処

理を行うことができる。

(6)法人税法上の収益事業に係

る課税所得の額に重要性が

乏しい場合、税効果会計を

適用しないで、繰延税金資

産又は繰延税金負債を計上

しないことができる。

なお、財産目録の表示に関しても

重要性の原則が適用される。

 尚、この重要性の原則の適用例とし

ては、例えば次のようなものがありま

す。(下記についても、その法人にとっ

て重要性が乏しい事が前提です。)

(1)切手を購入時に「通信運搬費」

として費用処理して、期末に未

使用で残った切手も「貯蔵品」と

して資産計上しない。

(2)8月から翌年7月までの1年分の

保険料を全額支払時に「保険料」

として費用処理して、翌期の4

〜7月の4ヶ月分の保険料を「前

払費用」として資産計上しない。

(3)徴収不能の見込額が少額である

ため、「徴収不能引当金」を計上

しない。

専門経営指導員

 中村

 厚(公認会計士・税理士)

社会福祉施設経営相談室から

会計における重要性の原則の適用

*事業報告*

平成30年度に福祉サービ

ス運営適正化委員会へ寄せ

られた苦情は25件、苦情ま

でに至らない相談は21件、

併せて46件でした。苦情件

数は前年度より7件増加し、

相談件数も4件増加してい

ます。

対象者区分では、昨年度

に引き続き、障がい者関係

の苦情が13件で最も多く、

次いで高齢者関係が11件と

なっています。障がい者関

係の苦情は、就労継続支援

事業所への苦情が多くを占

めています。

苦情内容は「職員の接遇」

が18件で最も多く、次いで

「サービスの質や量」が2件、

「利用料」が1件、「権利侵

害」が1件、「その他」が3

件となっています。

苦情の申出人は、利用者

が52・0%と最も多く、障

がい者関係では利用者から

の苦情が76・9%を占めて

います。

また、事業所における苦

情解決体制整備状況は(回

答率55・1%)、苦情解決責

任者の設置率は99・6%、

苦情受付担当者の設置率が

99・7%となっています。

一方、第三者委員の設置

率は73・1%と前年度に比

べ4・7ポイント増加しま

した。法人種別ごとの設置

率は、社会福祉法人が97・

5%と設置率が高いことに

対し、株式会社・有限会社

は41・8%、医療法人社団

が31・0%にとどまってお

り、事業者の理解を広めて

いく必要があります。

運営適正化委員会事業報告

○問い合わせ先

 県社協

県福祉サービス運営適正化委員会

076-

432-

3280

TEL

 県社会

福祉協議

会では、

4月25日

に県民会

館において、県内の行政・

福祉・保健・医療関係者

約90名が事業種・職種を

問わず一堂に会する交歓

の集いを開催しました。

 今年で5回目を迎え、

今回から2部制とし、第

1部の活動発表会では8

団体から事業報告があ

り、各団体の具体的取組

について共有をした後、

県福祉カレッジ大橋学長

より「とやま型地域共生

社会への期待」と題して

講演と講評が行われ、参

加者は熱心に聞き入って

いました。

 第2部の交流会では、

今後のより一層の連携と

事業推進に向けて情報交

換と交流を図りました。

富山県社会福祉推進関係者 2019交歓の集い開催

 概ね60歳以上の方

の生きがいと健康づ

くりとしての創作活

動を促進し、明るく

活力のある長寿社会

の実現に向け、県民

に広く理解を求める

ため開催する美術展

の作品を募集します。

 人生の年輪を重ね

られた奥深い視点や

瑞々しい感性豊かな

力作を期待していま

す。

 脳トレーニング問題の作成方法を学んで、脳

を活性化しながら楽しく認知症予防と地域貢

献をしてみませんか。

●日時

 8月28日(水)、9月11日(水)、9月25

日(水)、10月16日(水)、10月30日(水)、12月11

日(水)、(このほか11月中に現地実習1回、全

7回)午後2時〜4時

●会場 富山市八尾健康福祉総合センター

●受講料 2000円

●対象 県内在住の概ね60歳以上の方で、修

了後、富山市八尾地域または県内10の脳トレ

クラブにおいて脳トレーニングの普及活動(ボ

ランティア)のできる方。ただし、ボランティア

以外の活動を予定される方、この講座の修了

生の方は受講できません。

●講師

 富山短期大学 専攻科食物栄養専

攻 脳機能解析学 教授 田淵英一氏(医師・

医学博士)

●期間

10月9日㈬と

10日㈭の2日間

●会場

富山県民会館

美術館

●部門

日本画、洋画、

彫刻、工芸

書、写真

●対象

県内在住の昭和

36年4月1日以

前に生まれたア

マチュアの方

●申込み期間

7月1日㈪から

9月6日㈮まで

●作品の搬入

10月8日㈫

9時30分から

正午まで

●出品料

200円

(

保険料など)

(兼第33回全国健康福祉祭ぎふ大会選考会)

076-432-6305TEL 076-432-6307FAX○問い合わせ先 県社協 県介護実習・普及センター

 「豊かな暮らしをつくりだし、生活を支援する福祉用具」をテーマに、人々の生活を豊かで快適にする福祉用具のアイディアや作品・製品を広く募集します。また、優れた作品について表彰します。 生活を豊かで快適にする福祉用具や福祉機器、ユニバーサルデザインなど、高齢になっても、障がいがあっても、誰もが快適に安心して過ごすための「あったらいいな!」を考えてみませんか?あなたのご応募をお待ちしています。●応募資格 県内在住・在勤の個人またはグループ及び県内企業(県内に本社が在する企業に限ります)●募集内容

●応募受付期間 令和元年8月1日(木)~9月5日(木) ※①、②については未発表の作品に限ります。※非衛生的なもの、壊れやすいものや危険なものなどは 全ての部門で募集の対象外とします。

1)アイディアの部 2)作品の部

①一般部門

②高校生部門

③製品開発部門

生活を豊かで快適にする福祉用具のアイディアを募集します。市販製品やリサイクル品を改良して利用するアイディアを含みます。

福祉用具などに関する独自の開発製品を募集します。市販製品、試作品を問いません。ユニバーサルデザイン、共用品などの福祉関係製品のほか、介護支援ロボットや見守りロボット、コミュニケーションロボットなども対象とします。

生活を豊かで快適にする手作りの福祉用具を募集します。独自に考案した介護用品、市販製品の改良やリサイクル品への工夫を含みます。

(個人またはグループ)

(個人またはグループ)

(企業・学校・個人)

県社協 県介護実習・普及センターからのお知らせ

令和元年度 福祉用具・アイディアコンクール 作品募集!!

