2020

新しい信頼をつくろう

01

皆さんは、⾦融機関にとって最も⼤切な資産は何だと思いますか︖ 私は、お客さまや社会からの「信頼」だと思います。私たちは、⻑い歴史の中で先輩

たちから引き継いだ⼤切な「信頼」の上に、⽇々業務を⾏っています。 昨今「デジタル」という⾔葉を聞かない⽇はなく、私たちを取り巻く環境は⽬まぐる

しく変化しています。そういう中だからこそ、安⼼して我々のサービスを使って頂くために「信頼」が必要だと私は考えます。どんな環境においても「信頼され続ける存在であること」、これが私たち MUFG の責務だと思います。

⾏動規範は、私たちが信頼され続ける存在であるために、グループの役職員が⽇々いかに考え、判断し、⾏動すべきかの基準であり、「正しい⾏動」を実践するための指針です。⾔い換えれば、この皆さんの⽇々の「正しい⾏動」の上に私たちの信頼は成り⽴っているといえます。⽇々の業務で判断に迷うときは、この⾏動規範に⽴ち返ってください。そして、ご家族や友⼈の顔を思い浮かべ、⾃分の⾏動が「正しい⾏動」かよく考えてみてください。

また、あなたの周囲で何か「おかしい」と思うことがあったら、すぐに上司や内部通報窓⼝に報告してください。「声をあげること」は正しい⾏動であり、皆さんの責務でもあります。MUFG グループ各社は、皆さんが声をあげやすい雰囲気づくりに最⼤限努めます。そして、声をあげてくれた場合には、その勇気を評価し、真摯に対応します。誠実な報告に対する報復措置は、経営の責任において絶対に許しません。

⾏動規範は「読み物」で終わってはいけません。具体的な「⾏動」に繋げることが⼤切です。私たち⼀⼈ひとりが、⽇々の業務において常に「正しい⾏動」を実践することで、お客さまや社会から「信頼され続ける存在」となれるよう、共に頑張りましょう。

2020 年 4 ⽉ 取締役代表執⾏役社⻑ グループ CEO

グループトップメッセージ

信頼され続ける存在であるために

02

⽬ 次

グループトップメッセージ ···································································· 01

はじめに １ 経営ビジョンと⾏動規範 ································································· 03

２ 経営ビジョン ··············································································· 04

３ ⾏動規範とは ··············································································· 06

４ ⾏動規範に反した場合 ··································································· 07

５ 「上司」の役割と責任 ····································································· 08

⾏動規範 ⾏動規範の構成 ··················································································· 09

第 1 章

お客さまに対する姿勢 10

１-１ 誠実な⾏動 ········································································· 11

１-２ 品質の追求 ········································································· 12

１-３ 期待を超えるサービスの提供 ·················································· 13

第 2 章

社会に対する責任 14

２-１ 社会ルールの遵守 ································································ 15

２-２ ⾦融犯罪・反社会的勢⼒への対応 ············································ 16

２-３ 社会への貢献 ······································································ 17

第 3 章

職場における⼼構え 18

３-１ 成⻑と挑戦 ········································································· 19

３-２ 働きやすい職場 ··································································· 20

３-３ 会社の資産・財産の取り扱い ·················································· 21

３-４ 問題事象の報告・相談 ·························································· 22

03

１ 経営ビジョンと⾏動規範下記は、MUFG グループの経営ビジョンと⾏動規範の位置付けを⽰したものです。 経営ビジョンは、MUFG グループが経営活動を遂⾏するにあたっての最も基本的な姿勢を⽰した価値観であり、すべての活動の指針とするものです。 また、⾏動規範は、経営ビジョンの下に、グループの役職員が⽇々いかに判断し⾏動すべきかの基準を⽰すものであり、経営ビジョンの実現を下⽀えする⼤切なものです。

企業⽂化（カルチャー）とは

企業⽂化（カルチャー）とは、役職員が共有する思考・⾏動パターンのことです。経営ビジョンや⾏動規範のように明⽂化されたものだけでなく暗黙的に共有されているものも含まれます。

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２ 経営ビジョン経営ビジョンは、MUFG グループが経営活動を遂⾏するにあたっての最も基本的な姿勢を⽰した価値観であり、すべての活動の指針とするものです。経営戦略や経営計画の策定など、経営の意思決定のよりどころとし、また、全役職員の精神的⽀柱として諸活動の基本⽅針とします。

