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![Page 1: KdF News 383 02volkswagen-japan.cocolog-nifty.com/blog/files/kdf_news... · 2019. 11. 18. · います。中央は1954年製でアメリカのhot VWs誌上で完全 レストアされた車です。右は1957年、最後の年となります。](https://reader035.fdocument.pub/reader035/viewer/2022071416/611250e9ac28095aed63fc94/html5/thumbnails/1.jpg)
ビートルは1938年に登場しました。最初はリア・ウィンドウが2つに分かれたスプリット・ウィンドウでしたが、1953年より楕円形のオーバル・ウィンドーになりました。写真左は
1953年日本に最初に輸入されたビートルの1台と云われています。中央は1954年製でアメリカのhot VWs誌上で完全レストアされた車です。右は1957年、最後の年となります。
1958年にリア・ウィンドーが四角いスクエア・ウィンドウになりました。それでも、他の窓は小さく、ボディラインも含め、古き良きビートルのイメージを多く残しています。また、1955
年の秋よりモデルイヤーが採用され、秋から生産したものは翌年モデルになります。左と中央のビートルはどちらも1958年モデル。右は1961年モデルです。
1965年モデルから全ての窓が大きくなりました。1966年モデルでは1300ccエンジンが登場しています。日本では1965年モデルまでは輸入車規制があり国外生産車は買えませんでした。この2台は、当時日本に輸入された1965年モデルです。
ビートルは1200ccでしたが、1966年モデルで1300ccが登場し、1967年モデルに1500ccが登場。3つのエンジンが揃いました。”1500”ではディスク・ブレーキも採用され、日本最
初の輸入分はディスク・ブレーキ付きでした。エンジンが大きくなりリア・フードが少し膨らみました。電装も12ボルトが用意され北米、日本では採用されヘッド・ライト形状も変化。
1968年モデルから”1300”,”1500”には、安全のため角ばった通称「プレス・バンパー」と、アイロン型の大きなテール・ライト。”1500”にはヘッド・レストが採用されました。左は1969年
モデルの”1200”スタンダード。1967と似た外観ですが、ホイールのボルトが4本「4穴ホイール」に統一されました。中央、右は1969年モデルの”1500”。黄色はオートマチック車です。
写真の2台は1972年モデルの”1200”スタンダード。「シングル・バンパー」と呼ばれる6V時代のバンパーのまま、1973年モデルまで外観は変わりませんでした。テール・ライトも古いままでしたが、1973年の最後はアイロン型になっています。
最近は「ワーゲン・バス」と呼ばれているのが「タイプ2」です。ワーゲンの「トランスポーター・シリーズ」で、トラック、バン、コンビ、マイクロ・バス、更には救急車、消防車、キャンピング・カー等もカタログに載っていました。写真左は1957年のデリ
バリー・バン、隣はマイクロバス・デラックス、そして1967年のピックアップ・トラック。右は1970年のマイクロバス・デラックスです。1967年まではフロント・ウィンドーが2枚で「アーリーバス」、1968年以降を「レイトバス」などとも呼びます。
型が古くなったビートルの代わりに生産されたのがタイプ3です。幅が広くなり、外観が普通の自動車になりました。セダン(スクェア・バック)とファスト・バック、ワゴンタイプのバリアントとありました。左は1968、右が1969年のバリアントです。
左は戦時中の「キューベルワーゲン」のレプリカでビートルをベースに作られています。右もビートル・ベースの「デューン・バギー」です。ビートルから様々な車が造られています。
写真左から4台は、いずれも1973年モデルで、右端が1974年モデルです。左端は1973年のみ輸入された1300ccエンジンの”1303”です。1971年の1600ccエンジンの登場で、1500ccエンジンの”1500”が姿を消しています。
ビートルのフロント・サスペンションはトーションバーでしたが、1971年モデルでストラットを採用し、フロントのトランク容量を増やした”1302”と”1302S”が登場。特徴はフロン
