俳句(1)...話す・聞くスキル グレード③ せいしん 12 俳句(1)めあて...

2
話す・聞くスキル グレード③ ■せいしん 12 俳句(1) めあて 俳句の五・七・五のリズムを感じながら読みましょう。また,俳句が 表している様子を想像し,絵に表してみましょう。 スキル③  p.1 3 【学習指導要領との関連】内容 〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕 (1)「A話すこと・聞くこと」,「B書くこと」及び「C読むこと」の指導を通して,次の事項に ついて指導する。 伝統的な言語文化に関する事項 )易しい文語調の短歌や俳句について,情景を思い浮かべたり,リズムを感じ取りながら 音や暗唱をしたりすること。 教師用指導例 ★本指導例には,教師用書に掲載していない部分も含めてご紹介しています。 ★正進社「話す・聞くスキル」を使った授業展開の例です。学級の実情に合わせて,柔軟にご指導ください。 授業の流れ 1日目 1.おいよみ(1分) 指示 1  先生のあとについて読みます。 2.こうたいよみ(1分) 指示 2  先生と1句ずつ交代で読みます。 指示 3  男女で1句ずつ交代で読みます。 指示 4 教室のろう下がわの人と,まどがわの人と交代で読みます(教室を半分に分けて)。 指示 5  列ごとに交代で読みます。 3.ひとりよみ(1分) 指示 6  大きな声ではっきり読みます。 4.たけのこよみ(3分) 指示 7  読みたい句を1つ選んで,上に○をつけます。 指示 8  ○をつけた句がきたら,その場で立って読みます。 指示 9  ○の数をもう1つふやします。 2日目 1.おいよみ(1分) 指示 1  先生のあとについて読みます。 指示 2  今度は「春の海」の俳句を,指を折り曲げながら読んでみましょう。 いくつの音でできているか確かめてみましょう。(五・七・五音) ※同じように②~⑤までを扱う。 2.みんなよみ(1分) 指示 3  姿勢を正して立ちます。 指示 4  全員で声をそろえて1度読みます。 指示 5  座ります。 3.こうたいよみ(1分) 指示 6  先生が最初の5文字を読むので,みんなは続きを読みます。 指示 7  今度はみんなが最初の5文字を読み,先生が続きを読みます。 4.たけのこよみ(3分) 指示 8  読みたい句を1つ選んで,上に○をつけます。 指示 9  ○をつけた句がきたら,その場で立って読みます。 指示 10 ○の数をもう1つふやします。 指示 11 ○の数をもう1つふやし,3つにします。 3日目 1.みんなよみ(1分) 指示 1  姿勢を正して立ちます。 指示 2  全員で声をそろえて1度読みます。 1 2 俳句の指導の中心は高学年になるが,「五・七・五」の十七音でできていることはおさえておきたい。 十七音については,何度も音読することで感じることができる。また,いくつかの俳句をとりあげてそ の情景について考えさせたい。 学習のポイント

Transcript of 俳句(1)...話す・聞くスキル グレード③ せいしん 12 俳句(1)めあて...

Page 1: 俳句(1)...話す・聞くスキル グレード③ せいしん 12 俳句(1)めあて 俳句の五・七・五のリズムを感じながら読みましょう。 また,俳句が

話す・聞くスキル グレード③ ■せいしん

12 俳句(1)め あ て 俳句の五・七・五のリズムを感じながら読みましょう。また,俳句が

表している様子を想像し,絵に表してみましょう。 スキル③  p.13

【学習指導要領との関連】内容 〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕 (1)「A話すこと・聞くこと」,「B書くこと」及び「C読むこと」の指導を通して,次の事項に   ついて指導する。   ア 伝統的な言語文化に関する事項   (ア)易しい文語調の短歌や俳句について,情景を思い浮かべたり,リズムを感じ取りながら     音や暗唱をしたりすること。

教師用指導例

★本指導例には,教師用書に掲載していない部分も含めてご紹介しています。 ★正進社「話す・聞くスキル」を使った授業展開の例です。学級の実情に合わせて,柔軟にご指導ください。

