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パナソニック生産技術の 革新モノづくりへの展開 ·...
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2013年11月12日
パナソニック株式会社
モノづくり本部 副本部長
(兼)生産技術センター センター長
田中 昌行
パナソニック生産技術の革新モノづくりへの展開
資料2
2目 次
1.パナソニック㈱ モノづくり本部 活動
2.Fab.ラボの考え方、取組み
3.インクジェット方式 3D樹脂プリンタの取組みと課題
4.3次元金属造形の取組みと課題
5.今後のモノづくりおける 3D造形技術に関して
31.パナソニック㈱ モノづくり本部の組織体制
コーポレート戦略本部人事・総務本部
リーガル本部
パナソニック株式会社
<コーポレート戦略本社> <プロフェッショナル ビジネスサポート部門>
渉外本部
R&D本部
<カンパニー>
モノづくり本部
環境・品質センター
モノづくり強化センター
生産技術開発センター
解析センター
プロキュアメント社アプライアンス社
エコソリューションズ社 (旧松下電工)
AVCネットワークス社
オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社
ブランドコミュニケーション本部
FF市場対策本部
パナソニックエコシステムズ㈱
41.パナソニック㈱ モノづくり本部の機能・役割
戦略本社サポート
ブランド価値を守る!
新規BB技術の創出
商品・工場を変える! 事業を創る!
生産技術・事業
ガバナンス推進
事業部を支える!
ソリューション提供
新規事業創出
商品企画から開発、設計、生産、販売、サービスに至るトータルプロセスのソリューション提供でカンパニー・事業部を超えた商品とイノベーションを創出
生産技術開発センター
環境・品質センター
モノづくり強化センター解析センタープロキュアメント社
5
計測・検査
成形技術
実装技術
ロボット
精密加工
環境生産
成膜加工
材料技術
設備要素
・実証
結晶成長
1. 3つの生産技術 と 10技術PF
蓄積型技術プラットフォーム
『組合せ』 と 『積重ね』
モノづくりソリューション
熟練型生産技術 ECO生産技術材料型生産技術
「商品・工場を変える!」 & 「事業を創る!」
61.パナソニックを取り巻く環境 と 課題
環境認識 【市場】 ・グローバル市場への展開、国内市場の飽和・家電製品のコモディティー化
【商品】 ・消費者ニーズの多様化によるロングテール化【モノづくり】 ・日本回帰の流れ
中国での人件費の高騰/品質課題/為替・ モノづくりのデジタル化、3D化
課 題
① マーケットイノベーション・家電技術の横展開(転地) ⇒ 成長分野(車、ヘルスケア、アグリ)へ展開
② プロダクトイノベーション・破壊的イノベーション商品の創出 ⇒ 革新的 商品(冷蔵庫、エアコンなど)
③ プロセスイノベーション・高速、個電工房の実現 ⇒ 社内オープンラボで、製造メーカとしてFab.ラボ推進・自動化、省人化技術 ⇒ 日本でのモノづくりを可能にする 熟練型生産技術
~ 3つのイノベーションで事業を展開 ~
71.課題への取組み全体像
調達 生産 物流販売
サービス
開発・設計
試作
商品企画
商品化軸
SCM軸 お客様
プロダクトイノベーション破壊的イノベーション
商品の創出
新デバイス・GaN 等
新モジュール・冷凍サイクル
新材料・断熱材・CFRP
マーケットイノベーション技術の転地
(車載・医療・農業・震災復興)
医療福祉
アグリ分野
介護支援・ロボット技術
