インデックス作成能力を増強する (FAST Search...

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インデックス列を追加または削除する (再クロールを伴う方法および伴わない方法)

Microsoft Corporation

発行:2011 年 12 月

作成者:Microsoft Office System and Servers チーム ([email protected])

要約

Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint の 2011 年 12 月の累積的な更新プログラムには、検索のダウンタイムを最小限に抑えてインデックス列を追加または削除できる新しい手順が導入されています。このホワイト ペーパーでは、この新しい手順とサポート ツールの使用方法について説明します。

新しい手順を使用するには、FAST Search Server 2010 for SharePoint の 2011 年 12 月 (またはそれ以降) の累積的な更新プログラムがインストールされている必要があります。詳細については、http://support.microsoft.com/kb/2597067 (英語) を参照してください。

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目次

インデックス作成能力を増強する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)4

インデックス列を追加する5

インデックス列を削除する8

再クロールしないでインデックス列を追加する11

手順 1:前提条件12

手順 2:展開の変更に備えてファームを準備する13

手順 3:展開の構成を変更する14

手順 4:新しい一連のインデックス列にアイテムを再配布する15

手順 5:クロールとインデックス作成の操作を再開する19

手順 6:最終確認を行う20

再クロールしないでインデックス列を削除する21

手順 1:前提条件21

手順 2:展開の変更に備えてファームを準備する22

手順 3:インデックス列の展開構成を変更する24

手順 4:新しい一連のインデックス列にアイテムを再配布する26

手順 5:クロールとインデックス作成の操作を再開する30

手順 6:ファームからインデックス列を削除する30

手順 7:最終確認を行う31

インデクサーの状態を判別する32

スタンドアロン モードの検索行を構成する35

前提条件35

スタンドアロン モードの検索行を構成する35

すべての検索行のスタンドアロン モードを削除する36

searchrc-1.xml 構文のリファレンス38

fixmlfeeder のトラブルシューティング40

Web アナライザーを管理する47

Web アナライザーを一時停止する47

Web アナライザーを再開する48

高度な Web アナライザー操作48

fixmlfeeder.exe49

fixmlfeeder オプション49

例50

インデックス作成能力を増強する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

既定の FAST Search Server 2010 for SharePoint 構成では、1 つのインデックス列につき最大 1,500 万アイテムのインデックス作成が行えます。1 つのインデックス列につき 1,500 万を超えるアイテムのインデックス作成を行うと、インデックス作成とクエリ処理のパフォーマンスに悪影響を与えます。

このセクションの内容

インデックス列を追加する

一連の新しいサーバーにインデックス列を追加して、スケール アウトできます。

メモ:

標準の手順を使用してインデックス列を追加する場合は、インデックスを削除し、構成の変更後にすべてのアイテムを再クロールする必要があります。

FAST Search Server 2010 for SharePoint の 2011 年 12 月の累積的な更新プログラムには、検索のダウンタイムを最小限に抑えてインデックス列を追加できる新しい手順が導入されています。詳細については、「再クロールしないでインデックス列を追加する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」を参照してください。

コンテンツ容量の拡張のために最適化する

コンテンツの更新頻度が低くてクエリの規模が適度にあるシナリオでは、インデックス列あたりの最大処理アイテム数が 4,000 万になるようにインデックスを構成できます。

インデックス列を削除する

インデックスからコンテンツ ソースを削除する場合は、インデックス列を削除してハードウェア コストを削減できます。

メモ:

標準の手順を使用してインデックス列を削除する場合は、インデックスを削除し、構成の変更後にすべてのアイテムを再クロールする必要があります。

FAST Search Server 2010 for SharePoint の 2011 年 12 月の累積的な更新プログラムには、検索のダウンタイムを最小限に抑えてインデックス列を削除できる新しい手順が導入されています。詳細については、「再クロールしないでインデックス列を削除する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」を参照してください。

関連項目

FAST Search Server ファーム トポロジを計画する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

FAST Search Server ファームのトポロジを管理する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

パフォーマンスと容量の計画 (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

ファーム展開を再構成する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

deployment.xml リファレンス

インデックス列を追加する

インデックスが大きすぎて 1 つのサーバーに格納できない場合は、インデックス列を追加して FAST Search Server 2010 for SharePoint ファームをスケール アウトできます。

警告:

インデックス列を追加する前に、インデックス付けされたすべてのコンテンツを FAST Search Server 2010 for SharePoint ファームから削除する必要があります。展開の規模によっては、コンテンツの再クロールと再インデックス付けに数日かかることがあります。

FAST Search Server 2010 for SharePoint の 2011 年 12 月の累積的な更新プログラムには、検索のダウンタイムを最小限に抑えてインデックス列を追加できる新しい手順が導入されています。詳細については、「再クロールしないでインデックス列を追加する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」を参照してください。

インデックス列を追加するには

1. クロールを停止します。

· FAST Search Content SSA を使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロールを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」でクロールの停止に関する情報を参照してください。

· FAST Search Web クローラーを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロール プロセスを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Web クローラー)」でクロールの停止に関する情報を参照してください。

· FAST Search データベース コネクタを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロールをテスト、開始、または停止する (FAST Search database connector)」でクロールの停止に関する情報を参照してください。

· FAST Search Lotus Notes コネクタを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロールをテスト、開始、または停止する (FAST Search Lotus Notes コンテンツ コネクタ)」でクロールの停止に関する情報を参照してください。

2. 内部のインデックスの更新を回避するために、Web アナライザーの処理を一時停止します。

「Web アナライザーを一時停止する」の手順に従います。

3. すべてのアイテム処理が完了するまで待ちます。

psctrl status

すべてのプロセッサ サーバーが "idle" の状態にあることを確認できるまで、コマンドを繰り返します。

4. すべてのアイテムをコンテンツ インデックスから削除します。

FAST Search Content SSA を使用してコンテンツをクロールする場合は、「コンテンツ インデックスをリセットする (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」の手順に従って、"sp" という名前の既定のコンテンツ コレクションからすべてのアイテムを削除します。

FAST Search Web クローラーを使用してコンテンツをクロールする場合は、「コンテンツ インデックスをリセットする (FAST Search Web クローラー)」の手順に従って、このコネクタに関連付けられたコンテンツ コレクション (1 つまたは複数) からすべてのアイテムを削除します。

FAST Search データベース コネクタを使用してコンテンツをクロールする場合は、「コンテンツ インデックスをリセットする (FAST Search データベース コネクタ)」の手順に従って、このコネクタに関連付けられたコンテンツ コレクション (1 つまたは複数) からすべてのアイテムを削除します。

FAST Search Lotus Notes コネクタを使用してコンテンツをクロールする場合は、「コンテンツ インデックスをリセットする (FAST Search Lotus Notes コネクタ)」の手順に従って、このコネクタに関連付けられたコンテンツ コレクション (1 つまたは複数) からすべてのアイテムを削除します。

5. インデクサーでインデックス付けされているアイテムがないことを確認します。

管理サーバーで、次のコマンドを実行します。

indexerinfo –a doccount

メモ:

すべてのインデクサーのアイテム数が 0 個と表示されることを確認してから、次の手順に進んでください。

6. 展開を再構成してインデックス列を追加します。

a) 展開構成ファイル (deployment.xml) に適用する必要がある変更内容を決定します。

host 要素を新しいインデックス列の各サーバーに追加します。

メモ:

すべてのインデックス列で構成が同じである必要があります。

b) 「新規サーバーの追加を含めてファーム展開を再構成する」の手順に従います。

7. 「Web アナライザーを再開する」の手順に従って、Web アナライザー コンポーネントの処理を再開します。

8. すべてのコンテンツのフル クロールを開始します。

· FAST Search Content SSA を使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロールを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」でクロールの開始に関する情報を参照してください。