いかなる時代にあっても決して揺らぐことなく、常に世界から信頼される存在であること。 時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、その期待を超えるクオリティで応え続けること。 ⻑期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、共に持続的な成⻑を実現すること。 そして、⽇本と世界の健全な発展を⽀える責任を胸に、社会の確かな礎となること。 それが、私たちの使命です。

世界に選ばれる、信頼のグローバル⾦融グループ ― Be the worldʼs most trusted financial group ―

１．お客さまの期待を超えるクオリティを、グループ全員の⼒で お客さま視点を常に⼤切にし、グローバルに変化する多様なニーズを逸早くとらえ、グループ全員の⼒で応えていく。社員⼀⼈ひとり・⼀社⼀社が専⾨性を極め、グループ⼀体となって連携・協働し、世界⽔準のトップクオリティを追求する。

２．お客さま・社会を⽀え続ける、揺るぎない存在に 変化の激しい時代においても、お客さまの資産を守り、⽇本社会と世界経済の健全な成⻑を⽀える。⼀⼈ひとりが築く信頼と、グループ全員でつくる強固な経営基盤で、最も信頼される頑健な存在であり続ける。

３．世界に選ばれる、アジアを代表する⾦融グループへ これまで培ってきた強みを活かし、⽇本はもとより、アジア、そして世界においても選ばれる存在となる。多様化・ボーダレス化する社会で、変化へ積極的に対応し、⼀⼈ひとりが成⻑・活躍できる組織として進化を続ける。

私たちの使命

中⻑期的にめざす姿

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グループとしてさらなる成⻑を遂げ、お客さま・社会へ貢献し続けるために。 私たちは以下のことを⼤切にし、実践していきます。

１．「信頼・信⽤」（Integrity and Responsibility） 社会的責任の重さを⼀⼈ひとりが⼗分認識し、常に公明正⼤かつ誠実な姿勢で臨み、⻑期的な視点でお客さまと社会の健全な成⻑に繋がる⾏動をとる。

２．「プロフェッショナリズムとチームワーク」（Professionalism and Teamwork） プロとしての⾃覚と責任を持ち、多様な社員が互いに尊重・切磋琢磨しながら、地域・業態を越えたチームワークで、お客さまの期待を超えるために常にグループとしてベストを尽くす。

３．「成⻑と挑戦」（Challenge Ourselves to Grow） 世界的な視野で時代の先を⾒据え、変化を⾃らの成⻑の機会ととらえ、現場重視でスピードと柔軟性を持つ活⼒溢れる職場作りに全員で取り組み、新たな領域へ挑戦する。

グループメッセージ

「Quality for You」は「『質』の⾼いサービスの提供を通じて、お客さま⼀⼈ひとりの⽣活や⼀社⼀社の事業の『質』の向上をお⼿伝いしたい。そして『You＝お客さま』を基点に『You＝地域・社会』の発展にも貢献していきたい」という私たちの姿勢を表しています。

「確かなクオリティを、明⽇へ。世界へ。」は「いかなる時代にあっても『確かなクオリティ』をお届けし、お客さまの成⻑・歩み・夢を、『明⽇へ』、『世界へ』つなげていきたい」という私たちの想いを表しています。

共有すべき価値観

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３ ⾏動規範とは

（１）疑問を持ったり、正しい選択かどうか判断が難しいといったジレンマに直⾯した場合には、この⾏動規範に⽴ち返りましょう。（グループ各社・事業本部等でより具体的なものがある場合はそちらも参照してください）。

（２）少しでも迷ったら、以下の観点でチェックしてみましょう。

⾏動規範や社内外の法令・諸規則等に反していませんか︖

⾃⾝の⾏動を正当化するため、⾃分の良⼼をごまかしていませんか︖

その⾏動が他⼈から不適切とみなされる可能性はありませんか︖

家族や親しい⼈々に対しても、同じような⾏動が取れますか︖

（３）役職員は、原則として、年に⼀度⾏動規範に関する研修を受けるとともに、

MUFG グループ⾏動規範を確認する旨、各社で指定された形式で意思表⽰する必要があります。

こんな⾔葉に要注意!!