福島工場にて実証
植物工場・省エネ技術
プロセスイノベーション
個電試作社内オープンラボ
シミュレーション技術
高速試作
計測・評価
Fabラボ
レーザラボ 成膜゙ラボ゙
計測検査ラボ 熱ラボ
プロセスイノベーション自動化・省人化技術熟練型生産技術
パラレルリンクロボット レーザはんだ音検査自動化ラボ
インテグレーション
医療支援・HOSPI
2012年ロボット大賞受賞
先端農業産業化システム実証事業
自律型マシンセル
82.Fabラボのコンセプト
事業部試作部門
モノづくり本部 社外試作ネット
新規事業・商品を早く生み出す、試作品を提供
お客様・事業部のお困り事
新規商品新規事業
【狙い】 造形だけでなく、設計・解析・検証ができる“トータル個電試作工房”
アイデア出し
設計 解析
・各種研究会・各種プロジェクト・基礎研究
・3Dスキャン・3D-CAD
・熱・光・構造・流体
・3D樹脂プリンタ・3次元金属造形・精密加工・接合、接着
・観察・検査・計測・分析
Fab ラボ
10技術PF ユーザビリティ評価
~モノづくり本部(製造メーカ)でしかできない個電試作工房を目指して~
試作 評価 提案
≪試作プロセス≫
92.Fabラボの提供価値
解決技術手段
提供できる価値
材料付加
機能付加
リアル性能評価
機構電気設計
ユーザビリティ
量産性
断熱性高熱伝導性
フィルムイン
モールド高輝度性
電磁シールド
音響特性評価 音色・振動特性
不要輻射(EMI) 省エネ回路
高強度・高信頼性機構
小型機構
高操作性
高保守性
バリアフリー
組立性
小ロット生産性
グローバルコスト
次世代断熱材
グラファイトシート・ゴム
結晶成長高温半田
表面加飾
薄膜加工
インプリント
光学設計
インクジェット塗工
材料評価
流体解析
赤外線内層検査
精密寸法計測
電磁波プローブ検査機構解析
熱解析
実装技術 金属接合技術
精密加工技術レーザー加工
ユーザービリティ評価技術
組立性評価
グローバル
調達力
早く形を作るFab.ラボ
カセット金型
熱電変換性
熱解析
透明導電性
材料分析
新樹脂材料造形
高速試作 と 10技術PF群との融合で新規商品創出を加速
レーザラボ
自動化ラボ熱ラボ
成膜ラボ
検査計測ラボ
103.インクジェット方式 3D樹脂プリンタの活用実績
2005年頃からAV家電(デジカメ・ムービー)などで本格活用開始 現在、白物家電、車載部品に活用拡大(国内10拠点以上) BtoBビジネスの高速試作に向けグローバルオペレーションも推進中
活用実績 (パナソニック国内)
お客様
日本拠点インテグレーション
台湾拠点プロトタイプ
各地域拠点地域向け開発
・IT企業・EMS企業・試作部品企業
顧客ニーズ
技術スペック
アイデアデザイン
設計解析
量産 販売量産検証商品開発
フロー
適応範囲
① 新規アイデア・デザインの具現化② 高速での試作検証
量産検証まで踏み込めず
BtoBビジネスでの事例
高い
壁
113.インクジェット方式 3D樹脂プリンタの課題
今後の材料物性・コストの改善・進化に期待
項目 内容
材料
材料バリエーションが少ない(強度・耐久性がなく、量産検証に繋がらない)
• じん性が弱く、ツメのハマリ感が確認できない• 強度が低く、落下試験などでの破壊モードの確認ができない• 耐熱性が低い(80℃程度)光源ユニットなどに活用できない
(プロジェクタなど)• 透明度が低く、光学部品に用いれない• カラーバリエーションが装置依存
材料が高価 • 樹脂:3~4万円/kg(一般材料の50~100倍)
方式
部品形状に制約あり
• 10mm厚みで約1.5時間• アスペクト比の大きい(10倍以上)形状の場合、サポート剤の除去が困難なケースあり