· FAST Search Web クローラーを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロール プロセスを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Web クローラー)」でクロールの開始に関する情報を参照してください。

· FAST Search データベース コネクタを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロールをテスト、開始、または停止する (FAST Search database connector)」でクロールの開始に関する情報を参照してください。

· FAST Search Lotus Notes コネクタを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロールをテスト、開始、または停止する (FAST Search Lotus Notes コンテンツ コネクタ)」でクロールの開始に関する情報を参照してください。

関連項目

インデックス列を削除する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

FAST Search Server ファーム トポロジを計画する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

コンテンツ インデックスの高い可用性を管理する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

クエリ処理能力を増強する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

deployment.xml リファレンス

インデクサーのコンテンツ容量を拡張する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

waadmin.exe リファレンス

spreladmin.exe リファレンス

インデックス列を削除する

Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint ファーム展開のコンテンツ ソースを削除した場合、または、システムの負荷が最初に計画したより低い場合は、インデックス列を削除してサーバーの数を減らすことができます。

警告:

インデックス列を削除する前に、インデックス付けされたすべてのコンテンツを FAST Search Server 2010 for SharePoint ファームから削除する必要があります。展開の規模によっては、コンテンツの再クロールと再インデックス付けに数日かかることがあります。

FAST Search Server 2010 for SharePoint の 2011 年 12 月の累積的な更新プログラムには、検索のダウンタイムを最小限に抑えてインデックス列を削除できる新しい手順が導入されています。詳細については、「再クロールしないでインデックス列を削除する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」を参照してください。

インデックス列を削除するには

1. クロールを停止します。

· FAST Search Content SSA を使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロールを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」でクロールの停止に関する情報を参照してください。

· FAST Search Web クローラーを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロール プロセスを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Web クローラー)」でクロールの停止に関する情報を参照してください。

· FAST Search データベース コネクタを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロールをテスト、開始、または停止する (FAST Search database connector)」でクロールの停止に関する情報を参照してください。

· FAST Search Lotus Notes コネクタを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロールをテスト、開始、または停止する (FAST Search Lotus Notes コンテンツ コネクタ)」でクロールの停止に関する情報を参照してください。

1. 内部のインデックスの更新を回避するために、「Web アナライザーを一時停止する」の手順に従います。

1. すべてのアイテム処理が完了するまで待ちます。

psctrl status

すべてのプロセッサ サーバーが "idle" の状態にあることを確認できるまで、コマンドを繰り返します。

1. すべてのアイテムをコンテンツ インデックスから削除します。

FAST Search Content SSA を使用してコンテンツをクロールする場合は、「コンテンツ インデックスをリセットする (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」の手順に従って、"sp" という名前の既定のコンテンツ コレクションからすべてのアイテムを削除します。

FAST Search Web クローラーを使用してコンテンツをクロールする場合は、「コンテンツ インデックスをリセットする (FAST Search Web クローラー)」の手順に従って、このコネクタに関連付けられたコンテンツ コレクション (1 つまたは複数) からすべてのアイテムを削除します。

FAST Search データベース コネクタを使用してコンテンツをクロールする場合は、「コンテンツ インデックスをリセットする (FAST Search データベース コネクタ)」の手順に従って、このコネクタに関連付けられたコンテンツ コレクション (1 つまたは複数) からすべてのアイテムを削除します。

FAST Search Lotus Notes コネクタを使用してコンテンツをクロールする場合は、「コンテンツ インデックスをリセットする (FAST Search Lotus Notes コネクタ)」の手順に従って、このコネクタに関連付けられたコンテンツ コレクション (1 つまたは複数) からすべてのアイテムを削除します。

1. インデクサーでインデックス付けされているアイテムがないことを確認します。

管理サーバーで、次のコマンドを実行します。

indexerinfo –a doccount

メモ:

すべてのインデクサーのアイテム数が 0 個と表示されることを確認してから、次の手順に進んでください。

1. 展開を再構成してインデックス列を削除します。

a) 展開構成ファイル (deployment.xml) に適用する必要がある変更内容を決定し、削除しているインデックス列の各サーバーの host 要素を削除します。

b) 「ファーム展開からサーバーを削除する」の手順に従います。

1. 「Web アナライザーを再開する」の手順に従って、Web アナライザー コンポーネントの処理を再開します。

1. すべてのコンテンツのフル クロールを開始します。

· FAST Search Content SSA を使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロールを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」でクロールの開始に関する情報を参照してください。

· FAST Search Web クローラーを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロール プロセスを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Web クローラー)」でクロールの開始に関する情報を参照してください。

· FAST Search データベース コネクタを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロールをテスト、開始、または停止する (FAST Search database connector)」でクロールの開始に関する情報を参照してください。

· FAST Search Lotus Notes コネクタを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロールをテスト、開始、または停止する (FAST Search Lotus Notes コンテンツ コネクタ)」でクロールの開始に関する情報を参照してください。

関連項目

インデックス列を追加する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

FAST Search Server ファーム トポロジを計画する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

コンテンツ インデックスの高い可用性を管理する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

クエリ処理能力を増強する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

deployment.xml リファレンス

インデクサーのコンテンツ容量を拡張する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

waadmin.exe リファレンス

spreladmin.exe リファレンス

再クロールしないでインデックス列を追加する

インデックスが大きすぎて 1 つのサーバーに格納できない場合は、インデックス列を追加して FAST Search Server 2010 for SharePoint ファームをスケール アウトできます。

メモ:

この記事で説明する手順はオプションであり、FAST Search Server 2010 for SharePoint の 2011 年 12 月の累積的な更新プログラムで追加された機能強化に基づいています。この累積的な更新プログラムをインストールすると、検索のダウンタイムを最小限に抑えてインデックス列を追加できます。

「インデックス列を追加する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」に記載されている標準の手順に従うこともできます。標準の手順は簡単ですが、検索のダウンタイムが長時間に及ぶことがあります。

重要:

コンテンツのサイズとシステムの複雑さによっては、この記事で説明する手順が完了するのに数時間かかります。この間、新しいアイテムのインデックス作成は行われません。手順の実行時、短時間ですがクエリ照合が使用できなくなります。ファームのアクティビティがあまり行われない時間帯に手順を実行するようにしてください。

手順 1:前提条件

手順 2:展開の変更に備えてファームを準備する

手順 3:展開の構成を変更する

手順 4:新しい一連のインデックス列にアイテムを再配布する

手順 5:クロールとインデックス作成の操作を再開する

手順 6:最終確認を行う

手順 1:前提条件

1. インデックス列を追加する前に、次の要件を満たしていることを確認します。

a) FAST Search Server 2010 for SharePoint の 2011 年 12 月 (またはそれ以降) の累積的な更新プログラムがインストールされている必要があります。詳細については、http://support.microsoft.com/kb/2597067 (英語) を参照してください。

b) FAST Search Server 2010 for SharePoint がインストールされているコンピューターで、次のグループのメンバーである必要があります。

FASTSearchAdministrators ローカル グループ

ローカルの Administrators グループ

1. FAST Search Server 2010 for SharePoint ファーム展開内のすべてのサーバーで、コマンドおよび Windows PowerShell コマンドレットを実行します。

大部分のコマンドとコマンドレットは、実行するために、管理者として FAST Search Server 2010 for SharePoint シェルを開く必要はありません。Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint シェルは、次のように開始します。

a) [スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。

b) [Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint] をクリックします。

c) [Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint shell] をクリックします。

重要:

IPsec 構成に関係するコマンドの場合は、管理者としてシェルを開始する必要があります。それには、[Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint shell] を右クリックし、[管理者として実行] を選択する必要があります。

