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インセンティブ・システム早稲田大学井上達彦 今日は③の協働の...
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インセンティブ・システム
早稲田大学商学部
井上達彦
早稲田大学 井上達彦
本日の講演
全体の中の位置づけ
協働の体系
バランスについての理論(Equity理論)
マズローの欲求5段階説
求めるものと与えるもの
ハーズバーグの動機づけ=衛生理論
対応関係
VTR:退職金と賃金制度
早稲田大学 井上達彦
今日は③の協働の体系の第一弾です。
10の捉え方
⑥知識創造の母体
⑦資源の束
⑧生涯発達の場
⑨政治システム
⑩センス・メイキングとしての組織化
①ハコ(組織図)
②インフォーマルなネットワーク
③協働の体系
④多元的重複集団
⑤情報処理システム
早稲田大学 井上達彦
③協働の体系
I=CIncentive Contribution
誘引
組 織 個人
貢献
早稲田大学 井上達彦
③I=Cのバランス参考:Equity理論
心理的な効用
心理的な効用
自分の利得の大きさ
心理的な効用
自分の利得の大きさ自分の利得の大きさ
両者の関係がどれぐらい継続するかの予測(期待)にもかかわる。
早稲田大学 井上達彦
③協働の体系
I=CIncentive Contribution
誘引
組 織 個人
貢献
人と人の付き合い方についてのインプリケーション組織と人との付き合い方についてのインプリケーション
早稲田大学 井上達彦
人の欲求って何?
「衣食足りて礼節を知る」
低次の欲求が満たされると、またそれが満たされたときに限って、1段階上の高次の欲求が出現する
=欲求階層説
早稲田大学 井上達彦
マズローの欲求5段階説
① 生理的欲求
人が生物として生きていくために必要なもの
② 安全欲求
生理的安全、物的安全、社会生活上の安全
③ 愛情欲求
家族や友人との間の心の通い合う関係
④ 尊厳欲求
社会的な認知、名誉、尊厳
⑤ 自己実現欲求
マズロー(小口忠彦訳)『人間性の心理学』産業能率大学出版部
早稲田大学 井上達彦
マズローの欲求5段階説
生理的欲求生理的欲求
安全欲求安全欲求
愛情欲求愛情欲求
尊厳欲求尊厳欲求
自己実現欲求自己実現欲求高次高次
低次低次
低次の欲求が満たされたとき、1段階上の欲求が出現するマズロー(小口忠彦訳)『人間性の心理学』産業能率大学出版部
早稲田大学 井上達彦
企業組織に求めるものは何?
企業組織とは
・働いて収入を得る場である
・もちろん仕事をする場である
・しかし、それだけではない
企業とは、収入を得る場であり、仕事をする場であり、人間関係をもつ場である。
早稲田大学 井上達彦
収入・仕事・人間関係
① 生理的欲求
収入(カネ)、快適な職場
② 安全欲求
雇用の保証、物理的危険からの安全、保険
③ 愛情欲求
職場社会の人間関係における心豊かな関係
④ 尊厳欲求
【内発】自信を持って「意義のある仕事」したい
【外発】社会的認知、尊厳、名誉、評価
⑤自己実現の欲求
仕事の面白さ(何ができるのかを確かめ、限界を広げる)伊丹・加護野『ゼミナール経営学入門』日本経済新聞社
早稲田大学 井上達彦
インセンティブ・システム
インセンティブ = 誘因
収入
仕事
人間関係の欲求を刺激して
組織に引き込む
インセンティブ・システム
企業内の個々人を仕事行動に動機づけていくためのシステムのこと。
伊丹・加護野『ゼミナール経営学入門』日本経済新聞社
早稲田大学 井上達彦
2種類のインセンティブ
ハーズバーグの研究ハーズバーグの研究
1 ?
2 ?
