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オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6500 シリーズ スイッチ Cisco IOS Release 12.2SX Text Part Number: OL-5347-21-J

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オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノートCisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6500 シリーズ スイッチ Cisco IOS Release 12.2SX

Text Part Number: OL-5347-21-J

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C O N T E N T S

iiiオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

はじめに  xvii

対象読者  xvii

マニュアルの構成  xviii

関連資料  xix

表記法  xx

マニュアルの入手方法  xxi

WWW  xxi

Documentation CD-ROM  xxi

マニュアルの発注方法  xxi

テクニカル サポート  xxii

Cisco.com  xxii

TAC  xxii

TAC Web サイト  xxiii

Japan TAC Web サイト  xxiii

TAC Escalation Center  xxiii

C H A P T E R 1 製品概要  1-1

マニュアルの内容  1-2

概要  1-2

OSM  1-3

ハードウェア機能  1-5

ソフトウェア機能  1-5

レイヤ 2 ソフトウェア機能  1-5

カプセル化機能  1-6

ネットワーク管理アプリケーション ソフトウェア  1-7

トラフィック管理機能  1-7

QoS  1-8

DSS  1-9

MPLS  1-9

EoMPLS  1-10

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ivオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

C H A P T E R 2 基本設定  2-1

OSM の設定  2-2

設定のカスタマイズ  2-3

MTU サイズの設定  2-3

フレーム同期の設定  2-3

送信クロック ソースの設定  2-3

CRC の設定  2-4

SONET ペイロード スクランブリングの設定  2-4

C H A P T E R 3 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定  3-1

サポート対象の機能  3-2

SONET/SDH 規格の適合性  3-2

SONET/SDH のエラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタリング  3-2

SONET/SDH の同期  3-3

WAN プロトコル  3-3

DPT プロトコル  3-4

BCP  3-4

BCP による QoS サポート  3-6

ルーティングおよびスケーラビリティ プロトコル  3-6

ネットワーク管理  3-6

QoS プロトコル  3-7

セキュリティ プロトコル  3-7

MPLS  3-7

POS の概要  3-8

SONET の距離制限  3-8

インターフェイスの設定  3-9

POS/SDH OSM の初期設定  3-9

インターフェイスの設定  3-9

POS/SDH OSM 設定のカスタマイズ  3-11

POS/SDH OSM インターフェイスの選択  3-11

フレーム同期の設定  3-11

SONET オーバーヘッドの指定  3-11

POS SPE スクランブリングの設定  3-11

show コマンドによるシステム ステータスの確認  3-12

APS の設定  3-13

実行インターフェイスの設定  3-14

保護インターフェイスの設定  3-14

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vオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

基本的な APS の設定  3-15

複数 APS インターフェイスの構成  3-16

フレームリレーおよびフレームリレー トラフィック シェーピングの設定  3-17

フレームリレーの制限および制約  3-17

フレームリレー トラフィック シェーピングの設定例  3-18

DPT プロトコルの設定  3-19

BCP の設定  3-21

使用上の注意事項および制限  3-21

QoS サポート  3-22

OC-3c/STM-1 POS モジュールの設定例  3-23

マルチポイント ブリッジングの設定  3-24

制限および使用上の注意事項  3-25

前提条件  3-25

フレームリレー インターフェイスのマルチポイント ブリッジングの設定  3-25

POS OSM 上での完全優先 LLQ サポートの設定  3-29

例  3-30

C H A P T E R 4 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定  4-1

サポート対象の機能  4-2

OSM-4GE-WAN-GBIC から OSM-2+4GE-WAN+ へのアップグレード前の設定保存  4-3

ギガビット イーサネット WAN ポートの設定  4-4

インターフェイスの基本設定  4-4

OSM-2+4GE-WAN+ での完全優先 LLQ サポートの設定  4-6

例  4-7

QoS  4-9

アドバンスト QinQ サービス マッピング  4-10

QinQ 変換 ― ダブル タグ /シングル タグ変換  4-10

QinQ トランスペアレント トンネリング(ダブル タグ /ダブル タグ変換)  4-11

範囲外パケットと範囲内未指定パケット  4-12

アドバンスト QinQ サービス マッピングの VLAN 単位のロード バランシング  4-12

アドバンスト QinQ サービス マッピングの設定  4-13

ギガビット イーサネット WAN インターフェイス上での QinQ 変換のイネーブル化  4-14

前提条件  4-14

制約  4-14

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viオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

例  4-17

QinQ リンク バンドル上での QinQ 変換のイネーブル化  4-17

前提条件  4-17

制約  4-17

例  4-20

サービス プロバイダー エッジ ルータの設定  4-23

前提条件  4-23

例  4-25

QinQ 変換の設定 ― ダブル タグ /シングル タグ変換  4-26

前提条件  4-26

制約  4-26

例  4-30

QinQ トランスペアレント トンネリング(ダブル タグ /ダブル タグ変換)の設定  4-31

前提条件  4-31

制約  4-31

例  4-34

ポリシー マップでの内部 CoS ビット使用の設定  4-35

前提条件  4-35

制約  4-35

例  4-37

QinQ マッピングおよび変換のディセーブル化  4-37

アドバンスト QinQ サービス マッピングの設定例  4-41

QinQ 変換(2 つのタグから 1 つのタグへの変換)の設定例  4-41

QinQ トランスペアレント トンネリングの設定例  4-44

ポートチャネル インターフェイスを使用する QinQ 変換例  4-47

C H A P T E R 5 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定  5-1

チャネライズド OSM の概要  5-2

サポート対象の多重化およびマッピング  5-2

チャネライズド OC-12/T3 OSM がサポートする機能  5-3

SONET の適合性  5-3

SONET のエラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタリング  5-3

SONET の同期  5-4

WAN プロトコル  5-4

ネットワーク管理  5-4

DS-3 サポート  5-5

DSU モード  5-5

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viiオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

QoS プロトコル  5-5

チャネライズド モジュールの設定  5-6

SONET コントローラの設定  5-6

POS インターフェイスの設定  5-7

DS-3 シリアル インターフェイスの設定  5-8

SDH フレーム同期と AU-3 マッピングによるインターフェイスの設定  5-9

SDH フレーム同期と AU-4 マッピングによるインターフェイスの設定  5-12

APS の設定  5-13

実行インターフェイスの設定  5-14

保護インターフェイスの設定  5-15

フレームリレーおよびフレームリレー トラフィック シェーピングの設定  5-15

フレームリレーの制限および制約  5-15

フレームリレー トラフィック シェーピングの設定例  5-16

設定例  5-18

チャネライズド POS の設定  5-18

チャネライズド DS-3 の設定  5-18

基本的な APS の設定  5-19

複数 APS インターフェイスの構成  5-20

C H A P T E R 6 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定  6-1

チャネライズド OC-12/T1 OSM の概要  6-2

チャネライズド OC-12/T1 OSM の多重化およびマッピング  6-2

チャネライズド OC-12/T1 OSM の機能  6-3

SONET の適合性  6-3

エラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタリング  6-3

WAN プロトコルおよびサービス  6-7

SONET/SDH 障害回復サポート  6-7

MIB サポート  6-8

OC-12 POS のインターフェイスの設定  6-8

E3 回線  6-8

DS-3 回線  6-9

T1 回線  6-9

E1 回線  6-10

DS0 回線  6-10

QoS プロトコル  6-11

チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定  6-12

SONET コントローラの設定  6-12

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viiiオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

SONET フレーム同期での STS-1 パス アトリビュートの設定  6-14

POS インターフェイスの設定  6-15

SONET フレーム同期での T3 リンクの設定  6-15

非チャネライズドおよびサブレート DS-3 シリアル インターフェイスの設定  6-16

SONET フレーム同期での CT3 リンクの設定  6-17

T1 回線の設定  6-17

SONET フレーム同期での VT-15 リンクの設定  6-18

VT-1.5 マッピングでの T1 リンクの設定  6-19

SDH フレーム同期と AU-3 マッピングによるインターフェイスの設定  6-19

SDH フレーム同期と AU-4 マッピングによるインターフェイスの設定  6-21

C H A P T E R 7 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定  7-1

チャネライズド /非チャネライズド CT3/T1 モジュールの概要  7-2

チャネライズド DS3 の概要  7-2

非チャネライズド DS3 の概要  7-3

サポート対象の機能  7-4

一般的な機能  7-4

シリアル カプセル化プロトコル  7-4

DSU モード  7-5

T1 設定オプション  7-5

E1 設定オプション  7-6

DS3 アラーム  7-6

ネットワーク管理  7-7

QoS プロトコル  7-7

インターフェイスの設定  7-8

T3 コントローラの設定  7-8

非チャネライズド DS3 インターフェイスの設定  7-9

チャネライズド DS3 インターフェイスの設定  7-10

チャネライゼーションに関する T3 コントローラの設定  7-11

T1/N × DS0 回線の設定  7-11

E1 回線の設定  7-12

dMLPPP の設定  7-13

マルチリンク バンドルの作成  7-14

マルチリンク バンドルへのインターフェイスの割り当て  7-14

PPP マルチリンク フラグメンテーションのイネーブル化  7-15

Multilink PPP Minimum Links Mandatory の設定  7-15

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ixオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

設定の確認  7-16

マルチリンク インターフェイス作成例  7-17

C H A P T E R 8 OC-12 ATM OSM の設定  8-1

ATM の概要  8-2

サポート対象の機能  8-2

OC-12 ATM インターフェイスの設定  8-4

OC-12 ATM OSM の初期設定  8-4

ATM インターフェイスのイネーブル化  8-4

有効な VCI および VPI 設定  8-5

各 VP の最大 VC 数の設定  8-5

VC の設定  8-6

PVC の作成  8-6

RFC 1483 BRE の設定  8-7

PVC トラフィック パラメータの設定  8-9

SVC の設定  8-9

ILMI との通信設定  8-10

SVC コール セットアップを実行する PVC の設定  8-11

NSAP アドレスの設定  8-11

SVC の作成  8-13

マルチポイント ブリッジングの設定  8-13

制限および使用上の注意事項  8-14

前提条件  8-14

ATM インターフェイスのマルチポイント ブリッジングの設定  8-14

RFC 1483 スパニングツリー インターオペラビリティの拡張性  8-19

サポート対象のスーパーバイザおよびライン カード  8-20

前提条件  8-20

インターオペラビリティ問題の概要  8-20

BPDU のパケット形式  8-21

BPDU 変換コマンド ライン インターフェイスの要約  8-22

BPDU 変換を必要とする標準的なトポロジー  8-24

APS の設定  8-28

実行インターフェイスの設定  8-28

保護インターフェイスの設定  8-29

単一ルータでの基本 APS の設定  8-29

基本的な複数ルータ APS 構成  8-31

複数 APS インターフェイスの構成  8-32

APS コマンド  8-33

SONET および SDH コンフィギュレーション コマンド  8-34

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xオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

atm framing sonet | sdh  8-34

atm sonet stm-4  8-34

atm sonet report  8-35

atm sonet threshold  8-35

show controllers atm  8-35

C H A P T E R 9 OSM 上での QoS の設定  9-1

OSM 上の QoS の概要  9-2

その他の QoS 機能とリソース  9-2

OSM 上の QoS の設定  9-4

QoS のグローバルなイネーブル化  9-4

分類の設定  9-5

制限および使用上の注意事項  9-5

設定作業  9-5

クラスベース トラフィック シェーピングの設定  9-5

制限および使用上の注意事項  9-6

設定作業  9-6

設定例  9-7

CBWFQ の設定  9-9

制限および使用上の注意事項  9-9

設定作業  9-9

設定例  9-12

LLQ の設定  9-13

制限および使用上の注意事項  9-13

設定作業  9-14

設定例  9-15

WRED の設定  9-15

制限および使用上の注意事項  9-16

設定作業  9-16

設定例  9-17

階層型トラフィック シェーピングの設定  9-17

制限および使用上の注意事項  9-17

設定作業  9-18

設定例  9-19

キュー制限の設定  9-19

制限および使用上の注意事項  9-19

設定作業  9-20

設定例  9-20

QoS:match VLAN の設定  9-20

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xiオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

制限および使用上の注意事項  9-21

設定作業  9-21

設定例  9-21

残りの帯域幅の分配  9-22

コマンド リファレンス  9-23

サポート対象外のフレームリレー固有の QoS 機能  9-24

OSM 上の Cisco IPv6 QoS の概要  9-24

制限および使用上の注意事項  9-24

C H A P T E R 10 OSM 上での DSS の設定  10-1

DSS の概要  10-1

DSS の設定  10-3

入力 DSS の設定  10-3

入力 DSB の設定  10-5

C H A P T E R 11 OSM 上での MPLS の設定  11-1

MPLS の設定  11-2

MPLS の概要  11-2

OSM 上の MPLS サポート  11-2

サポート対象の機能  11-3

MPLS の制限事項および制約  11-5

MPLS の制限事項  11-5

MPLS の設定  11-6

HDLC over MPLS  11-7

HDLC over MPLS の制約  11-7

サポート対象の OSM  11-7

HDLC over MPLS の設定  11-8

PPP over MPLS  11-11

サポート対象の OSM  11-11

PPP over MPLS の制約  11-11

PPP over MPLS の設定  11-12

MPLS QoS の設定  11-15

サポート対象の MPLS QoS 機能  11-15

試験的な MPLS フィールド(EXP フィールド)  11-15

MPLS のクラスベース マーキングの設定(Supervisor Engine 2)  11-16

MPLS パケット分類用のクラス マップの設定  11-16

MPLS EXP フィールドを設定するためのポリシー マップの設定  11-16

サービス ポリシーの適用  11-17

QoS の動作の確認  11-17

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xiiオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

設定例  11-17

入力 PE ルータの設定  11-17

MPLS VPN の設定  11-20

OSM 上の MPLS VPN サポート  11-20

MPLS VPN の制限事項および制約  11-21

MPLS VPN のメモリ要件と推奨事項  11-21

ラベル ロード バランシング単位の MPLS  11-22

MPLS VPN QoS の設定  11-24

設定例  11-24

AToM  11-25

AToM の制約  11-25

EoMPLS の制約  11-26

ATM AAL5 over MPLS の制約  11-27

ATM Cell Relay over MPLS の制約  11-27

FRoMPLS の制約  11-28

AToM について  11-28

AToM でのレイヤ 2 パケットの送信方法  11-28

従来の AToM との互換性  11-29

AToM の利点  11-29

前提条件  11-29

AToM と QoS  11-29

EoMPLS  11-30

SUP720-3BXL ベースの EoMPLS  11-30

Supervisor Engine 2 ベースの EoMPLS  11-30

サポート対象の OSM  11-30

Supervisor Engine 2 または OSM ベースのシステムでの EoMPLS VLAN モードの設定  11-31

SUP720-3BXL ベースのシステムでの EoMPLS VLAN モードの設定  11-35

EoMPLS VLAN モード設定時の注意事項  11-37

設定の確認  11-37

Supervisor Engine 2 または OSM ベースのシステムでの EoMPLS ポート モードの設定  11-40

SUP720-3BXL ベースのシステムでの EoMPLS ポート モードの設定  11-45

EoMPLS ポート モード設定時の注意事項  11-47

ATM AAL5 over MPLS VC モード  11-50

サポート対象の OSM  11-50

ATM AAL5 over MPLS VC モードの設定  11-50

設定の確認  11-52

トラブルシューティングに関するヒント  11-53

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xiiiオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ATM Cell Relay over MPLS VC モード  11-54

ATM Cell Relay over MPLS VC モードの設定  11-54

設定の確認  11-55

トラブルシューティングに関するヒント  11-56

FRoMPLS  11-57

サポート対象のプラットフォームおよび OSM  11-57

DLCI/DLCI 接続による FRoMPLS の設定  11-57

手順詳細  11-58

設定の確認  11-59

レイヤ 2 ローカル スイッチング  11-61

レイヤ 2 ATM 間ローカル スイッチング  11-61

サポート対象のモジュール  11-61

制約  11-62

AAL5 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチングの設定  11-62

AAL0 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチングの設定  11-65

AAL0 カプセル化を使用した ATM VP から VP へのローカル スイッチングの設定  11-67

フレームリレー DLCI ローカル スイッチングの設定  11-68

トラブルシューティングに関するヒント  11-71

他の PE デバイスでのフレームリレー パケットの送信のイネーブル化  11-72

LMI と FRoMPLS  11-72

FR/ATMoMPLS VC 上での DE/CLP と EXP のマッピング  11-74

ATM CLP ビットに基づく照合  11-74

ATM CLP ビットに基づく照合の制約  11-74

入力ポリシーの ATM CLP ビットに基づく照合の設定  11-74

FR-DE ビットに基づく照合  11-76

FR-DE ビットに基づく照合の制約  11-76

入力ポリシーの FR-DE ビットに基づく照合の設定  11-76

ATM CLP ビットの設定  11-80

ATM CLP ビットの設定の制約  11-80

出力ポリシーの ATM CLP ビットの設定機能の設定  11-80

FR-DE ビットの設定  11-81

出力ポリシーの FR-DE の設定機能の設定  11-81

AToM での QoS の設定方法  11-83

AToM での EXP ビットの設定方法  11-83

EoMPLS および EXP ビット  11-83

ATM AAL5 over MPLS および EXP ビット  11-86

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xivオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ATM Cell Relay over MPLS および EXP ビット  11-87

FRoMPLS と EXP ビット  11-87

EXP ビットによるパケットのプライオリティ設定  11-87

トラフィック シェーピングのイネーブル化  11-88

EoMPLS QoS の例  11-90

EoMPLS QoS の例 ― インターフェイスに割り当てられたトラフィック ポリシーの表示  11-90

EoMPLS QoS の例 ― VLAN での QoS の設定  11-91

ATMoMPLS QoS の例 ― 入力 QoS の設定  11-91

FRoMPLS QoS の例 ― 入力 QoS の設定  11-92

EoMPLS VC の階層型 QoS  11-94

EoMPLS VC の階層型 QoS 機能の前提条件  11-94

EoMPLS VC の階層型 QoS 機能の制約  11-94

サポート対象の機能  11-96

関連コマンド  11-97

EoMPLS VC の階層型 QoS 機能の設定  11-97

着信インターフェイスで QoS グループをマーキングするためのポリシー マップの作成および割り当て  11-97

QoS グループに基づいて照合するクラス マップの設定  11-100

出力インターフェイスの子ポリシー マップの作成  11-102

入力 VLAN に基づいて照合するクラス マップの設定  11-106

親ポリシー マップの作成および出力インターフェイスへの割り当て  11-108

EoMPLS VC の階層型 QoS 機能の設定例  11-112

単純な階層型 QoS の設定例  11-112

完全階層型 QoS の例  11-112

同一の子ポリシーを使用する複数の親ポリシーの例  11-114

一般的なクラス マップ テンプレートの例  11-115

AToM のロード バランシング  11-117

ロード バランシングの注意事項  11-117

最低使用モードの制限  11-117

OSM での VPLS  11-118

VPLS の概要  11-118

フルメッシュ構成  11-118

H-VPLS  11-119

VPLS の制約  11-119

サポート対象の機能  11-120

マルチポイントツーマルチポイントのサポート  11-120

非透過的な動作  11-120

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Contents

xvオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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回線の多重化  11-120

MAC アドレス学習転送およびエージング  11-120

ジャンボ フレームのサポート  11-120

QinQ サポートおよび QinQ/EoMPLS のサポート  11-121

VPLS サービス  11-121

TLS  11-121

EVCS  11-121

VPLS の利点  11-122

VPLS の設定  11-122

前提条件  11-122

サポート対象のモジュール  11-122

基本的な VPLS の設定  11-123

CE への PE レイヤ 2 インターフェイスの設定  11-123

PE での レイヤ 2 VLAN インスタンスの設定  11-127

PE での MPLS WAN インターフェイスの設定  11-128

PE の MPLS の設定  11-129

PE の VFI の設定  11-131

接続回線と PE の VSI との関連付け  11-132

フルメッシュ構成の例  11-133

MPLS エッジを含む H-VPLS の構成例  11-136

VLAN ごとの MAC 制限  11-139

転送トンネルのトラフィック エンジニアリング  11-139

ロード バランシング  11-139

QoS  11-139

EoMPLS の Dot1q 透過性の設定  11-140

制約  11-140

I N D E X 索引

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Contents

xviオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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xviiオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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はじめに

ここでは、『オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート』について、対象読者、構成、および表記法について説明します。

対象読者

このマニュアルは、Cisco 7600 シリーズ ルータ および Catalyst 6000 ファミリー スイッチ用に OSM(オプティカル サービス モジュール)の設定および保守を担当する、経験豊富なネットワーク管理者が対象です。

このマニュアルに記載された装置の設置、交換、またはサービスは、訓練を受けた認定サービス技

術者(IEC 60950 および AS/NZS3260 で定義)だけが行ってください。

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xviiiオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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はじめに

マニュアルの構成

マニュアルの構成

このマニュアルの構成は次のとおりです。

章 タイトル 説明

第 1 章 製品概要 OSM の概要を示します。

第 2 章 基本設定 OSM の基本設定について説明します。

第 3 章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定

POS/SDH モジュールの設定方法について説明します。

第 4 章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定

4 ポート ギガビット イーサネット WAN モジュールの設定方法について説明します。

第 5 章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定

OC-12 および OC-48 チャネライズド モジュールの設定方法について説明します。

第 6 章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定

チャネライズド OSM-1CHOC12/T1-SI SONET/SDHOSM を設定する方法について説明します。

第 7 章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定

12 ポートのチャネライズド / 非チャネライズド DS3OSM(OSM-12CT3/T1)を設定する方法について説明します。

第 8 章 OC-12 ATM OSM の設定 OC-12 Asynchronous Transfer Mode(ATM; 非同期転送モード)WAN モジュールの設定方法について説明します。

第 9 章 OSM 上での QoS の設定 OSM 上で Quality of Service(QoS; サービス品質)を設定する方法について説明します。

第 10 章 OSM 上での DSS の設定 OSM 上で Destination Sensitive Services(DSS)を設定する方法について説明します。

第 11 章 OSM 上での MPLS の設定 OSM 上で MultiProtocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)および Ethernet overMultiProtocol Label Switching(EoMPLS)を設定する方法について説明します。

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xixオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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はじめに

関連資料

関連資料

OSM の関連資料は次のとおりです。

• 『Optical Services Module Installation and Verification Note』

• 『Cisco 7600 Series Router Module Installation Guide』

• 『Cisco 7600 Series Router Command Reference』

• 『Cisco 7600 Series Router System Message Guide』

• 『Catalyst 6000 Family and Cisco 7600 Series Router MSFC Release Notes』

• 『Catalyst 6000 Family Quick Software Configuration』

• 『Catalyst 6000 Family Module Installation Guide』

• 『Catalyst 6000 Family Software Configuration Guide』

• 『Catalyst 6000 Family Command Reference』

• 『System Message Guide ― Catalyst 6000 Family, 4000 Family, 2926G Series, and 2980G Switches』

• 『Release Notes for Catalyst 6000 Family Software Release 6.x』

• 『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 7600 Series Router』

• 『Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 6000 Family Switches』

• Cisco IOS のコンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンス ― Multilayer SwitchFeature Card(MSFC; マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード)上で実行する Cisco IOS ソフトウェアの設定時に参照してください。

• MIB(管理情報ベース)については、http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtmlを参照してください。

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xxオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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はじめに

表記法

表記法

(注) このマニュアルで使用しているスーパーバイザ エンジンという用語は、Supervisor Engine 2 を意味します。

このマニュアルでは、次の表記法を使用しています。

(注)は、次のように表しています。

(注) 「注釈」です。役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。

注意は、次のように表しています。

注意 「要注意」の意味です。機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項が記述されていま

す。

表記 説明

太字 コマンドおよびキーワードは太字で示しています。

イタリック体 ユーザが値を指定する引数は、イタリック体で示しています。

[ ] 角カッコの中の要素は、省略可能です。

{ x | y | z } 必ずどれか 1 つを選択しなければならない必須キーワードは、波カッコで囲み、縦棒で区切って示しています。

[ x | y | z ] どれか 1 つを選択できる省略可能なキーワードは、角カッコで囲み、縦棒で区切って示しています。

ストリング 引用符を付けない一組の文字。ストリングの前後には引用符を使用し

ません。引用符を使用すると、その引用符も含めてストリングとみな

されます。

screen フォント システムが表示する端末セッションおよび情報は、screen フォントで示しています。

太字の screen フォント ユーザが入力しなければならない情報は、太字の screen フォントで示しています。

イタリック体の screenフォント

ユーザが値を指定する引数は、イタリック体の screen フォントで示しています。

このポインタは、例の中の重要な行を強調します。

^ ^ 記号は、Ctrl キーを表します。たとえば、画面に表示される ^D というキーの組み合わせは、Ctrl キーを押しながら D キーを押すことを意味します。

< > パスワードのように出力されない文字は、かぎカッコ(< >)で囲んで示しています。

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xxiオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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はじめに

マニュアルの入手方法

警告は、次のように表しています。

警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作

業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。

マニュアルの入手方法

ここでは、シスコ製品のマニュアルを入手する方法について説明します。

WWWWWW 上の次のサイトから、シスコ製品の最新資料を入手することができます。

• http://www.cisco.com

• http://www.cisco.com/jp

• http://www-china.cisco.com

• http://www-europe.cisco.com

Documentation CD-ROMシスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属の CD-ROM パッケージでご利用いただけます。Documentation CD-ROM は毎月更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。この CD-ROM パッケージは、単独または年間契約で入手することができます。

マニュアルの発注方法

シスコ製品のマニュアルは、次の方法でご発注いただけます。

• Cisco Direct Customers に登録されている場合、Networking Products MarketPlace からシスコ製品のマニュアルを発注できます。次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/cgi-bin/order/order_root.pl

• Cisco.com 登録ユーザの場合、Subscription Store からオンラインで Documentation CD-ROM を発注できます。次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/go/marketplace

• Cisco.com に登録されていない場合、製品を購入された代理店へお問い合わせください。

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xxiiオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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はじめに

テクニカル サポート

テクニカル サポートシスコシステムズでは、技術上のあらゆる問題の支援窓口として Cisco.com を運営しています。お客様およびパートナーは、Technical Assistance Center(TAC)Web サイトのオンライン ツールからマニュアル、トラブルシューティングに関するヒント、およびコンフィギュレーション例を入手で

きます。Cisco.com にご登録済みのお客様は、TAC Web サイトで提供するすべてのテクニカル サポート リソースをご利用いただけます。Cisco.com へのご登録については、製品を購入された代理店へお問い合わせください。

Cisco.comCisco.com は、いつでもどこからでも、シスコシステムズの情報、ネットワーキング ソリューション、サービス、プログラム、およびリソースにアクセスできる対話形式のネットワーク サービスです。

Cisco.com は統合インターネット アプリケーションであり、優れた使いやすいツールとして、広範囲の機能やサービスを通してお客様に次のような利点を提供します。

• 業務の円滑化と生産性の向上

• オンライン サポートによる技術上の問題の解決

• ソフトウェア パッケージのダウンロードおよびテスト

• シスコのトレーニング資料および製品の発注

• スキル査定、トレーニング、認定プログラムへのオンライン登録

また、Cisco.com に登録することにより、各ユーザに合った情報やサービスをご利用いただくことができます。Cisco.com には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com

http://www.cisco.com/jp

TACシスコの製品、テクノロジー、またはソリューションについて技術的な支援が必要な場合には、TACをご利用いただくことができます。TAC では、2 種類のサポートを提供しています。TAC Web サイトと TAC Escalation Center です。

TAC への問い合わせは、問題の緊急性に応じて分類されます。

• プライオリティ レベル 4(P4) ― シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要な場合。

• プライオリティ レベル 3(P3) ― ネットワークのパフォーマンスが低下している。ネットワークが十分に機能していないが、ほとんどの業務運用を継続できる場合。

• プライオリティ レベル 2(P2) ― ネットワークのパフォーマンスが著しく低下したため業務に重大な影響があるにもかかわらず、対応策が見つからない場合。

• プライオリティ レベル 1(P1) ― ネットワークがダウンし、すぐにサービスを回復しなければ業務に致命的な損害が発生するにもかかわらず、対応策が見つからない場合。

問題のプライオリティおよびサービス契約の内容に応じて、適切な TAC サービスを選択してください。

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xxiiiオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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はじめに

テクニカル サポート

TAC Web サイト

P3 および P4 レベルの問題については、TAC Web サイトを利用して、お客様ご自身で問題を解決し、コストと時間を節約することができます。このサイトでは各種のオンライン ツール、ナレッジベース、およびソフトウェアを、いつでも必要なときに利用できます。TAC Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/tac

シスコシステムズとサービス契約を結んでいるお客様、パートナー、リセラーは、TAC Web サイトのすべてのテクニカル サポート リソースをご利用いただけます。TAC Web サイトにアクセスするには、Cisco.com のログイン ID とパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログイン IDまたはパスワードを取得していない場合は、次の URL にアクセスして登録手続きを行ってください。

http://www.cisco.com/register/

Cisco.com 登録ユーザは、TAC Web サイトで技術上の問題を解決できなかった場合、TAC Case Openツールのオンライン サービスを利用することができます。TAC Case Open ツールの URL は次のとおりです。

http://www.cisco.com/tac/caseopen

インターネットでアクセスする場合には、TAC Web サイトで P3 および P4 レベルの情報を参照することを推奨します。

Japan TAC Web サイト

Japan TAC Web サイトでは、利用頻度の高い TAC Web サイト(http://www.cisco.com/tac)のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/jp/go/tac

サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Web サイトのドキュメントにアクセスできます。

Japan TAC Web サイトにアクセスするには、Cisco.com のログイン ID とパスワードが必要です。ログイン ID とパスワードを取得していない場合は、次の URL にアクセスして登録手続きを行ってください。

http://www.cisco.com/jp/register/

TAC Escalation Center

TAC Escalation Center では P1 および P2 レベルの問題に対応しています。このレベルに分類されるのは、ネットワークの機能が著しく低下し、業務の運用に重大な影響がある場合です。TAC EscalationCenter にお問い合わせいただいた P1 または P2 の問題には、TAC エンジニアが対応します。

TAC フリーダイヤルの国別電話番号は、次の URL を参照してください。

http://www.cisco.com/warp/public/687/Directory/DirTAC.shtml

ご連絡に先立って、お客様が契約しているシスコ サポート サービスがどのレベルの契約となっているか(たとえば、SMARTnet、SMARTnet Onsite、または Network Supported Accounts [NSA; ネットワーク サポート アカウント ] など)、お客様のネットワーク管理部門にご確認ください。また、お客様のサービス契約番号およびご使用の製品のシリアル番号をお手元にご用意ください。

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xxivオプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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はじめに

テクニカル サポート

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C H A P T E R

1-1オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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1

製品概要

OSM(オプティカル サービス モジュール)は、Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6500 シリーズ スイッチでサポートされます。OSM は、次のシステム構成の場合にサポートされます。

• Supervisor Engine 720、PFC3A、および MSFC3

• Supervisor Engine SUP720-3BXL および PFC3BXL

• Supervisor Engine 2、Policy Feature Card 2(PFC2; ポリシー フィーチャ カード 2)、および MultilayerSwitch Feature Card 2(MSFC2; マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード 2)

• Supervisor Engine 2、PFC2、MSFC2、および Switch Fabric Module(SFM)または SFM2

OSM がサポートするシャーシ、モジュール、ソフトウェア機能、プロトコル、および MIB(管理情報ベース)の詳細については、『Release Notes for Catalyst 6500 and Cisco 7600 Series Router SoftwareRelease 6.x』、『Release Notes for Catalyst 6500 and Cisco 7600 Series Router for Cisco IOS Release 12.1E 』、および『Release Notes for Cisco IOS Release 12.2 SX on the Catalyst 6500 and Cisco 7600 Supervisor Engineand MSFC』を参照してください。

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第 1章 製品概要マニュアルの内容

1-2オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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マニュアルの内容

この章の内容は次のとおりです。

• 概要(p.1-2)

• OSM(p.1-3)

• ハードウェア機能(p.1-5)

• ソフトウェア機能(p.1-5)

概要

表 1-1 に、Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6500 シリーズのシャーシを示します。

Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6500 シリーズ スイッチに OSM を設置、および接続する方法については、http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/hardware/78_11239.htmにアクセスし、『Optical Services Module Installation and Verification Note』を参照してください。

表 1-1 Cisco 7600 シリーズおよび Catalyst 6500 シリーズのシャーシ

シャーシ 説明

Cisco 7600 シリーズ Cisco 7603 シリーズ ルータ ― 3 スロット

Cisco 7604 シリーズ ルータ ― 4 スロット

Cisco 7606 シリーズ ルータ ― 6 スロット

Cisco 7609 シリーズ ルータ ― 9 スロット(縦方向)

Cisco 7613 シリーズ ルータ ― 13 スロット

Catalyst 6500 シリーズ Catalyst 6504 スイッチ ― 4 スロット

Catalyst 6506 スイッチ ― 6 スロット

Catalyst 6509 スイッチ ― 9 スロット

Catalyst 6509-NEB スイッチ ― 9 スロット(縦方向)

Catalyst 6513 スイッチ ― 13 スロット

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第 1章 製品概要OSM

1-3オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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OSMこのマニュアルで説明する標準 OSM を 表 1-2 に、拡張 OSM を 表 1-3 に示します。これらのモジュールの詳細については、

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/hardware/osmodule/index.htm にアクセスし、『Cisco 7600 Series Router Module Installation Guide』を参照してください。

表 1-2 標準 OSM

モジュール 説明

OSM-2OC12-POS-MM、-SI、-SL 2 ポートの OC-12 POS1、およびギガビット イーサネットの4 ポート(GBIC2 が必要)このモジュールには MMF3 および SMF4 用の SC 光ファイバ コネクタが付いています。

1. POS = Packet over SONET2. GBIC = ギガビット インターフェイス コンバータ。GBIC は 3 種類(SX、LX/LH、および ZX)あり、MMF または SMF 用の SC コネクタが付いています。

3. MMF = マルチモード光ファイバ4. SMF = シングルモード光ファイバ

OSM-4OC12-POS-MM、-SI、-SL 4 ポートの OC-12 POS、およびギガビット イーサネットの4 ポート(GBIC が必要)。このモジュールには MMF および SMF 用の SC 光ファイバ コネクタが付いています。

OSM-4OC3-POS-SI 4 ポートの OC-3 POS、およびギガビット イーサネットの 4ポート(GBIC が必要)。このモジュールには MMF およびSMF 用の MT-RJ コネクタが付いています。

OSM-8OC3-POS-SI、-SL 8 ポートの OC-3 POS、およびギガビット イーサネットの 4ポート(GBIC が必要)。このモジュールには MMF およびSMF 用の MT-RJ コネクタが付いています。

OSM-16OC3-POS-SI、-SL 16 ポートの OC-3 POS、およびギガビット イーサネットの4 ポート(GBIC が必要)。このモジュールには MMF および SMF 用の MT-RJ コネクタが付いています。

OSM-1OC48-POS-SS、-SI、-SL 1 ポートの OC-48 POS、およびギガビット イーサネットの4 ポート(GBIC が必要)。このモジュールには SMF 用のSC 光ファイバ コネクタが付いています。

OSM-2OC48/1DPT-SS、-SI、-SL 2 ポートの OC-48 DPT5/POS、およびギガビット イーサネットの 4 ポート(GBIC が必要)。このモジュールには SMF 用の LC 光ファイバ コネクタが付いています。

5. DPT = Dynamic Packet Transport(ダイナミック パケット トランスポート)

OSM-2OC12-ATM-MM、SI 2 ポートの OC-12 ATM6、およびギガビット イーサネットの 4 ポート(GBIC が必要)。このモジュールには MMF および SMF 用の SC 光ファイバ コネクタが付いています。

6. ATM = Asynchronous Transfer Mode(非同期転送モード)

OSM-4GE-WAN-GBIC 4 ポート ギガビット イーサネット(GBIC が必要)。

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第 1章 製品概要OSM

1-4オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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表 1-3 拡張 OSM

モジュール 説明

OSM-2OC12-POS-MM+、-SI+ 2 ポートの OC-12 POS1、およびギガビット イーサネットの4 ポート(GBIC2 が必要)このモジュールには MMF3 および SMF4 用の SC 光ファイバ コネクタが付いています。

1. POS = Packet over SONET2. GBIC = ギガビット インターフェイス コンバータ。GBIC は 3 種類(SX、LX/LH、および ZX)あり、MMF または SMF 用の SC コネクタが付いています。

3. MMF = マルチモード光ファイバ4. SMF = シングルモード光ファイバ

OSM-4OC12-POS-SI+ 4 ポートの OC-12 POS、およびギガビット イーサネットの4 ポート(GBIC が必要)。このモジュールには SMF 用のSC 光ファイバ コネクタが付いています。

OSM-4OC3-POS-SI+ 4 ポートの OC-3 POS、およびギガビット イーサネットの 4ポート(GBIC が必要)。このモジュールには SMF 用のMT-RJ コネクタが付いています。

OSM-8OC3-POS-SI+、-SL+ 8 ポートの OC-3 POS、およびギガビット イーサネットの 4ポート(GBIC が必要)。このモジュールには SMF 用のMT-RJ コネクタが付いています。

OSM-16OC3-POS-SI+ 16 ポートの OC-3 POS、およびギガビット イーサネットの4 ポート(GBIC が必要)。このモジュールには MF 用のMT-RJ コネクタが付いています。

OSM-1OC48-POS-SS+、-SI+、-SL+ 1 ポートの OC-48 POS、およびギガビット イーサネットの4 ポート(GBIC が必要)。このモジュールには SMF 用のSC 光ファイバ コネクタが付いています。

OSM-1CHOC12/T3-SI5

5. チャネライズド OSM がサポートされるのは、Cisco 7600 シリーズ ルータ プラットフォームだけです。

1 ポートのチャネライズド OC-12、およびギガビット イーサネットの 4 ポート(GBIC が必要)。このモジュールにはSMF 用の LC 光ファイバ コネクタが付いています。

OSM-12CT3/DS05 12 ポートのチャネライズド T3。このモジュールには 75ohm 銅同軸ケーブル用のミニ SMB コネクタが付いています。

OSM-1CHOC12/T1-SI5 1 ポートのチャネライズド OC-12、およびギガビット イーサネットの 4 ポート(GBIC が必要)。このモジュールにはSMF 用の LC 光ファイバ コネクタが付いています。

OSM-2OC12-ATM-MM+、SI+ 2 ポートの OC-12 ATM6、およびギガビット イーサネットの 4 ポート(GBIC が必要)。このモジュールには MMF および SMF 用の SC 光ファイバ コネクタが付いています。

6. ATM = Asynchronous Transfer Mode(非同期転送モード)

OSM-2+4GE-WAN+ 2 ポートのレイヤ 2 ギガビット イーサネット LAN ポート、および 4 ポートのレイヤ 3 ギガビット イーサネット WANポート(GBIC が必要)

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第 1章 製品概要ハードウェア機能

1-5オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ハードウェア機能

OSM でサポートされているハードウェア機能については、次の URL にアクセスし、『OSMInstallation and Verification Note』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/hardware/78_11239.htm

ソフトウェア機能

OSM では次のソフトウェア機能がサポートされます。

• レイヤ 2 ソフトウェア機能(p.1-5)

• カプセル化機能(p.1-6)

• ネットワーク管理アプリケーション ソフトウェア(p.1-7)

• トラフィック管理機能(p.1-7)

• QoS(p.1-8)

• DSS(p.1-9)

• MPLS(p.1-9)

• EoMPLS(p.1-10)

(注) Cisco IOS 12.2 メインライン、12.2T、および 12.2S リリースでもサポートされている Cisco IOS 12.2SXリリースの機能は、それらのリリースの対応するマニュアルに記載されています。ここでは、該当

する場合、Cisco IOS 12.2SX リリースでサポートされているプラットフォームに依存しない機能について、それらのマニュアルを参照します。Cisco IOS 12.2S リリースでは、Cisco 7600 シリーズルータ用のソフトウェア イメージはサポートされておらず、Cisco IOS 12.2S のマニュアルには、Cisco 7600 シリーズ ルータのサポートは記載されていません。

レイヤ 2 ソフトウェア機能OSM のギガビット イーサネット ポートは、Catalyst 6500 シリーズ スイッチまたは Cisco 7600 シリーズ ルータのスーパバイザ エンジンから設定されます。

OSM のレイヤ 2 ギガビット イーサネット ポートの機能サポートおよび設定情報については、次のマニュアルを参照してください。

『Catalyst 6500 Series Cisco IOS Software Configuration Guide, 12.2 SX』および『Catalyst 6500 Series CiscoIOS Command Reference, 12.2 SX』(URL は次のとおり)

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/122sx/swcg/index.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/122sx/cmdref/index.htm

『Cisco 7600 Series Cisco IOS Software Configuration Guide, 12.2 SX』および『Cisco 7600 Series Cisco IOSCommand Reference, 12.2 SX』(URL は次のとおり)

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/software/122sx/swcg/index.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/software/122sx/cmdref/index.htm

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第 1章 製品概要ソフトウェア機能

1-6オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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カプセル化機能

OSM の WAN ポートは、次のカプセル化機能をサポートしています。

• High-Level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データリンク制御)プロトコル

• PPP(ポイントツーポイント プロトコル)

• PPP over SONET/SDH(RFC 2615)

• HDLC タイプのフレーミングにおける PPP(RFC 1662)