1. SharePoint Server ファーム内のサーバーで Windows PowerShell コマンドレットを実行します。

SharePoint Server シェルは次のように開始します。

a) [スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。

b) [Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。

c) [SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。

1. FAST Search Server 2010 for SharePoint 展開構成ファイルに精通している必要があります。手順を実行する中でこのファイルが何度も必要になります。このファイルは管理サーバーにあります。

\etc\config_data\deployment\deployment.xml

ここで、

· は、FAST Search Server 2010 for SharePoint のインストール フォルダーのパスです (C:\FASTSearch など)。

ファイル構文の詳細については、「deployment.xml リファレンス」を参照してください。

インデックス列と検索行の展開の構成の詳細については、「deployment.xml の検索行とインデックス列について」を参照してください。

メモ:

deployment.xml を編集する前に、変更を元に戻すことができるように、ファイルをバックアップすることをお勧めします。

1. 必要な数のサーバーが使用できることを確認します。トポロジに追加する必要があるサーバー数は、展開構成ファイルに指定される行数と同じです。

手順 2:展開の変更に備えてファームを準備する

1. FAST Search Server 2010 for SharePoint ファームをバックアップします。インデックス列を追加する前に、完全バックアップを実行する必要があります。このバックアップを使用すれば、手順が成功しなかった場合にシステムを復元できます。

「完全バックアップと復元 (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」の手順に従います。

重要:

バックアップ手順の最後に、Content SSA を再開しないでください。

1. クロールとアイテム処理を一時停止します。

a) FAST Search Content SSA を一時停止します (バックアップ手順で一時停止されていない場合)。

SharePoint Server PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

$ssa = Get-SPenterpriseSearchServiceApplication ""$ssa.Pause()

ここで、

· は、FAST Search Content SSA の名前です。

b) FAST Search 固有のコネクタのクロールを一時停止します。

FAST Search Web クローラーを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロール プロセスを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Web クローラー)」で進行中のクロールの一時停止に関する情報を参照してください。

FAST Search に固有の別のコネクタを使用している場合は、すべてのクロールが一時停止または停止していることを確認します。

c) すべてのコンテンツ配信元を停止します。

コンテンツ配信元のロール (deployment.xml 内の content-distributor ロール) を持つ各サーバーで、次のコマンドを入力します。

nctrl stop contentdistributor

d) 内部のインデックスの更新を回避するために、Web アナライザーの処理を一時停止します。

「Web アナライザーを一時停止する」の手順に従います。

e) すべてのアイテム処理が完了するまで待ちます。

管理サーバーで、次のコマンドを入力します。

psctrl status

メモ:

すべてのプロセッサ サーバーが "idle" の状態にあることを確認してから、次の手順に進んでください。

1. すべてのインデックス列内のインデクサーの状態を判別します。

「インデクサーの状態を判別する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」の手順に従います。

手順 3:展開の構成を変更する

1. 展開構成ファイル (deployment.xml) を変更します。

host 要素を新しいインデックス列の各サーバーに追加します。

1. 新しい展開の構成を使用して、FAST Search Server 2010 for SharePoint 展開内のすべてのサーバーを再構成します。

管理サーバーから始まって、各サーバーで、次の手順を実行します。

メモ:

管理サーバーを最初に再構成することが重要です。

ファーム展開内に複数の検索行がある場合は、各検索行内のすべてのサーバーでこの手順を実行する必要があります。

a) FAST Search for SharePoint サービスを停止します。

b) FAST Search for SharePoint Monitoring サービスを停止します。

c) 管理者として Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint シェルを開きます。

メモ:

IPsec コマンドを実行するには、ローカル管理者の権限が必要です。

d) インターネット プロトコル セキュリティ (IPsec) を構成するには、次のコマンドを入力します。

Set-FASTSearchIPSec -create

ユーザー名およびパスワードは、インストール時に使用したものを使用します。

e) 構成ファイルを再作成するには、次のコマンドを入力します。

Set-FASTSearchConfiguration

f) FAST Search Server 2010 for SharePoint サービスが開始するときに、サーバー上でコンテンツ配信元が開始していないことを確認します。

deployment.xml で、サーバー上でコンテンツ配信元が実行しているかどうかを判別します (host 要素に対する content-distributor 属性)。

サーバー上でコンテンツ配信元が実行している場合は、\etc\NodeState.xml ファイルを開き、user_suspended 要素を変更して、contentdistributor プロセスを含めます。

contentdistributor

g) FAST Search Server 2010 for SharePoint サービスを開始します。

1. FAST Search for SharePoint サービスを開始します。

メモ:

このとき、FAST Search for SharePoint Monitoring サービスも開始されます。

コンポーネントの状態を確認します。

nctrl status

コンテンツ配信元以外のすべてのサービスのステータスが "running" であることを確認します。

1. 新しいサーバーで FAST Search Server 2010 for SharePoint をインストールおよび構成します。

a) 「FAST Search Server 2010 for SharePoint をインストールする」の手順に従って、新しいサーバーをそれぞれインストールします。

メモ:

既存のサーバーと同じバージョンのソフトウェアをインストールする必要があります。

b) 「複数サーバーの展開で非管理サーバーを構成する」の手順に従って、新しいサーバーをそれぞれ構成します。

1. すべてのインデックス列サーバーが正しく構成されていることを確認します。管理サーバーで次のコマンドを実行して、すべてのインデックス列の検索コントローラー構成を一覧します。

indexerinfo listcontrollers -a

表示された検索コントローラーの数が、deployment.xml 構成ファイルで構成されている行数に等しいことを確認します。すべてのインデックス列でこれが等しい必要があります。

すべての検索コントローラーが "ok" の状態になるまで待ちます。

1. 新しいインデックス列の構成中にクエリ照合を使用できるようにするには、「スタンドアロン モードの検索行を構成する」の手順に従います。

手順 4:新しい一連のインデックス列にアイテムを再配布する

1. 既存のインデックス列でインデクサー アイテムのストア (FIXML ファイル) をバックアップします。現在の展開内のすべてのプライマリ インデクサー サーバーで (新しく追加されたインデックス列は除く)、次の手順を実行します。

a) インデクサーを停止します。

nctrl stop indexer

b) 次のファイル フォルダーの名前を変更します。\data\data_fixml

cd \data\rename data_fixml data_fixml_old

メモ:

FIXML の再配布手順を再実行する場合は、フォルダーの名前を変更するのではなく、data_fixml フォルダーを削除する必要があります。

c) ファイル ストレージ メタ ファイルを削除します。

delete \data\ftStorage

d) インデクサーを開始します。

nctrl start indexer

1. 展開にバックアップ インデクサー行が含まれる場合は、バックアップ インデクサー サーバーの FIXML データ ストレージを削除する必要があります。新しく追加されたインデックス列を除くすべてのバックアップ インデクサー サーバーで、次の手順を実行します。

a) インデクサーを停止します。

nctrl stop indexer

b) FIXML ファイルおよびファイル ストレージ メタ ファイルを削除します。

delete \data\data_fixmldelete \data\ftStorage

c) インデクサーを開始します。

nctrl start indexer

1. すべてのインデクサー サーバーが実行中であることを確認します。すべてのバックアップ インデクサー サーバー (プライマリおよびバックアップ、新しく追加されたインデックス列を含む) で、次のコマンドを実行します。

nctrl status

インデクサー サーバーが実行していない場合は、start コマンド (nctrl start indexer) を再実行する必要があります。

1. すべてのインデクサー サーバーで、FIXML ストア内のドキュメント数が 0 個であることを確認します。管理サーバーで、次のコマンドを実行します。

indexerinfo doccount -a

すべてのインデクサー サーバーでアイテム数が 0 個であることを確認します。

1. すべてのインデクサー サーバーを一時停止します。追加されたインデックス列を含めて、すべてのインデクサー サーバー (プライマリおよびバックアップ) で、次のコマンドを実行します。

indexeradmin suspendindexing --column=<列番号> --row=<行番号>

ここで、

· <列番号> は、インデックス列番号です。

· <行番号> は、インデクサー行の行番号です。システムを展開するとき、この値は、通常、プライマリ インデクサーでは 0、バックアップ インデクサーでは 1 です。

