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News from lndustry バイオジェニックス複合乳酸菌生産物質「Sixteens賄」 のメタボローム解析 t」ヽらた きみひで ■村田公英 株式会社光英科学研究所く代表取柿役) メタボローム解析2011(水溶性・定性物) ・培地1″は棄績出で.桟●物麗ijま桧出さ11たtゐ カチjリ1 力子ゴリ2 代謝物名 代謝物質と堵坪l との比 インクーネットで埃業した後能性 アミノ酸誘導体 N-アセチルーL-アスハラギン酸 N一カルバモイルーL-アスパラギン酸 チオフロリン ○-・アセチルーL-セリン NG,閲'-ジメチルーL-アルギニン NG,NG-ジメチル-L-アルギニン 4.62 13.55 1,94 1.47 アラニン、アスバラギン酸の代鋳¶物 ヒリミジンの代謝物 抗がん剤 一の健康に闘与 咸畏ホルモン、免疸偉化 咸長ホルモン.免疫強化 ケトアミノ醵 ○-スクシニルーL-ホモセリン 450 メチオニン、スレオニン.ィソロィシンの合成中間体 タンパク質含威アミノ酸 システン 員肌、喪白効蜃 ヘブチド グルタチオン 1.86 抗酸化物貧グルタミン酸、システイン、グリシンからなるトリベブチド 遊離アミノ酸 2-アミノフタン酸 ガンマーアミノ麓酸 3,29 2.38 aアミノ酪倣と間類 オルニテン IQ,35 肝雛の働さを萌ける N-アセチルオルニチン 0.38 アルギニン、オルニチンの代謝物 Ξ こ/ l 4級アミン ○-アセ予ルカルニチン 135 陥代謝割蹴藁 アミノアルコール エタノールアミン 1.23 グリセロリン崩貫の代謝物 アミンオキサイド トリメチルアミンーN-オキシド 1.65 精神活性物質 カテコールアミン L-ノルアドレナリン 156 アドレナリン作勣蔓 コリン アセチルコリン 7.75 脳内神軽逗違物質{認仙症業) ベンゼンエタンアミン テラミン IQ Q6 幽休神社跳 ボリアミン フトレシン カタベリン N-アセチルプトレシン スヘルミジン N8-アセチルスペルミジン スヘルミン 4.78 383 7_19 593 43.95 6.29 酸化還元酵素 } 細飽分裂に必須な増殖因子 ,=l貰お.ぶひ 聞遵物質 喪価詣訪蝕(不飽和) シトラ⊇ン酸 3.55 オレイン酸、リ/-ル酸等 グルタコン酸 617 オレイン酸、リノール酸等 ー糖 聴酸 D-グルクロン酸 304 ヒアルロン酸の材料疲労圖復等 テトラヒドロフラン 5-オキソ2-テトラヒドロフラン酸 18 80 化粧晶原料 ヒリジン雌 ビリジン 腸の炎痙を鎮める 芳書族アミン 1-フZニルエテルアミン フロレチン酸 702 2.63 恋愛ホルモン(ダイエット) 肌の抗曇化剤 芳香族酸 インドール麺 5-メトキシインドール酢酸 15,71 トリブトフフンの代捌笥 ヒドロキシ醵 グリコール酸 乳酸 2七ドロキシ鵬酸 209 4365 15 62 外覆作同藁 神軽恨護作用のあるエネルギー潭 2-ヒドロキシ吉草酔 (Rンー2-ヒドロキシ-4-メチル吉葦酸 2-ヒドロギシグル今ル融 ホモバニリン酸 ジガラクツロン酸 2235 20.72 13,53 381 向神軽菓(Yビドロキシ吉草酸) 陶神軽藁lyビドロキシ吉草酸} 酪融の代謝物 ドーバの最終代謝産物 鎬痛剤・抗炎血剤 不飽和詣肪酸 2-ブテン酸 中性脂訪やコレステロールの調整 当杜は1914年日本で最初のヨーグルト「エ ー」を製造販売以来.乳酸菌による商品の 販売を行ってまいりましたが.1969年に光英 科学研究所として乳酸菌の研究開発を行うに あたり,主に共棲培養方式とその代謝産物に 主力を注いで参りました。 Bk,1ミenicsjaclk・αC1/ゐaCf。jl,。`・S&Zg,ZSIII’ - j&Zal,。/。。。α,X,/脚&- Co.Ltd. I・ Kimihide Murata. KOEI Science Laboratory 別冊BIOClinica vol.9 N0.1.2020 83

