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18
橋論叢 十七 四号 ( 6 4 ) - ( l ) + e P T e n t - p p O d - y - 2 - g E 45∂ l . -

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一 橋論叢 第五 十 七 巻 第 四 号 ( 6 4 )

ウィ

一人と

作品

-

六二

年七

臓麻痺とい

突然の

死で

もっ

て、

失っ

り、

(

l)

ぼ一

年前に

猟銃に

自殺と

劇的な

死に

ト・

て、

我々

偉大

を二

まで

して

まっ

た。

俗に

巨星

つ+

とい

けれ

も、

人の

死こ

表現

しい

う。

ま、

星の

うちの

つ、

て、

人と

なり

見、

業績に

考察しょ

うと

する

当っ

て、

難が

最初に

断っ

くぺ

う。

は、

彼の

伝記

書くこ

難で

ある

作品の

釈は

読む

間の

自由に

が、

伝記と

うは

ない

場する

事柄は

厳然と

存在

する

事実で

り、

来そ

仮想や

像の

介在

する

余地

ない

ずで

る。

とこ

ろが

記を

書こ

うと

すれ

ば、

曖昧

なこ

と、

不明

なこ

しこ

で、

きお

推断臆測の

きに

る。

国に

あっ

伝記を

書くよ

接資料に

容易な

ずで

ある

彼国の

者の

もの

記に

うなの

で、

試み

に、

げて

頁を

繰っ

い。

に、

琵e

日忘

胃PT

e

nt-

岩p

pO

琵d-

y-

2-

g

E

とい

た、

ずれ

直接

定を

避け

語が

多く

用い

とに

気が

くこ

う。

筆者が

えっ

うと

4 5 ∂

血「

l

鵬.

-

肋リ

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( 65 ) ウ ィ リ ア ム ・フ ォ

ー ク ナ ー

血甲

′血叩

.

涯に

も、

ら不

確か

料に

基か

ざる

得ない

右に

う一

つ、

巴Y

0

0

a-

ロg

t

O

とい

表現

加えて

うが

作品+

ば、

琶8

邑訂g

t

O

う一

P0

8邑どg

もの

なる

う。

人の

生を

振り

返っ

き、

数に

違は

よ、

なん

形で

響を

うけ

物が

人か

ある

る。

場合

も、

外で

く、

少く

も三

人の

前を

出来

る。

とえ

影響の

及ぼ

違っ

も。

とは

曾祖父

ト・

(

弓≡㌻ヨ

C

已ビ

訂Ht

巴付

記ユ

友人フ

(

E-

St

O

ne

)

輩作

家、

ド・

(

S

訂→

きd

An

許諾O

n)

る。

中心に

涯を

返っ

うと

う。

ー誕

生か

修業時

代まで

-

(

≠1

≡㌻ヨ

句a

已片口e

(

入っ

)

は一

年九

月二

日、

州の

都市

ー・

(

字芸

A-

訂ロy)

人兄

弟の

長子

して

まれ

た。

は、

ズ・

(

民声

∃呵

CF

賀-

¢

句a-

日e

母は

ド・

(

呂d

甲トt

-

e

とい

た。

綴に

て一

言し

う。

綴字に

巴村

ne

句P

已好

日e

種類が

ある

うフ

とい

きに

者の

綴で

書くの

が、

彼自身は

種類を

用い

る。

録+

前者が

載っ

う。

で一

らが

式なの

か、

後に

認識の

きっ

けを

与え

なっ

た、

(

叫声内

容ミ

乳~

きP

ぎ笥)

者で

るマ

(

呂巳0

0-

CO

弓-

e

問う

とが

る。

して

は、

者、

り、

:

ミ、

方で

答え

る。

ら、

なぜ

巴村

ne→

か、

は、

:

仁、

もの

使

うよ

なっ

答えて

ない

要す

彼に

とっ

なこ

うで

もい

とな

あっ

て、

彼の

とこ

ろに

ば、

i

m)

読e】

言巴-

dO

nt

打ゴ

b

弓t

訂t

コー

e

詔P

岩戸

Ht

j

{

玩t

4 ∂9

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一 橋 論叢 第 五 十七 巻 第四 号 ( 6 6 )

詔e

ヨe

t

O

me

t

F

Pひ

冒○ロ

a払

H

gOt

p

弓P

y

符○

已訂・

巴設

-

苫-

-

I

f

O亡

n

d

t

i

n

t

Fe

弓○

弓Fe

旨eり

弓-

巴Fe

i

{

○→

ゴOt

H

払t

ご】

t

En

-

t

i

○均

nO

-

日匂○

ユ巴岩e

(

2)

P

ロd

e-

t

Fe

One

亡i

t

H

ロe.

とい

うこ

る。

彼に

うで

くて

も、

ちら

気に

なる

なの

が、

教え

くれ

ない

上は

得ない

少々

伝説

くが

へへ

ミ、

ない

て一

紹介し

くと

とは

あっ

が、

父の

時代の

と、

隣の

町に

名の

らぬ

輩(

琶ヨe

?g00d

官○

旦e)

で、

緒に

(

3)

:

とっ

まっ

う。

町の

呼び

をニ

発音する

地の

間が

(

4)

うだ

ら、

詰も

当の

とか

ない

が、

うも

出来すぎ

うな

気が

する

前の

とで

道草を

食っ

をい

う。

誕生の

年、

親の

職業の

関係で

(

巴p

-

e

う町に

移り

年後に

(

f

O

a)