1. FIXML ファイルを再配布します。これによって、新しい一連のインデックス列にアイテムが再分割されます。

追加されたインデックス列を除くすべてのプライマリ インデクサー サーバーで、次の手順を実行します。

a) 次のコマンドを実行して、新しい一連のインデックス列に FIXML ファイルを再配布します。

fixmlfeeder -–fixmldir=\data\data_fixml_old --column-count= -b 124/

は、以前 (新しいインデックス列を追加する前) の構成内のインデックス列の数です。

-b は、バッチ サイズを指定します。示されているように、推奨されるバッチ サイズは、インデックス列の数に依存します。

詳細については、「fixmlfeeder.exe」を参照してください。

b) コマンドから出力される進捗状況を確認します。

メモ:

コマンドの完了には時間がかかることがあります。大規模な展開の場合は、コマンド出力をログ ファイルにリダイレクトすることをお勧めします。これはトラブルシューティングに役立ち、fixmlfeeder ツールのパフォーマンスも向上します。

c) コマンドが停止してエラー メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。

i. 「fixmlfeeder のトラブルシューティング (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」でエラー メッセージを検索し、指示されている操作を実行します。

ii. 手順 6. を繰り返して、FIXML ファイルを正しく再配布します。

1. アイテムの再配布が正常に行われたことを確認します。

a) 追加されたインデックス列を含めて、すべてのプライマリ インデクサー サーバーで、FIXML ファイルが受信され、格納されたことを確認します。

i. 次のファイル フォルダーのコンテンツを調べます。

\data\data_fixml

ii. このフォルダーに、"Set_" で始まる名前のサブフォルダーがあることを確認します。

b) すべてのインデックス列のアイテム数を確認します。

i. 管理サーバーで、インデックス列ごとに、次のコマンドを実行します。

indexerinfo doccount -a

ii. すべてのインデックス列で、インデクサー サーバーのアイテムの総数が、「手順 2: 展開の変更に備えてファームを準備する」(インデクサーの状態を判別する) で判別した値に等しいことを確認します。

iii. 総数が等しくない場合は、「手順 4: 新しい一連のインデックス列にアイテムを再配布する」を繰り返す必要があります。最初の手順では、フォルダーの名前を変更するのではなく、data_fixml フォルダーを削除してください。

c) 展開内で複数のコンテンツ コレクションを構成している場合は、次の手順を実行します。

i. 管理サーバーで、すべてのコンテンツ コレクションについて、次のコマンドを実行します。

indexerinfo doccount <コレクション名> -a

ここで、<コレクション名> は、コンテンツ コレクションの名前です。

各インデックス列のプライマリ インデクサー サーバーについて、コンテンツ コレクションのインデックス付きアイテムの数を書き留めます。

ii. すべてのインデックス列で、各コンテンツ コレクションのアイテムの総数が、「手順 2: 展開の変更に備えてファームを準備する」(インデクサーの状態を判別する) で判別した値に等しいことを確認します。

iii. 総数が等しくない場合は、「手順 4: 新しい一連のインデックス列にアイテムを再配布する」を繰り返す必要があります。最初の手順では、フォルダーの名前を変更するのではなく、data_fixml フォルダーを削除してください。

1. バイナリ インデックスを再構築します。管理サーバーで、次の手順を実行します。

a) インデクサー サーバーを再開します。追加されたインデックス列を含めて、すべてのインデクサー サーバー (プライマリおよびバックアップ) で、次のコマンドを実行します。

indexeradmin resumeindexing --column=<列番号> --row=<行番号>

ここで、<列番号> はインデックス列番号、<行番号> はプライマリまたはバックアップ インデクサー行の行番号です。

b) インデックスを再構築します (インデックスのリセット)。追加されたインデックス列を含めて、すべてのプライマリ インデクサー サーバーで、次のコマンドを実行します。

indexeradmin resetindex --column=<列番号> --row=<行番号>

ここで、<列番号> はインデックス列番号、<行番号> はプライマリ インデクサー行の行番号です。

注意:

この手順が完了するには、通常、数時間かかります。しかし、クエリ照合サーバーがスタンドアロン モードで構成されているので、この手順の実行中にクエリ照合を使用できます。

c) インデックスの再構築 (インデックスのリセット) が完了するまで待ちます。管理サーバーで、次のコマンドを繰り返し実行します。

indexerinfo status -a

すべてのインデックス列内のすべてのインデックス パーティションが "idle" の状態にあることを確認してから、次の手順に進んでください。

手順 5:クロールとインデックス作成の操作を再開する

1. 検索行のスタンドアロン モードを削除します。

「すべての検索行のスタンドアロン モードを削除する」の手順に従います。

1. 新しいインデックスをアクティブ化した後で、アイテムの総数が変わっていないことを確認します。

a) [FAST Search センター] で、"size>=0" というクエリを発行します。

b) 結果値が、「手順 2: 展開の変更に備えてファームを準備する」(インデクサーの状態を判別する) で判別した値に等しいことを確認します。

1. Web アナライザー コンポーネントの処理を再開します。

「Web アナライザーを再開する」の手順に従います。

1. すべてのコンテンツ配信元を開始します。

コンテンツ配信元のロール (deployment.xml 内の content-distributor ロール) を持つ各サーバーで、次のコマンドを入力します。

nctrl start contentdistributor

1. FAST Search Content SSA を一時停止したときに使用したのと同じ SharePoint Server シェルを使用して、Content SSA を再開します。

$ssa.Resume()

1. FAST Search 固有のコネクタのクロールを再開します。

· FAST Search Web クローラーを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロール プロセスを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Web クローラー)」でクロールの開始に関する情報を参照してください。

· FAST Search に固有の別のコネクタを使用している場合は、すべてのクロールが再開または開始していることを確認します。

手順 6:最終確認を行う

1. アイテムの総数を確認します。

a) [FAST Search センター] で、"size>=0" というクエリを発行します。

b) 結果値が、「手順 2: 展開の変更に備えてファームを準備する」(インデクサーの状態を判別する) で判別した値にほぼ等しいことを確認します。前の手順でクロールを再開したため、アイテム数を確認する前にアイテムが追加または削除された可能性があるため、値が正確には一致しない場合があります。

1. アイテムを追加または変更し、クエリを実行することで、アイテムのクロールとインデックス作成が正しく行われていることを確認します。

1. 新しい展開構成が期待どおりに動作することが確認できたら、バックアップした FIXML ファイル フォルダーを削除します。追加されたインデックス列を除くプライマリ インデクサー サーバーで、バックアップした FIXML フォルダーを削除します。

delete \data\data_fixml_old

関連項目

fixmlfeeder のトラブルシューティング (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

FAST Search Server ファーム トポロジを計画する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

コンテンツ インデックスの高い可用性を管理する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

クエリ処理能力を増強する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

deployment.xml リファレンス

nctrl.exe リファレンス

psctrl.exe リファレンス

indexeradmin.exe リファレンス (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

indexerinfo.exe リファレンス (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

indexerinfo XML ステータス レポートの構文 (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

インデクサーのコンテンツ容量を拡張する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

再クロールしないでインデックス列を削除する

Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint ファーム展開のコンテンツ ソースを削除した場合、または、システムの負荷が最初に計画したより低い場合は、インデックス列を削除してサーバーの数を減らすことができます。

