GS200 直流電圧/電流源 ユーザーズマニュアル履歴 ・ 2009年12月 初版発行 ・...

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IM GS210-01JA 6版 ユーザーズマニュアル GS200 直流電圧 / 電流源

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IM GS210-01JA6 版

ユーザーズマニュアル

GS200直流電圧 / 電流源

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ユーザー登録のお願い今後の新製品情報を確実にお届けするために、お客様にユーザー登録をお願いしております。当社 Web サイトにあるユーザー登録のページでご登録ください。

http://www.yokogawa.com/jp-ymi/

計測相談のご案内当社では、お客様に正しい計測をしていただけるよう、当社計測器製品の仕様、機種の選定、および応用に関するご相談を下記カスタマサポートセンターにて承っております。なお、価格や納期などの販売に関する内容については、最寄りの営業、代理店にお問い合わせください。

横河計測株式会社 カスタマサポートセンター

FAX ファクシミリ

0422-52-60130120-137046 フリーダイヤル

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【フリーダイヤル受付時間:祝祭日を除く月〜金曜日の 9:00 〜 12:00、13:00 〜 17:00】

PIM 106-14

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はじめにこのたびは、直流電圧 / 電流源 GS200 をお買い上げいただきましてありがとうございます。このユーザーズマニュアルは、本機器の機能、操作方法、取り扱い上の注意などについて説明したものです。ご使用前にこのマニュアルをよくお読みいただき、正しくお使いください。お読みになったあとは、ご使用時にすぐにご覧になれるところに、大切に保存してください。ご使用中に操作がわからなくなったときなどにきっとお役に立ちます。なお、GS200 のマニュアルは、このマニュアルを含め、次のものがあります。あわせてお読みください。

マニュアル名 マニュアル No. 内容GS200 直流電圧 / 電流源 ユーザーズマニュアル

IM GS210-01JA 本書です。本機器の取り扱い上の注意、機能、操作、仕様、通信インタフェースなどについて説明しています。

GS200 DC Voltage/Current Source IM GS210-92Z1 中国向けの文書です。マニュアル No. の「JA」、「Z1」は言語コードです。

各国や地域の当社営業拠点の連絡先は、下記のシートに記載されています。ドキュメント No. 内容PIM 113-01Z2 国内海外の連絡先一覧

ご注意・ 本書の内容は、性能・機能の向上などにより、将来、予告なしに変更することがあり

ます。また、実際の表示内容が本書に記載の表示内容と多少異なることがあります。・ 本書の内容に関しては万全を期していますが、万一ご不審の点や誤りなどお気づきの

ことがありましたら、お手数ですが、当社支社・支店・営業所までご連絡ください。・ 本書の内容の全部または一部を無断で転載、複製することは禁止されています。・ 保証書が本書に付いています。よくお読みいただき、ご理解のうえ大切に保存してく

ださい。・ 本製品の TCP/IP ソフトウエア、および TCP/IP ソフトウエアに関するドキュメントは、

カリフォルニア大学からライセンスされた BSD Networking Software、Release 1 をもとに当社で開発 / 作成したものです。

商標・ Microsoft、Internet Explorer、MS-DOS、Windows、および Windows XP は、米国

Microsoft Corporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。・ Adobe、Acrobat は、アドビシステムズ社の登録商標または商標です。・ 本文中の各社の登録商標または商標には、®、TM マークは表示していません。・ その他、本文中に使われている会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。

6th Edition: August 2019 (YMI)All Rights Reserved, Copyright © 2009 Yokogawa Electric CorporationAll Rights Reserved, Copyright © 2012 Yokogawa Test & Measurement Corporation

iIM GS210-01JA

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履歴・ 2009 年 12 月 初版発行・ 2012 年 7 月 2 版発行・ 2013 年 9 月 3 版発行・ 2016 年 3 月 4 版発行・ 2017 年 10 月 5 版発行・ 2019 年 8 月 6 版発行

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梱包内容を確認してください

梱包を開けたら、ご使用前に以下のことを確認してください。万一、お届けした製品の間違いや品不足、または外観に異常が認められる場合には、お買い求め先にご連絡ください。

GS200 本体本機器側面の形名銘板に記載されている MODEL( 形名 ) と SUFFIX( 仕様コード ) で、ご注文どおりであることを確認してください。

Yokogawa Test & Measurement Corporation

Yokogawa Test & Measurement Corporation

MODEL( 形名 ) と SUFFIX( 仕様コード )形名 仕様コード *1 仕様内容GS210 直流電圧 / 電流源 ( 前面出力端子 )GS211 直流電圧 / 電流源 ( 背面出力端子 )電源電圧 -1 100VAC、50/60Hz電源コード *2 -M ・ 電源コード ( 部品番号 A1006WD、UL/CSA 規格適合、PSE 適合 )

・ 3 極 -2 極変換アダプタ ( 部品番号 A1253JZ、PSE 適合 ) 日本国内でのみ使用可

・ 最大定格電圧 125V付加仕様 /MON モニタ機能

/C10 イーサネットインタフェース

*1 仕様コードに 「Z」 が記載されている製品には、専用のマニュアルが添付されている場合があります。標準のマニュアルと併せてお読みください。

*2 付属の電源コードが、電源コードを使用する国や地域で指定している規格に適合していることを確認してください。

NO.( 計器番号 )お買い求め先にご連絡いただく際には、この番号もご連絡ください。

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梱包内容を確認してください

付属品次の付属品が添付されています。品名 形名 / 部品番号 数量 備考電源コード *1 前ページ参照 1 -3 極 -2 極変換アダプタ A1253JZ 1 電源コード -M だけに付属底面脚用ゴム A9088ZM 1 ゴム 2 個が 1 セットになっています。電源用予備ヒューズ

電源電圧仕様コード-1 A1109EF 1 250V、1A、タイムラグ

測定リード 758933 1 セット 安全端子ケーブル、赤黒各 2 個GS210 にだけ付属

ワニグチアダプタ 758922 1 セット 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個GS210 だけに付属

端子プラグ A2006JT 1 GS211 だけに付属マニュアル一式 IM GS210-01JA 1 ユーザーズマニュアル ( 本書 )

IM GS210-92Z1 1 中国向け文書PIM113-01Z2 1 国内海外の連絡先一覧

付属品は本機器の保証範囲に含まれません。

3極-2極変換アダプタA1253JZ(日本国内でのみ使用可)

電源コード*1

A1006WD底面脚用ゴムA9088ZM

測定リード*2

758933ワニグチアダプタセット*2

758922電源用予備ヒューズA1109EF

端子プラグ*3

A2006JTマニュアル一式

・ IM GS210-01JA(本書)・ IM GS210-92Z1・ PIM113-01Z2

*1 付属の電源コードが、電源コードを使用する国や地域で指定している規格に適合していることを確認してください。

*2 GS210 だけに付属*3 GS211 だけに付属

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梱包内容を確認してください

アクセサリ ( 別売品 )別売アクセサリとして、次のものがあります。

品名 形名 / 部品番号 販売単位 安全規格 記事 マニュアル No.

測定リード 758917 1 セット 1000V CAT II 安全端子ケーブル、長さ 0.75m、赤黒各 1 個定格 1000V/32A

758933 1 セット 1000V CAT III 安全端子ケーブル、長さ 1m、赤黒各 1 個定格 1000V/19A

バナナプラグセット 758919 1 セット Ø4mm プラグ /Ø4mm ソケット一体アダプタ、赤黒各 1 個、定格 30VAC ~ 60VDC、30A

ワニグチアダプタ ( 小 ) 758922 1 セット 300V CAT II 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個定格 300V/15A

ワニグチアダプタ ( 大 ) 758929 1 セット 1000V CAT II 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個定格 1000V/32A

フォーク端子アダプタ 758921 1 セット 1000V CAT II 安全端子 - フォーク端子変換、赤黒各 1 個定格 1000V/20A

変換アダプタ 758924 1 500V CAT II BNC- 安全端子変換、定格 500V BNC ケーブル 366924 1 BNC-BNC、長さ 1m、定格 42V

366925 1 BNC-BNC、長さ 2m、定格 42V 安全端子アダプタ 758923 1 セット 600V CAT II バネ押さえタイプ、赤黒各 1 個

定格 600V/10A

758931 1 セット 1000V CAT II ネジ締めタイプ、赤黒各 1 個定格 1000V/36A

終端プラグ A2006JT 1 GS211 の背面端子用 同期運転用ケーブル 758960 1 RJ-11 接続ケーブル、6 ピン、長さ 1m 3 極 -2 極変換アダプタ A1253JZ 2 日本国内でのみ使用可。PSE 適合。

アクセサリ ( 別売 ) は本機器の保証範囲に含まれません。

警  告・ 本書で指定されているアクセサリを使用してください。また、本機器のアクセ

サリは、これらをアクセサリとして指定している当社製品にだけ使用してください。

・ 本機器のアクセサリを使用するときは、各アクセサリの定格の範囲以内で使用してください。アクセサリを組み合わせて使用する場合、定格が低いアクセサリの仕様範囲内で使用してください。

・ フォーク端子アダプタ758921の構造上、端子の金属部に触れることができます。使用するときは感電しないように注意してください。

注  意BNC ケーブル 366924、366925 は、BNC 入出力端子にご使用ください。

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本機器を安全にご使用いただくために

本機器は、専門知識のある方がご使用いただくことを前提に開発された製品です。本機器は IEC 規格保護クラス I ( 保護接地端子付き ) の製品です。本機器を正しく安全に使用していただくため、本機器の操作にあたっては下記の安全注意事項を必ずお守りください。このマニュアルで指定していない方法で使用すると、本機器の保護機能が損なわれることがあります。このマニュアルは製品の一部として重要な内容を含んでいます。本機器を廃棄するまで、本機器を使用するときにすぐご覧になれるところに、このマニュアルを大切に保存してください。なお、これらの注意に反したご使用により生じた障害については、YOKOGAWA は責任と保証を負いかねます。

本機器には、次のようなシンボルマークを使用しています。

“ 取扱注意 ”( 人体および機器を保護するために、ユーザーズマニュアルやサービスマニュアルを参照する必要がある場所に付いています。)

接地、または機能接地端子 ( 保護接地端子として使用しないでください。)

交流

ON( 電源 )

OFF( 電源 )

ON( 電源 ) の状態

OFF( 電源 ) の状態

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本機器を安全にご使用いただくために

次の注意事項をお守りください。取扱者の生命や身体への危険や機器損傷の恐れがあります。

警  告本機器の用途本機器は直流電圧、直流電流を発生する発生器です。発生器としての用途以外には使用しないでください。

外観の確認外観に異常が認められる場合は、本機器を使用しないでください。

電源供給電源の電圧が、本機器の定格電源電圧に合っていて、付属の電源コードの最大定格電圧以下であることを確認したうえで、電源コードを接続してください。

電源コードとプラグ感電や火災防止のため、電源コードおよび 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可)は、YOKOGAWAから供給されたものをご使用ください。主電源プラグは、保護接地端子を備えた電源コンセントにだけ接続してください。保護接地線を備えていない延長用コードを使用すると、保護動作が無効になります。また、本機器に付属されている電源コードを他の機器に使用しないでください。また電源コードは束ねて使用しないでください。電源プラグにほこりがたまると、湿気などで絶縁不良となり火災の原因になりますので、定期的に清掃をしてください。

保護接地感電防止のため、本機器の電源を入れる前に、必ず保護接地をしてください。本機器に付属の電源コードは接地線のある 3 極電源コードです。したがって、保護接地端子のある 3 極電源コンセントを使用してください。また、3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用する場合には、保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

保護接地の必要性本機器の内部または外部の保護接地線を切断したり、保護接地端子の結線を外さないでください。いずれの場合も本機器が危険な状態になります。

保護機能の欠陥本機器を動作させる前に、保護接地やヒューズなどの保護機能に欠陥がないか確認してください。欠陥があると思われるときは、本機器を動作させないでください。

ガス中での使用可燃性、爆発性のガスまたは蒸気のある場所では、本機器を動作させないでください。そのような環境下で本機器を使用することは大変危険です。

ケースの取り外し・分解・改造の禁止当社のサービスマン以外は、本機器のケースの取り外し、分解、または改造しないでください。本機器内には高電圧の箇所があり、危険です。

外部接続確実に保護接地をしてから、測定対象や外部制御回路への接続をしてください。また、出力、測定対象に手を触れる場合は、本機器の出力をオフにして、電圧や電流が発生していないことを確認してください。

測定カテゴリ本機器の測定入力端子の測定カテゴリはなし「O(Other)」です。主電源の測定、または測定カテゴリ II、III、および IV内の測定に本機器を使用しないでください。

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本機器を安全にご使用いただくために

設置または使用する場所・ 本機器は屋内で使用する製品です。屋外では設置または使用しないでください。・ 本機器が異常または危険な状態になったときに、直ちに電源コードを外せるよ

うに設置してください。

フローティングでの使用・ 本機器をフローティングで使用すると、接続している外部機器によっては、各

端子が危険電圧になることがあります。感電、放電にご注意ください。・ 感電防止のため、指輪、時計などの金属や宝石類を身につけないで操作してく

ださい。

結線本機器をフローティングで使用すると、各端子が危険電圧になることがあります。正しく結線しないと本機器や出力対象を損傷するだけでなく、感電、火災を起こす恐れがあります。結線には十分注意し、以下のことを必ず確認してください。・ フローティングで使用する場合は、接地に対する各出力端子の電位が

± 250Vpeak 以下になるように注意してください。

出力前 ( 本機器の出力を ON にする前 )・ 本機器の出力端子への結線が正しいか・ 出力対象への結線が正しいか

出力中・ 本機器の出力が ON のときは、端子や接続線には絶対に触れないでください。

注  意使用環境の制限本製品はクラスA ( 工業環境用 ) の製品です。家庭環境においては、無線妨害を生ずることがあり、その場合には使用者が適切な対策を講ずることが必要となることがあります。

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各国や地域での規制と販売について

廃電気電子機器指令

廃電気電子機器指令 ( この指令は EU 圏内のみで有効です。) この製品は WEEE 指令マーキング要求に準拠します。このマークは、この電気電

子製品を一般家庭廃棄物として廃棄してはならないことを示します。

製品カテゴリ WEEE 指令に示される製品タイプに準拠して、この製品は “ 監視及び制御装置 ”

の製品として分類されます。

EU 圏内で製品を廃棄する場合は、お近くの横河ヨーロッパ・オフィスまでご連絡ください。家庭廃棄物では処分しないでください。

EU 電池指令

EU 電池指令 ( この指令は EU 圏内のみで有効です。) この製品には電池が使用されています。このマークは、EU 電池指令に規定され

ています。分別収集が義務付けられていることを示しています。

電池の種別:リチウム電池

電池の交換はお客様ではできません。お近くの横河ヨーロッパ・オフィスまでご連絡ください。

EEA 内の認定代理人 (AR)横河ヨーロッパ・オフィスは EEA 内で本製品の当社認定代理人 (AR) を務めます。横河ヨーロッパ・オフィスの住所については別紙のお問い合わせ先 (PIM 113-01Z2) をご覧ください。

廃棄方法当社製品を廃棄するときは、廃棄する国、地域の法令に従って廃棄してください。

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このマニュアルで使用している記号

注記このマニュアルでは、注記を以下のようなシンボルで区別しています。

本機器で使用しているシンボルマークで、人体への危険や機器の損傷の恐れがあることを示すとともに、その内容についてユーザーズマニュアルを参照する必要があることを示します。ユーザーズマニュアルでは、その参照ページに目印として、 「警告」「注意」の用語と一緒に使用しています。

警  告 取り扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う危険があるときに、その危険を避けるための注意事項が記載されています。

注  意 取り扱いを誤った場合に、使用者が軽傷を負うか、または物的損害のみが発生する危険があるときに、それを避けるための注意事項が記載されています。

Note 本機器を取り扱ううえで重要な情報が記載されています。

操作説明ページで使用しているシンボル3 ~ 15 章および付録で操作説明をしているページでは、説明内容を区別するために、次のようなシンボルを使用しています。

操  作 数字で示す順序で各操作をしてください。ここでは、初めて操作をすることを前提に手順を説明しています。したがって設定内容を変更する場合は、すべての操作を必要としない場合があります。

解  説 操作に関連する設定内容や限定事項について説明しています。ここでは、機能そのものについては詳しく説明していない場合があります。その場合の機能については、第 2 章をご覧ください。

<< 対応コマンドニモニック >>操作説明のページで説明している機能に対応する通信コマンドを示しています。

操作説明中の表示文字と用語操作キー操作説明のページに記載されている太字の英数字は、操作対象のパネル上の操作キーの文字を示します。

NUMLOCK +、キーNUM LOCK キーを押して、NUM LOCK キーを点灯させてから、、キーを押すという意味です。押した、キーの上側または下側にある 1 ~ 9、0、.( ピリオド )、BS が操作対象になります。

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2.3、3.2、3.3、3.5、4.2、8.1、14.6

目次はじめに...................................................................................................................................................................................i梱包内容を確認してください........................................................................................................................................iii本機器を安全にご使用いただくために..................................................................................................................... vi各国や地域での規制と販売について..........................................................................................................................ixこのマニュアルで使用している記号...........................................................................................................................x

第 1 章 各部の名称と機能1.1 フロントパネル................................................................................................................................................ 1-11.2 リアパネル......................................................................................................................................................... 1-21.3 ディスプレイの表示方式と表示内容...................................................................................................... 1-31.4 操作キー............................................................................................................................................................. 1-5

第 2 章 機能説明2.1 システム構成.................................................................................................................................................... 2-1

製品の特長とシステム構成.................................................................................................................... 2-12.2 発生機能 / 測定機能 ( モニタ機能、/MON オプション ) について............................................. 2-32.3 発生...................................................................................................................................................................... 2-6

発生範囲と発生レンジ............................................................................................................................. 2-6発生ファンクション.................................................................................................................................. 2-7発生動作......................................................................................................................................................... 2-7出力 ON/OFF................................................................................................................................................ 2-8リミッタによる DUT( 被測定物 ) の保護........................................................................................... 2-8ローカルセンスとリモートセンス....................................................................................................... 2-9ガード端子機能.........................................................................................................................................2-10

2.4 プログラム.......................................................................................................................................................2-11プログラム機能.........................................................................................................................................2-11プログラムインターバル時間..............................................................................................................2-11プログラムスロープ時間.......................................................................................................................2-11プログラムの繰り返し...........................................................................................................................2-12プログラムトリガ.....................................................................................................................................2-12プログラムファイル................................................................................................................................2-13プログラムの実行.....................................................................................................................................2-14

2.5 測定 ( モニタ機能、/MON オプション )..............................................................................................2-16測定ファンクションと測定レンジ.....................................................................................................2-16測定の ON/OFF..........................................................................................................................................2-16測定動作.......................................................................................................................................................2-16メジャーディレイによる測定タイミング調整..............................................................................2-17高精度測定と高速測定...........................................................................................................................2-17NULL 演算....................................................................................................................................................2-17ストア / リコール ( 統計演算値表示 )...............................................................................................2-18

2.6 トリガ................................................................................................................................................................2-20概要 .........................................................................................................................................................2-20プログラムトリガ.....................................................................................................................................2-20メジャートリガ (/MON オプション )................................................................................................2-21トリガブロック図.....................................................................................................................................2-22トリガ出力..................................................................................................................................................2-23トリガホールド.........................................................................................................................................2-23サンプリングエラー................................................................................................................................2-23

3

2

1

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5

6

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2.3、3.2、3.3、3.5、4.2、8.1、14.6

目次2.7 同期機能...........................................................................................................................................................2-24

同期機能.......................................................................................................................................................2-24外部入出力..................................................................................................................................................2-24

2.8 その他の機能..................................................................................................................................................2-25USB ストレージ機能................................................................................................................................2-25USB 通信 (USB-TMC によるコマンド制御 )....................................................................................2-26イーサネット通信 (/C10 オプション )..............................................................................................2-27GP-IB 通信....................................................................................................................................................2-27設定情報の保存 / 読み込み / 削除......................................................................................................2-27電源 ON 時の設定選択............................................................................................................................2-27

第 3 章 本機器の準備と共通操作3.1 使用上の注意.................................................................................................................................................... 3-13.2 本機器の設置.................................................................................................................................................... 3-33.3 電源の接続......................................................................................................................................................... 3-63.4 電源スイッチの ON/OFF.............................................................................................................................. 3-73.5 結線時の注意.................................................................................................................................................... 3-93.6 GS211 の背面端子プラグの結線方法....................................................................................................3-113.7 日付・時刻、世界標準時 ( グリニッジ標準時 ) との時差の設定...............................................3-12

第 4 章 共通設定4.1 キーの基本操作と数値の入力方法........................................................................................................... 4-14.2 接続方式 ( リモートセンス / ローカルセンス ) の選択.................................................................... 4-34.3 ガード端子の設定........................................................................................................................................... 4-54.4 USB ストレージ機能...................................................................................................................................... 4-7

第 5 章 発生5.1 発生ファンクションの設定......................................................................................................................... 5-15.2 発生レンジの設定........................................................................................................................................... 5-25.3 発生レベルの設定........................................................................................................................................... 5-35.4 リミッタの設定................................................................................................................................................ 5-45.5 出力の ON/OFF................................................................................................................................................ 5-5

第 6 章 プログラム6.1 プログラム繰り返しモードの設定........................................................................................................... 6-16.2 プログラムインターバル時間の設定...................................................................................................... 6-26.3 プログラムスロープ時間の設定............................................................................................................... 6-36.4 プログラムトリガ源の設定 (/MON オプション )............................................................................... 6-46.5 プログラムの作成 / 編集.............................................................................................................................. 6-56.6 プログラムの保存 / 読み込み..................................................................................................................... 6-86.7 プログラムの実行.........................................................................................................................................6-12

第 7 章 測定 ( オプション )7.1 測定の ON/OFF................................................................................................................................................ 7-17.2 積分時間の設定................................................................................................................................................ 7-27.3 メジャーディレイの設定............................................................................................................................. 7-37.4 メジャートリガ源の選択............................................................................................................................. 7-47.5 測定タイマの設定........................................................................................................................................... 7-57.6 NULL 演算の ON/OFF.................................................................................................................................... 7-67.7 ゼロキャリブレーション ( ゼロ基準の測定 )....................................................................................... 7-77.8 測定結果のストア........................................................................................................................................... 7-87.9 測定値の統計処理の実行 ( リコール )...................................................................................................7-10

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2.3、3.2、3.3、3.5、4.2、8.1、14.6

目次

第 8 章 同期運転8.1 BNC 入出力端子 (IN、OUT) による同期運転....................................................................................... 8-18.2 RJ-11 コネクタ (SYNCIN、SYNCOUT) による同期運転................................................................. 8-4

第 9 章 その他の機能9.1 設定情報の初期化........................................................................................................................................... 9-19.2 設定情報の保存 / 読み込み / 削除............................................................................................................ 9-29.3 電源 ON 時の設定の選択............................................................................................................................. 9-49.4 画面輝度の選択、画面表示の OFF、ビープ音の ON/OFF.............................................................. 9-59.5 CSV 形式ファイルフォーマットの選択.................................................................................................. 9-69.6 エラーログ表示................................................................................................................................................ 9-7

第 10 章 USB 通信10.1 USB インタフェースの機能と仕様.........................................................................................................10-110.2 USB インタフェース機能の選択.............................................................................................................10-210.3 VISA 設定情報の確認...................................................................................................................................10-3

第 11 章 イーサネット通信 ( オプション )11.1 イーサネットインタフェースの機能と仕様......................................................................................11-111.2 ネットワークへの接続................................................................................................................................11-211.3 ネットワークの設定 (TCP/IP)...................................................................................................................11-311.4 ネットワーク設定の確認...........................................................................................................................11-611.5 Web サーバ機能............................................................................................................................................11-7

第 12 章 GP-IB 通信12.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様......................................................................................................12-112.2 GP-IB ケーブルの接続方法........................................................................................................................12-212.3 GP-IB アドレスと GP-IB コマンドモードの設定...............................................................................12-312.4 7651 との互換モード..................................................................................................................................12-412.5 インタフェースメッセージに対する応答...........................................................................................12-512.6 IEEE488.2-1992 について..........................................................................................................................12-7

第 13 章 通信コマンド13.1 プログラム形式..............................................................................................................................................13-1

13.1.1 構文の記号....................................................................................................................................13-113.1.2 メッセージ....................................................................................................................................13-113.1.3 命令..................................................................................................................................................13-313.1.4 応答..................................................................................................................................................13-513.1.5 データ.............................................................................................................................................13-5

13.2 コマンド...........................................................................................................................................................13-713.2.1 コマンド一覧表...........................................................................................................................13-713.2.2 出力コマンド (OUTPut グループ ).................................................................................... 13-1013.2.3 発生コマンド (SOURce グループ )................................................................................... 13-1113.2.4 プログラムコマンド (PROGram グループ ).................................................................. 13-1313.2.5 測定コマンド (SENSe グループ )....................................................................................... 13-1513.2.6 測定値読み出しコマンド (INITiate、FETCh、READ、MEASure グループ )..... 13-1713.2.7 ストア / リコールコマンド (TRACe グループ )........................................................... 13-1813.2.8 外部入出力コマンド (ROUTe グループ )........................................................................ 13-2013.2.9 システムコマンド (SYSTem グループ ).......................................................................... 13-2113.2.10 ステータスコマンド (STATus グループ )....................................................................... 13-2313.2.11 共通コマンド............................................................................................................................ 13-24

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2.3、3.2、3.3、3.5、4.2、8.1、14.6

目次13.3 ステータスレポート................................................................................................................................. 13-26

13.3.1 ステータスレポートについて............................................................................................ 13-2613.3.2 ステータスバイト................................................................................................................... 13-2813.3.3 標準イベントレジスタ.......................................................................................................... 13-2913.3.4 拡張イベントレジスタ.......................................................................................................... 13-3013.3.5 出力キューとエラーキュー................................................................................................. 13-31

第 14 章 トラブルシューティングと保守14.1 故障 ? ちょっと調べてみてください。.............................................................................................14-114.2 エラーコードの内容とその対処方法....................................................................................................14-314.3 セルフテスト..................................................................................................................................................14-614.4 製品情報の確認..............................................................................................................................................14-814.5 システムのバージョンアップ..................................................................................................................14-914.6 電源ヒューズの交換................................................................................................................................. 14-1114.7 交換推奨部品・保守................................................................................................................................. 14-12

第 15 章 仕様15.1 発生部................................................................................................................................................................15-115.2 測定部 (/MON オプション )......................................................................................................................15-315.3 機能....................................................................................................................................................................15-315.4 外部入出力部 (BNC(IN、OUT)、同期運転用入出力 (SYNCIN/OUT))........................................15-415.5 インタフェース..............................................................................................................................................15-515.6 一般仕様...........................................................................................................................................................15-615.7 外形図................................................................................................................................................................15-8

付録付録 1 工場出荷時の初期設定の内容.................................................................................................................付 -1付録 2 ブロック図......................................................................................................................................................付 -2

索引

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1.1 フロントパネル

GS200 DC VOLTAGE/CURRENT SOURCE

SAMPLE ERROR

REPEAT

STORE

REMOTE

ERROR

LOCAL

ESC

POWER NUM LOCK

1 2 3 4 5 BS RANGE

6 7 8 9 0

UTILITY SETUP LIMIT MEASURE

PROGRAM END

DEL

HOLD

STEP

RUN

PROGRAM

OUTPUT

V

mV

mA

SRQ

ENTER

SENSE OUTPUT

32V MAX

0.5V MAX

32V 200mA MAX

Hi

Lo

42V 10mA PEAK

G

G TERM 250 V PEAK TO

電源スイッチ→3.4節

取っ手本機器を持ち運ぶときに使用します。→3.2節

出力端子(GS210だけ)付属の測定リードを接続します。→3.5節、4.2節、4.3節

ソフトキー/キー/テンキー・設定時に画面に表示されるソフトキーメニューで、項目を選択するときに使用します。・数値入力時に、各表示桁の数値を増減するときに使用します。・数値入力時に、数値を直接設定するときに使用します。→4.1節

ESC(LOCAL)キー表示の切り替えやソフトキーメニューを消去するときに使用します。→4.1節

設定・実行キー設定操作/実行をするときに押すキーです。設定キーを押すと各種設定項目が表示されます。→1.4節、4.1節

リモートインジケータ通信によるリモート状態のときに点灯します。→12.1節

ストアインジケータストアモードがONのときに点灯します。→7.8節

サンプリングエラーインジケータプログラムトリガ、メジャートリガにサンプリングエラーが発生したときに点灯します。→6.4節、7.4節

リピートインジケータプログラムの繰り返しモードがONのときに点灯します。→6.1節

出力制御キー発生のON/OFFをするときに押します。→5.5節

エラーインジケータエラーログにエラーが格納されているときに点灯します。→14.2節

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各部の名称と機能

第 1 章 各部の名称と機能

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1.2 リアパネル

LINK ACT

ETHERNET 100BASE-TX

IN OUT USB

SYNC

IN OUT

100V AC 80 VA MAX 50/60 Hz FUSE 250 V T 1A

GP-IB (IEEE 488)

冷却ファン

USBポートUSBインタフェースを持つPCに接続し、USBストレージまたはUSB-TMCによるコマンド制御をするときに使用します。→4.4節、10.2節

同期運転用入出力端子本機器を複数台接続して、同期運転するときに使用します。→8.2節

イーサネットポート*1LANに接続するときに使用します。→11.2節

BNC入出力端子トリガ信号、出力状態信号、発生変更完了信号を入出力するときに使用します。→8.1節

電源コネクタ電源を接続します。→3.3節

GP-IBコネクタGP-IBインタフェースを介してコマンド制御するときに使用します。→12.2節

出力端子(GS211だけ)DUT(被測定物)へのケーブルを接続します。→3.5節、3.6節、4.2節、4.3節

→3.2節

*1 イーサネットオプション (/C10) 付きの場合のみ

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1.3 ディスプレイの表示方式と表示内容

表示方式基本画面

リミッタインジケータH: ハイリミッタL: ローリミッタ

リミット値測定値*1

発生レベル

発生レンジ

プログラムの実行状態

測定サンプルインジケータ*1

*1 モニタ機能オプション (/MON) 付きの場合、表示されます。

メニュー画面

発生レベル

メニュー項目

表示内容発生レベル現在の発生レベルを表示します。

測定サンプルインジケータ (/MON オプション )測定中に*マークが点灯し、測定が終了すると消灯します。積分時間が短く連続的に測定している場合は 100ms ごとに点灯、消灯を繰り返します。

測定値 (/MON オプション )発生ファンクションが電圧の場合は電流の測定値を表示します。発生ファンクションが電流の場合は電圧の測定値を表示します。未測定時は「-------」を表示します。発生レンジが 10mV または 100mV の場合、測定 ( モニタ ) 機能は使用できません。この場合、

「Cannot measure in mV source range.」というメッセージが表示されます。測定が OFFの場合は「Off」が表示されます。モニタ機能オプション (/MON) がない場合、測定値部分には何も表示されません。

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各部の名称と機能

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リミット値発生ファンクションが電圧の場合は電流のリミット値を表示します。発生ファンクションが電流の場合は電圧のリミット値を表示します。発生レンジが 10mV または 100mVの場合、リミット値は 200mA で固定され、設定値は無効となります。この場合、リミット値は「------mA」と表示されます。

Note電圧発生時の 10mV レンジおよび 100mV レンジは、出力抵抗が約 2 Ωとなるため、電流を流す負荷 ( 低インピーダンス負荷 ) との接続には適しません。なるべく電流が流れない負荷 ( 高インピーダンス負荷 ) を接続して使用してください。

リミッタインジケータ・ ハイリミッタが働いているとき: を表示・ ローリミッタが働いているとき: を表示

プログラムの実行状態プログラムの実行中に次の項目を表示します。

・ Steps :現在実行中のステップ番号・ Time :インターバル時間の残り時間 ( 分 : 秒 .10 分の1秒 )

発生レンジ現在の発生レンジを表示します。

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1.3 ディスプレイの表示方式と表示内容

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各部の名称と機能

1.4 操作キー

GS200 DC VOLTAGE/CURRENT SOURCE

SAMPLE ERROR

REPEAT

STORE

REMOTE

ERROR

LOCAL

ESC

POWER NUM LOCK

1 2 3 4 5 BS RANGE

6 7 8 9 0

UTILITY SETUP LIMIT MEASURE

PROGRAM END

DEL

HOLD

STEP

RUN

PROGRAM

OUTPUT

V

mV

mA

SRQ

ENTER

汎用キー+/- キー (4.1 節 )数値入力時、符号を変更するときに使用します。

NUMLOCK キー (4.1 節 )NUM LOCK キーを押して、NUM LOCK キーのインジケータを点灯させると、テンキーモードになります。キーの上下にある 0 ~ 9、.( ピリオド )、BS の項目が操作対象になります。

、キー (4.1 節 )ソフトキーメニューが表示されている場合は、選択肢を決定したり、動作を実行するときにキーを押します。数値を設定する場合は、アップ / ダウンキーモードまたはテンキーモードで、数値を設定します。

ENTER キー (4.1 節 )テンキーモードで数値を設定する場合に、設定値を確定します。

ESC(LOCAL) キー (4.1 節 )メニュー表示中は、1 つ上の階層のメニュー画面に表示を切り替えます。数値入力でのアップ / ダウンキーモード画面では、数値入力画面から 1 つ戻ります。最上階層のメニュー表示中では、基本画面に表示を切り替えます。このキーは LOCAL キーを兼ねており、リモート状態のときに押すとリモート状態が解除されます。

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発生関連キーV キー (5.2 節、5.3 節 )基本画面のアップ / ダウンキーモードでは、発生ファンクションを電圧にし、発生レンジを 1V にします。テンキーモードでは、入力した電圧発生レベルを確定し、発生ファンクションを電圧にして、発生レンジを 1V レンジ以上の最適レンジに設定します。

mV キー (5.2 節、5.3 節 )基本画面のアップ / ダウンキーモードでは、発生ファンクションを電圧にし、分圧器を使用した発生レンジの 10mV にします。テンキーモードでは、入力した電圧発生レベルを確定し、発生ファンクションを電圧にして、発生レンジを最適レンジに設定します。

mA キー (5.2 節、5.3 節 )基本画面のアップ / ダウンキーモードでは、発生ファンクションを電流にし、発生レンジを 1mA にします。テンキーモードでは、入力した電流発生レベルを確定し、発生ファンクションを電流にして、発生レンジを最適レンジに設定します。

RANGE キー (5.2 節 )発生レンジを変更します。キーを押すと、発生レンジが 1 つ上がり、キーを押すと、発生レンジが 1 つ下がります。キーはメニュー表示時にはメニュー選択ソフトキーとして使われます。キーを押し続けても連続的にレンジを変更することはできません。操作メニューによっては、画面のスクロールに用いる場合もあります。その場合、キーを押し続けることで連続的に画面をスクロールすることができます。

LIMIT キー (5.4 節 )リミット値入力画面を表示します。テンキーモードでリミット値を入力中に押すと、リミット値を確定せずに、リミット値入力画面から基本画面に戻ります。

OUTPUT キー (5.5 節 )OUTPUT キーを押すたびに、ON/OFF が切り替わります。ON で赤く点灯し、OFF で消灯します。OUTPUT を ON にすると、表示が基本画面に切り替わります。

プログラム関連キーPROGRAM キー (6 章 )プログラムメニュー画面を表示します。プログラムの編集中に押すと、プログラム編集を終了します。

RUN キー (6.7 節 )プログラムを 1 ステップ目から実行します。

STEP キー (6.7 節 )プログラムを 1 ステップだけ実行します。

HOLD キー (6.7 節 )プログラムを一時停止します。一時停止中に押すと実行を再開します。

RUN キー、STEP キー、HOLD キーによりプログラムを実行すると、画面が基本画面に切り替わります。

1.4 操作キー

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各部の名称と機能

測定 ( モニタ ) 機能関連キー ( オプション )MEASURE キー (7 章 )測定の設定メニュー画面を表示します。モニタ機能オプション (/MON) を搭載していないモデルでは、MEASURE キーを押すと「Not Available」というメッセージが表示されます。

設定情報関連キーSETUP キー (9.1 節、9.2 節、9.3 節 )設定ファイルのリストと、SETUP メニュー画面を表示します。

通信 / システム設定 / その他のキーUTILITY キーUTILITY メニュー画面を表示します。UTILITY メニューには次の設定、機能があります。

・ 通信設定 (4.4 節、10 章、11 章、12 章 )・ 端子設定 (4.2 節、4.3 節、8.1 節 )・ システム設定 (3.7 節、4.4 節、9 章、15.5 節 )・ セルフテスト (15.3 節 )・ 製品情報 (15.4 節 )・ エラーログ (9.6 節 )

1.4 操作キー

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2.1 システム構成

製品の特長とシステム構成

GS200 の特長• 本機器は、デュアル D-A コンバータ方式を採用し、電圧、電流を高精度、高分解能

で出力できます。短期的、長期的に安定して電流、電圧を出力でき、さらにすべてのレンジで優れた直線性を維持しています。また、低いノイズレベルの電圧、電流を出力できます。

• 最大± 32V、± 200mA までのソース動作 ( 電流の供給 ) およびシンク動作 ( 電流の吸込み ) による4象限動作が可能です。

• 電圧、電流の測定機能 ( モニタ機能 ) を備えています ( オプション )。電圧発生時の電流測定、または、電流発生時の電圧測定ができます。表示分解能は 4.5 桁です。

