Gymレポートの読み方...Gymレポートの読み方...

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Gym レポートの読み方 このパフォーマンス評価シートは、あなたが週次に取引実績を評価して改善点を見出し翌週の トレード戦略に反映する助けとするのが目的です。小さな改善を繰り返すことが、最終的な大き な成果につながります。改善点の発見にはトレード戦略の立案が鍵となります。トレード戦略を立 て、取引を実行し、実績を評価し、改善につなげる PDCA サイクルを回すことが大きな成果を 生み出します。トレード戦略立案と取引実行は会員が行いますが実績評価と改善策立案にはニ ックの支援を受けられます。会員すべてが Gym の共通プラットフォーム上で取引することにより 可能となる PTJ 独自のサービスです。ニックの支援を受けるために会員はトレード戦略をニック にインプットします。インプット項目は取引時間、取引毎の損切りティック,一日当たりの損切りティ ックです。プロップトレーダー、Gym 会員が蓄積した取引履歴ビッグデータをニックが解析して 最適な改善点を会員にフィードバックします。将来的には解析に AI を導入していきます。 それではパフォーマンス評価シートの内容説明に入ります。「今週のトレード」は今週一週間の 取引実績のまとめです。まず今週の各取引ティック損益が棒グラフになっています。そして各取 引の累積損益が折れ線グラフで示してあります。勝率は円グラフで示してあります。今週の取 引は利益がでたか、勝率は上がったか、下がったかの順で見ていきます。取引で一番大事な 日々の実績の良し悪しもひと目でみられます。一日の幸運な取引が残りの悪い取引を相殺でき たのか、一回の悪い取引でコツコツ稼いだ儲けをふいにしてしまったか、などです。評価の第一 歩は自分の弱点を見つけることです。弱点を認識できれば、あとはそれを改善する方法を学べ ばよいのです。自分のトレード戦略が、現在のマーケット状況に適しているか、そして利益を上 げているかを評価し、戦略変更の必要性を検討します。 「今週のトレード」の右横の表は今週を含む過去4週間分の記録です。各週の取引数、ティック 表記の合計損益、平均損益と金額表記の損益がまとめてあります。週ごとの取引数と損益の傾 向を分析して一番良い成績を生むトレード数や、1週間当たりの適切なトレード数を発見します。 また利益・損失の増減理由を検討し、利食いと損切の目標修正も検討します。表の右隣の取引 回数と取引日数はGym会員になってからの総取引回数と取引日数です。これも最適取引回 数検討の参考にします。 次に取引数と損益以外の項目の説明をします。

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Page 1: Gymレポートの読み方...Gymレポートの読み方 このパフォーマンス評価シートは、あなたが週次に取引実績を評価して改善点を見出し翌週の

Gym レポートの読み方

このパフォーマンス評価シートは、あなたが週次に取引実績を評価して改善点を見出し翌週の

トレード戦略に反映する助けとするのが目的です。小さな改善を繰り返すことが、最終的な大き

な成果につながります。改善点の発見にはトレード戦略の立案が鍵となります。トレード戦略を立

て、取引を実行し、実績を評価し、改善につなげる PDCA サイクルを回すことが大きな成果を

生み出します。トレード戦略立案と取引実行は会員が行いますが実績評価と改善策立案にはニ

ックの支援を受けられます。会員すべてが Gym の共通プラットフォーム上で取引することにより

可能となる PTJ 独自のサービスです。ニックの支援を受けるために会員はトレード戦略をニック

にインプットします。インプット項目は取引時間、取引毎の損切りティック,一日当たりの損切りティ

ックです。プロップトレーダー、Gym 会員が蓄積した取引履歴ビッグデータをニックが解析して

最適な改善点を会員にフィードバックします。将来的には解析に AI を導入していきます。

それではパフォーマンス評価シートの内容説明に入ります。「今週のトレード」は今週一週間の

取引実績のまとめです。まず今週の各取引ティック損益が棒グラフになっています。そして各取

引の累積損益が折れ線グラフで示してあります。勝率は円グラフで示してあります。今週の取

引は利益がでたか、勝率は上がったか、下がったかの順で見ていきます。取引で一番大事な

日々の実績の良し悪しもひと目でみられます。一日の幸運な取引が残りの悪い取引を相殺でき

たのか、一回の悪い取引でコツコツ稼いだ儲けをふいにしてしまったか、などです。評価の第一

歩は自分の弱点を見つけることです。弱点を認識できれば、あとはそれを改善する方法を学べ

ばよいのです。自分のトレード戦略が、現在のマーケット状況に適しているか、そして利益を上

げているかを評価し、戦略変更の必要性を検討します。

「今週のトレード」の右横の表は今週を含む過去4週間分の記録です。各週の取引数、ティック

表記の合計損益、平均損益と金額表記の損益がまとめてあります。週ごとの取引数と損益の傾

向を分析して一番良い成績を生むトレード数や、1週間当たりの適切なトレード数を発見します。

また利益・損失の増減理由を検討し、利食いと損切の目標修正も検討します。表の右隣の取引

回数と取引日数はGym会員になってからの総取引回数と取引日数です。これも最適取引回

数検討の参考にします。

次に取引数と損益以外の項目の説明をします。

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保有期間(合計)

