Illustrator基礎2 - 九州産業大学 ·...
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Windows 入門(通常編)
Windows 入門(CNC 編)
Office2007 の基礎
Adobe の基礎
Word 基礎 1
Excel 基礎 1
PowerPoint 基礎
Illustrator 基礎 1
Photoshop 基礎 1
Word 基礎 2
Excel 基礎 2
Illustrator 基礎 2
Photoshop 基礎 2
Illustrator 基礎 22010/10
印刷物の構成要素・・P1STEP 1
01□ スペーシングの構成要素□ 各パーツの構成要素
アウトライン・・・・P3STEP 2
01□ テキストのアウトライン□ パスのアウトライン□ 透明部分を分割・統合
Web ページ ・・・・P5STEP 3
01□ スライス□ Web 用に保存
オブジェクト・・・ P4-5STEP 2
02□ アレンジ(重なり順)□ グループ化□ パスの変形□ クリッピングマスク□ パスファインダ□ 整列
イラスト・・・・・・P6STEP 3
02□ トレース□ パスの手動変形□ 着色
目次 CONTENTS
□ 用紙サイズについて
STEP 1
02用紙サイズ・・・・・P2
第 2 版
□ トンボとは□ 裁ち落としとは
STEP 1
03トンボ・・・・・・・P2
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Illustrator 基礎 2
印刷物の各種構成要素Illustrator は、ページ物 [ ※ 1] やペラ物 [ ※ 2] などの印刷物の制作に向いたソフトです。一般的に Illustrator を DTP ソフト(印刷物の制作をコンピュータ上で行うこと)と呼ぶのはそのためです。ここでは、DTP におけるスタイル(様式)の基本である「スペーシング」や「各パーツ」ついて紹介します。各種用語や意味を理解することは、より良いデザインの第一歩です。 [ ※ 1] 2 ページ以上の印刷物(雑誌など) [ ※ 2] 1 ページの印刷物(ポスターなど)
01STEP 1
スペーシング
①天
②地
③小口 ③小口
④のど
⑦天アキ
⑧地アキ
⑨のどアキ⑥小口アキ
⑤版面 ⑤版面
天(てん)1
本や印刷物の上の部分のこと。
地(ち)2
本や印刷物の下の部分のこと。
小口(こぐち)3
切断面のこと。「前小口」とも呼ぶが、本来は天、地、前小口を合わせて小口という。ページ単位でも同様に、綴じない側の辺を小口と呼ぶ。
のど4
本の部位の呼称で、本の綴じ目、あるいは綴じ目に近い部分を指す。
版面(はんづら)5
紙面のうち情報を詰め込む部分を指す。本文や図版のためのスペース。
小口アキ(こぐちあき)6
小口はページをめくる時につまむ部分であるため、余白(マージン)を取るのが一般的。その余白を小口アキと呼ぶ。
天アキ(てんあき)7
ページ物の場合、天に柱を入れるのがあるため、天部分に余白(マージン)を取るのが一般的。その余白を天アキと呼ぶ。
地アキ(ちあき)8
ページ物の場合、地にノンブルを入れるため、地部分に余白(マージン)を取るのが一般的。その余白を地アキと呼ぶ。
のどアキ9
ページ物の体裁として紙をつづる時に使うのどには、余白(マージン)をとるのが一般的。その余白をのどアキと呼ぶ。
版面が全体に占める割合を版面率と呼びます。一般的には、版面率が高いほど専門的な内容を感じさせ、低いほど易しい雰囲気になると言われます。インテリアやファッション紙などは、版面率が 70%程度の物が多く、80% -90%の版面率紙面は、技術情報などを掲載した専門誌によく見られます。なお、この場合の版面率は、テキストを流し込む範囲として考えると分かりやすいです。
版面(はんづら)率
70% 70% 90% 90%
版面率が高い紙面であっても、テキストが少ない場合は、ゆったりとした印象を与える
各パーツ
①柱
②ノンブル
③ツメ
④見出し
⑤リード
⑥本文
⑦ビジュアル
⑧キャプション
⑨カコミ
柱(はしら)1
書名や章名・章のタイトルなどのこと。版面外に表記する。
ノンブル2
本のページ番号・ページ数を表わす番号のこと。版面外に表記する。
つめ3
インデックスとして使われる小口側に付く印のこと。
見出し4
本文の内容を紹介するもの。
リード5
本文を要約した数行の文章のこと。
本文6
主となっている文章のこと。
ビジュアル7
画像のこと。カンプ(確認用)で使用する写真を「ストックフォト」イラストを
「クリップアート」と呼ぶ。
キャプション8
ビジュアルの説明文や注釈のこと。
カコミ9
周囲を罫などで囲った記事のこと。
見出し(タイトル)やリード、本文などの要素のある制作物の場合は、閲覧者は、(1)見出し→(2)リード→(3)本文の順に流れるのが自然です。相応の理由がない限りは、(1)(2)(3)の順に上からか右から配置してください。また、各要素を以下の様に認識するのが一般的です。閲覧者の認識を裏切るレイアウトや内容は極力さけた方が良いでしょう。
見出し・リード・本文の関係
⑩小見出し
小見出し10
本文中の見出しのこと。
1
