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JSR 新中期経営計画 2017年度-2019年度 2017年5月24日 代表取締役社長 1

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JSR 新中期経営計画 2017年度-2019年度

2017年5月24日

代表取締役社長

1

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目次

•JSR20i9のサマリー

•前中期経営計画(JSR20i6)の振り返り

•新中期経営計画(JSR20i9)の説明 – 基本方針

– 資源配分

– 各事業の施策

•石油化学系(石化系)事業

•半導体材料事業

•ディスプレイ材料事業

•ライフサイエンス事業

•その他

•資本政策

•CSR

•まとめ

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3,499 3,715

3,943 4,041 3,867 3,906

4,600

360 352 361 381

344 324

420

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

0.

500.00

1000.00

1500.00

2000.00

2500.00

3000.00

3500.00

4000.00

4500.00

5000.00

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019

売上高

営業利益

JSR20i6

3

JSR20i9 JSR20i3

JSR20i9のサマリー

顧客市場の低成長と需給悪化 ・合成ゴム関連市況の低迷 ・LCDパネルの成長鈍化と中国シフト

外部要因

内部要因

成長軌道に至らず収益は横ばい圏に ・石化系:SSBRの立ち上げの遅れ、汎用ゴムの過 剰在庫調整 ・多角化:LCD材料の一部の市場におけるシェア・ 価格下落

JSR20i6 収益目標は未達。 営業利益は300億円台を推移した。

JSR20i9 確実な収益成長により、 営業利益400億円台(定量目標420億円)へ引き上げる。

需給悪化は底打ちするも、環境は不透明。 マクロ市場の成長は限定的と想定する。

3つの事業により成長を実現する ・石化系:SSBRの拡販、事業統合(合成樹脂) ・ファイン:半導体材料シェア拡大、 LCD中国市場集中 ・ライフサイエンス:自社材料の拡販とM&A

JSR20i9のサマリー

(単位) 億円

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前中期経営計画(JSR20i6)

の振り返り

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前中期経営計画(JSR20i6)の振り返り 前中計の振り返り

数値目標未達要因 実施した施策

0

2,000

4,000

6,000

2016

<2016年度売上高>

実績

3,905億円

当初目標

5,000億円

0

200

400

600

2016

<2016年度営業利益>

当初目標

500億円

実績

324億円

5

2013年度 実績

2016年度 実績

2016年度 当初目標

石化事業 212 121 260

多角化事業 (ファイン+戦略)

148 203 240

合計 361 324 500

営業利益推移 (単位:億円)

SSBRのタイ新工場立ち上げ、ハン ガリー新工場建設開始 SSBRの販売拡大(15%/年成長) 合成樹脂事業の統合決定

✓国内タイヤ市場の縮小 ✓エラストマー事業の収益環境 悪化 ✓SSBRタイ新工場の建設遅れ

イ ン

先端リソグラフィ材料高シェア獲得 EUV製造合弁会社設立 中国製造拠点(ディスプレイ)設立 JMT/オプスター事業譲渡

✓ディスプレイ材料事業の収益 低下

戦略

ライフサイエンス(LS)事業にフォーカス KBI(*1)及びMBL(*2)の連結化 JSR・慶應義塾大学医学化学イ ノベーションセンター設立決定

不採算事業からの撤退

-

(*1)KBI Biopharma Inc.、(*2)医学生物学研究所

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国内 国内 国内 国内 国内

国内

輸出 輸出 輸出

輸出 輸出 輸出

0

100,000

200,000

300,000

400,000

65

85

105

125

2011 2012 2013 2014 2015 2016

当社:タイヤ用ゴム販売数量(輸出) 当社:タイヤ用ゴム販売数量(国内)

