GREEN SEASON幼児向け活動プログラム「GREEN SEASON(5月~10月)」...

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幼児向け活動プログラム GREEN SEASON(5月~10月) さあ、 自然体験始めましょ う。 幼児期の教育は人格形成の基礎を培う重要な時期です。 この時期にこそ、豊かな自然環境の中で、幼児の興味に即した主体的な活動ができる 環境を保証してあげることが大切です。 その環境が自然の家にはあります。 木に登ったり、冷たい沢で遊んだり、森の中でドングリを見つけたりして楽しんでほ しいと思います。 独立行政法人国立青少年教育振興機構 国立妙高青少年自然の家 〒949-2235 新潟県妙高市関山6323-2 TEL 0255-82-4321 / FAX 0255-82-4325 URL http://myoko.niye.go.jp/

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Page 1: GREEN SEASON幼児向け活動プログラム「GREEN SEASON(5月~10月)」 発行日:平成27年3月20日 発 行:独立行政法人国立青少年教育振興機構 国立妙高青少年自然の家

幼児向け活動プログラム「GREEN SEASON(5月~10月)」

発行日:平成27年3月20日

発 行:独立行政法人国立青少年教育振興機構

国立妙高青少年自然の家 執 筆: 室井修一 中川知己 蟹江真耶

活動によって得られたこと 頂上にたどり着いた子どもたちは、大きな満足感と充実感を味わうことでしょう。そして、

何よりも“大変だったけれど、自分の足で歩ききった”という経験が子どもたちに大きな自信

をもたせます。この“自信”が、その後の園や家庭での生活の中での協調性や積極性につなが

っていきます。

援助のあり方

地図をもたせることで子どもに

見通しをもたせます。地図には簡

単にコースの様子を記載しておく

とよいでしょう。

服装・準備 長袖長ズボン・帽子・履きなれた運動靴

水筒や雨具を持参しましょう。

注意事項 ハチ・ヘビに出会ったときの対応を確認しましょう。

熱中症や迷子などに注意しましょう。

コースの中にはトイレがありません。

フィールド 自然の家 坪岳ハイキングコース 約 755m の頂上をめざす、往復 5.5km コースです。

頂上での昼食時間を含め 4 時間程度です。

援助のあり方

自分の力で登りきった子どもた

ちを大いにほめてあげましょう。

また、“みんながいたから登れ

た、楽しかった”という気持ちをも

たせるとよいです。

援助のあり方

季節により、ハイキングコース

はいろいろな変化を見せます。

木々や草花、昆虫など、発見や

感動を共有しましょう。

ねらい

・長い道のりを歩き切ることで、達

成感や充実感を味わう。

・手を貸したり、励まし合ったりす

ることで、友だちとの協調性の大切

さに気付く。

子どもの意欲を持続させるた

め、コース上にポイントを設け、

ウオークラリー形式にするとよ

り楽しくなります。

大人は気付かないような視

点での発見や驚きを受け止め、

耳を傾けると、道中の会話も盛

り上がります。

頂上からの景色はとてもき

れいです。自然の美しさと自分

の力で登り切った満足感で、感

動も2倍になります。

意欲の喚起

歩く楽しみ

頂上の達成感

幼児向け活動プログラム GREEN SEASON(5月~10月)

さあ、自然体験を始めましょう。始めましょう。

幼児期の教育は人格形成の基礎を培う重要な時期です。この時期にこそ、豊かな自然環境の中で、幼児の興味に即した主体的な活動ができる環境を保証してあげることが大切です。その環境が自然の家にはあります。木に登ったり、冷たい沢で遊んだり、森の中でドングリを見つけたりして楽しんでほしいと思います。

独立行政法人国立青少年教育振興機構

国立妙高青少年自然の家〒949-2235 新潟県妙高市関山6323-2TEL 0255-82-4321 / FAX 0255-82-4325URL http://myoko.niye.go.jp/

