NTTコミュニケーションズ Cloud Management …...2016/11/01 · ECL2.0 Windows OS...
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14 ビジネスコミュニケーション 2016 Vol.53 No.11
NTT グループの最新ソリューションマップ
DefinedEverything)サービス:「SD-WAN」、「SD-LAN」、「SD-Exchange」の開発・提供に取り組んでいます。このSDx を活用した次期インフラを通じて、「事業拡大・事業変化のスピードアップ」、「グローバル IT 戦略に注力できる環境」、「IT投資の最適化」、「最適解を自由に選べる IT基盤」、「障害・災害時の被害を最小化」など、お客さまの経営戦略実現に貢献していきます。一方、マネージドサービスについては、CMPを使い、サ
ービス提供範囲を拡大していきます。CMPは、「EnterpriseCloud(以下、ECL)」や「Cloudn」などのNTTComのク
NTTコミュニケーションズ(以下、NTTCom)では、サービスビジョン「グローバルクラウドビジョン 2016」のもと、ソフトウェア制御でビジネス要求への迅速かつ柔軟な対応を可能にする SD技術のさらなる活用や、マネージドサービスの強化・高度化により、グローバルシームレスサービスの強化・拡充を進めています。特に SD技術を活用したサービスの強化・拡充については、3つの SDx(Software
Japan Region
Mobile (4G/LTE/5G)
UNO Internet (OCN,他社)
APAC-Region US-Region
Japan Region
Mobile (4G/LTE/5G)(4G/LTE/5G)
UNO Internet (OCN,他社)(OCN,他社)
SD-WAN
NTT Com データセンタ
SaaS
IaaS
BOX
SFDC
AWS Azure
他事業者クラウド
Main DC
ECL PaaS SaaS
RA GW
SD-Exchange
RA GW
RA GW
EU-Region
RA GW 10G Cloud/DC間NW
Global Management
Colocation PBX
BackupDC
SD-LAN
お客さま
Customer Portal
CMP 連携 連携
図1 SDxソリューションの全体像
ICT環境をトータルにマネジメントする「Cloud Management Platform(以下、CMP)」
NTTコミュニケーションズの「CloudManagementPlatform」は、クラウドサービス上でのマネージドサービスや次期インフラ環境の核となるSD(SoftwareDefined)技術を活用した各種SDxネットワークサービスもトータルにマネジメントすることができるプラットフォームです。リソースの状態、サーバーやネットワークのパフォーマンス、ログや課金データなど、さまざまな情報を可視化することで、お客さまのICT環境全体の管理・運用の効率化を実現します。進化したCloudManagementPlatformにより、他にはないデータセンターを中心としたマネージドクラウドソリューションをお客さまに提供してまいります。
複雑化する ICT 環境全体を可視化してEnd-To-End の Visibility(可視性)を提供
NTTコミュニケーションズCloud Management Platform
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◆NTTコミュニケーションズ/運用管理
サービスカタログ機能により、申請・承認等のワークフローを徹底し、利用サービスの統制(コンプライアンス強化)を実現します。昨今、クラウドサービスの普及に伴い、企業のシステム部門の承認なく事業部等が独自にクラウドを導入するケースが増えています。結果としてシステム部門の管理下にないサーバー、いわゆる「Shadow IT」が増え、情報漏えいを始めとしたセキュリティリスクやコスト管理など、さまざまな問題があると言われています(図 3参照)。サービスカタログ機能はこうした Shadow IT 化抑止の観点でも効果的です。
Open EcosystemCMP では API により、マルチベンダー環境における各サ
ービスの重要な情報をまとめて表示します。実際のお客さ
