IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM...

12
© 2009 IBM Corporation IBM における オープンテクノロジーへの取り組み Dec. 11, 2009 日本アイ・ビー・エム株式会社 Linux/OSS エバンジェリスト 中井 悦司 © 2009 IBM Corporation Linux/OSS Support Center, IBM Japan 2 目次 OSS の市場動向 IBM のオープンテクノロジーへの取り組み エンタープライズクラウドへの展望 IBMIBM ロゴ、ibm.comSystem zPower SystemsSystem x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標で す。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧く ださい。 ●Intel Intel Corporationまたは子会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。●Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標で す。●UNIXThe Open Groupの米国およびその他の国における登録商標です。

Transcript of IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM...

Page 1: IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM ロゴ、ibm.com、System z、Power Systems、System x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational

© 2009 IBM Corporation

IBM におけるオープンテクノロジーへの取り組み

Dec. 11, 2009

日本アイ・ビー・エム株式会社Linux/OSS エバンジェリスト中井悦司

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

2

目次

OSS の市場動向

IBM のオープンテクノロジーへの取り組み

エンタープライズクラウドへの展望

●IBM、IBM ロゴ、ibm.com、System z、Power Systems、System x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。 ●Intel は Intel Corporationまたは子会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。●Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標です。●UNIXはThe Open Groupの米国およびその他の国における登録商標です。

Page 2: IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM ロゴ、ibm.com、System z、Power Systems、System x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

3

OSS の市場動向OSS の市場動向

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

4

日本のお客様は商用 SW と OSS を混在で活用していますこのページは配布しておりません。

Page 3: IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM ロゴ、ibm.com、System z、Power Systems、System x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

5

Linux の成功が企業システムでの OSS 採用を牽引していますこのページは配布しておりません。

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

6

不安は期待の裏返しです。実力のあるパートナーとの連携が、不安をメリットに転換する鍵になります。

このページは配布しておりません。

Page 4: IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM ロゴ、ibm.com、System z、Power Systems、System x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

7

IBM のオープンテクノロジーへの取り組み

IBM のオープンテクノロジーへの取り組み

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

8

IBM のオープンテクノロジーへの 3 つの取り組み

コミュニティコミュニティ技術の革新技術の革新

オープンオープンアーキテクチャーアーキテクチャー

オープンオープンスタンダードスタンダード《オープンソースソフトウェアとの親和性》

ミッションクリティカル・システムで求められる信頼性、高性能を提供する IBM 製品と OSS を組み合わせての活用。

《オープンアーキテクチャーの採用》

プラットホームニュートラルな環境により、ビジネス要求とワークロードに応じた、最適なプラットフォームの提供。

《オープンスタンダードの推進》

異なるシステム間のスムーズな接続と、ソフトウェア間でのデータの受け渡し。

オープンテクノロジーへの取り組みにより、コミュニティ技術と独自技術のコラボレーションによるイノベーションを実現することが、IBM の基本方針の 1 つです。

オープンソースオープンソースソフトウェアソフトウェア

Page 5: IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM ロゴ、ibm.com、System z、Power Systems、System x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

9

Linux ビジネスの第一人者である Red Hat 社と 10 年に渡る協力関係の下、IBM はオープンテクノロジーによる技術革新を実現。

http://press.redhat.com/2009/02/18/red-hat-and-ibm-celebrate-10-years-of-global-partnership/

『Linux を活用して新たなテクノロジーを生み出す大規模なコラボレーションをリードする IBM と Red Hat へ賛辞を贈ります。』 (The Linux Foundation, Jim Zemlin)

Red Hat と IBM の協業の主な成果►オープン・スタンダードの推進

► TPC-C ベンチマーク価格性能比の世界記録

►全ての IBM サーバーでの RHEL のサポート

► Linux デスクトップ・ソリューションの提供

► Linux システムのセキュリティの向上

► Realtime Linux カーネルの開発

US Navy システムでの Realtime Linux ソリューションにより、Red Hat Innovator of the Year 2008 を受賞しました。

http://press.redhat.com/2008/06/26/red-hat-innovator-of-the-year-2008/

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

10

IBM は、お客様のビジネスに合わせた Linux プラットホームを選択いただける唯一の HW ベンダーです。

専用 OS のミッションクリティカル対応技術

目的・用途に合わせて Linux のプラットホームを選択可能

汎用 OSオープンな移植性の高さ

+各種サーバーメリットの活用

ミッションクリティカル x86 サーバーIBM System x

第4世代X アーキテクチャーによるIBM 独自の信頼性、可用性、拡張性、管理性

完全性の追求IBM System z

レガシー系、オープン系をすべて集約できる超ハイブリッド・仮想化サーバー

真のオープン統合システムIBM BladeCenter

二重化構造による耐障害性とマルチアーキテクチャー対応

ビジネスを支える信頼性と柔軟性IBM Power Systems

様々なビジネス要件に対応するメインフレーム譲りの仮想化機能と堅牢性

®

®

TM

®

Page 6: IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM ロゴ、ibm.com、System z、Power Systems、System x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