⾃分やほかの⼈が次のような⾔葉を使ったら、注意が必要です。 「今回だけなら…」 「みんなやっているから…」 「とやかく⾔わずに…」 「⼤⼈の対応として…」 これらは、正当化する際に使われやすいフレーズです。思考停⽌に陥らず、正しく考え、正しく⾏動しましょう。

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４ ⾏動規範に反した場合

（１）役職員は、⾏動規範ならびに法令、諸規制および MUFG グループ各社の規則・規定・⼿続等を遵守しなければなりません。万が⼀、違反した場合は、MUFGグループ各社が別途定める就業規則等にもとづき、解雇を含む懲戒処分の対象となることがあります。また、MUFG グループ各社の名誉・信⽤を傷つけ、あるいは会社の利益を損なうような役職員の⾏為は、個⼈的に責任を負うことがあります。

（２）他者の遵守事項違反や、MUFG グループ各社の信⽤を傷つけ、会社の利益を損なうと思われる他者の⾏為を知りながら対応しなかった場合や、知っているべき責任ある地位にあるにもかかわらず放置した場合、その⾏動（または、⾏動しなかったこと）に対して責任を問われる場合があります。

（３）役職員の⾏為は、規制当局および他の政府機関に報告される場合があります。 それらの調査の結果によっては、罰⾦、⾦融業界での資格はく奪、または懲役刑を受ける場合があります。

「期待を超えるサービスの提供」や「成⻑と挑戦」ができない場合も「⾏動規範に違反した」として処分されるのでしょうか︖

⾏動規範には、「誠実な⾏動」「社会ルールの遵守」「⾦融犯罪・反社会的勢⼒への対応」など「遵守すべきもの」と、「期待を超えるサービスの提供」

「成⻑と挑戦」のような「努⼒すべきもの」が混在しています。 「努⼒すべきもの」ができていないからといって、処分されることはありません。

コンダクト・リスクとは法令等の既存のルールの遵守にとどまらず、①社会規範にもとる⾏為、②商慣習や市場慣⾏に反する⾏為、③利⽤者の視点の⽋如した⾏為等は、お客さまや株主をはじめとしたステークホルダーの利益を侵害し、その結果、私たちの企業価値、収益、レピュテーションに悪影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクを、「コンダクト・リスク」と呼びます。

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５ 「上司」の役割と責任

「上司」の⽴場にある役職員は、⼀般従業員に加え、次のようなより⾼度な役割と責任を負います（ここでいう「上司」とは、主として部店⻑や次課⻑など⼀定の組織の⻑を指します）。

① ⾃ら模範を⽰し、経営ビジョンや⾏動規範に⽰された⾏動を積極的に実践する。

② ⽇頃から、経営ビジョンや⾏動規範の内容を各組織に応じた形で部下に伝える。

③ 判断に迷った時や問題が発⽣した時に躊躇無く発⾔できる雰囲気作りに努める。

④上司としての⽴場の濫⽤と⾒られかねない⾏為は厳に慎む。

⑤問題が発⽣した場合、上位の役職員に迅速に報告するなど適時適切に⾏動する。

「聴く⼒」 部下から「ちょっとお話があるのですが…」と⾔われたとき、上司のあなたはどうしていますか。相⼿の顔も⾒ずに「何︖」とか聞き返していませんか。 部下から相談や助⾔を求められたときには、親⾝に注意深く話を聴いてください。もしかしたら、部下は勇気を振り絞ってあなたに声をかけたのかもしれません。 特に⾏動規範に抵触するような問題が発⽣した場合には、なるべく芽が⼩さなうちに適切に対処することが⼤事です。

「上司⼒」と「聴く⼒」は、正⽐例の関係にあると理解してください。

09

⾏動規範の構成⾏動規範は、以下の 3 つの章で構成されています。

第１章は、「お客さま」に対する姿勢です。 私たちは、公正・透明な企業活動を誠実に⾏い、常にお客さま本位で考え⾏動します。 これは私たちの業務の基本を成すものです。 １-１ 誠実な⾏動 １-２ 品質の追求 １-３ 期待を超えるサービスの提供