坪岳の頂上に挑戦しましょう

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活動によって得られたこと 長い道のりを歩き切った子どもたちは、達成感と自信に満ちあふれています。また、最後

まで歩くことができたのは、自分だけではなく、周りにたくさんのお友だちがいたからだと

気付き、仲間の大切さを実感します。

子どもたちは源流探険をとおして、心を大きく成長させます。

援助のあり方

水の冷たさを足や手で感じさ

せ、源流探険への興味・関心を引

き出しましょう。

服装・準備 長袖長ズボン・帽子・履きなれた運動靴・着替え

自然物の観察用のトレーがあると、見つけたものを共有す

ることができます。

注意事項 浮石があるので、走らないように注意しましょう。

フィールド 自然の家源流探検コース (特にAコースは短縮コースの設定ができ、ゴールの設定

も明確にできます)

援助のあり方

自分の力で歩き切った子どもた

ちを大いにほめてあげましょう。大

きな自信となります。

援助のあり方

カニやかえる、きれいな花など、

子どもの発見や驚きを共有し、好

奇心をかきたてましょう。

援助のあり方

安全確保が最優先ですが、全身

で水の冷たさや岩のゴツゴツなど

を感じさせましょう。

ねらい

・諸感覚を使って水の冷たさや川の

流れの強さなどを感じ、自然への興

味・関心を高める。

・友だちと助け合いながら川の中や

岩の上を歩いたり、小さな滝を乗り

越えたりすることで協力性を養う。

水温は、暑い夏でも15℃前

後です。水の中に入った子ども

たちからは大きな歓声が上がり

ます。

全身を使って進みます。冷た

い水や流れる音、ゴツゴツした

岩の感触、草のにおいは子ども

たちの諸感覚を刺激します。

日常生活の中ではあまり目に

しない水辺(水中)で生きる生

物に出会うこともあります。子

どもたちは大喜びです。

後半になるとだいぶ疲れてく

る子どももいますが、友だちや

先生から励まされながら最後ま

で自分の力で歩きます。

水の感触 水の感触

岩のぼり

川の生き物探し

ゴールめざして

活動によって得られたこと 自然は子どもの心を開放的にします。その中での“遊び”は、子どもが今までとは違う自分

に気付いたり、表現したりできるとってもすてきな活動です。

子どもは“森の遊び”の中でたくさんのことを学んでいきます。

援助のあり方

安全確保を第一に、子どもの

できることを尊重し援助しましょ

う。

ねらい

・自然とかかわる意欲を高めたり、

楽しさを味わったりする。

・木や土の手触りを感じたり、季節

ごとの植物の様子を見たりして、自

然への興味・関心を高める。

服装・準備 長袖長ズボン・帽子・履きなれた運動靴

自然物の観察用のトレーがあると、見つけたものを共有す

ることができます。

注意事項 ウルシには触らないよう注意しましょう。

ハチ・ヘビに出会ったときの対応を確認しましょう。

フィールド 自然の家周辺の森 (ナラの木広場・ありの巣広場・第2ナラの木広場など)

援助のあり方

ロープや袋などの簡単な道具

を用意し、子どもが遊びを広げる

きっかけをつくってあげましょう。

援助のあり方

子どもの発見や喜びを共有

し、好奇心を刺激すると、探究心

を高めるきっかけとなります。

援助のあり方

子どもの思いを大事にしつつ、

イメージが広がるアドバイスをし

てあげましょう。

子どもたちは、どんどん登っ

ていきます。登り切った時には、

満足し自信に溢れた笑顔を見せ

ます。

大人にとってはよく分らない

ものも子どもにとっては立派な

作品です。想像力がぐんぐん広が

ります。

単純に土(地面)を掘ることも

子どもにとっては立派な遊びで

す。じかに土や草花、昆虫に触れ

ることも大切な体験活動です。

木にロープを結んで簡単なブ

ランコを作ります。いろいろな遊

び方があることを知り、自然遊び

への興味・関心を高めます。

木のぼり

森の芸術家

土遊び

森のブランコ

源流探険に出かけましょう森でとことん遊びましょう

Page 3: GREEN SEASON幼児向け活動プログラム「GREEN SEASON(5月~10月)」 発行日:平成27年3月20日 発 行:独立行政法人国立青少年教育振興機構 国立妙高青少年自然の家