11

企業トップクラスの Linux 開発貢献により、基幹系システムで安心して Linux を採用いただける高品質なサポートを提供。

Linux カーネルへの貢献者リスト (2005-2008 Total)

http://www.linuxfoundation.org/publications/Who_Writes_Linux.pdf2008年3月発表

← 個人開発者

← 不明・その他

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

12

オープンテクノロジーの推進に向け、多数の特許を開放

オープンスタンダードを支援するための特許権の不行使に関する最大規模の公約

http://www-06.ibm.com/jp/press/20070712001.html

※具体的な特許のリストはこちらから参照できます。http://www-03.ibm.com/linux/opensource/isplist.shtml

ソフトウェアの相互運用性を確保するための 150 以上の標準に関わる知的財産を誰でも永続的に利用できる公約を発表。

2007年7月12日発表

Page 7: IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM ロゴ、ibm.com、System z、Power Systems、System x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

13

IBM はさまざまなオープンソースにも多大な貢献を継続

1000 名以上の IBM 開発者がオープンソース・プロジェクトに貢献

IBM は、80 以上のオープンソース・プロジェクトをリード

1999 - 2003IBM Linux Technology Center 設立

Linux のスケーラビリティ向上と信頼性向上に貢献 : 8-way 以上のスケーリング、ストレステスト、ドキュメンテーション

OSDL (現 Linux Foundation) の設立メンバー

IBM 社内でのオープンソース開発モデル(バザールモデル)の利用

Apache プロジェクトをリード : Xerces (XML4J), Xalan, SOAP , Web Services (WSIF and WSIL), Pluto (Portlet API), WSRP4J (Remote Portal)

Eclipse Consortium を設立、Eclipse プロジェクトをリード : GEF, EMF, XSD, Hyades, Visual Editor, AspectJ, Equinox rich client

2004 - 2005Novel/SUSE との協業によるセキュリティ認証(EAL4+, COE)の取得

Eclipse Foundation, Inc 独立に貢献: UML2, Voice Tools, Aperi,

COSMOS, Ajax Tools Platform

Globus Toolkit 4 のWS-I 認定

500 の特許をオープンソースに開放

Zend PHP との協業

Apache プロジェクトへの貢献- Derby データベースの開発と提供-音声認識機能の提供- Geronimo J2EE プロジェクトのサポート

- Gluecode の買収によるオープンソーススキルの獲得

2006 - 2008Eclipse Aperi プロジェクトの設立メンバー

Open AJAX Initiative をリード

Apache Tuscany プロジェクト、Pecl PHP SOA をリード

Firefox にユーザー補助 (アクセシビリティ) コードを寄贈

Eclipse Higgins に個人情報管理コードを寄贈

Eclipse Open Healthcare Framework (OHF) に医療情報管理コードを寄贈

Darwin Information Typing Architecture (DITA) をコミュニティに寄贈

Apache Lucene プロジェクトへの貢献とOmniFind Yahoo! Edition の発表

OpenOffice.orgに参加、ODF の推進

OpenVirtualizationFormat (OVF) 策定への参加と Xen プロジェクトへの貢献

http://www.ibm.com/developerworks/views/linux/projects.jsp

IBM は、150 以上のオープンソース・プロジェクトに貢献

Linux のエンタープライズ対応

Web2.0 / デスクトップ / 仮想化への貢献

IBM テクノロジーのオープン化

IBM 技術者によるOSS 開発サポート

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

14

KVM の開発に関わる主な企業

# cd linux/kernel/git/stable/linux-2.6-stable# git log -p -M virt/kvm arch/x86/kvm arch/s390/kvm arch/powerpc/kvm ¥arch/ia64/kvm drivers/s390/kvm | gitdm -d -u -s -a

企業名 変更数 全体割合

Red Hat 352 31.8%

Intel 155 14.0%

IBM 149 13.5%

Qumranet 143 12.9%

AMD 97 8.8%

企業名 変更行数 全体割合

Qumranet 18948 29.5%

Intel 18041 28.1%

IBM 11528 18.0%

Red Hat 9384 14.6%

AMD 1815 2.8%

Red Hat / Qumranet / IBM の 3 社で KVM のソースコードの 50% 以上を開発

(2009/09/17 の実施結果)

⇒ Linux カーネルのソースコードに含まれる KVM 関連部分のプログラマー名を抽出して、所属企業別に集計

Page 8: IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM ロゴ、ibm.com、System z、Power Systems、System x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

15

• QEMU のコード品質向上• ppc / s390 へのポーティング• NUMA / SMP 最適化•パフォーマンスの向上•オープン・システム管理機能の統合• Live Migration 機能etc…

