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2009 6 30 日発行 VOL.インドネシアでは季節は乾季に移り変わり、暑くなってきました。1 年中暑い 夏のインドネシア生活に慣れたはずの私でも、やはり本格的な暑さにはかなわず、 これからもっともっとに暑くなるとの話に、この夏に耐えられるか心配して います。 本当にあつーーーい! とはいえ、日本の夏も暑そうだとか・・・ 日本とインドネシア、どちらの夏が過ごしやすいでしょうか? パサール(市場)の様子 ドミトリーの近所にあるパサールです。 こころなしか、任地のパサールより整然と していてきれいな印象を受けました。この 一区画が全て市場になっており、朝はと てもにぎわっています。市場のほかに、 布屋さんや手芸屋さんもあり、一日居て も飽きません。手芸好きの方にはおすす めの場所です。 タクシーの中から見たジャカルタの街! 任地生活に慣れた私にとって、この大都会 は驚きの連続!まるで日本の新宿のようで す。大きなビルが立ち並び、大きな道路には ぎっしりと車が詰まっていて、いつも大渋滞。 同じインドネシアとは思えないくらい、任地とはだ いぶ差があります。 この大都会で過ごしていると、任地でのの どかな生活は別の国のことかと思ってしまい ます。この国も都会の生活は忙しいようです。 近所の通り! ジャカルタには、JICA インドネシア事務所と、協力隊員 のための宿泊施設(ドミトリーと呼ぶ)があります。 普段は任地に居る私たちですが、総会や用事などで ジャカルタに上京するときは、このドミトリーを使用できる ことになっています。 ここは、ドミトリーの近所を散歩したときに撮影したも の。朝の通勤ラッシュだからでしょうか?かなりの交通 量に驚いたと共に、身の危険を感じました。交通ルー ルはあってないようなもの?本当に気をつけて歩かな いといけません。歩行者優先の日本のように、車の ほうから止まってはくれません。

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ま た は り

2009 年 6 月 30 日発行 VOL.5

インドネシアでは季節は乾季に移り変わり、暑くなってきました。1 年中暑い

夏のインドネシア生活に慣れたはずの私でも、やはり本格的な暑さにはかなわず、

これからもっともっとに暑くなるとの話に、この夏に耐えられるか心配して

います。

本当にあつーーーい!

とはいえ、日本の夏も暑そうだとか・・・

日本とインドネシア、どちらの夏が過ごしやすいでしょうか?

パサール(市場)の様子 ドミトリーの近所にあるパサールです。 こころなしか、任地のパサールより整然と

していてきれいな印象を受けました。この

一区画が全て市場になっており、朝はと

てもにぎわっています。市場のほかに、

布屋さんや手芸屋さんもあり、一日居て

も飽きません。手芸好きの方にはおすす

めの場所です。

タクシーの中から見たジャカルタの街! 任地生活に慣れた私にとって、この大都会

は驚きの連続!まるで日本の新宿のようで

す。大きなビルが立ち並び、大きな道路には

ぎっしりと車が詰まっていて、いつも大渋滞。

同じインドネシアとは思えないくらい、任地とはだ

いぶ差があります。

この大都会で過ごしていると、任地でのの

どかな生活は別の国のことかと思ってしまい

ます。この国も都会の生活は忙しいようです。

近所の通り! ジャカルタには、JICA インドネシア事務所と、協力隊員

のための宿泊施設(ドミトリーと呼ぶ)があります。 普段は任地に居る私たちですが、総会や用事などで

ジャカルタに上京するときは、このドミトリーを使用できる

ことになっています。 ここは、ドミトリーの近所を散歩したときに撮影したも

の。朝の通勤ラッシュだからでしょうか?かなりの交通

量に驚いたと共に、身の危険を感じました。交通ルー

ルはあってないようなもの?本当に気をつけて歩かな

いといけません。歩行者優先の日本のように、車の

ほうから止まってはくれません。

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生活テント場の様子 テントは大きくて重い、昔ながらのテントを使用。

