ニックニュース10 11月号 - Nagoya International CenterNICあれこれ探検隊...

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10 11 NO. 394 2019 ●ともくら スー イェンサンさん ●リーダーズアイ ハイチの会 ●姉妹友好都市の広場 ロサンゼルス市 ●NIC PAGE ●「発見!体験!地球市民キャンパス」報告 ●世界のレシピ「ビーフ ニラガ」 P7 P7 P8 P8 P9・P10 裏表紙 ●特集 ●NICあれこれ探検隊 NIC情報サービスコーナー ●ぶらりライブラリー 聞きたい声、聞きたくない声 ●NICレポート 8月開催のNICイベント報告 ●国際留学生会館から リュウ トウエンさん(中国出身) P5 P5 P6 P1~P4 https://www.nic-nagoya.or.jp/ (中央) ブラジル学校 教室入口 (右上) 中学夜間学級授業 (右下) カイロ日本人学校 エジプト人講師との交流 (中央) ブラジル学校 教室入口 (右上) 中学夜間学級授業 (右下) カイロ日本人学校 エジプト人講師との交流 カイロ日本人学校 書道教室 カイロ日本人学校 書道教室 なごや 国際交流通信 隔月刊ニック・ニュース 愛称は ニック (NIC)です ブラジル学校授業風景

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NIC地球市民教室講師

ビーフ ニラガ(牛肉煮込み)  川﨑マリアさん(フィリピン出身)ビーフ ニラガ(牛

牛肉 (シチュー用、骨付きでも良い)生姜玉ねぎ、チンゲン菜、キャベツ、インゲン、 じゃがいもなどの野菜 ビーフブロス(出汁)

水サバ(バナナの一種)

塩コショウ

………… 300~400グラム ………………………………………… 20グラム(薄く切る)

………… 適量(食べやすい大きさに切る)……………………………………… 4カップ(またはコンソメキューブ2個と水4カップ)

…………………………………………………………… 4カップ……… 6本(トウモロコシ 2本でも良い)

皮をむいて3つに切る…………………………………………… 小さじ1杯(お好みで) …………………………………… 小さじ1/2杯(お好みで)

 私が来日した時は、外国人は今ほど多くなく、輸入食材を入手できるお店はありませんでした。日本食にまだ慣れることができず、寂しい思いをした時に思い出したのは母の料理でした。私は料理を作るのが得意ではありませんでしたが、そんな私でもやさしく作れたのがこのニラガでした、だって煮込むだけですもの。日本で材料が買えるし、栄養たっぷりのスープは心やからだも温まります。皆さん、ぜひ作ってみてください。

…………300~400グラム

① 牛肉をひと口大に切る。牛肉・生姜・玉ねぎ・塩・水とビーフブロスを鍋  に入れて、アクを取りながら柔らかくなるまで煮込む。圧力鍋を利用  しても良い。 ② 柔らかくなったら、じゃがいもとサバ(又はトウモロコシ)を入れて、  さらに柔らかくなるまで煮る。 ③ 残りの野菜を入れ、5分ぐらい煮込んで、塩で味を整え、お好みで  コショウを加える。

 フィリピンには、サバという種類のバナナがあります。日本にあるバナナとは違って、調理用で煮たり焼いたりする他に、料理の材料としても使います。時々、日本のスーパーマーケットでも見かけますが、これにはビタミンA,B,Cや食物繊維、鉄が含まれています。ほどよい甘味が肉の癖を取って美味しくします。ニラガは肉や野菜のエキスをたっぷり含んだスープ料理なので体力回復に最適です。牛肉のかわりに豚肉やオックステールも使います。食べる前にナンプラー(フィッシュソース)を少し加えるとさらに美味しくなるよ!

発見!体験!地球市民キャンパス    ~わたしのくらし みんなのみらい~

7月30日(火)に、「NIC地球市民教室」を体験するイベント「地球市民キャンパス」を開催しました。

第1部 「異文化理解コース」を体験しよう  NIC地球市民教室登録外国人講師・川﨑マリアさんから、出身国フィリピンの文化についてお話を聞きました。 世界のさまざまな国・地域の影響を受けたフィリピンの、食文化や学校、子どもたちの様子などをご紹介いただきました。

第2部 「チャレンジコース」にチャレンジ!  2つの分科会に分かれ、それぞれのテーマについてアクティビティを通して参加者が意見を出し合いながら考えました。 ●フェアトレード  “チョコレート”を題材に、児童労働や貧困、平和について考えました。そして解決の1つの方法である「フェアトレード」について学 びました。講師は、「NIC地球市民教室」チャレンジコース登録団体「名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会」が務めました。

第3部 ふり返り  「SDGs(持続可能な開発目標)」を切り口に、分科会のテーマから“自分の暮らしや身近な事柄の中で、今起きていること”が、世界や未来につながっていることを知りました。そして「わたしのくらしみんなのみらい」のために「自分にできること」「誰かと一緒にできること」「誰かに任せること/任せるために自分がすること」を考え、発表しました。

【「NIC地球市民教室」についてのお問合せ】 交流協力課  ☎ 052-581-5691 [email protected]

▲ フィリピン文化のお話

▲ 貧困について考えました

報告

みなさんも学校で、グループで、      世界のこと、地域のこと、知って体験して、考えてみませんか?

 ●多文化共生   川﨑さんから、日本に来たきっかけや日本人とのコミュニケーションで 困ったことについて聞きました。 また、避難所を舞台にしたロールプ レイを行い、どうすれば誤解や摩擦を生まず、みんなが気持ちよく  過ごせるかについて考えました。

10・11 NO.394 2019

●ともくらスー イェンサンさん

●リーダーズアイハイチの会

●姉妹友好都市の広場 ロサンゼルス市●NIC PAGE●「発見!体験!地球市民キャンパス」報告●世界のレシピ「ビーフ ニラガ」

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裏表紙

●特集●NICあれこれ探検隊NIC情報サービスコーナー

●ぶらりライブラリー聞きたい声、聞きたくない声

●NICレポート8月開催のNICイベント報告

●国際留学生会館からリュウ トウエンさん(中国出身)

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P5

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P1~P4

https://www.nic-nagoya.or.jp/

(中央) ブラジル学校 教室入口(右上) 中学夜間学級授業

(右下) カイロ日本人学校 エジプト人講師との交流

(中央) ブラジル学校 教室入口(右上) 中学夜間学級授業

(右下) カイロ日本人学校 エジプト人講師との交流 カイロ日本人学校 書道教室 カイロ日本人学校 書道教室

なごや 国際交流通信 隔月刊ニック・ニュース

愛称はニック(NIC)です

「NIC地球市民教室」とは? 外国人講師やNIC職員などが学校や地域に出向いて講座やワークショップを行う、NICの国際理解教育事業の1つです。外国紹介を通して異文化の理解を深める「異文化理解コース」と、貧困や教育、多様性など、世界や地域の現状について考える「チャレンジコース」があります。

ブラジル学校授業風景

この印刷物は古紙パルプを含む再生紙を使用しています。

隔月刊「ニック・ニュース」No.

