プリプレス・ポストプレスの融合によるデジタル印刷の活⽤法...OKI...

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宮本泰夫株式会社バリューマシーンインターナショナル

プリプレス・ポストプレスの融合によるデジタル印刷の活⽤法〜⼩ロット加⼯が創る新たな印刷商材と可⽤性〜

ハイデルベルグ・ジャパンデジタルプリンティング＆ポストプレスデー

2017年8⽉24⽇・25⽇

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■印刷物を取り巻くニーズの変化とデジタル印刷

●⼩ロット化／多品種化／短納期化商品のライフサイクルの変化消費者ニーズの多様化

●コスト意識の変化費⽤から投資へ効果が問われる時代コスト削減と効果最⼤化への取り組み

●環境対応の考え⽅材料・印刷技術における環境への取り組み在庫・廃棄に対する考え⽅

●紙媒体のあり⽅単なる情報伝達ではなくマーケティングツールへ情報伝達メディアの進展との協業・協働顧客コミュニケーションで差別化することが必要

印刷会社に対するニーズもその形を変えている「紙をどのように利⽤するか」〜印刷物そのものにも影響が⾒られる

デジタル印刷への期待は⼤きい


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しかし現実は・・・

デジタル印刷機を積極的に利⽤しようとする印刷会社は⾮常に少ない


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■デジタル印刷技術の抱える課題とは

なぜ、デジタル印刷技術は敬遠されるのか︖デジタル印刷機を利⽤したくない4つの「⾔い訳」

●品質の問題

●⽣産性とサイズの問題

●加⼯まで含めた⼩ロット化の問題

●コストの問題（ロットとコストの関係）


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■デジタル印刷技術の抱える課題とは

なぜ、デジタル印刷技術は敬遠されるのか︖

●UKにおけるInterquest社の調査●項⽬はコスト・品質・⾊・印刷媒体・加⼯●2015年から2017年にかけて品質とコストが逆転


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■デジタル印刷技術の開発は2つの⽅向を持っている

⾼機能化（速度・サイズ／品質を除く）

差別化（材料・利⽤法・受注形態など）

⼩ロット中・⼤ロット

コンベンショナル・オフセット印刷オフセット印刷

デジタル印刷技術



●コンベンショナル技術は⼩ロット化へ●デジタル印刷技術は2極化へ

・⾼速/⼤型化︓オフセット市場への参⼊・⾼付加価値化による差別化

B2／B1デジタル・液体現像⽅式・枚葉インクジェット

A3⼨伸びデジタル・乾式電⼦写真⽅式

・ダイレクトドライブ・Anicolor・UVインキ・デジタル制御

・インライン加⼯システム・⾊材/各種特殊技術・市場特化・アプリケーション創出

同⼀市場での利⽤

異なる市場での利⽤（併⽤）


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⼩型デジタル印刷機（POD）の近年の動向※極⼩ロット・多品種のビジネスとして

●多⾊印刷への対応と利⽤法

●⻑尺・薄紙/厚紙印刷への対応と利⽤法

●⼩型後加⼯システムの普及

●各種印刷材料（特殊紙など）の普及


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■各社の特⾊対応状況〜⼩型デジタル印刷システム

メーカー機種利⽤対象・材料

RICOHHeidelberg

RICOH Pro Cシリーズ（5⾊）Versafireシリーズ

・クリア/ホワイトトナー・ネオンイエロー（蛍光トナー）

Xerox Color 1000i Press（5⾊）・クリアトナー・Gold/Silverトナー

iGen5 Press ・グリーン/ブルー/オレンジトナー/クリアトナーKodak NexPress SXシリーズ（5⾊）

NexPress ZXシリーズ（5⾊）・Gold/RGB/グレー/ホワイト・クリアトナー/Dimensionalコーティング

OKI Microline VINCI（5⾊）・ホワイト/クリアトナー（セキュリティトナー）・ネオントナー（蛍光トナー）

HP HP Indigoシリーズ（5⾊/6⾊/7⾊）

・クリア/ホワイト/Silver/グレー/カスタム特⾊・ライトシアン/ライトマゼンタ/ 6⾊分版（O/V）・セキュリティトナー/プレミアムホワイト・蛍光トナー/蓄光トナー