芝生の上に直接寝るのか?ウレタンやマットが敷かれていない?実はこの日午後から急に豪雨に襲われました。もちろんテントの

中はびしょびしょ。どうやって夜寝るのか心配しましたが、一体どうしたのかは今もって謎です。

翌日、子どもたちに聞いてみると『良く眠れなかったー』との声。

キャンプ嫌いの子どもたちにならないといいけれど・・・ととても心配です。

テントの周りはゴミだらけ。なんでもポイポイと捨ててしまうのです。ゴミ問題は私たち隊員の共通テーマ。

『ゴミはゴミ箱に捨てる』習慣を何とか子どもたちにつけさせたいと、いつも考えています。

広場の様子

ワークショップの行われた広場の様子。子どもた

ちは4~5人の小グループになり、好きな

ブースに行き、参加します。。いくつかまわ

りながら、参加したブースのスタンプを集め

ます。

写真はどこに行こうか迷っている子ど

もたちの様子。

左に見える建物は、スラウェシのトラジャ地方の建

物をモチーフにした集会所です。

インドネシアの暑い太陽に照らされながらも

元気に活動をする子どもたち。日本では、

日射病にならないかと心配ですが、ここの

子どもたちは強い?のか、全然へっちゃら

という感じでした。この暑さには私が少し

ばててしまった・・・

同期環境隊員の仕事に、私も一緒に参加させて

もらいました!なんといっても、インドネシアでのキャン

プ参加。このチャンスを逃すのはもったいない!と思

い、ちょっとのぞいてみました。日本のキャンプとは

どう違うんだろうなぁ・・・なんて、ドキドキしながら

参加。キャンプ場はとても広々と自然たっぷりの場所

で、たくさんの人を収容できる施設が連立していまし

た。すごく有名だそうです。 このキャンプの対象者は中学校で、いくつかの学校

から生徒たちが集まって開かれたというもの。2 泊 3日のプログラムです。

私たちは、昼間のプログラムの一つとして、ここで環

境についてのブースを立ち上げ、ゴミの捨て方につい

てミニ講義を開きました。 そのほかにも、たくさんのブースがありました。総

勢 1000 人以上の生徒が広場を行き来し、キャンプを

楽しんでいました。 私も休憩時間を利用して、他のブースの様子を見て

きました!どのブースもたくさんの子どもたちで大賑

わいでした。久々のキャンプ場の賑やかさを味わい、

とても楽しい 3 日間でした!

キャンプのはじまり・はじまりー!参加者全員が制服を着て広場

に集合しています。これは参加者の一部。まだまだ居ます。

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ゴミの分別の説明

子どもたちは、ゴミをその辺に捨ててはいけないこ

と。分別すると再利用することができることなど、

すでに知っていました。(さすがジャカルタです。私の

任地では、まだまだゴミの分別は知られていません

が・・・)

ここでは、どのゴミがどの資源に生まれ変わること

ができるのかを説明。

私の持っているものは、洗濯洗剤の詰め替え用パ

ックを再利用して作ったバッグです。これらのバッ

グを作っているお店もちゃんとあって、見学に行き

びっくりしたよ!という話も交えながら、拙いインドネ

シア語で必死に話しました!

インドネシアの伝統遊び→

他のブースをのぞいて見ると、こんな遊びが!

このブースでは、インドネシアの伝統的な遊び道具がいくつも置いてあ

って、子どもたちが自由に遊べるというもの。

私たちのブースに来てくれて仲良くなった男の子たちが、次のブ

ースに行くと言うことで、後ろからくっついていったのです。

どうやって遊ぶのかまでは分かりませんでしたが、この丸い穴

の中にビー玉のようなものを交互に入れて楽しんでいました!

そのほかにも、縄跳びのようなものやトランプのようなものな

どもあり、時間があれば一緒に遊びたいのにー!と後ろ髪ひかれ

つつ、自分たちのブースに戻ったのでした。

ゴミを分別できるか?子どもたちが一人ずつ挑戦!