市場:タイヤ生産(世界) 市場:タイヤ生産(国内)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

2012/1/6 2013/1/6 2014/1/6 2015/1/6 2016/1/6 2017/1/6

BR-ブタジエン

ブタジエン

BR

石化系事業(JSR20i6)の振り返り 前中計の振り返り

出典:ICISよりJSR作成

リーマンショック後の中国財政出動、世界的金融緩和 + 自動車・タイヤ市場の成長鈍化。

2014年以降、石化・合成ゴムのプラントがアジアで立て続けに稼働を開始。

原料安、供給過剰により2015年~2016年中旬にかけ合成ゴム関連市況は下落を続けた。

石化系事業の事業環境

営業利益 2013年度 212億円 → 2016年度 121億円

エラストマー事業

・海外投資の立ち上げ遅れ(SSBRタイ工場)

・市況低迷によるスプレッド縮小

・国内市場の縮小による販売低下

合成樹脂事業

・収益性の改善による最高益達成

石化系事業の収益振り返り

<ブタジエン, BRの価格推移> (単位)ドル/MT <タイヤ市場と当社数量の推移>

6 出典:LMC International、JATMAデータよりJSR作成

* 市場成長(折れ線グラフ)は、2011年=100とした指数。

単位:トン * 当社数量(棒グラフ)は、JSR単体のタイヤ用販売数量合計。 (市場) (当社)

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6%

10%

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22%

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0%

10%

20%

30%

40%

0

40

80

120

160

200

2011 2012 2013 2014 2015 2016

中国比率

(単位) 百万m2

多角化事業(JSR20i6)の振り返り 前中計の振り返り

7

顧客市場は当初想定より伸び悩んだ。特にLCDはパネル成長の鈍化と価格の下落、中国市場への移転が急速に進んだ。

半導体市場は微細化が進展した。

営業利益 2013年度 148億円→2016年度 203億円

半導体材料事業

14nm/16nmで高シェア獲得。収益成長を達成した。

ディスプレイ材料事業

顧客市場の低調及び構造変化への対応に遅れ収益は低下。

戦略事業

LSでM&A実施、収益化の道筋立つ。

事業の整理統合進む。赤字幅は改善。

多角化事業の事業環境 多角化事業の収益振り返り

中国

台湾

韓国

日本

<地域別パネル面積成長(暦年)>

出典:IHS DisplaysearchよりJSR作成

2011-2013年 パネル面積CAGR

約10.4%

2014-2016年 パネル面積CAGR

約4.4%

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新中計へ向けた課題 前中計の振り返り

8

抜本的な競争力強化

成長投資の収穫加速

次世代事業の育成

・汎用石化事業 ・LCD材料(CF材料(*1)) ・LIC(*2)、周辺事業等

環境変化に即した収益安定化策の実行

前中計に実施した成長投資のROI最大化

・SSBR ・半導体材料 ・LS(KBI、MBL)

長期視点での資源投入、組織能力育成、 M&A

・LS(新規領域) ・デジタル変革

第一に全社収益のレベルを引き上げること。そのために前中計に実施した成長投資の収穫加速が最優先の課題。

また環境変化に対し、収益の安定化策をスピーディに実行していく必要がある。 その上で持続的成長へ向けた布石を進める。

(*1)カラーフィルター材料(着色レジスト、保護膜、スペーサー等)、(*2)リチウムイオンキャパシタ

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新中期経営計画(JSR20i9)

の説明

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新中期経営計画の全体像 基本方針

石化系事業 ファイン事業 ライフサイエンス

事業

定量目標

① SSBRのグローバル市場でのNo.1獲得

② 事業統合(合成樹脂)

① 半導体材料 高シェア維持とポートフォリオ拡大 ② ディスプレイ材料 配向膜と中国市場集中

① 抗体医薬関連分野での事業拡大

② 新たな柱への成長としての位置づけ

3つの事業

投入 資源 設備投資額:850億円 ・ 要員:7,700名

方針

10

売上高4,600億円 営業利益420億円 ROE 8%以上

経営環境 全般に不透明な環境下、マクロ市場の成長は限定的と想定する。

(*1)現在、事業統合手続きの途上であり、事業統合による影響は定量目標数値には織り込んでいない。

(*1)