第２章は、良き企業市⺠としての「社会」に対する責任です。 私たち MUFG グループは、お客さまのみならず、地域社会、国際社会等からの信頼と信⽤の下に成り⽴っています。私たちは、グローバルレベルで社会に対する責任を負っています。 ２-１ 社会ルールの遵守 ２-２ ⾦融犯罪・反社会的勢⼒への対応 ２-３ 社会への貢献

第３章は、⽇々の「職場」における⼼構えです。 私たち MUFG グループが企業として成⻑を続け、お客さまや社会に貢献していくために、私たちは活⼒があり働きがいのある職場づくりをめざします。 ３-１ 成⻑と挑戦 ３-２ 働きやすい職場 ３-３ 会社の資産・財産の取り扱い ３-４ 問題事象の報告・相談

（注：各章の解説は、□1 ～□4 や●で記載しています。）

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第 1 章

お客さまに対する姿勢 私たちは、常にお客さま本位で考え、お客さまの信頼・信⽤に

応えます。

MUFG グループが今⽇あるのは、これまで⻑い間、

お客さまからの信頼・信⽤に⽀えられて

きたからにほかなりません。

私たちは、この信頼と信⽤をさらに

確固たるものにしていきます。

私たちは、⽬先の収益に

とらわれることなく、

⻑期的・持続的に

お客さまの発展を

⽀えます。

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私たちは、常にお客さま本位で考え、公正・透明な企業活動を誠実に⾏います。 私たちは、お客さまの資産を適切に取り扱い、お客さまの利益が不当に損なわれることがないよう適切に対応します。

１ 誠実な⾏動 私たちは、常にお客さま本位で考え、公正・誠実に⾏動し、お客さまの⻑

期的・持続的な発展を⽀えます。

２ お客さまの資産の保護（含む情報） お客さまからお預かりする現⾦や有価証券等ならびに情報は、お客さまの⼤

切な資産です。それらを不適切に取り扱うことは、MUFG グループの信頼・信⽤を著しく損ないます。

私たちは、お預かりした⾦融資産の管理には細⼼の注意を払います。 また、お客さまの情報の機密性と安全性を守ります。

３ お客さまの利益の適切な保護 私たちは、公正・誠実に⾏動し、お客さまの利益が不当に損なわれないよ

うに⾏動しなければなりません。 グループ各社がお客さまからお取引をいただく場合、思わぬところでお客

さま同⼠、あるいは、お客さまと MUFG グループの間で利益が対⽴する可能性があることを認識し、利益相反管理の基本⽅針に則り、適切に⾏動します。

業績⽬標について 皆さんは、業績⽬標の達成とお客さまからの信頼との間で、悩んだことはありませんか。会社である以上、業績をあげる責任があります。業績⽬標は正しいことをする（Do the Right Thing）ことでお客さまから評価され、その結果として達成されるべきものです。もし、⽬標の達成とお客さまからの信頼との間で迷うような場合は、必ずお客さまからの信頼を優先してください。⽬標の達成は、正しいプロセスを経て実現したときに初めて評価されるものであることを改めて認識しましょう。

１-１ 誠実な⾏動

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私たちは、お客さまとの末永い信頼関係を築くため、お客さまの声に⽿を傾け、商品・サービスの企画・開発から提供、その後の⾒直しに⾄るまで、品質の管理を徹底し、改善に努めます。

１ お客さまにふさわしい商品・サービス お客さまから信頼され末永く良好な取引関係を築くためには、商品・サービ

スにかかわるすべてのプロセスで、品質管理を徹底していくことが重要です。 品質管理は、お客さまにふさわしい商品・サービスを開発・提供し、お客さ

まとの取引を正確・安全に⾏うことが基本です。 そのためには、商品・サービスの提供にあたり、以下を念頭に置くことが重

要です。 ① 企画・開発段階では、対象のお客さまとニーズを明確に ② リスクは、お客さまが理解でき、かつ許容できる範囲内で ③ ご提案は、お客さまの⽬的・ニーズ、知識・経験、財産状況等に合わせて ④ 商品の内容やリスクを理解・納得いただける正確でわかりやすい説明を ⑤ お客さまには、公正・丁寧・真摯な応対を