ト・フードが幅広になり顔つきが変わったことでしょう。”S”は1600ccを採用し、北米では「スーパー・ビートル」と呼ばれました。写真左は1971年、中央と右は1972年モデルです。
1971年モデルで登場したストラットのビートルは1973年モデルで更に進化をし”1303”,”1303S”に。それまで平らだったフロント・ウインドーが丸くなり、樹脂製のダッシュ・ボードと
普通の車に近付きました。ストラット・ビートルは、リアにもIRSが採用されており、小回りが効き、コーナリング性能も向上しています。しかし1975年までと、短命に終わりました。
イタリアのギアがデザインしたクーペを、カブリオレを生産していたカルマン社で生産し「カルマン・ギア」の名となりました。ベースはビートルでシャシー、足回り、エンジン等が共
通ですが、空気抵抗が少ない分、速いと云われていました。左は1959年モデルのクーペ。中央は1969年のカブリオレ。右は1969年のタイプ3をベースにしたカルマン・ギアです。
オープン・カーの「カブリオレ」はビートルの誕生とともに生産されてきました。当初は「ヘブミューラ工場」での生産もありましたが、基本的に「カルマン工場」での生産です。当時の
最上級モデルがベースで造られ、外観も同じようですが、車体強度を持たせるために、多くのボディ・パーツはカブリオレ専用です。ビートルと同じに進化し、1971年には”1302S”、
1973年以降は”1303S”をベースにしています。写真左から1967,1973,1978,1978, 1979年モデルです。普通のビートルは1978年にドイツ生産が終了しましたが、カブリオレは1979年(主に北米向けと思われる)まで生産されました。
1973年モデルで安全のため大きなテール・ライト通称「ピッグテール」を採用。1974年にはゴルフが登場し、ビートルの工場が変わります。1974年モ
デルから1200スタンダードも”1300”,”1500”と同様の外観となり、スタンダード・ボディのみに。1973年には”1300”に1600ccを積んだ”1300S”で
したが、1974年モデルではスタンダート・ボディの”1300S”となり、”1200LS”へと名称は変わります。1976年モデルの1600ccの”1200LS”で”1300”
のデラックス・ボディが復活。その後インジェクションとなり”1200LSE”を経て”1200LE”と名称も変化し、1978年、ドイツでの生産が終了します。
ドイツでの生産が終了した後、1970年代の生産設備をメキシコ工場に移設維新し、引き続き生産が行われました。1980年代は、ヨーロッパ向けも生産されたようです。そして、
2003年にメキシコ工場で最後のビートルが生産されました。累計生産台数は約2,153万台と同一形式での最多を記録しました。写真右が2003年の最終限定車です。
6 Volt 1958-1966 ロクボルトOVAL window 1953-1957 オーバルOVAL window 1953-1957 オーバル 6 Volt 1958-1966 ロクボルト
1967 ロクナナ1967 ロクナナ 12 Volt IRON Tail 1968-1972 高年式,アイロンテール12 Volt IRON Tail 1968-1972 高年式,アイロンテール
12 Volt BIG Tail 1973-1978 高年式,ビッグテール -2003 Mexico製 メキビー12 Volt BIG Tail 1973-1978 高年式,ビッグテール -2003 Mexico製 メキビー
1302,1302S 1971,1972 マルニー,ストラット1302,1302S 1971,1972 マルニー,ストラット 1303,1303S 1973-1975 マルサン,ストラット1303,1303S 1973-1975 マルサン,ストラット
Kabriolet -1979 カブリオレ (オープンカー,コンバーチブル)Kabriolet -1979 カブリオレ (オープンカー,コンバーチブル) KARMANN-Ghia カルマン・ギアKARMANN-Ghia カルマン・ギア
Type 2 1950-1979 タイプ2 (ワーゲンバス)Type 2 1950-1979 タイプ2 (ワーゲンバス) Type 3 1961-1973 タイプ3Type 3 1961-1973 タイプ3 レプリカ,カスタムVWレプリカ,カスタムVW
2019年、私たちの集いに参加したワーゲンたちの写真でワーゲンの種類を簡単に紹介しましょう。さて、今回は、どんなワーゲンが参加するでしょうか。フォルクスワーゲンの種類と年式