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IHE Technical Framework Supplement – Draft for Trial Implementation ______________________________________________________________________________ GMSIH, HL7 France H’, HL7 Netherland, IHE-J and JAHIS Integrating the Healthcare Enterprise IHE 臨床検査 テクニカルフレームワーク サプリメント 2005-2006 臨床検査の診療現場即時検査 Laboratory Point Of Care Testing (LPOCT) 2005 10 10 トライアル・インプリメンテーション用ドラフト版 2006 7 31 翻訳版) Copyright © 2005: GMSIH / HL7 France H’ / HL7 Germany /IHE-J / JAHIS / SFIL / IHE Italy

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IHE Technical Framework Supplement – Draft for Trial Implementation ______________________________________________________________________________

GMSIH, HL7 France H’, HL7 Netherland, IHE-J and JAHIS

Integrating the Healthcare Enterprise

IHE 臨床検査 テクニカルフレームワーク サプリメント 2005-2006

臨床検査の診療現場即時検査 Laboratory Point Of Care Testing

(LPOCT)

2005年 10月 10日

トライアル・インプリメンテーション用ドラフト版

(2006年 7月 31日 翻訳版)

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日本語版を読まれる方へ 日本語版公開時現在、このテクニカルフレームワークで扱うプロファイルと、現実に国内で行

われている POCTの間に相違を感じる諸氏がおられるかも知れない。そういう方々にも正しくこの LPOCT プロファイルを理解頂くためにこのページを加える。LPCOT プロファイルは操作を複雑化し迅速な医療を阻害するものでなく、安全で簡便な情報交換の手段を提供する目的

で公開される。 【LPOCTプロファイルの範囲】 IHE-Jテクニカルカルフレームワークで示す LPOCTプロファイルは、施設内外で行われる検査であって当該施設の臨床検査部門がその検査の実行に当たり監督指導するものを言う。特

に LPOCTプロファイルで対象とする機器については、当該施設の臨床検査部門が精度管理を実施する機器とする。本プロファイルでは、患者検体及び精度管理検体を含め機器からの測定

結果をシステム登録する流れを扱う。 【LPOCTプロファイルのアクター(表現される動作物)】 ・ 分析装置(或いはデータ入力装置)=「Device(Analyzer)」、「POCRG」と呼ぶ。 ・ データ収集装置=検査データを集め、装置上に表示し、LIS或いは HISへ送信する役割を行う。「結果参照者」、「POCDM」と呼ぶ。

・ Order Filler(以下 OF) 通常は LIS ・ Order Placer(以下 OP) 通常は HIS ・ Order Result Tracker(以下 ORT) 通常 HIS(若しくは LIS)の一部として検査の進捗、結果の提示を行う。

【LPOCTプロファイル適応のための条件】 ・ OFと POCDMは常に最新の患者情報を受け取っている。 ・ POCDMと POCRGは常に接続されているとは限らない。 ・ POCDMで受け取ったデータは技術的検証を行わずOFへ送られる。 ・ 事前にオーダが分析装置に送られるような場合、或いはオーダ番号を分析装置から一緒に

送ることが可能な場合はLDAプロファイルで扱う。

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・はじめに

インテグレーティングヘルスケアエンタープライズ( IHE, Integrating the Healthcare Enterprise)は、現代の医療機関を支える情報システムの統合を促進するための取り組みである。 その基本的な目標は、患者の治療において、診断に必要な全ての情報が、医療関係者に対し、正確か

つ有効であることを保証することである。 IHE 活動は統合を促進するためのプロセスおよび討議の場である。 具体的な臨床的目標を達成するために、確立されたメッセージ規格を実装するための技術的枠組み(framework)を定義する。 この枠組みを実施するための厳格なテストプロセスを含み、教育セッションを開催し、この枠組みの利点を提示し、業界およびユーザーによる導入を奨励するために医

療専門家の主要ミーティングにて公開する。

IHE 活動に使われている手法は、新しい統合標準を定義することではなく、統合された形のなかでそれぞれの母体から提供される既存のHL7、DICOM、IETFや、その他既存の標準規格の使用をサポートすることであり、必要に応じた選択肢を明確にすることである。標準規格の明確化あるいは拡張

が必要な場合は、IHEは HL7、DICOMなどいくつかの、関連する標準化団体に意見を照会する。 この活動は、多数の異なる地域の異なる医療団体により支援されている。北米での最初の支

援団体は、the American College of Cardiology (ACC)、the Healthcare Information and Management Systems Society (HIMSS)、the Radiological Society of North America (RSNA)である。IHE Canadaも組織された。IHE ヨーロッパ (IHE-EUR)は the European Association of Radiology (EAR)も含む大きな連合組織や European Congress of Radiologists (ECR)、the Coordination Committee of the Radiological and Electromedical Industries (COCIR)、Deutsche Röntgengesellschaft (DRG), the EuroPACS Association, Groupement pour la Modernisation du Système d'Information Hospitalier (GMSIH), Société Francaise de Radiologie (SFR), Società Italiana di Radiologia Medica (SIRM), the European Institute for health Records (EuroRec), he European Society of Cardiology (ESC)等により支援されている。日本においては JIRA、JAHIS、JRS、JSRT、JAMI等関連団体の協力の下に経済産業省、厚生労働省、MEDIS-DCにより支援されている。これ以外の医療専門家の機関も教義や地域を越えて IHEの拡張に参加している。 医療情報の適切な運用と正しい患者治療を目指した統合化の目的の実現ために、様々なフレ

ームワーク(ITインフラ、循環器部門、臨床検査、放射線、など)は既存の標準規格の特別な履行方法を定義する。公開期間を設けた後に定期的に拡張され、認証と正誤表の収集を通し正

しく維持される。最新のテクニカルフレームワークはhttp://www.rsna.org/IHEまたは http://www.gmsih.fr/IHE から入手することが出来る。

IHEテクニカルフレームワークでは「アクター」と呼ばれる医療施設内の機能的な固まりを定義し、標準に基づいた「トランザクション」という同一の組み合わせの表現で相互通信を特

定する。テクニカルフレームワークはトランザクション本体を斬新により深く表現する。第1

部は IHEの機能要素上位部分の外観を提示し、専門的な臨床ニーズにより高度に適合する統合プロファイル(integration profile)と呼ばれる機能図に構造づけられたトランザクションを示す。第2部では各 IHE トランザクションの技術的な詳細を提示する。

この臨床検査テクニカルフレームワーク ver1.2.1の付録は 2005年 2月に提示されたように6月 15日から 7月 15日の間パブリックコメントとして申告される。

意見は「Public Comment Lab Supplement 」を用いて 2005年 7月 15日以前に以下のアドレスへ申し出る必要がある。

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[email protected] [email protected]

[email protected] [email protected]

IHE臨床検査技術委員会はこれらの意見を検討し、2005年 11月に試験実施版を発行するであろう。 文章製作者 代表編集者: François Macary – GWI (Agfa Healthcare IT) 最終更新: June 15, 2005 序章 臨床検査の臨床現場即時検査(LPOCT)は IHE 臨床検査テクニカルフレームワークに新たに追加された統合プロファイルである。このプロファイルと関連し、臨床検査テクニカルフレ

ームワーク第2部に3つの新しいトランザクションが追加される。 この文章で使用される略語: • CLSI: Clinical and Laboratory Standards Institute • DML: Device Message Layer from standard POCT1-A • LIS: 臨床検査情報システム。このシステムは通常 IHE臨床検査テクニカルフレームワークではアクター「実施者」となる。 • LPOCT: 臨床検査診療現場即時検査統合プロファイル • Order Filler: IHE臨床検査テクニカルフレームワークのアクターでPOCT1-A標準では「検査結果受領者」と呼ばれる。 • ORI: POCT1-A 標準に記載される検査結果参照者と検査結果受領者の間の検査結果報告に関するインターフェース。 • POCDM: Point Of Care Data Manager:LPOCT プロファイルのアクターの一つで、POCT1-A標準では検査結果参照者と呼ぶ。 • POCRG: Point Of Care Result Generator:LPOCT プロファイルのアクターの一つで、 POCT1-A標準では機器と呼ぶ。 • POCT: Point Of Care Testing 診療現場即時検査 • POCT1-A: Point Of Care Connectivity approved standard published by CLSIにより発行される診療現場即時検査の認可された標準。 • QC: Quality Control. More generally: Non-patient results.精度管理一般的には非患者結果 公開事項 IHE臨床検査部門に由来する LPOCTプロファイルは、CLSIの POCT1-A標準を使用している。LPOCT プロファイルは元となった POCT1-A とは、使用上においていくつかの点で異なっている。異なる部分については文章の中で黄色で強調されている。そして、パブリックコ

メントの期間中に解決されていなければならない。この解決のためには CLSI からの意見は特に期待されている。

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限定事項 最小限度の機構的な要求 LPOCTプロファイルにおいては Point Of Care Data Manager(POCDM)と Order Fillerは最新の患者の所属情報と来院情報を提供されている事と仮定する。Order Fillerは臨床検査テクニカルフレームワークに記述されている臨床検査スケジュール済みワークフロー(LSWF)と関連することでこの目的を果たす。POCDM は LSWF に示される ADT トランザクション、或いは ITインフラストラクチャーテクニカルフレームワークに示される PDQまたは PAMトランザクションを使用する。 LPOCTの過程における結果管理 診療現場即時検査から得られる結果はすぐに治療提供者や診療スタッフに利用され、POCTプロファイルは過去の診療現場即時検査結果の取り消しや修正を扱わない。POCT機器での同一検体での再検査は新しい検査結果とする。再検査は POCDMが最初の検査結果を棄却したり、Order Filler (LIS)へ検査結果が転送されなかった際に行われる。LISへアップロードされた検査結果は POCDMにおいて技術的な評価(人的或いは自動的に)をなされたものとする。 POCRG又は POCDMに提供される最低限の情報 可能であれば以下の情報がトランザクションの中で運ばれる: - 機器の識別 ID - 患者 ID - 病棟職員 ID - 依頼提供者 ID - 検体採取日時 - 試薬 Lot番号 - 検査日時 - 検査内容: 検査項目, 結果 (数字,記号または文字), 単位,異常値フラグ, 関連する警告やコメント

事前に入力されたオーダーと POCT検査結果との照合 Order Fillerは POCDMから診療現場即時検査結果を「既存のオーダとの照合」の指示とともに受け取った時、Order Fillerは自身のデータベースより同一患者、同一検体種、同一検査項目、同一日の近似した時間発行のオーダで検査結果を待ち受けしている既存の依頼を検索す