活動によって得られたこと 長い道のりを歩き切った子どもたちは、達成感と自信に満ちあふれています。また、最後

まで歩くことができたのは、自分だけではなく、周りにたくさんのお友だちがいたからだと

気付き、仲間の大切さを実感します。

子どもたちは源流探険をとおして、心を大きく成長させます。

援助のあり方

水の冷たさを足や手で感じさ

せ、源流探険への興味・関心を引

き出しましょう。

服装・準備 長袖長ズボン・帽子・履きなれた運動靴・着替え

自然物の観察用のトレーがあると、見つけたものを共有す

ることができます。

注意事項 浮石があるので、走らないように注意しましょう。

フィールド 自然の家源流探検コース (特にAコースは短縮コースの設定ができ、ゴールの設定

も明確にできます)

援助のあり方

自分の力で歩き切った子どもた

ちを大いにほめてあげましょう。大

きな自信となります。

援助のあり方

カニやかえる、きれいな花など、

子どもの発見や驚きを共有し、好

奇心をかきたてましょう。

援助のあり方

安全確保が最優先ですが、全身

で水の冷たさや岩のゴツゴツなど

を感じさせましょう。

ねらい

・諸感覚を使って水の冷たさや川の

流れの強さなどを感じ、自然への興

味・関心を高める。

・友だちと助け合いながら川の中や

岩の上を歩いたり、小さな滝を乗り

越えたりすることで協力性を養う。

水温は、暑い夏でも15℃前

後です。水の中に入った子ども

たちからは大きな歓声が上がり

ます。

全身を使って進みます。冷た

い水や流れる音、ゴツゴツした

岩の感触、草のにおいは子ども

たちの諸感覚を刺激します。

日常生活の中ではあまり目に

しない水辺(水中)で生きる生

物に出会うこともあります。子

どもたちは大喜びです。

後半になるとだいぶ疲れてく

る子どももいますが、友だちや

先生から励まされながら最後ま

で自分の力で歩きます。

水の感触 水の感触

岩のぼり

川の生き物探し

ゴールめざして

活動によって得られたこと 自然は子どもの心を開放的にします。その中での“遊び”は、子どもが今までとは違う自分

に気付いたり、表現したりできるとってもすてきな活動です。

子どもは“森の遊び”の中でたくさんのことを学んでいきます。

援助のあり方

安全確保を第一に、子どもの

できることを尊重し援助しましょ

う。

ねらい

・自然とかかわる意欲を高めたり、

楽しさを味わったりする。

・木や土の手触りを感じたり、季節

ごとの植物の様子を見たりして、自

然への興味・関心を高める。

服装・準備 長袖長ズボン・帽子・履きなれた運動靴

自然物の観察用のトレーがあると、見つけたものを共有す

ることができます。

注意事項 ウルシには触らないよう注意しましょう。

ハチ・ヘビに出会ったときの対応を確認しましょう。

フィールド 自然の家周辺の森 (ナラの木広場・ありの巣広場・第2ナラの木広場など)

援助のあり方

ロープや袋などの簡単な道具

を用意し、子どもが遊びを広げる

きっかけをつくってあげましょう。

援助のあり方

子どもの発見や喜びを共有

し、好奇心を刺激すると、探究心

を高めるきっかけとなります。

援助のあり方

子どもの思いを大事にしつつ、

イメージが広がるアドバイスをし

てあげましょう。

子どもたちは、どんどん登っ

ていきます。登り切った時には、

満足し自信に溢れた笑顔を見せ

ます。

大人にとってはよく分らない

ものも子どもにとっては立派な

作品です。想像力がぐんぐん広が

ります。

単純に土(地面)を掘ることも

子どもにとっては立派な遊びで

す。じかに土や草花、昆虫に触れ

ることも大切な体験活動です。

木にロープを結んで簡単なブ

ランコを作ります。いろいろな遊

び方があることを知り、自然遊び

への興味・関心を高めます。

木のぼり

森の芸術家

土遊び

森のブランコ

源流探険に出かけましょう森でとことん遊びましょう

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幼児向け活動プログラム「GREEN SEASON(5月~10月)」

