Atlassian Jira - не только тасктрекер / Анна Котова (Mail.Ru)
「IBM Rational ClearQuest」から「Atlassian JIRA」への移行紹介
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Transcript of 「IBM Rational ClearQuest」から「Atlassian JIRA」への移行紹介
IBM ClearQuestからJIRAへ アトラシアン製品のご紹介
プロジェクト管理ツール JIRA
本日のアジェンダ
・事例紹介 ・ツール選定の要員 ・お客様の課題 ・なぜ?アトラシアン“JIRA”は、選ばれたのか? ・IBM ClearQuestのデータは、JIRAにきちんと移行できるのか? ・どのように精査したのか? ・データ移行における問題点とどのように対応したのか? ・スケジュール ・移行費用と役割 ・どのように移行したのか? ・データ移行における問題点 ・効果的な移行方法 ・JIRAへ移行した結果
事例紹介
リックソフトがIBM ClearQuestからJIRAへの移行をお手伝いしたお客様
製造業A社様
デジタルカメラ分野、製品、サービス
グラフィック分野、製品、サービス
製造業B社様
プリンター、複合機、ドキュメントソリューション
A社様の移行対象情報
製品 Rational ClearQuest 7.2
プロジェクト数 約100
DB数 約200(スキーマ、データ)
DBサイズ 約170GB
データ レコード数 約5万件、添付ファイル数 約3万件
ユーザー 約2000件
スキーマ フィールド 約8000件、画面 約100件、ワークフロー 約100件、権限など
データ レコード(履歴、監査証跡を含む) 約5万件、 添付ファイル 約3万件
ツール選定の要因 なぜアトラシアンは選ばれたのか?
お客様がツール選定で問題としていたこと。
ライセンスコスト
CQ同時接続とJIRAの新規ライセンスコストの比較
CQは約100ユーザーでライセンス更新費用で約1500万円
JIRAは2000ユーザーの新規ライセンス費用で約200万円
JIRAの2000ユーザーの更新ライセンス費用は約100万円
約7分の1
ユーザ評価、本当にデータ移行はできるか?
お客様で1ヶ月にわたりJIRA評価を実施
評価方法
CQの本番データをJIRAへデモ移行した環境を利用
管理者、ユーザーを約20人ほど選定
ユースケースごとに50~100評価項目を用意
問題となった項目は弊社ヘルプデスクへ問い合わせ、対応策を提示
セキュリティ対策で以下のプラグインを導入 CustomUserPickers
https://marketplace.atlassian.com/plugins/ru.mail.jira.plugins.userpickers
JIRA6.2から標準機能
https://jira.atlassian.com/browse/JRA-7659
移行プラン
期間
約7ヶ月
工程
JIRA構築、CQ調査・分析、CQ-JIRA設計、CQ-JIRAリハーサル移行、CQ-JIRA本番データ移行
本番データ移行については
約3ヶ月間で約3~5プロジェクト/ 日 で段階的に移行
移行作業における制約事項
CQ、JIRAのシステム停止不可
JIRAは本番データ移行の3ヶ月前から新規プロジェクトを稼動
CQの移行対象プロジェクトは本番データ移行の直前まで利用
全体スケジュール
XXXX年
X月 X月 X月 X月 X月 X月 X月 X月 X月
JIRA構築
CQ-JIRA本番データ移行
CQ⇒JIRA設計
CQ-JIRAリハーサルデータ移行
移行ツール開発
JIRA評価
CQ-JIRAデモ移行
弊社作業
お客様作業
CQ調査・分析
CQ稼動停止
プロジェクト管理はJIRAで https://marketplace.atlassian.com/plugins/jp.ricksoft.plugins.wbsgantt-for-jira
作業費用(工数)をどう削減したか?
移行費用に関して 当初の計画
移行対象プロジェクト 300
本番データ移行 300プロジェクト×2.0時間=600時間÷8時間=75.00人日
CQ 調査・分析 300プロジェクト×2.5時間=700時間÷8時間=93.75人日
合計 約 168.75人日
実際の計画
移行対象プロジェクト 300 ⇒ 100
本番データ移行 100プロジェクト×2.0時間=200時間÷8時間=25.00人日
CQ 調査・分析 0人日 ⇒CQ仕様書を自動生成する移行ツールで対応
合計 約25.00人日
約7分の1
役割分担
更なる費用削減を目的に役割分担の変更
当初の計画
リックソフト 本番データ移行 100プロジェクト×2.0時間=200時間÷8時間=25人日
実際の計画
リックソフト⇒お客さま 本番データ移行 10人日
リックソフト 移行ツールを開発して自動化
ミスが発生しないよう考慮した移行ツールの提供
作業者のスキルレベルを選ばずに実施できる移行ツールと手順書の提供
約2分の1
どうやって移行したのか?