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    バイオジェニックス複合乳酸菌生産物質「Sixteens賄」

    のメタボローム解析   t」ヽらた きみひで■村田公英

    株式会社光英科学研究所く代表取柿役)

    メタボローム解析2011(水溶性・定性物) ・培地1″は棄績出で.桟●物麗ijま桧出さ11たtゐ

    カチjリ1 力子ゴリ2 代謝物名代謝物質と堵坪l

      との比 インクーネットで埃業した後能性

    ア~ら一ノ

    アミ

    アミノ酸誘導体

    N-アセチルーL-アスハラギン酸

    N一カルバモイルーL-アスパラギン酸

    チオフロリン

    ○-・アセチルーL-セリン

    NG,閲'-ジメチルーL-アルギニン

    NG,NG-ジメチル-L-アルギニン

    4.62

    13.55

     ●

     畢

    1,94

    1.47

    アラニン、アスバラギン酸の代鋳¶物

    ヒリミジンの代謝物

    抗がん剤

    一の健康に闘与

    咸畏ホルモン、免疸偉化

    咸長ホルモン.免疫強化

    ケトアミノ醵 ○-スクシニルーL-ホモセリン 450 メチオニン、スレオニン.ィソロィシンの合成中間体

    タンパク質含威アミノ酸 システン 奉 員肌、喪白効蜃

    ヘブチド グルタチオン 1.86 抗酸化物貧グルタミン酸、システイン、グリシンからなるトリベブチド

    遊離アミノ酸

    2-アミノフタン酸

    ガンマーアミノ麓酸

    3,29

    2.38

    aアミノ酪倣と間類

    オルニテン IQ,35 肝雛の働さを萌ける

    N-アセチルオルニチン 0.38 アルギニン、オルニチンの代謝物

    Ξ

    こ/l

    4級アミン ○-アセ予ルカルニチン 135 陥代謝割蹴藁

    アミノアルコール エタノールアミン 1.23 グリセロリン崩貫の代謝物

    アミンオキサイド トリメチルアミンーN-オキシド 1.65 精神活性物質

    カテコールアミン L-ノルアドレナリン 156 アドレナリン作勣蔓

    コリン アセチルコリン 7.75 脳内神軽逗違物質{認仙症業)

    ベンゼンエタンアミン テラミン IQ Q6 幽休神社跳

    ボリアミン

    フトレシン

    カタベリン

    N-アセチルプトレシン

    スヘルミジン

    N8-アセチルスペルミジン

    スヘルミン

    4.78

    383

    7_19

    593

    43.95

    6.29

    酸化還元酵素 

    } 

    細飽分裂に必須な増殖因子

    ,=l貰お.ぶひ

    聞遵物質 喪価詣訪蝕(不飽和)シトラ⊇ン酸 3.55 オレイン酸、リ/-ル酸等

    グルタコン酸 617 オレイン酸、リノール酸等

    ー糖 聴酸 D-グルクロン酸 304 ヒアルロン酸の材料疲労圖復等

    彙環

    化含

    テトラヒドロフラン 5-オキソ2-テトラヒドロフラン酸 18 80 化粧晶原料

    ヒリジン雌 ビリジン 拿 腸の炎痙を鎮める

    芳書族アミン 1-フZニルエテルアミン

    フロレチン酸

    702

    2.63

    恋愛ホルモン(ダイエット)