る。見つからない場合は新規でオーダを作成する。 プロファイルの要約 ある状況下では、臨床検査は直接診療現場の機器で行われたり、或いは病棟スタッフにてベ

ッドサイドで行われたり、時には在宅医療のように患者自身によって行われることがある。こ

の構造は病棟スタッフに一般的な検査項目のいくつかを検体の前処理無しに素早く提供できる

ことを示す。測定結果は診療提供者に臨床的判断のためにすぐに利用される。 北米やヨーロッパと言ったいくつかの地域では、この診療現場即時検査の過程はその施設内

の臨床検査室により管理されている。いくつかの病棟の POCT機器は常時或いは一時的に中央の Point Of Care Data Managerに接続されている。この中央システムは患者検体に関するものと精度管理検体に関する診療現場即時検査と検査結果を収集する。POCDMはすべての診療現場即時検査の過程を制御し、すべての検査結果を登録する。加えるならば、POCDMは患者

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の検査結果を診療現場即時検査過程における監督者の臨床検査室の LISに送り出す。 結果の迅速な適応と使用を除いて、診療現場即時検査結果は LIS内の臨床検査結果とまったく同様に保存される。 LPOCT統合プロファイルはこの POCT検査過程を補助するために策定された。このプロファイルは LISと POCDM 双方が最新の患者情報を提供されていると仮定する。

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Volume I – 統合プロファイル <この章では、この統合プロファイルに含まれる形式に結論づけられたテクニカルフレームワーク第1章に要求される変更点を記載する。> 語彙 これらの定義は volume 1の語彙の章に追加される。 CLSI: Clinical and Laboratory Standards Institute organization DML: Device Message Layer defined by the standard POCT1-A HL7: Health Level Seven consortium LCSD: Laboratory Code Set Distribution profile LDA: Laboratory Device Automation profile LIR: Laboratory Information Reconciliation profile LIS: Laboratory Information System LPOCT: Laboratory Point Of Care Testing profile LSWF: Laboratory Scheduled Work Flow profile MLLP: HL7 Minimal Lower Layer Protocol (see IHE Laboratory Technical Framework) ORI: Observation Reporting Interface defined by the standard POCT1-A PAM: Patient Administration Management Integration Profile in IT Infrastructure Technical Framework ITインフラストラクチャーテクニカルフレームワークの患者来院管理の統合プロファイル PDQ: Patient Demographics Query Integration Profile in IT Infrastructure Technical Framework IT インフラストラクチャーテクニカルフレームワークの患者属性クエリーの統合プロファイル POCDM: POCT検査結果管理アクター POCRG: POCT検査結果作成アクター POCT: 診療現場即時検査 QC: 精度管理

内部精度管理:既定の値に対する定められた管理検体で行われる精度管理。 外部精度管理:自施設の熟達度を管理するために定められた管理検体にて未知の測定

値をもって行う精度管理。外部精度管理の検体は多くの施設から寄せられる結果を管

理比較できる外部の機関から提供される。これは熟達度試験とも呼ばれる。 セクション番号の変更1-1.X <変更される各章/小章に対する章を含む> 1.4実在のアーキテクチャとの関係 この章の終わりに次の節を追加する。 LPOCTと LDAの重要な違い

分析行為が実施されることで臨床検査のワークフローが開始する場合、そして特別

な前後処理が存在しない場合、このワークフローの分析部分は LPOCTプロファイルの一部として扱われる。これ以外のすべての場合において、分析部分のワークフロー

は LDAプロファイルに含まれる。LDAプロファイルは、オーダによって開始される臨床検査ワークフローをサポートし、このオーダがオーダ依頼者レベルで作成された

のか、またはオーダ実施者レベルなのかは問わず、また分析装置がある場所(臨床現

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場か或いは検査室)も問わない。 1.6 を 1.7に変更 1.7 を 1.8に変更 1.8 を 1.9に変更 1.6 定期的変更履歴 以下の文章を 1.6章の最後に追加する。 • 診療現場または患者のベッドサイドで行われる臨床検査の統合プロファイルとして LPOCTプロファイルを加える。 1.8 著作権について 以下の著作権文書を加える IHE は POCT1-A 標準から表や図を複製することを CLSI により許可されている。本書のPOCT1-A の表や図は CLSI が有する著作権により保護されているため、無断複写、転載を禁じる。 IHEは本書の一部分、あるいは全体の複写にあたり、CLSI に許可を与える。 2.1 適用範囲 この章の最後の文章を削除し、次の文章を追加する。 コードセットと複数のアクターによって共有されている関連ルールのやりとりは、この統合プロファイルの

適用範囲を超えている。 しかし、必要ならアクターは共通のコードセットを使用すると仮定する。 コードセットのやり取りと複数のアクターによって共有されている関連ルールは、このテクニ

カルフレームワークの適用範囲内にあり、そのプロファイルの一つ(LCSD)によって適応される。もう一つの LPOCTプロファイルは診療現場や患者のベッドサイドで病棟スタッフによって行われる臨床検査、或いは在宅看護のような患者自身にて行われる臨床検査に適応される。 2.2 臨床検査の専門性 表の前の文章を削除し、つぎの文章を加える。 全てのラボラトリの専門的な検査業務が現在のフレームワークで網羅されているとは限らない: 2003-2004 年度(cycle)は患者そのものではなく、患者から採取した検体について検査を行う専門領域のワークフローを網羅する。 下表は、HL7 v2.5の表0074“臨床診断部門ID(Diagnostic Service Section ID)”からの抜粋であるが、IHE 臨床検査テクニカルフレームワークの 2003-2004年度で取り組む検査部門の専門的な検査業務を示す。 他の専門性については今後のIHE活動にて追加予定。 臨床検査テクニカルフレームワークは患者自身に対して行われる検査よりもむしろ、患者から

採取された検体に対する体外検査の部門に対して適応される。 下表は、HL7 v2.5の表 0074“臨床診断部門 ID(Diagnostic Service Section ID)”からの抜粋であるが、Order Fillerと言う役割のもと、IHEテクニカルフレームワークに関連する臨床検査の専門部門を示す。これ以外の部門に対しては将来の IHEサイクルにおいて追加されることと思う。 この表に示されない部門は Order Fillerの役割の元では表現されないと思われる。しかし、この内のいくつかは Order Placerの役割の元にフレームワークに盛り込まれることができる。免

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疫血液学検査依頼の輸血部門の場合である。 2.3統合プロファイルの概要 この章の次の文章を以下の文章と置き換え、表を加える。 臨床検査テクニカルフレームワークは以下の統合プロファイルを含む。 ・ LSWF:認識された患者に対する依頼を満たすための検査を臨床検査室において実施するためのワークフローを扱う。

・ LDA:検査過程におけるオートメーションマネージャーと検査機器群との間のワークフローを扱う。

・ LPOCT:診療現場、或いは患者のベッドサイドで病棟スタッフ等により実施される臨床検査のためのワークフローを扱う。

・ LIR:未登録や誤登録の患者、或いはオーダそのものが発行されていない患者に対する検査室にて実施される検査に関連するワークフローを扱う。

・ LCSD:臨床検査部門でコードセット(バッテリコード、項目コード、検査コード)を所有するシステムに、コードセットを他のシステムから送るための方法を提供する。

Table 2.3: 統合プロファイルの関係 Integration Profile Depends on Comment Laboratory Scheduled Workflow(LSWF)

none

Laboratory Information Reconciliation(LIR)

Laboratory Scheduled Workflow Laboratory Device Automation

検査結果とオーダおよび患者との整合

は、LSWF と LDA に定義されているトランザクションを必要とする。

Laboratory Code Set Distribution(LCSD)

none

Laboratory Device Automation(LDA)

Laboratory Scheduled Workflow

Laboratory Point Of Care Testing(LPOCT)

Laboratory Scheduled Workflow

LPOCTにて Order Fillerとされるアクターは LSWF におけるアクターOrder Filler で あ る 。 ア ク タ ーPOCDM は PDQ プロファイルのアクターPDCまたは PAMプロファイルのアクターPECに分類される。この2つのプロファイルは IT インフラストラクチャーテクニカルフレームワークに

て定義される。 2.4 臨床検査テクニカルフレームワークにおけるアクター 2.4章の最後に定義される一覧に次のアクターを追加する。 Point Of Care Result Generator (POCRG): LPOCT プロファイルにて使用されるこのアクターは自動測定、手入力、計算項目などで結果を生成する装置を示す。そして、関連する患者、精度管理検体 ID、検査を実施した操作者、オーダの指示者、所属病棟を認証する。さらに POCRGはこれらの情報を POCDMへ送信する。

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Point Of Care Data Manager (POCDM): LPOCT プロファイルにて使用されるこのアクターは POCRG からの結果やその結果の中央化の管理を行う付加物である。POCDMは POCRGからのどんな通信によっても対応可能なように準備している。POCDM は POCRG から POCT 検査結果を受け取る。そして、これらの検査結果を前後関係で整理し、保存し、Order Fillerへ転送する。POCDMは結果の技術的再見(技術的検証)を補助する。患者情報や来院情報を最新化のアクセスを行うために、POCDMアクターとなる付加物は PDQプロファイルや PAMプロファイルでの PDCアクターの機能も果たすであろう。 POCDMは POCRGの結果の流れを制御するという特徴を持つ。各 POCRGの精度管理結果を保存し、すべての POCGRアクターの精度管理を監督する。認可されたスタッフは POCDMのアプリケーションと関係する POCRG結果の設定を行う。 Order Fillerの定義に次の文章を補足する。 LPOCTプロファイルでは Order Fillerアクターは POCDMから POCT検査結果を受け取る。そして、オーダとの照合を行ったり、時にはオーダを発行してオーダとともに保存する。これ

らの POCTオーダもまた臨床的検証を受けるが、すでに医療スタッフの治療判断に利用されているために、精度保証と責任の目的でのみ記録される。臨床的検証のプロセスは、これらの結

果が LSWFの LAB-3トランザクションを使用してOrder Result Trackerへ送信されるきっかけとなる。POCTオーダは LAB-1或いは LAB-2トランザクションによって「Placer由来」のオーダと関連する。

