ネットワーク利用上のマナー1 ネットワーク利用上のマナー...

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1 ネットワーク利用上のマナー 一般の社会にはエチケットというものがありますが、ネットワークの利用においてもエチケットがあり、それ はネチケットと呼ばれています。 ネチケットには、安全に利用するための情報セキュリティと、他者に迷惑をかけないための情報モラル(ネット ワークマナー)とがあります。 情報セキュリティは、コンピュータやネットワークを使う上で、自らの身を守り被害者にならないように、安 全に利用するために必要なものです。また、自分のコンピュータを安全に保つことは、自分の身のみならず、他 人に被害を拡大させることを防止するためにも大切なことです。パスワードの管理、ウィルス等への不正対策、 個人情報保護等がセキュリティ対策です。 情報モラルは、相手やコミュニティに迷惑をかけずに使う方法です。たとえルールを知らなかったからといっ ても、ルールを無視して自分勝手な使い方をすることは、多くの人に迷惑をかけ、最終的には自分の身に何らか の形で振りかかることになりますので、ルール・マナーを知り、それをよく守って利用するようにしましょう。 セキュリティ 他者から自分の PC・データを守る モラル・マナー 他者・コミュニティに迷惑をかけない

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    ネットワーク利用上のマナー

    一般の社会にはエチケットというものがありますが、ネットワークの利用においてもエチケットがあり、それ

    はネチケットと呼ばれています。

    ネチケットには、安全に利用するための情報セキュリティと、他者に迷惑をかけないための情報モラル(ネット

    ワークマナー)とがあります。

    情報セキュリティは、コンピュータやネットワークを使う上で、自らの身を守り被害者にならないように、安

    全に利用するために必要なものです。また、自分のコンピュータを安全に保つことは、自分の身のみならず、他

    人に被害を拡大させることを防止するためにも大切なことです。パスワードの管理、ウィルス等への不正対策、

    個人情報保護等がセキュリティ対策です。

    情報モラルは、相手やコミュニティに迷惑をかけずに使う方法です。たとえルールを知らなかったからといっ

    ても、ルールを無視して自分勝手な使い方をすることは、多くの人に迷惑をかけ、最終的には自分の身に何らか

    の形で振りかかることになりますので、ルール・マナーを知り、それをよく守って利用するようにしましょう。

    セキュリティ 他者から自分の PC・データを守る

    モラル・マナー 他者・コミュニティに迷惑をかけない

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    1.ユーザ名とパスワード

    インターネットでは、利用者の顔や声、身分証明書は見えません。そのため、インターネット上で個人を識別

    するために、ユーザ名(ID・アカウント)が用いられます。また勝手にユーザ名が他人に使われることのないよ

    う認証するために、パスワードが用いられます。つまり、ユーザ名は「あなたが誰であるか」、パスワードは「本

    当にあなたであるか」を確認するものです。

    ユーザ名は、コンピュータを使う際のあなたの名前になります。重要な個人情報の 1 つですので、取り扱いに

    は気をつけましょう。

    パスワードは、銀行の暗証番号と同じく、ユーザ名を名乗る人が偽名でなく本人であることを証明するもので

    す。これらを第三者に知られてしまうと、あなたになりすましたり、不正なネットワーク利用をされたりするこ

    とで、多大な被害を受けたり、加害者になってしまう場合もあります。パスワードは自分自身の責任で厳重に管

    理するものです。友人や家族を含む一切の他人に知られないようにし、また自分自身でも忘れないようにしまし

    ょう。

    1.1. パスワードの作り方

    パスワードの作成には以下の点に注意してください。

    • パスワードに使える文字

    • 半角の英小文字、英大文字、数字、記号類

    • 上記の文字をなるべくたくさん混ぜる(数字のみ、英小文字のみ等は脆弱)

    • なるべく長くする(数文字程度は危険)

    • パスワードは他人に容易に推測されにくいものを使う

    • 辞書にある単語・人名・地名等の単純な組み合わせ、逆さにした程度は脆弱

    例: Nippon35, 00money, tarohanako, okanah等

    1.2. パスワードの管理を怠らない

    以下の点に注意して、パスワードを管理するようにしましょう。

    • パスワードを他人に教えない(誰が聞いているか分からないので、口にしない)

    • パスワードを入力する時は他人に見られないようにする

    • パスワードを紙に書いたりしない

    • パスワードは定期的に変更する

    • 他人がパスワードを入力する時は顔を背けるのがマナー

    • 各自で設定したパスワードは忘れないように管理する

    • 慣れないうちは、設定したパスワードを打ち込む練習をするのも良い(ただし、近くに人がいない場所で)

    2.コンピュータウィルス

    コンピュータウィルスとは、コンピュータやインターネット上のシステムに対して被害を与えたり、不正な操

    作をさせるために作られたりした悪意のあるプログラムです。ウィルスに感染すると、PCや内部のデータの破損、

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    内部データのインターネットへの流出、他者への攻撃の踏み台に使われる等の被害があります。こうしたことは、