IBM のオープン仮想化技術への取り組み

IBM は、x86 仮想化技術のコミュニティモデルを推進

IBM Linux Technology Center のエンジニアを中心に KVM 開発に貢献

・ 40 年以上に渡る仮想化ハイパーバイザー開発の経験を活用・ エンタープライズ・システムでの活用に向けた KVM の改善

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

16

プラットホーム・ニュートラルな仮想化をめざす KVM

さまざまなアーキテクチャーのソースコードが公開されています。

(*) x86 サーバー以外での KVM の利用は、現在は、IBM の正式サポート対象ではありません。

KVM はマルチ・アーキテクチャー対応済み

http://avikivity.blogspot.com/2008/05/comparing-code-size.html

Page 9: IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM ロゴ、ibm.com、System z、Power Systems、System x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

17

エンタープライズクラウドへの展望

エンタープライズクラウドへの展望

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

18

仮想化技術の活用による、運用管理コスト削減への期待

投資額(M$) 導入台数

電力・空調コスト

サーバー運用管理コスト

新規サーバー投資額

世界市場におけるサーバー投資額~電力・空調およびサーバー運用管理コストの推移~

出典 IDC: Directions 2009, Transforming the Datacenter: Consolidation, Pervasive Virtualization and Energy Optimization, March 2009

Page 10: IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM ロゴ、ibm.com、System z、Power Systems、System x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

19

サーバー仮想化技術は、新たなデータセンター・アーキテクチャとしてのクラウド・コンピューティングに応用され始めました。

クラウドは「仮想化」だけでなく「標準化」、「自動化」を進めていくことで“ユーザーの利便性”“トータルコスト削減”の実現し高めていくことができますIBMは3つの技術要素を提供しお客様のクラウド構築をご支援いたします

=

IBM IBM クラウド・コンピューティングクラウド・コンピューティング

コスト削減コスト削減

物理リソースを仮想化することで、管理を下位レイヤー内に分離します

仮想化 + +標準化 自動化

サーバー構築等のサービスをメニュー化することでユーザーの利便性、IT部門の管理性を向上させます

サービス申請から提供までを自動化してスピードアップし、同時に省力化を図ります

利便性向上利便性向上

システムを「作る」から「使う」の発想へ転換

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

20

マルチプラットホーム仮想サーバーの《自動販売機》を実現するIBM のクラウド技術

IBM 社内のソフトウェア開発・検証プロジェクトで活用中のプライベート・クラウド環境

~ RC2 / Research Compute Cloud ~

Web ポータルでリクエストすると、承認プロセスとプロビジョニングを自動で実行

マルチプラットホームの仮想サーバー・イメージを提供

開発に必要なミドルウェアをセットで提供

Page 11: IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM ロゴ、ibm.com、System z、Power Systems、System x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

21

エンタープライズクラウドの実現に向けて

•敏捷性 –迅速な展開, 自動化, …•堅牢性 –可用性, 災害対策, …•セキュリティー –監視、個人情報保護…•グリーン –低エネルギー, 低環境負荷, …• TCO 削減 –運用・電源・設置コスト削減, …

ミッション・クリティカルな

トランザクション

可用性、堅牢性、保全性

高いセキュリティー要件

サービスモデル

従量課金

どこからでもアクセス可能

スケーラブル、共有可能

エンタープライズデータセンター

Web 中心のクラウド

プラットホームニュートラルなクラウド技術で

エンタープライズシステムを構築

エンタープライズクラウド

パブリック・クラウド

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

22

今日から始める KVM ~ Linux at IBM・KVM 技術情報~

http://ibm.com/jp/linux/

RHEL5.4 で KVM を利用する際は、必読のガイドです。

Page 12: IBM における オープンテクノロジーへの取り組み - …IBM、IBM ロゴ、ibm.com、System z、Power Systems、System x、およびIBM BladeCenter は、世界の多くの国で登録されたInternational

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

23

IBM Linux/OSS 技術情報サイト

http://ibm.com/jp/linux/

さまざまな OSS を活用するための技術情報、動作確認済みの構成情報などを公開しています。

http://www.ibm.com/systems/jp/x/solution/oss/

© 2009 IBM Corporation

Linux/OSS Support Center, IBM Japan

24

IBM は、オープンテクノロジーのイノベーションをリードして、独自技術を組み合わせた高付加価値でお客様の成功をご支援します。

エンタープライズ環境での拡張性

OSSをベースとした商用ソフトウェア

コミュニティー貢献

Community Edition

Aperi project

Project Higgins

親和性と最適化拡張と改善

OSSをベースとし改善、機能拡張

150以上のオープン・コミュニティーへ貢献

BladeCenter System x Power Systems System z

オープン・サーバー

約 500 の商用ミドルウェアの Linux 対応

Linux & オープンソース・ソフトウェア

OSSとの親和性

Community Edition

Express-C

協業

パートナー様のオープン・テクノロジーとの協業

パートナー様のオープンソース・サポートの協業

OSSの得意領域での活用

コミュニティーによる技術革新 OSSの得意領域での活用 既存システムとの連携・統合

お客様のアプリケーションオープン・アーキテクチャーオープン・スタンダード

developerWorks公開

無償のフリーウェア

The Globus Project

ビジネスの要求に応じた最適なプラットホームの選択