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HPCIコンソーシアムの活動報告 一般社団法人HPCIコンソーシアム 「スーパーコンピューティングに関する調査検討WG副理事長 加藤 千幸 平成28年10月21日(金) 1 【第3回成果報告会】

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HPCIコンソーシアムの活動報告

一般社団法人HPCIコンソーシアム 「スーパーコンピューティングに関する調査検討WG」 副理事長 加藤 千幸

平成28年10月21日(金)

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【第3回成果報告会】

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一般社団法人HPCIコンソーシアムについて

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【第3回成果報告会】

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一般社団法人HPCIコンソーシアム(2012年4月2日設立)

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【第3回成果報告会】

HPCIコンソーシアムの活動

計算科学技術振興のため、全国の計算資源を連携させるHPCIシステムの

整備と運用、我が国全体の計算資源の有効活用と整備のあり方、計算科

学技術及び応用技法の醸成・拡大、新たな分野やコミュニティの創出と人

材育成の推進、海外の関連組織との連携、さらに、将来のスーパーコン

ピューティング等について意見集約と国や関係諸機関への提言を行う

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【第3回成果報告会】

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【第3回成果報告会】

定義 備考

【正会員】 ユーザコミュニティ

代表機関

(17機関)

HPCIを利用するユーザが

一定程度所属するコミュニティの中心としてその活動を支える機関 (但し、法人の社員は機関を代表するものとしての個人により構成)

計算科学以外にも、計算機科学、産業利用、人材育成等のコミュニティも対象。 学協会も、コンソーシアムの趣旨に賛同し責任を持ってコンソーシアムの活動を担うものは対象

【正会員】 システム構成機関

(20機関)

HPCIシステムを構成する計算資源を提供する機関 (但し、法人の社員は機関を代表するものとしての個人により構成)

計算資源は、計算機資源、共用ストレージ、ネットワーク以外にも、可視化装置、ソフトウェア、チューニング情報等も対象。特定分野やコミュニティに対して計算資源を提供している機関も対象

【アソシエイト会員】

(15機関)

コンソーシアムの趣旨に賛同する組織及びグループの代表者及び個人

同一の分野やコミュニティに属するユーザコミュニティ代表機関以外の機関の参加(単体の企業も含む)が可能

会員について

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執行体制

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【第3回成果報告会】

理事会

中島 浩(理事長) 京都大学学術情報メディアセンター

加藤千幸(副理事長) 東京大学生産技術研究所

青木慎也 計算基礎科学連携拠点

伊藤宏幸 スーパーコンピューティング技術産業応用協議会

小林広明 東北大学サイバーサイエンスセンター

佐藤三久 国立研究開発法人理化学研究所計算科学研究機構

高橋桂子 国立研究開発法人海洋研究開発機構地球情報基盤センター

中村 宏 東京大学情報基盤センター

堀 宗朗 東京大学地震研究所

総会

中島 浩(議長) 京都大学学術情報メディアセンター

加藤千幸(副議長) 東京大学生産技術研究所

高橋桂子(副議長) 国立研究開発法人海洋研究開発機構地球情報基盤センター

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平成24年6月15日:「平成25年度HPCIシステムの整備と運用の方針について」 現状のシステム構成、運用方針を基本とし、運用上必要な改善にも対応できるようにすること等を国に提言

平成25年3月5日:「将来のスーパーコンピューティングのあり方について」 中間報告案を国に提言 平成25年6月19日:「HPCIシステムの運用の方針について」 平成24年度の運用実績を踏まえ、運用の工夫を早期におこなうこと、等を 国に提言 平成25年6月19日:「将来のスーパーコンピューティングのあり方について」 中間報告として国に提言 平成26年1月30日:「将来のスーパーコンピューティングのあり方について」 最終報告として国に提言 平成26年7月15日:ポスト「京」で重点的に取り組むべき社会的・科学的課題とこれに関するアプリ ケーション研究開発体制、及びポスト「京」のシステムについての提言を国に 提言 平成27年6月 3日:「今後の計算科学技術振興のあり方」 第2期のHPCIにおける計算科学技術振興のあり方について国に提言 平成28年6月 8日:「今後のHPCIシステムの整備・運用のあり方」 第2期のHPCIシステムの整備・運用のあり方について国に提言

これまでの提言活動

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【第3回成果報告会】

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①「京」

②第二階層

③研究室等で個別の

目的で利用されるシステム

HPCIを通じて 国全体のインフラ として運用

②第二階層

③研究室等で個別の

目的で利用されるシステム

①ポスト「京」

②第二階層

③研究室等で個別の

目的で利用されるシステム

A基盤センター

B基盤センター

【八ヶ岳型】「京なし」

【ピラミッド型】

【ピラミッド型】

HPCIの資源構造の変遷

①「京」

②第二階層

③研究室等で個別の

目的で利用されるシステム

A基盤センター

B基盤センター

【八ヶ岳型】「京」あり

現 状

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【第3回成果報告会】

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第二階層計算資源の今後の整備計画について

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HPCI計画推進委員会(第30回) 資料(平成28年8月10日) 【第3回成果報告会】