• プログラム機能を使うと、電圧、電流の出力を最大 10000 ステップまでコントロールできます。また、スロープ設定によりランプ波形も出力できます。

• リアパネルの外部入出力用 BNC コネクタを使うと、発生動作や出力動作と同期して複数台の GS200 や他の測定器を制御できます。

• 同期運転用入出力端子 (SYNC IN/OUT) を使って複数台の GS200 をデイジーチェーン接続すると、出力制御とトリガを同期させることができます。これにより、コントロールできるチャネル数を増やせます。

• 本機器では、各種設定などを保存する 4MB の不揮発性ディスク (GS200ROM) と、測定結果などを保存する 16MB の揮発性ディスク (GS200RAM) を内蔵しています。本機器と PC を USB で接続すると、これらのストレージを PC の外部ディスクとして使用できます。設定や測定結果は一般的なテキストファイルや CSV ファイルで保存されるため、ストレージに保存されているこれらのデータを、PC 上のテキストエディタや汎用表計算ソフトなどで編集したり、グラフで表示できます。

USB インタフェースでは、ストレージ機能のほか、USB-TMC プロトコルによるコマンド制御もできます。また、USB-TMC 以外にも、GP-IB、イーサネット (VXI-11 プロトコル /7655 コマンドソケット ) の各通信インタフェースによるコマンド制御もできます。

イーサネットを使って、本機器の内蔵メモリに FTP でアクセスしたり (FTP サーバ機能 )、ブラウザにより情報表示や操作をしたり (HTTP サーバ機能 ) することもできます。

第 2 章 機能説明

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機能説明3

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システム構成図

GP-IB

USB

( USB

-TM

C)Et

her (

VXI-1

1)

GS200RAM

GS200ROM

内部ストレージ

Hi

GS200

Lo

TRIGOUTPUT

TRIGOUTPUT

PC

コマンド制御 通信路

SYNC OUT

アナログ入出力

SYNC INOUTPUT

Hi LoSENSE

DUT

BNC OUTBNC INTRIGOUTPUT

TRIGOUTPUTREADY

READY

USB ストレージ機能により PC の外部ディスクとして接続

同期運転用入出力端子 (SYNCIN/OUT) を接続した同期運転

GS200 GS200 GS200

SYNCIN OUT

SYNCIN OUT

SYNCIN OUT

2.1 システム構成

2-2 IM GS210-01JA

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2.2 発生機能 / 測定機能 ( モニタ機能、/MON オプション ) について

ここでは、本機器の基本機能である発生機能 / 測定機能 ( モニタ機能 ) について説明しています。

電圧、電流出力デュアル DA コンバータと高精度電力増幅器により、5.5 桁の設定分解能で電圧および電流を発生できます。

電圧発生10mV、100mV、1V、10V、30V レンジを備え、最大± 32V まで設定、出力できます。電流発生1mA、10mA、100mA、200mA レンジを備え、最大± 200mA まで設定、出力できます。

電圧発生の 1V、10V、30V レンジは、低出力抵抗で、出力電流± 200mA が可能であり、電流を必要とするデバイスの評価などに適しています。10mV、100mV レンジでは、抵抗による分圧器を使用しており、最小 100nV の分解能での低電圧出力や、3µVp-p* の低ノイズの電圧信号源としての使用が可能であり、センサなどの擬似信号として適しています。電流発生では、すべての電流レンジで± 30V の出力が可能で、二次電池などの充放電特性評価に適しています。

* DC~10Hz 10 m V レンジにて

+

+‒

1n

+ V、mA V、mA

mV mV

V、mV

mA

分圧器

電力増幅器デュアルDAコンバータ

Hi

Lo

シャント抵抗

上位ビットD-A

下位ビットD-A

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ソース&シンク動作最大± 32V、± 200mA までのソース動作 ( 電流の供給 ) およびシンク動作 ( 電流の吸込み )による4象限動作が可能です。シンク動作では、ソース領域と同じ範囲で動作しますので、真の定電圧源としてだけでなく、高精度の電子負荷装置としても使用できます。

電圧レンジ: 1V/10V/30V最大出力電流: ± 200mA (1V/10V/30V レンジにて )

電流レンジ: 1mA/10mA/100mA/200mA最大出力電圧: ± 30V

電圧電流の発生範囲

200mA

-32V 32V

-200mA

電流

電圧

ソースシンク

シンクソース

電圧源

GS200

負荷

ソースの動作例I

電流源

GS200

電池

シンクの動作例I

バイポーラ出力本機器は、機械式の接点を用いずに極性を反転して出力するため、極性を反転するときに異常電圧 ( 電流 ) が発生しません。これにより負の最大出力から正の最大出力まで、連続可変出力ができます。極性を反転させて、プログラム出力するときや、ゼロクロスコンパレータを評価するときに効果的です。また、同一レンジ内で設定を変更したときも、グリッチは発生しません。

2.2 発生機能 / 測定機能 ( モニタ機能、/MON オプション ) について

2-4 IM GS210-01JA

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電圧 / 電流の測定機能 ( モニタ機能、/MON オプション )本機器は電圧、電流を出力すると同時に、電圧、電流を測定することができます。電圧発生時の電流、または、電流発生時の電圧を 4.5 桁の表示分解能で測定できます。ストア機能を使うと、測定値は発生値とともに内蔵 RAM ディスクに保存できます。

測定 ( モニタ ) 機能の用途・ 通電確認・ 消費電流の確認、検査・ 負荷電流変動のロギング・ V-I 特性の記録

負荷電流測定

GS200

Vcc 印加

DUT・ 抵抗・ ダイオード、トランジスタ・ その他電子部品

最大 10000 ステップの出力プログラミングプログラム機能を使うと、最大 10000 ステップの出力を設定できます。プログラムは本機器の画面上で編集したり、PC 上で CSV 形式のプログラムファイルとして作成し、USBストレージ機能を用いて本機器に読み込むことができます。

出力パターンをワークシートに記述し、内部メモリに格納。

GS200

USB

PC

プログラムファイル(CSV 形式 )

最大 10000 ステップ

発生値 (V)1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09

発生レンジ10101010101010101010

発生ファンクションVVVVVVVVVV

プログラムの詳細については「2.4 プログラム」で説明しています。

2.2 発生機能 / 測定機能 ( モニタ機能、/MON オプション ) について

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機能説明3

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2.3 発生

発生範囲と発生レンジ発生範囲本機器が発生できる範囲を示します。

200mA

-32V 32V

-200mA

電流

電圧

電圧発生レンジ << 操作説明は 5.2 節 >>電圧発生のレンジ構成です。

V

I

30V/200mAレンジ

10V/200mAレンジ

1V/200mAレンジ

レンジ  発生範囲 分解能  最大負荷電流10mV ±12.0000mV 100nV --------*1

100mV ±120.000mV 1µV --------*1

1V ±1.20000V 10µV ±200mA10V ±12.0000V 100µV ±200mA30V ±32.000V 1mV ±200mA

*1電圧発生時の 10mV レンジおよび 100mV レンジは、分圧器を使用しているため、出力抵抗が約 2Ωとなり、電流を流す負荷 ( 低インピーダンス負荷 ) との接続には適しません。負荷電流により、出力電圧が降下してしまいます。また、これらの電圧レンジでは 4 端子接続は機能しません。2 端子接続となります。出力抵抗に比べて十分に大きな負荷 ( 高インピーダンス負荷 ) を接続して使用してください。

2-6 IM GS210-01JA

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電流発生レンジ << 操作説明は 5.2 節 >>電流発生のレンジ構成です。

V

I

100mA/30V レンジ10mA/30V レンジ

1mA/30V レンジ

レンジ 発生範囲 分解能 最大負荷電流1mA ±1.20000mA 10nA ±30V10mA ±12.0000mA 100nA ±30V100mA ±120.000mA 1µA ±30V200mA ±200.000mA 1µA ±30V

200mA/30V レンジ

発生ファンクション << 操作説明は 5.1 節 >>発生ファンクションは電圧 (V、mV) または電流 (mA) です。電圧 (V): 定電圧源として動作し、電流リミッタが働きます。電圧 (mV): 分圧器を利用した電圧源として動作します。電流 (A): 定電流源として動作し、電圧リミッタが働きます。

発生動作発生レベルを設定、変更する処理を発生動作といいます。発生動作では、各種制御信号は次のように変化します。DC 発生時 ( プログラムが動作していない場合 )パネル操作や通信コマンドにより発生レベルの設定や変更を指示されたタイミングで実際の発生レベルを変更します。発生変更完了 (Ready) は、発生レベルの変更から 10ms後に 10µs 幅の Lo パルスとして発生します。また、プログラム実行状態を表すトリガビジー (TrigBusy) は Hi のままで、変化しません。

フロントパネルからの操作または通信コマンド制御による発生設定変更

トリガビジー(TrigBusy)

発生変更完了(Ready)

発生レベル 前設定

次設定

10ms

10µs

2.3 発生

2-7IM GS210-01JA

機能説明3

2

1

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プログラム実行時プログラムが実行されるとトリガビジーが Lo になり、発生レベルを変更します。発生レベルの変更から 10ms 後に、発生変更完了 (Ready) の Lo パルスが発生します。プログラムインターバル時間が経過すると、トリガビジーが Hi になります。これを繰り返してプログラムのステップが進みます。

RUNキー

トリガビジー(TrigBusy)

発生変更完了(Ready)

発生レベル

Ti Ti

Ti:プログラムインターバル時間

10ms

出力 ON/OFF << 操作説明は 5.5 節 >>出力状態には OFF と ON があります。OFF: 出力を切断します。設定した発生レベルは出力しません。プログラムの実行や、

測定機能は停止した状態です。ON: 出力を接続し、設定した発生レベルを出力します。プログラムの実行や、測定

機能が動作します。

Note出力 ON ⇔出力 OFF 間の切り替え時には、メカニカルリレーが動作します。本機器をご使用の際には次の点にご注意ください。

• リレーの静定に 20ms 程度を要します。• ON/OFF 回数が増えると、静定時間が延びるなどの影響が出ます。負荷によって変わり

ますが、リレーの電気的寿命は 10 万回程度です。

リミッタによる DUT( 被測定物 ) の保護 << 操作説明は 5.4 節 >>

注  意電圧発生時に電流リミッタの設定値を超える電流源や、電流発生時に電圧リミッタの設定値を超える電圧源、あるいは前述の発生範囲を超える負荷を接続すると、異常負荷が検出され、出力が OFF になります ( トリップ )。本機器には、このような負荷を接続しないでください。故障の原因になります。

電圧リミッタ / 電流リミッタリミッタを設定すると、発生範囲内でさらに制限をかけることができます。また、接続機器への過電流、過電圧による故障を防止できます。電圧発生時には電流リミッタが、電流発生時には電圧リミッタが動作します。

2.3 発生

2-8 IM GS210-01JA

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電圧発生時のリミッタの働き

I

V

発生電圧レベルハイリミット値

ローリミット値動作範囲

電流発生時のリミッタの働き

I

V

ハイリミット値ローリミット値

動作範囲

発生電流レベル

リミッタが働く範囲は 0 を中心として+ / -の設定値です。+設定値がハイリミット値、-設定値がローリミット値になります。ハイリミッタが働いているときはハイリミッタインジケータ (H) が、ローリミッタが働いているときはローリミッタインジケータ (L) がディスプレイに表示されます。トリップ本機器の出力がリミッタを超えてしまう場合、出力は自動的にオフになります。トリップが発生すると、エラーインジケータが点灯し、エラーログに記録されます。

ローカルセンスとリモートセンス << 操作説明は 4.2 節 >>2W(2 端子接続=ローカルセンス ) と 4W(4 端子接続=リモートセンス ) の 2 つの接続方式があります。電圧発生の場合、負荷に流れる電流が大きくなると、リード線による電圧降下が無視できなくなります。そのような場合には、4 端子接続を選択して SENSE 端子から DUT の直近に接続すると、接続した場所の電圧が設定電圧値になるように制御するため、リード線抵抗の影響が軽減され、DUT に設定したい電圧を印加することができます。

2.3 発生

2-9IM GS210-01JA

機能説明3

2

1

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ガード端子機能 << 操作説明は 4.3 節 >>本機器と DUT が離れている場合や、本機器と電動機の電源を併用した電源環境では、DUT にコモンモードノイズが重畳していることがあります。本機器の Hi-Lo 端子間にコモンモードノイズが重畳していると、ノイズ電流が本機器の出力端子から内部発生回路に流入し、出力発生値を変動させてしまいます。これを低減するため、本機器では発生回路に施したシールドをガード端子に接続しています。ガード端子にノイズ源を接続すると、ノイズ電流はガードを通して接地へバイパスし、内部発生回路へのノイズ電源の流入を低減します。コモンモードノイズの重畳が大きい場合は、ガード端子を使用してください。

2.3 発生

2-10 IM GS210-01JA

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2.4 プログラム

プログラム機能 << 操作説明は 6.1 節 >>プログラム機能は、あらかじめプログラムに定義された発生データパターンを一定間隔で順次出力する機能です。スロープ時間も設定できるので、ステップ応答、ランプ応答、三角波形など、さまざまな波形を発生できます。

プログラムは次の方法で作成し、読み込みができます。・ 本機器の画面上で作成 / 編集・ PC で作成し、CSV 形式のプログラムファイルとして本機器の内蔵メモリ (GS200ROM)

に保存、読み込み

プログラムに定義する発生データは次の項目です。・ 発生レベル・ 発生レンジ・ 発生ファンクション

プログラムは 10000 ステップまで定義できます。ステップ数が 10000 を超えた場合、先頭から 10000 ステップまでを読み込みます。

プログラムインターバル時間 << 操作説明は 6.2 節 >>プログラムの各ステップを実行する間隔を設定します。

1V

4V

2V1V

5V

7V

TiTi:プログラムインターバル時間

Ti Ti Ti Ti Ti

プログラムスロープ時間 << 操作説明は 6.3 節 >>現在のステップの発生レベルから次のステップの発生レベルまで、ステップの先頭から線形補完する時間です。線形補完の傾きは、次のようになります。

プログラムスロープ時間次のステップの発生レベル-現在のステップの発生レベル

2-11IM GS210-01JA

機能説明3

2

1

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Ts:プログラムスロープ時間Ti:プログラムインターバル時間* TrigBusy 信号の状態遷移は、プログラムトリガ源を Norm に設定した場合の状態

遷移です。

Ti Ti

Ts < Ti

Ti Ti

Ts = 0

Ti Ti

Ts > Ti

Ti Ti

Ts = Ti

Ts

Ts

RUN キー

TrigBusy

Ready

TrigBusy

Ready

RUN キー

RUN キー RUN キー

Ts > Ti の場合、上図の右下の図のようになりますので、必ず Ts ≦ Ti としてください。

プログラムの繰り返し << 操作説明は 6.1 節 >>ON にすると、プログラムの最後のステップを実行した後、プログラムの最初のステップに戻って実行を継続します。

プログラムトリガ << 操作説明は 6.4 節 >>プログラム動作には、プログラムトリガの設定により、2 種類の動作があります。プログラムトリガが通常 (Norm) の場合プログラムの各ステップの進行を RUN キー、STEP キー、HOLD キー、外部トリガで制御できます。

RUN キー:プログラムを 1 ステップ目から実行。STEP キー:プログラムを 1 ステップだけ実行。HOLD キー:プログラムの一時停止、または、一時停止したプログラムの続行。

プログラムの各ステップを実行する間隔はプログラムインターバルで設定します。

プログラムトリガが測定終了 (M.End) の場合 (/MON オプション搭載時 )プログラムは各ステップの発生 + 測定というサイクルを最短時間で実行します。RUNキー、STEP キー、HOLD キー、外部トリガは無効です。また、プログラムインターバルの設定も無効です。

2.4 プログラム

2-12 IM GS210-01JA

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プログラムファイルUSB ストレージ機能 (2-25 ページ ) を使って、内蔵の不揮発性ディスク (GS200ROM) のPROGRAM フォルダに格納します。工場出荷時またはディスクフォーマット時に PROGRAM フォルダに作成される Prgm01.csv と Prgm02.csv は、プログラムファイルのサンプルです。ファイルの内容はディスプレイ上で確認できます。

プログラムファイルの記述内容 << 操作説明は 6.5 節 >>プログラファイルは、ワークシートやテキストエディタで作成、編集したテキストファイルです。複数の行で構成され、1 行がプログラムの 1 ステップに相当します。

1V

4V

2V1V

5V

7V1,10,V 4,10,V2,10,V1,10,V5,10,V7,10,V

プログラムファイル

発生レベル , 発生レンジ , 発生ファンクション

TiTi:プログラムインターバル時間

Ti Ti Ti Ti Ti

行改行コード (LF/CR+LF) で区切られたテキストです。行には、左から次の項目を定義します。

・ 発生レベル:整数または、実数で定義します。例:1、0.485、-12E-3・ 発生レンジ:整数または、実数で定義します。例:同上・ 発生ファンクション:文字列 (V または I) で定義します。

各項目がセパレータ ( カンマまたはセミコロンのいずれか選択 ) で区切られた CSV 形式にします。各項目の前後には、任意のスペースまたはタブ ( ホワイトスペース ) を付けることもできます。発生レンジ、発生ファンクションは省略できます。省略した項目は前のステップの設定から変わりません。プログラムの最初のステップから発生ファンクションが未定義である場合、プログラムファイルを読み込んだ時点の発生ファンクションが適用されます。プログラムの最初のステップから発生レンジが未定義である場合、定義された発生レベルに最適な発生レンジになります。

コメントプログラムファイルにはコメントを記述できます。「//」から改行コードまたはファイルの終端までがコメントになります。本機器によるファイル読み込み時に、コメントは無視します。

2.4 プログラム

2-13IM GS210-01JA

機能説明3

2

1

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プログラムの実行 << 操作説明は 6.7 節 >>プログラムトリガ源が Norm の場合の動作

プログラムの各ステップの進行を RUN キー、STEP キー、HOLD キー、外部トリガで制御できます。プログラムの各ステップを実行する間隔はプログラムインターバルで設定します。

HOLD キー、STEP キーを操作した場合、トリガビジー (TrigBusy)、発生変更完了 (Ready)は、次のように動作します。

プログラム設定例 STEP1:1V STEP2:2V STEP3:3V

プログラム条件・ 繰り返しモード:Off・ プログラムインターバル時間:5s・ プログラムスロープ時間:3s

Ts:プログラムスロープ時間Ti:プログラムインターバル時間

発生変更完了 (Ready) の Lo パルスは Ts 経過からさらに 10ms 後に発生します。

Ti Ti

RUN キー

TrigBusy

Ready

HOLD キー STEP キー HOLDキー

Ts Ts Ts Ts

Ti Ti

実行中 停止中 STEP 実行中 停止中 実行中終了STEP 完了

状態

操作キー

0V

1V

2V

3V

HOLD と STEPHOLD キーでブログラムを停止した場合、そのステップは「実行の途中」という状態になります。この状態で STEP キーを押すと、実行の途中である現在のステップを再度実行し、このステップを完了して停止します。HOLD キーを押すと、実行の途中である現在のステップの続きを再開し、プログラムを続行します。

たとえば、1s ごとに、0V から 10V まで、1V ずつステップするプログラムを実行していて、4V を 0.5s だけ発生したときに HOLD キーでプログラムを停止します。

・ STEP キーを押した場合 本機器は、4V の次のステップの 5V を発生するのではなく、実行の途中である、4V

を 1s、発生して再び停止します。もう一度、STEP キーを押すと、5V を 1s、発生して停止します。

2.4 プログラム

2-14 IM GS210-01JA

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・ HOLD キーを押した場合 本機器は、実行の途中である 4V を、残り時間の 0.5s、発生したあと、5V を 1s、発生し、

プログラムを続行します。

プログラムトリガ源が M.End(/MON オプション ) の場合の動作測定動作を完了すると、プログラムを 1 ステップ進めて、発生レベルを変更します。プログラムトリガ源に測定終了 (M.End) を選択し、メジャートリガ源に発生変更完了(Ready) を選択すると、プログラムは各ステップの発生 + 測定というサイクルを最短時間で実行します。RUN キー、STEP キー、HOLD キー、外部トリガは無効です。また、プログラムインターバルの設定も無効です。

各制御信号の動作トリガビジー (TrigBusy)、発生変更完了 (Ready) は、次のように動作します。

Ts:プログラムスロープ時間

発生変更完了 (Ready) の Lo パルスは Ts 経過からさらに 10ms 後に発生します。

M.End

TrigBusy

Ready

Ts

M.End

Ts

2.4 プログラム

2-15IM GS210-01JA

機能説明3

2

1

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2.5 測定 ( モニタ機能、/MON オプション )

測定ファンクションと測定レンジ測定ファンクション電圧を発生しているときは電流を測定 ( モニタ ) します。電流を発生しているときは電圧を測定 ( モニタ ) します。

測定レンジ電圧測定時

レンジ 測定範囲 分解能30V ± 31.000V 1mV

電流測定時レンジ 測定範囲 分解能200mA ± 210.00mA 10μA

測定の ON/OFF << 操作説明は 7.1 節 >>測定 OFF(Off)測定を行いません。発生だけを行う場合に選択します。測定 ON(On)測定を行ます。測定値が画面左上に表示されます。

Note測定を On にすると、本機器内部の測定回路の動作により、発生出力にノイズが重畳します。低ノイズでの発生出力を行う場合は、測定を Off にしてください。

測定動作測定動作とは、メジャートリガをきっかけにした一連の測定動作全体のことを指します。メジャートリガ信号が入力されると、メジャーディレイの経過後に測定動作が開始されます。トリガについては 2.6 節、メジャーディレイについては次ページをご覧ください。測定動作の全体の流れは、次の 1 ~ 3 のとおりです。1. 測定 目的の測定を行います。測定には、積分時間+ソフト処理時間を要します。2. ゼロ基準測定 ゼロ基準の測定を行います。ゼロ基準測定には、積分時間+ソフト処理時間を要しま

す。3. NULL 演算 ( 次ページ参照 ) 測定値から NULL 値を減算し、差分を結果とします。NULL 演算 OFF のときは何も行

いません。

メジャートリガ

メジャーディレイ

測定値表示ストアメモリへ保存

NULL演算

積分時間とソフト処理時間

測定 ゼロ基準測定

積分時間とソフト処理時間

* NULL 演算 ON 時だけ

2-16 IM GS210-01JA

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Note・ 測定動作中に機器の設定を変更すると、その回の測定は無効になります。このときの測定

結果の表示は「-----」となり、ストアの対象にはなりません。・ ソフト処理時間は約 1ms 未満です。

メジャーディレイによる測定タイミング調整 << 操作説明は 7.3 節 >>メジャートリガ信号が入力されてから測定動作を開始するまでの待ち時間です。この設定を変えることで、メジャートリガから測定動作を開始するまでのタイミングを調整できます。たとえば、発生変更完了から DUT の状態が安定するまでにかかる時間をメジャーディレイに設定すると、DUT が安定したタイミングで測定できます。

高精度測定と高速測定次の測定条件の設定のしかたにより、高精度な測定や、より高速の測定ができます。

ローカルセンスとリモートセンス << 操作説明は 4.2 節 >>2W(2 端子接続=ローカルセンス ) と 4W(4 端子接続=リモートセンス ) の 2 つの接続方式があります (2-9 ページ参照 )。大きな出力電流が流れるような DUT の場合、配線抵抗により電圧が降下します。この影響がある場合は、4W が有効です。電圧発生時にはDUT への印加電圧を、電流発生時には DUT の発生電圧を、配線抵抗の影響を少なくして測定できます。

積分時間 << 操作説明は 7.2 節 >>測定には積分型 A/D が使われ、積分時間を長くすると、測定時間は長くなりますが、測定値の安定度が増します。

オフセット補正機能ゼロキャリブレーション ( マニュアルゼロ ) 機能 << 操作説明は 7.7 節 >>本機器の操作メニューでゼロキャリブレーションを実行すると、出力を自動的に OFF にして、ゼロ基準を取り直して、以降の測定結果に反映します。経年変化や、温度変化が著しい環境などゼロ点が変動する場合があります。ゼロキャリブレーションを実行するとゼロ点が補正され、より精度の良い発生ができます。

NULL 演算 << 操作説明は 7.6 節 >>NULL 演算では、ある測定値を基準にした差分値表示ができます。NULL 演算が ON になった次の測定値を NULL 値として保持し、以後は測定値から NULL 値を減算し測定結果とします。

測定結果=測定値- NULL 値

2.5 測定 ( モニタ機能、/MON オプション )

2-17IM GS210-01JA

機能説明3

2

1

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ストア / リコール ( 統計演算値表示 )測定結果のストア << 操作説明は 7.8 節 >>あらかじめ設定した点数の測定結果をストアメモリに保存する機能です。ストア点数は1 ~ 10000 の範囲で設定できます。設定したストア点数に満たないうちにストアを中止した場合は、中止した時点までの測定結果を保存します。ストア結果ファイル作成機能をオンにしておくと、ストア終了後、自動的にストア結果を結果ファイル (Result.csv) として内蔵の GS200RAM(「USB ストレージ機能」(2-25 ページ ) 参照 ) に保存します。ストア結果ファイル作成機能がオフの場合は、ストア結果はファイルに保存されませんので、通信機能を使って、測定結果を読み出します。

測定値の統計処理の実行 ( リコール ) << 操作説明は 7.9 節 >>ストアメモリ内にある最新の測定値の統計演算結果を表示できます。統計演算項目は、ストア点数、最大値、最小値、最大値-最小値、平均値、標準偏差です。

最大値-最小値平均値標準偏差

最小値最大値ストア点数

結果ファイル << 操作説明は 7.8 節 >>ストア結果ファイル作成機能使って、ストアメモリにストアされた測定結果を、内蔵のGS200RAM に保存したファイルです (Result.csv)。結果ファイルの内容には、1 点目の測定動作開始からの経過時間 ( タイムスタンプ )、発生ファンクション、測定ファンクション、発生レベル、測定値が含まれます。

結果ファイル例

タイムスタンプ発生ファンクション

発生レベル測定ファンクション

測定値

最新の結果ファイル名は、常に Result.csv です。GS200RAM の容量 (16MB) を超えない範囲で、最大 33 個まで結果ファイルを保存できます。ストア回数を重ねるごとに、結果ファイル名を自動的に更新します。たとえば、2 回ストアを終了すると、最新の結果ファイル名が Result.csv になり、1 回前の結果ファイル名が Result.01.csv になります。さらにストア回数を重ねると、Result.csv → Result.01.csv → Result.02.csv → Result.03.csv → ・・・ のように結果ファイル名が変化します。結果ファイルの数が 33 を超えると、古いほうから順番に自動的に消去されます。ただし、最も古いファイルを消去しても、内蔵の GS200RAM の容量を超えている場合は、複数の結果ファイルを消去する場合もあります。

2.5 測定 ( モニタ機能、/MON オプション )

2-18 IM GS210-01JA

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結果ファイルが格納された状態の GS200RAM

最新の結果ファイル

2回前の結果ファイル1回前の結果ファイル

結果ファイルのナンバリングのしかた

Result.csv

Result.01.csv

Result.csv Result.01.csv

Result.csv

Result.02.csv

最新の結果ファイル

自動的にファイル名を更新

自動的にファイル名を更新

1回目のストア終了時

2回目のストア終了時

3回目のストア終了時

過去

現在

GS200RAMに格納された結果ファイル

通信によるストア結果の読み出し << 操作説明は 7.9 節 >>通信機能を使うと、ストア結果を直接読み出すことができます。読み出す際のフォーマットは、アスキーまたはバイナリのどちらかを選択できます。また、統計演算値についても通信機能を使って読み出せます。

2.5 測定 ( モニタ機能、/MON オプション )

2-19IM GS210-01JA

機能説明3

2

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2.6 トリガ

概要本機器には、プログラムの開始、停止を制御するプログラムトリガと、測定を開始するメジャートリガがあります。

プログラムトリガ << 操作説明は 6.4 節 >>プログラム (2.4 節を参照 ) を駆動するきっかけになるトリガです。モニタ機能 (/MON オプション ) 搭載モデルでは、通常 (Norm) または測定終了 (M.End) のどちらかを選択できます。モニタ機能 (/MON オプション ) を搭載していないモデルでは、通常 (Norm) で固定です。

通常 (Norm)次の 4 つのトリガでプログラムを駆動します。

・ RUN キー プログラムインターバル時間ごとに、プログラムを 1 ステップ目から 1 ステップずつ

進めます。

・ STEP キー プログラムを 1 ステップだけ実行し、プログラムインターバル時間が経過した時点で、

プログラムを停止します。

・ HOLD キー プログラムを一時停止します。一時停止中に再度 HOLD キーを押すと、停止したステッ

プから、プログラムの実行を再開します。

・ 外部トリガ (External) リアパネルの同期運転用入力端子 (SYNC IN) の TRIG IN(8.2 節を参照 ) または BNC 入

出力端子の TRIG IN(8.1 節を参照 ) へ印加された立ち下がりエッジをトリガとします。フロントパネルの STEP キーと同じ動作をします。

測定終了 (M.End)(/MON オプション搭載時 )プログラムインターバル時間に関係なく、測定終了のタイミングでステップを進めます。積分時間 ( 測定時間 ) を規定 ( 確保 ) したうえで、プログラムを最速で実行できます。ただし、メジャートリガ源には発生変更完了 (Ready) を選択する必要があります。プログラムトリガ源が M.End の場合、RUN キー、STEP キー、HOLD キー、およびプログラムインターバル時間は無効になります。

2-20 IM GS210-01JA

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メジャートリガ (/MON オプション ) << 操作説明は 7.4 節 >>測定動作 (2.5 節を参照 ) を開始するきっかけになるトリガです。次のトリガ源の中から1 つを選択します。

・ 測定タイマ (Timer) 0.1s ~ 3600.0s の周期が設定できる定周期タイマです。出力が ON になると、タイマ

をリセットします。

・ 測定終了時 ( イミディエート )(Immed) 測定動作の終了が次の測定動作のトリガになります。絶え間なく測定を繰り返すとき

などに使用します。

・ 発生変更完了 (Ready) 発生レベルの変更から 10ms 後に発生します。

・ 通信コマンド (Comm) 通信コマンド ”*TRG” で測定を開始できます。

2.6 トリガ

2-21IM GS210-01JA

機能説明3

2

1

4

5

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トリガブロック図

Meas Trig

Meas Busy

MEASURE

PROGRAM

TrigIn TrigOut

ProgramTrig

TrigBusy

P.In

terv

al

Exte

rnal

Step

M.E

nd

Imm

edTi

mer

Rea

dy

Meas.Timer

P.Interval TimerSTEP

HOLD

RUN

Ready

Com

m

“*TRG”

2.6 トリガ

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トリガ出力 << 操作説明は 8.1 節、8.2 節 >>本機器は、複数台を接続した状態で、1 台目のプログラムトリガをリアパネルの同期運転用入出力端子の SYNC OUT または BNC 出力端子を介して 2 台目以降の機器に出力できます。TrigOutトリガビジー信号です。

・ プログラムトリガが通常 (Norm) の場合 プログラムトリガが発生すると Lo になり、プログラムインターバル時間が経過する

と Hi になります。・ プログラムトリガが測定終了 (M.End) の場合 プログラムトリガが発生すると Lo になり、プログラムインターバル時間に関係なく、

すぐに Hi になります。

トリガホールドフロントパネルの HOLD キーまたは通信コマンド ”:PROGram:HOLD” または ”:PROGram :PAUSe” により、プログラムの実行を一時的に停止しできます。再開するには、もう一度 HOLD キーを押すか、通信コマンド ”:PROGram:HOLD” または ”:PROGram:CONTinue”を送ります。

サンプリングエラー次のような無効なトリガが発生すると、フロントパネルのサンプリングエラーインジケータが点灯します。

・ 測定動作中に新たなメジャートリガが発生した・ プログラムの実行中に RUN キー、STEP キーが押された、または外部トリガ信号が印

加された。

Noteサンプリングエラーが発生するときは、トリガ発生のタイミングが早すぎるためと考えられます。サンプリングエラーインジケータが点灯した場合には、選択したトリガ源やタイマの周期などを確認してください。

2.6 トリガ

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機能説明3

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2.7 同期機能

同期機能複数台の GS200 を接続して、出力の ON/OFF や、プログラムの実行を同期できます。

外部入出力本機器の外部入出力端子には、同期運転用入出力端子 (SYNC IN/OUT)、BNC 入出力端子(IN、OUT) の 2 種類があります。

RJ-11 コネクタ ( 同期運転用入出力端子 (SYNCIN/OUT))<< 操作説明は 8.2 節 >>

リアパネルの同期運転用入出力端子 (SYNC IN/OUT) を使用すると、複数台の GS200 を接続した同期運転ができます。接続には別売りの同期運転用ケーブル ( 形名 758960) を使用し、1 台目の機器に 2 台目の機器を、2 台目の機器に 3 台目の機器を、というようにデイジーチェーンで配線します。プログラムトリガ、出力状態 ( 発生 ON/OFF) が同期運転できます。

BNC 入出力 (IN、OUT) << 操作説明は 8.1 節 >>同期運転などに利用するため、次の信号のどれかを外部信号として背面パネル上の BNCコネクタから入出力できます。

・ 出力状態 ( 発生 ON/OFF) の入出力・ プログラムトリガの入出力・ 発生変更完了 (Ready) の出力

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2.8 その他の機能

USB ストレージ機能 << 操作説明は 4.4 節 >>本機器には内蔵メモリとして、4M バイトの不揮発性ディスク (GS200ROM) と、16M バイトの揮発性ディスク (GS200RAM) があります。本機器と PC を USB ケーブルで接続すると、これらのディスクはリム-バブルディスクとして PC からアクセスできます。汎用ワークシートで作成したプログラムファイルを PC 上でドラッグ&ドロップ操作するだけで、不揮発性ディスク (GS200ROM) に格納できます。揮発性ディスク (GS200RAM) には、測定結果が格納されます。この測定結果ファイルを PC に取り込むと、汎用ワークシート上でデータ処理やグラフ化することができます。また、本機器のシステムをバージョンアップする際のシステムファイルも、このディスクに格納します。

不揮発性ディスク (GS200ROM)GS200ROM は、電源を切っても内容が失われない不揮発性のディスクで、PROGRAM、SETUP の 2 つのフォルダがあります。

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PROGRAMプログラムの出力パターンをまとめたプログラムファイルを格納するためのフォルダです。このフォルダにある全ファイルをプログラムファイルとして選択できます。工場出荷時には、サンプルのプログラムファイルが入っています。サンプルのプログラムファイルはディスクフォーマット時に作成されます。

SETUP本機器のパネル設定をまとめた設定ファイルを格納するためのフォルダです。このフォルダにある全ファイルを設定ファイルとして選択できます。工場出荷時には、サンプルの設定ファイルが入っています。サンプルの設定ファイルはディスクフォーマット時に作成されます。

揮発性ディスク (GS200RAM)GS200RAM は、電源投入時に自動的にフォ-マットされる揮発性ディスクです。ストア時には、結果ファイル (Result.csv) が作られます。通常は、本機器が作ったファイルを PC に渡すためのフォルダですが、システムのバ-ションアップをするときには、ここにシステムファイルを PC から転送します。詳しくは「14.5 システムのバ-ジョンアップ」をご覧ください。

NoteGS200RAM は、お客様が独自にフォルダを作ったり、ファイルを書き込むこともできますが、ディスクの空き容量が不足しないようにご注意ください。また、電源が切れると内容は失われます。

ディスクのフォーマットGS200ROM を工場出荷時の状態に戻したいとき、不揮発性 / 揮発性ディスクが PC 上で確認できない、または壊れていると思われるときは、ディスクをフォーマットできます。

USB 通信 (USB-TMC によるコマンド制御 ) << 操作説明は 10 章 >>USB2.0 デバイスインタフェ-スです。USB ストレージ機能にアクセス可能なほか、米国VXI Plug&Play System Aliance による VISA(Virtual Instrument Software Architecture) のUSB 規格 USB-TMC のデバイスドライバで、VISA ライブラリからのコマンド制御ができます。

2.8 その他の機能

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イーサネット通信 (/C10 オプション ) << 操作説明は 11 章 >>10Mbps/100Mbps 自動切り替えの LAN インタフェ-スです。IP アドレスは固定アドレスを設定できるほか、DHCP サ-バから動的に取得することもできます。次の4つの機能があります。VXI-11 によるコマンド制御Ethernet 規格 VXI-11 のデバイスドライバです。VISA ライブラリからのコマンド制御ができます。ブラウザによるパネル制御 << 操作説明は 11.5 節 >>Web サーバ機能です。PC の Web ブラウザに本機器のフロントパネルイメージを表示し、本機器をリモートコントロールできます。FTP クライアントとのファイル転送anonymous FTP サーバ機能により最大 5 クライアントまで FTP 接続できます。不揮発性ディスク (GS200ROM) と揮発性ディスク (GS200RAM) を PC のファイルサーバとして扱うことができます。FTP プロトコルを介して、プログラムファイルなどをファイル転送したり、測定結果データを PC に読み込めます。GS200ROM および GS200RAM については、「USB ストレージ機能」(2-25 ページ ) を参照してください。7655 ポートによるコマンド制御最大 5 クライアントを接続可能なコマンドニモニックストリ-ム解釈サ-バです。返送タ-ミネ-タ (CR/LF/CR+LF) を設定できます。

各サ-バ機能は独立しているので、コマンド制御しながら FTP でファイル転送を行うこともできます。

GP-IB 通信 << 操作説明は 12 章 >>コマンドによる制御のためのインタフェ-スです。本機器のフロントパネルのキー操作と同様の設定をしたり、設定情報や測定データを出力することができます。本機器のコマンド制御は互いに独立しているので、GP-IB で制御しながら他の通信機能を使うことできます。

