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M O N T H L Y S P O T L I G H T F E B R U A R Y 今月の スポ ッ ト ライト 2011.02 31 ネメシア ‘マスカレード’ ネメシアは、南アフリカ原産のゴマノハグサ科の植物です。白、黄、橙、赤のほか、バイカラーなど花色が豊富で、最近は芳香のあるものも多く出回っています。矮わいせい性でよく分枝し、短い穂状のかわいらしい花をたくさん咲かせます。開花期が長く、草丈も調節できるので、主に花壇や寄せ植え向き花材として広く出回るようになりました。一年草と宿根草があり、一年草は花が大きく、明るい色が多タキイ研究農場 古 ふるいち 市 浩 ひろゆき 之 「ファンタジックで魅力的。個性的な形のネメシア」栽培の ポイント まっすぐ伸びる茎の先に いい香りの花が咲く ! 品種名について ‘マスカレード’の意味は「仮面 舞踏会」。花が妖しい仮面のよう に見えることから名づけられまし た。ほかに「シューティングスタ ー（流れ星の意味）」という名で も流通しています。 花径は３㎝ほどで、芳香があり ます。株型はやや直立性で、草 丈は20～30㎝になります。 ユニークな花形、花色 ! 花は唇形です。上弁は深く切れ 込み細く白色。下弁は黄色で、 中心に濃い紫が入ります。 品種特性 いのが特徴です。宿根草はやや花が小さく、淡い色のものが多いです。日本では一年草がよく普及しており、タネや苗で販売されています。今回紹介する‚マスカレード‘は一年草で、花の形と色が非常に特徴的な品種です。寄せ植えやハンギングのアクセントとしても非常に目を引き、存在感があります。不思議な魅力のあるひと味違ったネメシアをぜひ栽培してみてください。◀◀◀ 「菜蒔期」の販売は70頁 冷涼な気候を好み、日本の夏のような高温多湿は苦手な植物です。日本では秋〜早春にタネまきをし、加温して春から開花させるのが一般的な栽培です。タネまきの適期は9月〜2月です。立たち枯がれ病などの心配がない「タキイたねまき培ばい土ど」のような清潔な土を用いて、200穴か288穴のセルトレイにタネをまきます。発芽適温は18 ℃程度で、タネまき後は薄く覆ふくど土をし、十分な水やりをして、温度を保ちます。タネまきから育苗期間は低温期になるので、家の中など温度が保てる場所での管理をおすすめします。また最近では、家庭菜園向けの少量の苗作りに向いた保温・加温資材（「菜さい蒔じき期」など）もあります。（加温資材をお持ちでない方は、9〜10 月、3〜４月にタネをまいてください。）タネまきから約１ カ月後、本葉３〜４枚に生長したら、９〜12 ㎝ポットに１株ずつ移植します（鉢上げという）。さらに大きめの鉢を使用する場合は、３株くらいの寄せ植えにするとよいでしょう。用土は、通気性がよく水はけのよい土を使用します。鉢上げ後は、最低７〜８℃程度で管理します。多湿を嫌うため乾燥ぎみの管理を心掛け、水やりは鉢の表面が乾いてから行います。高温期の定植は換気にも注意し、25 ℃以上にならないように管理します。日光が当たらないと徒とちょう長するので、日当たりのよい場所で管理します。生育初期はゆっくりと生長しますが、株がポットを覆うようになるころには生育旺盛になります。肥料切れのないよう週１回程度の液肥が効果的です。暑さや雨に弱いため、日本の梅雨から夏のような高温多湿の時期は枯れやすくなります。涼しい場所で管理すれば夏越しも可能です。花は降雨ですぐに傷んでしまうので、開花中は雨の当たらない場所に置くほうがよいでしょう。花が満開を過ぎたころに株の３分の１くらいを切ると、横からまた花芽が伸びてきて花をつけます（切り戻しという）。また、寒さにはある程度耐えますが、霜の降りる時期は軒下やベランダで管理してください。スリップスやアブラムシなどがつくことがあります。防除として株元に粒剤をまいておくことをおすすめします。発生した場合は早期に駆除しましょう。タネまき・育苗Point 1 ●病虫害鉢上げ・定植Point 2 ●栽培管理定植後の管理Point 3
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NTHLY SPOTLIGHT F E B R U A R Y
今月のスポットライト
2011.02 31
ネメシア‘マスカレード’
ネメシアは、南アフリカ原産
のゴマノハグサ科の植物です。
白、黄、橙、赤のほか、バイカ
ラーなど花色が豊富で、最近は
芳香のあるものも多く出回って
います。矮わいせい性でよく分枝し、短
い穂状のかわいらしい花をたく
さん咲かせます。開花期が長く、
草丈も調節できるので、主に花
壇や寄せ植え向き花材として広
く出回るようになりました。
一年草と宿根草があり、一年
草は花が大きく、明るい色が多
タキイ研究農場
古ふるいち
市 浩ひろゆき
之
「
ファンタジックで魅力的。
個性的な形のネメシア」
栽培のポイント
まっすぐ伸びる茎の先にいい香りの花が咲く !