    肌の抗曇化剤芳香族酸

    インドール麺 5-メトキシインドール酢酸 15,71 トリブトフフンの代捌笥

    ヒドロキシ醵

    グリコール酸

    乳酸

    2七ドロキシ鵬酸

    209

    4365

    15 62

    外覆作同藁

    神軽恨護作用のあるエネルギー潭

    2-ヒドロキシ吉草酔

    (Rンー2-ヒドロキシ-4-メチル吉葦酸

    2-ヒドロギシグル今ル融

    ホモバニリン酸

    ジガラクツロン酸

    2235

    20.72

    13,53

    381

     ●

    向神軽菓(Yビドロキシ吉草酸)

    陶神軽藁lyビドロキシ吉草酸}

    酪融の代謝物

    ドーバの最終代謝産物

    鎬痛剤・抗炎血剤

    不飽和詣肪酸 2-ブテン酸 奉 中性脂訪やコレステロールの調整

    JI

    当杜は1914年日本で最初のヨーグルト「エ

    ー」を製造販売以来.乳酸菌による商品の

    販売を行ってまいりましたが.1969年に光英

    科学研究所として乳酸菌の研究開発を行うに

    あたり,主に共棲培養方式とその代謝産物に

    主力を注いで参りました。

    Bk,1ミenicsjaclk・αC1/ゐaCf。jl,。`・S&Zg,ZSIII’ - j&Zal,。/。。。α,X,/脚&-

    Co.Ltd.

    I・

    Kimihide Murata. KOEI Science Laboratory

    別冊BIOClinica vol.9 N0.1.2020 83

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    メタボローム解析2011(脂溶性・定性物) ●l●餉こ|ま罵軸j;C.itl‘一蝕譜rli槽Jふi.j.!』の

    力子⊃リ1 力子ゴり2 代謝物質代il物賃と1きl!

      との比イン今一かントで堵変した禰婉怜

    7び蝸 ヒドロキリアミド 八ルミトイルーエタノールアミド 125 抗炎剤

    ぶび

    蘭連

    物貝

    ステロール

    アンドロスタンー3.17-ジオール

    カンペステロール

    シトステロール

    116

    098

    113

    ホルモンの代謝物

    コレスfロールを下げる、抗炎症副

    がん予防の司能性

    スフィンゴ糖詣質 λフィンゴエリン 095 シグナル伝違物質

    トリグリセロール トリラウリン 094 トリグリセリド

    長倣脂肪酸(不飽和J

    パルミトレイン酸

    リノレン酸

    リノール酸

    オレイン酸

    リシノール酸

    イ⊇サジエン酸

    11-cis一エイコセン酸

    45B

    319

    2.40

    1S4

    133.25

    265

    164

    詣肪酸の生合成

    オメガ3腫防酸、必須詣訪騎やけどの治療栗

    ブロスタグランジンの生物合成、局所的な抗炎症作用、チr・シナーゼ活性阻言

    クリームやローション等の化粧品の原料

    鹸痍剤や抗炎症剤ひまし油の如争6

    血栓痙

    赤血球に俘在

    畏銀暗肪酸{飽和l

    炭素骨格12の長扱脂訪酸

    バルミチン醵

    ステアリン酸

     *

    ¶97

    1.60

    137

    中性ー訪{オレイン酸、リノール酸)

