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Mac OS X Server QuickTime Streaming Server 5.5 管理 バージョン 10.4 以降用

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Mac OS X ServerQuickTime Streaming Server 5.5の管理バージョン 10.4以降用

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J019-0168/03-24-05

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3 目次

序章 7 このガイドについて 7

Mac OS X Serverバージョン 10.4の QTSS( QuickTime Streaming Server)の新機能

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QuickTime製品パッケージ 10 このガイドの構成 10 オンスクリーンヘルプを使用する 11

Mac OS X Serverマニュアル

12 マニュアルのアップデートを入手する 13 詳しい情報

第 1 章 15 QuickTimeストリーミングの概要 15 ストリーミングとは 16 ライブ配信とオンデマンド配信 16 プログレッシブダウンロード( HTTP)配信とストリーミング( RTP/RTSP)配信 16 インスタントオン・ストリーミング 17 ライブビデオの簡単な設定 18 ストリーミングされたメディアの受信方法 19 マルチキャストとユニキャスト 20 リレー

第 2 章 23 QuickTime Streaming Serverを設定する 23

QuickTimeストリーミングのハードウェア要件とソフトウェア要件

23 視聴者のコンピュータの要件 23 ライブ・ブロードキャストの要件 24 帯域幅に関する注意事項 24 ストリーミングサーバを設定する 25 設定をテストする 26 サーバからストリーミングされたメディアにアクセスする

第 3 章 27 QuickTime Streaming Serverを管理する 28

Webベースのアプリケーションを使って QuickTimeストリーミングを管理する

29 サーバ管理を使って QuickTimeストリーミングを管理する 29 ストリーミングサービスを開始する/停止する 29 ストリームの最大接続数を変更する 29 ストリーミングの最大スループットを変更する

3

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30 ストリーミングメディアディレクトリを変更する 30 ストリーミングサーバ管理コンピュータを IPアドレスにバインドする 30 複数のユーザメディアディレクトリからストリームを運用する 31 リレーストリームを設定する 32

QuickTime ストリーミングのログ設定を変更する

32

QuickTime ストリーミングのログを読み込む 33 セキュリティとアクセス 34 ポート 80を使ってファイアウォール経由でストリームを提供する 34 ファイアウォール/アドレス変換を使用するネットワークを経由してストリーミングする 35

MP3ブロードキャストストリームの送信に必要なパスワードを変更する

35 別のコンピュータ上で QTSSを使った自動ユニキャスト(アナウンス)を使用する 35 高度な管理タスク 35 ストリーミングされたメディアへのアクセスを制御する 39 マルチキャストリレーを設定する

第 4 章 41 QTSS Publisherでメディアを管理する 41

QTSS Publisherの概要

42 プレイリストとヒントについて 43

Mac OS X Serverに接続する

43 メディアを QTSS Publisherから QuickTime Streaming Serverにアップロードする 43 コンテンツを Web上に配信できるように準備する 43 録画済みメディアをストリーミングできるように準備する 44

QuickTime Playerから書き出したヒントムービーのパフォーマンスを向上させる

44

Webページに表示されるムービーのサムネールを選択する 45 ムービーの注釈を作成する/編集する 45

Webページ上のメディアが再生される場所を指定する

45 プレイリストを作成する/管理する 47 コンテンツを配信する 48 コンテンツをストリーミングまたはダウンロードできるようにする 48 ブロードキャストを行うサーバを指定する 48

Webページを作成する

第 5 章 51 問題の解決方法と技術情報 51 ログファイルを使ってプレイリストブロードキャストを監視する 51 メディアファイルが適切にストリーミングされない 52 管理者が QTSS Publisherを使用してメディアを公開できない 52 ユーザがブロードキャストに接続できない 52 メディアをストリーミングしているときにエラーメッセージが表示される 53

QTSS Publisherが保持するデータベースをユーザがバックアップしたい場合

第 6 章 57 設定の例 57 プレゼンテーションをストリーミングする — ライブとオンデマンド 59 設定する 66 簡単にアクセスできる Webページを作成する

目次

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68 ライブプレゼンテーションを撮影する 68 ライブプレゼンテーションをアーカイブする

用語集 71

索引 79

目次 5

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序章

このガイドについて

QuickTime製品パッケージとこのバージョンの QuickTime Streaming Serverの新機能について説明します。

Mac OS X Server バージョン 10.4 には、サービスパッケージとして QTSS( QuickTime StreamingServer)バージョン 5.5が組み込まれています。 QTSSは、アップルのサーバハードウェアにあらかじめインストールされています。

QTSS の設計と設定は、 Apache に似ています。 Apache は、広く普及している Web サーバソフトウェアで、 Mac OS X Serverにも組み込まれています。 Apacheを操作したことがあれば、 QTSSの操作も簡単に覚えることができます。

これまで「 Web Admin」という Web ベースのアプリケーションを使って QuickTime StreamingServerを管理してきた場合は、引き続き「 Web Admin」を使用することもできます。「 Web Admin」では、ストリーミングサーバをリモート管理したり、 Macintosh 以外のコンピュータから管理することもできます。(詳しくは、 28 ページの「 Webベースのアプリケーションを使って QuickTimeストリーミングを管理する」を参照してください。) Mac OS X Server(バージョン 10.3以降)の「サーバ管理」に組み込まれているインターフェイスを使えば、「 Web Admin」で行っていた管理作業をより簡単に行うことができます。

Mac OS X Serverバージョン 10.4の QTSS( QuickTime Streaming Server)の新機能 Mac OS X Server バージョン 10.4 に組み込まれている QuickTime Streaming Server 5.5 は、アップルが提供する標準準拠のストリーミングサーバで、標準への対応と全体的な信頼性が向上してい

ます。 QTSS 5.5 では、多くの機能が拡張されています: • 携帯電話へのストリーミングのサポート向上: QTSS 5.5には、ライブおよびオンデマンドの 3GPP( .3gp)ファイルをさまざまな携帯電話にストリーミング配信するための多数の強化機能が組み込まれています。

• ストリーミング HD ムービーのサポート: HD コンテンツのストリーミングに対応するために、 QTSSのパフォーマンスが強化されています。 QTSS 5.5では、 1280× 720、 24p、 5mbpsでエンコードされたムービーを 1 台の Xserve G5 から同時に数千もストリームできます。 QTSS 5.5 では、新しい AVC/H.264コーデック( QuickTime 7に組み込まれています)でエンコードされたライブとオンデマンドのコンテンツのストリーミングもサポートしています。

7

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• H.264ストリーミングのサポート: QTSS 5.5では、新しい H.264ビデオコーデック( QuickTime7 に組み込まれています)でエンコードされたライブとオンデマンドのコンテンツのストリーミングをサポートしています。

• QTSS Publisher: Mac OS X Server v10.4に組み込まれている次世代のアップルのコンテンツ管理ソフトウェアが「 QTSS Publisher」です。このバージョンでは、多くの機能強化がなされていて、その使用や自動化が容易になりました: • ユーザインターフェイス: 「 QTSS Publisher」では、最新のユーザインターフェイスをサポートしています。サーバ側のメディアの管理や、インターネットやモバイルネットワークへの配

信準備が容易になります。詳しくは、第 4 章「 QTSS Publisher でメディアを管理する」を参照してください。

• ホームディレクトリのサポート: サーバの管理者でないユーザが「 QTSS Publisher」にログインし、各自のホームディレクトリにストリーミング用のムービーをアップロードできるように

なりました。これにより、サーバ管理者は、メディアをサーバにアップロードするアクセス権

をユーザに与えることができます。管理権限やディスク容量にクオータを設定する能力を与え

る必要はありません。 • AppleScript のサポート: AppleScriptを使うと、「 QTSS Publisher」の機能を拡張できるほか、多くの作業を自動化できます。たとえば、メディアのバッチ処理、プレイリストの自動公開、 Webページの自動作成などが含まれます。

QTSSでは次の機能も利用できます: • ネイティブ3GPP: 業界標準の 3GPPファイルを任意の 3GPP準拠プレーヤーデバイスにストリームします。

• ネイティブMPEG-4ストリーミング: ISO準拠でヒント付きの MPEG-4ファイルを任意の ISO準拠 MPEG-4プレーヤーやデバイスにストリームします。

• MP3オーディオストリーミング: 自分だけのインターネットラジオ局を作成できます。 HTTP上のアイスキャスト互換プロトコルを使って、標準の MP3 ファイルを提供できます。 MP3 ファイルのプレイリストを作成して、「 iTunes」、「 SoundJam」、「 WinAmp」などの MP3クライアントにそれらのプレイリストを放送すれば、擬似ライブストリーミングを提供できます。

• スキップ・プロテクション: アップルのスキップ・プロテクションは、 QoS( Quality of Service)機能を結集した技術で、予約されている専用の帯域幅を利用して、先読みしたデータをローカル

バッファに保管してから、クライアントに送信します。 • インスタントオン: ブロードバンド接続を使って QuickTime 6以降のストリーミングビデオを視聴するユーザは、インスタントオンを利用できます。インスタントオンは、データのオーバーバッ

ファを拡張した技術で、バッファ時間を大幅に減少させることができます。ブロードバンドユー

ザは、インスタントオンの機能によって、タイムスライダを使ってオンデマンドメディアストリー

ムの再生位置を変えても、再生映像がすぐに更新されます。 • 認証: ダイジェスト認証と基本認証という 2つの認証を利用して、保護されたメディアへのアクセスを制御できます。

序章 このガイドについて

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• サーバ側プレイリスト: 一連のメディアファイルを生放送と同じようにストリーミングできます。仮想ラジオ局または仮想テレビ局を作成および管理するユーザには、非常に便利な機能です。

• リレー機能: 複数のサーバを簡単にレイヤー構造に設定できます。この機能を利用すれば、事実上無数のクライアントにストリームをブロードキャストできます。

QuickTime製品パッケージ QuickTime 製品パッケージは、ストリーミングされたメディアの作成、送信、および受信に必要なソフトウェアをすべて備えた、優れた製品パッケージです。すべての製品は、パッケージを構成す

るほかのすべての製品と最適な互換性を持つように設計されています。

QuickTimeパッケージは、次の製品で構成されています: • QuickTime Player: 「 QuickTime Player」は、操作性に優れた無償のアプリケーションで、

QuickTime と互換性のあるビデオファイル、オーディオファイル、バーチャルリアリティ( VR)ファイル、またはグラフィックスファイルを再生または表示することができます。また、ファイ

ルの情報を相互に利用することもできます。 • QuickTime Pro: この「プロ」仕様の強力な「 QuickTime Player」には、豊富なメディア作成機能が用意されています。たとえば、オーディオやビデオのキャプチャ、スライドショーの作成、ビ

デオやオーディオのエンコード、ムービートラックの編集、ヒント・トラックの作成、メディア

スキンの作成などを行うことができます。また、 100 種類以上のメディアを 1 つのムービーファイルに編集することもできます。

• QuickTime Streaming Server: Mac OS X Server に組み込まれている QTSS( QuickTime Streaming Server)ソフトウェアを使うと、業界標準の RTSP/ RTPプロトコルを利用し、インターネット経由でメディアをライブまたはオンデマンドで配信することができます。このとき、ス

トリームごとにライセンス料が発生することはありません。コンピュータに配信されたストリー

ミングされたメディアは、すぐに再生されます。ファイルがダウンロードされるまで待つ必要は

ありません。 • Darwin Streaming Server: QuickTime Streaming Serverの無償でオープンソースのバージョンです。 Linux、 Windows Server 2003、 Solaris など一般的なエンタープライズプラットフォームに対応します。ソースの状態でダウンロードすることができるため、プラットフォーム固有の

ソースファイルを変更することで、さまざまなプラットフォーム上でコンパイルできます。 • QuickTime Broadcaster: 「 QuickTime Broadcaster」を使って作成したライブ・ブロードキャスト・イベントには、インターネットに接続しているすべてのユーザがリアルタイムに「参加」で

きます。「 QuickTime Broadcaster」には、 QuickTimeの機能と従来のアップルの操作性を兼ね備えています。「 QuickTime Broadcaster」は、 Mac OS X Serverに組み込まれていますが、アップルの Web サイトから無償でダウンロードすることもできます。「 QuickTime Broadcaster」は、 QuickTimeが対応しているほとんどのコーデックに対応しています。

序章 このガイドについて 9

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このガイドの構成このガイドには、次の章があります: • 第 1 章「 QuickTimeストリーミングの概要」では、ストリーミングの概念と用語を説明します。 • 第 2 章「 QuickTime Streaming Serverを設定する」では、ハードウェアとソフトウェアの要件を示し、ストリーミングサーバの設定とテストの手順を説明します。

• 第 3 章「 QuickTime Streaming Serverを管理する」では、「サーバ管理」アプリケーションを使用してストリーミングサーバをローカルまたはリモートで管理し監視する手順について詳細に説

明します。 • 第 4 章「 QTSS Publisherでメディアを管理する」では、「 QuickTime Streaming Server Publisher」アプリケーションを使って、ストリーミングするメディアを準備、整理、およびアップロードす

る方法について説明します。 • 第 5 章「問題の解決方法と技術情報」では、よくある問題についてと、メディアのストリーミング中に問題が起きた場合の対処方法について説明します。

• 第 6 章「設定の例」では、一般的な Webキャストの設定に必要な主要コンポーネントについて詳しく説明します。

•「用語集」では、 QuickTimeストリーミングとこのガイドで使用される用語について簡潔に説明します。

参考:アップルではソフトウェアの新しいバージョンやアップデートを頻繁にリリースするため、このガイドに示されている図は、画面の表示と異なる場合があります。

オンスクリーンヘルプを使用するオンスクリーンヘルプを使用すると、サーバマニュアル一式に含まれるガイドに記載されている、手

順やその他の役立つ情報を参照できます。

Mac OS X Serverが動作するコンピュータでは、「ワークグループマネージャ」または「サーバ管理」を開くと、 QuickTimeストリーミングのオンスクリーンヘルプを利用できます。「ヘルプ」メニューから、次のいずれかのオプションを選びます: •「ワークグループマネージャヘルプ」または「サーバ管理ヘルプ」を選ぶと、アプリケーションに関する情報が表示されます。

•「Mac OS X Server ヘルプ」を選ぶと、サーバヘルプのメインページが表示されます。ここから、サーバ情報を検索またはブラウズできます。

•「マニュアル」を選ぶと、 www.apple.com/jp/server/documentationにアクセスして、サーバのマニュアルをダウンロードできます。

•「QTSS Publisher ヘルプ」を選ぶと、アプリケーションに関する情報が表示されます。「 QTSS Publisher」が動作中のときに利用できます。

序章 このガイドについて

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サーバまたは管理用コンピュータの「 Finder」またはその他のアプリケーションからオンスクリーンヘルプを利用することもできます。(管理用コンピュータとは、サーバ管理ソフトウェアがインス

トールされている Mac OS X コンピュータのことです。)「ヘルプ」メニューを使用して「ヘルプビューア」を開いてから、「ライブラリ」>「 Mac OS X Serverヘルプ」と選択します。

サーバの最新のヘルプトピックを参照するには、「ヘルプビューア」を使用している間、サーバまた

は管理用コンピュータがインターネットに接続されていることを確認してください。「ヘルプビュー

ア」は、サーバの最新のヘルプトピックをインターネットから自動的に取得してキャッシュします。

インターネットに接続されていないときは、「ヘルプビューア」は、キャッシュされているヘルプト

ピックを表示します。

Mac OS X Serverマニュアル Mac OS X Serverのマニュアルには、各サービスについて解説し、それらのサービスの設定、管理、および問題を解決する手順を説明しているガイドが含まれています。これらのガイドはすべて、次

の場所から PDF形式で入手できます:

www.apple.com/jp/server/documentation/

ガイド名 ガイドの内容:

Mac OS X Serverお使いになる前にバージョン 10.4 以降用

Mac OS X Serverをインストールし、はじめて設定する方法について説明します。

Mac OS X Serverアップグレードおよび移行バージョン 10.4 以降用

古いバージョンのサーバで現在使用されているデータとサービス設定を使

用する方法について説明します。

Mac OS X Serverユーザの管理バージョン 10.4以降用

ユーザ、グループ、およびコンピュータのリストを作成および管理する方

法について説明します。また、 Mac OS X クライアントの管理された環境設定を設定する方法について説明します。

Mac OS X Serverファイルサービスの管理バージョン 10.4 以降用

AFP、 NFS、 FTP、および SMB/CIFS プロトコルを使って、選択したサーバのボリュームまたはフォルダを複数のサーバクライアントの間で共有する方法について説明します。

Mac OS X Serverプリントサービスの管理バージョン 10.4 以降用

共有プリンタを管理する方法と、共有プリンタに関連付けられたキューとプリントジョブを管理する方法について説明します。

Mac OS X Serverシステムイメージおよびソフトウェア・アップデートの管理バージョン 10.4 以降用

NetBootとネットワークインストールを使用して、 Macintoshコンピュータがネットワーク経由で起動できるディスクイメージを作成する方法につ

いて説明します。また、クライアントコンピュータをネットワーク経由でアップデートするためのソフトウェア・アップデート・サーバを設定する

方法について説明します。

Mac OS X Serverメールサービスの管理バージョン 10.4 以降用

メールサービスをサーバ上で設定、構成、および管理する方法について説

明します。

Mac OS X Server Webテクノロジーの管理バージョン 10.4 以降用

WebDAV、 WebMail、および Webモジュールを含めて、 Webサーバを設定および管理する方法について説明します。

Mac OS X Serverネットワークサービスの管理バージョン 10.4以降用

DHCP、 DNS、 VPN、 NTP、 IPファイアウォール、および NATの各サービスをサーバ上で設定、構成、および管理する方法について説明します。

Mac OS X Serverオープンディレクトリの管理バージョン 10.4以降用

ディレクトリサービスと認証サービスを管理する方法について説明します。

序章 このガイドについて 11

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マニュアルのアップデートを入手するアップルでは必要に応じて、オンスクリーンヘルプの新しいトピック、改訂されたガイド、および

追加されたソリューションに関する書類を公開しています。新しいヘルプトピックには、最新のガ

イドの改訂分が含まれます。 • オンスクリーンヘルプの新しいトピックを表示するときは、サーバまたは管理用コンピュータがインターネットに接続されていることを確認し、 Mac OS X Server ヘルプのメインページにある「最新情報」のリンクをクリックします。

PDF形式の最新のガイドおよびソリューションに関する書類をダウンロードするときは、 Mac OS X Serverのマニュアルの Webページ( www.apple.com/jp/server/documentation)にアクセスしてください。

Mac OS X Server QuickTimeStreaming Server の管理バージョン 10.4以降用

QuickTimeストリーミングサービスを設定および管理する方法について説明します。

Mac OS X Server Windows サービスの管理バージョン 10.4 以降用

PDC、 BDC、ファイル、 Windows コンピュータユーザ用のプリントなどのサービスを設定および管理する方法について説明します。

Mac OS X Server Windows NT からの移行バージョン 10.4 以降用

アカウント、共有フォルダ、およびサービスを Windows NT サーバから Mac OS X Serverに移動する方法について説明します。

Mac OS X Server Javaアプリケーションサーバの管理バージョン10.4 以降用

Mac OS X Server上で JBossアプリケーションサーバを設定および管理する方法について説明します。

Mac OS X Serverコマンドライン管理バージョン 10.4 以降用

コマンドと設定ファイルを使って、サーバ管理タスクを UNIXコマンドシェル内で実行する方法について説明します。

Mac OS X Serverコラボレーションサービスの管理バージョン 10.4以降用

ユーザ間で簡単に対話できるようにするウェブログ、 iChat、およびその他のサービスを設定および管理する方法について説明します。

Mac OS X Server高可用性の管理バージョン 10.4以降用

Mac OS X Serverサービスの高い可用性を確保するように IPフェイルオーバー、リンクアグリゲーション、負荷分散、その他のハードウェアおよび

ソフトウェア設定を管理する方法について説明します。

Mac OS X Server Xgrid の管理バージョン 10.4以降用

Xgridアプリケーションを使用して Xserveの計算クラスタを管理する方法について説明します。

Mac OS X Server用語集:Mac OS X Server、Xserve、Xserve RAID、およびXsan の用語

サーバおよび記憶装置製品で使用される用語の意味について説明します。

ガイド名 ガイドの内容:

序章 このガイドについて

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詳しい情報さらに詳しい情報が必要な場合は、次の資料を参照してください:

大切な情報 —重要なアップデートや特別な情報を記載しています。この書類はサーバディスクにあ

ります。

Mac OS X ServerのWebサイト —製品およびテクノロジーに関するさまざまな情報を入手でき

ます。 www.apple.com/jp/server/macosx/

AppleCareのサービス&サポート —アップルのサポート部門から寄せられた数多くの記事を利用できます。 www.apple.com/jp/support/

アップルのカスタマートレーニング — サーバ管理のスキルアップのための、インストラクターの指

導による、自分のペースに合わせて進められるコースです。 www.apple.com/jp/training/

アップルのディスカッショングループ — 質問、知識、およびアドバイスをほかの管理者と共有でき

る場です。 discussions.info.apple.com/jp/

アップルのメーリング・リスト・ディレクトリ —メーリングリストに登録して、メールを使ってほ

かの管理者と意見の交換ができます。 lists.apple.com/

QuickTime Streaming Server 製品のWeb サイト —主要な機能、最新のダウンロード、および最

低要件のほか、その他のサポートページへのリンクが掲載されています。 www.apple.com/jp/quicktime/products/qtss/

「QuickTime for the Web」 —このガイドはアップルの優れた「 QuickTime Developer Series」の 1つで、ビデオ、録音済みのサウンド、 Flashアニメーション、バーチャルリアリティ、 MIDI、テキスト、静止イメージ、ライブストリーム、ゲーム、およびユーザ対話機能を、 1つの Webサイトに統合する方法について説明しています。付属の CD-ROM には、 QuickTime Pro と、 Windows と Macintosh 向けの開発ツール一式が入っています。 Morgan Kaufmann 社から出版されているこの本には、 QuickTimeを学習するための Webサイトも掲載されています: www.apple.com/jp/quicktime/tools_tips/books.html

