ラプラス変換の補足資料 -...
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• フーリエ級数展開信号が基本周期Tをもつとき、基本周波数w0とその整数倍の角周波数nw0をもつ三角関数の重ね合わ
せとして
という形式で表すことができる
ラプラス変換の補足資料
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フーリエ級数の複素数表現
負の周波数の概念を導入2
フーリエ変換
• フーリエ級数展開の式を整理する
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フーリエ変換
• T →∞とするとDw→0となり、wnは連続になるので、連続値となり級数の和は積分となる
フーリエ変換
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フーリエ変換
• フーリエ変換
• 逆フーリエ変換
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ラプラス変換
• フーリエ変換では以下のような条件が必要であった.
• これでは例えばステップ関数には適用できない。より多くの関数へ拡張するため、扱う関数にe−stをかけたときに,次の条件が成り立つ場合を考える。
• ここでsが十分に小さければf(t) e−stはf(t)に近づくので、これをフーリエ変換する。ただしt < 0ではf(t)=0 6
s = s + jw とおくことでラプラス変換が導出される• ラプラス変換.
• 逆ラプラス変換
周波数領域での扱いではあるが、s領域での扱いと表現する 7
主要な関数のラプラス変換
1. 単位インパルス関数 d (t)2. 単位ステップ関数 u(t)3. 単位ランプ関数 r(t) = t u(t)
ランプ関数
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単位インパルス関数d (t)のラプラス変換
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単位ステップ関数u(t)のラプラス変換
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単位ランプ関数 r(t) = t u(t)のラプラス変換
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関数の微分のラプラス変換
部分積分を使う
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n階微分の場合微分(n階微分)
ただし
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関数の積分のラプラス変換
微分の結果を使う
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n階積分の場合積分(n階積分)
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ラプラス変換による微分方程式の解法
• 表に載っている形式であるならば、表を使うことによって容易にラプラス変換が可能
• 特に線形微分方程式ならば、微分要素をsに置き換えれば良いので、多項式になる
ただし初期値の項は無視
ラプラス変換
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• 線形微分方程式の場合、ラプラス変換すると解は多項式の比になる
• この右辺も表に載っていれば、逆ラプラス変換をすることで、容易にy(t)が求められる
載っていない場合(より一般的な場合)の解法は?
ラプラス変換による微分方程式の解法
y(t) = L�1 [Y (s)]
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部分分数展開によるラプラス逆変換
線形微分方程式のラプラス変換が
の形で与えられる(ただし、B(s)は分母に比べて次数が低く、p1~pnはすべて相異なる複素数)とき、次のような部分分数の形に展開できる
ただし
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係数の求め方の証明
F(s)の両辺に(s−pk)をかける
s=pkを代入すると第k項だけが残り、それ以外の項はすべて0となるので、係数Akが求まる。 19
例題
次の逆ラプラス変換を求める
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次の逆ラプラス変換を求める
F(s)を次のような部分分数展開する
係数A, Bを求めると
例題
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つまり
加法定理より
であるから、逆ラプラス変換表より
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分母の(s−pk)の次数が2次以上である場合を考える。分母の次数がnの場合
と書ける。ただしA(s)=0の解がnp個あり、 j番目の解pjがkj乗根であるとする
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これを部分分数展開すると
となり,このときの分子の係数は
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係数の公式の証明
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係数の公式の証明
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係数の公式の証明
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• この公式は覚えるのも、求めるのも面倒(特に分母の方程式が重解になる場合)
• 分母に現れる項に注意して,通分で解けば良い。例えば
を再度考える
式変形で係数を求める
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A, Bを求めるために,右辺を通分すると
係数を比較する
と求められる29
例題
自動制御概論演習3.7 30
例題
F(s)の部分分数展開を通分する.
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例題
係数を比較する
つまり
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常微分方程式の解法
1. 微分方程式をラプラス変換する
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常微分方程式の解法
2. F(s)を有理関数で表現し、部分分数展開する
3. F(s)を逆ラプラス変換する
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