    詣訪醵の生合成

    LDLを下げる、石鹸、香料の原料

    人ILに含まれるヘネイコ細

    トリコ酸

    スフィンガニン

    137

    7.95

    髪の毛成長刺漱

    スフィンゴ脂賞の代謝

    リン掴買1,2-ジバルミトイルーグリセロー3-ホスホ

    エタノールアミン104 細鮑衰面の重要な物質

    長傭l肪酸(不飽和〕アび リノレイルfタノールアミド ¶72 ア弓キドノイルエタノールアミドのアミドヒロら一ゼの阻害剤

    糎一 配趨体 エレウスロシドE 1.07 エソウコギに歯まれる。抗アレルギー剤

    白ビタミンB2 リボフラビン 035 エネルギー慮出、脂訪代謝

    ピタミンε aトコフヱノール ¶Oi 食品添加物、抗酸化剤

    ビタミンE誘導体 酢酸トコフエロール 103 ビタミンEの代替版

    ビタミンH ビオチン 3、59 血軸値の安定、脂肪やアミノ酸の代謝TCA回路

    素l

    アルカロイド バハペリン 1.25 鏑痙剤

    インドール ィンドールー3-カルボキシアルヂヒド 082 鉛飽の延命

    多環芳香旅次化水素 ボドフイロトキシンく牢ドフイリン勲ラクトン) 0.78 訊糧場作用

    グルコtzラノシドうポンテシン(ラポンチン) 0.83 アルツハイマーの予防薬

    シリンギン〔エレウテロシドB〕 0.45 抗ストレス菓

    芳●族カルポン酸 ゲムフィプロジル 0.81 ‐訪量を下げる。

    リフ

    /1

    アントシアニジン シアニジン3-ルチノシド 1.05 配碧休、心血菅疾息の可能性を下げる、l!渦予防

    イソフラポン

    イソフ弓ボン

    イソフラポン

    イソフラボン

    ダイゼイン

    ビオカニンÅ

    5,7-ジメトキシフラポン

    グリシチン

    2.74

     φ

    115

    3.00

    ヱコールの前騨体、抗酸化作用

    植物エ久トロゲン

    男性ホルモンの化合物

    大豆イソフラポンの1つ

    サポニン サイコサポニンA 1.10 肝臓でのタンバク合成

    ス苧ルベノイド レスベつトロール 杭がん剤、杭炎痙剤、血糖雛をさげる、長膏

    フラバノール ケンフヱロール 2.53 長寿の促進剤、抗酸化剤、抗炎症剤

    フラバノン

    ナリンゲニン

    エリオジクチオール

    ルテン

    264

    0.77

    12S

    抗酸化剤、DNAの惨復

    痕を取る

    偉い抗酸化剤、抗I隔形或の

    フラポ/イド

    ルテオリン

    リクイリチゲニン

    ブルニンけリンゲニン7-○-p -D-グルコシド〕

    バイカリン

    ナリンゲニントラムノグルコシド

    3.72

    229

    0.45

    0.28

    219

    抗酸化剤、杭がん剤

    イソフラボンのひとつ。抗�癌などが検討されている

    配翰体、杭炎剤.抗酸化剤

    バイカリンの配瑞体、抗炎剤、リボキシゲナーゼの阻害剤

    配軸体、杭炎剤、抗酸化剤

    フラポノール妁ソヱリオール

    ダテtテン

    S4S

    238

    ル蚕オリンの前駆休、抗酸化、抗炎痙

    ツルグミに歯寥れる,抗菌

    有樵S ヒドロキシ酸 プロスタグランジンB2 100 セロトニン作動性シナプス

    84

     人の腸内フローラの定着性と常在性が不変

    であることに着目し.ヒト由来のビフィズス

    菌を含め多種の乳酸菌を共棲培養にする作業

    別冊BIO Clinica vol.9 N0.1.2020

    に専念し,2~4種にて共棲するチー-ムを40