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平成28年度「京」の産業利用枠の拡大

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【HPCI計画推進委員会(第28回)資料から抜粋】

【第3回成果報告会】

産業利用枠を拡大(5%→8%→10%→15%) 随時募集制度あり 他の課題に比べて優先的にジョブが実行される優先利用制度あり

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今後のHPCIシステムの整備・運用のあり方に関する提言

(平成28年6月8日)

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【第3回成果報告会】

【文部科学省 研究振興局長へ提言を手交】

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今後のHPCIシステムの整備・運用 のあり方に関する提言

【第2期HPCIのあり方】 (1)HPCIシステムの整備

分類を十分に考慮した戦略的整備の推進 A) フラッグシップシステムと同様のアーキテクチャを有し、フラッグシップシ

ステムへの橋渡しを担うシステム B) フラッグシップシステムがカバーできない領域を支援するシステム C) コモディティクラスタを利用するユーザが、より大規模並列処理へと向

かうよう支援するシステム D) 将来の高性能計算基盤に向けたチャレンジングな先端システム その他、HPCIを構成する共通基盤技術の高度化

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【第3回成果報告会】

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【第2期HPCIのあり方】 (2)HPCIシステム運用の最適化

① 研究課題と計算資源とのマッチングの促進 課題選定へのこれまで以上のシステム構成機関の積極的参加、ユーザ側の計算

需要に応じた課題募集回数の増加、課題実施期間の多様化など課題選定の弾力

化促進、戦略プログラムで開発したアプリケーションの第二階層計算資源への実

装、普及

② 裾野の拡大と更なる成果創出の促進 利用者のステップアップ支援による裾野拡大の実現や、産業界の潜在ユーザやエ

ントリーレベルのユーザを、HPCI利用者に育成するための受け皿となる、産業界

専用スーパーコンピュータの整備が重要

また、アカデミアユーザに対してもニーズや技術レベルに応じた適切な支援の実現

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今後のHPCIシステムの整備・運用 のあり方に関する提言

【第3回成果報告会】

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【第2期HPCIのあり方】 (2)HPCIシステム運用の最適化

③ アウトリーチと説明責任 計算科学技術による成果が分野そのものに対して、大きなインパクトを与える取り

組みの実現とこれまで以上に一般社会に分かり易く、継続的な情報発信の実現

④ 持続可能なHPCIの構築 厳しい課題選定を前提とする利用料無償の原則の維持と同時に、適切な受益者

負担を考慮しつつも、既存の概念に囚われない自由度の高い運営のあり方につい

て模索

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今後のHPCIシステムの整備・運用 のあり方に関する提言

【第3回成果報告会】

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平成28年度の調査検討について

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【第3回成果報告会】

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議論の前提

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スーパーコンピュータ「京」も共用法に基づく特定高速電子計算機施設として共用開始から4年が経過。 この過去4年間には高性能計算資源のコモディティ化が進み、コモディティ・クラスタによる計算資源のなかに「京」と同等か、凌駕する性能をもった装置が稼動しつつある。 これまで「京」を頂点としたピラミッド型の計算資源構造から、複数の高いピークを持つ、いわゆる八ヶ岳型の計算資源構造となることが現実的にも見込まれる状況下にある。 このような状況を踏まえ、フラッグシップ「京」の性能が相対的に平準化し、その後には「京」のリプレース、新たな頂点に立つフラッグシップ機が登場するまでの間(いわゆるHPCI第2期「八ヶ岳」期間)を念頭に、計算資源を有効利用して成果を最大化するための方策について、特に第二階層のあり方等に関して注力して調査検討を実施。

平成28年度の調査検討について 【第3回成果報告会】

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将来のスーパーコンピューティングに関わる調査検討

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【第3回成果報告会】

前回の提言を踏まえ、高性能化する第二階層計算資源とユーザマッチング、技術支援等について、フェーズ(公募期間中・課題選定時、課題実施時)から検討

キーワード

「京」 から「 新規アーキテクチャ第二階層計算資源」 そして ポスト「京」へ

情報提供(技術支援情報含) 、相談窓口、マッチング調整役、事後評価

PDCA、技術支援

構成機関の人材活用、裾野拡大、産業利用促進 など

平成28年度の調査検討について

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ご清聴ありがとうございました

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【第3回成果報告会】

皆様の積極的なコミュニティへの参加が重要です 多くのご意見がより良いHPCIの発展へ!!

ぜひとも、HPCIコンソーシアムへご参加ください。