キャプションの重要性ビジュアルを説明するキャプションは、デザインの中で重要な要素です。人の目線はまずビジュアルをとらえます。キャプションは見やすく制作し、ビジュアル素早く説明することで、無関心な人の関心を引くこともできるとても重要な要素です。例えば、左図の様に
キ ャ プ シ ョ ン を ビジュアルに不揃いで配置すると、キャプシ ョ ン と ビ ジ ュ アルが切り離されて、キャプションが正しく機能しません。
見出し ビジュアルは目を引きますが、見出しは、情報を伝えることのできる最初の要素です。見出しの内容やデザインにより制作物の印象が決まることもあります。制作物の内容や考え方を正確に伝えることのできる見出しを作りましょう。
リード リードは連続する 3 つの要素の架け橋です。本文の内容を個性化し、本文を読んでもらうための要素です。リードの注意点は、見出しと同じ単語を繰り返さないこと、本文を予測されすぎる内容にしないことです。同じ事の繰り返しは、閲覧者を退屈させます。
本文 見出し・リードに導かれた閲覧者がその有効性を期待して読む文章です。本文は、適度なスペースを取り、読みやすい様にレイアウトしましょう。
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Illustrator 基礎 2
PDF ファイルや Web 画像としてデータを書き出す際は、仕上げ線で断裁した状態として書き出すことができます。
1 度作成したトンボを削除する場合は、『オブジェクト』→『トリムエリア』→『解除』を選択し、塗りと線がなしの状態になったオブジェクトを削除します。
用紙サイズIllustrator では、最初にアートボードのサイズを決めます。基本的な用紙サイズを覚えましょう。02
STEP 1
A 判と B 判JIS 規格による用紙規格には A 判と B 判があります。それぞれに続く数字が1つ増すごとにその半分のサイズになります。
03STEP 1 トンボ
名称と役割
トンボとは印刷物を作成する際に、仕上がりサイズに断裁するための位置を示す四隅に付ける目印のことです。なお、天地・左右の中央に付く印をセンタートンボと呼びます。センタートンボは、印刷会社にて多色刷りする場合に必須のトンボです。
A 判(B 判)サイズイメージ
A1 (B1)A2 (B2)
A3 (B3)A4 (B4)
A5 (B5)
A 判(B 判)サイズA 判 B判
A0 841mm × 1189mm B0 1030mm × 1456mmA1 594mm × 841mm B1 728mm × 1030mmA2 420mm × 594mm B2 515mm × 728mmA3 297mm × 420mm B3 364mm × 515mmA4 210mm × 297mm B4 257mm × 364mm A5 148mm × 210mm B5 182mm × 257mm
その他の用紙サイズ
L 版(写真用紙) 89mm × 127mm2L 版(写真用紙) 178mm × 127mm
郵便はがき 100mm × 148mm名刺(9 号) 55mm × 91mm
A0 (B0)
Illustrator による設定(ドキュメント設定)
1 メニュー [ ファイル ] → [ 新規 ]
2 各種設定後 [OK]
[ サイズ ] で選択できる用紙サイズは、インストールされているプリンタドライバによって異なります。なお、[ 幅 ]や [ 高さ ] の単位は、手入力することも可能です。
コーナートンボ
センタートンボ
ドブ
仕上げ線
仕上げ線
塗り足し線
コーナートンボの役割コーナートンボは、「仕上げ線」と「塗り足し線」によって構成され、断裁する位置を表しています。仕上げ線の位置で断裁し、「ドブ」のエリアは、実際には切り落とされます。余白を設けず紙面いっぱいに写真や色がある場合がありますが、これは、塗り足し線まで写真や色を制作しているということです。この広がりを感じさせるテクニックを『裁ち落とし』と呼びます。A4 サイズで裁ち落としを使用したデザインを制作したい場合は、実際の用紙サイズを B4(ひとつ上のサイズ)にし、トンボを設定します。
センタートンボの役割
2色以上の多色刷り印刷を印刷会社に依頼する場合に必要なトンボです。基本的に印刷会社では、1 枚の紙に順番に 1 色づつ着色していきますので、同じ位置に印刷しないと見当ズレがおこります。そのため試し刷りを行い、センタートンボを基準に見当を合わせを行っていくのです。
Illustrator によるトンボ設定
大判プリンタなどで「A0」や「B0」サイズの裁ち落としデザインポスターなどを制作する時に使用します用紙サイズやトンボのことを覚え、自分のイメージするデザインを完成させることができる様になりましょう。
A0 ノビや B0 ノビとは
A0 ノビ 914mm × 1292mmB0 ノビ 1176mm × 1580mm
Illustrator には、用途と設定方法の異なる、『印刷されるトンボ』と『印刷されないトンボ』の 2 種類があります。
印刷されないトンボ
ペンツールや四角形ツールなどで任意の四角を描き、『オブジェクト』→『トリムエリア』→『作成』を選ぶと四角を基準としたトンボが作成されます。
印刷されるトンボ
