ボン大学派遣報告書 竹山研究室 修士課程 1年 西川...

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ボン大学派遣報告書 竹山研究室 修士課程 1 西川洋平 滞在研究機関名、滞在先研究室名、ホスト氏名 研究機関:ドイツ、ボン大学、Life & Medical Sciences InstituteLIMES滞在研究室:マイヤー研究室(Prof. Günter Mayerスーパーバイザー:PhD. Haßel Silvana 交流・研究概要 日時(日数) 研究概要 8 18 日(1顔合わせ、研究室のメンバー紹介 研究室のルール説明 8 19 日(2関連論文を読む。研究室メンバーで昼食。 8 20 日(3UREA-PAGE 実験。ゲルの作製方法、実験器具の取扱 について学ぶ。 8 21 日(4Tricine-SDS-PAGE 実験。複数の Aptamer-peptide 複合体 を泳動し、サイズを確認。 8 22 日(5Mfold というソフトを用いて、 Aptamer の立体構造を解 析。関連論文を読む。 8 25 日(6スーパーバイザーが体調不良のため不在。他のメンバ ーに研究室内を案内してもらい、研究内容についてデ ィスカッションする。研究室内のミーティングに参加。 8 26 日(7Native-Page 実験。複数の Aptamer を泳動。Aptamer 立体構造が泳動速度にどのように影響するかを観察。 8 27 日(8Native-Page 実験。昨日とは異なるサンプルで同様の実 験をおこなう。最終日の発表内容についてディスカッ ション。 8 28 日(9Native-Page 実験。昨日とは異なるサンプルで同様の実 験をおこなう。最終日の発表内容についてディスカッ ション。研究室内のミーティングに参加。 8 29 日(10発表用スライドの作製。スーパーバイザーと内容につ いて最終確認。最終日ということで、研究室メンバー とケーキを食べる。 8 30 日(11研究発表。 ! 滞在中の私の研究テーマは、スーパーバイザーがスクリーニングしたアプタマー およびアプタマーとペプチドの複合体について、その立体構造の複雑性を評価す るということであった。評価方法としては、様々な種類のポリアクリルアミドゲ ル作製し、サンプルを泳動する(PAGE)作業を行った。研究室内での交流につ

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ボン大学派遣報告書 竹山研究室 修士課程 1年

西川洋平

• 滞在研究機関名、滞在先研究室名、ホスト氏名

研究機関:ドイツ、ボン大学、Life & Medical Sciences Institute(LIMES)

滞在研究室:マイヤー研究室(Prof. Günter Mayer)

スーパーバイザー:PhD. Haßel Silvana

• 交流・研究概要

日時(日数) 研究概要

8月 18日(1) 顔合わせ、研究室のメンバー紹介

研究室のルール説明

8月 19日(2) 関連論文を読む。研究室メンバーで昼食。

8月 20日(3) UREA-PAGE 実験。ゲルの作製方法、実験器具の取扱

について学ぶ。

8月 21日(4) Tricine-SDS-PAGE実験。複数の Aptamer-peptide複合体

を泳動し、サイズを確認。

8月 22日(5) Mfoldというソフトを用いて、Aptamerの立体構造を解

析。関連論文を読む。

8月 25日(6) スーパーバイザーが体調不良のため不在。他のメンバ

ーに研究室内を案内してもらい、研究内容についてデ

ィスカッションする。研究室内のミーティングに参加。

8月 26日(7) Native-Page 実験。複数の Aptamer を泳動。Aptamer の

立体構造が泳動速度にどのように影響するかを観察。

8月 27日(8) Native-Page 実験。昨日とは異なるサンプルで同様の実

験をおこなう。最終日の発表内容についてディスカッ

ション。

8月 28日(9) Native-Page 実験。昨日とは異なるサンプルで同様の実

験をおこなう。最終日の発表内容についてディスカッ

ション。研究室内のミーティングに参加。

8月 29日(10) 発表用スライドの作製。スーパーバイザーと内容につ

いて最終確認。最終日ということで、研究室メンバー

とケーキを食べる。

8月 30日(11) 研究発表。

! 滞在中の私の研究テーマは、スーパーバイザーがスクリーニングしたアプタマー

およびアプタマーとペプチドの複合体について、その立体構造の複雑性を評価す

るということであった。評価方法としては、様々な種類のポリアクリルアミドゲ

ル作製し、サンプルを泳動する(PAGE)作業を行った。研究室内での交流につ

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ボン大学派遣報告書 竹山研究室 修士課程 1年

西川洋平

いてはスーパーバイザーと話す機会が最も多かったが、スーパーバイザーが所用

のため不在の際は、他のメンバーと話をしてお互いの研究テーマについてディス

カッションできた。また、研究室の行事として、昼食後に腹筋などの運動をおこ

なう決まりとなっていたため、自分もその運動に参加した。研究の合間に運動す

ることで、気分転換になり、また多くのメンバーと話をする機会も持つことがで

きた。

• 滞在先の写真、相手の写真など

左:マイヤー教授 右:シルヴァーナ(スーパーバイザー)

研究室のメンバー

Limesの先生方、早稲田の先生方、スタッフ、滞在学生

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西川洋平

• 交流総括

・ドイツで過ごした 2週間は、私にとって非常に充実したものとなりました。今回滞

在した研究室は、日本での研究テーマと異なるテーマを扱った研究室であり、出発前は

研究内容をうまく理解できるかということや、英語でのコミュニケーションをうまくと

ることができるかということについて不安な面が多くありました。しかしながら、実際

の研究室生活では、スーパーバイザーを始めとする全てのメンバーが気さくに声をかけ

てくれ、また研究内容についても何度も丁寧に説明してくれました。全てのコミュニケ

ーションは英語を通してでしたが、実験の操作などについては、一つ一つの操作につい

てお互いの考えが伝わっているかを確認しながら進めたため、特に問題が生じることは

ありませんでした。また、自分自身にとっては非常によい英語の練習になったと感じて

います。

滞在中は、研究だけにとどまらず、ドイツの文化や習慣についても多くを学ぶことが

でき、国際的な交流をすることができました。研究室には、文化圏の異なる様々なメン

バーがいたため、お互いの国についての話ができました。研究を通じて、世界中の人々

と知り合えたということが今回の滞在での一番の思い出です。