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収益目標 基本方針

JSR20i9の収益ドライバー

SSBR 半導体材料 ライフサイエンス事業

石化 石化

多角化

多角化

2016 2017 2018

(イメージ)

2019

3,900億円

4,600億円

<売上高>

石化 石化

多角化

多角化

2016 2017 2018

(イメージ)

2019

320億円

420億円

11

<営業利益>

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資源配分

石化系事業の大型投資は完了し、17年度以降はライフサイエンス・ファイン事業を中心とした設備投資を予定。

設備投資計画(意思決定ベース) 要員計画(連結従業員数)

7,200人 7,700人

2016 2019

海外での要員増により、連結では8,000人弱の規模に拡大予定。

2017-2019 合計

2014-2016 合計

1,140億円

850億円

大型投資の意思決定は前中期経営計画期間に一巡し、新中期経営計画では投資規模は減少を見込む。一方、成長機会をとらえた機動的投資はスピーディに実行する。

資源配分

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新中期経営計画(JSR20i9)

各事業施策

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0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

201

1/1

/7

201

1/2

/25

201

1/4

/15

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/3

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1/9

/9

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1/1

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1/1

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6

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2/6

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/17

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2/1

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2/1

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3

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3/1

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3/1

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0

201

4/2

/7

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4/5

/16

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4/7

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4/1

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8

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/30

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3

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1

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6/2

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6/9

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1

201

6/1

2/9

201

7/2

/10

201

7年

201

7年

201

7年

201

7年

201

7年

201

7年

201

8年

201

8年

201

8年

201

8年

201

8年

201

8年

201

9年

201

9年

201

9年

201

9年

201

9年

201

9年

201

9年

ブタジエン MOPJ

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019

石化系事業・市況動向 エラストマー

14 出典:LMC International、JATMAデータよりJSR作成

ブタジエン・ナフサ市況 (単位)ドル/MT

世界自動車生産・世界タイヤ生産・国内タイヤ生産

80

90

100

110

120

130

140

150

160

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019

自動車生産(世界) タイヤ生産(世界) タイヤ生産(国内) (2011年=100とした指数)

出典:PlattsよりJSR作成

1500

2014-2016年CAGR :

世界自動車生産 約2.3% 世界タイヤ生産 約2.4% 国内タイヤ生産 約▲4.0%

2017-2019年CAGR :

世界自動車生産 約4.2% 世界タイヤ生産 約3.7%

2011-2013年CAGR :

世界自動車生産 約5.1% 世界タイヤ生産 約1.4% 国内タイヤ生産 約▲2.9%

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4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

11年 12年 13年 14年 15年 16年見 17年見 18年見 19年見 2011 2012 2013 2014 2015 2016 (見込)

2017 (見込)

2018 (見込)

2019 (見込)

石化系事業・ブタジエン(BD)需給の状況

目的生産BD

新設予定 (ガスベース)

エラストマー

折れ線グラフ: 需要量推定 棒グラフ: 供給量推定

(単位) 千トン

2010年から2011年に主にアジア地区で積極投資されたエチレン製造設備が2014年以降に稼働を開始。2015年~2016年にかけてのBDの供給過剰を生み出した。

今後の新規稼働は限定的かつC4の少ないガスベースに移行し、BD需給バランスは改善の方向へ進む見込み。

出典:IHS、経済産業省データをもとにJSR作成

既存供給量

12,000

10,000

8,000

6,000

0

15

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石化系事業・SSBR販売計画 エラストマー

環境規制強化に対応した第五世代製品の上市及び ミドルレンジ製品の拡販

2016 2017 2018 2019

<拠点別SSBR販売数量>

JSR20i9販売数量見込

+10%超成長/年

市場成長

6%~8%成長/年

JSR20i6期間の販売実績

+15%成長/年

ハンガリー

タイ

日本

タイ工場第2ラインのフル稼働化とCash Flow拡大

EU自動車CO2排出規制強化 (130g/km → 21年:95g/km)