QuickTime サービスのWeb サイト — ストリーミングサービスのプロバイダのリストがあります。 www.apple.com/jp/quicktime/tools_tips/services/

序章 このガイドについて 13

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IETF(Internet Engineering Task Force)のWeb サイト —RTPおよび RTSP 標準に関する RFC( Request for Comments)の覚え書きがあります。 www.ietf.org/rfc/rfc1889.txt( RTP) www.ietf.org/rfc/rfc2326.txt( RTSP)

公開されているソースのWeb サイト —Darwin Streaming Server のソースコード、開発者向け情報、および FAQにアクセスできます。 developer.apple.com/darwin/projects/streaming/

序章 このガイドについて

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1

1 QuickTimeストリーミングの概要

QuickTime Streaming Server を設定する前に、ストリーミングの概要を説明します。

ストリーミングとは「ストリーミング」とは、ムービーやライブプレゼンテーションなどのメディアをネットワーク経由

でリアルタイムに配信することです。コンピュータ(ストリーミングサーバ)は、別のコンピュー

タ(クライアントコンピュータ)にメディアを送信します。クライアントコンピュータは、そのメ

ディアを受信しながら再生します。ファイルをストリーミングするときには、視聴者のハードディ

スクにファイルはダウンロードされません。ストリーミングは、モデムからブロードキャストまで、

さまざまな通信速度に対応できます。

Webサイトを運用するときには、 Web サーバが必要です。同様に、インターネットやローカルネットワークを使ってストリームを送信するときには、要求されたビデオストリームとオーディオスト

リームを送信するために、ストリーミングサーバが必要になります。視聴者が少数の場合には、 1つのコンピュータを使って、 Web サーバソフトウェア、メールサーバソフトウェア、およびストリーミングサーバソフトウェアを実行できます。視聴者が多数の場合には、通常は 1台以上のコンピュータをストリーミングサーバ専用に割り当てます。

ユーザが「 QuickTime Player」などのクライアントソフトウェアを使ってストリームを要求すると、その要求は RTSP( Real-Time Streaming Protocol)を使って処理されます。ストリームは、 RTP( Real-Time Transport Protocol)を使って送信されます。ストリーミングサーバは、ディスクに保管されている QuickTime ムービーからストリームを作成したり、アクセスする場所にライブストリームを送信できます。

QuickTime Streaming Server( QTSS)ソフトウェアを使用して、以下の配信を行うことができます: • リアルタイムのライブイベントのブロードキャスト • ビデオ・オン・デマンド • 録画済みコンテンツのプレイリスト

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ライブ配信とオンデマンド配信リアルタイム・ストリーミング・メディアの配信方法には、ライブ配信またはオンデマンド配信が

あります。 QuickTime Streaming Serverは、両方の配信方法に対応しています。

コンサート、スピーチ、講演などのライブイベントは一般的に、「 QuickTime Broadcaster」などのブロードキャストソフトウェアを使って、イベントの進行中にインターネット経由でストリーミン

グされます。ブロードキャストソフトウェアは、ライブソース(カメラから撮影するビデオなど)を

リアルタイムにエンコードし、エンコードされたストリームをサーバに配信します。サーバは、そ

のライブストリームをクライアントに提供(「反映」)します。配信中のストリームにいつ接続した

かにかかわず、すべての視聴者にストリーム上の同じ位置が同時に表示されます。録画済みのコン

テンツを使って擬似ライブストリーミングを提供したい場合は、テープデッキなどのアーカイブ

ソースからブロードキャストするか、メディアのプレイリストをサーバ上に作成します。

ムービーやアーカイブされた講演などをオンデマンド配信する場合は、すべてのコンピュータでス

トリームの先頭から再生が開始されるため、視聴者が再生中のストリームに遅れてしまうことはあ

りません。オンデマンド配信には、ブロードキャストソフトウェアは必要ありません。

プログレッシブダウンロード( HTTP)配信とストリーミング( RTP/RTSP)配信プログレッシブダウンロード(「ファストスタート」と呼ばれることもあります)は、インターネッ

トを使ってムービーを配信する方法の 1 つで、ファイルが完全にダウンロードされる前にファイルの再生を開始できます。プログレッシブダウンロードでは、再生を開始するために必要なデータが

ムービーファイルの先頭にすべて配置されているため、ファイルの最初の部分が転送されると QuickTime はすぐにムービーの再生を開始できます。ストリーミングの場合は、ファイルをダウンロードしなくてもムービーを視聴できますが、ファストスタートムービーの場合は、視聴者のコン

ピュータに実際にダウンロードされます。

ファストスタートムービーには、すべてのデータがファイルに保管されている独立再生形式のムー

ビーと、インターネット上にあるデータを指すポインタだけが保管されているムービーがあります。

プログレッシブダウンロードムービーは、「 QuickTime Plug-in」または「 QuickTime Player」を使って、 Webブラウザで視聴できます。

プログレッシブダウンロードムービー(「リファレンスムービー」とも呼ばれます)を作成すれば、

接続速度の異なる視聴者に対応できます。ストリーミングムービーを作成すれば、接続速度の最も

速いムービーを視聴者に提供できます。

インスタントオン・ストリーミング QuickTime 6 以降を使ってストリーミングビデオを視聴するユーザは、インスタントオンを利用できます。インスタントオンは、アップルのスキップ・プロテクション技術を拡張した技術で、バッ

ファ時間(待ち時間)を大幅に減少させ、ビデオをすぐに表示することができます。視聴者は、ハー

ドディスクと同じように、ビデオの好きな場所をクリックしたり、再生位置を「スクラブ」するこ

とができます。

第 1章 QuickTimeストリーミングの概要

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インスタントオン・ストリーミングを使用するには、ブロードバンド接続が必要です。インスタン

トオン・ストリーミングの速度は、利用できる帯域幅とコンテンツの大きさ(データレート)によっ

て異なります。また、使用するコーデックにも影響されます。

ライブビデオの簡単な設定下の図は、ライブビデオとライブオーディオをストリーミングするための設定を示しています。(ほ

とんどのビデオカメラにはマイクが内蔵されています。)オーディオをストリーミングするには、マ

イクやミキサーなどの適切なオーディオ機器を使用する必要があります。

PowerBook G4 に「 QuickTime Broadcaster」ソフトウェアがインストールされている場合は、ビデオとオーディオを取り込んでエンコードします。エンコードされた信号は、 QTSS( QuickTimeStreaming Server)ソフトウェアを実行しているサーバコンピュータに対して、 IP( InternetProtocol)ネットワーク経由で送信されます。サーバコンピュータ上の QTSSは、「 QuickTime Player」を使ってストリームを要求したクライアントコンピュータに対して、インターネットまたはローカ

ルネットワークを経由でその信号を送信します。

「 QuickTime Broadcaster」と QTSS は、同じコンピュータ上で実行することもできます。ただし、多数の視聴者にブロードキャストする場合( 100人を超える場合など)には、「 QuickTime Broadcaster」と QTSSを別のコンピュータで実行することをお勧めします。

ストリーミングサーバ

ブロードキャスター

第 1章 QuickTimeストリーミングの概要 17

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ストリーミングされたメディアの受信方法テレビまたはラジオでケーブルまたは電波を使って送信されたメディアを視聴するときは、その送

信方法に固有のケーブルまたは電磁波長が使用されます。これらの送信方法では、ほとんどの場合、

信号が圧縮されていないため、送信するときに大きな帯域幅が使用されます。ただし、放送に使わ

れる周波数がほかの送信の周波数と競合することがないため、帯域幅の使用量が大きくなっても問

題が起きることはありません。

同じメディアをインターネット経由で送信するときには、使用される帯域幅はその送信ストリーム

だけが使用するわけではありません。このメディアは、インターネット経由で送受信される数千~

数百万のほかのデータと、帯域幅を共有する必要があります。しかも、使用できる帯域幅は、極端

に制限されます。このため、インターネットを使って送信されるマルチメディアは、事前にエンコー

ドおよび圧縮されてから送信されます。圧縮されたファイルは特定の場所に保存されてから、 QuickTime Streaming Serverなどのストリーミングサーバ・ソフトウェアによってインターネット経由でクライアントコンピュータに送信されます。

Macintoshおよび Windowsのユーザは、「 QuickTime Player」(アップルの Webサイトで無料で入手できます)、または QuickTime ファイルまたは MPEG-4 ファイルに対応しているその他のアプリケーションを使って、ストリーミングされたメディアを表示できます。管理者は、 Web ブラウザに表示できるストリームを設定することもできます(「 QuickTime Plug-in」がインストールされている必要があります)。ユーザが Web ページでストリーミングされたメディアの再生を開始すると、「 QuickTime Plug-in」はストリーミングサーバに要求を送信します。サーバは、要求に応答するために、要求されたマルチメディアコンテンツをクライアントコンピュータに送信します。クライア

ントに送信するコンテンツ(特定のディレクトリの QuickTimeムービー、ライブ・ブロードキャスト、ストリーミングサーバ上のプレイリスト)は、ユーザの Web ページに指定します。 3GP ストリームは、ストリーミング対応の携帯電話で表示できます。

第 1章 QuickTimeストリーミングの概要

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マルチキャストとユニキャスト QuickTime Streaming Serverでは、マルチキャストまたはユニキャストという 2つのネットワークトランスポートを使って、ストリーミングメディアを配信できます。

マルチキャストでは、 1つのストリームを複数のクライアントが共有します(下の図を参照してください)。各クライアントは、そのストリームに「同調」します。これは、ラジオを FM放送に同調する操作と似ています。マルチキャストで送信すると、ネットワークの混雑が減少します。ただし、イ

ンターネットを使って配信されるコンテンツの場合は、マルチキャストバックボーン(「 Mbone」)にアクセスできるネットワークが必要になります。また、制限されたプライベートネットワークの

内部で配信されるコンテンツの場合は、マルチキャストに対応したネットワークが必要になります。

ユニキャストでは、各クライアントがストリームを個別に開始するため、クライアントとサーバの

間に多数の一対一接続が生成されます(下の図を参照してください)。ローカルネットワークの場合

は、ユニキャストを使ってストリームに接続しているクライアント数が増えると、ネットワークト

ラフィックが混雑することがあります。ただし、ユニキャストを使用するときには、特殊なトラン

スポートに対応する必要がないため、インターネットを使った配信の信頼性が最も高くなります。

マルチキャスト

ユニキャスト

第 1章 QuickTimeストリーミングの概要 19

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リレー QuickTime Streaming Serverはリレーサーバとしても機能できます。サーバ間の負荷を分散させて、ネットワーク帯域幅の使用効率を最大にすることで、ストリーミング環境を拡張できます。さまざ

まな場所の多数のユーザにブロードキャストするときに、リレーを利用できます。

リレーサーバとして使用するときは、 QuickTime Streaming Serverは、ソース(ライブ・ブロードキャスト、 QuickTime Streaming Server など)から宛先のサーバへストリームを転送します。リレーが主に使用されるのは、ライブストリーミングの場合ですが、複数の場所(敷地内のさまざま

な建物、さまざまな国など)にライブ・ブロードキャストの視聴者がいる場合に設定されるのが最

も一般的です。一般に、ソースサーバは、ライブ・ブロードキャストを行っている場所にあり、さ

まざまな場所のサーバにストリームを転送します。

たとえば、会社の場合には、 CEO のプレゼンテーションをブロードキャストするときに、本社から支社にプレゼンテーションをリレーすることができます。

リレーサーバ

ソース

インターネット

クライアント

クライアント

送信先のサーバ

送信先のサーバ

本社 支社

第 1章 QuickTimeストリーミングの概要

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このシナリオでは、オープンなインターネット上にストリームが 1つしかなく、支社の視聴者は LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)上の宛先サーバに接続します。このようにしてソースサーバの

負荷は軽減され、視聴者の視聴状況は向上します。

リレーの設定について詳しくは、 31 ページの「リレーストリームを設定する」を参照してください。

第 1章 QuickTimeストリーミングの概要 21

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2

2 QuickTime Streaming Serverを設定する

この章では、 QuickTime Streaming Server を効率的に設定して実行する方法について説明します。

この章の説明は、 Mac OS X Server バージョン 10.4のインストールと基本的な設定がすでに終了していることを前提としています。 Mac OS X Server の設定について詳しくは、「Mac OS X Serverお使いになる前に バージョン 10.4 以降用」を参照してください。このガイドは Mac OS X Serverのインストールディスクに入っています。また、 www.apple.com/jp/server/documentation からダウンロードすることもできます。

QuickTimeストリーミングのハードウェア要件とソフトウェア要件 QuickTime Streaming Serverの要件は、「お使いになる前に」ガイドを参照してください。

視聴者のコンピュータの要件 QuickTime 4以降がインストールされていれば、ストリーミングサーバでストリーミングしたメディアを表示できます。最適な結果を得るには、 QuickTime 7 以降をインストールすることをお勧めします。

QuickTime Streaming Server 4.1以降を使ってインスタントオンを利用するには、 QuickTime 6とブロードバンドインターネット接続が必要です。

ISOに準拠した MPEG-4 プレーヤーでは、 MPEG-4ファイルを見ることができ、 3GPに準拠したデバイスでは、 .3GPファイルを見ることができます。 Streaming MP3 プレイリストは、「 iTunes」や、「 WinAmp」などの Streaming MP3互換プレーヤーを使って聴くことができます。

「 QuickTime Player」ソフトウェアは、次の QuickTime Webサイトからダウンロードできます: www.apple.com/jp/quicktime/

ライブ・ブロードキャストの要件ライブコンテンツをブロードキャストしたい場合は、 Mac OS X Serverに付属している「 QuickTimeBroadcaster」を使用できます(このソフトウェアはあらかじめインストールされています)。設定およびその他の情報については、アップルの「 QuickTime Broadcaster」の Webページ( www.apple.com/jp/quicktime/products/broadcaster/)および「 QuickTime Broadcaster」のオンラインヘルプを参照してください。

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ライブオーディオまたはライブビデオをストリーミングするには、次の機器が必要です: • オーディオまたはビデオ、あるいはその両方のソース機器( VCR、ビデオカメラ、マイクなど)。 •「 QuickTime Broadcaster」などのブロードキャストソフトウェアがインストールされているコンピュータ( MPEG-4をブロードキャストする場合は G4を搭載したコンピュータをお勧めします)、およびビデオまたはオーディオの取り込みカード。

参考:「 QuickTime Broadcaster」では、 DV(デジタルビデオ)カメラ、 Web カメラ、 DV コンバータボックスなど、 FireWireに対応しているソースからビデオを取り込んで、プロ品質のブロードキャスト処理をすばやく簡単に行うことができます。

128 MBの RAM(プロ品質のブロードキャストを行う場合は 256 MBをお勧めします)。 •

QuickTime 6以降。

帯域幅に関する注意事項一般的に、ストリーミングサーバをインターネットやローカル・エリア・ネットワークに接続する

ときに、 DSL( Digital Subscriber Line)またはケーブルモデムを使用することはお勧めできません。 DSLおよびケーブルモデムの帯域幅は相対的に小さいため、ストリーミングサーバへのデータのアップロードが大幅に制限されます。場合によっては、 DSL 接続でサーバを実行すると、 DSL サービスの契約に違反するおそれがあります。サーバを設定する前に、お使いの DSL またはケーブルモデムのサービスプロバイダに確認してください。

RTSP( Real-Time Transport Protocol)ストリームを作成するときには、想定されるクライアント帯域幅の 75%を超えないようにすると、パフォーマンスが最も高くなります。たとえば、 28 Kbpsモデムを使って接続する場合には、 21 Kbps(キロビット/秒)より高い接続速度を使用しないでください。一般的な 56Kモデムを使って接続する場合には、 40 Kbps より高い接続速度を使用しないでください。 T1( 1500Kbps)クライアント接続を利用する場合は、 1125Kbps より高い接続速度を使用しないでください。

ストリーミングサーバを設定するストリーミングサーバを設定したり、設定をテストしたり、サーバからストリーミングされたメディ

アにアクセスしたりすることができます。

ストリーミングサーバを設定するには: 1 「サーバ管理」を開きます。

2 「コンピュータとサービス」リストで、 QuickTime Streaming Serverとして設定したいコンピュータを選択し、 QuickTime Streaming Serverのサービスがすべて表示されていることを確認します(サービスが表示されない場合は、コンピュータの横にある三角形をクリックします)。

3 「コンピュータとサービス」のリストで、「 QuickTimeストリーミング」をクリックします。

4 「サービスを開始」をクリックします。

第 2章 QuickTime Streaming Serverを設定する

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設定をテストする QTSSには QuickTimeサンプルムービーが付属しています(デフォルトのムービーフォルダ内)。これらを使って、サーバの設定をテストできます。サンプルムービーは、クライアントコンピュータ

から「 QuickTime Player」を使って表示できます。

参考:デフォルトのムービーフォルダに入っている .mp3サンプルファイルは、 Streaming MP3プレイリスト専用です。このサンプルファイルは、 QuickTimeヒントムービーではないため、 RTSPを使ってオンデマンドでストリーミングすることはできません。擬似ライブストリーミングを提供す

るために、録画済みの MP3 などのメディアを準備する方法については、 43 ページの「録画済みメディアをストリーミングできるように準備する」を参照してください。

サンプルムービーを表示してサーバの設定をテストするには: 1 別のコンピュータで、「 QuickTime Player」を開きます。

2 「ファイル」>「新規 Playerで URLを開く」と選択します。

3 次の URLを入力します:

rtsp://hostname/sample_300kbit.mov

hostnameは、 QuickTime Streaming Serverのホスト名または IPアドレスです。お使いの帯域幅に適したビットレートのムービーを選択してください。

4 「 OK」をクリックします。

「 QuickTime Player」は、サーバに接続して新しいウインドウでムービーを再生します。

ファイルが見つかりませんというメッセージが表示された場合:最初に、大文字/小文字の区別など、 URLが正しく入力されていることを確認します。

ストリーミングサーバがマルチホーム化されている場合(そのサーバ上で Webサーバも運用する場合など)は、ストリーミングのために別の IP アドレスを指定しなければならないことがあります。( Web サーバは、自動的にポート 80 を使用します。 QuickTime クライアントの設定によっては、 QTSSもポート 80を使用します。)「サーバ管理」の「 QuickTimeストリーミング」パネルで、ストリーミングサーバの IP アドレスを選択または追加できます。「設定」をクリックし、「 IP バインド」をクリックしてから、目的の IPアドレスの「バインド」チェックボックスを選択します。

これで、ストリーミングサーバソフトウェアの初期設定が完了します。これ以外の設定は、ハード

ウェアとソフトウェア、ネットワーク接続、想定される視聴者の数、およびストリーミングするメ

ディアによって異なります。これらの設定を決定する方法とストリーミングサーバを操作する方法

について詳しくは、第 3 章「 QuickTime Streaming Server を管理する」 第 6 章「設定の例」、および 13 ページのリソースリストを参照してください。

第 2章 QuickTime Streaming Serverを設定する 25

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サーバからストリーミングされたメディアにアクセスするストリーミングメディアを表示するには、 QuickTime 4 以降(または MP4 プレーヤー)が必要です。サーバからストリーミングされたメディアを視聴する手順について説明します。

ストリーミングされたメディアを表示するには: 1 「 QuickTime Player」を開きます。

2 「ファイル」>「 URLを開く」と選択します。

3 メディアファイルの URLを入力します。たとえば、次のように操作します:

rtsp://myserver.com/mymedia

myserver.comは、 QTSSコンピュータの DNS名です。 mymediaは、ヒントムービーまたはメディアファイルの名前です。

この URL は、ムービーまたはメディアファイルがメディアディレクトリの最上位にあることを前提としています。ムービーがメディアディレクトリ内のサブフォルダにある場合は、そのフォルダを

パス名に追加します。たとえば、次のように操作します:

rtsp://myserver.com/myfolder/mymedia.mov

ストリーミングされたメディアを Webブラウザに提供したい場合は、メディアを表示する Webページを設定して( 48 ページの「 Web ページを作成する」を参照してください)、ユーザにそのページの URLを知らせる必要があります。 RTSP URLは、 Webブラウザのアドレスフィールドに直接入力しないでください( Webブラウザによっては、「 rtsp」を認識できないことがあります)。

第 2章 QuickTime Streaming Serverを設定する

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3

3 QuickTime Streaming Serverを管理する

この章では、ファイアウォールを経由してストリーミングする方法、リレーを設定する方法、および QuickTime Streaming Server をリモート管理する方法について説明します。

QTSS( QuickTime Streaming Server)を設定および管理するときは、「サーバ管理」アプリケーションを使用します。このアプリケーションは、 Mac OS X Server(バージョン 10.4 以降)と一緒にインストールされます。「サーバ管理」は、対応しているすべてのプラットフォームで使用できる標準

的なグラフィカルユーザインターフェイスによって、ストリーミングサーバをローカル管理または

リモート管理するためのアプリケーションです。「サーバ管理」を使って、一般的な設定を変更した

り、接続中のユーザを監視したり、ログファイルを表示したり、帯域幅の使用率を管理したり、ス

トリームを別のサーバにリレーすることができます。

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ここでは、「 QuickTimeストリーミング」の 5つのパネルについて簡単に説明します: • 概要: 現在のサーバの利用状況の概要を表示します。 • ログ: エラーログ(問題の解決に利用します)とアクセスログ(メディアファイルがアクセスされた回数や日時などの情報を表示します)を表示します。