発行日:平成27年3月20日

発 行:独立行政法人国立青少年教育振興機構

国立妙高青少年自然の家 執 筆: 室井修一 中川知己 蟹江真耶

活動によって得られたこと 頂上にたどり着いた子どもたちは、大きな満足感と充実感を味わうことでしょう。そして、

何よりも“大変だったけれど、自分の足で歩ききった”という経験が子どもたちに大きな自信

をもたせます。この“自信”が、その後の園や家庭での生活の中での協調性や積極性につなが

っていきます。

援助のあり方

地図をもたせることで子どもに

見通しをもたせます。地図には簡

単にコースの様子を記載しておく

とよいでしょう。

服装・準備 長袖長ズボン・帽子・履きなれた運動靴

水筒や雨具を持参しましょう。

注意事項 ハチ・ヘビに出会ったときの対応を確認しましょう。

熱中症や迷子などに注意しましょう。

コースの中にはトイレがありません。

フィールド 自然の家 坪岳ハイキングコース 約 755m の頂上をめざす、往復 5.5km コースです。

頂上での昼食時間を含め 4 時間程度です。

援助のあり方

自分の力で登りきった子どもた

ちを大いにほめてあげましょう。

また、“みんながいたから登れ

た、楽しかった”という気持ちをも

たせるとよいです。

援助のあり方

季節により、ハイキングコース

はいろいろな変化を見せます。

木々や草花、昆虫など、発見や

感動を共有しましょう。

ねらい

・長い道のりを歩き切ることで、達

成感や充実感を味わう。

・手を貸したり、励まし合ったりす

ることで、友だちとの協調性の大切

さに気付く。

子どもの意欲を持続させるた

め、コース上にポイントを設け、

ウオークラリー形式にするとよ

り楽しくなります。

大人は気付かないような視

点での発見や驚きを受け止め、

耳を傾けると、道中の会話も盛

り上がります。

頂上からの景色はとてもき

れいです。自然の美しさと自分

の力で登り切った満足感で、感

動も2倍になります。

意欲の喚起

歩く楽しみ

頂上の達成感

幼児向け活動プログラム GREEN SEASON(5月~10月)

さあ、自然体験を始めましょう。始めましょう。

幼児期の教育は人格形成の基礎を培う重要な時期です。この時期にこそ、豊かな自然環境の中で、幼児の興味に即した主体的な活動ができる環境を保証してあげることが大切です。その環境が自然の家にはあります。木に登ったり、冷たい沢で遊んだり、森の中でドングリを見つけたりして楽しんでほしいと思います。

独立行政法人国立青少年教育振興機構

国立妙高青少年自然の家〒949-2235 新潟県妙高市関山6323-2TEL 0255-82-4321 / FAX 0255-82-4325URL http://myoko.niye.go.jp/

坪岳の頂上に挑戦しましょう

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幼児向け活動プログラム「WHITE SEASON(12月~3月)」