２ 品質改善への絶えまない努⼒ 私たちは、ご提供した商品・サービスがお客さまのお役に⽴っているかを常

に確認し、⾒直しを⾏い、商品・サービスの品質の向上に努めます。

「品質」にこだわる ⾦融商品や⾦融サービスは、⽬に⾒えたり⼿に取ったりできる「モノ」ではありません。しかし、お客さまのニーズへの適合性、わかりやすさや使いやすさの観点から、モノと同様に「品質管理」が⼤事です。具体的には、商品・サービスの企画・開発段階から、販売、その後のアフターフォローに⾄るまでの「ライフサイクルベース」での管理が有効です。 何らかの問題があれば、お客さまの声や、社内の誰かの気づきに現れるので、それを受け⽌める感性と感度を磨きましょう。

１-２ 品質の追求

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私たちは、世界のお客さまの多様なニーズに対し、プロフェッショナルとして、グローバルなネットワークを活⽤し、グループの総合⼒を発揮して、期待を超えるサービスの提供をめざします。

１ 専⾨性の追求 絶えず多様化・⾼度化しているお客さまのニーズに応えるため、私たちは、

⼀⼈ひとりが専⾨性を⾼めていきます。

２ グループ総合⼒の発揮 私たちは、多様な業態が結集する MUFG グループの総合⼒を活かし、⼀

体となって、お客さまの期待を超えるサービスの提供をめざします。

３ グローバル・ネットワークの活⽤ 私たちは、MUFG グループのグローバルなネットワークを活⽤し、世界最

⾼⽔準の商品・サービスを提供します。

１線のリスクオーナーシップとは １線とは、営業などの業務執⾏部⾨のことを指します。営業⾏為にはリスクが伴いますが、ともすれば「リスクの管理は 2 線であるリスク管理部署に委ね、⾃分たちは稼ぐことに集中すればよい」との誤った意識を持つ⼈もいるかもしれません。 営業⾏為に伴うリスク管理の⼀義的な責任はあくまで 1 線にあり、リスク事象から⽣じた結果に対する責任が問われます。その覚悟を持つことが「１線のリスクオーナーシップ」です。1 線のメンバーは、「リスクオーナーシップ」を⾃覚し、⽇々の業務の中でリスクを特定し、必要な統制に努めましょう。

１-３ 期待を超えるサービスの提供

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第 2 章

社会に対する責任

私たちは、グローバルに事業を展開する中で、

国内外のあらゆる法令等を遵守し、⾦融システムの安定・

信頼維持を図り、社会の健全な成⻑に貢献します。

私たちは、⼀⼈ひとりが MUFG グループの

⼀員としての責任を負っていることを

⾃覚しながら、公正・透明な企業活動を

誠実に⾏い、MUFG グループが

これまで築き上げてきた

社会からの信頼・信⽤を

守り⾼めます。

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私たちは、国内外のあらゆる法令やルールを遵守することはもとより、⾼い倫理観にもとづいた正しい⾏動をとります。 法令・ルール違反は、社会インフラである⾦融システムの機能不全や MUFG グループの信⽤失墜につながります。私たちは、以下を含め業務に関係する法令やルールを遵守します。

１ インサイダー取引の禁⽌

インサイダー取引は、多くの国で違法とされ、⾦額の多寡にかかわらず厳重に規制されています。

私たちは、重要情報の管理を厳格に⾏い、⾮公開の重要情報（MNPI）を利⽤して不当な利益を得る⾏為には関与・加担しません。

（※）Material Non-Public Information

２ 不公正な取引の禁⽌

私たちは、公正・透明・⾃由な競争市場の参加者の⼀員として、不公正な取引（カルテル、優越的地位の濫⽤、相場操縦的⾏為等）に関与しません。

私たちは、ファイアーウォール規制やアームズ・レングス・ルールを含め、公正な取引を保つために制定された法令やルールを遵守します。

３ 記録の取り扱いと適切な情報開⽰

財務情報をはじめとした業務上の記録は、正確に記されるとともに適正に維持･管理されなければなりません。

MUFG グループが社会で正しく理解され評価されるためには、財務状況を含む企業情報を適時・適切に開⽰することが求められており、不正確・不適切な情報開⽰や情報の隠ぺいは⾏いません。

失敗に学ぶ ⽇常的に、各種メディアで企業の不祥事が報じられていますが、「⾃分たちとは無関係」ではありません。実際に、私たちのグループ企業でも、不祥事は発⽣しています。失敗については、その真因を分析し、必要な再発防⽌策を講じ、それを徹底しなければなりません。 他者の失敗や⾃分たちの失敗に謙虚に学ぶこと、それが不適切事案や不祥事の未然防⽌につながります。

