インナーゼミナール大会 - konan-u.ac.jp · 森ゼミⅡ モリえもん...

82
47 インナーゼミナール大会 2017 年 12 月 9 日(土) 開場時間 9:00 開会式 9:10 開演時間 9:50~16:05 (入退場自由) 場所 甲南大学岡本キャンパス 1 号館 主催 甲南大学経済学会

Transcript of インナーゼミナール大会 - konan-u.ac.jp · 森ゼミⅡ モリえもん...

第 47回

インナーゼミナール大会

2017 年 12月 9 日(土)

開場時間 9:00

開会式 9:10

開演時間 9:50~16:05

(入退場自由)

場所 甲南大学岡本キャンパス 1 号館

主催 甲南大学経済学会

目次

第 47 回インナーゼミナール大会開催に寄せて

経済学部長 上島康弘 ································ Ⅰ

インナーゼミナール大会とは ····························· Ⅱ

当日のプログラム ······································· Ⅲ

注意事項 ··············································· Ⅳ

インゼミグランプリについて ····························· Ⅴ

第 47 回インゼミグランプリ評価シート ···················· Ⅵ

インゼミパンフレット原稿・研究計画書

大会会場 1号館までの地図 ··························· 裏表紙

I

第 47 回インゼミの開催に寄せて

インゼミの開催を心からお喜び申し上げます.インゼミは,1971 年から現

在まで続く甲南大学経済学会の最大のイベントです.毎年,各ゼミのチームが

自発的に取り組んだ研究成果を発表して,質疑応答が活発に行われます.今回

も多数のゼミが参加して,大いに盛り上がるはずです.

私は終了後に,参加した学生たちに「インゼミで学んだこと」という題で

エッセーを書いてもらいます.以下に,二人の学生の文章を引用します.

「私は本当にインゼミにかけていました.これほど熱くなったのは初めて

です.チームのリーダーとして,常に朝 9 時には学校に来て,夜 9 時まで作

業.中間発表の前には,夜 7 時から朝 5 時まで作業していたこともありま

す.最初はただの負けず嫌いで勝ちたいと感じていましたが,だんだんと

『自分の使命はみんなの努力を優勝に結びつけることだ』という気持ちにな

りました.順位の発表で敗北が分かったとき,食堂の隅っこで一人,号泣で

す.けれども,チームのメンバーが互いにがんばりを認めて感謝しあう姿を

見てホッとしました.『結果を残せなくても努力は無駄ではないのだ』と.」

「インゼミの研究では,私は“むずかしさ”と同時に,“たのしさ”も感じ

ていました.私たちは教育格差について発表しました.結論の部分でとても

苦戦しました.しかし,解決策を考えて,答えを探し出す“たのしさ”も感

じていました.テーマに薄っぺらなものではなく,困難なものを選んでよか

ったと思います.大きな壁を乗り越えようとして,その過程で,自分の知ら

なかったことをたくさん学ぶことができたからです.」

研究の過程で真剣に取り組んだ人ほど,収穫も大きいと感じます.みなさ

んはこの機会をどう楽しんで,何を得るのでしょうか.私自身は教員とし

て,学ぶよろこびと,学び続けることの大切さを知ってほしいと願います.

最後になりましたが,経済学会のスタッフおよび関係者の方々のご尽力に

心から感謝を申し上げます.

甲南大学経済学部長

上島 康弘

II

経済学部インナーゼミナール大会とは

経済学部インナーゼミナール大会(通称インゼミ)とは経済学部の自治

を行う組織である「甲南大学経済学会」が主催する行事です。経済学部生

はゼミナールで経済学について様々な視点から学んできました。インゼミ

は学生がゼミナールで得た成果を多くの人々の前で発表することを目的

に毎年開催し、この行事も今年で 47 回目を迎えました。各ゼミ、各チー

ムが本日の発表のため、一生懸命に準備、練習をしてきました。ぜひその

努力の成果をご覧いただければと思います。

また、各チーム発表後に「質疑応答」の時間を設けております。発表の

中で疑問に思ったことは積極的に質問して頂ければ幸いです。

発表の際にはこのパンフレットを是非お手元に置いてご覧下さい。この

パンフレットには各チームの研究計画内容が記載されています。見開きで

左ページには各チーム趣向を凝らした発表を見に来てもらうための広告

が、右ページには発表者自身が計画的に研究を進めるように予め考えた研

究計画書が掲載されています。発表では、研究が計画通りに行えたかどう

かを考えながらご覧頂くのも一つの楽しみ方かもしれません。

私たち経済学会のスタッフも本日のために昨年度から準備を進めてき

ました。大会当日に限らず半年以上に渡り、発表者、見学者、先生方、そ

の他多くの協力のもとにこのインゼミは成立しています。参加した人々が

協力し合い、この大会を楽しみ、また記憶に残るものになるのならば、大

変嬉しく思います。

2017 年 12 月吉日

甲南大学経済学会

評 議 員 一 同

III

当日のプログラム

時間

9:10 開会式(142 教室)

9:50

12:10

午前セッション

121・122・131・132 教室

昼休み

13:00

16:05

午後セッション

121・122・131・132・133 教室

16:50 レセプション

※教員及び経済学部生のみ

1 号館 4 階 142 教室を来場者休憩室としてご用意しております。

IV

注意事項

発表者の皆様へ

発表時に使用される機材などの不具合に対しては、甲南大学

経済学会では一切の責任を負いません。各自の責任で円滑な

進行が出来るように努めて下さい。

発表の準備はセッション開始前に行ってください。セッショ

ン中は準備できません。開始が遅れても終了時間を延ばすこ

とは致しません。

各自発表以外の時間は他のチームを観覧するように心掛けて

下さい。

ご観覧の皆様へ

発表時間中の飲食・私語は厳禁です。

発表の妨げとなりますので、携帯電話・スマートフォンの電

源はお切り下さい。

当日は休憩室を1号館4階142教室に用意しておりますので、

どうぞご利用下さい。

発表が終了した後の質疑応答にはぜひ積極的にご参加下さい。

会場に受付を設置しております。ご不明な点などがございま

したらお越し下さい。

V

インゼミグランプリについて

インナーゼミナール大会では、「インゼミグランプリ」を行なっていま

す。これは、学生がお互いの研究発表を聞き、評価しあうものです。採点

者の学生は 4年次生を中心に、インナーゼミナール大会で研究発表を行な

わない者が務めます。

評価は次のページに記載されている「第 47 回インナーゼミナール大会

グランプリ評価シート」に従って行なわれます。

採点項目は、① 研究計画書 ② 発表方法 ③ 発表内容 の 3 項目から

構成されており、③発表内容 の比重が最も大きくなっております。

(評価シート見本を掲載していますので参考にご覧下さい)

各教室には 5 名以上の採点者がおり、1 つのセッションで行われる発表

は全て同じ採点者によって採点が行われます。採点者が評価した点数を合

計し、セッションごとにグランプリチームを決定し、表彰します。

グランプリのチームは大会終了後に開催されるインゼミレセプション

によって表彰させて頂きます。

採点の評価の中には「質疑応答」が含まれます。みなさんの質問が評価

を大きく左右するするかもしれません。発表の中でできた疑問はぜひ質疑

応答の時間で解決してください。

VI

第 47 回インナーゼミナール大会グランプリ 評価シート

採点者所属: ゼミ 採点者氏名:

発 表 教 室: 教室 セッション: 午前 ・ 午後

発 表 ゼ ミ: ゼミ 発表チーム:

採点は「研究計画書」「発表方法」「発表内容」のそれぞれの項目について評価して下さい。

また、下部にある<良かった点>、<改善すべき点>もお書き下さい。

「研究計画書」について 点 数

1.テーマについて明確に書かれているか? /2

2.発表の概要(全体の構成など)が理解できるようなものか? /2

3.論理的に明確な文章で書かれているか? (文書の分かりやすさ) /2

4.論理的に構成された文章になっているか? (文書の構成力) /2

5.内容を明確に示すようなタイトルであるか? /2

発表方法について 点 数

1.聴衆が聞きとりやすい話し方であったか? /2

2.十分な準備(リハーサルなど)がなされたことがうかがえたか? /2

3.聴衆とアイコンタクトができていたか? /2

4.図表・データやフォント・配色など、見せ方に工夫がなされていたか? /2

5.時間配分が計画的になされていたか? /2

発表内容について 点 数

1.テーマが明確であり、専門的な分析がなされていたか? /6

2.主張とその根拠との間に論理的な整合性があったか? /6

3.内容に独創性があり、印象に残るものであったか? /6

4.全体を通して、研究内容にまとまりと一貫性があったか? /6

5.質疑応答では、適切な対応がなされていたか? /6 <良かった点>

<改善すべき点>

合 計(50 点満点)

50

小計(10 点)

10

小計(10 点)

10

小計(30 点)