Canon imagePRESS C1+II（5⾊）・クリアトナーXeikon XEIKONシリーズ（5⾊）・クリア/ホワイト/カスタム特⾊

・MICR/セキュリティトナー

KonicaMinolta

bizhubPRESS C70hc（4⾊）・⾼彩度トナー（シアン・マゼンタ）


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■多⾊印刷の利⽤分野と利⽤市場

●加飾/アイキャッチ⽤途特⾊︓ゴールド・シルバー・クリア・蛍光ピンクなど応⽤分野︓商業印刷市場・書籍印刷市場

●印刷媒体拡⼤⽤途特⾊︓ホワイトなど応⽤分野︓商業印刷市場・サイン市場・軟包装パッケージ市場

●⾊域拡⼤⽤途特⾊︓オレンジ・グリーン・ブルー／⾼彩度トナーなど応⽤分野︓紙器・軟包装パッケージ印刷市場

●⾼精細化⽤途特⾊︓ライトシアン・ライトマゼンタ・グレーなど応⽤分野︓商業印刷市場・フォト市場

●特殊印刷⽤途特⾊︓クリア・蛍光・MICR など応⽤分野︓産業⽤途印刷市場・セキュリティ分野


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■印刷媒体拡⼤⽤途

リコー RICOH Pro CシリーズHeidelberg Versafireシリーズ

●ホワイト/クリア

OKI Microline VINCI●ホワイト/クリア

●ホワイトトナーは、⾊紙や透明基材への印刷を可能とし媒体を拡げる●蛍光トナーはバックリットフィルムやTシャツ（転写紙経由）などにも利⽤


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■ 「⻑尺印刷」に対応する⼩型デジタル印刷機

1321×330

1200×330

1000×356

A4

Kodak NexPress

Konicaminolta AccurioPress C2070

OKI Microline VINCI

Ricoh Pro CVersafire

700×330 762×330

Canon ImagePRESS C1000VP660×364

Xerox iGen 5 Press

●A3ノビサイズのエンジンで⻑尺印刷をサポート●タペストリー・ポスターなど⼤型印刷物も可能●⽚観⾳（6P）・両観⾳（8P）にも対応できる


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■ 「薄紙・厚紙・特殊紙」に対応する⼩型デジタル印刷機

■厚紙への対応〜ボール紙（350〜400gsm）

■薄紙への対応（40gsm/40番〜）

●ボール紙への印刷によるパッケージ（紙器）の試作・作成

●POPや⼩型店内販促什器の試作・作成

●ノンカーボン紙への印刷による伝票の作成

■封筒への直接印刷が可能●デザイン封筒を⼩型機で作成

■ファンシーペーパーへの直接印刷が可能●凹凸のある⽤紙への印刷が可能●和紙など⾼級感ある質感の印刷物へ


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■充実する各種後加⼯システム①

●最終印刷物に仕上げるための後加⼯システムの充実により最終製品の製造が可能●短納期・⾼付加価値製品への⾜掛かりとなる

■折り・製本システム（インライン/オフライン）・⼆つ折り/三つ折りなど様々な加⼯に対応する加⼯機を接続可能・ホチキス⽌め/中綴じなどの製本加⼯までインラインで実現・資料/報告書/各種レポートなど幅広く印刷物を最終形に仕上げる