ペンツールや四角形ツールで任意の四角を描き、『フィルタ』→『クリエイト』→『トリムマーク』を選ぶと四角を基準としたトンボが作成されます。こちらのトンボは実際に印刷されるオブジェクトとして描画されますので、印刷会社に印刷を依頼する際や、自分で断裁する際などに使用します。印刷会社によっては、トンボの太さの指定やカラーの指定をしている所もありますので、入校の際はあらかじめ確認すると良いでしょう。
任意の四角形を描き選択しておく 選択した四角形の辺を仕上げ線の位置としてトンボが描かれる
1 つのドキュメントに 1 つしか作成できない
書き出し時に自動的に裁ち落とされる
1
2
3
①トンボを作成後→②『ファイル』から『Web用に保存』を選択し、任意の画像形式に保存することで、Web 画像として書き出すことができる。画像は、③トンボの仕上げ線で裁ち落とした状態で書き出される。
基準にした四角形はオブジェクトとして残る
選択ツールで選択し、線パレットで線の太さの変更ができる
はがきサイズ (100 × 148mm) を例に紹介します。フチなし印刷のできるインクジェットプリンタで裁ち落とし
A4 サイズのドキュメントを新規作成1『ファイル』→『プリント』で用紙サイズを『はがき』に設定後、『完了』2『表示』→『ページ分割を表示』3
中央に「はがきサイズ」の『印刷領域(点線表示される)』が表示される4印刷領域の外側の点線に合わせて『四角形』を描画。その後、変形パレットを表示5
⑤で描画した四角形を選択後、変形パレットで『W:106mm』『H:154mm』に変形させる6
変形させた四角形を選択後、『右クリック』→『ガイドを作成』7
『印刷領域の外側の点線』と『ガイド』までの間が「ドブ」。それを意識してデザインを制作8
インクジェットプリンタで『フチなし印刷』する9
ポイントはドブの領域をトンボを打つことなく「自分で作成する」ことです。ドブは基本3mm のため、手順⑥では、上下左右 +6mm の変形を行っています。インクジェットプリンタ
によっては、ドブを 3mm と認識しない場合もありますので、まず、試し印刷を行いましょう。
2
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Illustrator 基礎 2
アウトラインアウトラインとは外側の線や輪郭のことを表します。Illustrator では、「フォントのアウトライン化」「パスのアウトライン化」などで使用する用語です。アウトライン化することで、文字やパスをオブジェクトに変更することができます。アウトライン化は、自分のイメージした仕上がりそのままに完成させるための大変有効な機能です。01
STEP 2
フォントのアウトライン化制作したファイルを別のパソコンで開くとき、使用したフォントがインストールされていない場合は、フォントは別のフォントに置き換えられてしまいます。また、印刷会社に印刷を依頼するときも、その印刷会社が使用したフォントを持っていない場合、リテイク(差し戻し)が発生してしまいます。 使用されているフォントが無い場合の警告ダイアログボックス
フォントのアウトライン方法
1 アウトライン化したいフォントを選択する
アウトライン化されたフォントは、「線」の情報が「なし」になり、輪郭がパスに変形されます。
2 『右クリック』→『アウトラインを作成』1
2
アウトライン化したフォントの特徴
フォントをアウトライン化することは、フォントの置き換わりを防いだり、パスの変形を行い、タイポグラフィ(図形として文字を表現する)としてデザインすることもできますが、一度アウトライン化したテキストは、文字を再編集することができません。フォントをアウトライン化する時は、ご注意下さい。
複数のテキストに対してフォントのアウトライン化を実行したい場合は、対象のテキストを複数選び、「右クリック」→「アウトラインを作成」をクリックします。その際、フォント以外のオブジェクトを同時に選択してはいけません。
デザイン完成後には、多くの画像やオブジェクトテキストなどが混合していますので、ドラッグやクリックでテキストのみを選択することは困難です。その様な時は、メニューバーの『選択』→『オブジェクト』→『テキストオブジェクト』を使用してください。レイヤーに関係なく、テキストを選択することができます。
フォントのみを選択する
パスのアウトライン化パスのアウトラインを行うと、「線」を「塗りだけのオブジェクト」に変更することができます。パスのアウトライン化を行うことで、拡大縮小しても線の太さが自動変形されないことやアウトライン後は、自由に形を変形できるなどの利点もありますが、塗りになり、アンカーポイントが増え、逆に変更時に時間がかかることもあります。
パスのアウトライン方法
1 ペンツールなどでパスを描画する
2 パスを選択した状態で『オブジェクト』→『パス』→『パスのアウトライン』を選択
1
2
アウトライン化されたパス(線)は、塗りだけのオブジェクトになる
点線パスのアウトライン
ピクトグラムを作ってみよう
点線などのフィルタ効果をほどこした(点線は線パレットで設定可能)パスは、通常のアウトライン設定を行うと、実線に戻ってしまいます。
1 点線のパスを選択する
2 『オブジェクト』→『透明部分を分割・統合』を選択
点線のアウトライン化完了
1
2
3
3 『OK』をクリック