長時間トレードをしすぎて疲れていないか、トレードすべきでない局面でトレードしたりしていない

かをみます。

取引ベスト、取引ワースト

一番良かったトレードや、一番悪かったトレードの全体トレード成績への影響度を分析します。も

し一回のトレードで大きな損失がでたら翌週は損切をもっと早くします。

最良取引日、最低取引日

一番収益を上げた日と、一番損失を出した日をみることで、リスクマネージメント改善の必要性

を検討します。

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又、今週の個別トレード履歴としてすべてのトレードの売買区分、建玉の日付・時間・価格、仕切

りの日付・時間・価格、ティック損益、金額損益記録されているので、個々のトレードを振り返って

評価し(バックテスト)改善点を見つけることもできます。

次にスコアボードを見ます。

スコアボード1は10点満点のトレード成績評価です。利益が損失を上回っているかを評価するリ

スクリワード、最大利益が最大損失を上回っているかを評価するリスクバランス、勝率を評価す

る予測、前週からの改善を評価する学習、負けトレード後の心理の冷静さをトレード間隔で評価

するメンタルコントロール、トレード成果を評価するパフォーマンスから成り立っています。リスクリ

ワードは金額面と期間面の2点、リスクバランスは最良と最悪の取引比較と日付比較の2点、予

測は勝率55%以上が1点、65%以上が2点、75%以上が3点としており、その他の学習、メンタ

ルコントロール、パフォーマンスはそれぞれ1点です。スコアボード1は Gym に入会後のすべての

記録があるので、スコアの傾向を把握することにより、現状のトレードの課題発見が容易になりま

す。

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スコアボード2は Gym 会員のトレード戦略(取引時間、取引毎の損切りティック,一日当たりの損

切りティック)のインプットを基にしたニックの取引実績評価とアドバイスです。推奨以上の評価

であれば「よくできました。」と記述され推奨から逸脱していれば評価項目に沿ったアドバイスが

記述されます。推奨はトレード商品の種類により異なります。ニックのアドバイスを基にトレード戦

略を改善していきます。

市場のテクニカル分析も大事ですが、定期的に取引実績を見直し、トレード戦略の改善点を探

ることは、長期的に見ればあなたの知的財産であるトレーディング能力を向上させます。小さな

改善を続けることで、あなたの望む継続的な利益達成に結びつきます。自分のトレード習慣をよ

りよく理解すれば、リアルタイムでトレードミスを調整し、収益性低下を避けることもできます。

以下に続くグラフは取引数、勝率、損益、取引ベストとワースト、保有期間、曜日別損益、時間

帯別損益、ポジション別損益を過去30日、過去9週、Gym入会時からの期間のデータを使っ

て解析作成したグラフです。取引全体の傾向を把握し改善に結びつけるのに役立てます。

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以下のグラフの茶は利益、緑は損失です。週ごとのリスクリワードの差を分析し改善点の発見に

繋げます。

保有期間(平均)

トレードの保有期間を、勝ちトレード、負けトレード、引き分けトレードで比べたものです。これを見

れば、自分のトレードの傾向がわかります。勝ちトレードの利益確定が早過ぎないか、負けトレー

ドの損切までの保有時間が長すぎないか、などもわかります。ポジションの保有時間を長くして 1

トレードあたりの平均利益を伸ばすことや、ポジションの保有時間経過に伴う損切り幅の調整や

手じまいもよる平均損失を減らす努力も大切です。

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ポジション別損益

買いトレードと売りトレードの損益を比べて苦手な方があるかをみます。

曜日別損益

曜日別のトレード成績から、得意不得意の曜日があるのか検討します。マーケットには週の始ま

りと終わりの日の特徴的な動きがあります。あなたの個人スケジュールにも曜日別の特徴がある

と思います。

時間帯別損益

東京、ロンドン、ニューヨークと時間帯別の損益を把握します。時間帯による得意、不得意を検

討します。

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直近30日の曜日別損益と時間帯別損益です

What If Case Study(もしも何々の条件で取引をすれば)です。条件は個人別の取引記録をニッ

クが分析して決定します。将来的にはPTJの取引記録のビッグデータよりAIにより What If

Case Study の条件抽出とシミュレーションを行います。

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勝ち取引の後のトレードの合計ティックは、勝ち取引の後の取引の損益ティックを積算した数で

す。それを最新の1週4週8週で分析します。同様に負け取引の後、勝った日の後、負けた日の

後でも分析します。メンタルコントロールの状況を把握するのが目的で、勝った後も、しっかりとト

レード戦略を立ててそれを守っているか、勝った勢いで気分の赴くままのトレードをしてはいない

かなどを判断します。この例では勝ち取引の後は気分の赴くままのトレードをしているようで、負

け取引の後はしっかりとトレード戦略を練り直しているようです。

標準偏差はデータのバラツキ具合を示す指標です。数値が大きいとバラツキが大きく、小さい

とバラツキが小さいと判断します。勝ち取引は可能な限り大きな利益確定を狙い、負け取引は

可能な限り小さな損切りを狙うので勝ち取引の標準偏差は大きく、負け取引は小さいのが良い

結果です。

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取引毎ティック分布は最新の1週間4週間8週間の取引毎の損益を5ティック毎の区間で頻度

分布を表したものです。日時ティック分布は日米の損益を2.5ティック毎の区分で表しています。

損切りは小さく、利益確定幅は大きくなっているかひと目で確認できます。

週ごとのトレード履歴です。Gym すべての入会後のすべての取引が記録されているので過去の

振り返りがいつでもできます。