メモ:

この記事で説明する手順はオプションであり、FAST Search Server 2010 for SharePoint の 2011 年 12 月の累積的な更新プログラムで追加された機能強化に基づいています。この累積的な更新プログラムをインストールすると、検索のダウンタイムを最小限に抑えてインデックス列を削除できます。

「インデックス列を削除する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」に記載されている標準の手順に従うこともできます。標準の手順は簡単ですが、検索のダウンタイムが長時間に及ぶことがあります。

重要:

コンテンツのサイズとシステムの複雑さによっては、この記事で説明する手順が完了するのに数時間かかります。この間、新しいアイテムのインデックス作成は行われません。手順の実行時、短時間ですがクエリ照合が使用できなくなります。ファームのアクティビティがあまり行われない時間帯に手順を実行するようにしてください。

手順 1:前提条件

手順 2:展開の変更に備えてファームを準備する

手順 3:インデックス列の展開構成を変更する

手順 4:新しい一連のインデックス列にアイテムを再配布する

手順 5:クロールとインデックス作成の操作を再開する

手順 6:ファームからインデックス列を削除する

手順 7:最終確認を行う

手順 1:前提条件

1. インデックス列を追加する前に、次の要件を満たしていることを確認します。

a) FAST Search Server 2010 for SharePoint の 2011 年 12 月 (またはそれ以降) の累積的な更新プログラムがインストールされている必要があります。詳細については、http://support.microsoft.com/kb/2597067 (英語) を参照してください。

b) FAST Search Server 2010 for SharePoint がインストールされているコンピューターで、次のグループのメンバーである必要があります。

FASTSearchAdministrators ローカル グループ

ローカルの Administrators グループ

1. FAST Search Server 2010 for SharePoint ファーム展開内のすべてのサーバーで、コマンドおよび Windows PowerShell コマンドレットを実行します。

大部分のコマンドとコマンドレットは、実行するために、管理者として FAST Search Server 2010 for SharePoint シェルを開く必要はありません。Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint シェルは、次のように開始します。

a) [スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。

b) [Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint] をクリックします。

c) [Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint shell] をクリックします。

重要:

IPsec 構成に関係するコマンドの場合は、管理者としてシェルを開始する必要があります。それには、[Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint shell] を右クリックし、[管理者として実行] を選択する必要があります。

1. SharePoint Server ファーム内のサーバーで Windows PowerShell コマンドレットを実行します。

SharePoint Server シェルは次のように開始します。

a) [スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。

b) [Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。

c) [SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。

1. FAST Search Server 2010 for SharePoint 展開構成ファイルに精通している必要があります。手順を実行する中でこのファイルが何度も必要になります。このファイルは管理サーバーにあります。

\etc\config_data\deployment\deployment.xml

ここで、

は、FAST Search Server 2010 for SharePoint のインストール フォルダーのパスです (C:\FASTSearch など)。

ファイル構文の詳細については、「deployment.xml リファレンス」を参照してください。

インデックス列と検索行の展開の構成の詳細については、「deployment.xml の検索行とインデックス列について」を参照してください。

ヒント:

deployment.xml を編集する前に、変更を元に戻すことができるように、ファイルをバックアップすることをお勧めします。

手順 2:展開の変更に備えてファームを準備する

1. FAST Search Server 2010 for SharePoint ファームをバックアップします。インデックス列を削除する前に、完全バックアップを実行する必要があります。このバックアップを使用すれば、手順が成功しなかった場合にシステムを復元できます。

「完全バックアップと復元 (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」の手順に従います。

重要:

バックアップ手順の最後に、Content SSA を再開しないでください。

1. クロールとアイテム処理を一時停止します。

a) FAST Search Content SSA を一時停止します (バックアップ手順で一時停止されていない場合)。

SharePoint Server PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。

$ssa = Get-SPenterpriseSearchServiceApplication ""$ssa.Pause()

ここで、

· は、FAST Search Content SSA の名前です。

b) FAST Search 固有のコネクタのクロールを一時停止します。

FAST Search Web クローラーを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロール プロセスを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Web クローラー)」で進行中のクロールの一時停止に関する情報を参照してください。

FAST Search に固有の別のコネクタを使用している場合は、すべてのクロールが一時停止または停止していることを確認します。

c) すべてのコンテンツ配信元を停止します。

コンテンツ配信元のロール (deployment.xml 内の content-distributor ロール) を持つ各サーバーで、次のコマンドを入力します。

nctrl stop contentdistributor

d) 内部のインデックスの更新を回避するために、Web アナライザーの処理を一時停止します。

「Web アナライザーを一時停止する」の手順に従います。

e) すべてのアイテム処理が完了するまで待ちます。

管理サーバーで、次のコマンドを入力します。

psctrl status

メモ:

すべてのプロセッサ サーバーが "idle" の状態にあることを確認してから、次の手順に進んでください。

1. すべてのインデックス列内のインデクサーの状態を判別します。

「インデクサーの状態を判別する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」の手順に従います。

1. インデックス列の削除中に残りのインデックス列でクエリ照合を使用できるようにするには、「スタンドアロン モードの検索行を構成する」の手順に従います。

手順 3:インデックス列の展開構成を変更する

次の手順に従って、クエリ照合構成からインデックス列を削除します。

重要:

この手順を実行した後、クエリの結果には、削除しているインデックス列のアイテムは含まれません。これらは、「手順 4: 新しい一連のインデックス列にアイテムを再配布する」を実行した後に、再び表示されます。

1. 展開構成ファイル (deployment.xml) を変更して、削除しているインデックス列内のサーバーの、クエリ照合およびインデックス作成の役割を削除します。

インデックス列内のサーバーごとに、host 要素から searchengine 要素を削除します。

重要:

deployment.xml 内で最も高い列 ID を持つインデックス列のみを変更する必要があります。

host 要素全体を削除しないでください。削除するのは、searchengine 要素のみです。

1. 新しい展開の構成を使用して、FAST Search Server 2010 for SharePoint 展開内のすべてのサーバーを再構成します。

重要:

この手順の実行中にクエリ照合は使用できません。

管理サーバーから始まって、各サーバーで、次の手順を実行します。

メモ:

ファーム展開内に複数の検索行がある場合は、各検索行内のすべてのサーバーでこれらの手順を実行する必要があります。

a) FAST Search for SharePoint サービスを停止します。

b) FAST Search for SharePoint Monitoring サービスを停止します。

c) Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint シェルを開きます。

d) 構成ファイルを再作成するには、次のコマンドを入力します。

Set-FASTSearchConfiguration

e) FAST Search Server 2010 for SharePoint サービスが開始するときに、サーバー上でコンテンツ配信元が開始していないことを確認します。

i. deployment.xml で、サーバー上でコンテンツ配信元が実行しているかどうかを判別します (host 要素に対する content-distributor 属性)。

サーバー上でコンテンツ配信元が実行している場合は、次の手順を実行します。

ii. \etc\NodeState.xml ファイルを開き、user_suspended 要素を変更して、contentdistributor プロセスを含めます。

contentdistributor

f) このサーバーがクエリ照合サーバーの場合は、構成を再適用して、スタンドアロン モードでのクエリ照合を設定する必要があります。

\etc\searchrc-1.xml で、common 要素の standalone 属性を変更します。

standalone = "true"

ヒント:

deployment.xml で、このサーバーの host 要素を確認します。host 要素に searchengine 要素が含まれており、対応する行要素の search 属性が true に設定されている場合、サーバーはクエリ照合サーバーです。

詳細については、「スタンドアロン モードの検索行を構成する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」を参照してください。

g) FAST Search Server 2010 for SharePoint サービスを開始します。

i. FAST Search for SharePoint サービスを開始します。

メモ:

このとき、FAST Search for SharePoint Monitoring サービスも開始されます。

ii. 管理サーバーで、次のコマンドを入力します。

nctrl status

iii. すべてのサービスのステータスが "running" であることを確認します。

1. クエリ処理サーバーでクエリ ディスパッチャーの構成を更新し、検索可能なアイテム数を確認します。展開内の各クエリ処理サーバー (deployment.xml 内の query ロール) で、次の手順を実行します。

a) 次のファイルの名前を変更します。

\var\searchctrl\etc\enginesrc-tld_<生成 ID>

ここで、<生成 ID> は、「手順 2: 展開の変更に合わせてファームを準備する」(インデクサーの状態を判別する) で判別した生成 ID です。

cd \var\searchctrl\etc\rename enginesrc-tld_<生成 ID> enginesrc-tld_<生成 ID>_backup

b) クエリ処理サーバーで、クエリ処理およびクエリ ディスパッチのプロセスを再起動します。

i. 次のコマンドを入力します。

nctrl restart qrservernctrl restart topfdispatch

ii. 次のコマンドを入力します。

nctrl status

iii. コンテンツ配信元以外のすべてのサービスのステータスが "running" であることを確認します。

c) 検索センターで、次のクエリを実行します。size>=0

d) 検索可能なアイテムの総数が、「手順 2: 展開の変更に備えてファームを準備する」(インデクサーの状態を判別する) で判別した値から、削除しているインデックス列内の検索可能なアイテム数を引いた値に等しいことを確認します。

e) バックアップ ファイルを削除します。

enginesrc-tld_<生成 ID>_backup

手順 4:新しい一連のインデックス列にアイテムを再配布する

1. すべてのインデックス列でインデクサー アイテムのストア (FIXML ファイル) をバックアップします。

a) 削除しているインデックス列のプライマリ インデクサー サーバーで、次のファイル フォルダーの名前を変更します。\data\data_fixml

cd \data\rename data_fixml data_fixml_old

メモ:

FIXML の再配布手順を再実行する場合は、フォルダーの名前を変更するのではなく、data_fixml フォルダーを削除する必要があります。

b) 残りのインデックス列でインデクサー アイテムのストア (FIXML ファイル) をバックアップします。現在の展開内のすべてのプライマリ インデクサー サーバー (削除するインデックス列は除く) で、次の手順を実行します。

i. インデクサーを停止します。

nctrl stop indexer

ii. 次のファイル フォルダーの名前を変更します。

\data\data_fixml

cd \data\rename data_fixml data_fixml_old

メモ:

FIXML の再配布手順を再実行する場合は、フォルダーの名前を変更するのではなく、data_fixml フォルダーを削除する必要があります。

iii. ファイル ストレージ メタ ファイルを削除します。

delete \data\ftStorage

iv. インデクサーを開始します。

nctrl start indexer

c) 展開にバックアップ インデクサー行が含まれる場合は、バックアップ インデクサー サーバーの FIXML データ ストレージを削除する必要があります。削除するインデックス列を除くすべてのバックアップ インデクサー サーバーで、次の手順を実行します。

i. インデクサーを停止します。

nctrl stop indexer

ii. FIXML ファイルおよびファイル ストレージ メタ ファイルを削除します。

delete \data\data_fixmldelete \data\ftStorage

iii. インデクサーを開始します。

nctrl start indexer

1. 残りのすべてのインデクサー サーバーが実行中であることを確認します。削除するインデックス列は除いて、すべてのインデクサー サーバー (プライマリおよびバックアップ) で、次のコマンドを実行します。

nctrl status

インデクサー サーバーが実行していない場合は、start コマンド (nctrl start indexer) を再実行する必要があります。

1. すべてのインデクサー サーバーで、FIXML ストア内のドキュメント数が 0 個であることを確認します。管理サーバーで、次のコマンドを実行します。

indexerinfo doccount -a

残りのすべてのインデクサー サーバー (削除しているインデックス列は除く) で、アイテム数が 0 個であることを確認します。

1. すべてのインデクサー サーバーを一時停止します。削除しているインデックス列は除いて、すべてのインデクサー サーバー (プライマリおよびバックアップ) で、次のコマンドを実行します。

indexeradmin suspendindexing --column=<列番号> --row=<行番号>

ここで、

· <列番号> は、インデックス列番号です。

· <行番号> は、インデクサー行の行番号です。システムを展開するとき、この値は、通常、プライマリ インデクサーでは 0、バックアップ インデクサーでは 1 です。

1. FIXML ファイルを再配布します。これによって、減少した一連のインデックス列にアイテムが再分割されます。

すべてのプライマリ インデクサー サーバー (削除するインデックス列を含む) で、次の手順を実行します。

a) 次のコマンドを実行して、新しい一連のインデックス列に FIXML ファイルを再配布します。

fixmlfeeder -–fixmldir=\data\data_fixml_old --column-count= -b 124/

· は、以前 (インデックス列を削除する前) の構成内のインデックス列の数です。

· -b は、バッチ サイズを指定します。示されているように、推奨されるバッチ サイズは、インデックス列の数に依存します。

詳細については、「fixmlfeeder.exe」を参照してください。

b) コマンドから出力される進捗状況を確認します。

メモ:

コマンドの完了には時間がかかることがあります。大規模な展開の場合は、コマンド出力をログ ファイルにリダイレクトすることをお勧めします。これはトラブルシューティングに役立ち、fixmlfeeder ツールのパフォーマンスも向上します。

c) コマンドが停止してエラー メッセージが表示される場合は、次の手順を実行します。

i. 「fixmlfeeder のトラブルシューティング (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」でエラー メッセージを検索し、指示されている操作を実行します。

ii. 手順 5. を繰り返して、FIXML ファイルを正しく再配布します。

1. アイテムの再配布が正常に行われたことを確認します。

a) 削除するインデックス列は除いて、残りのすべてのプライマリ インデクサー サーバーで、FIXML ファイルが受信され、格納されたことを確認します。

i. 次のファイル フォルダーのコンテンツを調べます。

\data\data_fixml

ii. このフォルダーに、"Set_" で始まる名前のサブフォルダーがあることを確認します。

b) アイテムの総数が変わっていないことを確認します。

i. すべてのインデックス列のアイテム数を確認します。

a. 管理サーバーで、インデックス列ごとに、次のコマンドを実行します。

indexerinfo doccount -a

b. すべてのインデックス列で、インデクサー サーバーのアイテムの総数が、「手順 2: 展開の変更に備えてファームを準備する」(インデクサーの状態を判別する) で判別した値に等しいことを確認します。バックアップ インデクサー サーバーのアイテムの総数が、同じインデックス列内のプライマリ インデクサー サーバーのアイテムの総数に等しいことを確認します。

c. 総数が等しくない場合は、「手順 4: 新しい一連のインデックス列にアイテムを再配布する」を繰り返す必要があります。最初の手順では、フォルダーの名前を変更するのではなく、data_fixml フォルダーを削除してください。

ii. 展開内で複数のコンテンツ コレクションを構成している場合は、次の手順を実行します。

a. 管理サーバーで、すべてのコンテンツ コレクションについて、次のコマンドを実行します。

indexerinfo doccount <コレクション名> -a

ここで、<コレクション名> は、コンテンツ コレクションの名前です。

各インデックス列のプライマリ インデクサー サーバーについて、コンテンツ コレクションのインデックス付きアイテムの数を書き留めます。

b. 残りのすべてのインデックス列で、各コンテンツ コレクションのアイテムの総数が、「手順 2: 展開の変更に備えてファームを準備する」(インデクサーの状態を判別する) で判別した値に等しいことを確認します。

c. 総数が等しくない場合は、「手順 4: 新しい一連のインデックス列にアイテムを再配布する」を繰り返す必要があります。最初の手順では、フォルダーの名前を変更するのではなく、data_fixml フォルダーを削除してください。

