209Apr.2018

NO.

▲アルミベース基板材料　AC-7303の加工品

2018年4月10日発行　発行 ： 利昌工業株式会社編集 ：リショーニュース編集委員会

中国江蘇省無錫市新区錫坤路５号NO.5, XIKUN ROAD, NEW DISTRICT, WUXI, JIANGSU, CHINA

富山県黒部市荻生 2589 番地 5

仙台市若林区舟丁 16番地（小林ビル）

938-0801

984-0806

316-0015

0765-57-1241 0765-57-1242

022-214-1803 022-214-1804

中国江蘇省無錫市新区錫坤北路3号NO.3, XIKUN NORTH ROAD, NEW DISTRICT, WUXI, JIANGSU, CHINA

Hansaallee 29F, Frankfurt am Main, Germany 49-69-76725141フランクフルト・オフィスFRANKFURT OFFICE

シンガポール・オフィス

無錫オフィスWUXI OFFICE

ソウル・オフィス

日立市金沢町１丁目２番１２号（金沢ハイツ） 0294-35-1921 0294-35-1922

台 北 ・オフィス

NAGOYA BRANCH DAINI-HARA BLDG, 18-19, 1-CHOME, MEIEKI-MINAMI, NAKAMURA-KU, NAGOYA, JAPAN

中国江蘇省無錫市新区錫坤北路３号NO.3, XIKUN NORTH ROAD, NEW DISTRICT, WUXI, JIANGSU, CHINA

49-69-76725140

86-510-8528-0990

60322

214028

55 MARKET STREET, #10-00, SINGAPORE

55 MARKET STREET, #10-00, SINGAPORE

利昌工業シンガポール株式会社RISHO KOGYO SINGAPORE PTE. LTD. 65-6536-4460

65-6536-4460

048941

048941

04144

仙 台 営 業 所

茨 城 営 業 所

OSAKA HEAD OFFICE

【 表紙写真 】　コンバーティングテクノロジー総合展に出展しました（関連記事を2ページに）

■ プロダクツニュース／高熱伝導 / 高耐熱 / 高絶縁　7210系樹脂　 Products News／AD-7210, CD-7210 and AC-7210 for Power module substrates

■ プロダクツニュース／低伝送損失プリント配線板材料　CS-3379M　 Products News／CS-3379M with Low signal transmission loss property ranking with PTFE

■ プロダクツニュース／リショーキャスト　エポキシ樹脂検電がいし　 Products News／RISHOCAST Voltage detective insulator for Smart grid

■ リショーインソサエティ／海外駐在員レポート：フランクフルト事務所より　 Risho in Society／Expatriate report (Frankfurt office)

2 3

Risho Now

■4.4万人の来訪者で賑わう　去る2月14日（水）から３日間、東京ビッグサイトにて、コンバーティングテクノロジー総合展が開催されました。　これは、紙、布、フォイル、フィルム、鋼帯といった、薄くて長い材料を加工して付加価値の高い製品を作る企業や、これらを製造・検査する装置に関係する企業が一堂に会する展示会です。　当日は、ナノテクや新電力、スマートエネルギーなど、8つの展示会も同時に行われましたので、約4.4万人の来訪者で賑わいました。

■多層管　二種類以上の異なる基材を、同心円上に巻き上げた巻き芯です。　タフな内層とデリケートな表面をあわせもつ巻き芯、あるいは軽量化のため内層に軽い基材を巻き上げた巻き芯など、積層管を巻き芯にご採用いただくメリットのひとつです。

■最適な巻き芯をご提案　前ページにある熱硬化性樹脂積層管の製造方法をご覧のごとく、利昌工業もまた100年近くの社歴を重ねるコンバーティング業者です。　さらに、これまでのご採用実績を通して積み重ねた豊富な知見と経験をもとに、お客様ごとに異なるご要望に沿って、最適な巻き芯をご提案することができます。　お気軽にご相談いただきたく、お待ちしております。

■展示サンプル　リショーライト積層管の巻き芯をご利用いただく例として、㈱セイワ様より「KS　エアーフリクションシャフト」を貸与いただきました。　この場をお借りして御礼申し上げます

■熱硬化性樹脂積層管の巻き芯を展示　リショーライト熱硬化性樹脂積層管は、創業まもない頃からの商品です。当初は変圧器の巻線まわりの絶縁用途が主流でしたが、樹脂パイプでありながら、強度をはじめ耐熱性、耐薬品性にも優れますので、最近は、工業用の巻き芯として多くのご採用を賜っております。　当日は「新機能性材料展」のエリアに展示小間を構え、さまざまなタイプの巻き芯をコン

■二重管　チャックの径に合わせた内層管と、所定の外径、あるいは巻き取る材料に相応しい表面状態に仕上げた外層管を、フランジでカップリングした中空構造の巻き芯です。　巻き芯のインチアップと軽量化が同時に実現

▲当社展示小間

Convertech Japan 2018

〈 高機能巻き芯を展示 〉新機能性材料展に出展しました

コンバーティングテクノロジー総合展コンバーティングテクノロジー総合展

Various types of High performance roll cores for converting process ,made of RISHOLITE laminated thermosetting tubes ,were exhibited at Convertech Japan 2018 held in Tokyo Big Sight.

今月の表紙

今月の表紙

ＦＲＰの巻き芯

解決します！解決します！解決します！

コストダウンしたい軽くしたい

巻き径を変更したい巻き取り量を増やしたいシワ不良を減らしたい

東　京大　阪名古屋

URL: http://www.risho.co.jp/ Mailto:info@risho.co.jp

：☎03-3272-3771：☎06-6345-8334：☎052-582-2971

新機能性材料展に出展しました

バーティング業界の皆様にご覧いただきました。　主な展示品をご紹介します。

▲熱硬化性樹脂積層管の製造方法（イメージ）

▲二層管のイメージ

▲二重管のイメージ

▲各種の二重管　中央はスケルトンサンプル ▲KS エアーフリクションシャフト　ご提供：㈱セイワ様

▲二層管

外層：ガラスエポキシ内層：紙フェノール（原色）

外層：紙フェノール（黒色）内層：ガラスエポキシ

繊維強化基材FRP prepreg

鉄芯Mandrel

巻き上げRoll-up

しますので、薄物の材料を巻き取る際のシワ不良対策に好適です。

フランジ Flange

リブ Rib

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Risho Now

■4.4万人の来訪者で賑わう　去る2月14日（水）から３日間、東京ビッグサイトにて、コンバーティングテクノロジー総合展が開催されました。　これは、紙、布、フォイル、フィルム、鋼帯といった、薄くて長い材料を加工して付加価値の高い製品を作る企業や、これらを製造・検査する装置に関係する企業が一堂に会する展示会です。　当日は、ナノテクや新電力、スマートエネルギーなど、8つの展示会も同時に行われましたので、約4.4万人の来訪者で賑わいました。

■多層管　二種類以上の異なる基材を、同心円上に巻き上げた巻き芯です。　タフな内層とデリケートな表面をあわせもつ巻き芯、あるいは軽量化のため内層に軽い基材を巻き上げた巻き芯など、積層管を巻き芯にご採用いただくメリットのひとつです。

■最適な巻き芯をご提案　前ページにある熱硬化性樹脂積層管の製造方法をご覧のごとく、利昌工業もまた100年近くの社歴を重ねるコンバーティング業者です。　さらに、これまでのご採用実績を通して積み重ねた豊富な知見と経験をもとに、お客様ごとに異なるご要望に沿って、最適な巻き芯をご提案することができます。　お気軽にご相談いただきたく、お待ちしております。

■展示サンプル　リショーライト積層管の巻き芯をご利用いただく例として、㈱セイワ様より「KS　エアーフリクションシャフト」を貸与いただきました。　この場をお借りして御礼申し上げます

■熱硬化性樹脂積層管の巻き芯を展示　リショーライト熱硬化性樹脂積層管は、創業まもない頃からの商品です。当初は変圧器の巻線まわりの絶縁用途が主流でしたが、樹脂パイプでありながら、強度をはじめ耐熱性、耐薬品性にも優れますので、最近は、工業用の巻き芯として多くのご採用を賜っております。　当日は「新機能性材料展」のエリアに展示小間を構え、さまざまなタイプの巻き芯をコン

■二重管　チャックの径に合わせた内層管と、所定の外径、あるいは巻き取る材料に相応しい表面状態に仕上げた外層管を、フランジでカップリングした中空構造の巻き芯です。　巻き芯のインチアップと軽量化が同時に実現

▲当社展示小間

Convertech Japan 2018

〈 高機能巻き芯を展示 〉新機能性材料展に出展しました

コンバーティングテクノロジー総合展コンバーティングテクノロジー総合展

Various types of High performance roll cores for converting process ,made of RISHOLITE laminated thermosetting tubes ,were exhibited at Convertech Japan 2018 held in Tokyo Big Sight.

今月の表紙

今月の表紙

ＦＲＰの巻き芯

解決します！解決します！解決します！

コストダウンしたい軽くしたい

巻き径を変更したい巻き取り量を増やしたいシワ不良を減らしたい

東　京大　阪名古屋

URL: http://www.risho.co.jp/ Mailto:info@risho.co.jp

：☎03-3272-3771：☎06-6345-8334：☎052-582-2971

新機能性材料展に出展しました

バーティング業界の皆様にご覧いただきました。　主な展示品をご紹介します。

▲熱硬化性樹脂積層管の製造方法（イメージ）

▲二層管のイメージ

▲二重管のイメージ

▲各種の二重管　中央はスケルトンサンプル ▲KS エアーフリクションシャフト　ご提供：㈱セイワ様

▲二層管

外層：ガラスエポキシ内層：紙フェノール（原色）

外層：紙フェノール（黒色）内層：ガラスエポキシ

繊維強化基材FRP prepreg

鉄芯Mandrel

巻き上げRoll-up

しますので、薄物の材料を巻き取る際のシワ不良対策に好適です。

フランジ Flange

リブ Rib

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Risho Now

■11万人以上の来訪で賑わう　去る1月17日（水）から３日間、東京ビッグサイトにて、オートモーティブワールド　国際カーエレクトロニクス技術展が開催されました。　当日はネプコンジャパン、スマート工場EXPOといった展示会も同時に開催されましたので、11万人以上のご来訪で賑わいました。

■ＰＴＦＥ基板と同等の性能を実現　低伝送損失プリント配線板材料　CS-3379M　ミリ波のような高周波の信号を、より早く、より多く伝えるという意味での「低伝送損失」性を備えたプリント配線板材料です。　従来品で基地局アンテナ基板などに多くのご採用を賜るCS-3376Gに比べ、誘電正接(Df)の値を大幅に低減することで、高価なPTFE基板と同等の低伝送損失特性を実現しました。

　LED部品を搭載するための白色プリント配線板材料です。熱伝導率は1.3W/mKですが、0.1mmの薄板でご提供できるため、場合によってはスペック以上の放熱性能を発揮します。　また0.1mmの薄板にすると曲面に沿った適用も可能で、多くのご愛顧を賜っております。

■自動車業界向け展示会に出展　利昌工業も、自動車の電動化・電子制御化が急速に進展するのに鑑み、各種ランプ用のLED基板、レーダ用の低伝送損失基板、センサー用の黒色基板、あるいは電力変換器用の高熱伝導基板など、車載機器に向けて開発したプリント配線板材料を、自動車業界の皆様にご覧いただきました。

■熱伝導率=10W/mKを実現した7210系樹脂　10W/mKの熱伝導率、Tg=270℃の高耐熱性、さらに0.12mmの厚みでも5000ボルトの電圧に耐える絶縁信頼性を兼ね備えたプリント配線板材料用の樹脂です。　これをベースに、アルミベース基板材料(AC-7210)、接着シート(AD-7210)、そして樹脂つ

■光を通さない黒色プリント配線板材料　CS-3667B

■展示用サンプル　0.1mmの薄板にしても、可視領域はもとより、光学式センサーによく利用される近赤外領域の光も透過しない黒色のプリント配線板材料です。　センサーを構成する発光部品と受光部品は、非常に近接して搭載されるため、光学的に隔離

■薄くて曲る白色プリント配線板材料　CS-3945

▲当社展示小間

CAR-ELE JAPAN 2018

車載機器用プリント配線板材料を展示カーエレクトロニクス技術展に出展しましたカーエレクトロニクス技術展に出展しました

RISHOLITE PWB materials for automotive equipment were exhibited at Automotive Electronics Technology Expo 2018(CAR-ELE JAPAN) held in Tokyo Big Sight.