２-１ 社会ルールの遵守

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私たちは、⾦融犯罪および⾦融犯罪防⽌に係る規則・⼿続を潜脱しようとする試みを⼀切許容しません。また、私たちの商品・サービスが各種⾦融犯罪、マネー・ローンダリング（資⾦洗浄）およびテロ活動への資⾦⽀援等に関係する個⼈および団体に利⽤されないよう努めます。

１ ⾦融犯罪への対応と⾦融サービス濫⽤の防⽌ 私たちは、国内外で展開する MUFG グループが提供する⾦融サービスが、

下記のような犯罪や不法⾏為あるいは不適切⾏為に悪⽤される可能性があることに留意し、その防⽌に努めます。 マネー･ローンダリング、テロ活動への資⾦⽀援 経済制裁を課せられた国や個⼈等に対する⾦融サービス提供 振込詐欺、投資詐欺、偽造・盗難カード等による⾦融犯罪 贈収賄や腐敗⾏為へ加担もしくは促進する⾏為 脱税⾏為の幇助

２ 反社会的勢⼒との関係遮断 私たちは、反社会的勢⼒と⼀切の関係を遮断します。また、警察・弁護⼠・

その他外部専⾨機関と緊密に連携し、役職員の安全を確保します。

２-２ ⾦融犯罪・反社会的勢⼒への対応

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私たちは、各地域の歴史・⽂化・慣習等を尊重し、企業活動や役職員の社会貢献活動等を通じて、地域・国際社会の発展や環境の保全に貢献します。

１ 社会・地域への貢献

MUFG グループは、良き企業市⺠として、積極的に社会・地域に参画し、その発展に貢献します。

私たちは、地域・国際社会の⼀員として、⾃発的に社会貢献活動に取り組みます。

２ 環境への配慮

MUFG グループは、グループの企業活動の環境負荷低減にとどまらず、環境保全に寄与する商品やサービスの開発・提供に努め、持続可能な社会の実現に貢献します。

持続的成⻑に向けた課題への取組み 皆さんは ESG や SDGs という⾔葉を聞いたことはありますか。 ESG とは、企業の⻑期的な成⻑に必要な３つの要素である「環境

（Environment）」「社会（Social）」「企業統治（Governance）」の頭⽂字を合わせたものです。⼀⽅、SDGs とは Sustainable Development Goals の略で「持続可能な開発⽬標」を表しています。地球規模での未来を⾒据えて、環境や経済成⻑などの社会的課題に官⺠が協働していく動きが進んでおり、お客さまも投資家もこのような観点で企業を⾒る傾向が強まっています。 企業市⺠として「正しい⾏動をとっている会社」がお客さまから信頼され、投資家からも評価される傾向はますます強まるでしょう。また、⾦融業の公共性や業界内ポジションを考えると、MUFG グループに期待される社会⽬線は、より⼀層⾼いことを理解しましょう。

２-３ 社会への貢献

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第３章

職場における⼼構え

私たちは、絶えず多様化・変化する顧客ニーズや、外部環境の変化を

いち早くとらえ、迅速に⾏動します。また、MUFG グループで

働く者同⼠が、お互いを尊重し、プロフェッショナルとして

の個⼈の⼒と地域・業態を越えたチームワークが

最⼤限発揮され、新しい試みに取り組むことが

できる職場をつくっていきます。

そして私たちは MUFG グループとして

これまで築き上げてきた有形・

無形の資産・財産を

しっかりと守ります。

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私たちは、⼀⼈ひとりが知識・専⾨性・⼈間⼒を⾼め、チーム⼒を最⼤限発揮し、環境の変化をチャンスととらえ、新たな分野に挑戦していきます。

１ ⼀⼈ひとりの成⻑

お客さまのニーズの⾼度化や多様化にあわせ、それに相応しい商品・サービスを提供するプロフェッショナルとして、成⻑していくことが重要です。

私たちは、仕事を通じ、また、社内外の研修や⾃⼰研鑽等の機会を活⽤し、⼀⼈ひとりが、能⼒・スキル・⼈間⼒の向上に努めます。また、私たちはそうした従業員⼀⼈ひとりの取り組みを積極的にサポートしていきます。

