GAによる広告出稿最適化

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第5回TokyoWebMining発表資料

Transcript of GAによる広告出稿最適化

Page 1: GAによる広告出稿最適化

ST3ST3 . . 「遺伝的アルゴリズム(G「遺伝的アルゴリズム(GA:A: Genetic AlgorithmGenetic Algorithm )による広告)による広告

出稿準最適化」出稿準最適化」

2010年6月20日(日)橋本武彦

ID : takenotabi(Twitter:@takenotabi)

第5回 データマイニング +WEB 勉強会@東京 (Tokyo.Webmining#5)

Page 2: GAによる広告出稿最適化

自己紹介

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国分寺在住の35歳、既婚(無事、結婚4年目突入)

キャリア・エンジニア、研究員、リサーチャーを経て、五反田のベンチャーでアナリ

ストとして勤務  (無事、3年目突入)

・業務領域は、データ分析( Mining ) /最適化 /システム構築( Web )(データマイニング+WEB勉強会 @ 東京の趣旨と、とても近い気

が・・・)

興味があること構造方程式モデリング、シミュレーション、プロジェクトマネジメント /

コーチング、  ライフログ、クラウド(分散処理)、 etc

Page 3: GAによる広告出稿最適化

本日のテーマ

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遺伝的アルゴリズム(GA: Genetic Algorithm )による広告出稿準最適化

~メディアプランニング業務支援オプティマイザー(※)への

適用事例

※オプティマイザー(最適出稿予算配分システム)電通 “DiaLog”博報堂 “HAAP”

~クロスメディア、マス4媒体、交通、ネット、 etcブレインパッド “ L2Mixer”

~リスティングの ROI 最大化(数理計画法( 0-1 整数計画法))ロックオン  “アドエビス AutoBid”

~リスティングの T&D 組合せ最適化(GA)

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メディアプランニング業務について

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広告のお仕事を考えてみると。。。何らかの伝えたい”メッセージがあり、いつ、どこで、だれに、どうやって

伝えるか?

何を(メッセー

ジ)クリエイティブ

だれに ターゲット

いつ

どこで

どうやって

出稿日、出稿時間帯

出稿エリア

メディア、ビークル

メディアプランニン

グの

業務領域

Page 5: GAによる広告出稿最適化

メディアプランナーの悩み

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1,000万円の予算(制約)のキャンペーンを考える際に、どの雑誌に何回出稿する組合せが、一番、 GRP (閲読率の累積)が高くなるかを考える。(ナップザック問題)

雑誌名 間隔 出稿金額 閲読率an an・ 月刊 \ 300,000 10%ViVi 週刊 \ 500,000 20%J J 月刊 \ 400,000 15%Cancam 季刊 \ 600,000 25%

■ 雑誌情報(500誌)

・・

予算内に収まるすべての雑誌の組合せを考えれば良いのだが・・・

組合せ①: an ・ an3 回+ JJ2 回  ⇒ GRP 〇〇%組合せ②: JJ 2回+ViV i8 回  ⇒ GRP 〇〇%組合せ③: JJ 9回+ViV i1 回  ⇒ GRP 〇〇%・・・

各雑誌の出稿有無に限っても、2 ^500・・・。さらに、出稿回数も入るので、現実的にはほぼ計算不能!(組合せの爆発)

⇒何らかの解探索手法が必要

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遺伝的アルゴリズム(GA)とは?

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1975 年にミシガン大学のジョン・ H ・ホランド( John Henry Holland )によって提案された  近似解を探索するメタヒューリスティックアルゴリズム

ダーウィンの進化論がベース~環境に適応する優秀な個体が生き残り、進化

“選択”  > “交叉”  > “突然変異”を繰り返すことで、解を探索

最大の特徴は、”解空間構造が不明であり、決定的な優れた解法が発見されておらず、また、全探索が不可能と考えられるほど広大な解空間を持つ問題に有効”であること

ちなみに、タレント 菊川怜の卒論でも利用 ( 1999, 遺伝的アルゴリズムを適用したコンクリートの要求性能型の調合設計に関する

研究 , 菊川 怜)

Page 7: GAによる広告出稿最適化

GAのコーディングイメージ

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■染色体コーディングと、評価イメージ

個体1an an・ ViVi J J Cancam 出稿金額 GRP

出稿対象有無 0 1 1 0出稿回数 0 2 3 0

2個体an an・ ViVi J J Cancam 出稿金額 GRP

出稿対象有無 0 0 0 1出稿回数 0 0 0 6

3個体an an・ ViVi J J Cancam 出稿金額 GRP

出稿対象有無 1 1 1 0出稿回数 5 4 3 0

\ 4,000,000 600%

\ 1,000,000 250%

\ 2,000,000 300%

問題設定を、遺伝子イメージで事前にコーディング。この場合、出稿有無( 0/1 )と、出稿回数でコーディング。

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GAの処理の流れ

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■ 処理フロー・・・いずれも乱数処理

(突然変異)・・・局所解への陥りを防ぐ(交叉)・・・解探索

(選択)・・・適応度の高い個体を残す適応度比例戦略、トーナメント戦略、 etc

(初期)・・・乱数を用いて、ランダムに生成

(評価)・・・評価関数による適応度算出~予算内: GRP の高い順~予算外:予算との乖離が小さい順

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GAのまとめ(長所 /短所)

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○:長所・幅広い応用範囲を持っており、さまざまな問題に適応できる。・実用時間内に比較的優れた解を求めることができる。

~”解空間構造が不明であり、決定的な優れた解法が発見されておらず、また、

全探索が不可能と考えられるほど広大な解空間を持つ問題に有効”

× :短所・パラメータやコーディングに対する一般的な規範がない。

~要チューニング(大変)

※ 適用領域・配送計画( TSP 問題) ・・・コンビニなど・スケジューリング ・・・学校の時間割、ナースのスケジューリング、

etcetc