    組以上保有するに及びました。|

    ゝ-_

     そしてヒト腸内フローラが共棲するチーム

    が群衆としてバランスを保ち,人の健康に不

    可欠な代謝産物を生成していることに着目し,

    人の体外にて,ビフィズス菌を含む16種35

    株の乳酸菌のチームによるフローラを形成さ

    せる開発に成功しました。なお。菌株の同定

    については,日本良品分析センター多摩研究

    所にて行っております。

     その複合乳酸菌を,国産無農薬大豆から作

    成した豆乳を培養基として発酵させた複合乳

    酸菌生産物質について,ヒューマンメタボロー

    ムテクノロジーズ社で代謝産物の解析をCE-

    TOFMS及びLC・TOFMSにより行ったところ,

    34のペプチドを含む水溶性235種,脂溶性

    目フ種の352の代謝産物を検出しました。

     この検出結果を楕査したところ,糖脂質「ス

    テリルグルコシド」の存在が示唆され,その

    ステリルグルコシドの抗ストレス機能の発見

    者でもあるお茶の水女子大学・室伏きみ于教

    授と,抗ストレス食品素材の開発について共

    同研究を進めております。この研究は平成26

    年度,経済産業省による戦略的基盤技術高度

    化支援事業(サポイン事業)にも採択されて

    おります。

     健康長寿が求められる時代に至り,細胞レ

    ベルにおいて機能する食品素材として,今後,

    複合乳酸菌生産物質は不可欠なものになるで

    あろうと考えている次第です。

                      ik゛ ≡

    “Åの健康fま薦内フ1コ-タぶ四四四jr;j ''

    その、腸内フローラ由来の乳酸菌チームがつくり出したのが

    「複合乳酸菌生産物質Jsixteens(i)です。

                    慶応大字先端研HMTによる欧米に先行する解析技阿jで  J'

    ● f光芙科学研究所の16種35株の乳酸菌発酵物から

      9・

    lx eenS    34のペブチドを含む352種の代剛物質を解析し、

            贋忿見泄浬7       学術的エビデンスを構築しました。  マ‾‾四

      腸能力開発。KOEI SCIENCE。 機能性表示に取り組む生産者の支援を行います。

       ゛`    ss   ll ゛I ●     ‘      'l・  ‘ ・・  ・

    別冊BIO Clinica vol.9 N0.1.2020 85

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    「乳酸菌信仰」が科学の進歩にブレーキ壁を越えられない乳酸菌業界

      むらたきみひで・村田公英

    株式会社光英科学研究所

    Abstract

     乳酸菌ブームを背景に。「乳酸菌入り」をう

    たったきまざまな飲料・食晶が開発されてい

    る。同杜の村田公英代表は。乳酸菌を配自‘し

    ただけで本当に健康に役立つのかという疑問

    もなく。一般消費者の問で「体に良い」とい

    うイメージが独り歩きしている現状を懸念。

    以下の意見を寄せた。

    「乳酸菌は体に良い」という

       漠然とした感覚

     「乳酸菌は体に良い」という漠然とした感覚

    が一般消費者の間で広がっている.そうした各

    杜の宵伝によって.ョーグルトをはじめ.サプ

    リメント.飲料.菓子など.乳酸菌を配合した

    さまざまな食品が開発され.市場が拡大してき

    た.健庚食品の業界紙によると.乳酸菌の機能

    性研究も多様化が進んでいるという.