394令和元年10月1日発行

●発行・編集

公益財団法人名古屋国際センター

本事業は、名古屋市の指定管理事業です。

〒450ー0001 

名古屋市中村区那古野一丁目47の1 

名古屋国際センタービル内 

TEL052・581・0100 

FAX052・571・4673

 

[email protected]  

  

https://www.nic-nagoya.or.jp/ 

●制作・デザイン 

神田印刷工業株式会社

Web

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特集

特集

 滞在先の言語や教育機関のレベル、また日本人学校・補習授業校の有無によって選択する学校が絞られてきます(下図参照)。たとえば、北米には日本人学校が4校しかないため、現地校またはインターナショナルスクールと補習授業校を選択することがほとんどですが、アジアに赴任する家庭の半数近くは日本人学校に通っています。 日本人学校の最近の傾向として、日本人と外国人の“ダブル”の子どもが増えており、学校によっては学年の2~3割程度を占めているそうです。現地の国際結婚の子どもたちの場合、学年相当の日本語力が備わっていていないこともあり、学校で日本語学習支援をする必要があるようです。2019年6月に制定された日本語教育推進法*1にも「海外における外国人等や在留邦人の子等に対する日本語教育の機会の拡充」が取り組むべき課題の一つとして盛り込まれています。

 日本駐在に伴い来日した家庭、海外駐在を終えた日本人家庭では、子どもに母国や海外と同様の教育を継続させたいと考え

る人も多くいます。こうした要望に答えているのがインターナショナルスクールです。今年4月に名古屋で3校目となる江西インターナショナルスクールが開校しました。 同校は名古屋市が公募した、旧江西小学校(西区)の土地と施設を活用した新たな教育施設として設置されました。同校の特色は「国際化に羽ばたく名古屋・愛知」の社会インフラとして、世界各国で受入可能な国際バカロレア(IB)に準拠したカリキュラムを採用していることです。 現在、小学部1年から6年に合計102名の児童が在籍し

ています。16名の教師が英語で授業を行います。また毎日1時間の日本語の授業があります。現在は小学部のみですが、今年中には中学部が開設され、2年以内に高等部設立認可の申請をする予定です。 同校に在籍する児童のうち3割以上が日本人です。海外帰国生や、海外駐在の可能性のある家庭の子ども、海外留学を予定している子どもなどで、将来、日本にとどまらず、グローバルに生きていくことを視野に入れている子どもたちとも言えそうです。

 今、海外で学ぶ日本につながりのある小中学生は84,253人(2018年度外務省調査)、一方日本で学ぶ外国につながりのある子どもたちは83,710人(2018年度文部科学省の学校基本調査)います。母国を離れて新しい環境の中で生活する子どもたちは年々増加しています。異国でどのような教育の場を選択するかは、彼らの未来に関わる重要な課題です。 今回の特集では、グローバル化に伴い移動する子どもたちの“学びの場”について取り上げます。

          

 海外赴任の増加に伴って、名古屋国際センターの海外児童生徒教育相談室には、現地でどのような学校に子どもを通わせたらよいかという相談が寄せられています。  日本人の海外における学校の選択肢としては、一般的には日本人学校、補習授業校、現地校、インターナショナルスクールがあります。           

 愛知県の日本語指導が必要な外国籍の児童生徒数は、全国で最も多く7,277名(2016年文部科学省調査)います。  今年4月の入管法の改正により、家族も帯同できる新たな在留資格の「特定技能2号」が創設されたことから、外国人の児童生徒数は一層の増加が見込まれます。 外国につながりのある子どもたちの多くは学校教育法第1条に定められた公立・私立の学校に通っています。彼らは日本語能力をはじめとする課題を抱えているため、教育現場ではさまざまな取り組みが国や自治体によって進められています。* (注)  一方、主に外国籍の子どもに対して、独自のカリキュラムでその国の言葉で指導する外国人学校があります。外国人学校の多くは各種学校もしくは学校教育法上認可されていない教育施設で、卒業しても日本の教育課程を修了したとみなされないことがあります。 *(注) 本誌参考(特集ページ)

 ・外国につながる子どもの教育(2017年8・9月号)      ・外国にルーツをもつ親と子の本音トーク(2019年4・5月号)

*1 日本語教育推進法:外国人に対して日本語教育を受ける機会の最大限の確保などを基本理念とし、日本語教育に関する様々な施策の推進を求めているもので、本年6月28日に公布・施行された。ここには海外における日本語教育の機会の充実もうたわれている。

 エジプトの日本人学校とインターナショナルスクール、日本の大学、大学院を卒業して日本の企業に就職しているアブデルガファ愛満さん(27歳)は父親がエジプト人、母親が日本人です。小学校4年生までは日本で育ち、5年生から中学1年の1学期までカイロの日本人

学校で学びました。その後、カイロに2つあるインターナショナルスクールの1つであるCAC(Cai ro American College)で中学、高校課程を修了して国

際バカロレア*2を取得、帰国子女枠の入試で早稲田大学理工学部に合格しました。修士まで進んで日本を代表する光学機器メーカーの開発本部に就職しました。中学でインターナショナルスクールへの転入を選択したのは、少しでも早く英語の授業に慣れるためでした。「日本人学校では、同級生の数が少なかったのと、部活で好きなサッカーができなかったことが残念でした」が、多様な学びの場で、グローバルな視点を培った愛満さんは、「英語力と異文化を受容する力が自分の強み」と話します。

*2 国際バカロレア(IB):1968年にスイスのジュネーブで設立された国際バカロレア機構が、3歳~19歳までの総合的な教育プログラムを開発して世界140以上の国・地域の、約5千の学校で提供している。日本の高校にあたるDP(ディプロマ プログラム)を終了した生徒が世界統一の卒業試験を受け、一定の成績を取ることで、大学進学のための国際バカロレアの修了資格(成績証明書)が授与される。

協力:(公財)海外子女教育振興財団

アイ マン

え にし

え にし

「多様な学びの場を選択」

           文部科学大臣から、日本の小・中・高等学校と同等の教育課程を有する旨の認定を受けている全日制の教育と施設で、世界50か国1地域に89校がある。学習指導要領に基づき、教科書も日本国内で使用されているものが用いられている。一般的に現地の日本人会等が主体となって設立し、日本人会や進出企業、保護者の代表などからなる学校運営委員会によって運営されている。 中学部卒業者は、日本の高等学校入学資格を、高等部卒業者は大学入学資格を得られる。

日本人学校

      その国の教育制度に準じて設立・運営されている学校で、その国の言語で授業が行われているのが一般的。

現地校

       現地の学校やインターナショナルスクール等に通学している日本人の子どもに対し、土曜日や放課後等を利用して日本の小中学校の一部の教科を日本語で授業を行う教育施設。国語が中心だが、施設によって算数(数学)、理科、社会なども日本国内で使用されている教科書を用いて行われている。日本人学校と同様、現地の日本人会等が設置運営主体となっている。

