院内感染対策 職業感染(針刺しなど)...院内感染対策 職業感染(針刺しなど) 感染対策チーム(ICT) 大西宏明 モーニングセミナー2015.5.11
健康セミナー これからの流行感染症に備えて! - ntt …...健康セミナー...
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まとめると…
• 少子化に大きな変化はなく徐々に進行• 共働き世帯数は増加傾向• 保育所利用者数は増加傾向• 幼稚園就園時の低年齢化
⇨免疫能が十分に成熟していない幼児早期で集団生活が始まり、感染が広がりやすい環境である
咳、鼻水、熱の役割• “咳”⇨ウィルスや細菌、異物を吐き出す• “鼻水”⇨ウィルスや細菌を洗い流す• “熱”⇨①ウィルスや細菌の増殖能を抑える
②免疫細胞の活性化※熱の高さと病気の重さは相関しません
▶症状が強く水分摂取や休息に支障が出るようなときに、上手にかぜ薬を使ってあげましょう
“彼”(感染症)を知る感染症はなぜ秋から冬に流行るのか?
• 低温、低湿度の環境を好む⇨感染力が衰えにくく、また長期間生存• 体温低下により代謝、免疫能が低下⇨抵抗力の低下
▶寒い季節は感染症が蔓延しやすい
RSウィルス流行時期
感染経路
潜伏期間
好発年齢
症状
対策と治療
北海道から九州北部は冬季、9月〜3月以南では通年してみられる傾向にある
飛沫感染、接触感染
3〜5日間
生後1歳までに約70%が、2歳までにほぼ100%がしょ感染を受ける
発熱、鼻水、咳、喘鳴、乳児早期では酸素化不良、無呼吸発作低年齢、未熟児などの高リスク児はより重篤化しやすい1週間〜10日間は感染性ウィルスを排出する
輸液、吸入、吸引など分泌物除去、酸素投与未熟児などの高リスク児にはシナジス接種アルコール手指消毒が有効
RSウィルス流行時期
感染経路
潜伏期間
好発年齢
症状
対策と治療
北海道から九州北部は冬季、9月〜3月以南では通年してみられる傾向にある
飛沫感染、接触感染
3〜5日間
生後1歳までに約70%が、2歳までにほぼ100%がしょ感染を受ける
発熱、鼻水、咳、喘鳴、乳児早期では酸素化不良、無呼吸発作低年齢、未熟児などの高リスク児はより重篤化しやすい1週間〜10日間は感染性ウィルスを排出する
輸液、吸入、吸引など分泌物除去、酸素投与未熟児などの高リスク児にはシナジス接種アルコール手指消毒が有効
RSウィルス流行時期
感染経路
潜伏期間
好発年齢
症状
対策と治療
北海道から九州北部は冬季、9月〜3月以南では通年してみられる傾向にある
飛沫感染、接触感染
3〜5日間
生後1歳までに約70%が、2歳までにほぼ100%が初感染を受ける
発熱、鼻水、咳、喘鳴、乳児早期では酸素化不良、無呼吸発作低年齢、未熟児などの高リスク児はより重篤化しやすい1週間〜10日間は感染性ウィルスを排出する
輸液、吸入、吸引など分泌物除去、酸素投与未熟児などの高リスク児にはシナジス接種アルコール手指消毒が有効
RSウィルス流行時期
感染経路
潜伏期間
好発年齢
症状
対策と治療
北海道から九州北部は冬季、9月〜3月以南では通年してみられる傾向にある
飛沫感染、接触感染
3〜5日間
生後1歳までに約70%が、2歳までにほぼ100%がしょ感染を受ける
発熱、鼻水、咳、喘鳴、乳児早期では酸素化不良、無呼吸発作低年齢、未熟児などの高リスク児はより重篤化しやすい1週間〜10日間は感染性ウィルスを排出する
輸液、吸入、吸引など分泌物除去、酸素投与未熟児などの高リスク児にはシナジス接種アルコール手指消毒が有効
RSウィルス流行時期
感染経路
潜伏期間
好発年齢
症状
対策と治療
北海道から九州北部は冬季、9月〜3月以南では通年してみられる傾向にある
飛沫感染、接触感染
3〜5日間
生後1歳までに約70%が、2歳までにほぼ100%がしょ感染を受ける
発熱、鼻水、咳、喘鳴、乳児早期では酸素化不良、無呼吸発作低年齢、未熟児などの高リスク児はより重篤化しやすい1週間〜10日間は感染性ウィルスを排出する
輸液、吸入、吸引など分泌物除去、酸素投与など未熟児などの高リスク児にはシナジス接種アルコール手指消毒が有効
インフルエンザウイルス流行時期
感染経路
潜伏期間
好発年齢
症状
対策と治療
冬季、年末から4月ころの期間
飛沫感染、接触感染、大規模流行には空気感染も関与
24〜48時間*発症12時間後の迅速検査で約70%の的中率
1〜5歳が比較的多い
高熱、咽頭痛、頭痛、関節痛、倦怠感、異常行動脳炎、脳症発病から3日から1週間近く排出(低年齢ほど長期間)
予防接種(学童以上で70%前後の予防効果、低年齢ほど効果は乏しい)以下を発症48時間以内に投与・ザナビル(リレンザ):吸入・オセルタミビル(タミフル):内服、*10代は禁止・ラニナビル(イナビル):吸入・ペラミビル(ラピアクタ):点滴
隔離期間 学童:解熱後2日間乳幼児:解熱後3日間
インフルエンザウイルス流行時期
感染経路
潜伏期間
好発年齢
症状
対策と治療
冬季、年末から4月ころの期間