• SONET 1+1 Automatic Protection Switching(APS; 自動保護スイッチング)

• SDH 1+1 Multiplex Section Protection(MSP)

シリアル インターフェイス カプセル化の設定については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOSInterface Configuration Guide』の「Configuring Serial Interfaces」および『Cisco IOS Interface CommandReference』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/inter_c/index.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/inter_r/index.htm

• フレームリレー

フレームリレーの設定については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Wide-Area NetworkingConfiguration Guide』 Release 12.1 の「Configuring Frame Relay」および『Cisco IOS Wide-AreaNetworking Command Reference』 Release 12.1 を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_c/wcdfrely.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_r/wrdfrely.htm

フレームリレーのトラフィック シェーピングの設定については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Configuring Distributed Traffic

Shaping」を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fqos_c/fqcprt4/qcfdts.htm

• マルチリンク フレームリレー(FRF.16)

FRF.16 の設定については、次の URL を参照してください。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122s/122snwft/release/122s14/fs_mfr.htm

(注) FRF.16 は CHOC12-T3 OSM ではサポートされていません。

- チャネライズド OSM の FRF.16 には、次の制約が適用されます。

- 最大バンドル数は 168 で、2 つの T1/E1 リンクを持ちます。

- 各バンドルの最大リンク数は 12 です。

- OSM-12CT3/T1 と OSM-2CHOC12/T1 の場合、リンクはすべて T1 帯域幅または E1 帯域幅でなければなりません。

- チャネルの最大数は 1,024 です(Multilink Frame Relay[MFR] バンドルを含む)。

- サブインターフェイスを多数設定した場合に CPU 使用率が高くなるため、MFR インターフェイスでの Cisco Discovery Protocol(CDP)の使用は推奨できません。

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第 1章 製品概要ソフトウェア機能

1-7オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ネットワーク管理アプリケーション ソフトウェアOSM は、次のネットワーク管理アプリケーション ソフトウェアをサポートしています。

• CiscoWorks2000

CiscoWorks2000 のインストレーションおよび管理については、次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/rtrmgmt/cw2000/index.htm

• CiscoView

CiscoView のインストレーションおよび管理については、次の URL にアクセスし、『UsingCiscoView 5.1』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/rtrmgmt/cw2000/cw2000_d/2steditn/use_view/index.htm

• AtmDirector

AtmDirector の使用方法については、次の URL にアクセスし、『Using AtmDirector』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/rtrmgmt/cw2000/camp_mgr/cwsi_2x/cwsi_2_2/atmd_c/index.htm

• VlanDirector

VlanDirector の使用方法については、次の URL にアクセスし、『Using VlanDirector』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/rtrmgmt/cw2000/camp_mgr/cwsi_2x/cwsi_2_2/vd_c/index.htm

• Cisco CLI(コマンドライン インターフェイス)サポート

• SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)サポート

CLI および SNMP サポートについては、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS ConfigurationFundamentals Configuration Guide』および『Cisco IOS Configuration Fundamentals CommandReference』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/fun_c/index.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/fun_r/index.htm

トラフィック管理機能

OSM は、次のトラフィック管理機能をサポートしています。

• Common Open Policy Service(COPS)

COPS の設定については、次の URL にアクセスし、『COPS for RSVP』フィーチャ モジュールを参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121newft/121t/121t1/copsrsvp.htm

• Resource Reservation Protocol(RSVP)

RSVP の設定については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Quality of Service SolutionsConfiguration Guide』 Release 12.1 を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/qos_c/qcprt5/qcdrsvp.htm

• Differentiated Services Control Point(DSCP)

• IP precedence および Type of Service(ToS; サービス タイプ)再分類

• 分類およびプライオリティのマーキングは、下記に基づいて行われます。

- Ethertype

- IP Source Address(SA; 送信元アドレス)

- IP Destination Address(DA;宛先アドレス)

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第 1章 製品概要ソフトウェア機能

1-8オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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- TCP ポート番号

- UDP ポート番号

- IP SA + TCP/UDP ポート番号 + IP DA + TCP/UDP ポート番号

• Destination Sensitive Services(DSS)

QoSCatalyst 6500 シリーズ スイッチまたは Cisco 7600 シリーズ ルータが、MSFC2 上で Cisco IOS ソフトウェア、およびスーパバイザ エンジン上で Catalyst ソフトウェアを稼働している場合は、Quality ofService(QoS; サービス品質)は、Modular QoS CLI(MQC; モジュラ QoS CLI)および Catalyst 6500スーパバイザ エンジンの CLI コマンドを使用して設定します。Cisco IOS ソフトウェアだけを実行している場合は、既存の MQC を使用して QoS を設定します。

QoS の設定については、後述する Cisco IOS QoS ソリューション マニュアルおよび Catalyst 6500 のマニュアルを参照してください。

OSM は、次の QoS の実装をサポートします。

• DSCP および IP precedence の分類

• クラスベース トラフィック シェーピング

• Class-Based Weighted Fair Queuing(CBWFQ; クラスベース均等化キューイング)

CBWFQ をサポートしているモジュールについては、第 9 章「OSM 上での QoS の設定」を参照してください。

• Low Ratency Queuing(LLQ; 低遅延キューイング)

• Weighted Random Early Detection(WRED; 重み付きランダム早期検出)

WRED をサポートしているモジュールについては、第 9章「OSM 上での QoS の設定」を参照してください。

• 階層型シェーピング(フレームリレー、ARPA、dot1q、HLDC、および PPP のカプセル化をサポートしているもの)

QoS の設定および例については、第 9章「OSM 上での QoS の設定」を参照してください。

QoS の設定全般については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Quality of Service SolutionsConfiguration Guide』および『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fsecure_c/index.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/qos_r/index.htm

MSFC2 上で Cisco IOS ソフトウェア、スーパバイザ エンジン上で Catalyst ソフトウェアを実行している Catalyst 6500 システム上での QoS 機能の設定手順については、次の URL にアクセスし、『Catalyst 6500 Series Software Configuration Guide』および『Catalyst 6500 Series Command Reference』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/sw_6_2/confg_gd/index.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/sw_6_2/cmd_ref/index.htm

Supervisor Engine 2 で Catalyst オペレーティング ソフトウェア、および MSFC2 で Cisco IOS を稼働している Cisco 7600 シリーズ ルータでの QoS 機能の設定手順については、次の URL にアクセスし、『Cisco 7600 Optical Services Router Software Configuration Guide』および『Cisco 7600 Optical Services

Router Command Reference』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/rel_6_2/swcg/index.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/rel_6_2/cmdref/index.htm

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第 1章 製品概要ソフトウェア機能

1-9オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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スーパバイザ エンジンおよび MSFC 上で Cisco IOS ソフトウェアを稼働している Catalyst 6500 システムでの QoS 機能の設定手順については、次の URL にアクセスし、『Catalyst 6500 Series SoftwareConfiguration Guide』および『Catalyst 6500 Series Command Reference』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/12_1e/index.htm

Cisco IOS ソフトウェアを稼働している Cisco 7600 Supervisor Engine 2 上での QoS 機能の設定手順については、次の URL にアクセスし、『Cisco 7600 Series Router Software Configuration Guide』および『Cisco 7600 Series Router Command Reference』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/ios121_8/index.htm

DSSDSS により、既知の Autonomous System(AS; 自律システム)番号に対してトラフィック アカウンティングおよびトラフィック シェーピングを実行し、ネットワーク回線のピアリングおよびトランジット アグリーメントに関するエンジニアリングおよびプランニングを向上させることができます。DSS は、OC-3、OC-12、OC-48 POS OSM 上の入力 /出力 POS ポートおよび 4 ポート ギガビット イーサネット WAN(GBIC)OSM 上の GE-WAN ポートでサポートされます。

DSS は、次の 2 つのコンポーネントで構成されます。

• Destination Sensitive Billing(DSB)

DSB により、宛先トラフィック インデックスに基づく課金が可能です。その結果、トラフィックがたどるルートに基づいて、カスタマーのトラフィックを分類できます。カスタマーのトラ

フィックが固有のソフトウェア インターフェイス上に存在する場合、宛先ネットワークに基づいて、太平洋横断、大西洋横断、衛星、国内、およびその他のプロバイダーのトラフィックを

識別し、課金できます。DSB はパケットおよびバイトカウンタを提供するので、宛先ネットワーク別に IP パケット数を調べることができます。DSB は、トラフィック クラスを表す 7 種類の可能なインデックスのいずれか 1 つにトラフィックを分類するのに、ルートマップを使用して実装されます。

• Destination Sensitive Traffic Shaping(DSTS)

DSTS では、宛先トラフィック インデックスの設定に基づいて、着信および発信トラフィックシェーピングを実行します。DSTS がサポートされるのは、入力 DSS に限られます。

設定については、第 10章「OSM 上での DSS の設定」 を参照してください。

MPLSMultiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)は、すべての Catalyst6500 および Cisco 7600 シリーズ モジュールでサポートされます。

プラットフォーム固有の制限事項と制約、およびサポートされている機能については、第 11 章「OSM 上での MPLS の設定」 を参照してください。

MPLS および OSM 上での MPLS の設定方法については、次の URL にアクセスし、MultiprotocolLabel Switching on Cisco Routers フィーチャ モジュールを参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121newft/121t/121t5/mpls4t.htm

MPLS の概要については、次の URL にアクセスし、『Multiprotocol Label Switching』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fswtch_c/swprt3/index.htm

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第 1章 製品概要ソフトウェア機能

1-10オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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EoMPLSEthernet over Multiprotocol Label Switching(EoMPLS)は、すべての Catalyst 6500 および Cisco 7600シリーズ モジュールおよび FlexWAN モジュールでサポートされます。EoMPLS の設定は、PFC3BXL ベースのシステムまたは OSM ベースのシステムで行えます。

EoMPLS を使用すると、VLAN(仮想 LAN)環境でブリッジ、ルータ、またはスイッチを使用しなくても、異なる場所にある 2 つの VLAN ネットワークを接続できます。MPLS バックボーンの両側で Label Edge Router(LER; ラベル エッジ ルータ)を設定することによって、MPLS バックボーンネットワークでレイヤ 2 VLAN トラフィックを受信するようにできます。

EoMPLS の詳細および設定については、第 11章「OSM 上での MPLS の設定」を参照してください。

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2-1オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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2

基本設定

この章では、OSM(オプティカル サービス モジュール)の基本的な設定手順について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• OSM の設定(p.2-2)

• 設定のカスタマイズ(p.2-3)

設定の詳細および各種 OSM でサポートされるプラットフォーム固有機能の設定情報については、それぞれの章を参照してください。

Packet over SONET(POS)OSM の設定については、第 3 章「OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定」 を参照してください。

4 ポート ギガビット イーサネット WAN モジュールの設定については、第 4章「4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定」 を参照してください。

チャネライズド OC-12 および OC-48 モジュールの設定については、第 5 章「チャネライズドOC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定」 を参照してください。

OC-12 ATM モジュールの設定方法については、第 8章「OC-12 ATM OSM の設定」 を参照してください。

OSM 上での Quality of Service(QoS; サービス品質)およびトラフィック シェーピングの設定については、第 9章「OSM 上での QoS の設定」 を参照してください。

Destination Sensitive Service(DSS)の設定については、第 10章「OSM 上での DSS の設定」 を参照してください。

Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)および Ethernet overMPLS(EoMPLS)の設定については、第 11章「OSM 上での MPLS の設定」を参照してください。

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第 2章 基本設定OSM の設定

2-2オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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OSM の設定ここでは、基本的な設定の手順について説明します。(no shutdown コマンドで)インターフェイスをイネーブルにし、IP ルーティングを指定します。

システム コンフィギュレーションの要件やインターフェイスでルーティングを予定しているプロトコルによっては、他のコンフィギュレーション サブコマンドを入力しなければならない場合があります。

ここで紹介する手順では、特に明記されていないかぎり、各手順の最後に Return キーを押します。次のようにプロンプトに disable を入力すると、いつでもイネーブル レベルを終了してユーザ レベルに戻ることができます。

Router# disable

Router>

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# interface pos 7/1 設定する新しいインターフェイスを指定します。

ステップ 3 Router(config-if)# ip address 10.0.0.10 255.255.255.255

(システム上で IP ルーティングがイネーブルの場合)この例のように、インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。

ステップ 4 Router(config-if)# no shutdown シャットダウン ステートをアップに変更し、インターフェイスをイネーブルにします。no shutdown コマンドによってインターフェイスに enable コマンドが渡され、送信済みのコンフィギュレーション コマンドに基づいて OSM が自動的に設定されます。

ステップ 5 Router# copy running-config startup-config 新しい設定を NVRAM(不揮発性 RAM)に書き込みます。

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第 2章 基本設定設定のカスタマイズ

2-3オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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設定のカスタマイズ

ネットワーク環境に合わせて、あらゆるコンフィギュレーション パラメータのデフォルト値を変更できます。OSM の設定をカスタマイズする場合は、次に紹介するインターフェイス サブコマンドを使用します。

(注) ここで紹介するインターフェイス サブコマンドは、OSM を搭載したプラットフォームに関係なく同様に機能しますが、いずれも最初に interface pos コマンドを入力して、設定するインターフェイスを選択する必要があります。

MTU サイズの設定

デフォルトの Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)サイズは 4,470 バイトです。MTU サイズを設定するには、mtu bytes コマンドを入力します。bytes は 64 ~ 9,216 の値です。

Router(config)# interface pos 7/1Router(config-if)# mtu 3000

デフォルトの 4,470 バイトに戻すには、no mtu コマンドを入力します。

フレーム同期の設定

(注) チャネライズド OC-12 および OC-48 モジュールは、Synchronous Digital Hierarchy(SDH; 同期デジタル ハイアラーキ)フレーム同期をサポートしません。

デフォルトのフレーム同期の設定値は SONET STS-3c です。SDH STM-1 として設定する場合は、posframing-sdh コマンドを入力します。

Router(config)# interface pos 7/1Router(config-if)# pos framing-sdh

SONET STS-3c に戻す場合は、no pos framing-sdh コマンドを入力します。

送信クロック ソースの設定

デフォルトのクロック設定では、OSM は回復した RX(受信)クロックを使用して TX(送信)クロックを提供します(ループ タイミング)。OSM が内部で送信クロックを生成するように設定するには、clock source internal コマンドを入力します。

Router(config)# interface pos 7/1Router(config-if)# clock source internal

ループ タイミングを戻す場合は、no clock source internal コマンドまたは clock source line コマンドを入力します。

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第 2章 基本設定設定のカスタマイズ

2-4オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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CRC の設定

デフォルトの Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)は、16 ビットの CRC(CRC-CITT)です。CRC は、計算した数値を使用して送信データの誤りを検出するエラー チェック技法です。OSMは 32 ビットの CRC にも対応します。データ フレームの送信側が Frame Check Sequence(FCS)を計算します。送信側で発信メッセージにその FCS 値を付加します。受信側は FCS を再計算し、送信側から届いた FCS と比較します。差異が生じた場合、受信側は送信エラーが発生したとみなし、フレームの再送信を送信側に要求します。

インターフェイスが 32 ビットの CRC を使用するように設定するには、crc 32コマンドを入力します。

Router(config)# interface pos 7/1Router(config-if)# crc 32

32 ビットの CRC をディセーブルにして、インターフェイスをデフォルトの 16 ビット CRC に戻す場合は、no crc 32 コマンドを入力します。

SONET ペイロード スクランブリングの設定

SONET ペイロード スクランブリングは、デフォルトでディセーブルです。SONET ペイロード スクランブリングでは、WAN インターフェイスの SPE に自己同期スクランブラ(x^43+1)を適用して、十分なビットトランジション密度を保証します。

(注) 接続の両側で同じスクランブリング アルゴリズムを使用する必要があります。

SONET ペイロード スクランブリングをイネーブルにするには、pos scramble-atm コマンドを使用します(このコマンドにキーワードまたは引数はありません)。

SONET ペイロード スクランブリングをイネーブルにするには、次のコマンド シーケンスを使用します。

Router(config)# interface pos 7/1Router(config-if)# pos scramble-atmRouter(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# end

インターフェイス上で SONET ペイロード スクランブリングがイネーブルかどうかを確認するには、show startup-config コマンドを入力します。スクランブリングがイネーブルになっている場合は、設定に次の行が表示されます。

pos scramble-atm

SONET ペイロード スクランブリングをディセーブルにするには、no pos scramble-atm コマンドを入力します。

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3-1オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、およびOC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定

この章では、OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 Packet over SONET(POS)/Synchronous Digital Hierarchy(SDH; 同期デジタル ハイアラーキ)OSM(オプティカル サービス モジュール)について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• サポート対象の機能(p.3-2)

• POS の概要(p.3-8)

• インターフェイスの設定(p.3-9)

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定サポート対象の機能

3-2オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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サポート対象の機能

ここでは、OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 POS/SDH OSM 上でサポートされる標準の Cisco IOS POS/SDH 機能について説明します。

• SONET/SDH 規格の適合性(p.3-2)

• SONET/SDH のエラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタリング(p.3-2)

• SONET/SDH の同期(p.3-3)

• WAN プロトコル(p.3-3)

• DPT プロトコル(p.3-4)

• BCP(p.3-4)

• ルーティングおよびスケーラビリティ プロトコル(p.3-6)

• ネットワーク管理(p.3-6)

• QoS プロトコル(p.3-7)

• セキュリティ プロトコル(p.3-7)

• MPLS(p.3-7)

• マルチポイント ブリッジングの設定(p.3-24)

SONET/SDH 規格の適合性SONET/SDH 規格に適合している機能は、次のとおりです。

• Bellcore GR-253-CORE

• ITU-T G.707、G.783、G.957、G.958

• 1+1 SONET Automatic Protection Switching(APS; 自動保護スイッチング)(G.783 Annex A に準拠)

• 1+1 SDH Multiplex Section Protection(MSP)(G.783 Annex A に準拠)

• APS リフレクタ モード

SONET/SDH のエラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタリングサポートされる SONET/SDH エラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタリングは、次のとおりです。

• Signal Failure Bit Error Rate(SFBER; 信号損失ビット エラー レート)

• Signal Degrade Bit Error Rate(SDBER; 信号劣化ビット エラー レート)

• 信号ラベル ペイロード作成(C2)

• パス トレース バイト(J1)

• セクション:

- Loss of Signal(LOS; 信号損失)

- Loss of Frame(LOF; フレーム損失)

- B1 のエラー カウント

- B1 の TCA(スレッシュホールド超過アラート)

• 回線:

- Line Alarm Indication Signal(LAIS; 回線アラーム検出信号)

- Line Remote Defect Indication(LRDI; 回線リモート障害検出)

- Line Remote Error Indication(LREI; 回線リモート エラー検出)

- B2 のエラー カウント

- B2 の TCA

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定サポート対象の機能

3-3オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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• パス:

- Path Alarm Indication Signal(PAIS; パス アラーム検出信号)

- Path Remote Defect Indication(PRDI; パス リモート障害検出)

- Path Remote Error Indication(PREI; パス リモート エラー検出)

- B3 のエラー カウント

- B3 の TCA

- Loss of Pointer(LOP; ポインタ損失)

- New Pointer Events(NEWPTR)

- Positive Stuffing Event(PSE)

- Negative Stuffing Event(NSE)

SONET/SDH の同期サポートされる SONET/SDH 同期化機能は、次のとおりです。

• ローカル(内部)タイミング(ダーク ファイバまたは WDM 装置を介したルータ間接続用)

• ループ(ライン)タイミング(SONET/SDH 装置への接続用)

• 全動作温度で +/–20 ppm のクロック精度

WAN プロトコルサポートされる WAN プロトコルは、次のとおりです。

• IETF RFC 1661、PPP(ポイントツーポイント プロトコル)

• IETF RFC 1662、High-Level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データリンク制御)フレーム同期での PPP

• IETF RFC 2615、PPP over SONET/SDH(1+x43 の自己同期ペイロード スクランブリングを使用)

• APS および MSP に関する Cisco Protect Group Protocol over UDP/IP(ポート 172)

• Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)

(注) 2 ポートの OC-48c/STM-16 POS/DPT OSM は、MPLS をサポートしていますが、EoMPLS はサポートしていません。

• Ethernet over Multiprotocol Label Switching(EoMPLS)

• フレームリレー

フレームリレーの POS インターフェイスの設定については、次の URL にアクセスし、『CiscoIOS Wide-Area Networking Configuration Guide』 Release 12.1 の「Configuring Frame Relay」および『Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference』 Release 12.1 を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_c/wcdfrely.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_r/wrdfrely.htm

フレームリレーのトラフィック シェーピングの設定については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Configuring Distributed Traffic

Shaping」を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fqos_c/fqcprt4/qcfdts.htm

プラットフォーム別のコンフィギュレーション、コマンド、および制限事項については、「フ

レームリレーおよびフレームリレー トラフィック シェーピングの設定」(p.3-17) を参照してください。

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定サポート対象の機能

3-4オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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(注) 2 ポートの OC-48c/STM-16 POS/DPT OSM は、フレームリレーをサポートしていません。

DPT プロトコル2 ポートの OC-48c/STM-16 POS/DPT OSM(OSM-2OC48/1DPT)は、次の Dynamic Packet Transport(DPT; ダイナミック パケット トランスポート)プロトコルをサポートしています。

• DPT Spatial Reuse Protocol(SRP)MAC

• DPT SRP fairness algorithm(SRP-fa)

• DPT SRP Intelligent Protection Switching(IPS)

• SRR(Single Ring Recovery)

BCPBridging Control Protocol(BCP; ブリッジング制御プロトコル)は、SONET ネットワーク上でイーサネット フレームの転送を可能にし、メトロポリタン エリアを通るエンタープライズ LAN バックボーン トラフィックの高速化を実現します。OSM に BCP を実装することには、IEEE 802.1D、IEEE802.1Q VLAN(仮想 LAN)、および高速スイッチド LAN のサポートが含まれます。

次に、RFC 3518 規定の BCP をサポートする OSM を示します。

• OC-3 POS:

- OSM-4OC3-POS-SI

- OSM-4OC3-POS-SI+

- OSM-8OC3-POS-SI、-SL

- OSM-8OC3-POS-SI+、-SL+

- OSM-16OC3-POS-SI、-SL

- OSM-16OC3-POS-SI+

• OC-12 POS:

- OSM-2OC12-POS-MM、-SI、-SL

- OSM-2OC12-POS-MM+、-SI+

- OSM-4OC12-POS-MM、-SI、-SL

- OSM-4OC12-POS-SI+

• OC-48 POS:

- OSM-1OC48-POS-SS、-SI、-SL

- OSM-1OC48-POS-SS+、-SI+、-SL+

- OSM-2OC48-POS/DPT-SS、-SI、-SL

(注) インターオペラビリティのために、次のことに留意してください。BCP を搭載した OSM POS インターフェイスではレイヤ 2 とレイヤ 3 のトラフィックを同時に転送可能ですが、他のシスコ製品のプラットフォーム上の POS インターフェイスでは、BCP 有効時の転送はレイヤ 2 に限定されます。

図 3-1 に、BCP を使用して SONET ネットワーク経由で VLAN トラフィックを透過的に転送するトポロジーを示します。

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定サポート対象の機能

3-5オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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図 3-1 SONET ネットワークの BCP トポロジー

図 3-2に、VLAN ID を使用して複数のカスタマーに Virtual Private Network(VPN; 仮想私設網)を作成し、BCP によって SONET ネットワーク経由で VPN トラフィックを転送するトポロジーを示します。

図 3-2 VPN ネットワークの BCP トポロジー

BCP の設定については、「BCP の設定」(p.3-21)を参照してください。

ADM ADM

BCP CPE

Telco ISP DS3 POS

SONET

Cisco 7600

7952

3

POS

B A

A B

VLAN 100 200

VLAN 100 200VLAN 150 250

VLAN 150 250

OC-12 POS

7952

2

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定サポート対象の機能

3-6オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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BCP による QoS サポート

Quality of Service(QoS; サービス品質)は、パケットのプライオリティを決めるラベルの 3 つの EXPビットを使用した BCP リンクでサポートされます。Label Edge Router(LER; ラベル エッジ ルータ)間で QoS をサポートするには、VC ラベルおよびトンネル ラベルの両方に EXP ビットを設定します。トンネル ラベルは最後から 2 番めのルータで削除されるため、EXP ビットは VC ラベル内に設定する必要があります。

ルーティングおよびスケーラビリティ プロトコルサポートされるルーティングおよびスケーラビリティ プロトコルは、次のとおりです。

• Distributed Cisco Express Forwarding(dCEF)

• WCCP v2

• Policy Feature Card 2(PRC2; ポリシー フィーチャ カード 2)の場合のみ、GRE カプセル化トンネリング(ソフトウェアでサポート)

(注) Generic Routing Encapsulation(GRE; 総称ルーティング カプセル化)トンネル IP の送信元および送信先 VPN Routing/Forwarding instance(VRF; VPN ルーティング /転送インスタンス)メンバーシップは、tunnel vrfコマンドではサポートされていません。

ネットワーク管理

サポートされるネットワーク管理機能は、次のとおりです。

• ローカル(診断)ループバック

• ネットワーク ループバック

• NetFlow データ エクスポート

• IP over Data Communications Channel(DCC; データ通信チャネル)

(注) 2 ポートの OC-48c/STM-16 POS/SDH OSM は、DCC をサポートしていません。

• 一定のタイミング(現在、15 分おき、15 の倍数分おき、1 日おき)で収集する RFC 1595 パフォーマンス統計情報

- リジェネレータ セクション

- 多重化セクション

- パス エラー秒数

- 重大エラー秒数

- 重大エラー フレーム同期秒数

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定サポート対象の機能

3-7オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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QoS プロトコルサポートされる QoS 機能は、次のとおりです。

• モジュールあたり 2,048 の QoS キュー(32 のサービスクラス、64 の DSCP キュー /クラス)

• クラスベース トラフィック シェーピング

• Differentiated Services Control Point(DSCP)分類

• IP precedence 分類

• Class-Based Weighted Fair Queuing(CBWFQ; クラスベース均等化キューイング)

• Low Ratency Queuing(LLQ; 低遅延キューイング)

• フレームリレー、HDLC、および PPP のカプセル化の階層型トラフィック シェーピング

(注) OC-48 POS/DPT モジュールは LLQ、CBWFQ、または DSCP 分類をサポートしません。クラスベース トラフィック シェーピングは入力トラフィックのみサポートされます。

セキュリティ プロトコルここでは、サポートされるセキュリティ機能を示します。

• 標準および拡張 Access Control List(ACL; アクセス制御リスト)

• 名前付き、ダイナミック、リフレクシブ、および時間ベースの ACL

• IPv4 NAT(ソフトウェア サポート)

MPLSMPLS は、すべての Catalyst 6500 および Cisco 7600 シリーズ モジュールでサポートされます。

プラットフォーム固有の制限事項と制約、およびサポートされている機能については、第 11 章「OSM 上での MPLS の設定」 を参照してください。

MPLS および OSM 上での MPLS の設定方法については、次の URL にアクセスし、MultiprotocolLabel Switching on Cisco Routers フィーチャ モジュールを参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121newft/121t/121t5/mpls4t.htm

MPLS の概要については、次の URL にアクセスし、『Multiprotocol Label Switching』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fswtch_c/swprt3/index.htm

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定POS の概要

3-8オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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POS の概要POS は、2 地点間で IP トラフィックを高速伝送する方式の 1 つです。このテクノロジーは、PPP とSONET および SDH インターフェイスを結合します。

SONET は、51.840 Mbps ~ 2.5 Gbps(同期トランスポート信号、STS-1 ~ STS-48)以上の階層型速度での光デジタル伝送に関して、American National Standards Institute(ANSI; 米国規格協会)規格(T1.1051988)が定義したオクテット同期多重化方式です。SDH は、155.520 Mbps(STM-1)~ 2.5

Gbps(STM-16)以上の階層型速度で行われる光デジタル伝送に関する同等の国際規格です。SONETの電気仕様は、シングルモード光ファイバ、マルチモード光ファイバ、および CATV 75 ohm 同軸ケーブルに関して定義されています。OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16POS/SDH OSM を使用すると、シングルモードおよびマルチモード光ファイバを介して、OpticalCarrier 3、12、および 48(OC-3、OC-12、および OC-48)の速度で伝送できます。

SONET/SDH の伝送速度は、51.840 Mbps の整数倍です。現在、次の伝送倍数が指定されており、広く使用されています。

• OC-3c/STM-1c ― 155.520 Mbps

• OC-12c/STM-4c ― 622.080 Mbps

• OC-48c/STM-16c ― 2488.320 Mbps

POS 仕様(RFC 1619)では、SONET/SDH リンクでの PPP カプセル化の使用について規定されています。SONET/SDH は定義上、ポイントツーポイント回線であり、PPP はこのようなリンク上での使用に適しています。PPP は、SONET/SDH トランスポートをオクテット型の全二重同期リンクとして扱います。PPP は物理レイヤにオクテット インターフェイスを提供します。オクテット ストリームは SONET/SDH Synchronous Payload Envelope(SPE; 同期ペイロード エンベロープ)にマッピングされ、オクテット境界が SPE のオクテット境界と位置合わせされます。PPP フレームは、SPEペイロード内の行で特定されます。フレームは可変長なので、SPE 境界を越えることができます。

POS の基本速度は、OC-3/STM-1、すなわち 155.520 Mbps です。使用できるデータ帯域幅は 149.760Mbps で、これは OC-3c/STM-1 SPE からセクション、回線、およびパスのオーバーヘッドを取り除いたものです。

SONET の距離制限光ファイバ伝送仕様では、2 種類の光ファイバ(シングルモードおよびマルチモード)が定義されています。シングルモードのカテゴリ内で、さらに 3 種類の伝送タイプ(短距離、中距離、および長距離)が定義されています。マルチモードカテゴリでは、短距離の 1 種類だけです。

ケーブルの距離制限およびパワー バジェットについては、次の URL を参照してください。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/hardware/osmodule/02prep.htm

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-9オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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インターフェイスの設定

ここでは、OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 OSM を設定する方法について説明します。

• POS/SDH OSM の初期設定(p.3-9)

• インターフェイスの設定(p.3-9)

• POS/SDH OSM 設定のカスタマイズ(p.3-11)

• show コマンドによるシステム ステータスの確認(p.3-12)

• APS の設定(p.3-13)

• フレームリレーおよびフレームリレー トラフィック シェーピングの設定(p.3-17)

• DPT プロトコルの設定(p.3-19)

• BCP の設定(p.3-21)

• OC-3c/STM-1 POS モジュールの設定例(p.3-23)

POS/SDH OSM の初期設定新しい POS/SDH OSM を取り付ける場合、または既存インターフェイスの設定を変更する場合、イネーブル EXEC モードで configure コマンドを使用し、コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。表 3-1 に、イネーブルに設定されているモジュールのデフォルト値を示します。詳細については、「POS/SDH OSM 設定のカスタマイズ」(p.3-11)を参照してください。

インターフェイスの設定

新しい POS/SDH OSM が正しく搭載されていることを確認してから、イネーブル EXEC モードでconfigure コマンドを使用し、新しいインターフェイスを設定します。インターフェイスの IP アドレスなど、必要な情報を揃えておいてください。

次に、基本的な設定の手順を示します。この手順ではインターフェイスをイネーブルにして、IPルーティングを指定します。

表 3-1 POS/SDH モジュールのデフォルト設定値

パラメータ コンフィギュレーション コマンド デフォルト値

キープアライブ [no] keepalive keepalive

カプセル化 encapsulation [hdlc | ppp | frame-relay] hdlc

Cisco Discovery Protocol(CDP) [no] cdp enable cdp イネーブル

Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)

[no] mtu bytes 4,470 バイト

フレーム同期 pos framing [sdh | sonet] SONET OC-3c、OC-12c、OC-48c

帯域幅 [no] bandwidth kilobits 155000; 622000; 2500000

SONET オーバーヘッド pos flag [c2 value | j0 value | s1s0 value | s1ignore]

c2 を 0xcf、j0 を 0xcc、s1s0 を 0 に設定、s1 は受信した s1 バイトの設定を無視するように設定

内部ループ [no] loop [internal | line] ループバックなし

POS SPE スクランブリング [no] pos scramble-atm POS SPE スクランブルなし

Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)

crc [16 | 32] 32

クロックソース clock source [internal | line] line

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-10オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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Catalyst 6500 シリーズ スイッチおよび Cisco 7600 シリーズ ルータは、slot/port の形式で表されたモジュールのスロット番号およびポート番号に基づいて、インターフェイスのアドレスを識別しま

す。たとえば、1 ポートの OC-48c/STM-16 POS/SDH OSM がスロット 4 に搭載されている場合、インターフェイスのスロット /ポートアドレスは 4/1 です。カードが 1 ポートだけの場合でも、slot/portの形式で指定する必要があります。

configure コマンドを使用するには、enable コマンドを使用して、EXEC コマンド インタープリタのイネーブル レベルを開始する必要があります。パスワードが設定されている場合には、パスワードの入力が要求されます。

POS/SDH OSM を設定する手順は、次のとおりです(特に明記されていないかぎり、各設定手順の最後に、Return キーを押してください)。

コマンド 説明

ステップ 1 Router# show version show version コマンドを入力し、システムがモジュールを認識していることを確認します。

ステップ 2 Router# show interface show interface コマンドを入力し、各ポートのステータスを調べます。

ステップ 3 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 4 Router(config)# ip routing ip routing コマンドを入力し、IP ルーティングをイネーブルにします。

ステップ 5 Router(config)# interface pos slot/port interface コマンドに続けて type および slot/port を入力し、新しく設定するインターフェイスを指定します。

ステップ 6 Router(config-if)# ip address ip-address mask [secondary]

インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。

ステップ 7 Router(config-if)# encapsulation encapsulation-type

このインターフェイスの HDLC カプセル化が有効であることを確認します。encapsulation-type は、キーワードhdlc、ppp、 または frame-relay のいずれかです。

ステップ 8 Router(config-if)# clock source {line | internal}

クロックソースのデフォルト値が正しいことを確認し

ます。デフォルト値は line です。ネットワークをクロックソースにする場合は、この値を使用します。

2 台の Cisco 7600 シリーズ ルータまたは Catalyst 6500 シリーズ スイッチをバックツーバックで接続する場合、あるいはクロックの利用できないダーク ファイバを介して接続する場合は、通常、clock source internal コマンドを使用します。いずれの場合も、各装置のクロック

ソースを internal に設定してください。

ステップ 9 Router(config-if)# no shutdown インターフェイス ステートをアップに変更し、インターフェイスをイネーブルにします。

ステップ 10 Router(config-if)# keepalive 状況に応じて、キープアライブ メッセージをオンまたはオフに設定します。キープアライブ メッセージは、HDLC などのカプセル化プロトコルの場合に便利です。キープアライブはデフォルトでオンです。

ステップ 11 Router# copy running-config startup-config 新しい設定をメモリに書き込みます。

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-11オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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POS/SDH OSM 設定のカスタマイズここでは、新しいプラットフォーム固有のコマンドについて説明します。OSM の設定で使用される他のコマンドについては、Cisco IOS Release 12.1 のコマンド リファレンスを参照してください。

ネットワーク環境に合わせて、あらゆる POS/SDH OSM コンフィギュレーション パラメータのデフォルト値を変更できます。POS/SDH OSM の設定をカスタマイズする場合は、次の作業が必要です。

• POS/SDH OSM インターフェイスの選択(p.3-11)

• フレーム同期の設定(p.3-11)

• SONET オーバーヘッドの指定(p.3-11)

• POS SPE スクランブリングの設定(p.3-11)

POS/SDH OSM インターフェイスの選択

コンフィギュレーション コマンドでは、Packet over SONET を表す pos で、OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、または OC-48c/STM-16 インターフェイスを指定します。特定の POS インターフェイスを選択するには、コンフィギュレーション モードで interface pos slot/port コマンドを使用します。

Router(config)# interface pos slot/port

フレーム同期の設定

pos framing コマンドを使用すると、フレーム同期を SONET OC または SDH STM に設定できます。デフォルト値は SONET です。

Router(config-if)# pos framing [sdh|sonet]

SONET オーバーヘッドの指定

pos flag コマンドを使用すると、フレーム ヘッダーの特定の要素に値を指定できます。

Router(config-if)# pos flag [c2 value] [j0 value] [s1s0 value]

この場合

• c2 はパス信号識別子です。value は次のいずれか 1 つです。

- 0xCF = PPP または HDLC(デフォルト)

- 0x13 = ATM

• j0 はセクション トレース バイトです。value は、日本の一部の SDH 装置とのインターオペラビリティが必要な場合は 0x1 です。デフォルト値は 0xCCです。

• s1s0 は、ペイロード ポインタ バイトの一部です。value は、次のいずれか 1 つです。

- 0 = OC-3c(デフォルト)

- 2 = AU-4

POS SPE スクランブリングの設定

POS スクランブリング コマンドを使用すると、POS SPE ペイロードのスクランブルが可能です。デフォルトでは、POS SPE のスクランブルを行いません。

Router(config-if)#[no] pos scramble-atm

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-12オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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show コマンドによるシステム ステータスの確認各 OSM は、設定、トラフィック、およびエラーに関する情報を保持しています。show コマンドを使用してこの情報にアクセスできます。

次に、show コマンドを使用してモジュールとシステムのステータスを確認する例を示します。

• show interfaces コマンドおよび show interfaces pos slot/port コマンドを使用して、システム インターフェイス情報を表示します。次に、スロット 5 に搭載されたモジュールのポート 1 にshow interface pos slot/port コマンドを使用した例を示します。Router# show interfaces pos 5/1POS5/1 is administratively down, line protocol is down Hardware is Packet over SONET MTU 4470 bytes, BW 155000 Kbit, DLY 100 usec, rely 255/255, load 1/255 Encapsulation HDLC, crc 32, loopback not set, keepalive set (10 sec) Scramble disabled Last input never, output never, output hang never Last clearing of "show interface" counters never queuing strategy: fifo Output queue 0/40, 0 drops; input queue 0/75, 0 drops 5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles 0 parity 0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort 0 packets output, 0 bytes, 0 underruns 0 output errors, 0 applique, 0 interface resets 0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out 0 carrier transitions...(テキスト出力は省略)

• show version コマンドを使用し、システム ハードウェアの構成(搭載されている各モジュールタイプの数)、Cisco IOS ソフトウェアのバージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前と保管場所、およびブート イメージを表示します。次に、Catalyst 6509 スイッチに show versionコマンドを使用した例を示します。

Router# show versionWS-C6509 Software, Version NmpSW: 6.1(2) Copyright (c) 1995-2001 by Cisco Systems NMP S/W compiled on Jan 25 2001, 12:28:23System Bootstrap Version: 6.1(2)Hardware Version: 2.0 Model: WS-C6509 Serial #: SCA042101NGMod Port Model Serial # Versions --- ---- ------------------- ----------- ----------------------------------- --- 1 2 WS-X6K-SUP2-2GE SAD044102J9 Hw : 1.1

Fw : 6.1(2) Fw1: 6.1(3) Sw : 6.1(2) Sw1: 6.1(2)

WS-F6K-PFC2 SAD04470KPP Hw : 1.0 3 8 WS-X6408-GBIC SAD03090264 Hw : 1.4

Fw : 4.2(0.24)VAI78 Sw : 6.1(2)

4 8 WS-X6408A-GBIC SAD043500LE Hw : 1.3 Fw : 5.4(2) Sw : 6.1(2)

5 4 OSM-4OC12-POS-MM SAD050202EJ Hw : 0.101 Fw : 12.1(6.5)E1 Sw : 12.1(6.5)E1

6 24 WS-X6224-100FX-MT SAD03040765 Hw : 1.2 Fw : 4.2(0.24)VAI78 Sw : 6.1(2)

9 48 WS-X6248 SAD03200773 Hw : 1.1 Fw : 4.2(0.24)VAI78

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-13オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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Sw : 6.1(2) 15 1 WS-F6K SAD044803FK Hw : 1.1

Fw : 12.1(3a)E4 Sw : 12.1(3a)E4

DRAM FLASH NVRAM Module Total Used Free Total Used Free Total Used Free ------ ------- ------- ------- ------- ------- ------- ----- ----- ----- 1 130944K 57316K 73628K 16384K 6647K 9737K 512K 302K 210KUptime is 2 days, 19 hours, 50 minutes Console> (enable))

• show protocols コマンドを使用して、設定されているあらゆるレベル 3 プロトコルについて、グローバル(システム全体)およびインターフェイス固有のステータスを表示します。

• show running-config コマンドを使用して、RAM の現在の実行コンフィギュレーションを表示します。

Router# show running-config Building configuration...Current configuration:!version 11.2no service udp-small-serversno service tcp-small-servers!hostname Maxwell!enable secret 5 $1$ZBC0$tJO8EeP3VI769LAw.3edJ1enable password xxxx!ip host ray 172.27.136.253ip host crusty 171.69.209.28ip domain-name cisco.comip name-server 171.69.209.10clock timezone EST -5clock summer-time EDT recurring!interface POS0/0 no ip address shutdown crc 32! interface POS0/1 no ip address shutdown crc 32!(テキスト出力は省略)

APS の設定APS により、POS 回線の切り替えが可能です。これは、通常 SONET 装置を電気通信装置に接続する場合に必要になります。APS を設定すると、介在する SONET 装置から SONET ネットワークに保護 POS インターフェイスが提供され、回線上で保護 POS インターフェイスが実行 POS インターフェイスになります。