▲車載機器用のプリント配線板材料を展示しました

▲AD-7210　接着シート

▲CD-7210　樹脂つき銅箔

▲部品埋め込み性　

▲CS-3379M　Dk=3.2 / Df=0.0015　(@10GHz)

▲PTFE基板と同等の低伝送損失特性を実現しました

▲AC-7210　アルミベース基板材料

き銅箔(CD-7210)といったプリント配線板材料をラインナップしております。

▲はんだクラックが生じるイメージと　その対策

▲0.1mm厚にすると曲面に沿っ　た適用が可能です。

▼0.1mm厚のサンプルを4灯で光束100ルーメンのLEDモジュールに　かざしたようす

▼はんだクラック性評価試験の結果　-40℃⇔125℃×1000サイクル処理後

▲CS-3667B ▲比較の黒色基板材料

▲AC-7303 ▲比較のアルミベース材

▲多くのご来訪を賜り、まことにありがとうございました

▲AC-7210の加工品　ご提供：アロー産業㈱様

　発熱部品を搭載するアルミベース基板材料は、熱によりアルミ板が膨張と収縮を繰り返すと、はんだつけ部にクラックが生じます。　AC-7303の絶縁層は、非常にしなやかですので、アルミの膨張・収縮を吸収することではんだクラックの発生を抑えます。

■はんだクラック対策に好適　しなやかな絶縁層をもつAC-7303

-10-9-8-7-6-5-4-3-2-100 10 20 30 40 50 60

伝送損失　(dB/100mm)

Transmission loss

Frequency（GHz）

CS-3379M

PTFE

■部品埋め込み性に優れた高耐熱PWB材料　CS-3305K(CCL) / ES-3310K(Prepreg)　Tgが300℃以上となる高耐熱プリント配線板で

す。樹脂に充填剤（フィラー）を含みませんので、部品の埋め込み性に優れます。　下の写真は、部品に見立てた厚さ105μmの銅箔を埋め込んだものです。

105μm 銅箔

ES-3310K 0.06mm prepreg 1ply

することで誤作動を防ぐ用途にご提案しました。

熱膨張

7303系樹脂

従来の樹脂

Solution！

絶縁層Insulationlayer

はんだSolder

電子部品Electronic component

回路Circuit

アルミ板 Aluminum plate

はんだクラックSolder crack

熱膨張Thermal expansion

　この度の展示会では、アロー産業株式会社様に展示用の加工サンプルを製作いただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。　主な展示品をご紹介いたします。

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Risho Now

■11万人以上の来訪で賑わう　去る1月17日（水）から３日間、東京ビッグサイトにて、オートモーティブワールド　国際カーエレクトロニクス技術展が開催されました。　当日はネプコンジャパン、スマート工場EXPOといった展示会も同時に開催されましたので、11万人以上のご来訪で賑わいました。

■ＰＴＦＥ基板と同等の性能を実現　低伝送損失プリント配線板材料　CS-3379M　ミリ波のような高周波の信号を、より早く、より多く伝えるという意味での「低伝送損失」性を備えたプリント配線板材料です。　従来品で基地局アンテナ基板などに多くのご採用を賜るCS-3376Gに比べ、誘電正接(Df)の値を大幅に低減することで、高価なPTFE基板と同等の低伝送損失特性を実現しました。

　LED部品を搭載するための白色プリント配線板材料です。熱伝導率は1.3W/mKですが、0.1mmの薄板でご提供できるため、場合によってはスペック以上の放熱性能を発揮します。　また0.1mmの薄板にすると曲面に沿った適用も可能で、多くのご愛顧を賜っております。

■自動車業界向け展示会に出展　利昌工業も、自動車の電動化・電子制御化が急速に進展するのに鑑み、各種ランプ用のLED基板、レーダ用の低伝送損失基板、センサー用の黒色基板、あるいは電力変換器用の高熱伝導基板など、車載機器に向けて開発したプリント配線板材料を、自動車業界の皆様にご覧いただきました。

■熱伝導率=10W/mKを実現した7210系樹脂　10W/mKの熱伝導率、Tg=270℃の高耐熱性、さらに0.12mmの厚みでも5000ボルトの電圧に耐える絶縁信頼性を兼ね備えたプリント配線板材料用の樹脂です。　これをベースに、アルミベース基板材料(AC-7210)、接着シート(AD-7210)、そして樹脂つ

■光を通さない黒色プリント配線板材料　CS-3667B

■展示用サンプル　0.1mmの薄板にしても、可視領域はもとより、光学式センサーによく利用される近赤外領域の光も透過しない黒色のプリント配線板材料です。　センサーを構成する発光部品と受光部品は、非常に近接して搭載されるため、光学的に隔離

■薄くて曲る白色プリント配線板材料　CS-3945

▲当社展示小間

CAR-ELE JAPAN 2018

車載機器用プリント配線板材料を展示カーエレクトロニクス技術展に出展しましたカーエレクトロニクス技術展に出展しました

RISHOLITE PWB materials for automotive equipment were exhibited at Automotive Electronics Technology Expo 2018(CAR-ELE JAPAN) held in Tokyo Big Sight.

▲車載機器用のプリント配線板材料を展示しました

▲AD-7210　接着シート

▲CD-7210　樹脂つき銅箔

▲部品埋め込み性　

▲CS-3379M　Dk=3.2 / Df=0.0015　(@10GHz)

▲PTFE基板と同等の低伝送損失特性を実現しました

▲AC-7210　アルミベース基板材料

き銅箔(CD-7210)といったプリント配線板材料をラインナップしております。

▲はんだクラックが生じるイメージと　その対策

▲0.1mm厚にすると曲面に沿っ　た適用が可能です。

▼0.1mm厚のサンプルを4灯で光束100ルーメンのLEDモジュールに　かざしたようす

▼はんだクラック性評価試験の結果　-40℃⇔125℃×1000サイクル処理後

▲CS-3667B ▲比較の黒色基板材料

▲AC-7303 ▲比較のアルミベース材

▲多くのご来訪を賜り、まことにありがとうございました

▲AC-7210の加工品　ご提供：アロー産業㈱様

　発熱部品を搭載するアルミベース基板材料は、熱によりアルミ板が膨張と収縮を繰り返すと、はんだつけ部にクラックが生じます。　AC-7303の絶縁層は、非常にしなやかですので、アルミの膨張・収縮を吸収することではんだクラックの発生を抑えます。

■はんだクラック対策に好適　しなやかな絶縁層をもつAC-7303

-10-9-8-7-6-5-4-3-2-100 10 20 30 40 50 60

伝送損失　(dB/100mm)

Transmission loss

Frequency（GHz）

CS-3379M

PTFE

■部品埋め込み性に優れた高耐熱PWB材料　CS-3305K(CCL) / ES-3310K(Prepreg)　Tgが300℃以上となる高耐熱プリント配線板で

す。樹脂に充填剤（フィラー）を含みませんので、部品の埋め込み性に優れます。　下の写真は、部品に見立てた厚さ105μmの銅箔を埋め込んだものです。

105μm 銅箔

ES-3310K 0.06mm prepreg 1ply

することで誤作動を防ぐ用途にご提案しました。

熱膨張

7303系樹脂

従来の樹脂

Solution！

絶縁層Insulationlayer

はんだSolder

電子部品Electronic component

回路Circuit

アルミ板 Aluminum plate

はんだクラックSolder crack

熱膨張Thermal expansion

　この度の展示会では、アロー産業株式会社様に展示用の加工サンプルを製作いただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。　主な展示品をご紹介いたします。

アルミ板 Aluminum

6 7

7210系樹脂（完全硬化・C-stage）銅箔Cu foil銅箔Cu foil

銅箔Cu foil銅箔Cu foil

PETフィルム

PETフィルム

PETフィルム

7210系樹脂（半硬化・Ｂ-stage）

7210系樹脂（半硬化・Ｂ-stage）

Products News 242Products News 242

■高熱伝導、高耐熱、さらに高絶縁　このたび利昌工業では、10W/m・Kの熱伝導率に加え、270℃のガラス転移温度（Tg）、さらには0.12mmの厚みでも5000ボルトの高電圧に耐える7210系樹脂を開発しました。　高輝度LEDや電力変換用半導体といった、稼働時に高い熱を伴う部品を搭載する基板にご採用いただきたく、ラインナップや仕様、これまでに取得した試験データなどをご案内いたします。

■標準仕様　標準仕様は下記の通りです。このほか個別のご相談にも、できるかぎり対応したいと存じます。

■長期耐熱信頼性　7210系樹脂には高熱伝導性と、高絶縁信頼性に加え、自動車のエンジンルーム内のような高温下での使用を想定し、ガラス転移温度が270℃

　アルミ板の表面に7 2 1 0系樹脂を配した、AC-7210（アルミ板厚=1mm）を試料とし、厚みが120μmである樹脂層の絶縁破壊電圧を測定（JIS C2110に準拠）しました。　その結果、平均5.1キロボルト、標準偏差0.34の値を示しました。

■パワーモジュール基板へのご提案　下の図は、セラミック基板を用いたパワーモジュールと、利昌工業がご提案する樹脂つき銅箔CD-7210を基板としたパワーモジュールのイメージです。　7210系樹脂の熱伝導率は10W/m・K。これに対し酸化アルミ系のセラミック基板のそれは32W/m・K程度です。ただ7210系樹脂の標準厚みは0.12mmと、セラミックス基板の3分の1程度にできます。これにより「熱の抜け」が良く、セラミックス基板と同等程度の放熱効果を発揮することができます。　また7210系樹脂は、それ自身が「接着剤」でもありますので、極薄の回路を直接、放熱フィンに張りつけることで放熱経路を大幅に短縮（薄く）できます。　薄型化により放熱効率が向上

　7210系樹脂をベースに、アルミベース基板材料（AC-7210）、樹脂つき銅箔（CD-7210）、そして接着シート（AD-7210）をラインナップして、基板の放熱設計をマルチにサポートいたします。　先に開発した、熱伝導率8W/m・Kの7208系樹脂ではご用意できなかった接着シートもラインナップしておりますので、両面接着が必要な用途にもご採用いただきたく、ご案内いたします。

高熱伝導(10W/m・K) / 高耐熱(270℃) / 高絶縁(5kV)7210系樹脂を新開発

Bonding sheet

Resin Coated Copper

接着シートAD-7210 樹脂つき銅箔

CD-7210Aluminum base PWB material

アルミベース基板材料AC-7210

　　パワーモジュー

ル基板向けに

多彩なラインナップ

でご提案

　　パワーモジュー

ル基板向けに

多彩なラインナップ

でご提案

0

2

4

6

8

10

3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0 6.5 7.0

▼絶縁破壊電圧　絶縁層の厚さ:120μm

▼絶縁破壊電圧と銅箔引き剥がし強度　175℃×3000時間処理後

〈 利昌工業のご提案 〉

▼一般特性　General properties

▼試験機器

絶縁破壊電圧 Breakdown voltage (kV)

頻度 Frequencey (回)

―

― ― 1.0, 1.5, 2.0

120

35, 70, 105

340×510 510×510など

絶縁層厚み（µm）Thick.of resin layer

銅箔厚み（µm）Thick. of Copper foil

アルミ厚み（mm）Thick. of Aluminum

寸法（mm）Dimensions

接着シート材料AD-7210Bonding sheet

樹脂付き銅箔CD-7210Resin Coated Cu

アルミベース基板材料AC-7210Al base PWB

n=50Ave=5.1kV

Item

AD-7210接着シート材料

CD-7210樹脂つき銅箔

AC-7210アルミベース基板材料

構成Composition

試験機器

昇圧速度

漏れ電流の閾値

耐電圧試験機TOS5101

菊水電子工業製

500V/sec

10mA

(DMA)という高耐熱性も付与しています。　この高耐熱性が長期にわたり安定的に発揮されるのかを調べるため、AC-7210を175℃の雰囲気に3000時間置いた後、絶縁破壊電圧と銅箔引き剥がし強さ(Cu:35µｍ)を測定しました。　試験の結果、どちらの項目も初期の値から大きな低下は見られない事を確認しました。

0.0

0.4

0.8

1.2

1.6

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

0 500 1000 1500 2000 2500 3000

絶縁破壊電圧銅箔引き剥がし強さ

処理時間 Time (h)

銅箔引き剥がし強さ Peel strength (kN/m)

絶縁破壊電圧 Breakdown voltage (kV)

すれば、放熱フィンを薄くしたり、フィンの枚数を減らしたりすることで、パワーモジュールのコンパクト化にも貢献できるものと思われます。　電力変換用半導体の材料は、これまでのSi（シリコン）系からSiC（シリコンカーバイド）系へと移行しつつあります。SiC系半導体のジャンクション温度は250℃程度になりますが、7210系樹脂は、270℃のガラス転移温度を有しておりますので、是非ご検討いただきたくご提案申し上げます。

単位Unit

測定結果Results 備考

W/m･K 10

℃ 270

14／31ppm/℃

kV

― V-0Equiv.

sec 300<

5.0

ピール強度(Cu:35µm)Peel strength

kN/m 1.1

試験項目Test items

熱膨張係数Z方向(α1／α2)Coefficient ofthermalexpansion

ガラス転移温度(DMA法)Glass transttion temp.