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5 LPOCT統合プロファイル

5.1 LPOCTの要約 ある状況下では、臨床検査は直接診療現場の機器で行われたり、或いは病棟スタッフにてベ

ッドサイドで行われたり、時には在宅医療のように患者自身によって行われることがある。こ

の仕組みは、病棟スタッフに一般的な検査項目のいくつかを前処理無しに素早く提供できるこ

とを示す。得られた検査結果は臨床的判断のためにすぐに利用される。

病棟にあるPOCT機器は常時或いは一時的な接続を使用し、検査結果を中央のPOCDMへ送信する。

このプロファイルは、主にPOCTが施設内の臨床検査室により監督される施設に対して適応する。この監督にはPOCT結果の臨床的検証、内部及び外部精度管理サーベランス、試薬の補充、病棟スタッフに対する正しい検査のための教育が含まれる。これらの(検査室指導の)施設で

は臨床検査の専門家はPOCDMのアプリケーションで精度管理結果を調査する。

このプロファイルはまた、病棟の医療スタッフの責任においてPOCT機器を用いたPOCTが行われている施設をサポートすることができ、この過程には検査室は含まれない。これらの施設

は検査室主導でない施設と呼ばれる(このプロファイルのサブセットがこれらの施設に同様に

適応できるであろう)。

検査室主導を満たすためには、POCDMはPOCTの過程を監督する臨床検査室のOrder Fillerアプリケーションに対して患者POCT検査結果を転送可能でなければならない。 このLPOCTプロファイルによりカバーされるワークフローは、選ばれた施設に依存し、POCT機器が使用する接続の形式(常時又は一時的)に依存する。

LPOCTプロファイルはLSWFプロファイルにおいて定義されるOrder Filleアクターを使用する。そして、POCRGとPOCDMという2つの新しいアクターを導入する。

5.2 POCRGの例

• 新生児部門の赤ん坊の指先から採取した2滴ほどの毛細管血で可能な、血液ガス、電解質といった一般的な検査項目を測定可能な携帯型の分析装置

• 手術中に10分毎に行う血液ガスの測定を行うような、手術現場に導入される分析装置

• 集中治療室で患者のベッドサイドに常備される分析装置

• 在宅医療にかかる患者が実施する血糖測定装置

• 妊娠反応検査、HIV簡易検査(機器を使用しない検査)などを看護師が手入力する操作端末。

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5.3 LPOCTの適応 診療現場即時検査は医療スタッフに検査結果を速やかに提供することを可能にし、このこと

により有用性を増している。LPOCTは救急病棟や重症病棟において特に有用である。

検査は患者から採取されたそのままの検体にて即座に実施される。前処理(検体の処理、搬

送、同定)は必要でない。血液検体で検査を実施する場合、通常は検査室にて実施するよりも

少量でよい。患者から採取する血液を少量化することもLPOCTのもう一つの目的であり、新生児病棟や小児病棟で普通に利用されていることで説明される。

LPOCTは在宅医療の場においても有用である。検査は患者自身において行われ、検査結果は医療機関の中央POCDMへ送られる。

5.4 LPOCT統合プロファイルの範囲

• 医療機関の内部や医療機関の監督下で行われる在宅医療でのPOCT。

• 診療現場で行われる全ての臨床検査の部門。

• 患者自身に対して実施される検査ではなく、検体に対して行う体外検査。

• 大げさな前処理を必要としないで短時間で実施される検査。

• 患者のベッドサイドや診療現場で病棟スタッフにて実施される検査や、在宅医療で患者自身にて実施される検査。どちらの場合も医療機関は全てのPOCTの検査結果を中央システムに収集し記録する。

• POCT機器にて測定された結果、システムに手入力された結果、システムが計算した結果。

• 中央POCDMに常時或いは一時的に接続されるPOCT機器。

• 全てのPOCT過程の監督:この監督には精度管理サーベランス、試薬管理、操作者の認定、POCDMのデータの中央化が含まれる。

• このプロファイルは、全ての患者の結果をLISへ吸い上げることを踏まえて臨床検査室の責任の下に監督することを可能としている。

• 今のところPOCT機器の中央POCDMによる(リモート命令による)遠隔操作はこのプロファイルの範囲から除外される。

• 操作者の認証過程は今のところこのプロファイルの範囲から除外される。

• POCDMからLISへの精度管理結果の吸い上げについては今のところ範囲から除外される。

• Order FillerへPOCTの検査結果が到着した時、既にこれらの結果は診療現場の治療スタッフにて利用され、そしてPOCDMにより技術的な検証をされている。この2つの特徴によりLPOCTプロファイルでは検査結果の訂正と取り消しを扱わない。

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5.5 ユースケース

次の5つのユースケースが、このプロファイルのまとめの中で表現される様々な施設や状況

をカバーする。

5.5.1 検査結果の既存オーダとの照合と患者認証の確認

このユースケースはリアルタイムの患者認証の確認を含む。これにはPOCT機器(POCRG)とPOCDMの間が常時接続されている必要がある。

このシナリオは検査に先立ちOrder PlacerからPOCTのオーダが作成されている状況をカバーする。しかし、オーダ番号はPOCRGに入力されず、POCRGからPOCDMやOrder Fillerのどちらにも送信されない。Order Fillerはデータベースの中から既存のオーダと一致させなければならない。

Note1:オーダ番号がPOCT機器に入力されPOCDMとOrder Fillerへ送信されるケースは、IHE臨床検査テクニカルフレームワークではLSWFやLDAで示される通常の予定された臨床検査として考える。この場合、場所が離れたPOCT機器も臨床検査の分析装置としてとらえる。第1部1.4章の「実際の世界のアーキテクチャーとの関係」を参照。

シナリオの第1部

医師は患者に対するPOCTを指示する。このオーダは Order Placerにて入力されplacer order numberを割り当てられる。LSWFの一部としてOrder PlacerはOrder Fillerに対して新しいPOCTオーダを送信し、filler order numberを割り当て、POCT検査結果を待つ。

シナリオの第2部

このオーダを満たすために操作者(医師、看護師、患者)は患者検体をPOCRGアクターであるPOCT機器にかける。操作者は自身の認証、患者または来院の認証や検査に関する全ての情報を入力し操作を開始する。さらに、操作者はオーダを実行するために既にオーダが存在している

と言う指標も入力する。

シナリオの第3部

POCRGは、提供された全ての情報を検証し患者氏名を入手するために、この情報を(常時接続されている)POCDM に知らせる。POCT 機器に送られた患者氏名は操作者が正しい患者認証を入力したかどうか確認できるように表示される。患者が POCDMへ知らせられなかったり、その他のエラーの場合には操作者は施設の取り決めに従う。例えばシナリオの第4部のように

この情報が結果とともに転送されるために、操作者は患者認証の中に鍵を掛けることができる。

シナリオの第4部

POCT機器は検体に対して検査を行い、結果を出し、利用者に表示する。

POCRGは「照合すべき既存オーダ有り」との指標を添えて、検査結果を関連するデータとともにPOCDMに送る。

POCDMは独自の決まり(正常域、上下限値、精度管理結果と比較したり訂正したり…)に従って受け取った検査結果を検証し、受け入れ、保存し(結果を受け入れたことを)POCRGに知ら

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せる。POCRGはPOCDMから知らせを受け取ったことを表示する。POCDMは、エラーがあったり疑念のある結果を受け取った場合、結果を破棄し、拒絶することをPOCRGに知らせる。

結果を受け取ったら、患者の治療や診療のためにすぐに結果を知らせられるようにする。

シナリオの第5部―オーダとの照合

検査結果を受け取ってからPOCDMはOrder Fillerへ「照合すべき既存オーダ有り」という指標とともに結果を転送する。

Order Fillerは内部のデータベースから、同じ検査項目を含み同じオーダ作成システムからほぼ同時に入力された同一患者のPOCTオーダと照合することで既存のオーダを検索する。Order Fillerは受け取った検査結果をこのオーダに格納する。もしOrder Fillerがデータベースの中に既存のオーダと照合できなかった場合は、ユースケース5.5.2の様にOrder Fillerは新規でオーダを発行する。

Order Fillerはfiller order numberを受領応答メッセージの中で送ることにより検査結果の受け入れをPOCDMへ知らせる。

LSWFプロファイルの一部のように、Order Filler はPOCTオーダの結果が届いたことを(オーダステータスの変更で)Order Placerに知らせる。

シナリオの第6部:臨床的検証

あとになって、検査結果に対し臨床的検証が実施される。LSWFプロファイルではこのことがきっかけとなり結果がOrder Result Trackerへ送信され、「オーダの完了」の知らせがOrder Placerへ送信される。

5.5.2 患者認証の確認を伴うオーダされていない検査

このユースケースは患者認証の即時確認を含む。POCT機器(POCRG)とPOCDMの間が常時接続されている事が必要である。検査はオーダが作成される以前に実施される。オーダはPOCT検査結果がLISに到着することで自動的に作成される。

シナリオ第1部

操作者(医師、看護師)は検体をPOCRGアクターとなるPOCT機器にセットする。操作を開始し、患者認証や検査に関連する全ての情報など独自の認証を与える。

シナリオ第2部

ユースケース 5.5.1 第3部に同じ

シナリオ第3部

POCT機器は検体に対して検査を実施し、結果を出しユーザーに対し表示する。POCRGはPOCDMに対し検査結果を関連するデータとともに送る。 POCDMは独自の決まり(正常域、上下現値、精度管理結果と比較したり訂正したり…)に従って受け取った検査結果を検証し、受け入れ、保存し、POCRGに知らせる。POCRGはPOCDMから知らせを受け取ったことを表示する。POCDMはエラーがあったり疑念のある結果を受け取っ

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た場合、結果を破棄し、拒絶することをPOCRGに知らせる。

結果を受け取ったら、患者の治療や診療にすぐに結果を知らせられるようにする。

シナリオの第4部:臨床検査室による監督―オーダ作成

POCT検査結果を受け取ってから、POCDMはPOCT検査過程を監督する臨床検査室のOrder Fillerへ転送する。Order Fillerは正しい手順で作成された新しいfiller orderの中に受け取った結果を保存する。Order FillerはPOCDMへ割り当てられたfiller order numberを受領応答メッセージの中で送ることで検査結果の受け入れを知らせる。

LSWFプロファイルに含まれるように、Order FillerはLAB-2トランザクションを使用してOrder Placerからplacer order numberを取得する。このトランザクションの間に、Order PlacerはこのPOCT検査結果に対してplacer orderを作成し、結びついたplacer order number送り返す。 未確認の患者の場合は、患者同定はOrder Fillerの義務になるであろう。