• 接続: 接続中のユーザと使用可能なリレーについての情報を表示します。 • グラフ: 接続中のユーザまたはスループットの平均数のグラフを表示します(時間単位~日単位)。 • 設定: サーバ設定を指定したり、 QTSSを特定の IPアドレスにバインドしたり(サーバコンピュータがマルチホーム化されている場合)、リレーを使用可能にしたり、ログ設定を変更したりします。

QTSSには「 QuickTime Streaming Server Publisher」も組み込まれています。このアプリケーションを使って、ストリーミングムービーを準備および配信する手順を自動化できます。操作性に優れ

たインターフェイスを使って、エラーのないストリーミングコンテンツを Web上に簡単に投稿できます。「 QTSS Publisher」を使えば、プレイリストを作成したり、ヒントムービーを自動的に作成したり、ムービーを Web サイトに簡単に埋め込むことができます。「 QTSS Publisher」について詳しくは、 41 ページの第 4 章「 QTSS Publisherでメディアを管理する」を参照してください。

Webベースのアプリケーションを使って QuickTimeストリーミングを管理するこれまで「 Web Admin」という Web ベースのアプリケーションを使って QuickTime StreamingServerを管理してきた場合は、引き続き「 Web Admin」を使用することもできます。「 Web Admin」では、ストリーミングサーバをリモート管理したり、 Macintosh 以外のコンピュータから管理することもできます。

Web Adminを使用するには: 1 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」リストで、サーバの下にある「 QuickTimeストリーミング」を選択します。

2 「設定」をクリックします。

3 「アクセス」をクリックします。

4 「 Webベースの管理を有効にする」を選択します。

5 「保存」をクリックします。

「 Web Admin」の使いかたについては、 QuickTime Streaming Serverと Darwin Streaming Serverの管理者ガイドを参照してください( developer.apple.com/ja/darwinで入手できます)。

参考: Webベースのアプリケーション(「 Web Admin」)を使って QuickTime Streaming Serverを管理していた場合、 Mac OS X の管理機能は「サーバ管理」にあります。プレイリストを作成したり、メディアファイルを準備したり整理したりするときは、「 QTSS Publisher」を使用します。

第 3章 QuickTime Streaming Serverを管理する

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サーバ管理を使って QuickTimeストリーミングを管理するここでは、ストリーミングを行う、マルチホーム化されたサーバを設定する、許可されている最大

接続数と最大スループットなどの設定を変更する、などの手順について説明します。

ストリーミングサービスを開始する/停止するストリーミングサービスを開始または停止するときは、「サーバ管理」の「 QuickTimeストリーミング」パネルを使用します。

ストリーミングサービスを開始または停止するには: 1 「サーバ管理」を開きます。

2 「コンピュータとサービス」リストで、サーバの「 QuickTimeストリーミング」をクリックします。

3 ウインドウの一番上で、「サービスを開始」または「サービスを停止」をクリックします。

ストリームの最大接続数を変更する指定されている最大接続数に達しているときにユーザが接続しようとすると、サーバがビジー状態、

または帯域幅が不足している(エラー 453)というメッセージが表示されます。

最大接続数を変更するには: 1 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」リストで、サーバの「 QuickTimeストリーミング」をクリックします。

2 「設定」をクリックします。

3 「最大接続数」テキストフィールドに接続数を入力します。

4 「保存」をクリックします。

ストリーミングの最大スループットを変更する最大スループットに達すると、ほかのユーザは接続できなくなります。ユーザが接続しようとする

と、サーバがビジー状態(エラー 453)というメッセージが表示されます。

最大スループットを変更するには: 1 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」リストで、サーバの「 QuickTimeストリーミング」をクリックします。

2 「設定」をクリックします。

3 「最大スループット」テキストフィールドに数値を入力し、ポップアップメニューから「 Mbps」(メガビット/秒)または「 Kbps」(キロビット/秒)を選択します。

表示されているすべての IP アドレスに QTSS をバインドするか、特定のアドレスだけにバインドするかを指定できます。

4 「保存」をクリックします。

第 3章 QuickTime Streaming Serverを管理する 29

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ストリーミングメディアディレクトリを変更する QuickTime Streaming Serverには、専用のメディアディレクトリ(「 /ライブラリ /QuickTimeStreaming/Movies」)が 1 つ用意されます。メディアディレクトリを別のハードディスクに切り替えたい場合など、必要に応じて別のストリーミングメディアのディレクトリを指定する

こともできます。新しいディレクトリのオーナーがシステムユーザ「 qtss」であることを確認する必要があります。オーナーは、「ワークグループマネージャ」、「 Finder」、またはコマンドラインから変更できます。

別のメディアディレクトリを指定するには: 1 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」リストで、サーバの「 QuickTimeストリーミング」をクリックします。

2 「設定」をクリックします。

3 「メディアディレクトリ」テキストフィールドにパス名を入力するか、フィールドの横にあるボタンをクリックしてフォルダを選択します。

4 「保存」をクリックします。

ストリーミングサーバ管理コンピュータを IPアドレスにバインドするストリーミングサーバ管理コンピュータがマルチホーム化されている場合( Web サーバも運用している場合など)は、 QTSSにバインドする IPアドレスを指定できます。

IPアドレスを指定するには: 1 「サーバ管理」で、「 QuickTimeストリーミング」をクリックします。

2 「設定」をクリックしてから、「 IPバインド」をクリックします。

3 目的の IPアドレスの「バインド」チェックボックスを選択します。

4 「保存」をクリックします。

複数のユーザメディアディレクトリからストリームを運用する QuickTime Streaming Server では、専用のメディアディレクトリを 1 つだけ使用できます。ただし、ホームディレクトリのストリーミングを有効にすれば、ユーザは自分のホームディレクトリか

らファイルやプレイリストをオンデマンドでストリーミングすることもできます。

ユーザのホームディレクトリにあるムービーをストリーミングできるように QTSSを設定するには: 1 「サーバ管理」で、「 QuickTimeストリーミング」をクリックします。

2 「設定」をクリックしてから、「アクセス」をクリックします。

3 「ホームディレクトリのストリーミングを有効にする」を選択します。

4 「保存」をクリックします。

第 3章 QuickTime Streaming Serverを管理する

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5 ユーザの QuickTimeヒントムービーはホームディレクトリに作成したフォルダ(「 /<ユーザ名 >/サイト /Streaming」)に入れるように、ユーザに依頼します。

作成したムービーディレクトリにあるムービーを表示するには、次の URLを入力します:

rtsp://hostname.com/~user1/sample.mov

参考:メディアディレクトリ以外のディレクトリからライブ・ブロードキャストをストリーミングするときは、 qtaccessファイルを作成する必要があります。詳しくは、 QuickTime Streaming Serverの管理者ガイドを参照してください( developer.apple.com/ja/darwinで入手できます)。

リレーストリームを設定するリレーは、あるストリーミングサーバから受信したストリームを別のストリーミングサーバに送信

(「リレー」)するときに使用します。各リレーは、ソースと 1つ以上の送信先で構成されます。

リレーを設定するには: 1 「 QuickTimeストリーミングサービス」の「設定」パネルで、「リレー」をクリックします。

2 「リレー」リストの横にある追加ボタン( +)をクリックします。

3 「リレー名」フィールドにリレーの名前を入力します。

4 「タイプ」ポップアップメニューからオプションを選択します。

「タイプ」は、リレーのソースを定義します。「タイプ」には、 3つのオプションがあります。

「受信ストリームを要求」を選択した場合は、リレーが実行される前に、ソースコンピュータに受信

ストリームの要求が送信されます。この機能を使って、別のサーバから反映されたライブ・ブロー

ドキャストをリレーしたり、保管されているファイルを要求してそれを送信ライブストリームに変

換することもできます。「受信ストリームを要求」は、「 QuickTime Broadcaster」やその他のストリーミングエンコーダからのアナウンスされていない UDPストリームで一般的に使用されます。

「アナウンスされていないUDP」を選択した場合は、特定の IPアドレスとポート番号でストリームをリレーします。

「アナウンスされた UDP」を選択した場合は、対象のストリームが着信するまでリレーは行われま

せん。アナウンスされたストリームを待つようにリレーが設定されている場合、そのリレーは RTSPアナウンスプロトコルを使用するメディアストリームだけを受信します。「アナウンスされた UDP」は、「 QuickTime Broadcaster」や RTSP アナウンスプロトコルに対応したその他のストリーミングエンコーダからの自動(アナウンスされた)ブロードキャストで使用されます。

5 「受信ストリームを要求」または「アナウンスされた UDP」の場合は、「ソース IP」フィールドに、ソースコンピュータの DNS ホスト名または IPアドレスを入力します。

6 「受信ストリームを要求」または「アナウンスされた UDP」の場合は、「パス」テキストフィールドに、ストリームへのパス名を入力します。

7 「受信ストリームを要求」または「アナウンスされた UDP」のときに、かつソースコンピュータで認証を受けるために自動ブロードキャストが要求されている場合は、ユーザ名とパスワードを入力し

ます。

8 「リレーを有効にする」が選択されていることを確認し、「戻る」ボタンをクリックします。

第 3章 QuickTime Streaming Serverを管理する 31

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9 リレー先リストの横にある追加ボタン( +)をクリックします。

リレー先には 2種類あります。

「アナウンスされていない UDP」を選択した場合は、リレー先の IP アドレスとポート番号へのストリームをリレーします。この場合、 sdpファイルを手作業で作成する必要があります。

「アナウンスされた UDP」を選択した場合は、リレー先の IP アドレスへのストリームをリレーしてアナウンスします。 sdpファイルは、リレー先で自動的に作成されます。

10 要求された情報を入力し、「戻る」ボタンをクリックします。

11 リレー先ごとに手順 9と 10を繰り返してから、「保存」をクリックします。

リレーを使用可能または使用不可にするには、「リレー」リストでそのリレーの横にある「使用可能」

チェックボックスを選択または選択解除します。リレーを削除するには、そのリレーを選択し、削

除ボタン( –)をクリックします。

QuickTimeストリーミングのログ設定を変更する指定した日数が経過した後、各ログをリセットするように設定することができます。

ログ設定を変更するには: 1 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」リストで、サーバの「 QuickTimeストリーミング」をクリックします。

2 「設定」をクリックします。

3 「ログ」をクリックします。

アクセスログは、クライアント接続が解除されたときにだけ更新されます。停電やサーバクラッシュ

が発生したときに接続していたクライアントについては、ログは記録されず、サーバが再起動して

も「アクセスログ」には表示されません。

ログファイルは、「 /ライブラリ /QuickTimeStreaming/Logs/」に保存されます。

QuickTimeストリーミングのログを読み込む Mac OS X Serverの QuickTime Streaming Serverサービスには、次のログファイルがあります: • エラーログ。設定の問題などのエラーが報告されます。(たとえば、特定の IPアドレスにバインドするときにそのアドレスが見つからない場合や、ユーザがストリーミングファイルを削除してい

る場合。) • アクセスログ。ユーザがサーバからストリーミングされたムービーを再生したきに、ムービーが再生された日付、時刻、コンピュータの IPアドレスなどの情報が報告されます。

QTSSのログファイルは、「 /ライブラリ /QuickTimeStreaming/Logs」に保存されます。

QTSS では、ログを標準 W3C フォーマットで保持するため、そのデータは、一般的なログ解析ツールを使って解析できます。

第 3章 QuickTime Streaming Serverを管理する

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セキュリティとアクセスリアルタイム・ストリーミングでは、一定のレベルのセキュリティが保証されています。クライア

ントが要求したときにだけコンテンツが配信され、ファイルが残ることがないためです。ただし、一

部のセキュリティの問題には、対処が必要になることもあります。

ストリーミングサーバでは、 IETF標準の RTSP/RTPプロトコルを使用します。 RTSP は TCP の上位で実行され、 RTPは UDPの上で実行されます。ファイアウォールの多くは、 TCPパケットをポート番号ごとに制限するように設定されています。 UDPの場合は厳しく制限されています。

ファイアウォールを介してストリーミングサーバからストリーミングするには、 3つのオプションがあります。これらのオプションは、相互に排他的ではありません。通常、柔軟性の最も高い設定に

するには、 1つ以上のオプションが使用されます。以下で説明する 3つの設定は、ファイアウォールの内側にあるクライアント用です。 • ポート 80でのストリーミング。このオプションを使用すると、ストリーミングサーバは TCPポート 80のパケット内ですべての RTSPおよび RTPトラフィックをカプセル化できます。このポートは HTTPベースの Webトラフィックに使用されるデフォルトのポートなので、ほとんどのファイアウォールを通過します。ただし、ストリーミングのトラフィックをカプセル化すると、ネット

ワークのパフォーマンスは低下し、ストリームを維持するのに高速なクライアント接続が必要に

なります。また、サーバの負荷が増大します。 • ファイアウォールで適切なポートを開く。このオプションを使用すると、ストリーミングサーバは、デフォルトのポートで RTSP や RTP を介してアクセスされます。ネットワークリソースの使用状況は向上し、クライアント接続に必要な速度は低下し、サーバの負荷は減少します。制限の

ないストリーミングで開く必要のあるポートは、次の通りです: •

TCPポート 80: RTSP/ HTTP(サーバで有効な場合)のシグナル化とストリーミングに使用されます

TCPポート 554: RTSPに使用されます •

UDPポート 6970~ 9999: UDPストリーミングに使用されます(通常、 UDPポートのわずかな範囲(通常 6970~ 6999)が使用されます)

TCPポート 7070: RTSPに使用されることがあります( Real Serverではこのポートを使用し、 QTSS/Darwinでもこのポートを使用するように設定できます)

TCPポート 8000および 8001は、 Icecast MP3ストリーミング用に開くことができます。 62 ページの表にあるポート情報も参照してください。

• ストリーミングプロキシサーバを設定する。プロキシサーバは、ネットワークの DMZ(インターネットに対する外部ファイアウォールと、 DMZと内部ネットワークの間の内部ファイアウォールとの間にあるネットワーク上の領域)に配置されます。ファイアウォール規則を使うと、上記で

説明されているポートのパケットは、内部ファイアウォールを介してプロキシサーバからクライ

アントへ、また、外部ファイアウォールを介してプロキシサーバとインターネットの間をやり取

りできます。ただし、クライアントでは、これらのポートを介して外部リソースへの直接接続を

確立することはできません。このアプローチでは、内部ネットワークに向かうすべてのパケット

は、プロキシサーバを介して到達します。そのため、ネットワークセキュリティにレイヤーが追

加されます。

第 3章 QuickTime Streaming Serverを管理する 33

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34

ポート 80を使ってファイアウォール経由でストリームを提供するインターネット上にストリーミングサーバを設定しているときに、 Web トラフィックだけを許可するファイアウォールの内側にクライアントの一部が存在する可能性がある場合は、ポート 80のストリーミングを有効にします。このオプションを有効にした場合、ストリーミングサーバはポート 80( Web トラフィックのデフォルトポート)上で接続を受け入れます。また、 QuickTime クライアントは、 Web トラフィックだけを許可するファイアウォールの内側に存在する場合でも、ストリーミングサーバに接続できます。ポート 80 のストリーミングを有効にする場合は、同じ IP アドレスを持つ Webサーバをすべて無効にして、ストリーミングサーバとの競合を回避する必要があります。

HTTPポート 80を使って QuickTimeストリームを提供するには: 1 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」リストで、サーバの「 QuickTimeストリーミング」をクリックします。

2 「設定」をクリックします。

3 「 IPバインド」をクリックします。

4 「ポート 80のストリーミングを有効にする」を選択します。

重要:ポート 80 のストリーミングを有効にする場合は、そのサーバ上で Apache などの Webサーバを同時に実行していないことを確認してください。ポート 80のストリーミングを有効にした状態で QTSSと Web サーバを同時に実行すると、ポートが競合して、一方のサーバまたは両方のサーバが適切に動作しなくなることがあります。

ファイアウォール/アドレス変換を使用するネットワークを経由してストリーミングするストリーミングサーバは、 UDP( User Datagram Protocol)パケットを使ってデータを送信します。ほとんどのファイアウォールは、ネットワーク上の情報を保護するように設計されているため、 UDPパケットの受信を拒否します。ファイアウォールが UDP パケットを拒否する場合、そのファイアウォールの内側にあるクライアントコンピュータは、ストリーミングされたメディアを受信できま

せん。ただし、 HTTP接続を使ったストリーミングが許可されるようにストリーミングサーバを設定すれば、ファイアウォールの設定を緩和しなくても、ファイアウォールの内側でストリーミングさ

れたメディアを表示できます。

ネットワーク上でアドレス変換が使用されている場合は、そのネットワーク上のクライアントコン

ピュータも UDPパケットを受信できないことがあります。そのような場合でも、 HTTP接続を使ってストリーミングされたメディアは受信できます。

ファイアウォールまたはアドレス変換を使用するネットワークを経由してメディアが提供されると

きに、表示に関する問題が起きた場合は、クライアントソフトウェアを QuickTime 5以降にアップグレードする必要があります。それでも問題が解決しない場合は、ネットワーク管理者がユーザの

コンピュータのストリーミングプロキシ設定とストリーミングトランスポート設定を適切に修正す

る必要があります。

ネットワーク管理者は、 RTPおよび RTSPのスループットが許可されるように、ファイアウォールソフトウェアを設定することもできます。

第 3章 QuickTime Streaming Serverを管理する

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MP3ブロードキャストストリームの送信に必要なパスワードを変更する MP3を別のサーバにブロードキャストするには、認証が必要です。

MP3ブロードキャストのパスワードを変更するには: 1 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」リストで、サーバの「 QuickTimeストリーミング」をクリックします。

2 「設定」をクリックしてから、「アクセス」をクリックします。

3 「 MP3ブロードキャストパスワード」ボックスに新しいパスワードを入力します。

4 「保存」をクリックします。

別のコンピュータ上で QTSSを使った自動ユニキャスト(アナウンス)を使用する「 QuickTime Broadcaster」から QuickTime Streaming Server にブロードキャストすることができます。この設定は、自動ユニキャスト(アナウンス)転送方式を使用したリレーを介して、別の QuickTime Streaming Serverからアナウンスされた UDP ストリームを受信する場合にも使用できます。自動ユニキャストを使用するには、ストリーミングサーバ上にブロードキャストユーザ名お

よびパスワードを作成する必要があります。

ストリーミングサーバ上でブロードキャストのユーザ名とパスワードを作成するには: 1 「サーバ管理」の「コンピュータとサービス」リストで、サーバの「 QuickTimeストリーミング」をクリックします。

2 「設定」をクリックしてから、「アクセス」をクリックします。

3 「受信ブロードキャストを受け付ける」チェックボックスを選択します。

4 「パスワードを設定」をクリックし、名前とパスワードを入力します。

5 「保存」をクリックします。

高度な管理タスク QuickTime Streaming Server には、「サーバ管理」のユーザインターフェイスで利用できる機能だけでなく、サーバの詳細なカスタマイズを可能にする高度な機能も数多く含まれています。これら

の機能はコマンドラインからのみ利用できます。このような機能には、 qtaccess ファイルによる QTSSユーザとグループの作成、コンテンツへのアクセス制御、マルチキャストリレーの設定などがあります。

ストリーミングされたメディアへのアクセスを制御するストリーミングされたメディアファイルへのクライアントアクセスを制御するように、認証を設定

できます。基本認証とダイジェスト認証の 2 つのスキームがサポートされています。デフォルトでは、サーバは安全性の高いダイジェスト認証を使用します。

第 3章 QuickTime Streaming Serverを管理する 35

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36

プレイリストへのアクセスや、ストリーミングサーバへの管理者アクセスを制御することもできま

す。認証では、リレーサーバからストリーミングされたメディアへのアクセスは制御されません。リ

レーサーバの管理者は、リレーされたメディアの認証を設定する必要があります。

ユーザのアクセスを管理する機能は、ストリーミングサーバに組み込まれているため、常に有効に

なっています。

アクセス制御を機能させるには、「メディアディレクトリ」として選択したディレクトリに、アクセ

スファイルを配置する必要があります。アクセスファイルがストリーミングサーバのメディアディ

レクトリにない場合、すべてのクライアントがディレクトリ内のメディアにアクセスできます。

アクセス制御を設定するには: 1

qtpasswd コマンドラインユーティリティを使って、新しいユーザアカウントを作成し、パスワードを設定します。

2 アクセスファイルを作成して、保護したいメディアディレクトリ内に配置します。

3 メディアディレクトリの認証を無効にする場合は、アクセスファイル(「 qtaccess」)を取り除くか、そのファイル名を変更します(たとえば、「 qtaccess.disabled」にします)。

アクセスファイルを作成するアクセスファイルは、 qtaccess と呼ばれるテキストファイルです。そのアクセスファイルが保管されているディレクトリのメディアを表示する権限をどのユーザとグループに承認しているかに関す

る情報が入っています。ストリーミングされるメディアを保管するディレクトリには、ほかのディ

レクトリを含めることができ、それらのディレクトリでは、それぞれ専用のアクセスファイルを使

用できます。ユーザがメディアファイルを表示しようとすると、サーバではアクセスファイルが

チェックされ、ユーザにメディアを表示する権限が承認されているかどうかが確認されます。サー

バは、メディアファイルが存在するディレクトリを最初に調べます。アクセスファイルが見つから

ない場合は、内包しているディレクトリを調べます。最初に見つかったアクセスファイルが使用さ

れて、ユーザにメディアを表示する権限が承認されているかどうか判断されます。

ストリーミングサーバ用のアクセスファイルは、 Apache Web サーバのアクセスファイルと同じように機能します。

アクセスファイルは、任意のテキストエディタを使って作成できます。ファイル名は「 qtaccess」にする必要があります。アクセスファイルには、以下の情報を一部またはすべて含めることができます:

AuthName <message>

AuthUserFile <user filename>

AuthGroupFile <group filename>

require user <username1> <username2>

require group <groupname1> <groupname2>

require valid-user

require any-user

< >で囲まれていない語はキーワードです。 < >内の語は、指定する情報です。

アクセスファイルを標準テキスト( .rtfやその他のファイルフォーマットではなく)で保存します。

第 3章 QuickTime Streaming Serverを管理する

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messageは、ログインウインドウが表示されたときにユーザに表示されるテキストです。この情報

は省略できます。メッセージにホワイトスペース(語句間の空白文字など)が含まれている場合は、

メッセージ全体を引用符で囲んでください。

user filename は、ユーザファイルのパスとファイル名です。 Mac OS X の場合、デフォルトは「 /Library/QuickTimeStreaming/Config/qtusers」です。

group filename は、グループファイルのパスとファイル名です。 Mac OS Xの場合、デフォルトは「 /Library/QuickTimeStreaming/Config/qtgroups」です。グループファイルは省略できます。ユーザの数が多い場合は、各ユーザをリストするのではなく、グループを 1 つ以上設定しておき、グループ名を入力する方が簡単なことがあります。

username は、ログインしてメディアファイルを表示することが認可されたユーザです。ユーザの

名前は、指定したユーザファイルに記述されている必要があります。 valid-userを指定して、任

意の有効なユーザを指定することもできます。

groupnameは、そのメンバーがログインしてメディアファイルを表示する権限が承認されているグ

ループです。グループとそのメンバーは、指定したグループファイルにリストされている必要があ

ります。

以下の追加ユーザタグを使用できます: •

valid-userは、 qtusersファイルに定義されたすべてのユーザです。「 require valid-user」の文は、 qtusersファイル内の認証されたユーザならだれでもメディアファイルにアクセスできることを指定します。このタグを使用すると、サーバは、ユーザに対して適切なユーザ名とパスワード

を要求します。 •

any-userを指定すると、名前やパスワードを入力しなくても、すべてのユーザがメディアを表

示できます。

キーワード「 AuthScheme」を値「 basic」または「 digest」で qtaccess ファイルに追加することもできます。これにより、ディレクトリ単位のグローバル認証設定が上書きされます。

デフォルトの qtaccess ファイルをカスタマイズして変更している場合は、「 Streaming ServerAdmin」でブロードキャストユーザ設定に変更を加えると、「 Movies」ディレクトリのルートレベルにあるデフォルトの qtaccess ファイルが変更されることに注意してください。これよりも前に行ったカスタマイズの内容は、保存されません。

クライアントが保護されたメディアにアクセスするために必要なものダイジェスト認証が有効になっているメディアファイルにアクセスするには、ユーザは QuickTime5以降を使用している必要があります。ストリーミングサーバが基本認証を使用するように設定されている場合は、 QuickTime 4.1 以降が必要です。メディアファイルを表示するには、ユーザはユーザ名とパスワードを入力する必要があります。以前のバージョンの QuickTime を使用してメディアファイルにアクセスしようとすると、エラーメッセージ「 401:認証されませんでした」が表示されます。

第 3章 QuickTime Streaming Serverを管理する 37

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ユーザアカウントとパスワードを追加するサーバコンピュータにログインすると、ユーザアカウントとパスワードを追加できます。

ユーザアカウントを追加するには: 1 サーバコンピュータにルートとしてログインします。ターミナルウインドウを開き、次のコマンド

を入力します:

qtpasswd <user-name>

または、「 sudo」を使用して、ルートとしてコマンドを実行します。

2 ユーザのパスワードを入力し、入力を要求されたら、もう一度パスワードを入力します。

グループを追加する/削除する「 /ライブラリ /QuickTimeStreaming/Config/qtgroups」ファイルは、次の書式を使用して、任意のテキストエディタで編集できます:

<groupname>: <user-name1> <user-name2> <user-name3>

Windowsの場合、このパスは「 c:¥ Program Files¥ Darwin Streaming Server¥ qtgroups」です。それ以外の対応プラットフォームの場合は、「 /etc/streaming/qtgroups」になります。

グループを追加または削除するには、設定済みのグループファイルを編集するだけで済みます。

ユーザファイルまたはグループファイルに変更を加えるサーバコンピュータにログインすると、ユーザファイルまたはグループファイルに変更を加えるこ

とができます。

ユーザファイルまたはグループファイルからユーザを削除するには: 1 管理者としてサーバコンピュータにログインし、テキストエディタを使用して、ユーザファイルま

たはグループファイルを開きます。

2 ユーザファイルからユーザ名と暗号化されたパスワードの行を削除します。

3 グループファイルからユーザ名を削除します。

ユーザのパスワードを変更するには: 1 サーバコンピュータにルートとしてログインします。ターミナルウインドウを開き、次のコマンド

を入力します。

qtpasswd <user-name>

または、「 sudo」を使用して、ルートとしてコマンドを実行します。

2 ユーザの新しいパスワードを入力します。

ファイル内のパスワードは、入力したパスワードで置き換えられます。

第 3章 QuickTime Streaming Serverを管理する

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マルチキャストリレーを設定するマルチキャストリレーを設定すると、 1 台のサーバからユニキャストストリームを受信し、マルチキャストを使用して LANにリレーすることができます(視聴者がストリームにアクセスできるように、ネットワークではマルチキャストを有効にする必要があることに注意してください)。設定方法

を以下に説明します。

マルチキャストストリームとして受信ストリームをリレーするには: 1 ストリーミングサーバでマルチキャストリレーを設定します。

a リレーのブロードキャスト元が「自動ユニキャスト(アナウンス)」として設定されている場合は、「タイプ」を「アナウンスされた UDP」に設定します。リレーのブロードキャスト元が「手動ユニキャスト」として設定されている場合は、「タイプ」を「受信ストリームを要求」に設定します。

b リレーの「ソース IP」を 127.0.0.1に設定します。 c リレーの「パス」として、アナウンスされた(手順 2で指定)またはアナウンスされていない sdpファイル(サーバに手作業でコピー)へのパスを設定します。このパスは、ストリーミングサー

バの「 Movies」ディレクトリへの相対パスです。「 .sdp」拡張子を必ず含めてください。 d ブロードキャスト元またはエンコード元で自動ユニキャストを使用している場合は、「タイプ」として「アナウンスされた UDP」を選択します。手動ユニキャストの場合は、「受信ストリームを要求」を選択します。

e「ユーザ名」と「パスワード」フィールドは空欄のままにします。ループバックアドレス( 127.0.0.1)を使用する場合、認証は必要ありません。

f「+」アイコンをクリックして、リレー先を作成します。「リレー先 IPアドレス」に、有効なマルチキャストアドレスを指定します。「リレー先のタイプ」を「アナウンスされていない UDP」に設定します。「 UDPベースポート番号」を偶数( 9000~ 9996の数字が適しています)に設定します。マルチキャストの TTL は、マルチキャストが通過するルーターのホップ数のことです。この値は、使用するネットワークのトポロジに合わせて設定します。

g「保存」ボタンをクリックします。

2 サーバに「自動ユニキャスト(アナウンス)」または「手動ユニキャスト」を送信するように、

「 QuickTime Broadcaster」を設定します。

自動ユニキャストの場合、「 Broadcaster」で指定したファイル名のファイルがサーバで作成されます(拡張子「 .sdp」を指定していない場合は追加されます)。自動ユニキャストについて詳しくは、 35 ページを参照してください。手動ユニキャストの場合、 .sdp ファイルを「 Broadcaster」から書き出して、ストリーミングサーバの「 Movies」ディレクトリに手作業でコピーする必要があります。ブロードキャストを開始したら、次の URL を開いて、「 QuickTime Player」でサーバから反射されたストリームをテストします:

rtsp://<serverIP>/<filename.sdp>

3 クライアントがマルチキャストリレーにアクセスできるようにするには、 SDPファイルのコピーを作成して、そのコピーを次のように編集します:

a「 c=IN IP4」で始まる行で、 IPアドレスを手順 1で指定したマルチキャスト IPアドレスに変更します。

第 3章 QuickTime Streaming Serverを管理する 39

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b「 m=」で始まる 1番目の行(通常は、「 m=audio」)で、 0を手順 1で指定したベースポート(たとえば、 9000)に変更します。

c「 m=」で始まる 2番目の行(通常は、「 m=video」)で、 0をベースポートに 2を足した値(たとえば、 9002)に変更します。

4 クライアントが次の方法でアクセスできる場所にファイルを保存します:

HTTP経由

FTP経由

ファイルサーバ上

Webサーバ上

メール

ファイルを HTTPまたは FTPサーバに置く場合、クライアントは次の URLのうちどれかを開くことで、「 QuickTime Player」でマルチキャストにアクセスできます。

http://<webServerIP>/<pathAndFileNameOfsdpFile>

ftp://<ftpServerIP>/<pathAndFileNameOfsdpFile>

マルチキャスト SDP ファイルを Web サーバに置くか、クライアントにメールで送る場合、クライアントは「 QuickTime Player」で開くことができます。

マルチキャスト SDP ファイルを Web サーバに置く場合は、次のように入力して、 Web サーバで MIMEタイプを適切に設定する必要があります:

mime type extension application/sdp sdp.

また、 QuickTime Proで SDPファイルや URLを開き、ファイルを独立再生形式の .movファイルとして保存して、そのファイルをクライアントに送信する(または、 Webページなどに埋め込むなど)こともできます。

ブロードキャスト SDP ファイル名を変更しない限りは、停止し、同じ名前で新しいブロードキャストを開始できます。ただし、 SDP ファイル内のパラメータを変更した場合は、新しいブロードキャストに対して、手順 3と 4を実行する必要があります。

第 3章 QuickTime Streaming Serverを管理する

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4

4 QTSS Publisherでメディアを管理する

この章では、「 QuickTime Streaming Server Publisher」アプリケーションを使って、ストリーミングするメディアを準備、整理、およびアップロードする方法について説明します。

「 QuickTime Streaming Server Publisher」を使用すると、ストリーミングムービーを準備してインターネットに配信することが簡単になります。「 QTSS Publisher」アプリケーションは、 Mac OS X Serverバージョン 10.4(またはそれ以降)に付属しています(「 /アプリケーション /サーバ /」にあります)。

サーバ管理者以外のユーザでも、 Mac OS X Serverに付属の管理ツール CD を使えば、簡単に「 QTSSPublisher」をインストールできます。また、サーバからハードディスクにアプリケーションをドラッグするだけでもかまいません。

重要:「 QTSS Publisher」は、 Mac OS X Server バージョン 10.4 以降を実行しているコンピュータの場合は、ローカルアプリケーションとして使用できます。 Mac OS X バージョン 10.3 以降を実行しているコンピュータの場合は、リモートアプリケーションとして使用できます。「 QTSS Publisher」を開くときには、 Mac OS X Server(バージョン 10.4 以降)のユーザアカウントのユーザ名とパスワードを入力する必要があります。

QTSS Publisherの概要「 QTSS Publisher」を使うと、アップロードからストリーミングまで、 Mac OS X Server上にあるすべての QuickTime メディアを管理できます。これまで Web ベースのアプリケーション(「 WebAdmin」)を使って MP3 プレイリストとムービープレイリストを作成していた場合は、「 QTSSPublisher」の Mac風インターフェイスを使ってプレイリストなどを作成することができます。「 QTSSPublisher」では、次の操作を行うことができます: • メディアをサーバにアップロードする • ストリーミングまたはプログレッシブダウンロードできるようにメディアを準備する •

MP3、 MP4、 3GP、およびムービーのプレイリストを作成する

QuickTimeメディアを使って Webページを作成する

41

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42

「 QTSS Publisher」のメインウインドウは、次のようになっています:

プレイリストとヒントについて QTSS Publisherライブラリに追加したメディアおよび MP3ファイルを使って、ストリーミングできるように準備したり、プレイリストを作成することができます。

プレイリストは、メディアファイル( QuickTimeムービー、 3GP、 MPEG-4ファイル、または MP3オーディオトラック)の組み合わせで、その内容は管理者が選択して並べ替えることができます。仮

想「ラジオ局」または擬似ライブビデオ・ブロードキャストを作成するために、録画済みの QuickTimeメディア、 MPEG-4、 3GP、または MP3 ファイルからプレイリスト(またはプレイリストの組み合わせ)を作成することもできます。プレイリストによって、メディアはストリーミングサーバにブ

ロードキャストされます。ストリーミングサーバは、管理者が設定した順序(ランダムまたは一定

の順序)に基づいて、要求したユーザにそのメディアを送信します。録画済みメディアを送信した

場合でも、ユーザにはライブ・ブロードキャストとして表示されます。すべてのユーザは、ブロー

ドキャストに同調したときに同じメディアを視聴します。視聴者は、 Web 上のビデオブロードキャストに同調することができます。また、「 iTunes」またはその他の Streaming MP3 互換プレーヤーを使って MP3プレイリストに同調することもできます。

ストリーミングするムービー( 3GP または .MP4 ファイル)には、ヒントを追加する必要があります。ヒント・トラックには、ストリーミングサーバがそのメディアを適切にストリーミングするた

めに必要な情報を記述します。ストリーミングサーバは、ヒント・トラックを読み込めば QuickTimeムービーをストリーミングすることができ、 QuickTime メディアの種類やコーデックを認識する必要はありません。「 QTSS Publisher」は、必要に応じてヒント・トラックをプレイリストの項目に自動的に追加します。( MP3プレイリストにヒントを追加する必要はありません。)

参考: QuickTime ムービーと必要なヒント・トラックのすべてを書き出すように、 QuickTime Proを設定できます。

ここに個々のメディアファイルが表示されます。

ムービーのカスタムイメージを指定します。

ライブラリには、サーバ上のすべてのメディアファイルが

保管されています。

Webページのキャプションとカスタムの HTMLソースを指定します。

ここに作成するプレイリスト

と Web ページが表示されます。

クリックして新規プレイリストまたは Webページを作成します。

ここでインスタントオン

設定を指定します。

第 4章 QTSS Publisherでメディアを管理する

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Mac OS X Serverに接続する「 QTSS Publisher」を開くときには、 Mac OS X Server(バージョン 10.4以降)のユーザアカウントのユーザ名とパスワードを入力する必要があります。ローカルユーザがログインするには、そのユー

ザがホームディレクトリからストリーミングできるように設定されている必要があります( 30 ページの「複数のユーザメディアディレクトリからストリームを運用する」を参照してください)。

ログインに失敗した場合は、接続しようとしているサーバが実行中であることを確認してください。

また、ファイアウォールの機能によって、ポート 311が使用不可になっていないことを確認してください。

メディアを QTSS Publisherから QuickTime Streaming Serverにアップロードする QTSS Publisher ライブラリにドラッグするファイルは、接続しているサーバに自動的にアップロードされますが、一般のユーザがメディアにアクセスできるようにするには、そのメディアを利用可

能にする必要があります( 48 ページの「コンテンツをストリーミングまたはダウンロードできるようにする」を参照してください)。「 QTSS Publisher」は、コンテンツを Web上に配信するための準備領域として使用できます。

コンテンツを Web上に配信できるように準備する「 QTSS Publisher」ウインドウにファイルをドラッグすると、コンテンツはサーバにアップロードされます。そのコンテンツを公開する前に、インターネットを使ってファイルを配信するための準備

が必要になることがあります。ここでは、その手順について説明します。

録画済みメディアをストリーミングできるように準備する録画済みメディアをプレイリスト内で疑似ライブストリームとして再生できるようにするには、メ

ディアをストリーミングできるように準備する必要があります。

プレイリストの録画済みメディアをブロードキャストできるように準備するには: 1 ムービープレイリストの場合は、ムービーのトラック数とタイプがすべて同じであることと、すべ

てのメディアファイルのメディアタイプが互換性を持っていることを確認します。たとえば、すべ

てのオーディオトラックは、エンコーディング、サンプリングレート、圧縮設定、およびビットレー

トが一致していなければなりません。また、すべてのビデオトラックは、エンコーディング、圧縮

設定、ビットレート、およびフレームサイズが一致していなければなりません。

MP3 プレイリストの場合は、すべてのファイルでサンプリングレートが同じであることを確認します。

2 各ファイルに含まれるメディアを同じ方法でフォーマットします。ムービープレイリストの場合、す

べてのメディアファイルは QuickTimeヒントムービー、 MPEG-4ヒントファイル、または 3GPヒントファイルでなければなりません。( QTSS Publisherライブラリにファイルを追加すると、ヒントが自動的に追加されます。) MP3ファイルにはヒントを追加しないでください。

3 「 QTSS Publisher」(「 /アプリケーション /サーバ」にあります)を開き、「ライブラリ」をクリックします。

4 メディアファイルを「 Finder」から QTSS Publisherライブラリ・リストにドラッグします。

第 4章 QTSS Publisherでメディアを管理する 43

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44

重要: QTSSでは、 Shoutcast/アイスキャスト互換のライブストリーム(ストリーミングプレイリストによって作成されたライブストリームなど)またはその他の MP3 互換のライブ・エンコーダ・ブロードキャスターのライブストリームを対象に、 MP3ストリームに対応しています。 MP3ファイルをライブストリームではなくオンデマンドで個別に提供するときは、ライブラリからファイルを

選択し、「 MP3 ファイルを Webサーバに公開する」(「 QTSS Publisher」ウインドウの「ユーザアクセス」領域では「ファストスタート」とも呼ばれます)を選択してください。

QuickTime Playerから書き出したヒントムービーのパフォーマンスを向上させる「 QuickTime Player」からヒントムービーを書き出すときに、ネイティブの RTP Payloadエンコーダまたは汎用の QuickTime Payloadエンコーダを使って、ビデオとサウンドを圧縮することができます。通常は、ネイティブの Payload エンコーディングを選択することをお勧めします。 Payload エンコーディングについて詳しくは、お使いのコーデックの製造元に確認してください。ネイティブ

の Payload エンコーダまたは QuickTime Payload エンコーダを選択するときは、テストをしながら適切な方法を選択してください。

QuickTime Playerから書き出すときに使用されるエンコーディングを変更するには: 1 「ファイル」>「書き出し」と選択します。

2 「書き出し」ポップアップメニューから「ムービーからヒントムービー」を選択します。

3 「オプション」をクリックしてから、「トラックヒンターの設定」をクリックします。

4 「 RTP Payloadエンコーディング」ポップアップメニューからオプションを選択します。

ディスク容量を削減しないで、接続するユーザ数を最大にするには、「サーバ用にヒントを最適化」

チェックボックスを選択します。(ほとんどの場合は、このチェックボックスを選択解除したままに

しておきます。)

Web ページに表示されるムービーのサムネールを選択する「 QTSS Publisher」を使ってストリーミングムービーを Web ページに埋め込むときに、ムービーが再生を開始するまで表示されるカスタムイメージを選択できます。カスタムイメージを選択しない

場合は、ムービーのポスターフレーム(先頭のイメージ、または QuickTimeで選択されたフレーム)が表示されます。

埋め込まれたムービーを表す静止イメージを選択するには: 1 「 QTSS Publisher」で、「ライブラリ」またはプレイリストをクリックして、ムービーを選択します。

2 ポスターフレームとして使用したい個別のファイルがある場合は、「カスタムイメージ」を選択し、

「選択」をクリックして、ファイルを選択します。または、ファイルを「 Finder」から「 QTSS Publisher」の適切なサムネールイメージまでドラッグします。

3 「適用」をクリックします。

個別のファイルがない場合は、「 Finder」でカラム表示を使用してムービーを選択し、プレビュー欄でムービーを再生します。希望するフレームが表示されたら一時停止ボタンをクリックし、プレ

ビューウインドウからサムネールイメージにドラッグします。

第 4章 QTSS Publisherでメディアを管理する

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ムービーの注釈を作成する/編集するムービーに注釈を作成して、作成者、著作権日付、メモなどのムービーに関する情報を保存するこ

とができます。「フルネーム」注釈フィールド内のテキストは、「 QuickTime Player」ウインドウのタイトルとして表示されます。その他のフィールドは、「 QuickTime Player」のムービーの「プロパティ」ウインドウ(「ムービー」>「ムービーのプロパティを表示」)で表示されます。

ムービーに注釈を付けるには: 1 「 QTSS Publisher」で、ライブラリをクリックして、ムービーを選択します。

2 「ムービーの注釈」フィールドに情報を入力します。

3 「適用」をクリックします。

Web ページ上のメディアが再生される場所を指定する Webページでアクセスされるメディアファイルの場合は、 Webページを開くとすぐに再生させることも、ファイルの静止イメージをクリックしたときに再生させることもできます。また、ムービー

の再生場所を Webページ内にするか、 QuickTime Player内にするかを指定することもできます。

メディアの再生方法を指定するには: 1 「 QTSS Publisher」で、メディアファイルまたはプレイリストを選択します。

2

HTML設定パネルで、ポップアップメニューからオプションを選択します。

「QuickTime Player で開く」。ユーザが Webページ上の静止イメージをクリックすると、別の QuickTime Playerウインドウでムービーの再生が始まります。

「Web ページに埋め込む」。ユーザが Web ページ上の静止イメージをクリックすると、その Webページ内でムービーの再生が始まります。

「Web ページで自動再生」。 Webページが読み込まれると、すぐにムービーの再生が始まります(静止イメージは表示されません)。

3 「適用」をクリックします。

プレイリストを作成する/管理する「 QTSS Publisher」を使えば、ビデオまたはオーディオのブロードキャストに使用するプレイリストを簡単に作成および管理できます。