・へ

移っ

た。

ー一

家、

け、

曾祖

縁の

深い

町で

り、

生れ

町で

り、

郡庁所在地

る。

彼は

涯の

大部

町で

すこ

とに

なる

り、

後に

詳し

触れ

もり

が、

ナパ

語+

(

-

eh

訂詔O

n)

して

出て

は、

をモ

デル

した

もの

る。

幼少

年時代

穏や

性格で

殊の

読書を

好ん

く、

父が

豊富な

蔵書をか

あっ

て、

専ら

読書に

して

しい

年フ

逸話が

る。

校で

担任の

先生

将来何に

きか

き、

本を

書く

人に

す+

答え

とい

うの

る。

祖父さ

は、

ろん

曾祖父

ト・

とで

る。

彼ほ

治家

軍人・

実業家

文人

他の

面に

名を

が、

らの

うちの

文人

自らの

ちに

入れ

は、

年の

心に

方向

最も

とい

事実を

考慮に

して

も、

意味の

ある

で、

作家フ

時すで

胚胎して

とい

言で

ない

う。

校教

育を

満足に

うけ

、軸-

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( 6 7 ) ウ ィ リ ア ム ・

フ ォー ク ナ ー

d叩

.

。.

j

けで

イ・

学の

教育も

受ける

受け

が、

すべ

中途で

終っ

る。

うした

時に

あっ

て、

彼を

指導し

言を

えた

る。

彼の

力が

くし

は、

作家フ

なか

う。

彼の

考え

き、

存在を

忘れ

とは

出来ない

彼は

曾祖

父の

声に

よっ

胎し

作家

性を

守り

育て

役割を

果し

とい

う。

とい

も、

文学

専攻で

く、

門は

律で

る。

しか

し、

学に

深い

関心

持ち

力も

相当

あっ

うで

る。

素質

認め

と、

彼は

読むぺ

本を

推薦した

り、

自分の

書を

貸し

えた

た。

実弟の

書い

記に

と、

古い

大型の

チュ

ドベ

本を

満載し

やっ

来、

静か

傍で

読書に

耽っ

(

5)

うか

ら、

個人

手の

庫を

作っ

けで

る。

本を

読む

うす

り、

貸し

けで

ない

彼の

書くも

批評し

言を

とい

うか

ら、

専門が

律で

とを

考え

ば、

学に

あっ

え、

能力

あっ

もの

得ない

しか

も、

彼の

素質に

て、

彼の

将来

性に

誰に

わかっ

ずと

うの

すそ

感を

深く

する

うし

て、

指導で

読書

に、

歳の

時「

(

S

弓i

b

⊇e

)

発見+

する

は、

作品

ける

影響関係を

考える

上に

要で

る。

修業を

積み

ら、

時期

父の

営す

行に

就職す

が、

性に

ない

もな

辞め

た。

し、

時期は

彼に

とっ

楽しい

時期で

あっ

た。

とい

うの

は、

幼い

時か

親し

かっ

た、

(

呂玖

訂t

e

亡e

O-

旨P

ヨ)

との

問が

親密に

なり

自身

結婚まで

考え

る。

銀行を

辞め

くぷ

して

が、

九一

年の

四月

グン

(

Ze

HP

諾n)

て、

頼り

製造

会社で

働き

した

もの

の、

とに

もや

め′て

まっ

た。

同じ

年の

月に

軍の

訓練隊に

隊する

彼自

身は

機に

戦争に

参加し

かっ

しい

が、

九一

年七

とい

ば、

大戦も

末期で

実戦に

参加し

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一 橋論叢 第 五 十 七 巷 第 四 号 ( 6 8 )

ない

うち

戦に

なっ

まっ

た。

実弟に

と、

彼が

隊する

気に

なっ

は、

結婚相

手と

(

6)

他の

男性上

結婚し

とい

う。

うか

ない

後に

発表

作品の

中に

機に

関する

述が

出て

くる

が、

らは

時の

経験が

なっ

思わ

る。

うい

ば、

彼が

篇小

説(

「a

n

已ロ

g

「戸口

J

は、

軍の

訓練基地

舞台に

トム

とい

練兵を

心に

(

7)

語で

り、

航空

用語

出て

る。

除隊

後は

帰っ

詩作な

が、

翌一

九一

年の

月、

大学の

事務官を

係も

り、

学の

別生

なっ

た。

し、

彼の

うとこ

と、

く父の

強制で

あっ

て、

彼自身は

気持が

かっ

う。

めで

もあ

う、

学で

語や

語は

出来た

が、

英語ほ

(

8)

悪かっ

うで

る。

業よ

入れ

た。

が、

大学

括は

して

無為に

終っ

けで

ない

こ■の

時期は

学修行

代で

大切

時期で

る。

とい

うの

は、

学在学

中に

して

卒業後も

彼は

校内

詰や

年報に

稿

し、

挿絵を

書く

等の

仕事を

り、

内容は

未熟で

が、

将来

性を

らで

り、

初期の

説に

指摘さ

紀末文

学的特質も

時期に

跡づ

出来る

らで

る。

ば、

彼の

描い

絵は

風の

もの

り、

彼の

書い

詩に

(

9)

的な

色彩

濃い

ちろ

表作とい

響き

怒り+

(

3恥

幹g

S丸

き遥)

品を

挙げ

うし

間遠っ

ない

し、

らの

傑作も

突然に

もの

く、

作の

代を

経て

作られ

る。

も、

学に

関係し

時期に

発表し

作品に

もっ

うの

る。

イ・

様、

せっ

くの

学も

途で

退

学し

て、

出た

出版社に

縁を

自作を

出版する

だっ

うで

る。

方の

的を

達す

出来な

かっ

が、

りに

彼が

勤め

書店の

して

た、

ザベ

(

巨岩

.