    自分のみならず、多くの人々へ被害を拡大し、迷惑をかけることになるので、ウィルス対策はしっかりと行うよ

    うにしてください。

    2.1. ウィルス感染の主な原因

    ウィルスプログラムを実行した場合

    メールの添付ファイルやどこかのWebページからダウンロードしたプログラム等が、ウィルスに汚染

    されていて、それを実行すると自分の PCも感染してしまいます。また、フロッピー等のメディアや共有

    フォルダを経由して感染する場合もあり、インターネット接続していないからといって安心することは

    できません。

    ウィルスに汚染されたWord、Excel、PDFファイル等を閲覧した場合

    上記のような文書ファイルに、マクロと呼ばれるプログラムを埋め込むことができますが、ここにウ

    ィルスプログラムがある場合があります。このようなウィルスは特にマクロウィルスと呼ばれます。

    受信したメールを開いたり、Webページを閲覧したりしただけで感染

    Outlook・Internet Explorer等の一部のメールソフトやブラウザでは、本文やWebページに HTML・

    JavaScript 等の技術を使ったウィルスが仕掛けられている場合があり、それらを開くだけで感染してし

    まう場合があります。このようなものを、不正なスクリプト、悪意あるスクリプト等と呼びます。

    2.2. ウィルス対策ソフトのインストール

    インターネットに接続しただけで感染

    古い OSを使っている場合、OS自体のセキュリティホールによって、インターネット接続しているだ

    けで、何もしないうちに感染してしまう場合があります。また、LAN 内に感染した PC がある場合も危

    険です。こうした、常に自動的にインターネットの中をさまよい、感染する PCを探しているようなウィ

    ルスを、ワームと呼びます。

    PCにはウィルス対策ソフトをインストールすることで、ウィルス感染を予防することができます。現在インタ

    ーネットには、多くのウィルスが蔓延しており、無防備なPCは、数分インターネットに接続しただけで、何らか

    のウィルスに感染すると言われています。必ず自分のPCはウィルス対策をするようにしましょう。本学では、学

    生・教員は、自分のコンピュータにウィルス対策ソフトを無償で導入できます 1

    2.3. ウィルス対策ソフトのアップデート

    。自宅のPC、自分で大学に持ち

    込むPCは、自分の責任で必ずウィルス対策ソフトを導入するようにしましょう。なお、本学のメールシステム、

    ならびにキャンパス内の教室のPCは全てウィルス対策ソフトが導入されています。

    インターネット上には、日々、新種のウィルスが出てきています。ウィルス対策ソフトのウィルス定義ファイ

    ル(最新のウィルスに対応した駆除ファイル)が古いままでは、新しいウィルスに対処することはできません。

    1 情報センターのWebサイトから、提供ソフトのページをたどることで、最新のウィルス対策ソフトを入手することができます。

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    ウィルス対策ソフトは一度インストールすれば安全なものではなく、常に最新のウィルス定義ファイルに保って

    おく必要があります。ウィルス対策ソフトのアップデートを必ずしてください。自動アップデートできる場合は、

    自動アップデートされているか確認しましょう。

    2.4. OSやアプリケーションソフトのアップデート

    Windows 等の OS にも、頻繁にセキュリティホールが発見されており、それらを放置したままにしておくと、

    ウィルスや不正アクセス者に狙われて攻撃されてしまいます。そのため、ソフトメーカがこうした安全上の穴を

    塞ぐ修正ファイル(パッチ)を随時配布しています。Windows は Windows Update を行う等、必ず自分の PC

    のアップデートを行うようにしましょう。なお、キャンパス内の PCは、自動的にWindows Update が行われて

    いますので、利用者が行う必要はありません。

    2.5. 対策ソフトを過信しない

    ウィルス対策ソフトや OS メーカの対応も万全ではなく、常に迅速に対応される場合ばかりではありません。

    ウィルスや攻撃は常に新しいパターンのものが出てきていますので、怪しい添付ファイルを何も考えずにダブル

    クリックしたり、見知らぬプログラムをダウンロードして実行したりすることは、危険ですので慎重に行ってく

    ださい。Webサイトの中には常に罠をはって接続されて来るのを待っているサイトもあるので、注意しましょう。

    2.6. ダウンロードするファイルに対する注意

    誰もが自由にファイルをダウンロードできるようなサイトでも、むやみにダウンロードは行わないようにして

    ください。このファイルがコンピュータウィルスそのものであったり、あるいはウィルスに感染していたりする

    場合があります。信頼できる場所からダウンロードするか、もしくは、ダウンロードしたファイルはウィルスチ

    ェックを行うといった習慣をつけましょう。また、不正コピーソフトのダウンロードは犯罪行為になりますので

    絶対行わないでください。

    3.個人情報の管理

    個人情報は、悪用されると大きな被害を及ぼされる危険があるので、厳重に管理すべきものです。自分の個人

    情報を慎重に取り扱うことはもちろん、他人の個人情報については、自分一人で責任を取ることはできないので、

    さらに慎重に取り扱う必要があります。

    以下のようなものは、取り扱いには慎重にならなければいけません。

    • 氏名・住所・電話番号・メールアドレス・学籍番号・クレジットカード番号・銀行口座番号・各種会員番

    号・顔写真

    懸賞、プレゼント、その他サービスを受けられるサイトで、無料であっても会員登録等で個人情報を求められ

    る場合は、サービスを利用すべきかどうか、そのサイトは信頼できるものかどうか等をよく勘案し、慎重に判断

    してください。その個人情報がどのように使われるか等が記された約款・契約条件等の確認も必要です。

    また、事故・事件等で一度洩れた個人情報をコントロールすることは困難です。

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    3.1. 個人情報の開示に対する注意(無意識のうちに漏洩する個人情報に注意すること)

    Webページを閲覧する場合、無意識のうちに自分の個人情報が漏洩してしまう場合があります。例えば、Web

    ページに誰でも書き込みができる掲示板が設置されていることがありますが、このようなページに書き込むとき

    に、自分の個人情報を公開してしまう人がいます。ローカルなものに見えても世界中から見えるものであること

    を考慮して情報を書き込みましょう。

    また、Webページ上の懸賞・アンケート等で、氏名や電話番号その他の個人情報を求めるものがあります。そ

    れらのページでも多くのところが、「記入されたデータは、他の目的には使用しない」と明記しています。しかし、

    一旦相手のコンピュータに収集された個人データは、単純な設定ミスや破壊行為、あるいは担当者の背任行為等

    により外部に流出する危険があります。実際にこのような事件・事故が度々報告されています。

    以上のことに留意した上で、個人情報の開示には十分注意してください。

    3.2. 個人情報の公開は慎重に行う

    Webページに情報を掲載するということは、世界に向けてその内容を公開しているということです。掲載した

    内容がもとで責任を問われたり、ストーカーに狙われたり、悪質なメールが届いたり、その他予想もつかない事

    態に発展する恐れがあります。安易に情報を公開することは非常に危険ですので、公開する内容には細心の注意

    を払ってください。

    これは、日記、Blog、個人的なメモ(リンク集)等、私的な事柄を Webページで公開する場合でも同様です。

    個人情報の安易な掲載や他人への不用意な誹謗中傷等を行ってしまった場合、Webページを公開する場合と同

    じ責任が発生します。私的な個人の意見であるから、友達しか見ないものだから等の理由で、無責任な内容を書

    いた場合でも、Webページは世界中に公開されるものであり、その内容は常に多くの人の目に触れる可能性のあ

    ることに注意する必要があります。

    掲載する場合は責任をもって、内容に十分気をつけて公開してください。

    3.3. 電子掲示板・チャットでの発言に注意

    Webページ上等に、自由に書き込める電子掲示板が用意されている場合があります。電子掲示板は、誰でも簡

    単に書き込めるので、書き込み内容によるトラブルに注意する必要があります。電子掲示板に他人の住所や E-mail

    アドレスや電話番号等個人情報を書き込むことは、明白なプライバシーの侵害です。これは内容により、名誉毀

    損や人権侵害になることがあります。これらの電子掲示板のトラブルにより、裁判になることもあります。

    4.その他のセキュリティ上の注意点

    4.1. SPAM

    本人が希望しないのに勝手に何度も送られてくる広告等のメールを SPAM(スパム)メールと呼びます。こう

    したメールは、インターネット上に公開されたメールアドレス、何らかの手段で入手したメールアドレスを収集

    したり、無作為にアドレスを自動生成する等したりして、不特定多数に送信されています。このようなメールを

    一切防ぐことは難しいので、ある程度は我慢しなければなりません。こうしたメールには、「送信停止を希望する

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    人は○○してください」等の文言がある場合も含め、一切返信すべきではありません。返信すれば、実際に存在

