iOSアプリケーションの継続的デリバリー

iOSアプリケーションの継続的デリバリー

〜エンタープライズ品質のiOSアプリケーションを目指して〜

梅原直樹Naoki UMEHARA 14/2/2014

Developers Summit 2014 [14-D-5]

僕たちは価値のあるソフトウェアを早く継続的にデリバリーしお客様を満足させなくては

ならない

梅原直樹うめはらなおき

Twitter:@numehahttp://numeha.hatenablog.com/

#devsumiD

http://numeha.hatenablog.com/

http://numeha.hatenablog.com/

http://www.slideshare.net/numeha/ricoh-ucs-for-ipad

Developers Summit 2013



ACTION!

一年間ネタを探しながら一生懸命働く

http://www.flickr.com/photos/davefayram/5909547615



http://event.shoeisha.jp/devsumi



ß




株式会社リコー

新規事業を生み出すために

クラウド関連とiOS関連の

ソフトウェア開発をしています

よろしくお願いします

STORY!

2012年6月とあるiOS開発プロジェクトL

に立候補

俺に任せろ

http://free-pictograms.com/14-life/261-life.html

iOSの開発経験がない（利用経験もない。むしろAndroid派）

そもそもチームがいない

仕様もない

なぜかそこに納期だけがあった



プレイングマネージャとして活動した約1年半


何からどうやれば



STORY!1. Background UCS & iOS & Enterprise

2. Practice 価値のあるソフトウェアを作るチーム形成継続的デリバリーの取り組み実機を利用した自動テストのテクニック

RICOH UCS(Unified Communication System)

2011年８月22日ビデオ会議市場に新規参入

簡単さ・使いやすさを追求した

少人数（約5名）向けの

ポータブル型のビデオ会議システム

P3000

http://www.ricoh.co.jp/ucs



各拠点間

新たなビジネス・コミュニケーションを提供するiOSプロジェクト

⚠当日はムービーを流しました

iPad版

http://www.apple.com/ipad-mini/overview/

iPad版(2013/1/31 Release)

iPhone版(2013/9/10 Release)



クラウド

iOSアプリにとってクラウドはなくてはならない存在

♥ クラウドをどう作る/使うのかどこにビジネス価値を与えるのか

(M)BaaS等によりクラウド利用が身近に

http://www.kinvey.com/backend-as-a-service



クラウド♥ビジネスに直結したコミュニケーション手段

お客様のビジネスを止めるようなことはあってはならない

品質を追求することによるビジネス価値

それはお客様のビジネスに

なくてはならないものになっているか

このような状態に早く出来るのか。そしてその状態を維持できるのか


ならない

僕たちは

価値のあるソフトウェアを早く継続的にデリバリーしお客様を満足させなくては

ならない

http://www.flickr.com/photos/seanhobson/4272482225

ソフトウェアは、価値がある限り開発し続けなければならない



価値のあるソフトウェアは人間しか作れない/わからない

価値を生み出せるチーム（ワーク）が価値である

DeveloperTest Engineer

Leader

Team

Test EngineerとDeveloperは別の職業製品の品質について責任を持つコードの品質について責任を持つ

製品価値の高いものから開発する製品価値を考えながら、受け入れテストを自動化する

Developer

Test Engineer

協力する

役割は違うけれども向いているゴールは同じ

価値のあるソフトウェア

Feature概要

Featureシナリオ/ステップ

受け入れテスト

Developer

Test Engineer

設計実装開発者テスト

価値のあるソフトウェアを開発するパイプライン

Feature概要



Developer

Test Engineer


価値のあるソフトウェアを考える

僕たちは

最小限の機能で市場価値を生み出せるのか

いまやるべきなのか後でもいいのかを意識する

MMFMinimum Marketable Feature

Feature1

Feature2

Feature3

Feature4

Feature5

Feature6

Feature7

Feature8

これが

MMF

お客様に提供する価値の優先度

これだけで市場価値を生むことが出来るのか

RICOH UCS for iOSのMMFモバイルユーザとして、

開催中のP3000 の会議に途中参加して映像と音声で相手とコミュニケーションしたい、

それは会議の開催場所でなくても参加したいからだ最初に書いたラフスケッチ

お客様に聞いて価値を確かめる

ここでダメならそこで終了

Feature1

Feature2

Feature3

Feature4

Feature5

Feature6

Feature7

Feature8

> 実装の優先度

どこで1st release

するかはビジネス判断

お客様に提供する価値の優先度

小さく設計して小さく実装することで手戻りを最小化する

大きく育てる大きく育てる

Feature概要



Developer

Test Engineer


Feature概要



Developer

Test Engineer


お客様に価値を与えるシナリオを自然言語で作る

実機で動くテストコードを書く

テストをしながら仕様を決める

Feature概要



Developer

Test Engineer


１つのFeatureを実現する実装をする

受け入れテストでは実現できない内部ロジックのテスト

Featureを確認しながら実装する

Background: Given the following contacts exist: | device | another_device | subscription | ask | | ios1 | ios2 | both | | And "ios1" go to contactlist view And "ios2" go to contactlist view