旨et

F

冒巴-

)

知り

合い

なっ

た。

彼女は

後に

ウッ

ド・

人と

性で

り、

彼女を

して

後に

知己を

得る

、】 .

岨同

山ノ

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( 6 9 ) ウ ィ リ ア ム ・

フ ォー ク ナ ー

iI

は、

彼の

作家生

活の

上に

絶大

影響を

すこ

なる

で、

彼女に

会え

幸運で

うべ

きで

る。

帰っ

彼は

前に

籍を

置い

た、

学の

構内

郵便局の

長に

就任

た。

最低の

長で

あっ

た。

仕事は

なま

放題に

け、

書に

精一

杯力

をつ

た。

長が

長つ

する

ずが

く、

非難の

声は

第に

高ま

り、

九二

年の

秋つ

辞め

なっ

た。

とよ

就任し

く、

友人フ

たっ

勧め

け入

だっ

たの

ら、

辞め

だっ

う。

し、

辞め

も、

辞め

とは

ず、

彼を

非難した

達を

刺すこ

忘れ

かっ

た。

辞職の

葉に

うに

る。

A仏

-

O

n

p∽

-

-

くe

n

計H

t

β甘t

巴-

浩-

c

y仏

訂喜一

I

e

H

勺e

Ot

t

O

Fp

m叫

-

-

訂-

已】

⊆川

口C

e

d

gこFe

de

ヨ巴-

d払

○叫

日O

ne

Ye

a

廿e

O

旦e.

已I

+

已ご

計r

mロe

式H

、七

3pO

旨t

O

毘t

Fe

訂○

P

n

巴-

ed

d→

訂e

ne

r

P

n{

害○

戸口

dHe

-

弓FO

F

監什

弓0

0

2

ロt

-

nJ

dS

t

訂P

匂○

訂ge

賢P

ヨp・

E払

(

1 0)

S】

→}

-

00

ヨ呵

e∽-

gロ

巴-

O

P

肉とい

うか

痛烈と

うか

とに

腹に

らしい

年の

月、

資に

て、

詩集「

石の

牧神+

(

ヨ払

旨ぎ→

巴恥

+

§)

(

1 1)

版社

出た

集は

献辞に

上に+

とあ

が、

説明

とこ

ろに

と、

本詩

集に

られ

詩の

部分の

稿は

除隊後

の一

九一

年春か

夏に

とい

うこ

と、

機にエ

結婚が

入っ

うこ

と、

に、

詩集の

体の

雰囲

気が

暗く

しい

持を

歌っ

り、

悲し

象が

去に

うこ

と、

らの

事柄を

合し

と、

上に+

とい

内実ほ

なの

ない

気が

ない

ない

くだ

別の

て、

石の

牧神+

内容に

と、

とは

別に

九一

年八

ー・

リッ

ク』

(

宅雷q

名已

誌に

掲載さ

れ、

後に

書き

直した

形で

学生

聞『、

(L

5

邑設

昏叫

S)

載っ

牧神の

午後+

(

占-

Ap→

釘・

呂已

d

ビn

勺p

ne

J

題名の

較か

像さ

うに

牧歌的

園詩

情調が

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一 橋論叢 第 五 十 七 巻 第 四 号 ( 7 0 )

感じ

られ

彼が

象徴諸に

多分の

関心

をよ

とが

解で

る。

詩集の

合に

特徴的

なの

は、

象徴詩の

影響が

看取さ

の、

粋に

もの

く、

中に

彼の

紀末文

学趣味が

入っ

る。

ゆえ

詩と

して

奇妙な

効果を

挙げて

ど、

なに

自然さ

感じ

る。

傾向

は、

大学時代に

書い

詩に

特に

著しい

し、

自然さ

欠点

とし

非難する

酷で

う。

けだ

し、

青年期に

複数の

象に

味を

覚え

らを

自己の

作に

とり

入れ

とい

うこ

くあ

とで

し、

当然の

とい

らで

る。

した

自然な

要素が

第に

整理

れ、

醸成さ

程が

なお

ず、

修業時代

第に

して

る。

は、

場合の

醸成

頼は

なる

もの

うか

段階の

彼に

う一

指導者が

た。

とい

も、

彼の

方か

求め

とい

うぺ

きで

が。

物が

ウァ

ド・

る。

ド・

一作家と

出発---

γ

ド・

うきっ

けは

が、

ー・

訪れ

まれ

た。

彼が

学の

便局

長を

辞職し

年の一

月、

た。

はヨ

行く

めの

求め

とい

うこ

主で

とい

る。

ろ、

若い

作家

望者が

自国の

学の

伝統に

満足出来

ず、

続々

渡り

主と

て、

集まっ

作っ

た。

る、

ル+

国籍

喪失

者+

とい

者達が

ある

行き

もー

時流に

乗っ

もの

う。

彼が

ル+

仲間に

なか

とこ

と、

個人

的な

由、

まり

自作

評判に

する

失望の

気持が

強かっ

ない

うか

ば、

自国の

学の

統に

満足しな

うよ

は、

自分を

評価して

くれ

ない

自国の

学環境

満を

抱い

うか

4 β4

巾.