第18回

富山県ねんりん美術展作品募集

※応募用紙は当センターウェブサイトからもダウンロードできます。 https://www.toyama-shakyo.or.jp/hukyu/event/#subtop

いきいき

脳トレリーダー養成講座

受講者募集

○問い合わせ先

 

県社協

県いきいき長寿センター

 076-

432-

6010  076-

432-

6009

Eメール vita@

wel.pref.toyam

a.jp

TEL

FAX

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2019.7 No.446 82019.7 No.4469

ボランティアグループ紹介

社会福祉施設総合損害補償 しせつの損害補償 インターネットで保険料試算できます

ふくしの保険 検 索

平成31年度

施設業務の補償プラン11 (賠償責任保険、動産総合保険)

施設利用者の補償プラン 22施設職員の補償プラン33社会福祉法人役員等の補償プラン44

基本補償(賠償・見舞) 保険期間1年

老人福祉施設、障害者支援施設、児童福祉施設の 事故・紛争円満解決のため事故・紛争円満解決のためにに!!事故・紛争円満解決のために! ◆加入対象は、社協の会員である社会福祉

 法人等が運営する社会福祉施設です。

   

すで

実充

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償補

料険保な安割

受付時間:平日の9:30~17:30(12/29~1/3を除きます。 )

〒 東京都千代田区霞が関3丁目3番2号 新霞が関ビル17FTEL:03(3581)4667 FAX 03(3581)4763

取扱代理店 株式会社福祉保険サービス〈引受幹事

保険会社〉受付時間:平日の9:00~17:00(土日・祝日、12/31~1/3 を除きます。)

社会福祉法人全国社会福祉協議会団体契約者

損害保険ジャパン日本興亜株式会社 医療・福祉開発部 第二課TEL:03(3349)5137

この保険は全国社会福祉協議会が損害保険会社と一括して締結する団体契約(賠償責任保険、医師賠償責任保険、個人情報取扱事業者賠償責任保険、普通傷害保険、労働災害総合保険、約定履行費用保険、動産総合保険、費用・利益保険)です。

▶年額保険料(掛金)

本基補

償(A型)

用費舞見

補付

償(B型)

定  員

基本補償(A型)保険料

【見舞費用加算】定員1名あたり入所:1,300 円通所:1,390 円

基本補償(A型)

35,000~61,460円

68,270~97,000円

1,500円

1~50名

51~100名

100名以降1名~10名増ごと

〈S J N K18 -12 811 2 018 .12 . 2 8 作 成 〉

▶保険金額

対人賠償(1名・1事故)

基本補償(A型)2億円・10億円 2億円・10億円

2,000万円

200万円

20万円

1,000万円

1,000万円

500万円

2,000万円

200万円

20万円

1,000万円

1,000万円

500万円

1事故10万円限度 1事故10万円限度

死亡時 100万円入院時 1.5~7万円通院時 1~3.5万円

見舞費用付補償(B型)

対物賠償(1事故)

受託・管理財物賠償(期間中)

うち現金支払限度額(期間中)

人格権侵害(期間中)

2,000万円 2,000万円徘徊時賠償(期間中)

身体・財物の損壊を伴わない経済的損失(期間中)

事故対応特別費用(期間中)

被害者対応費用(1名につき)

傷害見舞費用

故事償賠

等い舞見お

◆クレーム対応サポート補償(プラン1- ①オプション4)改定

改定

●このご案内は概要を説明したものです。詳しい内容のお問い合わせは下記までお願いします。●

NPO法人の 紹 介

代表理事の川上僚介さんと

スタッフの浮橋真由美さん

  設立の経緯は?

  私は香川県出身で学生

時代から魚について学んでき

ました。全国でも貴重な淡水

魚、イタセンパラを守る活動

をしているひみラボ水族館の

スタッフ募集を知って、それに

応募したのがこちらにきた

きっかけです。ひみラボ水族

館のさらなる発展とともに、

イタセンパラなどの保護活動

や調査研究を継続的に行うた

め、このNPO法人を発足さ

せました。

  現在の活動は?

  メンバーは10名です。ひ

みラボ水族館の管理運営、氷

見市におけるイタセンパラを

中心とした淡水魚の調査研

究、それらに関係する普及啓

発活動が主な活動となりま

す。氷見市に生息するイタセ

ンパラは現在は他の動植物と

のバランス関係において良好

な数値を保っています。この水

族館ではヤギやカメなども飼

育していて、子育て支援セン

ターや市内の保育園などへ

移動動物園を行っています。

  今後の目標は?