シナリオの第5部:臨床的検証

Same as Part 6 of ユースケース 5.5.1の第6部と同じ

5.5.3 一時的に接続されるPOCRG―臨床検査室による監督―オーダの作成

このシナリオ5.5.2の変形はPOCT機器が一時的に医療機関内のネットワークに接続する場合である。この状況ではリアルタイムの患者認証無しのオフラインにて検査が実施される。

シナリオの第1部

操作者(医師、看護師)は検体をPOCRGアクターとなるPOCT機器にセットする。操作を開始し、患者認証や検査に関連する全ての情報など独自の認証を与える。

シナリオの第2部

POCRGは検体に対して検査を実施し、結果を出し、独自の決まり(正常範囲のような)で評価をし、表示し、記憶媒体に記録する。結果は患者の治療に利用できるように知らされる。

シナリオの第3部

あとになってPOCDMと接続された時にPOCRGは記憶媒体に蓄積された全てのPOCT結果を送信する。

POCDMは検査結果を受け取り、患者IDを含む情報を検証し、保存しPOCRGへ受領応答を知らせる。

POCRGはPOCDMから受け取った受領応答を表示する。

シナリオの第4部

ユースケース 5.5.2 と同じ

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5.5.4患者POCT検査結果の手入力―オーダの作成

いくつかのPOCT検査結果は、人の手により直接読み取られ、入力される(例 尿定性)。このシナリオは、POCT検査結果がPOCDMアクターであるシステムに直接手入力される際に適応される。この場合、中央POCTシステムはPOCDMアクターに分類されるPOCT検査結果の手入力に使用されるPOCRGアクターをサポートする。

シナリオ第1部

看護師はPOCDMとしても分類されるPOCRGにて自分自身を認証し、患者IDを入力する。

POCDMとしても分類されるPOCRGは患者IDを確認し、患者の全ての身元や来院情報を表示し、操作者が患者の身元を確認できるようにする。

操作者はPOCRGに検査結果を入力する。POCDMは取り決めに従い検査結果を制御し、拒絶したり、受け入れたり、受け入れた場合は保存する。

シナリオ第2,3部

シナリオ5.5.2と 5.5.3の第4,5部と同じ

5.5.5 POCRGの精度管理―POCDMとの一時的又は常時接続

シナリオ第1部

操作者は自分自身をPOCRGに認証し、精度管理検体のIDを入力(読み取り)することで操作を開始する。操作者は検体の性状、試薬のLot番号、するべき検査と言った必要な付加情報を入力する

シナリオ第2部

POCRGは精度管理検体に対し検査を実施し、結果を出す。 POCRGが常時接続されている場合、或いはPOCDMとの次の接続が確立した際、POCRGはすぐにPOCDMへ精度管理検査結果を送信する。

POCDMは検査結果を受け取り、取り決めに従い評価し、保存し、受領応答をPOCRGへ知らせる。

もし精度管理結果が評価を外れれば、POCDMとPOCRGはその結果を隠し、「精度管理失敗」の表示を行う。そして患者検体に対するこの機器での操作を阻止する。操作者は是正処置を行

い、再び精度管理検査を開始する。

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5.6 アクター/トランザクション

の患者検体に対す

る POCTの開始

Figure 5.6-1: LPOCT Profile: Actors/Transactions D図5.6-1はLPOCT統合プロファイルに直に含まれるアクターと、相互の関ンを示す。

Note2:表2.3「統合プロファイルの依存性」に提示されるように LPOCTプロファプロファイルにも含まれているものとしている。またPOCDMアクターはインフラストラクチャーTFにおけるPAMプロファイル或いはPDQプロフるものである。

表5.6-1の一覧はLPOCTプロファイルに直に含まれる各アクター間のトラこの統合プロファイルに対する意見を補助するために(「R」と表示されクションで実装を行う必要がある。「O」の表示のトランザクションはオの統合プロファイルで定義されたオプションの完全な一覧と、実装がサ

については、第1部 X.2章に一覧表示されている。 Table 5.6-1. LPOCT統合プロファイル-アクターとトランザクション

Note3:POCRGとPOCDMの間の「患者認証の確認」オプションをサポートするのLAB-30は必要。5.7章を参照。

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検査結果

作成

検査結果

受領

iagram 連するトランザクショ

イルはOrder FillerはLSWF患者データの更新を、ITァイルを使って提供され

ンザクションを示す。

た)必要なトランザ

プションである。こ

ポートされるかどうか

にトランザクション

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LAB-30: 常時接続されたPOCRGによる患者検体のPOCTの開始:自身のID、診療部門ID、オーダエントリシステムID、操作者ID、患者又は来院ID(精度管理ID)およびその他の検査を開始するのに関連した情報を含んだメッセージをPOCRGはPOCDMへ送信する。POCDMは操作者を認識し、患者認証を確認する。そして、POCDMはPOCRGへ返信をする。返信内容は「肯定的」なら患者情報を含むし、「否定的」なら拒絶する理由を含むであろう。 LAB-31: POCT検査結果の生成:POCRGはPOCDMへ検査結果を送信する。POCDMは検査結果の中身を検証し、保存し、その受領応答をPOCRGへ知らせる。 LAB-32: POCT検査結果の受領:POCDMは患者情報を盛り込んだ検査結果をOrder Fillerへ送る。Order Fillerは受領応答する。受領応答にはこの検査結果に帰属するfiller order numberが含まれている。 5.7 LPOCT統合プロファイルのオプション この統合プロファイルに使用されうるオプションは表5.7-1に該当するアクターにそって提示される。オプションが適応可能な際の依存性はノートに特記される。

Table 5.7-1 Laboratory Point Of Care Testing - Actors and Options

患者認証の確認:

このオプションはPOCRGアクターとして機能するPOCT機器と、POCDMアクターとして機能する中央POCDMとの間が常時接続されている必要がある。この状況では、検査の実施前にPOCT機器に正しい患者/来院IDが入力(或いは読み取り)されたことを保証した上で、POCRGとPOCDMは患者認証を確認するためにトランザクションLAB-30を使用する。

5.8 LPOCT統合プロファイルのプロセスフロー

この章で示すワークフロー図は5.5章の5つのユースケースを表現する。

この章のワークフロー図に対するコメント:

• IHE第1部に一本の矢印で示されるトランザクションは、双方向に対して複数のメッセージが盛り込まれていることがある。矢印は最初にメッセージを送り出すアクターから受け取るア

クターへ向かっている。トランザクションの時間の長さはアクターから下に引かれた破線の

中央におかれる長方形の長さでのみ表現される。

• LPOCTプロファイルに含まれるアクターは薄い黄色の矩形で表される。LSWFにのみ含まれるアクターは白い矩形で表される。

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• 各シナリオ内の時間順の部分は、図の右側にオレンジ色の長方形で表される。

• アクターOrder Filler、POCDM、Order Placer、Order Result Trackerは最新の患者属性情報を提供されると思われる。この患者データを配信するトランザクションは示されていない。

5.8.1 リアルタイムでの患者認証の確認-検査室による監督-既存のオーダ

このワークフロー図はユースケース 5.5.1 を表す。

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5.8.2 Unordered observations with patient identity checking 患者認証の確認を伴ったオーダの無い検査

このワークフロー図はユースケース 5.5.2 を表す。

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5.8.3 一時的に接続したPOCRG-検査室による監督-既存のオーダ

このワークフロー図はユースケース 5.5.3 を表す。

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5.8.4 POCT検査結果の手入力-既存のオーダ

このワークフロー図はユースケース 5.5.4 を表す。

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5.8.5 POCRGにおける精度管理-一時的或いは常時のPOCDMとの接続

このワークフロー図はユースケース 5.5.5 を表す。

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Volume 2 - Transactions IHE のトランザクション 1.1 使用された規約の選択理由 この章を以下の文章にてすべて置き換える:

LSWF、LCSD、LIRの統合プロファイルのための使用可能な標準規格はHL7 v2.3.1, v2.4, v2.5, v3.である。2003年に最初のLSWF統合プロファイルが公表されたときはHL7 v3は使用できなかった。これはHL7 V2.5が試料と容器の両方を扱える唯一な版であることに由来する。2005年の中ごろにLCSDとLIRの新しいプロファイルが公表されたときには、HL7 v3は臨床検査部門では適応しない標準規格であった。これはLCSDとLIRが、HL7の内もっとも最新の適応可能なバージョンであるv2.5を使用していたからである。 2005年においてLPOCTに適応可能な標準規格は2つ存在する。ASTMのE1394とCLSIのPOCT1-Aである。CLSI標準は「診療現場即時検査」に貢献し、この部門の最大の産物として診療現場分析装置と診療現場データマネージャーに最も適応可能なものとして表現されるのに対し、

ASTM標準はより臨床検査における検査機器とAutomation Managerとの接続性に由来している。加えて言えば、POCT1-AはPOCDMとOFの間でHL7 V2.5メッセージを使用する。この標準規格を選択することにより、IHE臨床検査委員会は多くの製品がLPOCTプロファイルを使用可能になるであろうと確信し、HL7 v2.5メッセージに完全に基づいたOF機能を適応した臨床検査情報システムの相互操作性に一元的な解釈を提供する。

LDAに対しては2005年に2つの適応可能な標準規格がある。ASTM:E1394と、いくつかの有益な新しい区分を含んだHL7 v2.5第13章「臨床検査自動化」である。ASTM:E1394は分析装置の接続に限定されるが、LDAプロファイルはすべての自動化装置の接続を網羅する。ゆえに、HL7 v2.5がこのプロファイルの標準規格として採用される。もうひとつのこの選択における利点として、アクターAMの機能を有したシステムに対する相互操作性に一元的な解釈を持つことである。

2005年の時点では、依然として臨床検査テクニカルフレームワークは放射線部門の"患者登録[RAD-1]"と"患者情報更新 [RAD-12]"の2つのトランザクションを使用している。この2つのトランザクションはHL7 V2.3.1を変更なしに使用して適応されているが、この文章の中には記載されていないため、読者には放射線テクニカルフレームワークvol2を参照してほしい。しかしながら、"患者情報更新 [RAD-12]"トランザクションはOFからAMへのLAB-4トランザクションの特別なきっかけとなる。(この文章の第7章を参照)RAD-1とRAD-12の2つのトランザクションはHL7 v2.5に基づいた新しいITインフラストラクチャーの“Patient Administration Management”プロファイルにより2006年に置き換えられるであろう。