補習授業校

               所在国に設置された外国人学校で、一般的にインターナショナルスクール、アメリカンスクール等と呼ばれている。

インターナショナルスクール

▲ カイロ日本人学校正門

▲ CAC卒業式

移移移移移移移移移移動動動動動動動動移動移移移移移動移移移移動動動動動移移移移動動移移移動動移移移動動移動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動移移移移移移移移移移移移移移移移移移移移移移移 るするするするすすすすするるるすすすするるすすすするるるるるるるるるるすすすすすすすすすすすす もももどもどどどどもどももども子子子ど子ど子子ど子どど子ど子ど子子子子子子子子子子子子子子子 もももももももももももももどどどどどどどもももももももも子子子子子子子子子子子子子どど子 ももももももももももももももももももももどどどどどどどどどどどどどどどどどどどど子子子子子子子子子子子子子子子子子子子子子 ちちととちちちととたたちたたちたちたちちととととたちとたちちとととた ととととととととととちちちちちちちちちちちちたたたたたたたたたた場場場場場場のの場場場のの場場びびびびびののびののびの学学学び学学学びび学びび学学学学学学学学びびびびびのののののののののののの場場場場びびびびびののの場場のの学学 場場び学学学学学びびび 場場““ 場場””学学学 場場学び学 場場場場場場場場場場場場場場場場場場場場場場場ののののののののののののののびびびびびびびびびびびびびびびびびびび学学学学学学学学学学学学学学学学学学 ののののののの ””””“““学

移動する子どもたちと“学びの場”

▲ 江西インターナショナルスクール

▲学校案内パンフレット

世界で通用する教育カリキュラム ~インターナショナルスクール~

日本で学ぶ外国の子どもたち日本で学ぶ外国の子どもたち日日日日日日日本本日日本本本本本本本で本本でででで学学で学学学学学学学ぶぶ学学ぶぶぶぶぶぶぶ外ぶぶ外外外外国国外国国国国国国国国のの国国ののののの子の子子子子子子子子どどどどどどももももももたたたたたたたちちちちち日日日日日日日日日日日日日本本本本日日日日本本本本本本本本本本本ででで本本本本でででででででででで学学学学ででで学学学学学学学学学学学学ぶぶぶ学学学学ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ外外ぶぶぶぶ外外外外外外外国国国国外外国国国国国国国国国国国国ののの国国国国ののののののののの子子ののの子子子子子子子子子子子子子子子どどどどどどどどももももももももももももたたたたたたたたたたたたちちちちちちちちちち日日日日日日本本日日本本本本でで本本でででで学学でで学学学学ぶ学学ぶぶぶ外ぶぶ外外国国外国国国国の国国ののの子のの子子子子子子どどもももももたたたたちちちち日本で学ぶ外国の子どもたち日本で学ぶ外国の子どもたち

海外で学ぶ日本につながりのある子どもたち海外で学ぶ日本につながりのある子どもたち海海海海海海海外外海海外外外外外でで外外ででで学学学で学学学学学ぶぶ学ぶぶ日本本日本本本本本本本にに本本にににつつににつつつなつながががががりりりののりりののののああののああああるるああるる子子子子子子どど子子どどどもどももももたたももたたちたち海海海海海海海海海海海海海海外外外海海海海外外外外外外外外外外ででででで外外外外でででででででで学学学学学学ででで学学学学学学学学学ぶぶぶぶぶぶ学学学ぶぶぶぶぶぶ日日日日日日日本本本本日日日本本本本本本本本本本本にににに本本本本ににににににににつつつつににににつつつつつつななななななつつななななななががががががががががががりりりりりりりりりののののりりりりののののののののののあああああののののああああああああああるるるるるるああああるるるるるる子子子子子子子子子子どどど子子子子どどどどどどどどもももどどももももももももももたたたたたももももたたたたたたたちちちちちたたちちちちち海海海海海海外外海海外外外外でで外外でででで学でで学学学ぶぶ学ぶぶ日日本日日本本にに本ににににつつににつつつなつながががりりりりののりりののののああののああああるるあるる子子子ど子子どどもどももたたもたたたちちたちち海外で学ぶ日本につながりのある子どもたち海外で学ぶ日本につながりのある子どもたち

2019/10・11ニック・ニュース1 2019/10・11ニック・ニュース 2

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特集

特集

 1995年以降、来日する日系ブラジル人が急増したことに伴い、ブラジル学校が各地に設立されました。現在、愛知県には12校のブラジル学校があります。その1つ、エスコーラ・アレグリア・デ・サベール(EAS)豊田校には、幼稚園から高等部まで約220人の子どもたちが通っています。子どもたちの両親のどちらかまたは両方が日系ブラジル人です。授業はポルトガル語で行われ、英語、日

本語の授業もあります。EASは学校法人で、高等部終了後、日本及び世界の大学に進学することも可能です。いずれ帰国することを考えてブラジルの教育を選ぶ保護者や、子どもが日本の環境に馴染むまでの移行期間として同校を選ぶ保護者がいます。日本の学校に馴染めなかったり、いじめに遭ってしまった生徒が転校してくることもあります。 卒業後は、生徒の約9割は大学進学を希望しますが、実際に進学できるのはそのうちの3割程度だそうです。経済的な理由で、数年働いてお金を貯めてから大学に進んだり、通信制の大学を選ぶ生徒もいます。「教育は人生の選択肢を広げるので、生徒たちには全員大学を卒業してほしい。しっかり教育を受けることで、生徒たちそれぞれが将来に希望を持ってほしい」と、校長の岡本クリスチナさん(写真)は語ります。

 義務教育課程を終えていない外国人の子どもの選択の1つに夜間中学があります。夜間中学は、戦後の混乱で義務教育を修了できなかった人たちのために設置されました。現在は、年配の方や、不登校で十分に学べなかった人たちがいる一方、生徒の8割が日本に来て間もない外国人で、母国と日本の教育制度の違い(義務教育年数等)から高校入学資格を得られなかった学齢超過(日本の義務教育学齢を超えている)の子どもなど、中学卒業資格取得を目ざす人が通っています。  東海地域に夜間中学はありませんが、県が予算を補助し、(公財)愛知県教育・スポーツ振興財団が運営する「中学夜間学級(写真)」があり、名古屋市から推薦を受けた12名の教員がそこで教えています。9年の義務教育課程を修了していない人達を受け入れ、2年間で中学校卒業程度の学力をつける機会を提供しています。現在、2年次生は7か国の16名が在校し、その内13名が高校進学を希望しています。夜間学級は、限られた時間と人員で運営している

ため、夜間中学ほど日本語支援の体制が十分とは言えず、県やボランティアが運営する日本語教室に通いながら通学している人がほとんどです。日本語支援の面からも、国は各都道府県、政令指定都市に、2016年に制定された教育機会確保法*3に準じた夜間中学の設置を推奨しています。

 名古屋国際センターは、外国人の子どもや保護者のために、高校入試の仕組みや必要な準備について、情報提供する「進路ガイダンス」を毎年実施しています。8月に開催したガイダンスには127名の子どもと保護者の参加がありました。中学夜間学級に通う生徒や、学齢超過のため中学に在籍できず、ボランティア教室で学ぶ生徒たちもたくさん参加しました。その一人、モンゴル出身のバーヤンダシニヤムさんは、「勉強は楽しい。いろいろな国の友達ができるし、1年生と2年生が一緒に授業を受けているので教え合ったりできる」と夜間学級について話してくれました。