     しかし.実際にスーパー店頭やインターネッ

    ト通販を見ると,業界紙か報じるほど.あらゆ

    る食品で乳酸菌の利用が進んでいるという実態

    を感じることができない.さまざまな訴求点に

    ついても,広告することは法律で認められてい

    ないため.せいぜい「乳酸菌入り」を商品パッ

    Keywords:殺菌乳酸薗.サプリメント.健康

    ケージに表示し。消費者が抱く漠然とした「乳

    酸菌は体に良い」という意識を喚起させる程度

    しかできない状況にある。

     乳酸菌そのものだけでは体感が期待できない

    ことから,商品を発売したものの,継続的な販

    充に繋がらないのが現状だ。

     そうした現状を踏まえ,これまで「生きて腸

    まで届く乳酸菌」とうたって販売していた乳業

    案界も。生きた菌を殺した殺菌乳酸菌を生産・

    販売するようになった。殺菌乳酸菌はサプリメ

    ントや飲料などへの添加で扱いやすいという利

    点があり,菌数もより多く添加できるため。多

    けれぱ多いほど機能性に対する期待も高まるは

    ず。といったところとみられる。その生産量に

    ついてもバブルの状態を呈している。 しかし,

    体感が望めないため,バブルがはじけるのも時

    間の問題と考えられる。

    重要な理諭が欠落

     10年前,某ビールメーカーと商談したが,最

    終的に交渉は成立しなかった.その後.このビー

    ルメーカーは老舗乳酸菌飲料会杜を吸収合併し

    たが,販売する商品は乳酸菌そのものに留まり.

    代謝産物である乳酸菌生産物質へと進化せず,

    やはり壁を越えることはできなかったようだ.

     その背景には.乳酸薗の働きを熟知せずに,

    “Laclobadllus.メlla”ゐrzlis jcis11斥声tjS171s£acfjcac・g&,cl・・ili・Z趾s吋・盾�α澗sr cmjj Zjlfw㎡Z : Kimihide Munlta

    KOEI Science Laboratorv Co..Ltd.

    86 別冊BIO Clinica vol.9 N0.1.2020

    メカニズムを誤解したまま理解しているという

    世界的規模の「乳酸菌慣仰」がある,壁を乗り

    越えて進化するためには。乳酸菌の働きに真摯

    に向き合い。正しく理解し,その信仰から脱却

    十る必要がある。そうすれば,その先にある乳

    酸菌生産物質という新たなステージに続く道が

    見えてくる。

     乳酸菌に対する一般消費者や大多数の識者の

    考え方はどうか。摂取する食品に乳酸菌が入っ

    てさえいれば,筒李に役立つと単純に思い込ん

    でいるのではないかと思われる。一般濤費者は

    孚説に触れる機会も少なく仕方ないとしても,

    識者も論文で勉強した程度の知識の場合には正

    しく理解できていないのではないか。なぜなら,

    乳酸菌が作り出した代謝物質こそが健嘸に作用

    するという理論が抜け落ちているからである。

    困・ンたことに,大切な理論か抜け落ちた学説が

    仮説となり,今では通説となって,絶対的な情

    報として受け入れられてしまい,信仰と化して

    しまっている。長年にわたって白分の手で乳酸

    菌を培養した研究者なら,ヒトの腸内で外部か

    ら注入された乳酸菌が定着するどころか,発育・

    増噛することでさえも不可能であることを理解

    できるはずだ。

     なぜ,前述したような宣伝文句や広告表現か

    まかり通るのだろうか。近代科学の進歩にブ

    レーキをかけるもののjE体は,「乳酸菌信仰」

    以外の何者でもない。乳酸菌信仰に巻き込まれ

    た一般消費者は。自身の健康に役立つと期待で

    きない乳酸菌を飲まされ続けているのが現状で

    ある。

    所在地:埼玉県和光市新倉5-】-25

    TEL : 04S-467-3345

    FAX : 048-467-3374

    URL : htlps:/ywww.koej-science.comノ

    事業内容:乳酸菌生産物質の製造.

         販売.乳酸菌の培養

    人の健康には「腸内フローラ」が作る物質が大切です。

    質力にてで働きかける菌生産物質」

    腸内フローラ由来の16種35味の乳酸菌チームが

    作リだしたのが「権合乳酸菌生産物賛JSixteens恟FF16゛です。

    エビデンスに伴う確実な体感により、

    高い信頼性とリピート率を獲得しています。

    汝蝕ens’複台見農至

    負鳶菌16種35棟の共棲培曼技同 ;_...!!き畔n9・.G叩Zここ4

    砕SINCE1969

    ●●jj■霜.KOEI SCIENCE

    ,9ai;■               ■㎜㎜

    i 健やかな健康維持・増進のために 

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    別冊BIOCI㈲cavol.9Noよ2020  87

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