ADT機能を持ったHISの適合遅れと、接続変換機能の補助のためだけの目的で、この変換機能はこの章に記載されたメッセージを必要とする。メッセージのXML変換はオプションであり上位のアクターが機能を補助したときに使用可能である。 2 表記規則 この章の最後に次の部分を追加する。 2.4 POCT1-A機器間電文層(DML)の実装上の注意 アクターPOCRG、POCDM間のトランザクションLAB-30とLAB-31は、POCT1-A基準-附則B

に定義される機器間電文層(DML)に依存する。このDMLメッセージではPOCRGは「機器」と呼

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ばれ、POCDMは「結果参照者」と呼ばれる。 すべてのDMLメッセージはXML形式に変換される。これらの電文の構文はDTD(Document

Type Definition)により定義される。 「機器」はアクセスポイントを経由し「結果参照者」と会話する。その「機器」はネットワー

クに一時的に接続される「機器」の一部であったり、或いは、「結果参照者(POCDM)」との間に通信接続を確立させたひとつ或いはそれ以上の「機器」とのデータを統合するサブシステ

ムである。

POCT1-Aからの抜き出し図

このIHE LPOCTプロファイルは「機器」と「アクセスポイント」の間の通信プロトコールを表現しないし、開発者にはこの層に関するPOCT1-A基準を参照し適応するよう薦める. このIHE LPOCTプロファイルは「機器(POCRG)」と「結果参照者(POCDM)」間のインターフェイス最上層であるDMLの使用法を示す。下層のプロトコールはIHEプロファイルでは表現されない。IHEではすべてのIHE臨床検査テクニカルフレームワークのプロファイルで使用されるMLLP通信プロトコールを機器アクセスポイントとPOCDMとの間で使用するように薦める。 2.4.1 DMLでのIHEの使用法 IHEプロファイルはDMLインターフェイスのオブジェクトと構成物の使用法を定義する。この使用法の決まりはHL7に定義されるものと同じである。(IHEテクニカルフレームワーク参照)

R: 必須:送信者には一般的 RE: 可能なら必須:もし信頼できる情報を有するならば送信者にはこの構成物は一般的で

ろう。 C: 条件付:この構成物の使用法はこのプロファイルに定義される条件に依存する O: オプション:この構成物の使用法はIHEプロファイルで特化されない。 X: 除外:IHEプロファイルでは扱わない。

2.4.2 交信とトピックス POCT1-Aの附則Bは2つの事柄を定義する: 交信 :決められた分析装置と結果参照者間のメッセージの流れは、開始と終了を含んで

いる。交信は「トピックス」の連続から作られる。 トピックス:交信に含まれるまとまったデータの塊(例えば検査結果や分析装置での事象)の

交換のためのメッセージの流れ。「トピックス」は「メッセージ」の連続で作ら

れる。 このIHE LPOCT プロファイルはLAB-30とLAB-31を使うトピックス「検査結果」のみを表現する。POCRG或いはPOCDMを実装したシステムは以下に列挙するPOCT1-A基準に従うトピックスのみを補助すると仮定する。

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よりよい理解のために「Hello」のトピックスの全体像もまたこの章において提供される。このIHE LPOCTプロファイルはPOCRGやPOCDMで使用される下層のプロトコール(搬送や装置のアクセスポイント)は表現しない。実装する者は、搬送プロトコールのためのPOCT1-A基準の薦めに従うものと仮定する。 2.4.2.1 LAB-31トランザクションのためのPOCT1-A「基本プロファイル」

LPOCT統合プロファイルにおけるLAB-31トランザクションを支援するために機器(POCRGアクター)と結果参照者(POCDMアクター)はPOCT1-A-附則B4.1章に記載されるように、少なくとも基本的プロファイルを補助しなくてはならない。この「基本プロファイル」は機器と

結果参照者を補助しなければならない最小の「トピックス」を特徴付ける。これらが「トピッ

クス」である: ・ Hello ・ 機器状態 ・ 検査結果 ・終了

Figure 25. エラーの無い基本プロファイルのフロー,POCT1-A附則B

POCRGが終了メッセージを送り、POCDMが受領応答を返信することでも、逆の流れの中で「終了」は実行されることができる。この終了はいつでも起こることができる。POCT1-A附則Bの4,1,11章を参照。

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2.4.2.2 LAB-30 と LAB-31を支援する連続モード このプロファイルにおける「患者認証の確認」オプション(例えばPOCRGとPOCDMの間のトランザクションLAB-30)を支援するために、「機器(POCRG)」と「結果参照者(POCDM)」はPOCT1-A附則B4.2章に定義されるように「連続モード」を支援しなければならない。この「連続モード」はそれらの機器を必要とし、結果参照者は以下のようなより完璧な「トッピクス」

の組み合わせを支援する。 ・ Hello ・ 機器状態 ・ 指示(少なくとも連続モードの開始指示を伴う) ・ 検査 ・ 活動の維持 ・終了

Figure 30. POCT1-A附則Bの典型的な連続モードにおけるメッセージの流れ

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2.4.3 DMLメッセージの特徴 2.4.3.1 表示法

DMLメッセージはXML形式に変換される。いずれのXMLドキュメントがそうであるように、DMLメッセージも階層的樹状構造を持つ。POCT1-A標準も次に示すこの階層構造の表現方法を使用する。

Figure 32. POCT1-A附則Bからのメッセージモデル例の抜粋

各要素はオブジェクトとして表現される。オブジェクトの基本は名称の一部として記載され

る。: . (0…1) – 0か1の場合 . (0…*) – 0かそれ以上の場合 . (1…*) – 1かそれ以上の場合 . 基本の記載の欠如は一つのことを示し、それは唯一つの場合である。 オブジェクトの構成要素はXML要素の付属要素である。 . 「+」を伴う付属要素は必須を意味する。 . 「-」を伴う付属要素はオプションを意味する。 . 「#」を伴う付属要素は可能な範囲での要求を意味する。(HL7/IHEの「RE」コードに該当するように適切なデータが存在しない場合空になるであろう)

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2.4.3.2 DMLメッセージのヘッダーオブジェクトの使用法 すべてのDMLメッセージはXMLの<HDR>要素に変換された必須のヘッダーオブジェクトから始まる。このIHEプロファイルでは以下オブジェクトの使用法を定義する。:

トピックス「Hello」メッセージ開始の例

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2.4.3.3 DMLのトピックス「Hello」 トピックス「Hello」は2つのメッセージを含んでいる。「Hello」メッセージは「機器(POCRG)」

から送られ、受領応答メッセージは「結果参照者(POCDM)」から送られる。機器は最初の交信として一度だけ「Hello」を送る。このメッセージは「機器」そのもの、能力、機器状態、単一のネットワークアドレスとポート番号で「アクセスポイント」を識別する。 . このメッセージの基本要素は <HEL.R01> . このメッセージのヘッダー要素は、いずれのメッセージでも同様だが <HDR> . 機器(POCRG)を表現する要素は <DEV> . 機器の能力を表現する要素は <DCP> . 機器の稼動状態を表現する要素は <DSP> . アクセスポイントを表現する要素は <AP>

Figure 42. 「Hello」メッセージモデルのPOCT1-A附則Bからの抜粋

POCT1-A附則Bからの「Hello」メッセージの例: <HEL.R01>

<HDR> <HDR.control_id V="10001"/> <HDR.version_id V="POCT1"/> <HDR.creation_dttm V="2001-11-01T16:30:00-08:00"/>

</HDR> <DEV>

<DEV.device_id V="0A-00-19-00-00-00-23-84"/> <DEV.vendor_id V="BCHMX"/> <DEV.model_id V="8000A"/> <DEV.serial_id V="42367C"/> <DEV.manufacturer_name V="Biochemtronix"/> <DEV.hw_version V="8000A-C"/> <DEV.sw_version V="2001-10-04"/> <DEV.device_name V="ICU-4 Glucose"/>

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<DCP> <DCP.application_timeout V="60"/>

</DCP> <DSC>

<DSC.connection_profile_cd V="SA"/> <DSC.topics_supported_cd V="DTV"/> <DSC.topics_supported_cd V="OP_LST"/> <DSC.directives_supported_cd V="SET_TIME"/> <DSC.directives_supported_cd V="LOCK"/> <DSC.directives_supported_cd V="UNLOCK"/> <DSC.max_message_sz V="800"/>

</DSC> </DEV> <AP>

<AP.ap_id V="00-10-9 -FF-FF-23-45-67"/> D<AP.port_nbr V="0"/>

</AP> </HEL.R01> 2.4.5 IHE LPOCTプロファイルにむけてのDMLのキーデータ形式 2.4.5.1 PN―個人名称 PNデータ形式は個人名称要素の交信に使用される。このデータ形式は次の内容を含む。 ・ 一文字の「V」属性は名前の画面表示の形に合わされたものを含む。 ・ 各内部要素は次に示す。

例: OPR.nameフィールドがどのようにXML要素において操作者「Dr. John Ebert」に変換されていくかを示す。 <OPR.name V="Dr. John Ebert">

<FAM V="Ebert"/> <GIV V="John"/> <PFX V="Dr."/> <SFX V="MD"/>

</OPR.name> 2.4.5.2 PQ―物理的量

PQデータ形式は測定単位と共に測定値の交信に使用される。このデータ形式の属性の使用方法は次の表に示す。属性「V」と「U」のどちらかの、或いは属性「空白」は特定される。 Table 72. PQ データ属性

フィールド 要否 使用法 V NO 値を表示するための長さを含む値(1) U NO 測定値の単位を示す値(2) NULL NO 表70からの値の1つを示す

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(1) 「V」属性の精度を示すために「Zero」を引き出すことが使用される。 (2) HL7v2.5仕様書に定義されるHL7単位コードセット「ISO+」は、PQ単位属性の初期値を包含する。この仕様書はISOの略語に抵触しない範囲で単一ケース単位(ISO2955-83)付加拡張のための略語を定義する。

次のXMLフラグメントは、機器がどのようにpCO2の値71.1mmHgを交信するかを示す。 <OBS.value V="71.1" U="mmHg"/>

次のXMLフラグメントは、患者の身長1.85mを交信するかを示す。 <PT.height V="1.85" U="m"/>

2.4.5.3 TS-測定の時間 このデータ形式は測定時間の交信に使用される。このデータ形式は一つ或いはこれら2つのうちの一つから選ぶべき属性を使用する。: ‘V’:測定時間を表現した文字列

YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.SSxOH:OM Where:

YYYY = 4桁の西暦 MM = 2桁の月 DD = 2桁の日付 HH = 24時間表記 MM =分 SS.SS =秒(十進法表記の追加は「.」で区切られる。) x =国際標準時より加算の場合は「+」、減算の場合は「-」。 OH =国際標準時間よりの差し引き時間 OM =国際標準時よりの差し引き分