メディアのストリーミングに使用するプレイリストを作成する QuickTimeムービー、 MPEG-4ファイル、または MP3オーディオトラックのプレイリストを作成できます。

プレイリストを作成するには: 1 準備したメディアファイルが、 QTSS Publisherライブラリにあることを確認します(「 Finder」からライブラリ・リストにドラッグします)。

2 「 QTSS Publisher」で、「ファイル」>「新規コレクション」と選択するか、「新規」(+)ボタンをクリックします。

3 ポップアップメニューから「メディアプレイリスト」または「 MP3プレイリスト」を選びます。

4 プレイリストの名前を入力します。(この名前は後で変更できます。)

第 4章 QTSS Publisherでメディアを管理する 45

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46

名前を入力すると、「 QTSS Publisher」によって URL名が作成されます(この URL名は必要に応じて変更できます)。プレイリストと URLの名前は、一意でなければなりません。同じ名前のブロードキャストは使用できません。

5 「作成」をクリックします。

6 サイドバー(「 QTSS Publisher」ウインドウの左側)に新規プレイリストが表示されたら、ファイルをライブラリからそのプレイリストにドラッグできます。

プレイリストを開始する/停止する「 QTSS Publisher」を使ってプレイリストのブロードキャストを開始または停止します。

プレイリストのブロードキャストを開始または停止するには: 1 「 QTSS Publisher」で、プレイリストを選択します。

2 「開始」または「停止」ボタンをクリックします。

3 プレイリストを停止する場合は、「待機」チェックボックスを選択すると、現在再生している項目が

終了したときにプレイリストが停止します。

プレイリストを変更するプレイリスト内の項目の順序を変更するには、その項目をドラッグします。プレイリストから項目

を削除するには、削除する項目を選択し、「削除」をクリックします。プレイリストに項目を追加す

るには、追加する項目をライブラリからサイドバーのプレイリスト名にドラッグします。

参考:プレイリストの内容を変更しても、プレイリストを停止して再開する必要はありません。プレイリストは自動的に更新されます。プレイリストの設定(プレイリストをランダムに再生するか

順番に再生するか、など)は、ブロードキャスト中にも変更できます。ただし、新しい設定を適用

するには、プレイリストを停止してから再開する必要があります。

プレイリストの名前、ジャンル、再生モードなどの設定を変更することもできます。

プレイリストの名前やジャンルを変更するには: 1 「 QTSS Publisher」で、プレイリストを選択します。

2 「プレイリストの設定」領域で、変更を加えます。

3 「適用」をクリックします。

MP3プレイリストの再生方法を指定するプレイリストは、順番に 1 回だけ再生することも繰り返し再生することもできます。また、ランダムな順番で再生することもできます。さらに、個別の項目に重みを付けて、再生される頻度を増や

すこともできます。

MP3プレイリストの再生方法を指定するには: 1 「 QTSS Publisher」で、プレイリストを選択します。

2 「プレイリストの設定」で、「再生モード」ポップアップメニューからオプションを選択します。

「シーケンシャル」。プレイリストに並んでいる順番にメディアをブロードキャストします。

第 4章 QTSS Publisherでメディアを管理する

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「シーケンシャル(繰り返しあり)」。プレイリストに並んでいる順番にブロードキャストします。最

後のメディアファイルが終わると、同じ順番でプレイリストを繰り返します。

「ランダム(重み付けあり)」。指定されている重みに基づいて、メディアをランダムにブロードキャ

ストします。重みは、項目が再生される頻度を決定します(重みが大きいと、その項目が再生され

る頻度が高くなります)。

3 「ランダム(重み付けあり)」を選択すると、ある項目を繰り返す前にブロードキャストしなければならない項目の数を指定できます。

4 「適用」をクリックします。

プレイリストの項目の重みを変更するプレイリストの項目を「重み付け」すれば、その項目の再生頻度を調整できます。「再生モード」ポッ

プアップメニューで「ランダム(重み付けあり)」を選択すると、重みが高いトラックは、重みが低

いトラックよりも頻繁に再生されます。

項目の重みを変更するには: 1 「 QTSS Publisher」で、プレイリストを選択して、項目を選択します。

2 「重み」つまみをドラッグします(右にするほど重みが高くなります)。

3 「適用」をクリックします。

プレイリストのハイパーテキストやキャプションを作成する「 QTSS Publisher」を使用して MP3 プレイリストをアップロードするときは、「 Publisher」によってそのプレイリストへのハイパーテキストリンクが自動的に作成されます。デフォルトのテキスト

は「再生するにはここをクリックします」ですが、カスタマイズできます。 MP3 とムービーのプレイリストの場合は、 Webページに表示されるキャプションを作成することもできます。

MP3プレイリストのハイパーテキストリンクやキャプションを作成するには: 1 「 QTSS Publisher」で、プレイリストを選択します。

2 「 Webページの設定」でテキストリンクやキャプションを入力します。

3 「適用」をクリックします。

メディアファイルやプレイリストのキャプションを作成するには、項目を選択して、「 Webページのキャプション」フィールドにテキストを入力します。

コンテンツを配信するメディアを準備して整理したら、「 QTSS Publisher」を使ってインターネット経由で簡単にコンテンツを配信できます(プログレッシブダウンロードまたはストリーミング)。

第 4章 QTSS Publisherでメディアを管理する 47

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コンテンツをストリーミングまたはダウンロードできるようにする QTSS Publisher ライブラリにあるコンテンツは、自動的にサーバにアップロードされますが、オンデマンドストリーミングに使用できるようにするには、利用可能にする必要があります。

プレイリストを利用可能にするには、プレイリストを選択し、「開始」をクリックします。詳しくは、 29ページの第 3 章「ストリーミングサービスを開始する/停止する」を参照してください。

個々のメディアファイルを公開できるようにするには: 1 「 QTSS Publisher」で、ライブラリをクリックして、メディアファイルを選択します。

2

MP3ファイルの場合は、「ユーザアクセス」で「 MP3ファイルを Webサーバに公開する」を選択します。メディアファイルの場合は、「メディアの公開方法」ポップアップメニューからオプションを選

択します。

「メディアファイルを QuickTime Streaming Server に公開する(インスタントオン)」。インスタ

ントオンストリーミングでは、ファイルはクライアントにダウンロードされません。これにより、メ

ディアの保護が強化されます。また、クライアントでは、メディアのダウンロードを待たずに、再

生ヘッドの位置を順方向へ移動できます。 長時間のメディアファイル( 5分以上の長さがあるファイル)の場合は、インスタントオンストリーミングが適しています。

「メディアファイルをWeb サーバに公開する(ファストスタート)」。ファスト・スタート・ストリー

ミングに備えて、ファイルを Webサーバに送信することもできます。このようなファイルは、クライアントにダウンロードされます。ファストスタートは、短いメディアファイルに理想的な方法で

す。また、低速接続( 56Kモデム)を使用するクライアントに適しています。

3 「適用」をクリックします。

ブロードキャストを行うサーバを指定するデフォルトでは、プレイリストは接続しているサーバからブロードキャストされますが、別のサー

バをストリーム元として指定できます。

別のサーバからブロードキャストをリレーするには: 1 「 QTSS Publisher」で、プレイリストを選択します。

2 「ブロードキャストサーバ」で、「ブロードキャストを別のサーバを経由してリレーする」を選択します。

3 必要な情報を入力します。

4 「適用」をクリックします。

Web ページを作成する「 QTSS Publisher」では、プレイリストごとに HTMLを生成します。プレイリストへの Webページリンクを作成するには、 HTMLを Webページエディタへドラッグします。

「 QTSS Publisher」を使って、 Web ページを作成することもできます。あらかじめデザインされたテンプレートが用意されているので、デザインに多くの作業を行わなくても、魅力的な Webページを作成できます。(後のサンプルを参照してください。)

第 4章 QTSS Publisherでメディアを管理する

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Web ページを作成するには: 1 「 QTSS Publisher」で、「ファイル」>「新規コレクション」と選択するか、「新規」(+)ボタンをクリックします。

2 ポップアップメニューから「 Webページ」を選択します。

3

Webページの名前を入力します。(この名前は後で変更できます。)

入力する名前は、 Webページのタイトルになります。名前を入力すると、「 QTSS Publisher」によって URL名が作成されます(この URL名は必要に応じて変更できます)。

4 「作成」をクリックします。

5

Webページにメディアファイルやプレイリストを配置するには、「ライブラリ」をクリックして、ファイルをソースリストの Webページアイコンにドラッグします。

6 「開く」をクリックし、 Webページをブラウザで開きます。

ユーザは、ブラウザに URLを入力すれば、その Webページにアクセスできます。

「テンプレート」ポップアップメニューを使うと、 Webページで使われているテンプレートをいつでも変更できます。

第 4章 QTSS Publisherでメディアを管理する 49

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5

5 問題の解決方法と技術情報

この章では、メディアのストリーミング中に問題が起きた場合の対処方法について説明します。

ログファイルを使ってプレイリストブロードキャストを監視するログを使用可能にしている場合は、ログファイルを使ってブロードキャスト中に起きた問題を解決

できます。 • プレイリスト内のメディアがブロードキャストされていない場合は、「 Streaming Server Admin」を使ってストリーミングサーバが実行中であることを確認します。

• ストリーミングサーバが実行中である場合は、サーバコンピュータ上で PlaylistBroadcasterと呼ばれるプロセスが実行中であることを確認します。実行中である場合は、ブロードキャストを停

止し、ストリーミングサーバのメディアディレクトリからそのブロードキャストの SDPファイルを削除してから、ブロードキャストを再開してください。ブロードキャストを再開すると、新し

い SDPファイルが生成されます。

メディアファイルが適切にストリーミングされないサーバがサンプルムービーをストリーミングできるかどうかを確認します。サンプルムービーは

サーバに付属しています。

サーバがサンプルムービーをストリーミングできる場合、ムービーファイルの準備方法に問題があ

る可能性があります。ムービーをもう一度作成してください。

サンプルムービーをストリーミングできない場合、サーバコンピュータまたはネットワークに問題

がある可能性があります。

• ストリーミングサーバの利用状況を確認し、必要に応じて接続またはスループットの最大数を減らしてください。

• クライアントコンピュータで問題が起きている場合は、ユーザの「ストリーミングプロキシ」および「ストリーミングトランスポート」の設定が適切かどうかを確認します。正しい設定は、ク

ライアントコンピュータのネットワークの管理者に確認する必要があります。 • ブロードキャストするファイルフォーマットをクライアントソフトウェアが対応していることを確認します。

URLの構造を確認します。

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• プレイリストを確認します。作成したプレイリスト(繰り返しあり)に MPEG-1 QuickTimeヒントファイルが含まれる場合は、 QuickTime クライアントでストリーミングを表示するときに問題が起きることがあります。

管理者が QTSS Publisherを使用してメディアを公開できない Mac OS X Server の「アプリケーション」の「サーバ」フォルダに、「 QTSS Publisher」がインストールされていることを確認します。 • プレイリストを作成できない場合や、既存のプレイリストに追加できない場合は、メディアディレクトリ(「サーバ管理」の「 QuickTimeストリーミング」で指定)のオーナーが「 qtss」であることを確認します。

• 適切な URLが使われていること(また、ユーザの変更によって破損されていないこと)を確認します。

•「 QTSS Publisher」で IPバインドを設定するには、すべてのメディアを再公開します。アドレスを変更した場合は、この手順が必要になります。

•「 /ライブラリ /Caches/com.apple.qtssserverpublisher.plist」のバックアップコピーを作成して元のファイルを削除します。このファイルは、 QuickTime のコンテンツに関するすべての情報のキャッシュです。「 QTSS Publisher」でその他の方法でも問題を修正できない場合は、このキャッシュを消去(ファイルを削除)すると効果があることがあります。

ユーザがブロードキャストに接続できないクライアントコンピュータに QuickTime 4 以降がインストールされていることを確認します。ユーザが Webブラウザを使って接続している場合は、「 QuickTime 4 Plug-in」が正しくインストールされていることを確認します。 • ユーザが正しい URLを入力していることを確認します。 • ユーザが HTTPを使ってブロードキャストに接続しようとしている場合は、ストリーミングサーバと競合する可能性のある Webサーバを使用不可にしていることを確認します。「 Streaming ServerAdmin」の「一般設定」パネルで、ポート 80 のストリーミングが使用可能になっていることを確認します。

メディアをストリーミングしているときにエラーメッセージが表示されるエラーメッセージについて説明します:

エラーコード 401: ユーザが保護されているファイルにアクセスしようとしました。必要に応じて、 QuickTime 5以降へのアップグレードする必要があります。

エラーコード 404: ユーザが入力した URL をサーバが検出できません。ユーザが入力したブロードキャストの URL が正しいことを確認します。 Web ブラウザにメディアを表示しようとするときに、 Webブラウザの場所アドレスに RTSPの URLを直接入力しないようにユーザに連絡してください。 RTSPの URLは、「 QuickTime Player」の「 URLを開く」コマンドで使用する必要があります。

第 5章 問題の解決方法と技術情報

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エラーコード 415: ムービーファイルにヒントが追加されていないか、圧縮されたムービーリソー

スがありません。 Pro 版の「 QuickTime Player」を使って、ムービーにヒントを再度追加する必要があります。また、 MP3ファイルをそのままオンデマンドで(つまり、 HTTPダウンロードとして)提供しようとしている可能性があります。 QTSSでは、 Shoutcast/アイスキャスト互換のライブストリーム( MP3プレイリストによって作成されたライブストリームなど)またはその他の MP3互換のライブ・エンコーダ・ブロードキャスターのライブストリームを対象に、 MP3 ストリームに対応しています。 MP3 ファイルをライブストリームとしてではなくオンデマンドとして個別に提供する場合、それらのファイルは Webサーバ上で運用してください。

エラーコード 453: サーバがビジー状態なので、ユーザはストリームを表示できません。後で実行

するようにユーザに連絡してください。「 Streaming Server Admin」の「一般設定」パネルで、接続の最大数を増やすこともできます。

エラーコード 454: サーバへの接続が解除されました。ストリーミングの表示をもう一度開始する

ようにユーザに連絡してください。サーバがファイアウォールの内側にあるかどうか、またはクラ

イアントが NAT( Network Address Translation)ソフトウェアを実行している環境の内側にあるかどうかを確認します。 34 ページの「ポート 80 を使ってファイアウォール経由でストリームを提供する」および 34 ページの「ファイアウォール/アドレス変換を使用するネットワークを経由してストリーミングする」を参照してください。

エラーコード 5420: サーバが動作していない可能性があります。ストリーミングサーバを確認し、

必要に応じて再起動してください。サーバがファイアウォールの内側にあるかどうか、またはクラ

イアントが NAT( Network Address Translation)ソフトウェアを実行している環境の内側にあるかどうかを確認します。詳しくは、 34 ページの「ポート 80を使ってファイアウォール経由でストリームを提供する」および 34 ページの「ファイアウォール/アドレス変換を使用するネットワークを経由してストリーミングする」を参照してください。

QTSS Publisherが保持するデータベースをユーザがバックアップしたい場合公開されたメディアを含む、または含まない効率的なバックアップを作成できるようにするには、

「 QuickTime Streaming Server Publisher」の内部動作を理解することが重要です。

「 QTSS Publisher」のメインライブラリに追加されるすべてのメディアは、「 /ライブラリ /ApplicationSupport/Apple/QTSS Publisher」(「QTSS Publisherフォルダ」とも呼ばれます)にある「 /Libraries」フォルダに直接追加されます。「Libraries」フォルダは、「 QTSS Publisher」のメインビューにあるソースライブラリ(すべてのコンテンツが表示されています)のミラーイメージです。

QuickTime メディアが「 QTSS Publisher」によってファストスタートで公開されると、すぐにダウンロードできるようになり、デフォルトの Webサーバフォルダ内にあるフォルダ「 qtmedia」へコピーされます。デフォルトの Web サーバフォルダは、「 /ライブラリ /Webserver/Documents」です。このフォルダは「サーバ管理」で変更できます。「qtmedia」フォルダは、デフォルトで「メディ

アディレクトリ」として指定されています。「サーバ管理」の「 QuickTimeストリーミング」で「設定」>「一般」タブから変更できます。

第 5章 問題の解決方法と技術情報 53

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インスタントオン用に設定されたコンテンツ(オンデマンドストリーミングの場合は QuickTimeStreaming Serverを介して利用できます)は、「 /ライブラリ /QuicktimeStreaming」(「QuickTimeStreaming フォルダ」とも呼ばれます)内の「 Movies」フォルダにコピーされます。また、「 QTSS Publisher」では、インスタントオンファイルを「 /ライブラリ /QuickTimeStreaming/Movies」フォルダ内の「 qtmedia」サブフォルダに公開します。

「 QTSS Publisher」では、ホスティングしているすべてのコンテンツの並列データベースをプロパティリスト(つまり「 plist」)ファイルに保持します。これらの中で基礎となる最も重要ファイルは、「 Links.plist」ファイルです。このファイルは「 QTSS Publisher」フォルダにあります。このファイルは、最初のプレイリストやメディアファイルを公開したときに作成されます。「 Web Pages.plist」は、 Web ページを「 QTSS Publisher」の Web サーバにはじめて公開するときに生成されます。これらのファイルには、どのファイルにリンクがあるかを始めとするすべての情報が記録されていま

す。「 QTSS Publisher」内のボックスを確認すると、必ずエントリーが plist ファイルに追加されています。

すべてのメディア(プレイリスト、ムービーファイル、 MP3 ファイル)は、ストリーミングに使用できるかオンデマンドで使用できるかにかかわらず、 plistファイルにエントリーを持ちます。「 QTSSPublisher」によって公開されるすべての項目に関する情報は、これらの 2ファイルに記録されます。「 QTSS Publisher」によって作成されるプレイリストは、「 /ライブラリ /Application Support/Apple/QTSS Publisher/Playlists」フォルダに置かれます。

「 QTSS Publisher」で作成されるすべての Web ページは、メディアディレクトリに配置され、対応するエントリーは、後述する「 Web Pages.plist」に保管されます。

Webページでの表示用に、あらゆるムービーに対してサムネールイメージ(「ポスターイメージ」とも呼ばれます)を割り当てることができます。サムネールは、デフォルトの Webサーバフォルダに置かれます。そのファイル名は、メディアファイルと同じで、末尾に「 _i」を付加した名前になります。ポスターイメージ(サムネール)をアップロードすると、エントリーが「Poster Images.plist」

に作成されます。

ファイルをファストスタートでダウンロード可能にすると、メディアファイルはデフォルトの Webサーバフォルダにコピーされます。ファスト・スタート・ファイルをストリーミングサーバ経由で

も公開するように指定する場合、「 QTSS Publisher」は、ファストスタート用に最適化されたムービーのコピーを作成します。このファイルは、 Web サーバフォルダに置かれます。インスタントオンムービーの場合は、「 QuickTimeStreaming」フォルダに置かれた元のファイルへのエイリアスが作成されます。

ストリーミング URL は、 Web ページに直接埋め込むことができません。そのため、 QuickTime を使用してリファレンスムービーを作成する必要があります。これは、 .mov拡張子を持つ小さなファイルで、基本的には「 QuickTime Player」をストリーミング( RTSP) URL へリダイレクトします。リファレンスムービーは、 QuickTime を使用して作成され、デフォルト値が変更されていない場合は、 Webサーバの場所(「 /ライブラリ /Webserver/Documents」)内の「 qtmedia」に置かれます。

第 5章 問題の解決方法と技術情報

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プレイリストは、ブロードキャスト専用に設定されます。オンデマンド用には設定されません。メ

ディアは「 Playlists」内の「 QTSS Publisher」フォルダから提供されます。プレイリストを作成するたびに、「 Playlists」フォルダにサブフォルダが作成されます。これらのプレイリストは、プレイリストごとの個別サブフォルダ内で .playlist ファイルに保管されます。このファイルには、プレイリスト内のすべてのファイルの名前が記述されています。詳細が記録された .configファイルもあります。この詳細は、 Darwin Streaming Serverサイト( developer.apple.com/darwin/projects/streaming/)に説明のある標準ファイルフォーマットで保管されています。

Webページは、さまざまなテンプレート上に作成できます。 Webページが作成されると、 plistファイルが「 Web Pages.plist」という名前で「 QTSS Publisher/Templates」フォルダに追加されます。この plistファイルには、すべての QTSS Publisher Webページの情報が保管されます。

QTSS Publisherプレイリスト(「データベース」全体)をバックアップするのに必要なすべてのファイルは以下の通りです: •

/ライブラリ /Application Support/Apple/QTSS Publisher/Links.plist

/ライブラリ /Application Support/Apple/QTSS Publisher/Web Pages.plst •

/ ライブラリ /Application Support/Apple/QTSS Publisher/Playlists(すべてのプレイリストと、個別のプレイリストの設定ファイルが保管されます)

メディアは以下の場所に保管されます。以下のフォルダの内容をバックアップが、公開されるデー

タの包括的なバックアップを構成します。 •

/ライブラリ /Application Support/Apple/QTSS Publisher

/ライブラリ /QuickTimeStreaming/Movies/qtmedia •

/ライブラリ /Webserver/Documents/qtmedia このフォルダには、サムネールと、ダウンロード可能なファストスタートメディアが格納されてい

ます。この場所はデフォルトのメディアディレクトリとも呼ばれ、「サーバ管理」で変更できます。

第 5章 問題の解決方法と技術情報 55

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6

6 設定の例

この章では、一般的な Web キャストを設定するときに必要になる主要なコンポーネントと、それらを接続する方法について説明します。

これから説明する設定の手順では、大学の構内など、教育機関の設定を想定しています。ただし、こ

こで取り上げる例は、次のような場合を含めて多様な環境に簡単に適用することができます: • 通信教育の授業 • 従業員、顧客、仕入先、または株主に対する企業広報 •