ラウドだけでなく、AmazonWeb Service(以下、AWS)やMicroSoft Azure(以下、Azure)、VMware などの他事業者のクラウドも含めて、ICT 環境を一元的に管理できるプラットフォームです。これまでのクラウドサービスに加えて、お客さまが自ら構築したクラウドなども収容可能とし、マルチクラウド環境や SDx サービス・ソリューションを含めたトータルなマネジメントサービスを提供していきます(図 1参照)。
CMPは、お客さまの複雑化するICTシステム全体を可視化して、End-To-EndのVisibility(可視性)を提供するプラットフォームです。NTTComのクラウドや他事業者のクラウドサービスを1つのポータルで一元管理をすることができ、ICTシステムの状態やパフォーマンス、発生しているイベント等を一元的に表示し、管理・運用の効率化を図っていきます。このCMPを通して、3つのディメンジョン(Governance、OpenEcosystem、Agility/Speed)への価値を提供していくことができます(図 2参照)。
Governanceお客さまの ICT 環境について、オンプレミスの VMリソ
ースや複数 SaaS の活用状況も含めて一体的に可視化することで、システム全体の最適運用を支援します。また、例えば組織やアプリケーション毎の ICT 利用状況、もしくはその支出額など用途に応じたビューを提供します。加えて、
CP CPGovernance
Agility/Speed
Open Ecosystem
ダッシュボード/ソリューションビュー等で、ITCの可視化(Visibility)を提供
CMP
Webプラグインやコネクタ等で、ニーズに応じ用途拡張機能(Extensibility)を提供
SDxサービス対応やリアルタイム表示等でICTの柔軟性スピードを高める機能を提供
SaaSIaaS etc
図2 CMPのコンセプト
77% IT部門の承認を経ずにITサービスを利用したことがある割合(Shadow ITの利用割合)
Shadow ITの利用が深刻なリスクにつながると認識されている割合
80% ※NTTコミュニケーションズ調査(2016年3月)
図3 ShadowITに関するアンケート調査
CMPのコンセプト
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NTTグループの最新ソリューションマップ
声を元に順次機能の拡充を図っています。以下に、現在開発中の機能も含めその主な特徴を挙げます。
◆ソリューションビュー(図4参照)お客さまのソリューションの全体像を各リソースの依存
関係を反映したかたちで表示します。タグ情報等によりお客さまのソリューションの論理構成を可視化することで、お客さま自身による IT ガバナンス強化やトラブルシューティングを簡素化するとともに、IT 担当者の管理業務の効率を向上します。加えて、ソリューションビューに SDx サービス・ソリューションを追加することで、ネットワークを含むお客さまの ICT 環境全体の論理構成やステータスの把握を可能にします。ドリルダウン等の直観的な操作により、ネットワークトポロジーやトラフィック情報を見ることが可能です。
◆リソースの検出と可視化ECL、AWS、Azure 等の各クラウドからリソース情報を
取得し各種情報を自動的に検出します。その上で、異なるクラウドやプラットフォームのリソース情報を統一されたフォーマットでわかりやすく表示することができます。
◆サービスカタログ複数のクラウドサービスを使用するお客さまの ICT 環境
まの ICT 環境には多く種類の機器が存在します。多種多様な ICT サービスや機器からの情報をタイムリーに収集するために、簡易な開発で CMPへの接続を可能とする拡張機能(Extensibility)を提供します。また、お客さまのもつ各種監視ツール、ワークフローツールや自動設定ツールなどとも容易に接続を可能としており、接続するサービスや機器、システムとの Ecosystemを形成していきます。
Agility/SpeedSDxサービス・ソリューションなどの俊敏性の高いサービ
スをサポートすることで、ビジネス要求に迅速かつ柔軟に対応します。リアルタイムにセキュリティ・インシデントや対応状況を把握することも可能です。また、システムやアプリケーション単位の接続構成の把握や、障害時の影響度の把握(簡易切り分けと被疑箇所区間表示)により、障害・災害時における具体的な解決策の早期発見をサポートします。