2種類のインセンティブ
Q アルバイト先で不満を感じていることは何ですか。
逆に、満足を感じていることは何ですか。伊丹・加護野『ゼミナール経営学入門』日本経済新聞社
早稲田大学 井上達彦
極端な不満を招いた要因 極端な満足を招いた要因
50 40 30 20 10 0 10 20 30 40 50%
達成承認
責任
昇進
監督者との関係
作業条件
仕事そのもの
会社の政策と経営
成長
監督
給与ハーズバーグ(北野利信訳)『仕事と人間性』東洋経済新報社.
早稲田大学 井上達彦
極端な不満を招いた要因 極端な満足を招いた要因
100 80 60 40 20 0 20 40 60 80 100%
動機づけ要因
衛生要因69 19
31 81
ハーズバーグ(北野利信訳)『仕事と人間性』東洋経済新報社.
早稲田大学 井上達彦
2種類のインセンティブ
ハーズバーグの研究ハーズバーグの研究
1 衛生要因
2 動機づけ要因
2種類のインセンティブ
ハーズバーグ(北野利信訳)『仕事と人間性』東洋経済新報社.
早稲田大学 井上達彦
1 衛生要因衛生要因
2 動機づけ要因
2種類のインセンティブ
衛生要因
「与えられても満足を高めないが、それがなければ不満を感じるというインセンティブ」
給与や物的作業条件、監督者や同僚との関係、会社の方針と管理様式
衛生要因を改善しても人々の満足は向上しない
ハーズバーグ(北野利信訳)『仕事と人間性』東洋経済新報社.
早稲田大学 井上達彦
1 衛生要因
22 動機づけ要因動機づけ要因
2種類のインセンティブ
動機づけ要因
「与えられることによって、人々の満足が高まるようなインセンティブ」
職務の内容、職務の達成、達成の評価
人々の満足度を高めるためには、これらの動機づけ要因を与えなければならない
ハーズバーグ(北野利信訳)『仕事と人間性』東洋経済新報社.
早稲田大学 井上達彦
学ぶべき点
理論的・実践的含意
不満の源と満足の源を区別した
不満を解消したからといって満足が得られるとは限らない
ハーズバーグ(北野利信訳)『仕事と人間性』東洋経済新報社.
早稲田大学 井上達彦
極端な不満を招いた要因 極端な満足を招いた要因
100 80 60 40 20 0 20 40 60 80 100%
動機づけ要因
衛生要因69 19
31 81
ハーズバーグ(北野利信訳)『仕事と人間性』東洋経済新報社.
早稲田大学 井上達彦
5段階説と動機づけ=衛生理論との対応
生理的欲求生理的欲求
安全欲求安全欲求
愛情欲求愛情欲求
尊厳欲求尊厳欲求
自己実現欲求自己実現欲求 動機づけ要因動機づけ要因
衛生要因衛生要因
マズロー(小口忠彦訳)『人間性の心理学』産業能率大学出版部
早稲田大学 井上達彦
退職金を考える
Q1 退職金従来の「退職金の年齢ごとの変化」
どのようなインセンティブが作用するか
新しい「退職金の年齢ごとの変化」
どのようなインセンティブが作用するか
業績に応じた退職金
どのようなインセンティブが作用するか
どのような変化が起こりつつあるか
早稲田大学 井上達彦
組織が与えるインセンティブ
物的インセンティブ
金銭報酬(生理欲求・安全欲求)
評価的インセンティブ
仲間や上司の承認(尊厳欲求・自己実現)
人的インセンティブ①人間的魅力 ②居心地のよさ(愛情欲求)
理念的インセンティブ
意義、価値を吹き込む(尊厳・自己実現欲求)
自己実現的インセンティブ
仕事が面白く、役割に満足(自己実現欲求)
早稲田大学 井上達彦
組織が与えるインセンティブを考える
狂信的な宗教集団
理念的・自己実現的インセンティブの力
カリスマ的なリーダーの本質
京セラの稲盛会長の話
おしまい
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