授業の流れ

音や暗唱をしたりすること。

1日目1.おいよみ(1分) 指示 1 先生のあとについて読みます。2.こうたいよみ(1分) 指示 2 先生と1句ずつ交代で読みます。 指示 3 男女で1句ずつ交代で読みます。 指示 4 教室のろう下がわの人と,まどがわの人と交代で読みます(教室を半分に分けて)。 指示 5 列ごとに交代で読みます。3.ひとりよみ(1分) 指示 6 大きな声ではっきり読みます。4.たけのこよみ(3分) 指示 7 読みたい句を1つ選んで,上に○をつけます。 指示 8 ○をつけた句がきたら,その場で立って読みます。 指示 9 ○の数をもう1つふやします。

2日目1.おいよみ(1分) 指示 1 先生のあとについて読みます。 指示 2 今度は「春の海」の俳句を,指を折り曲げながら読んでみましょう。     いくつの音でできているか確かめてみましょう。(五・七・五音)※同じように②~⑤までを扱う。

2.みんなよみ(1分) 指示 3 姿勢を正して立ちます。 指示 4 全員で声をそろえて1度読みます。 指示 5 座ります。3.こうたいよみ(1分) 指示 6 先生が最初の5文字を読むので,みんなは続きを読みます。 指示 7 今度はみんなが最初の5文字を読み,先生が続きを読みます。4.たけのこよみ(3分) 指示 8 読みたい句を1つ選んで,上に○をつけます。 指示 9 ○をつけた句がきたら,その場で立って読みます。 指示 10 ○の数をもう1つふやします。 指示 11 ○の数をもう1つふやし,3つにします。

3日目1.みんなよみ(1分) 指示 1 姿勢を正して立ちます。 指示 2 全員で声をそろえて1度読みます。

1 2

 俳句の指導の中心は高学年になるが,「五・七・五」の十七音でできていることはおさえておきたい。十七音については,何度も音読することで感じることができる。また,いくつかの俳句をとりあげてその情景について考えさせたい。

学習のポイント

Page 2: 俳句(1)...話す・聞くスキル グレード③ せいしん 12 俳句(1)めあて 俳句の五・七・五のリズムを感じながら読みましょう。 また,俳句が

「なの花や 月は東に 日は西に」

板書の例

話す・聞くスキル グレード③…… 12 俳句(1)

3 4

玉川大学教職大学院教授

谷 和樹氏による解説・実践映像

2.ひとりよみ(1分) 指示 3 大きな声ではっきり読みます。 指示 4 すらすらとつかえずに読めるようになるまで練習します。3.チャレンジ「暗しょうしよう」(3分) 指示 5 みんなで声をそろえて読みましょう。 指示 6 読むはやさをだんだんはやくします。 指示 7 1番下の▶ ◀を下じきでかくします。 指示 8 2番目の▶ ◀を下じきでかくします。 指示 9 3番目の▶ ◀を下じきでかくします。

4日目1.ひとりよみ(1分) 指示 1 自分のスピードで1回読めたら座ります。2.アクティブ・ラーニング(8~10分) 指示 2 ②「菜の花や 月は東に 日は西に」の句があります。     この俳句の様子を絵に表します。 発問 1 必ず入れるものは何ですか。(菜の花,月,日) 発問 2 これだけでいいですか。(話者「話を読んでいる人」を入れる) 指示 3 では,話者,菜の花,月,日を入れて,俳句の様子を絵に表しましょう。 指示 4 ノートに書けたら先生のところに持っていきます。 指示 5 黒板に書きましょう。 指示 6 黒板に書いたものを発表しましょう。 指示 7 黒板を見て,友だちの考えに質問・意見があったら発表しましょう。(討論に入る) 指示 8 その様子がよく伝わるように,工夫して音読してみましょう。

評 価 基 準 例

A   よくできた

B   できた

C   もうすこし

①俳句の五・七・五のリズムを感じながら読むことができた。②ことばを根拠に場面を想像し,その様子を絵に表すことができた。

①俳句のリズムを感じながら読むことができた。②場面を想像し,その様子を絵に表すことができた。

①俳句のリズムを感じながら読もうと努めた。②場面を想像し,その様子を絵に表そうと努めた。

児童の絵 児童の絵

児童の絵 児童の絵

■せいしん