.酌

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( 7 1 ) ウ ィ リ ア ム ・ フ ォー ク ナ ー

▲叩

d

行き

とい

希望

ず、

ろい

仕事を

なが

らそ

機会を

待っ

が、

間に

夫人

して

ド・

会っ

る。

彼は

若い

代の

達と

要な

役割を

果した

が、

彼に

て、

後に

ヴュ

際こ

風に

る。

He

弓監t

Fe

f

pt

Fe

○巾

m叫

ge

ne

巳i

O

n

O巾

A

ヨe

2n

弓ユt

e

巴-

n

t

訂t

冒巴ti

O

n

Of

Aヨe

ユO

p

β

弓コ.

t-

n

已且F

O

喜+

望-

ge

宏○

弓ェ】

¢P

∃叫

O

P

He

F

莞くe

記Oe-

≦U

d

E払

召1

0

勺e

e

巴仁

巳6

.

口r

e-

s

e

-

E∽

○】

de→

弓Ot

Fe→

(

1 2)

P

ロー

タ几

訂→

→弓巳ロ

t

Fe

f

Pt

Fe

○巾

t

オe-

Ot]

F

彼の

は、

ド・

学上

占め

位置を

端的に

もの

う。

後に

仲に

なっ

とい

が、

偉大な

作家

して

認め

し、

引用し

なか

が、

方で

彼は

才能が

ぎる

点だ+

とい

位に

彼の

能を

認めて

た。

か、

彼の

めに

積極的に

出版の

労を

る。

して

処女

説、

兵士の

報酬+

(

琵琶匂

-

h打

S

世に

出た

る。

うに

骨折っ

くれ

ダソ

中に

出し

もの

何で

あっ

か。

くつ

とが

出来る

うが

第一

は、

技法の

漸新さ

う。

例え

ば、

表作

州・

イン

グ+

(

ヨ莞鼓

弓q

)

Q已Q

)

とっ

う。

冒頭に

書+

(】

ざ○

Of

t

Fe

曾Ot

e

β

喜)

して

彼・の

考え

披摩し

きわ

めて

有名

事実で

ある

が、

ク+

とい

考え

方が

漸新さ

る。

中に

人々

真実を

知る

彼等は

なる+

とい

うい

節が

ある

が、

して

惹か

ろが

分あっ

ない

次の

章で

述べ

ナパ

物語+

物達に

間達に

要素が

感じ

とれ

らだ

だ、

間の

加減に

は、

真実を

知っ

知らない

もの

差が

ある

とい

う相違は

が。

とっ

関心

あっ

は、

う架

空の

場所を

設定し

舞台を

と、

ジ・

(

Ge

O

ぷ2

弓≡駕d)

-+

とい

視点

物を

置い

とで

る。

彼の

育っ

た、、

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一 橋論叢 第 五 十七 巻 第四 号 ( 7 2 )

州とい

閉鎖的な

会を

考えて

ば、

も、

彼自

身が

閉鎖性の

中に

あっ

ば、

作品の

舞台

する

は、

当然考

る。

点か

らみ

て、

彼が

ナパ

郡を

設定

時に

考え

考え

う。

また

彼の

作品

は、

者の

視点か

語る

視点

物+

(

時に

単数で

あっ

り、

複数

あっ

する)

出て

くる

が、

構想に

大き

関係が

が、

オハ

州・

グ+

る。

結晶が

行け

よ+

(

9Y

b。

ぢさ

菅篭古

考え

う。

今、

グ+

出して

が、

他に

人+

(

h

廿

-

言誉)

ける

機械の

侵略を

熊+

(

二っ

Fe

汐弓〕

文明+

荒野+

問題に

関係づ

けて

考え

とも

出来よ

う。

前に

述べ

うに

ろい

尽して

とフ

仲に

なっ

た。

直接の

因は

第二

作の

蚊+

(

b

旨題邑什

宝エ

ダソ

デル

して

戯画

化し

とい

る。

彼はへ

ウェ

同じ

仕打ちを

うけ

が、

義を

感じ

も、

第に

慣れ

と、

煙た

存在に

なっ

くる

うか

ほ、

て、

自己の

界を

開発し

思っ

うか

ずれ

よ、

は、

、、

イ、

と二

なが

に、

強い

表現を

使え

ば、

裏切

る。

もっ

も、

彼を

裏切

ウェ

は、

後輩作家にパ

ディ

(

1 3)

ら、

もや

同じ

0

-

関係に

数を

資し

ぎて

まっ

が、

滞在

中に

新聞や

諸に

寄稿し

落せ

い。

ば、

ズ・

(

ヨき空丁

謹告写莞)

紙や

ディ

ー』

(

b

冨監Q

b

昌訂

諸に

短篇

い・

る。

らは

プエ

教授の

げで

さ叫

P

き已

ぎ笥㌧

訂弓

Qユ

昌宏

恕乳Q

訂h

ス一

茂加)

容易

読むこ

とが

出来

くつ

は、

後の

長篇の

芽生

考え

られ

要で

る。

也ト

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( 7 3 ) ウ ィ リ ア ム ・ フ ォー ク ナ ー

一珊

1

_叩

ト・

ーヨ

ナパ

-

出版さ

処女

作と

第二

作は

うな

ば、

技法も

未整理の

作品で

る。

作の

幹己叫

3-

迦〔

(

-

¢

N

か)