保護インターフェイスは、実行インターフェイスのあるルータの IP アドレスを指定して設定します。APS Protect Group Protocol が、実行インターフェイスを制御するプロセスと保護インターフェイスを制御するプロセス間の通信を引き受けます。APS Protect Group Protocol を使用すると、ルータ障害、チャネル信号の劣化または損失、または手動介入が発生した場合に、POS インターフェイスを切り替えることができます。

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-14オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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APS のサポートには、SONET 接続が 2 つ必要です。電気通信環境では、SONET 回線を APS として設定する必要があります。オペレーション、モード、および復帰オプションを設定することも必要

です。SONET 接続が別々の 2 台のルータでホーミングされる場合(標準設定)、APS 通信用として、2 台のルータ間に Out-Of-Band(OOB; 帯域外)通信チャネルを設定する必要があります。

APS を設定する場合は、先に実行インターフェイスを設定し、さらに APS OOB 通信パスとして使用するインターフェイスの IP アドレスを指定することを推奨します。

(注) 保護インターフェイスがアクティブ回線になり、現用回線が検出時にディセーブルにされることが

ないように、実行インターフェイスを設定してから保護インターフェイスを設定します。

APS の詳細および他の APS 機能の設定情報については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOSInterface Configuration Guide』 Release 12.1 を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/inter_c/index.htm

実行インターフェイスの設定

実行インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。

(注) ルータに複数の保護インターフェイスが設定されている場合、各インターフェイスに aps group コマンドを設定してから、対応する aps protect コマンドを設定する必要があります。

保護インターフェイスの設定

保護インターフェイスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行します。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# interface pos slot/port 実行インターフェイスとして設定する POS インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2 Router(config-controller)# aps working circuit-number

このインターフェイスを実行インターフェイスとして

設定します。

ステップ 3 Router(config)# end コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4 Router# show controllers posRouter# show interface posRouter# show apsRouter# show aps controller

インターフェイスが正しく設定されているかどうかを

確認するために、POS コントローラおよびインターフェイスの情報を表示します。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# interface pos slot/port 保護インターフェイスとして設定する POS インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2 Router(config-if)# aps protect circuit-number ip-address

このインターフェイスを保護インターフェイスとして

設定します。実行インターフェイスのあるルータの IPアドレスを指定します。

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-15オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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基本的な APS の設定

ルータ A とルータ B 上で APS を設定する例を示します(図 3-3 を参照)。この例では、ルータ A に実行インターフェイスを設定し、ルータ B に保護インターフェイスを設定します。ルータ A の実行インターフェイスが使用できなくなると、ルータ B 上の保護インターフェイスに接続が自動的に切り替えられます。実行インターフェイスと保護インターフェイスは、コントローラ レベルで設定します。

図 3-3 基本的な APS の構成

ステップ 1 実行インターフェイスのあるルータ A の設定は、次のとおりです。

Router# configure terminalRouter(config)# interface loopback 1Router(config-if)# ip address 7.7.7.7 255.255.255.0Router(config)# exitRouter(config)# interface pos 2/0Router(config-if)# aps working 1router(config-if)# pos ais-shutRouter(config-if)# endRouter#

ステップ 2 保護インターフェイスのあるルータ B の設定は、次のとおりです。

Router# configure terminalRouter(config)# interface loopback 2 Router(config-if)# ip address 7.7.7.6 255.255.255.0Router(config)# exitRouter(config-if)# interface pos 3/0Router(config-if)# aps protect 1 7.7.7.7router(config-if)# pos ais-shutRouter(config-if)# endRouter#

ステップ 3 Router(config-if)# end コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4 Router# show controllers posRouter# show interface posRouter# how aps

インターフェイスが正しく設定されているかどうかを

確認するために、POS コントローラおよびインターフェイスの情報を表示します。

コマンド 説明

A

E 0/0

POS 2/0

SONET

Add Drop MultiplexerADM;

E 0/0

B

POS 3/063

188

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-16オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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複数 APS インターフェイスの構成

複数の保護 /実行インターフェイスを設定する場合は、aps group コマンドを使用します。図 3-4 に、複数の実行 /保護インターフェイスをグループ分けして設定する例を示します。この例では、実行インターフェイスと保護インターフェイスを指定してルータ A を設定し、ルータ B も実行インターフェイスと保護インターフェイスを指定して設定します。ルータ A の実行インターフェイス 2/0 が使用できなくなると、ルータ B の保護インターフェイス 3/0 に接続が切り替えられます。これはどちらも APS グループ 10 に属しているためです。ルータ B の実行インターフェイス 2/0 が使用できなくなった場合も同様です。接続は同じ APS グループ 20 に属しているため、ルータ A の保護インターフェイス 3/0 に切り替えられます。

図 3-4 複数の実行 /保護インターフェイスの構成

(注) 保護インターフェイスがアクティブ回線になり、現用回線が検出時にディセーブルにされることが

ないように、実行インターフェイスを設定してから保護インターフェイスを設定してください。

ステップ 1 ルータ A では次のように設定し、グループ 10 用の実行インターフェイスとグループ 20 用の保護インターフェイスを指定します。

router# configure terminalrouter(config)# interface ethernet 0/0router(config-if)# ip address 7.7.7.6 255.255.255.0router(config-if)# exitrouter(config)# interface POS 2/0router(config-if)# aps group 10router(config-if)# aps working 1router(config-if)# exitrouter(config)# interface POS 3/0router(config-if)# aps group 20router(config-if)# aps protect 1 7.7.7.7router(config-if)# endrouter#

A

E 0/0

POS 2/0 10

POS 2/0 20

SONET

ADM

E 0/0

B

6318

9

POS 3/0 20

POS 3/0 10

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-17オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ステップ 2 ルータ B では次のように設定し、グループ 10 用の保護インターフェイスとグループ 20 用の実行インターフェイスを指定します。

router# configure terminalrouter(config)# interface ethernet 0/0router(config-if)# ip address 7.7.7.7 255.255.255.0router(config-if)# exitrouter(config)# interface POS 2/0router(config-if)# aps group 20router(config-if)# aps working 1router(config-if)# exitrouter(config)# interface POS 3/0router(config-if)# aps group 10router(config-if)# aps protect 1 7.7.7.6router(config-if)# endrouter#

フレームリレーおよびフレームリレー トラフィック シェーピングの設定ここでは、フレームリレーの設定、プラットフォーム固有のコマンドおよび制限事項について説明

します。

• フレームリレーの制限および制約(p.3-17)

• フレームリレー トラフィック シェーピングの設定例(p.3-18)

フレームリレーのインターフェイスの設定については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOSWide-Area Networking Configuration Guide』 Release 12.1 の「Configuring Frame Relay」および『CiscoIOS Wide-Area Networking Command Reference』 Release 12.1 を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_c/wcdfrely.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_r/wrdfrely.htm

フレームリレーのトラフィック シェーピングの設定については、次の URL にアクセスし、『CiscoIOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Configuring Distributed Traffic Shaping」を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fqos_c/fqcprt4/qcfdts.htm

フレームリレーの制限および制約

次の制限および制約がフレームリレーに適用されます。

• フレームリレーは SVC 上ではサポートされません。

• フレームリレー用に設定したメイン インターフェイスに IP アドレスを割り当てることはできません。

• フレームリレーがサポートされるのはポイントツーポイント接続だけです。

• フレームリレー スイッチング機能はサポートされません。フレームリレー スイッチングを設定できるのは、frame-relay intf-type dce オプションの設定時に限定されます。

• フレームリレーのフラグメンテーションおよび圧縮はサポートされません。

• First-in first-out(FIFO; 先入れ先出し)キューイングだけがサポートされます。

• Data Link Connection Identifier(DLCI)を設定できるのはサブインターフェイスだけです。メイン インターフェイスには設定できません。

• クラスベースのトラフィック シェーピングだけがサポートされます。次のコマンドはサポートされていません。

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-18オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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- Router(config-pmap-c)# shape [average | peak] mean-rate [[burst-size] [excess-burst-size]]

- Router(config-pmap-c)# priority {kbps | percent percent} [bytes]

- Router(config-pmap-c)# fair-queue number-of-queues

- Router(config-map-class)# frame-relay adaptive-shaping [becn | foresight]

- Router(config-map-class)# frame-relay cir {in | out} bps

- Router(config-map-class)# frame-relay {bc | be} {in | out} bits

- Router(config-map-class)# frame-relay traffic-rate average [peak]

- Router(config-map-class)# frame-relay priority-group list-number

- Router(config-map-class)# frame-relay fragment fragment_size

- Router(config-if)# frame-relay payload-compress packet-by-packet

- Router(config-if)# frame-relay de-group group-number dlci

- Router# show traffic-shape queue

フレームリレー トラフィック シェーピングの設定例

フレームリレー トラフィック シェーピングを設定する手順は、次のとおりです。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config-pmap)# class-map [match-all | match-any]

定義したクラスに対してパケットを照合するためのク

ラス マップを作成し、一致条件を指定します。クラスの一致条件は、IP DSCP または IP precedence を基準にすることができます。

ステップ 2 Router(config-pmap)# match 一致条件を指定します。

ステップ 3 Router(config)# policy-map policy_map 1 つまたは複数のインターフェイスに適用できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。

ステップ 4 Router(config-pmap)# class class-name サービス ポリシーに含めるクラスを定義します。

ステップ 5 Router(config-pmap-c)# shape average mean-rate [burst-size]

指定されたビット レートに合わせてトラフィックをシェーピングします。

ステップ 6 Router(config)# map-class frame-relay map-class-name

マップ クラスを指定し、QoS の値を定義します。

ステップ 7 Router(config-map-class)# no frame-relay adaptive-shaping

バックワードの通知をディセーブルにします。

ステップ 8 Router(config-map-class)# service-policy input policy-map

指定したポリシー マップを、入力インターフェイスに適用します。

ステップ 9 Router(config-map-class)# service-policy output policy-map

指定したポリシー マップを、出力インターフェイスに適用します。

ステップ 10 Router(config)# interface interface ポリシー マップの適用先インターフェイスを指定します。

ステップ 11 Router(config-subif)# ip address ip_address mask

サブインターフェイスに IP アドレスを割り当てます。

ステップ 12 Router(config-subif)# no cdp enable CDP をディセーブルにします。

ステップ 13 Router(config-subif)# frame-relay interface-dlci dlci

指定したフレームリレー サブインターフェイスに、DLCI を割り当てます。

ステップ 14 Router(config-fr-dlci)# class class-name map-class frame-relay コマンドで定義したマップ クラス名を指定します。

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-19オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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サブインターフェイスの CDP は、明示的にディセーブルに設定することを推奨します。サブインターフェイスで CDP を使用する場合は、入力キューの深度を調整しなければならないことがあります。着信 CDP パケット数に対応させるには、メイン インターフェイスの入力キュー深度を、CDPをイネーブルにしたサブインターフェイス数よりも、わずかに大きく設定します。デフォルトの

キュー深度は 75 です。この値は、hold-queue インターフェイス コマンドで変更できます。

Router(config-if)# hold-queue 300 in

次に、入力と出力の両方のトラフィック フローで、DLCI 18 のトラフィックを 8 Mbps にシェーピングする設定の例を示します。

Router(config)# class-map match-all fr-classmapRouter(config-cmap)# match any Router(config-cmap)# exitRouter(config)# policy-map fr-mapRouter(config-pmap)# class fr-classmapRouter(config-pmap-c)# shape average 8000000 32000 32000Router(config-pmap-c)# exitRouter(config)# map-class frame-relay fr-shapingRouter(config-map-class)# no frame-relay adaptive-shapingRouter(config-map-class)# service-policy input fr-pmapRouter(config-map-class)# service-policy output fr-pmapRouter(config-map-class)# exitRouter(config)# interface POS7/15.1 point-to-pointRouter(config-subif)# ip address 72.0.0.1 255.255.0.0Router(config-subif)# no cdp enableRouter(config-subif)# frame-relay interface-dlci 18 Router(config-fr-dlci)# class fr-shapingRouter(config-fr-dlci)# exit

DPT プロトコルの設定DPT は、信頼性の高いオプティカル パケット リングのインフラストラクチャ上で、インターネットと IP サービスを拡大し配信するパケット リング テクノロジーです。

DPT の全般情報については、次の URL にアクセスし、『Dynamic Packet Transport Feature Guide』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120limit/120s/srpapsgs.htm

2 ポートの OC-48c/STM-16c OSM は、2 ポートの POS/SDH アップリンク モジュール、またはシングルポート DPT モジュールとして使用できます。2 ポートの OC-48c/STM-16c OSM を DPT モジュールとして使用する場合は、OC-48 インターフェイスの 1 つがサイド A インターフェイス、もう 1 つがサイド B インターフェイスとして機能します。

図 3-5 は、Cisco 12000 シリーズ ルータにインストールされた 2 つの 1 ポート OC-48c/STM-16c SRPモジュールと、Cisco 7600 シリーズ ルータにインストールされた 1 つの 2 ポート OC-48c/STM-16cOSM で生成される DPT リングを示しています。

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3-20オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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図 3-5 SRP/DPT リング例

2 ポートの OC-48c/STM-16 OSM に DPT を設定するには、設定モードから次の作業を実行します。

この例は、SRP/DPT モードに、2 ポートの OC-48c/STM-16c OSM を設定する方法を示しています。

Router(config)# hw-module slot 4 srp

(注) スロット 4 のモジュールが、SRP/DPT モードに設定されて、自動的にリロードされるまで待ってください。そのあとで、設定を続けてください。

7609

7609

1

4

2

3

A BTX

BRX

RX

ATX

ARX

ATX

6881

4

GSR RXB

TXB

GSR

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# hw-module slot 4 srp モジュールを SRP/DPT モードに変更します。

ステップ 2 Router(config)# interface srp 4/1 設定対象の SRP インターフェイスを選択します。

ステップ 3 Router(config-if)# ip address 10.1.2.1 255.255.255.0

IP アドレスを設定します。

ステップ 4 Router(config-if)# no cdp enable CDP をディセーブルにします。

ステップ 5 Router(config-if)# no shutdown インターフェイスをアップにします。

ステップ 6 Router(config-if)# exit インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 7 Router(config)# exit コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 8 Router# show interfaces srp 4 /1 インターフェイスの設定を表示します。

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-21オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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Router(config)# interface srp 4/1Router(config-if)# ip address 10.1.2.1 255.255.255.0Router(config-if)# no cdp enableRouter(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# exitRouter(config)# exitRouter# show interfaces srp 4/1SRP4/1 is up, line protocol is up Hardware is SRP, address is 00d0.01d7.4c0a (bia 00d0.01d7.4c0a) Internet address is 10.1.2.1/24 MTU 4470 bytes, BW 2488000 Kbit, DLY 100 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 41/255 Encapsulation SRP2, Side A: loopback not set Side B: loopback not set 3 nodes on the ring MAC passthrough not set Side A: not wrapped IPS local: IDLE IPS remote: IDLE Side B: not wrapped IPS local: IDLE IPS remote: IDLE Scramble enabled Last input 00:00:00, output 00:00:00, output hang never Last clearing of "show interface" counters never Input queue: 0/75/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0 queuing strategy: fifo Output queue :0/40 (size/max) Side A: 5 minutes output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 5 minutes input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec Side B: 5 minutes output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 5 minutes input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec L2 Switched: ucast: 0 pkt, 0 bytes - mcast: 0 pkt, 0 bytes L3 in Switched: ucast: 0 pkt, 0 bytes - mcast: 0 pkt, 0 bytes mcast L3 out Switched: ucast: 0 pkt, 0 bytes 360563 packets input, 286645033 bytes, 0 no buffer Received 0 broadcasts, 43 runts, 0 giants, 0 throttles 50 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 7 abort 847443 packets output, 34168034 bytes, 0 underruns 0 output errors, 0 collisions, 3 interface resets 0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out Side A received errors: 33 input errors, 0 CRC, 0 ignored, 29 framer runts, 0 framer giants, 4 framer aborts, 0 mac runts, 0 mac giants, 0 mac aborts Side B received errors: 17 input errors, 0 CRC, 0 ignored, 14 framer runts, 0 framer giants, 3 framer aborts, 0 mac runts, 0 mac giants, 0 mac abortsRouter#

BCP の設定SONET 上で、イーサネット フレームの転送に BCP が使用された場合、レイヤ 3 のルーティング情報を交換する必要がなくなります。POS リンクが、従来から信頼性のある高速 SONET ネットワーク上の VLAN トラフィックを伝送するイーサネット トランクのような役割を果たします。DPTOSM では、BCP はサポートされていません。

使用上の注意事項および制限

BCP 設定時に、次の注意事項および制限に従ってください。

• 複合 PXF では、それぞれ VLAN のインスタンスを 1 つのみサポートします。そのため、複合PXF ごとに複数のインターフェイスがサポートされる可能性がでてきますが、VLAN では同様な設定(複合 PXF ごとに複数のインターフェイスを設定)はできません。個々の POS OSM によりますが、各インターフェイスは他のインターフェイスと複合 PXF を共有する可能性があります。たとえば、4 ポートの OC-12 POS OSM 上では、ポート 1 およびポート 2 が 1 つの複合

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-22オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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PXF を共有しポート 3 およびポート 4 で別の複合 PXF を共有できます。VLAN 400 をポート 1に設定した場合、その同じ VLAN をポート 2 に設定することはできませんが、ポート 3 もしくはポート 4 に設定することができます。

さらに、所定の VLAN を BCP に設定する場合、同じ複合 PXF に適用されたインターフェイス上で同一の VLAN を別のブリッジング機能(フレーム リレー ブリッジングおよび VirtualPrivate LAN Service [VPLS])に設定できません。

• POS インターフェイスがブリッジングをサポートするには、POS インターフェイスの最小 MTUサイズが、VLAN インターフェイスおよびイーサネットインターフェイスの MTU サイズより24 バイト以上大きく設定する必要があります。これは、RFC 3518 ヘッダーの 6 バイトおよび802.1Q のヘッダーの 18 バイトを考慮しています。

たとえば、入力イーサネット ポート上で MTU サイズが 3000 バイトある場合、POS ポートのMTU サイズは最低 3024 バイト必要になります。

QoS サポート

OSM は、DSCP ベースのキューイングとシェーピングを使用します。しかし、BCP はレイヤ 2 のトラフィック転送を行うため、DSCP の値を見る必要がなくなります。その代わりに、802.1Q ヘッダー内にある 3 ビットの Class of Service(CoS; サービス クラス)フィールドが 6 ビットの DSCP 値にマッピングされます。

BCP が有効な場合、802.1Q ヘッダーの CoS 値がデフォルトの CoS/DSCP マッピングに従い、IP ヘッダー内の DSCP 値にマッピングされます。

レイヤ 3 の OSM ポートでの QoS については、第 8章「OC-12 ATM OSM の設定」を、PFC2 の QoSサポートについては、次の URL 上の『Cisco 7600 Series Router Software Configuration Guide』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/12111bex/swcg/qos.htm

BCP の設定手順は、次のとおりです。

CoS 0 1 2 3 4 5 6 7

DSCP 0 8 16 24 32 40 48 56

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# interface pos mod/port インターフェイスを選択します。

ステップ 2 Router(config-if)# encapsulation ppp インターフェイスに PPP カプセル化を設定します。

ステップ 3 Router(config-if)# bridge-enable1

1. ポートをシャットダウン ステートにして bridge-enable コマンドを入力してください。ポートのステートがアップの時にbridge-enable コマンドを入力してしまった場合は、shutdown コマンド、続けて no shutdown コマンドを入力し、POS ポートの BCP をアップさせます。

インターフェイス上の BCP をイネーブルにします。

ステップ 4 Router(config-if)# switchport trunk {allowed | pruning vlan {add | all | except | remove}}

トランクの特性を設定します。

ステップ 5 Router(config-if)# end コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 6 Router# show interface pos mod/num インターフェイスの設定を表示します。

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-23オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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POS インターフェイス上で設定される VLAN(VLAN 400 以外)すべての BCP 転送例です。

Router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)# interface pos 3/2Router(config)# encapsulation pppRouter(config-if)# bridge-enableRouter(config-if)# switchport trunk allowed vlan allRouter(config-if)# switchport trunk allowed vlan remove vlan 400Router(config-if)# shutdownRouter(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# endRouter# show running-config interface pos 3/2!interface POS3/2 ip address 2.2.2.2 255.255.255.0 encapsulation pppbridge-enable

switchport switchport trunk allowed vlan 1-399,401-1005 switchport mode trunk no cdp enableend

Router# show interface pos 3/2 switchport Name:Po3/2Switchport:EnabledAdministrative Mode:trunkOperational Mode:trunkAdministrative Trunking Encapsulation:dot1qOperational Trunking Encapsulation:dot1qNegotiation of Trunking:OffAccess Mode VLAN:1 (default)Trunking Native Mode VLAN:1 (default)Administrative private-vlan host-association:none Administrative private-vlan mapping:none Operational private-vlan:none Trunking VLANs Enabled:1-399,401-1005Pruning VLANs Enabled:2-1001

Router# show interface pos 3/2 trunk

Port Mode Encapsulation Status Native vlanPo3/2 on 802.1q trunking 1

Port Vlans allowed on trunkPo3/2 1-399,401-1005

Port Vlans allowed and active in management domainPo3/2 1,31-32,34,91-92,100,500,1002-1005

Port Vlans in spanning tree forwarding state and not prunedPo3/2 31-32,34,91-92,100,1002-1005

OC-3c/STM-1 POS モジュールの設定例次に、スロット 3 に OC-3c/STM-1 POS モジュールが搭載されている Cisco 7600 シリーズ ルータ(1番めのルータ)と、スロット 3 に POS Interface Processor(POSIP)モジュールが搭載されているCisco 7500 シリーズ ルータ(2 番めのルータ)をバックツーバックで接続する場合のコンフィギュレーション ファイル コマンドの例を示します。

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-24オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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1 番めのルータのコンフィギュレーション コマンド

interface pos 3/1ip address 10.1.2.3 255.0.0.0clock source internalno shutdownno keepaliveno cdp enableno ip mroute-cachecrc 32

2 番めのルータのコンフィギュレーション コマンド

interface pos 3/0/0ip address 10.1.2.4 255.0.0.0clock source internalno shutdownno keepaliveno cdp enablecrc 32

マルチポイント ブリッジングの設定マルチポイント ブリッジングを設定すると、フレーム リレーの DLCI に対してポイントツーマルチポイント ブリッジングが可能になります。この機能により、次の OSM 上でのブリッジングでは、VLAN ごとに複数の DLCI を使用できます。

• 8 ポート OC-3 POS

• 16 ポート OC-3 POS

• 2 ポート OC-12 POS

• 4 ポート OC-12 POS

• 1 ポート OC-48 POS

• 2 ポート OC-48 POS/DPT

マルチポイント ブリッジングにより、サービス プロバイダーは、既存のフレーム リレー レガシーネットワークの実証済みのテクノロジーに加えて、イーサネットベースのレイヤ 2 サービスをサポートできるようになります。これによりカスタマーは、フレーム リレー クラウドを介して現在の VLAN ベース ネットワークを使用できます。また、サービス プロバイダーは既存のカスタマーベースをサポートしながら、コア ネットワークを最新のギガビット イーサネット光テクノロジーへと段階的に移行できます。

フレーム リレー インターフェイスでは、 RFC 1490 ブリッジングを使用します。このカプセル化方式によって各タイプのレイヤ 2 ネットワーク経由でイーサネット フレームの送信ができます。

(注) RFC 1490 は廃止されて、RFC 2427『Multiprotocol Interconnect over Frame Relay』に改定されました。混乱を避けるため、このマニュアルでは元の RFC 番号を引き続き使用します。

Cisco IOS Rlease 12.2(18)SXE では、マルチポイント ブリッジングは次の動作モードをサポートします。

• Raw(デフォルト) ― デフォルトのブリッジング アクセス モードで、ブリッジド接続は BPDUパケットの処理および送信を行います。

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-25オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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• アクセス ― アクセス専用のブリッジング アクセス モードで、ブリッジド接続は BPDU パケットの処理および送信を行いません。

• 802.1Q ― IEEE 802.1Q タギングを実行して、ATM ネットワーク上のイーサネット フレームからの Class of Service(CoS; サービス クラス)情報を維持します。

• 802.1Q トンネル ― IEEE 802.1Q トンネリング モードで、サービス プロバイダーが 1 つの VLANを使用して、複数の VLAN を持つカスタマーをサポートし、さらにタグなしフレームを受信します。

制限および使用上の注意事項

マルチプロトコル ブリッジング機能には、次の制限事項が適用されます。

• 拡張 OSM でのみサポートされ、非拡張 OSM はサポートされません。

• フレーム リレー インターフェイス上のマルチポイント ブリッジングは、IETF カプセル化のみをサポートします。シスコのカプセル化は、マルチポイント ブリッジングの実行中にはサポートされません。

• マルチポイント ブリッジングを行う場合、VLAN ID 1 をブリッジ ドメインとして使用できません。

• マルチポイント ブリッジングでは、VLAN ごとに絶対最大数 60 の VC をサポートします。また、ピアごとの VLAN の絶対最大数は、4096 です。ただし、VLAN ごとに VC は最大で 30、VC ごとに VLAN は最大で 1024 までの設定にすることを推奨します。

前提条件

マルチポイント ブリッジングに適用される前提条件は、次のとおりです。

• マルチポイント ブリッジングで VLAN を使用可能にするには、vlan コマンドを使用して、VLAN データベースにこれらの VLAN を手動で追加する必要があります。

フレームリレー インターフェイスのマルチポイント ブリッジングの設定

ここでは、フレームリレー インターフェイスでのマルチポイント ブリッジングの設定について説明します。個々の DLCI 回線にマルチポイント ブリッジングを設定できます。オプションで、802.1Qタギングまたは 802.1Q トンネリングを追加できます。この作業を実行する手順は、次のとおりです。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. vlan {vlan-id | vlan-range}

4. interface iftype slot/port

5. no ip address

6. encapsulation frame-relay ietf

(注) encapulsulation frame-relay ietf コマンドは、シスコのカプセル化と連動しません。

7. mls qos trust {cos | dscp}

8. interface iftype slot/port.subinterface {multipoint | point-to-point}

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3-26オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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9. mls qos trust {cos | dscp}

10. frame-relay interface-dlci dlci [ietf]

11. bridge-domain vlan-id [access | dot1q | dot1q-tunnel] [split-horizon]

12. end

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable Router#

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal Router(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 vlan {vlan-id | vlan-range}

例:Router(config)# vlan 2,5,10-12,20,25,4000 Router(config-vlan)#

VLAN データベースに 指定された VLAN ID を追加して、VLAN コンフィギュレーション モードを開始します。

• vlan-id ― 単一の VLAN ID を指定します。有効範囲は、1 ~ 4094 です(ただし、VLAN 1 はマルチポイント ブリッジングでサポートされません)。

• vlan-range ― 複数の VLAN ID をリストまたは範囲として指定します。vlan-range には、カンマ(,)、ダッシュ(-)、またはその両方で区切った VLAN IDのリストを指定できます。

(注) マルチポイント ブリッジングで VLAN を使用するには、事前に VLAN データベースにそのVLAN ID を手動で入力しておく必要があります。

ステップ 4 interface iftype slot/port

例:Router(config)# interface pos 4/1 Router(config-if)#

指定されたインターフェイスについて、コンフィギュ

レーション モードを開始します。

ステップ 5 no ip address

例:Router(config-if)# no ip address Router(config-if)#

インターフェイスに設定されている IP アドレス(存在する場合)を削除します。

ステップ 6 encapsulation frame-relay ietf

例:Router(config-if)# encapsulation frame-relay ietf Router(config-if)#

IETF カプセル化を使用して、インターフェイス上のフレーム リレーのカプセル化をイネーブルにします。各DLCI に対して、ここか ステップ 10 のいずれかで ietfキーワードを指定する必要があります。

(注) マルチポイント ブリッジングは、cisco キーワードを使用するシスコのカプセル化をサポートしません。

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-27オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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(注) マルチポイント インターフェイス上のフレーム リレー DLCI に対しては、ietf キーワードを使用できません。マルチポイント インターフェイスに接続された DLCI 上でブリッジドメインを設定する場合、まず IETF カプセル化を使用して、インターフェイスでのフレーム リレーのカプセル化をイネーブルにする必要があります。

ステップ 7 mls qos trust {cos | dscp}

例:Router(config-if)# mls qos trust cos Router(config-if)#

(任意)インターフェイスの信頼状態を指定します。デ

フォルトの状態は信頼性がない状態ですが、次のオプ

ションのいずれかを使用して変更できます。

• cos ― (任意)着信フレーム内の CoS ビットに信頼性を指定し、その CoS ビットから内部 DSCP 値を得ます。

• dscp ― (任意)着信パケット内の ToS ビットにDSCP 値が含まれることを指定します。

ステップ 8 interface iftype slot/port.subinterface {multipoint | point-to-point}

例:Router(config-if)# interface pos 4/1.21 Router(config-subif)#

指定されたサブインターフェイスについて、コンフィ

ギュレーション モードを開始します。

ステップ 9 mls qos trust {cos | dscp}

例:Router(config-subif)# mls qos trust cos Router(config-subif)#

(任意)サブインターフェイスの信頼状態を指定します。

デフォルトの状態は信頼性がない状態ですが、次のオプ

ションのいずれかを使用して変更できます。

• cos ― (任意)着信フレーム内の CoS ビットに信頼性を指定し、その CoS ビットから内部 DSCP 値を得ます。

• dscp ― (任意)着信パケット内の ToS ビットにDSCP 値が含まれることを指定します。

ステップ 10 frame-relay interface-dlci dlci

例:Router(config-subif)# frame-relay interface-dlci 28 Router(config-fr-dlci)#

サブインターフェイスに指定された DLCI を作成して、DLCI コンフィギュレーション モードを開始します。

• dlci ― 指定されたサブインターフェイスで使用される DLCI 番号です。

(注) このコマンドには、マルチポイント ブリッジングの使用時にサポートされない別のオプションも含まれます。

コマンドまたは操作 説明

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-28オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ステップ 11 bridge-domain vlan-id [access | dot1q | dot1q-tunnel] [split-horizon]

例:Router(config-fr-dlci)# bridge-domain 100 dot1q-tunnel Router(config-fr-dlci)#

RFC 1490 ブリッジングをイネーブルにして、PVC にブリジッド VLAN をマッピングします。次のオプションがサポートされます。

(注) このコマンドには、マルチポイント ブリッジング設定でサポートされないオプションも含まれます。

• vlan-id ― このブリッジング設定で使用される

VLAN 番号です。有効範囲は、2 ~ 4094 です(ただし、事前に ステップ 3 で VLAN データベースにVLAN ID を追加しておく必要があります)。

(注) デフォルトの設定では、フレームは dotlq ヘッダーでタグ付けされませんが、STP およびBPDU は送信されます。

• access ― ブリッジング アクセス モードをイネーブルにして、ブリッジド接続が BPDU を処理および送信しないようにします。

• dot1q ― (任意)dotlq トラフィックを終了します。また、IEEE 802.1Q タギングをイネーブルにして、ATM ネットワーク上のイーサネット フレームからの CoS 情報を維持します。このオプションを指定しなければ、CoS 値は維持されません。

• dot1q-tunnel ― (任意)IEEE 802.1Q トンネリングモードをイネーブルにして、サービス プロバイダーが 1 つの VLAN を使用して、複数の VLAN を持つカスタマーをサポートし、さらにタグなしフレーム

を受信できるようにします。

(注) access オプション、dot1q オプション、およびdot1q-tunnel オプションは、いずれか 1 つだけしか使用できません。これらのいずれのオプションも指定しない場合、接続は [raw] ブリッジング アクセス モードで動作します。このモードは、接続で BPDU パケットを処理および転送する点以外は、access と同様です。

(注) split-horizon ― (任意)RFC 1490 スプリット ホライズン モードをイネーブルにして、同一VLAN 内の PVC 間でのブリッジングをグローバルに回避します。

ステップ 12 end

例:Router(config-fr-dlci)# end Router#

DLCI コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

コマンドまたは操作 説明

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-29オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、フレーム リレー インターフェイス上でのマルチポイント ブリッジングの設定例を示します。

frame-relay switching...!interface POS3/8 no ip address encapsulation frame-relay ietf logging event link-status mls qos trust dscp clock source internal frame-relay intf-type dce!interface POS3/8.10 multipoint mls qos trust dscp frame-relay interface-dlci 120 bridge-domain 100 dot1q-tunnel frame-relay interface-dlci 130 bridge-domain 100 dot1q-tunnel

POS OSM 上での完全優先 LLQ サポートの設定Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以降、LLQ 機能は POS OSM 用に変更されます。この変更により、プライオリティ キュー ポリシングが POS OSM 上でサポートされるようになります。HierarchicalQueuing Framework(HQF)を使用することにより、police コマンドが OSM 上のクラスの完全優先に結合されます。

(注) このコマンドは、OC-3 および OC-12 モジュールでサポートされます。OC-48 モジュールではサポートされません。OC-3 および OC-12 モジュールでは、以前のリリースの priority percent % およびpriority kbps コマンドはサポートされていません。ただし、POS OC-48 OSM ではこれらのコマンドもまだサポートされています。

ポリシーに 2 番めに優先されるポリシング クラスが含まれる場合、まず police を設定する必要があります。

完全優先 LLQ サポートを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードを開始して、次の作業を実行します。

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 Router(config)# policy-map policy-name

例:Router(config)# policy-map policy11

作成または変更されるポリシー マップ名を指定します。

ステップ 2 Router(config-pmap)# class class-name

例:Router(config)# class class204

サービス ポリシーに含まれている定義済みクラスの名前を指定します。

ステップ 3 Router(config-pmap-c)# priority

例:Router(config)# priority

完全優先クラスを設定します。

ステップ 4 Router(config-pmap-c)# police rate

例:Router(config-pmap-c) # police 1000000#

ポリシング レート(bps)を設定します。

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-30オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、サポート対象の POS OSM での一般的な設定例および確認例を示します。

! Policy Map child-pos Class prec1 priority police cir 1000000 bc 31250 be 31250 conform-action transmit exceed-action drop Class prec2 bandwidth remaining 50 (%) Class prec3 bandwidth remaining 30 (%) Class class-default bandwidth remaining 20 (%)! Class class-default bandwidth 2200 (kbps) shape average 3000000 12000 12000 service-policy child-pos!interface POS3/2no ip addressencapsulation frame-relaymls qos trust dscpclock source internalend!interface POS3/2.16 point-to-pointip address 25.0.0.1 255.255.255.0mls qos trust dscpno cdp enableframe-relay interface-dlci 16 service-policy output parent-posend

次に、設定を確認するコマンドを示します。

Router #show policy interface pos3/2.16

POS3/2.16

Service-policy output:parent-pos

Class-map:class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:any Queueing queue limit 550 (packets) (queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0 (pkts queued/bytes queued) 0/0 bandwidth 2200 kbps shape (average) cir 3000000, bc 12000, be 12000 target shape rate 3000000

(シェープ パラメータは、粒度により 2,944,000 bps に四捨五入されます。)

lower bound cir 0, adapt to fecn 0

Service-policy :child-pos

Class-map:prec1 (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:ip precedence 1 Priority:b/w exceed drops:0 police: cir 1000000 bps, bc 31250 bytes

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-31オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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(ポリシング Commited Information Rate [CIR; 認定情報速度 ] は、粒度により 983,040 bps に四捨五入されます。)

Class-map:prec2 (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:ip precedence 2 Queueing queue limit 150 (packets) (queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0 (pkts queued/bytes queued) 0/0 bandwidth remaining 50% (600 kbps)

(帯域幅パラメータは、粒度により 504 kbps に四捨五入されます。)

Class-map:prec3 (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:ip precedence 3 Queueing queue limit 90 (packets) (queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0 (pkts queued/bytes queued) 0/0 bandwidth remaining 30% (360 kbps)

(帯域幅パラメータは、粒度により 300 kbps に四捨五入されます。)

Class-map:class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:any Queueing queue limit 60 (packets) (queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0 (pkts queued/bytes queued) 0/0 bandwidth remaining 20% (240 kbps)

(帯域幅パラメータは、粒度により 197 kbps に四捨五入されます。)

Router#

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第 3章 OC-3c/STM-1、OC-12c/STM-4、および OC-48c/STM-16 SONET/SDH OSM の設定インターフェイスの設定

3-32オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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C H A P T E R

4-1オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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4

4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定

この章では、Catalyst 6500 シリーズ スイッチおよび Cisco 7600 シリーズ ルータ上でサポートされる4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM(オプティカル サービス モジュール)(OSM-2+4GE-WAN+ および OSM-4GE-WAN-GBIC)の機能について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• サポート対象の機能(p.4-2)

• OSM-4GE-WAN-GBIC から OSM-2+4GE-WAN+ へのアップグレード前の設定保存(p.4-3)

• ギガビット イーサネット WAN ポートの設定(p.4-4)

• QoS(p.4-9)

• アドバンスト QinQ サービス マッピング(p.4-10)

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定サポート対象の機能

4-2オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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サポート対象の機能

ギガビット イーサネット WAN OSM では、次のレイヤ 3 機能がサポートされます。

• 分散 IP サービスの転送

• Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)

• Ethernet over Multiprotocol Label Switching(EoMPLS)

• Frame Relay over MPLS

• ATM Cell Relay over MPLS VC モード

• ATM AAL5 over MPLS

• IOS Modular QoS Command Line Interface(MQC; モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス)QoS(サービス品質)

• フロー制御

• 802.1Q VLAN(仮想 LAN)トランキング

• アドバンスト 802.1Q/802.1Q(QinQ)サービス マッピング

• Hot Standby Routing Protocol(HSRP)

• ジャンボ フレーム

• ポートあたり最大 32,000 の MAC アドレスのサポート

• 最大 32,000 の同時 Access Control List(ACL; アクセス制御リスト)エントリのサポート

• 最大 32,000 の同時 QoS エントリのサポート

• SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)I および II

• ポートあたり 4 つの RMON グループ(統計情報、履歴、アラーム、イベント)

• Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)

• ISL(スイッチ間リンク)

(注) OSM-2+4GE-WAN+ モジュールはレイヤ 2 ギガビット イーサネット LAN ポートの ISL はサポートしますが、レイヤ 3 ギガビット イーサネット WAN ポートの ISL はサポートしません。

OSM のレイヤ 2 ギガビット イーサネット ポートは、Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチまたはCisco 7600 シリーズ ルータのスーパーバイザ エンジンから設定されます。OSM のレイヤ 2 ギガビット イーサネット ポートの機能サポートおよび設定情報については、「レイヤ 2 ソフトウェア機能」(p.1-5) のリンクを参照してください。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定OSM-4GE-WAN-GBIC から OSM-2+4GE-WAN+ へのアップグレード前の設定保存

4-3オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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OSM-4GE-WAN-GBIC から OSM-2+4GE-WAN+ へのアップグレード前の設定保存

OSM-4GE-WAN-GBIC から OSM-2+4GE-WAN+ にアップグレードする場合、既存の設定は保存されず、新しい OSM-2+4GE-WAN+ に適用されません。

OSM-4GE-WAN-GBIC から OSM-2+4GE-WAN+ へアップグレードする場合の既存の設定を保存する手順は、次のとおりです。

ステップ 1 write memory コマンドを入力してから、OSM-4GE-WAN-GBIC を取り外します。

ステップ 2 新しい OSM-2+4GE-WAN+ を取り付けます。

ステップ 3 copy startup-config running-config コマンドを入力します。

ステップ 4 write memory コマンドを入力します。

警告 OSM-4GE-WAN-GBIC ポート内での GBIC(ギガビット インターフェイス コンバータ)の向きは、OSM-2+4GE-WAN+ の LAN ポートの GBIC の向きとは逆です(上下逆)。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定ギガビット イーサネット WAN ポートの設定

4-4オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ギガビット イーサネット WAN ポートの設定4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM 上の 4 つのギガビット イーサネット WAN ポートは、Cisco IOS ソフトウェアによって制御され、あらゆる標準 Cisco IOS 機能をサポートします。標準Cisco IOS 機能および GE-WAN ポートでサポートされるルーティング プロトコルの設定については、次の URL にアクセスし、該当する Cisco IOS コンフィギュレーション ガイドおよびコマンドリファレンスを参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/index.htm

インターフェイスの基本設定

4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM が正しく搭載されていることを確認してから、configure コマンドを使用して、ギガビット イーサネット WAN インターフェイスを設定します。

次に、基本的な設定の手順を示します。この手順ではインターフェイスをイネーブルにして、IPルーティングを指定します。システム コンフィギュレーションの要件に応じて、他のコンフィギュレーション サブコマンドの入力が必要になることがあります。

(注) 4 ポート ギガビット イーサネット WAN モジュール上のサブインターフェイスは HSRP グループ番号を共有できません。その結果、ギガビット イーサネット WAN ポート当たり 16 の HSRP グループのみがサポートされます。

(注) メイン ギガビット イーサネット WAN インターフェイスに指定した Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)サイズは、メイン インターフェイス上に設定したすべてのサブインターフェイスに適用されます。メイン インターフェイスに指定した MTU サイズと異なる MTU サイズを、サブインターフェイスに指定することはできません。

ギガビット イーサネット WAN インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。

ステップ 1 show version コマンドを入力し、システムがモジュールを認識していることを確認します。

Router# show version

ステップ 2 show interface コマンドを入力し、各ポートのステータスを調べます。

Router# show interface

ステップ 3 コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

Router# configure terminal

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定ギガビット イーサネット WAN ポートの設定

4-5オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ステップ 4 ip routing コマンドを入力し、IP ルーティングをイネーブルにします。