設定情報の保存 / 読み込み / 削除 << 操作説明は 9.2 節 >>現在の設定を不揮発性ディスク (GS200ROM) に設定ファイル (Setup01.txt ~ Setup04.txt) として保存したり、設定ファイルを読み込んで設定の復元ができます。設定ファイルは通信コマンドが書かれたテキストファイルです。後から PC で変更することも可能です。GS200ROM および GS200RAM については、「USB ストレージ機能」(2-25 ページ ) を参照してください。

電源 ON 時の設定選択 << 操作説明は 9.3 節 >>本機器を起動したときの設定を、保存された設定ファイルから任意に選択できます。ただし、選ばれたファイルが削除されたり、ファイル名が変更された場合はデフォルトの設定で起動します。

2.8 その他の機能

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3.1 使用上の注意

安全にご使用いただくための注意本機器を安全にご使用いただくために初めてご使用になるときは、必ず vi ~ viii ページに記載の「本機器を安全にご使用いただくために」をお読みください。

ケースを外さないでください本体のケースを外さないでください。内部には高電圧部があり、大変危険です。内部の点検および調整は、お買い求め先にお申し付けください。

異常の場合には本体から煙が出ていたり変な臭いがするなど、異常な状態になったときは、直ちに電源スイッチを OFF にするとともに、電源コードをコンセントから抜いてください。異常な状態になったときは、お買い求め先までご連絡ください。

出力が強制的に OFF になった場合には外部からの過大入力や機器の発振により内部回路の異常を検出すると、出力を強制的にOFF にして、ERROR インジケータを点灯し、「An abnormal load is connected」のエラーメッセージを表示します。この場合、まず外部に接続されている負荷などの要因を取り除いてから再度出力 ON の操作をしてください。それでも出力が OFF してしまう場合は故障が考えられます。お買い求め先までご連絡ください。また、正常復帰しても、エラー表示は、マニュアルでクリアするか (「9.6 エラーログ表示」参照 ) エラー内容を通信で読み出さない限り消えません。ご注意ください。

過熱状態を検出した場合には冷却用ファンの排気口や吸気口がふさがれていたり、ファン停止により、内部の過熱状態を検出すると、出力を強制的に OFF にして「Abnormal Temperature」の警告を表示し、ビープ音が断続的に鳴り続けます。このような場合は、直ちに電源スイッチを OFF にしてください。本機器の周囲に十分なスペースがあるか、リアパネルから冷却ファンに異物が挟まっていないかを確認し、取り除いてください。充分時間をおいてから、もう一度電源スイッチを ON にしたときに、同じ警告が表示されるときは、故障が考えられます。お買い求め先までご連絡ください。

電源コードについて電源コードの上に物を載せたり、電源コードが発熱物に触れないようにご注意ください。また、電源コードの差し込みプラグをコンセントから抜くときは、コードを引っ張らずに必ずプラグを持って引き抜いてください。電源コードが損傷した場合は、iii ページに記載の部品番号をご確認のうえ、お買い求め先にご注文ください。

使用環境、使用条件について本機器は、特定の使用環境および使用条件において EMC 規格に適合しています。設置方法や配線方法などが異なると、EMC 規格の適合条件を満たさない場合があります。その場合は、使用者による適切な対策が必要になることがあります。

第 3 章 本機器の準備と共通操作

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本機器の準備と共通操作

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取り扱い上の一般的注意上に物を置かないでください。本機器の上に他の機器や水の入った容器などを置かないでください。故障の原因になります。本機器の設置条件については 3.2 節をご覧ください。

衝撃や振動を与えないでください。衝撃や振動を与えないでください。故障の原因になります。また、信号入出力端子や接続ケーブルに衝撃を与えると、電気的なノイズに変換されて信号が入出力されることがあります。

帯電したものを近づけないでください。帯電したものを入出力コネクタに近づけないでください。内部回路が破壊される可能性があります。

長時間使用しないときは本機器の電源スイッチを OFF にして、本機器の電源コードをコンセントから抜いておいてください。

持ち運ぶときはまず、電源コードと接続ケーブルを外してください。本機器の質量は約 5kg です。持ち運ぶときは下図のように取っ手をもって、慎重に移動させてください。

汚れを取るときにはケースや操作パネルの汚れを取るときは、本機器の電源スイッチを OFF にして、本機器の電源コードをコンセントから抜き、柔らかく乾いたきれいな布で軽く拭き取ってください。ベンジンやシンナーなどの薬品を使用しないでください。変色や変形の原因になります。

3.1 使用上の注意

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3.2 本機器の設置

設置姿勢

警  告・ 火災防止のため、背面を下にして置かないでください。背面には冷却ファンの

排気口があります。背面を下にして置くと、故障時に火災を引き起こす恐れがあります。

・ 本機器は屋内で使用する製品です。屋外では設置または使用しないでください。・ 本機器が異常または危険な状態になったときに、直ちに電源コードを外せるよ

うに設置してください。

注  意本機器の吸気口や排気口をふさぐと機器が高温になり破損する恐れがあります。

・ 下図左のように水平に設置するか、水平な場所に下図中央のように取っ手を使って傾斜させて設置してください。

・ 取っ手を立てて設置するときは、取っ手が確実に固定されていることを確認したうえで設置してください。取っ手の回転軸を左右に約 2mm ~ 3mm 引いてから、ゆっくり回転させて取っ手の停止位置を移動してください。

回転軸

取っ手の停止位置 (1、3、5、8の停止位置でのご使用をおすすめします。2と 4の停止位置でご使用のときは、本機器に荷重を加えないようにしてください。)

左右に約mm2~ 3mm引いて取っ手を回します

1

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5

67 8

31

警  告・ 取っ手を操作するときは、取っ手のエッジで手にけがをしないように注意して

ください。・ 取っ手を格納するときは、手を挟まれないように注意してください。・ 不安定な状態で、取っ手を操作すると危険です。次のことに注意してください。 ・ 本機器を安定した場所に置いて、取っ手や可動脚を操作してください。 ・ 本機器を傾けたまま、取っ手や可動脚を操作しないでください。・ 危険防止のため、上図以外の姿勢では設置しないでください。

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設置条件次の条件に合う場所に設置してください。周囲温度と周囲湿度次の環境下で使用してください。

・ 周囲温度:5~ 40 ただし、精度よく発生したいときは、23± 5で使用してください。

・ 周囲湿度:20%~ 80% RH ただし、結露のない状態で使用してください。

Note温度、湿度の低い場所から高い場所に移動したり、急激な温度変化があると、結露することがあります。このようなときは、周囲の環境に 1 時間以上慣らしてから使用してください。梱包箱に入れて移動したときなども、結露しないように、周囲環境に 1 時間以上馴染ませてから、箱から取り出してください。

平坦で水平な場所平坦で水平な場所に設置してください。不安定な場所や傾いた場所に設置しないでください。

風通しのよい場所本機器の底面には吸気口があります。また、リアパネルには冷却用ファンの排気口があります。内部の温度上昇を抑えるため、下図に従って周囲に十分なスペースをとり、吸気口や排気口をふさがないようにしてください。

10cm 以上

5cm 以上5cm 以上

10cm 以上

周囲に十分なスペースを確保してください。

次のような場所には設置しないでください。・ 屋外・ 直射日光の当たる場所や熱発生源の近く・ 水、その他液体に濡れる場所・ 油煙、湯気、ほこり、腐食性ガスなどの多い場所・ 強電磁界発生源の近く・ 高電圧機器や動力線の近く・ 機械的振動の多い場所・ 不安定な場所

3.2 本機器の設置

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保管場所本機器を保管するときは、次のような場所を避けてください。

・ 相対湿度が 80%以上の高湿度な場所・ 直射日光があたる場所・ 60以上の高温度な場所・ 高湿度熱源のそば・ 振動が激しい場所・ 腐食性ガス、可燃性ガスがある場所・ ちり、ごみ、塩分、鉄粉が多い場所・ 水、油、薬品などの飛沫がある場所できるだけ、5~ 40、20%~ 80% RH の環境で保管されることをおすすめします。

ラックマウント本機器をラックにマウントするときは、別売のラックマウント用キットをご使用ください。取り付け要領は、ラックマウント用キットに付属の取扱説明書をご覧ください。

品名 形名 記事ラックマウント用キット 751533-E2 EIA 単装用ラックマウント用キット 751534-E2 EIA 連装用ラックマウント用キット 751533-J2 JIS 単装用ラックマウント用キット 751534-J2 JIS 連装用

3.2 本機器の設置

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3.3 電源の接続

電源を接続する前に感電や機器の損傷を防ぐため、次の注意事項をお守りください。

警  告・ 供給電源の電圧が、本機器の定格電源電圧に合っていて、付属の電源コードの

最大定格電圧以下であることを確認したうえで電源コードを接続してください。・ 本機器の電源スイッチが OFF になっていることを確認してから、電源コードを

接続してください。・ 感電や火災防止のため、電源コードと 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ

使用可 ) は、必ず当社が供給した本機器用のものをご使用ください。・ 感電防止のため必ず保護接地を行ってください。本機器の電源コードは、保護

接地端子のある 3 極電源コンセントに接続してください。やむを得ず、2 極電源コンセントに接続するときは、付属の 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用して、電源コンセントの保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

・ 保護接地線のない延長用コードは使用しないでください。保護動作が無効になります。

・ 付属の電源コードに適合した電源コンセントを使用して、確実に保護接地をしてください。適合した電源コンセントを使用できず保護接地ができない場合は、本機器を使用しないでください。

電源コードの接続1. 本機器の電源スイッチが OFF であることを確認します。2. 本機器のリアパネルの電源コネクタに、付属品の電源コードのプラグを接続します。3. 次の条件を満たす電源コンセントに、電源コードのもう一方のプラグを接続しま

す。電源コンセントは保護接地端子を備えた 3 極コンセントを使用してください。やむを得ず 2 極コンセントを使用するときは、付属品の 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用して、アダプタから出ている緑色のアース線を必ず電源コンセントの保護接地端子に接続してください。

項目 仕様仕様コード -1 定格電源電圧 100VAC 電源電圧変動許容範囲 90VAC ~ 110VAC 定格電源周波数 50/60Hz 電源周波数変動許容範囲 48Hz ~ 63Hz最大消費電力 約 80VA

* 本機器は、仕様コードにより使用できる電源電圧が異なります。本機器に供給される電源電圧が、付属の電源コードの最大定格電圧 (iii ページ参照 ) 以下であることを確認のうえ、ご使用ください。

3極コンセント

電源コード(付属品)3極-2極変換アダプタ(付属品:日本国内でのみ使用可)

保護接地端子

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3.4 電源スイッチの ON/OFF

電源を ON にする前に確認すること・ 本機器が正しく設置されているか→「3.2 本機器の設置」・ 電源コードが正しく接続されているか→「3.3 電源の接続」

電源スイッチの位置と ON/OFF 操作電源スイッチはフロントパネルの左下にあります。プッシュボタン式で、1 度押すと「ON」になり、もう 1 度押すと「OFF」になります。

OFF ON

電源スイッチ ON 時の動作電源スイッチを ON にすると、GS200 のロゴが画面に表示され、自動的にセルフテストが開始されます。正常に終了すると、「9.3 電源 ON 時の設定の選択」で選択した設定ファイルの設定になります。本機器が正常に起動したことを確認してから本機器を使用してください。

Note電源スイッチを OFF してから、再度 ON にする場合、5 秒間空けてください。

電源 ON時の動作が正常に終了しない場合電源スイッチを OFF にしてから、次のことを確認してください。

・ 電源コードが確実に接続されているか・ 電源コンセントからの供給電圧は正しいか→ 3.3 節をご覧ください。・ 本機器の設定を初期化できます。→ 9.1 節をご覧ください。

確認後に電源スイッチを ON にしても変わらない場合は、故障と思われます。お買い求め先に修理をお申し付けください。

精度のよい発生 / 測定をするには3.2 節に示す設置場所で、電源スイッチを ON にしてから、60 分以上のウォーミングアップをしてください。高温多湿の環境で保存していた場合は、一日以上ウォームアップしてからご使用ください。ウォーミングアップ中は、出力を OFF にしてください。ウォーミングアップ時間経過後、出力を ON にしてください。

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電源スイッチ OFF 時の動作電源スイッチを OFF にする直前の設定情報および測定結果は保持されません。電源コードが抜けたときも同じです。重要な設定情報は、不揮発性ディスク (GS200ROM) のSETUP フォルダ (USB ストレージ機能」(2.8 節 ) 参照 ) に格納しておくことをおすすめします (9.2 節参照 )。

Noteビープ音が一瞬、鳴る場合がありますが、異常ではありません。

注  意本機器が出力中に電源を OFF しないでください。本機器が故障する恐れがあります。また、本機器に接続されている機器に損傷を与える恐れがあります。本機器の出力を OFF にしてから電源を OFF してください。

3.4 電源スイッチの ON/OFF

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3.5 結線時の注意

警  告結線前・ 出力対象を接続する前に本機器を保護接地してください。本機器に付属の電源

コードは、接地線のある 3 極電源コードです。電源コードを保護接地端子のある 3 極電源コンセントに接続してください。3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用する場合は、保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

・ 出力対象を接続する場合は、本機器の出力を必ず OFF にしてください。

結線・ 導電部が露出していないケーブルを使用してください。導電部が露出している

と感電する危険があります。・ 被覆の破れによる導電部の露出や断線している箇所があるケーブルは、感電の

危険があるため使用しないでください。・ 電圧発生時に電圧源を、電流発生時に電流源を接続しないでください。誤接続は、

本機器を損傷することがあります。・ OUTPUTHi - OUTPUTLo、SENSEHi - SENSELo 端子間に、± 32V、± 200mA

を超える負荷を接続しないでください。・ ケース-各端子間の最大許容電圧は± 250Vpeak です。これを超えると本機器

を損傷する恐れがあります。・ OUTPUTHi-SENSEHi、OUTPUTLo-SENSELo間に発生する電圧は±0.5Vpeak

以下にしてください。・ 4 端子接続をする場合は SENSE 端子の接続が切れないように注意してください。

電圧が正しくセンシングされないと、OUTPUTHi - OUTPUTLo 端子間に異常な電圧が発生する場合があります。

・ 2 端子接続をする場合は OUTPUT 端子を使用してください。SENSE 端子を使用すると電流が SENSE ラインに流れて正しい発生ができなくなり、故障の原因になります。

・ フローティング状態で危険電圧になるような条件で使用する場合は、導電部が露出していない安全端子が付いたリード線を使用してください。導電部が露出している端子 ( 例:バナナ端子 ) を使用していると、端子が抜けたとき危険です。

・ フローティング状態で危険電圧になるような条件で使用する場合は、フォーク端子アダプタ 758921 を使用しないでください。フォーク端子アダプタ 758921の構造上、金属部に触れることができるため、感電する恐れがあります。

・ 本機器のアクセサリを使用するときは、各アクセサリの定格の仕様範囲内(vページ参照 ) で使用してください。アクセサリを組み合わせて使用する場合、定格が低いアクセサリの仕様範囲内で使用してください。

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本機器の準備と共通操作

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注  意・ 結線に使用する導線には、使用する電圧 / 電流に対して耐電圧 / 電流容量とも

に十分余裕があるものをお使いください。・ 浮遊容量およびリードインダクタによる発振を防止するため、OUTPUTHi と

OUTPUTLo 端子に接続するリード線をツイストペアにしてください。同様にSENSEHi と SENSELo 端子に接続するリード線もツイストペアにしてください。特に、電圧発生時の 4 端子接続で高容量負荷の場合には、リード線を短かく配線してください。

・ 10mV レンジおよび 100mV レンジで使用するときは、外部から電圧や電流を印可しないでください。また、充電された容量負荷にも接続しないでください。容量負荷が接続されている状態で高電圧を出力したり電流出力中に電圧リミッタが動作すると、その容量に高電圧が充電されますので注意してください。外部から電圧や電流を印可すると、本機器内部の分圧器が故障する場合があります。

Note微小電流の発生および測定では、ノイズの影響を受けやすくなります。シールド線を使うなどして対策してください。シールド線を接地すると効果的です。

微小電流を扱うときのノイズ対策

GS200 OUTPUT Hi

OUTPUT Lo

DUT

Hi側のリード線を接地電位でシールドする

3.5 結線時の注意

3-10 IM GS210-01JA

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3.6 GS211 の背面端子プラグの結線方法

GS211( 背面出力端子モデル ) の背面の端子プラグへのケーブルの接続方法は次のとおりです。感電や機器の損傷を防ぐため、「3.5 結線時の注意」の注意事項をお守りください。

1. 端子プラグの左右のねじを緩めて、端子プラグを本機器から取り外します。

ねじ(2個)

2. 端子プラグの上面にあるケーブル固定用ねじを緩めて、被覆を剥いたケーブルをケーブル固定穴に差し込みます。

ケーブル固定用ねじ

ケーブル SENSEHi

SENSELo

OUTPUTLo

GOUTPUTHi

端子プラグのピンアサイン

・ 剥き線長さ:7mm・ 定格接続容量

単線: 0.2mm2 ~ 2.5mm2

撚り線: 0.2mm2 ~ 2.5mm2

AWG: 24 ~ 12

3. ケーブル固定用ねじを締めて、差し込んだケーブルを固定します ( ねじ締め付けトルク:0.5 N・m ~ 0.6 N・m)。

4. 端子プラグを本体に装着し、端子プラグの左右のねじを緩めて、端子プラグを本機器に固定します ( ねじ締め付けトルク:0.2 N・m ~ 0.3 N・m)。

3-11IM GS210-01JA

本機器の準備と共通操作

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3.7 日付・時刻、世界標準時 ( グリニッジ標準時 ) との時差の設定

操  作1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Sys Config のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. Adjust Time のソフトキーを押します。

日付・時刻の設定4. Clock のソフトキーを押します。日付・時刻の設定画面が表示されます。

5. Edit のソフトキーを押します。

6. Year 〜 Second から設定したい項目に対応するソフトキーを押します。7. 、キー ( アップ / ダウンキーモード )、または NUM LOCK +、キー ( テンキー

モード ) で日付・時刻を設定します。(4.1 節を参照 )

8. Set のソフトキーを押して、設定を確定します。

時報合わせ9. Adjust Zero のソフトキーを押すと、秒を 0 に合わせる時報合わせができます。

秒が 30 秒以上のときは、1 分先の 0 秒になります。

3-12 IM GS210-01JA

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世界標準時 ( グリニッジ標準時 ) との時差の設定4. Time Zone のソフトキーを押します。

5. Edit のソフトキーを押します。

6. Hour、Minute から設定したい項目に対応するソフトキーを押します。7. 、キー ( アップ / ダウンキーモード )、または NUM LOCK +、キー ( テンキー

モード ) で日付・時刻を設定します。

8. Set のソフトキーを押して、設定を確定します。

解  説日付・時刻の設定

・ 日付 (Year/Month/Day) 年は西暦で設定します。

・ 時刻 (Hour/Minute/Second) 時間は 24 時間制で設定します。

Note・ 日付・時刻の設定は電源を切っても内蔵のリチウム電池でバックアップされます。・ うるう年のデータを持っています。

世界標準時 ( グリニッジ標準時 ) との時差の設定- 12 時間 00 分~ 13 時間 00 分の範囲で設定します。たとえば、日本の標準時は、グリニッジ標準時よりも 9 時間進んでいます。この場合、Hour を「9」、Minute を「00」に設定します。

標準時の確認方法本機器を使用する地域の標準時を次のいずれかの方法で確認してください。

・ ご自身の PC(Windows) の「日付・時刻に関する設定」(XP は「日付と時刻」) でご確認ください。

・ 右記の URL でご確認ください。http://www.worldtimeserver.com/

Note本機器は、サマータイムの設定をサポートしていません。サマータイムを設定する場合は、世界標準時 ( グリニッジ標準時 ) との時差を設定しなおしてください。

<< 対応コマンドニモニック >>:SYSTem:CLOCk:DATE < 文字列 >:SYSTem:CLOCk:TIME < 文字列 >:SYSTem:CLOCk:TZONe < 文字列 >:SYSTem:CLOCk:ADJust

3.7 日付・時刻、世界標準時 ( グリニッジ標準時 ) との時差の設定

3-13IM GS210-01JA

本機器の準備と共通操作

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4.1 キーの基本操作と数値の入力方法

キーの基本操作設定キーUTILITY キー、MEASURE キーなどの設定キーを押すと、ソフトキーメニューが画面下部に表示されます。

ソフトキーソフトキーメニューで選択肢を決定したり、動作を実行するときに押します。

ソフトキー

GS200DC VOLTAGE/CURRENT SOURCE

SAMPLEERROR

REPEAT

STORE

REMOTE

ERROR

LOCAL

ESC

POWER NUMLOCK

1 2 3 4 5 BS RANGE

6 7 8 9 0

UTILITY SETUP LIMIT MEASURE

PROGRAMEND

DEL

HOLD

STEP

RUN

PROGRAM

OUTPUT

V

mV

mA

SRQ

ENTER

SENSE OUTPUT

32VMAX

0.5VMAX

32V200mA MAX

Hi

Lo

42V10mA PEAK

G

G TERM 250 V PEAK TO

数値の入力方法数値の入力方法には、アップ / ダウンキーモードとテンキーモードの 2 種類があります。

アップ / ダウンキーモードによる入力1. 表示の各桁の下にあるキーまたはキーを押して、数値を設定します。

各桁の数値が大きくなります。

+/‒ キー: 設定値の符号が反転します。

各桁の数値が小さくなります。

NUM LOCKキー: アップ/ダウンキーモードでは消灯しています。

NUM LOCK

1 2 3 4 5 BS

6 7 8 9 0

テンキーモードによる入力1. NUM LOCK キーを押します。NUM LOCK キーが点灯します。2. 表示の各桁の下にあるキーまたはキーで、1 ~ 9、0、. を入力します。

+/‒ キー: 設定値の符号が反転します。

NUM LOCKキー: テンキモードのときに点灯します。

1 2 3 4 5 1文字取り消し

6 7 8 9 0 . (小数点)

NUM LOCK

1 2 3 4 5 BS

6 7 8 9 0

第 4 章 共通設定

4-1IM GS210-01JA

共通設定

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テンキーモードで設定中は、入力した値が点滅します。

例:「4.5」と入力している最中の画面

点滅表示

3. ENTER キーを押します。入力した数値が確定されます。

設定メニューの操作方法

1. 各キーを押します。各キーの設定メニューが表示されます。2. 各項目に対応するソフトキーを押します。

BA C

A: 対応するソフトキーを押すごとに、設定が切り替わります。アンダーラインが付いている項目が選択されています。

B: 対応するソフトキーを押して、数値設定画面にします。アップ / ダウンキーモード、または、テンキーモードで数値を設定します。

C: 対応するソフトキーを押すと、選択メニューが表示されます。各選択肢に対応するソフトキーを押すと、選択が確定されます。

設定メニューの表示を消す方法ESC(LOCAL) キーを押すと、設定メニューが消えます。表示されているメニューが複数の階層下にある場合、ESC(LOCAL) キーを押すと、表示されている設定メニューから一つ前の階層に戻ります。

Note本取扱説明書の各操作説明では、設定メニューの消去操作については、記載していません。

4.1 キーの基本操作と数値の入力方法

4-2 IM GS210-01JA

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4.2 接続方式 ( リモートセンス / ローカルセンス ) の選択

操  作1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Wire のソフトキーを押して、4W または 2W を選択します。

解  説本機器には、2W および 4W の 2 つの接続方式があります。2W:2 端子接続 ( ローカルセンス )4W:4 端子接続 ( リモートセンス )次ページに接続図を示します。

Note電圧発生時の 10mV レンジおよび 100mV レンジでは、4 端子接続は機能しません。2 端子接続となります。

警  告• 4 端子接続をする場合は SENSE 端子の接続が切れないように注意してください。

電圧が正しくセンシングされないため、OUTPUTHi - OUTPUTLo 端子間に異常な電圧が現れる場合があります。

• 2 端子接続をする場合は OUTPUT 端子を使用してください。SENSE 端子を使用すると、正しい発生ができなくなり、故障の原因になります。

電流発生で電圧測定をしている場合、電流が大きくなるとリード線による電圧降下が無視できなくなります。そのような場合には、4 端子接続 (4W) を選択して DUT の直近に接続すると、リード線抵抗の影響を低減して電圧を測定できます。また、電圧発生の場合も同様にリード線の影響が出てきます。この場合も 4 端子接続 (4W) にすると、リード線抵抗の影響を低減して DUT に設定電圧を印加することができます。

4-3IM GS210-01JA

共通設定

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・ 2 端子接続

・ 4 端子接続

GS200

ADC

SourceDAC

R1 R2

Power Amp

Vsns

CurrentSense

Rs

VoltageSense

OUTPUT Hi

SENSE Hi

SENSE Lo

OUTPUT Lo

r2

r1

DUTVd Id

-+

-+

-+

ADC

SourceDAC

R1 R2

Power Amp

Vsns

CurrentSense

Rs

22

22VoltageSense

OUTPUT Hi

SENSE Hi

SENSE Lo

OUTPUT Lo

r2

r1

DUTVd Id

-+

-+

-+

r3

r4

GS200

1MΩ

1MΩ

r1 ~ r4: リード線抵抗Id: DUT に流れる電流Vd: DUT に印加される電圧Vsns: GS200 がセンスする電圧 (=電圧発生レベル、電流測定値 )

Vd と Vsns との間に Id × (r1+r2) の差が生じます。r1、r2 が小さくても Id が大きくなると無視できません。

Vd と Vsns との間に

の差が生じますが、r1 ~ r4 が小さい場合は無視できます。

Id × +r1 . (r3 + 22Ω)1MΩ + r3 + 22Ω + r1

r2 . (r4 + 22Ω)1MΩ + r4 + 22Ω + r2

Note• 4W(4 端子接続 ) を使用した場合、OUTPUT Hi-OUTPUT Lo 端子間の発生電圧は、負荷に発

生する電圧よりも大きくなります。このとき、OUTPUT-SENSE 間の電圧が 0.5V を超えると、正しく発生できなくなり、異常負荷検出が動作し、出力が OFF になることがあります。OUTPUT-SENSE 端子間の電圧が 0.5V を超えないようにしてください。

・ 電圧発生時の 10mV レンジおよび 100mV レンジでは 4 端子接続は機能しません。2 端子接続のみとなります。これらの電圧レンジでは出力抵抗が約 2 Ωとなるため、電流を流す負荷 ( 低インピーダンス負荷 ) には適しません。出力抵抗に比べて十分に大きな負荷 ( 高インピーダンス負荷 ) で使用してください。

• 浮遊容量およびリードインダクタによる発振を防止するため、OUTPUT Hi 端子と OUTPUT Lo 端子に接続するリード線をツイストペアにしてください。同様に、SENSE Hi 端子とSENSE Lo 端子に接続するリード線もツイストペアにしてください。特に、電圧発生時の 4端子接続で高容量負荷の場合には、リード線を短く配線してください。

<< 対応コマンドニモニック >>:SENSe:REMote 1|0|ON|OFF

4.2 接続方式 ( リモートセンス / ローカルセンス ) の選択

4-4 IM GS210-01JA

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4.3 ガード端子の設定

操  作1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Guard のソフトキーを押して、On または Off を選択します。

4-5IM GS210-01JA

共通設定

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解  説本機器の出力端子にコモンモードノイズが重畳していると、図 (a) のように、ノイズ電流が、本機器の出力端子から内部発生回路に流入し、出力発生値を変動させてしまいます。これを低減させるため、本機器では、図 (b) のように発生回路にガードを施し、それをガード端子に接続しています。ガード端子にノイズ源を接続すると、ノイズ電流はガードを通して接地へバイパスし、内部発生回路へのノイズ電源の流入を低減できます。もし、DUT が接地されている場合(ノイズ源に直接接続されている場合)は、ガード機能を ON にすれば、図 (b) のような接続となり、コモンモードノイズの影響を低減できます。図 (c) のように、DUT が接地されていない場合は、ガード機能を OFF にして、ガード端子に直接、DUT の接地(ノイズ源)を接続すると、コモンモードノイズの影響を低減できます。

発生回路

GS200

C

シャーシ

R

DUT

Hi

コモンモードノイズ

(a) (b)

Lo

ノイズ電流

発生回路

GS200シャーシ

DUT

Hi

コモンモードノイズ

Lo

ノイズ電流

ガード

G

ガード ON

C:浮遊容量R:絶縁抵抗

(C)

発生回路

GS200シャーシ

DUT

Hi

コモンモードノイズ

Lo

ノイズ電流

ガード

G

ガード OFF

回路

<< 対応コマンドニモニック >>:SENSe:GUARd 1|0|ON|OFF

4.3 ガード端子の設定

4-6 IM GS210-01JA

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4.4 USB ストレージ機能

操  作USB ストレージ機能の設定

1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Remot I/F のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. USB のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

4. Storag のソフトキーを押します。

接続ケーブルタイプ B コネクタ ( レセプタクル ) 用の USB ケーブルをご使用ください。

USB ケーブルの接続手順1. 本機器のリアパネルにある USB ポートに USB ケーブルを接続します。

LINK ACT

ETHERNET 100BASE-TX

IN OUT USB

SYNC

IN OUT

100V AC 80 VA MAX 50/60 Hz FUSE 250 V T 1A

GP-IB (IEEE 488)

USBポート

2. ケーブルの片側を PC の USB ポートに接続します。

Note・ USB ケーブルは、USB コネクタに奥までしっかりと差し込んで接続してください。・ USB ポート以外の入出力端子に、誤って USB ケーブルを挿入しないでください。本機器を

損傷する恐れがあります。• USB-TMC によるコマンド制御機能 (「10.2 USB インタフェース機能の選択」参照 ) を選択

している場合、USB ストレージ機能は使用できません。

4-7IM GS210-01JA

共通設定

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3. USB ケーブルを正しく接続したのち、本機器の電源スイッチを ON にすると、PCのマイコンピュータ内に「GS200ROM」と「GS200RAM」の 2 つのリムーバブルディスクが現れます。

ディスクのフォーマット「GS200ROM」が PC 上で確認できない場合や、本機器の状態を工場出荷時に戻したい場

合、ディスクが壊れた場合は、ディスクのフォーマットが必要です。

1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Sys Config のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. Formt Disk のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

4. Yes のソフトキーを押して、ディスクフォーマットを実行します。

Note・ ディスクのフォーマットは、必ず本機器のメニューから実行してください。PC からフォ-

マットすると、「PROGRAM」などのフォルダやサンプルファイルが作られません。・ お客様が独自にフォルダを作ったり、ファイルを書き込むこともできますが、ディスクの

空き容量が不足しないようご注意ください。・ 「PROGRAM」などの既存のフォルダ名は変更しないでください。本機器からファイルを選

べなくなります。

4.4 USB ストレージ機能

4-8 IM GS210-01JA

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解  説USB ストレージ機能

機能の詳細については 2.8 節をご覧ください。

GS200ROM4MB の不揮発性ディスクで、あらかじめ目的別のフォルダが作られています。それぞれのフォルダに合ったファイルを格納します。

・ PROGRAM プログラム実行時に選択するプログラムファイルを格納します。 工場出荷時やディスクフォ-マット時には、サンプルのプログラムファイルが入って

います。・ SETUP 設定の読み込み時に選択する本機器のパネル設定ファイルを格納します。 工場出荷時やディスクフォ-マット時には、サンプル設定ファイルが入っています。

GS200RAM電源投入時に自動的にフォ-マットされる 16MB の揮発性ディスクで、PC とのファイルの受け渡しのための揮発性ディスクです。ストア時の結果ファイル (Result.csv) を保存します。保存した結果ファイルは PC から読み出せます。システムのバ-ションアップを行う際には、GS200RAM にシステムファイルを PC から書き込みます。詳しくは「14.5 システムのバ-ジョンアップ」をご覧ください。

4.4 USB ストレージ機能

4-9IM GS210-01JA

共通設定

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5.1 発生ファンクションの設定

操  作V キー、mV キー、または mA キーを押します。

解  説機能の詳細については 2.3 節をご覧ください。

発生ファンクションの表示例

電圧発生(mV)

キーと発生ファンクションの対応は次のようになります。・ V キー : 発生ファンクションを電圧にし、発生レンジを 1V にする。・ mV キー :発生ファンクションを分圧器を使用した電圧にし、発生レンジを 10mV

にする。・ mA キー : 発生ファンクションを電流にし、発生レンジを 1mA にする。

Note・ 発生ファンクションを電圧 (V、mV) から電流 (mA) に変更したり、電流 (mA) から電圧 (V、

mV) に変更した場合、発生レベルの設定値の数字部分は保持されます。発生ファンクションを切り替えると出力が OFF になります。

・ 電圧発生ファンクションの mV を V に変更したり、mV から V に変更した場合、変更後の発生レンジの発生範囲内であれば、発生レベルが保持されます。ただし、変更したレンジの発生範囲で端数が切捨てられます。この時、出力が ON ならば、ON のままになります。変更後の発生レンジの発生範囲外の場合、発生レベルは 0 になります。

<< 対応コマンドニモニック >>:SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent

第 5 章 発生

5-1IM GS210-01JA

発生

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5.2 発生レンジの設定

操  作RANGE のキーまたはキーを押して、発生レンジを設定します。

解  説機能の詳細については 2.3 節をご覧ください。

発生レンジの表示例

発生レンジ

発生レンジ・ 電圧発生レンジ

発生レンジ 発生範囲 分解能 最大負荷電流10mV ± 12.0000mV 100nV --------100mV ± 120.000mV 1µV --------1V ± 1.20000V 10µV ± 200mA10V ± 12.0000V 100µV ± 200mA30V ± 32.000V 1mV ± 200mA

・ 電流発生レンジ発生レンジ 発生範囲 分解能 最大負荷電圧1mA ± 1.20000mA 10nA ± 30V10mA ± 12.0000mA 100nA ± 30V100mA ± 120.000mA 1µA ± 30V200mA ± 200.000mA 1µA ± 30V

Note・ コンデンサやコイルなどの容量性や誘導性の負荷を接続したままレンジを変更すると、こ

れらの負荷に溜まったエネルギーのため、異常負荷が検出され、出力が OFF になることがあります。

・ 電圧発生時の 10mV レンジおよび 100mV レンジは、分圧器を使用しているため、出力抵抗が約 2 Ωとなり、電流を流す負荷 ( 低インピーダンス負荷 ) との接続には適しません。また、これらの電圧レンジでは 4 端子接続は機能しません。2 端子接続となります。出力抵抗に比べて十分に大きな負荷 ( 高インピーダンス負荷 ) を接続して使用してください

・ レンジを変更すると、過渡的に出力に数 µs ~数百 µs のグリッジが生じます。・ レンジを変更した場合、変更したレンジの発生範囲で端数が切捨てられます。ただし、発

生範囲外になる場合は、発生レベルは 0 になります。・ 発生レンジは固定です。オートレンジはありません。

<< 対応コマンドニモニック >>:SOURce:RANGe < 電圧 >|MINimum|MAXimum|UP|DOWN:SOURce:RANGe < 電流 >|MINimum|MAXimum|UP|DOWN

5-2 IM GS210-01JA

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5.3 発生レベルの設定

操  作、キー ( アップ / ダウンキーモード )、または NUM LOCK +、キー ( テンキーモード ) で、発生レベルを設定します。

Note・ 発生レベルは出力 ON 時にも変更できます。・ 設定したレンジを超えた発生レベルを入力すると、ビープ音 (「9.4 ビープ音の ON/OFF」

参照 ) が鳴ります ( ビープ音 ON 時のみ )。

解  説発生レベルの設定範囲

「5.2 発生レンジの設定」の発生レンジの発生範囲を参照してください。

発生レベルをテンキーモードで入力した場合、以下のとおり、発生レベルに適した発生レンジが選択されます。

確定キー 設定V 発生ファンクションを電圧にし、1V レンジ以上の最適レンジにする。mV 発生ファンクションを分圧器を使用した電圧にし、最適レンジにする。mA 発生ファンクションを電流にし、最適レンジにする。ENTER 現在の発生ファンクション、発生レンジのままとする。

Note本機器の OUTPUT Hi ‐ OUTPUT Lo 端子間には、出力容量 ( 約 500pF) が存在するため、次のような影響があります。

・ 電圧発生時に短絡などで負荷が急変すると、これらの出力容量から過渡的に大きな放電電流が流れます。

・ 負荷として電圧発生源 ( 電源、増幅器、信号発生器など ) を接続した場合、これらの出力容量のため、負荷の電圧発生源が不安定になることがあります。

<< 対応コマンドニモニック >>:SOURce:LEVel[:FIX] < 電圧 >|MINimum|MAXimum:SOURce:LEVel[:FIX] < 電流 >|MINimum|MAXimum:SOURce:LEVel:AUTO < 電圧 >|MINimum|MAXimum:SOURce:LEVel:AUTO < 電流 >|MINimum|MAXimum

5-3IM GS210-01JA

発生

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5.4 リミッタの設定

操  作1. LIMIT キーを押します。リミッタ設定画面が表示されます。

電圧発生時で、電流リミッタを設定する例

2. 、キー ( アップ / ダウンキーモード )、または NUM LOCK +、キー ( テンキーモード ) で、リミット値を設定します。

解  説機能の詳細については 2.3 節をご覧ください。

リミット値の設定電圧発生時には電流リミッタが、電流発生時には電圧リミッタが機能します。リミッタは絶対値が同じで極性が異なる Hi、Lo リミッタが設定されます。 例 Hi リミット値:+ 200mA Lo リミット値:- 200mA