1. バイナリ インデックスを再構築します。管理サーバーで、次の手順を実行します。

a) インデクサー サーバーを再開します。残りのすべてのインデクサー サーバー (プライマリおよびバックアップ) で、次のコマンドを実行します。

indexeradmin resumeindexing --column=<列番号> --row=<行番号>

ここで、<列番号> はインデックス列番号、<行番号> はプライマリまたはバックアップ インデクサー行の行番号です。

b) インデックスを再構築します (インデックスのリセット)。残りのすべてのインデクサー サーバーで、次のコマンドを実行します。

indexeradmin resetindex --column=<列番号> --row=<行番号>

ここで、<列番号> はインデックス列番号、<行番号> はプライマリ インデクサー行の行番号です。

注意:

この手順が完了するには、通常、数時間かかります。この手順の実行中、残りのインデックス列でのみ、クエリ照合を使用できます。

c) インデックスの再構築 (インデックスのリセット) が完了するまで待ちます。管理サーバーで、次のコマンドを繰り返し実行します。

indexerinfo status -a

すべてのインデックス列内のすべてのインデックス パーティションが "idle" の状態にあることを確認してから、次の手順に進んでください。

手順 5:クロールとインデックス作成の操作を再開する

1. 検索行のスタンドアロン モードを削除します。

「すべての検索行のスタンドアロン モードを削除する」の手順に従います。

1. 新しいインデックスをアクティブ化した後で、アイテムの総数が変わっていないことを確認します。

a) [FAST Search センター] で、"size>=0" というクエリを発行します。

b) 結果値が、「手順 2: 展開の変更に備えてファームを準備する」(インデクサーの状態を判別する) で判別した値に等しいことを確認します。

1. Web アナライザー コンポーネントの処理を再開します。

「Web アナライザーを再開する」の手順に従います。

1. すべてのコンテンツ配信元を開始します。

コンテンツ配信元のロール (deployment.xml 内の content-distributor ロール) を持つ各サーバーで、次のコマンドを入力します。

nctrl start contentdistributor

1. FAST Search Content SSA を一時停止したときに使用したのと同じ SharePoint Server シェルを使用して、Content SSA を再開します。

$ssa.Resume()

1. FAST Search 固有のコネクタのクロールを再開します。

· FAST Search Web クローラーを使用してコンテンツをクロールする場合は、「クロール プロセスを開始、一時停止、再開、または停止する (FAST Search Web クローラー)」でクロールの開始に関する情報を参照してください。

· FAST Search に固有の別のコネクタを使用している場合は、すべてのクロールが再開または開始していることを確認します。

手順 6:ファームからインデックス列を削除する

インデックス列内のサーバーを削除するには、次の手順を実行します。

メモ:

これらのサーバーの searchengine ロールは、既に削除されています。この手順では、展開の構成からサーバーを削除します。

1. 展開構成ファイル (deployment.xml) を変更します。

削除しているインデックス列内の各サーバーの host 要素を削除します。

1. 管理サーバーで、「ファーム展開からサーバーを削除する」の手順に従います。

1. 削除しているサーバーは除いて、FAST Search Server 2010 for SharePoint 展開内の他のすべてのサーバーで、「ファーム展開からサーバーを削除する」の手順に従います。

メモ:

複数の検索行がある場合は、この手順を行ごとに実行する必要があります。

手順 7:最終確認を行う

1. アイテムの総数を確認します。

a) [FAST Search センター] で、"size>=0" というクエリを発行します。

b) 結果値が、このセクションの手順 2. (「インデクサーの状態を判別する」) で判別した値にほぼ等しいことを確認します。前の手順でクロールを再開したため、アイテム数を確認する前にアイテムが追加または削除された可能性があるため、値が正確には一致しない場合があります。

1. アイテムを追加または変更し、クエリを実行することで、アイテムのクロールとインデックス作成が正しく行われていることを確認します。

1. 新しい展開構成が期待どおりに動作することが確認できたら、バックアップした FIXML ファイル フォルダーを削除します。以前の一連のインデクサー サーバーで、フォルダーを削除します。

delete \data\data_fixml_old

関連項目

fixmlfeeder のトラブルシューティング (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

FAST Search Server ファーム トポロジを計画する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

コンテンツ インデックスの高い可用性を管理する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

クエリ処理能力を増強する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

deployment.xml リファレンス

nctrl.exe リファレンス

psctrl.exe リファレンス

indexeradmin.exe リファレンス (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

indexerinfo.exe リファレンス (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

indexerinfo XML ステータス レポートの構文 (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

インデクサーのコンテンツ容量を拡張する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

インデクサーの状態を判別する

ここでは、インデックス列を追加または削除する前に、すべてのインデックス列内のインデクサーの状態を判別する方法について説明します。

メモ:

indexerinfo コマンドは、FAST Search Server 2010 for SharePoint ファーム内の任意のサーバーで実行できます。

1. すべてのインデックス パーティションがアイドル () であることを確認します。すべてのインデックス パーティションがアイドルになるまで、この手順を繰り返します。

indexerinfo status -a

1. インデクサーによって作成された最新の (アクティブな) インデックス セットを判別します。

indexerinfo activeindexset -a

ファーム内のインデクサー サーバーごとに 1 行出力されます。各行にはコンマで区切られたインデックス パーティションのリストが含まれています。各パーティションのインデックス セットは、<パーティション番号>_<パーティション ID> で示されます。

以下のコマンド出力は、列 0 についてリストされたサンプル データを示しています。

Column 0, row 0: active index set is 0_1296956775453106000,1_1286951683120289000,2_1286951672387903000,3_1286951661468163000,4_128695164931479200

各インデックス列のアクティブなインデックス セットを書き留めます。

1. クエリ照合で最新のインデックス セットが使用されることを確認します。

deployment.xml 内のすべてのクエリ照合サーバーを特定します。詳細については、「deployment.xml の検索行とインデックス列について 」を参照してください。

各クエリ照合サーバーで次の手順を実行して、クエリ照合で最新のインデックス セットが使用されていることを確認します。

a) 最新のインデックス セットが含まれているファイルを見つけます。ファイルは次のフォルダーにあります。

\var\searchctrl\etc\

ここで、 は、FAST Search Server 2010 for SharePoint のインストール フォルダーのパスです (C:\FASTSearch など)。

フォルダーには、次の形式の一連のファイルが含まれています。

enginesrc-<ポート>_<生成 ID>

ここで、<ポート> はポート番号 (<ベースポート>+52)、<生成 ID> は連続するインデックス生成 ID 番号です。

インデックス生成 ID を書き留めます。

最新の (最終変更日付による) これらのファイルには、最新のインデックス セットが含まれています。

b) 最新のインデックス セットを含むファイルを開き、クエリ照合サーバーが最新のインデックス セットを使用していることを確認します。ファイルには、次の形式の一連の行が含まれています。

# Contains active fsearch <パーティション番号>_<パーティション ID>

このファイルには、インデックス パーティションごとに 1 つのエントリがあります。以下のコマンド出力は、このファイルのサンプル データを示しています。

# Contains active fsearch 0_1283138082274271000

# Contains active fsearch 1_1283075156356199000

# Contains active fsearch 2_1282916000094912000

# Contains active fsearch 3_1282915999141775000

# Contains active fsearch 4_1282915997423003000

各インデックス パーティションについて、<パーティション番号> と <パーティション ID> が、上記の手順 2. で判別したこのインデックス列に対応する値と同じであることを確認します。値が等しくなるまで、手順 3. を繰り返します。