  魚に興味をもってもらう

ことはもちろんですが、動物

を見たり触ったりすることも

貴重な体験だと思っていま

す。子どもたちやお母さんが

たにも喜んでもらっているの

でそれらの活動をさらに充実

させていけるように頑張って

いきたいです。淡水魚の保護

活動や調査研究についても実

りあるものにしたいと考えて

います。ひみラボ水族館は無

料で見学できますのでぜひ来

館してください。

【問い合わせ先】

NPO法人

Bioクラブ

〒935-

0113

氷見市惣領1927

代表理事 川上僚介さん

080-

6357-

9389

TEL

QA

QA

QA

イタセンパラや自然環境を守り続ける

魚や動物をもっと好きになってもらいたい

Bioクラブ(氷見市)

ひみラボ水族館(氷見市惣領)を活動拠点として自然保護や研究活動

に取り組んでいるNPO法人「Bioクラブ」。取材に訪れた日には

市の子育て支援センターで、子どもたちがカメやウサギと触れ合う

体験会が開かれていました。代表理事の川上僚介さんに活動の様子

などを伺いました。

解のある中田イチヱさんと

一緒にグループを作ること

にしました。平成23年に

「ペットキャップボランティ

ア」が発足し、現在は6名

で活動を続けています。

 1回の作業で集まるキャッ

プは20キロほどです。実績

を重量で記録しているのは

数えられないほどの個数を

扱うからです。メンバーた

ちによってきれいになった

キャップは資源回収会社に

持ち込まれます。日頃の活

動への感謝を込めて納入先

である富山市の資源回収会

社「株式会社アルト」から

村社協に一昨年、今年と2

年連続で車椅子が贈られま

資源回収会社が車椅子を贈呈

エコ社会と福祉向上が同時に実現

資源回収会社が車椅子を贈呈

エコ社会と福祉向上が同時に実現

した。この車椅子は社協の

備品として、村内の希望者

に貸し出したり、高齢者が

多いイベントなどで使われ

ています。

 「ファインネクス株式会

社」、「ふなはし荘」、「舟橋

中学校」「舟橋会館」など

からペットキャップを持ち込

んでいただくなど、グルー

プの活動への理解と協力も

周辺に広がってきました。

「地道な活動ですが、ずっと

続けていくことが目標です

ね」と山本さんは話してく

れました。

 舟橋村の主婦たちがペッ

トボトルキャップの回収を

行っています。活動は月1

回、舟橋村役場で舟橋村社

会福祉協議会のスタッフと

一緒に作業します。キャッ

プを選別してきれいにし、

業者に納入するまでが一連

の流れです。選別はグルー

プのメンバーが行い、それ

以降の仕事は社協の役割で

す。選別を行うのは汚れた

キャップや対象外の樹脂製

品が混入しているためです。

 活動を始めたきっかけは

代表の山本ヒロ子さんが、

当時富山県が開いたボラン

ティア活動の勉強会に参加

し、そこでペットボトル

キャップの回収事例を聞い

たからです。「私たちにも始

められそう」、と思った山本

さんはボランティア活動に理

○問い合わせ先

ペットキャップボランティア

代表 山本

ヒロ子さん

舟橋村社会福祉協議会

舟橋村仏生寺55

076-

464-

1847

TEL

ペットキャップボランティア

(舟橋村)

ペットキャップボランティア

(舟橋村)

汚れているキャップがないか選別を行っている

代表 山本ヒロ子さん

山本さん他、グループの皆さんと村社協の野村さん

昨年の訓練の様子

ウサギやカメと触れ合う親子たち

 県社会福祉協議会では毎年

の県総合防災訓練に合わせて、

開催市町村において災害救援

ボランティアセンターの立

ち上

げ訓練等を行っています。本会

の災害救援ボランティアコー

ディネーター・リーダー養成

研修を修了したコーディネー

ターとリーダーを派遣し、地

域の方の協力を得て訓練を行

います。

 今年度の開催場所は入善町・

黒部市・朝日町となっています。

●日時

 令和元年9月29日(日)

 8時30分〜12時(予定)

令和元年度

富山県総合防災訓練のお知らせ

●寄付者一覧2月13日から5月31日まで

選別が終わったキャップごとにまとめている

ご寄付ありがとうございます

● 匿名 5万円● 富山県農林年金受給者連盟 様

10万円● 故 出口國夫 様  100万円● 株式会社大坪 様  20万円

県内の社会福祉事業振興や地域福祉推進のために

活用させていただきます。

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2019.7 No.446 82019.7 No.4469

ボランティアグループ紹介

社会福祉施設総合損害補償 しせつの損害補償 インターネットで保険料試算できます

ふくしの保険 検 索

平成31年度

施設業務の補償プラン11 (賠償責任保険、動産総合保険)

施設利用者の補償プラン 22施設職員の補償プラン33社会福祉法人役員等の補償プラン44

基本補償(賠償・見舞) 保険期間1年

老人福祉施設、障害者支援施設、児童福祉施設の 事故・紛争円満解決のため事故・紛争円満解決のためにに!!事故・紛争円満解決のために! ◆加入対象は、社協の会員である社会福祉

 法人等が運営する社会福祉施設です。

   

すで

実充

たし

償補

料険保な安割

受付時間:平日の9:30~17:30(12/29~1/3を除きます。 )

〒 東京都千代田区霞が関3丁目3番2号 新霞が関ビル17FTEL:03(3581)4667 FAX 03(3581)4763

取扱代理店 株式会社福祉保険サービス〈引受幹事

保険会社〉受付時間:平日の9:00~17:00(土日・祝日、12/31~1/3 を除きます。)

社会福祉法人全国社会福祉協議会団体契約者

損害保険ジャパン日本興亜株式会社 医療・福祉開発部 第二課TEL:03(3349)5137

この保険は全国社会福祉協議会が損害保険会社と一括して締結する団体契約(賠償責任保険、医師賠償責任保険、個人情報取扱事業者賠償責任保険、普通傷害保険、労働災害総合保険、約定履行費用保険、動産総合保険、費用・利益保険)です。

▶年額保険料(掛金)

本基補

償(A型)

用費舞見

補付

償(B型)

定  員

基本補償(A型)保険料

【見舞費用加算】定員1名あたり入所:1,300 円通所:1,390 円

基本補償(A型)