    し人間が読んでいるアドレスとして登録され、さらに多くの SPAMメールが送られてきます。

    こうした SPAM を完全に防ぐことは難しいですが、自分のメールアドレスを安易に公開したり、見知らぬ人・

    業者へ知らせたりしないことで、ある程度予防することはできます。

    4.2. 危ないサイトに関わらない

    非合法・アンダーグラウンドな情報のやりとりを行うようなサイトには、往々にしてアクセスするものにも被

    害を及ぼすような仕掛け(ウィルス等)のあるものが多く、そのようなサイトにアクセスすることは、必然的に

    大きな危険を伴います。十分な防御をしていたとしても、完全な防御というのは難しいので、安易にそうしたサ

    イトへアクセスしないようにしましょう。

    4.3. オークション・個人売買・電子商取引(e-Commerce)

    インターネットオークション・インターネット通信販売・掲示板の個人売買等は、目の前の PCを通して、簡単

    に売買の取引のできて便利なものですが、実際のお金のやり取りを伴う契約行為ですので、慎重に行うようにし

    ましょう。相手方が詐欺等を行い、損害を与える等、最悪の場合も想定した上で十分に情報収集をし、実際の取

    引は慎重に行うようにしましょう。

    また、簡単にクリックできたからといって、簡単にキャンセルできるものでもないことに留意し、慎重に契約

    行為を行うようにしましょう。加えて、クレジットカードや暗証番号など、他人に知られてはいけないデータを

    やり取りする際は、次節で説明する通信データの暗号化についても、十分留意するようにしてください。

    4.4. 通信データの暗号化(SSLの利用)

    一般に、インターネット上を流れるデータは、世界中に設置されている多くのコンピュータを経由して、やり

    取りされる仕組みになっています。そして、それら多くのコンピュータは、「お互いに顔も名前も知らない善意を

    持った人が運営している」という前提が、インターネットが成り立つ、そもそもの考え方となっていました。

    インターネットが、一部の研究者のみに利用されていた時代では、それで全く問題はなかったのですが、多く

    の人が利用し社会インフラの一部と化している昨今では、この「善意を持った人」という前提が大きく崩れてい

    るのが現状です。

    残念なことに、電話の会話や、密室の会話を盗聴しようとする人が後を絶たないように、インターネット上の

    通信データを盗み見しようとする人が後を絶ちません。インターネットでは、複数のコンピュータを経由してデ

    ータのやり取りを行う仕組みになっていることは先ほど述べましたが、この仕組みのために、インターネット上

    の通信データを盗み見ることは、ものすごく簡単に行うことができてしまうのです。

    このため、インターネット上で重要なデータ(クレジットカード番号やキャッシュカードの暗唱番号、個人の

    住所など)をやり取りできるようにするために、データを暗号化して通信を行うための仕組みが新たに考案され

    ました。この暗号化通信の仕組みは、「SSL(Secure Socket Layer)」という名称で一般に普及しています。

    SSL による通信を行うためには、Web サイトと Web ブラウザの両方について、この仕組みをサポートしてい

    る必要があるのですが、最近の(信用のおける)商用WebサイトやWebブラウザは、ほぼ 100%サポートして

    いるものと思って間違いありません。SSLによりデータが暗号化されているかどうかは、URLの先頭が「https」

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    で始まっているかで確認することができます。URLの多くは「http://~」と表記されるのに対して、SSLによる

    暗号化が保証されているURLは、必ず「https://~」と表記される決まりになっているのです。

    皆さんがインターネットの通信販売などを利用する際に、自分の住所やクレジットカード番号を送信する場合

    は、必ず URL の先頭が「http」ではなく「https」となっていることを確認するようにしてください。逆に、個

    人の重要情報を送信するページのURLが「http」のままの場合は、絶対に重要情報を送信してはいけません。そ

    のようなWebサイトは、正規の販売登録手続きを行っていない可能性が高く、ほぼ間違いなく、詐欺まがいの行

    為を行う業者と見て間違いないでしょう。

    Windowsに標準で付属しているWebブラウザである「インターネットエクスプローラ」では、URLの先頭が

    「https」で始まっていることの他に、ウィンドウの右下に鍵マークが表示されているかどうかでも、SSLによる

    暗号化がなされているかどうかを確認することができます。

    ショッピングサイトやWebメールを利用する際、また、パスワードやクレジットカード番号などの重要情報を

    入力する際は、これらのことに留意し、安全にインターネットを利用するよう、心がけてください。

    なお、電子メールにも暗号化するための技術はありますが、まだ一般に普及していませんので、電子メールで

    は盗聴の可能性も考慮して、内容には気をつけるようにしましょう。

    URLが「https://~」になっている

    「https://~」の場合は鍵

    マークが表示される

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    4.5. ワンクリック詐欺

    SPAM メール等で、URL のリンク先が書かれていて、うっかりリンクをクリックすると「メールアドレスは登

    録されました」「ご利用ありがとうございます」「契約完了」等と表示され、金銭的な要求をされるものを、ワン

    クリック詐欺と呼びます。怪しいメールやWebサイトのリンクは安易にクリックしないようにするとともに、う

    っかりクリックしてメールアドレス等を登録されてしまった場合でも、決して表示された言葉を信じて振り込み

    をしたり、連絡を取ろうとしたりしないようにしましょう。

    4.6. ソーシャルエンジニアリング

    技術的に高度な技を使って不正侵入等を行うのではなく、言葉巧みに不正を行うための情報を入手して、不正

    を行うものを言います。オレオレ詐欺、振り込め詐欺等の詐欺行為と同様に、相手の心理につけこんでたくみに

    秘密情報を盗み出そうというもので、言わば詐欺行為の電子版です。

    以下は典型的な例ですので、だまされることのないよう注意しましょう。

    • 「○○プロバイダのものですが、あなたの IDが悪用されている危険があります。調査のため、ユーザ ID

    とパスワードを教えてください」

    • 「緊急!大学の管理者より全学生へ。メールウィルスの被害が急速に拡大しています。皆さんのメールを

    一時的に緊急隔離するため、すぐにパスワードを返信してください。遅れると、あなたのメールが消失し

    ます」

    • 「あなたの口座を一時的に貸してください。名前と口座番号を教えてください。後で謝礼を振り込みます」

    同様に、クレジットカード番号と暗証番号、銀行口座番号と暗証番号を要求するパターンもあります。

    何らかの個人情報・秘密情報を聞き出そうとしている場合は詐欺の可能性を疑い、電話や窓口等別の方法で直

    接担当者に確認するようにし、特に以下のような場合は絶対に教えてしまうことのないように気をつけましょう。

    • パスワード・暗証番号の類を教えるよう誘導している場合

    • 現金の振り込み等、金銭的なことを要求している場合

    • 訴える・職場にばらす・押しかける等と、高圧的・脅迫的な場合

    • 儲かる・助けて・お礼はする等と、一見得するように見せている場合

    ココクリック!