• ピン形状はサポート剤と一緒に欠損リスクあり(品質保証)• サポート剤使用が多くなるため、材料コストが無視できない
精度に限界 • 外形形状 ±50μm/インチ(形状に依存)• 薄肉(0.5mm以下)で平板造形時に反り、うねり大(1mm以上)
設備
連続運転・運用課題が多い
• 材料安定のため、電源(ヒーター)常時ONのため待機電力大きい• 機械信頼性が低い(連続運転時の材料供給、機構面の故障が多)
124.3次元金属造形の課題 (従来工法の課題)
ワイヤーカット加工フライス加工 放電加工 ①段取り・待ち時間ロス、寸法バラツキ生じやすい
②冷却水管は直線の為配管困難で冷却性能低い
③材料スクラップ多い
従来工法①(除去加工) 鋼材から削りだしで複数の工程を経て完成、中空形状加工不可
金属粉末を選択的にレーザー焼結し積層を繰返し完成、中空形状一体加工可、従来工法(除去加工)の課題を解決。
加工原理(レーザー焼結積層法)加工原理(レーザー焼結積層法)
従来工法②(積層加工)
積層端面の輪郭形状が粉末が溶融凝固する状態で決まるため、精度に限界あり
除去加工(切削加工)、積層加工ともに、課題があり
形状の制限 加工精度が良い
形状の自由度 大 仕上がり精度が粗
134.3次元金属造形は、金型分野で展開
パナソニックエコシステム㈱にて2008年1号機を導入 継続取組み中
新工法(積層複合加工) 金属粉末を選択的にレーザー焼結し積層、逐次輪郭切削を繰返し完成、中空形状一体加工可、従来工法の課題解決
レーザによる焼結工程 逐次、切削工程
繰返し
金属光造形複合加工機
加工原理加工原理 加工工程加工工程
金型加工の革新
従来工法のメリットを活用した複合加工で、金型分野へ実用展開
積層工法(レーザ焼結積層)
切削加工ハイブリッド化金型分野へ展開
144.3次元金属造形による金型加工のメリット
金型冷却性能向上金型冷却性能向上
羽根金型事例
レーザ焼結工程 輪郭切削工程3次元水管
(同時一体加工)従来2次元水管
(後加工)
成形生産性向上成形時間30%短縮
短納期金型製作期間2/3
1プロセス加工1プロセス加工 成形品質改善成形品質改善
焼結と切削の
複合加工
量産垂直立上量産立上期間1/2
①3次元水管の型温均一効果でソリ・変形低減
②粉末焼結ポーラス構造によるガス抜き効果で充填性向上・ウェルド低減
ソリ矯正レス
焼結部断面(低密度部)
金属光造形複合加工機
3次元水管により金型冷却性能が飛躍的に向上し、成形サイクル短縮
冷却解析
金型製品部入子が金属光造形複合加工1プロセスで完了、金型納期短縮
【狙い】 金型加工の革新により、グローバル競争力の高い金型を実現
154.3D金属造形 今後の課題
5年以上の取組みを経て、一定レベルまで達成するも 課題は多い
今後の開発目標
高度な生産技術力、卓越した技能力技術の組合せて画期的商品を具現化するインテグレーション力3Dプリンター等のツールを使いこなすアプリケーション適応能力クラウド・ビックデータを活用し、マーケットからアイディアを抽出
する多様性、ユーザビリティー力
求められるスキル
①サイズ拡大 適用金型数 4倍 (造形サイズ □500mm)
②長寿命化 耐用ショット数100万以上
③コスト削減 従来工法による国産金型比70%以下
④適用拡大 セラミック含めた焼結部品へ拡大
* 3Dプリンタ(樹脂)活用時も同様
165.今後のモノづくりおける 3D造形技術に関して
リードタイム100分の11個モノづくり
3D樹脂プリンタ 3次元金属造形
新材料
新ヘッド 新工法
新装置
日本におけるモノづくり革新のための制度構築をよろしくお願いします
将来のモノづくり像
サイズ拡大
長寿命化 コスト削減
適用拡大
高付加価値金型