30

タイムスケジュール p.1

青木ゼミⅡ うなぎパイ ウナ重はなぜ高い?~絶滅危惧種の国際資源管理~ p.2

寺尾ゼミⅡ Red Matching 集血?終血?~献血制度の問題解決!~ p.4

中島ゼミⅡ LINE 男女の一線 p.6

森ゼミⅡ モリえもん ドラえもんの秘密道具を通して大学生のニーズを紐解く p.8

小山ゼミⅡ ベスト10 甲南大生は良い企業に就職できるのか p.10

青木ゼミⅡ トラッシュ 甲南大学をIoT で変えませんか?~Big Belly Solar~ p.12

タイムスケジュール p.15

稲田ゼミⅡ 義久SS 人口減少に挑む-インバウンドからのチャレンジ- p.16

岡田ゼミⅡ Team 酒 日本酒による神戸インバウンド集客 p.18

春日ゼミⅡ アクアリウム 水族館の未来 p.20

岡田ゼミⅡ B KOBE 留学生、、、神戸に来て、、、。 p.22

稲田ゼミⅡ 稲田タイガース 人口減少に挑む-関西各府県のチャレンジ- p.24

春日ゼミⅡ ハーバーカスガ ねぇ、神戸港、知ってる? p.26

タイムスケジュール p.29

上島ゼミⅡ バクスター AI の進歩と雇用 p.30

森ゼミⅡ Moripper ベストAI、ワーストAI 決めます。~Now in a reformation period~ p.32

足立ゼミⅡ ADACHI の悲しい話し 今の小学生はなぜYouTuber になりたいのか? p.34

足立ゼミⅡ アダッチーズ テーマパークはもはや遊園地ではない p.36

林ゼミⅢ INAOKA ゲーム産業の未来~e スポーツの可能性~ p.38

高ゼミⅡ ヨンすの申し子が10 人集まったす 日本企業がグローバルに活躍するためには何が必要か p.40

<122教室>

第47回インナーゼミナール⼤会 ⽬次<121教室>

午前

午後

午前

<131教室>

午前

午後

午後

121 教室 タイムスケジュール

9:10 開会式(142 教室)

9:50

12:00

各チーム

発表 30 分

質疑応答 10 分

青木ゼミⅡ うなぎパイ

【ウナ重はなぜ高い?~絶滅危惧種の国際資源管理~】

寺尾ゼミⅡ Red Matching

【集血?終血?~献血制度の問題解決!~】

中島ゼミⅡ LINE

【男女の一線】

12:10 講評 10 分 【講評者】青木先生 寺尾先生 中島先生

昼休み

13:00

15:10

各チーム

発表 30 分

質疑応答 10 分

森ゼミⅡ モリえもん

【ドラえもんの秘密道具を通して

大学生のニーズを紐解く】

小山ゼミⅡ ベスト 10

【甲南大生は良い企業に就職できるのか】

青木ゼミⅡ トラッシュ

【甲南大学を IoTで変えませんか?~Big Belly Solar~】

15:20 講評 10 分 【講評者】森先生 小山先生 青木先生

16:50 インゼミレセプション(5 号館 1 階パンセ)

2

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 青木ゼミⅡ チーム名 うなぎパイ

タイトル ウナ重はなぜ高い?~絶滅危惧種の国際資源管理~

テーマ群 c)公共経済 d)国際経済

メンバー 池田美縁 小田原健太 小松裕太 佐々木亮哉 西川結友 藤原遼

溝渕健太郎 山田健太

研究計画内容 【研究背景】「ウナギといえば、やっぱりウナ重だよね。でも実際食べたこと

ないなぁ。」と私たちの班で話始めたのが、このテーマに関心を持ったきっか

けでした。ウナ重の並みの値段「梅」を調べると 2500~3000 円、高い方の

「松」だと 4000~5000 円になり、7・8 月の丑の日にはさらに値段は上がり

高嶺の花です。しかし、今から 10~15 年前はそれほどでもなく、値段が上

がった起点となったのが 2012・2013 年の「シラスウナギ不足」の深刻化で

した。こうした価格高騰、また、ウナギが「絶滅危惧種」に指定されている

背後にはどのような問題があるのでしょうか?この研究では、ウナギを具体

的事例とした再生可能資源の管理の失敗と回復策について調査・分析を行い

ます。

【研究方法】

次のような内容に従って調査・分析を進めていきます。

(1) 日本のウナギの供給構造の特徴とその変遷について調査・分析します。

私たちが普段なにげなく口にしているウナギがどのようなルートで供給され

ているかは、ほとんどの人が知りません。そこで最初に、日本のウナギ供給

構造の特徴を調べ、それが過去どのように推移してきたかを明らかにします。

特に、2000 年の 15 万トンをピークに現在のウナギ供給が 5 万トンに激減し

ている事実の背景に焦点を当てる予定です。

(2) ウナギの「採り過ぎ」がウナギ価格高騰の主因であることは、常識的に

誰でも知っていることです。でも、「採り過ぎ」ってどのような状態なのでしょ

うか?ニホンウナギ供給激減のメカニズムとワシントン条約を含む国際資源

管理の在り方を、漁業資源経済学の視点から調査・分析します。

(3) 日本のウナギ供給管理制度とその課題について調査・分析します。国際

資源管理の仕組みに係る 4 カ国共同声明の後、2015 年 6 月に日本はウナギ

養殖業を許可制とし、稚魚の池入れ規制を開始しました。その内容と残され

た問題を、日本国内および海外からの密漁シラスウナギに焦点を当てて調

査・分析します。

4

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 寺尾ゼミⅡ チーム名 Red Matching

タイトル 集血?終血?~献血制度の問題解決!~

テーマ群 a) 理論・情報 c) 公共経済

メンバー 谷口直弥・池上紗永・石原裕介・伊藤榛南・岩本真佳・浦川未帆・大館真帆・

木原友輝・佐野実咲・西村太志・花木凌・福水良樹・松崎史帆・萬代海・宮

本康平・山口ちひろ・米村拓哉・和田真奈美・澁谷嘉奈子

研究計画内容 日本赤十字社の報告によれば、現在、日本においては年間 500 万人以上が

献血を行っているものの、医療用の血液製剤は慢性的に不足している。例え

ば、日本の輸血用の血液製剤については、その 85%以上が 50 歳以上の患者

に提供されている一方で、献血の 70%が 50 歳未満の人々によって行われて

いるのが現状である。少子高齢化に伴って、今後は若年層の人口がさらに減

少し続けることが確実であるなか、近い将来、医療用の血液製剤の安定的な

供給に支障が生じることが危惧されている。

今回の私たちの研究─「マッチング理論を応用した血液事業の再設計」─

は、マーケットデザインにおけるマッチング理論を応用して、血液事業を効

率的にかつ効果的に行うべく献血制度を再設計し、医療用の血液製剤が慢性

的に不足するという課題を解決する施策を提示するものである。

解決すべき問題は、大きく分けると 2 つある。1 つは、献血による血液の

総供給量の不足である。もう 1 つは、現状では、日本赤十字社が医療機関の

血液需要を予測しその予測に基づいて必要な血液の献血を募るという「コー

ディネーター」の役割を果たしているが、献血による血液供給者と血液需要

者との間での情報の非対称性が存在しており、不足している血液型の血液が

献血によって優先的かつ安定的に確保・供給されるようなシステムが構築さ

れているわけではないという「ミスマッチング」である。私たちの仮説は、

「献血制度を軸とする現行の血液事業は、血液の需要者と供給者との最適な

マッチングを実現していない」というものである。

私たちの研究で明らかにされることは、①「供給者」の血液型と「需要者」

の血液型との間の安定的なマッチングが満たすべき条件 ②血液型の安定的

なマッチングを実現する献血制度が備えるべき要件 ③血液型の安定的な

マッチングを実現する献血制度を軸とする、実現可能かつ持続可能な血液事

業が備えるべき要件 の 3 つである。

6

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 中島ゼミⅡ チーム名 LINE

タイトル 男女の一線

テーマ群 a) 理論・情報 f)歴史・思想 g)その他

メンバー 谷口直也 岩佐直樹 中村洸登 阿江翔平 伊藤寛二

川本純也 黒木剣太 杉本愛佳 古川泰佑

研究計画内容 [研究目的] 最近、不倫問題がメディアを賑わしています。こうした不倫問

題は、芸能人だけでなく政治家や文化人にまで及んでいるのですが、皆さん

は次の印象的な言葉をきっと耳にしていることでしょう:

『一線は越えてません』

私たちの研究の旅路はこの言葉の持つ意味を考えることから始まります。

品行公正な皆さんにとって、「不倫」は現実離れした話題であるかもしれま

せん。しかし、「不倫」とはそもそも何なのでしょう。そして、「一線を越え

る」とはどういったことを意味するのでしょう。私たちは、不倫関係におけ

る「一線」という言葉を足がかりに、不倫が社会や経済にどのような影響を

与え、逆に、それが意味する内容が社会的な文脈の中でどのように変わって

きたのかを研究します。その上で、根絶させることは出来ないまでも、不倫

は少なくなりうるのか、少なくなりうるのであれば、どういった社会・経済

環境下で少なくなりうるのかを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

[研究内容] 現在、日本経済の先行き不透明感が増している中で、不倫の市

場規模は、2015 年時点で 4 兆 8456 億円と言われています。これは日本の

GDP の 1%を占める莫大な規模です。この経済規模の大きさを鑑みるに、い

くら倫理的に「不倫は良くない」と言ってはみても、不倫問題は、人間が人

間である限り避けては通ることが出来ない重大な問題であると類推されま

す。この重大な問題に対し、私たちは、以下二つの分析視点から研究を進め

ることで、社会がバランスしうるような不倫の在り方を見極めていきます。

一つ目の分析視点は、男女の一線はどこにあるのか、を実証的に確定させ

ることに関わってきます。この目的のため、私たちは、甲南大学生を中心に

アンケート調査を行うことで、交際中にある男女間において「一線を超える

=不倫をする」という行為が何を意味しているのかを確定していきます。

二つ目の分析視点として、不倫と社会環境・経済環境の相互関係を考察し

ます。とりわけ、日本において「不倫=一線を越える」ということが経済的

にどういった意味を持ち、心理的、歴史的な観点からどのように解されるの

かを考察していきます。

8

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 森ゼミⅡ チーム名 モリえもん

タイトル ドラえもんの秘密道具を通して大学生のニーズを紐解く

テーマ群 g)その他

メンバー 福田竜太郎・大西亮輔・馬場翔太郎・尾澤駿・前田幹貫・菅田雄斗

正木保乃加・多聞奈津季・山下華奈

研究計画内容 近年新たなもの・サービスづくりの場において、その時代ごとの消費者の

ニーズを研究し、それに沿って開発するという流れが一般化してきており、

それは私たちの身近な所でも顕著に表れている。例をあげると、無料の写真

共有アプリケーションであるインスタグラム(通称インスタ)の急激な利用

者数増大や、俗に「インスタ映え」と言われる、閲覧者を意識した投稿写真

の撮影が現在流行傾向にある。この傾向を利用した、「インスタ映え」する商

品や場所を提供する飲食店などが増加しており、これはずばり消費者のニー

ズに応えた商品・サービス開発になっていると言えるだろう。

このように社会のものづくりやサービスの開発・提供は、それを利用する

消費者のニーズと連携し行われている。しかしそう仮定したとき、本当に消

費者の現状や興味と欲しいものとが結びついているのかが不安要素であると

いう結論に至った。ここで私たちはテレビアニメ ドラえもんの秘密道具と呼

ばれる架空のアイテムに着目し、SNS や旅行など大学生が興味を持ちそうな

各分野に連携する秘密道具のニーズを調べ、その人が何に興味を持っている

か調査することでこの不安要素が解消されるのではないかと考えた。

アンケート方法は大学生を対象にし、各個人の趣味と欲しいものとの関連

性を導くために、その人の趣味・恋人の有無・SNS の使用頻度を聞き、その

後三択形式で 7 問、各問のベストとワーストを選択してもらう。このベスト・

ワースト法で得られた結果から、商品・サービスを開発するにあたりどのよ

うな情報が必要・不必要か、またその情報は信じきってよいものかを導き出

せると考えている。

10

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 小山ゼミⅡ チーム名 ベスト 10

タイトル 甲南大生は良い企業に就職できるか

テーマ群 e)産業・企業

メンバー 池田亮太、稲田峻平、上島巧、川田夏輝、笹倉健、白浜圭悟、松本征樹

雪本貴広、妙見俊明、米満奎

研究計画内容 おはようございます!

みなさんは就職活動についてどのぐらい考えていますか。ここ数年の就職

状況は売り手市場と言われている程学生有利の状況です。そのような状況に

おいて、私たち甲南大生は企業からどのような印象を持たれているか気にな

りませんか。自分たちが就職活動に有利なのか、不利なのか。昔から言われ

ている学歴フィルターに私たちがどの位置にいるのか私たちの発表したこと

が少しでも参考になれば良いと考えています。

まず、良い企業というのはどのような企業なのか、また企業が求める人材

を定義するとどのようなものとなるのか。甲南大生であることが就職活動に

おいて企業にどのような印象を与えているかを本校のキャリアセンターなど

を通して調べました。関関同立と産近甲龍のホームページのデータから各大

学の職業別就職割合を求めました。甲南大学の場合女子と男子でも就業別就

職割合に違いがあるのでしょうか。さらに、甲南大生は良い企業に就職でき

るという仮説を検証していきます。

以上の研究をすることで就職を考えている甲南大生、甲南大学を志望する

高校生が甲南大生の社会的立ち位置と特徴を理解し、就活や学校生活におい

てどこを伸ばしどこを修正していくべきかの考察材料となることが期待でき

ます。また甲南大学というレンズを通して学歴フィルターの存在意義、フィ

ルター越えに必要な要素とは何かを見ることで、甲南大生の就職活動におい

て生じる弊害、問題点を明確にし問題解決の糸口になると考えます。

12

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 青木ゼミ II チーム名 トラッシュ

タイトル 甲南大学を IoT で変えませんか?~Big Belly Solar~

テーマ群 a) 理論・情報 e)産業・企業

メンバー 井上博斗・奥村佑真・加古宏行・幸地郁哉・曽我周蔵・橘敬太郎・中島竜太・

仲村泰貴・成川瑛彦・矢野佑樹・綿貫寛

研究計画内容 IoT って知っていますか?“Internet of Things”の頭文字をとったもので

す。これは直訳すると、「モノのインターネット」です。パソコンやスマホに

限らず、あらゆるモノをインターネットに繋げることで、生活やビジネスが

一変するといったコンセプトを指します。

しかし、日本ではこの IoT を十分に活用できていません。これまでの日本

は、モノづくりの技術力の高さが長所でした。他国に負けない技術力によっ

て、一つ一つの部品の質を高める事が出来ていました。ところが現在はこれ

まで日本の強みとされてきた「現場力」ではなく、ICT や AI、ビッグデータ

などを取り入れた「システム化革命」の時代が到来しつつあると言われてい

ます。

では、その IoT を身近なモノに導入すると具体的にどうなるのでしょう

か?その一例として、近年、海外の大学において IoT を活用したゴミ回収シ

ステムが導入され始めています。しかし、日本の大学ではまだ本格的な導入

の段階に到達していないようです。

そこで私たちのチームでは、甲南大学内に設置されているゴミ箱を、IoT

を活用した新しいゴミ箱”Big Belly Solar”に変え、全く新しいゴミ回収シス

テムを導入するとどのような効果が生まれるのか、またどういったメリット

が発生するのかを調べます。

そこから見える新しい日本経済のイノベーションの芽と課題を浮き彫りに

することが私たちの最終的な目標です。その一歩として、「甲南大学を IoT

で変えませんか?~Big Belly Solar~」というテーマで調査・研究を行いま

す。

14

122 教室 タイムスケジュール

9:10 開会式(142 教室)

9:50

12:00

各チーム

発表 30 分

質疑応答 10 分

稲田ゼミⅡ 義久 SS

【人口減少に挑む-インバウンドからのチャレンジ-】

岡田ゼミⅡ Team 酒

【日本酒による神戸インバウンド集客】

春日ゼミⅡ アクアリウム

【水族館の未来】

12:10 講評 10 分 【講評者】稲田先生 岡田先生 春日先生

昼休み

13:00

15:10

各チーム

発表 30 分

質疑応答 10 分

岡田ゼミⅡ B KOBE

【留学生、、、神戸に来て、、、。】

稲田ゼミⅡ 稲田タイガース

【人口減少に挑む-関西各府県のチャレンジ-】

春日ゼミⅡ ハーバーカスガ

【ねぇ、神戸港、知ってる?】

15:20 講評 10 分 【講評者】岡田先生 稲田先生 春日先生

16:50 インゼミレセプション(5 号館 1 階パンセ)

16

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 稲田ゼミⅡ チーム名 義久 SS

タイトル 人口減少に挑む-インバウンドからのチャレンジ-

テーマ群 b)財政・金融、e)産業・企業

メンバー 稲垣瑠晟 小林星輝 熊谷樹 中川らら 藤沢龍樹 江尻達也 立木厚次

谷口宗 松井博輝 福井順大 高見春希

研究計画内容 〈背景〉

私たち稲田ゼミでは、2 年にかけて関西の経済について調査してきました。

関西には 2 府 4 県の都道府県があり、関東地方に続く、2 番目に大きい経済

規模を有している地域です。2017 年現在の日本の GDP は、546 兆円であり、

関西地方はそれの 15%、約 80 兆円の付加価値を生産しています。しかし、

日本全土で急速な人口減少が顕著であり、GDP の伸び率向上に歯止めがか

かっている状況です。関西の自然増減を見ると 2008 年以降死亡数が出生数

を上回る自然減少が見受けられます。その自然減少率は年々増加しており日

本の平均減少率を上回る速さで人口が減少しています。

そこで私たちが着目した点は訪日外国人による経済効果です。関西に来る

外国人は年々増加しており、2016 年度の関西国際空港への訪日外国人数は関

東の成田空港や羽田空港を差し置いてのトップとなるほどです。この数字だ

けを見ると“外国人によるインバウンドが関西の GDP を支えている!関西

は観光が盛んだ!”と認識してしまうかもしれません。実際にデータを通し

てインバウンド効果をみてみると2016年の関西の訪日外国人によるGDP産

出額は約 8000億円程度です。これは関西のGDP80兆円の 1%に匹敵します。

全国平均よりも高い値です。2020 年の東京オリンピックや大阪万博の開催な

どが関西経済の向上につながると考えられていますが、それは短期の見込み

でしかありません。インバウンドの効果を長期的にもたらすためにも、関西

はより具体的な観光戦略を練る必要があります。

そこで私たちはインバウンドからの経済成長について問題点を探りさまざ

まな解決策を講じるべく議論してきました。

〈発表内容〉

私たちのインナーゼミナールでの発表内容は、どのようにして訪日外国人

を増やし、関西に更なるインバウンド効果をもたらすことができるのかを論

点とし、過去の統計やデータを用いて将来的な関西の展望を“インバウンド”