熱伝導率(フラッシュ法)Thermal conductivity

難燃性(UL94)UL flammability

はんだ耐熱性280℃フロートSolder limit

絶縁破壊電圧Breakdown voltage

アルミベース基板で評価

絶縁層部分のみで評価

電力変換用半導体

銅板 セラミックス基板熱伝導性材料放熱フィン

電力変換用半導体

▲CD-7210を用いたパワー半導体モジュール　のイメージ （利昌工業のご提案）

▲セラミックス基板を用いた パワー半導体　モジュールのイメージ

0.1mm銅箔0.12mm樹脂層

■ラインナップ

■絶縁破壊電圧

アルミ板 Aluminum

6 7

7210系樹脂（完全硬化・C-stage）銅箔Cu foil銅箔Cu foil

銅箔Cu foil銅箔Cu foil

PETフィルム

PETフィルム

PETフィルム

7210系樹脂（半硬化・Ｂ-stage）

7210系樹脂（半硬化・Ｂ-stage）

Products News 242Products News 242

■高熱伝導、高耐熱、さらに高絶縁　このたび利昌工業では、10W/m・Kの熱伝導率に加え、270℃のガラス転移温度（Tg）、さらには0.12mmの厚みでも5000ボルトの高電圧に耐える7210系樹脂を開発しました。　高輝度LEDや電力変換用半導体といった、稼働時に高い熱を伴う部品を搭載する基板にご採用いただきたく、ラインナップや仕様、これまでに取得した試験データなどをご案内いたします。

■標準仕様　標準仕様は下記の通りです。このほか個別のご相談にも、できるかぎり対応したいと存じます。

■長期耐熱信頼性　7210系樹脂には高熱伝導性と、高絶縁信頼性に加え、自動車のエンジンルーム内のような高温下での使用を想定し、ガラス転移温度が270℃

　アルミ板の表面に7 2 1 0系樹脂を配した、AC-7210（アルミ板厚=1mm）を試料とし、厚みが120μmである樹脂層の絶縁破壊電圧を測定（JIS C2110に準拠）しました。　その結果、平均5.1キロボルト、標準偏差0.34の値を示しました。

■パワーモジュール基板へのご提案　下の図は、セラミック基板を用いたパワーモジュールと、利昌工業がご提案する樹脂つき銅箔CD-7210を基板としたパワーモジュールのイメージです。　7210系樹脂の熱伝導率は10W/m・K。これに対し酸化アルミ系のセラミック基板のそれは32W/m・K程度です。ただ7210系樹脂の標準厚みは0.12mmと、セラミックス基板の3分の1程度にできます。これにより「熱の抜け」が良く、セラミックス基板と同等程度の放熱効果を発揮することができます。　また7210系樹脂は、それ自身が「接着剤」でもありますので、極薄の回路を直接、放熱フィンに張りつけることで放熱経路を大幅に短縮（薄く）できます。　薄型化により放熱効率が向上

　7210系樹脂をベースに、アルミベース基板材料（AC-7210）、樹脂つき銅箔（CD-7210）、そして接着シート（AD-7210）をラインナップして、基板の放熱設計をマルチにサポートいたします。　先に開発した、熱伝導率8W/m・Kの7208系樹脂ではご用意できなかった接着シートもラインナップしておりますので、両面接着が必要な用途にもご採用いただきたく、ご案内いたします。

高熱伝導(10W/m・K) / 高耐熱(270℃) / 高絶縁(5kV)7210系樹脂を新開発

Bonding sheet

Resin Coated Copper

接着シートAD-7210 樹脂つき銅箔

CD-7210Aluminum base PWB material

アルミベース基板材料AC-7210

　　パワーモジュー

ル基板向けに

多彩なラインナップ

でご提案

　　パワーモジュー

ル基板向けに

多彩なラインナップ

でご提案

0

2

4

6

8

10

3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0 6.5 7.0

▼絶縁破壊電圧　絶縁層の厚さ:120μm

▼絶縁破壊電圧と銅箔引き剥がし強度　175℃×3000時間処理後

〈 利昌工業のご提案 〉

▼一般特性　General properties

▼試験機器

絶縁破壊電圧 Breakdown voltage (kV)

頻度 Frequencey (回)

―

― ― 1.0, 1.5, 2.0

120

35, 70, 105

340×510 510×510など

絶縁層厚み（µm）Thick.of resin layer

銅箔厚み（µm）Thick. of Copper foil

アルミ厚み（mm）Thick. of Aluminum

寸法（mm）Dimensions

接着シート材料AD-7210Bonding sheet

樹脂付き銅箔CD-7210Resin Coated Cu

アルミベース基板材料AC-7210Al base PWB

n=50Ave=5.1kV

Item

AD-7210接着シート材料

CD-7210樹脂つき銅箔

AC-7210アルミベース基板材料

構成Composition

試験機器

昇圧速度

漏れ電流の閾値

耐電圧試験機TOS5101

菊水電子工業製

500V/sec

10mA

(DMA)という高耐熱性も付与しています。　この高耐熱性が長期にわたり安定的に発揮されるのかを調べるため、AC-7210を175℃の雰囲気に3000時間置いた後、絶縁破壊電圧と銅箔引き剥がし強さ(Cu:35µｍ)を測定しました。　試験の結果、どちらの項目も初期の値から大きな低下は見られない事を確認しました。

0.0

0.4

0.8

1.2

1.6

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

0 500 1000 1500 2000 2500 3000

絶縁破壊電圧銅箔引き剥がし強さ

処理時間 Time (h)

銅箔引き剥がし強さ Peel strength (kN/m)

絶縁破壊電圧 Breakdown voltage (kV)

すれば、放熱フィンを薄くしたり、フィンの枚数を減らしたりすることで、パワーモジュールのコンパクト化にも貢献できるものと思われます。　電力変換用半導体の材料は、これまでのSi（シリコン）系からSiC（シリコンカーバイド）系へと移行しつつあります。SiC系半導体のジャンクション温度は250℃程度になりますが、7210系樹脂は、270℃のガラス転移温度を有しておりますので、是非ご検討いただきたくご提案申し上げます。

単位Unit

測定結果Results 備考

W/m･K 10

℃ 270

14／31ppm/℃

kV

― V-0Equiv.

sec 300<

5.0

ピール強度(Cu:35µm)Peel strength

kN/m 1.1

試験項目Test items

熱膨張係数Z方向(α1／α2)Coefficient ofthermalexpansion

ガラス転移温度(DMA法)Glass transttion temp.

熱伝導率(フラッシュ法)Thermal conductivity

難燃性(UL94)UL flammability

はんだ耐熱性280℃フロートSolder limit

絶縁破壊電圧Breakdown voltage

アルミベース基板で評価

絶縁層部分のみで評価

電力変換用半導体

銅板 セラミックス基板熱伝導性材料放熱フィン

電力変換用半導体

▲CD-7210を用いたパワー半導体モジュール　のイメージ （利昌工業のご提案）

▲セラミックス基板を用いた パワー半導体　モジュールのイメージ

0.1mm銅箔0.12mm樹脂層

■ラインナップ

■絶縁破壊電圧

8 9

注）本稿は、利昌工業（株）代表取締役会長兼CEO利倉晄一　 が社内の会議等で発言したことを社員が記録したもので、　 社内報に掲載したものを一部転載させていただきました。

【 かけがえのない人 】☆この人は、この部署にとって、かけがえのない人であって絶対動かすわけにはいかない…人事で、こんな考え方をする人がいますが、人間はかならず順番に死んで行くわけですから、このような考え方は間違っています。　かわりはあるのです｡信長が死んだら秀吉が出てきます。秀吉が死ぬと家康が出てきます。　誰が死んでも、かわりはあるといいますか、かわりをつくらなければならないわけで、かけがえのない人などと、こだわっているようでは人事はできません。　私の経験では、どうかなーと多少躊躇した人でも、そのポストにつけると、責任感のある人に限りますが、サマになってくるものです。

【 リーダー 】☆リーダーは人に好かれるはずがありません。イヤなことも言わねばならぬのがリーダーですから、人に好かれるはずがありません。　しかし、誰に対しても公平、公正で、人から信頼されないとリーダーは務まりません。

【 社歌の制定 】☆「五指の弾くは、一挙にしかず」という言葉があります。　５本の指をばらばらに一本ずつ弾いても、握りこぶしで一度叩いたのには及ばないという意味です。個々ばらばらの力は、団結した力には及びません。組織というものはそこに属する人が一致団結し、気持ちを高めることによって、より大きな成果を発揮することができます。　そういう願いをこめて、当社は1971（昭和46）年の創業50周年を機に社歌をつくりました。

　当時は社歌をつくるのが流行りといっては、おかしいかも知れませんが、多くの会社で社歌がつくられました。　傾向を見てみますと、その時の売れっ子の作詞家や作曲家に依願されるケースがよくみられました。後に、その作詞家なり作曲家が不祥事を起こしたり、新聞沙汰になったり、といったケースがありました。　私が考えたことは、作詞あるいは作曲された人が、後で事件を起こす、あるいは事件に巻き込まれるようなことがあると、従業員がそれを歌うことができるだろうか？ということでした。　そんな思いがあって、依頼する作詞家と作曲家については、この点に留意しました。ある程度お歳をめしていて、評価の確定している人を選びました。　作詞をお願いしたのは藤浦洸（ふじうら　こう）さん。美空ひばりの『東京キッド』など有名歌手の歌を数多くお作りになっており、テレビにもよく出ておられました。勲三等瑞宝章を受章されており、私が作詞をお願いした時は73歳になっておられました。　作曲をお願いしたのは小関裕而（こせき　ゆうじ）さんです。クラシックからポピュラーに転身された方で、伊藤久男の『イヨマンテの夜』や阪神タイガースの『六甲おろし』など馴染みのある曲が沢山あります。小関さんも勲三等瑞宝章を受章されており、依頼した時は63歳になっておられました。　お二人とも立派な方で、お引き受けする前に経営者の方に一度お会いしたいと、わざわざ大阪までこられました。利倉さんの話を聞いて…その上で決めましょうということでした。　幸い、心よく引き受けて頂いたわけですが、

藤浦さんは、当社の応接室に掲げてあった「企業理念」をみられ、それをちょこっとメモされていたのが印象的でした。　できあがった社歌には、企業理念の精神がちゃんと折り込まれており、企業理念と整合性のある社歌をつくって頂きました。

【 私の経営 】☆私が先代から経営を引き継いだのは1961（昭和36）年で、利昌工業創業40周年の年でした。　前にも述べたことですが、その時私は、この会社を守るために三つの誓いを立てました。　それは、むこう60年間、創業100周年まで…①自主独立で行く…つまり他人の資本はいれない、他に助けを求めない。②会社の資産は売らない…どんなに経営の苦しい時でも、資産を売却して、つじつまを合わすことはしない。③リストラをしない…会社の不況を理由に、従業員を解雇しない。…この三つです。　運が良かったのでしょう、また従業員がよく協力してくれたお蔭だと思いますが、幸い、今日まで、私は三つの誓いを守ることができました。　しかし、これは100周年まで…としておりますから、あと３年という期限がついております。　世の中は急激に変化しておりますし、先の三つの誓いは、経営手法としては、手足を縛ったような状態ですから、自由度がありません。100年過ぎたら、その時の人が自由にやるべきだと思っています。　他人の資本を入れないというのも、これほどファンドが活躍している世の中ですから、会社を飛躍させる意味では、かた意地を張る心要はないでしょう。　会社の資産を売らないというのも、陳腐化しそうな資産なら、早く売って、別の資産に買い替えたほうが良いかも知れません。　リストラをしないといいましたが、それは雇用が企業の大きな使命の一つでしたし、リスト