タイヤラベリング制度施行

16

3極生産体制でGlobal userとの長期信頼関係の強化

6-8%の期待市場成長の下、新中期経営計画期間も2ケタ成長は可能。タイ工場のフル生産化に加え、次世代製品の投入とハンガリー工場の立ち上げも進める。

出典:LMC InternationalよりJSR作成

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四日市

大竹 宇部

America

Indonesia

Europe

テクノポリマー拠点

UMG拠点

Thailand 香港 上海 広州

名古屋

東京

大阪

石化系事業・合成樹脂 合成樹脂

<新会社の概要> <グローバル拠点>

17

テクノポリマー UMG ABS

統合 新会社

51% 49 %

売上高:約900億円*

*事業統合後の見込値合算(推定)

国内主要メーカーである当社(テクノポリマー)及びUMG ABSによる事業統合を決定。ハイエンド市場の海外展開を強化していく。

また、その他の石化系事業の材料においても、アライアンス含む最適化の可能性を検討する。

・ 事業内容 : スチレン系樹脂(ABS・AS・AES・ASA・ その他ポリマーアロイ)の製造、加工、販売、研究開発 ・ 生産能力 : 40万トン/年(公称能力)

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100

200

300

400

500

2016 2017 2018 2019

半導体・市場の成長性 半導体材料

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

2016 2017 2018 2019

ウェハ出荷面積(暦年) 半導体市場(暦年)

+5.4%成長/年 +4.2%成長/年 (単位) 百万ドル

(単位) MSI

18

半導体前工程 ファブ装置投資額(暦年)

IoT、ビックデータ、AIなどのデジタル技術の革新に伴い半導体材料の需要も成長していく。 同時に、半導体の微細化、複雑化に伴い、半導体材料への技術的な要求も高度化していく。

出典:IHSをもとにJSR作成 出典:IHSをもとにJSR作成

出典:World Fab Forecast report February 2017, SEMI 出典:NRI

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半導体材料

NAND型メモリは従来の2D NANDから3D NANDへの移行が業界で進んでいる。 当社は3D NAND においても、付加価値の高いArFレジストを中心に高シェアを確保。 当用途に使用される下層膜等もシェアを拡大中。

<3D NANDにおける当社の相対的シェア>

レジスト 工程数 (概算)

48層 64層 96層

ArF 10~15 ◎ ◎

KrF 20~25 △ △

全て当社推定値、KrF工程数は薄膜・厚膜含む シェアは◎ 30%以上、○10%~30%、△10%未満、×ゼロ

<NAND型メモリに占める3DNANDの推移(暦年)>

3D

2D

出典: Gartner (2016)

半導体・3D NAND

19

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実装 実装

プロセス プロセス

リソ リソ

0

20,000

40,000

60,000

80,000

2016 2017 2018

(イメージ)

2019

(イメージ)

半導体・成長シナリオ 半導体材料

【リソグラフィー材料】 10nmでの本格量産開始。 7nm以降ではEUVで業界トップランナー目指す。 先端リソグラフィー材料でのNo1シェアを継続。

(単位) 百万円

半導体メーカーとの徹底したInnovation One on Oneを志向する。 顧客に密着した材料開発により、最先端のリソグラフィー材料のシェア拡大と、CMP、洗浄剤など周辺

材料のビジネスを広げていく。 最先端のリソグラフィー材料・周辺材料の両輪で、市場成長を上回る事業の成長を達成する。

【周辺材料】 最先端分野でのCMP材料の適用拡大。 2017年度より洗浄剤が本格採用。

20

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日本

韓国

台湾

中国

17% 22%

28% 33%

38%

43%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

0

50

100

150

200

250

2014 2015 2016 2017 2018 2019

中国比率

ディスプレイ・成長シナリオ ディスプレイ材料

21

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

90,000

(単位) 百万円

<ディスプレイ材料事業 売上見通し>

シェア拡大、製品ポートフォリオの改善

サプライチェーンの最適化、コスト削減

販売拡大 収益の安定化

中国市場への集中 現地の製販技体制の推進

配向膜(FFS)・絶縁膜(韓国・中国)のシェアアップ

コスト削減プランの実行 固定費-30億円(対15年度)