は、

大戦で

傷を

負っ

帰還

兵士

故郷の

との

間で

起る

様々

事件を

もの

で、

戦争とい

もの

する

前線と

銃後の

意識

問題を

含ん

だ、

時と

身近な+

扱っ

もの

る。

身近

ば、

第二

作の

b

ぷ邑

宝又-

浩○

うで

彼が

滞在

た、

住むボヘ

達の

状と

想を

描き

出し

もの

が、

中で

恩義あ

戯画

とい

感情を

害し

とい

問題の

書で

る。

うい

ば、

題名の

蚊+

は、

彼等ボ

、、

諷刺し

もの

うで

皮肉に

る。

うに

扱い

すい

身近の

材料

用い

ば、

法に

よっ

傑作が

能性が

が、

作と

売れ

なか

は、

作者の

意識の

浅さ

もの

う。

とは

ば、

同じ

帰還

兵士

扱っ

もの

も、

ウェ

作品

較し

解さ

う。

長篇と

較に

ない

ない

が、

ウエ

兵士の

故郷+

(

琉○-

已e

㌧の

HO

日e

J

げて

と、

短い

なが

ら、

兵士

酬+

阜れ

る。

は、

とい

も、

ウエ

実戦に

参加し

とい

う経

験を

もつ

強味で

し、

けに

象に

鋭く

肉迫す

とが

出来た

う。

場合ほ

紀末

学風ス

とい

る。

ない

うが

唾昧

なっ

感が

い。

兵士

酬+

兵士と

酬+

意で

うか

ら、

追求すれ

ば、

らに

作品

まれ

違ない

話が

前後した

が、

兵士の

報酬+

版さ

前、

人の

家、

(

W≡-

P

mS

p

旨t-

F巴

とヨ

出か

た。

半年

待っ

機会が

うや

来た

る。

らス

ス、

旅し

長く

滞在し

た。

しか

し、

九二

年の

月に

出発し

年も

越さ

ない

うち

帰国

した

記二

作が

出版さ

帰国

後の

とで

あっ

た。

壷β7

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一 橋論叢 第 五 十七 巻 第 四号 ( 7 4 )

兵士の

報酬+

と「

蚊+

は、

作品の

舞台を

探し

迷っ

感が

が、

次の

作品

うや

くそ

舞台を

発見し

た。

彼自

身次の

うに

る。

少々

長い

が、

要で

用して

く。

…‥

≦1

芹F

幹己叫

笥〉

b打哩

p

β中

b

旨遜邑

宝払

句3

t

e

訂→

t

Fe

P

村e

Of

弓ユ江口

g

d

ゐO

P

岳e

-

t

弓P∽

f

n.

出e

Fni

n

g

w-

t

F

幹H

・ま胃訂

H

已払

8くe

諾d

t

F

ヨy

O

弓n

-

賢】

e

せ○

賢p

呵e

∽什

p

2p

O均

n

巳-

≦U

琶〓

弓P払

弓○

ユF

弓ユ江ロ

g

P

♂〇

・已p

β

t

FPt

H

弓○

已d

ne

d

d→

-i

くe

-

O

n

g

e

nO

t

O

e

H

F

巴-

・〓t

-

巴乙t

F

賢♂叫

E-

ヨ邑

-

ng

t

Fe

POt

巴-

已O

t

Fe

p

p0

0→

叫匂

F巴H

弓○

已d

FP

諾0

0

日p

-

ete

--

訂ユ叫

宅F

賢・

(

1 4)

e

く0

t

巴e

ロt

I

喜好Ft

FPd

d

t

O

芹払

a

訂○-

已e

ざり

自己の

創作の

基に

すべ

界を

発見

喜び

満ちあ

る。

右の

中で

ヨ叫

弓β-

-

t

t-

e

葛口

訂ge

訂ヨp

Of

nむ

邑-

が、

後の

作品

群中でヨ

ナパ

(

ぺ○

nP

pP

ぎwp

FP

CO

nt

とよ

とこ

ろで

る。

長い

前は

ディ

葉だ

で、

味は

水が

平地

流れ

行く+

とい

うこ

とい

う。

舞台に

描くに

題材に

求め

は、

主と

家の

歴史で

あっ

が、

は、

彼の

年時の

大をな

影響を

もの

思わ

る。

伝え

られ

とこ

ろで

は、

家の

人々

は、

集まる

とよ

話を

した

うで

る。

中に

然一

家の

歴史が

し、

南部歴史が

実感と

られ

うに

なっ

う。

また

人女

-・

(

呂P

2日呵

C

告○-

訂e

田P

∃)

奴隷

だっ

ろの

話を

して

くれ

た。

彼女をモ

デル

した

が、

作「

響き

怒り+

(

3包

容串

§軋

勺弓S(

-

¢

N

β

中の

ディ

(

ロr

-

芳y)

る。

分の

家の

史を

題材に

する

も、

誰か

心に

なる

物が

い。

場合

は、

幸い

なこ

に、

曾祖父ウ

とい

う偉大

物が

た。

ナパ

物を

語る

き、

して

彼の

けれ

らない

事の

表題に

彼の

名を

記し

る。

て、

偉大

曾祖

とは

体ど

物か

ケッ

フ0

まれ

は一

年、

所は

内ロ○

〔○

牢ロt

て、

州に

行き

父の

後歩い

て、

州の

ーへ

行く

歳か

歳の

間で

とい

う。

年の

と、

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( 75 ) ウ イ リ ア ム ・フ ォ

ー ク ナ ー

血叩

ぷ叩

l

が、

旅行中の

家を

惨殺する

とい

事件が

起っ

た。

ろい

あっ

て、

人は

絞首刑に

なる

が、

前に

身の

話や

殺人の

をし

た。

彼ほ

をパ

見物人に

売りつ

儲け

た。

らメ

戦争に

参加

守∽

:訂

まe

昌t

なる

同じ

隊の

琵0

0

n

2

已e

n

P

(

H

旨か

ヨPβ)