1回だけのコンサートやプレゼンテーション

• 保育所から保護者へのブロードキャスト

プレゼンテーションをストリーミングする —ライブとオンデマンドこの例では、構内ネットワークとインターネットに接続されているクライアントコンピュータを

使って講義室でのプレゼンテーションを学生にストリーミング(ライブおよびオンデマンド)する

ために、大学のネットワーク管理者がストリーミングサーバと必要なその他のコンポーネントを設

定する方法を紹介します。

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このような設定を実装すれば、講義に出席できなかった学生でも、その講義をオンラインで視聴で

きます。また、講義の一部を後で復習したい場合には、アーカイブされた講義をコンピュータで再

生することもできます。

上のストリーミング設定の例には、次の特徴があります: • 講義室および大講義室に Ethernet接続された既存のローカルネットワーク。これらの講義室と大講義室からライブプレゼンテーションをストリーミングします。

• 講義室または大講義室に設置されている DV(デジタルビデオ)カメラとマイク。これらの装置がライブプレゼンテーションをデジタル形式に変換します。デジタルカメラは、プレゼンテーショ

ンを高い品質で DV録画し、ライブストリーミングに適したデジタル信号をエンコードします。 •

DVカメラは、 FireWireポートを経由して、「 QuickTime Broadcaster」を実行しているノート型コンピュータに接続されています。「 QuickTime Broadcaster」は、デジタル変換されたライブプレゼンテーションをエンコードし、 Ethernet 接続を介して構内ネットワーク上のストリーミングサーバに送信します。

• ストリーミングサーバは、ラックに設置された Xserveで、モニタとキーボードのない「ヘッドレス」サーバです。このサーバは、 Mac OS X Server と QTSS( QuickTime Streaming Server)を実行しており、エンコードされたライブプレゼンテーションを構内ネットワークまたはインター

ネット上の各クライアントコンピュータにユニキャストストリームとして反映するように設定さ

れています。各クライアントコンピュータは、反映されたブロードキャストに同調します。 Xserveには、 Mac OS X Serverと QTSSがあらかじめインストールされています。

ストリーミング

サーバ

ブロードキャスター

インターネット

インターネット上のクライアント

ローカルネットワーク上の

クライアント

第 6章 設定の例

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• さまざまな種類のクライアントコンピュータのうち、「 QuickTime Player」またはその他の MPEG-4 に準拠したソフトウェアがインストールされているクライアントコンピュータは、構内ネットワークを介して Xserveストリーミングサーバにアクセスできます。これらのソフトウェアがインストールされていないクライアントコンピュータは、インターネット経由でストリーミングサー

バにアクセスできます。 •「 iMovie」を実行するブロードキャスターのノート型コンピュータは、ライブプレゼンテーションが終了した後に、高品質のオンデマンド版ライブプレゼンテーションを作成するために使用され

ます。 DVカメラを使ってデジタル変換された録画済みプレゼンテーションは、 FireWire接続を介してコンピュータに取り込まれ圧縮されます。

参考:エンコードされたライブストリームがアーカイブとしてディスクに記録されるように、「 QuickTime Broadcaster」を設定することもできます。ただし、最適な結果を得るために、録画済み映像は別々にエンコードする必要があります。

• ブロードキャスターのノート型コンピュータは、「サーバ管理」アプリケーションまたは「 WebAdmin」アプリケーション( QTSSの Web ベースの管理アプリケーション)を使って Xserveをリモート制御するときにも使用されます。

参考:ブロードキャスターのノート型コンピュータは、携帯性を高めるために、 AirMacベースステーションを使ってローカルネットワークにワイヤレス接続することもできます。 AirMac は 802.11に準拠しており、 QTSSとの相互運用性にも優れています。 AirMacの 11 Mbps(メガビット/秒)の帯域幅は、ほかのクライアントからこのベースステーションに大量の要求が送信され

る環境でない限り、この例のような設定にとっては十分な帯域幅です。

設定するここでは、この仮想的な大学環境でライブストリーミングおよびオンデマンドストリーミングするた

めに、 QuickTime Streaming Serverとその他のコンポーネントを設定する手順について説明します。

手順 1: 場所を準備する一般的な講義室には、業務用のテレビスタジオまたは録音スタジオのようなブロードキャスト環境

や録画環境は整っていません。次のような準備を行えば、ブロードキャストや録画に対応できる環

境を整えることができます: • ライブストリーミングに使用したい講義室または大講義室に入ってドアを閉めてから、外部の雑音に耳を傾けてブロードキャストの品質に影響するかどうかを判断します。休憩室、ビデオゲー

ム室、交通騒音など雑音がかなり大きく、取り除くことができない場合は、別の部屋を探します。 • 外部の雑音に問題がない場合は、部屋の中央に立ち、手を叩くか叫んでみて、エコーを聴きます。エコーが聞こえる場合は、ライブ・ブロードキャストの音質が低下することがあります。エコー

を減少または除去したい場合は、壁がむき出しになっている場合は厚手のカーテンをかけたり、各

壁に音響パネルを格子状に置いてみます。 • 次に、床と備品を調べます。床にじゅうたんが敷かれ、いすに詰め物がされていると、最適です。講演台の上に布を置くか、表面に詰め物のある講演台を使用します。講師がコップを置いたとき

などに音がしないようにするためです。

第 6章 設定の例 59

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• 窓が照明の問題の原因になることがあります。照明を制御しやすくするために、窓にブラインドを付け、ライブセッションをすぐに設定できるように室内照明は持ち運びできるライティング

キットで補います。

手順 2: ネットワークを準備するライブ・ブロードキャストを行う部屋で Ethernet接続を利用できることを確認します。必要に応じて、ケーブルとコネクタを取り付けたり、修理または交換します。高品質の資材を使ってください。

ストリーミング(特に、ライブストリーミング)は、ネットワークリソースを大量に消費します。特

に、利用可能な帯域幅を考慮する必要があります。ネットワークが負荷の増加に対応できるように

するために、次の準備作業の一部またはすべてを行う必要があります: • 既存のネットワークの容量を確認し、ライブストリーミングとオンデマンドストリーミングによって増加するトラフィックを予測します。

• 既存のネットワーク上の帯域幅の割り当てを図にまとめ、各帯域幅の容量を記入します。 • 既存のネットワークで使用されているアプリケーション、その使用パターン、運用されている場所、ピーク時の標準帯域幅使用量とピーク時以外の標準帯域幅使用量を確認します。

• ネットワークの設定と容量に基づいて、ストリーミングサーバの設置に適した場所を選択します。このとき、潜在的なボトルネックが発生しないようにします。

• 必要に応じて、 T1 回線、ルーター、スイッチなどの追加によってネットワークの容量を増加し、ライブ・ブロードキャストを同時に視聴するユーザの予測最大数だけでなく、それ以外の最大ネッ

トワークトラフィックに対応できるようにします。

参考:一般的なローカルネットワークが利用する帯域幅は、 10~ 100 Mbpsです。対照的に、 T1回線では、 1.5 Mbps程度の帯域幅しか提供しません。

T1回線は、 HTTPおよび FTPに適しています。 HTTP要求および FTP要求は、存続期間が短く短時間で処理が完了しますが、ストリーミングを利用すると、負荷が大幅に増加します。ストリー

ミングを配信するときには、処理を遅延させることはできません。元のコンテンツのデータレー

トと同等以上の速度でデータを転送しないと、ストリームを配信できません。

この例では、最大 10人のユーザが同時に視聴し、ローカルネットワーク上とインターネット上にそれぞれ同じ数のユーザが存在し、各ユニキャストストリームのビットレートが約 256 Kbps(キロビット/秒)であると想定しています。このため、必要とされる最大追加帯域幅は、約 3.2 ~ 3.3 Mbps(メガビット/秒)です。この推定値には、予期しないネットワークの輻輳やさまざまな原因で発生する転送ストリームのピーク値に対応するために、 25~ 30%の追加帯域幅が含まれています。

手順 3: ストリーミングサーバを設定するこの例のようにストリーミングサーバをヘッドレスサーバとして実行する場合は、ストリーミング

サーバを設定して管理する前に、管理者コンピュータを設定する必要があります。管理者コンピュー

タの設定については、 Mac OS X Serverインストールディスクに収録されている「Mac OS X Serverお使いになる前に バージョン 10.4 以降用」を参照してください。

第 6章 設定の例

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QTSSを設定および管理するときは、「サーバ管理」アプリケーションを使用します。このアプリケーションは、 Mac OS X Server バージョン 10.4以降と一緒にインストールされます。 Mac OS X Serverを設定した後で、ローカルネットワークに直接接続されているコンピュータまたはインターネット

に接続されているコンピュータから、 Webベースの管理アプリケーション(「 Web Admin」)を使って QTSSをリモート管理することもできます。この例では、ストリーミングの設定図のブロードキャスターのノート型コンピュータが QTSSの設定および管理にも使用されることを前提としています。

Xserveには Mac OS X Serverと QTSSがあらかじめインストールされていますが、追加先のネットワークと配置先の用途に合わせて設定する必要があります。 Mac OS X Server の設定については、「お使いになる前に」ガイドを参照してください。

ストリーミングサーバを設定するときには、次の点を考慮する必要があります:

サーバコンピュータをストリーミング専用に設定することはできるか? Web サービスやメールサービスなどサーバタスクをストリーミングサーバで処理する必要がない場合は、ストリーミング専用に設定することをお勧めします。この例では、ストリーミングサーバ専

用に設定しています。

どのくらいの RAM(ランダムアクセスメモリ)が必要か? QTSS の実行には、 128 MB(メガバイト)以上が必要です。 50 MB のスループットごとに、約 256MBの RAMを見積もってください。この設定例では、 256 MB の RAMを想定しています。

どのくらいのハードディスク容量が必要か?ビデオファイルは、サイズが大きくなることがあります。ヒント付きの 1 時間のプレゼンテーションが 300 Kbps(サーバに最適化されていない状態)でエンコードされている場合、ハードディスク上では約 135 MBの容量が必要になります。 60 GBのハードディスクであれば、このようなプレゼンテーションを 400個以上保管できます。

参考:ストリーミングファイルのサイズの計算式を説明します:

データレート(ビット)÷ 8ビット × 時間(秒) = ファイルサイズ

1時間当たり 300 Kbpsのストリームの例:

300,000 ÷ 8 ビット × 3600 = 135,000,000 バイト = 135 MBのファイルサイズ

多くのローカルネットワークでは、大量のハードディスク容量を備えた RAID( Redundant Arraysof Independent Disks)が使われています。

QTSSのデフォルトの場所(「 /ライブラリ /QuickTimeStreaming/Movies」)以外の場所にストリーミングファイルを保管する場合は、「サーバ管理」の「 QuickTimeストリーミング」の「設定」パネルにパスを入力する必要があります( 30 ページの「ストリーミングメディアディレクトリを変更する」を参照してください)。ライブ Webキャストを参照する SDP( Session Description Protocol)ファイルは、 QTSSが認識できるようにすべて同じ場所に置きます。

この例では、アーカイブされたストリーミングファイルと SDPリファレンスファイルはすべて、ストリーミングサーバ上のデフォルトの「 Movies」フォルダに置かれています。

第 6章 設定の例 61

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62

ストリーミングサーバのネットワークカードは適切か?ネットワークカードは、ストリーミングサーバの重要なコンポーネントの 1 つで、サーバと視聴者の間に Ethernet 接続を確立する装置です。 Ethernetカードには、 100メガバイト(約 0.1ギガビット)/秒のスループットが必要です。

ストリーミングサーバはネットワーク上のどこに配置するか? ファイアウォールを設定するか?ストリーミングサーバは、ローカルネットワークおよびインターネットからログインするユーザ(こ

の例では、学生)がアクセスできる場所に配置する必要があります。また、サーバおよびアーカイ

ブされたメディアファイルに不正にアクセスできないように、ファイアウォールで保護する必要が

あります。

Mac OS X Server には、 IP ファイアウォールサービスが組み込まれています。このサービスは、着信した IP パケットを走査して、管理者が作成した一連のフィルタに基づいてパケットを拒否または許可します。このサービスの設定手順については、ネットワークサービス管理ガイドを参照してく

ださい。

ユーザから送信された RTSP( Real-Time Streaming Protocol)要求、ブロードキャスターから送信されたエンコード済みのビデオとオーディオ、およびローカルネットワークとインターネット上の

クライアントに送信されたストリームを許可するには、ファイアウォールの特定のポートが開いて

いる必要があります。次の表は、 QuickTime Streaming Serverで使用されるポートと、要求の受信および送信に使用されるポートの一覧です。(ファイアウォール経由で QuickTime Streaming を有効にする方法について詳しくは、 33 ページの「セキュリティとアクセス」を参照してください。)

用途 ポート プロトコル 備考

クライアントからのメッセージ(再生や一時停止など)に応答する

TCP(クライアントが起動→ QTSS) 554、 7070、 8000、 8001、 80

RTSP、 RTP、 RTCP、 MP3

主に使われるポートは 554 です。 80は、代替 TCPポートとして QT クライアントでサポートされています。これらのポートでは、クライアントへの

データ送信も行います。

メディアを送信し、クライアントの状況を受信する

UDPデータ( QTSS→クライアント): 6970~ 6999の偶数

UDP状況( QTSS←→クライアント): 6971~ 6999の奇数

TCPデータと状況( QTSS←→クライアント): 554、 7070、 8000、 8001、 80

RTP

RTCP

RTSP、 RTP、 RTCP

状況は接続を維持するのに必要です。

ブロックされると、サーバはクライアントを接続解除します。

同じポートを使用して、メッセージに

応答します。

ブロードキャストを受信する

UDPデータ(ブロードキャスター→ QTSS): 6972~ 65535の偶数

UDP RTCP状況(ブロードキャスター←→ QTSS): 6973 ~ 65535 の奇数

TCP(ブロードキャスターが起動→ QTSS): 554、 7070、 8000、 8001、 80

RTP

RTCP

RTSP、 RTP、 RTCP

• ポートは、ブロードキャスターの設定によって異なります。

• 状況は接続を維持するのに必要です。ブロックされると、サーバは

ブロードキャスターを接続解除します。

• ブロードキャスターは、 UDPポートを使わないで、各自のサーバと

の TCPメッセージ接続上でブロードキャストできます。

第 6章 設定の例

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この設定例では、インターネットを使ってストリーミングサーバに接続している学生は、独自に設

定しているファイアウォールの内側に存在しないことを前提としています。そのような場合は、ポー

ト 80 上でストリーミングを使用可能にしないでください。このポートは、通常は HTTP インターネット・トラフィックを転送し、ほとんどのファイアウォールによって許可されているためです。

クライアントの一部がファイアウォールの内側に存在する場合は、ポート 80上でのストリーミングを使用可能にして、ファイアウォールで保護されているクライアントがそれらのストリームにアク

セスできるようにすることをお勧めします。手順については、 34 ページの「ポート 80を使ってファイアウォール経由でストリームを提供する」を参照してください。

ブロードキャスターのユーザアカウントをストリーミングサーバ上に設定する必要があるか?この設定例では、ブロードキャスターのユーザ名とパスワードを作成する必要があります。エンコー

ディングソフトウェアと QTSSが異なるコンピュータ上にあるためです。ブロードキャスターユーザを作成すると、 SDP( Session Description Protocol)ファイル(ライブストリーミング・ブロードキャストのフォーマット、タイミング、および著作者の情報を提供します)をサーバ上で作成でき

るようになります。ユーザ名とパスワードを指定したら、それ以降は「 QuickTime Broadcaster」によって自動的に入力されます。

ブロードキャストのユーザ名とパスワードの作成または変更の手順については、 35 ページの「別のコンピュータ上で QTSS を使った自動ユニキャスト(アナウンス)を使用する」を参照してください。あらかじめ設定されている管理者コンピュータを使用する必要があります。

ライブプレゼンテーションまたはアーカイブされたプレゼンテーションにアクセスするユーザを認証する必要があるか?この設定例では、認証は必要ありません。ただし、ストリームに対するアクセスを制限したい場合

は、個別またはグループのストリーミングのユーザ名とパスワードを設定する必要があります。こ

のようなアカウントの設定および管理方法については、 33 ページの「セキュリティとアクセス」の対応するトピックを参照してください。

サーバを介してストリーミングする

TCP(クライアントが起動→ QTSS): 554、 7070、 8000、 8001、 80

RTSP、 RTP、 RTCP、 MP3

同じポートを使用して、メッセージに

応答し、 TCP ブロードキャストを受信します。

MP3ブロードキャスト(通常はデフォルト)

TCP(クライアント→ QTSS): 8000

「サーバ管理」を使って QTSSをリモート管理する

TCP(管理クライアントが起動→サーバ): 311

「 Web 管理」を使って QTSSをリモート管理する

TCP( Webブラウザクライアントが起動→サーバ): 1220

用途 ポート プロトコル 備考

第 6章 設定の例 63

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64

手順 4: ライブ Webキャストの設定この設定例の場合は、次の機器が必要です: • 優れた品質の DVカメラ • 講師の近くのマイク。スタンドの上に設置するか講師の衣服にクリップで取り付け、優れた品質のオーディオケーブルを使って DVカメラのオーディオ入力に接続されていること

• カメラを据え付ける頑丈な作りの三脚 • 持ち運びできるライティングキット

カメラは最初の接点カメラは、ビデオ信号系の最初の接点として、非常に重要です。 DVカメラの画質は、次の 2つの重要な要素によって決定されます。 • レンズの品質。レンズの品質が高いほど、イメージの品質が向上します。 • イメージを取り込む方法。 DV カメラは、 CCD(電荷結合素子)を使って写真を電子信号に変換します。 CCDの数とサイズによって、イメージの品質が決まります。光学ズームは、デジタルズームよりも優れていますが、ライブプレゼンテーションをストリーミ

ングするときには、ズームを使用しないか、使用する場合でも最小限にとどめてください。スト

リームの品質が低下することがあります。

普及価格帯の DVカメラでは、 1 つの CCD(電荷結合素子)を使ってイメージ全体が取り込まれますが、高品質のカメラでは、 3 つの CCDを個別に使ってイメージの赤、青、および緑の情報が走査されるため、より優れた品質のイメージが取り込まれます。 CCD のサイズは 1/4インチ~ 2/3インチで、サイズが大きいほど解像度が向上します。

次の機能もできるだけ用意してください: • 自動カメラ設定を無効にできる機種が必要です。 • 最適なサウンドを録音できるように、外部マイクをカメラに接続できる機種をお勧めします。内蔵マイクは、ほとんどの環境で最適なサウンドを録音できません。

• プロ品質の XLRプラグをカメラに接続できる機能が必要です( 1/8インチのミニジャックコネクタには接続できません)。また、オーディオ入力を監視するためのヘッドフォンジャックも必要です。

• 最後に、 FireWire 出力があると、デジタル転送と自動取り込み機能を利用できるため、後工程の時間を節約できます。

マイクを近くに置くマイクも、オーディオ信号系の最初の接点として、非常に重要です。ダイナミックマイクは、非常

に多くの機種がそろっており、比較的安価から購入できます。

音響の悪い部屋の場合には、マイクを講師にできるだけ近付けると、オーディオの品質が最も向上

します。講師の口のすぐ下の衣服に小型マイクをクリップで取り付けるか、ハンドマイクを使用し

ます。

パネルディスカッションの場合は、複数のマイクと小さなオーディオミキサーを使用します。マイ

クは、できれば頑丈な作りのスタンドの上に据え付けます。ミックスされたステレオ出力をミキサー

から DVカメラのライン入力に接続します。

第 6章 設定の例

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外部マイクまたはミキサーを使用する場合は、信頼性の高いオーディオを再現するために、すべて

のコネクタがしっかりと接続されていることを確認してください。また、ヘッドフォンをビデオカ

メラのヘッドフォン出力に接続して、音声に歪みがないことも確認してください。

三脚は必需品ライブプレゼンテーションを撮影するときには、カメラの三脚を使うことが重要です。また、パン、

チルト、およびズームもできるだけ使わないでください。カメラでは、たった 1度動くだけでフレーム内のすべてのピクセルが変わるため、ストリームを適切にエンコードするのが難しくなります。そ

れまで単純にエンコードしていたシーンが、そこから突然エンコードが困難なシーンになります。

三脚は、カメラの重量を支えることができる、軽くて安定したものを選択してください。

使いやすいライティングキットを入手する照明は重要な問題ですが、このガイドの範囲を超えています。ここでは、簡単な提案をいくつか挙

げておきます。

高品質のビデオカメラであっても、適切な照明がなければ、高品質の画像は撮影できません。一般

的な講義室で利用できる通常の照明は、ライブプレゼンテーションの撮影に適していることはほと

んどありません。少なくとも、後方からの照明を追加して、被写体を背景から際立たせることをお

勧めします。持ち運びできるライティングキット( 3灯ライティングに対応しているもの)と 1枚のレフ板(屋外での撮影の場合は 2枚)があれば、品質が大幅に向上します。

手順 5: ブロードキャスターを設定するこの例では、「 QuickTime Broadcaster」はノート型コンピュータにインストールされています。このエンコーディングソフトウェアは、 Mac OS X Server の CD に収録されています。「 QuickTimeBroadcaster」の Web サイト( www.apple.com/jp/quicktime/products/broadcaster/)から無償でダウンロードすることもできます。