ピクトグラムは、「絵文字」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号の一つです。台紙とビジュアルに明度差のある 2 色を用いて、あらわしたい概念を単純な図として表現する技法を用います。トイレの男性用・女性用ピクトグラムや非常口のピクトグラムなどをよく見かけると思います。ここでは、傘の形のピクトグラムを作ってみましょう。
1 『角丸長方形ツール』で枠を作る1 - 1 『角丸長方形ツール』を握り、アートボード上で『クリック』します。クリック後、 1 - 2 『角丸長方形ダイアロ
グボックス』が表示されますので、幅と高さに「220px」と角丸の半径に「20px」と入力し、『OK』をクリックします。クリック後、 1 - 3 角丸長方形が描画されます。 1 - 4 描画後、線を無しにしておきましょう。
1 - 1 1 - 2 1 - 3 1 - 4
2 『楕円形ツール』で傘を作る2 - 1 『楕円形ツール』に持ち替え、アートボード上で『クリック』します。クリック後、 2 - 2 『楕円形ダイアログボッ
クス』が表示されますので、幅と高さに「180px」と入力し、『OK』をクリックします。クリック後、 2 - 3 『ダイレクト選択ツール』で、円の一番したのアンカーポイントを選択し「Delete」で削除します。 2 - 4 続けて、ダイレクト選択ツールで図の様にポイントを選択後、「Ctrl」+「J」でクローズパスにします。
2 - 1 2 - 2 2 - 3 2 - 4
3 『ペンツール』で柄を作る3 - 1 『ペンツール』を「塗り:なし」に設定後、直線を描画する。 3 - 2 描画した直線を選択し、『線パレット』にて「線
幅:50pt」「丸型線端」に設定します。その後、設定した直線をアウトライン化します。 3 - 3 アウトライン化した直線のカラー設定と線の太さを図の様に設定してください。
丸型線端
3 - 1 3 - 2 3 - 3
3 - 4 『ダイレクト選択ツール』で図のポイントを選択後、「Delete」でポイントを削除します。 3 - 5 削除すると、図の様にパス傘の柄の部分の形になります。 3 - 6 柄の形のパスを『線パレット』にて『丸型線幅』の設定に変更しましょう。 3 - 7 傘の部分に合わせ、『ダイレクト選択ツール』で長さを調整してください。最後に、パスをアウトライン化しましょう。
3 - 4 3 - 5
3 - 6 3 - 7
Shift+ドラッグ
4 しずくを作って、傘のピクトグラムの完成
3
4 - 1 『楕円形ツール』で正円を描き(Shift+ ドラッグ)4 - 1 『ダイレクト選択ツール』を利用し、図の
様にパスを変形し、しずくを作ります。 4 - 2 先に作った傘と柄としずくを『選択ツール』を利用し、拡大や縮小、回転などをして枠に配置してください。
ドラッグ
ドラッグドラッグ
4 - 2
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Illustrator 基礎 2
オブジェクト(1)Illustrator の特徴はオブジェクト(図形など)をパスで描画することです。そして、パスで描画したオブジェクトに対して様々な編集ができる強力なツールを備えていることも Illustrator の特徴です。ここでは、利用頻度の高いパスの編集機能を紹介します。パスを自由に編集できるようになれば、自分のイメージするオブジェクトを制作できるようになります。02
STEP 2
線パレットによる形状の編集
線パレットは、線の太さを編集できるだけでなく、「線の端」「角」の形状も編集できます。
1
2
3
4
5
6
1 2 3
4 5 6
バット線端 丸型線端 突出線端
マイター結合 ラウンド結合 ベベル結合
角の形状は、四角形などのオブジェクトの形状を調整するだけでなく、イラストなどを描画した際の、接点をきれいにする時などにも利用できます。ちょっとしたことかもしれませんが、より美しい仕上がりにするためには、有効な手段です。
角の形状の応用
マイター結合による描画の場合は接点がはみ出ている
ラウンド結合による描画に変更すると接点が滑らか
パスファインダ
2 つ以上のオブジェクト(図形)を組合わせて、1 つのオブジェクト(図形)を作成できる機能です。使い方によっては、目的の図形をいきなり描画するより早く描画することができます。多くの図形は四角や丸の組合せで成り立っています。描画する前に、まずどのような組合せかを考える「くせ」を付けましょう。
フィルタによるパスの変形
1 2 3 4
1 2 3 4
形状エリアに追加 形状エリアから前面オブジェクトで型抜きする
形状エリアを交差 重なり合う形状エリアを除外
オブジェクトのグループ化
グループ化を行うと、移動やコピーの操作などで便利です。なお、別のレイヤーに描画されたオブジェクトであっても、グループ化することができます。
アレンジ(重なり順の変更)
重なり合うオブジェクトの重なり順を変更することができます。なお、この場合の重なり順は、1 レイヤーを対象としています。
1 選択ツールでグループ化対象を選択する
2 選択したオブジェクトの上で『右クリック』→『グループ』
グループ化の解除は、グループ化したオブジェクトの上で『右クリック』→『グループ化解除』で可能です。
※
1 重なり順を変更したいオブジェクトの上で『右クリック』→『アレンジ』
2 任意の重なり順を選択する
重なり順は、「最前面」「前面」「背面」「最背面」から選ぶ
