N高等学校/学校法人角川ドワンゴ学園...GLBBジャパンがN高等学校の抱える課題を解決するための製品として提案したのが、ラッカ...

カドカワが新たな教育事業として着手した学校法人角川ドワンゴ学園が運営するN高 等学校は、インターネットと通信制の制度を活用した新しい高等学校。2016年4月に開 校して、今では生徒数が3500人を超えている。今後も生徒数が増える見込みだが、所 在地が沖縄県の伊計島ということから、あまりネットワーク回線が整備されていない。 そこで、ワイヤレスブリッジを利用してメイン回線とバックアップ回線の2系統を敷設。 バックアップ回線の通信速度を改善するため、屋外ワイヤレスブリッジとして「Ruckus ZoneFlex P300」の導入を決断した。接続拠点間の距離が約16kmと、かなり離れた場 所にもかかわらず100Mbps以上のスループットを実現したという。 N高等学校は、インターネットと通信制の制度を活用した新しい高等学校。生徒は、スマート フォンやタブレット端末、パソコンで授業を受け、一般的な全日制高校と比べて短い拘束時間 で卒業資格を取得することができる。また、必履修科目を学びながら、プログラミング、文芸、 ゲーム、アニメ、ファッション、美容などの「課題授業」も受けることができる。今年4月には、 一般的な集団授業を行わずに生徒がインターネットで受講する「通学コース」を東京と大阪で 開校。今では、生徒数が3500人を超える。N高等学校の校長を務める奥平博一氏は、「初年度 に、ここまで生徒数を集めた通信制高等学校は他にありません」と強調する。 すべての授業をインターネットを通じて行うことからも、万全なインターネット回線が必要 となる。ところが、本校の所在地があまり環境が整備されていない伊計島という点で、N高等学 校ではワイヤレスブリッジを利用して別系統を敷設。この2回線を「メイン回線」「バックアッ プ回線」として利用しているが、バックアップ回線に切り替えた際に通信速度が5Mbps程度と 遅かったため、業務遂行に支障をきたしていた。 遅い通信速度では業務に支障をきたす 導入事例 お客様プロフィール N高等学校/学校法人角川ドワンゴ学園 所在地:沖縄県うるま市与那城伊計224 URL:https://nnn.ed.jp/ 導入のポイント 導入製品 事業内容 N 高等学校は、沖縄県うるま市伊計島にある通信制の 私立高等学校。カドカワが新たな教育事業として着手 した学校法人角川ドワンゴ学園が 2016 年 4 月 1 日に 開校した。高校の学科は「普通科」で、生徒は全日制高 校と同じ卒業資格を得られる。校名の「N」は正式名称 で、Net や New、Next、Necessary、Neutral など、さ まざまな意味を込めている。 ネットワーク環境が整備されていない伊計島におい て、ラッカスの屋外用のワイヤレスブリッジを導入し てバックアップ回線の通信速度を改善する。 ネットワーク未整備の地でラッカス製品を導入 長距離の接続で大幅なスループット向上を実現 N高等学校/学校法人角川ドワンゴ学園 ラッカス ワイヤレスブリッジソリューション 学校と拠点をつなぐ環境を整備 ワイヤレスブリッジ:Ruckus ZoneFlex P300 ×2式 外付けアンテナ:AT-2101-DP(21dBi)×2式

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Page 1: N高等学校/学校法人角川ドワンゴ学園...GLBBジャパンがN高等学校の抱える課題を解決するための製品として提案したのが、ラッカ ス製の屋外用ワイヤレスブリッジ「Ruckus

 カドカワが新たな教育事業として着手した学校法人角川ドワンゴ学園が運営するN高等学校は、インターネットと通信制の制度を活用した新しい高等学校。2016年4月に開校して、今では生徒数が3500人を超えている。今後も生徒数が増える見込みだが、所在地が沖縄県の伊計島ということから、あまりネットワーク回線が整備されていない。そこで、ワイヤレスブリッジを利用してメイン回線とバックアップ回線の2系統を敷設。バックアップ回線の通信速度を改善するため、屋外ワイヤレスブリッジとして「Ruckus ZoneFlex P300」の導入を決断した。接続拠点間の距離が約16kmと、かなり離れた場所にもかかわらず100Mbps以上のスループットを実現したという。

 N高等学校は、インターネットと通信制の制度を活用した新しい高等学校。生徒は、スマートフォンやタブレット端末、パソコンで授業を受け、一般的な全日制高校と比べて短い拘束時間で卒業資格を取得することができる。また、必履修科目を学びながら、プログラミング、文芸、ゲーム、アニメ、ファッション、美容などの「課題授業」も受けることができる。今年4月には、一般的な集団授業を行わずに生徒がインターネットで受講する「通学コース」を東京と大阪で開校。今では、生徒数が3500人を超える。N高等学校の校長を務める奥平博一氏は、「初年度に、ここまで生徒数を集めた通信制高等学校は他にありません」と強調する。 すべての授業をインターネットを通じて行うことからも、万全なインターネット回線が必要となる。ところが、本校の所在地があまり環境が整備されていない伊計島という点で、N高等学校ではワイヤレスブリッジを利用して別系統を敷設。この2回線を「メイン回線」「バックアップ回線」として利用しているが、バックアップ回線に切り替えた際に通信速度が5Mbps程度と遅かったため、業務遂行に支障をきたしていた。

遅い通信速度では業務に支障をきたす

導入事例

 