Router(config)# ip routing

ステップ 5 プロンプトに、interface コマンドに続けて type(ge-wan) および slot/port 番号を入力することによって、新しく設定するインターフェイスを指定します。次に、スロット 3 にギガビット イーサネットWAN OSM が搭載されている場合の例を示します。

Router(config)# interface ge-wan 3/0

ステップ 6 次の例のように、ip address コンフィギュレーション サブコマンドを使用して、IP アドレスとサブネットマスクをインターフェイスに割り当てます。

Router(config-if)# ip address 10.1.2.3 255.255.255.255

デフォルトでは、デュプレックス、速度、フロー制御など、GE-WAN インターフェイスのリンクパラメータの自動ネゴシエーションが設定されます。フロー制御をディセーブルにしてインター

フェイスを強制的に 1000/全二重モードにするには、コマンドで自動ネゴシエーションをオフにします。

Router(config-if)# no negotiation auto

(注) アクティブなインターフェイスのネゴシエーション モードを変更すると、新しいネゴシエーション モードが開始できるよう、インターフェイスが停止してフラップされ、バックアップされます。このため、ネゴシエーション モードの変更は、インターフェイスのシャットダウン時以外は行わないことを推奨します。

ヒント リンク パラメータの自動ネゴシエーションをデフォルト設定に戻すには、negotiation auto コマンドを使用してください。

ステップ 7 シャットダウン ステートをアップに変更し、インターフェイスをイネーブルにします。

Router(config-if)# no shutdown

no shutdown コマンドによって、enable コマンドがギガビット イーサネット モジュールに割り当てられます。また、受信した最新のコンフィギュレーション コマンドに基づいてモジュールの自動設定も行われます。

ステップ 8 新しい設定をメモリに書き込みます。

Router# copy running-config startup-config

設定が保存されると、OK メッセージが表示されます。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定ギガビット イーサネット WAN ポートの設定

4-6オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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OSM-2+4GE-WAN+ での完全優先 LLQ サポートの設定Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以降、Low Latency Queuing(LLQ; 低遅延キューイング)機能はOSM-2+4GE-WAN+ OSM 用に変更されます。この変更により、プライオリティ キュー ポリシングがモジュール上でサポートされるようになります。Hierarchical Queuing Framework(HQF)を使用することにより、police コマンドが OSM 上のクラスの完全優先に結合されます。

(注) 以前のリリースでの priority percent % コマンドおよび priority kbps コマンドは、サポートされていません。

ポリシーに 2 番めに優先されるポリシング クラスが含まれる場合、まず police を設定する必要があります。

完全優先 LLQ サポートを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードを開始して、次の作業を実行します。

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 Router(config)# policy-map policy-name

例:Router(config)# policy-map policy11

作成または変更されるポリシー マップ名を指定します。

ステップ 2 Router(config-pmap)# class class-name

例:Router(config)# class class204

サービス ポリシーに含まれている定義済みクラスの名前を指定します。

ステップ 3 Router(config-pmap-c)# priority

例:Router(config)# priority

完全優先クラスを設定します。

ステップ 4 Router(config-pmap-c)# police rate

例:Router(config-pmap-c) # police 1000000#

ポリシング レート(bps)を設定します。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定ギガビット イーサネット WAN ポートの設定

4-7オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、OSM-2+4GE-WAN+ OSM での一般的な設定例および確認例を示します。

! Policy Map child Class dscp-ef priority police cir 1000000 bc 31250 be 31250 conform-action transmit exceed-action drop Class dscp-af21 bandwidth remaining 35 (%) Class dscp-af31 bandwidth remaining 30 (%) Class class-default bandwidth remaining 25 (%)! Policy Map parent Class vlan-2 bandwidth 5000 (kbps) shape average 6000000 24000 24000 service-policy child!interface ge-wan7/1no ip addressnegotiation automls qos trust dscpservice-policy output parentend!interface ge-wan7/1.2encapsulation dot1Q 2ip address 10.10.10.1 255.255.255.0mls qos trust dscpno cdp enableend

次に、設定を確認するコマンドを示します。

Router#show policy interface ge-wan7/1

GE-WAN7/1

Service-policy output:parent

Class-map:vlan-2 (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:vlan 2 Queueing queue limit 1250 (packets) (queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0 (pkts queued/bytes queued) 0/0 bandwidth 5000 kbps shape (average) cir 6000000, bc 24000, be 24000 target shape rate 6000000

(シェープ パラメータは、粒度により 5,952,000 bps に四捨五入されます。)

Service-policy :child

Class-map:dscp-ef (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:ip dscp ef Priority:b/w exceed drops: 0 police: cir 1000000 bps, bc 31250 bytes

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定ギガビット イーサネット WAN ポートの設定

4-8オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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(ポリシング Committed Information Rate [CIR; 認定情報速度 ]は、粒度により 983,040 bps に四捨五入されます。)

Class-map:dscp-af21 (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:ip dscp af21 Queueing queue limit 350 (packets) (queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0 (pkts queued/bytes queued) 0/0 bandwidth remaining 35% (1400 kbps)

(帯域幅パラメータは、粒度により 1,392 kbps に四捨五入されます。)

Class-map:dscp-af31 (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:ip dscp af31 Queueing queue limit 300 (packets) (queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0 (pkts queued/bytes queued) 0/0 bandwidth remaining 30% (1200 kbps)

(帯域幅パラメータは、粒度により 1,196 kbps に四捨五入されます。)

Class-map:class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:any Queueing queue limit 250 (packets) (queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0 (pkts queued/bytes queued) 0/0 bandwidth remaining 25% (1000 kbps)

Class-map:class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match:any queue limit 248750 (packets) (queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0 (pkts queued/bytes queued) 0/0Router#

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定QoS

4-9オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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QoSギガビット イーサネット WAN モジュールは、次の QoS の実装をサポートします。

• Differentiated Services Code Point(DSCP)分類

• IP precedence 分類

• クラスベース トラフィック シェーピング

• Class-Based Weighted Fair Queuing(CBWFQ; クラスベース均等化キューイング) ― OSM-2+4GE-WAN+ でのみサポートされます。

• LLQ ― OSM-2+4GE-WAN+ でのみサポートされます。

• Weighted Random Early Detection(WRED; 重み付きランダム早期検出) ― OSM-2+4GE-WAN+ でのみサポートされます。

• Dotlq カプセル化の階層型トラフィック シェーピング ― OSM-2+4GE-WAN+ のサブインターフェイス上の出力トラフィックでのみサポートされます

• CBWFQ、LLQ、および WRED による EoMPLS サポート ― EoMPLS アップリンク インターフェイスに CBWFQ、LLQ、または WRED が適用されます。OSM-2+4GE-WAN+ でのみサポートされます。

WAN OSM ポートに対する QoS の設定情報および設定例については、「OSM 上の QoS の設定」(p.9-4) を参照してください。

設定については、第 10章「OSM 上での DSS の設定」 を参照してください。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-10オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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アドバンスト QinQ サービス マッピングIEEE 802.1Q VLAN 規格には、次のような 2 つの VLAN タグを使用してパケットにタグを付けるトランキング オプションが用意されています。

• カスタマーのタグを指定する内部タグ

• サービス プロバイダーのタグを指定する外部タグ(これにより、中間のネットワーク全体で複数の VLAN をまとめてトランキング可能)

このようなダブル タグ付きトンネルは、通常、IEEE 802.1Q-in-802.1Q(QinQ)トンネリングと呼ばれます。

しかし、標準の QinQ トンネリングには制限があります。ダブル タグ付き VLAN では異なるカスタマーを識別できますが、同一カスタマー向けの異なるサービス フローを区別するのは容易ではありません。各サービス フローには別々の VLAN を使用できますが、IEEE 802.1Q では VLAN は最大で 1,024 個に制限されています。拡張 VLAN ではルータあたり最大 4,096 個ですが、この数でさえ、多数のカスタマーが多数のサービスを使用した場合にはたちまち枯渇してしまいます。

アドバンスト QinQ サービス マッピング機能では、OSM-2+4GE-WAN+ OSM のギガビット イーサネット WAN(GE-WAN)インターフェイスをイネーブルにし、QinQ アクセス ゲートウェイとして機能させることによって、こうした問題を解決できます。このアクセス ゲートウェイは、内部および外部 VLAN タグの組み合わせを特定カスタマーのサービス フローの Unique Identifier(UID; 固有識別情報)として使用することによって、QinQ トンネリングを強化します。これによって、インターフェイスは次のような機能を実行できます。

• Customer Edge(CE; カスタマー エッジ)および Provider Edge(PE; プロバイダー エッジ)VLANタグの一意の組み合わせに基づいて、内部 CE VLAN タグと外部 PE VLAN タグでタグ付けされたパケットを指定の発信トランク VLAN に変換します。サポートされているパケット変換のタイプは次の 2 つです。

- QinQ 変換(ダブル タグ /シングル タグ変換) ― 発信パケットが送信される際、元の着信パケットの CE および PE タグが単一のトランク VLAN タグに置き換えられます。

- QinQ トランスペアレント トンネリング(ダブル タグ /ダブル タグ変換) ― 発信パケットが送信される際、元の着信パケットの外部 PE タグが外部トランク VLAN タグに置き換えられます。内部 CE VLAN タグは、発信パケットでも変更されずに残ります。

• CE および PE VLAN タグの一意の組み合わせに基づくトラフィック シェーピングをサポートします。

• 元のパケットの外部 PE VLAN タグまたは内部 CE VLAN タグのいずれかから優先順位付けビット(P ビット)をコピーして、発信トランク VLAN タグ内の IEEE 802.1P P ビットを設定します。

Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以降では、複数の GE-WAN インターフェイスを 1 つの仮想 QinQ リンク バンドル(別称:ポートチャネル)に束ねることもできます。これにより設定が簡素化され、物理インターフェイス間を移動するトラフィックを自動的にロードバランシングできます。

QinQ 変換のプロセスおよび QinQ リンク バンドルの使用方法の詳細については、次の項を参照してください。

QinQ 変換 ― ダブル タグ /シングル タグ変換

ダブル タグ /シングル タグ変換では、アドバンスト QinQ サービス マッピング機能によって、内部CE VLAN タグと外部 PE VLAN タグの両方が単一のトランク VLAN タグに置き換えられます。次に、元の着信パケットと変換済みの発信パケットの両方のフォーマットを示します。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-11オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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インターフェイスでパケットが受信されると、以下の処理が行われます。

• 内部 CE VLAN タグと外部 PE VLAN タグが検査され、その一意の組み合わせを使用して、QoS処理、レート シェーピング、および対応するサービス ポリシー マップで指定されたスイッチングが実行されます。

パケットに PE VLAN タグが含まれる一方、この特定の CE VLAN タグにマッピングが設定されていない場合、または着信パケットに内部 CE VLAN タグが含まれていない場合、(サブインターフェイスが範囲外パケット用に設定されていないかぎり)インターフェイスでそのパケッ

トが廃棄されます。

• 内部および外部 VLAN タグを削除し、VLAN のサブインターフェイス上に設定されたトランクVLAN タグに置き換えます。

• 使用されているサービス ポリシー マップに応じて、802.1P ビット(P ビット)が次のいずれかの方法でトランク VLAN タグに設定されます。

- 外部 PE VLAN タグに含まれていた P ビットをトランク VLAN タグにコピーする(デフォルト)

- 内部 CE VLAN タグに含まれていた P ビットをトランク VLAN タグにコピーする(set coscos-inner コマンドがサービス ポリシー マップで使用されている場合)

- インターフェイスまたはサブインターフェイスが、信頼性がないものとしてマーキングさ

れている場合は、P ビットを 0 に設定する

• 変換済みのシングル タグ付きパケットが適切な宛先またはサービスに転送されます。

QinQ トランスペアレント トンネリング(ダブル タグ /ダブル タグ変換)

アドバンスト QinQ サービス マッピング機能をダブル タグ /ダブル タグ変換を行うように設定した場合は、ギガビット イーサネット WAN インターフェイスで外部 PE VLAN タグがトランク VLANタグに置き換えられます。内部 CE VLAN タグは変更されません。次に、元の着信パケットと変換済みの発信パケットの両方のフォーマットを示します。

元の着信パケット

DA SA ETYPE=0x8100

PE VLAN タグ

ETYPE=1

0x8100

1. カスタマーがサービス プロバイダーに送信する前に VLAN ID でこのパケットをタグ付けしなかった場合、CE VLAN タグは存在しないこともあります。PE VLAN タグは常に存在します。

CE VLAN1 タグ

データ FCS

変換済みの発信パケット

DA SA ETYPE=0x8100

トランク VLAN タグ

データ FCS

元の着信パケット

DA SA ETYPE=0x8100

PE VLAN タグ

ETYPE=1

0x8100

1. カスタマーがサービス プロバイダーに送信する前に VLAN ID でこのパケットをタグ付けしなかった場合、CE VLAN タグは存在しないこともあります。この場合は、シングル タグからシングル タグへの変換になります。

CE VLAN1 タグ

データ FCS

変換済みの発信パケット

DA SA ETYPE=0x8100

トランク VLAN タグ

ETYPE=0x8100

CE VLAN タグ

データ FCS

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-12オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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インターフェイスでパケットが受信されると、以下の処理が行われます。

• 内部 CE VLAN タグと外部 PE VLAN タグが検査され、その一意の組み合わせを使用して、QoS処理、レート シェーピング、および対応するサービス ポリシー マップで指定されたスイッチングが実行されます。

パケットに PE VLAN タグが含まれる一方、この特定の CE VLAN タグにマッピングが設定されていない場合、または着信パケットに内部 CE VLAN タグが含まれていない場合、(サブインターフェイスが範囲外パケット用に設定されていないかぎり)インターフェイスでそのパケッ

トが廃棄されます。

• 外部 PE VLAN タグを削除し、VLAN のサブインターフェイス上に設定されたトランク VLANタグに置き換えます。内部 CE VLAN タグは変更されません。

• 使用されているサービス ポリシー マップに応じて、802.1P ビット(P ビット)が次のいずれかの方法でトランク VLAN タグに設定されます。

- 外部 PE VLAN タグに含まれていた P ビットをトランク VLAN タグにコピーする(デフォルト)

- 内部 CE VLAN タグに含まれていた P ビットをトランク VLAN タグにコピーする(set coscos-inner コマンドがサービス ポリシー マップで使用されている場合)

- インターフェイスまたはサブインターフェイスが、信頼性がないものとしてマーキングさ

れている場合は、P ビットを 0 に設定する

• 変換済みのダブル タグ付きパケットが適切な宛先またはサービスに転送されます。

範囲外パケットと範囲内未指定パケット

各 PE VLAN では、最大 32 個の CE VLAN がサポートされています。これは、32 で割り切れる数(0、32、64 など)で始まる 1 つの連続したブロック内にある必要があります。最初の CE VLAN IDを(bridge-domain コマンドを使用して)ある PE VLAN に指定すると、Cisco IOS ソフトウェアは、対応する 32 個の ID ブロックをその PE VLAN に自動的に関連付けます。他の CE VLAN は、その特定の PE VLAN に対してすべて範囲外とみなされます。

たとえば、CE VLAN ID として 131 を指定すると、128 ~ 159 の CE VLAN ID がその特定の PE VLANに自動的に関連付けられます。そのブロックの外にある CE VLAN(1 ~ 127、160 ~ 4094)は、すべて範囲外とみなされます。さらに、着信パケットに CE VLAN タグがない場合も、範囲外とみなされます。

デフォルトの動作では、QinQ 変換が設定されたインターフェイスで受信された範囲外パケットはすべて廃棄されます。この動作は、範囲外パケットにマッチするサブインターフェイスを設定する

ことによって変更できます。

また、QinQ アクセス ゲートウェイ インターフェイスでは、範囲内(32 個の VLAN ID のブロック内)であっても明示的にサブインターフェイスにマッピングされていない CE VLAN を持つパケットはすべて廃棄されます。この動作は変更不可能です。たとえば、特定の PE VLAN についてあるCE VLAN を 32 と指定し、他の CE VLAN を指定しなかった場合、インターフェイスでは、33 ~ 63の CE VLAN を持つその PE VLAN のパケットは廃棄されます。

アドバンスト QinQ サービス マッピングの VLAN 単位のロード バランシング

Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以降では、複数の GE-WAN インターフェイスを 1 つの QinQ リンクバンドルに束ねることができます。これは、物理的な GE-WAN インターフェイスと同様に設定する仮想インターフェイスです。QinQ リンク バンドルの使用には、次の利点があります。

• 個々の GE-WAN 物理インターフェイスを設定する必要がないため、設定が簡素化されます。その代わりに、この 1 つの仮想インターフェイスのみを必要な QinQ パラメータで設定します。これらのパラメータは、バンドル内のすべての物理インターフェイスで使用されます。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-13オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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• 個々の物理インターフェイスを単一の論理インターフェイスに集約できるため、帯域幅が増加

します。

• バンドル内の 1 つのリンクがダウンした場合でも、リンクが再確立されるまでトラフィックは残りのインターフェイス間に再割り当てされるため、アベイラビリティが向上します。

• 物理インターフェイス間で、PE VLAN のロードバランシングをイネーブルにします。作成された PE VLAN は、ラウンドロビン方式でバンドル内の物理インターフェイス間に自動的に配分されます。QinQ リンク バンドルで物理インターフェイスが追加または削除されると、PE VLANが物理インターフェイス間で自動的に再割り当てされるため、これらの VLAN のトラフィックフローの中断は最小限に抑制されます。

(注) ロードバランシング アルゴリズムは、PE VLAN 数にのみ基づいていて、特定 PE VLANのすべてのパケットが同じ物理インターフェイスを介して送信されます。ロードバラン

シングでは、各 PE トンネル内で伝送される個々の CE VLAN の帯域幅または数を考慮しません。特定 PE VLAN の割り当ては、PE VLAN が最初に作成された際に決定され、この割り当ては、QinQ リンク バンドルでインターフェイスが追加または削除されない限り変更されません。

• アプリケーションまたはロケーションなど管理ニーズに応じて、物理インターフェイスを論理

的に分類できます。バンドルの仮想インターフェイスの統計情報およびバンドル内の各物理イ

ンターフェイスの統計情報を表示することにより、集約インターフェイスの統計情報を取得で

きます。

• QinQ リンク バンドル内のインターフェイスおよびカード上で、トラフィック フローを中断せずに OIR およびその他のメンテナンス動作を実行できるため、ネットワーク管理が簡素化されます。その代わりに、トラフィックは残りの物理インターフェイス間に自動的に再配分されま

す。カードおよびそのインターフェイスがバック アップされると、トラフィックは再びバンドル内のすべてのスロットに再配分されます。

• スロット間で OSM-2+4GE-WAN+ モジュールを移動する場合に、インターフェイス設定をすべて再入力する必要がありません。その代わりに必要な手順は、QinQ リンク バンドルから古いインターフェイスを削除して、新しいインターフェイスを追加するだけです。このあとで、バ

ンドルの設定は新しいロケーションのカードに自動的に適用されます。

• QinQ リンク バンドルは、LAN インターフェイス上で Ether Channel の作成に使用されるport-channel および channel-group コマンドと同じコマンドを使用して作成されるため、学習が必要なラーニング カーブは最小限ですみます。QinQ リンク バンドルでは、Ether Channel と同じモニタリング手順およびメンテナンス手順を使用します。

アドバンスト QinQ サービス マッピングの設定ここでは、アドバンスト QinQ サービス マッピング機能をイネーブル化し設定するために必要な、以下の設定作業について説明します。

• ギガビット イーサネット WAN インターフェイス上での QinQ 変換のイネーブル化(p.4-14)

• QinQ リンク バンドル上での QinQ 変換のイネーブル化(p.4-17)

• サービス プロバイダー エッジ ルータの設定(p.4-23)

• QinQ 変換の設定 ― ダブル タグ /シングル タグ変換(p.4-26)

• QinQ トランスペアレント トンネリング(ダブル タグ /ダブル タグ変換)の設定(p.4-31)

• ポリシー マップでの内部 CoS ビット使用の設定(p.4-35)

• QinQ マッピングおよび変換のディセーブル化(p.4-37)

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-14オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ギガビット イーサネット WAN インターフェイス上での QinQ 変換のイネーブル化

アドバンスト QinQ サービス マッピング機能を使用するには、まず PE ルータにメトロ イーサネット ネットワーク経由で接続されたギガビット イーサネット WAN インターフェイス上で、QinQ 変換をイネーブルにする必要があります。また、着信パケットの IEEE 802.1Q ヘッダー内の IEEE802.1P ビット(P ビット)を維持する場合は、オプションでそのインターフェイスを信頼性があるものとして設定できます。

ギガビット イーサネット WAN インターフェイスで QinQ 変換をイネーブルにし、オプションでそのインターフェイスを信頼性があるものとして設定するには、以下の手順を実行します。

前提条件

• この機能には、Cisco IOS リリース 12.2(18)SXD 以降が稼働する Cisco Supervisor Engine 2 または Supervisor Engine 720 モジュールを搭載した Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチまたはCisco 7600 シリーズ ルータが必要です。

• この機能は、OSM-2+4GE-WAN+ ギガビット イーサネット拡張 OSM 上のギガビット イーサネット WAN(GE-WAN)インターフェイスでのみサポートされています。この機能は、他のポート アダプタ モジュールまたは LAN のギガビット イーサネット(GE)インターフェイスではサポートされていません。

• Cisco IOS ソフトウェア イメージでは、OSM-2+4GE-WAN+ ギガビット イーサネット拡張 OSMカードをサポートする必要があります。

• メイン インターフェイス上の IP、MPLS、およびその他のレイヤ 3 設定をすべて削除してから、QinQ 変換をイネーブルにする必要があります。

(注) GE-WAN インターフェイスを QinQ 動作用に設定する場合、Cisco IOS CLI(コマンドライン インターフェイス)によりすべての IP 設定がブロックされますが、その他のレイヤ 3 機能を設定することは可能です。QinQ を正常に動作させるには、このような設定をすべてインターフェイスから削除する必要があります。

制約

• この設定は、OSM-2+4GE-WAN+ 拡張 OSM 上のギガビット イーサネット WAN インターフェイスでのみサポートされています。

• QinQ アクセス ゲートウェイとして設定できるのは、メイン インターフェイスだけです。そのうえで特定の VLAN マッピングを指定するためにサブインターフェイスを設定します。

• ギガビット イーサネット WAN インターフェイスを QinQ アクセス ゲートウェイとして設定すると、IP、MPLS またはその他のレイヤ 3 設定に関しては設定できなくなります。このような設定をインターフェイスに追加すると、QinQ 動作が妨げられる可能性があります。

• MPLS Experimental(EXP)ビット マッピングと階層型 QoS は、QinQ 変換に使用されているギガビット イーサネット WAN インターフェイスではサポートされていません。

• 各 PE VLAN(または外部 VLAN)では、最大 32 個の連続した CE VLAN(または内部 VLAN)がサポートされています。この CE VLAN 範囲は、32 で割り切れる境界数で始まる必要があります(32~ 63、64~ 95、4000~ 4031、4032~ 4063、4064~ 4094 など)。無効な VLAN または予約 VLAN は、この規則から除外されます。たとえば、VLAN 0 は無効で、VLAN 1 はデフォルトでネイティブ VLAN 用に予約されているため、最初の範囲は 2 ~ 31 になります。また、各 PE VLAN には、この 32 個の VLAN の範囲から外れる VLAN に適用されるデフォルト機能を設定できます。

• ルータ内で PE VLAN を設定できるギガビット イーサネット WAN インターフェイスは 1 つだけです。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-15オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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• PE VLAN は、ルータ内のいずれかのインターフェイスで使用されているネイティブ VLAN と同一の ID を持つことはできません。インターフェイスのデフォルト ネイティブ VLAN はVLAN ID 1 で、ルータでの QinQ タギングの使用を簡素化するために、このデフォルトを使用することを推奨します。

• PE VLAN は、同じインターフェイスまたはペアのインターフェイスで使用されている MPLS 関連 VLAN ID と同一の ID を持つことができません。GE-WAN インターフェイス 1 および 2 はペアを構成し、GE-WANインターフェイス 3 および 4 もペアになります。

たとえば、インターフェイス 1 が VLAN ID 200 を MPLS ベースの機能(MPLS VPN、AToM、または VPLS)に割り当てた場合、VLAN 200 をインターフェイス 1 または 2 の PE VLAN として使用できません。しかし、インターフェイス 3 または 4 では VLAN 200 は使用できます。これらのインターフェイスは別のインターフェイス ペアだからです。

• VLAN 4095 は予約されており、CE VLAN として使用できません。CE VLAN ID 4095 が含まれるパケットは、QinQ 変換用に設定されたサブインターフェイスによって自動的に廃棄されます。しかし VLAN 4095 は、ネイティブ(非 QinQ)VLAN として継続して使用できます。

• 1006 ~ 4094 の VLAN ID は、PE VLAN または内部 VLAN 用に使用できます。内部 VLAN は自動的にレイヤ 3 LAN ポート、WAN インターフェイス、WAN サブインターフェイスといった特定の機能に割り当てられるため、PE VLAN の使用とシステムによる内部 VLAN の使用とを調整する必要があります。特に、内部 VLAN では 1 ~ 1005 の ID を使用できないため、1006~4094の VLAN ID の一部を内部 VLAN として使用できるように確保しておく必要があります。内部 VLAN として使用できる VLAN ID がなくなると、新しいカードのインストールや一部のソフトウェア機能の使用が不可能になることがあります。

ルータは、デフォルトでは、1006 で始まって増加する連続した値を内部 VLAN として割り当てます。この動作を vlan internal allocation policy descending グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して変更し、ルータが 4094 で始まって減少する連続した値を内部 VLAN として割り当てるようにすることを推奨します。

(注) 割り当て方式を変更した場合、変更を有効にするためにルータを再起動する必要があり

ます。これは、いくつかの内部 VLAN がルータのスタートアップ時に自動割り当てされているためです。

ヒント 使用中の内部 VLAN の数を表示するには、show vlan internal usage コマンドを使用します。

• match vlan コマンドは、この機能ではサポートされません。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. vlan internal allocation policy descending

4. interface ge-wan slot/port

5. no ip address

6. mode dot1q-in-dot1q access-gateway

7. description string

8. no shutdown

9. end

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-16オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ヒント VLAN 変換の Class of Service(CoS; サービス クラス)ビットを保持するのに、mls qos trust コマンドを設定する必要はありません。このコマンドは、mode dot1q-in-dot1q access-gateway コマンドで設定された GE-WAN インターフェイス上では無効であるためです。インターフェイスまたはポートチャネル グループが QinQ 変換用に設定されている場合は常に、VLAN の CoS ビットを信頼します。

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enableRouter#

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminalRouter(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 vlan internal allocation policy descending

例:Router(config)# vlan internal allocation policy descending Router(config)#

(任意)4094 で始まって、降順の連番で内部 VLAN を割り当てます。この設定は、PE VLAN ID の割り当てと重ならないようにすることを推奨します。

(注) 割り当て方式を変更した場合、変更を有効にするためにルータを再起動する必要があります。これは、いくつかの内部 VLAN がルータのスタートアップ時に自動割り当てされているためです。

ステップ 4 interface ge-wan slot/port

例:Router(config)# interface ge-wan 5/1Router(config-if)#

OSM-2+4GE-WAN+ ギガビット イーサネット WANポート上の指定されたギガビット イーサネット WANインターフェイスについて、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 5 no ip address

例:Router(config-if)# no ip addressRouter(config-if)#

(任意)インターフェイスに設定されている IP アドレスを削除します。これは、インターフェイスに IP アドレスがあらかじめ設定されている場合に必要となります。

ステップ 6 mode dot1q-in-dot1q access-gateway

例:Router(config-if)# mode dot1q-in-dot1q access-gateway Router(config-if)#

インターフェイスで QinQ 変換を有効にし、アドバンスト QinQ サービス マッピング機能をイネーブルにします。

ステップ 7 description string

例:Router(config-if)# description Connected to ISP ABC Port SJ-2 Router(config-if)#

(任意)インターフェイスの説明を指定します。stringパラメータには、当該インターフェイス、そのネイバや用

途の説明のほか、このインターフェイスと設定をメンテ

ナンスし、問題をトラブルシューティングするのに役立

つあらゆる情報を任意のテキストで指定できます。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-17オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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以下に、ギガビット イーサネット WAN インターフェイスの設定例を示します。

!interface GE-WAN3/4 description connected to SJ QinQ Tunnel no ip address logging event link-status negotiation auto mode dot1q-in-dot1q access-gateway

QinQ リンク バンドル上での QinQ 変換のイネーブル化

QinQ リンク バンドル上でアドバンスト QinQ サービス マッピング機能を使用するには、仮想ポートチャネル インターフェイスを作成し、このインターフェイス上で QinQ 変換をイネーブルにする必要があります。そのあとで、ポートチャネル グループにギガビット イーサネット WAN インターフェイスを割り当てる必要があります。これらの作業を実行する手順は、次のとおりです。

前提条件

• QinQ リンク バンドル機能には、Cisco IOS リリース 12.2(18)SXE 以降が稼働する CiscoSupervisor Engine 2 または Supervisor Engine 720 モジュールを搭載した Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチまたは Cisco 7600 シリーズ ルータが必要です。

• QinQ リンク バンドル機能を使用する場合、ポートチャネル グループには、OSM-2+4GE-WAN+ギガビット イーサネット拡張 OSM 上のギガビット イーサネット WAN(GE-WAN)インターフェイスのみが含まれている必要があります。この機能は、他のポート アダプタ モジュールまたは LAN のギガビット イーサネット(GE)インターフェイスではサポートされていません。

• Cisco IOS ソフトウェア イメージが、OSM-2+4GE-WAN+ ギガビット イーサネット拡張 OSMカードをサポートしている必要があります。

制約

• ギガビット イーサネット WAN インターフェイス用に記載されたすべての制約は、QinQ リンク バンドリングの使用にも適用されます。これらの制約のリストについては、「制約」(p.4-14)を参照してください。

• QinQ リンク バンドリングで使用されるチャネル グループには、OSM-2+4GE-WAN+ OSM カード上の GE-WAN インターフェイスしか含められません。

ステップ 8 no shutdown

例:Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)#

インターフェイスをアクティブにし、トラフィックを転

送できるようにします。

(注) 設定するギガビット イーサネット WAN インターフェイスごとに、ステップ 4 から ステップ 8 を繰り返します。

ステップ 9 end

例:Router(config-if)# endRouter#

インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

コマンドまたは操作 説明

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-18オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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• QinQ リンク バンドリングで使用されるポートチャネル インターフェイスには、OSM-2+4GE-WAN+ OSM カードでサポートされる最大 MTU である 9170 バイト以上の MTU 値を設定しないでください。

• アドバンスト QinQ 変換用に OSM-2+4GE-WAN+ OSM 上の GE-WAN インターフェイスでchannel-group コマンドを使用する場合は、mode on オプションのみがサポートされます。QinQリンク バンドル上では、その他のモード オプションはサポートされません。

• MPLS が設定されている場合は、GE-WAN インターフェイス上で channel-group コマンドを使用できません。channel-group コマンドを使用する前に、インターフェイスからすべての mplsコンフィギュレーション コマンドを削除する必要があります。

• ポートチャネル グループのメイン ポートチャネル インターフェイスまたは各メンバー インターフェイスには、サービス ポリシーを適用できません。その代わりに、適切なポートチャネル サブインターフェイスにサービス ポリシーを適用する必要があります。また入力サービスポリシーは、QinQ リンク バンドル用に使用されているポートチャネル上ではサポートされません。

• QinQ ポートチャネル インターフェイスのサービス ポリシーでは、shaping および set coscos-inner コマンドのみをサポートします。QinQ ポートチャネル インターフェイス上では、bandwidth コマンドなどその他のコマンドを使用できません。

• ポートチャネル インターフェイス カウンタを表示するには、show interface port-channel{number | number.subif} コマンドを使用します。ただし、QinQ リンク バンドリング用に GE-WANインターフェイスを使用するチャネル グループでは、show interface port-channel counters および show counters interface port-channel コマンドはサポートされません。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. vlan internal allocation policy descending

4. interface port-channel number

5. no ip address

6. mode dot1q-in-dot1q access-gateway

7. description string

8. no shutdown

9. interface ge-wan slot/port

10. no ip address

11. channel-group number mode on

12. no shutdown

13. end

ヒント VLAN 変換の CoS ビットを保持するのに、mls qos trust コマンドを設定する必要はありません。このコマンドは、mode dot1q-in-dot1q access-gateway コマンドで設定された GE-WAN インターフェイスまたはポートチャネル グループ上では無効であるためです。インターフェイスまたはポートチャネル グループが QinQ 変換用に設定されている場合は常に、VLAN の CoS ビットを信頼します。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-19オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enableRouter#

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminalRouter(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 vlan internal allocation policy descending

例:Router(config)# vlan internal allocation policy descending Router(config)#

(任意)4094 で始まって、降順の連番で内部 VLAN を割り当てます。PE VLAN ID の割り当てと重なることを防ぐために、この設定を推奨します。

(注) 割り当て方式を変更する場合、変更を有効にするためにルータを再起動する必要があります。これは、内部 VLAN の番号がルータのスタートアップ時に自動割り当てされるためです。

ステップ 4 interface port-channel number

例:Router(config)# interface port-channel 5 Router(config-if)#

仮想ポートチャネル インターフェイスを作成して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。number の有効範囲は、1 ~ 256 です。

ステップ 5 no ip address

例:Router(config-if)# no ip addressRouter(config-if)#

(任意)インターフェイスに設定されている IP アドレスを削除します。これは、インターフェイスに IP アドレスがあらかじめ設定されている場合に必要となります。

ステップ 6 mode dot1q-in-dot1q access-gateway

例:Router(config-if)# mode dot1q-in-dot1q access-gateway Router(config-if)#

インターフェイスで QinQ 変換を有効にし、アドバンスト QinQ サービス マッピング機能をイネーブルにします。

(注) このコマンドは、OSM-2+4GE-WAN+ カード上の GE-WAN インターフェイスではないチャネル グループ メンバーをすでに含むポートチャネル上では使用できません。

ステップ 7 description string

例:Router(config-if)# description QinQ Link Bundle connected to LA-10/1 Router(config-if)#

(任意)インターフェイスの説明を指定します。string パラメータには、当該インターフェイス、そのネイバや用

途の説明のほか、このインターフェイスと設定をメンテ

ナンスし、問題をトラブルシューティングするのに役立

つあらゆる情報を任意のテキストで指定できます。

ステップ 8 no shutdown

例:Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)#

インターフェイスをアクティブにし、トラフィックを転

送できるようにします。

ステップ 9 interface ge-wan slot/port

例:Router(config)# interface ge-wan 5/1Router(config-if)#

OSM-2+4GE-WAN+ ギガビット イーサネット WANポート上の指定された各ギガビット イーサネットWAN インターフェイスについて、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-20オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

(注) ブリッジ ドメインから最後の内部 VLAN が削除されたあとで、ロード バランシングを再度実行する場合は、ポートチャネルで shutdown コマンドおよび no shutdown コマンドを実行します。

次に、2 つの GE-WAN 物理インターフェイスをそのチャネル グループの一部として持つポートチャネル インターフェイスの設定例を示します。

!interface Port-channel3 no ip address logging event link-status speed nonegotiate mode dot1q-in-dot1q access-gateway !interface GE-WAN2/1 no ip address logging event link-status negotiation auto channel-group 3 mode on!interface GE-WAN2/3 no ip address logging event link-status negotiation auto channel-group 3 mode on

ステップ 10 no ip address

例:Router(config-if)# no ip addressRouter(config-if)#

(任意)インターフェイスに設定されている IP アドレスを削除します。これは、インターフェイスに IP アドレスがあらかじめ設定されている場合に必要となります。

ステップ 11 channel-group number mode on

例:Router(config-if)# channel-group 5 mode on Router(config-if)#

指定されたチャネル グループにこの物理インターフェイスを追加します。number は、ステップ 4 でポートチャネル インターフェイス用に指定されたものと同じである必要があります。

(注) mode on オプションのみが、GE-WAN インターフェイス上で QinQ リンク バンドリング用に設定されたポートチャネルで許可されています。

ステップ 12 no shutdown

例:Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)#

インターフェイスをアクティブにし、トラフィックを転

送できるようにします。

(注) ポートチャネル グループに追加されるギガビット イーサネット WAN インターフェイスごとに、ステップ 9 ~ ステップ 12 を繰り返します。

ステップ 13 end

例:Router(config-if)# endRouter#

インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

コマンドまたは操作 説明

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-21オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次の設定例では、1 つまたは複数の無効なインターフェイスを含むポートチャネル インターフェイス上で、QinQ 変換をイネーブルにしようとした場合に表示されるエラー メッセージを示します。

Router# configure terminal Router(config)# interface port-channel 30 7600-2(config-if)# mode dot1q-in-dot1q access-gateway

% 'mode dot1q-in-dot1q access-gateway' is not supported on Port-channel30 % Port-channel30 contains 2 Layer 2 Gigabit Ethernet interface(s)

Router(config-if)#

ポートチャネル インターフェイスのステータスおよびそのチャネル グループのメンバーを表示するには、show interface コマンドを使用します。たとえば上記の設定でこのコマンドを使用すると、次の出力が表示されます。

Router# show interface Port-channel 3

Port-channel1 is up, line protocol is up (connected) Hardware is EtherChannel, address is 0007.8508.474a (bia 000d.edb5.7d7b) MTU 1500 bytes, BW 2000000 Kbit, DLY 10 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation ARPA, loopback not set Full-duplex, Auto-speed input flow-control is off, output flow-control is unsupported Members in this channel: GE2/1 Pseudo GE2/3 Pseudo ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00 Last input never, output never, output hang never Last clearing of "show interface" counters never Input queue: 0/75/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0 Queueing strategy: fifo Output queue: 0/40 (size/max) 5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer Received 0 broadcasts (0 IP multicast) 0 runts, 0 giants, 0 throttles 0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored 0 watchdog, 0 multicast, 0 pause input 0 input packets with dribble condition detected 0 packets output, 0 bytes, 0 underruns 0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets 0 babbles, 0 late collision, 0 deferred 0 lost carrier, 0 no carrier, 0 PAUSE output 0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out

Router#

QinQ 変換で使用される内部、外部、およびトランク VLAN を表示するには、show cwan qinq コマンドを使用します。次に、show cwan qinq コマンドを単独で使用した場合、および次の各オプション キーワードを指定した場合の、ポートチャネル インターフェイスの出力例を示します。

• configured ― 設定されたすべてのブリッジ ドメインの統計情報を表示します。

• detail ― 各ブリッジ ドメインの内部 VLAN 設定の詳細を表示します。

• list ― 現在設定されている割り当てを表示します。

注意 show cwan qinq [configured | detail | list] コマンドは、ポートチャネル インターフェイスにのみ適用されます。物理インターフェイスでこのコマンドを使用すると、誤った内容が出力される場合が

あります。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-22オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

Router#show cwan qinq

Bridge-domain Interface Egress-if Inner-start Total Active3 Po1 GE3/1 0 1 1 Sub-Interface Trunk-vlan Inner-vlan Service State Po1.2 2 4 dot1q up/up

Router#show cwan qinq configured

Port-channel1 has total 2 bridge-domain vlan(s) Po1 - GE-WAN3/1 has 1 bridge-domain vlan(s) egress configured 13 Po1 - GE-WAN3/2 has 1 bridge-domain vlan(s) egress configured 3

Router#show cwan qinq detail

Port-channel1 has total 2 bridge-domain vlan(s) Po1 - GE-WAN3/1 has 1 bridge-domain vlan(s) detail Bridge-domain Inner Configured Active ------------- ------ ---------- ------ 13 active 1 1 Po1 - GE-WAN3/1 has 2 bridge-domain vlan(s) detail Bridge-domain Inner Configured Active ------------- ------ ---------- ------ 3 active 1 1

Router#show cwan qinq list

Port-channel1 has total 2 bridge-domain vlan(s) Po1 - GE-WAN3/1 has 1 bridge-domain vlan(s) egress active 13 Po1 - GE-WAN3/1 has 2 bridge-domain vlan(s) egress active 3

show cwan qinq load-balance コマンドも、ポートチャネル インターフェイスにのみ適用されます。

Router#show cwan qinq load-balance

Port-channel1 has total 2 bridge-domain vlan(s) Po1 - GE-WAN3/1 has 1 bridge-domain vlan(s) Po1 - GE-WAN3/1 has 2 bridge-domain vlan(s) detail

Router#show cwan qinq load-balance detail Port-channel1 has total 2 bridge-domain vlan(s)Po1 - GE-WAN3/1 has 1 bridge-domain vlan(s) detailBridge-domain Inner Configured Active------------- ------ ---------- ------13 active 1 1 Po1 - GE-WAN3/1 has 2 bridge-domain vlan(s) detailBridge-domain Inner Configured Active------------- ------ ---------- ------3 active 1 1

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-23オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次の関連 show コマンドは、ポートチャネルおよび物理インターフェイスの両方に適用されます。

Router#show cwan qinq bridge-domain

GE-WAN3/1, group 1, total_rate_active 113GE-WAN3/2, group 1, total_rate_active 13Port-channel1, group 1, total_rate_active 2

Router#show cwan qinq interface

Interface Status Egress op PE CE TRNK Input packets/ Output packets/ Input bytes Output bytes---------------- --------- ------ -- ---- ---- ---- -------------------- ----------------Po1.2 up/up GE3/2 1 3 4 2 0 0 0 0Po1.12 up/up GE3/1 1 13 14 12 0 0 0 0

(注) これらの関連コマンドの詳細については、『Cisco 7600 Router Cisco IOS Command Reference』 Rlease12.2SX を参照してください。

サービス プロバイダー エッジ ルータの設定

ここでは、QinQ アクセス ゲートウェイとして機能するギガビット イーサネット WAN インターフェイスに接続されたサービス プロバイダー エッジ ルータ上のギガビット イーサネット インターフェイスの設定手順について説明します。

前提条件

• サービス プロバイダー エッジ ルータでは、ギガビット イーサネット インターフェイスを使用している必要があります。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. vlan vlan-id

4. interface GigabigEthernet slot/port

5. no ip address

6. mls qos trust [cos | dscp | ip-precedence]

7. switchport

8. switchport trunk encapsulation dot1q

9. switch trunk allowed vlan {vlan-list | vlan-range}

10. switchport mode trunk

11. description string

12. no shutdown

13. end

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-24オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enableRouter#

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal Router(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 vlan vlan-id

例:Router(config)# vlan 22 Router(config)#

PE VLAN として使用する VLAN ID を(まだ入力していない場合)ルータの VLAN データベースに追加します。vlan-id の有効範囲は、ルータまたはスイッチで使用されている Cisco IOS ソフトウェア イメージに応じて、1 ~1023、または 1 ~ 4094 のいずれかとなります。

ステップ 4 interface GigabitEthernet slot/port

例:Router(config)# interface GigabitEthernet3/1Router(config-if)#

指定されたギガビット イーサネット インターフェイスについて、インターフェイス コンフィギュレーションモードを開始します。

ステップ 5 no ip address

例:Router(config-if)# no ip addressRouter(config-if)#

インターフェイスに設定されている IP アドレスを削除します。

ステップ 6 mls qos trust [cos | dscp | ip-precedence]

例:Router(config-if)# mls qos trust dscpRouter(config-if)#

(任意)着信フレーム内の信頼できる QoS ビットを指定します。

• cos ― (任意)着信フレーム内の CoS ビットに信頼性を指定し、その CoS ビットから内部 DSCP 値を得ます。

• dscp ― (任意、デフォルト)着信パケット内の Typeof Service(ToS; サービス タイプ)ビットに DSCP値が含まれることを指定します。

• ip-precedence ― (任意)着信パケット内の(ToSビットに含まれる)IP precedence ビットに信頼性を指定し、その IP precedence ビットから内部 DSCP 値を得ます。

(注) インターフェイスを信頼性がないものとして設定するには、no mls qos trust コマンドを使用します。そのインターフェイスでは、すべての着信パケットの P ビットが 0 となります。

ステップ 7 switchport

例:Router(config-if)# switchport Router(config-if)#

インターフェイスでレイヤ 2 スイッチングを行うように設定します。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-25オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、QinQ 変換を行うギガビット イーサネット WAN ポートに接続されたギガビット イーサネット インターフェイスの設定例を示します。VLAN ID 3001 は、PE VLAN として使用されています。

vlan 3001

...