リミッタ 設定範囲 設定分解能 有効 / 無効電流リミッタ 1mA ~ 200mA 1mA 電圧出力時に有効電圧リミッタ 1V ~ 30V 1V 電流出力時に有効

発生レンジが 10mV または 100mV の場合、リミット値は 200mA で固定され、設定値は無効となります。リミット値は次のように「---mA」が表示されます。

リミッタ動作時の表示ハイリミッタが働いているとき:ローリミッタが働いているとき:

ハイリミッタの表示例

<< 対応コマンドニモニック >>:SOURce:PROTection:VOLTage < 電圧 >|MINimum|MAXimum:SOURce:PROTection:CURRent < 電流 >|MINimum|MAXimum

5-4 IM GS210-01JA

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5.5 出力の ON/OFF

操  作OUTPUT キーを押します。出力中は、OUTPUT キーが点灯します。出力中に OUTPUT キーを押すと、出力を終了します。出力を終了すると、OUTPUT キーが消灯します。

解  説出力 ON/OFF出力リレーの動作が ON/OFF します。

Note・ 出力リレーが動作するときは、発生レベルは次の動作をします。

・ 出力 ON 時 発生レベルがゼロの状態で、出力リレーが ON し、リレー動作後に発生レベルを設定し

たレベルに変更します。・ 出力 OFF 時 発生レベルをゼロにしてから、出力リレーを OFF します。

・ 出力 OFF のときは、プログラム (6 章を参照 ) と測定 (7 章を参照 ) を実行できません。・ 1V、10V、30V レンジでは、出力を ON にするときに、ゼロ点の誤差を少なくするための内

部処理に 0.4 秒かかります。ただし、次の場合には上記内部処理を行いません。・ 出力 OFF 後、1 秒以内に出力を ON した場合。・ 電源 ON 後、5 分以内に出力を ON した場合。

容量負荷 / 誘導負荷と出力・ 電圧発生時に容量負荷が接続された場合は、応答時間が長くなることがあります。ま

た、10µF 以上では発振する場合があります。・ 上記の使用状況で出力設定を急変した場合には、突入電流によりリミッタが動作する

ことがあります。・ 電流発生時に誘導負荷が接続された場合は、応答時間が長くなることがあり、また、

1mH 以上では発振する場合があります。

<< 対応コマンドニモニック >>:OUTPut[:STATe] 1|0|ON|OFF

5-5IM GS210-01JA

発生

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

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6.1 プログラム繰り返しモードの設定

操  作1. PROGRAM キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Repeat のソフトキーを押して、On または Off を選択します。On を選択すると、REPEAT インジケータが点灯します。Off を選択すると、REPEAT インジケータが消灯します。

解  説プログラム繰り返しモードプログラム繰り返しモードを On にすると、プログラムの最後のステップを実行した後、プログラムの最初のステップに戻って実行し、プログラムを繰り返します。繰り返し回数の設定はできません。

<< 対応コマンドニモニック >>:PROGram:REPeat[:STATe] 1|0|ON|OFF

第 6 章 プログラム

6-1IM GS210-01JA

プログラム

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

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6.2 プログラムインターバル時間の設定

操  作1. PROGRAM キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Intvl のソフトキーを押します。プログラムインターバル時間の設定画面が表示されます。

3. 、キー ( アップ / ダウンキーモード )、または NUM LOCK +、キー ( テンキーモード ) で、プログラムインターバル時間を設定します。

解  説プログラムインターバル時間プログラムの各ステップを実行する間隔を設定します。機能の詳細については 2.4 節をご覧ください。

設定範囲0.1s ~ 3600.0s

<< 対応コマンドニモニック >>:PROGram:INTerval < 時間 >|MINimum|MAXimum

6-2 IM GS210-01JA

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6.3 プログラムスロープ時間の設定

操  作1. PROGRAM キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Slope のソフトキーを押します。プログラムスロープ時間の設定画面が表示されます。

3. 、キー ( アップ / ダウンキーモード )、または NUM LOCK +、キー ( テンキーモード ) で、プログラムスロープ時間を設定します。

解  説プログラムスロープ時間発生レベルをステップ応答で変更せず、ランプ応答で変更させる場合の応答時間です。機能の詳細については 2.4 節をご覧ください。

設定範囲0.0s ~ 3600.0s

<< 対応コマンドニモニック >>:PROGram:SLOPe < 時間 >|MINimum|MAXimum

6-3IM GS210-01JA

プログラム

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

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6.4 プログラムトリガ源の設定 (/MON オプション )

操  作1. PROGRAM キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. P.Trig のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. Norm または M.End のソフトキーを押して、プログラムトリガ源を選択します。

解  説/MON オプション搭載時では、プログラムトリガ源を Norm または M.End から選択できます。/MON オプションが搭載されていないモデルでは、プログラムトリガ源は Normになり、本メニューは表示されません。

・ Norm( 通常 ) プログラムの各ステップの進行を RUN キー、STEP キー、HOLD キー、外部トリガで

制御できます。プログラムの各ステップを実行する間隔はプログラムインターバルで設定します。

・ M.End( 測定終了 )(/MON オプション搭載時 ) 出力を ON にすると、自動的にプログラムを実行します。プログラムトリガ源を M.End

に設定し、メジャートリガ源 (7.4 節 ) を Ready( 発生変更完了 ) に設定すると、プログラムは各ステップの発生 + 測定というサイクルを最短時間で進行します。RUN キー、STEP キー、HOLD キー、外部トリガは無効です。また、プログラムインターバルの設定も無効です。

<< 対応コマンドニモニック >>:PROGram:TRIGger NORMal|MEND

6-4 IM GS210-01JA

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6.5 プログラムの作成 / 編集

操  作本機器の画面上でプログラムを作成 / 編集する

1. PROGRAM キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Edit Memory のソフトキーを押します。プログラム編集画面が表示されます。

発生レンジ

現在編集中のステップ番号

発生ファンクション発生レベル

新規のステップの場合に表示

発生ファンクションの設定3. V キー、mV キー、または mA キーを押します。

発生レンジの設定4. RANGE のキーまたはキーを押して、発生レンジを設定します。

発生レベルの設定5. 、キー ( アップ / ダウンキーモード )、または NUM LOCK +、キー ( テンキー

モード ) で、発生レベルを設定します。

設定の確定6. ENTER キーを押します。そのステップの設定が確定し、編集中のステップ番号が

1 増えます。

Note現在編集中のステップが 10000 ステップ目の場合、ステップ番号は増えません。

7. 操作 3 ~ 6 を繰り返して、プログラムの各ステップを編集します。

プログラムの一部の再編集8. STEP( ) キー、または RUN( ) キーを押して、編集するステップへ移動します。9. 操作 3 ~ 6 を繰り返して、プログラムの各ステップを編集します。

6-5IM GS210-01JA

プログラム

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

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ステップの一括削除10. STEP( ) キー、または RUN( ) キーを押して、一括削除するステップへ移動し

ます。

11. HOLD(DEL) キーを押します。現在のステップ以降のすべてのステップの設定が削除されます。

Noteステップ番号 1 へ移動して、一括削除を実行すると、すべてのステップの設定を削除できます。

プログラムの編集の終了12. PROGRAM(END) キーを押します。プログラム編集画面から、プログラムメニュー

画面に戻ります。

プログラムの編集の中止12. プログラムの編集中に ESC キーを押します。次の画面が表示されます。

13. プログラムの編集を中止する場合は、ESC キーを押します。編集内容がクリアされ、プログラムメニュー画面が表示されます。プログラムの編集を続行する場合は、Not Exit のソフトキーを押します。プログラム編集画面に戻ります。

Note本機器の電源を切ると、編集したプログラムは消失します。プログラムを保持する場合は、本機器の電源を切る前に、プログラムを保存してください (6.6 節を参照 )。

PC 上でプログラムを作成 / 編集するプログラファイルを PC 上のワークシートやテキストエディタで作成、編集します。プログラムファイルの記述内容については、「プログラム」(2.4 節 ) をご覧ください。作成したプログラムファイルを本機器に読み込む方法は 6.6 節をご覧ください。

6.5 プログラムの作成 / 編集

6-6 IM GS210-01JA

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解  説プログラムの作成 / 編集には、次の 2 種類の方法があります。

・ 本機器の画面上でプログラムを作成 / 編集する・ PC 上でプログラムを作成 / 編集する

本機器の画面上でプログラムを作成 / 編集

プログラム編集画面の表示New Line現在編集しているステップが新規のステップ ( 最終ステップの次のステップ ) の場合に表示されます。このステップを編集することで、プログラムに新しいステップを追加することになります。

プログラムを新規に作成する場合発生レベルの初期値は 0V または 0mA になります。

プログラムを再編集する場合本機器の画面上でプログラムを作成した場合、そのプログラムが表示されます。PC 上で作成したプログラムを読み込むと、読み込んだプログラムが表示されます。

PC 上でプログラムを作成 / 編集ステップ数プログラムのステップ数の最大値は 10000 です。ステップ数が 10000 を超えるプログラムを PC 上で作成した場合、先頭から 10000 ステップまでが読み込まれます。

<< 対応コマンドニモニック >>:PROGram:EDIT:STARt

:PROGram:EDIT:END

:SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent

:SOURce:RANGe < 電圧 >|MINimum|MAXimum|UP|DOWN

:SOURce:RANGe < 電流 >|MINimum|MAXimum|UP|DOWN

:SOURce:LEVel[:FIX] < 電圧 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:LEVel[:FIX] < 電流 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:LEVel:AUTO < 電圧 >|MINimum|MAXimum

:SOURce:LEVel:AUTO < 電流 >|MINimum|MAXimum

6.5 プログラムの作成 / 編集

6-7IM GS210-01JA

プログラム

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

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6.6 プログラムの保存 / 読み込み

操  作1. PROGRAM キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. List Files のソフトキーを押します。現在保存されているファイルと、次のメニューが表示されます。

プログラムの保存3. Save File のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

ソフトキーで Pgrm01 〜 Pgrm04 を直接指定する

4. Pgrm01 〜 Pgrm04 の中から保存したい番号のソフトキーを押します。保存中は保存を実行したソフトキーの文字が反転します。保存が完了すると、保存したファイルに*マークが付きます。操作 2 のメニューに戻ります。

ファイルリストで上書きするファイルを指定する

4. のソフトキーで、カーソル ( アンダーライン ) を上下に動かして、上書きするファイルを選択します。

5. Over Write のソフトキーを押します。保存中は Over Write の文字が反転します。保存が完了すると、保存したファイルに*マークが付きます。操作 2 のメニューに戻ります。

6-8 IM GS210-01JA

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PC 上で作成したプログラムの本機器への読み込み1. 4.4 節の操作「USB ストレージ機能の設定」と「USB ケーブルの接続手順」の操

作に従って、PC と本機器を USB ケーブルで接続します。

2. PC 上で作成したプログラムを本機器の GS200ROM の PROGRAM フォルダにコピーします。

プログラムの読み込み1. PROGRAM キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. List Files のソフトキーを押します。現在保存されているファイルと、次のメニューが表示されます。

3. のソフトキーで、カーソル ( アンダーライン ) を上下に動かして、読み込むファイルを選択します。

4. Load File のソフトキーを押します。プログラムファイルが読み込まれます。読み込んだファイルに*マークが付きます。

プログラムの削除3. のソフトキーで、カーソル ( アンダーライン ) を上下に動かして、削除するファ

イルを選択します。

4. Delete File のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

6.6 プログラムの保存 / 読み込み

6-9IM GS210-01JA

プログラム

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

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5. 削除を実行する場合は、Yes のソフトキーを押します。ファイルが削除されます。

プログラムの内容の表示3. のソフトキーで、カーソル ( アンダーライン ) を上下に動かして、内容を表示

するファイルを選択します。

4. View File のソフトキーを押します。ファイルの内容が表示されます。

5. RANGE のキーまたはキーを押して、表示をスクロールします。

解  説プログラムリストプログラムファイル名の左にある*マークは、最後に読み込まれたプログラムファイルを表しています。

プログラムの保存GS200ROM 内の PROGRAM フォルダに、プログラムファイル (Prgm01 ~ Prgm04.csv)として保存されます。すでにプログラムファイルが保存されている番号で再度ファイルを保存すると、上書きされます。

Note・ プログラムファイルはテキストファイルです。PC 上で内容を変更できます。・ GS200ROM の PROGRAM フォルダ内に格納されているファイルは、PC 上でファイル名を

変更することができます。

PC 上で作成したプログラムの本機器への読み込みUSB ストレージ機能を使うと、PC 上で作成したプログラムファイルを本機器に読み込めます。

プログラムの読み込み保存されているプログラムファイルを読み込んで、プログラムを復元できます。

Noteプログラムファイルが正しく読み込まれない場合は、CSV 形式の設定が合っていない可能性があります。CSV 形式の設定 (9.5 節 ) を確認してください。

6.6 プログラムの保存 / 読み込み

6-10 IM GS210-01JA

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プログラムの削除不要なプログラムファイルを削除できます。

プログラムの内容の表示プログラムファイルの記述内容を確認できます。

<< 対応コマンドニモニック >>:PROGram:SAVE < 文字列 >

:PROGram:LOAD < 文字列 >

:PROGram:DELete < 文字列 >

:PROGram:CATalog?

:PROGram:MEMory < 文字列 >|< ブロックデータ >

:PROGram:DEFine < 文字列 >,< 文字列 >|< ブロックデータ >

6.6 プログラムの保存 / 読み込み

6-11IM GS210-01JA

プログラム

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

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6.7 プログラムの実行

操  作プログラムトリガ源が Norm の場合

1. OUTPUT キーを押すか、または出力制御信号 ( 出力 ON) を入力して、出力を ONにします。

プログラムを開始する2. RUN キーを押します。最初のステップからプログラムの実行を開始します。

プログラムを停止する3. HOLD キーを押します。プログラムの実行を停止します。

プログラムを 1 ステップ実行する4. STEP キーを押します。プログラムを 1 ステップだけ実行します。

プログラムを再開する ( 停止したステップから )5. HOLD キーを押します。プログラムが停止したステップからプログラムの実行を

再開します。

プログラムを再開する ( 最初のステップから )5. RUN キーを押します。最初のステップからプログラムの実行を再開します。

プログラムトリガ源が M.End( オプション ) の場合OUTPUT キーを押すか、または出力制御信号 ( 出力 ON) が印加されると、出力が ON になり、プログラムを測定動作完了のタイミングで実行します。

解  説プログラム実行中の画面

発生レンジ

現在実行中のステップ番号

発生ファンクション現在の発生レベル

プログラムインターバル時間の残り時間

6-12 IM GS210-01JA

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設定の変更プログラムの実行中に、設定を変更できる項目は次のとおりです。

・ 出力の OFF・ プログラム繰返しモードの ON/OFF・ 測定の ON/OFF・ NULL の ON/OFF・ ストアの ON/OFF・ ストアファイル作成の ON/OFF・ ディスプレイの OFF/ON

プログラムの実行機能の詳細については 2.4 節をごらんください。

プログラムトリガ源が Norm の場合の動作プログラムの各ステップの進行を RUN キー、STEP キー、HOLD キー、外部トリガで制御できます。プログラムの各ステップを実行する間隔はプログラムインターバルで設定します。プログラムの実行中に、RUN キー、STEP キーを押すと、サンプリングエラーになります。

プログラムトリガ源が M.End( オプション ) の場合の動作測定動作を完了すると、プログラムを 1 ステップ進めて、発生レベルを変更します。プログラムトリガ源に測定終了 (M.End) を選択し、メジャートリガ源に発生変更完了(Ready) を選択すると、プログラムは各ステップの発生 + 測定というサイクルを最短時間で実行します。RUN キー、STEP キー、HOLD キー、外部トリガは無効です。また、プログラムインターバルの設定も無効です。

Noteプログラムの実行中に、PC からファイルのコピーや削除などを行うと、プログラム動作のタイミングに影響することがあります。

<< 対応コマンドニモニック >>:PROGram:RUN

:PROGram:STEP

:PROGram:HOLD

:PROGram:PAUSe

:PROGram:CONTinue

:PROGram:COUNt < 整数 >|MINimum|MAXimum

6.7 プログラムの実行

6-13IM GS210-01JA

プログラム

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

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7.1 測定の ON/OFF

操  作1. MEASURE キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Meas のソフトキーを押して、On または Off を選択します。

解  説On( 測定 ON)発生ファンクションが電圧の場合は電流を測定します。発生ファンクションが電流の場合は電圧を測定します。OUTPUT が ON のときに、測定します。測定値は画面左上に表示されます。

測定値

発生レンジが 10mV または 100mV の場合、測定機能は使用できません。「Cannot measure in mV source range.」が表示されます。

測定結果が測定範囲を+方向に超えた場合、測定結果の表示は「+OVER」になり、-方向に超えた場合、「-OVER」になります。

Off( 測定 OFF)測定を行いません。「Off」が表示されます。

Note・ 測定を On にすると、本機器内部の測定回路の動作により、発生出力にノイズが重畳します。

低ノイズでの発生出力を行う場合は、測定を Off にしてください。・ 測定動作中に、次の操作を行うと、測定タイミングに影響することがあります。

・ 電源 OFF 時に保存される設定項目(付録 1 を参照)を変更する。・ PC からファイルのコピーや削除などを行う。

・ 測定 ( モニタ ) 機能 (/MON オプション ) がない場合、測定値部分には何も表示されません。

<< 対応コマンドニモニック >>:SENSe[:STATe] 1|0|ON|OFF

第 7 章 測定 ( オプション )

7-1IM GS210-01JA

測定(

オプション)

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

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7.2 積分時間の設定

操  作1. MEASURE キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Meas Config のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. Integ のソフトキーを押します。積分時間の設定画面が表示されます。

4. 、キー ( アップ / ダウンキーモード )、または NUM LOCK +、キー ( テンキーモード ) で、積分時間を設定します。

解  説積分時間積 分 時 間 は 長 い ほ ど 測 定 値 の 安 定 度 が 増 し ま す。 た だ し、 測 定 時 間 は 長 く な りま す。 積 分 時 間 は 商 用 電 源 周 期 の 整 数 倍 (nPLC) で 設 定 し ま す。 電 源 周 期 ( 周 波数 ) は本機器内で自動的に測定されます。測定された電源周波数は通信コマンド":SYSTem:LFRequency?" で確認できます。

設定範囲1PLC ~ 25PLC (PLC=PowerLineCycles:商用電源周期の1周期)

Note1 回の測定動作には、出力値の測定と、ゼロ基準の測定という、2 種類の測定があります。そのため、1 回の測定にかかる時間は、メジャーディレイ + 積分時間の 2 倍 + ソフト処理時間となります (2.5 節を参照 )。たとえば、電源周波数が 50Hz(1PLC=20ms) の環境で、メジャーディレイを 0ms、積分時間を 25PLC(500ms) に設定した場合、1 回の測定にかかる時間は約 1 秒 +ソフト処理時間になります。ソフト処理時間は約 1ms 未満です。

<< 対応コマンドニモニック >>:SENSe:NPLC < 整数 >|MINimum|MAXimum

7-2 IM GS210-01JA

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7.3 メジャーディレイの設定

操  作1. MEASURE キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Meas Config のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. Delay のソフトキーを押します。メジャーディレイの設定画面が表示されます。

4. 、キー ( アップ / ダウンキーモード )、または NUM LOCK +、キー ( テンキーモード ) で、メジャーディレイを設定します。

解  説メジャーディレイメジャートリガがかかってから測定を開始するまでの待ち時間です。発生レベルの変更から測定を開始するまでに、DUT の安定を待つ期間を入れたいときに設定します。機能の詳細については 2.5 節をご覧ください。

設定範囲0ms ~ 999999ms

Noteプログラムトリガの印加から発生レベルが安定するまでの時間は、負荷、発生レンジ、リミッタレベルにより変わります。これらに加え、発生レベルの印加から DUT が安定するまでの時間を考慮してメジャーディレイの長さを調整してください。

<< 対応コマンドニモニック >>:SENSe:DELay < 時間 >|MINimum|MAXimum

7-3IM GS210-01JA

測定(

オプション)

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

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7.4 メジャートリガ源の選択

操  作1. MEASURE キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Meas Config のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. 設定したいメジャートリガ源のソフトキーを押します。

解  説機能の詳細については 2.6 節をご覧ください。

測定を開始するきっかけになる信号源です。次の中から選択します。Timer :タイマ ( 測定タイマ、7.5 節 )Immed :測定終了時 ( イミディエート )Ready :発生変更完了Comm :通信コマンド

Note測定中に新たなメジャートリガが発生すると、サンプリングエラーが発生します。

<< 対応コマンドニモニック >>:SENSe:TRIGger READy|TIMer|COMMunicate|IMMediate

7-4 IM GS210-01JA

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7.5 測定タイマの設定

操  作1. MEASURE キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Meas Config のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. Timer のソフトキーを押します。測定タイマの設定画面が表示されます。

4. 、キー ( アップ / ダウンキーモード )、または NUM LOCK +、キー ( テンキーモード ) で、測定タイマを設定します。

解  説測定タイマ一定の時間間隔でメジャートリガを発生させる場合に設定します。測定タイマはメジャートリガ源の選択 (7.4 節 ) で、Timer を選択した場合に有効になります。

設定範囲0.1s ~ 3600.0s

<< 対応コマンドニモニック >>:SENSe:INTerval < 時間 >|MINimum|MAXimum

7-5IM GS210-01JA

測定(

オプション)

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

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7.6 NULL 演算の ON/OFF

操  作1. MEASURE キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Null のソフトキーを押して、On または Off を選択します。

解  説NULL 演算NULL 演算を OFF から ON に切り替えると、次回の測定値が NULL 値になります。NULL演算が ON の間は、測定値から NULL 値を引いた値が測定結果になります。

<< 対応コマンドニモニック >>:SENSe:NULL[:STATe] 1|0|ON|OFF

7-6 IM GS210-01JA

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7.7 ゼロキャリブレーション ( ゼロ基準の測定 )

操  作1. MEASURE キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Zero Cal のソフトキーを押します。ゼロ基準の測定が実行されます。ゼロ基準の測定中は、ディスプレイの Zero Cal の文字が反転します。

解  説機能の詳細については 2.5 節をご覧ください。

ゼロキャリブレーションゼロキャリブレーションを実行すると、出力を自動的に OFF にして、ゼロ基準を取り直して、以降の測定結果に反映します。経年変化や、温度変化が著しい環境などゼロ点が変動する場合があります。ゼロキャリブレーションを実行するとゼロ点が補正され、より精度の良い測定ができます。

<< 対応コマンドニモニック >>:SENSe:ZERO:EXECute

7-7IM GS210-01JA

測定(

オプション)

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

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7.8 測定結果のストア

操  作1. MEASURE キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Store Config のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

ストア点数の設定3. Count のソフトキーを押します。ストア点数設定画面が表示されます。

4. 、キー ( アップ / ダウンキーモード )、または NUM LOCK +、キー ( テンキーモード ) で、ストア点数を設定します。

結果ファイル (Result.csv) 作成機能の ON/OFF3. File のソフトキーを押して、On または Off を選択します。

ストアのスタート2. Store のソフトキーを押します。ストアが開始され、STORE インジケータが点灯

します。

ストアの強制ストップ3. ストアが開始された後、もう一度 Store のソフトキーを押すと、ストアを停止し

ます。STORE インジケータが消灯します。

7-8 IM GS210-01JA

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解  説機能の詳細については 2.5 節をご覧ください。

ストア点数設定した点数分の測定結果をストアします。設定範囲:1 ~ 10000

結果ファイル (Result.csv) 作成機能の ON/OFFOn にすると、ストアの終了後に、ストアメモリの内容を結果ファイルとして保存できます。結果ファイル (Result.csv) は、CSV 形式のテキストファイルです。GS200RAM ディスクに格納されます。ただし、測定回数が設定したストア点数を超える場合、設定したストア点数までの結果になります。

Note・ GS200RAM は、揮発性メモリです。本機器の電源を OFF にすると、格納されたファイルは

消失します。残しておきたい結果ファイルがあるときは、本機器の電源を OFF にする前にPC などに移動してください。

・ 測定結果が測定範囲を+方向に超えた場合、結果ファイルの測定結果は「+INF」になり、-方向に超えた場合、「-INF」になります。

ストアのストップ設定した点数分のストアが終了すると、ストア動作を自動的に終了します。

ストアの強制ストップストアが設定したストア点数に達する前に Store のソフトキーを押すと、ストアを強制的にストップできます。強制的にストップするまでにストアされた点数の結果が結果ファイルとして GS200RAM ディスクに格納されます。

<< 対応コマンドニモニック >>:TRACe[:STATe] 1|0|ON|OFF

:TRACe:FILE:CREate 1|0|ON|OFF

:TRACe:POINts < 整数 >|MINimum|MAXimum

7.8 測定結果のストア

7-9IM GS210-01JA

測定(

オプション)

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

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7.9 測定値の統計処理の実行 ( リコール )

操  作1. MEASURE キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Store Config のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. Recall のソフトキーを押します。最新ストア結果の測定値の統計演算値が表示されます。

解  説機能の詳細については 2.5 節をご覧ください。

統計演算項目表示される統計演算項目は次のとおりです。測定結果がストアされていない場合、各項目の値は「-----------」になります。

最大値-最小値平均値標準偏差

最小値最大値ストア点数

<< 対応コマンドニモニック >>:TRACe:DATA:STATistics?

通信によるストア結果の読み出し通信機能を使ってストア結果を直接読み出せます。

<< 対応コマンドニモニック >>:TRACe:ACTual?

:TRACe:DATA:FORMat ASCii|BINary

:TRACe:DATA:ENDian BIG|LITTle

:TRACe:DATA:READ? [TM|SF|SL|MF|ML]

7-10 IM GS210-01JA

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8.1 BNC 入出力端子 (IN、OUT) による同期運転

操  作1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. BNC I/O のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. BNC OUT 端子の信号を BNC Out メニューの Trig、Output または Ready から選択します。

4. BNC IN 端子の信号を BNC In メニューの Trig または Output から選択します。

解  説機能の詳細については 2.7 節をご覧ください。

リアパネルの BNC 入出力端子では次のいずれかの信号を入出力できます。・ 出力端子 (OUT) Trig :TrigBusy 信号 (2.4 節を参照 ) Output : 出力信号 (5.5 節を参照 ) Ready : 発生変更完了 (2.6 節を参照 )

・ 入力端子 (IN) Trig : プログラムの STEP トリガ (6.4 節を参照 ) Output : 出力信号

BNC 入出力端子

入力端子

出力端子IN OUT

第 8 章 同期運転

8-1IM GS210-01JA

同期運転

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

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14

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入出力信号出力信号

・ Trig TrigBusy 信号を出力します。トリガ発生で Lo、発生動作終了で Hi を出力します。

・ Output 出力状態を出力します。出力 OFF なら Hi、出力 ON なら Lo を出力します。

・ Ready 発生変更完了信号 (Ready) を出力します。発生レベルの変更から 10ms 後に 10µs 幅

の Lo パルスを出力します。

入力信号・ Trig プログラムの STEP トリガを入力します。立ち下がりエッジが STEP キ-と同じ働き

をします。・ Output 出力制御入力です。OUTPUT キーと同じ働きをします。立ち下がりエッジの入力で出

力 ON、立ち上がりエッジの入力で出力 OFF になります。

入力部 (IN 端子 )入力レベル:TTL レベル入力論理形式:負論理、立ち下がりエッジ最小パルス幅:10µs 以上

・ 入力回路図

+5V

100Ω10kΩ

出力部 (OUT 端子 )出力レベル:TTL レベル出力論理形式:負論理、立ち下がりエッジ最小パルス幅:約 10µs

・ 出力回路図

+5V

100Ω

注  意・ 入力には 0V ~ 5V 以外の電圧を加えないでください。・ 出力をショートしたり外部から電圧を加えないでください。

8.1 BNC 入出力端子 (IN、OUT) による同期運転定

8-2 IM GS210-01JA

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BNC 端子による GS200 同士の同期運転OUTPUT OUT と OUTPUT IN 信号、または、TRIG OUT と TRIG IN 信号を複数の GS200 に接続することで、発生出力の ON/OFF や、プログラムのステップの進行を同期できます。

プログラムステップの進行を同期させる場合の例

GS210

マスタ

IN OUT

GS210

スレーブ

Trig

IN OUT

GS210

スレーブ

IN OUT

Trig Trig

Note・ TRIG IN → TRIG OUT までの最大の遅延は、1µs 以下です。・ OUTPUT IN → OUTPUT OUT までの最大の遅延は、20ms 以下です。・ RJ-11 コネクタと BNC 端子を併用して接続し、同じ信号を両端子から入力しないでください。

誤動作の原因になります。

BNC 端子による GS200 と他の機器との同期運転OUTPUT IN 信号や TRIG IN 信号をコントローラなどから入力することにより、GS200 の出力の ON/OFF やプログラムのステップの進行を制御できます。また READY OUT 信号を外部 DMM の測定トリガ入力に接続すると、出力発生が整定したタイミングで測定を開始することができます。

コントローラ

発生変更

GS210

IN OUT

DMM測定トリガ

Ready

Trig

DUT

電流発生

電圧測定

<< 対応コマンドニモニック >>:ROUTe:BNCO TRIGger|OUTPut|READy

:ROUTe:BNCI TRIGger|OUTPut

8.1 BNC 入出力端子 (IN、OUT) による同期運転定

8-3IM GS210-01JA

同期運転

3

2

1

4

5

6

7

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8.2 RJ-11 コネクタ (SYNCIN、SYNCOUT) による同期運転

リアパネルの同期運転用入出力端子を使うと、複数台の機器を接続して同期運転できます。同期運転用入出力端子入力用と出力用の 2 つの RJ-11 コネクタがあります。

同期入力 同期出力

6NC

5NC

4GND

3TRIG

IN

2NC

1OUTPUT

IN

SYNC IN6*1

5READYOUT

4GND

3TRIGOUT

2NC

1OUTPUTOUT

SYNC OUT

IN OUTSYNC

ピンアサイン

ピン番号 SYNC IN(同期入力) SYNC OUT(同期出力)1 OUTPUT IN(出力制御入力) OUTPUT OUT(出力制御出力)2 NC NC3 TRIG IN(トリガ入力) TRIG OUT(トリガ出力)4 GND GND5 NC READY OUT(発生変更完了出力)6 NC *1

*1 サービス用信号です。使用しないでください。

機器間の接続別売の同期運転用ケーブル ( 形名:758960、6 線 ) を使用します。上位機の同期運転出力を下位機の同期運転入力に接続すると、同期運転が可能になります。

Note市販のケーブルは使用しないでください。上記の同期運転用ケーブルを使用して接続してください。

8-4 IM GS210-01JA

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信号OUTPUT IN( 出力制御入力 )出力制御入力です。OUTPUT キーと同じ働きをします。立ち下がりエッジの入力で出力ON、立ち上がりエッジの入力で出力 OFF になります。

OUTPUT OUT( 出力制御出力 )出力状態を出力します。出力 OFF なら Hi、出力 ON なら Lo を出力します。

TRIG IN( トリガ入力 )プログラムの STEP トリガを入力します。立ち下がりエッジが STEP キ-と同じ働きをします。

TRIG OUT( トリガ出力 )TrigBusy 信号を出力します。トリガ発生で Lo、発生動作終了で Hi を出力します。

READY OUT( 発生変更完了出力 )発生変更完了信号 (Ready) を出力します。発生レベルの変更から 10ms 後に 10µs 幅のLo パルスを出力します。

10µS

Note

GS210

マスタ

SYNCIN OUT

GS210

スレーブ

SYNCIN OUT

GS210

スレーブ

SYNCIN OUT

TRIG IN → TRIG OUT までの最大の遅延は、1µs 以下です。OUTPUT IN → OUTPUT OUT までの最大の遅延は、20ms 以下です。

8.2 RJ-11 コネクタ (SYNC IN、SYNC OUT) による同期運転

8-5IM GS210-01JA

同期運転

3

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9.1 設定情報の初期化

操  作1. SETUP キーを押します。現在保存されているファイル一覧と、次のメニューが表

示されます。

2. Init Setup のソフトキーを押します。設定情報の初期化が実行されます。設定情報の初期化中は、ディスプレイの Init Setup の文字が反転します。

解  説設定情報を初期化すると、工場出荷時の設定になります。工場出荷時の設定については、

「付録 1 工場出荷時の初期設定の内容」をご覧ください。

<< 対応コマンドニモニック >>*RST

第 9 章 その他の機能

9-1IM GS210-01JA

その他の機能

3

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9.2 設定情報の保存 / 読み込み / 削除

操  作1. SETUP キーを押します。現在保存されているファイルと、次のメニューが表示さ

れます。

設定情報の保存2. Save Setup のソフトキーを押します。保存ファイル番号 (Setup01 ~ Setup04) が

表示されます。

ファイル名をソフトキーで指定して保存

3. Setup01 〜 Setup04 の中から保存したい番号のソフトキーを押します。保存中は保存を実行したソフトキーの文字が反転します。保存が完了すると、操作 1 のメニューに戻ります。

ファイル名をカーソルで指定して保存

3. のソフトキーで、カーソル ( アンダーライン ) を上下に動かして、上書き保存する設定ファイルを選択します。

4. Over Write のソフトキーを押します。保存中は保存を実行したソフトキーの文字が反転します。保存が完了すると、操作 1 のメニューに戻ります。

設定情報の読み込み2. のソフトキーで、カーソル ( アンダーライン ) を上下に動かして、読み込み設

定ファイルを選択します。

3. Load Setup のソフトキーを押します。設定ファイルが読み込まれます。読み込み中は Load Setup の文字が反転します。

9-2 IM GS210-01JA

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設定情報の削除2. のソフトキーで、カーソル ( アンダーライン ) を上下に動かして、削除する設

定ファイルを選択します。

3. Delete Setup のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

4. 削除を実行する場合は、Yes のソフトキーを押します。設定ファイルが削除されます。

解  説設定情報の保存

GS200ROM 内の SETUP フォルダに、設定ファイル (Setup01 ~ Setup04.txt) として保存されます。すでに設定ファイルが保存されている番号で再度ファイルを保存すると、上書きされます。保存される設定項目については、「付録 1 工場出荷時の初期設定の内容」をご覧ください。

Note・ GS200ROM の SETUP フォルダ内に格納されているファイルは、PC 上でファイル名を変更

することができます。・ 編集したプログラムは設定情報の保存では保存されません。プログラムの保存 (6.6 節 ) で

保存してください。

<< 対応コマンドニモニック >>:SYSTem:SETup:SAVE < 文字列 >

*SAV 1|2|3|4

設定情報の読み込み保存されている設定ファイルを読み込んで、設定を復元できます。

<< 対応コマンドニモニック >>:SYSTem:SETup:LOAD < 文字列 >

*RCL 1|2|3|4

設定情報の削除不要な設定ファイルを削除できます。

<< 対応コマンドニモニック >>:SYSTem:SETup:DELete < 文字列 >

9.2 設定情報の保存 / 読み込み / 削除

9-3IM GS210-01JA

その他の機能

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9.3 電源 ON 時の設定の選択

操  作電源 ON 時の設定の選択

1. SETUP キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. のソフトキーでカーソル ( アンダーライン ) を上下に動かし、本機器の電源 ON時に有効になる設定ファイルを選択します。

3. Set to PwrOn のソフトキーを押します。選択した設定ファイルに*マークが付きます。

電源 ON 時の設定の解除2. のソフトキーでカーソル ( アンダーライン ) を上下に動かし、*マークが付い

ている設定ファイルを選択します。

3. Clear PwrOn のソフトキーを押します。設定ファイルの*マークが消えます。

解  説電源ON時の設定を選択すると、電源 ON 時に設定ファイルが自動的に読み込まれます。電源ON時の設定を解除すると、電源を ON するたびに、工場出荷時の設定になります。工場出荷時の設定については、「付録 1 工場出荷時の初期設定の内容」をご覧ください。

<< 対応コマンドニモニック >>:SYSTem:SETup:PON < 文字列 >

9-4 IM GS210-01JA

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9.4 画面輝度の選択、画面表示の OFF、ビープ音のON/OFF

操  作

1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Sys Config のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

画面輝度の選択3. Display のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

4. 1 ~ 4 から設定したい輝度のソフトキーを押します。

画面表示の OFF4. Turn Off のソフトキーを押します。画面表示が OFF になり、再度画面表示を ON

にするまで NUM LOCK キーが点滅し続けます。再度画面表示を ON にするときは、どれかキーを押します。

ビープ音の ON/OFF3. Beep のソフトキーを押して、On または Off を選択します。

解  説画面輝度の選択画面の明るさを 1 ~ 4 の範囲で選択できます。最も暗い輝度が 1、最も明るい輝度が 4です。

画面表示の OFF画面表示を OFF にすると、表示器の寿命を延ばしたり、ディスプレイが発するノイズを抑えることができます。

ビープ音の ON/OFFビープ音の設定を ON にすると、操作中にエラーが発生したときなどにビープ音が鳴ります。

<< 対応コマンドニモニック >>:SYSTem:DISPlay:BRIGht <整数 >|MINimum|MAXimum|UP|DOWN

:SYSTem:DISPlay[:STATe] 1|0|ON|OFF

:SYSTem:BEEPer 1|0|ON|OFF

9-5IM GS210-01JA

その他の機能

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9.5 CSV 形式ファイルフォーマットの選択

操  作1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Sys Config のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. CSV Formt のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

4. Point または Sep のソフトキーを押して、CSV ファイルフォーマットを選択します。2 つのソフトキーは連動しています。

解  説フォーマットの組み合わせは、次のとおりです。

・ 小数点=「.」( ピリオド )、セパレータ=「,」( カンマ )・ 小数点=「,」( カンマ )、セパレータ=「;」( セミコロン )初期値では、ピリオドとカンマの組み合わせになっています。

9-6 IM GS210-01JA

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9.6 エラーログ表示

操  作エラーログ表示

1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Error Log のソフトキーを押します。エラーログが表示されます。

エラー内容

エラーログが6行以上ある場合に表示

3. エラーログが 6 行以上ある場合、 のソフトキーを押して、表示をスクロールします。

エラーログの表示のクリア4. Clear のソフトキーを押します。エラーログがクリアされます。

解  説エラーメモリにランタイムエラーや通信コマンドエラーなどのエラーが格納されると、ERROR インジケータが点灯します。エラーログでは、エラー番号を持つ「エラー」とエラー番号を持たない「メッセージ」の 2 種が表示されます。メッセージは、表示されたメッセージの内容が解決するまでエラーログとして表示され続けます。Clear のソフトキーを押しても消えません。エラーの意味と対処方法については、「14.2 エラーコードの内容とその対処方法」を参照してください。

Note・ エラーログの表示のクリア以外にも通信コマンド (”:SYSTem:ERRor?”) で読み出すか、

本機器の電源を OFF にすると、エラーメモリは空になります。また、通信コマンド *CLS

を送信してもエラーメモリをクリアできます。・ エラ-メモリがいっぱいになると、末尾に ”-350 : Queue overflow” が入り、これ以

上のエラ-は捨てられることを表します。エラーメモリが空になると、ERROR インジケータは消灯します。

<< 対応コマンドニモニック >>:SYSTem:ERRor?