    メールアドレス等

    ○○様登録完了!

    利用料 100万円也

    すぐ振り込め!

    カチッ

    メールアドレスとともに詐欺ページ送信

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    4.7. フィッシング詐欺

    銀行・クレジットカード会社・プロバイダ・ポータルサイ

    ト等にそっくり似せた Web ページを作り、掲示板や SPAM

    メール等を使って巧みに利用者をおびき寄せて、利用者が本

    物のサイトと間違ってログオン・ログイン操作を行うときに、

    ユーザ名とパスワード、その他の情報等を盗むサイトを、フ

    ィッシングサイトと呼びます。

    フィッシング(Phishing)の語源は、一説では、罠をはって

    釣る行為(fishing)から転じて、偽装が sophisticated (精巧・

    高度)であるから、Phishing と綴るようになったと言われて

    います。

    通常は、ブラウザの URLの欄に注意していれば防げる場合が多いですが、URL部分も巧みに本物のように見せ

    かける場合もあります。

    銀行・クレジットカード会社・公的機関等の組織からの重要な通知は、メールではなく書面で行われることが

    通常です。もし、仮にメール等でこうした通知を受信した場合は、電話や窓口へ直接出向く等の別の手段で確認

    するようにしましょう。

    5.モラル

    インターネットは世界共通のパブリックなものですので、利用にあたっては守るべきことを守り、他人の迷惑

    にかからないようにしなければなりません。

    コンピュータやインターネットを利用する上で、利用者が配慮しなければならないルールを、一般社会でのエ

    チケット(etiquette)と掛け合わせてネチケット(netiquette = network etiquette)と呼びます。現実の社会

    生活においてのマナーおよびルールは、当然コンピュータやインターネットを利用する際にも守らなければなり

    ません。その他に、コンピュータやインターネットを利用する際に特有のマナーおよびルールもあります。これ

    を守らないと、あなたの通信相手や他の利用者にとって迷惑になることがありますので、気を付ける必要があり

    ます。つまり、利用者として守るべきことは、法律や一般道徳の他、大学やコミュニティ等のローカルなルール、

    そしてネチケットです。

    5.1. 不法行為等の禁止

    実社会での生活と同じく、法に抵触する行為、一般道徳に反する行為は、ネットワーク上でも厳禁です。

    以下にインターネットでよく見られる不法行為の事例を示しますので、安易にこうしたことに関わることのな

    いよう注意してください。

    • 卑猥な言動やわいせつなイメージを含むデータの公開

    • 誹謗中傷、特定の個人・団体へのいやがらせ等

    • 個人情報・プライバシーの侵害

    • ネットワークストーカー的行為

    △△銀行ログイン

    ユーザ ○×

    パスワード **

    秘密情報

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    • 無断で、他人の個人情報(住所・電話・メールアドレス等)を収集したり、公開したり、転送すること等

    • 不正アクセス

    コンピュータウィルスの配布

    アクセスが許されていないコンピュータシステムへの侵入(試みることも含む)

    ネットワーク上を流れているデータを盗聴、改ざんする行為

    他人の ID・パスワードを使って、本人になりすましコンピュータを利用すること

    他人の電子メールを偽造すること

    • 一度に大量または大容量の電子メールを送付することや大量のデータを送り続ける等により、運用サービ

    スを低下、妨害する行為及びハードウェアに損傷を与える行為

    • ファイル等の不正コピー、破壊、削除

    • 詐欺・ねずみ講およびそれに類似する行為

    5.2. 知的財産権

    著作権・特許・意匠権・商標権等の権利を総称して知的財産権と呼びます。知的所有権、無体財産権と呼ばれ

    る場合もあります。

    音楽、絵、映画、ソフトウェア等、世の中の情報の多くは、何らかの権利が伴っており、法律で保護されてい

    ます。それを侵害することは、窃盗(財産権の侵害)等と同じ不法行為になります。

    著作権には特に注意する必要があります。身近なものを含め、著作権はほとんど全ての情報にあり、知らず知

    らずのうちに侵害してしまう危険が高く、最近は著作権侵害に対しても厳しく取り締まる傾向が強いので、注意

    する必要があります。

    本や CD・DVD 等の形で販売されているものだけでなく、インターネット上に無料で公開されているものに対

    しても著作権はありますので、そうしたものを自分のホームページ・レポート等に無許可で使用することは、盗

    作等の著作権侵害にあたります。こうしたものを利用したい場合は、使用許諾をしっかり確認するか、著作者に

    連絡を取り使用許諾を得る必要があります。

    以下のような場合は、典型的な著作権侵害行為ですので、行なわないようにしてください。

    • 無断で、他人の音楽・絵画・文章・映像等を複製・配布すること

    • 無断で、他人からの電子メールの内容等を第三者に転送すること

    • インターネット上の他人のホームページの内容を無断で自分のホームページで公開すること

    • 他人のホームページの、画像・アイコン等の絵を自分のホームページで使用すること

    • 他人のホームページの内容を無断で自分のレポート、仕事の報告書等に添付すること

    • 自分が購入した CD・DVD、ソフトを他人にコピーしてあげること

    • 本学の学生のみが使用できるソフトウェア等を、第三者に渡したりすること

    ただし、以下のような場合は、無断で使用することができます。詳しくは IT講習会ホームページの参考リンクを

    参照してください。

    • 引用:他人の著作物の必要な一部分のみを、引用元・著作者等の出典を明示した上で自分の著作物の一部

    分に使用すること。

    • 法律等の条文・統計データ:法律等の条文・統計調査の数値データそのものは、日本の著作権法の保護対

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    象外です。

    5.3. ネチケット

    法律や一般道徳の他に、ネット社会独特のルールもあります。これをネチケットと呼びます。ネチケットは、

    インターネット上で他人に迷惑をかけないための知識・知恵として伝えられてきたものです。ネチケットを守ら

    ないと、結果的に他人に迷惑をかけることになり、ネットワーク上で不必要に嫌がられたり、ネットワーク知識・

    経験不足と見られたりし、結果的に不利益を被る場合も少なくありません。

    相手も人間であることを意識し、ルールやマナーを守る

    ネットワークの社会にも、一般社会と同じように礼儀や作法があります。一方的な言動や挑発的な言動等は控

    え、お互いの立場を尊重し、優しさと思いやりをもってください。公共の場所であることを忘れないで利用して

    ください。

    規則や法律を守ること(違反した場合は、自分で責任をとる)