!interface GigabitEthernet3/1 description connected to Metro SJ-3 (QinQ tunnel) no ip address logging event link-status switchport switchport trunk encapsulation dot1q switchport trunk allowed vlan 3001-4000 switchport mode trunk

ステップ 8 switchport trunk encapsulation dot1q

例:Router(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q Router(config-if)#

IEEE 802.1Q カプセル化を使用するようにトランク リンクを設定します。

ステップ 9 switch trunk allowed vlan {vlan-list | vlan-range}

例:Router(config-if)# switch trunk allowed vlan 3001-4000 Router(config-if)#

(任意)トランク上で許可される PE VLAN のリストを設定します。デフォルトでは、すべての VLAN が許可されます。カンマで区切った個々の VLAN ID のリストか、ハイフンで区切った VLAN ID 範囲のいずれかを指定できます。

ステップ 10 switchport mode trunk

例:Router(config-if)# switchport mode trunk Router(config-if)#

インターフェイスをトランキング モードに固定します。

ステップ 11 description string

例:Router(config-if)# description Connected to Metro interface SJ-3 Router(config-if)#

(任意)インターフェイスの説明を指定します。string パラメータには、当該インターフェイス、そのネイバや用

途の説明のほか、このインターフェイスと設定をメンテ

ナンスし、問題をトラブルシューティングするのに役立

つあらゆる情報を任意のテキストで指定できます。

ステップ 12 no shutdown

例:Router(config-if)# no shutdown Router(config-if)#

インターフェイスをアクティブにし、トラフィックを転

送できるようにします。

(注) 設定するインターフェイスごとに ステップ 4 ~ ステップ 12 を繰り返します。

ステップ 13 end

例:Router(config-if)# endRouter#

インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

コマンドまたは操作 説明

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4-26オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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QinQ 変換の設定 ― ダブル タグ /シングル タグ変換

アドバンスト QinQ サービス マッピング機能をダブル タグ/シングル タグ変換として知られる QinQ変換に設定した場合、発信インターフェイスでは、内部 CE VLAN タグと外部 PE VLAN タグの両方がトランク VLAN タグで置き換えられます。ダブル タグ /シングル タグ変換を行うようにサブインターフェイスを設定するには、以下の手順を実行します。

(注) QinQ 変換を設定するのに、Cisco IOS Release 12.2(18)SXD では bridge-vlan コマンドを使用していましたが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以降のリリースでは、このコマンドが bridge-domain に変更されました。以前の bridge-vlan を使用した設定は、ロード時に自動的に bridge-domain に設定されます。

前提条件

• ギガビット イーサネット WAN インターフェイスまたはポートチャネル インターフェイス上では、あらかじめ QinQ VLAN 変換をイネーブルにしておく必要があります。「ギガビット イーサネット WAN インターフェイス上での QinQ 変換のイネーブル化」(p.4-14) または 「QinQ リンク バンドル上での QinQ 変換のイネーブル化」(p.4-17) を参照してください。

制約

• 各外部 PE VLAN について、最大 32 個の内部 CE VLAN を設定できます。内部 CE VLAN は、無効な VLAN または予約 VLAN を除いて、32 ブロックの境界値(32、64 など)で始まる連続したブロック内に含まれる必要があります。

• まず特定の PE VLAN に少なくとも 1 つの内部 CE VLAN ID を設定しないかぎり、その PEVLAN には範囲外の設定を指定できません。これは、システムが範囲内および範囲外の VLANID を決定できるようにするためです。

• VLAN 4095 は予約されており、CE VLAN として使用できません。CE VLAN ID 4095 が含まれるパケットは、QinQ 変換用に設定されたサブインターフェイスによって自動的に廃棄されます。しかし VLAN 4095 は、ネイティブ(非 QinQ)VLAN として継続して使用できます。

• PE VLAN は、ルータで使用中の同じ ID をネイティブ(非 QinQ)VLAN として持つことはできません。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface {ge-wan slot/port.subinterface | port-channel number.subinterface}

4. encapsulation dot1q trunk-vlan-id

5. bridge-domain vlan-id dot1q inner-vlan-id または bridge-domain vlan-id dot1q-tunnel out-range

6. mls qos trust [cos | dscp | ip-precedence]

7. service policy input policy-name

8. service policy output policy-name

9. end

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-27オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enableRouter#

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal Router(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 interface {ge-wan slot/port.subinterface | port-channel number.subinterface}

例:Router(config)# interface ge-wan 5/1.64 Router(config-subif)#

指定されたサブインターフェイスについて、サブイン

ターフェイス モードを開始します。

ステップ 4 encapsulation dot1q trunk-vlan-id

例:Router(config-subif)# encapsulation dot1q 2 Router(config-subif)#

指定された IEEE 802.1Q トランク VLAN を発信パケットで使用するようにサブインターフェイスを設定しま

す。

• trunk-vlan-id ― トラフィックに使用されるトランクVLAN ID を指定します。有効範囲は 1 ~ 4094 の任意の VLAN ですが、割り当て済みの番号、および予約されている 1002 ~ 1005 の範囲の番号を除きます。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-28オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ステップ 5 bridge-domain vlan-id dot1q inner-vlan-id

または

bridge-domain vlan-id dot1q-tunnel out-range

例:Router(config-subif)# bridge-domain 2 dot1q 64 Router(config-subif)#

または

Router(config-subif)# bridge-domain 2 dot1q-tunnel out-range Router(config-subif)#

指定された外部(プロバイダー)VLAN ID について、指定された内部(カスタマー)VLAN ID に対するテーブル マップを作成し、これらの VLAN タグがパケット出力時にトランク VLAN タグによって置き換えられるように指定します。

• vlan-id ― PE または外部 VLAN の VLAN ID です。有効範囲は 1 ~ 4094 ですが、ネイティブ VLAN(デフォルトでは 1)および予約されている 1002 ~1005 の範囲の番号を除きます。この値は、PE ルータで実際に設定されている VLAN と一致する必要があります。

• dot1q inner-vlan-id ― PE VLAN にマッピングされるCE または内部 VLAN の VLAN ID です。有効範囲は 1 ~ 4094 ですが、予約されている 1002 ~ 1005の範囲の番号を除きます。

• dot1q-tunnel out-range ― 特定のプロバイダーVLAN について 32 個の VLAN のマッピング済みブロックの外にあるすべての内部(カスタマー)

VLAN ID のテーブル マップを作成します。PEVLAN の out-range マッピングを指定しなければ、CE VLAN タグを持たないか、マッピング済みブロック外の CE VLAN を持つその PE VLAN のパケットは、インターフェイスによってすべて廃棄さ

れます。

(注) 少なくとも 1 つのサブインターフェイスを PEVLAN の特定の CE VLAN ID で設定しなければ、dot1q-tunnel out-range オプションは使用できません。

(注) ある PE VLAN について最初の inner-vlan-id を指定すると、インターフェイスはその PE VLAN に32 個の VLAN の正しいブロックを自動的に関連付けます。それらの CE VLAN は、他の用途には使用できません。たとえば 98 を CE VLAN として指定すると、96 ~ 127 の VLAN がその PE VLANに関連付けられます。他の CE VLAN がその PE VLAN で受信された場合、範囲外とみなされます。

コマンドまたは操作 説明

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4-29オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ステップ 6 mls qos trust [cos | dscp | ip-precedence]

例:Router(config-subif)# mls qos trust dscp Router(config-subif)#

(任意)着信フレーム内の信頼できる QoS ビットを指定します。

• cos ― (任意)着信フレーム内の CoS ビットに信頼性を指定し、その CoS ビットから内部 DSCP 値を得ます。

• dscp ― (任意、デフォルト)着信パケット内の ToSビットに DSCP 値が含まれることを指定します。

• ip-precedence ― (任意)着信パケット内の(ToSビットに含まれる)IP precedence ビットに信頼性を指定し、その IP precedence ビットから内部 DSCP 値を得ます。

(注) インターフェイスを信頼性がないものとして設定するには、no mls qos trust コマンドを使用します。その場合、レイヤ 2 インターフェイスでは、QoS 処理が実行される前にすべての着信パケットの P ビットが 0 となります。

ステップ 7 service policy input policy-name

例:Router(config-subif)# service policy input policy-in1 Router(config-subif)#

(GE-WAN 物理インターフェイス上でのみサポートされ、ポートチャネル インターフェイス上ではサポートされません)。ギガビット イーサネット WAN インターフェイスで受信されるときに、着信パケットで使用され

るポリシー マップを指定します。

ステップ 8 service policy output policy-name

例:Router(config-subif)# service policy output cos-xlat1 Router(config-subif)#

ギガビット イーサネット WAN インターフェイスから送信される前に発信パケットで使用されるポリシー

マップを指定します。

(注) set cos cos-inner コマンドを使用するポリシーマップは、出力ポリシーとしてサブインターフェイスで適用される必要があります。

(注) 設定するサブインターフェイス /VLAN マッピングごとに、ステップ 3 ~ ステップ 8 を繰り返します。

ステップ 9 end

例:Router(config)# end Router#

グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

コマンドまたは操作 説明

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-30オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、2 つのダブル タグ /シングル タグ マッピングを 1 つのサブインターフェイス上に作成する標準的な設定を示します。最初のサブインターフェイス設定によって特定の PE/CE マッピングが作成され、第 2 のサブインターフェイス設定によって範囲外設定が作成されます。

interface GE-WAN 3/3 no ip address mode dot1q-indot1q access-gateway...!interface GE-WAN3/3.42 encapsulation dot1Q 2 bridge-domain 133 dot1q 42 mls qos trust dscpend...!interface GE-WAN3/3.5032 encapsulation dot1Q 31 bridge-domain 133 dot1q-tunnel out-range mls qos trust dscpend

これらの QinQ マッピングは次のように動作します。

• 第 1 のサブインターフェイスは、PE VLAN ID 133 と CE VLAN ID 42 でタグ付けされた着信パケットにマッチし、それらのパケットをシングル トランク VLAN ID 2 を持つ発信パケットに変換します。またこの設定によって、32 ~ 63 の CE VLAN のブロックが自動的に PE VLAN 133に関連付けられます。その範囲の CE VLAN ID と PE VLAN 133 を持つパケットが、明示的に他のサブインターフェイスにマッピングされていない場合、パケットは廃棄されます。他の CEVLAN が PE VLAN 133 で受信された場合、範囲外とみなされます。

• 第 2 のサブインターフェイスは、PE VLAN ID 133 でタグ付けされ、CE VLAN を持たないか、範囲外(1 ~ 31 または 64 ~ 4094 の範囲)の CE VLAN ID を持つ着信パケットにマッチします。これらのパケットは、外部タグとしてトランク VLAN ID 31 と(存在する場合)元の CEVLAN 内部タグを持つ発信パケットに変換されます。

この設定は、PE VLAN ID 133 を持つパケットで次のマッピングを実行します。

表 4-1 ダブル タグ /シングル タグ マッピングの例

PE VLAN ID CE VLAN ID 動作

133 1 ~ 31 トランク VLAN31 にマッピング、CE VLAN 1 ~ 31(範囲外)

133 32 ~ 41 廃棄(明示的にマッピングされていないため)

133 42 トランク VLAN 2 にマッピング(GE-WAN3/3.42 によって明示的にマッピング)

133 43 ~ 63 廃棄(明示的にマッピングされていないため)

133 64 ~ 4094 トランク VLAN31 にマッピング、CE VLAN 64 ~ 4094(範囲外)

133 (なし) トランク VLAN 31 にマッピング(範囲外)

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-31オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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QinQ トランスペアレント トンネリング(ダブル タグ /ダブル タグ変換)の設定

アドバンスト QinQ サービス マッピング機能をダブル タグ /ダブル タグ変換として知られる QinQトランスペアレント トンネリングを行うように設定した場合は、ギガビット イーサネット WAN インターフェイスで外部(PE)VLAN タグがトランク VLAN タグで置き換えられます。内部 CE VLANタグは(存在する場合)変更されません。ダブル タグ /ダブル タグ変換を行うようにサブインターフェイスを設定するには、以下の手順を実行します。

(注) QinQ 変換を設定するのに、Cisco IOS Release 12.2(18)SXD では bridge-vlan コマンドを使用していましたが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以降のリリースでは、このコマンドが bridge-domain に変更されました。以前の bridge-vlan を使用した設定は、ロード時に自動的に bridge-domain に設定されます。

前提条件

• ギガビット イーサネット WAN インターフェイスまたはポートチャネル インターフェイス上では、あらかじめ QinQ VLAN 変換をイネーブルにしておく必要があります。「ギガビット イーサネット WAN インターフェイス上での QinQ 変換のイネーブル化」(p.4-14) または 「QinQ リンク バンドル上での QinQ 変換のイネーブル化」(p.4-17) を参照してください。

制約

• 各外部 PE VLAN について、最大 32 個の内部 CE VLAN を設定できます。内部 VLAN は、32 ブロックの境界値(0、32、64 など)で始まる連続したブロック内に含まれる必要があります。

• VLAN 4095 は予約されており、CE VLAN として使用できません。CE VLAN ID 4095 が含まれるパケットは、QinQ 変換用に設定されたサブインターフェイスによって自動的に廃棄されます。しかし VLAN 4095 は、ネイティブ(非 QinQ)VLAN として継続して使用できます。

• まず特定の PE VLAN に少なくとも 1 つの内部 CE VLAN ID を設定しないかぎり、その PEVLAN には範囲外の設定を指定できません。これは、システムが範囲内および範囲外の VLANID を決定できるようにするためです。

• PE VLAN は、ルータで使用中の同じ ID をネイティブ(非 QinQ)VLAN として持つことはできません。

• また入力サービス ポリシー(service-policy input コマンド)は、QinQ リンク バンドル用に使用されているポートチャネル上ではサポートされません。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface {ge-wan slot/port.subinterface | port-channel number.subinterface}

4. encapsulation dot1q trunk-vlan-id

5. bridge-domain vlan-id dot1q-tunnel {inner-vlan-id | out-range}

6. mls qos trust [cos | dscp | ip-precedence]

7. service policy input policy-name

8. service policy output policy-name

9. end

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-32オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enableRouter#

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminalRouter(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 interface {ge-wan slot/port.subinterface | port-channel number.subinterface}

例:Router(config)# interface ge-wan 5/1.64Router(config-subif)#

指定されたサブインターフェイスについて、サブイン

ターフェイス モードを開始します。

ステップ 4 encapsulation dot1q trunk-vlan-id

例:Router(config-subif)# encapsulation dot1q 2Router(config-subif)#

指定された IEEE 802.1Q トランク VLAN を発信パケットで使用するようにサブインターフェイスを設定しま

す。

• trunk-vlan-id ― トラフィックに使用されるトランクVLAN ID を指定します。有効範囲は 1 ~ 4094 の任意の VLAN ですが、割り当て済みの番号、および予約されている 1002 ~ 1005 の範囲の番号を除きます。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-33オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ステップ 5 bridge-domain vlan-id dot1q-tunnel {inner-vlan-id | out-range}

例:Router(config-subif)# bridge-domain 2 dot1q 64 Router(config-subif)#

または

Router(config-subif)# bridge-domain 2 dot1q out-range Router(config-subif)#

指定された外部(プロバイダー)VLAN ID について、指定された内部(カスタマー)VLAN ID に対するテーブル マップを作成し、外部 VLAN タグがパケット出力時にトランク VLAN タグによって置き換えられるように指定します(内部タグは変更されません)。

• vlan-id ― PE または外部 VLAN の VLAN ID です。有効範囲は 1 ~ 4094 ですが、ネイティブ VLAN(デフォルトでは 1)および予約されている 1002 ~1005 の範囲の番号を除きます。この値は、PE ルータで実際に設定されている VLAN と一致する必要があります。

• inner-vlan-id ― PE VLAN にマッピングされる CE または内部 VLAN の VLAN ID です。有効範囲は 1 ~4094 ですが、予約されている 1002 ~ 1005 の範囲の番号を除きます。

• out-range ― 特定のプロバイダー VLAN について32 個の VLAN のマッピング済みブロックの外にあるすべての内部 VLAN ID とマッチします。PEVLAN の out-range マッピングを指定しなければ、インターフェイスでマッピング済みブロックの外

にある CE VLAN を持つその PE VLAN のすべてのパケットが廃棄されます。

(注) 少なくとも 1 つのサブインターフェイスを PEVLAN の特定の CE VLAN ID について設定しなければ、out-range オプションは使用できません。

(注) ある PE VLAN について最初の inner-vlan-id を指定すると、インターフェイスはその PE VLAN に32 個の VLAN の正しいブロックを自動的に関連付けます。それらの CE VLAN は、他の用途には使用できません。たとえば 98 を CE VLAN として指定すると、96 ~ 127 の VLAN がその PE VLANに関連付けられます。他の CE VLAN がその PE VLAN で受信された場合、範囲外とみなされます。

ステップ 6 mls qos trust [cos | dscp | ip-precedence]

例:Router(config-subif)# mls qos trust dscp Router(config-subif)#

(任意)着信フレーム内の信頼できる QoS ビットを指定します。

• cos ― (任意)着信フレーム内の CoS ビットに信頼性を指定し、その CoS ビットから内部 DSCP 値を得ます。

• dscp ― (任意、デフォルト)着信パケット内の ToSビットに DSCP 値が含まれることを指定します。

• ip-precedence ― (任意)着信パケット内の(ToSビットに含まれる)IP precedence ビットに信頼性を指定し、その IP precedence ビットから内部 DSCP 値を得ます。

(注) インターフェイスを信頼性がないものとして設定するには、no mls qos trust コマンドを使用します。その場合、レイヤ 2 インターフェイスでは、QoS 処理が実行される前にすべての着信パケットの P ビットが 0 となります。

コマンドまたは操作 説明

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-34オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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以下に、2 つのダブル タグ /ダブル タグ マッピングを 1 つのサブインターフェイス上に作成する標準的な設定を示します。最初のサブインターフェイス設定によって特定の PE/CE マッピングが作成され、第 2 のサブインターフェイス設定によって範囲外設定が作成されます。

!interface GE-WAN1/1.98 encapsulation dot1Q 12 bridge-domain 65 dot1q-tunnel 98 mls qos trust dscpend...!interface GE-WAN1/1.5096 encapsulation dot1Q 31 bridge-domain 65 dot1q-tunnel out-range mls qos trust dscpend

これらの QinQ マッピングは次のように動作します。

• 第 1 のサブインターフェイスは、PE VLAN ID 65 と CE VLAN ID 98 でタグ付けされた着信パケットにマッチし、それらのパケットをトランク VLAN ID 12 と CE VLAN ID 98 を持つ発信パケットに変換します。またこの設定によって、96 ~ 127 の CE VLAN のブロックが自動的に PEVLAN 65 に関連付けられます。その範囲の CE VLAN ID と PE VLAN 65 を持つパケットが、明示的に他のインターフェイスにマッピングされていない場合、パケットは廃棄されます。他の

CE VLAN が PE VLAN 65 で受信された場合、範囲外とみなされます。

• 第 2 のサブインターフェイスは、PE VLAN ID 65 でタグ付けされ、CE VLAN タグを持たないか、範囲外(1 ~ 95 または 128 ~ 4094 の範囲)の CE VLAN ID を持つ着信パケットにマッチします。これらのパケットは、トランク VLAN ID 31 と(存在する場合)元の CE VLAN タグを持つ発信パケットに変換されます。

この設定は、PE VLAN ID 65 を持つパケットで次のマッピングを実行します。

ステップ 7 service policy input policy-name

例:Router(config-subif)# service policy input policy-in1 Router(config-subif)#

(GE-WAN 物理インターフェイス上でのみサポートされ、ポートチャネル インターフェイス上ではサポートされません)。ギガビット イーサネット WAN インターフェイスで受信されるときに、着信パケットで使用され

るポリシー マップを指定します。

ステップ 8 service policy output policy-name

例:Router(config-subif)# service policy output cos-xlat1 Router(config-subif)#

ギガビット イーサネット WAN インターフェイスから送信される前に発信パケットで使用されるポリシー

マップを指定します。

(注) 設定するサブインターフェイス /VLAN マッピングごとに、ステップ 3 ~ ステップ 8 を繰り返します。

ステップ 9 end

例:Router(config)# end Router#

グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

コマンドまたは操作 説明

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-35オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ポリシー マップでの内部 CoS ビット使用の設定

デフォルトでは、IEEE 802.1Q/IEEE 802.1Q 変換によって外部 PE VLAN タグから IEEE 802.1P ビット(P ビット)がコピーされ、発信パケットのトランク VLAN タグの IEEE 802.1Q ヘッダー内に Pビットが設定されます。この動作を変更するには、set cos cos-inner コマンドが含まれたクラス マップを持つポリシー マップを作成します。その場合、P ビットは、システムによって内部 CE VLANタグから、発信パケットに付加されるトランク VLAN タグにコピーされます。

前提条件

• ポリシー マップを作成したら、サブインターフェイス コンフィギュレーション モードでservice-policy output コマンドを使用し、そのマップを VLAN の適切なサブインターフェイスに適用する必要があります。詳細については、次の項を参照してください。

- QinQ 変換の設定 ― ダブル タグ /シングル タグ変換(p.4-26)

- QinQ トランスペアレント トンネリング(ダブル タグ /ダブル タグ変換)の設定(p.4-31)

制約

• set cos cos-inner コマンドは、内部 CE VLAN で設定されたサブインターフェイスについてのみサポートされています。set cos cos-inner コマンドは、bridge-domain コマンドで out-range オプションを使用しているサブインターフェイスではサポートされていません。

• メイン ギガビット イーサネット WAN インターフェイスまたはメイン ポートチャネル インターフェイスでは、これらのポリシー マップを使用できません。

• set cos cos-inner コマンドを有効にするには、mls qos trust コマンドを使用して、インターフェイスまたはサブインターフェイスを信頼性のあるインターフェイスとして設定する必要があ

ります。そうしなければ、インターフェイスまたはサブインターフェイスが信頼性を持たない

場合に、そのインターフェイスでは着信パケットの 802.1P ビットが 0 となり、そのビットが発信パケットにコピーされます。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. policy-map policy-map-name

4. class {class-name | class-default}

5. set cos cos-inner

6. shape {average | peak} mean-rate [bc [be]]

表 4-2 ダブル タグ /ダブル タグ マッピングの例

PE VLAN ID CE VLAN ID 動作

65 1 ~ 95 トランク VLAN 31 にマッピング、CE VLAN 1 ~ 31(範囲外)

65 96 ~ 97 廃棄(明示的にマッピングされていないため)

65 98 トランク VLAN 12 にマッピング、CE VLAN 98(GE-WAN3/3.42によって明示的にマッピング)

65 99 ~ 127 廃棄(明示的にマッピングされていないため)

65 128 ~ 4094 トランク VLAN 31 にマッピング、CE VLAN 128 ~ 4094(範囲外)

65 (なし) トランク VLAN 31 にマッピング(範囲外)

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-36オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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7. (必要に応じて他のコンフィギュレーション コマンド)

8. end

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enableRouter#

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminalRouter(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 policy-map policy-map-name

例:Router(config)# policy-map pmap1Router(config-pmap)#

1 つまたは複数のインターフェイスに適用できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定し、さらにポリシー マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

• policy-map-name ― ポリシー マップの名前です。この名前には、最大 40 文字の英数字を使用できます。

ステップ 4 class {class-name | class-default}

例:Router(config-pmap)# class class-default Router(config-pmap-c)#

ポリシー クラスを作成または変更し、ポリシー マップクラス コンフィギュレーション モードを開始します。

• class-name ― 設定または変更するクラスの名前です。

• class-default ― 他のクラスが指定されていない場合に使用するデフォルトのクラスを指定します。

ステップ 5 set cos cos-inner

例:Router(config-pmap-c)# set cos cos-inner Router(config-pmap-c)#

(任意)QinQ 変換された発信パケットのトランク VLANタグの IEEE 802.1 優先順位付けビット(P ビット)を設定します。着信パケットの内部(CE)VLAN タグのプライオリティ値が使用されます。デフォルト値はこのコ

マンドの no 形式です。この場合、着信パケットの外部(PE)VLAN タグの P ビットが使用されます。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-37オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、set cos cos-inner コマンドを使用した、標準的なポリシー マップの設定例を示します。

!policy-map pmap1 class class-default shape average 4000000 set cos cos-inner

QinQ マッピングおよび変換のディセーブル化

ギガビット イーサネット インターフェイスまたはそのサブインターフェイスの 1 つで QinQ ダブルタグ付きパケットのマッピングと変換をディセーブルにするには、次の手順のいずれかを実行しま

す。

• インターフェイスでのすべての QinQ 変換のディセーブル化(p.4-37)

• 1 つのサブインターフェイスでの QinQ 変換のディセーブル化(p.4-39)

インターフェイスでのすべての QinQ 変換のディセーブル化

ギガビット イーサネット WAN インターフェイスまたはポートチャネル インターフェイスですべての QinQ 変換をディセーブルにするには、次の手順を実行します。この手順では、サブインターフェイスとその設定もすべてインターフェイスから削除されます。これによって、関連付けられた

VLAN は他の用途や他のカードで使用できます。

ヒント 設定を別のインターフェイスに移す場合は、設定を保存してからこの手順を開始してください。

ステップ 6 shape {average | peak} mean-rate [bc [be]]

例:Router(config-pmap-c)# shape average 4000000 16000 16000 Router(config-pmap-c)#

(任意)ポリシーで使用されるトラフィック シェーピング レートを指定します。

• average ― (任意)各インターバルに送信されるビットの最大数が、Committed Burst Size(Bc)に等しくなります。

• peak ― (任意)各インターバルに送信されるビットの最大数が、Bc と Excess Burst Size(Be)の合計に等しくなるように指定します。

• mean-rate ― (任意)Committed Information Rate(CIR;認定情報速度)とも呼ばれます。トラフィック

シェーピングで使用されるビット レート(bps)を示します。

• bc ― (任意)測定インターバルの Bc 内のビット数です。

• be ― (任意)Be を超えて許可されるビット数です。

ステップ 7 end

例:Router(config-pmap-c)# endRouter#

ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

コマンドまたは操作 説明

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-38オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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(注) インターフェイス カードをルータから取り外してもインターフェイスの設定は削除されません。Cisco IOS では、ユーザが OIR 操作を行っているものと見なされるからです。カードに設定されたVLAN を他のインターフェイスで使用できるようにするには、カードをシャーシから取り外す前に、カード上のすべてのインターフェイスで QinQ 変換をディセーブルにする必要があります。

前提条件

set cos cos-inner コマンドを含むサービス ポリシーをインターフェイスにあらかじめ適用した場合は、まずこのサービス ポリシーを削除してから、no mode dot1q-in-dot1q access-gateway コマンドを使用する必要があります。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface {ge-wan slot/port | port-channel number}

4. shutdown

5. no mode dot1q-in-dot1q access-gateway

6. end

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enableRouter#

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal Router(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 interface {ge-wan slot/port | port-channel number}

例:Router(config)# interface ge-wan 5/1 Router(config-if)#

指定されたギガビット イーサネット WAN インターフェイスまたはポートチャネル インターフェイスに関して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4 shutdown

例:Router(config-if)# shutdown Router(config-if)#

(任意)インターフェイスをディセーブルにし、トラ

フィックを転送しないようにします。

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4-39オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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1 つのサブインターフェイスでの QinQ 変換のディセーブル化

個々のサブインターフェイスで QinQ 変換をディセーブルにするには、以下の手順を実行します。サブインターフェイスは、続けて他のトラフィックの転送に使用するかどうかによって、完全に削

除することも、bridge-domain 設定だけを削除することもできます。いずれの方式でも、サブインターフェイスで使用されている CE および PE VLAN は解放されます。

前提条件

set cos cos-inner コマンドを含むサービス ポリシーをインターフェイスにあらかじめ適用した場合は、まずこのサービス ポリシーを削除してから、no bridge-domain コマンドを使用する必要があります。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. no interface {ge-wan slot/port.subinterface | port-channel number.subinterface}

または

4. interface {ge-wan slot/port.subinterface | port-channel number.subinterface}

5. no bridge-domain vlan-id dot1q {inner-vlan-id | out-range}

6. end

ステップ 5 no mode dot1q-in-dot1q access-gateway

例:Router(config-if)# no mode dot1q-in-dot1q access-gateway Router(config-if)#

インターフェイス上の QinQ 変換をディセーブルにします。これによってアドバンスト QinQ サービス マッピング機能はディセーブルとなり、すべてのサブインター

フェイス設定がインターフェイスから削除されます。

(注) 設定を別のインターフェイスに移す場合は、設定を保存してからこのコマンドを実行してください。

ステップ 6 end

例:Router(config-if)# end Router#

グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

コマンドまたは操作 説明

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-40オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enableRouter#

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminalRouter(config)#

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 no interface {ge-wan slot/port.subinterface | port-channel number.subinterface}

例:Router(config)# no interface ge-wan 5/1.64Router(config-subif)#

サブインターフェイスとその設定を完全に削除します。

このインターフェイスでのすべてのトラフィック転送

が停止します。

(注) このコマンドを入力したら、ステップ 6 へ進みます。

または

ステップ 4 interface {ge-wan slot/port.subinterface | port-channel number.subinterface}

例:Router(config)# interface ge-wan 5/1.64Router(config-subif)#

指定されたサブインターフェイスについて、サブイン

ターフェイス モードを開始します。

ステップ 5 no bridge-domain vlan-id dot1q {inner-vlan-id | out-range}

例:Router(config-subif)# no bridge-domain 2 dot1q 64Router(config-subif)#

サブインターフェイスのテーブル マッピングを削除し、VLAN のこの特定の組み合わせについて QinQ 変換をディセーブルにします。トラフィックは、サブイン

ターフェイスの残りの設定に応じて、引き続き転送され

ます。

ステップ 6 end

例:Router(config-subif)# end Router#

サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-41オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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アドバンスト QinQ サービス マッピングの設定例ここでは、以下の設定例を示します。

• QinQ 変換(2 つのタグから 1 つのタグへの変換)の設定例(p.4-41)

• QinQ トランスペアレント トンネリングの設定例(p.4-44)

• ポートチャネル インターフェイスを使用する QinQ 変換例(p.4-47)

QinQ 変換(2 つのタグから 1 つのタグへの変換)の設定例

以下のコンフィギュレーション ファイルからの引用は、単純な QinQ 変換の設定を示しています。ここでは、着信パケットが内部 CE VLAN および外部 PE VLAN タグ付きで受信されます。その後パケットは、設定されたポリシー マップを使用して、単一のトランク VLAN タグを付けて出力されます。

この設定では、ギガビット イーサネット WAN インターフェイス 4/1 が QinQ アクセス ゲートウェイとして設定され、以下の 2 つの PE/CE マッピングが示されています。

• 最初のサブインターフェイス セットは、PE VLAN ID 2 と CE VLAN ID 32 ~ 46 について設定されます。これらは、すべて信頼性のあるサブインターフェイスとして設定され(mls qos trustdscp)、set cos cos-inner コマンドを使用するポリシー マップが使用されます。これにより、カスタマーの元の CE VLAN タグ内の 802.1P ビットが発信トランク VLAN タグにコピーされます。

サブインターフェイス 47 は、PE VLAN ID 2 と範囲外の CE VLAN ID(47 ~ 63)を持つすべての着信パケットにマッチするように設定されています。set cos cos-inner コマンドは、このコマンドが含まれたポリシー マップを使用している場合でも、範囲外パケットには無効であることに注意してください。

• 第 2 のサブインターフェイス セットは、トランク VLAN ID 100 と PE VLAN ID 45 について設定されます。これらのサブインターフェイスでは、CE VLAN ID 1237 ~ 1240 の着信を受け入れます。この設定には、out-of-range のサブインターフェイスは含まれないため、PE VLAN ID45 と範囲外の CE VLAN ID(1216 ~ 1236 および 1241 ~ 1247)を持つ着信パケットはすべて廃棄されます。すべてのサブインターフェイスで、set cos cos-inner コマンドを含まないポリシー マップが使用されます。これは、トランク VLAN タグで元の PE VLAN タグ内の 802.1Pビットが使用されることを意味します。

!vlan internal allocation policy descending!vlan 1-1240 !policy-map pmap1 class class-default shape average 4000000 set cos cos-innerpolicy-map pmap2 class class-default shape average 8000000 32000 32000 set cos cos-innerpolicy-map pmap3 class class-default shape average 20000000 80000 80000 set cos cos-innerpolicy-map pmap4 class class-default shape average 2000000 16000 16000!!interface GigabitEthernet4/1 description connected to SP GE1/3 no ip address logging event link-status

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-42オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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switchport switchport trunk encapsulation dot1q switchport mode trunk!interface GigabitEthernet4/2 no ip address shutdown!!--This is the QinQ Access Gateway interface interface GE-WAN4/1 description connected to PE-4 GigabitEthernet0/3 no ip address logging event link-status negotiation auto mode dot1q-in-dot1q access-gateway!--This command configures the interface as trusted, which !--is required to be able to use the original packet’s 802.1P CoS bits. mls qos trust dscp

!--First set of PE/CE mappings !interface GE-WAN4/1.32 encapsulation dot1Q 32 !--note that this bridge-domain command automatically configures the !--CE VLAN range for this PE VLAN to be from 32 to 63 bridge-domain 2 dot1q 32 mls qos trust dscp service-policy output pmap3!interface GE-WAN4/1.33 encapsulation dot1Q 33 bridge-domain 2 dot1q 33 mls qos trust dscp service-policy output pmap2!interface GE-WAN4/1.34 encapsulation dot1Q 34 bridge-domain 2 dot1q 34 mls qos trust dscp service-policy output pmap1!interface GE-WAN4/1.35 encapsulation dot1Q 35 bridge-domain 2 dot1q 35 mls qos trust dscp service-policy output pmap2!interface GE-WAN4/1.36 encapsulation dot1Q 36 bridge-domain 2 dot1q 36 mls qos trust dscp service-policy output pmap3!interface GE-WAN4/1.37 encapsulation dot1Q 37 bridge-domain 2 dot1q 37 mls qos trust dscp service-policy output pmap1!interface GE-WAN4/1.38 encapsulation dot1Q 38 bridge-domain 2 dot1q 38 mls qos trust dscp service-policy output pmap1!interface GE-WAN4/1.39 encapsulation dot1Q 39 bridge-domain 2 dot1q 39 mls qos trust dscp

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-43オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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service-policy output pmap2!interface GE-WAN4/1.40 encapsulation dot1Q 40 bridge-domain 2 dot1q 40 mls qos trust dscp service-policy output pmap3!interface GE-WAN4/1.41 encapsulation dot1Q 41 bridge-domain 2 dot1q 41 mls qos trust dscp service-policy output pmap2!interface GE-WAN4/1.42 encapsulation dot1Q 42 bridge-domain 2 dot1q 42 mls qos trust dscp service-policy output pmap1!interface GE-WAN4/1.43 encapsulation dot1Q 43 bridge-domain 2 dot1q 43 mls qos trust dscp service-policy output pmap2!interface GE-WAN4/1.44 encapsulation dot1Q 44 bridge-domain 2 dot1q 44 mls qos trust dscp service-policy output pmap3!interface GE-WAN4/1.45 encapsulation dot1Q 45 bridge-domain 2 dot1q 45 mls qos trust dscp service-policy output pmap3!interface GE-WAN4/1.46 encapsulation dot1Q 46 bridge-domain 2 dot1q 46 mls qos trust dscp service-policy output pmap1!interface GE-WAN4/1.47 description out-of-range configuration for CE VLANs 47 to 63 encapsulation dot1Q 47 bridge-domain 2 dot1q-tunnel out-range mls qos trust dscp!-- Although this policy map includes the set cos cos-inner command, !-- this command is not used for out-of-range packets service-policy output pmap4

!--Second set of PE/CE mappings !interface GE-WAN4/1.1237 encapsulation dot1Q 1237 !--note that this bridge-domain command automatically configures the !--CE VLAN range for this PE VLAN to be from 1216 to 1247 bridge-domain 45 dot1q 1237 no mls qos trust service-policy output pmap4!interface GE-WAN4/1.1238 encapsulation dot1Q 1238 bridge-domain 45 dot1q 1238 no mls qos trust service-policy output pmap4!

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-44オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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interface GE-WAN4/1.1239 encapsulation dot1Q 1239 bridge-domain 45 dot1q 1239 no mls qos trust service-policy output pmap4!interface GE-WAN4/1.1240 encapsulation dot1Q 1240 bridge-domain 45 dot1q 1240 no mls qos trust service-policy output pmap4

...

QinQ トランスペアレント トンネリングの設定例

以下のコンフィギュレーション ファイルからの引用は、単純な QinQ トランスペアレント トンネリングの標準設定を示しています。ここでは、着信パケットが内部 CE VLAN および外部 PE VLANタグ付きで受信されます。その後パケットは、設定されたポリシー マップを使用して、新しいトランク VLAN タグと元の内部 CE VLAN タグを付けて出力されます。この設定を、2 つのタグから 1つのタグへの変換と呼びます。

この設定では、ギガビット イーサネット WAN インターフェイス 4/1 が QinQ アクセス ゲートウェイとして設定され、以下の特性を持つ PE/CE マッピングが作成されます。

• PE VLAN ID 152

• CE VLAN ID 2048 ~ 2079

• サブインターフェイス GE-WAN 4/1.15233 は、上記範囲外の CE VLAN ID(1 ~ 2047 または2080 ~ 4094)を含むあらゆるパケットにマッチします。

• インターフェイスとすべてのサブインターフェイスは、範囲外のサブインターフェイスを除い

て、信頼性があるものとして設定されます(mls qos trust dscp)。そのためこれらのインターフェイスでは、パケットの元の PE VLAN タグ内の 802.1P ビットが、発信トランク VLAN タグにコピーされます(元の CE VLAN タグは変更されず、そこには元の 802.1P ビットが含まれます)。

!vlan internal allocation policy descending!vlan 1-4094

...