 生徒達に同行していた岡﨑正和先生は「様々な背景を持つ人々が集まる夜間学級は学び合いの場」と言います。

母国と同じ教育を ~ブラジル学校~

 帰国後の学校への編入学や進学に備えたい、ルーツである言葉や文化を学ばせたいと考える、日本で暮らす外国人家庭は、子どもを外国人学校に通わせています。

“高校に行きたい!”~夜間中学で学ぶ~

*3 教育機会確保法:不登校の子どもに、学校以外での多様な学びの場を提供することを目的として2016年12月に成立・公布された。民間のフリースクール(教科の選択などに生徒たちの自主性を重視する学習法で管理や評価は行わない教育施設)や公立の教育支援センターなどの確保と財政支援を国と自治体が行う。また戦後の混乱で義務教育を受けられなかった人や、最近増加している外国の生徒が通う夜間中学への就学機会の提供も盛り込まれた。1都道府県に最低1つの夜間中学の設置が推奨されている。

 国を超えて移動する子どもたちに途切れない教育を保障すること、そして学びの方法や機会を自ら選択できる機会を広げることはグローバル社会に欠かせない多様性への受容力、対応力を備えた子どもたちを育てることにつながります。多様な学びの場が求められる中、当センターも子どもたちや保護者への学びをサポートしていく活動に一層取り組んでいきます。

NICでは、海外及び日本国内での教育に関する情報提供・相談を行っていますので、ご利用ください。

<海外児童生徒教育相談>

毎週水・金・日曜日10:00~17:00予約制☎(052)581-0100

多様な学びの場を

“学び合い”の場

▲EAS 豊田校

 2019年10月12日、公益財団法人名古屋国際センター(NIC)は、設立35周年を迎えます。名古屋市を中心としたこの地域における外国人への利便を提供するとともに、日本人・外国人の相互理解を進めるために設立され、以来、外国人向けの相談事業、情報提供事業、日本語教育事業、地域における多文化共生まちづくり事業など、 時代に即した事業を、他の地域にも先駆けて展開してきました。 数多くのボランティアをはじめ関係機関、市民の皆様のご理解とご協力をいただいてきたおかげと、深く感謝いたします。ありがとうございます。 当センターが設立された当時は、名古屋市内の外国人人口は、約3万人でした。それが、2019年4月30日現在で、約8万6千人となり、3倍近くになっています。国籍や在住資格も多様化しています。 今年4月からは、新たな在留資格として、特定技能資格が創設され、労働力の担い手としても、ますます外国人が増えてくることが予想されます。 現在、外国人の名古屋市内の総人口に占める割合は、3.7%となり、30人に1人が外国人です。言葉や生活習慣も異なり、コミュニケーションもとりづらい中で、課題もますます多様化・複雑化してきています。外国人と日本人がともに、安心・安全で快適な生活を送るためには、何が大切なのか、当センターとして何をすべきなのか、地域の国際化の担い手として、しっかり検討していく必要があると考えています。35年の実績を踏まえ、今後とも、課題解決に向けて、諸事業に取り組んでまいります。皆様の一層のご理解とお力添えをお願いいたします。

公益財団法人名古屋国際センター 理事長 岩田 隆

NIC設立35周年を迎えてNIC設立35周年を迎えて

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特に目的があるわけではないけれど、ぶらっと来てみたら、気になることに出合える場所。このコーナーではNICライブラリーと、ライブラリーの本をご紹介します。NIC ライブラリー 名古屋国際センタービル 3階 9:00~19:00 月曜休館

多文化共生総合相談ワンストップセンター ~NIC情報サービスコーナーへ!~

 「名古屋市内で日本語を勉強できるところを知りたい」、「中国語で対応してくれる産婦人科を教えてほしい」、「海外にいる家族を呼び寄せるにはどうしたらいいか」、「ボランティアがしたい」など、情報サービスコーナーには、日々、さまざまな問い合わせが寄せられ、9言語(日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、ハングル、フィリピノ語、ベトナム語、ネパール語)で応じています。また、外国人住民が増加し、複雑化する相談に対応できるよう、NICでは行政相談、海外児童生徒教育相談、法律相談なども行っています。 来館者には、生活にかかる基本情報や各種手続きを掲載した冊子「名古屋生活ガイド」を同封した「外国人転入者向けウェルカムキット」や、多言語の観光パンフレットも配布しています。防災コー

ナーでは、災害への備えや災害時の行動などをやさしい日本語でわかりやすく伝えています。 「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置の一部を改正する法律」が4月に施行され、政府は都道府県と政令指定都市はじめ外国人が多数居住する市区町に交付金を出し、「多文化共生総合相談ワンストップセンター」の設置をすすめています。これは、外国人に対し、生活に関わる情報提供及び相談を行う一元的な窓口のことです。情報サービスコーナーも、名古屋市のワンストップセンターとしての役割を担っています。  NICでは、以前より多言語で情報提供・相談を行っていますが、関係機関や専門機関ともこれまで以上に連携を深め、ワンストップセンターとしての機能を充実させていきたいと考えています。困っている外国人の方にぜひNIC情報サービスコーナーをご案内ください。

 ネット環境やAI(人工知能)の進化で、自分の聞きたい声だけに耳を傾けることが容易になりました。自分で積極的に異なる考え方を知ろうとしないと、偏った情報をもとに様々な重要な判断をしてしまうことにもなりかねません。  今回紹介するのは、読んでいるうちにまるで自分がディベート会場で討論していると錯覚しそうな小説「ある晴れた夏の朝」です。出自が異なり継承する文化も価値観も多様な8人のアメリカ人高校生が、皆に戦争と平和についてもっと考えてほしいという共通の思いでつながり、原爆投下の是非を問うディベートを企画、実施したことを核とした物語です。  「戦争と人種差別は切り離すことができない」、「国民を一つにまとめ、戦意を盛り上げるために、人種差別ほど都合のいい材料はない」、「差別は偏見とも言い換えることができる」など、ディベートの中にたくさんのキーワードが出てきて、何が人々を戦争に駆り立て、非人間的な行為の是認

へと導くのか考えさせられます。  この小説は、1つの事を深く掘り下げてとことん考えることの大切さと、自分が見ているのはその一部であって全体ではないかもしれないという謙虚さを持てば、今まで見えていなかったことが見えてくることを教えてくれます。ディベートは勝敗ではなく過程にこそ意味があり、異なる考え方や価値観に触れることで人は成長します。そしてそれを許すことのできる社会は、誰もが臆することなく自分の意見を持ちながら、異なる意見にも耳を傾けられる、成熟した社会になるのだと感じました。

クイズ Q. 第二次世界大戦中に日系アメリカ人のみで編成されたアメリカ部隊はなんと呼ばれたか。

A. 第442連隊戦闘団

このコーナーでは、日ごろあまり表に出ることのないNICの事業やボランティアスタッフの活動などをご紹介します。みなさんの知らなかったNICのあれこれを見つけてみてください。

NIC情報サービスコーナー(3階) 広報情報課  ☎052-581-0100  [email protected]

聞きたい声、聞きたくない声

NIC “まるかるタウン” ナビ NIC “まるかるタウン” ナビ 「まるかる」な街ってどんな街?

絵本のひろば ~NICライブラリー 子どもまつり~ 絵本のひろば ~NICライブラリー 子どもまつり~ 世界の楽しい絵本がいっぱい!

「世界のいただきます」をつくってみよう! 「世界のいただきます」をつくってみよう! 食を通して多文化共生について考えました!