発行日:平成27年3月20日

発 行:独立行政法人国立青少年教育振興機構

国立妙高青少年自然の家 執 筆: 室井修一 中川知己 蟹江真耶

一人でも、友だちと一緒でも楽しむことができます。

そりは、まっすぐ滑り、全身で風を受けることで爽快感を味わうことができます。また、スノーチューブは、

横を向いたり、くるくる回ったりなど思わぬ動きをすることもあり、そりとは少し違ったおもしろさがありま

す。

そりやチューブをいくつか連結させたり、最初から後ろ向きで滑り始めたりする子どもたちもいます。工夫

ひとつで楽しみ方がどんどん広がります。

特別な用具がなくても、自分のからだ一つで遊ぶこともできます。

圧雪されていない場所でも、何度かおしり等で滑ることでオリジナルのコース(雪の滑り台)が完成します。

また、肥料袋を使うと、スピードが出てより爽快感を味わうことができます。

おしりで滑るときは、雪に足がひっかからないように、少しかかとを上げて滑ることがポイントです。

注意事項

・そりコースは必ず引率の先生が試走しましょう。

・深雪たんけん等の途中で、そりコース以外を滑らせるときも、

安全確認をしっかり行いましょう。

・下に友だちがいないことを確認してから滑りましょう。

幼児向け活動プログラム WHITE SEASON(12月~3月)

さあ、自然体験を始めましょう。始めましょう。

幼児期の教育は人格形成の基礎を培う重要な時期です。この時期にこそ、豊かな自然環境の中で、幼児の興味に即した主体的な活動ができる環境を保証してあげることが大切です。その環境が自然の家にはあります。深い雪の中で、転がったり滑ったり、ウサギの足跡やフンを見つけたりして楽しんでほしいと思います。

独立行政法人国立青少年教育振興機構

国立妙高青少年自然の家〒949-2235 新潟県妙高市関山6323-2TEL 0255-82-4321 / FAX 0255-82-4325URL http://myoko.niye.go.jp/

いろいろな滑り方で楽しみましょう

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ねらい

・友だちと協力したり、相談したり

することをとおして、協調性や自己

調整力の素地を養う。

・雪を使った造形活動をとおして、

創造する楽しさを体験する。

服装・準備 スキーウエア・帽子・手袋・長靴

スコップやポリバケツなどは貸出しが可能です。

キャンドルはご持参ください。

注意事項 先のとがった道具を使うときは注意しましょう。

キャンドルでは、火の取り扱いに注意しましょう。

フィールド 自然の家周辺 (こぐま広場・つどいの広場・ペガスス広場・ふたご広場

など)