の視点から展開していきます。

18

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 岡田ゼミⅡ チーム名 Team 酒

タイトル 日本酒による神戸インバウンド集客

テーマ群 d)国際経済、e)産業・企業、f)その他

メンバー 鍜治谷 樹 井上 律哉 黒木 駿 垣内 拓真 池田 啓将 谷口 豪

大寺 香菜美 野口 琴音

研究計画内容 私たちのゼミのテーマは「神戸と国際交流」です。神戸経済を活性化させ

るものを国際交流や、外国人集客と絡めて考え、また神戸を訪れる外国人が

増え、活性化すれば、どのような未来が見えるのかを考察しました。

みなさんは神戸に訪れる外国人観光客(インバウンド)数がどれ位か知っ

ていますか?平成 27 年では 100 万人を超えています。これは全国トップ 15

に入る多さです。しかし、近隣の大阪や京都にはもっと多くのインバウンド

が訪れています。そこで、私達はゼミテーマである「国際交流」の観点から、

神戸へのインバウンドを増やすにはどうすればいいのかを考えました。そし

て、昔から交流する場、人と人とが繋がる場の代表は食事の場ではないかと

思いました。その食事の場をより一層良いものにするために欠かせないのが、

「お酒」です。神戸には伝統的な産業である日本酒があり、それをアピール

する事でインバウンドの集客に繋がり、また神戸経済の発展につながるので

はないかと考えました。

日本人でも日本酒について良く知らない人が多いと思います。日本酒には

大吟醸や吟醸などいくつかの種類があり、これは米を削る多さによって変わ

ります。そして日本酒の輸出量、輸出額は年々増加していることが分かりま

した。そこで、数ある日本酒の中でも知名度の高い、三社の「獺祭」、「久保

田」、神戸の酒蔵の「福寿」を比較しながら考察し、最終的に「福寿」の売り

上げを伸ばす提案をする事で、神戸経済の発展に貢献できないかと考えまし

た。

そのために「福寿」の蔵元である神戸酒心館にフィールドワークを行った

り、日本酒バーなどでアンケートを実施しました。

しかし、アンケートの結果、日本酒をお土産として買って帰るという外国

人は全体の 10%に満たず、その理由のほとんどが、日本酒の味を知らないと

いうものと、日本酒の販売店に入りづらいというものでした。そこで、私達

は日本酒を知ってもらい、飲んでもらう、また買ってもらうための解決策を

考察しました。

20

第 46 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 春日ゼミⅡ チーム名 アクアリウム

タイトル 水族館の未来

テーマ群 a)理論・情報 e)産業・企業

メンバー 清水智裕 古谷里美 花口美優 内橋渚 宇野裕貴 前野由梨亜 佐藤友紀

原田浩成

研究計画内容 2017 年は神戸港が開港 150 周年を迎えるため、種々のイベントが企画・

開催されている。このような状況に触発され、我々のチームは、海の生物を

多く飼育・展示するという意味で大変関係の深い水族館の実態と今後につい

て、調査・分析を行うこととした。

水族館は博物館の一つとして定義されており、①教育、②研究、③自然保

護、④地域貢献といった 4 つの公的機能を果たしていると言われている。通

常イメージするレクリエーションは④の機能の中に含まれ、水族館の機能の

一部でしかないが、近年ではこのレクリエーション機能が充実してきており、

水族館の集客効果・経済効果も注目を集めている。そこで我々も、この④地

域貢献について焦点を当てた分析を行う。対象とするのは、日本動物園水族

館協会 (JAZA) に属する水族館である。

まず全国の水族館について概要を調べ、特徴的なものについて紹介する。

さらに水族館の観客動員数にはどのような要因が寄与しているのかを、デー

タを用いて検証する。特に、人口の多い都市部周辺以外の水族館が集客数を

高める要因として、人気のある動物が効果を持つかどうかについて、回帰分

析を行って検証する。

一方、地域貢献という重要な役割を果たす水族館の経営が悪化することは

問題であるため、経営状況について調査し、赤字の水族館がどのくらいある

のか、その原因は何かについて考察する。その際、現地に出向いてヒアリン

グ調査やアンケート調査を行うことも検討する。

最後に、赤字の水族館であっても、①~③の機能を重視して存続させるべ

きか否か、その理由は何か、そのためには何が必要なのか、公的補助に頼ら

ない自律的な存続のためにどのような施策が必要なのか、等について論じる

こととする。

22

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 岡田ゼミⅡ チーム名 B KOBE

タイトル 留学生、、、神戸に来て、、、。

テーマ群 d)国際経済

メンバー 広吉桃子・稲葉尚也・坪内稔明・東野有紀・原田脩平・三島芽衣・宮畑雅美・

吉見哲也

研究計画内容 実は、兵庫県で学ぶ留学生の数は少ない。こんなにもいい場所なのに。

東京や大阪には日本を代表とする都市として多くの留学生が訪れている。

都道府県別に見てみると、東京、大阪に次いで福岡、京都、愛知、神奈川、

千葉、兵庫と、兵庫は全国 8 位という微妙な位置に属しているのだ。甲南大

学に訪れている留学生に、「どうして兵庫で学ぶ留学生は少ないと思う?」と、

問うてみたところ「日本といえば TOKYO、歴史や文化を学びたければ

KYOTO。」と何人もの留学生が同じ回答をした。なるほど、と納得できた。

これが兵庫で学ぶ留学生の数が少ない原因だ。私たちは兵庫を代表する都市

神戸を発信し、まずは神戸を知ってもらうことで、兵庫に行きたい、兵庫で

学びたいと思わせるきっかけを提案したい。

私たちは、留学生向けのアンケートを実施し、留学生と関わり、生の意見

を聞いた。そこで得られた情報の中から、実際に兵庫県が実施している留学

生向けの支援や制度について調べた。また、様々な観点から甲南大学と兵庫

のいくつかの大学の比較も行った。

私たちが考える提案は 2 つだ。1 つ目は留学生向けの「はっぴぃめもりー

パス KOBE」とスタンプラリーの融合、2 つ目にうちわプロジェクトだ。前

者については実施までには至らなかったが、神戸を体感できるとともに「はっ

ぴぃめもりーパス KOBE」の認知度と利用率のアップが期待できる。後者に

ついては、“神戸”を知るきっかけとなるようなデザインのうちわを実際に作

成した。これを兵庫の留学生に配布し利用してもらうことで神戸の発信が期

待できる。

外国人は皆、神戸といえば“神戸牛”と口を揃えて言うが、私たちはいつも

神戸牛を食べているわけではない。お金をかけずに楽しめて、長く住みたい

と感じることができる環境が神戸には整っていることをぜひ知ってほしい。

「留学生、、、神戸にきて、、、。」これは、私たちの切実な願いだ。

24

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 稲田ゼミⅡ チーム名 稲田タイガース

タイトル 人口減少に挑む 関西各府県のチャレンジ

テーマ群 b)財政・金融 e)産業・企業

メンバー 矢野裕次郎 土井清志 林美優 前村貫太 山門楓 右代谷崇誠

江國克典 坂本綜一郎 藤倉翔太 山中大昂

研究計画内容 あなたは自分の住んでいる地域の現状をどのくらい把握していますか?私

たちの住んでいる地域、すなわち関西は日本全体からみて規模の大きい地域

です。全国的に有名なアミューズメントパークや歴史的建造物、美しい景観、

美味しい食べ物などがあり、休日のたびに観光地が人で溢れ返るほど国内旅

行者が多いのです。また海外からの人気も高く、インバウンド需要も多いの

です。関西の全国の GDP に占める割合は、かつては 20%を占めていました

が、現在は 15%にまで低下しています。また、近年では関西の人口の減少の

スピードは全国を上回っています。私たちの研究はそこに着眼点を置きまし

た。

研究の内容は、関西各府県の地域の人口変動の推移を調べ、その推移の原

因を考えます。また人口減少に対して各地域がどのような対策や取り組みを

行っているのかをまとめます。人口変動とは、住民が引っ越してきたり、引っ

越していったりした場合に増減する社会増減と、人が産まれてきたり、亡く

なったりした場合に増減する自然増減からなります。この 2 点から各地域の

人口変動の要因を明らかにします。

この研究によって得られる成果は現状を把握できることです。関西に住ん

でいるからといって、ただ生活しているだけでは自分の住んでいる地域の人

口が減少しているとは気づきません。この研究を通して現在、この地域の人

口がどのくらい減少しているのか、そして人口減少に対してこの地域はどの

ような対策を行っているのか、を研究します。それらに対しての現状の把握

や問題意識も持つということを一人でも多くの関西人が行えば、この関西の

明るい将来につながるはずです。

26

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 春日ゼミⅡ チーム名 ハーバーカスガ

タイトル ねぇ、神戸港、知ってる?