    ネットワークの世界も、一般社会と同じように、法律違反や反社会的な行為等を行えば処罰の対象になります。

    情報を受信したり発信したりするときに、万一それによって生じたリスク、モラル、マナー、規則に違反した場

    合の社会的・法的責任は自分で負わなければなりません。自分の発言・行為が法律や社会ルールに反しないか、

    良く考えなければなりません。

    文字主体のコミュニケーション手段であることを忘れないこと(便利さと弊害を知る)

    文字主体のコミュニケーション手段は、面と向かっての対話と違い、ニュアンスが伝わりにくいため、誤解を

    招いたり争いを生じたりしかねません。言葉を選んで相手を傷つけないよう表現し、不用意な発言は慎んでくだ

    さい。自分の言動には責任を持ってください。

    また、相手から受け取った言動も、落ち着いて文意を読み取るようにし、早合点して興奮したりしないように

    してください。ネットワーク上のコミュニケーションは、細かいニュアンスが伝わりにくいため、送る立場の場

    合でも、受け取る立場の場合でも、いつも自分の立場だけで物事を考えず、相手の立場にも立って考える必要が

    あります。

    電子掲示板等では、しばしば言い争い、喧嘩、罵り合い(フレーム=flameと呼びます)の状態になり、当事者以

    外の人々も含め、本来の議論ができない状態になる場合があります。こうした状態を俗に「荒れている」等と表

    現することがありますが、掲示板が荒れることを防ぐために、発言の言葉遣い等に注意することが大切です。言

    い争いになりそうな場合には、あえて発言を控える等の勇気も必要です。どのような場面でも、挑発的な発言は

    控えるとともに、仮に他人から挑発的な発言をされても、冷静になることが大事です。

    電子掲示板上での発言は、文字中心で顔も見えず、普通の会話のようにリアルタイムで話が進むわけではない

    ので、内容が一方的になり感情的なトラブルに発展することもよくあります。議論が感情的になると、名誉毀損

    や人権侵害にあたるような発言をしてしまいがちですので、感情的な議論には加わらない等、十分に注意してく

    ださい。

    掲示板上に、他人のプライバシー(他人の名前や住所、E-mail アドレス、写真等)を侵害するような情報を無

    断で公開することも厳禁です。また他人の人権を侵害するような内容の掲載は名誉毀損や侮辱罪で訴えられる場

    合があります。掲示板に軽はずみな書き込みはせず、掲載内容には十分注意してください。

    また、他人の名前を用いての発言はしてはいけません。

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    6.学内ルール

    罪の意識がないことや、いたずらのつもりでも、その行為によっては民事上の賠償責任を問われることもあり

    ます。また、悪質行為の場合には刑事事件に発展することもあります。さらに、これらの行為は本人の問題だけ

    ではなく、大学の責任も問われかねませんので下記のことに十分注意してください。法律で罰せられずとも、大

    学ではこれらの禁止事項に該当する行為を行った場合、サービスの利用停止や大学としての相応の処分を行う措

    置をとる場合があります。

    前節までに説明してきた事項に加え、以下の行為や、その他情報センターが利用目的に反すると認めた行為は

    禁止されています。

    • ユーザ名とパスワードの譲渡、貸与

    • ICカードの譲渡、貸与

    • 営利目的の利用(販売等)

    • 手数料を取る宣伝、情報提供

    あなたに悪意があってもなくても、こうした行為は、通信相手のみならず、大学全体や他の利用者へも迷惑の

    かかることです(たとえば、他の機関が原因を究明するまでの間、青山学院からのネットワークアクセスが拒否

    される等)。

    7.電子メールを利用する際の注意

    7.1. メールの本文を書くとき

    7.1.1. 手紙を書くときのように慎重に書くこと

    電子メールは文字だけによるコミュニケーションのため、面と向かっての会話と違い微妙なニュアンス等が相

    手に確実に伝わっているかどうかわかりません。ちょっとした表現が、誤解や争いのもととならないよう、言葉

    をよく選び相手を傷つけることのないよう気をつけてください。ましてや誹謗・中傷等は決して言ってはいけま

    せん。常に相手に対して寛容であるように心がけ、人を不愉快にさせるような話や言葉遣いは慎みましょう。ま

    た、一度送ったメールを取り消すことはできません。メールを送信する前に再度、相手の立場に立ってもう一度

    読み返してください。

    7.1.2. 相手が読みやすいよう配慮する

    メールの文章は、読みやすくする工夫をしましょう。本文は用件を短く的確にまとめ、文章が長くならないよ

    うに気をつけて、相手が読みやすいように配慮しましょう。

    7.1.3. 半角カタカナ、特殊文字は使用しない

    半角カタカナ文字は電子メールでは使用できません。この文字が使われると当該箇所だけでなく、その他の箇

    所への文字化けも引き起こして読めなくなる原因となります。また「①」「②」等の丸付き文字、「Ⅰ」「Ⅱ」等の

    ローマ数字、特殊な記号や文字(℡、㎜、㍑、㍍、㈱、㏍等)は機種により使えないものがありますので使わな

  • 13

    いように注意してください。外字(自分で作字した文字等)は送付先に同じものが設定されているわけではあり

    ませんので、文字化けとなるため使用しないようにしましょう。人名用の異体字にも使えないものが多くありま

    す(「高」、「柳」、「鶴」に対する「髙」、「栁」、「鶴」等)。絵文字も使えません。

    これらの文字をメールのヘッダーや本文に使うと、Windows以外のOSでは何も表示されない、別の文字が表

    示される、画面がおかしな表示になる等の障害が起こることがあります。

    ワード等のソフトウェアで作成したファイルに、これらの文字を使用して、電子メールに添付することは構い

    ません。ただし、相手も同じソフトウェアを使用している必要があります。通常の PC利用者が使わないような特

    殊なソフトで作成した添付ファイルを、突然送りつけることも控えましょう。相手の PC環境が、自分のものと同

    じであるとは限りません。

    【電子メールで使うことのできない文字一覧】

    [半角カタカナ]

    。「」、 ヲァィゥェォャュョッーアイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤユヨラリルレロワン゙゚

    [半角カタカナ]

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    [機種依存文字(記号類)]