!--This is an IP LAN interface interface GigabitEthernet4/1 description QinQ tunnel to Catalyst 3550 Gigabit Ethernet 0/6 no ip address switchport switchport trunk encapsulation dot1q switchport trunk allowed vlan 340 switchport mode trunk!!interface GigabitEthernet4/2 no ip address shutdown!!--This is the QinQ Access Gateway interface interface GE-WAN4/1 description connected to GSR Gigabit Ethernet 4/1 no ip address logging event link-status no negotiation auto mode dot1q-in-dot1q access-gateway mls qos trust dscp

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-45オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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!interface GE-WAN4/1.15201 encapsulation dot1Q 180!--note that this bridge-domain command automatically configures the !--CE VLAN range for this PE VLAN to be from 2048 to 2079 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2048 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15203 encapsulation dot1Q 182 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2049 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15204 encapsulation dot1Q 183 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2050 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15205 encapsulation dot1Q 184 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2051 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15206 encapsulation dot1Q 185 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2052 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15207 encapsulation dot1Q 186 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2053 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15208 encapsulation dot1Q 187 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2054 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15209 encapsulation dot1Q 188 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2055 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15210 encapsulation dot1Q 189 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2056 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15211 encapsulation dot1Q 190 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2057 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15212 encapsulation dot1Q 191 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2058 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15213 encapsulation dot1Q 192 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2059 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15214 encapsulation dot1Q 193 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2060 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15215

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-46オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

encapsulation dot1Q 194 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2061 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15216 encapsulation dot1Q 195 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2062 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15217 encapsulation dot1Q 196 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2063 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15218 encapsulation dot1Q 197 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2064 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15219 encapsulation dot1Q 198 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2065 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15220 encapsulation dot1Q 199 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2066 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15221 encapsulation dot1Q 200 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2067 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15222 encapsulation dot1Q 201 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2068 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15223 encapsulation dot1Q 202 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2069 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15224 encapsulation dot1Q 203 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2070 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15225 encapsulation dot1Q 204 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2071 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15226 encapsulation dot1Q 205 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2072 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15227 encapsulation dot1Q 206 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2073 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15228 encapsulation dot1Q 207 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2074 mls qos trust dscp!

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-47オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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interface GE-WAN4/1.15229 encapsulation dot1Q 208 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2075 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15230 encapsulation dot1Q 209 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2076 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15231 encapsulation dot1Q 210 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2077 mls qos trust dscp!interface GE-WAN4/1.15232 encapsulation dot1Q 211 bridge-domain 152 dot1q-tunnel 2078 mls qos trust dscp!! This creates an out-of-range configuration that matches CE VLANs! that are out of the configured CE VLAN range of 2048 to 2079interface GE-WAN4/1.15233 encapsulation dot1Q 212 bridge-domain 152 dot1q-tunnel out-range no mls qos trust!...

ポートチャネル インターフェイスを使用する QinQ 変換例

次に、2 つの GE-WAN 物理インターフェイスを含む QinQ リンク バンドルの設定例を示します。bridge-domain コマンドは、ポートチャネル仮想インターフェイスのサブインターフェイスで設定されることに注意してください。

vlan internal allocation policy ascending!vlan 1, 100-1000, 2976-3008 !policy-map pmap4 class class-default set cos cos-innerpolicy-map pmap1 class class-default shape average 4000000 set cos cos-innerpolicy-map pmap2 class class-default shape average 8000000 32000 32000policy-map pmap3 class class-default shape average 20000000 80000 80000!!interface Port-channel1 no ip address logging event link-status mode dot1q-in-dot1q access-gateway!interface Port-channel1.101 encapsulation dot1Q 101 bridge-domain 101 dot1q 101 service-policy output pmap1!interface Port-channel1.102 encapsulation dot1Q 102

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第 4章 4 ポート ギガビット イーサネット WAN OSM の設定アドバンスト QinQ サービス マッピング

4-48オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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bridge-domain 102 dot1q 102 service-policy output pmap2!interface Port-channel1.103 encapsulation dot1Q 103 bridge-domain 103 dot1q 103!interface Port-channel1.104 encapsulation dot1Q 104 bridge-domain 104 dot1q 104!interface Port-channel1.201 encapsulation dot1Q 201 bridge-domain 201 dot1q 201!!! GigabitEthernet interfaces are not used for QinQ! link bundling, but can be used for ! other purposes interface GigabitEthernet4/1 no ip address shutdown!interface GigabitEthernet4/2 no ip address shutdown!interface GE-WAN4/1 no ip address logging event link-status negotiation auto mls qos trust dscp channel-group 1 mode on!interface GE-WAN4/2 no ip address logging event link-status negotiation auto mls qos trust dscp channel-group 1 mode on!interface GE-WAN4/3 no ip address shutdown !interface GE-WAN4/4 no ip address shutdown ...

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C H A P T E R

5-1オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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5

チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定

この章では、1 ポートのチャネライズド OC-12(OSM-1CHOC12/T3-SI)SONET/Synchronous DigitalHierarchy(SDH; 同期デジタル ハイアラーキ)OSM(オプティカル サービス モジュール)を設定する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• チャネライズド OSM の概要(p.5-2)

• チャネライズド モジュールの設定(p.5-6)

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド OSM の概要

5-2オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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チャネライズド OSM の概要ここでは、チャネライズド OSM 上での SONET/SDH のマッピング、多重階層、およびサポート対象の機能について説明します。

• サポート対象の多重化およびマッピング(p.5-2)

• チャネライズド OC-12/T3 OSM がサポートする機能(p.5-3)

• チャネライズド モジュールの設定(p.5-6)

サポート対象の多重化およびマッピング

OSM-1CHOC12/STM-4 T3-SI モジュールは、OC-3、DS-3、DS-3 サブレートまでのチャネライズドコンフィギュレーションをサポートしています。

図 5-1は、1 ポート ChOC-12/STM-4 OSM がサポートする SONET 多重階層を示しています。

図 5-2は、1 ポート ChOC-12/STM-4 OSM がサポートする SDH 多重階層を示しています。

図 5-1 1 ポート ChOC-12 OSM がサポートする SONET 多重階層

図 5-2 1 ポート ChOC-12 OSM がサポートする SDH 多重階層

OC-12 STS-12 STS-12c STS-12cSPE

STS-1 STS-1SPE

STS-3 STS-3c STS-3cSPE

OC-12c POS

OC-3c POS

DS3E3

5875

2

x1

x4

x3

STM-4 AU-4-4c VC-4-4c C4-4c

AU-3

AUG AU-4

TUG-3 TU-3 VC-3

VC-3 C-3

VC-4 C-4

STM-4c POS

STM-1c POS

DS3E-3 58

753

x1

x1

x4

x3

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド OSM の概要

5-3オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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チャネライズド OC-12/T3 OSM がサポートする機能OSM-1CHOC12/T3-SI は、次の標準 Cisco IOS SONET/SDH 機能をサポートしています。

• SONET の適合性(p.5-3)

• SONET のエラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタリング(p.5-3)

• SONET の同期(p.5-4)

• WAN プロトコル(p.5-4)

• ネットワーク管理(p.5-4)

• DS-3 サポート(p.5-5)

• DSU モード(p.5-5)

• QoS プロトコル(p.5-5)

SONET の適合性

OSM-1CHOC12/T3-SI は、1+1 SONET Automatic Protection Switching(APS; 自動保護スイッチング)をサポートしています。

SONET のエラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタリング

サポートされる SONET エラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタリングは、次のとおりです。

• Signal Failure Bit Error Rate(SFBER; 信号損失ビット エラー レート)

• Signal Degrade Bit Error Rate(SDBER; 信号劣化ビット エラー レート)

• 信号ラベル ペイロード作成(C2)

• パス トレース バイト(J1)

• Loss of Signal(LOS; 信号損失)

• Loss of Frame(LOF; フレーム損失)

• B1 のエラー カウント

• B1 の スレッシュホールド超過アラーム(TCA)

• Line Alarm Indication Signal(LAIS; 回線アラーム検出信号)

• Line Remote Defection Indication(LRDI; 回線リモート障害検出)

• Line Remote Error Indication(LREI; 回線リモート エラー検出)

• B2 のエラー カウント

• B2 の スレッシュホールド超過アラーム(TCA)

• Path Alarm Indication Signal(PAIS; パス アラーム検出信号)

• Path Remote Defect Indication(PRDI; パス リモート障害検出)

• Path Remote Error Indication(PREI; パス リモート エラー検出)

• B3 のエラー カウント

• B3 の TCA

• Loss of Pointer(LOP; ポインタ損失)

• Path Unequipped(PUNEQ)

• Path Label Mismatch(PPLM)

• New Pointer Event(NEWPTR)

• Positive Stuffing Event(PSE)

• Negative Stuffing Event(NSE)

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド OSM の概要

5-4オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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SONET の同期

サポートされる SONET 同期化機能は、次のとおりです。

• ローカル タイミング(ダーク ファイバまたは WDM 装置を介したルータ間接続用の内部タイミング)

全動作温度で +/–4.6 ppm のクロック精度

• ループ タイミング(SONET/SDH 装置への接続用のループ タイミング)

WAN プロトコル

サポートされる WAN プロトコルは、次のとおりです。

• Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)および MPLS/Virtual Private Network(VPN; 仮想私設網)

チャネライズド OSM の MPLS/VPN の設定情報については、第 11章「OSM 上での MPLS の設定」を参照してください。

• PPP(ポイントツーポイント プロトコル)IETF RFC 1661

• High-Level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データリンク制御)(IETF RFC 1662)

• PPP over SONET、1+x43 の自己同期ペイロード スクランブリングを使用

• フレームリレー

フレームリレー対応のチャネライズド インターフェイスの設定については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Wide-Area Networking Configuration Guide』Release 12.1 の「Configuring FrameRelay」および『Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference』Release 12.1 を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_c/wcdfrely.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_r/wrdfrely.htm

フレームリレーのトラフィック シェーピングの設定については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Configuring Distributed Traffic

Shaping」を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fqos_c/fqcprt4/qcfdts.htm

• APS および MSP に関する Cisco Protection Group Protocol over UDP/IP(ポート 172)

シリアル インターフェイス カプセル化の設定については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOSInterface Configuration Guide』の「Configuring Serial Interfaces」および『Cisco IOS Interface CommandReference』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/inter_c/index.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/inter_r/index.htm

ネットワーク管理

サポートされるネットワーク管理機能は、次のとおりです。

• ローカル ループバック

• ネットワーク ループバック

• NetFlow データ エクスポート

• 一定のタイミングで収集するパフォーマンス統計情報(RFC 1595)

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド OSM の概要

5-5オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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DS-3 サポート

サポートされる DS-3 機能は、次のとおりです。

• フレーム同期制御、C ビットまたは M23

• ローカル(内部)クロック モード

• ループバック モード

• 各 DS-3 チャネルの Bit Error Rate Test(BERT; ビット エラー レート テスト)診断

• 送受信アラーム処理

• パフォーマンスおよびエラー カウンタ

• Far-End Alarm and Control(FEAC)サポート

DSU モード

サポートされる Data Service Unit(DSU; データ サービス ユニット)モードは、次のとおりです。

• Digital Link

• Verilink

• Adtran

• Larscom

• Kentrox

QoS プロトコル

チャネライズド OSM に設定する Quality of Service(QoS; サービス品質)については、第 8章「OC-12ATM OSM の設定」を参照してください。

チャネライズド OSM では次の QoS 機能がサポートされます。

• LAN および WAN ポート上の Policy Feature Card 2(PFC2; ポリシー フィーチャ カード 2)QoS

• Differentiated Services Control Point(DSCP)

• IP precedence 分類

クラスに基づくマーキングの設定については、次の URL にアクセスし、『Class-Based Marking』フィーチャ モジュールを参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121newft/121t/121t5/cbpmark2.htm

• 分類およびプライオリティのマーキングは、下記に基づいて行われます。

- Ethertype

- IP Source Address(SA; 送信元アドレス)

- IP Destination Address(DA; 宛先アドレス)

- TCP ポート番号

- UDP ポート番号

- IP SA + TCP/UDP ポート番号 + IP DA + TCP/UDP ポート番号

• WAN ポート上の Class-Based Weighted Fair Queuing(CBWFQ; クラスベース均等化キューイング)

• WAN ポート上の Low Latency Queuing(LLQ; 低遅延キューイング)

• フレームリレー、HDLC、および PPP のカプセル化の階層型トラフィック シェーピング

Cisco IOS の分類、マーキング、およびキューイングに関する一般情報については、次の URLにアクセスし、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』 Release 12.1 の「Classification」を参照してください。

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-6オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/qos_c/index.htm

プラットフォームに依存しない Cisco IOS QoS コマンドについては、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』 Release 12.1 を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/qos_r/index.htm

チャネライズド モジュールの設定ここでは、チャネライズド モジュールの設定方法について説明します。

• SONET コントローラの設定(p.5-6)

• POS インターフェイスの設定(p.5-7)

• DS-3 シリアル インターフェイスの設定(p.5-8)

• SDH フレーム同期と AU-3 マッピングによるインターフェイスの設定(p.5-9)

• SDH フレーム同期と AU-4 マッピングによるインターフェイスの設定(p.5-12)

• APS の設定(p.5-13)

• フレームリレーおよびフレームリレー トラフィック シェーピングの設定(p.5-15)

• 設定例(p.5-18)

SONET コントローラの設定SONET コントローラの設定手順は、次のとおりです。

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# controller sonet slot/port ポートを選択して、コントローラ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 Router(config-controller)# [no] framing {sonet | sdh}

ChOC-12 のフレーム同期モードを SONET または SDHに設定します。

SDH は、SONET と同等の ITU 規格です。

SONET がデフォルト値です。

ステップ 4 Router(config-controller)# sts-1 {sts-1 number} serial {T3 | E3}sts-1 {start sts-1 number} - {end sts-1 number} posau-3 {au-3 number} serial {T3 | E3}au-3 {start au-3 number} - {end au-3 number} posau-4 {start-au4-number} vc-3 {vc3-number} serial [t3|e3]au-4 {start-au4-number} - {end-au4-number} pos

インターフェイスに対応するチャネルを設定します。

ニーズに適合するチャネル プロビジョニング コマンドオプションを選択します。

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-7オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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POS インターフェイスの設定コントローラの設定を確認したあとで、Packet over SONET(POS)インターフェイスを設定できます。ここで紹介するのは基本的な設定手順です。ネットワークの要件に応じて、他のインターフェ

イス パラメータを指定しなければならない場合があります。

POS インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。

ステップ 5 Router(config-controller)# clock source {internal [primary | secondary]| line [primary | secondary]}

SONET コントローラが使用するクロック ソースを設定します。

• internal ― ポートアダプタ ラインからクロックソースを取得します。

• line ― ネットワークからクロックソースを取得します。

• primary ― 内部回路に優先順位の最も高いクロックを提供します。

• secondary ― プライマリ クロックの障害時に内部回路にセカンダリ クロックを提供します。ネットワークをクロックソースとするのがデフォルトの

設定です。

ステップ 6 Router(config-controller)# [no] loopback {internal | line}

SONET コントローラ上でループバック モードをイネーブルまたはディセーブルにします。

• internal ― 送信パスから受信パスにデータがループされるので、外部接続に依存しないで、内部で

データを送信して診断できます。

• line ― 外部ポートから送信ポートにデータがループされ、外部ポートへ再び送出されます。

ループバックはディセーブルがデフォルトの設定です。

ステップ 7 Router(config-controller)# alarm-report {all | b1-tca | b2-tca | b3-tca | lais | lrdi | pplm | ptim | sd-ber | sf-ber | slof | slos}

(任意)アラーム レポートをイネーブルにします。

ステップ 8 Router(config-controller)# threshold {b1-tca value | b2-tca value| b3-tca value| sd-ber value| sf-ber value}

(任意)BER(ビット エラー レート)のスレッシュホールド値を設定します。

ステップ 9 Router(config-controller)# [no] description string

(任意)SONET コントローラについて記述する最大 80文字のテキストを指定します。記述なしがデフォルトの

設定です。

コマンド 説明

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# interface POS slot/port:channel#

設定するシリアル ポートおよびチャネルを指定します。

ステップ 3 Router(config-if)# encapsulation hdlc | ppp

カプセル化タイプを指定します。

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-8オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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DS-3 シリアル インターフェイスの設定コントローラの設定を確認してから、対応する DS-3 チャネルとシリアル インターフェイスをコントローラ上に設定できます。

(注) T3 インターフェイスを VeriLink DSU に接続する場合、T3 インターフェイスでサポートされる最低帯域幅は 6,316 Kbps です。帯域幅は、6,316 Kbps から最大 44,210 Kbps までの整数倍でなくてはなりません。

DS-3 インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。

ステップ 4 Router(config-if)# pos flag j1 expect message rxpathmessagetext | length [16|64] | message txpathmessagetext

(任意)チャネライズド インターフェイスのパス メッセージを指定します。

ステップ 5 Router(config-if)# ip address ip-address mask [secondary]

インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。

ステップ 6 Router(config-if)# no shutdown インターフェイスをイネーブルにします。

コマンド 説明

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# interface serial slot/port:channel#

設定するシリアル ポートおよびチャネルを指定します。

ステップ 3 Router(config-if)# framing {c-bit | m23} フレーム同期を指定します。

ステップ 4 Router(config-if)# [no] dsu mode {0-4} DSU モードを指定します。

0 ― Digital-Link

1 ― Kentrox

2 ― Larscom

3 ― Adtran

4 ― Verilink

ステップ 5 Router(config-if)# [no] dsu remote [accept | fullrate]

ローカル(近端)インターフェイスがリモート(遠端)

インターフェイスからの着信要求を受け付けるかどう

か、またはローカル インターフェイスからリモート インターフェイスに対してフルレートの帯域幅設定を要

求するかどうかを指定します。

ステップ 6 Router(config-if)# [no] dsu bandwidth Kilobits/sec

DSU サブレート帯域幅を設定します。

ステップ 7 Router(config-if)# [no] scramble ペイロード スクランブリングをイネーブルにします。

ステップ 8 Router(config-if)# [no] loopback {local | network | remote}

ループバック モードを設定します。

ステップ 9 Router(config-if)# [no] bert pattern [2^15 | 2^20 ] interval [1-1440]

(任意)BERT を設定します。

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-9オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、非チャネライズド DS-3 インターフェイス設定の例を示します。

Router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)# controller t3 3/0Router (config-controller)#no channelizedRouter (config-controller)# exitRouter (config)# interface serial 1/0Router (config-if)# dsu bandwidth 16000Router (config-if)# encapsulation frame-relayRouter (config-if)# ip address 10.10.10.10.255.255.255.255Router (config-if)# no shutdownRouter (config-if)# exitRouter(config)#

SDH フレーム同期と AU-3 マッピングによるインターフェイスの設定ここでは、SDH フレーム同期と AU-3 マッピングによりインターフェイスをイネーブルにする方法、および OSM-1CHO12/T3-SI チャネライズド モジュールでの IP ルーティングの指定方法を説明します。SDH フレーム同期と AU-3 マッピングによりインターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。

ステップ 10 Router(config-if)# alarm-report {all | b3-tca | pais | pplm | plop | prdi | ptim | ptiu | puneq}

(任意)パス アラーム レポートをイネーブルにします。

ステップ 11 Router(config-if)# overhead {c2 byte value | j1 {expect message message-string | length 16-64 |message message-string}

SONET パス ヘッダー バイトの値を指定します。

ステップ 12 Router(config-if)# ip address ip-address mask [secondary]

インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。

ステップ 13 Router(config-if)# [no] keepalive キープアライブ メッセージをオンまたはオフにします。

ステップ 14 Router(config-if)# no shutdown インターフェイスをイネーブルにします。

コマンド 説明

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# controller sonet slot/port コントローラを選択します。

ステップ 3 Router(config-controller)# framing sdh フレーム同期を指定します。

ステップ 4 Router(config-controller)# aug mapping au-3

AUG マッピングを指定します。

ステップ 5 Router(config-controller)# au-3 au-3 number serial {T3 | E3}

AU-3 チャネルを設定します。

ステップ 6 Router(config-controller)# exit コントローラ コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 7 Router(config)# interface serial slot/port:au-3 number

インターフェイスを選択します。

ステップ 8 Router(config-if)# ip address ip-address mask [secondary]

インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。

ステップ 9 Router(config-if)# [no] shutdown インターフェイスをイネーブルにします。

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-10オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

この例では、ポートは 12 E3 インターフェイスとして設定されます。

(注) E3 インターフェイスを Digital Link DL3100E E3 アクセス多重化 DSU に接続する場合、Digital LinkDSU 上で「クリア チャネル」モードを使用する必要があります。E3 インターフェイスを Cisco12000 シリーズ 12 ポート Packet over E3 ライン カードに接続する場合、Cisco 12000 シリーズ 12 ポート Packet over E3 ライン カード上で dsu mode kentrox を設定する必要があります。E3 インターフェイスを Cisco C7500 または Cisco C7200 E3 ポート アダプタ(PA)に接続する場合は、E3 PA 上のE3 インターフェイスで dsu mode 1 を設定する必要があります。

ステップ 1 configure terminal EXEC コマンドを入力して、次のようにグローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

ステップ 2 E3 チャネルを設定します。

router(config)# controller sonet 4/1router(config-controller)# framing sdhrouter(config-controller)# overhead s1s0 2router(config-controller)# aug mapping au-3router(config-controller)# au-3 1 serial e3router(config-controller)# au-3 2 serial e3router(config-controller)# au-3 3 serial e3router(config-controller)# au-3 4 serial e3router(config-controller)# au-3 5 serial e3router(config-controller)# au-3 6 serial e3router(config-controller)# au-3 7 serial e3router(config-controller)# au-3 8 serial e3router(config-controller)# au-3 9 serial e3router(config-controller)# au-3 10 serial e3router(config-controller)# au-3 11 serial e3router(config-controller)# au-3 12 serial e3

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-11オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 3 E3 インターフェイスを設定します。

Router(config)# interface serial 5/2:1Router(config-if)# ip address 10.2.1.1 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# exitRouter(config)# interface serial 5/2:2Router(config-if)# ip address 10.2.2.1 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# exitRouter(config)# interface serial 5/2:3Router(config-if)# ip address 10.2.3.1 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# exitRouter(config)# interface serial 5/2:4Router(config-if)# ip address 10.2.4.1 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# exitRouter(config)# interface serial 5/2:5Router(config-if)# ip address 10.2.5.1 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# exitRouter(config)# interface serial 5/2:6Router(config-if)# ip address 10.2.6.1 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# exitRouter(config)# interface serial 5/2:7Router(config-if)# ip address 10.2.7.1 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# exitRouter(config)# interface serial 5/2:8Router(config-if)# ip address 10.2.8.1 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# exitRouter(config)# interface serial 5/2:9Router(config-if)# ip address 10.2.9.1 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# exitRouter(config)# interface serial 5/2:10Router(config-if)# ip address 10.2.10.1 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# exitRouter(config)# interface serial 5/2:11Router(config-if)# ip address 10.2.11.1 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# exitRouter(config)# interface serial 5/2:12Router(config-if)# ip address 10.2.12.1 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# exit

ステップ 4 copy running-config startup-config コマンドを使用して、NVRAM(不揮発性 RAM)に新しい設定を書き込みます。

router# copy running-config startup-config[OK]router#

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-12オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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SDH フレーム同期と AU-4 マッピングによるインターフェイスの設定ここでは、SDH フレーム同期と AU-4 マッピングによりインターフェイスをイネーブルにする方法、および OSM-1CHO12/T3-SI チャネライズド モジュールでの IP ルーティングの指定方法を説明します。この例では、ポートは 12 E3 インターフェイスとして設定されます。

この例では、1 つの STM-4 POS インターフェイス、2 つの STM-1 インターフェイス、および 2 つのDS-3 シリアル インターフェイスを設定するために AU-4 マッピングが使用されています。slot/port.au-4:au-3 から、DS-3 インターフェイス名が作成されます。1 ~ 3 の範囲の VC-3 番号は、選択された AU-4 中の TUG-3(または VC-3)番号です。

STM-4 インターフェイス名は最初の AU-4 番号から作成されます。

ステップ 1 configure terminal EXEC コマンドを入力して、次のようにグローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

ステップ 2 チャネルを設定します。

Router(config)# controller sonet 5/1Router(config-controller)# framing sdhRouter(config-controller)# aug mapping au-4Router(config-controller)# au-4 1-4 posRouter(config-controller)# au-4 5 pos Router(config-controller)# au-4 6 vc-3 1 serial t3Router(config-controller)# au-4 6 vc-3 2 serial t3Router(config-controller)# au-4 7 pos Router(config-controller)# end

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# controller sonet slot/port コントローラを選択します。

ステップ 3 Router(config-controller)# framing sdh フレーム同期を指定します。

ステップ 4 Router(config-controller)# aug mapping au-4

AUG マッピングを指定します。

ステップ 5 Router(config-controller)# au-4 start-au4-number vc-3 VC3-number serial [t3|e3]au-4 start-au4-number - end-au4-number pos

チャネルを設定し、インターフェイス番号を定義しま

す。

ステップ 6 Router(config-controller)# exit コントローラ コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 7 Router(config)# interface serial slot/port. au-4:au-3

インターフェイスを選択します。

ステップ 8 Router(config-if)# ip address ip-address mask [secondary]

インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。

ステップ 9 Router(config-if)# [no] shutdown インターフェイスをイネーブルにします。

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-13オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ステップ 3 インターフェイスを設定します。

Router(config)# interface pos 5/1:1Router(config-if)# encapsulation pppRouter(config-if)# ip address 10.10.10.10 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# endRouter(config)# interface pos 5/1:5Router(config-if)# encapsulation pppRouter(config-if)# ip address 10.10.10.11 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# endRouter(config)# interface serial 5/1.6:1Router(config_if)# framing c-bitRouter(config-if)# dsu mode 0Router(config-if)# dsu remote acceptRouter(config-if)# dsu bandwidth 30000Router(config-if)# scrambleRouter(config-if)# loopback remoteRouter(config-if)# ip address 10.10.10.12. 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# endRouter(config)# interface serial 5/1.6:2Router(config_if)# framing c-bitRouter(config-if)# dsu mode 0Router(config-if)# dsu remote acceptRouter(config-if)# dsu bandwidth 45000Router(config-if)# scrambleRouter(config-if)# loopback remoteRouter(config-if)# ip address 10.10.10.12. 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# endRouter(config)# interface pos 5/1:7Router(config-if)# encapsulation pppRouter(config-if)# ip address 10.10.10.13 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# end

ステップ 4 copy running-config startup-config コマンドを使用して、NVRAM に新しい設定を書き込みます。

Router# copy running-config startup-config[OK]Router#

APS の設定APS により、POS 回線の切り替えが可能です。これは、通常 SONET 装置を電気通信装置に接続する場合に必要になります。APS を設定すると、介在する SONET 装置から SONET ネットワークに保護 POS インターフェイスが提供され、回線上で保護 POS インターフェイスが実行 POS インターフェイスになります。

(注) OSM-1CHO12/T3-SI では、APS は、インターフェイス レベルではなく SONET コントローラ レベルで設定されることに注意してください。

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-14オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

保護インターフェイスは、実行インターフェイスのあるルータの IP アドレスを指定して設定します。APS Protect Group Protocol が、実行インターフェイスを制御するプロセスと保護インターフェイスを制御するプロセス間の通信を引き受けます。APS Protect Group Protocol を使用すると、ルータ障害、チャネル信号の劣化または損失、または手動介入が発生した場合に、POS インターフェイスを切り替えることができます。

APS のサポートには、SONET 接続が 2 つ必要です。電気通信環境では、SONET 回線を APS として設定する必要があります。オペレーション、モード、および復帰オプションを設定することも必要

です。SONET 接続が別々の 2 台のルータでホーミングされる場合(標準設定)、APS 通信用として、2 台のルータ間に Out-Of-Band(OOB; 帯域外)通信チャネルを設定する必要があります。

APS を設定する場合は、先に実行インターフェイスを設定し、さらに APS OOB 通信パスとして使用するインターフェイスの IP アドレスを指定することを推奨します。

(注) 保護インターフェイスがアクティブ回線になり、ワーキング回線が検出されたときにディセーブル

にされることがないように、実行インターフェイスを設定してから保護インターフェイスを設定し

ます。

APS の詳細については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Interface Configuration Guide』 Release12.1 を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/inter_c/index.htm

実行インターフェイスの設定

実行インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。

(注) ルータに複数の保護インターフェイスが設定されている場合、各インターフェイスに aps group コマンドを設定してから、対応する aps protect コマンドを設定する必要があります。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# controller sonet slot/port config プロンプトから、SONET コントローラ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2 Router(config-controller)# aps working circuit-number

このインターフェイスを実行インターフェイスとして

設定します。

ステップ 3 Router(config-controller)# end コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4 Router# show apsRouter# show aps controller

コントローラ情報を表示して、コンフィギュレーション

を確認します。

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-15オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

保護インターフェイスの設定

保護インターフェイスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行します。

フレームリレーおよびフレームリレー トラフィック シェーピングの設定ここでは、フレームリレーの設定、プラットフォーム固有のコマンドおよび制限事項について説明

します。

• フレームリレーの制限および制約(p.5-15)

• フレームリレー トラフィック シェーピングの設定例(p.5-16)

フレームリレー対応のチャネライズド インターフェイスの設定については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Wide-Area Networking Configuration Guide』 Release 12.1 の「Configuring Frame Relay」および『Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference』 Release 12.1 を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_c/wcdfrely.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_r/wrdfrely.htm

フレームリレーのトラフィック シェーピングの設定については、次の URL にアクセスし、『CiscoIOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Configuring Distributed Traffic Shaping」を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fqos_c/fqcprt4/qcfdts.htm

フレームリレーの制限および制約

次の制限および制約がフレームリレーに適用されます。

• フレームリレーは SVC 上ではサポートされません。

• フレームリレー用に設定したメイン インターフェイスに IP アドレスを割り当てることはできません。

• フレームリレーがサポートされるのはポイントツーポイント接続だけです。

• フレームリレー スイッチング機能はサポートされません。フレームリレー スイッチングを設定できるのは、frame-relay intf-type dce オプションの設定時に限定されます。

• フレームリレーのフラグメンテーションおよび圧縮はサポートされません。

• Data Link Connection Identifier(DLCI)の Forward Explicit Congestion Notification(FECN; 前方明示的輻輳通知 )および Backward Explicit Congestion Notification(BECN; 逆方向明示的輻輳通知 )統計はサポートされません。

• First-in first-out(FIFO; 先入れ先出し)キューイングだけがサポートされます。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# controller sonet slot/port config プロンプトから、SONET コントローラ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2 Router(config-controller)# aps protect circuit-number ip-address

このインターフェイスを保護インターフェイスとして

設定します。実行インターフェイスのあるルータの IPアドレスを指定します。

ステップ 3 Router(config-controller)# end コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4 Router# show apsRouter# show aps controller

コントローラ情報を表示して、コンフィギュレーション

を確認します。

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-16オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

• DLCI を設定できるのはサブインターフェイスだけです。メイン インターフェイスには設定できません。

• 各シャーシに設定できる DLCI の最大数は 300 です。

• クラスベースのトラフィック シェーピングだけがサポートされます。次のコマンドはサポートされていません。

- Router(config-pmap-c)# shape [average | peak] mean-rate [[burst-size] [excess-burst-size]]

- Router(config-pmap-c)# priority {kbps | percent percent} [bytes]

- Router(config-pmap-c)# fair-queue number-of-queues

- Router(config-map-class)# frame-relay adaptive-shaping [becn | foresight]1

- Router(config-map-class)# frame-relay cir {in | out} bps

- Router(config-map-class)# frame-relay {bc | be} {in | out} bits

- Router(config-map-class)# frame-relay traffic-rate average [peak]

- Router(config-map-class)# frame-relay priority-group list-number

- Router(config-map-class)# frame-relay fragment fragment_size

- Router(config-if)# frame-relay payload-compress packet-by-packet

- Router(config-if)# frame-relay de-group group-number dlci

- Router# show traffic-shape queue

フレームリレー トラフィック シェーピングの設定例

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config-pmap)# class-map [match-all | match-any]

定義したクラスに対してパケットを照合するためのク

ラス マップを作成し、一致条件を指定します。クラスの一致条件は、IP DSCP または IP precedence を基準にすることができます。

ステップ 2 Router(config-pmap)# match 一致条件を指定します。

ステップ 3 Router(config)# policy-map policy_map 1 つまたは複数のインターフェイスに適用できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。

ステップ 4 Router(config-pmap)# class class-name サービス ポリシーに含めるクラスを定義します。

ステップ 5 Router(config-pmap-c)#shape average mean-rate [burst-size]

指定されたビット レートに合わせてトラフィックをシェーピングします。

ステップ 6 Router(config)# map-class frame-relay map-class-name

マップ クラスを指定し、QoS の値を定義します。

ステップ 7 Router(config-map-class)# no frame-relay adaptive-shaping

バックワードの通知をディセーブルにします。

ステップ 8 Router(config-map-class)# service-policy input policy-map

指定したポリシー マップを、入力インターフェイスに適用します。

ステップ 9 Router(config-map-class)# service-policy output policy-map

指定したポリシー マップを、出力インターフェイスに適用します。

ステップ 10 Router(config)#interface interface ポリシー マップの適用先インターフェイスを指定します。

ステップ 11 Router(config-subif)# ip address ip_address mask

サブインターフェイスに IP アドレスを割り当てます。

ステップ 12 Router(config-subif)# no cdp enable Cisco Discovery Protocol(CDP)をディセーブルにします。

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-17オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

サブインターフェイスの CDP は、明示的にディセーブルに設定することを推奨します。サブインターフェイスで CDP を使用する場合は、入力キューの深度を調整しなければならないことがあります。着信 CDP パケット数に対応させるには、メイン インターフェイスの入力キュー深度を、CDPをイネーブルにしたサブインターフェイス数よりも、わずかに大きく設定します。デフォルトの入

力キュー深度は 75 です。この値は、次に示す hold-queue インターフェイス コマンドで変更できます。

Router(config-if)#hold-queue 300 in

次に、サブインターフェイス 6/1:1.1 または 6/1:1.2 から送出されるトラフィックを 1 Mbps にシェーピングする例を示します。

Router(config)# class-map class-p2p-allRouter(config-cmap)# match anyRouter(config-cmap)# exitRouter(config)# policy-map dts-p2p-all-actionRouter(config-pmap)# class class-p2p-allRouter(config-pmap-c)# shape average 1000000Router(config-pmap-c)# exitRouter(config)# interface Serial6/1:1.1 point-to-pointRouter(config-subif)# service-policy output dts-p2p-all-actionRouter(config-subif)# exitRouter(config)# interface serial6/1:1.2 point-to-pointRouter(config-subif)# service-policy output dts-p2p-all-action

次の例では、DLCI ごとのトラフィック設定を示します。

Router(config)# class-map match-all fr-classmapRouter(config-cmap)# match any Router(config-cmap)# exitRouter(config)# policy-map fr-pmapRouter(config-pmap)# class fr-classmapRouter(config-pmap-c)# shape average 8000000 32000 32000Router(config-pmap-c)# exitRouter(config)# interface Serial6/1:1.1 point-to-pointRouter(config-subif)# ip address 72.0.0.1 255.255.0.0Router(config-subif)# mls qos trust dscpRouter(config-subif)# frame-relay interface-dlci 18 Router(config-fr-dlci)# class fr-shapingRouter(config-fr-dlci)# exitRouter(config)# map-class frame-relay fr-shapingRouter(config-map-class)# no frame-relay adaptive-shapingRouter(config-map-class)# service-policy input fr-pmapRouter(config-map-class)# service-policy output fr-pmap

ステップ 13 Router(config-subif)# frame-relay interface-dlci dlci

指定したフレームリレー サブインターフェイスに、DLCI を割り当てます。

ステップ 14 Router(config-fr-dlci)# class class-name map-class frame-relay コマンドで定義したマップ クラス名を指定します。

コマンド 説明

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-18オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

設定例

ここで紹介する設定例は、次のとおりです。

• チャネライズド POS の設定(p.5-18)

• チャネライズド DS-3 の設定(p.5-18)

• 基本的な APS の設定(p.5-19)

• 複数 APS インターフェイスの構成(p.5-20)

チャネライズド POS の設定

次に、チャネライズド POS の設定例を示します。STS-1 番号は、OC-12 フレーム内の論理 STS-1 パスで、1 ~ 12 の範囲になります。OC-3 チャネルでは、STS-1 番号は OC-3 境界を越えることができません。たとえば、sts-1 1-6 は、不正な設定です。

チャネライズド POS として設定してから、各 POS インターフェイスを適切に設定します。

ステップ 1 SONET コントローラを設定します。

Router(config)# controller sonet 2/1

ステップ 2 チャネルを設定します。

Router(config-controller)# sts-1 1-3 posRouter(config-controller)# sts-1 13-15 posRouter(config-controller)# sts-1 16-18 posRouter(config-controller)# exit

ステップ 3 POS インターフェイスを設定します。

Router(config)# interface pos 2/1:13Router(config-if)# encapsulation pppRouter(config-if)# ip address 10.10.10.10 255.255.255.0Router(config-if)# end

チャネライズド DS-3 の設定

次に、チャネライズド DS-3 の設定例を示します。

ステップ 1 SONET コントローラを設定します。

Router(config)# controller sonet 2/1

ステップ 2 チャネルを設定します。

Router(config-controller)# sts-1 4 serial t3Router(config-controller)# exit

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-19オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 3 シリアル インターフェイスを設定します。

Router(config)# interface serial 2/1:4Router(config-if)# framing c-bitRouter(config-if)# dsu mode 0Router(config-if)# dsu remote acceptRouter(config-if)# dsu bandwidth 30000Router(config-if)# scrambleRouter(config-if)# loopback remoteRouter(config-if)# ip address 10.1.1.1. 255.255.255.0Router(config-if)# end

基本的な APS の設定

ルータ A とルータ B 上で APS を設定する例を示します(図 5-3 を参照)。この例では、ルータ A に実行インターフェイスを設定し、ルータ B に保護インターフェイスを設定します。ルータ A の実行インターフェイスが使用できなくなると、ルータ B 上の保護インターフェイスに接続が自動的に切り替えられます。実行インターフェイスと保護インターフェイスは、コントローラ レベルで設定します。

図 5-3 基本的な APS の構成

ステップ 1 実行インターフェイスのあるルータ A の設定は、次のとおりです。

Router# configure terminalRouter(config)# interface ethernet 0/0Router(config-if)# ip address 7.7.7.7 255.255.255.0Router(config)# controller sonet 7/1Router(config-controller)# aps working 1Router(config-controller)# endRouter#

ステップ 2 保護インターフェイスのあるルータ B の設定は、次のとおりです。

Router# configure terminalRouter(config)# interface ethernet 0/0Router(config-if)# ip address 7.7.7.6 255.255.255.0Router(config-controller)# controller sonet 3/1Router(config-controller)# aps protect 1 7.7.7.7Router(config-controller)# endRouter#

A

E 0/0

POS 2/0

SONET

Add Drop MultiplexerADM;

E 0/0

B

POS 3/0

6318

8

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-20オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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複数 APS インターフェイスの構成

複数の保護 /実行インターフェイスを設定する場合は、aps group コマンドを使用します。図 5-4 に、複数の実行 /保護インターフェイスをグループ分けして設定する例を示します。この例では、実行インターフェイスと保護インターフェイスを指定してルータ A を設定し、ルータ B も実行インターフェイスと保護インターフェイスを指定して設定します。ルータ A の実行インターフェイス 2/0 が使用できなくなると、ルータ B の保護インターフェイス 3/0 に接続が切り替えられます。これはどちらも APS グループ 10 に属しているためです。ルータ B の実行インターフェイス 2/0 が使用できなくなった場合も同様です。接続は同じ APS グループ 20 に属しているため、ルータ A の保護インターフェイス 3/0 に切り替えられます。

図 5-4 複数の実行 /保護インターフェイスの構成

(注) 保護インターフェイスがアクティブ回線になり、実行回線が検出時にディセーブルにされることが

ないように、実行インターフェイスを設定してから保護インターフェイスを設定してください。

ステップ 1 ルータ A では次のように設定し、グループ 10 用の実行インターフェイスとグループ 20 用の保護インターフェイスを指定します。

Router# configure terminalRouter(config)# interface ethernet 0/0Router(config-if)# ip address 7.7.7.6 255.255.255.0Router(config-if)# exitRouter(config)# controller sonet 7/1Router(config-controller)# aps group 10Router(config-controller)# aps working 1Router(config-controller)# exitRouter(config)# contoller sonet 3/0Router(config-controller)# aps group 20Router(config-controller)# aps protect 1 7.7.7.7Router(config-controller)# endRouter#

A

E 0/0

POS 2/0 10

POS 2/0 20

SONET

ADM

E 0/0

B

6318

9

POS 3/0 20

POS 3/0 10

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-21オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 2 ルータ B では次のように設定し、グループ 10 用の保護インターフェイスとグループ 20 用の実行インターフェイスを指定します。

Router# configure terminalRouter(config)# interface ethernet 0/0Router(config-if)# ip address 7.7.7.7 255.255.255.0Router(config-if)# exitRouter(config)# controller sonet 2/0Router(config-controller)# aps group 20Router(config-controller)# aps working 1Router(config-controller)# exitRouter(config)# controller sonet 3/0Router(config-controller)# aps group 10Router(config-controller)# aps protect 1 7.7.7.6Router(config-controllers)# endRouter#

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第 5章 チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定チャネライズド モジュールの設定

5-22オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

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C H A P T E R

6-1オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

6

チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定

この章では、チャネライズド OSM-1CHOC12/T1-SI SONET/Synchronous Digital Hierarchy(SDH; 同期デジタル ハイアラーキ)OSM(オプティカル サービス モジュール)を設定する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• チャネライズド OC-12/T1 OSM の概要(p.6-2)

• チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定(p.6-12)

