― 2012.3.2 ―8

NEWSなホテル

Vivanta by Taj第22号

新5ツ星ブランドが快調インド最大のコングロマリット、タタ・グループ傘下のインディアン・ホ

テルズ社（本社・ムンバイ、レイモンド N ビクソン社長兼CEO）のホテル運営会社、タージ・ホテルズ・リゾーツ＆パレスの5ツ星級新ブランドVivantaが急成長。2011年12月にはインド西南端ケーララ州の新興リゾート、ベッカルに地域の伝統文化を生かした第22号ホテルをオープンした。

構成と文・春口和彦 写真提供：Taj Hotels Resorts & Palaces

デラックスデライト客室（占有面積75㎡）の中庭と浴室（右2点）

18世紀のアート様式Chitra Pothiの内装。デラックスデライト客室

バリ島伝来のハウスボートKettuvallamを模したヴィラの全景

東西交易の中継点として栄えたベッカルの歴史を伝えるロビー内装（上）、客室内にスパの雰囲気を取り入れたBlissスイートの浴室（右）

大水郷地帯とジャングルを背景にしたVivanta by Taj-Bekal

連続するヴィラは専用プール付き32、スイート5を含め計71棟

― 2012.3.2 ― 9

2010年秋から本格展開を開始したVivantaのコンセプトは「陽気でスタイリッシュ、おしゃれでぜいたく、革新的な料理、最新のテクノロジー、活性化されくつろげる」。洗練された時代感覚を備え、活動的で創造性に富んだ次世代の旅行者に対応し、ブランド名もvividness（生き生き）、vivacity（陽気）、vibrant（力強い）をイメージさせる。ここで紹介するのは、アーユル

ヴェーダ発祥の地として知られるインド南西部ケーララ州のカーサルゴード県ベッカルに、2011年12月にオープンしたブランド第22号ホテル（現在は23ホテルが営業中）。インド洋岸のビーチ近く、背後に水郷地帯バックウォーターを控えた広大な敷地に、ヴィラ、レストラン、バー、スパ、会議室などが配置されている。ラテライト壁のヴィラの外装は、

昔の穀物運搬船を改造したハウスボートKettuvallamを模し、内装には18世紀のアート様式Chitra Pothiを用いるなど、地域文化を忠実に再現している。背後を密林と山脈で守られたケ

ーララ州は独自の風習や芸術様式を維持し、インド洋上の交易中継点時代の欧州とアジア文化も混在したユニークな地域。また『ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー誌』から“生涯で訪れたい場所”の一つに選ばれ、近年では歴史的秘境から世界的リゾートへと進化している。

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★DATAVivanta by Taj-Bekal, KeralaKappil Beach P.O. Udma West,Kasaragod 671319, Kerala, IndiaTel: 91 467 661 6612Fax: 91 467 661 6613Mail: vivanta.bekal@tajhotels.comURL: www.vivantabytaj.com◇アクセス：カーサルゴード鉄道駅から16㎞、マンガロール空港から50㎞◇敷地：26エーカー◇客室：ヴィラと客室71（うち専用プール付き32、スイート5）◇飲食施設：オールデーレストラン、シーフードレストラン、バー、プールサイドグリル◇スパ：延べ1万5350㎡◇宴・会議室：3◇その他：ビジネスセンター、ショップ

庭園プール（左）と「アイボリーバー」のテラスブース（右）

オールデーレストラン「ラティチュード」（上）と個室レストラン（下）

インド神話に登場する象をテーマにした「アイボリーバー」の壮大な外観と内装（右下2点）