:STATus:ERRor?

*CLS

9-7IM GS210-01JA

その他の機能

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10-1IM GS210-01JA

USB

通信

10.1 USB インタフェースの機能と仕様

USB インタフェースの機能USB ストレージ機能GS200ROM および GS200RAM の 2 つのディスクに PC の外部リムーバブルディスクとしてアクセスできます。(「4.4 USB ストレージ機能」参照 )。

USB-TMC によるコマンド制御機能本機器では、VISA(Virtual Instrument Software Architecture) ライブラリからのコマンド制御ができます。USB-TMC によるコマンド制御するためには、VISA ライブラリをあらかじめ PC にインストールしておく必要があります。

USB インタフェースの仕様電気的・機械的仕様:USB 2.0 に準拠コネクタ:タイプ B コネクタ ( レセプタクル )ポート数:1電源:セルフパワー

ネットワークへの接続接続ケーブルタイプ B コネクタ ( レセプタクル ) 用の USB ケーブルをご使用ください。接続方法については、「4.4 USB ストレージ機能」をご覧ください。

第 10 章 USB 通信

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10-2 IM GS210-01JA

10.2 USB インタフェース機能の選択

操  作1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Remot I/F のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

USB インタフェース機能の選択3. USB のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

4. 設定したい USB インタフェース機能のソフトキーを押します。

解  説USB インタフェース機能の選択Storag(Storage)USB ストレージ機能 (「4.4 USB ストレージ機能」参照 ) を使用するときに選択します。

TMC(USB-TMC)VISA ライブラリからのコマンド制御をするときに選択します。

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10-3IM GS210-01JA

USB

通信

10.3 VISA 設定情報の確認

操  作1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Remot I/F のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

VISA 情報の確認3. VISA Info のソフトキーを押します。VISA ライブラリによる通信に必要なネット

ワークの設定情報を表示します。

解  説VISA 情報は、VISA ライブラリでデバイスのオープン (viOpen()) 時に渡す文字列情報です。GPIB :GP-IB インタフェースを使う場合に viOpen() に渡す文字列です。USB :USB の USB-TMC プロトコルを使う場合に viOpen() に渡す文字列です。LAN :Ethernet の VXI-11 プロトコルを使う場合 viOpen() に渡す文字列です。

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11-1IM GS210-01JA

イーサネット通信(

オプション)

11.1 イーサネットインタフェースの機能と仕様

イーサネットインタフェースの機能VXI-11 サーバ機能ポート 111/ 最大 5 クライアント接続可能な VXI-11 プロトコルによるコマンドニモニック解釈サーバ

コマンド制御サ-バ機能ポ-ト 7655/ 最大 5 クライアント接続可能なコマンドニモニックストリ-ム解釈サ-バ返送タ-ミネ-タ (CR/LF/CR+LF) を設定可能

FTP サ-バ機能ポ-ト 21/ 最大 5 クライアント接続可能な AnonymousFTP サ-バ

HTTP サーバ機能 ポート 80/Web ブラウザにより、各種情報表示、リモートコントロールなどを行う機能

イーサネットインタフェースの仕様コネクタ形状: RJ-45ポート数: 1電気的・機械的仕様: IEEE 802.3 準拠伝送方式: 100BASE-TX/10BASE-T最大伝送速度: 100Mbpsプロトコル: TCP/IP

第 11 章 イーサネット通信 ( オプション )

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11.2 ネットワークへの接続

ハブなどに接続された UTP(Unshielded Twisted-Pair) ケーブルまたは STP(Shielded Twisted-Pair) ケーブルを本機器のリアパネルにある 100BASE-TX ポートに接続してください。

RJ-45モジュラージャック

ETHERNETポート

LINKインジケータ本機器のポートと接続先の機器とのリンクが確立し、相互に通信可能な状態にあるときに点灯します。

ACTインジケータパケットの送受信が行われているときに点滅します。

LINK

ETHERNET

ACT

100BASE-TX

接続ケーブル次のケーブルのどちらかを使用して接続してください。

・ UTP(Unshielded Twisted-Pair) ケーブル ( カテゴリ 5 以上 )・ STP(Shielded Twisted-Pair) ケーブル ( カテゴリ 5 以上 )

ネットワーク上の PC と接続する場合

GS200

100BASE-TX対応の変換器(ハブやルータ)

UTPケーブルまたはSTPケーブル(いずれもストレートケーブル)

ネットワークカード

PC

PC と 1 対 1 で接続する場合

GS200

100BASE-TX対応の変換器(ハブやルータ)

UTPケーブルまたはSTPケーブル(いずれもストレートケーブル)

ネットワークカード

PC

Note・ UTP または STP ケーブル ( ストレートケーブル ) を使用するときは、必ずカテゴリ 5 以上の

ものを使用してください。・ ハブ / ルータを使用せずに本機器と PC を直接接続することは避けてください。直接接続で

の通信では、動作を保証できません。

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11-3IM GS210-01JA

イーサネット通信(

オプション)

11.3 ネットワークの設定 (TCP/IP)

操  作1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Remot I/F のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. LAN のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

DHCP を使う (ON)/ 使わない (OFF) の選択4. DHCP のソフトキーを押して、On または Off を選択します。

IP アドレスの設定DHCP が Off のときだけ設定できます。

5. IP Adrs のソフトキーを押します。IP アドレス設定画面が表示されます。NUM LOCK キーが点灯し、テンキーモードになります。

6. 1 ~ 9、0、. に対応したキーまたはキーで、IP アドレスを設定します。

7. Enter のソフトキーを押して、設定を確定します。

サブネットマスクの設定DHCP が Off のときだけ設定できます。

5. Subnet Mask のソフトキーを押します。サブネットマスク設定画面が表示されます。NUM LOCK キーが点灯し、テンキーモードになります。

6. 1 ~ 9、0、. に対応したキーまたはキーで、サブネットマスクを設定します。

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7. Enter のソフトキーを押して、設定を確定します。

デフォルトゲートウエイの設定DHCP が Off のときだけ設定できます。

5. Defalt Gatwy のソフトキーを押します。デフォルトゲートウエイ設定画面が表示されます。NUM LOCK キーが点灯し、テンキーモードになります。

6. 1 ~ 9、0、. に対応したキーまたはキーで、デフォルトゲートウエイを設定します。

7. Enter のソフトキーを押して、設定を確定します。

送信ターミネータの設定5. Term のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

6. 設定したいターミネータのソフトキーを押します。

本機器の再起動送信ターミネータ以外のネットワーク設定を新たに設定または変更をした場合、設定内容を反映させるため、本機器を再起動します。

解  説本機器のネットワーク機能を利用するためには、TCP/IP の各項目の設定が必要です。

DHCP(DynamicHostConfigurationProtocol)DHCP は、インターネットに接続するコンピュータに、一時的に必要な情報を割り当てるプロトコルです。DHCP を ON にすると、次の情報が自動的に割り当てられます。

・ IP アドレス・ サブネットマスク・ デフォルトゲートウエイ

・ DHCP を使用するには、ネットワーク上に DHCP サーバが必要です。DHCP を使えるかどうかは、ネットワーク管理者にお問い合わせください。

・ DHCP を ON に設定すると、電源を投入するたびに異なる情報が割り当てられることがあります。PC から本機器にアクセスする場合は、本機器の電源の投入ごとに、本機器の IP アドレスなどの設定を確認する必要があります。

11.3 ネットワークの設定 (TCP/IP)

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イーサネット通信(

オプション)

IP アドレス (InternetProtocolAddress)・ 「192.168.111.24」のように 0 ~ 255 の数値を 4 つ「.」で区切って並べた形式で表記

される 32 ビットの数値で設定します。・ IP アドレスは、ネットワーク管理者から取得してください。・ DHCP を使用できる環境では、自動設定されます。

サブネットマスク・ サブネットマスクの設定値は、ネットワーク管理者にお問い合わせください。設定す

る必要がない場合もあります。・ DHCP を使用できる環境では、自動設定されます。

デフォルトゲートウエイ異なるサブネット間で通信する際に、このデフォルトゲートの設定が必要です。

・ デフォルトゲートウエイの設定値は、ネットワーク管理者にお問い合わせください。設定する必要がない場合もあります。

・ DHCP を使用できる環境では、自動設定されます。

送信ターミネータポート 7655 のコマンド制御サーバで、データを送信するときのターミネータを設定できます。

・ CR、LF、CR+LF の中から選択します。・ 受信時は、CR、LF、CR+LF のいずれの文字もターミネータとして扱います。

Note・ 送信ターミネータ以外のネットワークに関する設定を変更した場合は、本機器の電源を入

れ直す必要があります。・ PC 側でも、IP アドレスなどのネットワーク設定をする必要があります。設定内容の詳細は、

個々の PC のマニュアル ( ヘルプ ) やネットワークの管理者にご確認ください。

VISA 情報の確認VISA 情報は、VISA ライブラリでデバイスのオープン (viOpen()) 時に渡す文字列情報です。VISA 情報の確認方法については 10.3 節をご覧ください。

11.3 ネットワークの設定 (TCP/IP)

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11.4 ネットワーク設定の確認

操  作1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Remot I/F のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. LAN のソフトキーを押します。LAN メニューが表示されます。

ネットワーク設定の確認4. Over-view のソフトキーを押します。現在有効なネットワーク設定を表示します。

本機器の電源投入後に設定を変更している場合、電源を再投入するまでは変更前の設定が表示されます。

解  説次のネットワーク設定が確認できます。

・ MAC アドレス あらかじめ本機器に設定されている 48 ビットの固有のアドレスです。

・ IP アドレス (11.3 節参照 )・ サブネットマスク (11.3 節参照 )・ デフォルトゲートウエイ (11.3 節参照 )

NoteDHCP の設定を ON にしている場合、アドレスが割り付けられるまでの間、IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウエイは、すべて「0.0.0.0」と表示されます。電源投入後 30秒程度経過しても表示が変わらないときは、DHCP のアドレス割り付けが失敗している可能性があります。このようなときは、イーサネットケーブルが正しく接続されているか、リアパネルの 100BASE-TX ポートの LINK インジケータが点灯しているかを確認し、本機器の電源を再投入してください。

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11-7IM GS210-01JA

イーサネット通信(

オプション)

11.5 Web サーバ機能

本機器の Web サーバ機能では、PC の Web ブラウザと本機器を連動し、Web ブラウザ上のウインドウから本機器をコントロールすることで、次のことができます。

・ リモートパネル機能 リモートパネル上の操作キーによる本機器の設定 / 操作

・ コマンドコントロール機能 コマンドコントロール画面からの通信コマンドの送信による本機器への設定 / 問い合

わせ・ 通信環境の表示 ステータス画面の表示による通信環境の確認

・ FTP サーバ機能 本機器の揮発性ディスク (GS200RAM)/ 不揮発性ディスク (GS200ROM) 内にあるファ

イルの閲覧および PC への転送 / コピー

本機器側の環境イーサネットインタフェースを使って、本機器をネットワークに接続してください。接続方法については、11.2 節をご覧ください。また、ネットワークの設定については 11.3節をご覧ください。

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PC 側の準備Web サーバ ( 本機器 ) にログインする

1. Internet Explorer を起動します。2. アドレス欄に本機器の IP アドレス名を次のように入力して、ENTER キーを押し

ます。 IP アドレスの入力例 http://10.0.159.30/

3. 本機器の Web サーバへの接続が成功すると、GS200 Web Service のトップページが表示されます。

Web サーバウインドウ

FTP サーバ機能通信環境表示コマンドコントロール機能リモートパネル機能

当社Webサイトのトップページへのリンク当社Webサイトの本機器のページへのリンク

11.5 Web サーバ機能

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11-9IM GS210-01JA

イーサネット通信(

オプション)

Web サーバ機能を使うリモートパネル機能Web サーバウインドウ内の「Remote Panel」の文字をクリックすると、本機器のフロントパネルイメージが表示されます。

本体側での操作を反映するとき押す

本体側での操作を自動的に反映するとき押す確認する間隔の設定

本機器のキーを操作するのと同様の操作が PC 上できます。操作したいキーにマウスのポインタをあててクリックしてください。リモートパネル側での操作は、ただちに本機器側に反映されます。本機器側での操作をリモートパネル側に反映するには、Web サーバウインドウ上の Update Panel ボタンを押します。Start Auto Update ボタンを押すと、Interval ダイアログボックスに設定した間隔で、本機器側での操作を自動的にリモートパネル側に反映できます。

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コマンドコントロール機能Web サーバウインドウ内の「Command Control」の文字をクリックすると、コマンドコントロールページが表示されます。

コマンド送信エリア

レスポンス表示エリア

コマンド送信

リモートパネル側で表示されるコマンドコントロールウインドウから通信コマンドを送信して、本機器への設定や問い合わせができます。コマンド送信エリアに本機器側に送信する通信コマンドを入力し、submit ボタンを押します。送信した通信コマンドに対する返答がレスポンス表示エリアに表示されます。

通信環境の表示Web サーバウインドウ内の「Status」の文字をクリックすると、通信環境ページが表示されます。

本機器の通信環境が表示されます。Refresh ボタンを押すと、表示内容を更新します。

11.5 Web サーバ機能

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11-11IM GS210-01JA

イーサネット通信(

オプション)

FTP サーバ機能Web サーバウインドウ内の「FTP」の文字をクリックすると、FTP ページが表示されます。

本機器内蔵の揮発性ディスク (GS200RAM)/ 不揮発性ディスク (GS200ROM) が表示されます。FTP ページ側から本体側のメモリ内にあるファイルの閲覧、複製、削除、PC へのファイル転送ができます。揮発性ディスク (GS200RAM)/ 不揮発性ディスク (GS200ROM)についての詳細は、「USB ストレージ機能」(2-25 ページ ) をご覧ください。

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12-1IM GS210-01JA

GP-IB

通信

12.1 GP-IB インタフェースの機能と仕様

GP-IB インタフェースの機能リスナ機能

・ 電源の ON/OFF と通信の設定を除き、本機器のキー操作で設定できる同じ内容の設定ができます。

・ 設定情報や測定データなどの、コントローラからの出力指令を受けることができます。・ その他、ステータスレポートに関するコマンドなどを受けることができます。

トーカ機能設定情報や測定データなどを出力できます。

Noteトークオンリ、リスンオンリおよびコントローラ機能はありません。

リモート / ローカル切り替え時の動作ローカル→リモート切り替え時ローカル状態のときにコントローラから REN(Remote Enable) のメッセージを受け取ると、リモート状態になります。

・ REMOTE インジケータ (1.1 節参照 ) が点灯します。・ LOCAL 以外のキー操作はできなくなります。・ ローカル状態での設定は、リモート状態になっても保持されます。

リモート→ローカル切り替え時リモート状態のときに、LOCAL を押すと、ローカル状態になります。

・ REMOTE インジケータが消えます。・ キー操作が可能になります。・ リモート状態での設定は、ローカル状態になっても保持されます。

GP-IB インタフェースの仕様・ 電気的・機械的仕様 : IEEE St’d 488-1987 に準拠・ 機能的仕様 : 下表参照・ 使用コード : ISO(ASCII) コード・ モード : アドレッサブルモード・ アドレス選択 : GP-IB Address メニューでの GP-IB アドレス設定 (12.3 節参

照 ) で、0 ~ 30 のアドレスを設定可能。・ リモート状態解除 : LOCAL を押すことで、リモート状態の解除可能。ただし、

コントローラにより Local Lockout されているときのキー操作は、無効。

機能 サブセット名 内容ソースハンドシェーク SH1 送信ハンドシェークの全機能ありアクセプタハンドシェーク AH1 受信ハンドシェークの全機能ありトーカ T6 基本トーカ機能、シリアルポール、MLA(My Listen

Address) によるトーカ解除機能あり、トークオンリ機能なし

リスナ L4 基本リスナ機能、MTA(My Talk Address) によるリスナ解除機能あり、リスンオンリ機能なし

サービスリクエスト SR1 サービスリクエストの全機能ありリモートローカル RL1 リモート / ローカルの全機能ありパラレルポール PP0 パラレルポール機能なしデバイスクリア DC1 デバイスクリアの全機能ありデバイストリガ DT1 デバイストリガ機能ありコントローラ C0 コントローラ機能なし電気特性 E1 オープンコレクタ

第 12 章 GP-IB 通信

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12-2 IM GS210-01JA

12.2 GP-IB ケーブルの接続方法

GP-IB ケーブル本機器の GP-IB コネクタは、IEEE St’d 488-1987 規格の 24 ピンコネクタです。GP-IB ケーブルは、IEEE St’d 488-1987 に合ったものを使用してください。

接続方法下図のように接続してください。

GP-IBコネクタ

GP-IBケーブル

接続時の注意・ GP-IB ケーブルのコネクタに付いているねじは、しっかりと固定してください。・ 1 つの GP-IB システムには、複数の機器を接続することができます。ただし、1 つの

システムには、コントローラを含め、15 台までです。・ 複数の機器を接続するときは、それぞれのアドレスを同じに設定することはできませ

ん。・ 機器間をつなぐケーブルは 2m 以下のものを使用してください。・ ケーブルの長さは合計で 20m を超えないようにしてください。・ 通信を行っているときは、少なくとも全体の 2/3 以上の機器の電源を ON にしておい

てください。・ 複数の機器を接続するときは、下図に示すようなリニア形またはスター形の結線にし

てください。その組み合わせも可能です。ループ形の結線はできません。

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12-3IM GS210-01JA

GP-IB

通信

12.3 GP-IB アドレスと GP-IB コマンドモードの設定

操  作1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Remot I/F のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. GPIB のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

GP-IB アドレスの設定4. Adrs のソフトキーを押します。

5. 、キー ( アップ / ダウンキーモード )、または NUM LOCK +、キー ( テンキーモード ) で、GP-IB アドレスを設定します。

GP-IB コマンドモードの設定4. GS200 または 7651 のソフトキーを押して、GP-IB コマンドモードを選択します。

解  説GP-IB アドレスGP-IB で接続できる各装置は、GP-IB システム内で固有のアドレスを持ちます。このアドレスによって他の装置と識別されます。本機器を PC などのコントローラと接続するときは、PC 側で本機器の GP-IB アドレスを選択してください。設定範囲:0 ~ 30

GP-IB コマンドモードGS200 モードIEEE St’ d 488.2-1992 に準拠したプロトコルのコマンドを使用できます。コマンドの詳細については 13 章をご覧ください。

7651 モード当社のプログラマブル直流電圧 / 電流源 7651 の通信コマンドをそのまま使用できます。詳細については 12.4 節をご覧ください。

VISA 情報の確認VISA 情報は、VISA ライブラリでデバイスのオープン (viOpen()) 時に渡す文字列情報です。VISA 情報の確認方法については 10.3 節をご覧ください。

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12.4 7651 との互換モード

GS200 で当社のプログラマブル直流電圧 / 電流源 7651 を置き換えて使用する場合や、GS200 と 7651 を同一システム内に混在させて、同一の通信コマンドで制御する場合、7651 の通信コマンドで GS200 を制御できます。

Note7651 との互換モードは GP-IB による通信の場合だけ、使用できます。他の通信インタフェースによる通信では、本機能は使用できません。

GP-IB コマンドモードの設定12.3 節を参照して、GP-IB コマンドモードを 7651 モードに設定してください。

7651 モードで使用できる通信コマンド7651 の取扱説明書 IM7651-01 をご覧ください。ただし、次の制限があります。

・ 次の通信コマンドには対応していません。・ IC メモリカードのイニシャライズ (CI)・ 校正機能に関するコマンド (YZPm、YZS m、YZW、YZE、YZO)・ RS-232-C 専用コマンド (<ESC>R、<ESC>L、<ESC>S、<ESC>C)

・ 状態出力コマンド (OC) の戻り値・ CAL スイッチビットと通常 / 校正モードビットは常に 0 を返す。・ IC メモリカードビットは常に 1 を返す。

・ パラメータが必要な通信コマンドにパラメータが記述されていない場合、通信エラーになります。

・ 「;」( セミコロン ) のターミネータには対応していません。

7651 モードのステータスバイト7651 モードではステータスバイトも 7651 互換になります。詳しくは 7651 の取扱説明書 IM7651-01 をご覧ください。

キーによる SRQ 割り込みの発行GP-IB コマンドモードが 7651 の時に ENTER キーを押すと、ステータスバイトの SRQ SWビットが 1 になります。SRQ SW ビットを割り込み要因として設定している場合、SRQ割り込みが発行されます。詳しくは 7651 の取扱説明書 IM7651-01 をご覧ください。

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12-5IM GS210-01JA

GP-IB

通信

12.5 インタフェースメッセージに対する応答

インタフェースメッセージとはインタフェースメッセージは、インタフェースコマンドまたはバスコマンドとも呼ばれ、コントローラから発せられるコマンドのことです。次のような分類になっています。

ユニラインメッセージ1 本の管理ラインを経由してメッセージを送ります。次の 3 種類があります。IFC(Interface Clear)、REN(Remote Enable)、IDY(Identify)

マルチラインメッセージ8 本のデータラインを経由してメッセージを送ります。次のように分類されます。

・ アドレスコマンド 機器がリスナあるいはトーカに指定されているときに有効なコマンドです。次の 5 種

類があります。・ リスナに指定している機器に有効なコマンド GTL(Go To Local)、SDC(Selected Device Clear)、PPC(Parallel Poll Configure)、

GET(Group Execute Trigger)・ トーカに指定している機器に有効なコマンド TCT(Take Control)

・ ユニバーサルコマンド リスナ・トーカの指定の有無に関わらず、すべての機器に有効です。次の 5 種類があ

ります。 LLO(Local Lockout)、DCL(Device Clear)、PPU(Parallel Poll Unconfigure)、SPE(Serial

Poll Enable)、SPD(Serial Poll Disable)

その他のインタフェースメッセージリスナアドレス、トーカアドレス、2 次コマンドがあります。

SDC と DCL の違いマルチラインメッセージのうち、SDC はトーカ・リスナの指定が必要なアドレスコマンド、DCL はトーカ・リスナの指定が不要なユニバーサルコマンドです。したがって、SDC はある特定の機器を対象にしますが、DCL はバス上のすべての機器を対象にします。

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12-6 IM GS210-01JA

インタフェースメッセージに対する応答ユニラインメッセージに対する応答

・ IFC トーカ、リスナを解除します。データ出力中のときは出力を中止します。

・ REN リモート状態 / ローカル状態を切り替えます。

・ IDY サポートしていません。

マルチラインメッセージ ( アドレスコマンド ) に対する応答・ GTL ローカル状態へ移行します。

・ SDC・ 受信中のプログラムメッセージ ( コマンド ) と、出力キュー (13.3.6 節参照 ) をクリ

アします。・ GET *TRG と同じ動作をします。

・ PPC、TCT サポートしていません。

マルチラインメッセージ ( ユニバーサルコマンド ) に対する応答・ LLO フロントパネルの LOCAL の操作を無効にし、ローカル状態への移行を禁止します。

・ DCL SDC と同じ動作をします。

・ SPE バス上のすべての機器のトーカ機能をシリアルポールモードにします。コントローラ

は各機器を順番にポーリングします。・ SPD バス上のすべての機器のトーカ機能のシリアルポールモードを解除します。

・ PPU サポートしていません。

インタフェースメッセージ

ユニラインメッセージ アドレス

コマンドユニバーサル

コマンドIFC* REN* IDY

GTL*SDC*PPCGET*TCT

LLO*DCL*PPUSPE*SPD*

リスナアドレス

トーカアドレス

2次コマンド

マルチラインメッセージ

* 本機器でサポートしているインタフェースメッセージ

12.5 インタフェースメッセージに対する応答

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12-7IM GS210-01JA

GP-IB

通信

12.6 IEEE488.2-1992 について本機器の GP-IB インタフェースは、IEEE 488.2-1992 規格に準じています。この規格では、以下の 23 の項目について「ドキュメントに記載しなければならない」としています。ここでは、これらについて説明しています。

(1) IEEE 488.1 インタフェース機能のうち、サポートしているサブセット 12-1 ページの「GP-IB インタフェースの仕様」を参照してください。

(2) アドレスが 0 ~ 30 以外に設定されたときのデバイスの動作 アドレスを 0 ~ 30 以外に設定することはできません。

(3) ユーザーがアドレス変更をしたときの動作 アドレスの変更は、GP-IB Address メニュー (12.3 節参照 ) でアドレスを設定した時

点で認識されます。設定したアドレスは、次に変更するまで有効です。

(4) 電源 ON 時のデバイスのセッティング。電源 ON 時に使用可能なコマンド 「9.3 電源 ON 時の設定の選択」で選択した設定になります。共通コマンド *RST

を発行すると、常に工場出荷時の設定に戻ります。

(5) メッセージ交換のオプション (a) 入力バッファのサイズ 64K バイトです。 (b) 複数の返送データを返すクエリ 13.2 節の各コマンドの例を参照してください。 (c) 構文解析時に応答データを作成するクエリ すべてのクエリは、構文を解析すると返送データを作成します。 (d) 受信時に応答データを作成するクエリ コントローラが受信する時点で応答データを生成するクエリはありません。 (e) 制限し合うパラメータを有するコマンド 13.2 節の各コマンドの例を参照してください。

(6) コマンドを構成する機能エレメントおよび複合ヘッダのエレメントに含まれるもの 13.1 節および 13.2 節を参照してください。

(7) ブロックデータの転送に影響するバッファのサイズ ブロックデータのバッファサイズは、2M バイトです。

(8) 演算式で使えるプログラムデータのエレメントの一覧と、そのネストの制限 演算式は使えません。

(9) 各問い合わせに対する応答の構文 13.2 節の各コマンドの例を参照してください。

(10) 応答の文法に従わないデバイス間の通信について サポートしていません。

(11) 返送データのブロックデータのサイズ 最大で 2M バイトです。

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12-8 IM GS210-01JA

(12) サポートしている共通コマンドの一覧 「13.2.11 共通コマンド」を参照してください。

(13) キャリブレーション正常終了時のデバイスの状態 設定はキャリブレーション実行前の状態になり、測定は終了状態となり前測定デー

タは無効になります。

(14) *DDT のトリガマクロの定義で使用できるブロックデータの最大長 サポートしていません。

(15) マクロ定義のマクロラベルの最大長、マクロ定義で使用できるブロックデータの最大長、マクロ定義で再帰を使ったときの処理

マクロ機能は対応していません。

(16) *IDN? に対する返送 「13.2.11 共通コマンド」を参照してください。

(17) *PUD、*PUD? のプロテクトユーザーデータの保存エリアのサイズ *PUD、*PUD? の共通コマンドはサポートしていません。

(18) *RDT、*RDT? のリソース名の長さ *RDT、*RDT? はサポートしていません。

(19) *RST、*LRN?、*RCL、*SAV による状態の変化 *RST、*RCL、*SAV 「13.2.11 共通コマンド」を参照してください。 *LRN? この共通コマンドはサポートしていません。

(20) *TST? によるセルフテストの実行範囲 パネルからのセルフテスト実行と同等のテストをし、正常ならば 0 を、異常があ

ればエラーコードを返します。 セルフテストの内容は、RAM テスト、ROM テスト、ディジタルテストです。

(21) 拡張されたリターンステータスの構造 13.3 節を参照してください。

(22) 各コマンドの処理がオーバラップするか、シーケンシャルに行われるか すべてシーケンシャルコマンドです。

(23) 各コマンドの実行内容 1 ~ 12 章、および 14 章の機能 / 操作説明をご覧ください。

12.6 IEEE 488.2-1992 について

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13.1 プログラム形式

13.1.1 構文の記号主に 13.2 節の構文で使用している記号を下表に示します。詳しいデータについては、13-5 ~ 13-6 ページを参照してください。

記号 意味 例| 排他的論理和 SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent

入力例 SOURce:FUNCTION VOLTage

[] 省略可能 OUTPut[:STATe]

・・・ 繰り返し可能

13.1.2 メッセージ

メッセージコントローラと本機器の間の送受信は、メッセージという単位で行います。コントローラから本機器に送信するメッセージをプログラムメッセージといい、コントローラが本機器から受信するメッセージを応答メッセージといいます。プログラムメッセージの中に応答を要求する命令 ( クエリといいます。) があるときは、本機器はプログラムメッセージを受信したあとに、応答メッセージを送信します。1 つのプログラムメッセージに対する応答は、必ず 1 つの応答メッセージになります。

プログラムメッセージコントローラから本機器に送信するデータをプログラムメッセージといいます。プログラムメッセージの書式は次のようになります。

<PMT>

;

<プログラムメッセージユニット>

<プログラムメッセージユニット>プログラムメッセージは、1 つ以上のプログラムメッセージユニットをつないだものです。プログラムメッセージユニットが 1 つの命令に相当します。本機器は受信した順序で命令を実行していきます。プログラムメッセージユニットは「;」( セミコロン )で区切ります。プログラムメッセージユニットの書式については、次項を参照してください。

ユニット ユニット

:SOURce:FUNCtion VOLTage;RANGe 100E-3<PMT>

第 13 章 通信コマンド

13-1IM GS210-01JA

通信コマンド

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<PMT>プログラムメッセージのターミネータです。次の 3 種類があります。・ NL( ニューライン ) LF( ラインフィード ) と同じ、ASCII コード「0AH」

の一文字・ ^END IEEE488.1 で定義されている END メッセージ (EOI

信号 )(END メッセージと同時に送信されたデータバイトは、プログラムメッセージの最後のデータになります。)

・ NL^END END メッセージが付加された NL(NL はプログラム

メッセージには含まれません )

プログラムメッセージユニットの書式プログラムメッセージユニットの書式は次のようになります。

,

<プログラムヘッダ> <プログラムデータ>スペース

< プログラムヘッダ >プログラムヘッダは命令の種類を表わします。詳しくは、13-3 ページを参照してください。

< プログラムデータ >命令を実行するときに必要な条件などがあるときは、プログラムデータを付けます。プログラムデータを付けるときは、ヘッダとデータをスペース (ASCII コード

「20H」) で区切ります。複数のデータがあるときは、データとデータの間を「,」( カンマ ) で区切ります。詳しくは、13-5 ページを参照してください。

ヘッダ データ

:SOURce:FUNCtion VOLTage<PMT>

応答メッセージ本機器からコントローラに送信するデータを応答メッセージといいます。応答メッセージの書式は次のようになります。

<RMT>

;

<応答メッセージユニット>

< 応答メッセージユニット >応答メッセージは、1 つ以上の応答メッセージユニットをつないだものです。応答メッセージユニットが 1つの応答に相当します。応答メッセージユニットは「;」( セミコロン ) で区切られます。応答メッセージユニットの書式については、次項を参照してください。

ユニット ユニット

:SOURce:FUNCtion VOLTage;RANGe 100E-3<RMT>

<RMT>応答メッセージのターミネータで、NL^END です。

応答メッセージユニットの書式応答メッセージユニットの書式は次のようになります。

,

<応答データ>

< 応答ヘッダ >応答データの前に応答ヘッダが付くことがあります。ヘッダとデータの間は、1 文字のスペースで区切られます。詳しくは、13-5 ページを参照してください。

< 応答データ >応答データは、応答の内容を示します。複数のデータがあるときは、データとデータの間は「,」( カンマ )で区切られます。

例50.0E-3<RMT>1,256<RMT>VOLT<RMT>

プログラムメッセージに複数のクエリがある場合、応答の順序はクエリの順序に従います。クエリの多くは1 つの応答メッセージユニットを返しますが、複数のユニットを返すものもあります。1 番目のクエリの応答は 1 番目のユニットですが、n 番目の応答は n 番目のユニットとは限りません。確実に応答を取り出したいときは、プログラムメッセージを分けるようにしてください。

13.1 プログラム形式

13-2 IM GS210-01JA

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メッセージの送受信時の注意・ クエリを含まないプログラムメッセージを送信した

ときは、いつでも次のプログラムメッセージを送信できます。

・ クエリを含むプログラムメッセージを送信したときは、次のプログラムメッセージを送信する前に応答メッセージを受信しなければなりません。もし、応答メッセージを受信しないか、途中までしか受信せずに次のプログラムメッセージを送信したときは、エラーになります。受信されなかった応答メッセージは捨てられます。

・ コントローラが応答メッセージがないのに受信しようとしたときは、エラーになります。もし、コントローラがプログラムメッセージを送信し終わる前に応答メッセージを受信しようとすると、エラーになります。

・ メッセージにユニットが複数あるプログラムメッセージを送信したときに、その中に不完全なプログラムユニットが存在すると、その次のプログラムユニット以降のプログラムユニットは処理されません。

デッドロック状態本機器は、送受信とも最低 64K バイトのメッセージをバッファに蓄えておくことができます ( バイト数は、動作状態によって増減することがあります )。このバッファが送受信と同時にいっぱいになると、本機器は動作不能状態になります。これをデッドロック状態といいます。このときは、応答メッセージを捨てることで動作不能から回復します。プログラムメッセージを <PMT> も含めて 64K バイト以下にしておけば、デッドロックすることはありません。また、クエリがないプログラムメッセージは、デッドロックすることはありません。

13.1.3 命令

命令コントローラから本機器に送信される命令 ( プログラムヘッダ ) には、以下に示す 3 種類があります。それぞれプログラムヘッダの書式が異なります。

共通コマンドヘッダIEEE 488.2-1987 で規定されている命令を共通コマンドといいます。共通コマンドのヘッダの書式は次のようになります。先頭に必ず「*」( アスタリスク ) を付けます。

* <ニモニック> ?