1. すべてのインデックス列のインデックス付きアイテムの数を判別します。管理サーバーで、次のコマンドを実行します。

indexerinfo doccount -a

各インデックス列のプライマリ インデクサー サーバーについて、インデックス付きアイテムの数を書き留めます。

以下のコマンド出力例は、3 つのインデックス列とバックアップ インデクサー行を持つ展開のドキュメント数を示しています。プライマリ インデクサー サーバーの行番号は、通常、0 です。

Column 0, row 0: 42842 documents

Column 0, row 1: 42842 documents

Column 1, row 0: 42917 documents

Column 1, row 1: 42917 documents

Column 2, row 0: 42369 documents

Column 2, row 1: 42369 documents

Selected columns/rows total: 256256 documents

1. 展開内で複数のコンテンツ コレクションを構成している場合は、次の手順を実行します。

a) 管理サーバーで、すべてのコンテンツ コレクションについて、次のコマンドを実行します。

indexerinfo doccount <コレクション名> -a

ここで、<コレクション名> は、コンテンツ コレクションの名前です。

各インデックス列のプライマリ インデクサー サーバーについて、コンテンツ コレクションのインデックス付きアイテムの数を書き留めます。

b) すべてのインデックス列で、各コンテンツ コレクションの総数が、上記の手順 4. で書き留めた値に等しいことを確認します。

1. クエリ インターフェイスから検索可能なアイテムの数を判別します。検索センターで、次のクエリを実行します。size>=0

検索可能なアイテムの総数を書き留めます。

関連項目

再クロールしないでインデックス列を追加する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

再クロールしないでインデックス列を削除する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

indexerinfo.exe リファレンス (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

スタンドアロン モードの検索行を構成する

ここでは、インデックス作成プロセスと関係なくクエリを受け取ることができるように、Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint 検索行を構成する方法について説明します。スタンドアロン モードの検索行を構成すると、インデクサー サーバーの再構成時における検索のダウンタイムを回避できます。

この記事の内容

前提条件

スタンドアロン モードの検索行を構成する

すべての検索行のスタンドアロン モードを削除する

searchrc-1.xml 構文のリファレンス

前提条件

検索行のスタンドアロン モードを構成する前に、次の要件を満たしていることを確認します。

FAST Search Server 2010 for SharePoint がインストールされているコンピューターで、FASTSearchAdministrators ローカル グループのメンバーである必要があります。

FAST Search Server 2010 for SharePoint ファーム展開内のすべてのクエリ照合サーバーで、コマンドおよび Windows PowerShell コマンドレットを実行する必要があります。FAST Search Server 2010 for SharePoint シェルを開始するには

1. [スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。

1. [Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint] をクリックします。

1. [Microsoft FAST Search Server 2010 for SharePoint shell] をクリックします。

スタンドアロン モードの検索行を構成する

インデクサーの状態に関係なく検索行がクエリを受け取ることができるようにするには、次の手順を実行します。

1. 構成の変更の前に、アイテムの総数を書き留めます。

a) [FAST Search センター] で、"size>=0" というクエリを発行します。これにより、検索インデックス内のすべてのアイテムが返されます。

b) 結果値を書き留めます。

1. 各クエリ照合サーバーで、次の手順を実行します。

メモ:

各検索行内のすべてのサーバーで、次の手順を実行します。

a) クエリ照合プロセスを停止します。

nctrl stop search-1

b) \etc\searchrc-1.xml 構成ファイルを編集して、スタンドアロン モードを構成します。

は、FAST Search Server 2010 for SharePoint のインストール フォルダーのパスです (C:\FASTSearch など)。

common 要素に、standalone という名前の新しい属性を追加します。

standalone = "true"

メモ:

ファイル内に standalone 属性が既に存在する場合は、属性値を true に設定します。

次の例は、構成を変更した後の searchrc-1.xml 構成ファイルの状態を示しています。

searchrc-1.xml 構成ファイルの詳細については、「searchrc-1.xml 構文のリファレンス」を参照してください。

c) クエリ照合プロセスを開始します。

nctrl start search-1

1. アイテムの総数が変わっていないことを確認します。

a) [FAST Search センター] で、"size>=0" というクエリを発行します。

b) 結果値が、このセクションの手順 1. で判別した値に等しいことを確認します。

メモ:

スタンドアロン モードの検索行を構成した後に展開の構成を変更する場合は (Set-FASTSearchConfiguration)、「スタンドアロン モードの検索行を構成する」の手順を繰り返す必要があります。

すべての検索行のスタンドアロン モードを削除する

クエリ照合のスタンドアロン モードを削除するには、次の手順を実行します。これによって、すべての検索行が最新のインデックス セットを受け取れるようになります。

重要:

手順の実行時、短時間ですがクエリ照合が使用できなくなります。

すべての検索行のスタンドアロン モードを削除するには

1. 構成の変更の前に、アイテムの総数を書き留めます。

a) [FAST Search センター] で、"size>=0" というクエリを発行します。これにより、検索インデックス内のすべてのアイテムが返されます。

b) 結果値を書き留めます。

1. クエリ照合を停止し、スタンドアロン モード構成を削除します。

a) インデックス作成コンポーネントを持たないすべてのクエリ照合サーバー (専用の検索行) で、次の手順を実行します。

i. クエリ照合プロセスを停止します。

nctrl stop search-1

ii. クエリ照合サーバーから、以前のバイナリ インデックスを削除します。次のコマンドを入力します。

delete \data\data_index

ここで、 は、FAST Search Server 2010 for SharePoint のインストール フォルダーのパスです (C:\FASTSearch など)。

重要:

この手順は、インデクサー ロールを持たないクエリ照合サーバーでのみ実行します。サーバーは、deployment.xml 内で次の構成を持つ検索行に対応している必要があります。

iii. \etc\searchrc-1.xml 構成ファイルを編集して、スタンドアロン モードを削除します。

common 要素の standalone 属性を変更します。

standalone = "false"

searchrc-1.xml 構成ファイルの詳細については、「searchrc-1.xml 構文のリファレンス」を参照してください。

b) インデックス作成コンポーネントを持つすべてのクエリ照合サーバー (検索行とインデックス作成行の組み合わせ) でも、次の手順を実行します。

i. クエリ照合プロセスを停止します。

nctrl stop search-1

ii. \etc\searchrc-1.xml 構成ファイルを編集して、スタンドアロン モードを削除します。

common 要素の standalone 属性を変更します。

standalone = "false"

1. クエリ照合を開始します。

メモ:

各検索行内のすべてのクエリ照合サーバーでこの手順を実行します。プライマリ インデクサー行がクエリ照合を実行するように構成されている場合は、この行から開始します。バックアップ インデクサー行がクエリ照合を実行するように構成されている場合は、この行で操作を続けます。次に、専用のクエリ照合行で操作を続けます。

すべてのクエリ照合サーバーに対して、次のコマンドを入力します。

nctrl start search-1

1. 検索行で最新のインデックス セットが使用されることを確認します。

メモ:

インデクサーを含まない検索行に新しいインデックス セットがコピーされるには、多少の時間がかかります。

「インデクサーの状態を判別する (FAST Search Server 2010 for SharePoint)」の手順に従います。この手順の中で、"size>=0" というクエリを再実行します。結果値が、手順 1. で判別した値に等しいことを確認します。

重要:

インデックス列を削除するときにこの手順を実行すると、削除されたインデックス列のアイテムがクエリの結果に含まれるため、結果値が増加します。

searchrc-1.xml 構文のリファレンス

この構成ファイルには、クエリ照合コンポーネントの構成プロパティが含まれています。ファイルは、展開の構成の変更時に (Set-FASTSearchConfiguration)、自動的に生成されます。