ディスプレイ材料事業の成長シナリオ

出典:IHS DisplaysearchよりJSR作成

<パネル面積 地域別動向(暦年)> (単位) 百万m2

新規ディスプレイ・光学材料によるモバイル分野の拡充

2014-2019年 パネル面積CAGR

約4.5%

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ライフサイエンス・成長シナリオ ライフサイエンス

精製工程 培養工程 抗体

医薬品

プロセス開発事業 製造受託事業

分析サービス 事業

前中期経営計画期間に、ProteinA担体(Amsphere A3)の顧客採用が進捗、またKBIの事業も創薬・分析受託から製造受託へ拡大した。

当社は自社材料によるMaterials Innovationに顧客サービスを組み合わせ、製薬業界に新しい価値を提供していく。

成長機会をとらえたM&Aも取り入れていく。

創薬 受託事業

JSR20i9 JSR20i6

抗体技術

<KBIのビジネス領域> <Amsphere A3の性能>

他社品A

他社品B

AmsphereA3

(写真: Amsphere A3)

・高効率(高速流速下での高いDBCの発現) ・高純度(低い不純物(HCP)残存率) ・プロセス安定性(良好な圧力性能、アルカリ耐性)

*DBC: Dynamic Bonding Capacity *HCP: Host Cell Protein 22

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2015 2016 2017 2018 2019 2020

ライフサイエンス・業績見通し ライフサイエンス

(単位) 億円

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診断薬市場 世界市場規模 約6兆円

CAGR 10%超

バイオ医薬品市場 世界市場規模 約16兆円

CAGR 10%超

<ライフサイエンス事業 売上見通し>

ターゲット市場

主な施策

需要拡大を見越した 能力増強

<Global体制の強化> 国内(JSR), 欧州(NV(*1))のA3工場

KBI, KBIヨーロッパ

2016年度にEBITDAは黒字化達成。当中期経営計画期間に収益貢献が本格化する。 売上高は、現状の250億円水準から500億円規模へ伸長を目指す。

(*1) JSR Micro N.V.

Amsphere欧州拠点稼働

KBI米国拠点能増、 欧州拠点稼働

MBL,KBIの連結化

EBITDA黒字化

黒字化達成

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ライフサイエンス・生産能力増強 ライフサイエンス

抗体医薬精製用プロテインA担体Amsphere A3の生産能力を増強 (2017年5月10日プレスリリース)

・JSRのAmsphere A3が新規用途に加えて従来品の 代替としても採用が開始。 ・抗体医薬品の重要市場である欧州での生産能力増 強を決定。 【Amsphere A3増設設備概要】 場所 : JSR Micro NV 敷地内 生産能力:約6倍(現有能力比) 完工予定:第1期能増:2017年末 第2期能増:2019年内 商業運転:2018年初頭(第1期)

KBI 米国でのバイオ医薬品製造設備を増強、及び欧州での分析サービス開始 (2017年5月22日プレスリリース)

・KBIのバイオ医薬品開発・製造受託事業が、商業 用製造の需要も見えてきた。 ・動物用細胞培養設備及び微生物培養設備の増設を 決定。又新たに欧州での分析サービスを開始。 【KBI増設設備概要】 動物細胞培養設備:2000Lバイオリアクター2基 微生物培養設備:300L培養タンク1基 商業運転:両設備とも2017年内を予定 投資金額:30百万米ドル 欧州分析拠点: JSR Micro NV敷地内に設置 2018年前半から分析サービス開始