飛沫感染、接触感染、大規模流行には空気感染も関与
24〜48時間*発症12時間後の迅速検査で約70%の的中率
1〜5歳が比較的多い
高熱、咽頭痛、頭痛、関節痛、倦怠感、異常行動脳炎、脳症発病から3日から1週間近く排出(低年齢ほど長期間)
予防接種(学童以上で70%前後の予防効果、低年齢ほど効果は乏しい)、アルコール消毒が有効以下を発症48時間以内に投与・ザナビル(リレンザ):吸入・オセルタミビル(タミフル):内服、*10代は禁止・ラニナビル(イナビル):吸入・ペラミビル(ラピアクタ):点滴
隔離期間 学童:解熱後2日間乳幼児:解熱後3日間
感染性胃腸炎(ロタ、ノロ)ノロウィルス ロタウィルス
流行時期
感染経路
潜伏期間
好発年齢
症状
対策と治療
年末から4、5月
経口感染(飛沫、空気感染)
24〜48時間
乳幼児〜成人
発熱、腹痛、下痢、嘔吐倦怠感、筋肉痛、痙攣など
経口補液、点滴
1〜6月ころ(ノロに遅れる)
経口感染(飛沫、空気感染)
2日間
生後6ヶ月〜3歳未満5歳までにはほとんどの児が罹患
発熱、腹痛、下痢、嘔吐脳炎、脳症、腸重積など
下痢症状が消失したあとも1週間以上排出されることもある
予防接種経口補液、点滴
感染性胃腸炎(ロタ、ノロ)ノロウィルス ロタウィルス
流行時期
感染経路
潜伏期間
好発年齢
症状
対策と治療
年末から4、5月
経口感染(飛沫、空気感染)
24〜48時間
乳幼児〜成人
発熱、腹痛、下痢、嘔吐倦怠感、筋肉痛、痙攣など
経口補液、点滴次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)
1〜6月ころ(ノロに遅れる)
経口感染(飛沫、空気感染)
2日間
生後6ヶ月〜3歳未満5歳までにはほとんどの児が罹患
発熱、腹痛、下痢、嘔吐脳炎、脳症、腸重積など
下痢症状が消失したあとも1週間以上排出されることもある
予防接種経口補液、点滴
次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)
感染性胃腸炎(ロタ、ノロ)
適切に消毒がされなければ、数週間から数ヶ月にわたって生存し、カーペットなどに乾燥するとホコリと一緒に舞い上がります。それを吸って発症することもあります。
実際にホテルのロビーで適切な処理がされなかったため、多数の宿泊者が発症した事例もあります。
感染性胃腸炎(ロタ、ノロ)ノロウィルス ロタウィルス
流行時期
感染経路
潜伏期間
好発年齢
症状
対策と治療
年末から4、5月
経口感染(飛沫、空気感染)
24〜48時間
乳幼児〜成人
発熱、腹痛、下痢、嘔吐倦怠感、筋肉痛、痙攣など
経口補液、点滴
1〜6月ころ(ノロに遅れる)
経口感染(飛沫、空気感染)
2日間
生後6ヶ月〜3歳未満5歳までにはほとんどの児が罹患
発熱、腹痛、下痢、嘔吐脳炎、脳症、腸重積など
下痢症状が消失したあとも1週間以上排出されることもある
予防接種経口補液、点滴
感染性胃腸炎(ロタ、ノロ)ノロウィルス ロタウィルス
流行時期
感染経路
潜伏期間
好発年齢
症状
対策と治療
年末から4、5月
経口感染(飛沫、空気感染)
24〜48時間
乳幼児〜成人
発熱、腹痛、下痢、嘔吐倦怠感、筋肉痛、痙攣など
経口補液、点滴
1〜6月ころ(ノロに遅れる)
経口感染(飛沫、空気感染)
2日間
生後6ヶ月〜3歳未満5歳までにはほとんどの児が罹患
発熱、腹痛、下痢、嘔吐脳炎、脳症、腸重積など
下痢症状が消失したあとも1週間以上排出されることもある
予防接種経口補液、点滴
経口補液• 脱水予防に勧められる理由⇨近年まで胃腸炎初期はお腹(消化管)を休めるという考えがあり、未だに治療方針として行われていることがある。⇨スポーツドリンクは塩分が少なく、糖質含有量が多く浸透圧が高いため下痢を誘発し、脱水を補正するには不向き。○適度な塩分と糖分、浸透圧が必要
経口補液種類 品名 Na K Cl 糖分 浸透圧
経口補水液
OS−1 50 20 50 2.5 270
アクアライトORS
35 20 30 200
スポーツ飲料
ポカリスエット
21 5 16.5 6.0 370
果汁 りんごジュース
0.4 44 45 730
粉ミルク 7.8 15.4 11.8 7.2 286
母乳 5.5 9.3 12.6 7.5
自宅でできる経口補水液のレシピ・砂糖20〜40g・塩3g・水1L・レモン汁など適量
経口補液• すぐに始めるのがポイント(ぐったりと元気が無くなってからでは遅いです)• 少量頻回がポイント• 補液で脱水が改善されたら、固形食を少しずつ再開しましょう(腸を使うことが回復を早めます)
• 母乳は継続してください【1日あたりの目安】・学童〜成人:500〜1000ml
・幼児:300〜600ml
・乳児:体重1kgあたり30〜50ml
Take-home messages
• 感染対策は日頃の予防が大切です。
• 早期発見、早期治療に努めましょう。
• 経口補液は飲む点滴です。• 小児は症状が変化しやすいです。“何か変だな”と思ったら、相談して下さい。