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の概要

6-2オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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チャネライズド OC-12/T1 OSM の概要ここでは、チャネライズド OSM 上での SONET/SDH のマッピング、多重階層、およびサポート対象の機能について説明します。

• チャネライズド OC-12/T1 OSM の多重化およびマッピング(p.6-2)

• チャネライズド OC-12/T1 OSM の機能(p.6-3)

チャネライズド OC-12/T1 OSM の多重化およびマッピング1 ポートの OSM-CHOC12/T1-SI モジュールは、OC-12、OC-3、DS-3、サブレート DS-3、E-3、E1、DS1、および DS0 リンクのプロビジョニングをサポートしています。

図 6-1は、OSM-1CHOC12/T1-SI モジュールがサポートする SONET 多重階層を示しています。

図 6-2 は、OSM-1CHOC12/T1-SI モジュールがサポートする SDH 多重階層を示しています。

図 6-1 チャネライズド OC-12/T1 OSM がサポートする SONET 多重階層

図 6-2 チャネライズド OC-12/T1 OSM がサポートする SDH 多重階層

x7ChDS-3

VT-1.5

x28

OC-12 STS-12 STS-12c

STS-1 STS-1SPE

STS-3 STS-3c STS-3cSPE

OC-12c POS

OC-3c POS

DS3

7936

7

x1

x1

x4

x3

DS1(NxDS0)

x4DS1(NxDS0)

VT

x3

STM-4

AUG AU-4 VC-4 C-4

AU-3

TUG-3 TU-3

VC-3 C-3

VC-3 C-3

AU-4-4c VC-4-4c C-4-4c

STM-1C POS

STM-4C POS

E3

DS-3/E3E1(NxDS0)

E1(NxDS0)

ChDS-3

7936

6

x1

x7 x7

TU-12 VC-12 C-12

x3

x4

x1

TUG-2

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の概要

6-3オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

OSM-CHOC12/T1 の各 OC-12/STM-4 ポートは、OC-3c/STM-1/DS3/DS1/E3/E1/T1 の許容された組み合わせを最大 1023 チャネルまでサポートできます。

たとえば、各ポートは下記の組み合わせをサポートできます。

• 155.52 Mbps での OC-3c/STM-1× 4

• 44.7 Mbps での DS3 × 12

• 34.368 Mbps での E3× 12

• 2.048 Mbps での E1× 252

• 1.5 Mbps での DS1 × 336

• 64 Kbps での DS0 × 1,023

チャネライズド OC-12/T1 OSM の機能1 ポートのチャネライズド OSM-1CHOC12/T1-SI モジュールは、次の標準 Cisco IOS SONET/SDH 機能をサポートしています。

• SONET の適合性(p.6-3)

• エラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタリング(p.6-3)

• WAN プロトコルおよびサービス(p.6-7)

• SONET/SDH 障害回復サポート(p.6-7)

• MIB サポート(p.6-8)

• OC-12 POS のインターフェイスの設定(p.6-8)

• E3 回線(p.6-8)

• DS-3 回線(p.6-9)

• T1 回線(p.6-9)

• E1 回線(p.6-10)

• DS0 回線(p.6-10)

• QoS プロトコル(p.6-11)

SONET の適合性

OSM-CHOC12/T1 モジュールは、1+1 SONET Automatic Protection Switching(APS; 自動保護スイッチング)をサポートしています。また、ANSI T1.107DS1/DS-3 規格、ANSI T1.403 1998、G.703、G.704、AT&T 54014(DS-3)、54016(DS1)に適合します。

エラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタリング

サポートされるエラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタリングの機能は、次のとおりで

す。

• リジェネレータ セクションのエラーおよびアラーム(p.6-4)

• 多重化セクションのエラーおよびアラーム(p.6-4)

• 管理ユニットのエラーおよびアラーム(p.6-4)

• 上位パスのエラーおよびアラーム(p.6-4)

• 下位パスのエラーおよびアラーム(p.6-4)

• セクションのエラーおよびアラーム(p.6-5)

• 回線のエラーおよびアラーム(p.6-5)

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の概要

6-4オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

• STS パスのエラーおよびアラーム(p.6-5)

• VT パスのエラーおよびアラーム(p.6-5)

• 追加のエラーおよびアラーム(p.6-5)

• パフォーマンスのモニタリング(p.6-6)

リジェネレータ セクションのエラーおよびアラーム

• LOS

• LOF

• RS-TIM

• RS-BIP

多重化セクションのエラーおよびアラーム

• MS-AIS

• MS-REI

• MS-RDI

• MS-BIP

管理ユニットのエラーおよびアラーム

• AU-AIS

• AU-LOP

• AU-BIP

上位パスのエラーおよびアラーム

• HP-UNEQ

• HP-TIM

• HP-BIP

• HP-REI

• HP-RDI

• HP-PLM

下位パスのエラーおよびアラーム

• TU-LOP

• TU-NDP

• TU-AIS

• TU-LOM

• BIP-2/B3

• LP-UNEQ

• LP-RDI

• LP-REI

• LP-RFI

• LP-TIM

• LP-PLM

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の概要

6-5オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

セクションのエラーおよびアラーム

• LOS

• LOF

• TIM-S

• BIP-S

回線のエラーおよびアラーム

• AIS-L

• REI-L

• RDI-L

• BIP-L

STS パスのエラーおよびアラーム

• AIS-P

• LOP-P

• UNEQ-P

• TIM-P

• REI-P

• RDI-P

• LOM

• BIP-P

• CV-P

• PLM-P

VT パスのエラーおよびアラーム

• LOP-V

• NDF-V

• AIS-V

• CV-V

• UNEQ-V

• RDI-V

• REI-V

• RFI-V

• TIM-V

• PLM-V

追加のエラーおよびアラーム

• Signal Failure Bit Error Rate(SFBER; 信号損失ビット エラー レート)

• Signal Degrade Bit Error Rate(SDBER; 信号劣化ビット エラー レート)

• パス トレース バイト(J1)

• B1 のエラー カウント

• B2 のエラー カウント

• B3 のエラー カウント

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の概要

6-6オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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• B1 の TCA

• B2 の TCA

• B3 の TCA

パフォーマンスのモニタリング

次の SDH Performance Monitoring(PMON)データは、リジェネレーション セクション、多重化セクション、パス セクション、およびトリビュタリ パス セクション用に収集されます。

• Errored Second(ES)

• Severely Errored Second(SES)

• Unavailable Second(UAS)

• コード違反

次の SONET PMON データが収集されます。

• 受信パス、セクション、および回線 BIP-8 エラー カウント

• 受信パス Remote Error Indication(REI)

• 累積 B2 エラーおよび回線リモート エラー(M1)

次の PMON データは、DS1/E1 Near End PMON 用に収集されます。

• Line Errored Second(LES)

• Controlled Slip Second(CSS)

• ES

• Bursty Errored Second(BES)

• SES

• Severely Errored Framing Second(SEFS)

• Degraded Minute(DM)

• UAS

• Path Coding Violation(PCV)

• Controlled Slip(CS)

• Line Coding Violation(LCV)は、利用できません。

次の PMON データは、DS1/E1 Far End PMON 用に収集されます。

• LES

• CSS

• ES

• BES

• SES

• SEFS

• DM

• UAS

• PCV

• CS

次の PMON データは、DS-3 Near End PMON 用に収集されます。

• P-Bit Coding Violation(PCV)

• C-Bit Coding Violation(CCV)

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の概要

6-7オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

• LES

• P-Bit Errored Second(PES)

• P-Bit Severely Errored Second(PSES)

• C-Bit Errored Second(CES)

• C-Bit Severely Errored Second(CSES)

• SEFS

• UAS

次の PMON データは、E3 PMON 用に収集されます。

• LES

• SEFS

• UAS

WAN プロトコルおよびサービス

サポートされる WAN プロトコルおよびサービスは、次のとおりです。

• PPP(ポイントツーポイント プロトコル)IETF RFC 1661

• Distributed Multilink PPP(dMLP)

OSM-CHOC12/T1 モジュールは、dMLP をサポートしています。これは、MLP カプセル化がルータ プロセッサ上ではなく、モジュール上で実行されることを意味します。次の dMLP 機能がサポートされています。

- 1 ポートあたり 168 のバンドル

- バンドルにつき最大 12 の DS1/E1 チャネル

- バンドルのすべてのリンクは、同一速度で動作する必要があります(フラクショナル E1 および T1 リンクは、サポートされません)。

- ディファレンシャル遅延の 100 ミリ秒

- 送信可能なフラグメント サイズは、256 または 512 バイトです。

dMLP の概要および設定情報については、第 7章「12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定」の「dMLPPP の設定」(p.7-13)を参照してください。

• High-Level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データリンク制御)(IETF RFC 1662)

• PPP over SONET、1+x43 の自己同期ペイロード スクランブリングを使用

• フレームリレー

- OSM-CHOC12/T1 モジュール上のフレームリレー サポートについての詳細は、第 5章「チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSM の設定」の「フレームリレーおよびフレームリレートラフィック シェーピングの設定」(p.5-15)を参照してください。

- マルチリンク フレームリレー(FRF.16)の詳細については、「マルチリンク フレームリレー(FRF.16)」(p.1-6)を参照してください。

• MPLS/VPN

Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)/Virtual PrivateNetwork(VPN; 仮想私設網)の設定情報については、第 11章「OSM 上での MPLS の設定」を参照してください。

SONET/SDH 障害回復サポート

• APS および MSP に関する Cisco Protection Group Protocol over UDP/IP(ポート 172)

APS の概要および設定情報については、第 5 章「チャネライズド OC-12/T3 SONET/SDH OSMの設定」の「APS の設定」(p.5-13)を参照してください。

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の概要

6-8オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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MIB サポート

サポートされる SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)MIB(管理情報ベース)は、次のとおりです。

• 一定のタイミングで収集するパフォーマンス統計情報(RFC 1595)

• SONET/SDH MIB(RFC 1595)

• DS-3/E3 MIB(RFC 1407)

• DS1/E1 MIB(RFC1406)

• IF-MIB(RFC1573)

• OLD-CISCO-CHASSIS-MIB

• SNMP v2c(RFC1901-1907)

• SNMP v3

• 業界標準およびシスコ独自の MIB など、他の標準 MIB は、Cisco IOS ソフトウェアでサポートされます。

OC-12 POS のインターフェイスの設定

OSM-CHOC12/T1モジュールは、次の機能をサポートしています。

• SONET または SDH フレーム同期モード

• 内部または回線のクロック ソース

• APS 1:1 保護スイッチング

• ネットワークまたはローカル ループバック

• Single Mode, Short/Intermediate Range(SM-IR; シングル モード、短 /中距離)LC Small Form Factor(SFF)光ファイバ

E3 回線

ここでは、サポートされる E3 機能を示します。

• 非チャネライズド E3

• G.751 E3 フレーム同期

• E3 送信クロックは、内部テレコム バス クロックに同期化されます。

• Bit Error Rate Test(BERT; ビット エラー レート テスト)パターンの生成および検出(E3 は同時に 2 本しかテストできません。)

• ローカルおよび回線のループバック

• RFC 1407 MIBサポート

(注) E3 インターフェイスを Digital Link DL3100E E3 アクセス多重化 DSU に接続する場合、Digital LinkDSU 上で「クリア チャネル」モードを使用する必要があります。E3 インターフェイスを Cisco12000 シリーズ 12 ポート Packet over E3 ライン カードに接続する場合、Cisco 12000 シリーズ 12 ポート Packet over E3 ライン カード上で dsu mode kentrox を設定する必要があります。E3 インターフェイスを Cisco C7500 または Cisco C7200 E3 ポート アダプタ(PA)に接続する場合は、E3 PA 上のE3 インターフェイスで dsu mode 1 を設定する必要があります。

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の概要

6-9オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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DS-3 回線

サポートされる DS-3 機能は、次のとおりです。

• フレーム同期制御は、C ビット、M23、または自動検出

• 可能なチャネライズド モードは、SONET または SDH フレーム同期に応じて T1 または E1

• ローカル(内部)クロック モード

• 可能なループバック モードは、ネットワーク、ローカル、またはリモート

• C ビット フレーム同期での DS-3 Maintenance Data Link(MDL)の生成および終了

• サポート対象のエラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタリングについては、「エラー、

アラーム、およびパフォーマンスのモニタリング」(p.6-3)を参照してください。

• DSU モード

次の DSU モードがサポートされます。

- Digital Link

- Verilink

- Adtran

- Larscom

- Kentrox

T1 回線

T1 回線では、次の機能をサポートします。

• ローカル、回線、およびリモート ループバック

• Extended Super Frame(ESF; 拡張スーパ フレーム)フレーム同期の DS-1 Facilities Data Link(FDL)

• また、各 T1 回線上の BERT もサポートされます。BERT を実行できるのは、フレームドまたは非フレームド DS-1 信号の場合だけです。OSM-CHOC12/T1 モジュールを使用すると、3 つの隣接する STS-1 に対応する 84 本の T1 回線のグループごとに、最大 6 の同時 T1 BERT を実行することが可能です。したがって、OC-3 ポートでは最大 6 のアクティブな T1 BERT、または、OC-12 ポートでは最大 24 のアクティブな T1 BERT を実行できます。

(注) BERT チャネル グループおよびタイムスロットも、SDH と SONET の両方でサポートされています。

• チャネライズド オペレーション モードでは、OC-12T1 OSM ポートは、最大 336 本の T1 回線にチャネライズすることができます。各 T1 回線は、それぞれ 64 または 56 kbps のタイムスロットが 24 個で構成されます。T1 回線は、1 つまたは複数のユーザ データ チャネルをサポートできます。このようなデータ チャネルは、シリアル インターフェイスとしてシステムに認識されます。タイムスロットを個別の論理チャネル グループにまとめ、各グループが異なるデータリンク レイヤ プロトコルのカプセル化によりデータを伝送します。ポートごとに、総論理チャネル グループは 1,024 に制限されています。

• 各論理チャネル グループは、個別の 64 または 56 kbps タイムスロットおよびタイムスロットの範囲で構成できます(たとえば、1、9、12 ~ 14)。各論理チャネル グループには、最大で 1 ~24 のタイムスロットを含むことができます。同じタイムスロットを複数の論理チャネル グループには使用できません。未使用のタイムスロットは、プログラム可能なアイドルチャネル データで充填されます。

(注) T1 回線に 1 つのチャネル グループしか割り当てない場合は、フラクショナル T1 回線になります。T1 回線に複数のチャネル グループを割り当てる場合は、チャネライズドT1 回線になります。

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の概要

6-10オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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E1 回線

E1 回線では、次の機能をサポートします。

• ローカル、回線、およびリモート ループバック

• CCITT/ITU G.704 および G.706 で指定されるように、任意の E1 回線を E1 フレーム、または E1Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)マルチフレームとして設定できます。

• 各 E1 回線上で BERT がサポートされます。BERT を実行できるのは、フレームドまたは非フレームド E1 信号の場合だけです。OSM-CHOC12/T1 モジュールでは、各 STM-1 ポートに対応する 63 本の E1 回線のグループごとに最大 6 の同時 E1 BERT が可能です。また STM-4 ポートごとに最大 24 の同時 E1 テストが可能です。

(注) BERT チャネル グループおよびタイムスロットも、SDH と SONET の両方でサポートされています。

• チャネライズド E1 ― 任意の E1 回線をチャネライズド E1 回線として設定できます。ただし、合計で 1,023 の論理チャネルに制限されます。これらの E1 回線のタイムスロットを複数の個別の論理チャネル グループにまとめ、各グループが異なるデータ リンク レイヤ プロトコルのカプセル化によりデータを伝送します。

• 各論理チャネル グループは、個別の 64 または 56 kbps タイムスロットおよびタイムスロットの範囲で構成できます(たとえば、1、9、12 ~ 14)。各論理チャネル グループには、最大で 1 ~31 のタイムスロットを含むことができます。同じタイムスロットを複数の論理チャネル グループには使用できません。未使用のタイムスロットは、プログラム可能なアイドルチャネル データで充填されます。

• フラクショナル E1 ― フラクショナル E1 回線は、E1 の全帯域幅のサブセットで、n× 64 kbpsを使用します。この場合、n は 1 ~ 31 のタイムスロットです。

フラクショナル E1 回線には、単一の論理チャネル グループしか含められません。このグループは、単一の 64 kbps タイムスロットまたは範囲をもったタイムスロットのいずれかにすることができます(たとえば、タイムスロット 1 またはタイムスロット 15 ~ 23)。未使用のタイムスロットは、プログラム可能なアイドルチャネル データで充填されます。

(注) E1 回線に 1 つのチャネル グループしか割り当てない場合は、フラクショナル E1 回線になります。E1 回線に複数のチャネル グループを割り当てる場合は、チャネライズドE1 回線になります。

• 非フレーム E1 ― 任意の E1 回線を非フレーム E1 データ回線として設定できます。各非フレームド E1 回線には、フレーム同期オーバーヘッドがなく、タイムスロットにも分割されません。

DS0 回線

T1 および E1 回線は、DS0/64 kbps または DS0/56 kbps にチャネライズすることができます。設定については、「T1 回線の設定」(p.6-17) を参照してください。

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の概要

6-11オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

QoS プロトコルチャネライズド OSM では次の QoS 機能がサポートされます。

• フレームリレー、HDLC、および PPP のカプセル化の階層型トラフィック シェーピング

• LAN および WAN ポート上の Policy Feature Card 2(PFC2; ポリシー フィーチャ カード 2)QoS

• Differentiated Services Control Point(DSCP)

• IP precedence 分類

クラスに基づくマーキングの設定については、次の URL にアクセスし、『Class-Based Marking』フィーチャ モジュールを参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121newft/121t/121t5/cbpmark2.htm

• 分類およびプライオリティのマーキングは、下記に基づいて行われます。

- Ethertype

- IP Source Address(SA; 送信元アドレス)

- IP Destination Address(DA; 宛先アドレス)

- TCP ポート番号

- UDP ポート番号

- IP SA + TCP/UDP ポート番号 + IP DA + TCP/UDP ポート番号

• Weighted Random Early Detection(WRED; 重み付きランダム早期検出)

• WAN ポート上の Class-Based Weighted Fair Queuing(CBWFQ; クラスベース均等化キューイング)

• WAN ポート上の Low Latency Queuing(LLQ; 低遅延キューイング)

OSM 上の QoS の設定については、第 8章「OC-12 ATM OSM の設定」を参照してください。

IOS の分類、マーキングおよびキューイングに関する一般情報については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』 Release 12.1 の「Classification」を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/qos_c/index.htm

プラットフォームに依存しない IOS QoS コマンドについては、次の URL にアクセスし、『CiscoIOS Quality of Service Solutions Command Reference』 Release 12.1 を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/qos_r/index.htm

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定

6-12オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定ここで説明する内容は、次のとおりです。

• SONET コントローラの設定(p.6-12)

• SONET フレーム同期での STS-1 パス アトリビュートの設定(p.6-14)

• POS インターフェイスの設定(p.6-15)

• SONET フレーム同期での T3 リンクの設定(p.6-15)

• SONET フレーム同期での CT3 リンクの設定(p.6-17)

• SONET フレーム同期での VT-15 リンクの設定(p.6-18)

• SDH フレーム同期と AU-3 マッピングによるインターフェイスの設定(p.6-19)

• SDH フレーム同期と AU-4 マッピングによるインターフェイスの設定(p.6-21)

SONET コントローラの設定SONET コントローラの設定手順は、次のとおりです。

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# controller sonet slot/port ポートを選択して、コントローラ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 Router(config-controller)# [no] framing {sonet | sdh}

SONET または SDH にフレーム同期モードを設定します。

SDH は、SONET と同等の ITU 規格です。

SONET がデフォルト値です。

ステップ 4 Router(config-controller)# [no] channelized

チャネライゼーションまたはクリア チャネル POS のリンクを設定します。no channelized コマンドにより、クリア チャネル OC-12 POS のリンクを設定します。また、channelized コマンドを使用すると、OC-12 POS クリアチャネルは設定されません。

ステップ 5 Router(config-controller)# sts-1 {1-12} interface type

シリアル インターフェイスまたは POS インターフェイスのチャネルを設定します。

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定

6-13オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 6 Router(config-controller)# clock source {internal | line | common [internal | primary | secondary]}

SONET コントローラが使用するクロック ソースを設定します。

• internal ― 内部クロックに SONET ポートを設定します。

• line ― 回線(ネットワーク)クロックに SONET ポートを設定します。

• common internal ― 共通のテレコム バスに内部クロックを設定します。

• common primary ― 共通のテレコム バスのプライマリ ソースとして、ポートを設定します。

• common secondary ― 共通のテレコム バスのセカンダリ ソースとして、ポートを設定します。

ネットワークをクロック ソースとするのがデフォルトの設定です。

ステップ 7 Router(config-controller)# [no] loopback {local | network}

SONET コントローラ上でループバック モードをイネーブルまたはディセーブルにします。

• local ― フレーマーから端末へ通過したあとで、ループバックを設定します。

• network ― 外部ポートから送信ポートにデータがループされ、外部ポートへ再び送出されます。

ループバックはディセーブルがデフォルトの設定です。

ステップ 8 Router(config-controller)# alarm-report {all | b1-tca | b2-tca | b3-tca | lais | lrdi | plop | pplm | prdi |ptim | puneq | sd-ber | sf-ber | slof | slos}

(任意)アラーム レポートをイネーブルにします。

ステップ 9 Router(config-controller)# threshold {b1-tca value | b2-tca value| b3-tca value| sd-ber value| sf-ber value}

(任意)BER(ビット エラー レート)のスレッシュホールド値を設定します。

ステップ 10 Router(config-controller)# ais-shut (任意)POS インターフェイスがシャットダウンしている場合、送信する Alarm Indication Signal(AIS; アラーム表示信号)を指定します。

ステップ 11 Router(config-controller)# overhead [j0 {0-255 | expect 0-255} | s1s0 {0-3 | ignore}]

(任意)オーバーヘッドのバイトを設定します。

j0 ― j0 のオーバヘッド バイトが、0 ~ 255 の数を送信するか、または 0 ~ 255 の数を受信するかを設定します。

s1s0 ― H1 の s1s0 ビットを 0 ~ 3 の数に、または s1s0オーバヘッド ビットを無視するように設定します。

ステップ 12 Router(config-controller)# [no] description string

(任意)SONET コントローラについて記述する最大 80文字のテキストを指定します。記述なしがデフォルトの

設定です。

コマンド 説明

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定

6-14オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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(注) clock source [internal | line] コマンドにより、OC-12 または OC-3 ポートの SONET 送信クロック ソースを、ローカル オンボード Stratum-3 オシレータ、またはポートの受信回線クロックのいずれかに設定します。clock source common [internal | primary | secondary] コマンドにより、ボード内部の論理を相互接続しているテレコム バスのクロック ソースを設定します。internal コマンド オプションでは、バス クロックをローカル Stratum-3 オシレータに設定します。primary および secondaryコマンド オプションでは、バス クロックをポートの受信回線クロックに設定します。1 つのポートはプライマリに、もう一方はセカンダリに設定されます。プライマリ ポートが Loss of Signal(LOS; 信号損失)を認識しないかぎり、受信回線クロックは、テレコム バス クロック ソースになります。プライマリ ポートが LOS を認識した場合、テレコム バス クロックは、セカンダリ ポートに切り替わります。クロック ソース スイッチは、LOS から回復すれば、プライマリ ポートに再び切り替わります。セカンダリ ポートが定義されていない場合、または両方のポートで LOS を認識した場合には、LOS 状態が解除されるまで、バス クロック ソースはローカル Stratum-3 オシレータに切り替わります。ポート上のポインタが調整されないように、送信クロックと共通クロックの

ソースが同じである必要があります。すなわち、clock source internal および clock source commoninternal または clock source line および clock source common primary です。

SONET フレーム同期での STS-1 パス アトリビュートの設定STS-1 パス コンフィギュレーション モードを開始して、SONET フレーム同期での STS-1 パスを設定する手順は、次のとおりです。

ct3 を選択する場合、指定した STS-1 は 28 本の T1 に分割された DS3 信号を伝送します(非同期で多重化される)。t3 を選択する場合、指定した STS-1 非チャネライズド T3 信号を伝送します。vt-15を選択すると、指定した STS-1 は 7 つの Virtual Tributary Group(VTG)に分割されます。このあとで、各 VTG は 1 本の T1 を伝送するたびに 4 つの VT1.5 に分割されます。T1 回線を設定するには、「T1 回線の設定」(p.6-17)を参照して STS-1 パス コンフィギュレーション コマンドを使用します。

次に、STS-1 のオペレーション モードとして vt-15 を選択する例を示します。

Router(config)# controller sonet 6/1Router(config-controller)# framing sonetRouter(config-controller)# sts-1 3Router(config-ctrlr-sts1)# mode vt-15

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# controller sonet slot/port ポートを選択して、コントローラ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2 Router(config-controller)# [no] framing {sonet | sdh}

SONET または SDH にフレーム同期モードを設定します。

SDH は、SONET と同等の ITU 規格です。

SONET がデフォルト値です。

ステップ 3 Router(config-controller)# sts-1 {number | number range POS}

STS-1 パス コンフィギュレーション モードを開始します。number range オプションは、OC-3 POS リンク コンフィギュレーション用です。

ステップ 4 Router(config-crtlr-sts1)# [no] mode {ct3 | t3 | vt-15 }

STS-1 の動作モードを指定します。no mode ct3 | t3 コマンドを使用して、これらのモードで sts-1 リンクが設定されないようにします。

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定

6-15オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

POS インターフェイスの設定POS インターフェイスを設定するには、事前にコントローラ レベルから POS リンクを設定する必要があります。ここで紹介するのは基本的な設定手順です。ネットワークの要件に応じて、他のイ

ンターフェイス パラメータを指定しなければならない場合があります。

POS インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。

SONET フレーム同期での T3 リンクの設定STS-1 のオペレーション モードとして T3 を選択したあとで、T3 リンクを設定する手順は、次のとおりです。

Router(config)# controller sonet 6/1Router(config-controller)# framing sonetRouter(config-controller)# sts-1 3Router(config-ctrlr-sts1)# mode t3Router(config-ctrlr-sts1)# t3 framing auto-detectRouter(config-ctrlr-sts1)# t3 loopback network line

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# interface POS slot/port:channel#

設定するシリアル ポートおよびチャネルを指定します。

ステップ 3 Router(config-if)# encapsulation hdlc | ppp

カプセル化タイプを指定します。

ステップ 4 Router(config-if)# pos flag j1 {expect message message-string | length 16-64 | message message-string}

(任意)チャネライズド インターフェイスのパス メッセージを指定します。

ステップ 5 Router(config-if)# ip address ip-address mask [secondary]

インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。

ステップ 6 Router(config-if)# no shutdown インターフェイスをイネーブルにします。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config-controller)# [no] framing sonet

SONET にフレーム同期モードを設定します。

ステップ 2 Router(config-controller)# sts-1 number STS-1 パス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 Router(config-crtlr-sts1)# [no] mode t3 STS-1 の動作モードとして、T3 を指定します。

ステップ 4 Router(config-crtlr-sts1)# t3 framing [auto-detect | c-bit | m23]

T3 リンクのフレーム同期タイプを指定します。このコマンドの no バージョンを使用すると、リンクが設定されません。

ステップ 5 Router(config-crtlr-sts1)# t3 loopback {local | network | remote | line | payload}

(任意)ループバック モードを設定します。

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定

6-16オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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非チャネライズドおよびサブレート DS-3 シリアル インターフェイスの設定

コントローラの設定を確認してから、対応する DS-3 インターフェイスをコントローラ上に設定できます。

非チャネライズドまたはサブレート DS-3 シリアル インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# interface serial slot/port 設定するシリアル ポートを指定します。

ステップ 3 Router(config-if)# framing {c-bit | m23} フレーム同期を指定します。

ステップ 4 Router(config-if)# [no] dsu bandwidth Kilobits/sec

DSU サブレート帯域幅を設定します。

ステップ 5 Router(config-if)# encapsulation hdlc | ppp

カプセル化タイプを指定します。

ステップ 6 Router(config-if)# [no] loopback {local | network | remote | line | payload}

(任意)ループバック モードを設定します。

デフォルトは、no loopback です。

ステップ 7 Router(config-if)# [no] bert pattern [2^11 | 2^15 | 2^20 O.153 | 2^20 QRSS | 2^23 | 0s | 1s | alt-0-1] interval [1-1440]

(任意)BERT を設定します。

ステップ 8 Router(config-if)# [no] mdl string {eic | fic | generator | lic | pfi | port | unit}

(任意)MDL メッセージを指定します。

eic ― 装置 ID コード fic ― フレーム ID コード generator ― MDL テスト信号のジェネレータ番号 lic ― ロケーション ID コード pfi ― MDL パス メッセージ内の設備 ID コード port ― MDL アイドル ストリング メッセージ内のポート番号 unit ― ユニット コード

デフォルトは、no mdl string です。

ステップ 9 Router(config-if)# [no] mdl transmit {path | idle-signal | test-signal}

MDL メッセージの送信をイネーブルにします。

デフォルトは、no mdl transmit です。

ステップ 10 Router(config-if)# [no] cablelength feet ケーブル長を指定します。デフォルトは、224 です。

ステップ 11 Router(config-if)# ip address ip-address mask [secondary]

インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。

ステップ 12 Router(config-if)# [no] keepalive キープアライブ メッセージをオンまたはオフにします。

ステップ 13 Router(config-if)# no shutdown インターフェイスをイネーブルにします。

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定

6-17オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、非チャネライズド DS-3 インターフェイス設定の例を示します。

Router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)# controller sonet 3/0Router (config-controller)# exitRouter (config)# interface serial 1/0Router (config-if)# dsu bandwidth 16000Router (config-if)# encapsulation frame-relayRouter (config-if)# ip address 10.10.10.10.255.255.255.255Router (config-if)# no shutdownRouter (config-if)# exitRouter(config)#

SONET フレーム同期での CT3 リンクの設定STS-1 のオペレーション モードとして ct3 を選択したあとで、DS-3 リンクを設定する手順は、次のとおりです。

Router(config)# controller sonet 6/1Router(config-controller)# framing sonetRouter(config-controller)# sts-1 3Router(config-ctrlr-sts1)# mode ct3Router(config-ctrlr-sts1)# t3 framing auto-detectRouter(config-ctrlr-sts1)# t3 loopback network line

T1 回線の設定

T1 リンクを設定するには、STS-1 のオペレーション モードとして ct3 を選択してから、次の手順を実行します。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config-controller)# [no] framing sonet

SONET にフレーム同期モードを設定します。

ステップ 2 Router(config-controller)# sts-1 number STS-1 パス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 Router(config-crtlr-sts1)# [no] mode ct3 STS-1 の動作モードを指定します。コマンドの no バージョンを使用すると、リンクが設定されません。

ステップ 4 Router(config-crtlr-sts1)# t3 framing [auto-detect | c-bit | m23]

T3 リンクのフレーム同期タイプを指定します。

ステップ 5 Router(config-crtlr-sts1)# t3 loopback {local | network | remote {line | payload}}

(任意)ループバック モードを設定します。

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# controller slot/port コントローラを選択します。

ステップ 3 Router (config-controller)# framing sonet SONET にフレーム同期モードを設定します。

ステップ 4 Router(config-controller)# sts-1 number STS-1 パス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 5 Router(config-crtlr-sts1)# [no] mode ct3 STS-1 の動作モードを指定します。コマンドの no バージョンを使用すると、リンクが設定されません。

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定

6-18オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、CT3 動作に 4 本の T1 を設定する例を示します。

Router(config-crtlr-sts1)# t1 1 channel-group 0 timeslots 1-24Router(config-crtlr-sts1)# t1 1 framing esfRouter(config-crtlr-sts1)# t1 1 clock source lineRouter(config-crtlr-sts1)# exit

SONET フレーム同期での VT-15 リンクの設定T1リンクを設定する前に STS-1のオペレーション モードとして vt-15 を選択する手順は、次のとおりです。

次に、BERT タイムスロットの例を示します。

show controller t3 - t1 sectionShows the timeslots that the bert is running/finished

T1 1 is up timeslots: 1-24 FDL per AT&T 54016 spec. No alarms detected. Framing is ESF, Clock Source is Internal BERT done on timeslots 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10<-----Timeslots shown. BERT test result (done) Test Pattern : 2^11, Status : Not Sync, Sync Detected : 1 Interval : 1 minute(s), Time Remain : 0 minute(s) Bit Errors (since BERT started): 0 bits, Bits Received (since BERT started): 85 Mbits Bit Errors (since last sync): 0 bits Bits Received (since last sync):85 Mbits

ステップ 6 Router (config-crtlr-sts1)# [no] t1 number clock source {internal | line}

指定した T1 回線に関するクロック ソースを定義します。

ステップ 7 Router(config-crtlr-sts1)# t1 t1-line-number channel-group channel-group-number timeslots list-of-timeslots [speed {56 | 64}]

T1 回線上に論理チャネル グループを作成します。

ステップ 8 Router(config-crtlr-sts1)# t1 t1-line-number framing {esf | sf [hdlc-idle {0x7E | 0xFF}]}

T1 フレーム同期フォーマットを指定します。

ステップ 9 Router(config)# [no] interface serial slot/port.sts1 number/T1 number: channel-group number

インターフェイスを選択して、チャネル グループを設定します。

コマンド 説明

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config-controller)# [no] framing sonet

SONET にフレーム同期モードを設定します。

ステップ 2 Router(config-controller)# sts-1 number STS-1 パス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 Router(config-crtlr-sts1)# mode vt-15 STS-1 の動作モードとして、VT-15 を指定します。

ステップ 4 Router(config-ctrlr-sts1)# #vtg 1 t1 1 bert channel-group 0 pattern 2^11 interval 1

(任意)チャネル グループ 0 に BERT を設定します(チャネル グループ 0 の全タイムスロット)。

ステップ 5 Router(config-ctrlr-sts1)# #vtg 1 t1 1 bert timeslots 21,24 pattern 2^11 interval 1

(任意)タイムスロット 21 および 24 だけに BERT を設定します。

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定

6-19オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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VT-1.5 マッピングでの T1 リンクの設定

VT-15 マッピングで T1 リンクを設定する手順は、次のとおりです。

次に、VT1.5 動作に 4 本の T1 を設定する例を示します。

Router(config-crtlr-sts1)# vtg 1 t1 1 channel-group 0 timeslots 1-24Router(config-crtlr-sts1)# vtg 1 t1 1 framing esfRouter(config-crtlr-sts1)# vtg 1 t1 1 clock source lineRouter(config-crtlr-sts1)# exit

SDH フレーム同期と AU-3 マッピングによるインターフェイスの設定ここでは、SDH フレーム同期と AU-3 マッピングによりインターフェイスをイネーブルにする方法、および 1 ポートのチャネライズド OSM-CHOC12/T1-SI モジュールでの IP ルーティングの指定方法を説明します。SDH フレーム同期と AU-3 マッピングによりインターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config-crtlr-sts1)# vtg vtg-number t1 t1-line-number channel-group channel-group-number timeslots list-of-timeslots [speed {56 | 64}]

T1 回線上に論理チャネル グループを作成します。

ステップ 2 Router(config-crtlr-sts1)# vtg vtg-number t1 t1-line-number framing {esf | sf [hdlc-idle {0x7E | 0xFF}]}

T1 フレーム同期フォーマットを指定します。

ステップ 3 Router(config-crtlr-sts1)# [no] vtg vtg-number t1 t1-line-number clock source {internal | line}

内部または回線(ネットワーク)クロック ソースを設定します。このコマンドの no バージョンを使用すると、リンクが設定されません。

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# controller sonet slot/port コントローラを選択します。

ステップ 3 Router(config-controller)# framing sdh フレーム同期を指定します。

ステップ 4 Router(config-controller)# aug mapping au-3

AUG マッピングを指定します。

ステップ 5 Router(config-controller)# au-3 au-3 number

AU-3 チャネルを設定します。

ステップ 6 Router(config-ctrlr-au3)# mode c-12 | ct3-e1 | e3 | t3

(任意)リンクのチャネライゼーション モードを指定します。

ステップ 7 Router(config-ctrlr-au3)# [no] tug-2 number e1 number

(任意)リンクの Tug-2 コンフィギュレーション モードを指定します。このコマンドの no バージョンを使用すると、リンクが設定されません。

ステップ 8 Router(config-controller)# exit コントローラ コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 9 Router(config)# interface serial slot/port:au-3 number

インターフェイスを選択します。

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定

6-20オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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この例では、リンクは 12 T3 チャネルに設定されます。

ステップ 1 configure terminal EXEC コマンドを入力して、次のようにグローバル コンフィギュレーションモードを開始します。

router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

ステップ 2 T3 チャネルの設定

Router(config)# controller sonet 4/1Router(config-controller)# framing sdhRouter(config-controller)# overhead s1s0 2Router(config-controller)# aug mapping au-3Router(config-controller)# au-3 1 Router(config-ctrlr-au3)# mode t3Router(config-ctrlr-au3)# au-3 2Router(config-ctrlr-au3)# mode t3Router(config-ctrlr-au3)# au-3 3Router(config-ctrlr-au3)# mode t3Router(config-ctrlr-au3)# au-3 4Router(config-ctrlr-au3)# mode t3Router(config-ctrlr-au3)# au-3 5Router(config-ctrlr-au3)# mode t3Router(config-ctrlr-au3)# au-3 6Router(config-ctrlr-au3)# mode t3Router(config-ctrlr-au3)# au-3 7Router(config-ctrlr-au3)# mode t3Router(config-ctrlr-au3)# au-3 8Router(config-ctrlr-au3)# mode t3Router(config-ctrlr-au3)# au-3 9Router(config-ctrlr-au3)# mode t3Router(config-ctrlr-au3)# au-3 10Router(config-ctrlr-au3)# mode t3Router(config-ctrlr-au3)# au-3 11Router(config-ctrlr-au3)# mode t3Router(config-ctrlr-au3)# au-3 12Router(config-ctrlr-au3)# mode t3

ステップ 10 Router(config-if)# ip address ip-address mask [secondary]

インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。

ステップ 11 Router(config-if)# [no] shutdown インターフェイスをイネーブルにします。

コマンド 説明

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定

6-21オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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SDH フレーム同期と AU-4 マッピングによるインターフェイスの設定ここでは、SDH フレーム同期と AU-4 マッピングによりインターフェイスをイネーブルにする方法、および 1 ポートのチャネライズド OSM-CHOC12/T1-SI モジュールでの IP ルーティングの指定方法を説明します。この例では、ポートは 12 DS-3 インターフェイスとして設定されます。

次に、ポート 6/1 に AU-4 の最初の TUG-3 を設定する例を示します。

ステップ 1 configure terminal EXEC コマンドを入力して、次のようにグローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.