テーマ群 a)理論・情報 e)産業・企業

メンバー 今井あい、植野敦子、遠藤みゆき、落合美典、近藤亜沙美、佐藤優希、

荘中悠里、中本健太郎、和田瑞季

研究計画内容 1868 年に開港した神戸港は、国際貿易港として常に最新の設備

を整備され、人・物・情報が行き交う世界的にも重要な拠点として

発展してきた。2006 年には神戸空港が開港し、神戸は海・空・陸

の総合交通体系が確立されるとともに、神戸港は新たな機能を担う

ことが期待されている。本研究では、今年開港 150 周年を迎える機

を捉え、神戸港の現状や成長可能性について調査・検討し、今後の

発展可能性について考察することとする。

まず開港以来の歴史を振り返り、日本における神戸港の地位がどのように

変遷してきたかを概観する。その過程で現地へ出向きフィールド調査を行う

など、実体験に基づく調査を行うこととしている。特に貿易面では、阪神淡

路大震災から減退気味であることが指摘されているが、どの程度落ち込み具

合が激しいか、また復活のためにどのような施策が行われており、どのよう

な効果をあげているか等について、五大港と呼ばれる東京港・横浜港・名古

屋港・大阪港それぞれの比較を通じて考察する。また特に関西地区で重要な

神戸港・大阪港・関西空港の輸出・輸入状況についても特徴を整理する。

次に、観光面について焦点を当てる。神戸の観光客は年々増加傾向にある

が、神戸の観光地としての魅力を挙げるとともに、外国人観光客数の推移を

調査する。また特に神戸港との関連で、クルーズ産業についての現状につい

て調査する。

以上の調査・分析結果を踏まえ、今後の神戸港の発展について幾つかの仮

説を立て提示する。阪神淡路大震災の打撃を受け、かつ産業面でも地盤沈下

が指摘されている関西地区における神戸港が、今後どのような役割を担って

いくことが期待されているか、そのために必要な施策はどのようなものか、

等について、我々の意見を述べる予定にしている。

28

131 教室 タイムスケジュール

9:10 開会式(142 教室)

9:50

12:00

各チーム

発表 30 分

質疑応答 10 分

上島ゼミⅡ バクスター

【AI の進歩と雇用】

森ゼミⅡ Moripper

【ベスト AI、ワースト AI 決めます。

~Now in a reformation period~】

足立ゼミⅡ ADACHI の悲しい話し

【今の小学生はなぜ YouTuber になりたいのか?】

12:10 講評 10 分 【講評者】上島先生 森先生

昼休み

13:00

15:10

各チーム

発表 30 分

質疑応答 10 分

足立ゼミⅡ アダッチーズ

【テーマパークはもはや遊園地ではない】

林ゼミⅢ INAOKA

【ゲーム産業の未来~e スポーツの可能性~】

高ゼミⅡ ヨンすの申し子が 10 人集まったす

【日本企業がグローバルに活躍するためには何が必要

か】

16:05 講評 10 分 【講評者】足立先生 林先生 高先生

16:50 インゼミレセプション(5 号館 1 階パンセ)

30

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 上島ゼミⅡ チーム名 バクスター

タイトル AI の進歩と雇用

テーマ群 a)理論・情報 e)産業・企業

メンバー 川崎万穂、岸田誠麻、木下理香子、住田優果、難波陽介、松本拓弥、眞殿竜

太、村拓海、山崎香澄

研究計画内容 (研究概要)

あなたは、「自分の代わりにロボットに働いてほしい」と思ったことはない

だろうか。工場での単純作業の場合、ロボットは人間よりもはるかに効率よ

く働く。よって、人間が労働をするよりもロボットを利用する方が社会の厚

生が増すのかもしれない。今日では、人工知能(artificial intelligence、以

下 AI)とよばれる人間の脳の働きをするソフトウェアやシステムが発達し、

これを組み込んだロボットが作業を行うことが現実になりつつある。つまり、

人工知能(AI)の登場により、自ら見て考えて判断する「人間の役割をする

機械」が現れ、多くの分野で人間の代わりに働いてくれるのだ。

しかし、人間の雇用がほとんどなくなったら何が起こるだろうか。人工知

能(AI)の登場で企業の利益が増える一方で、労働者の仕事は失われて大量

の失業を生むのではないか。人口が減少傾向にある現代社会において、AI は

労働の効率化・省人化やコスト削減を通して我が国にメリットをもたらす救

世主なのか、それとも予想外の大量失業と賃金停滞をもたらし、消費と投資

を減少させる悪魔なのかを検討する。

(研究目的)

技術と雇用の関係を歴史的、経済的に整理し、今我々はどのような時代に

生きているのかを明らかにする。

(研究から期待される成果)

過去の産業革命となぜ「今度は違う」のか、大量失業と格差の拡大に対し

てどのような政策が有効なのかを、企業などへのインタビューを通して明ら

かにし、今後の雇用動向と有効な対策を提示する。

32

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 森ゼミⅡ チーム名 Moripper

タイトル ベスト AI、ワースト AI 決めます。~Now in a reformation period~

テーマ群 a)理論・情報 e)産業・企業

メンバー 坂田 凌雅・杉本 直生・稲村 健・池田拓途

宇治 知紀・那須 泰樹・新谷 幸四郎・北池 満成

研究計画内容 [研究の背景]

近年、AI(人工知能)という非常に高度な技術を用いた財・サービスが数

多く販売されている。現在、この事実に消費者である私たちは何の戸惑いも

感じなくなっている。“ルンバ“という自動掃除機、この AI 財を知らないと

いう人はいないであろう。実際、私たちが様々な AI 財・サービスと生活を

共にする時代は、目と鼻の先であると考える。そこで、どの AI 財・サービ

スがより需要があり、あるいは無いのか。また、価格の変化による需要量の

変化はどれほどか。いわば変革期の今、この周知ざる事実を考察することで、

AI 財・サービスのさらなる普及化と、発展に繋がるのではないかと考えた。

〔研究内容・方法〕

AI(Artificial Intelligence)は一般的に人工知能と呼ばれる。AI とは人間

の脳が行う知的な作業を行うことができるコンピュータプログラムのことで

ある。AI 財・サービスの高技術化を加速させたのはディープランニングとい

う機械が自ら行う自動認識技術の登場である。これまで、人が AI に対して

モノの一つ一つの知識(形、色、特徴)を教えることで認識していたが、AI

の根幹と呼ばれるディープランニングによって、人が画像やデータをコン

ピュータに見せるだけで AI 自身がモノを自動的に認識できるようになった。

その高度な技術を用いて販売された、あるいは近々販売されるであろう AI

財・サービスをベスト・ワースト法によるアンケートで調査を行う。また調

査により選ばれた AI 財・サービスに対し、CVM(仮想評価法)を用いるこ

とで、適正価格を導出する。

そして、価格の変化が需要量に及ぼす影響はどれほどなのかを考察する。

この研究から、迫り来る AI 時代において人々が一体どのような AI 財・サー

ビスを求めているのか、いないのかを明らかにする。

34

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 足立ゼミⅡ チーム名 ADACHI の悲しい話し

タイトル 今の小学生はなぜ YouTuber になりたいのか?

テーマ群 e)産業・企業

メンバー 澤田拓弥・馬場崚・樋口奨生・山崎真琴・田邊稜・安積伸顕・中田宗一郎・

村井優介

研究計画内容 著しく人口減少が進むなかで国内の経済成長を今後も維持していくために

は、1 人あたり労働生産性を高めていくことが求められている。そのような

社会動向を踏まえ、なかでも新たな産業として存在を増している YouTuber

に的を絞って、どの程度まで産業活性に寄与するかを明らかにしたい。

そもそも動画投稿サイトの 1 つである YouTube の画面で、独自に制作した

動画を継続的に公開する人物や集団をさしている。各個人が Google 会社な

どと契約し、動画再生数に応じて発生する広告収入を主な収入源としている。

このとき企業との提携により、スポンサー企業から直接報酬を得ることもあ

る。

YouTuber が圧倒的な人気を得る理由として、若年層を中心にスマホやタブ

レットが普及した現代社会のなかで、個人の趣味に応じた動画を視聴するこ

とができ、個々人が参加できることが特徴であり、カリスマ性を感じる人が

急増している。一方で、YouTuber は一過性ではないかという指摘がある。

YouTube から有名企業の広告撤退で収入の減少、将来に対する不安などから

世間から理解を受けにくい現状もある。

YouTube の動向を検証した研究には、各動画の視聴数を実測し視聴数の推移

パターンを k-means で分析をし、各動画の人気の傾向をクラスター分析で実

証した研究がある。また、アップロード初期の視聴数の推移パターンと視聴

数の絶対値から、長期間で高人気を維持する動画を予測する手法として、単

純ベイズ分析で予測精度を評価している。また、YouTube にも導入されてい

るインターネット広告はブロードバンドの急速な普及に伴い、ストリーミン

グを応用した動画技術が使われ始めている。しかしながら、このような先行

研究については YouTube の視聴の動向に留まっており、市場規模や労働生産

性に加え、どの程度消費されているかは検討されていない。そこで、本研究

では総務省『全国消費実態調査』ならびに経済産業省『企業活動基本調査』

を用いて、将来的にどの程度まで産業活性に寄与するかを明らかにしたい。

36

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 足立ゼミⅡ チーム名 アダッチーズ

タイトル テーマパークはもはや遊園地ではない

テーマ群 e) 産業・企業

メンバー 岸本泰知 久米椋斗 稲垣健斗 羽室有彩 土森彬史 日賀井伸策

黒部唯 三村七海

研究計画内容 近年我が国は人口減少に伴い、国内の労働生産力の低下によって景気の低下

が危惧されている。そのような社会動向のもと、自治体および企業は地域産

業と経済の活性化を目指して、テーマパーク産業に注目した。テーマパーク

が地域活性の鍵となる理由として、事業採算性の高さ、地価水準の低さ、競

合施設の少なさなどが要因として挙げられているが、その反面課題も山積し

ている。テーマパークの多くが経営危機に直面し、行政による支援を受ける

ものの失敗に終わるケースも後を絶たない。

このようなテーマパーク産業については様々な先行研究がある。大貫(2008)

は、テーマパーク事業とは、「資本を用いて国富に働きかけ、国富の価値を増

大させていく行為」とし、第 3 次産業に労働人口の比率が多くなる中で、テー

マパークを中心としたサービス業への役割が広がっていると述べている。中

島(2014)では、USJ をとりあげ、脱工業社会への転換、市場ポテンシャル

の高さ、経営手法が重要な要素であることを説明している。諸井・濱口(2009)