8月は名古屋市の「多文化共生推進月間」でした。     この時期にNICで行われた3つのイベントについてレポートします。

困ったことがあったら

●第1部 まるかる・ザ・ワールド! ~外国のお話を聞こう~  タパ カビタさん(ネパール出身)、テリー レマさん(タンザニア出身)、マ カム ロン ハーさん(ベトナム出身)の3名が、それぞれの母国の文化や暮らしについて紹介しました。各国のユニークなお話に、参加者は熱心に耳を傾けました。 ●第2部 もっと “まるかるタウン” なごや          ~外国人講師とお話ししよう~  参加者がグループに分かれ、講師を囲んで座談会。参加者から矢継ぎ早に繰り出される質問に対し、教育や医療、仕事など日本での暮らしの中で感じていることについて、講師の思いを聞くことができました。名古屋に暮らす外国人の生の声を聞くことで、多文化共生のために自分ができることを考えるきっかけとなりました。

 150か国以上、8万人を超える外国人が暮らすマルチカルチャー(まるかる)な街、名古屋。今回は、NIC地球市民教室(※)の講師として活躍中の3名のゲストをお招きし、母国の文化や日本での暮らしについてお話を伺いました。

 名古屋市とロサンゼルス市の姉妹都市提携60周年を記念し、カリフォルニアロールを作りました。それぞれに好みの食材を選び、世界の巻きずしをヒントにオリジナル巻きずしを作り、試食しました。味噌だれを使った“名古屋ロール”、エビ天をしゃちほこに見立てた“しゃちほこロール”、具たくさんの“とくもりロール”“満タンロール”など、ネーミングもユニークで、個性豊かな巻きずしができあがりました。子どもたちは「おいしい!」と大満足の様子でした。  参加者は、日本の巻きずしがアメリカに渡り、現地の文化と融合し親しまれていることを知り、多様な文化を受け入れることで、新たなものが生まれることのすばらしさを頭と舌で学びました。

 2日間で481人の親子が参加してくれました。8か国の外国人スタッフに絵本を読んでもらったり、各国の遊びを教えてもらい、笑顔あふれるイベントになりました。

▲防災コーナーで、避難情報や 非常持ち出し袋などについて掲示しています。

「ある晴れた夏の朝」   著:小手鞠るい

偕成社刊

▲情報サービスコーナーの入口に デジタルサイネージを設置し、 多言語でNIC事業を案内しています。

※NIC地球市民教室については、裏表紙に体験イベントの報告があります。あわせてご覧ください。

▲「やさしい日本語」すごろく▲絵本の読み聞かせ ▲ネパールの手遊び ▲ニジェールの遊びをみんなで一緒に

マ カム ロン ハーさんQ.ベトナムでは、バイクのことを何 と呼ぶでしょう?A.答えは、ホンダ。日本製のバイク  はベトナムで大人気です。

タンザニアの伝統的な衣装、カンガには100通りを超える着方があります。この日は、実際に参加者もカンガを試着しました。

テリー レマさん

ネパールの面積は、北海道の約1.8倍。この中に、独自の文化を持つ126もの民族が暮らしているんですよ。

タパ カビタさん

8/10 土

8/24 土

8/17 ・18 土 日

こんな巻きずしが

できたよ!

いただきます !

うまく巻けるかな?へえ!のりとご飯を

ひっくり返して巻くんだね!

2019/10・11ニック・ニュース5 2019/10・11ニック・ニュース 6

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 ハイチの会の設立は1986年、中野さんの幼稚園時代の恩師である本郷幸子シスターがカリブ海のハイチ共和国で始めた識字教室を支援することがきっかけでした。 1804年にフランスから独立して以来、ハイチでは不安定な社会状態が今なお続き、支援活動を行う村には水道・電気・燃料などの、インフラが整っていません。それがさらなる貧困を招き、今も支援を必要としています。 ハイチの人々が自立するためにはまず「教育」と「農業」の支援が必要と、中野さんを始め支援活動をする役員の皆さんは口々に熱く語ります。 同会は貧しさのため学校に行けない子どもたちに識字教育を行い、教育施設を作り、衛生教育、地域の人々の生活指導を行っています。 また、1日1食も食べられない子どもたちのため、給食支援に力を入れて10年計画で支援をしています。

 また、食糧不足を補うため、農園を建設しバナナやマンゴー、キャッサバなどの増産にも取り組んでいます。 2001年にはハイチの青年を日本に招致して、農業研修を行い、帰国した青年は地元住民と共にヤギを飼育する農園を始めました。現在は7haの農園になりましたが、毎年襲う自然災害、 日照りやハリケーンにより農園経営は厳しく、自給自足が出来るまでには至っていません。 しかし、バナナは支援している学校の給食として他の作物と共に提供できるようになりました。 井戸掘り技術の指導や通学路工事などインフラの整備も進めています。 活動する中で困難に直面することは多々あります。 昼間は気温が高くて農作業はできず、物を運ぶにも道路まではロバに乗せて運んだり、橋の無い川を裸足で渡らなければならず、思うように活動は進みません。 しかし、そんな環境のなかでも「ハイチの人々と共に生き、農業で今日のいのちを守り、教育で明日のハイチを育てたい」と考えています。 今後の課題は現地の後継者を育成すること、夢はハイチの人々の力で自立した生活が出来ることです。

途上国の現場で活躍する、地域の国際協力NPO/NGOリーダーにお話を伺います。

http://haitinokai.com/ハイチの会 Web

 名古屋市とロサンゼルス市は1959年4月に姉妹都市提携を結び、今年度60周年を迎えました。今回は、名古屋とロサンゼルスの交流事業についてご紹介します。

名古屋の象徴「シャチ」と、ロサンゼルスの象徴である「グリズリーベア」をイメージした姉妹都市提携60周年記念のロゴマークです。

名古屋姉妹友好都市協会の公式ウェブサイト・フェイスブックでは、姉妹友好都市にちなんだイベント情報などを発信しています。ぜひご覧ください。 http://nsca.gr.jp/ nagoya.sistercitiesWeb Facebook 検索名古屋姉妹友好都市協会の公式ウェブサイト・フェイスブックでは、姉妹友好都市にちなんだイベント情報などを発信しています。ぜひご覧ください。 http://nsca.gr.jp/ nagoya.sistercitiesWeb Facebook 検索

 7月15日に「海の日名古屋みなと祭」が開催されました。祭りのスタートを飾る「筏師一本乗り大会」(※)は、海面に浮かぶ不安定な丸太や角材の上を、名古屋港の「筏師」たちが軽快に曲乗りするなど高度な技を披露してくれる人気の行事であり、名古屋市無形民俗文化財にも指定されています。この大会に国際留学生会館(以下「ISC」)の留学生たちも毎年特別参加しています。今年の挑戦者のひとり、劉 冬媛さんにお話を伺いました。

 私は2016年に来日し、昨年4月よりISCで生活しています。ISCでは日本文化に触れる機会が数多くあります。昨年「筏師一本乗り大会」の参加者募集を見て、とても珍しい企画だったので大変興味を持ちました。しかし当時は大学院の入試を控えていたため、参加を断念しました。今年も同じ募集を目にして、今まで体験したことがない日本の伝統文化を堪能したいという強い思いから参加を希望しました。