35,000~61,460円

68,270~97,000円

1,500円

1~50名

51~100名

100名以降1名~10名増ごと

〈S J N K18 -12 811 2 018 .12 . 2 8 作 成 〉

▶保険金額

対人賠償(1名・1事故)

基本補償(A型)2億円・10億円 2億円・10億円

2,000万円

200万円

20万円

1,000万円

1,000万円

500万円

2,000万円

200万円

20万円

1,000万円

1,000万円

500万円

1事故10万円限度 1事故10万円限度

死亡時 100万円入院時 1.5~7万円通院時 1~3.5万円

見舞費用付補償(B型)

対物賠償(1事故)

受託・管理財物賠償(期間中)

うち現金支払限度額(期間中)

人格権侵害(期間中)

2,000万円 2,000万円徘徊時賠償(期間中)

身体・財物の損壊を伴わない経済的損失(期間中)

事故対応特別費用(期間中)

被害者対応費用(1名につき)

傷害見舞費用

故事償賠

等い舞見お

◆クレーム対応サポート補償(プラン1- ①オプション4)改定

改定

●このご案内は概要を説明したものです。詳しい内容のお問い合わせは下記までお願いします。●

NPO法人の 紹 介

代表理事の川上僚介さんと

スタッフの浮橋真由美さん

  設立の経緯は?

  私は香川県出身で学生

時代から魚について学んでき

ました。全国でも貴重な淡水

魚、イタセンパラを守る活動

をしているひみラボ水族館の

スタッフ募集を知って、それに

応募したのがこちらにきた

きっかけです。ひみラボ水族

館のさらなる発展とともに、

イタセンパラなどの保護活動

や調査研究を継続的に行うた

め、このNPO法人を発足さ

せました。

  現在の活動は?

  メンバーは10名です。ひ

みラボ水族館の管理運営、氷

見市におけるイタセンパラを

中心とした淡水魚の調査研

究、それらに関係する普及啓

発活動が主な活動となりま

す。氷見市に生息するイタセ

ンパラは現在は他の動植物と

のバランス関係において良好

な数値を保っています。この水

族館ではヤギやカメなども飼

育していて、子育て支援セン

ターや市内の保育園などへ

移動動物園を行っています。

  今後の目標は?

  魚に興味をもってもらう

ことはもちろんですが、動物

を見たり触ったりすることも

貴重な体験だと思っていま

す。子どもたちやお母さんが

たにも喜んでもらっているの

でそれらの活動をさらに充実

させていけるように頑張って

いきたいです。淡水魚の保護

活動や調査研究についても実

りあるものにしたいと考えて

います。ひみラボ水族館は無

料で見学できますのでぜひ来

館してください。

【問い合わせ先】

NPO法人

Bioクラブ

〒935-

0113

氷見市惣領1927

代表理事 川上僚介さん

080-

6357-

9389

TEL

QA

QA

QA

イタセンパラや自然環境を守り続ける

魚や動物をもっと好きになってもらいたい

Bioクラブ(氷見市)

ひみラボ水族館(氷見市惣領)を活動拠点として自然保護や研究活動

に取り組んでいるNPO法人「Bioクラブ」。取材に訪れた日には

市の子育て支援センターで、子どもたちがカメやウサギと触れ合う

体験会が開かれていました。代表理事の川上僚介さんに活動の様子

などを伺いました。

解のある中田イチヱさんと

一緒にグループを作ること

にしました。平成23年に

「ペットキャップボランティ

ア」が発足し、現在は6名

で活動を続けています。

 1回の作業で集まるキャッ

プは20キロほどです。実績

を重量で記録しているのは

数えられないほどの個数を

扱うからです。メンバーた

ちによってきれいになった

キャップは資源回収会社に

持ち込まれます。日頃の活

動への感謝を込めて納入先

である富山市の資源回収会

社「株式会社アルト」から

村社協に一昨年、今年と2

年連続で車椅子が贈られま

資源回収会社が車椅子を贈呈

エコ社会と福祉向上が同時に実現

資源回収会社が車椅子を贈呈

エコ社会と福祉向上が同時に実現

した。この車椅子は社協の

備品として、村内の希望者

に貸し出したり、高齢者が

多いイベントなどで使われ

ています。

 「ファインネクス株式会

社」、「ふなはし荘」、「舟橋

中学校」「舟橋会館」など

からペットキャップを持ち込

んでいただくなど、グルー

プの活動への理解と協力も

周辺に広がってきました。

「地道な活動ですが、ずっと

続けていくことが目標です

ね」と山本さんは話してく

れました。

 舟橋村の主婦たちがペッ

トボトルキャップの回収を

行っています。活動は月1

回、舟橋村役場で舟橋村社

会福祉協議会のスタッフと

一緒に作業します。キャッ

プを選別してきれいにし、

業者に納入するまでが一連

の流れです。選別はグルー

プのメンバーが行い、それ

以降の仕事は社協の役割で

す。選別を行うのは汚れた

キャップや対象外の樹脂製

品が混入しているためです。

 活動を始めたきっかけは

代表の山本ヒロ子さんが、

当時富山県が開いたボラン

ティア活動の勉強会に参加

し、そこでペットボトル

キャップの回収事例を聞い

たからです。「私たちにも始

められそう」、と思った山本

さんはボランティア活動に理

○問い合わせ先

ペットキャップボランティア

代表 山本

ヒロ子さん

舟橋村社会福祉協議会

舟橋村仏生寺55

076-

464-

1847

TEL

ペットキャップボランティア

(舟橋村)

ペットキャップボランティア

(舟橋村)