活動によって得られたこと 造形をとおして、想像力を高めたり、イメージを具体化させるために工夫しようとしたりす

る力を高めます。また、友だちとの共同作業は、友だちの気持ちも考えなくてはならないとい

う“協調性”や自分の気持ちや行動をコントロールする“調整力”の素地を養います。

援助のあり方

子どもなりの設計図を作成し、

活動の見通しをもたせたり、制作

物の共通理解を図ったりしましょ

う。

援助のあり方

役割を分担したり、途中で相談

したりなど、子どもの思いを実現

させるための援助を行いましょう。

援助のあり方

完成した作品をみんなで鑑賞し

たり、お互いの作品のよさを認め

合ったりするとよいでしょう。

「かまくらも作りたいね」「こ

こには大きな滑り台だな」相談

をする中で、子どもの好奇心や

期待感がどんどん膨らみます。

ときには友だちとぶつかり合

いながら、自分たちの思いを形

にしていきます。意見のぶつけ

あいも大事な勉強になります。

辺りが暗くなったら、雪像や

かまくらの中にキャンドルを灯

します。そこには感動的で幻想

的な世界が広がります。

雪の設計図づくり

仲間との合意形成

雪のキャンドル

活動によって得られたこと

3mを超える雪は子どもたちにとって非日常であり、その環境での“遊び”が、

子どもの自然に対する好奇心や想像力、探求心を膨らませます。

援助のあり方

安全に注意しながら子どものが

んばりを見守りましょう。良い登り方

を紹介するのもよいでしょう。

ねらい

・全身を使って“雪”の中で遊ぶこ

とをとおして、冬の自然体験活動へ

の興味・関心を高める。

・森での発見をとおして、気付く力

や探究する力を育む。

援助のあり方

動物の足跡やフンなどを見つけ、

感動や驚き、探求心を共有すること

で、自然に対する興味・関心を深め

ましょう。

援助のあり方

雪の冷たさや柔らかさを全身で

感じさせることで、その後の活動へ

の期待感を高めましょう。

援助のあり方

引率の先生方も一緒に遊ぶこと

で、子どもに安心感を与えたり、安

全確認になったりします。

服装・準備 スキーウエア・帽子・手袋・長靴と足カバー

自然物を入れるビニール袋があると便利です。

注意事項 雪の下の木の枝が跳ね上がることがあります。

木の周辺や沢の上は雪が解けやすくなっています。

フィールド 自然の家周辺の森 (スバルホール周辺・ナラの木広場~ありの巣広場・キャ

ンプセンター周辺など)

普段は手や足だけで感じて

いる“雪”を全身で感じること

で、子どもたちは大はしゃぎで

す。

坂をごろごろ転がったり、おしり

で滑ったり、下に向かってジャンプ

したり…。雪は子どもの遊び心をく

すぐり、遊び込むことができます。

冬の森には、いろいろな動物

の足跡がたくさん。運が良けれ

ば真っ白なウサギに出会える

こともあります。

3m を超える雪の中を、ひじ

やひざ、おなかも使って上手に

進んだり、登ったりします。子

どもにとっては大冒険です。

雪山の登り方

全身で感じる

冬の森の動物

遊び込み

雪の造形を楽しみましょう深雪の森で遊びましょう

Page 7: GREEN SEASON幼児向け活動プログラム「GREEN SEASON(5月~10月)」 発行日:平成27年3月20日 発 行:独立行政法人国立青少年教育振興機構 国立妙高青少年自然の家

ねらい

・友だちと協力したり、相談したり

することをとおして、協調性や自己

調整力の素地を養う。

・雪を使った造形活動をとおして、

創造する楽しさを体験する。

服装・準備 スキーウエア・帽子・手袋・長靴

スコップやポリバケツなどは貸出しが可能です。

キャンドルはご持参ください。

注意事項 先のとがった道具を使うときは注意しましょう。

キャンドルでは、火の取り扱いに注意しましょう。

フィールド 自然の家周辺 (こぐま広場・つどいの広場・ペガスス広場・ふたご広場

など)