品種名について
‘マスカレード’の意味は「仮面舞踏会」。花が妖しい仮面のように見えることから名づけられました。ほかに「シューティングスター（流れ星の意味）」という名でも流通しています。
花径は３㎝ほどで、芳香があります。株型はやや直立性で、草丈は20～30㎝になります。
ユニークな花形、花色 !花は唇形です。上弁は深く切れ込み細く白色。下弁は黄色で、中心に濃い紫が入ります。
品種特性
いのが特徴です。宿根草はやや
花が小さく、淡い色のものが多
いです。日本では一年草がよく
普及しており、タネや苗で販売
されています。
今回紹介する‚マスカレード‘
は一年草で、花の形と色が非常
に特徴的な品種です。寄せ植え
やハンギングのアクセントとし
ても非常に目を引き、存在感が
あります。不思議な魅力のある
ひと味違ったネメシアをぜひ栽
培してみてください。
◀◀◀「菜蒔期」の販売は70頁
冷涼な気候を好み、日本の夏のような
高温多湿は苦手な植物です。
日本では秋〜早春にタネまきをし、加
温して春から開花させるのが一般的な栽
培です。
タネまきの適期は9月〜2月です。立たち
枯がれ
病などの心配がない「タキイたねまき
培ばい
土ど
」のような清潔な土を用いて、20
0穴か288穴のセルトレイにタネをま
きます。
発芽適温は18℃程度で、タネまき後は
薄く覆ふくど土をし、十分な水やりをして、温
度を保ちます。タネまきから育苗期間は
低温期になるので、家の中など温度が保
てる場所での管理をおすすめします。ま
た最近では、家庭菜園向けの少量の苗作
りに向いた保温・加温資材（「菜さい
蒔じ
き期」
など）もあります。
（加温資材をお持ちでない方は、9〜10
月、3〜４月にタネをまいてください。）
タネまきから約１カ月後、本葉３〜４
枚に生長したら、９〜12㎝ポットに１株
ずつ移植します（鉢上げという）。さら
に大きめの鉢を使用する場合は、３株く
らいの寄せ植えにするとよいでしょう。
用土は、通気性がよく水はけのよい土を
使用します。
鉢上げ後は、最低７〜８℃程度で管理
します。多湿を嫌うため乾燥ぎみの管理
を心掛け、水やりは鉢の表面が乾いてか
ら行います。高温期の定植は換気にも注
意し、25℃以上にならないように管理し
ます。
日光が当たらないと徒とちょう長するので、日
当たりのよい場所で管理します。生育初
期はゆっくりと生長しますが、株がポッ
トを覆うようになるころには生育旺盛に
なります。肥料切れのないよう週１回程
度の液肥が効果的です。
暑さや雨に弱いため、日本の梅雨から
夏のような高温多湿の時期は枯れやすく
なります。涼しい場所で管理すれば夏越
しも可能です。花は降雨ですぐに傷んで
しまうので、開花中は雨の当たらない場
所に置くほうがよいでしょう。花が満開
を過ぎたころに株の３分の１くらいを切
ると、横からまた花芽が伸びてきて花を
つけます（切り戻しという）。また、寒
さにはある程度耐えますが、霜の降りる
時期は軒下やベランダで管理してくださ
い。
スリップスやアブラムシなどがつくこ
とがあります。防除として株元に粒剤を
まいておくことをおすすめします。発生
した場合は早期に駆除しましょう。
タネまき・育苗
Point
1
●病虫害
鉢上げ・定植
Point
2
●栽培管理定植後の管理
Point
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2011.02
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年間の栽培暦と管理作業
植 物 名：学 名 ：分 布 ：
植え付け：
生育条件：
ネメシアNemesia cheiranthus南アフリカ
鉢植え12～18㎝鉢、市販の培養土、草丈15 ～ 25㎝庭植え通気性、水はけのよい土質、草丈20～30㎝日光／日当たりのよい場所土壌／乾燥 耐暑性／弱 耐寒性／普通
（お届け規格：草花タネ）
ネメシア‘マスカレード’ データ
ネメシア・マスカレード申込番号
315円1袋（約100粒）742-032-01
月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
タネまき
肥料
水やり 土の表面が乾いたらたっぷりやる 土の表面が乾いたら、、たっぷりやる
適宜 液体肥料緩効性肥料適宜 液体肥料
緩効性肥料
加温 加温
5/末ご注文締切順次商品のお届け
開花期
ネメシア‘マスカレード’
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