ラする時は概ね不景気で、リストラされた人の再就職は非常に難しく、退職金の積み増しなど、あっというまに消えて行きました。しかし今はどうでしょうか？労働市場の流動性がよくなって、リストラされても、再就職に困らないという時代になってきました。　従って、私の三つの誓いは、私の代で終えて、後は自由にやってもらったらいい‥と思っています。

【 世の中変わった 】☆世の中が変わったなーとつくづく思ったのは先の冬季オリンピックです。　昔の感覚では、フィギュアスケートは女性がやるものと思っていました。一方、スピードスケートこそは力のスポーツで、男性というイメージです。　ところがフィギュアで金銀をとったのが男性で、スピードスケートで金銀銅をとったのが女性ですから、こんなことからも世の中変わったなーと実感しております。

【 変化の早さ 】☆デパートがスーパーやコンビニに負けたと言われました。その勝ち組のスーパーやコンビニが今度は、ネット通販などのラインビジネスに負かされようとしています。　電力も地産地消といって、各家庭や各事業所で発電するようになると、営営とインフラを築いてきた発電→送電→配電のシステムは大幅に減少して行くでしょう。それに関わっている電線やがいし、変圧器はどうなるのでしょう。　私達は材料屋ですが、将来の変化を見据えて適応できる新しい材料を開発して行くしか生き残る道はありません。

一隅の経営（112）利昌工業（株） 代表取締役会長兼CEO

利　倉　晄　一

8 9

注）本稿は、利昌工業（株）代表取締役会長兼CEO利倉晄一　 が社内の会議等で発言したことを社員が記録したもので、　 社内報に掲載したものを一部転載させていただきました。

【 かけがえのない人 】☆この人は、この部署にとって、かけがえのない人であって絶対動かすわけにはいかない…人事で、こんな考え方をする人がいますが、人間はかならず順番に死んで行くわけですから、このような考え方は間違っています。　かわりはあるのです｡信長が死んだら秀吉が出てきます。秀吉が死ぬと家康が出てきます。　誰が死んでも、かわりはあるといいますか、かわりをつくらなければならないわけで、かけがえのない人などと、こだわっているようでは人事はできません。　私の経験では、どうかなーと多少躊躇した人でも、そのポストにつけると、責任感のある人に限りますが、サマになってくるものです。

【 リーダー 】☆リーダーは人に好かれるはずがありません。イヤなことも言わねばならぬのがリーダーですから、人に好かれるはずがありません。　しかし、誰に対しても公平、公正で、人から信頼されないとリーダーは務まりません。

【 社歌の制定 】☆「五指の弾くは、一挙にしかず」という言葉があります。　５本の指をばらばらに一本ずつ弾いても、握りこぶしで一度叩いたのには及ばないという意味です。個々ばらばらの力は、団結した力には及びません。組織というものはそこに属する人が一致団結し、気持ちを高めることによって、より大きな成果を発揮することができます。　そういう願いをこめて、当社は1971（昭和46）年の創業50周年を機に社歌をつくりました。

　当時は社歌をつくるのが流行りといっては、おかしいかも知れませんが、多くの会社で社歌がつくられました。　傾向を見てみますと、その時の売れっ子の作詞家や作曲家に依願されるケースがよくみられました。後に、その作詞家なり作曲家が不祥事を起こしたり、新聞沙汰になったり、といったケースがありました。　私が考えたことは、作詞あるいは作曲された人が、後で事件を起こす、あるいは事件に巻き込まれるようなことがあると、従業員がそれを歌うことができるだろうか？ということでした。　そんな思いがあって、依頼する作詞家と作曲家については、この点に留意しました。ある程度お歳をめしていて、評価の確定している人を選びました。　作詞をお願いしたのは藤浦洸（ふじうら　こう）さん。美空ひばりの『東京キッド』など有名歌手の歌を数多くお作りになっており、テレビにもよく出ておられました。勲三等瑞宝章を受章されており、私が作詞をお願いした時は73歳になっておられました。　作曲をお願いしたのは小関裕而（こせき　ゆうじ）さんです。クラシックからポピュラーに転身された方で、伊藤久男の『イヨマンテの夜』や阪神タイガースの『六甲おろし』など馴染みのある曲が沢山あります。小関さんも勲三等瑞宝章を受章されており、依頼した時は63歳になっておられました。　お二人とも立派な方で、お引き受けする前に経営者の方に一度お会いしたいと、わざわざ大阪までこられました。利倉さんの話を聞いて…その上で決めましょうということでした。　幸い、心よく引き受けて頂いたわけですが、

藤浦さんは、当社の応接室に掲げてあった「企業理念」をみられ、それをちょこっとメモされていたのが印象的でした。　できあがった社歌には、企業理念の精神がちゃんと折り込まれており、企業理念と整合性のある社歌をつくって頂きました。

【 私の経営 】☆私が先代から経営を引き継いだのは1961（昭和36）年で、利昌工業創業40周年の年でした。　前にも述べたことですが、その時私は、この会社を守るために三つの誓いを立てました。　それは、むこう60年間、創業100周年まで…①自主独立で行く…つまり他人の資本はいれない、他に助けを求めない。②会社の資産は売らない…どんなに経営の苦しい時でも、資産を売却して、つじつまを合わすことはしない。③リストラをしない…会社の不況を理由に、従業員を解雇しない。…この三つです。　運が良かったのでしょう、また従業員がよく協力してくれたお蔭だと思いますが、幸い、今日まで、私は三つの誓いを守ることができました。　しかし、これは100周年まで…としておりますから、あと３年という期限がついております。　世の中は急激に変化しておりますし、先の三つの誓いは、経営手法としては、手足を縛ったような状態ですから、自由度がありません。100年過ぎたら、その時の人が自由にやるべきだと思っています。　他人の資本を入れないというのも、これほどファンドが活躍している世の中ですから、会社を飛躍させる意味では、かた意地を張る心要はないでしょう。　会社の資産を売らないというのも、陳腐化しそうな資産なら、早く売って、別の資産に買い替えたほうが良いかも知れません。　リストラをしないといいましたが、それは雇用が企業の大きな使命の一つでしたし、リスト

ラする時は概ね不景気で、リストラされた人の再就職は非常に難しく、退職金の積み増しなど、あっというまに消えて行きました。しかし今はどうでしょうか？労働市場の流動性がよくなって、リストラされても、再就職に困らないという時代になってきました。　従って、私の三つの誓いは、私の代で終えて、後は自由にやってもらったらいい‥と思っています。

【 世の中変わった 】☆世の中が変わったなーとつくづく思ったのは先の冬季オリンピックです。　昔の感覚では、フィギュアスケートは女性がやるものと思っていました。一方、スピードスケートこそは力のスポーツで、男性というイメージです。　ところがフィギュアで金銀をとったのが男性で、スピードスケートで金銀銅をとったのが女性ですから、こんなことからも世の中変わったなーと実感しております。

【 変化の早さ 】☆デパートがスーパーやコンビニに負けたと言われました。その勝ち組のスーパーやコンビニが今度は、ネット通販などのラインビジネスに負かされようとしています。　電力も地産地消といって、各家庭や各事業所で発電するようになると、営営とインフラを築いてきた発電→送電→配電のシステムは大幅に減少して行くでしょう。それに関わっている電線やがいし、変圧器はどうなるのでしょう。　私達は材料屋ですが、将来の変化を見据えて適応できる新しい材料を開発して行くしか生き残る道はありません。

一隅の経営（112）利昌工業（株） 代表取締役会長兼CEO

利　倉　晄　一

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10 11

▲CS-3379MDk=3.2 / Df=0.0015 (@10GHz)

▲CS-3379MDk=3.2 / Df=0.0015 (@10GHz)

We have developed PPE CCL, CS-3379M, with Low dielectric properties of Dk=3.2 / Df=0.0015 (@10GHz) for automotive Millimeter wave applications.CS-3379M is as excellent as PTFE CCLs in Low signal transmission property and furthermore could be released at nearly half price of PTFE CCLs.CS-3379M also could be bonded to other substrates with general PWB processing machines. We expect CS-3379M would be also used as substrates of 5G antennas, GPS antennas or satellite communications.

ミリ波レーダ基板向けに半額程度でご提供

■大容量化、高速化、そして高周波化　スマートフォンやタブレット型端末の急速な普及にともない、データ通信量は爆発的に増加しています。加えてその通信速度は、高速化の一途をたどっています。　さらに5世代移動通信（5G）、IoT、仮想現実（VR）、クラウド、自動運転といった分野では、使用される信号の周波数帯域がメガヘルツからギガヘルツ、さらにはミリ波帯へと移行しています。　このような情報処理の大容量化、高速化、そして高周波化に対応するため、プリント配線板材料にも信号をより速く、そしてより多く伝えるという意味での「低伝送損失」という特性が求められています。

■ミリ波帯のメリット・デメリット　自動車の衝突防止レーダでは、ミリ波帯（80GHz帯）が使用されております。これには以下のようなメリット・デメリットがあります。①従来の通信では使用されていない周波数であ　るため、帯域幅を広く取ることができ、データ　通信量を増やすことが可能。②電波の指向性が高いため、特定のエリアに絞　った通信に向く。③電波の指向性が高いため、障害物を回り込む　ことが難しく、また、遠方まで届かせることは　困難。④周波数が高いほど、プリント配線板材料の誘　電正接（Df）が大きくなり、信号の損失が大き　くなる。

■誘電特性の周波数依存性　周波数が上昇することで、誘電特性、すなわち比誘電率と誘電正接の値が、どのように変化するのか調べた結果が図1です。　CS-3379Mは周波数が上昇しても安定した誘電特性を示しているのが見て取れます。

■伝送損失の周波数依存性　信号の周波数を、30キガヘルツ以上というミリ波帯の領域に設定して、伝送損失の程度を調べた

■低伝送損失　PPE樹脂プリント配線板材料CS-3379Ｍ　これを受けて利昌工業では、従来品よりも誘電正接(Df)を大幅に低減することにより、PTFE基板に匹敵する低伝送損失の特性を実現した、ミリ波用途向けの熱硬化性PPE樹脂プリント配線板材料CS-3379Mを開発しましたので、ご紹介いたします。　CS-3379Mの特長は前ページのとおりです。以下にこれまで取得したデータをご紹介します。

◇誘電正接(Df)とは　プリント配線板の回路に電流（信号）が流れると、このエネルギーが絶縁板の樹脂の分子を振動させて熱が発生します。この現象は電子レンジのマイクロ波が、食品に含まれる水の分子を振動させて温めるのに似ています。　この際、発生する熱は、本来、信号として伝わるべきエネルギーで、この現象によって信号が損なわれる程度は「誘電正接(Df)」で表されます。　前述のように、信号の周波数は高くなる一方で、絶縁板の分子がより激しく振動すると、より多くの信号が損失されることになります。　これに対応するため高価なPTFE（フッ素樹脂）やLCP（液晶ポリマー樹脂）をベースにしたプリント配線板材料が多く用いられています。

■比誘電率(Dk)と誘電正接(Df)　プリント配線板材料に「低伝送損失」の特性を付与するためには、ベースとなる樹脂製の絶縁板が持つ「比誘電率（Dk）」と「誘電正接（Df）」という電気的特性値を小さくするのが効果的です。　そこで先ず、比誘電率（Dk）と誘電正接（Df）の

イメージについて、かなりおおまかにご説明いたします。

回路（銅箔）

電流（信号）

絶縁板（樹脂）

回路（銅箔）

電流（信号）

絶縁板（樹脂）

PTFE基板に匹敵

低伝送損失プリント配線板材料 CS-3379M低伝送損失プリント配線板材料 CS-3379M

＜CS-3379Mの特長＞● Dk=3.2 / Df=0.0015 (@10GHz)● ミリ波帯においてもPTFE基板と同等レベル　の低伝送損失性能を発揮● PTFE基板の半額程度の価格でご提供（予測）● 吸湿が少なく、安定した低伝送損失性能を　発揮● 低価格で複合基板が製作できる● 熱伝導率に優れる（0.6W/m・K）

