Library of the year 2014 hyakugou
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京都府立総合資料館Library of the Year 2014 最終選考会
2014.11.07 第16回図書館総合展
阿児雄之(Ako Takayuki)
東京工業大学博物館
ta_niiyan作『Library of the Year 2014_hyakugou』は
クリエイティブ・コモンズ・表示 4.0 国際・ライセンスで提供されています。
このライセンスのコピーを閲覧するには、http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/を訪問して下さい。
@ta_niiyan
本スライドの背景画像は、クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンス(CC BY 2.1 JP)で提供され、京都府立総合資料館所蔵「せ函/武家御教書並達/86 織田信長禁制」(http://hyakugo.ky
oto.jp/contents/detail.php?id=28572)に基づき作成されています
かねてからMLA連携の実践館として各種デジタルアーカイブの構築を進めているが、3月に公開した「東寺百合文書WEB」は、資料価値もさることながら、収録データをCC
ライセンスに準拠する「オープンデータ」とし、いわゆる「OpenGLAM」の格好の事例となっている。誰もが自由に利用できると明示して提供したこの姿勢は、MLA機関の指針となっている点を高く評価したい。
選考推薦文
東寺百合文書Webhttp://hyakugo.kyoto.jp
http://hyakugo.kyoto.jp/contents/detail.php?id=28572
世界記憶遺産候補2015年5月~8月に決定
シ函
クリエイティブコモンズ表示2.1 日本ライセンス(CC BY)での提供
• 「京都府立総合資料館」の明記のみを利用条件に
• 遺された資料を活用して生み出された成果を将来に
• “使えるデジタルデータ”の作成と流通を重視
http://hyakugo.kyoto.jp/guide
• CC BYを採用して画像を自由に使えることにしたことへの「大英断」などの賛意が多い
• 「画像は同資料館の所蔵を示せば,料金や申請不要で出版物や商品に使える方式で提供する」という報道のような積極的なもの
• 歴史資料のオープンデータ化を他機関も進めてほしい、文化遺産オンラインもEuropeanaのようにぜひCC表記に対応してほしい
• 大学で古文書の授業を行っている方から「古文書学の授業をやっている身としては,たいへん有り難い。古文書の形態・様式のパターンの大部分をカバーしている」「鮮明な画像で文書の解説が出来るようになりますね。大助かりです。これで後期に集中して読む古文書が矢野庄に決定です。『相生市史』の翻刻と比較しながら読めるなんて,良い時代になったものです」
• 「あそこ建物は古いのにやることは新しいな」「検索できたり,『百合百話』という説明ページがあったり,『Kid‘sひゃくごう』というページまで!お役所とは思えない!素晴らしい!」など、当館のイメージと違うという評価
• 「往復4時間の通勤時間中に東寺百合文書webを見たいという理由だけで新しいモバイルを買った」「かつて退職金で東寺百合文書全函の写真帳を買い揃えようと思っていたが(700万円ぐらいした)その必要はなくなった」など,今後の活発な利用が期待される感想
• 極めつけは某博物館の方から
「貝ならぬ百合の函蓋を開け
データとなりぬ桃の節句に」 という狂歌をいただいたこと
で、ほんまはどうなん?
• 1967年 東寺から購入/整理作業開始
• 1967年 第1次修理事業開始(~73年約9,000点)
• 1976年 目録第1巻刊行(~79年第5巻まで)
• 1980年 公開開始/全点マイクロ化開始
• 1980年 重要文化財指定
• 1983年 第2次修理事業開始(約1,000点)
• 1997年 国宝指定
• 2013年1月〜2014年2月
全84,000カットのデジタル化作業を実施
東寺百合文書 整理作業
約40年に渡る継続的な整理と活用
多様なデータベースの提供
京都北山アーカイブズ 貴重書データベース 京の記憶ライブラリ
行政文書アーカイブズ 市町村目次 デジタル展覧会
図書館、博物館・美術館、文書館など
文化機関へのオープンデータ波及
• 日本版ヨーロピアーナに向けての大学・図書館の役割
• デジタル文化資源を作り出せ!
• 第3回OpenGLAM JAPANシンポジウム
• 今こそ始めよう、郷土資料のデジタル化公開
• 京都の図書館司書がつくるオープンデータ
第16回図書館総合展フォーラム・ポスターセッション
ここがすごいぞ!
日々の整理に下支えされた資料提供
デジタル化の流行に乗って実施したわけではなく、
公共の財産である文化資源を仕舞い込み保存するのでなく、
みんなが活用することで将来に伝承
机上の規則や指針提案ではなく、
オープンデータの具体的活用が波及
東寺百合文書Web
CC BY ライセンスでの提供
各地、各分野でのオープンデータ検討