CQスキーマ エクスポート
CQユーザーグループ エクスポート
CQデータ エクスポート
CQスキーマ 仕様書生成
JIRAスキーマ 仕様書生成
JIRAデータ 変換
JIRAユーザーグループ 仕様書生成
JIRAスキーマ インポート
JIRAデータ インポート
JIRAユーザーグループ インポート
標準機能
移行ツール機能
CQ-JIRAデータ 比較
ユーザーグループはデータ移行の直前に 一回だけ実施
スキーマ、データ、比較は プロジェクトごとに実施
JIRAユーザー、グループ仕様書 生成ツール
JIRAのユーザー、グループ仕様書とそれを一括で登録する機能
ClearQuest ユーザー管理からCQのユーザー、グループ情報を出力
出力した情報をExcelに記載してJIRAのユーザー、グループ仕様書として用意
仕様書からJelly Tag(xml)を出力、JIRA標準機能のJelly Runnerから一括で登録
https://confluence.atlassian.com/display/JIRA/Jelly+Tags
CQ スキーマ仕様書 生成ツール
CQスキーマ定義からスキーマ仕様書を生成する機能
ClearQuest Designerからスキーマ情報をXSDファイルで出力
出力ファイルをJavaバッチでCQスキーマ仕様書としてExcelファイルで出力
CQスキーマ
フィールド、フォーム、動作、状態、アクション
run.bat --stepId generate --configName schema-setting.xml –SchemaName=ALM -DrecordType=Defect
JIRA スキーマ仕様書 生成ツール
CQスキーマ仕様書からJIRAスキーマ仕様書を生成する機能
CQスキーマ仕様書をExcel VBAでJIRAスキーマ仕様書に変換してExcelで出力
変換処理でのフィールドタイプ変換ルール、ラベル名の名寄せルールが設定可能
JIRAスキーマ仕様書はJIRAへ登録できるようにJIRAスキーマ定義(xml)に変換して出力
JIRAスキーマ
フィールド、画面、ワークフロー、権限、通知
JIRA スキーマ定義 インポートプラグイン
JIRAにスキーマを登録する機能
JIRA管理画面からJIRAスキーマ定義(xml)をアップロードして自動的にフィールド、画面、ワークフロー、権限、通知を登録
Zipファイルに対応により、一度に大量のプロジェクト、スキーマの生成が可能
JIRA インポートデータ 変換ツール
JIRAでインポート可能なデータ(csv)に変換する機能
ClearQuestクライアントからCSVでレコード、添付ファイル情報などをエクスポート
後述のJIRA標準のJIRA Importers pluginで取り込めるようにファイル結合、データ編集、 構成ファイルも生成(CSVファイルのカラムとJIRAフィールドとのマッピングなど)
インポート前のデータチェックを実施
ユーザー値のアカウントチェック、フィールド存在チェック、日付チェックなど
run.bat --stepId generate --configName generate-setting.xml -DrecordType=Defect 2行目 フィールドに正しい日付が指定されていません。[ フィールド名 : 'Due Date' フィールド値 : [2013/11/11 12:00] 日付フォーマット : yyyy-MM-dd HH:mm:ss] 2行目 フィールドに許可された値が指定されていません。[ フィールド名 : 'Assignee' フィールド値 : [testuser1] ] フィールドが存在しません。[ フィールド名 : '複数ユーザー ピッカー2' ] フィールドが存在しません。[ フィールド名 : '改行リスト' ] フィールドが存在しません。[ フィールド名 : 'project.name' ] フィールドが存在しません。[ フィールド名 : 'project.key' ] フィールドが存在しません。[ フィールド名 : '履歴' ] 3行目 フィールドに正しい日付が指定されていません。[ フィールド名 : 'Due Date' フィールド値 : [2013/11/11 12:00] 日付フォーマット : yyyy-MM-dd HH:mm:ss]
JIRA Importers plugin
JIRA標準のCSVファイルをインポートして課題を登録する機能 https://confluence.atlassian.com/display/JIRA/Importing+Data+from+CSV
課題と添付ファイルのリンクも可能で、添付ファイルの実体はJIRAサーバーに予め配置
前述の構成ファイルにより手動となるフィールドマッピング設定は必要なし
ディスク容量節約、パフォーマンス向上を目的に、課題への添付ファイルのリンク処理をCOPY⇒MOVEへ修正。
CQ-JIRAデータ比較ツール
移行後にCQとJIRAで課題件数、添付ファイル件数、データ内容を比較する機能 CQ,JIRAの課題、添付ファイル情報をそれぞれシートへ出力。違う箇所のみが一目でわかるシート
CQはコマンドAPI、JIRAはREST APIによりデータ取得
http://circe.univ-fcomte.fr/Docs/RationalRose/Rational%20ClearQuest/Documentation/ClearQuestAPIReference.pdf
https://docs.atlassian.com/jira/REST/latest/
CQ
JIRA
データ移行における問題点
フィールドタイプの問題
フィールド数増加の問題
添付ファイル名のブランク問題
CQデータエクスポートでクラッシュ問題
フィールドタイプの問題
問題点
CQにはシステムフィールドという概念がなく、 JIRAのシステムフィールドへのマッピング調整に時間がかかった
JIRAの担当者、報告者、優先度、解決状況はどれにあたるのか?