◇比誘電率(Dk)とは　プリント配線板の回路（銅箔）に電流（信号）が流れると、その電子の一部が絶縁板の方へ誘（いざな）われるという現象が生じます。これは信号が回路を前進するスピードを減速させる方向に作用します。　またこれは、ガソリンのような液体、小麦粉のような紛体、あるいはガスのような気体など、あらゆる絶縁物（誘電体）に生じる物理的現象であ

り、さまざまな分野において対策が必要とされています。　絶縁物が電子を誘う程度は「誘電率」で表され、それぞれの絶縁物が固有の誘電率を持っていますので、大抵の場合は「真空の誘電率＝１」として、その比率である「比誘電率(Dk)」を用いて表されます。

信号の損失（斜線部）　☆損失の程度=誘導正接（Df）

▲誘電率のおおまかなイメージ

▲誘電正接のおおまかなイメージ

一部が絶縁板に誘（いざな）われる　☆誘う程度=誘電率

一部が熱となって損なわれる

信号の速度が遅くなる

分子の振動熱 熱

2.0

3.0

4.0

5.0

0 2 4 6 8 10

比誘電率Dk

周波数 Frequency (GHz)

▲比誘電率

▲誘電正接

図１　誘電特性の周波数依存性　　　 Df/Dk according to frequency

図2　試料の断面図　　　Cross section of Test piece

0.000

0.001

0.002

0.003

0.004

0.005

0 2 4 6 8 10

誘電正接Df

周波数 Frequency (GHz)

周波数(GHz)Frequency

CS-3379M

比誘電率 Dk

誘電正接 Df

1

3.18

0.0010

2

3.18

0.0011

3

3.17

0.0012

5

3.17

0.0013

10

3.16

0.0015

wa

t

板厚（ｔ）銅箔厚さ（ａ）ライン幅（ｗ）特性インピーダンス

：0.13mm：18μm：0.29mm：50Ω

Products News 243Products News 243

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▲CS-3379MDk=3.2 / Df=0.0015 (@10GHz)

▲CS-3379MDk=3.2 / Df=0.0015 (@10GHz)

We have developed PPE CCL, CS-3379M, with Low dielectric properties of Dk=3.2 / Df=0.0015 (@10GHz) for automotive Millimeter wave applications.CS-3379M is as excellent as PTFE CCLs in Low signal transmission property and furthermore could be released at nearly half price of PTFE CCLs.CS-3379M also could be bonded to other substrates with general PWB processing machines. We expect CS-3379M would be also used as substrates of 5G antennas, GPS antennas or satellite communications.

ミリ波レーダ基板向けに半額程度でご提供

■大容量化、高速化、そして高周波化　スマートフォンやタブレット型端末の急速な普及にともない、データ通信量は爆発的に増加しています。加えてその通信速度は、高速化の一途をたどっています。　さらに5世代移動通信（5G）、IoT、仮想現実（VR）、クラウド、自動運転といった分野では、使用される信号の周波数帯域がメガヘルツからギガヘルツ、さらにはミリ波帯へと移行しています。　このような情報処理の大容量化、高速化、そして高周波化に対応するため、プリント配線板材料にも信号をより速く、そしてより多く伝えるという意味での「低伝送損失」という特性が求められています。

■ミリ波帯のメリット・デメリット　自動車の衝突防止レーダでは、ミリ波帯（80GHz帯）が使用されております。これには以下のようなメリット・デメリットがあります。①従来の通信では使用されていない周波数であ　るため、帯域幅を広く取ることができ、データ　通信量を増やすことが可能。②電波の指向性が高いため、特定のエリアに絞　った通信に向く。③電波の指向性が高いため、障害物を回り込む　ことが難しく、また、遠方まで届かせることは　困難。④周波数が高いほど、プリント配線板材料の誘　電正接（Df）が大きくなり、信号の損失が大き　くなる。

■誘電特性の周波数依存性　周波数が上昇することで、誘電特性、すなわち比誘電率と誘電正接の値が、どのように変化するのか調べた結果が図1です。　CS-3379Mは周波数が上昇しても安定した誘電特性を示しているのが見て取れます。

■伝送損失の周波数依存性　信号の周波数を、30キガヘルツ以上というミリ波帯の領域に設定して、伝送損失の程度を調べた

■低伝送損失　PPE樹脂プリント配線板材料CS-3379Ｍ　これを受けて利昌工業では、従来品よりも誘電正接(Df)を大幅に低減することにより、PTFE基板に匹敵する低伝送損失の特性を実現した、ミリ波用途向けの熱硬化性PPE樹脂プリント配線板材料CS-3379Mを開発しましたので、ご紹介いたします。　CS-3379Mの特長は前ページのとおりです。以下にこれまで取得したデータをご紹介します。

◇誘電正接(Df)とは　プリント配線板の回路に電流（信号）が流れると、このエネルギーが絶縁板の樹脂の分子を振動させて熱が発生します。この現象は電子レンジのマイクロ波が、食品に含まれる水の分子を振動させて温めるのに似ています。　この際、発生する熱は、本来、信号として伝わるべきエネルギーで、この現象によって信号が損なわれる程度は「誘電正接(Df)」で表されます。　前述のように、信号の周波数は高くなる一方で、絶縁板の分子がより激しく振動すると、より多くの信号が損失されることになります。　これに対応するため高価なPTFE（フッ素樹脂）やLCP（液晶ポリマー樹脂）をベースにしたプリント配線板材料が多く用いられています。

■比誘電率(Dk)と誘電正接(Df)　プリント配線板材料に「低伝送損失」の特性を付与するためには、ベースとなる樹脂製の絶縁板が持つ「比誘電率（Dk）」と「誘電正接（Df）」という電気的特性値を小さくするのが効果的です。　そこで先ず、比誘電率（Dk）と誘電正接（Df）の

イメージについて、かなりおおまかにご説明いたします。

回路（銅箔）

電流（信号）

絶縁板（樹脂）

回路（銅箔）

電流（信号）

絶縁板（樹脂）

PTFE基板に匹敵

低伝送損失プリント配線板材料 CS-3379M低伝送損失プリント配線板材料 CS-3379M

＜CS-3379Mの特長＞● Dk=3.2 / Df=0.0015 (@10GHz)● ミリ波帯においてもPTFE基板と同等レベル　の低伝送損失性能を発揮● PTFE基板の半額程度の価格でご提供（予測）● 吸湿が少なく、安定した低伝送損失性能を　発揮● 低価格で複合基板が製作できる● 熱伝導率に優れる（0.6W/m・K）

◇比誘電率(Dk)とは　プリント配線板の回路（銅箔）に電流（信号）が流れると、その電子の一部が絶縁板の方へ誘（いざな）われるという現象が生じます。これは信号が回路を前進するスピードを減速させる方向に作用します。　またこれは、ガソリンのような液体、小麦粉のような紛体、あるいはガスのような気体など、あらゆる絶縁物（誘電体）に生じる物理的現象であ

り、さまざまな分野において対策が必要とされています。　絶縁物が電子を誘う程度は「誘電率」で表され、それぞれの絶縁物が固有の誘電率を持っていますので、大抵の場合は「真空の誘電率＝１」として、その比率である「比誘電率(Dk)」を用いて表されます。

信号の損失（斜線部）　☆損失の程度=誘導正接（Df）

▲誘電率のおおまかなイメージ

▲誘電正接のおおまかなイメージ

一部が絶縁板に誘（いざな）われる　☆誘う程度=誘電率

一部が熱となって損なわれる

信号の速度が遅くなる

分子の振動熱 熱

2.0

3.0

4.0

5.0

0 2 4 6 8 10比誘電率Dk

周波数 Frequency (GHz)

▲比誘電率

▲誘電正接

図１　誘電特性の周波数依存性　　　 Df/Dk according to frequency

図2　試料の断面図　　　Cross section of Test piece

0.000

0.001

0.002

0.003

0.004

0.005

0 2 4 6 8 10

誘電正接Df

周波数 Frequency (GHz)

周波数(GHz)Frequency

CS-3379M

比誘電率 Dk

誘電正接 Df

1

3.18

0.0010

2

3.18

0.0011

3

3.17

0.0012

5

3.17

0.0013

10

3.16

0.0015

wa

t

板厚（ｔ）銅箔厚さ（ａ）ライン幅（ｗ）特性インピーダンス

：0.13mm：18μm：0.29mm：50Ω

Products News 243Products News 243

12 13

■スルーホール信頼性　車載用機器に搭載されるプリント配線板材料は、その使用環境が過酷であることから、温度サイクル、つまり、高温と低温に繰り返し曝されても回路（特に垂直方向の）が断線しないという信頼性が、ご採用への必須条件となります。　そこで試料を、マイナス40℃の低温とプラス125℃の高温に、それぞれ30分間、交互に置くことを3000回繰り返しました。　試料には貫通穴（スルーホール）をあけ、その内壁には「めっき」を施してあります。内壁のめっきにクラックが発生すると、貫通穴の両端で測定した抵抗変化率(縦軸)の値が突出します。

結果が図3です。　図2には試料の断面図を示しました。　CS-3379Mは、高価なPTFE樹脂基板と同等の伝送損失を示していることが見て取れます。

■複合基板の製作が容易で低コスト■一般特性　General properties

■標準仕様

■まとめ

　ミリ波レーダの基板は、表層のアンテナ層はPTFE基板などの誘電特性に優れた材料をベースに、制御や電源のための基板は一般的な材料をベースに、それぞれ別の基板を製作して、両者を張り合わせた格好の複合基板になっています。　PTFE樹脂は焦げ付きが少ないフライパンの表面にも使用される樹脂ですから、レーダのアンテナ層にPTFE樹脂基板を採用すると、制御・電源基板との張りあわせの際、あるいはここにめっきを施す際、特別な加工が必要となり、コストも嵩みます。　これに対してCS-3379Mは、一般的なプリント配線板の加工機で、張り合わせや、めっき処理が可能ですので、コストの低減にも貢献します。

　CS-3379Mは、これまで携帯電話基地局のアンテナ基板などで多くのご愛顧を賜るCS-3376Gよりも、誘電正接、つまり信号の伝送損失を大幅に低減させた、高周波基板向けのプリント配線板材料です。　信号の伝送損失特性は、PTFE基板と同等で、価格は半額程度でご提供できるものと予想しております。　さらに、張り合わせや、めっき

　図4のごとく、3000サイクルを経ても、抵抗変化率の値は安定していますので、CS-3379Mは優れたスルーホール信頼性を有することが見て取れます。

-10-9-8-7-6-5-4-3-2-100 10 20 30 40 50 60

伝送損失　(dB/100mm)

Transmission loss

Frequency（GHz）

CS-3379M

PTFE

図3　伝送損失測定結果　　　Signal transmission loss according to frequency

図4　冷熱サイクル試験結果　　　Plated through hole reliability

-10%-5%0%5%10%15%20%25%30%

0 500 1000 1500 2000

公称厚さ(mm)Thick.with Cu

※実厚さは銅箔を含まない絶縁層厚さです。※詳細寸法につきましては別途ご相談ください。

※上記の数値は測定値の一例であり、保証値ではありません。

実厚さ（mm）Thick.without Cu

銅箔厚さ（μm)Thick.of Cu

2500 3000

抵抗変化率

◆試験条件CS-3379M 0.8mm厚18/18両面銅張積層板-40℃×30分⇔125℃×30分スルーホールめっき厚さ30μｍスルーホール径0.9mm穴数500

◆試験条件CS-3379M 0.8mm厚18/18両面銅張積層板-40℃×30分⇔125℃×30分スルーホールめっき厚さ30μｍスルーホール径0.9mm穴数500

0.13

0.26

0.39

0.52

0.78

0.13

0.26

0.39

0.52

0.78

サイクル数(回）Times of heat cycle

Ratio of resistace change（％）

12、18、35

といった加工を施す場合も、一般的な加工機で行うことができますので、製造コストの低減にも寄与できるものと期待しております。　ミリ波用途のほか、5Gアンテナや通信衛星、あるいはGPSアンテナの分野でも、ご利用いただ

けるものと期待しております。　今後はより高い周波帯においての誘電特性の測定を行い、さらにご需要家様のご要望を取り入れながら、特性データを充実させる所存です。　ご評価の機会を賜りたくお願いします。

薄くて曲るLED照明基板、LCDバックライト基板、自動車ランプ基板に好適

：大阪市北区堂島2-1-9：東京都中央区八重洲1-3-22：名古屋市中村区名駅南1-18-19

☎06（6345）8333☎03（3272）3771☎052（582）2971

曲面に沿って適用できます（厚さ0.1ｍｍ）

CS-3945

大 阪 本 社東 京 本 部名古屋支社URL: http://www.risho.co.jp/

薄板による熱抵抗の低減薄板による熱抵抗の低減

熱伝導率=1.3W/mk白色プリント配線板材料

項目Test items

条件Condition

単位Unit CS-3379M CS-3376G

－

℃

％

ppm/℃

MPa

GPa

kN/m

sec.