２ チームワーク 私たちは、職場の仲間同⼠で情報・スキル・ノウハウを共有し、チームと

しての⼒を最⼤限に発揮することを念頭に業務にあたります。

３ チャレンジ精神 私たちは、世の中の動きや私たちを取り巻く環境の変化に留意し、変化を

チャンスとしてとらえ、新しい取り組みを続けます。また、私たちは積極的にチャレンジする従業員を積極的にサポート、評価します。

挑戦なくして成⻑なく、成⻑なくして成功なし

⼈が成⻑するためには、学習することや経験することが重要です。 しかし、時には「挑戦」することも必要です。特に変化の激しい環境下では、失敗を恐れず「挑戦すること」が⼤きな成⻑につながり得ます。 これは、⼈だけではなく、組織全体としてもいえることです。

３-１ 成⻑と挑戦

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私たちは、MUFG グループ全役職員の⼈権と多様性を尊重し、差別やハラスメント等の⾏為を⾏わず、⾒逃しません。

１ ⼈権と多様性の尊重

グローバルに展開している MUFG グループでは、さまざまな⼈種、肌の⾊、国籍、出⽣地、信条、宗教、性別、性的指向、性⾃認、年齢、障がい、健康状態の役職員が働いています。

多様性は MUFG グループの強みです。私たちは、決して差別や⼈権侵害を⾏うことなく、多様な価値観を尊重します。

２ 円滑なコミュニケーション

私たちは、職場の仲間同⼠が、⽴場を問わず、お互い誠実に接し、助け合い、尊重しあう「健全」で「闊達」な職場環境をめざします。

３ ノー・ハラスメント

ハラスメントは個⼈の尊厳を損ない、組織運営にも重⼤な影響を与える⾏為です。私たちは、セクシャルハラスメントやパワーハラスメント等を⾏わず、社外からのハラスメントを含めて、⾒逃しません。

各種ハラスメントのほか、社内でのいじめや嫌がらせについても、許しません。

認め合い、活かし合う セクシャルハラスメントやパワーハラスメントなど、ハラスメントは⼈を深く傷つける⾏為であり、法令による規制の有無にかかわらず、ＭＵＦＧでは決して許されません。 すべての役職員が互いを認め合い、尊重し合うためには、 「ダイバーシティ（それぞれの多様性が認められること）」と、「インクルージョン（皆が排除されず活かされること）」の考え⽅が⼤切です。

３-２ 働きやすい職場

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私たちは、MUFG およびグループ各社の有形・無形の資産・財産を守るとともに、これを毀損するような⾏為を許しません。 私たちは、会社資産を適切に保全・管理し、決して私的流⽤を許しません。

３-３ 会社の資産･財産の取り扱い

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私たちは、法令・社則等や本⾏動規範に違反する⾏為等の問題に気づいたら、速やかに職場の上席者に報告・相談、あるいは内部通報制度等を通じて報告します。 私たちは、社内において問題があると思うことがあれば、職場の上席者に速やか

に報告する、もしくは、内部通報制度等を利⽤します。 内部通報制度の利⽤の如何を問わず、報告や通報を受けた者はその情報を厳格に

取り扱い、報告者や通報者に不利益が及ばないように対応します。

⾔ってくれてありがとう（Speak Up） 法令・社則や⾏動規範に照らして、懸念がある場合や質問がある場合には、

「些細なことだからよいのではないか」「⾃分の感覚がおかしいのではないか」などと思い悩むことなく、速やかに上司やコンプライアンス担当者に報告するか、内部通報窓⼝に連絡してください。 そうすることで皆さんが報復などの不利益を受けることは⼀切ありません。指摘された問題には、経営の責任において、情報管理のうえ、実態調査を踏まえて誠実に対応します。

「MUFG グループ・コンプライアンス・ヘルプライン」は、 消費者庁が所管する内部通報制度認証の審査基準を満たしており、 報告者の保護も含め体制が整備されていることの公認を得ています。

３-４ 問題事象の報告・相談

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MEMO

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MEMO

編集・発⾏ 三菱 UFJ フィナンシャル・グループ コンプライアンス統括部・経営企画部

2020 年４⽉