活動によって得られたこと 造形をとおして、想像力を高めたり、イメージを具体化させるために工夫しようとしたりす

る力を高めます。また、友だちとの共同作業は、友だちの気持ちも考えなくてはならないとい

う“協調性”や自分の気持ちや行動をコントロールする“調整力”の素地を養います。

援助のあり方

子どもなりの設計図を作成し、

活動の見通しをもたせたり、制作

物の共通理解を図ったりしましょ

う。

援助のあり方

役割を分担したり、途中で相談

したりなど、子どもの思いを実現

させるための援助を行いましょう。

援助のあり方

完成した作品をみんなで鑑賞し

たり、お互いの作品のよさを認め

合ったりするとよいでしょう。

「かまくらも作りたいね」「こ

こには大きな滑り台だな」相談

をする中で、子どもの好奇心や

期待感がどんどん膨らみます。

ときには友だちとぶつかり合

いながら、自分たちの思いを形

にしていきます。意見のぶつけ

あいも大事な勉強になります。

辺りが暗くなったら、雪像や

かまくらの中にキャンドルを灯

します。そこには感動的で幻想

的な世界が広がります。

雪の設計図づくり

仲間との合意形成

雪のキャンドル

活動によって得られたこと

3mを超える雪は子どもたちにとって非日常であり、その環境での“遊び”が、

子どもの自然に対する好奇心や想像力、探求心を膨らませます。

援助のあり方

安全に注意しながら子どものが

んばりを見守りましょう。良い登り方

を紹介するのもよいでしょう。

ねらい

・全身を使って“雪”の中で遊ぶこ

とをとおして、冬の自然体験活動へ

の興味・関心を高める。

・森での発見をとおして、気付く力

や探究する力を育む。

援助のあり方

動物の足跡やフンなどを見つけ、

感動や驚き、探求心を共有すること

で、自然に対する興味・関心を深め

ましょう。

援助のあり方

雪の冷たさや柔らかさを全身で

感じさせることで、その後の活動へ

の期待感を高めましょう。

援助のあり方

引率の先生方も一緒に遊ぶこと

で、子どもに安心感を与えたり、安

全確認になったりします。

服装・準備 スキーウエア・帽子・手袋・長靴と足カバー

自然物を入れるビニール袋があると便利です。

注意事項 雪の下の木の枝が跳ね上がることがあります。

木の周辺や沢の上は雪が解けやすくなっています。

フィールド 自然の家周辺の森 (スバルホール周辺・ナラの木広場~ありの巣広場・キャ

ンプセンター周辺など)

普段は手や足だけで感じて

いる“雪”を全身で感じること

で、子どもたちは大はしゃぎで

す。

坂をごろごろ転がったり、おしり

で滑ったり、下に向かってジャンプ

したり…。雪は子どもの遊び心をく

すぐり、遊び込むことができます。

冬の森には、いろいろな動物

の足跡がたくさん。運が良けれ

ば真っ白なウサギに出会える

こともあります。

3m を超える雪の中を、ひじ

やひざ、おなかも使って上手に

進んだり、登ったりします。子

どもにとっては大冒険です。

雪山の登り方

全身で感じる

冬の森の動物

遊び込み

雪の造形を楽しみましょう深雪の森で遊びましょう

Page 8: GREEN SEASON幼児向け活動プログラム「GREEN SEASON(5月~10月)」 発行日:平成27年3月20日 発 行:独立行政法人国立青少年教育振興機構 国立妙高青少年自然の家

幼児向け活動プログラム「WHITE SEASON(12月~3月)」

発行日:平成27年3月20日

発 行:独立行政法人国立青少年教育振興機構

国立妙高青少年自然の家 執 筆: 室井修一 中川知己 蟹江真耶

一人でも、友だちと一緒でも楽しむことができます。

そりは、まっすぐ滑り、全身で風を受けることで爽快感を味わうことができます。また、スノーチューブは、

横を向いたり、くるくる回ったりなど思わぬ動きをすることもあり、そりとは少し違ったおもしろさがありま

す。

そりやチューブをいくつか連結させたり、最初から後ろ向きで滑り始めたりする子どもたちもいます。工夫

ひとつで楽しみ方がどんどん広がります。

特別な用具がなくても、自分のからだ一つで遊ぶこともできます。

圧雪されていない場所でも、何度かおしり等で滑ることでオリジナルのコース(雪の滑り台)が完成します。

また、肥料袋を使うと、スピードが出てより爽快感を味わうことができます。

おしりで滑るときは、雪に足がひっかからないように、少しかかとを上げて滑ることがポイントです。

注意事項

・そりコースは必ず引率の先生が試走しましょう。

・深雪たんけん等の途中で、そりコース以外を滑らせるときも、

安全確認をしっかり行いましょう。

・下に友だちがいないことを確認してから滑りましょう。

幼児向け活動プログラム WHITE SEASON(12月~3月)

さあ、自然体験を始めましょう。始めましょう。

幼児期の教育は人格形成の基礎を培う重要な時期です。この時期にこそ、豊かな自然環境の中で、幼児の興味に即した主体的な活動ができる環境を保証してあげることが大切です。その環境が自然の家にはあります。深い雪の中で、転がったり滑ったり、ウサギの足跡やフンを見つけたりして楽しんでほしいと思います。

独立行政法人国立青少年教育振興機構

国立妙高青少年自然の家〒949-2235 新潟県妙高市関山6323-2TEL 0255-82-4321 / FAX 0255-82-4325URL http://myoko.niye.go.jp/

いろいろな滑り方で楽しみましょう