汚れているキャップがないか選別を行っている

代表 山本ヒロ子さん

山本さん他、グループの皆さんと村社協の野村さん

昨年の訓練の様子

ウサギやカメと触れ合う親子たち

 県社会福祉協議会では毎年

の県総合防災訓練に合わせて、

開催市町村において災害救援

ボランティアセンターの立

ち上

げ訓練等を行っています。本会

の災害救援ボランティアコー

ディネーター・リーダー養成

研修を修了したコーディネー

ターとリーダーを派遣し、地

域の方の協力を得て訓練を行

います。

 今年度の開催場所は入善町・

黒部市・朝日町となっています。

●日時

 令和元年9月29日(日)

 8時30分〜12時(予定)

令和元年度

富山県総合防災訓練のお知らせ

●寄付者一覧2月13日から5月31日まで

選別が終わったキャップごとにまとめている

ご寄付ありがとうございます

● 匿名 5万円● 富山県農林年金受給者連盟 様

10万円● 故 出口國夫 様  100万円● 株式会社大坪 様  20万円

県内の社会福祉事業振興や地域福祉推進のために

活用させていただきます。

Page 10: o.../P /P B B ËUM U ¬ þq M Ô twÙXpMOqpb Ð ç [ èU :q`o 4Q Ö oMhiVhM w ¬w M 9TX ËUM f\t yt ; b ¥ q`o Ït Cb I G ~pbU Ï H K do 3 rw ¬U mK wp Ï w E ½w R oMXm pb Ðf t Èb

2019.7 No.446 102019.7 No.44611

株式会社能作

能作

 克治氏

「地域との共生」

企業のトップが考える

職人としての誇りが

会社を支えてくれる

 銅器や鋳物は高岡の伝統産

業ですが、伝統産業を担う会社

にとって「地域」はとても重要

です。たいていの会社には企業

業績に関する目標があります

が、私はそれらの数値やノルマ

よりも、誇りを持って仕事に取

り組んでもらうことを大事に

しています。日頃から社員に対

して「地域のために仕事をして

ください」とよく話をするのも

そのためです。

能作と富山県の

障がい者スポーツ

 地域貢献の具体例としてス

ポーツ支援がそのひとつです。

私どもはおよそ10年前から障

がい者スポーツ支援に取り組

んでいます。障がいを抱えたア

スリートは車椅子を使って競

技に励んでいる方もたくさん

いらっしゃいますが、一流選手

となると試合や強化合宿など

に参加する遠征費用もたいへ

んです。競技団体や行政などか

ら支援金が支給されるケース

もありますが、それで十分かと

いうとそうではありません。オ

リンピック選手は個別にスポ

ンサー契約を結んだりします

が、パラリンピックの選手の場

合は同じような支援を受けら

れません。

 我が社では10年ほど前から

「ボッチャ」という競技の県内

選手を応援しています。魚津市

出身の藤井友里子選手です。

 65 歳未満で発症する認知症を「若年性認知症」といいます。この病気の方は、働き盛りで社会的役割の大きい世代であり、家族は、経済的なことなど様々な不安を抱えています。家族でないとわからない体験や悩みなどを自由に話をしながら、情報交換をしたり、日頃の悩みを相談したりします。 その間、ご本人には、歌を歌ったり、絵を描いて楽しんでいただきます。 お気軽に参加してください。

彼女は2016年のリオデ

ジャネイロ・パラリンピック

のボッチャ団体で銀メダルを

獲得しました。藤井選手の活

躍によって競技自体にも注目

が集まりましたからご存知の

方も多いことでしょう。そう

いう支援が今では少しだけ大

きくなりました。県内のボッ

チャ競技や選手たちをこれか

らも応援していきたいと思っ

ています。

産業観光に

力を注いでいることと

その成果

 地域を意識した取り組みと

いうと我が社の場合は「産業観

光」が挙げられます。伝統産業

は地域やそこで暮らす方々と

密接な関わりを持って成長し

てきた側面がありますが、その

一方で案外その繋がりが弱

かったり知られていなかった

りすることがよくあります。

「銅器のまち、高岡」も例外で

はありません。創業当時から

地元高岡の方々にこそ「能作」

を知ってほしかったし、社員

ひとり一人にも高岡の伝統産

業に誇りを抱いてもらいたい

という思いがありました。今

でこそ伝統産業に力を入れて

いる会社という認識をしても

らえるようになりましたが、

そういうところを意識したの

は30年ほど前のことです。産

業観光を前面に打ち出したP

Rを継続的に続けてきたこと

が今日、一定の評価を頂いて

いることに繋がっているよう

に思われます。

 モノづくりの現場はかつて、

それこそ「3k(きつい、汚い、

危険)」というイメージが強

かったと思いますが、最近はそ

れが変わってきたことを実感

しています。小学校5年生の時

に、我が社の工場を見学に訪れ

た女の子が「職人の技を身につ

けたい」とその後、市内にある

工業系の高校へ進学し、うちの

会社に就職したいといって再

びこの会社にやってきたくれ

たのは嬉しかったですね。昔か

ら子どもたちの工場見学には

力を注いできましたから。

 高岡に誇りを感じ、

好きになってもらいたい

 これからも「能作」は地域と

共に歩む会社であり続けたい

ですし、社員にも地元高岡をさ

らに好きになってもらいたい。

企業の存在基盤となる地元と

の関係がしっかりしているの

は会社として何よりの強みで

す。そうすることで全国や世界

にも会社の存在をアピールで

きます。全国の方々からは「能

作の本社がある高岡ですね」、

「高岡と言えばモノづくりの街

ですね」と言ってもらえるよう

な会社にしていきたいです。そ

れが理想的な地域密着の姿な

のではないでしょうか。

Vol.2

○問い合わせ先

 