    ①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑯⑰⑱⑲⑳ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦⅧⅨⅩ ㍉㌔㌢㍍㌘㌧㌃㌶㍑㍗㌍㌦㌣㌫㍊㌻㎜㎝㎞㎎㎏㏄㎡ ㍻〝〟№㏍℡㊤㊥㊦㊧㊨㈱㈲㈹㍾㍽㍼≒≡∫∮∑√⊥∠∟⊿∵∩∪ ⅰⅱⅲⅳⅴⅵⅶⅷⅸⅹ¬¦'"

    [機種依存文字(記号類)]

    ①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑯⑰⑱⑲⑳ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦⅧⅨⅩ ㍉㌔㌢㍍㌘㌧㌃㌶㍑㍗㌍㌦㌣㌫㍊㌻㎜㎝㎞㎎㎏㏄㎡ ㍻〝〟№㏍℡㊤㊥㊦㊧㊨㈱㈲㈹㍾㍽㍼≒≡∫∮∑√⊥∠∟⊿∵∩∪ ⅰⅱⅲⅳⅴⅵⅶⅷⅸⅹ¬¦'"

    [機種依存文字(特殊な漢字類)]

    纊褜鍈銈蓜俉炻昱棈鋹曻彅丨仡仼伀伃伹佖侒侊侚侔俍偀倢俿倞偆偰偂傔僴僘兊兤冝冾凬刕劜劦勀勛匀匇匤卲厓厲叝﨎咜咊咩哿喆坙坥垬埈埇﨏塚增墲夋奓奛奝奣妤妺孖寀甯寘寬尞岦岺峵崧嵓﨑嵂嵭嶸嶹巐弡弴彧德忞恝悅悊惞惕愠惲愑愷愰憘戓抦揵摠撝擎敎昀昕昻昉昮昞昤晥晗晙晴晳暙暠暲暿曺朎朗杦枻桒柀栁桄棏﨓楨﨔榘槢樰橫橆橳橾櫢櫤毖氿汜沆汯泚洄涇浯涖涬淏淸淲淼渹湜渧渼溿澈澵濵瀅瀇瀨炅炫焏焄煜煆煇凞燁燾犱犾猤猪獷玽珉珖珣珒琇珵琦琪琩琮瑢璉璟甁畯皂皜皞皛皦益睆劯砡硎硤硺礰礼神祥禔福禛竑竧靖竫箞精絈絜綷綠緖繒罇羡羽茁荢荿菇菶葈蒴蕓蕙蕫﨟薰蘒﨡蠇裵訒訷詹誧誾諟諸諶譓譿賰賴贒赶﨣軏﨤逸遧郞都鄕鄧釚釗釞釭釮釤釥鈆鈐鈊鈺鉀鈼鉎鉙鉑鈹鉧銧鉷鉸鋧鋗鋙鋐﨧鋕鋠鋓錥錡鋻﨨錞鋿錝錂鍰鍗鎤鏆鏞鏸鐱鑅鑈閒隆﨩隝隯霳霻靃靍靏靑靕顗顥飯飼餧館馞驎髙髜魵魲鮏鮱鮻鰀鵰鵫鶴鸙黑

    [機種依存文字(特殊な漢字類)]

    纊褜鍈銈蓜俉炻昱棈鋹曻彅丨仡仼伀伃伹佖侒侊侚侔俍偀倢俿倞偆偰偂傔僴僘兊兤冝冾凬刕劜劦勀勛匀匇匤卲厓厲叝﨎咜咊咩哿喆坙坥垬埈埇﨏塚增墲夋奓奛奝奣妤妺孖寀甯寘寬尞岦岺峵崧嵓﨑嵂嵭嶸嶹巐弡弴彧德忞恝悅悊惞惕愠惲愑愷愰憘戓抦揵摠撝擎敎昀昕昻昉昮昞昤晥晗晙晴晳暙暠暲暿曺朎朗杦枻桒柀栁桄棏﨓楨﨔榘槢樰橫橆橳橾櫢櫤毖氿汜沆汯泚洄涇浯涖涬淏淸淲淼渹湜渧渼溿澈澵濵瀅瀇瀨炅炫焏焄煜煆煇凞燁燾犱犾猤猪獷玽珉珖珣珒琇珵琦琪琩琮瑢璉璟甁畯皂皜皞皛皦益睆劯砡硎硤硺礰礼神祥禔福禛竑竧靖竫箞精絈絜綷綠緖繒罇羡羽茁荢荿菇菶葈蒴蕓蕙蕫﨟薰蘒﨡蠇裵訒訷詹誧誾諟諸諶譓譿賰賴贒赶﨣軏﨤逸遧郞都鄕鄧釚釗釞釭釮釤釥鈆鈐鈊鈺鉀鈼鉎鉙鉑鈹鉧銧鉷鉸鋧鋗鋙鋐﨧鋕鋠鋓錥錡鋻﨨錞鋿錝錂鍰鍗鎤鏆鏞鏸鐱鑅鑈閒隆﨩隝隯霳霻靃靍靏靑靕顗顥飯飼餧館馞驎髙髜魵魲鮏鮱鮻鰀鵰鵫鶴鸙黑

    カギ括弧や句読点記号にも全角・半角がありますので、全角を使うようにし、半角を使うことのないよう気をつけましょう。

    丸数字は避けるようにし、ローマ数字は、半角英数字のIとVを組み合わせるようにしましょう(例I, II, III, IV)。

    多くは人名・地名用の異体字です

  • 14

    7.1.4. 署名(シグネチャ)は簡潔に

    電子メールの本文の最後に発信者の名前と連絡先(インターネットの世界では署名といいます)

    を書き添えることは、受信する相手には便利なものですが、必要以上に長くせずに、簡潔(数行程度)にするよ

    うにしましょう。また、署名に私的な住所や電話番号等、必要以上に自分の個人情報を開示していないかを確認

    しましょう。

    一般的には、署名には名前や E-mailアドレスなどを書き、それに加えて所属(「○○大学○○学部○○学科」)、

    身分(「○年」、「修士○年」)、自分のホームページの URLなどを必要に応じて書くと良いでしょう。

    7.1.5. 題目 (Subject、タイトル、主題) は簡潔に

    電子メールの題目(Subject,タイトル)は、その内容が一目でわかるような簡潔なものにしてください。また、

    題目は省略せず、必ず適切な題目を付けるようにしてください。

    (例:「○○概論レポート提出について」、「○○ゼミ合宿集合場所」等)

    返信メールには、通常、自動的に元の題目が付けられます(Re: RE: 等、返信を表す文字が先頭に付きます)