CQではユーザーを登録するフィールドが編集可能な選択フィールドとなっている。
解決策
スキーマ調査・分析、データ分析を入念に行い、お客様と調整を実施
プロジェクトによってはシステムフィールドは使わずに、CQの時と同様にカスタムフィールドの選択リストやテキストで対応
フィールド数増加の問題
問題点
プロジェクトごとにフィールド名は同じだが、 タイプやラベルが違うフィールドが多数、その逆もあり
このままJIRAへ移行すると約8000フィールドになる
JIRAの管理画面の表示に50秒ほどかかる
解決策
命名規則を設けた
フィールド名=<JIRAフィールドタイプ>_<CQフィールド名>
フィールド翻訳=<CQフィールドラベル名>
効果
8000⇒400フィールドへ縮小
JIRAの管理画面の表示が50秒⇒3秒へ改善
添付ファイル名にブランク問題
問題点
添付ファイル名にブランクが含まれていると課題にリンクされない
JIRA Importer pluginのバグ https://ecosystem.atlassian.net/browse/JIM-957
解決策
弊社でプラグインを修正
CQデータエクスポートでクラッシュ
問題点
ClearQuestクライアントからデータをプロジェクト単位にエクスポートする必要があったが、稀に途中でクライアントがクラッシュ
リハーサル実施中に問題となった。
解決策
IBM問合せや、弊社でも調査を実施
ClearQuestクライアントに対してパラメータを調整することで 問題が発生しなくなった。
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21303648
-Dsun.java2d.d3d=false
-Dsun.java2d.noddraw=true
移行のための推奨作業
早期 デモ移行の実施 お客様の評価前のタイミングで実施、そのまま移行したものを評価で利用
不完全でもよいので本番データを利用
効果 お客様にとって実際に利用しているデータなので、移行後イメージがわかり易く、 評価がしやすい
お客様の会社固有の課題が見えてくる
移行リハーサルの繰り返し実施 移行手順、設計に対する改善をJIRA設計~本番移行の直前までにできる限り繰り返す
本番データだけでなく、環境も本番に限りなく近く
作業者は熟練者だけでなく、経験が少ない新人にもやってもらう
効果 移行手順と移行時間が適切なものに改善された為、 本番データ移行では、問題の発生率が大幅に変わります
JIRAへ移行した結果
効果
移行プロジェクト 移行におけるコストの大幅な削減と期限の厳守にという目標を達成
利用者 画面表示、検索レスポンスがJIRAでは大きく改善
直感的なユーザーインターフェースが高評価
運用者 画面の設定で管理でき、今までよりも運用が楽
特にフックスクリプトの運用がなくなったことで
今後の展望 評価されたことでお客様はJIRAの全社展開を決定されました
お客様の環境にはCQ以外にも課題管理システムがいくつか存在しており、JIRAへ移行を実施する予定です。
JIRAへ移行した結果
1500万
移行 + 新規ライセンス = 1200万円
1000万 + 200万
ライセンス更新 = 1500万円
1年間では…….
JIRAへ移行した結果
1500万 1500万 1500万
移行 + 新規ライセンス + ライセンス更新 x 2 = 1400万円
1000万 + 200万 100万 100万
ライセンス更新 x 3年 = 4500万円
3年間になると…….
最後に・・・
移行ツールの必要性
CQでは大規模なプロジェクト運用をされているお客様が多く、 プロジェクト数なども多いので、移行ツールがなければ コストや人的リソースの削減が重要とされる中での移行は 難しいと思います。
CQからの移行は移行ツールが効果的で1番のメリットは 作業者を選ばずに計画的に実施できることです。