例 *CLS

複合ヘッダ共通コマンド以外の本機器固有の命令は、機能ごとに分類されて、階層化されています。複合ヘッダの書式は次のようになります。下の階層を記述するときは、必ず「:」( コロン ) を付けます。

:

<ニモニック> ?:

例 :SOURce:FUNCtion

単純ヘッダ機能的に独立した、階層を持たない命令です。ヘッダの書式は次のようになります。

<ニモニック> ?:

例 :INITiate

Note < ニモニック > とは、アルファベットと数字からなる文

字列です。

13.1 プログラム形式

13-3IM GS210-01JA

通信コマンド

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命令を続けて記述する場合グループについてヘッダが階層化された共通の複合ヘッダを持つコマンド群をグループといいます。グループの中にさらに小さいグループが存在することもあります。

例発生に関するグループ:SOURce:FUNCtion

:SOURce:RANGe

:SOURce:LEVel:FIX

:SOURce:LEVel:AUTO

:SOURce:PROTection:VOLTage

:SOURce:PROTection:CURRent

同じグループの命令を続けて記述する場合本機器は、実行している命令がどの階層の命令であるかを記憶し、次に送信した命令も同じ階層に属しているものと仮定して解析を行っています。したがって、同じグループの命令は、共通のヘッダの部分を省略することができます。

例:SOURce:FUNCtion VOLTage;

RANGe 100E-3<PMT>

違うグループの命令を続けて記述する場合グループが違う命令を後ろに記述するときは、ヘッダの先頭に「:」( コロン ) を付けます。

例:SOURce:FUNCtion VOLTage;:SENSe:

TRIGger READy<PMT>

単純ヘッダを続けて記述する場合他の命令に単純ヘッダを続けるときは、単純ヘッダの先頭に「:」( コロン ) を付けます。

例:SOURce:FUNCtion VOLTage;:INITiate<PMT>

共通コマンドを続けて記述する場合IEEE 488.2-1992 で定義された共通コマンドは、階層には無関係です。「:」( コロン ) をつける必要はありません。

例:SOURce:FUNCtion VOLTage;*CLS<PMT>

コマンド間を <PMT> で区切った場合ターミネータで区切ると、2 つのプログラムメッセージを送信することになります。したがって、同じグループでのコマンドを続ける場合でも、共通のヘッダを省略することはできません。

例:SOURce:FUNCtion VOLTage<PMT>:SOURce:

FUNCtio RANGe 100E-3<PMT>

ヘッダの解釈の規則本機器は、受信したヘッダを次の規則に従って解釈します。・ ニモニックのアルファベットの大文字 / 小文字は区

別しません。 例 「SOURce」->「source」「Source」でも可・ ニモニック表記の小文字の部分は省略できます。 例 「SOURce」->「source」または「sour」・ ヘッダの最後の「?」( クエスチョンマーク ) は、ク

エリであることを示します。「?」は省略できません。 例 「OUTPut?」->最小の省略形は「OUTP?」・ ニモニックの最後に付いている <x> ( 数値 ) を省略

すると、x=1 と解釈します。 例 「FILTer<x>」->「FILT」とすると 「FILTer1」の意味・ []で囲まれた部分は省略できます。 例 OUTPut[:STATe] 1

OUTPut 1でも可

13.1 プログラム形式

13-4 IM GS210-01JA

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13.1.4 応答

コントローラが「?」の付いた命令であるクエリを送信すると、本機器はそのクエリに対する応答メッセージを返します。

13.1.5 データ

データデータとは、ヘッダの後ろにスペースを空けて記述する条件や数値です。データは次のように分類されます。

表記 意味 例< 整数 > - 125 −1

< 固定小数点数 > - 125.0 −.90

< 浮動小数点数 >* - 125.0E+0 −9E−1

< 数値 > < 整数 >、< 固定小数点数 >、< 浮動小数点数 >のどれでも可

< 電圧 > 電圧単位 (V) を付加できる < 数値 > -1.25mV

< 電流 > 電流単位 (A) を付加できる < 数値 > -75.1E-2A

< 時間 > 時間単位 (S) を付加できる < 数値 > 360S

< 抵抗 > 抵抗単位 (ohm) を付加できる < 数値 > 4.7kohm

<2/8/16 進数 > #B に続く 2 進数または #Q に続く 8 進数または#H に続く 16 進数

#B1101 #Q706 #H9F3C

< 文字列 > ダブルクォーテーション (“) またはシングルクォーテーション (‘) に囲まれた文字列

“Hello”

* < 浮動小数点数 > では、E のあとに続く「+」は省略できます。

< ブロックデータ >< ブロックデータ > は、任意の 8 ビットの値を持つデータです。本機器では、応答メッセージだけに使用されます。書式は次のとおりです。 書式例 #N<N 桁 の 10 進 数 >< デ ー タ バ イ ト の 並 び >

#800000010ABCDEFGHIJ・ #N < ブロックデータ > であることを表します。「N」

は次に続くデータバイト数を表わす ASCII コードの文字数 ( 桁 ) を示します。

・ <N 桁の 10 進数 > データのバイト数を表します ( 例:00000010 = 10

バイト )。・ < データバイトの並び > 実際のデータを表します ( 例:ABCDEFGHIJ)。・ データは 8 ビットでとり得る値 (0 ~ 255) です。し

たがって、「NL」を示す ASCII コード「0AH」もデータになることがありますので、コントローラ側では注意が必要です。

13.1 プログラム形式

13-5IM GS210-01JA

通信コマンド

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< 乗数 >単位を付加する場合に使用できる < 乗数 > は下表のとおりです。

記号 読み 乗数YO ヨタ 1024

ZE ゼタ 1021

EX エクサ 1018

PE ペタ 1015

T テラ 1012

G ギガ 109

MA メガ 106

K キロ 103

M ミリ 10- 3

U マイクロ 10- 6

N ナノ 10- 9

P ピコ 10- 12

F フェムト 10- 15

A アト 10- 18

Z ゼプト 10- 21

Y ヨクト 10- 24

13.1 プログラム形式

13-6 IM GS210-01JA

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13.2 コマンド

13.2.1 コマンド一覧表コマンド 機能 ページ出力コマンド (OUTPut グループ ):OUTPut

[:STATe]/? 出力状態 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせ 13-10

発生コマンド (SOURce グループ ):SOURce

:FUNCtion/? 発生ファンクション ( 電圧 / 電流 ) の設定 / 問い合わせ 13-11:RANGe/? 発生レンジの設定 / 問い合わせ 13-11:LEVel

[:FIX]/? 現在のレンジで発生レベルの設定 / 問い合わせ 13-11:AUTO/? 最適なレンジで発生レベルの設定 / 問い合わせ 13-12

:PROTection:VOLTage/? 電圧リミッタレベルの設定 / 問い合わせ 13-12:CURRent/? 電流リミッタレベルの設定 / 問い合わせ 13-12

プログラムコマンド (PROGram グループ ):PROGram

:REPeat[:STATe]/? プログラム実行繰り返し ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせ 13-13

:INTerval/? プログラム実行タイマ周期の設定 / 問い合わせ 13-13:SLOPe/? プログラムスロープ時間の設定 / 問い合わせ 13-13:TRIGger/? プログラムトリガ源の設定 / 問い合わせ 13-13:EDIT

:STARt プログラムメモリの編集の開始 13-13:END プログラムメモリの編集の終了 13-13

:SAVE プログラムメモリをプログラムファイルとして保存 13-13:LOAD/? プログラムメモリにプログラムファイルを読み込み 13-13:DELete プログラムファイルの削除 13-14:DEFine プログラムファイルの作成 13-14:MEMory プログラムメモリに書き出し 13-14:CATalog? プログラムファイル一覧の問い合わせ 13-14:RUN プログラムを RUN 実行 13-14:STEP プログラムを STEP 実行 13-14:HOLD プログラムを停止 / 継続実行 13-14:PAUSe プログラムを停止 13-14:CONTinue プログラムを継続実行 13-14:COUNt/? プログラム実行ステップの設定 / 問い合わせ 13-14

測定コマンド (SENSe グループ ):SENSe

[:STATe]/? 測定機能 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせ 13-15:NPLC/? 測定積分時間を PLC 換算で設定 / 問い合わせ 13-15:DELay/? 測定ディレイ時間の設定 / 問い合わせ 13-15:TRIGger/? 測定トリガ源の設定 / 問い合わせ 13-15:INTerval/? 測定タイマ周期の設定 / 問い合わせ 13-15:NULL

[:STATe]/? NULL 演算機能 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせ 13-15:ZERO

:EXECute 測定ゼロ補正の実行 13-16:REMote/? 接続方式 ( オン =4W/ オフ =2W) の設定 / 問い合わせ 13-16:GUARd/? ガード状態 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせ 13-16

13-7IM GS210-01JA

通信コマンド

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コマンド 機能 ページ

測定値読み出しコマンド (INITiate、FETCh、READ、MEASure グループ ):INITiate 測定値のクリア+測定準備完了状態遷移 13-17:FETCh? 測定結果の問い合わせ 13-17:READ? 測定値のクリア+測定準備完了状態遷移+測定結果の問い合わせ 13-17:MEASure? 測定値のクリア+測定準備完了状態遷移+測定トリガの発行 +測定結果の問い合わせ 13-17

ストア / リコールコマンド (TRACe グループ ):TRACe

[:STATe]/? ストア状態 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせ 13-18:FILE

:CREate/? 結果ファイル作成機能 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせ 13-18:POINts/? ストア点数の設定 / 問い合わせ 13-18:ACTual? ストアされた点数の問い合わせ 13-18:DATA

:FORMat/? ストアデータ読み出し形式の設定 / 問い合わせ 13-18:ENDian/? ストアデータ読み出し形式がバイナリ形式の場合のエンディアンの 設定 / 問い合わせ 13-18:READ? [TM|SF|SL|MF|ML] ストアデータの読み出し 13-19:STATistics? ストアデータの統計値の読み出し 13-19

外部入出力コマンド (ROUTe グループ ):ROUTe

:BNCO/? 出力 BNC の信号の設定 / 問い合わせ 13-20:BNCI/? 入力 BNC の信号の設定 / 問い合わせ 13-20

システムコマンド (SYSTem グループ ):SYSTem

:SETup

:SAVE 設定情報の保存 13-22:LOAD 設定情報の復元 13-22:DELete 設定ファイルの削除 13-22:CATalog? 設定ファイル一覧の問い合わせ 13-22:PON/? 電源投入時の設定情報の設定 / 問い合わせ 13-22

:DISPlay

[:STATe]/? ディスプレイ状態 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせ 13-21:BRIGht/? ディスプレイ輝度の設定 / 問い合わせ 13-21:TEXT/? ユーザメッセージの表示 / 問い合わせ 13-21

:CLEar ユーザメッセージの表示の解除 13-21:NORMal 基本画面の表示 13-21

:BEEPer/? ビープ音 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせ 13-22:CLOCk

:TZONe/? タイムゾーンの設定 / 問い合わせ 13-21:DATE/? 日付の設定 / 問い合わせ 13-21:TIME/? 時刻の設定 / 問い合わせ 13-21:ADJust 時刻の± 30 秒補正 13-22

:ERRor? 最新のエラー情報の問い合わせ、エラー情報のクリア 13-22:LOCal ローカル状態へ遷移 13-22:REMote リモート状態へ遷移 13-22:LFRequency? 電源周波数の問い合わせ 13-22

13.2 コマンド

13-8 IM GS210-01JA

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13.2 コマンド

13-9IM GS210-01JA

通信コマンド

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コマンド 機能 ページ

ステータスコマンド (STATus グループ ):STATus

:CONDition? 状態レジスタの問い合わせ 13-23:EVENt? 拡張イベントレジスタの問い合わせとクリア 13-23:ENABle/? 拡張イベントイネーブルレジスタの設定 / 問い合わせ 13-23:ERRor? 最新のエラー情報の問い合わせ、エラー情報のクリア 13-23

共通コマンド*CLS イベントレジスタ、拡張イベントレジスタ、エラーキューのクリア 13-24*IDN? 機器情報の問い合わせ 13-24*OPT? オプション情報の問い合わせ 13-24*RST 設定の初期化 13-24*SAV 設定情報の保存 13-24*RCL 設定情報の復元 13-24*TRG 測定トリガの発行 13-24*TST? セルフテストの実行と結果の問い合わせ 13-24*STB? ステータスバイトの問い合わせ 13-24*SRE/? サービスリクエストイネーブルレジスタの設定 / 問い合わせ 13-24*ESR? 標準イベントレジスタの問い合わせとクリア 13-24*ESE/? 標準イベントイネーブルレジスタの設定 / 問い合わせ 13-24*OPC 以前の全コマンドの実行完了で標準イベント OPC の発行 13-25*OPC? 以前の全コマンドの実行完了で 1 を返信 13-25

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13.2 コマンド

13-10 IM GS210-01JA

:OUTPut[:STATe]/?機能 出力状態 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせをし

ます。構文 :OUTPut[:STATe] 1|0|ON|OFF

1 または ON 出力をオンにします。 0 または OFF 出力をオフにします。 :OUTPut[:STATe]?

→ 1 現在の出力はオン → 0 現在の出力はオフ例 :OUTP ON

:OUTP:STAT 0

:OUTP?

13.2.2 出力コマンド (OUTPut グループ )

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13.2 コマンド

13-11IM GS210-01JA

通信コマンド

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13.2.3 発生コマンド (SOURce グループ )

:SOURce:FUNCtion/?機能 発生ファンクション ( 電圧 / 電流 ) の設定 / 問い

合わせをします。構文 :SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent

VOLTage 電圧を選択します。 CURRent 電流を選択します。 :SOURce:FUNCtion?

→ VOLT 現在は電圧 → CURR 現在は電流例 :SOUR:FUNC VOLT

:SOUR:FUNC?

解説 プログラム編集中は現在のステップの発生ファンクションの設定 / 問合せをします。

:SOURce:RANGe/?機能 発生レンジの設定 / 問い合わせをします。構文 :SOURce:RANGe < 電圧 >|< 電流 >|

MINimum|MAXimum|UP|DOWN

< 電圧 > 任意の電圧レンジを指定します。

指定された電圧値を含む最も小さいレンジが選択されます。

事前に発生ファンクションを電圧に設定しておく必要があります。

< 電流 > 任意の電流レンジを指定します。

指定された電流値を含む最も小さいレンジが選択されます。

事前に発生ファンクションを電流に設定しておく必要があります。

MINimum 最小レンジにします。 MAXimum 最大レンジにします。 UP レンジを1つ上げます。 DOWN レンジを1つ下げます。 :SOURce:RANGe? [MINimum|MAXimum]

MINimum →最小レンジ MAXimum →最大レンジ → 1E-3 現在は 1mA レンジ → 10E-3 現在は 10mV レンジまたは

10mA レンジ → 100E-3 現在は 100mV レンジまたは

100mA レンジ → 200E-3 現在は 200mA レンジ → 1E+0 現在は 1V レンジ → 10E+0 現在は 10V レンジ → 30E+0 現在は 30V レンジ例 :SOUR:RANG 100E-3

:SOUR:RANG?

解説 プログラム編集中は現在のステップの発生レンジの設定 / 問合せをします。

:SOURce:LEVel[:FIX]/?機能 現在のレンジで発生レベルの設定 / 問い合わせを

します。構文 :SOURce:LEVel[:FIX] < 電圧 >|< 電流 >|

MINimum|MAXimum

< 電圧 > 任意の電圧レベルを指定します。

事前に発生ファンクションを電圧に設定しておく必要があります。

< 電流 > 任意の電流レベルを指定します。

事前に発生ファンクションを電流に設定しておく必要があります。

MINimum 現在のレンジでの最小値にします。

MAXimum 現在のレンジでの最大値にします。

:SOURce:LEVel[:FIX]?

[MINimum|MAXimum]

MINimum → 現在のレンジでの最小レベル MAXimum → 現在のレンジでの最大レベル → < 電圧 >|< 電流 > 現在の発生レベル例 :SOUR:LEV 1.5

:SOUR:LEV?

解説 プログラム編集中は現在のステップの発生レベルの設定 / 問合せをします。設定すると、次のステップの編集になります。

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13.2 コマンド

13-12 IM GS210-01JA

:SOURce:LEVel:AUTO/?機能 最適なレンジで発生レベルの設定 / 問い合わせを

します。構文 :SOURce:LEVel:AUTO < 電圧 >|< 電流 >|

MINimum|MAXimum

< 電圧 > 任意の電圧レベルを指定します。

指定された電圧レベルを含む最も小さい発生レンジに設定されます。

事前に発生ファンクションを電圧に設定しておく必要があります。

< 電流 > 任意の電流レベルを指定します。

指定された電流レベルを含む最も小さい発生レンジに設定されます。

事前に発生ファンクションを電流に設定しておく必要があります。

MINimum 発生レンジを最大レンジ、発生レベルを最小値にします。

MAXimum 発生レンジを最大レンジ、発生レベルを最大値にします。

:SOURce:LEVel:AUTO? [MINimum|MAXimum]

MINimum → 最小レベル MAXimum → 最大レベル → < 電圧 >|< 電流 > 現在の発生レベル例 :SOUR:LEV:AUTO 1.5

:SOUR:LEV:AUTO?

解説 プログラム編集中は現在のステップの発生レベルの設定 / 問合せをします。設定すると、次のステップの編集になります。

:SOURce:PROTection:VOLTage/?機能 電圧リミッタレベルの設定 / 問い合わせをします。構文 :SOURce:PROTection:VOLTage < 電圧 >|

MINimum|MAXimum

< 電圧 > 任意の電圧リミッタレベルを指定します。

MINimum 電圧リミッタレベルを± 1V に指定します。

MAXimum 電圧リミッタレベルを± 30Vに指定します。

:SOURce:PROTection:VOLTage?

[MINimum|MAXimum]

MINimum → +1E+0 MAXimum → +30E+0 → < 電圧 > 現在の電圧リミッタレベル例 :SOUR:PROT:VOLT 14

:SOUR:PROT:VOLT?

:SOURce:PROTection:CURRent/?機能 電流リミッタレベルの設定 / 問い合わせをします。構文 :SOURce:PROTection:CURRent < 電流 >|

MINimum|MAXimum

< 電流 > 任意の電流リミッタレベルを指定します。

MINimum 電流リミッタレベルを± 1mAに指定します。

MAXimum 電流リミッタレベルを

± 200mA に指定します。 :SOURce:PROTection:CURRent?

[MINimum|MAXimum]

MINimum → +1E-3 MAXimum → +200E-3 → < 電流 > 現在の電流リミッタレベル例 :SOUR:PROT:CURR 13E-3

:SOUR:PROT:CURR?

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13.2 コマンド

13-13IM GS210-01JA

通信コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

13.2.4 プログラムコマンド (PROGram グループ )

:PROGram:TRIGger/?機能 プログラムトリガ源の設定 / 問い合わせをします。構文 :PROGram:TRIGger NORMal|MEND

NORMal 通常を選択します。 MEND 測定終了を選択します。 :PROGram:TRIGger?

→ NORM 現在は通常 → MEND 現在は測定終了例 :PROG:TRIG MEND

:PROG:TRIG?

解説 /MON オプション搭載時だけ有効です。

:PROGram:EDIT:STARt機能 プログラムメモリの編集を開始します。構文 :PROGram:EDIT:STARt

例 :PROG:EDIT:STAR

解説 編集を開始した時点でプログラムメモリが空になります。

プログラムの各ステップは :SOURce:FUNCtion、 :SOURce:RANGe、:SOURce:LEVel[:FIX]、 :SOURce:LEVel:AUTO コマンドで設定します。

:PROGram:EDIT:END機能 プログラムメモリの編集を終了します。構文 :PROGram:EDIT:END

例 :PROG:EDIT:END

:PROGram:SAVE機能 プログラムメモリをプログラムファイルとして保

存します。構文 :PROGram:SAVE < 文字列 >

< 文字列 > 保存するプログラムファイル名例 :PROG:SAVE "Test1.csv"

:PROGram:LOAD/?機能 プログラムメモリにプログラムファイルを読み込

みます。構文 :PROGram:LOAD < 文字列 >

< 文字列 > 読み込むプログラムァイル名 :PROGram:LOAD?

→ < 文字列 > 読み込み済みプログラムファイル名

例 :PROG:LOAD "Test1.csv"

:PROG:LOAD?

:PROGram:REPeat[:STATe]/?機能 プログラム実行繰返し ( オン / オフ ) の設定 / 問

い合わせをします。構文 :PROGram:REPeat[:STATe] 1|0|ON|OFF

1 または ON 繰り返しをオンにします。 0 または OFF 繰り返しをオフにします。 :PROGram:REPeat[:STATe]?

→ 1 現在の繰り返しはオン → 0 現在の繰り返しはオフ例 :PROG:REP ON

:PROG:REP 0

:PROG:REP?

:PROGram:INTerval/?機能 プログラム実行タイマ周期の設定 / 問い合わせを

します。構文 :PROGram:INTerval < 時間 >|MINimum|

MAXimum

< 時間 > 任意のタイマ周期を指定します。

MINimum タイマ周期を 0.1s に指定します。

MAXimum タイマ周期を 3600.0s に指定します。

:PROGram:INTerval? [MINimum|MAXimum]

MINimum → +0.1E+0 MAXimum → +3600.0E+0 → < 時間 > 現在のタイマ周期例 :PROG:INT 0.5

:PROG:INT?

:PROGram:SLOPe/?機能 プログラムスロープ時間の設定 / 問い合わせをし

ます。構文 :PROGram:SLOPe < 時間 >|MINimum|

MAXimum

< 時間 > 任意のスロープ時間を指定します。

MINimum スロープ時間を 0.0s に指定します。

MAXimum スロープ時間を 3600.0s に指定します。

:PROGram:SLOPe? [MINimum|MAXimum]

MINimum → +0.0E+0 MAXimum → +3600.0E+0 → < 時間 > 現在のスロープ時間例 :PROG:SLOP 0.5

:PROG:SLOP?

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13.2 コマンド

13-14 IM GS210-01JA

:PROGram:DELete機能 プログラムファイルを削除します。構文 :PROGram:DELete < 文字列 >

< 文字列 > 削除するプログラムファイル名例 :PROG:DEL "Test1.csv"

:PROGram:DEFine機能 プログラムファイルを作成します。構文 :PROGram:DEFine < 文字列 1>,< 文字列 2>|

< ブロックデータ >

< 文字列 1> 作成するプログラムファイル名 < 文字列 2> 作成するプログラムファイルの

内容 < ブロックデータ > 作成するプログラムファイル

の内容例 :PROG:DEF "Test1.csv","1.0,1.0,V "

:PROGram:MEMory機能 プログラムメモリに書き出します。構文 :PROGram:MEMory < 文字列 >|< ブロックデー

タ >

< 文字列 > 書き出すプログラムファイルの内容

< ブロックデータ > 書き出すプログラムファイルの内容

例 :PROG:MEM "1.0,1.0,V "

:PROGram:CATalog?機能 プログラムファイル一覧を問い合わせます。構文 :PROGram:CATalog?

→ < 文字列 >,・・・ プログラムファイル名リスト例 :PROG:CAT?

:PROGram:RUN機能 プログラムを RUN 実行します。構文 :PROGram:RUN

例 :PROG:RUN

:PROGram:STEP機能 プログラムを STEP 実行します。構文 :PROGram:STEP

例 :PROG:STEP

:PROGram:HOLD機能 プログラムを停止 / 継続実行します。構文 :PROGram:HOLD

例 :PROG:HOLD

解説 プログラム動作中なら停止、停止中なら継続実行します。

:PROGram:PAUSe機能 プログラムを停止します。構文 :PROGram:PAUSe

例 :PROG:PAUS

解説 プログラム停止中はエラーを発行します。

:PROGram:CONTinue機能 プログラムを継続実行します。構文 :PROGram:CONTinue

例 :PROG:CONT

解説 プログラム動作中はサンプリングエラーを発行します。

:PROGram:COUNt/?機能 プログラム実行ステップの設定 / 問い合わせをし

ます。構文 :PROGram:COUNt < 整数 >|MINimum|

MAXimum

< 整数 > 任意の実行ステップを指定します。

MINimum 実行ステップを 1 に指定します。

MAXimum 実行ステップを 10000 に指定します。

:PROGram:COUNt? [MINimum|MAXimum]

MINimum → 1 MAXimum → 10000 → < 整数 > 現在の実行ステップ例 :PROG:COUN 2

:PROG:COUN?

解説 定義されているプログラムのステップ数の範囲外のステップを 指定するとエラーを発行します。

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13.2 コマンド

13-15IM GS210-01JA

通信コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

:SENSe[:STATe]/?機能 測定機能 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせをし

ます。構文 :SENSe[:STATe] 1|0|ON|OFF

1 または ON 測定機能をオンにします。 0 または OFF 測定機能をオフにします。 :SENSe[:STATe]?

→ 1 現在の測定機能はオン → 0 現在の測定機能はオフ例 :SENS ON

:SENS:STAT 0

:SENS?

解説 /MON オプション搭載時だけ有効です。

:SENSe:NPLC/?機能 測定積分時間の設定 / 問い合わせを PLC 換算でし

ます。構文 :SENSe:NPLC < 整数 >|MINimum|MAXimum

< 整数 > 任意の積分時間を PLC 換算で指定します。

MINimum 積分時間を 1PLC に指定します。 MAXimum 積分時間を 25PLC に指定しま

す。 :SENSe:NPLC? [MINimum|MAXimum]

MINimum → 1 MAXimum → 25 → < 整数 > 現在の積分時間の PLC 換算値例 :SENS:NPLC 10

:SENS:NPLC?

解説 /MON オプション搭載時だけ有効です。PLC については 7.2 節をご覧ください。

:SENSe:DELay/?機能 測定ディレイ時間の設定 / 問い合わせをします。構文 :SENSe:DELay < 時間 >|MINimum|MAXimum

< 時間 > 任意のディレイ時間を指定します。

MINimum ディレイ時間を 0 m s に指定します。

MAXimum ディレイ時間を 999999ms に指定します。

:SENSe:DELay? [MINimum|MAXimum]

MINimum → +0E-3 MAXimum → +999999E-3 → < 時間 > 現在のディレイ時間例 :SENS:DEL 0.5

:SENS:DEL?

解説 /MON オプション搭載時だけ有効です。

:SENSe:TRIGger/?機能 測定トリガ源の設定 / 問い合わせをします。構文 :SENSe:TRIGger READy|TIMer|

COMMunicate|IMMediate

READy READY 信号を選択します。 TIMer 測定タイマを選択します。 COMMunicate 通信コマンド *TRG を選択しま

す。 IMMediate 即時トリガを選択します。 :SENSe:TRIGger?

→ READ 現在は READY 信号 → TIM 現在は測定タイマ → COMM 現在は通信コマンド *TRG → IMM 現在は即時トリガ例 :SENS:TRIG IMM

:SENS:TRIG?

解説 /MON オプション搭載時だけ有効です。

:SENSe:INTerval/?機能 測定タイマ周期の設定 / 問い合わせをします。構文 :SENSe:INTerval < 時間 >|MINimum|

MAXimum

< 時間 > 任意のタイマ周期を指定します。

MINimum タイマ周期を 0.1s に指定します。

MAXimum タイマ周期を 3600.0s に指定します。

:SENSe:INTerval? [MINimum|MAXimum]

MINimum → +0.1E+0 MAXimum → +3600.0E+0 → < 時間 > 現在のタイマ周期例 :SENS:INT 0.5

:SENS:INT?

解説 /MON オプション搭載時だけ有効です。

:SENSe:NULL[:STATe]/?機能 NULL 演算機能 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせ

をします。構文 :SENSe:NULL[:STATe] 1|0|ON|OFF

1 または ON NULL 演算機能をオンにします。 0 または OFF NULL 演算機能をオフにします。 :SENSe:NULL[:STATe]?

→ 1 現在の NULL 演算機能はオン → 0 現在の NULL 演算機能はオフ例 :SENS:NULL ON

:SENS:NULL:STAT 0

:SENS:NULL?

解説 /MON オプション搭載時だけ有効です。

13.2.5 測定コマンド (SENSe グループ )

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13.2 コマンド

13-16 IM GS210-01JA

:SENSe:ZERO:EXECute機能 測定ゼロ補正を実行します。構文 :SENSe:ZERO:EXECute

例 :SENS:ZERO:EXEC

解説 /MON オプション搭載時だけ有効です。

:SENSe:REMote/?機能 接続方式 ( オン = 4W/ オフ = 2W) の設定 / 問い合

わせをします。構文 :SENSe:REMote 1|0|ON|OFF

1 または ON リモートセンス (= 4W) にします。

0 または OFF ローカルセンス (= 2W) にします。

:SENSe:REMote?

→ 1 現在はリモートセンス (= 4W) → 0 現在はローカルセンス (= 2W)例 :SENS:REM ON

:SENS:REM 0

:SENS:REM?

:SENSe:GUARd/?機能 ガード状態 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせを

します。構文 :SENSe:GUARd 1|0|ON|OFF

1 または ON ガード状態をオンにします。 0 または OFF ガード状態をオフにします。 :SENSe:GUARd?

→ 1 現在はガード状態オン → 0 現在はガード状態オフ例 :SENS:GUAR ON

:SENS:GUAR 0

:SENS:GUAR?

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13.2 コマンド

13-17IM GS210-01JA

通信コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

:INITiate機能 測定値のクリア+測定準備完了状態遷移をしま

す。構文 :INITiate

例 :INIT

:FETCh?機能 測定結果の問い合わせをします。構文 :FETCh?

→ < 実数 > 測定結果例 :FETC?

:READ?機能 測定値のクリア+測定準備完了状態遷移+測定結

果の問い合わせをします。構文 :READ?

→ < 実数 > 測定結果例 :READ?

解説 :INIT;:FETC? と同じです。測定しない状態で問い合わせると結果が返りません。

:MEASure?機能 測定値のクリア+測定準備完了状態遷移+測定ト

リガの発行+測定結果の問い合わせをします。構文 :MEASure?

→ < 実数 > 測定結果例 :MEAS?

解説 :INIT;*TRG;:FETC? と同じです。

13.2.6 測定値読み出しコマンド (INITiate、FETCh、READ、MEASure グループ )このグループのコマンドは、/MON オプション搭載時だけ有効です。

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13.2 コマンド

13-18 IM GS210-01JA

13.2.7 ストア / リコールコマンド (TRACe グループ )このグループのコマンドは、/MON オプション搭載時だけ有効です。

:TRACe[:STATe]/?機能 ストア状態 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせを

します。構文 :TRACe[:STATe] 1|0|ON|OFF

1 または ON ストアを開始します。 0 または OFF ストアを終了します。 :TRACe[:STATe]?

→ 1 現在はストア中 → 0 現在はストア中ではありませ

ん。例 :TRAC ON

:TRAC:STAT 0

:TRAC?

:TRACe:FILE:CREate/?機能 結果ファイル作成機能 ( オン / オフ ) の設定 / 問

い合わせをします。構文 :TRACe:FILE:CREate 1|0|ON|OFF

1 または ON 結果ファイル作成機能をオンにします。

0 または OFF 結果ファイル作成機能をオフにします。

:TRACe:FILE:CREate?

→ 1 現在の結果ファイル作成機能はオン

→ 0 現在の結果ファイル作成機能はオフ

例 :TRAC:FILE:CRE ON

:TRAC:FILE:CRE 0

:TRAC:FILE:CRE?

:TRACe:POINts/?機能 ストア点数の設定 / 問い合わせをします。構文 :TRACe:POINts < 整数 >|MINimum|MAXimum

< 整数 > 任意のストア点数を指定します。

MINimum ストア点数を 1 に指定します。 MAXimum ストア点数を 10000 に指定し

ます。 :TRACe:POINts? [MINimum|MAXimum]

MINimum → 1 MAXimum → 10000 → < 整数 > 現在のストア点数例 :TRAC:POIN 2

:TRAC:POIN?

:TRACe:ACTual?機能 ストアされた点数を問い合わせます。構文 :TRACe:ACTual?

→ < 整数 > ストアされた点数例 :TRAC:ACT?

:TRACe:DATA:FORMat/?機能 ストアデータ読み出し形式の設定 / 問い合わせを

します。構文 :TRACe:DATA:FORMat ASCii|BINary

ASCii アスキー形式を選択します。 BINary バイナリ形式を選択します。 :TRACe:DATA:FORMat?

→ ASC 現在の読み出し形式はアスキー形式

→ BIN 現在の読み出し形式はバイナリ形式

例 :TRAC:DATA:FORM BIN

:TRAC:DATA:FORM?

:TRACe:DATA:ENDian/?機能 ストアデータ読み出し形式がバイナリ形式の場合

のエンディアンの設定 / 問い合わせをします。構文 :TRACe:DATA:ENDian LITTle|BIG

LITTle リトルエンディアンを選択します。

BIG ビッグエンディアンを選択します。

:TRACe:DATA:ENDian?

→ LITTle 現在のエンディアンはリトルエンディアン

→ BIG 現在のエンディアンはビッグエンディアン

例 :TRAC:DATA:END BIG

:TRAC:DATA:END?

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13.2 コマンド

13-19IM GS210-01JA

通信コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

:TRACe:DATA:READ? [TM|SF|SL|MF|ML]機能 ストアデータを読み出します。構文 :TRACe:DATA:READ? [TM|SF|SL|MF|ML]

TM タイムスタンプだけを読み出します。

SF 発生ファンクションだけを読み出します。

SL 発生レベルだけを読み出します。

MF 測定ファンクションだけを読み出します。

ML 測定値だけを読み出します。 → 1 点のストアデータをタイムスタンプ、 発生ファ

ンクション、測定ファンクション、発生レベル、測定値の順でストアされた点数分返します。ある点のデータと次の点のデータの境目には制御コード <CR><LF> が入ります。

例 :TRAC:DATA:READ?

解説 読み出しは以下のとおりとなります。 ストアされたデータの点数を N、任意の n 番目の

データを n、1 バイト= 1 オクテットとする。 読み出し形式がアスキーの場合 ・ パラメータなし 「TM,SF,MF,SL,ML<CR><LF>< アスキーデータ

セット 1>・・・< アスキーデータセット N>」 ここで < アスキーデータセット n> は 「< タイムスタンプ n>,< 発生ファンクション n>,

< 測定ファンクション n>,< 発生レベル n>, < 測定値 n>」

で、< アスキーデータセット n-1> と < アスキーデータセット n> の間は <CR><LF> が入ります。

・ パラメータあり たとえばパラメータが TM の場合 「< タイムスタンプ 1>,・・・< タイムスタンプ N> 読み出し形式がバイナリの場合 ・ パラメータなし 「#8< データサイズ >< バイナリデータセット 1>

・・・< バイナリデータセット N>」 ここで < データサイズ > は < バイナリデータ

セット 1> から < バイナリデータセット N> までのバイト数を 8 桁で表現したもの。たとえば24 バイトなら「00000024」。

< バイナリデータセット n> は 「< タイムスタンプ n>< 発生ファンクション n>

< 測定ファンクション n>< 発生レベル n>< 測定値 n>」

であり、それぞれ < タイムスタンプ n> IEEE754 倍精度浮動小数点 8 バイト < 発生ファンクション n> V なら 0、I なら 1 を 1 バイト < 測定ファンクション n> V なら 0、I なら 1 を 1 バイト < 発生レベル n> IEEE754 倍精度浮動小数点 8 バイト < 測定値 n> IEEE754 倍精度浮動小数点 8 バイト

・ パラメータあり たとえばパラメータが TM だと 「#8< データサイズ >< タイムスタンプ 1>

・・・< タイムスタンプ N>」 ここで < データサイズ > は < タイムスタンプ

1> から < タイムスタンプ N> までのバイト数を 8 桁で表現したもの。たとえば 24 バイトなら「00000024」。

ストア中にデータを読み出すと、NONE が返ります。

:TRACe:DATA:STATistics?機能 ストアデータの統計値を読み出します。構文 :TRACe:DATA:STATistics?

→ MIN,MAX,MEAN,STDDEV<CR><LF>< 実数 >, < 実数 >,< 実数 >,< 実数 >

最小値、最大値、平均値、標準偏差の順で統計値を返します。

ストアされていない場合は「NAN,NAN,NAN,NAN」を返します。

例 :TRAC:DATA:STAT?

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13.2 コマンド

13-20 IM GS210-01JA

13.2.8 外部入出力コマンド (ROUTe グループ )

:ROUTe:BNCO/?機能 出力 BNC の信号の設定 / 問い合わせをします。構文 :ROUTe:BNCO TRIGger|OUTPut|READy

TRIGger プログラムトリガ信号の出力を指定します。

OUTPut 出力状態信号の出力を指定します。

READy READY 信号の出力を指定します。

:ROUTe:BNCO?

→ TRIG 現在の信号はプログラムトリガ信号

→ OUTP 現在の信号は出力状態信号 → READ 現在の信号は READY 信号例 :ROUT:BNCO READ

:ROUT:BNCO?

:ROUTe:BNCI/?機能 入力 BNC の信号の設定 / 問い合わせをします。構文 :ROUTe:BNCI TRIGger|OUTPut

TRIGger 入力信号をプログラムトリガ信号とします。

OUTPut 入力信号を出力状態信号とします。

:ROUTe:BNCI?

→ TRIG 現在の信号はプログラムトリガ信号

→ OUTP 現在の信号は出力状態信号例 :ROUT:BNCI OUTP

:ROUT:BNCI?

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13.2 コマンド

13-21IM GS210-01JA

通信コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

13.2.9 システムコマンド (SYSTem グループ )

:SYSTem:SETup:SAVE機能 設定情報を保存します。構文 :SYSTem:SETup:SAVE < 文字列 >

< 文字列 > 保存する設定情報ファイル名例 :SYST:SET:SAVE "XY_Test.txt"

:SYSTem:SETup:LOAD機能 設定情報を復元します。構文 :SYSTem:SETup:LOAD < 文字列 >

< 文字列 > 復元する設定情報ファイル名例 :SYST:SET:LOAD "XY_Test.txt"

:SYSTem:SETup:DELete機能 設定ファイルを削除します。構文 :SYSTem:SETup:DELete < 文字列 >

< 文字列 > 削除する設定ファイル名例 :SYST:SET:DEL "XY_Test.txt"

:SYSTem:SETup:CATalog?機能 設定ファイル一覧を問い合わせします。構文 :SYSTem:SETup:CATalog?

→ < 文字列 >,・・・ 設定ファイル名リスト例 :SYST:SET:CAT?

:SYSTem:SETup:PON/?機能 電源投入時設定情報の設定 / 問い合わせします。構文 :SYSTem:SETup:PON < 文字列 >

< 文字列 > 電源投入時設定に指定する設定ファイル名

:SYSTem:SETup:PON?

→ < 文字列 > 現在の電源投入時設定に指定されている設定ファイル名

例 :SYST:SET:PON "XY_Test.txt"

:SYST:SET:PON?

:SYSTem:DISPlay[:STATe]/?機能 ディスプレイ状態 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合

わせをします。構文 :SYSTem:DISPlay[:STATe] 1|0|ON|OFF

1 または ON ディスプレイを表示します。 0 または OFF ディスプレイを非表示にしま

す。 :SYSTem:DISPlay[:STATe]?

→ 1 現在はディスプレイ表示中 → 0 現在はディスプレイ非表示中例 :SYST:DISP ON

:SYST:DISP:STAT 0

:SYST:DISP?

:SYSTem:DISPlay:BRIGht/?機能 ディスプレイ輝度の設定 / 問い合わせをします。構文 :SYSTem:DISPlay:BRIGht < 整数 >|

MINimum|MAXimum|UP|DOWN

< 整数 > 1 ~ 4 の任意の輝度を指定します。

MINimum 輝度を 1( 最も暗い ) にします。 MAXimum 輝度を 4( 最も明るい ) にしま

す。 UP 輝度を 1 つ上げます。 DOWN 輝度を 1 つ下げます。 :SYSTem:DISPlay:BRIGht? [MINimum|

MAXimum]

MINimum → 1 MAXimum → 4 → < 整数 > 現在の輝度例 :SYST:DISP:BRIG 4

:SYST:DISP:BRIG?