パスはフィルタ機能により変形することができます。ここで紹介する以外にも様々なフィルタ設定がありますので、試してみてください。
線パレット
ツイン九産 (1 号館 )
4
九州産業大学のシンボル的建物であるツイン九産(1 号館)を描いてみましょう。このツイン九産は、アウトライン化とパスファインダーで描くことができます。あと少し手を加えると・・・
1 タワーを作る
1 - 1 1 - 2 1 - 3 1 - 4
1 - 1 「塗り」を無しに設定した『ペンツール』を握り、任意の長さの直線を描きます。 1 - 2 『線パレット』で「線幅:40pt」角の効果を「丸型線端」に設定しましょう。その後、設定を変更した直線をアウトライン化します。 1 - 3 アウトライン化した直線に重なり合う様に『長方形ツール』長方形を描きます。 1 - 4 パスファインダーで切り抜きましょう。
パスファインダーで切り出したオブジェクトは、元々のパスの形状も保持しています。そのままでも問題ありませんが、対象オブジェクトを選択後、『オブジェクト』→『アピアランスの分解』を選択することで余計なパスを削除できます。
2 飾りを作る2 - 1 「塗り」を無しに設定した『ペンツール』を握り、 2 - 2 45 度の直線を描画します。 2 - 3 描画した直線上で『右
クリック』→『変形』→『リフレクト』を選択します。 2 - 4 リフレクトダイアログボックスを図の様に設定し『コピー』をクリックします。 2 - 5 コピー後、グループ化しておきましょう。次に 2 - 6 ように直線を追加しましょう。追加した直線を全て選択し、 2 - 7 『パスファインダーパレット』で『分割』をクリックします。分割後、 2 - 8 『ダイレクト選択ツール』で図の様にアンカーポイントを選択し 2 - 9 「Delete」で余分なポイントやパスを削除します。 2 -10 「線」を無しにした『四角形ツール』で 2 -11 図の様に窓を描き、グループ化しておきましょう。
2 - 1
2 点目を Shift+クリックで 45 度
2 - 2 2 - 3
2 - 5
コピー後グループ化
2 - 6
2 - 7 2 - 8 2 - 9 2 -10 2 -11
描画後グループ化
2 - 4
3 完成させる
3 - 23 - 1 3 - 3 3 - 4
3 - 1 タワーと飾りを移動し、図の様に合わせます。タワーや飾りの大きさが異なる場合は、ドラッグでサイズを調整してください。 3 - 2 パスファインダーで図形を切り取りると 3 - 3 の様になりますので、 3 - 4 コピーして完成です。
1 選択ツールでオブジェクトを選択
2 『フィルタ』→『パスの変形』から任意のコマンドを選択
ジグザグでは『滑らかに』にチェックを入れると直線を波線に設定できる
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Illustrator 基礎 2
オブジェクト(2)ここでは、「整列パレット」と「パスのオフセット」について紹介します。どちらも利用頻度の高いオブジェクトの編集機能です。02
STEP 2
整列パレットによる編集
オリジナル
1 2 3
4 5 6
水平方向右に整列 垂直方向上に整列 垂直方向中央に整列
垂直方向下に整列 垂直方向中央に分布(3 つ以上で使用) 水平方向中央に分布(3 つ以上で使用)
1 2 3 4
5 6
等間隔に分布は、写真や画像を美しくレイアウトする時などに使用すると便利です。使用方法は他のボタンとは多少異なりますが、利用頻度も高いこの機能の使い方を覚え活用してください。
等間隔に分布を使おう
1 数値を入力する
数値を手入力する。「0px」を設定すると、整列後に図の間隔がなくなり、ぴったりくっつけることができる
2 対象オブジェクトを選択
整列対象オブジェクトを選択する
3 基準オブジェクトをクリック
基準とするオブジェクトをクリックする
4 ボタンをクリック
基準としたオブジェクトに対して「0px」
で整列される
パスのオフセットによる編集
パスのオフセットとは、選択しているパスから指定した距離分離れた所に新たにパスを描画できる機能です。オブジェクトに対して輪郭を描きたい場合等に使用すると便利です。通常の拡大では、バランスが崩れ、輪郭の表現をすることができませんが、パスのオフセットであれば、パスからの距離を指定することができますので、美しい輪郭を引くことができます。
拡大 オリジナル パスのオフセット
1 選択ツールでオブジェクトをクリック
2 『オブジェクト』→『パス』→『パスのオフセット』を選択
「角の形状」は、線パレットで紹介した形状と同じ。「ラウンド」形状を選択すると、角が丸くなる。
パスのオフセットを実行した直後は、元のオブジェクトとグループ化されています。オフセットしたパスを編集する際は、オブジェクトで『右クリック』→『グループ解除』を選択してください。
Web ページIllustrator で制作したものを Web ページとして書き出すことができます。『スライス』を利用することで、1 枚の画像として書き出すのではなく、パーツごとに画像として書き出すことができます。01
STEP 3
Web ページとして保存する手順
最初に Web ページに書き出すデータを制作します。左の図は、ホームページのメニューとして制作したものです。