県共同募金会

赤い羽根共同募金

助成決定書交付式を

開催しました

 076-

431-

9800

TEL

○問い合わせ先

 サンシップとやま会館受付

 076-

432-

6141 ●受付時間帯 9時〜

17時

TEL

●場所 サンシップとやま●開催日

 回        日第6回 6月29日(土)第7回 9月14日(土)第8回 12月7日(土)第9回 令和2年 3月7日(土)予定

●時間 午後1時30分~3時30分●対象 若年性認知症と診断された方と    その家族

 5月15日に赤い羽根共同募

金助成決定書交付式を開催し、

助成決定した7施設・176

団体を代表して3施設・団体

に本会荒井会長が助成決定書

を手渡しました。

 また、3団体から助成金を

活用した事業紹介があり、助

成を受ける施設・団体を代表

して富山県民間保育連盟の杉

森副会長から「寄付をされた

方々の期待に沿えるよう、県

内の社会福祉の一層の向上に

努めます」と謝辞がありました。

 助成金は

地域福祉推

進のため各

種事業に役

立てられま

す。 あ

かいはね

   

トピックス

サンシップとやま利用案内

平成30年度の情報交換会から

若年性認知症の人と家族の交流会のお知らせ

○申し込み・問い合わせ先 県若年性認知症相談・支援センター   076-432-7501TEL

 研修室を貸し出しています。

 サンシップとやまでは福祉ホール・

研修室・和室の貸し出しを行ってい

ます(会館利用時間9時〜

21時)

 少人数の会議から大人数の研修

会・各種イベントまで、内容に適し

たお部屋・設備をご提案いたします。

また、福祉ホールは体育館としても

ご利用いただくことができますの

で、お気軽にお問い合わせください。

  予約方法は?

 福祉ホールは1年前から、研修

室・和室は6ヶ月前から予約を受付

けておりますので、予約開始月の1

日(休館日の場合は翌日)の9時

にご来館いただくかお電話にてご予

約ください。

 ご予約状況につきましてはサン

シップとやまトップページから『会

館利用申込状況』をクリックしてい

ただくとご確認いただけます。←

http://ww

w.w

el.pref.toyama.jp/

  夕刻からの会議におすすめ!

 サンシップとやまでは18時〜21時

の利用枠を設定しており、日中と比

べて予約が取りやすくなっています。

終業後の会議や打ち合わせなどの際

にぜひご利用ください。

 充実の喫茶メニュー

 2階の喫茶やすらぎでは研修室

へのコーヒーなどの出前ができま

す。大人気の日替わりワンコイン

ランチもおすすめです。

 社会福祉関係団体の減免あり

 社会福祉の増進を目的

として活動するグループ・

団体がその目的のために

利用する場合に限り、施

設利用料が

50%の額とな

りますので、お申し出く

ださい。

これからどうなっていくのか

知りたい

どうやって接したらいいの

日中の居場所や過ごし方について

障害年金・傷病手当などについて知りたい

Page 11: o.../P /P B B ËUM U ¬ þq M Ô twÙXpMOqpb Ð ç [ èU :q`o 4Q Ö oMhiVhM w ¬w M 9TX ËUM f\t yt ; b ¥ q`o Ït Cb I G ~pbU Ï H K do 3 rw ¬U mK wp Ï w E ½w R oMXm pb Ðf t Èb

2019.7 No.446 102019.7 No.44611

株式会社能作

能作

 克治氏

「地域との共生」

企業のトップが考える

職人としての誇りが

会社を支えてくれる

 銅器や鋳物は高岡の伝統産

業ですが、伝統産業を担う会社

にとって「地域」はとても重要

です。たいていの会社には企業

業績に関する目標があります

が、私はそれらの数値やノルマ

よりも、誇りを持って仕事に取

り組んでもらうことを大事に

しています。日頃から社員に対

して「地域のために仕事をして

ください」とよく話をするのも

そのためです。

能作と富山県の

障がい者スポーツ

 地域貢献の具体例としてス

ポーツ支援がそのひとつです。

私どもはおよそ10年前から障

がい者スポーツ支援に取り組

んでいます。障がいを抱えたア

スリートは車椅子を使って競

技に励んでいる方もたくさん

いらっしゃいますが、一流選手

となると試合や強化合宿など

に参加する遠征費用もたいへ

んです。競技団体や行政などか

ら支援金が支給されるケース

もありますが、それで十分かと

いうとそうではありません。オ

リンピック選手は個別にスポ

ンサー契約を結んだりします

が、パラリンピックの選手の場

合は同じような支援を受けら

れません。

 我が社では10年ほど前から

「ボッチャ」という競技の県内

選手を応援しています。魚津市

出身の藤井友里子選手です。

 65 歳未満で発症する認知症を「若年性認知症」といいます。この病気の方は、働き盛りで社会的役割の大きい世代であり、家族は、経済的なことなど様々な不安を抱えています。家族でないとわからない体験や悩みなどを自由に話をしながら、情報交換をしたり、日頃の悩みを相談したりします。 その間、ご本人には、歌を歌ったり、絵を描いて楽しんでいただきます。 お気軽に参加してください。

