現状

2017年7月

法的枠組みと経緯

1993年: 政令第131-93号により道路基金創設。その後政令第286-98号（1998

年）により改訂及び施行細則制定。

2000年: 道路基金が存続期間無期限、運営、実務及び財務の独立性を持った第三セクター機関として事業開始。

2009年: 現行法が改訂され、（予算配分なしの）重量・サイズ規制、国道網の自動車道及び普通道路の整備を行なうための建設業者や監督企業の事前評価その他の活動に関する業務が割り当てられた。

制度的枠組み

道路基金はホンジュラス公設道路網を構成する幹線道路、補助道路、地方道路の整備を行なう責任を負い、収入の90％を保守活動に、また残りの最高10％をピンポイントの改修工事に投資する権限を持つ。

道路資産保全税：

スーパーガソリン1リットルあたりUS$0.15の利用者税

レギュラーガソリン1リットルあたりUS$0.13の利用者税

ディーゼル1リットルあたりUS$0.09の利用者税

法律により、運営費は承認された予算の2.5%を超えてはならない。

ミッションとビジョン

ミッション:

私たちは、国の公設道路網の整備・保守プログラム及びプロジェクトを計画し、監督し、管理し、人と商品のタイムリーな輸送に便宜を図ることを目的とする国家機関。

ビジョン:

ダイナミックに進歩し、効率的、効果的な組織となり、全国レベル、地方レベルでより安全な交通と通行を提供できる品質標準を持ち、国の公設道路網の成長と保全需要に対処する資金力を持つこと。

目的

全体目的

国の道路網を最適な稼動状態に維持し、コミュニティ間の潤滑な社会的、商業的、生産的交流を低コストで実現し、国の様々な地域で発展の機会を創造する。

重点目的

国内を網羅する道路交通の利便性のため、全国公設道路網（RVN）の持続的でタイムリーな保全を保証する。

保全協力零細企業（MEACV）への配慮を通じ、地方の雇用創出を全国レベルで推進する。

予算充当

2000年から2016年の道路資産保全に関する実際の充当分と割当の比較の推移

金額（レンピーラ）

年

道路資産保全予算 実際の充当分

2000年から現在までの年ごとの差額の比率図

-22% -24%

-45% -37%

-58%

-63% -65% -60%

-56%

-53%

-53% -57%

-57%

-78% -79%

-85%

-79% -79%

-50

0

50

100

150

200

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

百万 (US$)

年

法定配分額と実際の充当額の比較

Asignaciones por ley Asignaciones otorgadas Diferencia porcentual, Asig. otorgada - por legal法定配分額 実際の充当額 法定配分と実際の充当額の差額比率

機関としての成果

創設から2010年までの間の制度としての成果には次のようなものが挙げられる：

舗装道路・未舗装道路の7つの保守計画の実施。

経験に基づき、資金力に応じた保守方針の策定。

建設会社や監督会社、単純労働労力の増加による数千件の雇用増加。

プロジェクトの円滑な実施のための契約基準やその明確な実施の普及。

プロジェクトに必要な技術基準の向上。

主な活動

舗装道路網の保全:

- 加熱アスファルト混合物による穴埋め

- 改善と舗装

- 道路標識と安全対策

- 緊急対処と応急処置

- 水系構造物の保全

- 道路保全協力零細企業

未舗装道路網の保全:

- 定期的・日常的保守

- 水系構造物

- 緊急対処と応急処置

- 道路保全協力零細企業

2014年～2018年維持計画による 年間公設道路維持費概要

数値は直接コストに該当するもので、10％を占める緊急対処、橋梁の修繕、特別プロジェクト等の「その他のプロジェクト」や、4％を占める管理、検証、コントロールの支出は含まない。

公設道路網の構成 2016年

公設道路網合計

舗装道路 未舗装道路

幹線道路

補助道路 地方道

舗装道路 未舗装道路

幹線道路 補助道路 地方道

舗装道路の現状

非常に良い 246.86 Km

9%

良い 479.97 Km

17%

普通 802.28 Km

28%

悪い 1,116.57 Km

40% 非常に悪い 182.30 Km

6%

行政区分別 舗装道路網の状態

幹線道路 1,993.58 Km

70%

補助道路 834.40 Km

30%

43

6.5

8

29

0.2

5

49

8.0

0

30

4.2

8

1,0

59

.00

23

9.8

7

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500

Pri

nci

pal

Secu

nd

aria

Km

Muy bueno -bueno

Regular

Malo - muymalo

非常に良い〜良い

普通

悪い〜 非常に悪い

補助道路

幹線道路

道路の悪い状態を示す画像:

改修工事中及び工事後の状態を示す画像：

未舗装道路網の現状

非常に良い

340.65 3%

良い

2,249.20 20%

普通

4,013.71 36%

悪い

3,938.24 35%

非常に悪い

661.22 6%

行政区分別 未舗装道路網の状態

Principal 326.18

3%

Secundaria 1,579.60

14%

Vecinal 9,297.24

83%

12

2.9

5

30

2.8

0

2,1

64

.10

1

62

.69

7

47

.61

3,1

03

.41

40

.54

5

29

.19

4,0

29

.73

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000

Principal

Secundaria

Vecinal

Km

Muy bueno -bueno

Regular

Malo - Muymalo

地方道路

補助道路

幹線道路

非常に良い〜 良い

普通

悪い〜 非常に悪い

幹線道路

補助道路

地方道路

道路の状態を示す画像:

道路保全協力零細企業プログラム（MEACV）

MEACVプログラム概要

ホンジュラス政府は道路基金局を通じ、零細企業と協力した 道路保全プログラム用に設計された枠組みと標準のもと、「より良い生活のための道路」プログラムを制度化している。これは、工事を行う道路区間近隣地域に住む低収入の住民に直接雇用を生み出すことを目的としている。

プログラムの全体目標は、男女住民で構成された協力零細企業を通じ、公設道路網の日常的な保守を永続的に行うことである。

大型水系上の構造 （橋）

現状

橋の状態 行政区分別 舗装道路網

72 15%

239 48%

118 24%

54 11%

10 2%

2 0.4%

Muy buen estado (MB):

Buen estado (B):

Regular estado (R):

Mal estado (M):

Muy mal estado (MM):

Destruidos (D):

非常に良い(MB) 良い(B) 普通(R) 悪い(M) 非常に悪い(MM) 破壊状態(D)

脆弱な橋の補修に必要な予算

悪い〜非常に悪い状態の橋の補修には、およそ1000万ドルの資金が必要。

悪い状態の橋の状況を示す画像 コロン県東CA13道のテピ川、タウヒカ川、ピレス川にかかる橋

結論

道路資産の保全は国の発展になくてはならないもの。しかし、基金が受け取る予算では、道路網を拡張し、日常的な利用者にとって安全で快適な交通手段としての道路を提供することは不可能。

ご静聴ありがとうございました !!!