「お知らせ」「印刷関係」「情報」「リンク」のボタンをパーツとして書き出します。
書き出す範囲にトンボを設定する1 書き出す範囲全体を『四角形ツール』で四角形を描画する
2 『オブジェクト』→『トリムエリア』→『作成』を選択
1 『スライスツール』を握る
手順 1
スライスツールでパーツエリアを指定①手順 2
2 ボタンのエリアをスライスツールで指定する
点線エリアをドラッグ。ポイントは「トンボエリア外」からドラッグすること。上下の幅などは任意でかまわない。
スライスで範囲を取ったエリアでスライスされる。実際に切断されている訳ではなく、画像として書き出す際の分割エリア。
スライスツールでパーツエリアを指定②1 1つひとつのボタンをスライスツールで指定する
手順 3
点線エリアをドラッグ。この場合は、4 つの範囲を指定する。ドラッグする際は、手順 2 でスライスしていたエリアに合う様にドラッグする。
手順 2 でスライスした範囲からはみ出した場合は、スライスツールを押込み、『スライス選択ツール』に握りかえる。スライス選択ツールはスライスエリアの選択やサイズ変更が可能。
ドラッグでサイズ調整可能
Web 用に保存する手順 41 『ファイル』→『Web 用に保存』を選択
2 画像の種類などを変更後『保存』をクリック
3 『最適化ファイルを別名で保存』ダイアログボックスの『ファイルの種類』を『HTML と画像』に変更し保存する
選択した画像の種類をこのエリアで変更できる
保存した HTML ファイルをブラウザで開くと内容を確認できます。その HTML ファイルをDreamweaver などのホームページ作成支援ソフトなどで編集していきます。
5
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Illustrator 基礎 2
イラストを描くIllustrator でイラストを描く方法は様々あり、制作するイラストやその制作者によって異なります。ここで紹介する方法は、イラストを描く方法のひとつです。必ずこの手順で行うといったものではありませんので、今後、自分でイラストを描く際の参考にしてください。02
STEP 3
下書きから線画を描こう紙に描いたイラストをスキ ャ ナ な ど で 読 み 取 り、Illustrator に配置し、それを下絵とすることは良く行います。ここでは、スキャナで読取った画像ではなく、Illustrator の鉛筆ツールなどで下絵を描いたもので紹介します。
Illustrator で直接描画した下絵
この例では、下絵に 2 つのレイヤーを使用している。下絵のレイヤーはロックし選択できない様にしておこう
今回は線画を描くのに『ペンツール』を使用します。最初の準備として「ぬり」を無しに設定、「線幅:1.5pt」「端や角の効果を丸型・ラウンド結合」に設定してください。
1 - 1
1 - 1 『ペンツール』を用いて下絵に沿ってパスを描画していきます。基本的にはオープンパスで描画してかまいませんので、1つひとつのパスを描きましょう。また、 1 - 2 指の様な細かい箇所は、外枠から描き 1 - 3 次に指の間のパスを描きます。 1 - 4 パスの描画の完成です。
1
1 - 2 1 - 3 1 - 4
余分なパスをカット2完成したイラストから余分なパスをカットしましょう。パスのカットには『はさみツール』を使います。まず、 2 - 1 余計な
パスのアウトライン化3次の操作のためにパスのアウトライン化を行いましょう。
2 - 1
2 - 2 2 - 3
2 - 4
パスを選択ツールで選択します。 2 - 2 次に
『はさみツール』を握り2 - 3 パス上で切り取
る 2 カ 所 を ク リ ッ ク します。その後、「Delete」キ ー を 2 回 押 す と パ スがカットされます。続いて 2 - 4 の様にパスをカットしましょう。
アウトライン前 アウトライン後
3 - 2 3 - 3
『選択ツール』で描画した線画を全て選択します。 3 - 1 次に『オブジェクト』→『パス』→『パスのアウトライン』を選択しましょう。 パ ス が ア ウ ト ラ イ ン 化 さ れ、 3 - 2 塗 り の 無 い 線 画 が
3 - 3 塗りだけのオブジェクトに変わります。
3 - 1
ペン入れ風にパスを強調する「2」の段階の線画でもかまわないのですが、線の太
さが一定で少し物足りません。アウトライン化したパスに手を加え、ペン入れ風に強調してみましょう。パスの輪郭の形を変更するには、主に『ダイレクト選択ツール』『スムーズツール』『アンカーポイント切替ツール』などを利用します。
4
左から『ダイレクト選択ツール』『スムーズツール』『アンカーポイント切替ツール』スムーズツールはアンカーポイントの数を減らしスムーズな線にすることができ、アンカーポイント切替ツールは方向線を追加することができる
4 - 1 『ダイレクト選択ツール』を使用し、アウトライン化したパスのアンカーポイントを移動すると、筆で描いた様に線を強弱することができます。 4 - 2 次の着色の操作のために各パスの接点は付けておきます。地道で大変な作業ですが、ひと手間加えることでより 4 - 3 イラストの仕上がりが良くなります。
4 - 3
4 - 1
4 - 2
次の着色のために接点は付けておく パスの変形中間違えたらすぐに『Ctrl』+『Z』で元に戻そう!