彼女は2016年のリオデ

ジャネイロ・パラリンピック

のボッチャ団体で銀メダルを

獲得しました。藤井選手の活

躍によって競技自体にも注目

が集まりましたからご存知の

方も多いことでしょう。そう

いう支援が今では少しだけ大

きくなりました。県内のボッ

チャ競技や選手たちをこれか

らも応援していきたいと思っ

ています。

産業観光に

力を注いでいることと

その成果

 地域を意識した取り組みと

いうと我が社の場合は「産業観

光」が挙げられます。伝統産業

は地域やそこで暮らす方々と

密接な関わりを持って成長し

てきた側面がありますが、その

一方で案外その繋がりが弱

かったり知られていなかった

りすることがよくあります。

「銅器のまち、高岡」も例外で

はありません。創業当時から

地元高岡の方々にこそ「能作」

を知ってほしかったし、社員

ひとり一人にも高岡の伝統産

業に誇りを抱いてもらいたい

という思いがありました。今

でこそ伝統産業に力を入れて

いる会社という認識をしても

らえるようになりましたが、

そういうところを意識したの

は30年ほど前のことです。産

業観光を前面に打ち出したP

Rを継続的に続けてきたこと

が今日、一定の評価を頂いて

いることに繋がっているよう

に思われます。

 モノづくりの現場はかつて、

それこそ「3k(きつい、汚い、

危険)」というイメージが強

かったと思いますが、最近はそ

れが変わってきたことを実感

しています。小学校5年生の時

に、我が社の工場を見学に訪れ

た女の子が「職人の技を身につ

けたい」とその後、市内にある

工業系の高校へ進学し、うちの

会社に就職したいといって再

びこの会社にやってきたくれ

たのは嬉しかったですね。昔か

ら子どもたちの工場見学には

力を注いできましたから。

 高岡に誇りを感じ、

好きになってもらいたい

 これからも「能作」は地域と

共に歩む会社であり続けたい

ですし、社員にも地元高岡をさ

らに好きになってもらいたい。

企業の存在基盤となる地元と

の関係がしっかりしているの

は会社として何よりの強みで

す。そうすることで全国や世界

にも会社の存在をアピールで

きます。全国の方々からは「能

作の本社がある高岡ですね」、

「高岡と言えばモノづくりの街

ですね」と言ってもらえるよう

な会社にしていきたいです。そ

れが理想的な地域密着の姿な

のではないでしょうか。

Vol.2

○問い合わせ先

 

県共同募金会

赤い羽根共同募金

助成決定書交付式を

開催しました

 076-

431-

9800

TEL

○問い合わせ先

 サンシップとやま会館受付

 076-432-

6141 ●受付時間帯 9時〜

17時

TEL

●場所 サンシップとやま●開催日

 回        日第6回 6月29日(土)第7回 9月14日(土)第8回 12月7日(土)第9回 令和2年 3月7日(土)予定

●時間 午後1時30分~3時30分●対象 若年性認知症と診断された方と    その家族

 5月15日に赤い羽根共同募

金助成決定書交付式を開催し、

助成決定した7施設・176

団体を代表して3施設・団体

に本会荒井会長が助成決定書

を手渡しました。

 また、3団体から助成金を

活用した事業紹介があり、助

成を受ける施設・団体を代表

して富山県民間保育連盟の杉

森副会長から「寄付をされた

方々の期待に沿えるよう、県

内の社会福祉の一層の向上に

努めます」と謝辞がありました。

 助成金は

地域福祉推

進のため各

種事業に役

立てられま

す。 あ

かいはね

   

トピックス

サンシップとやま利用案内

平成30年度の情報交換会から

若年性認知症の人と家族の交流会のお知らせ

○申し込み・問い合わせ先 県若年性認知症相談・支援センター   076-432-7501TEL

 研修室を貸し出しています。

 サンシップとやまでは福祉ホール・

研修室・和室の貸し出しを行ってい

ます(会館利用時間9時〜

21時)

 少人数の会議から大人数の研修

会・各種イベントまで、内容に適し

たお部屋・設備をご提案いたします。

また、福祉ホールは体育館としても

ご利用いただくことができますの

で、お気軽にお問い合わせください。

  予約方法は?

 福祉ホールは1年前から、研修

室・和室は6ヶ月前から予約を受付

けておりますので、予約開始月の1

日(休館日の場合は翌日)の9時

にご来館いただくかお電話にてご予

約ください。

 ご予約状況につきましてはサン

シップとやまトップページから『会

館利用申込状況』をクリックしてい

ただくとご確認いただけます。←

http://ww

w.w

el.pref.toyama.jp/

  夕刻からの会議におすすめ!

 サンシップとやまでは18時〜21時

の利用枠を設定しており、日中と比

べて予約が取りやすくなっています。

終業後の会議や打ち合わせなどの際

にぜひご利用ください。

 充実の喫茶メニュー

 2階の喫茶やすらぎでは研修室

へのコーヒーなどの出前ができま

す。大人気の日替わりワンコイン

ランチもおすすめです。

 社会福祉関係団体の減免あり

 社会福祉の増進を目的

として活動するグループ・

団体がその目的のために

利用する場合に限り、施

設利用料が

50%の額とな

りますので、お申し出く

ださい。

これからどうなっていくのか

知りたい

どうやって接したらいいの

日中の居場所や過ごし方について

障害年金・傷病手当などについて知りたい

Page 12: o.../P /P B B ËUM U ¬ þq M Ô twÙXpMOqpb Ð ç [ èU :q`o 4Q Ö oMhiVhM w ¬w M 9TX ËUM f\t yt ; b ¥ q`o Ït Cb I G ~pbU Ï H K do 3 rw ¬U mK wp Ï w E ½w R oMXm pb Ðf t Èb

(福)富山県社会福祉協議会広報誌

スマートフォン用アプリ「Uni-Voice」または「Uni-Voice Blind」を使えば情報を音声で読み上げると同時に、テキストで表示されます。 この広報誌は共同募金の助成を受けています。

県社協のおもな動き

●ウェブサイト https://www.toyama-shakyo.or.jp/●メール   [email protected]

本誌に関するご意見・ご感想をお聞かせください。

ハーティハーティは富山県のボランティア活動のマスコットマークです。

アクセスしてね!

社会福祉法人 富山県社会福祉協議会は住民主体の地域福祉の理念に基づき、だれもが安心して暮らすことができる福祉社会の実現をめざし、県内の民生委員・児童委員、福祉施設、福祉従事者、ボランティア等で構成する、公共性と自主性をもつ民間社会福祉組織です。

2019.7 No.446 12

発行者 社会福祉法人

富山県社会福祉協議会 〒930-

0094 富山市安住町5番21号 TEL076-

432-

2958 FAX076-

432-

6146

目 次 c o n t e n t s

446

令和元年7月1日発行 No.