「 QuickTime Broadcaster」をインストールするときは、インストーラパッケージ(「 QuickTimeBroadcaster.pkg」)をダブルクリックし、画面の指示に従ってください。

エンコーダソフトウェアのインストールが完了したら、 FireWire を使ってカメラをノート型コンピュータに接続し、カメラの電源を入れて、カメラが認識されるかどうかを確認します。

1 「 QuickTime Broadcaster」を開き、「詳細情報を表示」をクリックします。

2 「ビデオ」をクリックし、「入力源」ポップアップメニューからビデオソースを選択します。

カメラが認識されている場合は、「入力源」メニューに表示されます。ビデオ設定も使用可能(淡色

表示されていない状態)にする必要があります。

「入力源」メニューにカメラが表示されない場合は、「 QuickTime Broadcaster」を終了して、カメラが接続されて電源が入っていることを確認してから、もう一度「 QuickTime Broadcaster」を開いてください。それでもカメラが表示されない場合は、 QuickTimeの Webサイトまたは AppleCareのサービス&サポートの Webサイトで、互換性などの問題を確認してください。

この例のように、別のコンピュータ上の QTSS にブロードキャストするときは、自動ユニキャスト(アナウンス)で送信することをお勧めします。設定は簡単です。

第 6章 設定の例 65

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1 「 QuickTime Broadcaster」で、「詳細情報を表示」をクリックし、「ネットワーク」をクリックしてから、「転送」ポップアップメニューから「自動ユニキャスト(アナウンス)」を選択します。

2 「ネットワーク」パネルで、受信サーバ(この例では Xserve)の IPアドレスまたはホスト名、手順 3で作成したブロードキャスターユーザのユーザ名とパスワード、およびバッファ遅延を入力します

(またはデフォルトをそのまま使用します)。

参考:バッファ遅延には、 QuickTime を再生する前にバッファに保管するブロードキャストの秒数を設定します。ブロードバンド接続を使って QuickTime Player 6以降を使用している場合は、実際に表示される前にバッファに保管して、「インスタントオン」機能を実現しています。

3 「ブロードキャスト」をクリックし、 QTSSがまだ動作していない場合は QTSSを開始します。「サーバ管理」でコンピュータを選択し、「 QuickTime ストリーミング」をクリックしてから、「サービスを開始」をクリックします。

クライアントがライブストリームを表示できるかどうかを確認するには、いずれかのクライアント

コンピュータの「 QuickTime Player」を開いて、次の操作を行います:

1 「ファイル」>「新規 Playerで URLを開く」と選択します。

2 「 QuickTime Broadcaster」ウインドウの「場所」セクションに表示される RTSP( Real-Time Streaming Protocol)の URLを入力します( rtsp://myserver.com/mystream.sdpなど)。

参考:この URLは大文字/小文字が区別されるため、「 QuickTime Broadcaster」ウインドウに表示される通りに入力する必要があります。

「 QuickTime Player」でライブストリームの再生が始まります。

手順 6: 設定をテストする最後に、設定をテストします。できる限り実際に近い環境でテストする必要があります。 • ライブプレゼンテーションに使用する通りに装置を設定します。可能であれば、実際に使用する場所に設定してください。

• テストチームのメンバーに講師の代役を依頼します。できれば、講師にテストに参加してもらい、本番に近い環境を再現してください。

• ビデオイメージとサウンドを確認します。 • ローカルネットワークおよびインターネット上のクライアントが、ライブストリームに同調できることを確認します。

• 必要に応じて、カメラとマイクの位置および照明を調整し、その他の問題を解決します。

簡単にアクセスできる Webページを作成する Webページからアクセスできるようにすれば、ストリーミングサーバの RTSP URLと SDPファイルの名前を学生が覚えておく必要がなくなります。

この章の例では、 Webページを大学の既存の Web サイトに追加できますが、 Webサーバに置くこともできます。学生は、ブラウザでリンクをクリックすれば、ライブプレゼンテーションやアーカ

イブにアクセスできます。

ストリーミングされるメディアへのリンクのある Web ページを作成する手順については、 48 ページの「 Web ページを作成する」を参照してください。ここでは、「 QTSS Publisher」とビデオ・オン・デマンドについて説明しています。

第 6章 設定の例

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「 QTSS Publisher」では、「 QuickTime Broadcaster」からのライブストリームのある Webページを作成することはできません。 Web ページにライブストリームへのリンクを作成するには、ストリーミングムービーを埋め込む必要があります。ストリーミングムービーを埋め込むには、リファレン

スムービーを使用する方法があります。

リファレンスムービー(実際のメディアへのポインタのように機能します)を作成するにはさまざ

まな方法があります。リファレンスムービーを作成する一番簡単な方法は、 QuickTime Pro を使用することです。

1 「 QuickTime Player Pro」を開きます。

2 「ファイル」メニューから「 URLを開く ...」を選択します。

3

rtsp URLを使用してストリーミングムービーへの URLを開きます。

4 再生するムービーを独立再生形式のムービーとして保存します。

5 保存したムービーを Webサイトに配置します。

6

QTの WriteObjectメソッド呼び出しで指定する最初の属性として、リファレンスムービーを指定します。

QuickTime Pro をお持ちでない場合は、テキストエディタを使って簡単なリファレンスムービーを作成できます。以下の書式で 1行のテキストファイルを作成するだけです:

RTSPtextRTSP://<your server>/<your streaming movie>

ファイルを .mov拡張子で保存し、このファイルを Webサーバに配置します。ムービーを Webページに埋め込むには、 Webページの HTMLで Object/ Embedタグを使用します。たとえば、リファレンスムービーの名前が「 live.mov」で、 HTMLページと同じディレクトリにある場合は、以下のタグを使用してライブストリームを埋め込みます:

<OBJECT CLASSID=”clsid:02BF25D5-8C17-4B23-BC80-D3488ABDDC6B”

WIDTH=”320” HEIGHT=”256” CODEBASE=”http://www.apple.com/

qtactivex/qtplugin.cab”>

<PARAM NAME=”src” VALUE=”live.mov”>

<PARAM NAME=”autoplay” VALUE=”true”>

<EMBED SRC=”live.mov” WIDTH=”320” HEIGHT=”256” PLUGINSPAGE=”http://

www.apple.com/quicktime/” AUTOPLAY=”true” />

</EMBED>

</OBJECT>

QuickTimeコンテンツのある Webページを作成する方法についての情報には、多くのリソースがあります。特に有用なリファレンスを以下に説明します:

「Quicktime for the Web」( Steven Gulie 著)は、 QuickTime の Web オーサリングに関する最も信頼のおけるガイドです。 QuickTime Proのキーが付属しています。

アップルの Webサイトには、 Object/ Embed タグの属性についてのドキュメントがあります: www.apple.com/quicktime/authoring/embed.html

第 6章 設定の例 67

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ライブプレゼンテーションを撮影するこれまで説明した準備作業がすべて終了し、装置と接続のテストが完了した場合は、ライブプレゼ

ンテーションをすぐに撮影できます。

ここでは、本番で問題が発生しないように、ヒントをいくつか紹介します: • ライブプレゼンテーションをストリーミングする当日は、早めに設定を完了して、すべてのコンポーネントが予定通りに動作することをもう一度確認する時間を作ってください。

• 視聴者が参加する場合は、ライブプレゼンテーションを Webキャストすることをあらかじめ知らせて、協力を依頼します。

• ケーブルにつまづくことがないように、ケーブルを床に沿ってテープで貼り付けます。 • 指向性のあるマイク、またはなるべくならライブ・オーディオ・フィードを使用します。 • 外部の雑音となる可能性のある音源を確認し、可能であれば対応策をとります。

ライブプレゼンテーションをアーカイブするこの設定例では、「 iMovie」アプリケーション( Mac OS Xに付属しています)はノート型コンピュータにインストールされています。「 iMovie」は、カメラのテープから録画済みの DV映像を読み込み、ライブプレゼンテーションをエンコードしてアーカイブするときに使用します。

ライブプレゼンテーションのアーカイブは、録画済み DV映像の読み込みから開始します:

1

FireWireを使って DVカメラをノート型コンピュータに接続し、カメラの電源を入れます。

2 アーカイブするビデオ映像が入ったテープを挿入し、 VTRモードに切り替えます。

3 ノート型コンピュータで「 iMovie」を開き、「 iMovie」モニタの下の「 Mode Switch」を「カメラ」モードに設定します(丸い青色のスライダを DVカメラのアイコンの方向にドラッグします)。

4 再生コントロールを使って、「 iMovie」モニタにテープの一部を表示します。テープが再生されない場合は、接続を確認し、カメラの電源が入っていることを確認します。

5 テープを巻き戻し、読み込みを開始する位置の数秒前で停止します。

6 「 iMovie」モニタの下にある「再生」をクリックします。

7 読み込みを開始したいプレゼンテーションの場所が表示されたら、「読み込み」をクリックします。

8 読み込みを停止したいときは、もう一度「読み込み」をクリックします。

9 アーカイブしたプレゼンテーションに取り込みたくない映像がある場合は、「 iMovie」を使って後で編集できます。

重要:ビデオを読み込んで「 iMovie」の作成が進行しているときに、ハードディスクの容量を監視する必要があります。 1 分間の DV 映像には、約 220 MB のハードディスク容量が必要です。つまり、 1 時間のプレゼンテーションには、 13 ギガバイトを超えるディスク容量が必要になります。ビデオを読み込んでいるときには、クリップ棚の下にある「空き容量」ステータスバーに、利用でき

るディスク容量が常に表示されます。

第 6章 設定の例

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次に、「 iMovie」を使って、ストリーミング用の DV映像を圧縮してエンコードします。

1 「 iMovie」で、「ファイル」>「書き出し」と選択します。

2 「書き出し」ポップアップメニューから「 QuickTime形式」を選択します。

3 「フォーマット」ポップアップメニューからムービーのフォーマットを選択します。

さまざまな用途に使用できる QuickTimeフォーマットの 1つを選択するか、「詳細」を選択します。「詳細」を選択した場合は、「 MPEG-4ビデオ」など、 QuickTime設定をカスタマイズできます。

4 「書き出し」をクリックします。

5 ムービーに名前を付け、ファイルの書き出し先を選択して、「保存」をクリックします。

ムービーの保存に必要な時間は、ムービーの長さと選択したフォーマットによって異なります。

参考:複数のアーカイブストリーミングファイルを保存する場合は、接続速度に応じて圧縮率を選択することをお勧めします。たとえば、構内ネットワーク上のクライアントの場合は、低めの圧縮

設定を選択し、インターネットを使って接続しているクライアントの場合は、高めの圧縮設定を選

択します。

6 エンコードしたファイルの保存が完了したら、すべてのファイルが適切にストリーミングされるこ

とを確認します。

第 6章 設定の例 69

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用語集

用語集

AppleScript スクリプト言語の 1 つ。構文が英語に似ていて、コンピュータを制御するためのスクリプトファイルの作成に使用されます。 AppleScript は、 Mac オペレーティングシステムの一部として、すべての Macintosh に組み込まれています。

AVI Audio Visual Interleaveの略語。 Windowsのビデオ・ファイル・フォーマット。

DNS Domain Name Systemの略語。 IPアドレスをドメイン名にマップする分散型のデータベース。 DNSサーバは、ネームサーバとも呼ばれ、名前および名前に関連付けられた IPアドレスのリストを保持します。

DSL Digital Subscriber Lineの略語。電話回線を利用するブロードバンドデータ伝送技術。

DV デジタルビデオ。デジタルテープの 1 つで、約 5:1 の圧縮率を使用する録画形式を採用しており、非常に小さなカセットに Betacam品質で録画されます。

FireWire IEEE標準規格 1394によって定義されている、周辺装置との間でデータを交換するためのハードウェア技術。

FTP File Transfer Protocol の略語。コンピュータがネットワーク経由でファイルを転送する際に使用するプロトコル。 FTP をサポートするオペレーティングシステムを使っている FTP クライアントは、各自のアクセス権に応じて、ファイルサーバに接続し、ファイルをダウンロードできます。ほ

とんどのインターネットブラウザおよび多数のフリーウェア・アプリケーションを使って、 FTPサーバにアクセスできます。

HTML Hypertext Markup Languageの略語。 World Wide Webブラウザのページに表示されるファイルに挿入される記号やコードのセット。マークアップによって、 Webページの文字列や画像をユーザの Webブラウザでどのように表示するかを指定します。

HTTP Hypertext Transfer Protocolの略語。 World Wide Web用のクライアント/サーバ型のプロトコル。 Webブラウザは、 HTTPプロトコルを利用して、 Webサーバにアクセスし、 HTMLを使って作成されたハイパーメディア書類を要求します。

IEEE Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. の略語。コンピュータ技術と電気技術の規格を促進するために設立された組織。

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IP Internet Protocol の略語。 IPv4 とも呼ばれます。ローカルネットワークまたはインターネットを経由してコンピュータ間でデータを送受信するために、 TCP( Transmission Control Protocol)と共に使用される方式。 IP がデータパケットを実際に配送するのに対し、 TCP はデータパケットを管理します。

IPアドレス インターネット上のコンピュータを識別するために使われる、数字で構成される一意のアドレス。

IPサブネット IP ネットワークの一部。ネットワークアドレスはネットワークのほかの部分と共有し、サブネット番号によって識別されます。物理的に独立したネットワークセグメントの場合もあ

ります。

ISP Internet service provider の略語。インターネットへのアクセスを販売し、場合によってはメールサービスや電子商取引用アプリケーションの Webホストとしての機能を提供するビジネス。

JavaScript スクリプト言語の 1つ。 Webページに対話機能を追加するために使用されます。

LAN ローカル・エリア・ネットワーク。特定の施設内を接続するネットワーク。 WAN(広域ネットワーク)の場合は、地理的に離れた施設を接続します。

M3Uファイル オーディオメタファイルの 1 つで、テキストエディタで作成され、 Webサーバに保存されます。このファイルを開くと、ユーザの Webブラウザが同じ Webサーバ上にある MP3プレイリストに関連付けられ、ユーザの MP3プレーヤーが開きます。

Mac OS X アップルのオペレーティングシステムの最新バージョン。 Mac OS X では、 Macintoshの操作性に UNIXの信頼性が追加されています。

Mac OS X Server 簡単な設定だけで Mac、 Windows、 UNIX、および Linuxクライアントに対応する、業務用のサーバプラットフォーム。拡張可能なワークグループサービスとネットワークサービ

スや、高度なリモート管理ツールが用意されています。

MBone マルチキャストバックボーン。 IP マルチキャストに対応する仮想ネットワーク。 MBoneネットワークは、インターネットと同じ物理メディアを使用していますが、マルチキャスト・デー

タ・パケットをユニキャスト・データ・パケットとしてパッケージ化するように設計されています。

MIDI Musical Instrument Digital Interface の略語。コンピュータ、シンセサイザー、およびその他の電子音楽装置の間で、音楽データや演奏指示を交換するための標準フォーマット。

mov Apple QuickTime ムービーファイルの拡張子。リダイレクトするムービーファイルと実際の QuickTimeメディアファイルの両方に使用されます。

MP3 MPEG layer 3の略語。音楽を圧縮するための一般的なフォーマット。

MPEG-4 QuickTimeファイルフォーマットに基づく ISO規格の 1つ。マルチメディアファイルと圧縮フォーマットを定義します。

用語集

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NAT Network Address Translationの略語。 1つの IPアドレスを使用して複数のコンピュータをインターネット(またはその他の IPネットワーク)に接続する方法の 1つ。内部のプライベートネットワーク上でコンピュータに割り当てられた IP アドレスを、インターネット通信のために一意の正式な IPアドレスに変換します。

QTSS QuickTime Streaming Serverの略語。インターネットを経由してリアルタイムでメディアを配送するためのテクノロジー。

QTSS Publisher Mac OS X Server 10.3 以降に組み込まれているアップルのアプリケーションの 1つ。 QuickTime のメディアとプレイリストを管理し、メディアをストリーミングおよびダウンロードできるように準備します。

QuickTime ムービーの制作と再生に対応するための、一連の Macintosh システム拡張または Windows動的リンクライブラリ。

QuickTime Player QuickTime システムソフトウェアに組み込まれているアプリケーションで、 QuickTimeムービーを再生します。

QuickTime Pro QuickTime Playerの高機能版で、特に編集機能が向上しています。

RAID Redundant Array of Independent/Inexpensive Disksの略語。複数の物理ハードディスクを 1つのディスクアレイにまとめて、保管されているデータへのアクセスを高速化したり、データをミラーしてディスク障害が起こった場合に再構築できるようにしたり、それらの両方の機能を実現し

ます。 RAIDアレイは、ストレージシステムに 1つの論理記憶装置として表示されます。

RTP Real-Time Transport Protocol の略語。アプリケーション間ネットワークトランスポートプロトコル。マルチキャスト・ネットワーク・サービスまたはユニキャスト・ネットワーク・サービス

上にリアルタイムデータ(オーディオ、ビデオ、シミュレーションデータなど)を転送するアプリ

ケーションに適しています。

RTSP Real Time Streaming Protocol の略語。リアルタイムプロパティを使ってデータ配信を制御するための、アプリケーションレベルのプロトコル。 RTSPを使用することによって、オーディオやビデオなどのリアルタイムデータのオンデマンド配信を制御できるように、フレームワークを拡張

することができます。たとえば、ライブ・データ・フィードやスコアマーカー付きのクリップなど

のデータソースも制御できます。

SDP Session Description Protocol の略語。 QuickTime Streaming Server で使用されるテキストファイル。ライブ・ストリーミング・ブロードキャストのフォーマット、タイミング、および作成

者に関する情報が記載されていて、ユーザのコンピュータを調整する方法を知ることができます。

SMTP Simple Mail Transfer Protocol の略語。メールの送信および転送に使用されるプロトコル。受信メッセージをキューに保存する能力に限界があるため、通常はメールを送信するときだけ使用

され、メールを受信するときには POPまたは IMAPが使用されます。

SSL Secure Sockets Layer の略語。暗号化された認証済みの情報をインターネットで送信するためのインターネットプロトコル。新しいバージョンの SSL は TLS( Transport Level Security)として知られています。

用語集 73

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74

TCP Transmission Control Protocolの略語。インターネットを経由してコンピュータ間でメッセージ単位の形式のデータを送信するときに、 IP( Internet Protocol)と共に使用される方式。 IPがデータを実際に配送する処理を行うのに対して、 TCPは個々のデータの単位(パケット)を追跡します。インターネットでは、メッセージを効率的にルーティングするために、メッセージがパケットに分

割されます。

TTL Time-To-Liveの略語。 DNS情報がキャッシュに保管されている期間。ドメイン名と IPアドレスのペアがキャッシュに保管されている期間が TTL値を超えると、そのエントリーはサーバのキャッシュから削除されます(プライマリ DNSサーバからは削除されません)。

Tweenトラック ほかのトラックの表示を変更するトラック。

UDP User Datagram Protocol の略語。通信方法の 1 つ。 Internet Protocol( IP)を使ってあるコンピュータのデータ単位(データグラムと呼ばれます)をネットワーク上の別のコンピュータに送

信します。交換するデータ単位量が非常に少ないネットワークアプリケーションの場合は、 TCP ではなく UDPを使用することをお勧めします。

URL Uniform Resource Locatorの略語。ローカルネットワークまたはインターネット上にある、アクセス可能なコンピュータ、ファイル、またはリソースのアドレス。 URL は、リソースにアクセスするために必要なプロトコルの名前、インターネット上の特定のコンピュータを識別するドメイン

名、およびコンピュータ上でのファイル位置を表す階層で構成されます。

VBR 可変ビットレート。データを圧縮する方法の 1つ。メディアのデータレートの変化を利用します。

wav Windowsフォーマットのサウンドファイル。

Webcast ライブのビデオまたはオーディオをインターネット上にブロードキャストすること。

XLRプラグ 3極のオーディオコネクタで、 3芯のバランスケーブルと接続するために使用され、電磁干渉を打ち消します。

XML Extensible Markup Languageの略語。 HTMLに似ていますが、整形性と柔軟性が向上しています。

アクセス権( privileges) システムの制限された領域にアクセスする権限、またはシステム内で特定のタスク(管理タスクなど)を実行する権限。

アクセスファイル qtaccessと呼ばれるテキストファイル。そのアクセスファイルが保管されているディレクトリのメディアを表示する権限をどのユーザとグループに承認しているかに関する情報が

入っています。

アナウンスされたブロードキャスト 自動ユニキャスト(アナウンス)など、ブロードキャストを転送するサーバとブロードキャスターがネゴシエートする方法。

一時圧縮 連続するフレームの間で実行されるイメージの圧縮。この圧縮技術では、隣接するフレームの間の差分を利用して、連続する各フレームを正確に再生するために必要なデータ量を減らしま

す。一時的に圧縮された連続するフレームには、通常の場合、キーフレームが一定の間隔で入ります。

用語集

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インスタントオン QuickTime ストリーミングの用語で、アップルのスキップ・プロテクション技術(特許申請中)をさらに進化させた技術です。ブロードバンド接続でビデオをストリーミングすると

きのバッファ時間(待ち時間)を大幅に減らすことによって、ビデオをすぐに視聴することができ

ます。

オープンソース インターネットコミュニティがソフトウェアを協調開発することを指す用語。コードを作成してデバッグするときにできるだけ多くの開発者が関わることが、基本方針となっていま

す。そのために、ソースコードを公開し、修正や拡張を提出する開発者のコミュニティができるだ

け大きくなるように運営されます。

管理者 サーバまたはディレクトリドメインの管理権限を持つユーザ。管理者は常に、あらかじめ定義されている「 admin」グループのメンバーです。

管理用コンピュータ 「 Mac OS X Server Admin」 CDからサーバ管理アプリケーションをインストールした Mac OS Xコンピュータ。

キーフレーム 一時的に圧縮されたサンプルシーケンスに含まれるサンプルのうち、そこに含まれる情報がシーケンス内のほかのサンプルに依存しないもの。キーフレームは、キーフレームレートに