－

3.2

3.2

0.0010

0.0015

205

0.03

30

160/160

6/6

0.7

300＜

94V-0equiv.

3.1

3.1

0.0029

0.0046

200

0.12

90

360/310

12/11

1.3

300＜

94V-0

CS-3355T（FR-4.0）

4.2

－

0.022

－

150

0.13

65

670/550

23/21

1.6

300＜

94V-0

比誘電率Dielectric constant

誘電正接Dissipatipn factor

TgGrass transition temp.

吸水率Water absorption熱膨張係数

Coefficient of thermal expantion曲げ強さ

Flexural strength曲げ弾性率

Flexural modulusピール強度Peel strengthはんだ耐熱性Solder limit

耐燃性UL flammability

1GHz

10GHz

1GHz

10GHz

DMA

JIS

Z (α1)

Warp/Fill

Warp/Fill

18μｍ

260℃

UL法

Products News 243Products News 243

12 13

■スルーホール信頼性　車載用機器に搭載されるプリント配線板材料は、その使用環境が過酷であることから、温度サイクル、つまり、高温と低温に繰り返し曝されても回路（特に垂直方向の）が断線しないという信頼性が、ご採用への必須条件となります。　そこで試料を、マイナス40℃の低温とプラス125℃の高温に、それぞれ30分間、交互に置くことを3000回繰り返しました。　試料には貫通穴（スルーホール）をあけ、その内壁には「めっき」を施してあります。内壁のめっきにクラックが発生すると、貫通穴の両端で測定した抵抗変化率(縦軸)の値が突出します。

結果が図3です。　図2には試料の断面図を示しました。　CS-3379Mは、高価なPTFE樹脂基板と同等の伝送損失を示していることが見て取れます。

■複合基板の製作が容易で低コスト■一般特性　General properties

■標準仕様

■まとめ

　ミリ波レーダの基板は、表層のアンテナ層はPTFE基板などの誘電特性に優れた材料をベースに、制御や電源のための基板は一般的な材料をベースに、それぞれ別の基板を製作して、両者を張り合わせた格好の複合基板になっています。　PTFE樹脂は焦げ付きが少ないフライパンの表面にも使用される樹脂ですから、レーダのアンテナ層にPTFE樹脂基板を採用すると、制御・電源基板との張りあわせの際、あるいはここにめっきを施す際、特別な加工が必要となり、コストも嵩みます。　これに対してCS-3379Mは、一般的なプリント配線板の加工機で、張り合わせや、めっき処理が可能ですので、コストの低減にも貢献します。

　CS-3379Mは、これまで携帯電話基地局のアンテナ基板などで多くのご愛顧を賜るCS-3376Gよりも、誘電正接、つまり信号の伝送損失を大幅に低減させた、高周波基板向けのプリント配線板材料です。　信号の伝送損失特性は、PTFE基板と同等で、価格は半額程度でご提供できるものと予想しております。　さらに、張り合わせや、めっき

　図4のごとく、3000サイクルを経ても、抵抗変化率の値は安定していますので、CS-3379Mは優れたスルーホール信頼性を有することが見て取れます。

-10-9-8-7-6-5-4-3-2-100 10 20 30 40 50 60

伝送損失　(dB/100mm)

Transmission loss

Frequency（GHz）

CS-3379M

PTFE

図3　伝送損失測定結果　　　Signal transmission loss according to frequency

図4　冷熱サイクル試験結果　　　Plated through hole reliability

-10%-5%0%5%10%15%20%25%30%

0 500 1000 1500 2000

公称厚さ(mm)Thick.with Cu

※実厚さは銅箔を含まない絶縁層厚さです。※詳細寸法につきましては別途ご相談ください。

※上記の数値は測定値の一例であり、保証値ではありません。

実厚さ（mm）Thick.without Cu

銅箔厚さ（μm)Thick.of Cu

2500 3000

抵抗変化率

◆試験条件CS-3379M 0.8mm厚18/18両面銅張積層板-40℃×30分⇔125℃×30分スルーホールめっき厚さ30μｍスルーホール径0.9mm穴数500

◆試験条件CS-3379M 0.8mm厚18/18両面銅張積層板-40℃×30分⇔125℃×30分スルーホールめっき厚さ30μｍスルーホール径0.9mm穴数500

0.13

0.26

0.39

0.52

0.78

0.13

0.26

0.39

0.52

0.78

サイクル数(回）Times of heat cycle

Ratio of resistace change（％）

12、18、35

といった加工を施す場合も、一般的な加工機で行うことができますので、製造コストの低減にも寄与できるものと期待しております。　ミリ波用途のほか、5Gアンテナや通信衛星、あるいはGPSアンテナの分野でも、ご利用いただ

けるものと期待しております。　今後はより高い周波帯においての誘電特性の測定を行い、さらにご需要家様のご要望を取り入れながら、特性データを充実させる所存です。　ご評価の機会を賜りたくお願いします。

薄くて曲るLED照明基板、LCDバックライト基板、自動車ランプ基板に好適

：大阪市北区堂島2-1-9：東京都中央区八重洲1-3-22：名古屋市中村区名駅南1-18-19

☎06（6345）8333☎03（3272）3771☎052（582）2971

曲面に沿って適用できます（厚さ0.1ｍｍ）

CS-3945

大 阪 本 社東 京 本 部名古屋支社URL: http://www.risho.co.jp/

薄板による熱抵抗の低減薄板による熱抵抗の低減

熱伝導率=1.3W/mk白色プリント配線板材料

項目Test items

条件Condition

単位Unit CS-3379M CS-3376G

－

℃

％

ppm/℃

MPa

GPa

kN/m

sec.

－

3.2

3.2

0.0010

0.0015

205

0.03

30

160/160

6/6

0.7

300＜

94V-0equiv.

3.1

3.1

0.0029

0.0046

200

0.12

90

360/310

12/11

1.3

300＜

94V-0

CS-3355T（FR-4.0）

4.2

－

0.022

－

150

0.13

65

670/550

23/21

1.6

300＜

94V-0

比誘電率Dielectric constant

誘電正接Dissipatipn factor

TgGrass transition temp.

吸水率Water absorption熱膨張係数

Coefficient of thermal expantion曲げ強さ

Flexural strength曲げ弾性率

Flexural modulusピール強度Peel strengthはんだ耐熱性Solder limit

耐燃性UL flammability

1GHz

10GHz

1GHz

10GHz

DMA

JIS

Z (α1)

Warp/Fill

Warp/Fill

18μｍ

260℃

UL法

Products News 244Products News 244

14 15

■スマートグリッドと検電がいし

■コンデサ形地絡検出装置（ZPD）の　相電圧検出としてのご採用

■センサー内蔵高圧区分開閉器への利用

　この検電がいしに、ご需要家様が最適な抵抗を接続されることで、所定の電圧を取り出すよう、カスタマイズしていただきます。　品種によって静電容量が異なる検電がいしに、どの程度の抵抗を接続すると、ネオンランプ（サトーパーツ社製　BN-24）が発光し始めるか、関係を示したのが前ページのグラフです。

　配電系統で異常故障などが発生した場合には1線地絡となる場合があります。　自家用受電設備では、これを検知する保護継電器として「コンデンサ形地絡検出装置（ZPD）」が使用されています。　ZPDは継電器と零相電圧検出器を組み合わせて使用します。　リショーキャストエポキシ検電がいしは、モールドがいしにセラミックコンデンサを内蔵していることから、この零相電圧検出器の電圧センサーとしてご利用いただけます。　図1のようにエポキシ検電がいしを3相（Ca、Cb、Cc ）接続し、地絡故障時に発生する零相電圧を分圧して零相電圧に比例した電圧を取り出すことが可能です。

　高圧区分開閉器は、街中のあちらこちらで見かける電柱に据え付けられています。　万一、配電網で事故が発生した時に、その問題区間を切り離して停電領域を最小限に抑え、事故の波及を防止するのが高圧区分開閉器です。　近年、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーが大量に導入されていますが、現状の配電網のまま、これらの普及が加速すると、従来の集中型発電と異なり、太陽光や風力など気象などに左右されやすい小規模で分散した発電となり、電力の供給が不安定になる恐れがあります。　そこで、スマートグリッドでは、配電網を流れる電気の品質（電圧、電流、周波数、位相角など）を常に監視、調整するシステムが構築されます。　この一環として導入が進められているのが、センサーを内蔵した高圧配電線自動区分開閉器です。これまでの区分開閉器と違い、風力や太陽光発電といった分散型発電システム等による急激な電圧変化を検知して監視・制御することが可能（図２）となります。　この新しい区分開閉器に内蔵される電圧検出部のセンサーとして、リショーキャスト検電がいしが採用されることを期待しております。

　スマートグリッド（次世代電力網）においては、高圧開閉器に周波数や電圧を監視・調整する機能が付与され、これにより不安定となりがちな太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーを大量に導入しても電力の品質を保持できるシステムが構築されます。　この一環として、電圧センサーを内蔵した高圧配電線自動区分開閉器などの開発が進めば、ここにもリショーキャストエポキシ検電がいしを、電圧センサーとしてご利用いただけるものと期待しております。　そこで本稿ではリショーキャストエポキシ検電がいしを、コンデサ形地絡検出装置（ZPD）や、センサーを内蔵した高圧区分開閉器へご利用いただく例をご紹介申し上げます。

図1　ZPDの結線図の例

Ca　　　Cb　　　Cc

検電がいし

▲リショーキャスト　エポキシ樹脂検電がいし

RISHOCAST voltage detective insulators have some Porcelain capacitors built-in. We expect they would be used not only for neon lamps' lighting applications but also as voltage detector for Zero-phase Potential Device or Section switch in Smart grid system.

■はじめに　利昌工業では、1974（昭和49）年より、注型品の量産に最適な「加圧ゲル化法」により「エポキシ樹脂がいし」を製造・販売しており、これまでに多くのご愛顧を賜っております。　ご注文の多くは3キロボルトから70キロボルト用の「支持がいし」ですが、内部にセラミックコンデンサを内蔵した、高圧電路あるいは特別高圧電路用の「エポキシ検電がいし」もラインナップしております。

■検電がいしの役割　検電がいしの役割は、抵抗と組み合わせることで、系統の高圧側に接続した線が、活線であるかどうかを検電するものです。　利昌工業では6,600ボルトから33,000ボルトの系統に対応できる検電がいしをラインナップして、ネオンランプを発光させるための電圧を取り出す用途に多くのご採用を賜っております。

分子の振動

Cast resin Voltage detective insulator for Smart Grid

スマートグリッド関連へのご採用を期待エポキシ樹脂検電がいし

　検電がいしの内部には、容量によって1個、あるいは直列に接続された複数個のセラミックコンデンサが埋め込まれており、品種により83.3ピコファラッドから250ピコファラッドの静電容量を備えるように設計されております。

▲検電がいしの断面イメージ　Cross-section of Detective insulator

▼検電がいしの役割（イメージ）

▼接続される抵抗と初発光電圧の関係

検電がいし

品種により83.3～250PF±10%の静電容量

ネオンランプ（所定の電圧）グラフをご参照

コンデンサ1

コンデンサ2

コンデンサn

抵抗（お客様がご選択）

6,600Ｖ～33,000V

☆周囲が明るいと、ネオンランプの発光を確認しにくいため設置　場所には十分ご注意ください。

20

18

16

14

12

10

8

6

4

2

00 100 200 300 400 500検出抵抗（kΩ）

①

②

③

④①EMK-6②EMK-10・EMK-10N③EMK-20・EMK-20N④EMK-30N

初発光電圧（kv）

Products News 244Products News 244

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■スマートグリッドと検電がいし

■コンデサ形地絡検出装置（ZPD）の　相電圧検出としてのご採用

■センサー内蔵高圧区分開閉器への利用

　この検電がいしに、ご需要家様が最適な抵抗を接続されることで、所定の電圧を取り出すよう、カスタマイズしていただきます。　品種によって静電容量が異なる検電がいしに、どの程度の抵抗を接続すると、ネオンランプ（サトーパーツ社製　BN-24）が発光し始めるか、関係を示したのが前ページのグラフです。