フリートーク

還暦を迎える年ともなれば、

誰でも自分の人生の舵取りの

方向を指南してくれた人や言

葉に何度か出会っていること

と思います。私も自分の人生の

あり様を幾度となく考える機

会がありましたが、振り返れば

いつも良い指南との出会いが

ありました。出会った人や言葉

には必ず「魂」があり、「光」を

見出したものです。

さて、当法人は昭和56年に

設立し、今年は38年目になり

ます。法人が昭和・平成と続

き、令和という新しい時代を

迎える機に、法人設立時から

今に至るまでの事業拡大の経

緯を振り返ると共に、改めて

法人の魂を掘り起こし、「理

念」を新しくすることにしま

した。理念は法人のあり様を

恒常的なものとし、未来への

希望がもてるようなものにし

たいと考え、理念検討委員会

を立ち上げ、現場の職員をメ

ンバーに加えて作りました。

「人を大切に

 地域と共に

 未

来を創る」これが当法人の新し

い理念です。現場の職員と共に

作り上げたことは功を奏し、職

員はこの理念に親しみを感じて

くれているようです。

理念は法人の魂であり、舵取

り時の方向性を導いてくれるも

のです。迷った時に立ち戻れ

ば、必ずや答えが見つかること

と信じています。私の人生のあ

り様を導いたように。

蜷川 泰子

社会福祉法人光風会 常務理事

NPO法人「Bioクラブ」の活動の様子NPO法人「Bioクラブ」の活動の様子

Free Talk

「理念」に魂をこめて

にな がわ

 精神障がい者の地域移行を推進する事業が官民挙げていろいろ行われている一方で、思うようにそれが進まない現実を知らされました。障がい者が退院を希望してもご本人が独り暮らしであったり、同居する人がいてもその人が高齢であったり。入院が長引く傾向にあるのは精神障がい者ご本人がご高齢であることだけが理由でないとがよくわかりました。障がいを抱えた方がもし入院治療が必要になっても、入院期間が短かければ短いだけ、地域移行へつなげやすいこともデータとして示されているので、医療機関とも連携を緊密にしていくことが大切です。高齢化社会がどんどん進んでいく中で、地域ぐるみの支援体制の構築が急務だと感じました。

たい こ

精神障がい者の地域移行支援について

No.446July

2019

7月号

フリートーク社会福祉法人光風会 常務理事 蜷川泰子さん県社協の動き/編集後記 ……………………………………………… P12

情報フラッシュ県健康・福祉人材センターから ………………………………………… P5

知っておきたい福祉情報社会福祉施設経営相談室から/運営適正化委員会 事業報告富山県社会福祉推進関係者2019交歓の集い ……………………… P6

福祉用具・アイディアコンクール作品募集ねんりん美術展作品募集 いきいき脳トレリーダー養成講座 ………… P7

NPO法人の紹介 Bioクラブ(氷見市)富山県総合防災訓練のお知らせ/寄付報告 …………………………… P8

ボランティアグループ紹介ペットキャップボランティア(舟橋村)… P9

企業のトップが考える「地域との共生」株式会社能作 能作克治氏 …………………………………………… P10

若年性認知症の人と家族の交流会のお知らせあかいはねトピックスサンシップとやま利用案内 ……………………………………………… P11

特集 P2~4

編集後記

7月日程 行事名 場所3(水) 中堅職員研修(〜4日) サンシップとやま

4(木) 第1回ケアネットコーディネーター研修(〜5日) 黒部市

9(火) 県社会福祉法人経営青年会 総会 富山県民会館

10(水) 第1回乳幼児(0,1,2歳児)保育研修 サンシップとやま

11(木) 北陸三県内社協職員合同災害支援研修会 砺波市文化会館

12(金) 日常生活自立支援事業契約締結審査会 サンシップとやま

19(金) 富山県民福祉推進会議 サンシップとやま

20(土) 福祉のお仕事フェア in TOYAMA(福祉・介護) 富山国際会議場

21(日)福祉のお仕事フェア in TOYAMA(児童・保育)第1回災害救援ボランティアコーディネーター・リーダー養成研修会

富山国際会議場

サンシップとやま

23(火) 富山県老人福祉施設大会 富山市婦中ふれあい館

24(水) 第1回ファシリテーター養成講座 魚津市

25(木)はじめての福祉の仕事サロン市町村社協事務局長研修会第2回乳幼児(0,1,2歳児)保育研修

サンシップとやまボルファートとやまサンシップとやま

30(火) アクティブ・ワーキング研修(指導職員編)(〜31日) サンシップとやま

31(水) 高校生等の福祉の魅力体験バス教室(高岡) 志貴野長生寮ほか

8月日程 行事名 場所

1(木) 高校生等の福祉の魅力体験バス教室(富山) あしたねの森ほか

2(金) 高校生等の福祉の魅力体験バス教室(新川) あんどの里

3(土) 第2回災害救援ボランティアコーディネーター・リーダー養成研修会 サンシップとやま

6(火) 地域福祉計画セミナー高校生等の福祉の魅力体験バス教室(高岡)

サンシップとやま射水万葉苑ほか

7(水) 第1回障害児保育研修 サンシップとやま

8(木) 富山県民生委員児童委員大会高校生等の福祉の魅力体験バス教室(富山)

富山県民会館しらいわ苑ほか

9(金) 日常生活自立支援事業契約締結審査会 サンシップとやま

20(火) 第2回障害児保育研修 サンシップとやま

22(木)はじめての福祉の仕事サロン相談援助技術研修市町村社協会長会議

サンシップとやまサンシップとやまグランテラス富山

23(金) 富山県福祉教育セミナー サンシップとやま

29(木) 社会福祉施設・団体正副会長連絡会議 パレブラン高志会館