お客様プロフィール

N高等学校/学校法人角川ドワンゴ学園所在地:沖縄県うるま市与那城伊計224 URL:https://nnn.ed.jp/

導入のポイント

導入製品

事業内容N高等学校は、沖縄県うるま市伊計島にある通信制の私立高等学校。カドカワが新たな教育事業として着手した学校法人角川ドワンゴ学園が2016年4月1日に開校した。高校の学科は「普通科」で、生徒は全日制高校と同じ卒業資格を得られる。校名の「N」は正式名称で、NetやNew、Next、Necessary、Neutralなど、さまざまな意味を込めている。

ネットワーク環境が整備されていない伊計島において、ラッカスの屋外用のワイヤレスブリッジを導入してバックアップ回線の通信速度を改善する。

ネットワーク未整備の地でラッカス製品を導入長距離の接続で大幅なスループット向上を実現

N高等学校/学校法人角川ドワンゴ学園ラッカス ワイヤレスブリッジソリューション 学校と拠点をつなぐ環境を整備

ワイヤレスブリッジ:Ruckus ZoneFlex P300 ×2式外付けアンテナ:AT-2101-DP(21dBi)×2式

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停電でメイン回線の利用不可も

ラッカス製品で現場での接続検証を実施

サービスエリアの拡大にも期待

導入事例

 「全国の生徒がメイン回線を通じて、本校内のコンテンツサーバーにアクセスして学習しています。しかし、メイン回線が1年に数回、停電などの影響で利用できなくなることがありました。そのためにバックアップ回線を構築していたのです」と奥平氏は説明する。メイン回線は地域イントラを利用しており、通信断を想定してバックアップ回線を隣町の金武町から別ルートから敷いていた。ところが、金武町から伊計島までつなげるためには海越えが必須だ。そのために、通信が不安定だったという。「バックアップ回線が帯域が狭く、しかも複数の拠点を経由しているので、障害発生のリスクが非常に高いことを懸念していました」と奥平氏は打ち明ける。生徒が違和感なく授業を受けられる環境を整備するため、N高等学校ではネットワーク環境の改善を決断した。 「拠点間が16kmでも接続でき、なおかつ帯域が100Mbps以上は出るという話を聞きました。これならば、複数の拠点を経由しなくても利用できると確信しました」と奥平氏は振り返る。提案を行ったのは、沖縄県に本社を構えて統合ネットワークソリューションを提供するGLBBジャパンだ。ISP事業をはじめ、ICT事業やホスティング事業などを手がけている。

 GLBBジャパンがN高等学校の抱える課題を解決するための製品として提案したのが、ラッカス製の屋外用ワイヤレスブリッジ「Ruckus ZoneFlex P300」だ。GLBBジャパンで営業を担当する松田悟氏は、「海をはさんで金武町と伊計島の約16kmという距離を接続しても通信速度が落ちないことが、条件を満たすためには必須でした。しかも、バックアップ回線として利用することから、コストを抑えることも重要だったのです」と説明する。 そこでパートナーのネットワンシステムズに相談したところ、Ruckus ZoneFlex P300を勧められたとのことだ。この製品を勧めた理由についてネットワンシステムズの西日本事業本部沖縄オフィスで営業を担当する岸靖将氏は、「ラッカスのワイヤレスブリッジで数kmの接続実績があった」としている。ラッカス製品のディストリビュータであるネットワンパートナーズが、評価していたのだ。ただ、N高等学校の案件では16kmと長距離をつながなければならない。そこで、GLBBジャパンとともに現地で接続検証を実施することになった。 接続検証では、10km以上を接続するという点から、「AT-2101-DP(21dBi)」という縦横10度の指向性をもつ外部アンテナを利用して、10kmと16kmの2接続拠点を設けて検証を行った。

 Ruckus ZoneFlex P300とAT-2101-DPの構成で測定したところ、10kmの接続拠点で上りが131.93Mbps、下りが164.48Mbps、16kmで上りが92.58Mbps、下りが122.28Mbpsという結果となった(それぞれ3回を測定した平均値)。GLBBジャパンの松田氏は、「実際に現地で検証したため、安心して提案できると確信しました」という。ネットワンシステムズの岸氏は、「対向の設置施設がみえないほどの長距離だったものの、設置やアンテナ調整など接続確認までにかかる工数や帯域に問題がなく、満足の行く結果となった」としている。 Ruckus ZoneFlex P300は、気象レーダーの周波数を感知して干渉しないようチャンネルを変更するDFS(Dynamic Frequency Selection)が働いても通信断が発生することなく、サービスを継続できる機能を搭載しているため、安定した運用が実現できる。また、1対Nの接続も可能であるため、同じエリアでのサービス拡大も期待できる。 N高等学校の奥平氏は、「バックアップ回線が安定したことから、メイン回線が利用できない状況になっても安心して利用できる」と満足そうに語る。また、「今後、生徒数を1万人、2万人規模にしたいと考えている。人数が増えてもRuckus であれば安定したネットワーク環境を確立できる」と期待を寄せている

学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校常務理事/校長奥平 博一 氏

ネットワンシステムズ株式会社西日本事業本部 沖縄オフィス 営業担当岸 靖将 氏

株式会社GLBBジャパン営業松田 悟 氏

N高等学校/学校法人角川ドワンゴ学園ラッカス ワイヤレスブリッジソリューション 学校と拠点をつなぐ環境を整備

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