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■充実する各種後加⼯システム②

■⼩型カッター・クリーサー・名刺/レター/チケットなどのカッティングおよび

筋⼊れなどを⾏う・⼩型印刷物を最終製品に仕上げる

■⼩型カッティングプロッタ―・印刷物を⾃由な形に切り抜くことができる・POPなど販促⽤印刷物の作成や名刺などにも

応⽤可能



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■充実する各種後加⼯システム③

■⼩型ラミネート（PP加⼯）システム・印刷物の表⾯に透明素材を貼ることで加飾あるいは保護・レストランメニューや各種サイン・マップなどにも

応⽤可能

■封⼊システム・同封物を封筒へと封⼊する・バーコードにより枚数カウント、選択封⼊などが

可能

■卓上箔押しシステム・トナーでプリントした部分に箔を

熱転写・⾼級感あるプリント/パッケージ

などを製作

■簡易圧着システム（先糊・後糊・フィルム圧着）・はがきタイプの通知物などに利⽤可能な圧着システム



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■PODを対象とした材料も多様化する

■各種封筒・直接カラー印刷が可能なPOD⽤封筒・窓フィルム部分にも印刷可能なオンデマド封筒

■ホログラムペーパー・蒸着紙およびホログラム紙をPODに対応させる・これまでにない⾼級感のある印刷物・フォトブックの表紙やカタログなどに利⽤

■ノンカーボン紙・⼩型PODで⽤紙搬送可能な薄紙・名⼊れ伝票やカスタマイズ伝票などへの応⽤（⽂具通販などでも活⽤）

■先糊圧着紙・はがきタイプの通知物などに利⽤可能な先糊圧着紙・安価なコストで企業内の通知物などに利⽤


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■加⼯を武器にサービスや商品が企画されることも増加


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デジタル印刷を含めて総合的な印刷ビジネスをどのように考えていくべきか

●“オフセットからデジタル”ではない“オフセット vs デジタル”ではない

●⼩ロットからの効率的な⽣産の追求（印刷のみならず加⼯まで）

●多様な商材・マーケットへの展開●顧客視点での印刷物の“価値”が重要

（顧客やマーケットが求めるもの）


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■顧客視点から印刷物が持つ4つの要素

①「⽬的」何のためにあるのか︖

②「誰に」提供するものか︖

③「何を」「どのように」提供するものか︖

④「結果」はどのようになるのか︖

●顧客が求める本質とは何かが重要●その本質から、どのような「印刷物」をどういった「提供⽅法」・「製造⽅法」・「コスト」・「効率」

で作成するのかが導かれる


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■オフセット・デジタルのハイブリッド利⽤も⼀般的に

商材（品⽬）印刷の内容（印刷機の利⽤法）

刷り⾒本本印刷はオフセット印刷を利⽤することが決まっている商材の⾒本を事前に作成する⾊味を合わせ、折り・綴じまでを最終仕様で作成することが特徴

⼩ロット増刷本印刷をオフセット印刷にて納品後、⼩ロットでの増刷があった場合に対応する近年の在庫を削減する動向からオフセットも⼩ロット化が進むが、内容変更などを含め、増刷を組み合わせてケースも多くなっている

抜き刷り印刷すでに本刷りを終えているカタログなどから、必要なページを抜き出して別冊⼦として印刷するノンブルなどを再掲載してカスタム冊⼦とするケースもある

差し替え追い刷りレストランメニューの店名差し替えなど、主版はオフセット印刷で印刷しデジタル印刷機による差し替え印刷を追い刷りで⾏う店名差し替えばかりでなくカラーでの画像差し替えなども⾏える

付物印刷本⾝はオフセット印刷し、付物（カバーや帯）など別パーツになるものをデジタル印刷にて対応する

パートカラー冊⼦モノクロ冊⼦の中のカラーページのみデジタル印刷にて対応し製本（中綴じ・無線綴じ）時に丁合して製本する


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■いま注⽬されるマルチフィニッシングシステム

オフセット印刷の加⼯

●⼩ロット化への対応●効率化への対応●幅広い商材・市場への対応●加⼯品質の確保

デジタル印刷の加⼯

●⼤型化・⾼速化への対応●効率化への対応●幅広い商材・市場の対応●加⼯品質の確保

マーケットからのニーズ

●⼩ロット・短納期●価値・効果の⾼い印刷物●幅広い商材●製品の品質

●印刷製品とは顧客にわたる最終製品●印刷のみならず加⼯までを含めた⽣産システムを考える


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■多様な⼩ロット対応の後加⼯技術と対応マーケット

【パッケージ系印刷】カット・クリース・厚盛・フォイルなど

【チケット系印刷】カット・クリース・ミシンなど

【はがき・案内状印刷】厚盛・フォイルなど

【ブック系表紙】ホログラム・厚盛・フォイルなど


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■製造者視点と顧客視点の違いは何を引き起こすのか

「付加価値」という⾔葉を考えてみる

●付加価値とは何か︖

どちらかは製造者視点・どちらかは顧客視点何が起きるのかは明らか

●付加価値とは技術やツールで提供できるもの（バリアブル機能・クリアトナー・特殊加⼯など）

●付加価値とは「効果を⽣む」もの（お⾦を払っても良いという判断基準）


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■まとめに変えて〜スマイルカーブという⾒⽅

■利益の源泉はどこにあるのか・ビジネスの⽴ち位置をどこに置くのか

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