‘NULL’:表70からの値の一つ 例:次のXMLは国際標準時より9時間進んだ東京地域の2005年6月1日午後5時9分10秒に行われた事を機器がどのように交信するかを示す。

<SVC.observation_dttm V="2005-06-01T17:09:10+09:00"/>

2.4.5.3 Table 70: 空白値のコード

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30 トランザクションLAB-30:患者検体のPOCTの開始 この章はPOCRGとPOCDMの間で使用されLPOCTプロファイルに使用されるIHEテクニカルフレームワークのLAB-30について述べる。 30.1 範囲 このトランザクションは、オプション「患者認証の確認」とともにLPOCTプロファイルにて使用され、アクターPOCRGとPOCDMは相互に常時接続されていると仮定する。POCT機器はしばしば読み取りやタイピングといったそれぞれのユーザーインターフェースに従った患者(或

いは来訪者)認証を伴って動作する。このトランザクションの目的は、リアルタイムの患者/来訪者認証を制御することであり、誤入力の危険性を回避することである。 このトランザクションは、病棟のPOCRGにて患者検体に対して新しい診療現場即時検査がまさに実施されようとしている事をPOCDMへ知らせるものである。POCRGは患者/来訪者認証を含んだ検査に関連する適切な情報を配信する。POCDMは受け取った情報をチェックし、特に患者/来訪者認証がこの病棟に関連するか評価する。そして、患者名称かテキスト形式のエラー(例えば「不明患者」)のどちらかの記載含む受領応答を返信する。POCRGは受領応答で受け取った記載を表示し、操作者に対し正しい患者を扱っているかどうかチェックすることを可能とす

る。 30. 2 ユースケースの役割

Actor: POCRG 役割:POCDMへこの診療現場即時検査にかかわるすべての適切な情報を提供し、新しい一連の

検査が開始されることを知らせる。受領応答の患者認証を待ち、ユーザーインターフェー

ス上に認証を表示する。 Actor: POCDM 役割:受け取った情報で診療現場即時検査に関連するものをチェックし、受け取った患者認証

にかかわる患者情報を検索し、POCRGへ受領応答を送り返す。受領応答は患者氏名もしくはエラー(例えば「この機器では不可能な検査」)を運ぶ。

30.3 参考標準 POCT1-A:分析装置メッセージ層(DML)はPOCT1-A標準の附則Bに定義される。POCT1-A標準

ではIHEのPOCRGアクターは「機器」と呼ばれ、POCDMアクターは「結果参照者」と呼ばれる。このトランザクションLAB-30はPOCT1-A標準―附則Bに定義される連続モードで使用される。この連続モードはLAB-30を使用するのに不可欠であるPOCRGとPOCDMが常時接続が行われているならば有用である。

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30.4 相互関連図

30.4.1患者認証の確認

POCT1-A標準は一般にはリアルタイムな患者認証の確認の相互作用を表現しない。IHEプロファイルのLAB-30はPOCT1-A標準―附則Bの「患者関連検査メッセージ」OBS.R01を最初のメッセージとして使用するだろう。サービスオブジェクトの状態は「INI」(「診療現場即時検査の開始」として)になるだろうし、このメッセージには結果は作成されない。この「INI」はPOCT1-Aに定義されるサービス状態の表に対しIHEにより加えられる。 POCDMからPOCRGへ送られる受領応答ACK.R01は、受領応答に関連した記載として、受領応答オブジェクトのノートテキストフィールドに患者氏名を含めて送るであろう。 POCT1-AのDML連続モードの「検査」トピックスの2つのメッセージが変換される。 30.5 トリガーイベント 操作者(医療提供者か患者)はPOCT機器(患者認証確認オプションをサポートするPOCRGアクター)に患者検体をセットし、操作者IDや患者IDを含んだ適切な情報を入力する。これがトランザクションLAB-30のきっかけとなる:「患者検体のPOCTの開始」 30.6 メッセージの語彙 30.6.1 患者検体のPOCTの開始 – メッセージ OBS.R01, status_cd = ‘INI’ 次の表はトランザクションLAB-30におけるOBS.R01メッセージの使用法を示す。これは

POCT1-A附則Bの形式を反映する。

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30.6.1.1 サービスオブジェクトの使用法 このオブジェクトの一つそして唯一の出来事がトランザクションLAB-30の文脈の中に現れなければならない。

Table 48 of POCT1-A: Service Status code Field Values

最後の「INI」はこのトランザクションLAB-30のためだけにLPOCT IHEプロファイルにより加えられた。 30.6.1.2 患者オブジェクトの使用法 このオブジェクトの一つそして唯一の出来事がトランザクションLAB-30の文脈の中に現れなければならない。

30.6.1.3 操作者オブジェクトの使用法 このオブジェクトの一つそして唯一の出来事がトランザクションLAB-30の文脈の中に現れなければならない。

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30.6.1.4 依頼オブジェクトの使用法 このオブジェクトのまったく無いか一つの出来事がトランザクションLAB-30の文脈の中に現れなければならない。

30.6.1.5検体オブジェクトの使用法 このオブジェクトのまったく無いか一つの出来事がトランザクションLAB-30の文脈の中に現れなければならない。

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30.6.1.6 OBS.R01メッセージの例:患者検体のPOCTの開始

この例では操作者「Nancy=Nursery」は施設ID「888888」の患者の検体について血液ガス検査を開始しようとした。機器は国際標準時より1時間進んだ地域のパレルモにある病院にある。 30.6.2 患者氏名の受領応答―ACK.R01メッセージ 下表はPOCT1-A附則 Bからの抜粋である。

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30.6.2.1ヘッダーオブジェクトの使用法

30.6.2.2 認証オブジェクトの使用法

「note txt」フィールドに対する状態の記述: もしPOCDMが実在する患者と照合した場合、そしてOBS.R01メッセージとして受け取った情報が患者と一致していて、この操作者によるこの機器でのこの患者に対する検査が管理されてい

るということが制御されているならば、POCDMは肯定的受領応答(type_cd = “AA”, error_detail_cd = “0”)を返信する。この場合、「note txt」はどんな表示装置に由来する文字形式も使用できる患者氏名を要求し値付けする。 患者「Jeanne=DUPONT」に対する肯定的受領応答の例:

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もしPOCDMがOBS.R01メッセージから受け取った患者認証での患者照合に失敗した場合、否定的受領応答(type_cd = “AA”, error_detail_cd = “202”)を送り返し、「note txt」フィールドはエラーの状態を説明するテキストを含む。

否定的受領応答の例:

30.7 期待される動作 「患者検体に対するPOCTの開始」メッセージを受け取った時、POCDMは患者IDを使って患者を検索しなければならない。そして、検査に関連した情報をチェックしなければな

らない。その後POCDMは受領応答メッセージを作りPOCRGへ送る。 「患者属性の受領応答」メッセージを受け取ったとき、POCRGは操作者がこの属性を評価できるようにできるだけ多くの患者属性を表示しなければならない。 31 トランザクションLAB-31:検査項目セットの作成 この章はLPOCTプロファイルに使用されるPOCRGとPOCDM間のIHEテクニカルフレームワークのLAB-31を表現する。 31.1 範囲 このトランザクションはLPOCTプロファイルの中で必要とされる。

POCRGはPOCDMへ検査結果を送る。POCDMはこの検査結果の中身をチェックする。もし受け入れ可能であればPOCDMは結果をため、そしてPOCRGへ受領応答を送信する。そうでなければPOCDMは結果を棄却し、使用者に表示できるようにPOCRGへ否定的受領応答を送り返す。 検査項目のセットは患者検体もしくはQC検体について行われるであろう。

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31. 2 ユースケースの役割

Actor: POCRG 役割:POCDMへ患者検体もしくはQC検体から得られた新規の検査結果を送る。この検査結果

の受領応答を待つ。 Actor: POCDM 役割:この検査結果と一緒に受け取った情報をチェックし、独自の動作規則にしたがって結果

を制御し、受け入れるか、棄却するか、受け入れた結果を保存するかし、POCRGに対し受領応答をする。

31.3 参照標準 POCT1-A:分析装置メッセージ層(DML)はPOCT1-A標準の附則Bに定義される このLPOCTプロファイルはPOCT1-Aのメッセージプロトコール(DML)の上位層を描

写する。IHEにおけるPOCRGアクターはPOCT1-Aでは「機器」と呼ばれる。IHEでのPOCDMアクターはPOCT1-Aでは「結果参照者」と呼ばれる。このトランザクションLAB-31はPOCT1-A標準の附則Bの4.1章に定義される「基本プロファイル」に使用されることができるか、同一の4.2章に定義される「連続モード」で使用される。

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31.4 相互関連図

31.4.1 LAB-31 上図の「患者関連の検査結果」メッセージはPOCT1-A附則B6.10章に定義される結果メッセージOBS.R01を使用する。「QC関連の検査結果」メッセージはPOCT1-Aの同一の章に定義される結果メッセージOBS.R02を使用する。 31.5トリガーイベント . 「患者関連の検査結果」メッセージはアクターPOCRGにて行われる新規患者の検査結果がきっかけとなる。 . 「QC関連の検査結果」メッセージはアクターPOCRGにて行われる新規患者以外の検査結果(内部または外部の精度管理、校正)がきっかけとなる。

POCT-Aの「連続モード」を使用する時、上記イベントはすぐに結果メッセージのきっかけとなる。 POCT-Aの「基本プロファイル」を使用する時、結果メッセージの送信はこれらの重要な状況が必要である。

. POCRGとPOCDM間の交信の確立(トピックス Hello)

. POCRGアクターの「機器状態」メッセージの送信とPOCDMによるメッセージの受領応答(トピックス 機器状態) . POCDMからPOCRGへの「検査結果の要求」メッセージの送信(交信が連続状態で無い場合)

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31.6 メッセージの語彙I <電文形式、属性、などのIHEの特別な説明に含まれるトランザクションの意味の詳細な表現> 31.6.1 OBS.R01メッセージ:患者関連検査結果 下記の図はPOCT1-A-附則Bから引用された。

Figure 44. POCT1-A附則Bの患者関連観察メッセージのモデル

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31.6.1.1 サービスオブジェクトの使用法

Table 48 of POCT1-A: Service Status code Field Values

Table 49 of POCT1-A: Service Reason Code Field Values

31.6.1.2 患者属性の使用法 患者毎のサービスの一つそして唯一の事象:

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31.6.1.3 検査結果オブジェクトの使用法 患者ごとの一つ或いはそれ以上の検査結果の事象:

value, qualitative_value and interpretation_cdに表現される状態:

どの検査結果オブジェクトもすぐにvalue,或いはqualitative_valueフィールドのどちらかに含まれなければならない。interpretation_cdフィールドは量的或いは質的値についての追加情報を提供することに使用されるであろう。

31.6.1.4検査結果オブジェクトに関連したノートオブジェクトの使用法 このオブジェクトの0または1つのオブジェクトが検査結果につづいて現れる。ノートは検査結果に関連したコメントである。

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31.6.1.5 操作者オブジェクトの使用法 一つそして唯一の事象

31.6.1.6 依頼オブジェクトの使用法 一つそして唯一の事象

31.6.1.7 検体オブジェクトの使用法 0または一つの事象

31.6.1.8 試薬オブジェクトの使用法 0または一つの事象

31.6.1.9 ノートオブジェクトの使用法 このオブジェクトの0またはそれ以上の事象がサービスオブジェクトに続いて現れる。ノートはサービスに関連するコメントである(例えば 一連の検査結果 )。

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31.6.1.10 患者検査結果メッセージの例

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31.6.2 OBS.R02 メッセージ:QCに関連した検査結果 下図はPOCT1-A附則Bからの引用である。

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31.6.2.1 サービスオブジェクトの使用法

31.6.2.2 精度管理/校正オブジェクトの使用法: 精度管理/校正オブジェクトの1つのそして唯一の事象:

31.6.2.3 検査結果オブジェクトの使用法 精度管理/校正に続く少なくとも一つの検査結果の事象:

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value, qualitative_value and interpretation_cdフィールドに表現される状態:前述6.1.3章と同様 31.6.2.4 検査結果オブジェクトに関連したノートオブジェクト このオブジェクトに関連する0または1つの事象は検査結果に引き続き現れる。ノートは結果に関連するコメントである。

31.6.2.5 操作者オブジェクトの使用法 1つそして唯一の事象

31.6.2.6 試薬オブジェクトの使用法 0または1つの事象

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31.6.2.7 ノートオブジェクトの使用法 このオブジェクトの0またはそれ以上の事象はサービスオブジェクトに引き続き現れる。ノー

トはこのサービスに関連したコメントである(例えば 一連の検査結果)。

31.7 期待される動作 OBS.R01メッセージ(患者に関連する検査結果)を受け取ったPOCDMは独自のルール(正常範囲との比較、精度管理は実施され結果良好か、操作者は作業の進行を許可されているか、こ

のPOCTについて患者は判明しているか等)に従い、この検査結果をチェックしなければならない。そして、この検査結果を受領したり、拒絶したりして受領応答のメッセージで返信する。

もし検査結果が受領された場合、POCDMはデータベースに保存する。もしオプションの検査室の監査機能がサポートされている場合、POCDMはすぐに「オーダ実行者」に対しこの検査結果の受領のトランザクションLAB-32を送り出す。 OBS.R02メッセージ(患者に関連しない検査結果)を受け取ったPOCDMは独自のルールに従ってこの検査結果をチェックしなければならない。そして、この検査結果を受領もしくは拒絶し、

受領応答のメッセージを応答する。もしこの検査結果(精度管理または構成の結果)が受領さ

れたら、POCDMはデータベースに保存する。 32 トランザクションLAB-32:検査結果の受領 この章はLPOCTプロファイルでPOCDMと「オーダ実行者」との間で使用される、IHEテクニカルフレームワークのトランザクションLAB-32を記述する。

32.1 範囲 このトランザクションは「検査室の監査」オプションとともにLPOCTプロファイルの中で使用される。POCDMはすべての受領した患者の検査結果を「オーダ実行者」に送り出す。 32. 2 ユースケースの役割

Actor: POCDM 役割:患者検体について受け取った各検査結果を「オーダ実行者」に送り出す。この検査結果の

受領応答を待って、それに含まれるオーダ実行者番号を貯め込む。 Actor: Order Filler 役割:患者の検査結果を受領し、きっかけとなる出来事に従い実在のオーダとして貯めたり、或

いは新規のオーダとして貯め込む。どちらの場合もオーダ実行者番号をPOCDMに返信さ

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れた関係した受領応答の一部として送り返す。 32.3 参考標準 POCT1-A:附則Cに定義される結果報告インターフェイス(ORI)。POCT1-Aでは「検査結果参照者」はIHEでは「POCDM」アクターで、「検査結果受領者」はIHEでは「オーダ実行者」アクターと名づける。 HL7 v2.5: POCT1-AのORIはHLv2.5第7章に定義されORUメッセージ構造に依存する。 IHE臨床検査テクニカルフレームワークVolume2に特定される、すべての実行のための決まりと注意はこのトランザクションLab-32にすべて適応される。より厳密には ・ 2.2章「HL7 描写の決まり」 ・ 2.3章「HL7 導入の注意」 ・ 3章「臨床検査テクニカルフレームワークの共通メッセージセグメント」。この章は「MSA、

MSH、NTE、ERR、PID、ORC」といったLAB-32に適応可能なセグメントの共通の記述を提供する。

32.4 相互関連図

32.4.1 LAB-32 トランザクションLAB-32は、Volume1に記載された異なるユースケースに対応するため2つの厳密なメッセージ構造を提供する。 ・ ORU^R30(依頼の無い検査)はシナリオ5.5.4の第2部と同様に、シナリオ5.5.1と5.5.3の第4部にて使用される。「オーダ実行者」はこのメッセージを受け取ったときには新規のオー

ダを作成するであろう。 ・ ORU^R31はシナリオ5.5.2の第4部で使用される。POCDMは「オーダ実行者」に対し検査結果を保存するために存在するオーダと照合するように通告する。

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両方のメッセージに対する受領応答の構造はACK^R33である。この応答はアプリケーション応答で「オーダ実行者」により作成または照合されたオーダのオーダ実行者番号を送り返された

ものであり、このPOCTの一連の結果を保存するためである。 注意5:トリガーイベントORU^R32「事前に発行された検査オーダ」はPOCT1-AのORIに記載され、IHE

のLPOCTプロファイルの一部ではない。このプロファイルのvolume1 1.4章「実在する構造物との関連」、Volkume2 5.5.2章注意1で説明されるように、この事象は正常な予定されたSWFに一致しLSWFとLDAの2つのプロファイルにより補助される。

32.5 トリガーイベント POCDMはPOCRGからLAB-31に乗せて受け取った、患者に対するPOCT検査結果を統合する。「検査室の監査」オプションが有効であるときこのイベントは、LAB-32で「オーダ実行者」に対しこれらの結果を送信するメッセージのきっかけとなる。もし検査結果の中に「オーダの存

在」の表示があるとき、メッセージはORU^R31となり、それ以外ではORU^R30となる。 32.6 メッセージの語彙 32.6.1 ORU^R30とORU^R31の一般的書式の定義 Table 32.6.1-1 : ORU^R30とORU^R31の書式の定義

32.6.1.1 MSHセグメントの使用法

MSHセグメントはIHE臨床検査テクニカルフレームワークのすべてのHL7メッセージに対する共通の定義を有する。この共通の定義は臨床検査テクニカルフレームワークvolume2 3.1章に存在する。以下に示すのは、このLPOCTプロファイルの文脈にあるこのセグメントの使用法に対するいくつかの追加的推奨である。 MSH-9メッセージタイプは次のように3つの構成値を持つであろう。 ・ ORU^R30^ORU_R30 オーダなしのPOCT結果 ・ ORU^R31^ORU_R31 POCT結果と可能な範囲既存のオーダーとの照合 フィールドMSH-15とMSH-16はIHE臨床検査テクニカルフレームワークプロファイルでは使用されない:このフレームワークはHL7の元々の受領応答モード(Volume2 2.3.3章を参照)を使用する。受信者から返信された応答は常に採用可能な応答である(IHE臨床検査テクニカルフレームワークVolume2 2.3.5章 応答ポリシーを参照)。そして、オーダ実行者はあたかもMSH-15の「NE」やMSH-16の「AL」を受け取ったかのように振舞う。

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32.6.1.2 PIDセグメントの使用法

PIDセグメントはIHE臨床検査テクニカルフレームワークVolume2 3.1章にあるようにすべてのHL7メッセージと共通の定義を有する。以下に示すのはこのLPOCTプロファイルの文脈にあるこのセグメントの使用法に対するいくつかの追加的推奨である。 PID-3 –患者同定一覧:必須であり、その医療機関内で使用される唯一の患者IDを含まなければならない。 PID-5 –患者氏名:有用なら(REを使用し)必須で、患者属性を含むであろう。 PID-7 –誕生日:有用なら(RE)必須であり、POCDMが患者誕生日を認識できれば値付けされるであろう。 PID-8 –行政上の性別:有用なら(RE)必須であり、HL7のユーザー定義テーブル0001の適切な値に置き換えられるであろう。

PID-18 –患者アカウントナンバー:有用ならば(RE)必須であり、信頼できるアカウントナンバーがPOCDMアクターへ知らされるなら数値化されるであろう。 32.6.1.3 ORCセグメントの使用法

Volume3 3.7章のORCセグメントの共通定義はLPOCT統合プロファイルでは適応されない。ORU^R30メッセージ構造は受信者にオーダを作成するように導き、ORU^R31メッセージはそれ自身を同定することなく既存のオーダと照合するように導く。 このように以下にLPOCTプロファイルでのORCセグメントの定義の使用をしめす。 Table Z.6.1.3-1 : ORC Segment

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ORC-1オーダ制御(ID):必須。このフィールドはORU^R30 とORU^R31の両方の構造で「NW」として値付けられるであろう。 ORC-3オーダ実施者番号(EI):LPOCTプロファイルではPOCT-Aで特徴を記載された状況を採用する。「POCDMは他の機構がこの一連の結果を利用できるようにこのフィールドに外部同定を含んで提供する。この特徴的な部位は形式上或いはこのフィールド値の内容で厳密に区別され

ていない。例えば、いくつかのPOCDMはこのフィールドにデータベースキーをさらすであろうし、その一方機器の名称、製造番号、結果のタイムスタンプの結合したものを単一の外部同定物と

して使用するであろう。」 ORC-21オーダリング施設名称(XON)必須であるがおそらく空白(RE) このLPOCTプロファイルにおいてこのフィールドにはPOCT検査が行われた施設(病棟)が含まれる。