よって決定される周期で、一時的に圧縮されたシーケンスに配置されます。

キーフレームレート キーフレームが一時的に圧縮されたデータシーケンスに配置される周期。

クライアント ほかのコンピュータまたはサーバのデータまたはサービスを要求するコンピュータ(またはそのコンピュータのユーザ)。

コーデック データを圧縮および伸張するための技術。コーデックは、ソフトウェアまたはハードウェア、あるいはその両方に実装できます。

サンプルレート 1秒間にオーディオに使用されるサンプルの数。サンプルレートの高いオーディオは、サンプルレートの低いオーディオに比べて、オーディオの品質が向上します。

自動ユニキャスト(アナウンス) ブロードキャストをストリーミングサーバに配信する方法の 1つ。サーバが常に最新の状態になるように、 SDPファイルが自動的にコピーされます。このようなブロードキャストを開始するには、ブロードキャストのユーザ名とパスワードを作成する必要があります。

手動ユニキャスト ライブストリームを 1 つの QuickTime Playerクライアントまたは QTSSを実行しているコンピュータに転送する方法。 SDP ファイルは通常、ブロードキャスターアプリケーションで作成してから、ビューアまたはストリーミングサーバに手動で送信する必要があります。

ストリーミング ビデオまたはオーディオのデータをネットワーク上にリアルタイムに配信すること。 1つのファイルとしてではなく、一連のパケットの流れとしてダウンロードされます。

スプライト QuickTime によって管理されるアニメートされたイメージ。スプライトを定義したら、位置や外観を変更するためのコマンドを使ってアニメートします。

帯域幅 ネットワーク接続のデータ転送能力。単位はビット/秒またはバイト/秒です。

データレート 1秒当たりに転送される情報量。

用語集 75

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76

トラック QuickTimeのデータ構造の 1つで、 QuickTimeムービーに含まれる 1つのデータストリームを表します。ムービーには、 1つ以上のトラックを含めることができます。ムービーのトラックの間には依存関係はなく、データストリームがそれぞれ個別に再生されます。

バイト データを測定するための基本単位。 1バイトは 8ビット( 2 進数字)に相当します。

パケット データ情報の単位で、ヘッダレコード、情報レコード、エラー検出レコード、およびトレーラレコードで構成されます。 QTSSでは、 TCP、 UDP、および IPパケットを使って、ストリーミングクライアントと通信が行われます。

反射されたストリーム ユニキャストストリームとして配信されたライブストリーム。ムービーと MP4プレイリストも反射されたストリームを生成します。

ピクセル グラフィックスイメージの 1つのドット。カラーと明度に特定の値が設定されます。

ビット 情報の単位の 1つで、値は 0または 1。

ビットレート ネットワーク上でビットが転送される速度。通常は、ビット/秒単位で表現されます。

ヒントの書き出し ファイルに含まれるストリーミング可能なメディアトラックごとに、 QuickTimeStreaming Server がメディアの各フレームをいつどのように配信するかを指定したトラックを作成する処理。ヒントを書き出す前に、 QTSSからできるだけ多くのストリーミングを配信できるように、必要な計算が事前に実行されます。ヒントを書き出すことによって、サーバをアップグレードしな

くても、新しいコーデックを使用することができます。

ファイアウォール サーバで実行するネットワークアプリケーションを保護するためのソフトウェア。 Mac OS X Serverソフトウェアの一部である IPファイアウォールサービスは、受信 IPパケットを調べ、管理者が作成したフィルタのセットに基づいてパケットを拒否するか、受け付けます。

ブラウザプラグイン 特定のフォーマットのデータを表示できるように、ブラウザに追加するソフトウェア。

フレーム QuickTimeストリーミングでは、ムービーまたは連続するイメージに含まれる特定の 1つのイメージを指します。

フレームレート ムービーでは、 1秒当たりのフレーム数を指します。

プレイリスト QTSS メディアフォルダから選択したメディアファイルのリスト。連続して再生するか、ランダムに再生するかが指定されています。

ブロードキャスト 一般的なネットワーク用語では、ネットワーク上のすべてのクライアントが読み込むことができるメッセージまたはデータを転送することを指します。ブロードキャストは、ユニ

キャスト(特定のコンピュータにメッセージを送信すること)またはマルチキャスト(一部の選択

したコンピュータにメッセージを送信すること)と対照される概念です。 QuickTime StreamingServerでは、 1つのストリームをネットワーク全体に転送する処理を指します。

用語集

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ブロードキャストユーザ ストリーミングサーバにブロードキャストするためのアクセス権を持っているユーザ。ブロードキャストユーザの名前とパスワードは、「 Streaming Server Admin」の「一般設定」パネルに設定され、アナウンスされたブロードキャストと一緒に使用されます。 UDPブロードキャストの場合には、ブロードキャストユーザを作成する必要はありません。

プロキシサーバ Web ブラウザなどのクライアントアプリケーションと実際のサーバのと間に配置されるサーバ。プロキシサーバは、実際のサーバへの要求を仲介し、プロキシサーバで要求に対応

できるかどうかを確認します。プロキシサーバで対応できない場合は、実際のサーバに転送します。

プログレッシブダウンロード HTTP 経由でクライアントにプッシュされるムービーデータ。このようなムービーは、転送中でも視聴できます。メディアストリーミングとは異なります。

プロトコル 2 つのアプリケーションの間でどのようにデータを送受信するかを定義した一連のルール。

ポート 仮想メールスロットの一種。サーバは、ポート番号を使用して、どのアプリケーションがデータパケットを受け取るかを判断します。ファイアウォールは、ポート番号を使用して、データ

パケットがローカルネットワークを通過していいかどうかを判断します。通常は、 TCP ポートまたは UDPポートを指します。

マウントポイント ストリーミングでは、ライブストリーム(リレー・ムービー・ストリーム、ノンリレー・ムービー・ストリーム、または MP3ストリーム)を識別するために使用される文字列を指します。マウントポイントは、ライブ・ムービー・ストリームを記述したファイルで、拡張子は常

に .sdpです。

マルチキャスト 一般的には、ネットワーク上の一部の指定したコンピュータにメッセージを同時に転送することを指します。「ブロードキャスト」、「ユニキャスト」も参照してください。 QuickTimeストリーミングでは、 1対多方式で効率的にストリーミングすることを指します。マルチキャストに参加したり参加を取り消す操作はユーザが行うことができますが、それ以外の操作をユーザが行う

ことはできません。

マルチホーミング 複数のネットワーク接続をサポートする機能。複数の接続が利用可能な場合、 Mac OS Xでは、「ネットワーク」環境設定で指定された順序に従って最適な接続が選択されます。

ムービー QuickTimeによって時間単位に管理されるデータの構造体。 QuickTimeムービーには、サウンド、ビデオ、またはアニメーション、あるいはそれらのデータの組み合わせが含まれます。 QuickTimeムービーは、 1つ以上のトラックで構成されます。各トラックは、ムービーの 1つのデータストリームに対応しています。

モディファイアトラック ムービーで、ほかのトラックのデータまたはプレゼンテーションを変更するトラック。たとえば、「 Tween」トラックは、モディファイアトラックです。

ユニキャスト データを 1つの受信者またはクライアントに転送すること。ムービーが RSTPを使って特定のユーザにユニキャスト転送される場合、そのユーザはオンデマンドムービーの中をいつで

も好きな場所に移動できます。

用語集 77

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78

リファレンスムービー 「 MakeRefMovie」などのユーティリティプログラムを使って作成された .mov ファイル。「 MakeRefMovie」は、アップルから無償で入手することができ、 Macintosh 用と Windows用が用意されています。このファイルには、ストリーミング・メディア・ファイルの場所が記述されます。複数のストリーミングファイルの場所を含めることもできます。たとえば、 Webページからリンクされる参照ファイルを使って、クライアントプレーヤーを特定の接続速度にエン

コードされたオンデマンドプレゼンテーションに関連付けることができます。

リレー QuickTime Streaming Serverでは、受信した入力ストリームを 1つ以上のストリーミングサーバに転送することを指します。リレーすることによって、インターネット帯域幅の消費量が低

減されます。さまざまな場所の多数のユーザにブロードキャストするときにも、リレーを利用でき

ます。インターネットメールでは、 SMTP メールサーバを指します。受信したメールをほかの SMTPサーバに送信しますが、その SMTPサーバは最終的な宛先ではありません。

リレーされたストリーム あるサーバから 1 つ以上の別のサーバに渡されたストリーム。リレーを使って、マルチキャストストリームを生成することもできます。 QTSSは、 MP3ストリームのリレーには対応していません。

レイヤー ムービーのトラックまたはスプライトの重複に優先順位を付けるための仕組み。 QuickTimeでムービーを再生するときには、ムービーのイメージはレイヤーに従って表示されます。レイヤー番号の小さいイメージほど、レイヤーの上位で表示されます。レイヤー番号の大きいイメー

ジほど、レイヤー番号の小さいイメージによって隠されて、不明瞭に表示されます。

用語集

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索引

索引

AAirMacベースステーション 59any-userタグ 37Apache Webサーバ 7AuthSchemeキーワード 37

B

Broadcaster →「 QuickTime Broadcaster」を参照 Broadcasterのユーザアカウント 35, 63

C

CCD(電荷結合素子) 64

D

Darwin Streaming Server( DSS) QuickTime Broadcasterと~ 17サポート 14説明 9ソースコード 14入手する 7バージョン 4 8–9バージョン 4.1 8

Digital Subscriber Line( DSL) 24DNSホスト名 31DSL( Digital Subscriber Line) 24DV カメラ

QuickTime Broadcasterと~ 65プレゼンテーションをストリーミングする 58ライブ Web キャスト 64–65

E

Ethernetカード 62Ethernet接続 60, 62

F

Firewire出力 64Firewireテクノロジー 24Firewireポート 58

H

HTTP接続 34, 52HTTPダウンロード 53

HTTP トラフィック 63

I

IETF( Internet Engineering Task Force) 14iMovie 68

DV映像を圧縮する/エンコードする 69ライブプレゼンテーション 59

Internet Engineering Task Force( IETF) 14IPアドレス~にバインドする 30ソースコンピュータ 31

IPパケット 62IPファイアウォールサービス 62iTunes 23

M

Mbone(マルチキャストバックボーン) 19.mp3拡張子 25MP3ストリーミング 53MP3ファイル 25, 43, 44, 53MP3プレイリスト→「プレイリスト」も参照~を聴く 23作成する 45

MP3ブロードキャスト 35MPEG-1 ヒントファイル 52MPEG-1 ファイル 52MPEG-4 ストリーミング 8MPEG-4 ファイル 8, 23MPEG-4 プレイリスト 45MPEG-4 プレーヤー 23

P

PlaylistBroadcaster プロセス 51

Q

qtaccess ファイル 36–37qtgroups ファイル 38qtusersファイル 37QuickTime Broadcaster

QTSS/DSS と~ 17~の要件 24Webサイト 23, 65

79

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80

設定する 23, 65–66説明 9入手する 23, 65ビデオの取り込み 24プレゼンテーションをストリーミングする 58ライブオーディオ/ビデオの設定 17ライブプレゼンテーション 59

QuickTime for the Web 13QuickTime Playerウインドウのタイトル 45クライアントからメディアを表示する 26ストリーミングされたメディアを表示する 18説明 9ムービーを表示する 25

QuickTime Plug-in 18, 52QuickTime Pro

QuickTime for the Webに付属の~ 13説明 9

QuickTime Streaming Server製品ページ 13QuickTime Streaming Server( QTSS)→「ストリーミングサーバ」も参照 QuickTime Broadcasterと~ 17~の要件 61–62設定する 24–26, 60–63説明 9入手する 7複数のメディアディレクトリ 30–31

QuickTimeクライアントソフトウェア 23QuickTimeサービスの Webサイト 13QuickTimeストリーミング→「ストリーミング」を参照

QuickTime製品パッケージ 7QuickTimeムービー→「ムービー」も参照サンプル 25ヒントムービーとして書き出す 44

QuickTimeを学習するための Web サイト 13

R

RAIDストレージシステム 61RAM 61Real-Time Streaming Protocol →「 RTSP」を参照 Real-Time Transport Protocol →「 RTP」を参照 RTP Payloadエンコーダ 44RTPストリーム 24RTP( Real-Time Transport Protocol) 15RTSP( Real Time Streaming Protocol) 15

Sファイル

SDP →「 SDPファイル」を参照 SDPファイル~の目的 63プレイリストと~ 51

Secure Sockets Layer →「 SSL」を参照

Session Description Protocolファイル →「 SDPファイル」を参照 Streaming MP3 プレイリスト 23

T

T1 回線 60

U

UDPパケット 34URL

RTSP 26検出できない 52メディアファイル 26

User Datagram Protocol →「 UDP」を参照

V

valid-userタグ 37

W

Web Admin 7, 28Webキャストの設定 57–69Webサーバ 7Webサイト

Darwin Streaming Server 14Internet Engineering Task Force 14QuickTime Broadcaster 23, 65QuickTime Streaming Server 13QuickTimeサービス 13QuickTimeを学習するためのサイト 13

Webブラウザ QuickTime Plug-in 18~を使ってストリーミングされたメディアを表示する 26

Webページ~から Webキャストにアクセスする 66ストリーミングされたメディアを再生する 18

WinAmp 23Windowsベースのシステム 18

X

XLRプラグ 64Xserveサーバ 58

あアクセス制御 35–38アクセスファイル 36–37アクセス履歴ログ 32アップルのスキップ・プロテクション技術 16アドレス変換 34アナウンス(自動ユニキャスト) 35, 65–66

いイベント , ライブ 16インスタントオン・ストリーミング 23インターネット経由で送信されたマルチメディア 18

索引

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えエラー→「問題の解決方法」も参照サーバがビジー状態 29表示された~ 52–53メディアのストリーミング中の~ 52–53

エラー 453 29エラーコード 52エラーコード 401 37

おオーディオ

MP3オーディオストリーミング 8ストリーミング 17ライブ 17

オンデマンド配信 16

か解像度 64カメラ

DV →「 DV カメラ」を参照三脚 64, 65

管理者 36

き基本認証 37

くクライアントコンピュータ~に送信されたメディア 18ストリーミングサーバにアクセスする 59ストリーミングされたメディアを表示する 26マルチキャスト・トランスポートとユニキャスト・トランスポート 19要件 23ライブストリームを表示する 66

グループ 37, 38グループファイル 38

けケーブルモデム 24

こ項目を書き出す

QuickTimeムービーをヒントムービーとして書き出す 42

項目を削除するグループ 38ユーザ/グループファイルのユーザ 38

コーデック 42コンピュータクライアント →「クライアントコンピュータ」を参照~の IPアドレス 31ソース 31

さサーバ

Apache 7Xserve 58~が動作していない 53接続が解除された~ 53ビジー状態 29, 53

サーバ側プレイリスト 9サーバ管理ガイド 11サーバ管理者 36再生モード設定 46最大スループットの設定 29最大接続数の設定 29サムネールイメージ 44三脚 64, 65参考資料 13–14

しシーケンシャル(繰り返しあり)モード 47シーケンシャルモード 46自動ユニキャスト(アナウンス) 35, 65–66受信ストリームを要求の設定 31照明の問題 60, 65

すスキップ・プロテクション技術 8, 16ストリーミング

MP3 53MPEG-4 8インスタントオン 8, 16, 23概要 15–17コーデック 42~の手順 18ポート 80の~ 34ホームディレクトリからの 30ライブ →「ライブストリーミング」を参照リアルタイム 16

ストリーミングサーバ→「 Darwin Streaming Server」、「 QuickTime Streaming Server」、「サーバ」も参照概要 15考慮事項 61–63~の要件 61–62~へのアクセスを制限する 63設定する 23–26, 60–63設定をテストする 25

ストリーミングサーバを管理する →「 Streaming Server Adminアプリケーション」を参照ストリーミングサービスのプロバイダ 13ストリーミングされたメディアクライアントコンピュータから表示する 26~中のエラー 52–53~へのアクセスを制御する 35–38リレーする 20

ストリーミングトランスポート設定 51

索引 81

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82

ストリーミングファイル 61ストリーミングプロキシ設定 51

せセキュリティ 33–34アクセス制御 35–38アドレス変換を使用するネットワーク 34パスワード →「パスワード」を参照ファイアウォール 34ポート 80のストリーミング 34ユーザアカウント 38

接続 DSL 24Ethernet 60, 62HTTP 34, 52解除された~ 53ケーブルモデム 24~の最大数 29, 51, 53データレート 24ブロードキャスト 52, 53ブロードバンド 17, 23ワイヤレス 59

そソフトウェア要件 23–24, 61

た帯域幅注意事項 24ネットワークと~ 60ライブストリーミングと~ 18, 60

帯域幅の割り当て 60ダイジェスト認証 35タイトル 45

ち注釈 45

てディスク容量 61, 68データレート 24電荷結合素子( CCD) 64

とトラック , ヒント 42

な名前の設定 45, 49

に認証機能 8基本 37グローバル設定を上書きする 37無効にする 36

ストリーミングされたメディアへのアクセス 35–38, 63ダイジェスト 35

ねネットワークアドレス変換 34帯域幅と~ 60~の容量 60ライブストリーミングを準備する 60

ネットワークカード 62

はハードウェア要件 24, 61–62ハードディスク容量 61, 68配信 , オンデマンド 16配信 , ライブ 16パスワード

Broadcaster のユーザアカウント 35, 63MP3ブロードキャスト 35メディアの表示用 37ユーザアカウント 38ユーザの~を変更する 38

パフォーマンスヒントムービー 44

ひビデオストリーミング 17取り込み 24

ビデオファイル 61ヒント

MP3ファイルと~ 43ヒントムービー 42パフォーマンス 44~として QuickTime ムービーを書き出す 42~のエラー 53

ふファイアウォール 34, 62–63ファイル

MP3 25, 53MPEG-1 52MPEG-4 8, 23アクセス 36–37

ブラウザ →「 Webブラウザ」を参照プラグイン , QuickTime 18, 52プレイリスト 42, 47–51

MP3 →「 MP3 プレイリスト」を参照 MPEG-4 45開始する 46繰り返し 52サーバ側 9作成する 45説明 42

索引

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停止する 46名前 45, 49~の問題 51~へのアクセス 36~を使って録画済みメディアをブロードキャストする 42ムービー 43録画済みメディアを準備する 44

プレイリスト(繰り返しあり) 52プレイリストのログ 51プレーヤー

MPEG-4 23QuickTime →「 QuickTime Player」を参照

プレゼンテーション , ストリーミング 57–69プレゼンテーションをストリーミングする 57–69ブロードキャスト

HTTPを使って接続する 52一般的な Webキャストの設定 57–69プレイリスト 42, 46~に接続できない 52, 53ライブ 24リレーされた~ 20録画済みメディア 42, 43–44

ブロードキャストソフトウェア 16ブロードバンド接続 17, 23

へヘッドフォン 65ヘッドフォンジャック 64

ほホームディレクトリ~からのストリーミング 30

ポート Firewire 58QTSS/ DSSが使用する~ 62

ポート 80のストリーミング 34ポスターフレーム 44

まマイク 64マニュアル 11マルチキャスト 19マルチホーミング 25, 28, 30マルチメディア 18

むムービー

QuickTime →「 QuickTime ムービー」を参照ムービーのプロパティ 45ムービーファイル 53ムービープレイリスト 43→「プレイリスト」も参照

めメディア 41–51インスタントオン・ストリーミング 16インターネット経由で送信された~ 18クライアントコンピュータから表示する 26ストリーミングされた~ →「ストリーミングされたメディア」を参照帯域幅に関する注意事項 24保護された 37録画済み 42, 43–44

メディアディレクトリ複数 30–31~内のシンボリックリンク 30–31~の認証を無効にする 36

メディアファイル適切にストリーミングされない 51–52~の URL 26~の承認されたユーザ 37~のメディアタイプ 43~へのユーザアクセス 37

メモリ 61

も問題 →「問題の解決方法」を参照問題の解決方法 51–53→「エラー」も参照 QTSSデータベースをバックアップする 53プレイリスト 51メディアファイル 51–52

ゆユーザアクセス制御 36–38パスワードを変更する 38複数のメディアディレクトリ 30–31ブロードキャスト 35ブロードキャストに接続できない 52, 53メディアを表示する 37ユーザ/グループファイルから削除する 38~向けのメッセージ 37

ユーザアカウント Broadcaster 35, 63追加する 38パスワード 38

ユーザファイル 37, 38ユーザ名承認されたユーザ 37

ユニキャスト 19

らライティングキット 64, 65ライブ Webキャスト 57–69ライブイベント 16ライブオーディオストリーミングの設定 17

索引 83

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84

~の要件 24ライブストリーミングオーディオ 17同時視聴ユーザ 60ネットワーク設定 60ビデオ 17~の環境を選択する 59–60~の例 57–69

ライブチャット 20–21ライブ配信 16ライブビデオアーカイブする 68–69撮影する 68ストリーミングの設定 17~の要件 24

ライブプレゼンテーションをアーカイブする 68–69ライブ・ブロードキャスト 24ランダム(重み付けあり)モード 47

りリアルタイム・ストリーミング 16リレー設定する 31説明 20対応 9~に使用する 20~を使用してブロードキャストする 48

ろログアクセス履歴 32プレイリスト 51リセットする 32

録画済みメディア 43–44ログを使用可能にする 51

わワイヤレス接続 59

索引