では、USJ と TDL を取り上げ、魅力要素満足感,ブランド絆感を説明変数

にとり、被説明変数の来園回数との関係を明らかにしている。

以上のことから先行研究では供給側の動向を検証するも需要側の属性につい

ては述べられていない。そこで本研究ではテーマパークの需要側と供給側の

動向を丁寧に検証していく。具体的には利用者の動向を探るべく、総務省『全

国消費実態調査』の教養娯楽、宿泊、パック旅行費のデータを用いて検討す

る。供給側については、厚生労働省『賃金構造基本調査』と総務省『民間給

与実態統計』より年齢階級、勤続年数階級別所定内給与額及び年間賞与、複

合サービス事業のデータを用いて人件費について明らかにする。

38

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 林ゼミⅢ チーム名 チーム INAOKA

タイトル ゲーム産業の未来 ~e スポーツの可能性~

テーマ群 e)産業・企業

メンバー 稲越健太郎、岡本慶亮、川勝友貴、東田麻愛、松本夏実

研究計画内容 我々林ゼミⅢは、近年のオンラインゲーム(スマホゲームを含む)の盛り

上がりや、Play Station VR(SONY)、NINTENDO SWITCH(任天堂)と

いった家庭用ゲーム機の流行を目の当たりにし、日本国内におけるゲーム産

業の未来について研究を行おうと考えた。

本研究で主に取り上げるのは、据え置き型(家庭用)、アーケード型(ゲー

ムセンター用)といわれるような、ハードウェアありきのコンピューターゲー

ムである。なぜなら、近年海外でブームとなっている e スポーツや Virtual

Reality(以下、VR)は、上記が主流となっているからである。

e スポーツとは「「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子

機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピュー

ターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名

称」と定義される(一般社団法人日本 e スポーツ協会)。日本においては、ま

だあまり認知されていないこの e スポーツが、どのような可能性を秘めてい

るかに着目しながら、今後の国内ゲーム産業の発展の可能性を考える。

本研究では、e スポーツの種目内容について掘り下げると同時に、国内プ

ロゲーマーの人たちに焦点を当て、日本での e スポーツ普及のためには、ど

のような解決策があるかを提案する。また、イオンモール神戸南店内にある

VR 施設への体験取材を通じて、VR の可能性にも触れることとする。

以上の研究内容をもとに、ゲーム産業の未来について、我々の考えを発表

する。

40

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 高ゼミⅡ チーム名 ヨンすの申し子が 10 人集まったす

タイトル 日本企業がグローバルに活躍するためには何が必要か

テーマ群 d)国際経済

メンバー 野口生真 鈴木翔太 中小路信之 小山悠斗 瀬尾諒介 チェ・ウウォン

植島楓 上田紗世 広瀬真由香 前田佳菜子

研究計画内容 ゲーム産業での世界三大企業は、ソニー・任天堂・マイクロソフトである。

このうちのソニー・任天堂の 2 社は、日本企業である。日本企業がゲーム産

業での世界三大企業に 2 社も入っているということは、驚くべきことである。

日本企業はゲーム産業において、世界的に活躍をしていると言うことができ

るが、これとは対照的に、昨年の 8 月中旬に、日本の大手電機メーカーの

シャープが台湾の鴻海精密工業に買収された。その他にも、東芝等多様な日

本企業がグローバル化の進む社会での競争において、苦境に立たされている。

このように、グローバル化の中で活躍している企業もあれば、グローバル化

に対応できずに苦しんでいる企業も存在する。そういったことを学ぶ中で「こ

の違いは、どのような要因から発生しているのか」という疑問が浮かびあがっ

た。この疑問から「企業がグローバル市場で活躍できている要因」「活躍して

いる企業の共通点」「苦しんでいる企業に不足しているモノ」に興味を持ち、

「日本企業がグローバルに活躍するためには何が必要か」という研究テーマ

にたどり着いた。

研究にあたっては、おもに 3 つの観点から考える。

①.財の特徴

②.販売戦略

③.生産システム

また、我々は今回ロジカルシンキングのもと研究を行ってきた。ここでい

うロジカルシンキングとは、文字通り「論理的に考える」ということである

が、それは問題提起、仮説の設定、仮説に対しての調査・検証、結論という

4 つのフェーズにより構成されている。興味を持ったことや疑問に思ったこ

とからそれを問に変え、問題提起を行う。その問題に対し、自分たちの考え

をもとに仮説を立て、その仮説が正しいと言えるのかを検証する。その仮説

が正しくなければ、新たに仮説を導き出し再度検証を行う。そして、仮説が

正しいと証明することで結論づけを行う。

42

132教室 タイムスケジュール

9:10 開会式(142教室)

9:50

12:00

各チーム

発表 30分

質疑応答 10分

市野ゼミⅡ 1. No (いちの)

【皆同じで、皆良い?

~同調行動を逸脱した人間の心理~】

高ゼミⅡ [Alexよん dorス]

【アパレル業界トップ ZARAの

さらなる飛躍のためには?】

石川ゼミⅡ 石川路玉子

【みんな違ってみんないい!】

12:10 講評 10分 【講評者】市野先生 高先生 石川先生

昼休み

13:00

15:55

各チーム

発表 30分

質疑応答 10分

中島ゼミⅡ ホームレス大学生

【ホームレスの実態】

上島ゼミⅡ 炭火焼肉こぐり

【日本の長時間労働の解決に向けて】

小山ゼミⅡ Dirty Work

【日本人は働き過ぎなのか】

市野ゼミⅡ ハピネス 5

【お金は人より多く持つことで幸せを生むのか?】

16:05 講評 10分 【講評者】中島先生 上島先生 小山先生 市野先生

16:50 インゼミレセプション(5号館 1階パンセ)

44

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 市野ゼミⅡ チーム名 1.No (いちの)

タイトル 皆同じで、皆良い?~同調行動を逸脱した人間の心理~

テーマ群 g)その他

メンバー 丸橋祐亮・石田萌恵・野上太郎・佐藤誠也・武井涼・河本紗江

研究計画内容 1) 研究内容

人はしばしば、自分だけが他の人たちと違う行動をとっていることにつ

いて、恥ずかしい気持ちになることがある。特にその傾向は集団生活や

集団行動を行う際によく見られる。私達はここに着目を置き、「他人と違

う行動をとることは恥ずかしいことなのか?」という研究テーマをもと

に研究を行う。

2) 研究方法

まず、「なぜ人は他人と違う行動をとると恥ずかしいと思うのか?」その

起因についていくつかの参考文献を元に考えていく。亀田達也・著「モ

ラルの起源-実験社会学からの問い」、著・うらべまこと「ファッションの

構造と今後の課題」などの論文や文献を参考に考えると、ヒトには先天

的に他人と同じ行動をとろうとする同調性が備わっていることが前提に

挙げられる。ゆえに、他人と違う行動をとることはそれを逸脱するため、

恥ずかしいと感じるのではないかと推測できる。次に、私たちは「日本

人」の生活の面、流行やファッションの面に他の外国人に比べて、強く

同調性がみられる傾向があると考えた。例を挙げると、皆がみんな同じ

ようなメイク・服装を行い、同調性が強い服装意識がみられる日本人に

対し、外国人は流行もあるが、それぞれが他人の目を気にせず、自分に

似合う好きな服を着ているように思う。しかし、先の参考文献では同調

行動に日本人や外国人などの人種などは関係なく、人間全体の先天的な

傾だと述べられている。では、私たちが感じる違いの原因は何であるの

か、いくつかの参考文献を分析・比較していく。分析の結果、実際に外

国人の方が同調性が低い場合、日本人と外国人では同調性の違いによっ

てどのようなメリット・デメリットが発生するか考える。そこから、タ

イトルでもある「皆同じで、皆よい?」という疑問を解く。

46

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 高ゼミⅡ チーム名 [Alex よん dro ス]

タイトル アパレル業界トップ ZARA のさらなる飛躍のためには?

テーマ群 g)その他

メンバー 香川昂哉・山田達也・山田海峰・佐藤魁統・三村海里・谷本絵吏・高谷真希

大久保沙紀・田中志樹

研究計画内容 現在のファストファッション業界の売り上げで世界 1 位は ZARA を含む

Indictex である。この ZARA を含むファッション市場は、2007 年の金融危

機による消費不足や欧州の債務危機による世界経済の下ぶれなどによって、

少し縮小傾向にあった。しかし、景況感の回復や海外事業の業績拡大に伴っ

て、増加傾向にある。ではファッション市場が増加傾向の中で、「トップであ

る ZARA がさらなる飛躍を遂げるためにはどのような戦略が必要であるのか」

これが我々の研究課題である。

現在世界では、様々なものの IT 化が進んでいる。この背景としては、ス

マホやタブレットなどの普及によって、習慣的に IT を活用するようになっ

ていることが考えられる。したがって、ZARA がこのような IT 化の波に乗

り、積極的に活用することでさらに飛躍することが可能ではないかという仮

説を立てて、具体的なファッション業界での IT 化の動きにはどのようなも

のがあるかを検証していきたい。

IT 化という波に ZARA が乗るためには、今まで調べきた Apple や Google

などの戦略や技術から学ぶことが必要であると考える。現在 ZARA はネット

通販の形態としては、メーカー直販 EC サイトである。ネット通販としてさ

らなる収益をあげるには、ZOZOTOWN や BUYMA を含むモール型 EC サ

イトへの参入や技術の導入などが必要であると考える。

この IT 化の波に乗ることができれば、世界で 1 番という地位が盤石にな

るのではないかと考える。この波に乗るためには、どのようなことをしていっ

たらいいか詳しく研究していきたいと考える。

48

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 石川ゼミⅡ チーム名 石川路玉子

タイトル みんな違ってみんないい!

