IoT時代のマルチメディア コミュニケーションの課題と対応策3....
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IoT時代のマルチメディアコミュニケーションの課題と対応策
2017年2月7日
IP電話普及推進センター(IPTPC)
OKI代表 千村 保文
CIAJ/IPTPC共同セミナー 資料
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本日は、ご多忙の中、一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)とIP電話普及推進センタ(IPTPC)の共同セミナーにご参加いただき、ありがとうございます。
IPTPCは、IP電話メーカー(7社OKI、NEC、富士通、日立情報通信エンジニアリング、パナソニックシステムネットワークス、岩崎通信機、サクサ)によるIP電話教育サービスを提供している任意団体です。
本日は、IoT(Internet of Things)におけるマルチメディア通信技術の活用事例と標準化動向について、ご紹介します。
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はじめに
1. IoTにおけるマルチメディアコミュニケーション活用事例
2. IoTにおけるコミュニケーション技術の標準化動向
3. IoTにおける音声・映像伝送技術利用の課題
4. IoTにおけるセキュリティ課題
5. IoT時代のマルチメディアコミュニケーション技術人材の育成
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目次
IoTにおけるマルチメディアコミュニケーション活用事例
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IoTシステム・アーキテクチャ
出典:経産省「ものづくり白書」2015年版より
リアルな現場の状態把握のためには、映像や音声などの収集が欠かせない。
スマートIoT
スマート工場
スマート農業
スマート防災
ドローン探知
スマートマシン
ロボット
自動運転
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マルチメディアコミュニケーションを利用したIoTサービス例
出典:OKI繋現場.comより
スマートIoTやスマートマシンでは、マルチメディアコミュニケーション技術活用事例が具現化している。
モーターの異常音検知
映像認識とプロジェクションマッピングを用いたピッキングシステム
920MHz利用の自動走行パレット
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スマートIoT(スマート工場)
OKIが導入したピッキングシステム
日産栃木工場様自動走行パレット事例
IoTや自動運転などの最新技術を生産現場で導入する事例が増えている
ロボットによる顧客とのコミュニケーション
画像認識による来客数把握、セキュリティ
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スマートマシン(ロボット)
出入口に映像センサー設置 映像から人物を検出 方向別人数、来場者層を数値化
銀行でのロボット活用例
車両センサーで収集したダイナミックマップ情報の共有
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スマートマシン(自動運転)
IoTにおけるコミュニケーション技術の標準化動向
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IoT推進コンソーシアム
スマートIoT推進フォーラム
IoT推進ラボ
セキュリティWG
○総務省 ○経産省
各国の”ものつくり”に向けた取り組み概要民間系
官主導
民間系
民間系
政府系
政府系
官主導
○IICの情報収集、国内展開
データ流通WG
2016-01.20 時点の情報を基に加筆
oneM2Mアーキテクチャ
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高速ブロードバンドネットワーク
(マルチメディア向き)
低速ナローバンドネットワーク
(センサーデータ向き)
エッジで画像や音声認識処理を行う必要あり
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標準化体制
監視カメラは、価格帯、規格が多様
ONVIF:IPベース監視カメラとビデオレコーダ間の標準
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IPカメラの国際標準
IoTにおける音声・映像伝送技術利用の課題
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NO 規格名 周波数帯 伝送速度 マルチメディア向き/不向き
1 LTE‐Advance 3.5GHz 下り最大3Gbps
向き
2 Wi‐SUN 920MHz 最大400Kbps 不向き
3 LPWA 866MHz~920MHz
最大100bps 不向き
4 ZigBee 2.4GHz 最大54Mbps 不向き
5 WiFi(IEEE802.11.a/b/g/n/ac)
2.4GHz5GHz
最大3.4Gbps(11ac例)
向き
6 Bluetooth 2.4GHz 最大24Mbps 向き
7 DSRC(V2X) 5.8GHz760MHz
最大4Mbps(5.8GHz例)
不向き
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IoTネットワークの種類と特徴
スマート工場:モーター音などは広帯域。⇒異常音はエッジで分析する
スマート農場:リアルタイム映像は不要。⇒葉の色、虫の付着分析にニーズあり
ドローン分析:ドローンの羽音はエッジで分析
低速ネットワークでは、ネットワーク同期は困難
マルチメディアデータの処理には、タイムスタンプが必要
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IoTにおいて音声・映像を伝送する際の注意事項
IoTにおけるセキュリティ課題
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IoTセキュリティの脅威出典:経産省IoT推進コンソーシアム資料(2016年7月)
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IoTセキュリティガイドライン2016年7月経産省IoT推進コンソーシアムが制定
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カメラ画像利活用ガイドブック(2017年1月制定)
IoT時代のマルチメディアコミュニケーション技術人材の育成
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IoTシステムのデザインに必要な技術・知識
ネットワーク
技術(高速、低速)の知識
センサー技術の知識(音声、映像含む)
現場課題の知識
データ分析統計知識
1. IoTシステムにおいて、現場の状況確認は重要
2. 現場の状況確認には、マルチメディア技術が必要
3. IoTネットワークでマルチメディア技術を利活用するには、ネットワークの特性理解が欠かせない
4. IoTシステムデザインには、従来のネットワーク設計に加え、現場課題に精通し、データ分析・統計などの知識を持った人材が鍵になる。
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まとめ
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ご静聴いただき、ありがとうございました。
1. OKI繋現場.com(http://smarthop.oki.com/)2. 「ATM、ITで効率生産OKI工程動画、作業台に」(日経
産業新聞、2016年12月22日)3. TTC「ITU‐Tへのアップストリーム活動」
http://www.ttc.or.jp/j/std/upstream/4. 経産省「IoTセキュリティガイドラインver1.0」
http://www.meti.go.jp/press/2016/07/20160705002/20160705002.html
5. 経産省「カメラ画像利活用ガイドブックver1.0」http://www.meti.go.jp/press/2016/01/20170131002/20170131002.html
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参考文献