<JSR Micro NV> <KBI Biopharma, Inc.>

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JSR・慶應義塾大学 医学化学イノベーションセンター(JKiC)の活用 ライフサイエンス

JSR/慶應義塾大学の共同研究により、新たな医療分野を支える革新的材料・製品を開発する。2017年10月に開所予定。

研究領域

慶應義塾大学 医学部・病院

Precision Medicine

(的確・精密医療)

Microbiome (微生物叢)

Stem Cell Biology and Cell Based Medicine

(幹細胞生物学と細胞医療)

Designed Medical Device

(先端医療機器)

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2020年以降に向けたDigitalizationへの対応

•間接部門も対象とした労働生産性向上

•研究開発効率の10倍以上の改善:AIとロボット

•製造部門へのICT技術取り込み:工場のIoT化、安全教育へのVR/AR活用

•外部との連携による外部人材・技術取り込み

•経営陣、管理職、社員のデジタルマインドセット醸成(CDOを外部から招請等)

•基幹システム見直し、新ビジネスモデル探索等

Digitalizationへの対応

Carbon 3D (3Dプリンター)

その他

EUVレジスト開発 Open Innovation

出典:http://www.carbon3d.com/ 出典:http://www.research.ibm.com/frontiers/

IBM Research Frontiers Institute

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新中期経営計画(JSR20i9)

資本政策

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株主還元 株主還元

(単位) 億円

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成長投資とのバランスを見ながら、今後も引き続き適切な株主還元を行っていく。

29.2%

46.7% 53.3%

64.5%

84.2%

52.0%

0.0%

20.0%

40.0%

60.0%

80.0%

100.0%

120.0%

140.0%

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150

200

2011 2012 2013 2014 2015 2016

自己株式金額 配当金額

総還元性向

'12/3 '13/3 '14/3 '15/3 '16/3 '17/3配当単価 32 34 38 40 50 50配当性向 29.2% 27.0% 35.8% 31.2% 47.2% 37.2%

総還元性向 29.2% 46.7% 53.3% 64.5% 84.2% 52.0%

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新中期経営計画(JSR20i9)

CSR

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CSRの取り組み CSR

企業理念とCSRの考え方

経営とCSRが一体となって、社会にも、 JSRグループにも利益を創出し、持続可能な

地球環境や社会の実現に貢献する。

モーニングスター社会的 責任投資株価指数

FTSE4Good Index Series EURONEXT VigeoEiris World 120 Index

Ethbel Pioneer & Excellence Investment Registers

2016年度 「なでしこ銘柄」

社外からの評価 (2017年4月1日現在)

JSRグループはCSR等の非財務分野の取り組みにおいて、 世界的な社会的責任投資指標及び銘柄に組み入れられる等、高い評価を受けています。

SNAMサステナビリティ・インデックス

次世代認定マーク 「くるみん」

「Global Compact 100」

に組み入れられています。

Channel News Asiaなどによる 2016チャンネル・ニュース・アジア・サステナビリティ・ランキングにおいて「アジアで最も持続可能な企業100社」に選出されて

います。

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新中期経営計画(JSR20i9)

まとめ

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2015 2016 2017 20182019

まとめ

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JSR20i9では確実な収益成長により営業利益420億円を達成する。 将来に渡る持続的成長によりステークホルダーへの責任を果たしていく。

石油化学系

ファイン ファイン+LS

次世代事業の育成

株主還元

CSR

420億円 350億円

まとめ

JSR20i9

3つの事業による成長を実現する

石油化学系:SSBRの拡販、事業統合(合成樹脂)

ファイン:半導体材料シェア拡大、LCD中国市場集中

ライフサイエンス:自社材料の拡販とM&A

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当資料に記載の業績予想、見通し及び事業計画につきましては、現時点で入手可能な情報からの判断に基づいて作成したものであり、様々な不確定要素が内在しております。今後、当社を取り巻く市場の経済情勢等により実際の業績は、当資料記載のものと異なる可能性があります。

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