テーマ群 c) 公共経済

メンバー 大橋諒、井上真実、奥村紘生、甲斐渉太郎、甲斐雅典、木村瑞穂、小浦海輝、

小畠伸哉、齋藤卓磨、笹田絵里佳、田尻将之、壺阪涼、寺嶋聖香、寺西菜美、

中村玲奈、藤田葵、三木颯人、道川内蒼、八木脩斗、宿利原朋加、山本晴菜

研究計画内容 皆さんはこれまでの人生の中でどのような人々と出逢ってきましたか?学校

やアルバイト先などで、多くの人々と関わってきたと感じている人も多いと

思いますが、現実には、皆さんの想像を超えたさまざまな立場/境遇に置か

れている人々が数多く存在しています。

私たちはこれまでゼミ活動を通じて「社会的マイノリティ」の子どもたちが

抱える「生きづらさ」に直面してきました。その中で私たちは、このような

人々が自分の可能性に気づき活躍できる場を創るにはどうすればいいか、ま

たより多くの人々が公平で幸せな生活を送ることができるにはどうすれば良

いか、について研究を続けています。

石川ゼミでは、何らかの生きづらさを感じている子どもたちを対象に、「ふれ

あいまつり」や「まなびんピック」といったイベントを企画・実施していま

す。私たちの活動は、単なるボランティア活動ではなく、市場経済の中で供

給されない財やサービスを学生が主体となって供給するという活動です。社

会の中で特殊なニーズを必要とする人々に対して、行政支援という形ではな

く、あくまでも市場メカニズムの中で財やサービスを供給する方法は何か。

私たちは、その方法を模索し続けています。

現在、私たちは大学から助成金をいただき、これを原資としてイベントを実

施していますが、この活動を継続的かつ安定的に実施するためにも、今後は

ゼミ生だけではなく他大学や地元の方々との協力体制の構築が必要不可欠で

す。この発表では、 現在の私たちの活動を紹介するとともに、多くのステイ

クホルダーを巻き込むためのインセンティブを検討することによって、社会

的マイノリティに対する財・サービスの継続的な供給システムを提案します。

私たちが目指すべき「理想の社会」とは何かについて一緒に考えていきましょ

う。

50

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 中島ゼミⅡ チーム名 ホームレス大学生

タイトル ホームレスの実態

テーマ群 c)公共経済 f)歴史・思想

メンバー 田渕政信、藤村智実、家倉直哉、岩永佳奈、久須美紀幸、

下田吉輝、杉村優汰、西村勇人、鷲尾皓太

研究計画内容 [動機]

大阪の JR 天王寺駅西側に天王寺公園があります。ここには一時、100 人

以上とされたホームレスとブルーシートのテントが多数立ち並んでいまし

た。ところが、近年、天王寺の再開発が進み、日本一の超高層ビル「あべの

ハルカス」が誕生しました。天王寺公園には「てんしば」というおしゃれな

空間が広がり、カフェや遊具施設ができ、ベビーカーを押す家族連れや若者

で賑わいます。再開発を通じて美しくなった街並みには、ブルーシートのテ

ントが消失し、ホームレスの人々を目にする機会がめっきり少なくなりまし

た.彼らはいったいどこに行ったのでしょうか?

[内容・研究方法]

あいりん地区の日雇労働市場は時代とともに変化しています。昭和の高度

経済成長期にかけて、大阪は経済の中心地として発展しました。地方出身の

若者は都市部へ流入し、企業の建設需要と日雇い労働者の供給が一致し、「寄

せ場」という日雇労働市場が形成・発展していきました。しかし、90 年代初

頭のバブル崩壊を機に建設需要が激減し、日雇い労働者は職を失い、90 年代

半ばにはホームレスの増加が社会問題化してきます。こうしたホームレスの

増加を受け、政府は 2002 年にホームレス自立支援法を施行します。

ホームレスの数という観点からは、厚生労働省による直近の統計データに

よると、減少傾向が観察されます。これは自立支援法を契機とする行政や支

援団体による援助が主因であると結論づけることが出来るものなのでしょう

か?単純に、高齢化したホームレスが自然死した可能性も排除することがで

きません。こうしたホームレス減少の原因を探索するためのアプローチとし

て、我々は、行政機関や支援団体への聞き取り調査などのフィールドワーク

に加え、統計的なデータ分析も試行する予定です。

[成果]

ホームレス減少の背景にうごめく社会・経済的影響について考察する中で、

ホームレスを取り巻く今後の動向を占います。我々の研究を通じて、皆さん

のホームレスへの関心が高まることを期待しています。

52

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 上島ゼミⅡ チーム名 炭火焼肉こぐり

タイトル 日本の長時間労働の解決に向けて

テーマ群 c)公共経済、e)産業・企業、g)その他

メンバー 岡坂百音・小笠帆乃華・小曽根晋・小栗尚幸・千合裕樹・立田穂乃実・中村

望・中村美貴・野路雄太

研究計画内容 日本では長時間労働の文化は未だに強く根付いており、これは働く人に

とっても社会にとっても重大な問題である。2015 年 12 月に電通の社員であ

る高橋まつりさんが長時間労働を原因としてうつ病を発症して自ら命を絶っ

てしまった。亡くなる前月の残業時間は月 100 時間を超えており、まともに

睡眠をとることさえできなかったという。また同年、日本データーサービス

に勤務する男性社員が月 160 時間時間外労働を強いられ自殺した。2016 年、

労働環境を原因とする自殺者数が 1978 人にのぼる(厚生労働省 平成 29 年

版過労死等防止対策白書)。2011 年の 2689 人をピークに自殺者数は減少傾

向にある。日本の長時間労働を規制する動きは年々強まってはいるが、世界

的に「karoushi」という言葉が世界的に認められるほど日本の長時間労働に

よる問題は深刻であるといえる。

日本では労働基準法が存在して労働時間が細かく規制されているにも関わら

ず、何故このような事件が起きているのか。私たちは、まず労働時間に関す

る現状を調べた上で、日本と諸外国の法律の違いを説明する。次に実際に企

業を訪問してインタビューを行い、現在どのような働き方改革を行っている

のかを問い、そして様々な施策の効果と問題点を検討して、残業削減の成否

を分けるポイントを明らかにする。最後に働く人自身が意識すべきこと、企

業がこれからどのような働き方改革を行うべきか、私たちが就職活動におい

て目を向けるべき点を整理して、この問題の解決策を提示したい。

54

第 47回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 小山ゼミⅡ チーム名 Dirty Work

タイトル 日本人は働き過ぎなのか

テーマ群 e)産業・金融

メンバー 伊藤太一 小野颯真 岸本泰典 栗川勇人 小熊直輝 小山翔太

斎藤寛武 玉田将 椿本大輝 中下弘輝 登口萌生 堀岡瑠亜

研究計画内容 近年、ニュースで「残業」「休日出勤」「ブラック企業」などの言葉をよく

耳にしませんか? また、日本人は他の先進諸国の人々と比べて働きすぎで

あるという主張もよく聞きます。私たちはこうした働き方に関する用語や主

張が本当に事実なのかという疑問から調査研究をスタートさせました。

最初に注目したのは日本人の有給休暇消化率や労働時間についてです。み

なさんは一般に日本人は有給休暇という制度がありながら利用しない人が多

そうだというイメージを持っていませんか?また、労働時間も、ほぼ始発で

出社、帰宅するのは終電間際などといったイメージもあるのではないでしょ

うか?業種や職種によって差はありますが、そのようなイメージは事実と言

えるのかを調査しました。直感的なイメージではなく、客観的な根拠(デー

タ)に基づいて、実態を明らかにする作業を積み重ねました。最終的には世

界で見ると日本人は本当に働き過ぎなのか?という疑問についても考えまし

た。

調べていくうちに「日本人は働きすぎ」というイメージがつきまとうよう

になった原因は労働時間や出勤日数だけでなく様々な要因が重なっているこ

とがわかりました。私たちの発表では上記に挙げた疑問を解明していきなが

らラストでは「日本人は本当に働きすぎなのか」という設問の答えを明らか

にしたいと考えています。

私たちの発表を聴いていただくことで、社会へ出る前に、働き方に関する

最低限の知識を得て、社会人としての今後の考え方や行動がより良いものと

なることをお約束します。

56

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 市野ゼミⅡ チーム名 ハピネス 5

タイトル お金は人より多く持つことで幸せを生むのか?