Scenario: "ios1" can join conference Given "ios3" go to contactlist view And the following accounts start conference: | device | | ios2 | | ios3 | Then "ios1" should see the presence of "meeting" within row of "ios2" When "ios1" touch the row of "ios2" Then "ios1" should be on video view And "ios1" should see 3 participants And "ios1" should not see the private meeting image

iOS1とiOS2の2台のデバイスが

コンタクトリスト画面にいる

iOS3のデバイスがコンタクトリスト画面

にいてiOS2とiOS3が会議を

始める

iOS1からiOS2は会議中にみえ

iOS1がiOS2をタッチすると会議に参加する


例

お客様への価値を自然言語で確認でき自動で動くコードにもなる

Feature概要



Developer

Test Engineer


仕様/テスト/実装を平行して行うことで正しい製品・コードに近づく

1つのFeature開発が終わった時にリリース可能な状態になる


ならない

僕たちは価値のあるソフトウェアを

早く継続的にデリバリーしお客様を満足させなくては

ならない

継続的改善で1secでも早く

iOSアプリはどのくらいのスピードでリリース可能なのか

XCodeor

Application LoaderiTunes Connect App Store

App Review

Ave:7daysPackageSubmit

iOS 最高でも

1ヶ月で約4回リリース

Cloud 無限大にリリース可能

クラウド

Install

（App Reviewのボトルネックはあるが）

クラウドと同様に継続的にデリバリーが可能な

仕組みを作らなければならない

★1.0.0

2013年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

★1.0.1

★1.1.0

★1.1.1

★1.2.0

★1.3.0

★1.5.0

★2.0.0

★2.0.1

★2.1.0

★2.2.0

★2.3.0

RICOH UCS for iOSのリリース

（機能UP＆不具合修正で）

1年間で12回のリリース

これが多いか少ないかは置いておいて

http://www.flickr.com/photos/odolphie/2397582359

リリースのリズムを作る



http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4048707876/ref=dp_image_text_0?ie=UTF8&n=465392&s=books



ビジネスの主導権を得るために

http://www.allaboutagile.com/7-reasons-why-continuous-delivery-needs-to-be-a-business-initiative/



http://www.flickr.com/photos/56155476@N08/6660135637

ユーザを早期に獲得し競争力あるプロダクトを早く実現する



ビルドデプロイテストリリース

小さく繰り返す

リリースまでのパイプラインコードのコミットをしてからミスなく自動的に早くリリースしたい

お客様に価値を継続的にデリバリーする唯一の方法

自動化

徹底的に自動化する(⚠App申請だけは手動)

http://cdn.morguefile.com/imageData/public/files/m/mconnors/preview/fldr_2003_06_18/file0002046882848.jpg



受け入れビルド

デプロイon

iPhone/iPad


リリースビルド

デプロイon

Simulator

単体/結合テスト

リリースコード品質のパイプライン

製品品質のパイプライン

継続的デリバリーするパイプライン繰り返しやることは全て自動化する


デプロイon

iPhone/iPad



デプロイon

Simulator


リリースコード品質のパイプラインコードの内部状態を徹底的に可視化する



デプロイon

iPhone/iPad



デプロイon

Simulator


リリース


Installed Jenkins Plugins1. コード取得 -> Git2. ビルド -> Xcode3. コード行数 -> SLOCCount4. 重複コード -> DRY5. 警告 -> Warnings

ビルドを壊していないか。コードは健全なのか


デプロイon

iPhone/iPad



デプロイon

Simulator


リリース


1. テスト実行 (GHUnit) > ios-sim launch xxx.app --family {$DEVICE}

2. カバレッジ > gcovr {$BUILD_DIR}

cobertura plugin

3. テスト集計

書いたコードが正しくテストされているか


デプロイon

iPhone/iPad



デプロイon

Simulator


リリース製品品質のパイプライン実機を利用した自動テストを重視する/徹底的に行う

iOSアプリケーションの受け入れ自動テストの

テクニック


デプロイon

iPhone/iPad



デプロイon

Simulator


リリースApplication

Test Frameworkhttp

操作

テストフレームワークを同梱してビルド


デプロイon

iPhone/iPad



デプロイon

Simulator


リリース

自動でipaファイル作成複数のデバイスに自動でインストール

fruitstrapor

instruments

ビルドサーバ


デプロイon

iPhone/iPad



デプロイon

Simulator


リリース実に奥が深い...