男が

た。

彼等は

友人で

あっ

が、

日、

突然

打と

する

発で

逆に

刺殺さ

る。

裁判に

られ

が、

当防

衛とい

うこ

釈放さ

る。

裁判所か

出て

来た

とこ

別の

間に

襲わ

又し

殺して

う、

直ち

逮捕さ

裁判に

られ

再び

釈放さ

る。

田口

苧宅Ot

En

吋軒H

とい

結社

指導者と

的手

腕を

揮し

た。

南北

戦争が

まる

と、

義勇軍(

→Fe

品nO-

巴・

ロe

○{

ゴp

官け

CO

ロt

組織し

佐と

なる

物の

中に

CO-

ロe-

-

O

ドロ

SP

ユ○

ユ¢

して

出て

肩書きの

めで

う。

戦争後は

鉄道事業に

関係する

彼が

わっ

作っ

鉄道の

とは

曾孫の

品の

中に

出て

くる

年に

自バ

ラ+

(

ヨ岩

言叶

哲詮

阜b

旨→

竜已古

とい

う小

説を

書き

時の

なっ

た。

イン

との

争い

幕が

入っ

なこ

説は

年に

絶版に

まで

(

1 5)

ね、

部を

売っ

とい

うか

ら、

評判の

う。

説や

旅行記を

書い

る。

て、

年に

前記の

鉄道事業に

緒に

関係した

る、

(

→F

喜ヨO

n

d)

射殺さ

た。

は、

曾祖

父の

涯の

概略だ

が、

多方

面に

躍し

波乱の

あっ

くわ

う。

物を

家の

持て

ば、

何等か

形で

彼を

自然で

う。

第三

作の

ス+

をは

じめ

して

曾祖

は、

り、

なた

なり

作品

中に

らわ

る。

第三

後の

作品

群の

すべ

は、

CO-

O

ne

こO

Fn

S

邑○

ユロ

心に

展開して

とい

く、

臭っ

話で

あっ

糸をた

どれ

ば、

彼に

結び

ける

とい

象を

ける

最も

強い

印象を

うけ

曾祖

心に

9

据え

自分の

家の

歴史を

南部の

歴史を

措くこ

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一 橋論叢 第 五 十七 巻 第 四 号 ( 7 6 )

なっ

は、

表現

ば、

家+

とい

はっ

きり

意識す

なっ

とい

うこ

とで

あっ

て、

ナパ

物を

読む

際に

考え

ない

事柄で

る。

家+

意識が

強い

南部の

特色で

が、

保守性に

関係が

る。

南部を

例に

まで

く、

国の

農村の

構造を

考え

ば、

保守性と

家の

意識の

関係は

首肯さ

る。

保守性の

強い

ろで

は、

自ら

自己

閉鎖的に

る。

よっ

保守性を

化し

る。

うし

場合

家の

意識は

族結合

意識へ

進み

て、

自己の

系を

他か

別し

する

向へ

進むの

る。

した

とこ

ろか

との

抗意識

る。

鎖性は

すま

強く

らざ

くな

る。

南部の

うち

特に

州の

鎖性に

イム

プア

(

J

P

meの

S

孟ユ

教授が

ー、

閉ざ

会+

中で

(

1 6)

明ら

る。

本は

九六

年の

末に

た、

ディ

事件+

とっ

て、

、、

社会の

優越主

義に

が、

中に

及も

り、

黒人

間題に

意見な

られ

る。

プア

教授は

和一

-

閉鎖性は

絶対

的な

もの

く、

住民が

(

1 7)

人と

意識に

めざ

時、

なる

うとい

う。

うだ

う、

が、

時が

くる

問題で

う。

彼が

作品の

舞台を

見出し

たい

が、

舞台を

扱うに

たっ

て、

彼は

要な

る。

は、

→Fe

n

O

ロO

F

t

Eロ

e

-○

已呵

H巾

e

已の[

e

♀t

Fe

宅○

已み

すO

nO

g

ユeれ

○叫

∃○

弓一

る。

去を

認め

ず、

在の

問題に

する

と、

彼が

自分の

豪の

史を

扱うの

も、

南部の

歴史に

も、

すべ

在の

とい

うこ

なる

だ。

拡大

すれ

ば、

南部の

実と

うこ

う。

彼が

右の

うに

は、

作品

執筆当

時の

とで

ら、

額面

けと

危険で

ない

危険

性を

認め

葉を

信じる

ば、

彼は

ス+

後ヨ

ナパ

郡を

台に

次か

次へ

と、

在を

作品

うみ

出し

くの

ある

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( 7 7 ) ウ ィ リ ア ム ・

フ ォー ク ナ ー

ス+

は、

故郷の

土が

描くに

する

もの

知っ

うもの

の、

家を

設定

物を

し、

歴史を

概観し

どま

た。

中に

処女

作の

容の

残韓が

感じ

られ

る。

次に

出版

が、

在彼の

最高傑作

響き

り+

る。

同じ一

九二

年の

出版とい

ら、

出来

栄え

段違い

で、

作者の

思い

くな

どで

る。

題名

+

借り

作品

は、

容の

複雑性

体の

特異

性ゆ

しい

議論

が、

変な

(

1 9)

も、

と、

立の

程は

単純で

る。

梨の

木の

上に

て、

窓を

して

中で

行な

祖母の

葬式の

もよ

うを

木の

下に

弟た

らせ

女の

子の

泥の

たパ

尻の

分か

らほ

まっ

て、

次か

ら次へ

行っ

結果が

なっ

う。

単純なこ

ら、

複雑で

件の

時間

的推移が

算さ

語が

出来る

もの

うか

疑わ

しい

が、

他の

ろで

同じ

ら、

応信じ

う。

傑作とい

響き

怒り+

ば、

秩序の

壊+

う。

時間の

秩序

動の

序、

道徳の

秩序等の

様々

要素が

すべ

壊さ

る。

作品

部に

り、

じめ

部を

夫一

人の

自で

語り

最後の

部分を

作者(

考え

が)