:SYSTem:DISPlay:TEXT/?機能 ユーザメッセージの表示 / 問い合わせをします。構文 :SYSTem:DISPlay:TEXT < 文字列 >

< 文字列 > ユーザーメッセージ :SYSTem:DISPlay:TEXT?

→ < 文字列 > 現在表示されているユーザーメッセージ

例 :SYST:DISP:TEXT "User Message"

:SYST:DISP:TEXT?

:SYSTem:DISPlay:TEXT:CLEar機能 ユーザーメッセージ表示を解除します。構文 :SYSTem:DISPlay:TEXT:CLEar

例 :SYST:DISP:TEXT:CLE

:SYSTem:DISPlay:NORMal機能 基本画面を表示します。構文 :SYSTem:DISPlay:NORMal

例 :SYST:DISP:NORM

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13.2 コマンド

13-22 IM GS210-01JA

:SYSTem:BEEPer/?機能 ビープ音 ( オン / オフ ) の設定 / 問い合わせをし

ます。構文 :SYSTem:BEEPer 1|0|ON|OFF

1 または ON ビープ音を有効にします。 0 または OFF ビープ音を無効にします。 :SYSTem:BEEPer?

→ 1 現在はビープ音有効 → 0 現在はビープ音無効例 :SYST:BEEP ON

:SYST:BEEP 0

:SYST:BEEP?

:SYSTem:CLOCk:TZONe/?機能 タイムゾーンの設定 / 問い合わせをします。構文 :SYSTem:CLOCk:TZONe < 文字列 >

< 文字列 > GMT からの時差を "h:m" 形式の文字列で指定

h = 時間 (-12 ~ 13) m = 分 (0 ~ 59) :SYSTem:CLOCk:TZONe?

→ < 文字列 > GMT からの時差 "h:m"例 :SYST:CLOC:TZON "9:00"

:SYST:CLOC:TZON?

:SYSTem:CLOCk:DATE/?機能 日付の設定 / 問い合わせをします。構文 :SYSTem:CLOCk:DATE < 文字列 >

< 文字列 > 日付を "y/m/d" 形式の文字列で指定

y = 西暦 (2001 ~ 2099) m = 月 (1 ~ 12) d = 日 (1 ~ 31) :SYSTem:CLOCk:DATE?

→ < 文字列 > 日付 "y/m/d"例 :SYST:CLOC:DATE "2009/12/24"

:SYST:CLOC:DATE?

:SYSTem:CLOCk:TIME/?機能 時刻の設定 / 問い合わせをします。構文 :SYSTem:CLOCk:TIME < 文字列 >

< 文字列 > 時刻を "h:m:s" 形式の文字列で指定

h = 時間 (0 ~ 23) m = 分 (0 ~ 59) s = 秒 (0 ~ 59) :SYSTem:CLOCk:TIME?

→ < 文字列 > 時刻 "h:m:s"例 :SYST:CLOC:TIME "12:34:56"

:SYST:CLOC:TIME?

:SYSTem:CLOCk:ADJust機能 時刻を± 30 秒補正します。構文 :SYSTem:CLOCk:ADJust

例 :SYST:CLOC:ADJ

:SYSTem:ERRor?機能 最新のエラー情報の問い合わせをし、そのエラー

情報をクリアします。構文 :SYSTem:ERRor?

→ < 整数 >,< 文字列 > エラーコード、エラーメッセージ

例 :SYST:ERR?

解説 :STATus:ERRor? と同じです。

:SYSTem:LOCal機能 ローカル状態へ遷移します。構文 :SYSTem:LOCal

例 :SYST:LOC

:SYSTem:REMote機能 リモート状態へ遷移します。構文 :SYSTem:REMote

例 :SYST:REM

:SYSTem:LFRequency?機能 電源周波数の問い合わせをします。構文 :SYSTem:LFRequency?

→ 50 現在の電源周波数は 50Hz → 60 現在の電源周波数は 60Hz例 :SYST:LFR?

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13.2 コマンド

13-23IM GS210-01JA

通信コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

13.2.10 ステータスコマンド (STATus グループ )

:STATus:CONDition?機能 状態レジスタの問い合わせをします。構文 :STATus:CONDition?

→ < 整数 > 現在の状態レジスタ値例 :STAT:COND?

:STATus:EVENt?機能 拡張イベントレジスタの問い合わせをし、拡張イ

ベントレジスタ値をクリアします。構文 :STATus:EVENt?

→ < 整数 > 現在の拡張イベントレジスタ値

例 :STAT:EVEN?

:STATus:ENABle/?機能 拡張イベントイネーブルレジスタの設定 / 問い合

わせをします。構文 :STATus:ENABle < 整数 >

< 整数 > 0 ~ 65535 の範囲の値を指定 :STATus:ENABle?

→ < 整数 > 現在の拡張イベントイネーブルレジスタ値

例 :STAT:ENAB 7

:STAT:ENAB?

:STATus:ERRor?機能 最新のエラー情報の問い合わせをし、そのエラー

情報をクリアします。構文 :STATus:ERRor?

→ < 整数 >,< 文字列 > エラーコード、エラーメッセージ

例 :STAT:ERR?

解説 :SYSTem:ERRor? と同じです。

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13.2 コマンド

13-24 IM GS210-01JA

13.2.11 共通コマンド

*TRG機能 測定トリガを発行します。構文 *TRG

例 *TRG

解説 /MON オプション搭載時だけ有効です。

*TST?機能 セルフテストを実行し結果を問い合わせます。構文 *TST?

→ 0 正常終了 → 1 RAM テスト失敗 → 2 ROM テスト失敗 → 3 RAM テストと ROM テスト失敗 → 4 CPU ボードテスト失敗 → 5 RAM テストと CPU ボードテスト失敗 → 6 ROM テストと CPU ボードテスト失敗 → 7 RAM テストと ROM テストと CPU ボード

テスト失敗例 *TST?

*STB?機能 ステータスバイトの問い合わせをします。構文 *STB?

→ < 文字列 > 現在のステータスバイト値例 *STB?

*SRE/?機能 サービスリクエストイネーブルレジスタの設定 /

問い合わせをします。構文 *SRE < 整数 >

< 整数 > 0 ~ 255 の範囲の値を指定 *SRE?

→ < 整数 > 現在のサービスリクエストイネーブルレジスタ値

例 *SRE 3

*SRE?

*ESR?機能 標準イベントレジスタの問い合わせをし標準イベ

ントレジスタ値をクリアします。構文 *ESR?

→ < 整数 > 現在の標準イベントレジスタ値例 *ESR?

*CLS機能 イベントレジスタ、拡張イベントレジスタ、エラー

キューをクリアします。構文 *CLS

例 *CLS

*IDN?機能 機器情報を問い合わせます。構文 *IDN?

→ < 文字列 > " メーカ名 , 製品名 , シリアル番号 , ファームウェアリビジョン" の形式

例 *IDN?

*OPT?機能 オプション情報を問い合わせます。構文 *OPT?

→ < 文字列 > オプションコード例 *OPT?

解説 オプションがない場合は NONE が返ります。

*RST機能 設定を初期値に戻します。構文 *RST

例 *RST

解説 初期値については「付録 1 工場出荷時の初期設定の内容」をご覧ください。

*SAV機能 設定情報を保存します。構文 *SAV 1|2|3|4

1 設定情報を "Setup01.txt" に保存します。 2 設定情報を "Setup02.txt" に保存します。 3 設定情報を "Setup03.txt" に保存します。 4 設定情報を "Setup04.txt" に保存します。例 *SAV 2

*RCL機能 設定情報を復元します。構文 *RCL 1|2|3|4

1 設定情報を "Setup01.txt" から復元します。 2 設定情報を "Setup02.txt" から復元します。 3 設定情報を "Setup03.txt" から復元します。 4 設定情報を "Setup04.txt" から復元します。例 *RCL 2

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13-25IM GS210-01JA

通信コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

*ESE/?機能 標準イベントイネーブルレジスタの設定 / 問い合

わせをします。構文 *ESE < 整数 >

< 整数 > 0 ~ 255 の範囲の値を指定 *ESE?

→ < 整数 > 現在の標準イベントイネーブルレジスタ値

例 *ESE 6

*ESE?

*OPC機能 以前の全コマンドの実行完了を待った後、標準イ

ベント OPC を発行します。構文 *OPC

例 *OPC

*OPC?機能 以前の全コマンドの実行完了を待った後、1 を返

します。構文 *OPC?

→ 1例 *OPC?

13.2 コマンド

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13-26 IM GS210-01JA

13.3 ステータスレポート

13.3.1 ステータスレポートについて

ステータスレポートシリアルポールで読まれるステータスレポートは下図のとおりです。これは IEEE488.2-1992 で規定されたものを拡張したものです。

PON

///

CME

EXE

DDE

QYE

///

OPC

PON

///

CME

EXE

DDE

QYE

///

OPC

x

x

x

x

x

x

x

x

///RQS/MSSESB

MAV

///

EAV

EES

x

x

x

x

x

x

x

x

*ESR? *ESE/?

7

6

5

4

3

2

1

0

///

ESB

MAV

///

EAV

EES

7

6

5

4

3

2

1

0

出力キュー

エラーキュー

*STB? *SRE/?

///

EMR

TRP

LHI

LLO

EOP

x

x

x

x

x

x

x

x

EOS

///

EMR

TRP

LHI

LLO

EOP

EOS

///

EMR

///

LHI

LLO

RFP

///

///

-

-

-

-

-

-

-

-

15

9

8

x

x

x

x

x

x

x

x

TSE

ECF

///

EOT-

-

-

-

-

-

-

-

7

6

5

4

3

2

1

0

:STAT:EVEN? :STAT:ENAB/?

Emergency

Tripped

High Limiting

Low Limiting

Ready for Program

End of Program

Power On

Command Error

Execution Error

Device Error

Query Error

Operation Complete

///

EOM

TSE

ECF

///

EOT

///

EOM

TSE

ECF

///

EOT

///

EOM

Trigger Sampling Error

End of Trace

End of Measure

Request Service/Master Status SummaryEvent Summary Bit

Message Available

Error AvailableExtended EventSummary Bit

End of Program Step

10

11

12

14

13

RFP RFP

/// SCG SCG Source Change

///

///

///状態レジスタ

拡張イベントレジスタ

拡張イベントイネーブルレジスタ

ステータスバイト

サービスリクエストイネーブルレジスタ

標準イベントレジスタ

標準イベントイネーブルレジスタ

End of Create File

:STAT:COND?

OVR OVR OVR Over Range

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13.3 ステータスレポート

13-27IM GS210-01JA

通信コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

各レジスタ、キューの概要名称 機能 書き込み 読み出しステータスバイト - シリアルポール (RQS)

*STB?(MSS)サービスリクエストイネーブルレジスタ

ステータスバイトのマスク *SRE *SRE?

標準イベントレジスタ 機器の状態の変化 - *ESR?標準イベントイネーブルレジスタ 標準イベントレジスタのマスク *ESE *ESE?拡張イベントレジスタ 機器の状態の変化 - :STATus:EVENt?拡張イベントイネーブルレジスタ 拡張イベントレジスタのマスク :STATus:ENABle :STATus:ENABle?状態レジスタ 現在の機器の状態 - :STATus:CONDition?出力キュー 問い合わせに対する応答メッセージを格納 各問い合わせコマンド 同左エラーキュー エラーコードとエラーメッセージを格納 - :STATus:ERRor?

:SYSTem:ERRor?

ステータスバイトに影響を与えるレジスタとキューステータスバイトの各ビットに影響を与えるレジスタを整理すると、次のようになります。

レジスタ 影響を与えるステータスバイトのビット

標準イベントレジスタ ビット 5(ESB)出力キュー ビット 4(MAV)エラーキュー ビット 2(EAV)拡張イベントレジスタ ビット 1(EES)

各イネーブルレジスタ各ビットをマスクして、そのビットが 1 であってもステータスバイトの要因にしないようにできるレジスタを整理すると、次のようになります。

マスクされるレジスタ マスクするレジスタステータスバイト サービスリクエストイネーブルレ

ジスタ標準イベントレジスタ 標準イベントイネーブルレジスタ拡張イベントレジスタ 拡張イベントイネーブルレジスタ

各レジスタの書き込み / 読み出したとえば、標準イベントイネーブルレジスタの各ビットを 1 または 0 にするには、*ESE コマンドを使います。また、標準イベントレジスタの各ビットが 1 であるか0 であるかを確認するには、*ESR? コマンドを使います。これらの各コマンドについては、13.2.11 節で詳しく説明しています。

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13.3 ステータスレポート

13-28 IM GS210-01JA

13.3.2 ステータスバイト

ステータスバイト

7 6 5 4 3 2 1 0 RQS

MSS ESB MAV EAV EES

ビット 0、3、7未使用 ( 常に 0)ビット 1 EES(ExtendedEventSummaryBit)拡張イベントレジスタと拡張イベントイネーブルレジスタの論理積が 0 でないときに 1 にセットされます。13-30 ページを参照してください。ビット 2 EAV(ErrorAvailable)エラーキューが空でないときに 1 にセットされます。13-31 ページを参照してください。ビット 4 MAV(MessageAvailable)出力キューが空でないときに 1 にセットされます。13-31 ページを参照してください。ビット 5 ESB(EventSummaryBit)標準イベントレジスタと標準イベントイネーブルレジスタの論理積が 0 でないときに 1 にセットされます。13-29 ページを参照してください。ビット 6 RQS(RequestService)/MSS(Master

StatusSummary)ビット 6 以外のステータスバイトとサービスリクエストイネーブルレジスタの論理積が 0 でないときに 1 にセットされます。RQS は MSS が 0 から 1 になったときに 1 にセットされ、シリアルポールされたときかMSS が 0 になったときにクリアされます。

各ビットのマスクステータスバイトのあるビットをマスクして SRQ の要因にしたくないときには、サービスリクエストイネーブルレジスタの対応するビットを 0 にします。たとえば、ビット 2(EAV) をマスクして、エラーが発生してもサービスを要求しないようにするには、サービスリクエストイネーブルレジスタのビット 2 を 0 にします。これは *SRE コマンドで行います。また、サービスリクエストイネーブルレジスタの各ビットが 1 であるか 0 であるかは、*SRE? で問い合わせられます。*SRE コマンドについては、13.2.11 節をお読みください。

ステータスバイトの動作ステータスバイトのビット 6 が 1 になると、サービスリクエストを発生します。ビット 6 以外のどれかのビットが 1 になると、ビット 6 が 1 になります。( サービスリクエストイネーブルレジスタの対応するビットも1 のとき )。たとえば、何かのイベントが起こって、標準イベントレジスタとそのイネーブルレジスタの各ビットの論理和が 1 になったときは、ビット 5(ESB) が 1 にセットされます。このとき、サービスリクエストイネーブルレジスタのビット 5 が 1 であれば、ビット 6(MSS) が 1にセットされ、コントローラにサービスを要求します。また、ステータスバイトの内容を読むことにより、どんな種類のイベントが起こったのかを確認することができます。

ステータスバイトの読み出しステータスバイトの内容を読み出すには、次の 2 つの方法があります。*STB? による問い合わせ*STB? で問い合わせると、ビット 6 は MSS になります。したがって、MSS を読み出すことになります。読み出したあとは、ステータスバイトのどのビットもクリアしません。シリアルポールシリアルポールを実行すると、ビット 6 は RQS になります。したがって、RQS を読み出すことになります。読み出したあと、RQS だけをクリアします。シリアルポールでは MSS を読み出すことはできません。

ステータスバイトのクリアステータスバイトの全ビットを強制的にクリアする方法はありません。各動作に対してクリアされるビットを以下に示します。*STB? で問い合わせたときどのビットもクリアされません。シリアルポールを実行したときRQS ビットだけがクリアされます。*CLS コマンドを受信したとき*CLS コマンドを受信すると、ステータスバイト自体はクリアされませんが、各ビットに影響する標準イベントレジスタなどの内容がクリアされます。その結果、それに対応したステータスバイトのビットがクリアされます。ただし、出力キューは *CLS コマンドではクリアできないので、ステータスバイトのビット 4(MAV)は影響を受けません。ただし、*CLS コマンドをプログラムメッセージターミネータのすぐあとに受信したときは、出力キューもクリアされます。

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13.3 ステータスレポート

13-29IM GS210-01JA

通信コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

13.3.3 標準イベントレジスタ

標準イベントレジスタ6

PON 7 5 4 3 2 1 0

CME EXE DDE QYE OPC

ビット 1、6未使用 ( 常に 0)ビット 0 OPC(OperationComplete)操作終了*OPC コマンド (13.2.11 節参照 ) 受け付け後、動作が終了したときに 1 にセットされます。ビット 2 QYE(QueryError)問い合わせエラー問い合わせコマンドを送信したが、出力キューが空かデータが失われていたときに 1 にセットされます。ビット 3 DDE(DeviceError)機器特有のエラーコマンド文法エラー、コマンド実行エラー以外の機器の内部的原因でコマンドが実行できなかったときに 1にセットされます。ビット 4 EXE(ExecutionError) コマンド実行

エラーコマンドの文法は正しいが、現在の状態では実行不可能なときに 1 にセットされます。ビット 5 CME(CommandError) コマンド文法

エラーコマンドの文法に誤りがあるときに 1 にセットされます。ビット 7 PON(PowerOn) 電源オン本機器の電源がオンになったときに 1 にセットされます。

各ビットのマスク標準イベントレジスタのあるビットをマスクして、ステータスバイトのビット 5(ESB) の要因にしたくないときには、標準イベントイネーブルレジスタの対応するビットを 0 にします。たとえば、ビット 2(QYE) をマスクして問い合わせエラーが発生しても ESB を 1 にしないようにするには、標準イベントイネーブルレジスタのビット 2 を 0 にします。これは *ESE コマンドで行います。また、標準イベントイネーブルレジスタの各ビットが 1 であるか0 であるかは、*ESE? で問い合わせられます。*ESE コマンドについては、13.2.11 節をお読みください。

標準イベントレジスタの動作標準イベントレジスタは、機器の内部に起こった 6 種類のイベントに対するレジスタです。どれかのビットが 1 になると、ステータスバイトのビット 5(ESB) を 1にセットします。( 標準イベントイネーブルレジスタの対応するビットも 1 のとき )。例

1. 問い合わせエラー発生2. ビット 2(QYE) が 1 にセットされる3. 標準イベントイネーブルレジスタのビット 2 が 1

ならば、ステータスバイトのビット 5(ESB) が 1にセットされる

また、標準イベントレジスタの内容を読むことにより、機器の内部に起こったイベントの種類を確認することができます。

標準イベントレジスタの読み出し標準イベントレジスタの内容は、*ESR? で読み出すことができます。読み出されたあとは、レジスタはクリアされます。

標準イベントレジスタのクリア標準イベントレジスタがクリアされるのは、次の 3 つの場合です。・ *ESR? で標準イベントレジスタの内容が読み出され

たとき・ *CLS コマンドを受信したとき・ 電源再投入時

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13.3 ステータスレポート

13-30 IM GS210-01JA

13.3.4 拡張イベントレジスタ

拡張イベントレジスタ

EMR

EMR

LHI

LHI

LLO

LLO TRP RFP

ECF

ECF

EOT

EOT TSE EOM 拡張イベントレジスタ:STATus:EVENt?

状態レジスタ:STATus:CONDition?

14 15 13 12 11 10 9 8

14 15 13 12 11 10 9 8 SCG

6 7 5 4 3 2 1 0

6 7 5 4 3 2 1 0

TSE

EOS EOP

RFP EOM OVR

OVR

対応する状態レジスタのビットが存在する拡張イベントレジスタの各ビットは対応する状態レジスタのビットが 0 から 1 に変化したときに 1 にセットされます。

ビット 9、14、15未使用 ( 常に 0)ビット 0 EOM(EndofMeasure)測定終了状態レジスタのビットは測定中に 0、非測定中に 1 にセットされます。ビット 1 OVR(OverRange) 測定値オーバー

レンジ状態レジスタのビットは測定結果がオーバーレンジのときに 1、オーバーレンジではないときに 0 にセットされます。ビット 2 EOT(EndofTrace)ストア終了状態レジスタのビットはストア中に 0、非ストア中に1 にセットされます。ビット 3 ECF(EndofCreateFile)ストアファイ

ル作成終了状態レジスタのビットはストア結果ファイル作成中に0、非作成中に 1 にセットされます。ビット 4 TSE(TriggerSamplingError)トリガサ

ンプリングエラー状態レジスタのビットはトリガサンプリングエラー中に 1、非エラー中に 0 にセットされます。ビット 5 SCG(SourceChange)発生変化終了拡張イベントレジスタのビットは発生値の変化終了時に 1 にセットされます。ビット 6 EOS(EndofProgramStep)プログラム

ステップ終了拡張イベントレジスタのビットはプログラムのステップ実行終了時に 1 にセットされます。ビット 7 EOP(EndofProgram)プログラム終了拡張イベントレジスタのビットはプログラムの終了時に 1 にセットされます。ビット 8 RFP(ReadyforProgram)プログラム

準備終了状態レジスタのビットはプログラム準備中に 0、非準備中に 1 にセットされます。

ビット 10 LLO(LowLimiting)Lo リミッタ動作状態レジスタのビットは Lo リミッタ動作中に 1、非動作中に 0 にセットされます。ビット 11 LHI(HighLimiting)Hi リミッタ動作状態レジスタのビットは Hi リミッタ動作中に 1、非動作中に 0 にセットされます。ビット 12 TRP(Tripped)トリップ発生拡張イベントレジスタのビットはトリップが発生したときに 1 にセットされます。ビット 13 EMR(Emergency)警告発生状態レジスタのビットは温度異常が検出され、本体電源をオフにする必要があるときに 1 にセットされます。

各ビットのマスク拡張イベントレジスタのあるビットをマスクして、ステータスバイトのビット 1(ESS) の要因にしたくないときには、拡張イベントイネーブルレジスタの対応するビットを 0 にします。:STATus:ENABle コマンドで設定します。

拡張イベントレジスタと状態レジスタの動作拡張イベントレジスタは、機器の内部に起こった 13種類のイベントに対するレジスタです。どれかのビットが 1 になると、ステータスバイトのビット 1(EES) を1 にセットします。( 拡張イベントイネーブルレジスタの対応するビットも 1 のとき )。例

1. プログラムが終了2. ビット 7(EOP) が 1 にセットされる3. 拡張イベントイネーブルレジスタのビット 7 が

1 ならば、ステータスバイトのビット 1(EES) が 1にセットされる。

また、拡張イベントレジスタの内容を読むことにより、機器の内部に起こったイベントの種類を確認することができます。状態レジスタは、9 種類の機器の内部状態に対するレジスタです。状態レジスタの内容を読むことにより、機器の内部状態を確認することができます。

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13.3 ステータスレポート

13-31IM GS210-01JA

通信コマンド

3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

拡張イベントレジスタと状態レジスタの読み出し拡張イベントレジスタの内容は、:STATus:EVENt? で読み出すことができます。読み出されたあとは、レジスタはクリアされます。また、状態レジスタの内容は、:STATus:CONDition? で読み出すことができます。読み出してもレジスタ内容は変わりません。

拡張イベントレジスタのクリア拡張イベントレジスタがクリアされるのは、次の 3 つの場合です。・ :STATus:EVENt? で拡張イベントレジスタの内容が読

み出されたとき・ *CLS コマンドを受信したとき・ 電源再投入時

13.3.5 出力キューとエラーキュー

出力キュー出力キューは、問い合わせ ( クエリ ) に対する応答メッセージを格納します。以下の例のように、データは順番に蓄えられ、古いものから読み出されます。読み出す以外にも、次のときに出力キューは空になります。・ 新しいメッセージをコントローラから受信したとき・ デッドロック状態になったとき (13-3 ペーシ参照 )・ デバイスクリア (DCL または SDC) を受信したとき・ 電源の再投入なお、*CLS コマンドでは出力キューを空にすることはできません。出力キューが空であるかどうかは、ステータスバイトのビット 4(MAV) で確認できます。

D1 D2 D1 D2

D1

エラーキューエラーキューは、エラーが発生したときにその番号とメッセージを格納します。たとえば、コントローラが間違ったプログラムメッセージを送信したら、エラーが表示されたときに「- 113, “Undefined header”」という番号とエラーメッセージがエラーキューに格納されます。エラーキューの内容は、:SYSTem:ERRor? で読み出すことができます。エラーキューは出力キューと同様に古いものから読み出されます。エラーキューがあふれたときは、最後のメッセージを

「- 350, “Queue overflow”」というメッセージに置き換えます。読み出す以外にも次のときにエラーキューは空になります。・ *CLS コマンドを受信したとき・ 電源の再投入なお、エラーキューが空であるかどうかは、ステータスバイトのビット 2(EAV) で確認できます。

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3

2

1

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

14.1 故障 ? ちょっと調べてみてください。

・ ディスプレイにエラーコードが表示されているときの対処方法については、14.2 節をご覧ください。

・ サービスが必要なとき、または下記の対処をしても正常に動作しないときは、お買い求め先まで修理をお申し付けください。

内容 考えられる原因 対処方法 参照節電源が入らない 定格の範囲外の電源を使用して 正しい電源を使用してください。 3.3 いる正常に起動しない セットアップファイルが壊れて 再度電源を入れ直しても正常に立ち上がらない いる 場合は、ESC キーと+ / -キーを押しながら 電源を ON にしてください。 GS200ROM ディスクの強制フォーマットを実行 して立ち上がります。それでも正常に立ち 上がらないときは、サービスが必要です。画面に何も表示されない 画面が OFF になっている NUM LOCK キーが点滅しているときは、画面が OFF に 9.4 なっています。どれかのキーを押してください。キー操作ができない リモート状態である リモートインジケータが点灯しているときは、 - リモート状態です。ESC キーを押して、ローカル 状態にしてください。 それ以外 特定のキーの操作ができない場合、キーの接触 14.3 不良が考えられます。セルフテストのキーテストを 実行し、操作できないキーがある場合は、 サービスが必要です。USB ストレージ機能が GS200ROM ディスクが PC に GS200RAM ディスクだけが表示される 4.4働かない 壊れている 場合、GS200ROM ディスクが壊れている 可能性があります。ディスクのフォーマットを 実行してください。 PC ドライブの割り付けが他の PC の管理ツールを使用して、ドライブ文字が他の - ドライブと重なっている ドライブと重ならないように変更してください。 PC が USB マスストレージクラス USB ストレージ機能は、OS が Windows の PC で - に対応していない 有効です。デバイスマネージャで GS200 が認識 されていることを確認してください。PC から書き込んだ PC のキャッシュメモリだけに キャッシュが確実にストレージに書き込まれる -ファイルが本機器から 書き込まれている ように、PC の「ハードウエアの安全な取り外し」見られない を実行してください。発生レベルおよび測定値 十分なウォーミングアップを 電源 ON 後、60 分間のウォーミングアップを -がおかしい していない してください。 周囲温度が変動している 仕様範囲内の安定した環境で使用してください。 - ノイズが乗っている ノイズの影響を受けない環境で使用してください。 3.5 特に、微小な電圧 / 電流を扱う場合にはご注意 ください。 発振している 許容範囲内の負荷かどうか確認してください。 3.5 結線には、ツイストペア線を使用してください。 接続が不適切 4 端子接続の場合、正しく接続されているか確認 3.5 してください。2 端子接続の場合、出力電流が 大きいと、リード線抵抗や接触抵抗の影響を 受けます。ご注意ください。出力が強制的に OFF に 仕様範囲外の負荷を接続した 仕様範囲内の負荷を使用してください。 3.1なり、エラーメッセージ

「An abnormal load isconnected」が表示される

第 14 章 トラブルシューティングと保守

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トラブルシューティングと保守

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内容 考えられる原因 対処方法 参照節「Abnormal Temperature」 排気口、吸気口がふさがれている 本機器の周辺に十分なスペースを空けてください。 3.1、3.2

と表示されるディスクにデータが ディスクに空き容量がない 不要なファイルを削除するか、ディスクの 4.4保存されない フォーマット実行してください。通信インタフェースによる 通信設定が合っていない PC と通信設定を合わせてください。 10 ~ 12 章設定ができない

14.1 故障? ちょっと調べてみてください。

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14.2 エラーコードの内容とその対処方法

画面中央およびにエラーログ画面表示されるメッセージには、次の 2 つの種類があります。

・ エラーメッセージ (Error) 実行不可能な操作をしたときに表示されます。

・ 確認メッセージ エラーキューには入りませんが、エラーログに表示されます。

文法エラー (‒100 ~ ‒199)エラー No. エラーメッセージ ( 英 ) とエラー内容 対処方法 ページ‒100 Command error コマンド文字列が間違っていないか - 不適切な通信コマンドです。 確認してください。‒101 Invalid_character 「$」「&」などの不正なキャラクタが - 不適切なキャラクターがあります。 コマンドヘッダやパラメータに使われて いないか確認してください。‒102 Syntax_error 文法が間違っていないか確認してください。 - 構文が間違っています。‒103 Invalid separator セパレータ ’,’ の使い方を確認してください。 - 不正なセパレータです。‒106 Parameter not allowed コマンドとパラメータの数を確認して - 不要なデータがあります。 ください。‒107 Missing parameter コマンドとパラメータの数を確認して - 必要なデータがありません。 ください。‒113 Undefined header コマンドニモニックを確認してください。 - そのようなコマンドはありません。‒121 Invalid character in number 2 進表現に 0、1 以外の文字を使ったなど、 13-5 数値の中に許されない文字があります。 数値パラメータの記述が正しいか確認して ください。‒123 Exponent too large 指数が ‒127 ~ 127 の範囲内であるか確認して - 指数が大き過ぎます。 ください。‒128 Numeric data not allowed パラメータ形式を確認してください。 - 数値データは使えません。‒131 Invalid suffix パラメータで使用できる単位を確認して - 不正な単位です。 ください。‒138 Suffix not allowed パラメータ形式を確認してください。 - 単位は使えません。‒141 Invalid character data パラメータに使用できるキャラクタデータを - 不正なキャラクタデータです。 確認してください。‒148 Character data not allowed コマンドとパラメータ形式を確認して - キャラクタデータは使えません。 ください。‒150 String data error 文字列の右側の区切り (「“」または「‘」) が - 文字列データ異常です。 あるか確認してください。‒151 Invalid string data 文字列パラメータが正しい形式か確認して - 不正な文字列データです。 ください。‒158 String data not allowed コマンドとパラメータ形式を確認して - 文字列データは使えません。 ください。‒160 Block data error ブロックデータが間違っていないか確認して - ブロックデータが異常です。 ください。‒161 Invalid block data ブロックデータが正しい形式か確認して - 不正なブロックデータです。 ください。

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エラー No. エラーメッセージ ( 英 ) とエラー内容 対処方法 ページ

‒168 Block data not allowed コマンドとパラメータ形式を確認して - ブロックデータは使えません。 ください。‒170 Expression error コマンドとパラメータ形式を確認して - 表現が不正です。 ください。‒178 Expression data not allowed コマンドとパラメータ形式を確認して - 演算式は使えません。 ください。

実行エラー (‒200 ~ ‒299)エラー No. エラーメッセージ ( 英 ) とエラー内容 対処方法 ページ‒203 Command Protected コマンドニモニックを確認してください。 - コマンドが保護されています。‒220 Parameter error パラメータの長さを確認してください。 - パラメータが異常です。‒222 Data out of range パラメータの設定範囲を確認してください。 - 範囲外の設定です。 また、「MINimum」、「MAXimum」が パラメータに使えるコマンドなら、 問い合わせることもできます。‒224 Illegal parameter パラメータ形式を確認してください。 - 不正なパラメータです。‒250 Mass storage error ROM ディスクのフォーマットをしてください。 4-8 ROM ディスクが異常です。 フォーマットができない場合はサービスが 必要です。 ‒256 Filename not found ファイルが存在するか確認してください。 13-14、 ファイルが見つかりません。 また、「CATalog?」コマンドで一覧を 13-21 問い合わせることもできます。 ‒284 Program currently running プログラムを停止してください。 - プログラムが駆動中です。‒285 Program syntax error プログラムファイルが正しい形式か 2-13 プログラムファイルの記述に 確認してください。 間違いがあります。‒286 Program runtime error プログラム停止中に停止することはできません。 6-12 プログラム実行が異常です。

デバイスエラー (‒300 ~ ‒399)エラー No. エラーメッセージ ( 英 ) とエラー内容 対処方法 ページ‒311 Memory error 電源再投入して確認してください。 - 内部メモリが異常です。 改善しない場合はサービスが必要です。‒320 Storage fault ディスクのフォーマットをしてください。 4-8 内部ディスクが異常です。 フォーマットができない場合はサービスが必要です。‒350 Queue overflow 「:SYSTem:ERRor?」でエラー読み出すか、 13-22、 エラーキューに 127 個以上のエラーが 「*CLS」でエラーキューをクリアして 13-24 キューイングされました。 ください。

クエリエラー (‒400 ~ ‒499)エラー No. エラーメッセージ ( 英 ) とエラー内容 対処方法 ページ‒410 Query INTERRUPTED 送受信の手順を確認してください。 13-3 応答の送信が中断されました。

14.2 エラーコードの内容とその対処方法

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機器エラー (100 ~ )エラー No. エラーメッセージ ( 英 ) とエラー内容 対処方法 ページ100 Program is not defined プログラムファイルを選択するか 6-5 プログラムが未定義です。 プログラムを編集してからプログラムを 駆動してください。101 Program is not being edited プログラム編集終了は編集中のみ有効です。 6-5 プログラム編集中ではありません。103 Program is being edited プログラム編集中は設定変更やプログラム駆動は 6-5 プログラム編集中です。 できません。104 Illegal file 正しいファイルか確認してください。 6-9、9-2 不正なファイルです。 14-9105 CSV format may be incorrect CSV 設定を確認して下さい。 9-6 CSV 設定が間違っているかもしれません。 106 Trigger source is M.End トリガ源が M.End の場合は RUN や STEP 6-4 プログラムトリガ源が M.END になっています。 ではプログラムを駆動できません。107 Stopped because function has changed ファンクションをプログラムと揃えてから 6-5 ファンクションが変わったのでプログラムが 駆動してください。 停止しました。108 Turn OUTPUT on to execute program プログラムを駆動するには出力を ON に 6-12 出力を ON にしてください。 してください。109 Illegal calibration サービスが必要です。 - 校正値が不正です。 110 Illegal program function 同じファンクションでプログラムを用意して - プログラムが異なるファンクションを ください。 含んでいます。 111 Illegal zero calibration サービスが必要です。 - 10V、30V レンジのゼロ点が不正です。 200 Power-on setup lost 設定ファイルを正しく設定して 9-4 電源 ON 時の設定ファイルがありません。 ください。201 Failed to read serial number 電源再投入してください。 - シリアル番号が読めません。 改善しない場合はサービスが必要です。 202 Failed to read system parameters 通信の設定等が初期化されたので設定 - システム情報がありません。 しなおしてください。再度同じエラーが 発行される場合はサービスが必要です。 203 Cannot save file 保存すべきデータがないか、ファイルが読み取り 9-2 ファイルを保存できません。 専用になっていないか確認してください。204 Cannot load file ファイルがないか、ファイル内容が正しいか 9-2 ファイルを読み込めません。 確認してください。205 Cannot delete file ファイルがないか、読み取り専用になって 9-2 ファイルを削除できません。 いないか確認してください。300 An abnormal load is connected 仕様範囲内の負荷を使用してください。 - 過大入力を検出し、出力を OFF にしました ( トリップ動作 )303 Low battery ファイル作成するときのタイムスタンプが - 内蔵電池の電圧が低下しています。 正しくなくなります。バッテリ交換を依頼 してください。304 Failed to detect the line frequency 安定した電源を使い、電源再投入してください。 - 電源周波数の検出に失敗しました。500 Storing has not finished yet ストア終了を待ってから (EOT ビットが 1 になる 7-8 ストア中にストア開始しようとしました。 のを待ってから ) ストアを開始してください。600 CPU board error 電源を再投入してください。 -601 CPU ボードが正しく動作していません。 改善しない場合はサービスが必要です。602 その際、エラー No. をお伝えください。 603 604

14.2 エラーコードの内容とその対処方法

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トラブルシューティングと保守

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14.3 セルフテスト

操  作セルフテストメニューの表示

1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Sys Config のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. Test のソフトキーを押します。

表示部のテストの実行4. Display Test のソフトキーを押します。ディスプレイ全体と SAMPLE ERROR のイ

ンジケーターが点灯します。

5. RANGE のキーを押すと、ディスプレイ全体が消灯します。RANGE のキーを押すと、ディスプレイ全体が点灯します。

6. 表示の各桁の下にあるキーを押すごとに、フロントパネル上のインジケータが次の順に 1 つずつ点灯します。キーを押すと、逆の順序でインジケーターが点灯します。

SAMPLE ERRORREPEATSTOREREMOTEERROROUTPUT キーNUM LOCK キー

7. テストを終了するときは、ESC キーを押します。

キーテストの実行4. Key Test のソフトキーを押します。

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5. 各キーを押して、それぞれのキー名称が表示されることを確認します。

6. テストを終了するときは、ESC キーを 2 回連続で押します。

セルフテストの実行4. Self Test のソフトキーを押します。テストが開始されます。

5. テストが終了すると、結果が表示されます。

6. テストを終了するときは、どれかのキーを押します。

解  説表示部のテスト表示画面に色抜けや異常がないかをテストします。正しく表示されないときは、お買い求め先までご連絡ください。

キーテストフロントパネルのキーが正常かどうかをテストします。押したキーの名称が表示されれば正常です。表示されないときは、お買い求め先までご連絡ください。

セルフテスト本機器の内部が正常に動作しているかどうかをテストします。エラーが表示されたときは、お買い求め先までご連絡ください。

Note各テストの開始時には出力が OFF になります。

<< 対応コマンドニモニック >>*TST?