着色する5 - 1 『選択ツール』で全てを選択後 5 - 2 『パスファインダー』
の『形状エリアに追加』をクリックします。次に 5 - 3 レイヤーをコピーし 5 - 4 のコピーレイヤーをロックします。
5
5 - 1 5 - 2
次に「線」なし塗りのみの四角形を線画が隠れる様に描画します。その際、線画の色と別の色で描画してください。描画後、『アレンジ』にて四角形の重ね順を最背面に移動します。 5 - 5 描いた四角形と線画を「選択ツール」で全て選択し 5 - 6 「パスファインダー」の『分割』をクリックします。
5 - 5 5 - 6
次に分割したオブジェクトの上で『右クリック』→『グループ解除』を選択します。グループ解除後は、 5 - 7 パスを選択できる様になりますので、余分なパスを選択し「Delete」キーで削除しましょう。削除すると、四角形の塗りの色で着色された状態になります。
5 - 7
余分なパスを選択し削除
5 - 3
ドラッグ
5 - 4
次に 5 - 7 線画のパスのひとつを選択ツールで選択し『選択』→『共通』→『カラー(塗り)』をクリックします。クリック後は、線画のみ選択されますので、「Delete」キーで線画を削除しましょう。
5 - 7
線画選択後にコマンド実行
線画レイヤー
着色用レイヤー
線 画 の パ ス を 削 除 す る こ と で、5 - 8 コピー元のレイヤーは着色用
のパスのみとなり、コピーレイヤーは線画のみのレイヤーとなりました。
5 - 8
着色用のレイヤーの 5 - 9 パスを選択し色を変更することで着色完了です。影やハイライトを加えるとより良く仕上がります。
5 - 9
6
Windows 入門(通常編)
Windows 入門(CNC 編)
Office2007 の基礎
Adobe の基礎
Word 基礎 1
Excel 基礎 1
PowerPoint 基礎
Illustrator 基礎 1
Photoshop 基礎 1
Word 基礎 2
Excel 基礎 2
Illustrator 基礎 2
Photoshop 基礎 2
Illustrator 基礎 2(別冊)
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Illustrator 基礎 2
図形を描く図形を描き、色を塗ります。Illustrator を使用する際1番基本となる操作です。復習になりますが、再度確認しておきましょう。
02別冊
図形を描く2 - 1 ツールパネルの「長方形」ツールを押込み長方形
を選択後、ドラッグして任意の長方形を描きます。図形上をクリックするとダイアログが表示されるので数値を入力し図形の大きさを変更します。同様の操作を行い、任意の楕円、角丸長方形、多角形、星形を描きます。下記に図形を描く際の便利な方法を紹介しています。試してみましょう。正方形と正円はドラッグ +「Shift」で描くことができます。
図形に色をつける選択ツールで図形をクリックします。カラーパレットから「塗り」または「線」ボックスを選択します。
2 - 1 「カラースライダをドラッグ」するか、もしくは「テキストボックス」に直接数値を入力すると色が変わります。
保存形式 備考
ドラッグ + 半径を最大値にする
ドラッグ + 半径を 0 にする
ドラッグ + 半径を大きくする
ドラッグ + 半径を小さくする
ドラッグ + Shift 正方形に描く
保存形式 備考
ドラッグ + 辺の数を増やす
ドラッグ + 辺の数を減らす
ドラッグ + Shift 向きを固定する
保存形式 備考
ドラッグ + 頂点の数を増やす
ドラッグ + 頂点の数を減らす
ドラッグ + Shift 向きを固定する
ドラッグ + Ctrl 尖り具合を調整する
角丸長方形
多角形
星形
ポストカードの作成ここからは操作中心の内容です。Illustrator を使って実際にイラストを作成しましょう。操作の中で、今まで学習した設定を好きなようにイラストに適用してかまいません。自分なりに工夫しながらイラストを作成しましょう。01
別冊
カラーパレットの「塗り」または「線」ボックスをダブルクリックすると 2 - 2 カラーピッカーのダイアログが表示され、視覚的に色を選択することも可能です。
作成工程STEP1 図形の作成(今まで学習してきたことの復習です)STEP2 図形の形状変更(作成した図の形状をくもや花の形に変更します)STEP3 背景の作成(長方形に色々な設定をかけ、背景を作成します)
※上のイラストは参考です。どのようなイラストを作成するか、まず、完成予想図を考えてみましょう。
1
2 - 1
2 - 1
2 - 2
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Illustrator 基礎 2
図形の形状を変形するステップ 2 で作成した基本的な図形を変形して新しい形を作成します。ここで作成した図形は最後にイラストに飾りつけていきます。
03別冊
3 - 1 楕円を作成し、作成した楕円をクリックします。「オブジェクト」→「パス」→「アンカーポイントの追加」をクリッ
クします。この操作を2回繰り返します。
背景を作成する完成図のイラストの背景は3枚の長方形からできています。このステップでは背景となる長方形に色をつけていきましょう。04
別冊
4 - 1 ファイルから新規を選択し、新規ドキュメントを開きます。名前をバックグラウンド、サイズを A4 に設定します。
くもの形を作成
やってみよう!