語る

とい

う構成で

が、

最後の

部分

して

前三

部の

語り

手が

程度の

差こ

れ、

ない

就中

第一

部の

語り

手、

(

出ゐ

エy)

白痴で

る。

痴が

うこ

が、

どの

価値が

とい

疑問が

出て

うが

うな

疑問を

消すよ

うに

うめ

声が

きこ

えて

くる

る。

しか

も、

彼の

意識(

痴の

意識

とい

もの

られ

ばの

が)

件を

様に

伝え

ない

在の

事柄を

伝え

ば、

突然過

去に

び、

再び

在に

戻っ

くる

とい

具合で

行動の

秩序

壊が

る。

時間に

は、

行動の

説明が

なさ

ない

とい

うこ

自体

時間の

壊で

が、

著しい

は、

各部分に

年代と

付の

順序で

る。

順に

らべ

と、

九二

年四

月七

日、

九一

年六

月二

日、

九二

年四

六日

九二

年四

月八

が、

奇妙な

配列で

る。

うい

配列

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一 橋論叢 第五 十 七巻 第四 号 ( 7 8 )

と、

夫々

して

ない

思わ

る。

しか

に、

各部と

して

夫々

独立

てモ

行な

る。

が、

自身もこ

作品

創作

程で

うに

完成は

ない

る。

未完成の

部分

他に

よっ

補足さ

ない

ば、

第一

部でベ

姉の

ディ(

C

邑・

d

想い

出すが

くま

覚的

り、

知的に

られ

ず、

めに

物が

要なの

る。

で、

第二

部に

ける

(

の亡e

已-

ロ)

役割が

要に

なっ

くる

し、

彼は

九二

年四

月七

点で

ない

年も

前に

ぼっ

る。

時間の

ずれ

が、

記憶

出て

くる

ディ

は、

に、

がモ

元の

ディ

で、

脈絡が

られ

る。

うし

て、

第三

ジュ

(

甘・

若ロ)

語る

とこ

まで

来る

と、

事件全

体に

具体

グが

与え

られ

る。

うし

秩序の

壊の

様相

も、

第四

部に

秩序

再建の

られ

が、

果して

秩序が

得ら

うか

作品の

最後は

ゃ○

∽t

a

n

P

t

岩e

)

弓ど中ロ

牢ロト

計ロ

1

宅P七)

P

n

d

巴的

bO

P

a、

(

20)

空〕

F-

n

ぎ∽

○]

己e

詔P

旦琶e.

なっ

が、

昆e

うか

疑問で

る。

前に

きに

くとこ

ろが

だ・

に。

ス+

出版さ

ろ、

は、

りで

とつ

金も

うけ

して

うと

思っ

て、

像の

最もお

しい

話をか

た。

後に

書き

チュ

リ+

(

幹ヾ

邑∈→

出版さ

もの

る。

前後は

彼の

創作力

充実し

切っ

で、

九三

年に

死の

床に

て+

(

ゝゎ

b思

羞)

九三

年に

チュ

リ+

九三

年に

月の

光+

(

音だ

毒害

)

と、

在彼の

傑作とい

われ

作品が

けざ

まに

出た

響き

怒り+

述べ

上、

らに

けれ

ない

うが

与え

紙数も

尽き

で、

簡単に

触れ

う。

死の

床に

横た

て+

登場する

は、

(

野ト

n

dりe

ロ)

辺の

人々

で、

親ア

ディ

(

A

監互の

≠7 β

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( 7 9 ) ウ イ リ ア ム ・ フ ォー ク ナ ー

体を

葬すべ

運ん

くとい

う内

容を

持っ

る。

述べ

方は

響き

怒り+

が、

ナレ

数を

し、

交替で

ナレ

行な

わせ

とい

う方

法を

とっ

複薙に

なっ

る。

チュ

リ+

ほ、

能の

男の

ろこ

穂軸に

凌辱

光+

白人か

黒人か

ない

男の

劇を

夫々

扱っ

る。

ずれ

も、

要な

問題が

含まれ

が、

チュ

リ+

場合は

創作動機に

作者の

葉が

う、

当に

低く

らい

る。

努力に

ず、

チュ

リ+

除い

評判に

ず、

九四

年に

なっ

て、

カム

手に

なる

ー+

出版さ

は、

忘れ

た。

集が

出た

に、

認識さ

じめ

九五

年に

学賞を

受賞し

た。

うなる

きっ

けをつ

くっ

たカ

眼が

高かっ

とい

うぺ

ぅ。

月の

光+

後、

受賞まで

要な

作品

ば、

+

(

h

ぜ訂さ

)

-

諾ぃ

)

ム、

!+

(

ぎ訂ヨ

)

訂已Q

ヨL

ご巴か

)、

野生の

様相+

(

3Q

ヨ己

辞ぎゎ

こ£β

村+

(

3Q

出打

邑阜

-

窒○

)、

行け

よ、

他+

(

9)

bQ

等音

容記叫

Q叶

訂1

無葛訂♪

-

窒N)

墓地

侵入

者+

(

己→

邑笥

訂叶

b

邑-

-

苫∞

)