    ので、題目を書く必要はありませんが、元の題目が本文内容と大きく異なる場合は、書き変えた方が良い場合も

    あります。

    7.1.6. 送付先のメールアドレスは正確に入力する

    送付先のメールアドレスは半角英数字で入力し、送付先を間違えずに、慎重に入力してください。特に1通の

    メールを複数の人に送付する場合は注意しましょう。

    全角(アルファベットも含む)はアドレスとして使用できません。またメールアドレスを1文字間違えた場合

    でも相手先には届きません。入力間違えのないよう注意し、送付する前に再度送信先に間違えがないか確認する

    習慣をつけましょう。同報先アドレス「Cc」(Carbon Copy)と「Bcc」(Blind Carbon Copy)にアドレスを入力

    する場合も同様の注意が必要です。

    宛先は To とも呼ばれ、本来の送るべき相手を示します。Cc は複写の意味が表すように、コピーを転送する相

    手を示します。宛先や Ccで送られた人のことは、他の宛先や Ccに記された人達全員に、アドレスや送付された

    事実が通知されます。Bcc は Cc と同じですが、Bcc で送られた人のことは、他の送付先の人達には通知されず、

    送られたことは送信者にしかわかりません。このことから、個人情報流出の懸念がある場合は、Bcc を使う場合

    があります。

    7.1.7. 大きいサイズのファイル(数MB以上)を添付して送らない

    ファイル添付機能を使うと各種のファイルをメールで送ることができますが、あまり大きいサイズのファイル

    を添付して送ったり、容量の大きなメッセージを送ったりすると宛先のコンピュータシステムや途中経由するイ

    ンターネットサーバに大きな負荷がかかり、トラブルの原因となる可能性があります。従って、大きいサイズの

    ファイルは送らないようにし、そのようなファイルを送る場合はできるだけ分割して送ってください。特に音声

    や画像、動画等は文章に比べファイルのサイズが大きくなりやすいので注意してください(多くのメールサーバ

    では添付ファイルを含めたメール1通のサイズに制限値を設けています)。

  • 15

    なお、情報センターシステムでは送受信の際の許容サイズが決まっています。それ以上の大きさの送受信はで

    きませんので利用の際は注意してください。

    ファイルを添付する際は、安全なファイルであることを確認し、メール本文にファイル名、拡張子を明記する

    方が良いでしょう。正体のわからない添付ファイルはウィルスと疑われる場合があります。

    7.1.8. メール本文の 1行あたりの文字数に対する注意

    メール本文は漢字の全角文字で 30~35文字程度で改行するようにしましょう(半角文字で1行 60~70文字)。

    これ以上長くなると相手の環境によっては、正確に読めないことや、見づらくなる場合があります。

    7.1.9. 差出人に見覚えのないメールに注意

    見覚えのない差出人からのメールに対しては、不用意に返信をしないよう細心の注意を払ってください。ダイ

    レクトメール等にも注意が必要です。悪徳商法やネットワークを利用した犯罪に巻き込まれる可能性もあります。

    また受け取ったメールの添付ファイルがコンピュータウィルスに感染している場合もありますから、安易に開け

    たりしないようにすることが必要です。

    7.2. セキュリティに気をつける

    電子メールは、ネットワーク上のいくつもの機器を経由して相手に届くため、暗号化されない限り第三者に盗

    聴される可能性があります。そのためメールに書く内容には注意が必要です。クレジットカードの番号やパスワ

    ード等、他人に知られてはいけない情報はもちろん、秘密にしておきたいことは書かないようにしましょう。

    7.2.1. 通信相手を選ぶ

    電子メールは、相手のメールアドレスを指定することで簡単に手紙のやり取りができます。手軽に利用はでき

    ますが、知らない人のメールアドレスを知ったからと言ってむやみに親しげにメールを送るなどしないようにし

    ましょう。手紙を出す場合も、相手の住所を知ったからといって安易に手紙(葉書)を出さないのと同様、電子

    メールでもたとえ誰かの電子メールアドレスを入手したからと言って、相手をよく知らず安易に出すことは失礼

    になります。直接に連絡をとるべき相手かどうかは慎重に判断するよう心がけましょう。

    7.3. 受信したメールに返信する時の注意

    7.3.1. 返信メールでの引用の使用

    引用とは、メールに返事を書くとき、本文中に相手の文章を入れることを言います。通常のメールソフトでは、

    引用する部分の行頭には、「>」等の記号が付加されます。

    引用には、以下のようなやり方がありますので、適切な方法を選択するようにしましょう。

    • 全文引用

    : 相手のメールを改変せずにそのまま全文引用する方法です。通常本文の文末に引用します。

    慎重なやり取りなどの際に、相手に確認の意味を込めて行う場合に使います。

    部分引用: 相手のメールの必要な部分のみを引用しながら、適切な場所に自分の意見を挿入していく方

    法です。インライン、文中引用等とも呼ばれます。会話のようにメールのやり取りが行える利点がありま

  • 16

    す。

    • 引用をしない

    どの場合でも、不必要な引用はメールサイズを大きくし、読みにくくなるだけなので、必要もないのに無理に

    引用を行う必要はありません。

    : 引用を行うと、一般にメール本文が長く複雑になりますので、単純な返事等の場合は、

    引用を行わない方がすっきりとし、受け手が読みやすくなります。

    7.3.2. 返信先を確認する

    一般的なメールソフトでは返信先として、以下のように二通りの場合があります。

    • 差出人のみに返信

    • 差出人の他、自分以外の宛先・Ccの人達全員に返信

    ソフトや操作によって、どちらの場合もあるので、受信したメールに返信する際、返信だからと安心しないで、

    返信を送信する前には、必ず返信先のアドレスを確認しましょう。むやみに返信せず、本当に送るべき相手かど

    うか、内容に問題がないかどうかを確認し、送信先アドレスを確認する習慣をつけましょう。

    7.4. チェーンメールに対する注意

    「チェーンメール」とは「不幸の手紙」「幸福の手紙」のように、同じ内容のメールを複数の人へ送るよう要求

    する電子メールのことです。チェーンメールはネットワークに過大な負担がかかりネットワークの運用に支障を

    きたす恐れがあります。この他にも「ねずみ講」まがいのチェーンメールや「偽コンピュータウィルスに関する」

    チェーンメール等いろいろありますが、いずれの場合も他の人に転送してほしいという要請が入っています。中

    には「チェーンメールではない」とわざわざ記述したチェーンメールもあります。そういった言葉に惑わされず

    メールの内容を正確に読み取って的確に判断し、チェーンメールが来ても決して返事を出したり、転送したりし

    ないでください。

    7.5. 無許可で第三者へ公開しない