テーマ群 g)その他

メンバー 伊藤 弘晃・高下 貴行・平野 充・松本 直弥・森 雅暉

研究計画内容 「幸せになりたい」これは、誰しも一度は考えたことがあるはずである。

めまぐるしく情勢が変わる現代の世の中で一体、どうすれば幸せになれるの

だろう。そもそも幸せとは一体なんなのか。という疑問から私たちの研究は

始まる。

まず、私たちは手あたり次第、幸せについて書かれている書籍・論文を読

んだ。そこには、幸せの定義とは、「個人により変わるものである。」と記さ

れていた。その中で一つとても気を引かれた研究がある。それは、このよう

なものだ。「自分は二つの人生を選択できるとする。A の人生では、年間の所

得は 500 万円、周りの人の年間の所得は 250 万円とする。それに対して、B

の人生では、年間の所得は 1000 万円あるが、周りの人の年間の所得は 2000

万円である。この A・B どちらかの人生を選択するとき、どちらの人生を選

択しますか?」と尋ねると、ほとんどの人が自分個人の所得が大きい B の人

生を選択せずに A の人生を選択したのである。

この結果からわかることは、人は、自分の所得が上がったとしても周りと

比較して下になるのであれば、周りより上にいることを選ぶのである。

つまり、人は、周りより優秀であることを自分の幸せと感じるのである。

では、果たして所得以外のもの。例えば、恋愛や友人関係、生活環境などで

あっても、人は周りより優れている事を幸せと判断するのか。そして、人よ

り優れる事が幸せなのかを考える。

具体的にこの研究をどう進めるかであるが、①論文・書籍などから先行研

究を見つける。②①を参考にし、今を生きる若者にアンケート調査をするこ

とを考えている。アンケートにより所得以外の事であっても、人は同じよう

に周りに幸せを左右されるのかを見極めそして、今を生きる若者は一体なに

を基準に幸せを感じているのかを調べる。

58

133教室 タイムスケジュール

9:10 開会式(142教室)

午前セッションは発表を行いません。

昼休み

13:00

15:55

各チーム

発表 30分

質疑応答 10分

筒井ゼミⅡ DML

【なぜあなたは購入派?ダウンロード派?】

奥田ゼミⅡ Laissez-faire's

【『ヨーロッパ・アメリカ・日本における

都市と農村に関する研究』】

筒井ゼミⅡ チームまきはら!!

【天然水と水道水の差】

石田ゼミⅡ VISION

【甲南大学とは】

16:05 講評 10分 【講評者】奥田先生 寺尾先生 中川先生

16:50 インゼミレセプション(5号館 1階パンセ)

60

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 筒井ゼミⅡ チーム名 DML

タイトル なぜあなたは購入派?ダウンロード派?

テーマ群 g)その他

メンバー 油谷匡人 青木雄太 南大地 田中瑞樹 石黒茉依 大東愛永

研究計画内容 研究動機

近年の音楽業界では CD が昔に比べて売れにくい時代だと言われています。

その原因の1つとして CD を購入しなくても音楽を聴けるということがあり

ます。例を挙げると、スマホやパソコンから音楽サイトで音楽をダウンロー

ドすることなどがあり、人によって様々です。そのように多様な音楽を聴く

方法がある今、どんな理由で CD で音楽を聴くのか、あるいはダウンロード

で音楽を聴くことにしているのか、CD で音楽を聴く人にはどんな人が多い

のかなどを知りたいと思いました。それを行動経済学を基に調べていきます。

研究内容

まず資料などを用いて、近年の CD の売れ行きの増減や音楽ダウンロードの

増減などを見比べ、現在の音楽業界の実態を調べます。そして CD 購入派か

音楽ダウンロード派なのか、それはどんなメリットがあってのことなのか、

それに加えて個人の性格や生活環境、特徴などをアンケートによってデータ

を集めます。その資料やアンケートを基に、CD 購入派と音楽ダウンロード

派の間にはどんな差があるのか、どういった人がそれぞれに多いのか、性格

などに関係しているのかを考えていきます。それに合わせて出版業界につい

ても、現在の業界の実態を調べ、現物の書籍派か電子書籍派なのかに分けて

同じような内容のアンケートを取ろうと思います。その資料またはアンケー

トを用いて、インターネットやスマートフォンに影響を受けている音楽業界

と出版業界の関係性も調べていきます。

到達目標

私達の性格や環境、行動が音楽業界、出版業界とどのような関係があるのか

を理解する。

62

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 奥田ゼミⅡ チーム名 Laissez-faire’s

タイトル 『ヨーロッパ・アメリカ・日本における都市と農村に関する研究』

テーマ群 f)歴史・思想

メンバー 石堂圭祐

研究計画内容 アダム・スミスは『国富論』第三編第一章において、都市と農村は相互補

完的関係にあり、都市が発展するためには農村が生活資料や原料の供給地と

して先行する必要があり、都市は農村の余剰生産物に対して市場を提供する

ということを強調している。農村が生活資料や原料を生産し、農村の余剰生

産物、言い換えるならば耕作者の生活維持に必要な分を超える分のみが都市

の生活資料になるので、都市は農村の余剰生産物の増加なくして発展できな

い。また土地の耕作は職人の助力なしでは発展しないので、社会における都

市の発達と富の増進は、その国土つまり農村の改良と耕作の結果に比例した。

したがって、スミスは農業、製造業、国内貿易、外国貿易という順序が「富

裕になる自然な進路」だと主張している。実際、18 世紀後半の北アメリカで

は、職人が余剰生産物を得た場合には、それを未耕地の購入と耕作に投下し

て農場主になることが多く、その結果、着実な富の蓄積と急速な経済成長が

可能になった。一方でヨーロッパにおいては外国貿易に主眼が置かれ、その

「末裔」としての都市の商工業によって農村の改良がもたらされた。ヨーロッ

パ諸国の発展は北アメリカ植民地の場合と異なり、「事物の自然な成り行き」

に反しているので、その速度は遅かった。

このように都市と農村は補完的な関係にあり不可分であるが、アメリカと

ヨーロッパの「富裕になる進路」は全く逆であったといえる。そこで今回の

研究では、日本における都市と農村はどちらの型であるのか、あるいはどち

らでもないのかについて明らかにしたい。

今回の研究を通じて、現代の東京一極集中状態である日本がどのように農

村と関わり合い経済大国としての地位を築いたのかを理解し、今後さらに国

内総生産を増やしていくにはどのようにすればよいのか、そのために地方は

どのように関わっていけるのか模索する契機となることを期待する。

64

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 筒井ゼミⅡ チーム名 チームまきはら!!

タイトル 天然水と水道水の差

テーマ群 g)その他

メンバー 三谷七海 松本有加里 森岡帆乃夏

海老原祐介 中村友哉 藤田和憲 牧原光佑

研究計画内容 私たち筒井ゼミでは、授業の中で、行動経済学について研究している。そ

の中で、なぜ人は水を買うのかという点に注目して、研究することにした。

その研究を進めるために、実験とアンケートを行った。

その内容は、水道水とミネラルウォーター3 種類、計 4 種類を二時間以上

冷蔵庫に入れた「冷水」と二時間以上室温に晒した「常温水」として、協力

者に飲んでもらい水道水を当ててもらう。水道水がミネラルウォーターと風

味や味が違うのなら、結果は以下の 2 つに分けられる。

(1) 水道水がおおむね当てられた場合

消費者がミネラルウォーターを買う理由は水道水が美味しくないから

である。

(2) 水道水がわからなかった場合

消費者がミネラルウォーターに高いお金を払うのは非合理的な行動で

ある。

と結論付けることができる。

(1) の場合、消費者は水道水とミネラルウォーターを利き分けられるので、

一番売上の大きいミネラルウォーターが一番おいしいのではないかとい

う仮説を立ててみる。

(2) の場合、消費者は水道水とミネラルウォーターを利き分けられないので、

ミネラルウォーターを買う理由は値段以外にも存在すると考えられる。

(持ち運ぶ手間や、冷えたものを好む など。)

10/18 のゼミⅠ(対象者 18 名+教員 1 名)と、ゼミⅡ(対象者 12 名)にて、ミネ

ラルウォーターと水道水を利き分けてもらう実験を行い、結果を収集したの

ち、(1)と(2)どちらかの研究を進めていく。

(1) に進んだ場合はマーケティング関連の仮説を立て、実証していく予定

である。

(2) に進んだ場合は実験の際のアンケート結果に基づき、引き続き実証を

行う。

66

第 47 回インナーゼミナール大会

研究計画書

ゼミ名 石田ゼミⅡ チーム名 VISION

タイトル 甲南大学とは

テーマ群 g)その他

メンバー 城戸 一眞

山崎 大樹

横山 凜太郎

研究計画内容 目的:甲南大学生は世間からどんなイメージを持たれているのか、またその

イメージは真実なのか虚像なのかを研究し、今後甲南大学は世間に対してど

のようにアピールしていくべきか、またどのような経営方針でいくべきかを

考える。

方法:甲南大学生の自身の大学に対するイメージを他大学生から見た甲南大

学へのイメージと高校生から見た甲南大学のイメージに照らし合わせてイ

メージ通りかを調査する。

甲南大学生の自身の大学に対するイメージの調査方法としては、甲南大学に

対するイメージを 10 個の選択肢(①お金持ち②個性的③おしゃれ④地味⑤

普通⑥派手⑦チャラい⑧賢い⑨美男美女⑩その他)から選んでもらう形をと

る。予備的調査として一カ月の収入と支出も同じようにアンケートを実施し

た。これにより生協の地域別大学生の収支と比較する。

他大学生から見た甲南大学へのイメージの調査方法としては、SNS を用い

る。甲南大学生に用いたアンケートと同じ内容のもの(⑪甲南大学を知らな

いという項目を追加した)を他大学生(関西圏)の友人にアンケートをとり、

その友人からまたアンケートを行ってもらう枝分かれ形式で調査する。

高校生からのイメージの調査方法としては、リクルート進学総研が行ってい

る進学ブランド力調査から引用する。この調査は高校生の大学選びの動向を

明らかにするため、年に一回、高校三年生を対象として行っている調査であ

り、大学の志願度、知名度の他、大学に対する 50 項目にわたるイメージを

関東エリア、東海エリア、関西エリアと地域ごとに調べたものである。この

2009 年から 2016 年までの推移から研究する。

第 47 回インナーゼミナール大会会場

1号館までの地図

※入口は 3 号館です。

1・3 号館