3 - 3 「効果」→「パスの変形」→「パンク・膨張」をクリックしダイアログを表示します。
3 - 4 左記ダイアログが 表 示 さ れ ま す の で、パーセントの欄に -10 と入力します。OK をクリックしてください。
すると・・・3 - 5 くもの形に変わ
ります。
3-3 を参考に色々な形状を作成してください。
[ 収縮:- 90% ] [ 収縮:40% ] [ 収縮:100% ] [ 収縮:100% ] [ 収縮:100% ]
長方形を作成
長方形ツールで A4(297 mm × 210 mm)の長方形を作成します。4 - 2 それぞれレイヤーを分け、レイヤー名は、最初に作成したものを長
方形①次に作成したもの長方形②、最後に作成したものを長方形③とします。レイヤーは以下のように上から③②①と並べます。
塗りをグラデーションに設定します。4 - 3 カラーパネルのグラデーションを選択します。グラデー
ションスライダをダブルクリックすると、図形の色が白黒のグラデーションに変わります。
4 - 4 カラーパネルのを (オプションボタン)を押込みCMKY をクリックします。
4 - 8 長方形①③にはロックをかけ、長方形②のみ編集可能にします。 長方形②を選択し、透明パネルの描画モードを「スクリーン」不 透 明 度 を「50 %」に設定します。
長方形にグラデーションをつける
3 - 2 操作を 1 回行うとアンカーポイントが 4 個から 8 個に、2 回目は 8 個から 16 個に、追加され以下のような図に変わります。
4 - 6 グラデーションスライダ上をクリックすると図形途中のグラデーションを変更します。グラデーションスライダを増やし、異なる色を設定することで、複雑なグラデーションを作成することも可能です。長方形①②③をそれぞれ異なる角度に設定しましょう。数値を入力するとグラデーションの角度が変わります。また、長方形の線は白に設定しておきましょう。キラキラ ヨツバ サクラ 花 No.1 花 No.2
マル シカク ホシ 六角形 六角形 No.2
4
グラデーションスライダ
4 - 5 CMYK のカラーパネルに変わります。カラースライダを動かすとグラデーションの色が変わります。
4 - 7 3 枚の異なるグラデーションのパネルができました。
2
3 - 1
3 - 2
3 - 3
3 - 4
3 - 5
4 - 1 4 - 2
4 - 44 - 3
4 - 5
4 - 6
4 - 7
4 - 8
4 - 9
1
2
3
4 - 9 長方形②を長方形①の上に重ねます。
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Illustrator 基礎 2
ポストカードの完成ナイフツールで長方形を切り、背景に模様を描いていきます。最後にステップ 4 で作成した図形を飾りつけイラストの完成です。
05別冊
長方形②を選択し、 5 - 1 ツールパネルから「ナイフツール」を選択します。
5 - 2 長方形の上を横切るようにドラッグして曲線を描きます。続けて何度かオブジェクト上を横切るようにドラッグして曲線を描きます。
次に、長方形③を編集可能にします。先ほど作成した長方形①②の上に長方形③を重ねます。長方形③を選択し、 5 - 4 透明パネルで、描画モードを「オーバーレイ」不透明度を「75%」に設定します。
5 - 5 続いて、「効果」→「スタイライズ」→「光彩(内側)」をクリックし、「光彩(内側)」のダイアログを表示します。
5 - 6 続いて、「効果」→「スタイライズ」→「光彩(内側)」をクリックし、「光彩(内側)」のダイアログを表示描画モードを「スクリーン」不透明度を「75%」ぼかしを「30pt」に設定し、境界線にチェックを入れます。カラープレビューボックスをクリックします。
5 - 8 長方形③を選択し、先ほどと同様にナイフツールを選択します。オブジェクト上を横切るように数回ドラッグすると背景の完成です。グラデーションの設定値を変更したり、不透明度や描画モードを変更すると、様々な表現を簡単に作成できます。
背景(長方形①②③)にロックをかけ、新規レイヤーを作成します。STEP3 で作成したくもや花の図形を新規レイヤーにコピーペーストします。続いて図形を選択し、背景の上に配置していきます。描画モードを「オーバーレイ」や「ソフトライト」等に変更するとより背景になじむ図形になります。背景の上に配置しながら、より良いと思う設定を適用してください。アンカーポイントの数や膨張率、色彩の異なる図形を重ねることで
5 - 9 ような形状を描くこともできます。
仕上げ
5 - 10 図形の配置が終わったら、トリミングを行います。これで最初に表示したイラストは完成です。最後にひと工夫を加えイラストを完成させましょう。
5 - 11 イラストを全てを選択して、上部にドラッグし、下部に適当な余白を作成するとメッセージカードとしても利用できます。
「光彩(内側)」ダイアログの「ぼかし」の大きさを大きくすると5 - 12 のようなイラストになります。
模様をつける
5 - 7 カラーピッカーが表示されますので、ホワイト(R:255、G:255、B:255)に設定します。
5 - 3 ドラッグの方向、回数により様々な模様を作成することができます。好みの曲線が描けるまでやってみましょう。描いた曲線を訂正するときは、
『CTRL』+『Z』で元に戻ります。
カラープレビューボックス
3
5 - 1
5 - 2
5 - 3
5 - 4
5 - 5
5 - 6
5 - 7
5 - 8 5 - 9
5 - 10
5 - 11
5 - 12