 当日は私を含めて5名の留学生が参加しました。会場に到着したときには、すでに専門の職人の方々が練習していました。大きさや形が異なる木材の上を難なく乗りこなす熟練の

技に目を奪われると同時に、こんなことが自分にできるのだろうかと少し怖くなりました。初めて筏に乗った時は一瞬で海に落ちてしまい、自分でも何が起こったのかわからないほどでしたが、何度も諦めずに練習するうち、足腰の使い方やバランスのとり方が分かり、本番では30秒近く乗ることができて大感激でした。 筏師一本乗りの歴史は大変古く、江戸時代から続いており、今なおその伝統が引き継がれています。今回の体験で日本の古き良き時代の文化に触れることができて、私にとって思い出深い一日となりました。

国際留学生会館とは… NICが2001年から管理・運営している、名古屋市港区にある留学生専用の宿泊施設。居室90室のほか、研修室や和室、体育室などを備え、100名の留学生が生活できる。日本文化理解講座の開催や各種相談・情報提供、地域住民との交流などを行っている。

年4年ル

ヂェン デァ タイ ガオシン ラ本当に嬉しいです。(中国語)

真的太高兴了!

 日本語を習得するため昨年10月に来日し、名古屋の日本語学校で勉強に励んでいます。今回が5回目の来日となります。17歳の高校生の時に国際交流会に参加するため、初めて日本に来ました。その時のホームステイ先のお母さんが着付けの先生で、着物を着せてもらったのがきっかけとなって日本文化に興味を持ちました。その後も観光で3回来日し、その度に人々の勤労態度や工業製品のすばらしさに衝撃を受けました。 日本の留学生活を支えるため、和風レストランでアルバイトを始めましたが、畳敷きの部屋での給仕で膝の曲げ伸ばしが大変でした。またお客さんとの会話で、日本語が不自由なのに加えて敬語が使えないことでのストレスが重なり、苦労しました。来日当初で友人もいなかったため、心の支えになったのは、通話アプリを通してマレーシアにいるフィアンセと話をすることでした。今は友人の紹介で、ある日本語学校で先生をサポートするパートタイムのアルバイトをしています。日本語は

想像以上に難しいと感じています。敬語もそうですが、言葉に日本の文化や情緒が入っていて表現が独特というのがその理由です。 日本では、小学校から給食の準備や掃除を皆でやり、自分の役割を自覚して仕事を完成する、社会の一員としての責任を持つという教育を受けているので、社会に出ても効率的な仕事ができるのだと思います。これは本当に素晴らしいことで、日本のサービスは世界一だと思っています。 これからの目標は、日本語検定の1級を取得して、英中日の通訳の仕事に就くことです。そして将来的にはUN(国際連合)の同時通訳を目ざしています。

名古屋工業大学大学院工学研究科博士前期課程社会工学専攻

劉 冬媛さん(中国出身)リュウ  トウエン

(※)名古屋における筏師の歴史は大変古く、元和元年(1615年)尾張藩祖の徳川義直が木曽(長野県の南西部)を領有し、年貢として材木を納めさせたことから始まった。材木は、飛騨川、木曽川に流し、桑名または筏川を経由して、筏により名古屋へ運ばれた。一本のさおかぎで港内や堀川などで材木を巧みに操る筏師の技術の優劣は、材木商の興亡に大きな影響を与えたと言われている。

スー イェンサンさん(マレーシア出身)

日本のことばには日本の文化が入っている

この地域で暮らす外国人にスポットを当てて、ご紹介するコーナーです。

エクスプロアナゴヤ2019 名古屋市は今年3月に、ロサンゼルスにて名古屋市の観光魅力をアピールし、認知度向上を目ざすイベント「エクスプロアナゴヤ2019」を開催しました。名古屋の観光、ものづくり、食などのPR展示、伝統産業(有松絞、名古屋提灯など)の展示、抹茶の実演・提供、なごやめし(名古屋コーチン・えびせんべい・ういろう)の試食、サムライパフォーマンスを行い、ロサンゼルス市民、旅行業界・マスコミ関係者など約200名が来場しました。来場者は訪日旅行に関心がある方、一度は日本を訪れたことがある方が多く、東京・京都等の次の目的地としての名古屋の可能性を実感してもらいました。両市が姉妹都市であることを知らない方も多く、名古屋市について理解を深めてもらう良い機会となりました。

ロサンゼルス交歓高校生派遣・受入事業 姉妹都市についての理解を深めるとともに、ホームステイなどを通じて相互理解と友好親善を促進することを目的として、姉妹都市提携の翌年の1960年(昭和35年)よりほぼ毎年夏に派遣と受入を交互に実施しています。名古屋からロサンゼルスへ派遣された高校生は、翌年度にロサンゼルスから名古屋へ派遣される高校生をホームステイにより受け入れます。今年度は、7月にロサンゼルスより4名の高校生が来名し、体験入学やホームステイ、市役所訪問、歓迎交流会などに参加し、クラスメイトやホストファミリー、市民と交流を深めました。

~国際協力・ハイチ編~

ハイチの人々と共に生きる

テーマ : 農業・教育

ハイチの会 代表 中野 瑛子さんなか の  えい こ

「筏師一本乗りに挑戦!」~日本の文化と歴史を体験~

いかだ し

現場で現地の人々と衣食住を共にし、土に触れ、共に学ぶ事が大事。

リーダーズ・メッセージ

▲自習風景

▲エクスプロアナゴヤ2019

▲交歓高校生歓迎交流会

▲筏師一本乗り大会に挑戦した 留学生たち(右端が劉さん)

▲一本乗りに挑戦!(右端が劉さん)

▲学校給食

▲中央が中野さん

▲農園のバナナ畑

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日本語ボランティア研修 ~開かれた地域社会をめざして~

NICウェブサイト https://www.nic-nagoya.or.jp

第6回 お話を聞く会「外国人受入れ制度と現状」講師:鳥井 一平氏(移住者と連帯する全国ネットワーク) 多民族・多文化共生社会が進む日本。一緒に社会を担う外国人に対して、今後求められる政策について考えます。東海日本語ネットワーク(TNN)との共催。

10月12日(土)13:30~15:00名古屋国際センター 5階 第1会議室日本語ボランティアおよびその活動に興味のある方50人(当日先着)500円(TNN会員は無料)    不要交流協力課 ☎052-581-5689        [email protected]

日本語ボランティアシンポジウム2019「増え続ける外国人~どうなる?私たちの日本語支援~」

 午前の部は、日本語教室活動紹介ブースで交流します。午後の部では、第1部で神吉宇一氏(武蔵野大学院准教授・日本語教育学会副会長)による基調講演を行います。第2部は、「名古屋市内外国人に対する学習ニーズ調査」の報告と、調査員によるパネルトークを行います。 「日本の不思議」をテーマとした、学習者による写真展も同時に開催。東海日本語ネットワーク(TNN)との共催。

12月7日(土)10:30~16:30名古屋国際センター 別棟ホール日本語学習支援活動に携わる方、関心のある方200人(申込先着)   500円(TNN会員は300円)11月7日(木)10:00より11月28日(木)17:00まで、メール、FAX、ウェブサイト及び来館にて受付。定員に達し次第締切。来館の受付は9:00~17:00。交流協力課 ☎052-581-5689      FAX 052-581-5629        [email protected]