　配電系統で異常故障などが発生した場合には1線地絡となる場合があります。　自家用受電設備では、これを検知する保護継電器として「コンデンサ形地絡検出装置（ZPD）」が使用されています。　ZPDは継電器と零相電圧検出器を組み合わせて使用します。　リショーキャストエポキシ検電がいしは、モールドがいしにセラミックコンデンサを内蔵していることから、この零相電圧検出器の電圧センサーとしてご利用いただけます。　図1のようにエポキシ検電がいしを3相（Ca、Cb、Cc ）接続し、地絡故障時に発生する零相電圧を分圧して零相電圧に比例した電圧を取り出すことが可能です。

　高圧区分開閉器は、街中のあちらこちらで見かける電柱に据え付けられています。　万一、配電網で事故が発生した時に、その問題区間を切り離して停電領域を最小限に抑え、事故の波及を防止するのが高圧区分開閉器です。　近年、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーが大量に導入されていますが、現状の配電網のまま、これらの普及が加速すると、従来の集中型発電と異なり、太陽光や風力など気象などに左右されやすい小規模で分散した発電となり、電力の供給が不安定になる恐れがあります。　そこで、スマートグリッドでは、配電網を流れる電気の品質（電圧、電流、周波数、位相角など）を常に監視、調整するシステムが構築されます。　この一環として導入が進められているのが、センサーを内蔵した高圧配電線自動区分開閉器です。これまでの区分開閉器と違い、風力や太陽光発電といった分散型発電システム等による急激な電圧変化を検知して監視・制御することが可能（図２）となります。　この新しい区分開閉器に内蔵される電圧検出部のセンサーとして、リショーキャスト検電がいしが採用されることを期待しております。

　スマートグリッド（次世代電力網）においては、高圧開閉器に周波数や電圧を監視・調整する機能が付与され、これにより不安定となりがちな太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーを大量に導入しても電力の品質を保持できるシステムが構築されます。　この一環として、電圧センサーを内蔵した高圧配電線自動区分開閉器などの開発が進めば、ここにもリショーキャストエポキシ検電がいしを、電圧センサーとしてご利用いただけるものと期待しております。　そこで本稿ではリショーキャストエポキシ検電がいしを、コンデサ形地絡検出装置（ZPD）や、センサーを内蔵した高圧区分開閉器へご利用いただく例をご紹介申し上げます。

図1　ZPDの結線図の例

Ca　　　Cb　　　Cc

検電がいし

▲リショーキャスト　エポキシ樹脂検電がいし

RISHOCAST voltage detective insulators have some Porcelain capacitors built-in. We expect they would be used not only for neon lamps' lighting applications but also as voltage detector for Zero-phase Potential Device or Section switch in Smart grid system.

■はじめに　利昌工業では、1974（昭和49）年より、注型品の量産に最適な「加圧ゲル化法」により「エポキシ樹脂がいし」を製造・販売しており、これまでに多くのご愛顧を賜っております。　ご注文の多くは3キロボルトから70キロボルト用の「支持がいし」ですが、内部にセラミックコンデンサを内蔵した、高圧電路あるいは特別高圧電路用の「エポキシ検電がいし」もラインナップしております。

■検電がいしの役割　検電がいしの役割は、抵抗と組み合わせることで、系統の高圧側に接続した線が、活線であるかどうかを検電するものです。　利昌工業では6,600ボルトから33,000ボルトの系統に対応できる検電がいしをラインナップして、ネオンランプを発光させるための電圧を取り出す用途に多くのご採用を賜っております。

分子の振動

Cast resin Voltage detective insulator for Smart Grid

スマートグリッド関連へのご採用を期待エポキシ樹脂検電がいし

　検電がいしの内部には、容量によって1個、あるいは直列に接続された複数個のセラミックコンデンサが埋め込まれており、品種により83.3ピコファラッドから250ピコファラッドの静電容量を備えるように設計されております。

▲検電がいしの断面イメージ　Cross-section of Detective insulator

▼検電がいしの役割（イメージ）

▼接続される抵抗と初発光電圧の関係

検電がいし

品種により83.3～250PF±10%の静電容量

ネオンランプ（所定の電圧）グラフをご参照

コンデンサ1

コンデンサ2

コンデンサn

抵抗（お客様がご選択）

6,600Ｖ～33,000V

☆周囲が明るいと、ネオンランプの発光を確認しにくいため設置　場所には十分ご注意ください。

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②

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④①EMK-6②EMK-10・EMK-10N③EMK-20・EMK-20N④EMK-30N

初発光電圧（kv）

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Products News 244 114

■ビール大国・ドイツ

▲入居するビル

▲フランクフルト中心地を流れるマイン川

▲欧州中央銀行前　ユーロのランドマーク

●取材・記事：フランクフルト・オフィス所長　小野 亮太

マイン川が流れる人口69万人の金融都市マイン川が流れる人口69万人の金融都市

海外駐在員レポート：フランクフルト・オフィス

　今回の「社会と利昌」は、ご好評を賜っております海外駐在員レポート（不定期掲載）の第四弾でフランクフルトよりご報告します。　日頃お世話になっているフランクフルトについて、観光やグルメといったソフトな切り口でご紹介いたします。

　日本から約10,000キロ。関西国際空港、東京成田空港から約12時間の長期フライトを経て、「ドイツの空の玄関」とも呼ばれる大型ハブ空港・フランクフルト空港に到着します。さまざまな航空会社が乗り入れており、休暇シーズンには日本人観光客も多く見かけます。

＜時差・気候＞　日本との時差はマイナス8時間（サマータイム時は7時間）。日本時間の夕方5時が、ドイツでは朝の9時となります。夏場は朝5時から夜の10時頃までと日照時間が長く、大変過ごしやすい季節となります。湿度が低いため日中も快適で、観光にはこの時期がおすすめです。　冬場の大半は厚い雲が空を覆い、晴天となるのは週に2、3日程度です。また、気温も低く、特に12月、1月、2月は平均気温が5℃を下回るため、服装には十分な注意が必要となります。

＜フランクフルト＞　フランクフルトはヘッセン州に位置しており、人口約69万人の都市です。商業の街として発展を続けており、今やヨーロッパ屈指の金融都市でも

あります。日本のニュースでよく目にするユーロのランドマークは欧州中央銀行の目の前にあり、観光客の間で人気の撮影スポットにもなっています。　近代的な高層ビルが立ち並ぶ一方で、レーマー広場を中心とする旧市街地には、ドイツらしい建物も多く残っており、観光名所の一つです。　フランクフルトの正式名称は「フランクフルト アム マイン（Frankfurt am Main）」で、意味は「マイン川沿いのフランクフルト」です。　その名の通り、マイン川が中心地に流れており、夏になるとクルージングを楽しむ観光客でにぎわいます。

　「ドイツと言えばビール」です。実はドイツでは「ビール純粋令」と言う法律が500年も前に制定されており、日本のように発泡酒や第三のビールと呼ばれるものがありません。全てが「大麦、

■活動拠点　フランクフルト・オフィスは2014年1月に設立されました。私は2016年6月より赴任していますので、もうすぐ2年のドイツ生活です。　事務所はフランクフルト市街地の近く、ヴェストエンドという地区にあり、向かいにはゲーテ大学があります。

■ドイツ・フランクフルト

■ラインナップ　リショーキャスト検電がいしは、エポキシ樹脂で絶縁されておりますので、小型でも高い絶縁信頼性を有します。　6キロボルトから30キロボルトまでを標準品でラインナップしており、さらに、お客様のニーズに応じた電圧、静電容量にも対応可能です。　どうぞお気軽にご相談ください。

品番　Product code

試験項目　Test Items

区分開閉器Section switch

通信線Communication wire

子局Slave station 検電がいし

Detective insulator

太陽光発電Solar power

風力発電Wind power

▲図2　スマートグリッドと検電がいし（イメージ）

▼ラインナップ　 Line-ups

特　性　値

定格電圧Rated voltage kV

kV

kV

PF±10%

kV

N

mm

mm

mmφ

kg

7.2

22

60

250

7.2<

3920

130

90

75

0.6

12

18

75

150

12<

3920

190

115

75

0.9

15

36

95

150

15<

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3.5

曲げ耐荷重（1分間）Bending strength (1min.)

表面漏洩距離Surface leakage distance

取付高さInstalled height

最大径Diameter (Maximum)

質量Mass

静電容量Capacitance

部分放電電圧(検出感度10PC)Partial discharge voltage(Detection sensitivity:10PC)

衝撃波耐電圧Shock wave withstandvoltage

商用周波耐電圧（１分間）Power frequency withstand voltage(1min.)

EMK-6 EMK-10 EMK-20EMK-10N

EMK-20N

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■ビール大国・ドイツ

▲入居するビル

▲フランクフルト中心地を流れるマイン川

▲欧州中央銀行前　ユーロのランドマーク

●取材・記事：フランクフルト・オフィス所長　小野 亮太

マイン川が流れる人口69万人の金融都市マイン川が流れる人口69万人の金融都市

海外駐在員レポート：フランクフルト・オフィス

　今回の「社会と利昌」は、ご好評を賜っております海外駐在員レポート（不定期掲載）の第四弾でフランクフルトよりご報告します。　日頃お世話になっているフランクフルトについて、観光やグルメといったソフトな切り口でご紹介いたします。

　日本から約10,000キロ。関西国際空港、東京成田空港から約12時間の長期フライトを経て、「ドイツの空の玄関」とも呼ばれる大型ハブ空港・フランクフルト空港に到着します。さまざまな航空会社が乗り入れており、休暇シーズンには日本人観光客も多く見かけます。

＜時差・気候＞　日本との時差はマイナス8時間（サマータイム時は7時間）。日本時間の夕方5時が、ドイツでは朝の9時となります。夏場は朝5時から夜の10時頃までと日照時間が長く、大変過ごしやすい季節となります。湿度が低いため日中も快適で、観光にはこの時期がおすすめです。　冬場の大半は厚い雲が空を覆い、晴天となるのは週に2、3日程度です。また、気温も低く、特に12月、1月、2月は平均気温が5℃を下回るため、服装には十分な注意が必要となります。

＜フランクフルト＞　フランクフルトはヘッセン州に位置しており、人口約69万人の都市です。商業の街として発展を続けており、今やヨーロッパ屈指の金融都市でも

あります。日本のニュースでよく目にするユーロのランドマークは欧州中央銀行の目の前にあり、観光客の間で人気の撮影スポットにもなっています。　近代的な高層ビルが立ち並ぶ一方で、レーマー広場を中心とする旧市街地には、ドイツらしい建物も多く残っており、観光名所の一つです。　フランクフルトの正式名称は「フランクフルト アム マイン（Frankfurt am Main）」で、意味は「マイン川沿いのフランクフルト」です。　その名の通り、マイン川が中心地に流れており、夏になるとクルージングを楽しむ観光客でにぎわいます。

　「ドイツと言えばビール」です。実はドイツでは「ビール純粋令」と言う法律が500年も前に制定されており、日本のように発泡酒や第三のビールと呼ばれるものがありません。全てが「大麦、

■活動拠点　フランクフルト・オフィスは2014年1月に設立されました。私は2016年6月より赴任していますので、もうすぐ2年のドイツ生活です。　事務所はフランクフルト市街地の近く、ヴェストエンドという地区にあり、向かいにはゲーテ大学があります。

■ドイツ・フランクフルト

■ラインナップ　リショーキャスト検電がいしは、エポキシ樹脂で絶縁されておりますので、小型でも高い絶縁信頼性を有します。　6キロボルトから30キロボルトまでを標準品でラインナップしており、さらに、お客様のニーズに応じた電圧、静電容量にも対応可能です。　どうぞお気軽にご相談ください。

品番　Product code

試験項目　Test Items

区分開閉器Section switch

通信線Communication wire

子局Slave station 検電がいし

Detective insulator

太陽光発電Solar power

風力発電Wind power

▲図2　スマートグリッドと検電がいし（イメージ）

▼ラインナップ　 Line-ups

特　性　値

定格電圧Rated voltage kV

kV

kV

PF±10%

kV

N

mm

mm

mmφ

kg

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60

250

7.2<

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曲げ耐荷重（1分間）Bending strength (1min.)