    受信したメールを差出人に無許可でメールやネットニュース等を通じて第三者に公開してはいけません。プラ

    イバシーの侵害や著作権法の違反となる可能性があります。引用する場合は作成者の許可を得てからにしましょ

    う。

    7.6. 詐称および虚偽の禁止

    電子メールで他人になりすますこと(発信者名に他人のメールアドレスを記入することや署名に偽名または他

    人の名前を使用すること)や、他人の電子メールの内容を改ざんして転送することはいけません。

    8.WWWを利用する際の注意

    手軽にさまざまな情報が得られ、また発信もできるWebページですが利用に際してはいくつかの注意が必要で

    す。

  • 17

    8.1. 個人情報・プライバシー等に注意

    ホームページの開設や掲示板等への書き込み等のWeb上に情報を発信する場合、およびアンケートやサービス

    を享受するためのユーザ登録等の情報入力時には、個人情報・プライバシーの保護に留意した上で慎重に行いま

    しょう(参考:3節)。

    ゼミや研究室のホームページ等でも、顔写真や名前等のプロフィールの公開は慎重に行ってください。

    8.2. 情報の信頼性に対する注意

    WWW では、本の出版等と異なり、誰でも第三者の目を通すことなく広く情報発信をすることができます。公

    開された情報は、無料で公開されている情報、有料で公開されている情報、正確な情報、間違った情報、自分に

    とっては無用なもの、有用なもの等々さまざまです。

    情報の内容や質を見極めて利用する必要があります。ページの内容が古いまま更新されていない、内容が事実

    と異なる、はじめから騙すことを目的にしたもの等もありますから、そのまま鵜呑みにすることなく、そうした

    情報にはくれぐれも注意して接するよう心がけましょう。

    例えば、信頼性を推し量る基準の例として、「複数の異なった情報源で同様の情報が提供されている」、「新聞・

    放送・公報・図書館・大手の出版物等の他のメディアでの情報と矛盾しない」、「政府のサイト等信頼性の高いサ

    イトでも同様の情報が発信されている」などがあります。これらを確認するだけでも、情報の信頼性を見極める

    ことができます。

    8.3. 無責任な情報発信はしない

    自分が情報を発信する場合は、その掲載内容には責任を持って、情報を公開してください。他人の個人情報等、

    自分で責任を取ることのできないものは、公開してはいけません。Webで公開した情報は、たとえ個人的な日記

    等であったり、落書き程度のつもりであったりしても、世界中に瞬く間に広がっていきますので、最新の注意を

    払い、安易に無責任な発信をすることのないようにしましょう。

    8.4. 電子掲示板(BBS)の利用

    電子掲示板(BBS= Bulletin Board System)は、誰でも手軽に情報交換・情報発信ができる便利なものですが、

    トラブル・違法行為の温床となる場合が多々あります。

    電子掲示板の利用には、自分・他人の個人情報の保護、法令に違反するような発言になっていないか、無責任

    な発言になっていないか、言葉遣い等のネチケットを守っているかをよく注意した上で、慎重に発言するように

    しましょう。

    8.5. 電子掲示板(BBS)を公開する際の注意と責任

    電子掲示板の公開にあたっては、特別な注意が必要です。投稿者が誹謗中傷、著作権にふれる内容やわいせつ

    な情報等の書き込みをした場合、あなた自身も責任を問われる可能性があります。更には公開しているサーバの

    運用管理者にまで責任問題が発展することもあります。クレーム等があった場合は迅速に対応する必要がありま

    すので、公開の際は書き込まれた内容について定期的にチェックをするように心がけてください。場合によって

  • 18

    は、公開を一時停止するなどの措置が必要ですし、そうした措置が遅れると被害が拡大することになりますので、

    注意しましょう。

    8.6. 著作権を侵害しない

    インターネットから得られる情報を使用する場合は、著作権等の知的財産に注意が必要です。公開されている

    情報を閲覧する場合は問題ありません。しかし、ダウンロードしたソフトウェアや画像は、著作権者の許可なく、

    勝手に自分のものとして利用することはできません。閲覧しているWebページに表示された画像や文章等をワー

    プロの文書等に貼り付けることは、ソフトウェアの機能としては簡単にできますが、これを、そのまま自分の作

    品として公開することはできません。該当する著作権者の許可をとる必要があります。

    著作権を軽視し、それを侵害する行為は、一般の社会で言えば、人のものを勝手に盗んで自分のものにする行

    為と同等だということを、心に留めておいてください。

    8.7. 匿名行為に関する注意

    匿名の掲示板等を利用する際、匿名であることから、「誰が書き込みを行ったかがわからないであろう」という

    誤った認識で無責任な発言や悪意のある書き込みをする人がいますが、このようなことは絶対にしないでくださ

    い。万一、このような行為があった場合、しかるべき調査を行えば誰が書き込みを行ったかを特定することは可

    能です。本学でも、外部の掲示板の管理者から苦情がきて接続記録等を調査したところ、本学学生の書き込みと

    わかり、相応の処分をしたことがあります。発言には十分注意してください。

    ネットワーク利用上のマナーユーザ名とパスワードパスワードの作り方パスワードの管理を怠らない

    コンピュータウィルスウィルス感染の主な原因ウィルス対策ソフトのインストールウィルス対策ソフトのアップデートOSやアプリケーションソフトのアップデート対策ソフトを過信しないダウンロードするファイルに対する注意

    個人情報の管理個人情報の開示に対する注意(無意識のうちに漏洩する個人情報に注意すること)個人情報の公開は慎重に行う電子掲示板・チャットでの発言に注意

    その他のセキュリティ上の注意点SPAM危ないサイトに関わらないオークション・個人売買・電子商取引(e-Commerce)通信データの暗号化(SSLの利用)ワンクリック詐欺ソーシャルエンジニアリングフィッシング詐欺

    モラル不法行為等の禁止知的財産権ネチケット

    学内ルール電子メールを利用する際の注意メールの本文を書くとき手紙を書くときのように慎重に書くこと相手が読みやすいよう配慮する半角カタカナ、特殊文字は使用しない署名(シグネチャ)は簡潔に題目 (Subject、タイトル、主題) は簡潔に送付先のメールアドレスは正確に入力する大きいサイズのファイル(数MB以上)を添付して送らないメール本文の1行あたりの文字数に対する注意差出人に見覚えのないメールに注意セキュリティに気をつける通信相手を選ぶ受信したメールに返信する時の注意返信メールでの引用の使用返信先を確認するチェーンメールに対する注意無許可で第三者へ公開しない詐称および虚偽の禁止

    WWWを利用する際の注意個人情報・プライバシー等に注意情報の信頼性に対する注意無責任な情報発信はしない電子掲示板(BBS)の利用電子掲示板(BBS)を公開する際の注意と責任著作権を侵害しない匿名行為に関する注意