 グローバル人材に必要な3つの力「共感力」「思考力」「行動力」のうち、主に「行動力」を養う連続講座。地球の様々な課題に対し、自らのできることから、具体的な行動へと移すきっかけを作ります。自身のこれまでを振り返り、講師や他の参加者とのワークショップ等を通して、各々の活動に活かします。講師:辰野まどか氏(一般社団法人グローバル教育推進プロ   ジェクト 代表理事)

11月17日(日)、12月8日(日)13:00~17:00 ※両日ご参加ください。名古屋国際センター 4階 第2展示室ほか国際交流・国際協力・多文化共生等の課題に関心がある若者(15歳~35歳の方を優先)25人(申込先着)    無料10月15日(火)10:00より、メール、ウェブサイトで受付交流協力課 ☎052-581-5691        [email protected]

 外国人ボランティアによる外国語の絵本の読み聞かせです。絵本を通して外国の文化に触れることができます。

①10月13日(日) 14:00~14:30 英語②10月27日(日) 14:00~15:00 ハロウィン特別企画③11月 2日(土) 10:30~11:00 英語※④11月24日(日) 14:00~14:30 英語ほか名古屋国際センター 3階 ライブラリー※11月2日(土)は中村図書館(中村区中村町茶ノ木 25)で行います。各日30名(当日先着)    無料    不要広報情報課 ☎052-581-0100        [email protected]

●講演・セミナーなど●

名古屋国際センター(NIC)が行う催し・募集などの情報をお知らせするページです。

日時、内容などを変更する場合がありますので、予約不要のイベントでも、念のため事前にお問い合わせください。

メールでお申し込みの方へお願い/イベント名、開催日時、お名前、電話番号を必ずお知らせください。

外国語で楽しむ絵本の会

 中部地域在住の外国人による芸術作品(絵画、写真、工芸等)の展示を行います。外国人にとって、また日本人にとっても芸術を通じた交流の機会となっています。

10月29日(火)~11月3日(日・祝)10:00~19:00※オープニングセレモニーを10月29日(火)10:00か ら行います。※最終日11月3日(日・祝)は17:00まで名古屋国際センター 4階 第1~3展示室無料    不要交流協力課 ☎052-581-5691        [email protected]

第34回外国人芸術作品展(FAE34)

 平日のランチタイムを利用して、名古屋国際センターライブラリーで世界の言葉や文化に楽しく触れます。講師はNIC地球市民教室の講師です。*途中入退室可、昼食持参可

10月30日(水)12:15~13:15(ベトナム出身講師)11月27日(水)12:15~13:15(エクアドル出身講師)名古屋国際センター 3階 ライブラリー内交流スペース15名程度(申込先着)    無料10月2日(水)10:00より電話にて受付広報情報課 ☎052-581-0100

NICライブラリー「ランチタイムに世界を学ぼう!」

 外国人参加者及び日本人参加者が、名古屋の歴史と文化の足跡を巡ります。NIC Walking Guidesボランティアが案内します。今回のコースは名古屋港・築地地区。

11月23日(土・祝)10:00~13:00(9:45集合)  地下鉄名港線港区役所駅1番出口前外国人20人・日本人10人(先着)    無料10月26日(土)9:00より、メールで受付。氏名・国籍・電話番号・通訳希望の有無と言語を記入してください。定員に達し次第締切(今回より受付はメールのみ)。  [email protected]広報情報課 ☎052-581-0100

NIC国際交流ウォーキング

■イベントなど■

出会う!つながる!世界を変える!グローバルユースデー2020 参加団体募集

 プレゼン大会あり!交流タイムあり!社会人の先輩によるトークセッションあり!若者が主役となる「グローバルユースデー」(2月15日(土)実施)の参加団体を募集します。詳しくはウェブサイト掲載の募集要項をご確認ください。

下記①~②をいずれも満たす団体又はグループ①グローバルな視野で、地球や地域の課題解決に向け  て活動している東海地域の団体であること②15歳~35歳の若者が活動の中心であること  例)学生団体、高校の部活動、大学のゼミやサークル、 NGO/NPO、企業の社会貢献チーム等15組(選考)    無料10月8日(火)から12月8日(日)まで、メール、郵送または来館にて応募用紙を提出してください。(応募用紙はNICウェブサイトからダウンロードできます。)来館の受付は9:00~17:00(月曜休館)。交流協力課 ☎052-581-5691        [email protected]

昨年ノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドさんを描いたドキュメンタリー映画「ナディアの誓い-On Her Shoulders」をはじめ、世界各地で困難に直面する難民たちの不屈の姿が描かれた4作品(日本語・英語字幕)を上映します。国連UNHCR協会との共催。

10月13日(日)  11:30、14:30、17:3010月14日(月・祝)11:30、14:30、17:30上映作品の詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。

 https://unhcr.refugeefilm.org/2019/名古屋国際センター 別棟ホール各回180人(当日先着・各回45分前から整理券を配布)無料    不要国連UNHCR協会「UNHCR WILL2LIVE映画祭2019」事務局 ☎03-6427-7305(平日10:00~18:00)

グローバルユース塾

1位2位

3位4位5位6位7位8位名古屋市在住外国人総人口

名古屋市総人口

23,809

16,459

10,075

9,390

7,350

4,725

1,517

1,160

86,114

2,326,842

中 国韓国・朝鮮

ベ ト ナ ムフィリピンネ パ ー ルブ ラ ジ ルア メ リ カ台 湾

名古屋市在住外国人人口(国・地域別)

上位8か国(令和元年8月1日現在)

国・地域 人 数

編 集 後 記

 国際交流・国際協力・多文化共生をテーマに、NGO・NPO、企業、公的機関などおよそ80の団体が、ステージパフォーマンスやブースでの活動紹介を行う同フェスタ。NICは「やさしい日本語」や「世界寺子屋運動」について体験を通して楽しく学ぶブースを出展します。また、ワールドステージでは、様々な国出身の出演者が母国の歌や踊りを披露します。

10月12日(土)10:00~18:0010月13日(日)10:00~18:00(NICのワールドステージ出演は12日(土)14:10~14:40頃)「オアシス21」銀河の広場(東区東桜1-11-1)無料 不要

   http://www.world-collabo.jp/ワールド・コラボ・フェスタ実行委員会事務局((公財)愛知県国際交流協会内)☎052-961-8746 FAX 052-961-8045

ワールド・コラボ・フェスタ2019に ステージ出演・ブース出展します!