. 1つめ=組織の名称

. 7つ目=「FI」とともに同定の形式コードで、HL7の表0203に定義される「施設ID」を意味する。 . 10番目=施設同定

Example: Urology^^^^^^FI^^^UR01

32.6.1.4 OBRセグメントの使用法 Table Z.6.1.4-2 : OBR Segment

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OBR-4 Universal Service Identifier (CE):このフィールドはバッテリ(パネル)或いは個別の検査の双方を同定する。最初のサブフィールド(コード)そして3番目は(コード化のシステム)必須である。 OBR-11 Specimen Action Code (ID):このフィールドは値「O」として必須である。(検体は検査室よりむしろサービスとして提供される) OBR-15 検体の由来(CM):このフィールドはLPOCTプロファイルで有用であれば必須である。このプロファイルのメッセージはSPMセグメントを含まずPOCTにおける検体に関する必要な

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情報をほとんど与えられていないためである。このプロファイルはPOCT1-Aの推奨するこのフィールドの使用法を適用する。次の成分は値付けられるであろう。 ・ 1st成分:検体由来名称またはコート (゙CWE)は`POCT1-Aでは「検体のタイプ」と呼ばれる。コードはPOCT1-Aの表107で提供される。

・ 4th成分:体の位置(CWE):POCT1-Aでは「所属」と呼ばれる。コードはPOCT1-A表108で提供される。

・ 7th成分:検体の役割(CWE)「P」(患者検体)として値付けられる。 OBR-16 オーダ提供者(XCN):このフィールドは有用なら必須である(RE)。POCDMはもしオーダリング技術者がこの情報について知っているならば値付けるであろう。 OBR-32 主な解釈者(NDL):このフィールドは誰が結果を評価(再現)するか、いつ技術的検証が実施されるか同定する。人間の参照者によりPOCDMを使って内部機能的にこの再現を実施するときには値付けれるであろう。この場合最初の2つの成分のみ必須である。 名称(CNN)

o 最初の補助成分= 再現者のID番号 o 2番目の補助成分= 苗字

OBR-34 技術者(NDL):このフィールドは有用なら(RE)必須である。POCT機器(POCRGアクター)で検査結果を作成する操作者を同定する。それはまた、診療現場、病室、ベッド、施設

そしてこれか作成された日付を位置づける。次の成分は情報が判明している場合は値付けられ

る。 ・1st成分:名称(CNN)

o 最初の補助成分= 再現者のID番号 o 2番目の補助成分= 苗字 o 3番目の補助成分=名前

・2nd成分:開始した日付/時間(TS):検査した日付と時間 ・ 4th成分:診療現場(IS) ・ 5th成分:病室(IS) ・ 6th成分:病床(IS) ・ 7th成分:施設

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32.6.1.5 OBXセグメントの使用法 Table Z.6.1.5-3 : OBX Segment

OBX-1 Set ID-OBX(SI):必須。このフィールドは下記のOBRに示すOBXの連続番号を含む。 OBX-2 Value Type (ID), required.値形式(ID)、必須 値形式フィールドはHL7verion2.5標準(表0125)にしたがって満たされなければならない。例えば結果が「>300」であった場合の値形式「SN」(構造数字)が以前のバージョンのHL7で使われていた値形式「ST」(文字列)に代わって使用されるであろう。単純の数字が観察された際は形式「NM」となるだろう。HL7v2.5(7.4.2)の詳細と用例を参照すること。測定時間から成り立つ観察のために(例えば出血時間)値形式TMよりむしろNMが好まれるが、これは強制されない。 OBX-3 Observation Identifier (CE), required 結果の同定者(CE)、必須 検査同定のためにLOINC検査コードの使用はIHEにより推奨される。この無料の言語の詳細はhttp://www.loinc.orgにて見つけられる。最初と3つ目の補助フィールド「同定者」と「コーディングシステムの名称」はすべてのトランザクションで必須である。LOINCを使用した場合の「コーディングシステムの名称」値は「LN」である。 OBX-4観察のサブID(ST):このフィールドはトランザクションLAB-32では使用されない。 OBX-5 観察値(変化)、必須 OBX-6 単位(CE):条件付 値形式フィールドOBX-2の値が「NM」か「SN」のどちらであってもこのフィールドは必須である。値付けされる場合、国際単位或いは国際単位から引用した単位でのみ同定される。 OBX-7参照範囲(ST),有用であれば必須 このフィールドはすべての適切な検査に対してHL7V2.5で表現される値になる。このフィールドに表現される参照範囲は患者の年齢や性別に関連したり、該当するならば妊娠週数といった

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変数に関係することを示唆し、OBX-10フィールド(異常検査の性質)を不必要とする。 参照範囲の書式は次のようになる。 数値についての形式は

A) 最低―最高値(最低、最高の両方が定義されている場合 例 K 3.5-4.5) B) >最低値(最高値が無い場合 例 >10) C) <最高値(最低値が無い場合 例 <15) アルファベット値:正常値がこの位置に報告される。 参照値の例

. |3.5-4.5|

. |>50|

. |<0.001|

. |Non Reactive|

OBX-8異常値フラグ(IS):このフィールドは採用可能であれば必須。このフィールドはIHE臨床検査テクニカルフレームワークでは繰り返されない。HL7の表0078に掲載される可能性のある値相互ではPOCDMアクターは次のサブセットを補助するであろう。 Table Z.6.1.5-4 : HL7 table 0078

OBX-11検査結果の状態(ID), 必須 このフィールドはHL7第7章の表0085にしたがって満たされるであろう。POCDMが結果を見直したことを与えられ、状態は「F」になるであろう。 OBX-14.観察の日時(TS)有用なら必須 このフィールドはOBX-15フィールド(値フィールド)がまた値付けされている場合に値付けされる。検査の日時は生理学的に適切な時間かその日時にできるだけ近い時間である。検体に対して検査が行

われる場合は適切な日時とは検体が採取された日時である。 OBX-15作成者ID(CE)はトランザクションLAB-32では使用されない。この情報はOBR-34の「技術者」フィールドに含まれる。 OBX-16 信頼できる監査者(XCN)はトランザクションLAB-32では使用されない。この情報(この検査結果のすべてに対して共通の)はOBR-34の「技術者」フィールドで運ばれる。 OBX-17検査方法、条件付 できない場合はこのフィールドは必須となる。LOINCコードというような結果同定者では同定者は方

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法を同定し、この場合このフィールドは値付けされる必要は無い。 OBX-18 Equipment Instance Identifier (EI), required if available for transaction LAB-32:機器の状態の同定(EI)トランザクションLAB-32で有用なら必須。 すべてのPOCT機器(POCRGアクター)はIEEEやEUI-64で特徴付けられる形式で全世界的に単独の同定物で同定されなければならない。もしEUI-64が利用可能であるならばこのフィールドの「Universal ID」成分として記録されなければならない。利用可能でない場合、製造者の同定物(例 シリアル番号)が「Universal ID」成分として、そして機器或いは製造者名が「Universal ID形式」成分に記録されるべきである。 OBX-19分析の日時(TS)はトランザクションLAB-32では使用されない。この情報(この検査結果のすべてに対して共通の)はOBR-34の「技術者」フィールドに与えられる。 32.6.2 ACK^R33の記載定義:受領応答メッセージ オーダ実行者がPOCDMに送るこのメッセージはORU^R30とORU^R31メッセージの間の受領応答メッセージである。 Table 32.6.1-1 : static definition for ACK^R33

32.6.2.1 MSHセグメントの使用法

MSHセグメントはIHEテクニカルフレームワークのすべてのHL7メッセージに共通の定義を持つ。この共通定義はL-TF Volume2の3.1章に記載される。以下はこの受領応答についてのセグメントの使用法に対する附則的推奨である。 MSH-9 – Message Type, ACK^R33^ACKで値付けされる3つの成分を持つであろう。 MSH-15-受容応答タイプとMSH-16-アプリケーション応答タイプは使用されず、使用されても「NE」と値付けられるであろう。このACKメッセージ自身はほかの応答メッセージも待たない。 32.6.2.2 MSAセグメントの使用法 Table 0-5: MSA - Message Acknowledgement

IHE臨床検査テクニカルフレームワークにおけるこのセグメントの使用法の一般的な特徴はこのフレームワークのVolume2第3.2章に記載される。留意することとして、IHEのすべての分野での使用法としてオリジナルモードの応答が使用されており、MSA-1 – Acknowledgement code (ID)は必須であり、以下のように使用される:

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Table 0-6: HL7 table 0008 - Acknowledgement code

POCTの検査結果のPOCDMへの「オーダ実行者」による応答内容の使用法の特徴は以下のとおりである。 MSA-3-テキストメッセージ(ST):使用法「R」(必須)。このフィールドは「オーダ実行者」からPOCDMへ送られた実行者オーダ番号が含まれる。 32.6.2.3 ERRセグメントの使用法 このセグメントの使用法は臨床検査テクニカルフレームワークVolume2第3.3章にすべて記載される。エラーの場合のみこのセグメントは使用される。 32.7 期待される動作 ORU^R30を受け取った時、「オーダ実行者」は以下の文章の行動を起こす。 1. この診療現場検査結果を内部に保存するため新規のオーダを発行する。 2. POCDMへ実行者オーダ番号を含んだ応答メッセージACK^R33を返信する。 3. LSWFプロファイルLAB-2トランザクションを使用して「オーダ実行者」はこの新規の

オーダを「オーダ入力者」に伝達し、入力者オーダ番号を要求する。入力者オーダ番号

は「オーダ入力者」から「オーダ実行者」へ返信される。 4.「オーダ実行者」はデータベースの中にオーダの中に依頼者オーダ番号を含め保存する。

ORU^R32を受け取った時、「オーダ実行者」は次の文章の行動を実行する。 1. この検査結果と関連したデータベース内の既存のオーダとの照合を図る。使用される基

準はそれぞれが定義した基準に依存するであろう。それらは患者やオーダ提供者や診療

現場検査が実施される施設、検査の日時を含むであろう。 2. オーダが照合できない場合、「オーダ実行者」はORU^R30(上記活動の文章を参照)を

あたかも受け取ったかのように振舞う。 3. つのオーダが照合できたとき、「オーダ実行者」はこのオーダとして保存しPOCDM

に対し応答を行い、応答の中に実行者オーダ番号を含めて送り返す。 4. LSWFのLAB-1を使用し「オーダ実行者」はPOCTの結果が届いたことをオーダ入力者

に知らせる。

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