切り絵

インドネシアには、中華系の人ががたくさんいます。

このブースは、中国で有名な切り絵を作るブース。

大人気のブースでした。

写真にあるように、額に飾るととても素敵!

参加者一人ひとりが思い思いの作品を作っています。

いつも人がいっぱいにぎわっていたので、一体何だろー?

と遠くから眺めていたのですが、ちょっと見せてもらおう

と見に行って、切り絵だと分かったのです。

インドネシアの人は手先が器用で、上手に作る印象がありま

す。

みんな大熱中でした。

説明の前に子どもたちとゲームで大笑い!

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6 月に4日間にわたって行われた試験。

フォーマルの学校の試験の約1ヵ月後に行われました。フォ

ーマルの学校の生徒で不合格だったものも再受験しま

す。

私の通う村の生徒たちも、全員出席し受験しまし

た。解答はすべてマークシート方式なのですが、マークシートを使

ったことのない彼らは、正解を塗りつぶすのにも一苦

労してたようでした。

試験前日まで、マークシートの塗り方や試験心得などを説

明したのですが、なんだか日本での受験前日を思い出

してしまいました。

彼らもかなりの緊張をみせていましたが、当日会場

で会うとにっこり。今まで一緒に勉強してきた友人た

ちと受験すると言う心強さが手伝ってか、日に日にリ

ラックスして受験ができたようです。

この試験が終わって、私の授業も終わってしまいまし

た。みんなと仲良くなれただけに、ちょっと残念です。

後は、結果を待つのみ!

後記 今月で、インドネシアに来てちょう

ど1年になりました。早いものです。 ジャカルタに上京していると、いつの

間にか任地が恋しくなります。 ここ数ヶ月は、任地の子どもたち

との生活が楽しかったことを実感し

ました。 そばにいなければいないほど、「どう

しているのだろうか?」と気になるの

は、やはり恋しい証拠でしょう。今ま

で毎日のように一緒に居た生徒たち

の試験が終了し、毎日通った村へも

少し足が遠のいてしまいました。 今まで夢中で通っていた日々でし

たが、ちょっと気が抜けてしまったよ

うな感じです。 とはいえ、村の人と過ごす機会は

まだまだあります。 月末には村の結婚式に参加しまし

た。村で一番お世話になっているイブ

ミナというおばあさんの家に今回も宿

泊し、夜遅くまで村の生活を楽しみ

ました。結婚式は、村の人たちにとっ

ても一大イベントです。生徒たちの

ほとんどが見物に来ていました。み

んな必ず私に声をかけてくれます。

(日本語で!)嬉しい限りです。

今思えば、生徒を迎えに一軒一軒家をまわるのも楽しかったな。

道すがらたくさんの村人に声をかけてもらって、たくさんの知り合いができ

ました。外国人の私も、この道を歩いていると、村の一員になったような気が

したものです。授業後の帰り道、生徒たちと並んで村へ帰るのもにぎやかで楽

しかった!

この道は、私の夢へと続く道の一つだったのかも知れません・・・

PKBM(活動センター)から、この道の向こうにある村の生徒の家まで歩いて

向かいます。

↓毎日のように通った村までの道。

この生徒たちとの出会いは、私に

とって、かけがえのないものです。ま

だまだずっと、この生徒たちと一緒

にいたい!卒業はしたものの、まだ誰

一人職を手にしたものは居ません。

この人たちのために、まだまだ私の

できることがありそうです。

E-MAIL: reokbaihezi@ybb.ne.jp

県内ではインターネットが使えないため、2 週間に 1 度くらいの割合で開い

ています。

みなさんからの連絡をお待ちしています!

発行人:青年海外協力隊 20 年度1次隊

インドネシア 青少年活動 熊倉 百合子

ブログはこちら http: matahari-indonesia-reo.blogspot.com

インドネシア生活を随時お伝えしています。

JI.Khaerudin Dg Ngampa NO.4

Kabupaten Takalar 92216

SULAWESI SELATAN

INDONESIA

自宅住所

c/o Muh。Sakri (Sakri さんの家宛という意味)

Ms。KUMAKURA Yuriko

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