等が

る。

らか

問題に

なる

もの

指摘す

ば、

・・

+

は、

今まで

がっ

て、

南部そ

もの

決する

姿勢を

と、

村+

は、

南部敗

後の

新興

勢力

(

S

ロ○

勺e仏

)

家を

押し

出し

来か

らの

勢力

とっ

らせ

と、

行け

よ+

は、

荒地

対人

間、

は、

自然対

文明

とい

問題を

とが

う。

前に

出る

とが

嫌い

あっ

が、

ーベ

賞受

賞を

機に

積極的に

接する

うに

り、

九五

年に

国を

訪れ

て、

野で

セ、

参加

(

2 1)

る。

また

九五

年か

らほ

ヴァ

草で

学生

達と

合っ

た。

誌記

者の

ヴュ

応じ

た。

作品の

方で

は、

彼が

発表した

篇の

部分

をお

9患Q

訂乳

転写

阜司\表訂3

ざ已

ぎ笥(

-

況-

)

Z

邑O

n

申8打

A弓

焉P

得た

他、

九五

年に

町+

(

3缶

J

§)

年に

館+

(

3Q

短打

莞訂

出て

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一 橋 論叢 第 五 十 七 巻 第 四 号 ( 8 0 )

部作+

完成し

た。

暖い

で、

の一

面、

ち∽t

O→

t

e

亡e→

して

能を

接し

もの

して

注目さ

る。

九六

年に

自動車

泥棒+

(

叫声他

出几

き笥ユ

彼の

後の

作品で

題に

p

河e

邑n

訂5e

喜e

は、

らま

去っ

けに

象徴的で

る。

人と

作品+

まこ

ない

が、

産を

概観し

た。

本稿を

作成

する

当っ

筆者は

参照

が、

中で

最近

版に

なっ

た、

究社の

英米

学案内

叢書中の

ー+

特に

話に

なっ

記し

く。

なお

書は

案内

書と

して

変よ

出来て

附記し

い。

(

1)

ウェ

イの

死に

は、

説+

対し

て、

死+

が、

近に

なっ

て、

あっ

たこ

とを

めて

明ら

した

(

芸』

和四

十二

年一

照)

(

2)

呂a-

0

0-

CO

弓-

e

e

d"

叫打

已如

き笥・

〔す

弓訂哩

勺叫

訂.

ト九

条胃h

P

さ乱

b

賢∋Q

訂h

b

応札

こ篭如

(

Z.

ぺ.

→Fe

くー

En

g

蒜S∽

}

-

宗か)

監-笥.

(

3)

ロ0

3t

げ呵

→⊆U

村‥

9・

きe

邑-

辞声

染毛計

句打

已-

ぎ胃

指一

(

→FO

ヨP∽

ペ.

C

⊇弓e

CO

ヨp

甲ロ

y}

-

岩上

N

N・

(

4)

六一

年か

六二

年に

けて

の、

学で

、、

談。

(

5)

-

O

F

n

句P

已灯

ne

∋哩

ぎQ

罫宅

罠㌧

ゝさ

P

きQ

㌻q

已n

→屯→

已さ

訂Q

営払

(

=芦

ぺ.→コ.(訂nt

昌宏〉

-

漂い

)

p●

-

〇・

(

6)

訂乱

p.

-

阜.

(

7)

きP

已計

さ熊

てへ

訂旨買

史哩

七完缶

b

C

罵d

d-

CO

訂∽

人研

究社)

録さ

る。

(

8)

呂-

F

ae-

営口ー

gPt

e‥

訂ゝQ

訂等

§3

;ヽ寸

ヨ記白

きP

已一

莞→

(

C早口

賢P

♂-

2〉

-

まか

)

p.

γ

(

9)

(

7)

げた

書物に

詩とペ

画が

くつ

集め

る。

(

1 0)

}H

P

∃叫

声∈ロ

Pロ‥

きロ

已計

莞1

9Q

琶苧

(

ぺ・→Fe

C-

訂de-

完∽

中の

る。

(

1 1)

詩集

長い

版で

が、

最近

Qす

悪さ

如岩音

本で

版さ

(

六五

声甲n

争U

HO

{

玩e

刊)

(

1 2)

呂巴

8-

CO

弓-

e

e

P

こ苛

富1

き1

(

→Fe

くー

En粥

勺→

e

琵-

-

¢

盟Y

)

訟.

(

1 3)

ZO→

ma

n

邑e

3屯

旨訂丸

さ丸

註缶

b昌弘

らか

ウェ

敷き

所が

る。

(

1 4)

(

1 2)

中一

四一

頁参

照。

(

15)

S

打n

et

版の

哲【

註胃訂

ト・

ウェ

序文

参照

曾祖

父に

ケッ

は、

的・

I

▲叩

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( ぬ) ウ ィ リ ア ム ・ フ ォー ク ナ ー

4 7 5

一叩

考に

した

る。

(

1 6)

甘ヨe∽

S-

-

く0

L

5設計叫

昏叫

9Q

完乱

酔Q軋

監哩

(

H巴

1

8声ユ

ロ→

宍り

e

≦1

0

ユd

-

-

ま土

.

(

1 7)

右書

四一

頁、

五三

頁、

頁の

照。

(

1 8)

(

1 2)

物中

四一

頁参

照。

(

1 9)

書の

-一

三一

頁参

照。

(

2 0)

ヨQ

幹まヾ

S乳

弓増

とか

(

呂O

n

訂→ロ

P

;り

賀ユ.

(

2 1)

時の

録が

叫打

ぎ笥

旨笥宝

して

出版さ

た。

(

年)

(

橋大

師)