©RYOT Films ◀�映画「ナディアの誓い -On Her Shoulders」より

名古屋国際センターサポーター募集!NICの活動を支援していただくために、サポーター(賛助会員)を募集しています。みなさまのご協力をお待ちしています。

年会費 学生1,500円 個人5,000円 団体50,000円 ※会員期間:学生・個人(令和2年3月迄) 団体(入会月から1年間)

サポーター(賛助会員)になると・・・ ●NIC主催の講演会や交流会へのご優待をいたします。 ●隔月刊広報誌「ニック・ニュース」をお送りします。 ●月刊英語情報誌「ナゴヤ・カレンダー」をお送りします。(希望者のみ)入会記念品 ●来館にてお申込みいただいた方には、世界寺子屋運動フェアトレー ド製品の「ペンケース」または「カードケース」を差し上げます。 問総務課 ☎052-581-5674

団体賛助会員 7・8月更新団体㈻愛知学院、稲沢市役所、㈱第一ビルディング、㈱中京銀行、中京テレビ放送㈱、日本福祉大学、㈱フジトランスコーポレーション

(50音順)

 異国で学ぶ子どもたちは、苦労も多いけれど、社会に出るとそれが強味になるようです。これからはそんな子どもたちが増えて行きそうです。(晴)

11:30~

10月13日(日)

10月14日(月・祝)

14:30~ 17:30~

ナディアの誓い-On Her Shoulders

(95分)

ミッドナイト・トラベラー

(87分)

イージー・レッスン-児童婚を逃れて

(78分)

ナディアの誓い-On Her Shoulders

(95分)

ミッドナイト・トラベラー

(87分)

僕の帰る場所(98分)

kokusaicenter @kokusaicenter

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定員 費用 申込

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定員 費用申込

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場所対象定員申込

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2019/10・11ニック・ニュース9 2019/10・11ニック・ニュース 10

Page 7: ニックニュース10 11月号 - Nagoya International CenterNICあれこれ探検隊 NIC情報サービスコーナー ぶらりライブラリー 聞きたい声、聞きたくない声

NIC地球市民教室講師

ビーフ ニラガ(牛肉煮込み)  川﨑マリアさん(フィリピン出身)ビーフ ニラガ(牛

牛肉 (シチュー用、骨付きでも良い)生姜玉ねぎ、チンゲン菜、キャベツ、インゲン、 じゃがいもなどの野菜 ビーフブロス(出汁)

水サバ(バナナの一種)

塩コショウ

………… 300~400グラム ………………………………………… 20グラム(薄く切る)

………… 適量(食べやすい大きさに切る)……………………………………… 4カップ(またはコンソメキューブ2個と水4カップ)

…………………………………………………………… 4カップ……… 6本(トウモロコシ 2本でも良い)

皮をむいて3つに切る…………………………………………… 小さじ1杯(お好みで) …………………………………… 小さじ1/2杯(お好みで)

 私が来日した時は、外国人は今ほど多くなく、輸入食材を入手できるお店はありませんでした。日本食にまだ慣れることができず、寂しい思いをした時に思い出したのは母の料理でした。私は料理を作るのが得意ではありませんでしたが、そんな私でもやさしく作れたのがこのニラガでした、だって煮込むだけですもの。日本で材料が買えるし、栄養たっぷりのスープは心やからだも温まります。皆さん、ぜひ作ってみてください。

…………300~400グラム

① 牛肉をひと口大に切る。牛肉・生姜・玉ねぎ・塩・水とビーフブロスを鍋  に入れて、アクを取りながら柔らかくなるまで煮込む。圧力鍋を利用  しても良い。 ② 柔らかくなったら、じゃがいもとサバ(又はトウモロコシ)を入れて、  さらに柔らかくなるまで煮る。 ③ 残りの野菜を入れ、5分ぐらい煮込んで、塩で味を整え、お好みで  コショウを加える。

 フィリピンには、サバという種類のバナナがあります。日本にあるバナナとは違って、調理用で煮たり焼いたりする他に、料理の材料としても使います。時々、日本のスーパーマーケットでも見かけますが、これにはビタミンA,B,Cや食物繊維、鉄が含まれています。ほどよい甘味が肉の癖を取って美味しくします。ニラガは肉や野菜のエキスをたっぷり含んだスープ料理なので体力回復に最適です。牛肉のかわりに豚肉やオックステールも使います。食べる前にナンプラー(フィッシュソース)を少し加えるとさらに美味しくなるよ!

発見!体験!地球市民キャンパス    ~わたしのくらし みんなのみらい~

7月30日(火)に、「NIC地球市民教室」を体験するイベント「地球市民キャンパス」を開催しました。

第1部 「異文化理解コース」を体験しよう  NIC地球市民教室登録外国人講師・川﨑マリアさんから、出身国フィリピンの文化についてお話を聞きました。 世界のさまざまな国・地域の影響を受けたフィリピンの、食文化や学校、子どもたちの様子などをご紹介いただきました。

第2部 「チャレンジコース」にチャレンジ!  2つの分科会に分かれ、それぞれのテーマについてアクティビティを通して参加者が意見を出し合いながら考えました。 ●フェアトレード  “チョコレート”を題材に、児童労働や貧困、平和について考えました。そして解決の1つの方法である「フェアトレード」について学 びました。講師は、「NIC地球市民教室」チャレンジコース登録団体「名古屋をフェアトレード・タウンにしよう会」が務めました。

第3部 ふり返り  「SDGs(持続可能な開発目標)」を切り口に、分科会のテーマから“自分の暮らしや身近な事柄の中で、今起きていること”が、世界や未来につながっていることを知りました。そして「わたしのくらしみんなのみらい」のために「自分にできること」「誰かと一緒にできること」「誰かに任せること/任せるために自分がすること」を考え、発表しました。

【「NIC地球市民教室」についてのお問合せ】 交流協力課  ☎ 052-581-5691 [email protected]

▲ フィリピン文化のお話

▲ 貧困について考えました

報告

みなさんも学校で、グループで、      世界のこと、地域のこと、知って体験して、考えてみませんか?

 ●多文化共生   川﨑さんから、日本に来たきっかけや日本人とのコミュニケーションで 困ったことについて聞きました。 また、避難所を舞台にしたロールプ レイを行い、どうすれば誤解や摩擦を生まず、みんなが気持ちよく  過ごせるかについて考えました。

10・11 NO.394 2019

●ともくらスー イェンサンさん

●リーダーズアイハイチの会

●姉妹友好都市の広場 ロサンゼルス市●NIC PAGE●「発見!体験!地球市民キャンパス」報告●世界のレシピ「ビーフ ニラガ」

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裏表紙

●特集●NICあれこれ探検隊NIC情報サービスコーナー

●ぶらりライブラリー聞きたい声、聞きたくない声

●NICレポート8月開催のNICイベント報告

●国際留学生会館からリュウ トウエンさん(中国出身)

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https://www.nic-nagoya.or.jp/

(中央) ブラジル学校 教室入口(右上) 中学夜間学級授業

(右下) カイロ日本人学校 エジプト人講師との交流

(中央) ブラジル学校 教室入口(右上) 中学夜間学級授業

(右下) カイロ日本人学校 エジプト人講師との交流 カイロ日本人学校 書道教室 カイロ日本人学校 書道教室

なごや 国際交流通信 隔月刊ニック・ニュース

愛称はニック(NIC)です

「NIC地球市民教室」とは? 外国人講師やNIC職員などが学校や地域に出向いて講座やワークショップを行う、NICの国際理解教育事業の1つです。外国紹介を通して異文化の理解を深める「異文化理解コース」と、貧困や教育、多様性など、世界や地域の現状について考える「チャレンジコース」があります。

ブラジル学校授業風景

この印刷物は古紙パルプを含む再生紙を使用しています。

隔月刊「ニック・ニュース」No.

394令和元年10月1日発行

●発行・編集

公益財団法人名古屋国際センター

本事業は、名古屋市の指定管理事業です。

〒450ー0001 

名古屋市中村区那古野一丁目47の1 

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[email protected]  

  

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