Application

Frank

Application

Frank

Application

Frank

HTTPで外部から複数台のiOS端末を操作

Application

Frank

Application

Frank

Application

Frank

しかしiOS7からTouch等の操作API禁止

Application

Test FrameworkCalabash

iOSFrank

iOS7はinstruments経由

で操作iOS6はHTTP経由

⚠ビルドマシン一台につきiOS一台しか操作できない...

Application


iOSFrank

Application


iOSFrank

Application


iOSFrank

VM1

VM2

VMを複数動かしVM間でアプリ操作コマンドのやりとりを独自実装

Application

Frank

Application Application

CalabashiOS

Test Framework

FrankCalabashiOS

Test Framework

FrankCalabashiOS

Test Framework

iOS6でもiOS7でも複数台のiOS端末の操作を実現！！


デプロイon

iPhone/iPad



デプロイon

Simulator


リリース

異なるiOSデバイス、異なるOS、

異なるネットワーク環境で受け入れテストを常に実行

×

iPad, iPhone, iPod Touch

×iOS6, iOS7

Proxy, Low Bandwidth, etc※ お客様の様々なネットワーク環境を想定する

２４時間３６５日、テストは走り続ける〜ここまでやってエンタープライズ品質〜

デバイス

OS

ネットワーク環境

ビルドサーバ

iPhone

iPod Touch

iPad

iOS6 & 7

　しかし、テストはFeatureが増えるに

つれて必ず遅くなる

空き端末を探して、テストを並列実行させる仕組みで高速化

増え続けるFeature

テスト振り分けProxy

Calabash-iOS

0.9.162 -> 0.9.163October 27, 2013 January 7, 2014

Fantastic Speedup!!!


ならない

Feature概要



Developer

Test Engineer


価値のあるソフトウェアを開発するパイプライン


デプロイon

iPhone/iPad



デプロイon

Simulator






デプロイon

iPhone/



デプロイon

Simulator


リリース

Feature概要



Developer

Test Engineer


価値のあるソフトウェアを

早く継続的にデリバリー


僕たちははじめにリリースまでのパイプラインを作った



●プロジェクト

開始

★1.0.0

2012 2013 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

★1.0.1

★1.1.0

★1.1.1

★1.2.0

★1.3.0

★1.5.0

★2.0.0

★2.0.1

★2.1.0

★2.2.0

★2.3.0

プロジェクト開始時にものがなくても仕組みを作る

1stリリースまでパイプラインのテストがされ

アップデートのリズムができる


デプロイon

iPhone/



デプロイon

Simulator


リリース

Feature概要



Developer

Test Engineer




これを繰り返す

0.1リリース

0.2リリース

0.3リリース

0.4リリース


そのリズムが継続的なデリバリーを可能にする




は一日にしてならず

まとめ


ならない

DeveloperTest Engineer

Leader

Team

Test EngineerとDeveloperは別の職業

製品の品質について責任を持つ製品価値を考えながら、受け入れテストを自動化する

コードの品質について責任を持つ

製品価値の高いものから開発する

Developer

Test Engineer

協力する

役割は違うけれども向いているゴールは同じ

価値のあるソフトウェア

MMFMinimum Marketable Feature

Feature概要



Developer

Test Engineer


仕様/テスト/実装を平行して行うことで正しい製品・コードに近づく

（App Reviewのボトルネックはあるが）

クラウドと同様に継続的にデリバリーが可能な

仕組みを作らなければならない


リリースのリズムを作る



徹底的に自動化する(⚠App申請だけは手動)





デプロイon

iPhone/iPad



デプロイon

Simulator





Application

Frank

Application Application

CalabashiOS

Test Framework

FrankCalabashiOS

Test Framework

FrankCalabashiOS

Test Framework

iOS6でもiOS7でも複数台のiOS端末の操作を実現！！

ビルドサーバ

iPhone

iPod Touch

iPad

iOS6 & 7

×

iPad, iPhone, iPod Touch

×iOS6, iOS7

Proxy, Low Bandwidth, etc※ お客様の様々なネットワーク環境を想定する

２４時間３６５日、テストは走り続ける〜ここまでやってエンタープライズ品質〜

デバイス

OS

ネットワーク環境


デプロイon

iPhone/



デプロイon

Simulator


リリース

Feature概要



Developer

Test Engineer





僕たちははじめにリリースまでのパイプラインを作った




デプロイon

iPhone/



デプロイon

Simulator


リリース

Feature概要



Developer

Test Engineer




これを繰り返す


そのリズムが継続的なデリバリーを可能にする





梅原直樹Naoki UMEHARA 14/2/2014

Developers Summit 2014 [14-D-5]

ご清聴ありがとうございました

iOSアプリケーションの継続的デリバリー

Technology

Transcript of iOSアプリケーションの継続的デリバリー