14.3 セルフテスト

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トラブルシューティングと保守

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14.4 製品情報の確認

操  作1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Sys Info のソフトキーを押します。

解  説次の内容が確認できます。

製品名

シリアルNo.最新ファームウエアのレビジョンと更新日時最新ロジックのレビジョン

製品形名

校正日時

<< 対応コマンドニモニック >>*IDN?

*OPT?

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14.5 システムのバージョンアップ

操  作バージョンアップ用のアップデートファイルの入手

1. 当社の GS200 のホ-ムペ-ジ「http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/Bu/gs200/」から、最新のシステムファイルを PC にダウンロ-ドします。

2. システムファイルをダウンロ-ドした PC と GS200 を USB で接続します。3. 揮発性ディスク (GS200RAM) にシステムファイルをコピ-します。

システムのバージョンアップの実行1. UTILITY キーを押します。次のメニューが表示されます。

2. Sys Config のソフトキーを押します。次のメニューが表示されます。

3. Update Sys のソフトキーを押します。 システムファイルが自動的に開き、バージョンアップを実行します。 GS200RAM 内にシステムファイルが存在しないときは、エラーが発生します。

4. バージョンアップが終了すると、本機器が再起動します。

Note・ システムファイルを揮発性ディスク (GS200RAM) へ完全にコピーし終わるまでには、時間

がかかります。バージョンアップを実行する前に、次の手順でコピーが完了していることを確認してください。

PC の画面右下にあるタスクトレイの「ハードウエアの取り外しまたは取り出し」アイコンをダブルクリックします。

表示されたウインドウで USB 大容量記憶装置デバイスをクリックしたのち、停止をクリックしてください。表示された「ハードウエアデバイスの停止」で内容を確認し、OK をクリックします。コピーが完了していれば、「安全に取り外すことができます」というメッセージが表示されます。

・ Update Sys を選択してからシステムの書き替えが終わるまでの間は、電源を OFF にしないでください。故障の原因になります。

・ システムをバージョンアップすると、GS200RAM 内に格納されていたデータファイルはすべて消失します。必要なデータは、事前に PC に移すなどしてください。

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解  説システムのバージョンアップを行う場合、あらかじめ最新のシステムファイルをGS200RAM に格納しておく必要があります。システムファイルは、当社 Web サイトからダウンロードできます。次の URL でご確認ください。http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/Bu/gs200/

上記 Web ページでは、GS200 をご使用になる際に役立つアプリケーション集などの情報なども順次掲載していく予定です。

14.5 システムのバージョンアップ

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14.6 電源ヒューズの交換

警  告・ 火災防止のため指定された定格 ( 電流・電圧・タイプ ) のヒューズだけを使用し

てください。・ 必ず電源スイッチをオフにして、電源コードを抜いてから、ヒューズの交換を

してください。・ ヒューズホルダを短絡しないでください。

指定定格本機器で使用している電源ヒューズは、次のものです。

仕様コード / 定格電源電圧:-1(100VAC)・ 最大定格電圧:250V・ 最大定格電流:1A・ タイプ:タイムラグ・ 規格:UL/VDE 認定・ 部品番号:A1109EF

交換方法次の方法で電源ヒューズを交換してください。

1. 電源スイッチをオフにします。2. 電源コードを電源コネクタから抜きます。3. 電源コネクタ側にあるヒューズホルダの凹部にマイナスドライバの先を当て、矢

印の方向にドライバを動かして、ヒューズホルダを取り外します。

4. ヒューズホルダに装着されている、切れたヒューズを取り出します。5. 新しいヒューズをヒューズホルダに装着し、ヒューズホルダを元の場所に取り付

けます。

ヒューズホルダ

ヒューズ

ヒューズ

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14.7 交換推奨部品・保守

交換推奨部品について使用状況により寿命や交換周期が異なります。下表は目安としてご覧ください。部品交換やご購入はお買い求め先にお申し付けください。

部品名称 推奨交換周期冷却ファン 3 年バックアップ電池 ( リチウムバッテリ ) 5 年VFD 3 年発生出力部リレー 電気的開閉寿命:約 10 万回

校正について本機器の確度を維持するために、1 年ごとの校正を行うことをお奨めします。校正については、お買い求め先にお申し付けください。

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15.1 発生部

直流電圧発生レンジ 発生範囲 分解能 安定度 (24h) 安定度(90 日) 確度(90 日) 確度(1 年) 温度係数 ± (% of setting ± (% of setting ± (% of setting ± (% of setting ± (% of setting + µV) + µV) + µV) + µV) + µV)/10mV ± 12.0000mV 100nV 0.002 + 3 0.014 + 4 0.018 + 4 0.025 + 5 0.0018 + 0.7100mV ± 120.000mV 1µV 0.003 + 3 0.014 + 5 0.018 + 10 0.025 + 10 0.0018 + 0.71V ± 1.20000V 10µV 0.001 + 10 0.008 + 50 0.010 + 100 0.016 + 120 0.0009 + 710V ± 12.0000V 100µV 0.001 + 20 0.008 + 100 0.010 + 200 0.016 + 240 0.0008 + 1030V ± 32.000V 1mV 0.001 + 50 0.008 + 200 0.010 + 500 0.016 + 600 0.0008 + 30安定度 (24h) は、23 ± 1および電源電圧変動は± 5% 以内においての値安定度 (90 日 )、確度 (90 日 )、確度 (1 年 ) は、23 ± 5においての値確度 (90 日 )、確度 (1 年 ) の 5~ 18、28~ 40では、温度係数を加算

レンジ 最大出力電流 出力抵抗 出力ノイズ DC 〜 10Hz DC 〜 10kHz( 参考値 )10mV ---- 約 2Ω 3µVp-p 30µVp-p100mV ---- 約 2Ω 5µVp-p 30µVp-p1V ± 200mA 2mΩ 以下 15µVp-p 60µVp-p10V ± 200mA 2mΩ 以下 50µVp-p 100µVp-p30V ± 200mA 2mΩ 以下 150µVp-p 200µVp-p出力ノイズは、MEASURE OFF 設定時

コモンモード除去比:120dB 以上 (DC、50/60Hz)( ただし、30V レンジは 100dB 以上 )

直流電流発生レンジ 発生範囲 分解能 安定度 (24h) 安定度(90 日) 確度(90 日) 確度(1 年) 温度係数 ± (% of setting ± (% of setting ± (% of setting ± (% of setting ± (% of setting + µA) + µA) + µA) + µA) + µA)/1mA ± 1.20000mA 10nA 0.0015 + 0.03 0.016 + 0.1 0.02 + 0.1 0.03 + 0.1 0.0015 + 0.0110mA ± 12.0000mA 100nA 0.0015 + 0.3 0.016 + 0.5 0.02 + 0.5 0.03 + 0.5 0.0015 + 0.1100mA ± 120.000mA 1µA 0.004 + 3 0.016 + 5 0.02 + 5 0.03 + 5 0.002 + 1200mA ± 200.000mA 1µA 0.004 + 20 0.016 + 30 0.02 + 30 0.03 + 30 0.002 + 5安定度 (24h) は、23 ± 1および電源電圧変動は± 5% 以内においての値安定度 (90 日 )、確度 (90 日 )、確度 (1 年 ) は、23 ± 5においての値確度 (90 日 )、確度 (1 年 ) の 5~ 18、28~ 40では、温度係数を加算

レンジ 最大出力電圧 出力抵抗 出力ノイズ DC 〜 10Hz DC 〜 10kHz( 参考値 )1mA ± 30V 100MΩ 以上 0.02µAp-p 0.1µAp-p10mA ± 30V 100MΩ 以上 0.2µAp-p 0.3µAp-p100mA ± 30V 10MΩ 以上 2µAp-p 3µAp-p200mA ± 30V 10MΩ 以上 10µAp-p 15µAp-p出力ノイズは、MEASURE OFF 設定時

コモンモード除去比:100nA/V 以上 (DC、50/60Hz)

第 15 章 仕様

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項目 仕様リミッタ

リミッタ 設定範囲 分解能電流リミッタ(電圧発生時のみ) 1mA ~ 200mA 1mA電圧リミッタ(電流発生時のみ) 1V ~ 30V 1V

応答時間 ( 参考値 ) 電圧発生および電流発生、各レンジともに 10ms 以下。 変化開始から最終値の 0.1% 以内に収まるまでの時間。純抵抗負荷。リミッタが動作しない状態。LC 負荷 容量負荷:10µF、誘導負荷:1mH

15.1 発生部

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15.2 測定部 (/MON オプション )

直流電圧測定レンジ 測定範囲 分解能 入力抵抗 確度 (1 年、1PLC) 温度係数 ± (% of reading + mV) ± (% of reading + mV)/30V ± 31.000V 1mV 10MΩ 以上 0.02 + 2 0.002 + 0.1

直流電流測定レンジ 測定範囲 分解能 入力抵抗 確度 (1 年、1PLC) 温度係数 ± (% of reading + µA) ± (% of reading + µA)/200mA ± 210.00mA 10µA 2mΩ 以下 0.03 + 300 0.003 + 30電圧発生1V、10V、30V レンジのみ

15.3 機能

発生項目 仕様ファンクション 電圧、電流

プログラム機能項目 仕様最大ステップ数 10000 点プログラムトリガ源 外部、内部タイマ、STEP キー入力、測定終了 (M.End)内部タイマ 0.1s ~ 3600.0sスロープ 0s ~ 3600.0s

測定項目 仕様ファンクション 電圧 ( 電流発生時 )、電流 ( 電圧発生時 )積分時間 1PLC ~ 25PLCトリガ源 測定タイマ ( 周期 0.1s ~ 3600.0s)、測定終了時、発生変更完了 (Ready)、通信コマンドメジャーディレイ 0ms ~ 999999msストア 最大 10000 データ電圧センス 2 線式、4 線式オートゼロ 1 測定ごとに内部ゼロ基準を測定して補正NULL 演算 現在の測定値との差分演算した値を表示

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仕様

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15.4 外部入出力部 (BNC(IN、OUT)、同期運転用入出力(SYNCIN/OUT))

BNC 入出力項目 仕様コネクタ BNC コネクタ入出力レベル TTL入出力論理形式 負論理、立ち下がりエッジ最小パルス幅 10µsIN(入力用)信号 TRIG IN、OUTPUT INOUT( 出力用 ) 信号 TRIG OUT、OUTPUT OUT、READY OUT

同期運転用入出力項目 仕様コネクタ RJ-11 コネクタ入出力レベル TTL最小パルス幅 10µsピンアサイン

ピン番号 SYNC IN SYNC OUT1 OUTPUT IN OUTPUT OUT2 NC NC3 TRIG IN TRIG OUT4 GND GND5 NC READY OUT6 NC *1

*1 サービス用信号です。使用しないでください。

15-4 IM GS210-01JA

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15.5 インタフェース

GP-IB インタフェース項目 仕様電気的・機械的仕様 IEEE St’d 488-1987 に準拠機能的仕様 SH1、AH1、T6、L4、SR1、RL1、PP0、DC1、DT1、C0プロトコル IEEE St’d 488.2-1992 に準拠アドレス 0 ~ 30

USB インタフェース項目 仕様ポート数 1コネクタ形状 タイプ B コネクタ ( レセプタクル )電気的・機械的仕様 USB 2.0 に準拠プロトコル マスストレージクラス、USB-TMC

イーサネットインタフェース項目 仕様通信ポート数 1コネクタ形状 RJ-45 コネクタ電気的・機械的仕様 IEEE 802.3 に準拠伝送方式 100BASE-TX/10BASE-T伝送速度 100Mbps/10Mbpsプロトコル VXI-11 サーバ、HTTP サーバ、FTP サーバ、DHCP クライアント、コマンドソケット

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仕様

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15.6 一般仕様

項目 仕様表示部 256 × 64 ドット 表示蛍光管 (VFD)本体内蔵メモリ GS200ROM:4Mbyte( 不揮発性、設定ファイル、プログラムファイルを保存 ) GS200RAM:16Mbyte( 揮発性 ( 電源 OFF でクリア )、測定結果を保存 )ウォームアップ時間 約 60 分保存環境 温度 - 15~ 60 湿度 20% ~ 80%RH( 結露しないこと ) 高度 2000m 以下動作環境 温度 5~ 40 湿度 20% ~ 80% RH( 結露しないこと ) 高度 2000m 以下定格電源電圧 100VAC電源電圧変動許容範囲 各定格電圧の± 10%定格電源周波数 50/60Hz電源周波数変動許容範囲 48Hz ~ 63Hz最大許容入力電圧 OUTPUT Hi - OUTPUT Lo 端子間、SENSE Hi - SENSE Lo 端子間 ± 32Vpeak OUTPUT Lo - G 端子間、SENSE Lo - G 端子間 ± 42Vpeak OUTPUT - SENSE 端子間 ± 0.5Vpeak G 端子 - ケース間 ± 250Vpeak最大消費電力 約 80VA最大同相電圧 各端子 - ケース間 ± 250Vpeak外形寸法 約 213(W) ×約 88(H) ×約 379(D)mm、突起部を含まず質量 約 5kg推奨校正周期 1 年

15-6 IM GS210-01JA

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項目 仕様安全規格 *1 適合規格 EN 61010-1, EN 61010-2-030 測定カテゴリなし O(Other) (250Vpeak)*2

過電圧カテゴリ ( 設置カテゴリ ) CAT II*3

汚染度 2*4

エミッション *1 適合規格 EN 61326-1 Class A EN 55011 Class A、Group 1 EN 61000-3-2 Class A EN 61000-3-3 オーストラリア、ニュージーランドの EMC 規制 EN 55011 Class A, Group 1 韓国電磁波適合性基準 ( 한국 전자파적합성기준 ) この製品は Class A です。 家庭内環境においてこの製品は電波障害を起こすことがあります。その場合は使用者が十分な

対策を講じてください。 ・ 試験条件 1V レンジ、1V 発生、LIMIT ± 200mA、負荷抵抗:10Ω、Local SENSE(2W) 他は工場出荷時設定 ケーブル条件 ・ 出力端子 OUTPUT 端子の接続には付属の測定リードセット (758933、赤・黒各 1 本、長さ 1m) を使用

してください。 4 端子接続時の SENSE 端子の接続も同ケーブルの使用を推奨します。( 長さ 1m 以下でご使

用ください ) ・ BNC IN/OUT 端子 接続には 1.5D-QEW の BNC ケーブルと同等以上の物を使用してください。*5

・ ETHERNET ポート 接続にはカテゴリ 5 以上のシールド (STP)LAN ケーブルを使用してください。 ( 長さ 30m 以下でご使用ください。) ・ USB ポート 接続には USB 2.0(Hi-speed USB) 対応ケーブルを使用してください。*5

・ GP-IB コネクタ 接続には GP-IB(IEEE488) ケーブルを使用してください。 ・ RJ-11 IN/OUT 端子 接続にはシールドケーブル (758960、長さ 1m) を使用してください。イミュニティ *1 適合規格 EN 61326-1 Table2*6

・ イミュニティにおける影響度 測定値± 20% of range 以内 ・ 試験条件 1V レンジ、1V 発生、LIMIT ± 200mA、負荷抵抗:10Ω、Local SENSE(2W) 他は工場出荷時設定 ( ケーブル条件はエミッションと同じ条件で試験をした。)環境規制規格 適合規格 EN 50581 産業用を含む監視及び制御機器*1 背面パネルに CE マークが付いている製品に適用します。それ以外の製品については、お買い求め先にお問い合わせください。*2 本機器の測定入力端子の測定カテゴリはなし「O(Other)」です。主電源の測定、または測定カテゴリ II、III、および IV 内の測

定に本機器を使用しないでください。 測定カテゴリなし O は、主電源に直接接続していない回路の測定に適用されます。コンセントからトランスなどを経由した

機器内の 2 次側の電気回路の測定に適用されます。本機器の測定入力端子への印加が予想される過渡的な過電圧は 1500V です。 測定カテゴリ II は、家庭用電気製品や携帯電気工具など、低電圧設備に直接接続された回路の測定に適用されます。 測定カテゴリ III は、配電盤や回路遮断器など、建造物設備の回路の測定に適用されます。 測定カテゴリ IV は、建造物への引き込み線やケーブル系統など、低電圧設備への供給源の回路の測定に適用されます。*3 過電圧カテゴリ ( 設置カテゴリ ) は、過渡的な過電圧を定義する数値であり、インパルス耐電圧の規定を含みます。過電圧カ

テゴリ II は配電盤などの固定設備から給電される電気機器に適用されます。*4 汚染度とは、耐電圧または表面抵抗率を低下させる固体、液体、気体の付着の程度に関するものです。汚染度 2 は、通常の

室内雰囲気 ( 非導電性汚染のみ ) に適用されます。*5 ケーブルの長さは、3m 以下でご使用ください。*6 工業環境で使用される機器に対するイミュニティ試験要求

15.6 一般仕様部

15-7IM GS210-01JA

仕様

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15.7 外形図

単位 : mm

指示なき寸法公差は、±3%(ただし10mm未満は±0.3mm)とする。

GS210

GS211

252.2

213 19.6

( 178

.5)

19.6

88

18.7

(73.3) 350 28.5

20 480±1

460±1

99 -0

.3

0

50 -0

.3

0

20

99 -0

.3

0

50 -0

.3

0

24.5

24

.5

480±1

460±1

11

6

11

6

482.6±1

460.3±1

482.6±1

460.3±1

7.1

7.1

20

20

88 -0

.3

0

76.2

-0.3

0

5.9

88 -0

.3

0

76.2

-0.3

0

5.9

背 面 図

JIS ラックマウント取付寸法マウント取付面

マウント取付面

マウント取付面

マウント取付面

EIA ラックマウント取付寸法

15-8 IM GS210-01JA

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付録 1 工場出荷時の初期設定の内容

項目 工場出荷時の値( デフォルト値 )

電源 OFF 時の設定の保存

設定情報ファイルへの保存

発生発生ファンクション 電圧 × 発生レンジ 1V × 発生レベル 0V × 電圧リミッタ 30V × 電流リミッタ 200mA × 出力 ON/OFF OFF × ×プログラムファイル 選択なし *1 × プログラム繰り返しモード ON × プログラムインターバル時間

0.1s ×

プログラムスロープ時間 0.0s × プログラムトリガ源 Norm ×

測定 ( オプション )測定 ON/OFF ON × メジャートリガ源 Timer × 測定タイマ 0.1s × 積分時間 1PLC × メジャーディレイ時間 0ms × NULL 演算 ON/OFF OFF × ストア ON/OFF OFF × ×ストア点数 10000 × ストアファイル作成 ON ×

接続方式 2W × ガード端子 OFF × ×外部入出力 BNC IN 端子 TRIG ×

BNC OUT 端子 TRIG × 通信

USB 機能選択 Storage*1 ×GP-IB アドレス 1*1 ×GP-IB コマンドモード GS200 モード *1 ×DHCP ON/OFF ON*1 ×IP アドレス 0.0.0.0*1 ×サブネットマスクアドレス 0.0.0.0*1 ×デフォルトゲートウエイアドレス

0.0.0.0*1 ×

送信ターミネータ CR+LF*1 ×その他

電源 ON 時の読み込みファイル

指定なし *1 ×

画面輝度 4*1 ×画面表示 ON/OFF ON*1 × ×ビープ音 ON/OFF ON*1 ×日付、時刻 日本時間 *1 ×世界標準時 ( グリニッジ標準時 ) との時差

+9:00*1 ×

CSV 形式ファイルフォーマット

小数点 : .*1 ×区切り : ,*1 ×

*1 設定情報の初期化 (9.1 節 ) や、*RST コマンドでは、これらの設定は工場出荷時の値 ( デフォルト値 ) に初期化されません。

付 -1IM GS210-01JA

付録

付録

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付録 2 ブロック図

アナログ部ディジタル部

VFD

LED

KEY

GP-IB I/F

LAN I/F

SYNC I/F

FPGA

SDRAM

CPU

DC/DC

Power SupplyAC/DC

USB I/F

AC/DC

ADC

+Limit DAC

-Limit DAC

Source DAC

PLD

Rs

DUTVo(VL)

Io(IL)

Power AMP

SW1 V

I

V

I

Vp

Vm

Vs

R1 R2

V/I

mV

V/I

mV

V/I V/I

mV mV

V/I

mV

SW2

SW2

R3

R4

FLASH ROM

SwitchControl

CurrentSense

VoltageSense

SENSE Hi

OUTPUT Hi

OUTPUT Lo

SENSE Lo

Limiter

GS200 は、接地電位で動作するディジタル部と絶縁されたアナログ部から成っています。ディジタル部は、CPU、FPGA、メモリおよび各種インタフェース回路により構成され、非絶縁 DC/DC コンバータで電源供給され、ディスプレイ、キー、通信、アナログ部を制御しています。アナログ部は、電圧発生源の DA コンバータ (DAC) および出力アンプ、安定性の優れたシャント抵抗、リミッタ回路から構成され、絶縁商用トランスで電源供給されています。ディジタル部から送られてくるデータは、フォトカプラと PLD を介してアナログ部に送られ、各 DAC や、レンジ設定などの各スイッチを制御しています。電圧発生では SW1 は V の側に接続されており、発生電圧 Vo はソース DAC の値 Vs にR2/R1 を乗じた値となります。ここで、負荷電流 IL がプラスの方向に増加し、IL × Rsがプラスリミッタ DAC の値 Vp を超えるとリミッタ回路のダイオードが ON し、負荷電流を Vp/Rs に制限するように働きます。負荷電流の極性が逆の場合も同様の動作です。電流発生では、SW1 は I の側に接続されており、発生電流 Io はソース DAC の値 Vs に (R2/R1)/Rs を乗じた値となります。ここで、負荷電圧 VL がプラスリミッタ DAC の値 Vp を超えるとリミッタ回路のダイオードが ON し、負荷電圧を Vp に制限するように働きます。負荷電圧の極性が逆の場合も同様の動作です。発生およびリミッタ回路とは別に測定回路をもっており、電圧発生時には電流測定、電流発生時には電圧測定を選択して A/D コンバータ (ADC) で測定しています。電圧発生の中で mV レンジについては上記の電圧・電流発生とは異なり SW2 が mV 側に接続されており、発生電圧 Vo は R3 と R4 により分圧された値となります。この場合、出力抵抗が R4(2 Ω ) となりますので、DUT が High Z でないとその値に応じて発生電圧は低下していきます。また電流センス用の Rs も SW2 により切り離されるので、リミッタ回路および電流測定回路も動作しません。

付 -2 IM GS210-01JA

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索 -1IM GS210-01JA

索引

3

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1

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5

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14

15

G ページGP-IB........................................................................................................................2-27GPIB .........................................................................................................................12-3GP-IB アドレスの設定 ...................................................................................12-3GP-IB インタフェース ...................................................................................12-1GP-IB ケーブルの接続方法 .........................................................................12-2GP-IB コマンドモード ...................................................................................12-3GS200 .....................................................................................................................12-3GS200RAM ..................................................................................................2-26, 4-9GS200ROM .................................................................................................2-25, 4-9Guard .........................................................................................................................4-5

H ページHOLD .............................................................................................................1-6, 6-12

I ページImmed...........................................................................................................2-21, 7-4Init Setup .................................................................................................................9-1Integ ...........................................................................................................................7-2Intvl .............................................................................................................................6-2IP Adrs ....................................................................................................................11-3IP アドレス ..........................................................................................................11-3

K ページKey Test .................................................................................................................14-6

L ページLAN ..............................................................................................................11-3, 11-6LIMIT ................................................................................................................. 1-6, 5-4List Files .......................................................................................................... 6-8, 6-9Load File ...................................................................................................................6-9Load Setup .............................................................................................................9-2LOCAL .......................................................................................................................1-5

M ページmA ............................................................................................................1-6, 5-1, 6-5Meas ...........................................................................................................................7-1Meas Config ...............................................................................7-2, 7-3, 7-4, 7-5MEASURE ..........................1-7, 7-1, 7-2, 7-3, 7-4, 7-5, 7-6, 7-7, 7-8, 7-10M.End .................................................................................................2-12, 2-20, 6-4mV ............................................................................................................1-6, 5-1, 6-5

N ページNorm ..................................................................................................2-12, 2-20, 6-4Null ..............................................................................................................................7-6NULL 演算 .......................................................................................2-16, 2-17, 7-6NUM LOCK .................................................................................................... 1-5, 4-1

O ページOUTPUT .............................................................................................. 1-6, 5-5, 6-12Over-view .............................................................................................................11-6Over Write ..................................................................................................... 6-8, 9-2

索引

記号 ページ+/-................................................................................................................................1-5キー ............................................................................................................. 4-1, 5-2キー ............................................................................................................. 4-1, 5-2

数字 ページ2W ...............................................................................................................................4-32 端子接続 ..............................................................................................................4-34W ...............................................................................................................................4-34 端子接続 ..............................................................................................................4-37651 .........................................................................................................................12-3

A ページAdjust Time .........................................................................................................3-12Adjust Zero ..........................................................................................................3-12Adrs .........................................................................................................................12-3

B ページBeep ...........................................................................................................................9-5BNC IN .......................................................................................................................8-1BNC I/O .....................................................................................................................8-1BNC OUT ..................................................................................................................8-1BNC 入出力 ..........................................................................................................2-24BNC 入出力端子 ...................................................................................................8-1

C ページClear ...........................................................................................................................9-7Clear PwrOn ...........................................................................................................9-4Clock .......................................................................................................................3-12Comm ...........................................................................................................2-21, 7-4Count .........................................................................................................................7-8CSV Formt ...............................................................................................................9-6CSV 形式ファイルフォーマット ................................................................9-6

D ページDefalt Gatwy .......................................................................................................11-4Delay ..........................................................................................................................7-3Delete File ...............................................................................................................6-9Delete Setup ..........................................................................................................9-3DHCP ......................................................................................................................11-3Display ......................................................................................................................9-5Display Test .........................................................................................................14-6

E ページEdit Memory ..........................................................................................................6-5ENTER ........................................................................................................................1-5Error Log ..................................................................................................................9-7ESC .................................................................................................................... 1-5, 4-2External ..................................................................................................................2-20

F ページFormt Disk...............................................................................................................4-8FTP サーバ機能 ......................................................................2-27, 11-7, 11-11

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索 -2 IM GS210-01JA

P ページPLC ..............................................................................................................................7-2Point ...........................................................................................................................9-6PROGRAM .............................................1-6, 6-1, 6-2, 6-3, 6-4, 6-5, 6-8, 6-9PROGRAM フォルダ .................................................................... 2-26, 4-9, 6-9P.Trig ...........................................................................................................................6-4

R ページRANGE ....................................................................................................1-6, 5-2, 6-5Ready .......................................................................2-7, 2-8, 2-21, 7-4, 8-2, 8-5Recall .......................................................................................................................7-10Remot I/F .................................................... 4-7, 10-2, 10-3, 11-3, 11-6, 12-3Repeat .......................................................................................................................6-1Result.csv .....................................................................................................2-18, 7-8RJ-11 ...............................................................................................................2-24, 8-4RUN .................................................................................................................1-6, 6-12

S ページSave File ...................................................................................................................6-8Save Setup ..............................................................................................................9-2Self Test .................................................................................................................14-7Sep ..............................................................................................................................9-6Set to PwrOn .........................................................................................................9-4SETUP ............................................................................................1-7, 9-1, 9-2, 9-4SETUP フォルダ ............................................................................. 2-26, 4-9, 9-3Slope ..........................................................................................................................6-3STEP ................................................................................................................1-6, 6-12Storag ............................................................................................................4-7, 10-2Store ...........................................................................................................................7-8Store Config ...............................................................................................7-8, 7-10SubNet Mask ......................................................................................................11-3SYNC IN ....................................................................................................................8-4SYNC IN/OUT ......................................................................................................2-24SYNC OUT ...............................................................................................................8-4Sys Config ........................................................3-12, 4-8, 9-5, 9-6, 14-6, 14-9Sys Info...................................................................................................................14-8

T ページTCP/IP .....................................................................................................................11-3Term ........................................................................................................................11-4Test...........................................................................................................................14-6Timer .................................................................................................... 2-21, 7-4, 7-5Time Zone ............................................................................................................3-13TrigBusy .................................................................................................2-7, 8-2, 8-5TRIG IN ......................................................................................................................8-5TrigOut ...................................................................................................................2-23TRIG OUT .................................................................................................................8-5Turn Off ....................................................................................................................9-5

U ページUpdate Sys ...........................................................................................................14-9USB ..................................................................................................................4-7, 10-2USB-TMC .......................................................................................2-26, 10-1, 10-2USB インタフェース ......................................................................................10-1USB ケーブル ........................................................................................................4-7USB ストレージ機能 ....................................................... 2-25, 4-7, 4-9, 10-1USB 通信 ...............................................................................................................2-26UTILITY ..... 1-7, 3-12, 4-3, 4-5, 4-7, 4-8, 8-1, 9-5, 9-6, 9-7, 10-2, 10-3,

11-3, 11-6, 12-3, 14-6, 14-8, 14-9

V ページV 1-6, 5-1, 6-5View File ................................................................................................................6-10VISA ..........................................................................................................................10-1VISA Info ................................................................................................................10-3VISA 設定情報 ....................................................................................................10-3VXI-11 .....................................................................................................................2-27VXI-11 サーバ機能 ...........................................................................................11-1

W ページWeb サーバ機能 ...................................................................................2-27, 11-7Wire ............................................................................................................................4-3

Z ページZero Cal ....................................................................................................................7-7

かな ページ

ア ページアクセサリ ................................................................................................................. vアップ / ダウンキーモード ...........................................................................4-1

イ ページイーサネット .....................................................................................................2-27イーサネットインタフェース ..................................................................11-1

エ ページエラーコード .....................................................................................................14-3エラーログ表示 ...................................................................................................9-7

オ ページオフセット補正機能 ......................................................................................2-17

カ ページガード端子 .................................................................................................2-10, 4-5外形図 ....................................................................................................................15-8外部トリガ ..........................................................................................................2-20外部入出力 ..........................................................................................................2-24形名................................................................................................................................ iii画面輝度 ..................................................................................................................9-5画面表示の OFF ...................................................................................................9-5

ク ページグリニッジ標準時 ...........................................................................................3-13

ケ ページ結果ファイル ............................................................................................2-18, 7-8結線時の注意 ........................................................................................................3-9

コ ページ交換推奨部品 .................................................................................................. 14-12工場出荷時の初期設定 ................................................................................ 付 -1校正....................................................................................................................... 14-12コマンド一覧表 ................................................................................................13-7

サ ページ

索引

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索 -3IM GS210-01JA

索引

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11

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13

14

15

索引サブネットマスク ...........................................................................................11-3サンプリングエラー .................................................................2-23, 6-13, 7-4

シ ページシステム構成図 ...................................................................................................2-2システムのバージョンアップ ..................................................................14-9出力 ON/OFF ............................................................................................... 2-8, 5-5仕様コード ................................................................................................................ iii使用上の注意 ........................................................................................................3-1初期化 .......................................................................................................................9-1初期設定 .............................................................................................................. 付 -1信号 (SYNC IN/OUT) ..........................................................................................8-5

ス ページステータスレポート ................................................................................... 13-26ストア ...........................................................................................................2-18, 7-8ストア結果の読み出し .................................................................................2-19ストア点数 .............................................................................................................7-8

セ ページ製品情報の確認 ................................................................................................14-8世界標準時 ..........................................................................................................3-13積分時間 ......................................................................................................2-17, 7-2接続方式 ..................................................................................................................4-3設置姿勢 ..................................................................................................................3-3設置条件 ..................................................................................................................3-4設定情報の削除 ...................................................................................................9-3設定情報の保存 ...................................................................................................9-2設定情報の読み込み .........................................................................................9-2セルフテスト .....................................................................................................14-6ゼロ基準 ..................................................................................................................7-7ゼロ基準測定 .....................................................................................................2-16ゼロキャリブレーション ...............................................................................7-7

ソ ページ送信ターミネータ ...........................................................................................11-4測定 OFF ..................................................................................................................7-1測定 ON ....................................................................................................................7-1測定結果 ..................................................................................................................7-8測定終了 ......................................................................................................2-20, 6-4測定終了時 ( イミディエート ) .......................................................2-21, 7-4測定タイマ ....................................................................................... 2-21, 7-4, 7-5測定動作 ...............................................................................................................2-16測定の ON/OFF .................................................................................................2-16測定ファンクション ......................................................................................2-16測定レンジ ..........................................................................................................2-16ソフトキー .............................................................................................................4-1

タ ページタイマ .......................................................................................................................7-4端子プラグ ..........................................................................................................3-11

ツ ページ通常.................................................................................................................2-20, 6-4

テ ページディスクのフォーマット ...................................................................2-26, 4-8デフォルトゲートウエイ ............................................................................11-4電圧発生レンジ ......................................................................................... 2-6, 5-2電圧リミッタ .............................................................................................. 2-8, 5-4テンキーモード ...................................................................................................4-1電源 ON 時の設定 ...............................................................................................9-4電源コード .............................................................................................................3-6電源スイッチ ........................................................................................................3-7

電源ヒューズ .................................................................................................. 14-11電流発生レンジ ......................................................................................... 2-7, 5-2電流リミッタ .............................................................................................. 2-8, 5-4

ト ページ同期.................................................................................................................2-24, 8-1同期運転用入出力端子 ....................................................................................8-4統計演算項目 .....................................................................................................7-10統計処理 ...................................................................................................2-18, 7-10トリガ出力 ..........................................................................................................2-23トリガビジー .............................................................................................. 2-7, 2-8トリガブロック図 ...........................................................................................2-22トリガホールド ................................................................................................2-23トリップ ..................................................................................................................2-9

ネ ページネットワーク設定の確認 ............................................................................11-6ネットワークへの接続 .................................................................................11-2

ハ ページバージョンアップ ...........................................................................................14-9ハイリミッタ ........................................................................................................5-4発生動作 ..................................................................................................................2-7発生範囲 ..................................................................................................................2-6発生ファンクション ............................................................................... 2-7, 5-1発生変更完了 ......................................................2-7, 2-8, 2-21, 7-4, 8-2, 8-5発生レベル .............................................................................................................5-3発生レンジ .............................................................................................................5-2

ヒ ページビープ音 ..................................................................................................................9-5ヒューズ ............................................................................................................ 14-11ヒューズホルダ ............................................................................................. 14-11表示内容 ..................................................................................................................1-3表示方式 ..................................................................................................................1-3ピンアサイン (SYNC IN/OUT) ......................................................................8-4

フ ページ付属品 .......................................................................................................................... ivプログラム ..........................................................................................................2-11プログラムインターバル時間 .........................................................2-11, 6-2プログラム繰り返しモード ..........................................................................6-1プログラム形式 ................................................................................................13-1プログラムスロープ時間 ...................................................................2-11, 6-3プログラムトリガ ...............................................................................2-12, 2-20プログラムトリガ源 .............................................................................2-14, 6-4プログラムの繰り返し .................................................................................2-12プログラムの削除 ..............................................................................................6-9プログラムの作成 ..............................................................................................6-5プログラムの実行 ...........................................................................................6-12プログラムの内容の表示 ............................................................................6-10プログラムの保存 ..............................................................................................6-8プログラムの読み込み ....................................................................................6-9プログラムファイル ......................................................................................2-13ブロック図 ......................................................................................................... 付 -2フロントパネル ...................................................................................................1-1

ホ ページ保管場所 ..................................................................................................................3-5

メ ページメジャーディレイ ......................................................................2-16, 2-17, 7-3メジャートリガ ...........................................................................2-16, 2-21, 7-4

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索 -4 IM GS210-01JA

ラ ページラックマウント .......................................................................................3-5, 15-8

リ ページリアパネル .............................................................................................................1-2リコール ...................................................................................................2-18, 7-10リミッタ ........................................................................................................ 2-8, 5-4リミット値 .............................................................................................................5-4リモートセンス ......................................................................................... 2-9, 4-3

ロ ページローカルセンス ......................................................................................... 2-9, 4-3ローリミッタ ........................................................................................................5-4

索引

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保証書

計器番号*

ご購入日*       年     月

保証期間 ご購入日より1年間

形名 GS210、GS211

お願い本保証書の内容はアフターサービスの際必要となります。お手数でも * 印箇所ご記入のうえ、本器の最終御使用者のお手許に保管してください。修理をご依頼される場合は、形名、計器番号、ご購入日をご連絡ください。

保証期間中に正常な使用状態で、万一故障等が生じました場合は下記に記載の保証規程により無償で修理いたします。

本保証書は日本国内でのみ有効です。(This warranty is valid only in Japan.)

保証規程保証期間中に生じました故障は無償で修理いたします。但し、下記事項に該当する場合は無償修理の対象から除外いたします。

記(1) 不適当な取扱いまたは使用による故障、または損傷。(2) 設計仕様条件をこえた取扱いや使用または保管による故障、または損傷。(3) 電池、ヒューズ等の消耗品および自然消耗部品の補充。(4) 当社もしくは当社が委嘱した者以外の改造または修理に起因する故障、または損傷。(5) 火災・水害・地震その他の天災を始め故障の原因が本器以外の理由による故障、または損傷。(6) その他当社の責任とみなされない故障、または損傷。

以上