このように、CMPは「ICT 環境の複雑化」、「マルチベンダー環境の管理」、「事業が求めるAgility/Speed への対応」など、多くのお客さまが抱えている課題を解決します。
CMPは、市場のニーズや技術の進展、およびお客さまの
リソース情報 リソース情報 リソース情報
ECL2.0 VM
ECL2.0 AWS GMOne
ECL2.0Windows OS
ECL2.0ベアメタル
ECL2.0Redhat OS
ECL2.0vFW
ECL2.0インターネット
AWS Redhat OS
AWS VM
AWS FW
AWSインターネット
ソリューションビュー(イメージ)
ECL2.0VM
ECL2.0Redhat OS
GMOneマネージドApache
ECL2.0Windows OS
ECL2.0ベアメタル
ECL2.0 vFW
ECL2.0インターネット
AWS FW
AWSインターネット
AWSRedhat OS
AWS VM
IP-SECVPN
タグ:WEB/コーポレート
タグ:DB/HR タグ:アプリ/セールス
CMP
: リソース情報
個別ポータル
凡例
GMOneマネージド
DB
GMOneマネージド
アプリ
GMOneマネージド
DB
GMOneマネージド
アプリ GMOne
マネージドApache
図4 CMPの機能:ソリューションビュー
CMPの新たな機能
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◆NTTコミュニケーションズ/運用管理
◆拡張性向上(Extensibility)コネクタと呼ばれる機能を活用して、API 経由で容易に他
のシステムとの連携が可能なため、お客さまのシステムとの連携を柔軟かつタイムリーに行うことが可能です。将来的にはパートナーの皆さまに機能を開放し、自由にいろいろな機能を作っていただける環境を提供することを目指しています。
オンプレミスやさまざまなクラウドサービスの組合せなど、企業の ICTシステムは今後も複雑さを増していきます。その際、ICTシステム全体の最適運用が課題となりますが、それに向けては第一にシステムの全体像の可視化が必要です。その意味でこのCMPは非常に強力なツールとなります。また、市場の変化や技術の進展等により ICTシステムの利用形態はこれからも変化していきますが、CMPはマイクロサービスでの開発を行っていることから、比較的容易に機能追加が可能な構造となっております。これからも、最適なリソース配分のレコメンド機能や予測分析など、お客さまの要望に基づいたさまざまな機能を開発し、企業の皆さまのデジタルトランスフォーメーションに貢献してまいります。
のデプロイ作業を、ICT 部門の管理するテンプレートにより自動化することが可能です。加えて、申請・承認プロセスを具備することで、エンドユーザーは SaaS などの外部サービスもサービスカタログからオーダーすることが可能となり、ICT 部門のガバナンス強化に寄与します。
◆定型マネージドサービステンプレートICT のバイモーダル環境に適応した即時対応可能な定型
マネージドサービスを提供します。定型化された監視項目へのモニタやタイムリーなテクニカルサポートを受けることができ、CMP のサービスカタログ上からオーダー可能です。
◆ホワイトラベルポータルにオリジナルのデザインを適用し、CMPの機能
をお客さま独自のデザインで提供できます。これにより、パートナーさまがエンドユーザーに CMPを提供することも可能です。
◆モバイルアプリ(iOS)CMP 上のさまざまな情報に、モバイル端末(iOS)から、
いつでもどこでも手軽にアクセスすることが可能です。
NTTコミュニケーションズ株式会社 マネジメントサービス部 E-mail:[email protected] http://www.ntt.com/gmone_jpお問い合わせ先
NTTコミュニケーションズ理事マネジメントサービス部サービス企画部門
部門長平松 太一
NTTコミュニケーションズマネジメントサービス部サービス企画部門
担当部長黒澤 大志
クラウドからネットワークサービスのマネジメントを担うCMPを通じて、ICT基盤に関連したさまざまな課題の解決に貢献し、お客さまの経営戦略を支援していきます。そのためにも、NTTグループ各社や外部システムとの連携をより一層深めていきます。
ICT基盤の複雑化に伴い、ユーザー部門でのクラウド活用など、コストも含めた企業内でのIT利用状況を把握できないShadowIT化が進んでいます。お客さまのICT環境を可視化するCMPは、Shadow IT化を抑止する最適なツールです。
今後も進化し続けるCMP