表面漏洩距離Surface leakage distance

取付高さInstalled height

最大径Diameter (Maximum)

質量Mass

静電容量Capacitance

部分放電電圧(検出感度10PC)Partial discharge voltage(Detection sensitivity:10PC)

衝撃波耐電圧Shock wave withstandvoltage

商用周波耐電圧（１分間）Power frequency withstand voltage(1min.)

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■サッカー・ブンデスリーガ　ドイツはヨーロッパの中でも屈指のサッカー強豪国で、各地にいる熱狂的なサポーターが毎度試合を盛り上げます。　ブンデスリーガは1部リーグ、2部リーグで各18チーム、3部リーグで20チームの全56チームから構成されており、世界で一番の観客動員数を誇る

ホップ、酵母、水」のみを原料としたものです。この法律によりビールの品質が格段に上がり、ドイツビールが一躍有名になりました。　ドイツ国内だけでもビールの種類は約5000種にものぼり、全国各地にある約1200もの醸造所がビールの消費を支えています。また、ビールが飲める年齢は16歳からとなっており、高校生でもビールを飲むことが認められています。　一般的な大麦を使用した「ピルスナー」（日本ではラガービール）のほか、小麦を使用した「ヴァイスビア（白ビール）」と呼ばれる白く濁ったものもあります。こちらは苦味が少なく、味わいも非常にフルーティーで、女性にも大変人気です。　また、毎年9月から10月にかけて、ビール大国・ドイツならではの「オクトーバーフェスト」と呼ばれるお祭りが全国各地で開催されます。各都市にあるビール醸造所がこぞって参加するもので、ドイツで200年以上も続く恒例行事です。最近は日本でも毎年開催されておりますので、ぜひ一度ドイツのビールを味わって頂けたら幸いです。

　アプフェルワインは「リンゴ酒」という意味で、フランクフルトの地酒として大勢の地元民に愛されるワインです。8月になると「アプフェルワインフェスティバル」と呼ばれるお祭りも開催され、ヘッセン州に位置する80の醸造所から様々なブランドのアプフェルワインが並びます。また、アプフェルワインを飲みながらトラムで市街を移動できる「アプフェルワイン列車」などもあり、こちらも人気の観光となります。

▲ヴァイスビア▲フランクフルトvsマインツ

▲レーマー広場

▲スーパーでは数十種類のビールが売られています

サッカーリーグです。　ここフランクフルトにも「アイントラハト・フランクフルト」という1部リーグの強豪チームが本拠地を構えており、試合になると大勢のチームサポーターがスタジアムに押しかけます。　ちなみに、ヨーロッパリーグの中で日本人選手が一番多く所属しているリーグもこのブンデスリーガで、同チームには長谷部選手、鎌田選手がチームの一員として活躍しています。

■おすすめスポット　ここからは日本人に人気＆おすすめのスポットを紹介したいと存じます。

＜レーマー広場（Römerberg）＞　フランクフルト市街地近くにあるレーマー広場には旧市庁舎があり、その周りには大聖堂やパウルス教会など、ドイツらしい建物が多くあります。　広場にはレストランやカフェなどもあり、食事をしながら中世の街並みを味わえる有名な観光スポットです。

■アプフェルワイン

＜大聖堂（Kaiserdom）＞　1235年に聖バルトロメオ教会として建てられ、1356年に大聖堂へと名が変わった、フランクフルトでは長年馴染みのある建物です。　中には大きなパイプオルガンがあり、月に一度、無料で演奏を聴く事も出来ます。

▲旧市庁舎

▲アプフェルワイン列車

　厳かな雰囲気で演奏されるパイプオルガンは素晴らしく、観光客にも大変人気です。高さ95mにもなる塔には展望台もあり、そこからは旧市街地やマイン川の絶景を一望できます。

▲大聖堂 ▲大聖堂（内部）

▲ツァイル通り ▲ガレリア（百貨店）

＜ツァイル通り（Zeil）＞　フランクフルト市街地にあるツァイル通りは百貨店や雑貨店、ブランド店などが立ち並ぶ欧州最大規模のショッピングエリアです。　歩行者専用となっており、通りの真ん中にはレストランやカフェなどもあります。連日、地元民や観光客でにぎわっており、お土産やショッピングにはおすすめのスポットです。

■おすすめ料理　ドイツといえばソーセージが有名ですが、その他にもたくさんの肉料理があります。　今回はその中でもおいしいドイツ料理をご紹介致します。

　以上、フランクフルトについて、少しでもお伝えできていれば幸いです。　今後ともご指導・ご鞭撻を賜りたく、お願い申し上げます。

▲<シュヴァインスハクセ>骨付きのブタのスネ肉を皮がパリパリになるまでローストした料理。中の肉は柔らかく、ドイツ人にも人気。

▲<アイスバイン>塩漬けにしたブタのスネ肉を香味野菜などと数時間煮込んだ料理。口の中で溶けるような柔らかいお肉が人気。

▼<シュニッツェル>日本のとんかつのような料理ブタ肉のスライスをパン粉でまぶし、油で揚げて作られる。

▼フランクフルトプレート観光地にあるレストランではシュヴァインスハクセ、シュニッツェル、ソーセージなどを盛り合わせたプレートが注文できる。大人3～4人でも十分なほど量が多い。

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■サッカー・ブンデスリーガ　ドイツはヨーロッパの中でも屈指のサッカー強豪国で、各地にいる熱狂的なサポーターが毎度試合を盛り上げます。　ブンデスリーガは1部リーグ、2部リーグで各18チーム、3部リーグで20チームの全56チームから構成されており、世界で一番の観客動員数を誇る

ホップ、酵母、水」のみを原料としたものです。この法律によりビールの品質が格段に上がり、ドイツビールが一躍有名になりました。　ドイツ国内だけでもビールの種類は約5000種にものぼり、全国各地にある約1200もの醸造所がビールの消費を支えています。また、ビールが飲める年齢は16歳からとなっており、高校生でもビールを飲むことが認められています。　一般的な大麦を使用した「ピルスナー」（日本ではラガービール）のほか、小麦を使用した「ヴァイスビア（白ビール）」と呼ばれる白く濁ったものもあります。こちらは苦味が少なく、味わいも非常にフルーティーで、女性にも大変人気です。　また、毎年9月から10月にかけて、ビール大国・ドイツならではの「オクトーバーフェスト」と呼ばれるお祭りが全国各地で開催されます。各都市にあるビール醸造所がこぞって参加するもので、ドイツで200年以上も続く恒例行事です。最近は日本でも毎年開催されておりますので、ぜひ一度ドイツのビールを味わって頂けたら幸いです。

　アプフェルワインは「リンゴ酒」という意味で、フランクフルトの地酒として大勢の地元民に愛されるワインです。8月になると「アプフェルワインフェスティバル」と呼ばれるお祭りも開催され、ヘッセン州に位置する80の醸造所から様々なブランドのアプフェルワインが並びます。また、アプフェルワインを飲みながらトラムで市街を移動できる「アプフェルワイン列車」などもあり、こちらも人気の観光となります。

▲ヴァイスビア▲フランクフルトvsマインツ

▲レーマー広場

▲スーパーでは数十種類のビールが売られています

サッカーリーグです。　ここフランクフルトにも「アイントラハト・フランクフルト」という1部リーグの強豪チームが本拠地を構えており、試合になると大勢のチームサポーターがスタジアムに押しかけます。　ちなみに、ヨーロッパリーグの中で日本人選手が一番多く所属しているリーグもこのブンデスリーガで、同チームには長谷部選手、鎌田選手がチームの一員として活躍しています。

■おすすめスポット　ここからは日本人に人気＆おすすめのスポットを紹介したいと存じます。

＜レーマー広場（Römerberg）＞　フランクフルト市街地近くにあるレーマー広場には旧市庁舎があり、その周りには大聖堂やパウルス教会など、ドイツらしい建物が多くあります。　広場にはレストランやカフェなどもあり、食事をしながら中世の街並みを味わえる有名な観光スポットです。

■アプフェルワイン

＜大聖堂（Kaiserdom）＞　1235年に聖バルトロメオ教会として建てられ、1356年に大聖堂へと名が変わった、フランクフルトでは長年馴染みのある建物です。　中には大きなパイプオルガンがあり、月に一度、無料で演奏を聴く事も出来ます。

▲旧市庁舎

▲アプフェルワイン列車

　厳かな雰囲気で演奏されるパイプオルガンは素晴らしく、観光客にも大変人気です。高さ95mにもなる塔には展望台もあり、そこからは旧市街地やマイン川の絶景を一望できます。

▲大聖堂 ▲大聖堂（内部）

▲ツァイル通り ▲ガレリア（百貨店）

＜ツァイル通り（Zeil）＞　フランクフルト市街地にあるツァイル通りは百貨店や雑貨店、ブランド店などが立ち並ぶ欧州最大規模のショッピングエリアです。　歩行者専用となっており、通りの真ん中にはレストランやカフェなどもあります。連日、地元民や観光客でにぎわっており、お土産やショッピングにはおすすめのスポットです。

■おすすめ料理　ドイツといえばソーセージが有名ですが、その他にもたくさんの肉料理があります。　今回はその中でもおいしいドイツ料理をご紹介致します。

　以上、フランクフルトについて、少しでもお伝えできていれば幸いです。　今後ともご指導・ご鞭撻を賜りたく、お願い申し上げます。

▲<シュヴァインスハクセ>骨付きのブタのスネ肉を皮がパリパリになるまでローストした料理。中の肉は柔らかく、ドイツ人にも人気。

▲<アイスバイン>塩漬けにしたブタのスネ肉を香味野菜などと数時間煮込んだ料理。口の中で溶けるような柔らかいお肉が人気。

▼<シュニッツェル>日本のとんかつのような料理ブタ肉のスライスをパン粉でまぶし、油で揚げて作られる。

▼フランクフルトプレート観光地にあるレストランではシュヴァインスハクセ、シュニッツェル、ソーセージなどを盛り合わせたプレートが注文できる。大人3～4人でも十分なほど量が多い。

209Apr.2018

NO.

▲アルミベース基板材料　AC-7303の加工品

2018年4月10日発行　発行 ： 利昌工業株式会社編集 ： リショーニュース編集委員会

中国江蘇省無錫市新区錫坤路５号NO.5, XIKUN ROAD, NEW DISTRICT, WUXI, JIANGSU, CHINA

富山県黒部市荻生 2589 番地 5

仙台市若林区舟丁 16番地（小林ビル）

938-0801

984-0806

316-0015

0765-57-1241 0765-57-1242

022-214-1803 022-214-1804

中国江蘇省無錫市新区錫坤北路3号NO.3, XIKUN NORTH ROAD, NEW DISTRICT, WUXI, JIANGSU, CHINA

Hansaallee 29F, Frankfurt am Main, Germany 49-69-76725141フランクフルト・オフィスFRANKFURT OFFICE

シンガポール・オフィス

無錫オフィスWUXI OFFICE

ソウル・オフィス

日立市金沢町１丁目２番１２号（金沢ハイツ） 0294-35-1921 0294-35-1922

台 北 ・オフィス

NAGOYA BRANCH DAINI-HARA BLDG, 18-19, 1-CHOME, MEIEKI-MINAMI, NAKAMURA-KU, NAGOYA, JAPAN

中国江蘇省無錫市新区錫坤北路３号NO.3, XIKUN NORTH ROAD, NEW DISTRICT, WUXI, JIANGSU, CHINA

49-69-76725140

86-510-8528-0990

60322

214028

55 MARKET STREET, #10-00, SINGAPORE

55 MARKET STREET, #10-00, SINGAPORE

利昌工業シンガポール株式会社RISHO KOGYO SINGAPORE PTE. LTD. 65-6536-4460

65-6536-4460

048941

048941

04144

仙 台 営 業 所

茨 城 営 業 所

OSAKA HEAD OFFICE

【 表紙写真 】　コンバーティングテクノロジー総合展に出展しました（関連記事を2ページに）

■ プロダクツニュース／高熱伝導 / 高耐熱 / 高絶縁　7210系樹脂　 Products News／AD-7210, CD-7210 and AC-7210 for Power module substrates

■ プロダクツニュース／低伝送損失プリント配線板材料　CS-3379M　 Products News／CS-3379M with Low signal transmission loss property ranking with PTFE

■ プロダクツニュース／リショーキャスト　エポキシ樹脂検電がいし　 Products News／RISHOCAST Voltage detective insulator for Smart grid

■ リショーインソサエティ／海外駐在員レポート：フランクフルト事務所より　 Risho in Society／Expatriate report (Frankfurt office)