ステップ 2 SONET コントローラを設定します。

Router(config)# controller sonet 5/1Router(config-controller)# framing sdh

ステップ 3 AUG マッピングを指定します。

Router(config-controller)# aug mapping au-4

ステップ 4 設定する TUG-3 を選択します。

Router(config-controller)# au-4 1 tug-3 1

ステップ 5 チャネライゼーション モードを指定します。

Router(config-ctrlr-tug3)# mode e3

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# controller sonet slot/port コントローラを選択します。

ステップ 3 Router(config-controller)# framing sdh フレーム同期を指定します。

ステップ 4 Router(config-ctrlr-au-4)# aug mapping au-4

AUG マッピングを指定します。

ステップ 5 Router(config-controller)# au-4 au-4 number {overhead | pos | tug-3}

AU-4 チャネルを設定します。

ステップ 6 Router(config-ctrlr-tug3)# mode {c-12 | e3} | tug-2 number e1 number

TUG-3 チャネライゼーション モードを指定します。

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第 6章 チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定チャネライズド OC-12/T1 OSM の設定

6-22オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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C H A P T E R

7-1オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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7

12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定

この章では、12 ポートのチャネライズド /非チャネライズド DS3 OSM(オプティカル サービス モジュール)を設定する方法について説明します(OSM-12CT3/T1)。

この章の内容は次のとおりです。

• チャネライズド /非チャネライズド CT3/T1 モジュールの概要(p.7-2)

• サポート対象の機能(p.7-4)

• インターフェイスの設定(p.7-8)

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定チャネライズド /非チャネライズド CT3/T1 モジュールの概要

7-2オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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チャネライズド /非チャネライズド CT3/T1 モジュールの概要OSM-12CT3/T1 モジュールは、mini-SMB コネクタを使用する 12DS3 インターフェイス接続を可能にします。

各 DS3 ポートは、同一ポート上にそれぞれクリア チャネル DS3 から DS1、E1、および DS0 接続まで幅広く設定できます。DS3 ポートごとに、最大 128 チャネルを使用できます。

各 OSM-12CT3/T1 は、DS3/DS1/E1/T1 の任意の組み合わせを最大 1,023 チャネルまでサポートできます。たとえば、各ポートは下記の組み合わせをサポートできます。

• 44.7 Mbps での DS3 × 1

• 2.048 Mbps での E1× 21

• 1.5 Mbps での DS1 × 28

• 64 Kbps での DS0 × 128

非チャネライズド DS3 接続は、シリアル インターフェイス データ チャネルを 1 つ提供します。このチャネルは DS3 帯域幅をすべて使用するようにも、帯域幅のフラクショナル部分を使用するようにも設定できます。このモードは、フラクショナル(サブレート)DS3 Data Service Unit(DSU; データ サービス ユニット)の複数のベンダーと互換性があります。

帯域幅に応じて、コストはシリアル インターフェイスに対応します。12 個の DS3 ポートの最大総コストは、4,096 です。すなわち、12 個の DS3 ポート上で設定されるすべてのシリアル インターフェイスの合計コストは、4,096 である必要があります。show controller t3 コマンドにより、VC コストが表示されます。これは、12 個の DS3 ポートで利用できるコストを表しています。表 7-1 に、各リンク タイプに関連付けされたコストを示します。

チャネライズド DS3 の概要チャネライズド オペレーション モードでは、OSM-12CT3/T1 リンクが、業界標準の多重化フォーマットである 28 本の DS1 または 21 本の E1 データ回線にチャネライズされます。

各 DS1 回線は、それぞれ 64 または 56 kbps のタイムスロットが 24 個で構成され、各 E1 回線は、それぞれ 64 または 56 kbps のタイムスロットが 32 個で構成されます。DS1 および E1 回線は、1 つまたは複数のユーザ データ チャネルをサポートできます。このようなデータ チャネルは、シリアルインターフェイスとしてシステムに認識されます。各シリアル インターフェイスには、シリアルインターフェイスに n × 56 kbps または n × 64 kbps の帯域幅を提供する 1 つまたは複数のタイムスロットが割り当てられます。この場合の n は、割り当てられるタイムスロットの数です。回線の未使用のタイムスロットは、アイドル チャネル パターンで充填されます。

表 7-1 シリアル インターフェイス コスト

リンク タイプ コスト

DS3 336

非フレーム E1 16

1 ~ 6 DS-/TS 4

7 ~ 9 DS0/TS 6

10 ~ 16 DS0/TS 8

17 ~ 24 DS0/TS 12

25 ~ 31 TS 16

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定チャネライズド /非チャネライズド CT3/T1 モジュールの概要

7-3オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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非チャネライズド DS3 の概要非チャネライズのオペレーション モードでは、DS3 リンクは、28 本の DS1 または 21 本の E1 回線に多重化されるのではなく、単一の高速ユーザ データ チャネルを提供します。データ チャネルは、システムにシリアル インターフェイスとして認識され、DS3 帯域幅をすべて使用するようにも、DS3 帯域幅の一部分を使用するようにも設定できます。

非チャネライズド DS3 モードでは、OSM-12CT3/T1 が C ビット パリティ フレーム同期とローカルおよびネットワーク ループバックを使用する場合に、Maintenance Data Link(MDL)チャネルをサポートします。

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定サポート対象の機能

7-4オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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サポート対象の機能

12 ポートのチャネライズド /非チャネライズド DS3 OSM では、次の機能をサポートしています。

• 一般的な機能(p.7-4)

• シリアル カプセル化プロトコル(p.7-4)

• DSU モード(p.7-5)

• T1 設定オプション(p.7-5)

• E1 設定オプション(p.7-6)

• DS3 アラーム(p.7-6)

• ネットワーク管理(p.7-7)

• QoS プロトコル(p.7-7)

一般的な機能

一般的な機能は、次のとおりです。

• 1 本の DS3 回線に多重化された、28 本の DS1 回線または 21 本の E1 回線によるチャネライズド DS3

• C ビット パリティ、M23、および自動検出フレーム同期

• 設定可能な内部クロック

• 各 DS-3 チャネルの Bit Error Rate Test(BERT; ビット エラー レート テスト)診断

• ローカル、回線、およびリモート ループバック

• C ビット フレーム同期での DS-3 MDL の生成および終了

• ANSI T1.231-1993、Bellcore GR820、ANSI T1.107、ANSI T1.403-1989、G.703 Section 2、G.704 Section3、AT&T Pub. 61411 1990、および Facilities Data Link(ANSI T1.403 および AT&T 54016)に準拠

シリアル カプセル化プロトコル

OSM では、次のシリアル カプセル化プロトコルをサポートしています。

• PPP(ポイントツーポイント プロトコル)

• Distributed Multilink PPP(dMLPPP)

OSM-12CT3/T1 モジュールは、dMLPPP をサポートしています。これは、MLPPP カプセル化がルータ プロセッサ上ではなく、OSM-12CT3/T1 モジュール上で実行されることを意味します。次の dMLPPP 機能がサポートされています。

- モジュールにつき 336 バンドル

- バンドルにつき最大 12 の DS1/E1 チャネル

- バンドルのすべてのリンクは、同一速度で動作する必要があります。

- ディファレンシャル遅延の 100 ミリ秒

• High-Level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データリンク制御)

• フレームリレー

フレームリレー対応の OSM-12CT3/T1 インターフェイスの設定については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Wide-Area Networking Configuration Guide』 Release 12.1 の「Configuring FrameRelay」および『Cisco IOS Wide-Area Networking Command Reference』 Release 12.1 を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_c/wcdfrely.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_r/wrdfrely.htm

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定サポート対象の機能

7-5オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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フレームリレーのトラフィック シェーピングの設定については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Configuring Distributed Traffic

Shaping」を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fqos_c/fqcprt4/qcfdts.htm

マルチリンク フレームリレー(FRF.16)の詳細については、「マルチリンク フレームリレー(FRF.16)」(p.1-6)を参照してください。

• MPLS/VPN

Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)/Virtual PrivateNetwork(VPN; 仮想私設網)の設定情報については、第 11章「OSM 上での MPLS の設定」 を参照してください。

DSU モード

非チャネライズド DS-3 は、次の DSU に関するサブレートおよびスクランブリング フォーマットをサポートしています。

• Digital Link

• Verilink

• Adtran

• Larscom

• Kentrox

T1 設定オプション

T1 回線には、次の設定オプションがあります。

• ローカル、回線、およびリモート ループバック

• C ビット フレーム同期での DS-3 MDL の生成および終了

• T1 モードでは、チャネライズド CT3/T1 OSM は、Extended Superframe(ESF; 拡張スーパフレーム)フレーム同期の Facilities Data Link(FDL)および各種ループバックをサポートします。また、各 T1 回線上の BERT もサポートされます。BERT を実行できるのは、フレームドまたは非フレームド DS-1 信号の場合だけです。OSM-ChOC12C/T1 モジュールには 4 つのフレーマーがあり、それぞれが 3 つの隣接するポートと接続しています。BERT は、フレーマーが接続する 3 つのポート上で設定された任意の DS3 インターフェイスに加えて、6 つの T1 インターフェイスでも実行できます。

• チャネライズド オペレーション モードでは、チャネライズド CT3/T1 OSM リンクを、業界標準多重化フォーマットである最大 336 本の T1 データ回線にチャネライズすることができます。各 T1 回線は、それぞれ 64 または 56 kbps のタイムスロットが 24 個で構成されます。T1 回線は、1 つまたは複数のユーザ データ チャネルをサポートできます。このようなデータ チャネルは、シリアル インターフェイスとしてシステムに認識されます。各シリアル インターフェイスには、シリアル インターフェイスに n× 56 kbps または n× 64 kbps の帯域幅を提供する 1つまたは複数のタイムスロットが割り当てられます。この場合の n は、割り当てられるタイムスロットの数です。T1 の未使用のタイムスロットは、アイドル チャネル パターンで埋められます。

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定サポート対象の機能

7-6オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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E1 設定オプション

E1 回線には、次の設定オプションがあります。

• チャネライズド E1 ― 任意の 21 本の E1 回線をチャネライズド E1 回線として設定できます。ただし、合計で 128 の論理チャネルに制限されます。これらの E1 回線のタイムスロットを複数の個別の論理チャネル グループにまとめ、各グループが異なるデータ リンク レイヤ プロトコルのカプセル化によりデータを伝送します。タイムスロット 16 は、データ チャネルとして設定できますが、通常共通チャネル信号として使用されます(音声チャネル用 Channel AssociatedSignaling[CAS]、およびタイムスロットでの E1 FDL は、サポートされません)。

• 各論理チャネル グループは、個別の 64 kbps タイムスロットおよび範囲をもったタイムスロット、またはそのいずれかで構成できます(たとえば、1、9、12 ~ 14)。各論理チャネル グループには、最大で 1 ~ 31 のタイムスロットを含むことができます。同じタイムスロットを複数の論理チャネル グループには使用できません。未使用のタイムスロットは、プログラム可能なアイドルチャネル データで充填されます。

• フラクショナル E1 ― 任意の 21 本の E1 回線をフラクショナル E1 回線として設定できます。各回線は、CCITT/ITU G.704 および G.706 で規定される E1 フレーム、または E1 Cyclic RedundancyCheck(CRC; 巡回冗長検査)マルチフレームにすることができます。フラクショナル E1 回線は、E1 の全帯域幅のサブセットで、n× 64 kbps を使用します。この場合、n は 1 ~ 31 のタイムスロットです。

フラクショナル E1 回線には、単一の論理チャネル グループしか含められません。このグループは、単一の 64 kbps タイムスロットまたは範囲をもったタイムスロットのいずれかにすることができます(たとえば、タイムスロット 1 またはタイムスロット 15 ~ 23)。未使用のタイムスロットは、プログラム可能なアイドルチャネル データで充填されます。

(注) E1 回線に 1 つのチャネル グループしか割り当てない場合は、フラクショナル E1 回線になります。E1 回線に複数のチャネル グループを割り当てる場合は、チャネライズドE1 回線になります。

• 非フレームド E1 ― 任意の 21 本の E1 回線を非フレームド E1 データ回線として設定できます。各非フレームド E1 回線には、フレーム同期オーバーヘッドがなく、タイムスロットにも分割されません。

(注) チャネライズド、フラクショナル、および非フレームド設定の場合、各設定チャネル グループ(単一のタイムスロットおよび範囲をもったタイムスロット、またはそのいずれかを含む)は、利用で

きる 128 の論理チャネルのうち 1 つしか使用できません。たとえば、チャネル グループにタイムスロット 3 ~ 7 を割り当てる場合、1 つの論理チャネルしか使用されません。同様に、チャネル グループにタイムスロット 3 だけを割り当てる場合にも、1 つの論理チャネルしか使用されません。

DS3 アラーム

サポートされる DS3 アラームは、次のとおりです。

• Alarm Indication Signal(AIS; アラーム表示信号)

• Out of Frame(OoF; フレーム同期外れ)

• Far End Remote Failure(FERF; 遠端側受信障害)

• Loss of Signal(LOS; 信号損失)

• Far End Block Error(FEBE)

• Far-End Alarm and Control(FEAC)サポート

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定サポート対象の機能

7-7オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ネットワーク管理

サポートされるネットワーク管理機能は、次のとおりです。

• ローカル ループバック

• ネットワーク ループバック

• RFC 1407 MIB サポート

QoS プロトコル

チャネライズド OSM に設定する Quality of Service(QoS; サービス品質)については、第 8章「OC-12ATM OSM の設定」 を参照してください。

チャネライズド OSM では次の QoS 機能がサポートされます。

• フレームリレー、HDLC、および PPP のカプセル化の階層型トラフィック シェーピング

• LAN および WAN ポート上の Policy Feature Card 2(PFC2; ポリシー フィーチャ カード 2)QoS

• Differentiated Services Control Point(DSCP)

• IP precedence 分類

クラスに基づくマーキングの設定については、次の URL にアクセスし、『Class-Based Marking』フィーチャ モジュールを参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121newft/121t/121t5/cbpmark2.htm

• 分類およびプライオリティのマーキングは、下記に基づいて行われます。

- Ethertype

- IP Source Address(SA; 送信元アドレス)

- IP Destination Address(DA; 宛先アドレス)

- TCP ポート番号

- UDP ポート番号

- IP SA + TCP/UDP ポート番号 + IP DA + TCP/UDP ポート番号

• WAN ポート上の Class-Based Weighted Fair Queuing(CBWFQ; クラスベース均等化キューイング)

• WAN ポート上の Low Latency Queuing(LLQ; 低遅延キューイング)

IOS の分類、マーキングおよびキューイングに関する一般情報については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』 Release 12.1 の「Classification」を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/qos_c/index.htm

プラットフォームに依存しない IOS QoS コマンドについては、次の URL にアクセスし、『CiscoIOS Quality of Service Solutions Command Reference』 Release 12.1 を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/qos_r/index.htm

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定インターフェイスの設定

7-8オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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インターフェイスの設定

ここで説明する内容は、次のとおりです。

• T3 コントローラの設定(p.7-8)

• 非チャネライズド DS3 インターフェイスの設定(p.7-9)

• チャネライズド DS3 インターフェイスの設定(p.7-10)

• dMLPPP の設定(p.7-13)

• T1/N × DS0 回線の設定(p.7-11)

• E1 回線の設定(p.7-12)

T3 コントローラの設定コントローラの設定手順は、次のとおりです。

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# controller t3 slot/port ポートを選択して、コントローラ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 Router(config-controller)# [no] channelized [mode {t1 | e1}]

チャネライゼーション モードを指定します。

no channelized ― インターフェイスを非チャネライズドとして設定します。

channelized mode t1 ― インターフェイスを T1 チャネライズド モード用に設定します。

channelized mode e1 ― インターフェイスを E1 チャネライズド モード用に設定します。

デフォルトは、t1 です。

ステップ 4 Router(config-controller)# [no] bert pattern [2^11 | 2^15 | 2^20 O.153 | 2^20 QRSS | 2^23 | 0s | 1s | alt-0-1] interval [1-1440]

(任意)BERT を設定します。

ステップ 5 Router(config-controller)# [no] mdl string {eic | fic | generator | lic | pfi | port | unit}

(任意)MDL メッセージを指定します。

eic ― 装置 ID コードfic ― フレーム ID コードgenerator ― MDL テスト信号のジェネレータ番号 lic ― ロケーション ID コードpfi ― MDL パス メッセージ内の設備 ID コードport ― MDL アイドル ストリング メッセージ内のポート番号

unit ― ユニット コード

デフォルトは、no mdl string です。

ステップ 6 Router(config-controller)# [no] mdl transmit {path | idle-signal | test-signal}

(任意)MDL メッセージの送信をイネーブルにします。

デフォルトは、no mdl transmit です。

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定インターフェイスの設定

7-9オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、コントローラを設定する例を示します。

Router# configure terminalRouter(config)# controller T3 3/0Router(config-controller)# no channelizedRouter(config-controller)# exitRouter(config)#

非チャネライズド DS3 インターフェイスの設定コントローラの設定を確認したあとで、関連付けされた DS3 インターフェイスを設定できます。

(注) フレームリレー用に設定したメイン インターフェイスに IP アドレスを割り当てることはできません。

非チャネライズド DS3 インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。

ステップ 7 Router(config-controller)# t1 1 bert channel-group 0 pattern 2^11 interval 1

(任意)チャネル グループ 0 に BERT を設定します(チャネル グループ 0 の全タイムスロット)。

ステップ 8 Router(config-controller)# t1 1 bert timeslots 21,24 pattern 2^11 interval 1

(任意)タイムスロット 21 および 24 だけに BERT を設定します。

コマンド 説明

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# interface serial slot/port 設定するシリアル ポートを指定します。

ステップ 3 Router(config-if)# framing {c-bit | m23} フレーム同期を指定します。

ステップ 4 Router(config-if)# [no] dsu bandwidth Kilobits/sec

DSU サブレート帯域幅を設定します。

Router(config-if)# [no] dsu mode {0 | 1 | 2 | 3 | 4} DSU モードを指定します。

0 ― Digital-Link

1 ― Kentrox

2 ― Larscom

3 ― Adtran

4 ― Verilink

ステップ 5 Router(config-if)# [no] dsu remote [accept | fullrate]

ローカル(近端)インターフェイスがリモート(遠端)

インターフェイスからの着信要求を受け付けるかどう

か、またはローカル インターフェイスからリモート インターフェイスに対してフルレートの帯域幅設定を要

求するかどうかを指定します。

ステップ 6 Router(config-if)# encapsulation hdlc | ppp

カプセル化タイプを指定します。HDLC がデフォルトのカプセル化です。

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定インターフェイスの設定

7-10オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、非チャネライズド DS3 インターフェイス設定の例を示します。

Router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)# controller t3 3/0Router (config-controller)# no channelizedRouter (config-controller)# exitRouter (config)# interface serial 1/0Router (config-if)# dsu bandwidth 16000Router (config-if)# encapsulation pppRouter (config-if)# no shutdownRouter (config-if)# exitRouter(config)#

チャネライズド DS3 インターフェイスの設定DS3 インターフェイスは、T1 および E1 リンクまでチャネライズすることができます。ここでは、T1 および E1 リンク設定に関する設定情報について説明します。

• チャネライゼーションに関する T3 コントローラの設定(p.7-11)

• T1/N × DS0 回線の設定(p.7-11)

• E1 回線の設定(p.7-12)

(注) 各 T1 および E1 回線上の BERT もサポートされます。BERT を実行できるのは、フレームドまたは非フレームド DS-1 信号の場合だけです。OSM-12CT3/T1 モジュールには 4 つのフレーマーがあり、それぞれが 3 つの隣接するポートと接続しています。BERT は、フレーマーが接続する 3 つのポート上で設定された任意の DS3 インターフェイスに加えて、6 つの T1 または E1 インターフェイスでも実行できます。

(注) BERT チャネル グループおよびタイムスロットもサポートされています。

ステップ 7 Router(config-if)# [no] clock source {internal | line}

(任意)クロック ソースを指定します。

デフォルトは、line です。

ステップ 8 Router(config-if)# [no] loopback {local | network | remote {line | payload}}

(任意)ループバック モードを設定します。

デフォルトは、no loopback です。

ステップ 9 Router(config-if)# [no] cablelength feet ケーブル長を指定します。デフォルトは、224 です。

ステップ 10 Router(config-if)# [no] keepalive キープアライブ メッセージをオンまたはオフにします。

ステップ 11 Router(config-if)# no shutdown インターフェイスをイネーブルにします。

コマンド 説明

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定インターフェイスの設定

7-11オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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チャネライゼーションに関する T3 コントローラの設定

T1 または E1 チャネライゼーションに関して T3 コントローラを設定する手順は、次のとおりです。

この例では、T3 コントローラを T1 チャネライゼーション モード用に設定します。

Router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)# controller T3 2/0Router(config-controller)# channelized mode t1Router(config-controller)# CNTL/ZRouter#

T1/N × DS0 回線の設定

T1/N× DS0 回線を設定する手順は、次のとおりです。

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# controller slot/port コントローラを選択します。

ステップ 3 Router (config-controller)# [no] channelized [mode {t1 | e1}]

チャネライゼーション モードを指定します。

デフォルトは、t1 です。

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# controller t3 slot/port コントローラ コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 Router(config-controller)# [no] t1 t1-number channel-group channel-group-number timeslots list-of-timeslots [speed 56 | 64]

チャネル グループを設定します。

ステップ 4 Router (config-if)# [no] t1 t1-number framing {sf | esf}

フレーム同期を指定します。

ステップ 5 Router (config-controller)# [no] t1 t1-number fdl ansi

(任意)FDL によるリモート パフォーマンス レポートの 1 秒送信をイネーブルにします。

ステップ 6 Router (config-controller)# [no] t1 t1-number yellow {detection | generation}

(任意)T1 イエロー アラームの検出および生成をイネーブルにします。

ステップ 7 Router (config-controller)# [no] t1 t1-number clock source {internal | line}

(任意)指定した T1 回線に関するクロック ソースを定義します。

ステップ 8 Router (config-controller)# [no] t1 t1-number loopback {local | network | remote {line fdl {ansi | bellcore}| payload fdl ansi}}

(任意)ループバック モードを設定します。

ステップ 9 Router (config-controller)# [no] [e1 | t1] [e1-number | t1 number] bert pattern {2^11 | 2^15 | 2^20 O.153 | 2^20 QRSS | 2^23 | 0s | 1s | alt-0-1} interval [1-1440]

(任意)BERT を設定します。

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定インターフェイスの設定

7-12オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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この例では、T1/N × DS0 回線を設定します。

Router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)# controller T3 3/1Router(config-controller)# t1 6 channel-group 0 timeslots 1-5, 20-23Router(config-controller)# t1 6 framing sfRouter(config-controller)# t1 6 clock source lineRouter(config-controller)# t1 6 loopback remote lineRouter(config-controller)# t1 6 bert pattern 2^23 interval 5 unframedRouter(config-controller)# exitRouter(config)# interface serial t1 3/1/6:0Router (config-if)# CNTL/ZRouter#

E1 回線の設定

E1 回線を設定する手順は、次のとおりです。

ステップ 10 Router(config-controller)# exit コントローラ コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 11 Router(config)# [no] interface serial slot/port/t1 number: channel-group number

インターフェイスを選択して、チャネル グループを設定します。

コマンド 説明

コマンド 説明

ステップ 1 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

ステップ 2 Router(config)# controller slot/port コントローラを選択します。

ステップ 3 Router (config-controller)# [no] channelized [mode {t1 | e1}]

チャネライゼーション モードを指定します。

デフォルトは、t1 です。

ステップ 4 Router (config-controller)# [no] e1 e1number clock source {internal | line}

指定した E1 回線に関するクロック ソースを定義します。

ステップ 5 Router (config-controller)# [no] e1 e1 number unframed

E1 回線を非フレームドに設定します。

ステップ 6 Router (config-controller)# [no] e1 e1 number framing {crc4 | no-crc4}

フレーム同期を指定します。

ステップ 7 Router (config-controller)# [no] e1 e1 number national bits pattern

国別の制御情報用に予約されているナショナル ビットを指定します。

ステップ 8 Router (config-controller)# [no] e1 e1 number channel-group channel-group number timeslots list-of-timeslots speed [56 | 64]

チャネル グループを設定します。

ステップ 9 Router (config-controller)# [no] e1 e1 number loopback {local | network}

(任意)ループバック モードを設定します。

ステップ 10 Router (config-controller)# [no] [e1 | t1] [e1 number | t1 number] bert pattern {2^11 | 2^15 | 2^20 O.153 | 2^20 QRSS | 2^23 | 0s | 1s | alt-0-1} interval [1-1440]

(任意)BERT を設定します。

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定インターフェイスの設定

7-13オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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この例では、E1 回線を設定します。

Router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router)# controller T3 4/1Router(config-controller)# channelized mode e1Router(config-controller)# e1 10 channel-group 0 timeslots 1-5, 20-23Router(config-controller)# e1 10 framing crc4Router(config-controller)# e1 10 national bitsRouter(config-controller)# e1 10 clock source lineRouter(config-controller)# e1 10 loopback network lineRouter(config-controller)# e1 10 bert pattern 2^23 interval 5 unframedRouter (config-controller)# exitRouter(config)# interface serial e1 4/0/10:0Router(config-if)# CNTL/ZRouter#

dMLPPP の設定dMLPPP によって、T1 または E1 回線を、複数の T1 または E1 回線の帯域幅を結合した 1 つのバンドルに束ねることができます。T1 または E1 回線をバンドルすることで、単一の T1 または E1 回線よりネットワーク リンクの帯域幅を増加させることができるため、T3 回線を購入する必要がありません。

図 7-1 に、MLPPP リンクを使用するネットワークを示します。Cisco 7600 シリーズ ルータは、OSM-12CT3/T1 モジュールでネットワークに接続しています。OSM-12CT3/DS インターフェイスは、MLPPP で設定されて、それぞれが 4 本の T1 回線を持つ 2 つのバンドルを伝送します。これら2 つのバンドルは、それぞれ別々のリモート Cisco 7200 シリーズ ルータに伝送されます。各ルータには、4 本の T1 回線を持つ 1 つの MLPPP バンドルがあります。もう一つの OSM-12CT3/DS インターフェイスは、MLPPP で設定されて、2 本の T1 回線を持つ 2 つのバンドルを伝送します。これらの 2 つのバンドルのうち 1 つは、Cisco 2500 シリーズ ルータに伝送され、もう 1 つは Cisco 3800シリーズ ルータに伝送されます。

図 7-1 MLPPP トポロジー

ステップ 11 Router(config-controller)# exit コントローラ コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 12 Router(config)# [no] interface serial slot/port/t1 number: channel-group number

インターフェイスを選択して、チャネル グループを設定します。

コマンド 説明

Cisco 7200

OSM-12CT3/DS0 Cisco 7600

PSTN

Cisco 7200

Cisco 2500

Cisco 3800

T1

T1CT3 CT3

4 T1 2

T3

2 T1 2

T3 7798

3

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定インターフェイスの設定

7-14オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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マルチリンク バンドルの作成

マルチリンク バンドルを作成するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行します。

次に、マルチリンク バンドルを作成する例を示します。

Router(config)# interface multilink 1Router(config-if)# ip address 10.0.0.0 10.255.255.255Router(config-if)# encapsulation pppRouter(config-if)# ppp multilinkRouter(config-if)# multilink-group 1Router(config-if)# CNTL/ZRouter#

マルチリンク バンドルへのインターフェイスの割り当て

マルチリンク バンドルにインターフェイスを割り当てるには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# interface multilink bundle-id

スタティックにリンク バンドルを設定します。

(注) Multilink PPP(MLPPP)コマンドは、シリアルインターフェイスでのみ利用できます。

ステップ 2 Router(config-if)# ip address address mask マルチリンク インターフェイスに IP アドレスを割り当てます。

ステップ 3 Router(config-if)# encapsulation ppp PPP カプセル化をイネーブルにします。

ステップ 4 Router(config-if)# ppp multilink (任意)MLPPP をイネーブルにします。

ステップ 5 Router(config-if)# [no] multilink-group bundle-id

(任意)インターフェイスをマルチリンク バンドルの一部として指定します。

bundle-id は、interface multilink bundle-id コマンドで作成されるバンドル番号です。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# interface serial slot/port/DS0 number: channel-group number

インターフェイスを選択します。

ステップ 2 Router(config-if)# no ip address 任意の指定 IP アドレスを削除します。

ステップ 3 Router(config-if)# encapsulation ppp PPP カプセル化をイネーブルにします。

ステップ 4 Router(config-if)# multilink-group bundle-id

インターフェイスをマルチリンク バンドルの一部として指定します。

bundle-id は、interface multilink bundle-id コマンドで作成されるバンドル番号です。

ステップ 5 Router(config-if)# ppp authentication chap (任意)Challenge Handshake Authentication Protocol(CHAP)認証をイネーブルにします。

ステップ 6 Router(config-if)# ppp chap hostname name (任意)2 つのホスト間の複数のバンドルの表示をイネーブルにします。

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定インターフェイスの設定

7-15オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、マルチリンク インターフェイスを作成し、これをマルチリンク バンドルに追加する例を示します。

Router(config)# interface serial 1/0/0:1Router(config-if)# no ip addressRouter(config-if)# encapsulation pppRouter(config-if)# multilink-group 1Router(config-if)# CNTL/ZRouter#

PPP マルチリンク フラグメンテーションのイネーブル化

デフォルトでは、PPP マルチリンク フラグメンテーションはイネーブルです。ディセーブルに設定されている PPP マルチリンク フラグメンテーションをイネーブルにするには、インターフェイスコンフィギュレーション モードで次の作業を実行します。

フラグメンテーションのイネーブル化により、バンドル リンク間の遅延レイテンシを低減することができますが、CPU への負荷は多少増加します。フラグメンテーションをディセーブルすれば、スループットが向上する可能性があります。

データ トラフィックが一貫して同様のサイズの場合は、フラグメンテーションをディセーブルにすることを推奨します。この場合、CPU への負荷の増加がフラグメンテーションによって得られる利点を上回る可能性があります。

Multilink PPP Minimum Links Mandatory の設定Multilink PPP Minimum Links Mandatory 機能を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。

コマンド 説明

Router(config-if)# [no] ppp multilink fragmentation

フラグメンテーションをイネーブルにします。デ

フォルトでは、フラグメンテーションはイネーブル

です。

Router(config-if)# [no] multilink fragment-delay milliseconds

マルチリンク上のフラグメント送信における許容遅

延差を指定します。この遅延差は、パケットのフラ

グメント サイズを算出するために使用されます。サポートされているフラグメント サイズは、128、256、512 の 3 つです。デフォルトの遅延差は、30 ミリ秒です。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config-if)# ppp multilink MLPPP をイネーブルにします。

ステップ 2 Router(config-if)# multilink min-links links mandatory

MLPPP バンドル内のリンクの必要最小数を指定します。MLPPP バンドル内のリンクの最小数が、links アトリビュートで指定される数を下回る場合には、MLPPPバンドルは、ディセーブルになります。

• links ― リンクの最小数(0 ~ 12)

• mandatoryキーワードは、OSM-12CT3/T1上で必要となります。

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定インターフェイスの設定

7-16オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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この例では、Multilink PPP Minimum Links Mandatory 機能を設定する例を示します。

Router(config-if)# ppp multilinkRouter(config-if)# multilink min-links 5 mandatory

Multilink PPP Minimum Links Mandatory 機能の詳細については、次の URL にアクセスして参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121newft/121limit/121e/121e11/12e_mlp.htm#xtocid0

この URL に示されているコマンドは、次のコマンドを除いて、すべて OSM-12CT3/T1 でサポートされます。

• multilink max-link

• multilink load-threshold

• multilink max-fragments

• debug ppp multilink fragments

設定の確認

show ppp multilink コマンドを使用して、新たに作成したマルチリンク バンドルについての情報を表示します。

Router# show ppp multilink

Multilink1, bundle name is group1Bundle is Distributed0 lost fragments, 0 reordered, 0 unassigned, sequence 0x0/0x0 rcvd/sent0 discarded, 0 lost received, 1/255 loadMember links:4 active, 0 inactive (max not set, min not set)Serial1/0/0:1

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定インターフェイスの設定

7-17オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

マルチリンク インターフェイス作成例

Interface multilink1 ip address 100.0.0.1 255.255.255.0

interface serial6/12/1:0 no ip address encapsulation ppp ppp chap hostname mul1 multilink-group 1

interface serial6/12/2:0 no ip address encapsulation ppp ppp chap hostname mul1 multilink-group 1

interface serial6/12/3:0 no ip address encapsulation ppp ppp chap hostname mul1 multilink-group 1

show ppp multilink

Multilink1, bundle name is mul1 Bundle up for 19:58:37 Bundle is Distributed 0 lost fragments, 0 reordered, 0 unassigned 0 discarded, 0 lost received, 1/255 load 0x0 received sequence, 0x0 sent sequence Member links:3 active, 0 inactive (max not set, min not set) Serial6/12/1:0, since 19:58:37, no frags rcvd 384 weight Serial6/12/2:0, since 19:58:37, no frags rcvd 384 weight Serial6/12/3:0, since 19:58:37, no frags rcvd 384 weight

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第 7章 12 ポート チャネライズド CT3/T1 OSM の設定インターフェイスの設定

7-18オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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C H A P T E R

8-1オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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8

OC-12 ATM OSM の設定

この章では、2 ポートの OC-12 ATM WAN OSM(オプティカル サービス モジュール)について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• ATM の概要(p.8-2)

• サポート対象の機能(p.8-2)

• OC-12 ATM インターフェイスの設定(p.8-4)

• VC の設定(p.8-6)

• APS の設定(p.8-28)

• SONET および SDH コンフィギュレーション コマンド(p.8-34)

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定ATM の概要

8-2オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ATM の概要Asynchronous Transfer Mode(ATM; 非同期転送モード)は、セル スイッチングと多重化テクノロジーを使用し、回線交換の利点(一定の転送遅延と保証された転送量)と、パケット交換の利点

(断続的なトラフィックを効率的に処理するフレキシビリティ)の両方を備えています。

ATM は、コネクション型の接続環境です。ATM ネットワークで送受信されるトラフィックはすべて、先頭に Virtual Path Identifier(VPI; 仮想パス識別子)および Virtual Channel Identifier(VCI; 仮想チャネル識別子)が設定されています。VPI/VCI ペアが 1 つの Virtual Circuit(VC; 仮想回線)としてみなされます。各 VC は、ATM ネットワーク上の他のノードにプライベートに接続します。VCは他のルータまたはホストへのポイントツーポイント接続として処理され、双方向トラフィックが

サポートされます。

各 ATM ノードは、ATM ネットワーク上で通信する他のすべてのノードに対して、個別に接続を確立する必要があります。これらの接続はすべて、ネットワーク運用者が設定する Permanent VirtualCircuit(PVC; 相手先固定接続)、または ATM シグナリング機構により設定および廃棄されるSwitched Virtual Circuit(SVC; 相手先選択接続)を使用して確立されます。このシグナリングは、ATM フォーラム User Network Interface(UNI)仕様 V3.x,または 4.0 に基づいています。

サポート対象の機能

2 ポートの OC-12 ATM OSM の WAN ポートでは、次の機能をサポートしています。

• Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)Virtual PrivateNetwork(VPN; 仮想私設網)

• PVC

• SVC(最大 100)

• モジュールにつき最大 1,000 VC、1 つの物理 ATM インターフェイスにつき 500 VC をサポート

• VPI 範囲 0 ~ 255(デフォルトは 15)

• VCI 範囲 1 ~ 1,023(デフォルトは 1,023)

• RFC 1577 classical IP over ATM

• RFC 1483 ブリッジング サポート(PVC のみ)

• 1483 ルーテッド カプセル化のブリッジング(BRE)

• ポイントツーポイント サブインターフェイスでのマルチキャスト パケットのハードウェア スイッチング

• ポイントツーマルチポイント サブインターフェイスでのマルチキャスト パケットのソフトウェア スイッチング

• UNI 3.x および UNI 4.0

• ILMI 1.0

• VC 単位のレイヤ 3 キューイング

• レイヤ 3 トラフィック シェーピング

- Committed Information Rate(CIR; 認定情報速度)

- Excess Information Rate(EIR)

• OSM-2OC12-ATM-MM/SI+ による Policy Feature Card(PFC; ポリシー フィーチャ カード)Qualityof Service(QoS; サービス品質)

• Virtual Path(VP; 仮想パス)単位シェーピング

• VC 単位シェーピング

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定サポート対象の機能

8-3オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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• Unspecified Bit Rate(UBR; 未指定ビット レート)および Variable Bit Rate(VBR; 可変ビットレート)-Non Real Time(VBR-NRT)

• Per-VC Class-Based Weighted Fair Queuing(Per-VC CBWFQ;VC 単位クラスベース均等化キューイング)

• Low Ratency Queuing(LLQ; 低遅延キューイング)

• Weighted Random Early Detection(WRED; 重み付きランダム早期検出)

• Committed Access Rate(CAR; 専用アクセス レート)

• SONET Linear APS 1+1

• マルチポイント ブリッジング

• Per-VLAN Spanning-Tree plus(PVST+)から 802.1d Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジプロトコル データ ユニット)への変換

(注) OC-12 ATM OSM では、AAL5 CPCS PDU の Common Part Convergence Sublayer User-to-User(CPCS-UU)フィールドを正常に設定、削除、または伝送できません。これにより、このフィールドのカスタムな使用に影響が生じます。さらに、フレームリレーのコマンド レスポンス(C/R)ビットの転送に CPCS-UU バイトを使用する FRF8.1 の使用にも影響が生じます。

WAN OSM ポートに対する QoS の設定情報および設定例については、「OSM 上の QoS の設定」(p.9-4) を参照してください。

WAN OSM ポートに対する MPLS QoS の設定情報および設定例については、「MPLS QoS の設定」(p.11-15) を参照してください。

Cisco IOS QoS の一般的な設定情報については、次の Cisco IOS マニュアルを参照してください。

『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』(URL は次のとおり)

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/qos_c/index.htm

『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』(URL は次のとおり)

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/qos_r/index.htm

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定OC-12 ATM インターフェイスの設定

8-4オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

OC-12 ATM インターフェイスの設定ここでは、OC-12 ATM OSM インターフェイスの初期設定の手順について説明します。

• OC-12 ATM OSM の初期設定(p.8-4)

• ATM インターフェイスのイネーブル化(p.8-4)

• 有効な VCI および VPI 設定(p.8-5)

OC-12 ATM OSM の初期設定起動時、新しい OC-12 ATM OSM のインターフェイスはシャットダウンしています。インターフェイスをイネーブルにするには、コンフィギュレーション モードで、no shutdown コマンドを入力する必要があります。OC-12 ATM インターフェイスをイネーブルにしたときに追加の設定を行わないと、コンフィギュレーション ファイルのデフォルトのインターフェイス パラメータが使用されます。表 8-1 に、デフォルトのパラメータを示します。

新しい OC-12 ATM モジュールが正しく搭載されている(ACTIVE LED が点灯し、すべてのケーブルが正しく接続されている)ことを確認したら、configure コマンドを使用して、ATM インターフェイスを設定できます。

ATM インターフェイスのイネーブル化Cisco Catalyst 6000 ファミリー スイッチおよび Cisco 7600 シリーズ ルータのインターフェイス アドレスは、スロット番号とポート番号により、slot/port 形式で識別されます。たとえば、スロット 4に搭載した 2 ポート OC-12 ATM OSM のインターフェイスのスロット /ポート アドレスは、4/1 になります。

configure コマンドを使用するには、enable コマンドを使用して、EXEC コマンド インタープリタのイネーブル レベルを開始する必要があります。パスワードが設定されている場合は、パスワードの入力が要求されます。

次に、2 ポートの OC-12 ATM OSM の設定手順を示します。特に明記されていないかぎり、各設定手順の最後に Return キーを押してください。

ATM インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。

表 8-1 OC-12c/STM-4c ATM モジュールのデフォルト設定値

パラメータ コンフィギュレーション コマンド デフォルト値

Maximum Transmission Unit(MTU;最大伝送ユニット)

[no] mtu bytes 4,470 バイト

ループバック [no] loopback [diagnostic | line] ループバックなし

各 VP の ATM VC atm vc-per-vp 1,023

コマンド 説明

ステップ 1 Router# show module システムがモジュールを認識していることを確認しま

す。

ステップ 2 Router# show interface atm slot/port 各ポートのステータスを調べます。

ステップ 3 Router# configure terminal コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの入力元として、コンソール端末を指定します。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定OC-12 ATM インターフェイスの設定

8-5オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、OC-12 ATM OSM インターフェイスを設定する例を示します。

Router# configure terminalRouter(config)# interface atm 4/0Router(config-if)# ip address 1.2.3.4 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter# copy running-config startup-config

有効な VCI および VPI 設定各 ATM インターフェイスに設定されるデフォルトの VPI 数は 15 です。各 VPI には最大 1,023 のVCI を設定できます。

表 8-2 に、VP 単位の VC 数および VPI の最大数を示します。

各 VP の最大 VC 数の設定

ATM インターフェイスは、デフォルトで、各 VP に最大 1,023 の VC を設定できるようになっています。この値を変更するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。

ステップ 4 Router(config)# interface atm slot/port 設定する新しいインターフェイスを指定します。

ステップ 5 Router(config-if)# ip address ip-address mask [secondary]

インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。

ステップ 6 Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# end

インターフェイス ステートをアップに変更し、インターフェイスをイネーブルにします。

ステップ 7 Router# copy running-config startup-config 新しい設定をメモリに書き込みます。

コマンド 説明

表 8-2 有効な VCI および VPI 設定

各 VP の VC 数 VPI 最大数

1024 15

512 31

256 63

128 127

64 255

32 255

16 255

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# interface atm slot/port インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、設定対象の ATM インターフェイスを指定します。

ステップ 2 Router(config-if)# atm vc-per-vp 各 VP の最大 VC 数(16、32、64、128、256、512、または 1,024)を設定します。デフォルト値は 1,024です。

ステップ 3 Router(config-if)# no shutdown この設定を使用して、インターフェイスをイネー

ブルにします。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-6オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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VC の設定ここでは、PVC、ブリッジド PVC(RFC 1483)、PVC トラフィックのパラメータ、および SVC を設定するための基本事項について説明します。また、2 ポートの OC-12 ATM OSM に固有のコマンドおよびコンフィギュレーションが記載されています。

• PVC の作成(p.8-6)

• RFC 1483 BRE の設定(p.8-7)

• PVC トラフィック パラメータの設定(p.8-9)

• SVC の設定(p.8-9)

• マルチポイント ブリッジングの設定(p.8-13)

• RFC 1483 スパニングツリー インターオペラビリティの拡張性(p.8-19)

OC-12 ATM OSM がサポートしている他の Cisco IOS 機能およびコマンドについては、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Wide-Area Networking Configuration Guide』 Release 12.1 の「Configuring ATM」を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_c/wcdatm.htm

コマンド構文の詳細については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Wide-Area Networking CommandReference』 Release 12.1 の「ATM commands」の章を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/wan_r/wratm/index.htm

PVC の作成ATM インターフェイス上に PVC を作成し、interface-ATM-VC コンフィギュレーション モードを開始するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行します。

次に、PVC を作成する例を示します。

Router(config)# interface atm 4/0Router(config-if)# ip address 10.212.13.4 255.255.255.0Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# pvc cisco 0/56Router(config-if-atm-vc)# protocol ip 10.212.13.5 broadcastRouter(config-if-atm-vc)# encapsulation aal5snapRouter(config-if-atm-vc)#

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# interface atm slot/port 設定する新しいインターフェイスを指定します。

ステップ 2 Router(config-if)# ip address ip-address mask [secondary]

インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。

ステップ 3 Router(config-if)# pvc [name] vpi/vci [ilmi | qsaal]

新しい ATM PVC を作成し、名前(任意)および VPI/VCI番号を割り当てます。interface-ATM-VC コンフィギュレーション モードを開始します。任意に、ILMI またはQSAAL カプセル化を設定します。

ステップ 4 Router(config-if-atm-vc)# protocol protocol protocol-address [[no] broadcast]

PVC にプロトコル アドレスをマッピングします。

ステップ 5 Router(config-if-atm-vc)# encapsulation {aal5mux | aal5snap}

(任意)ATM Adaptation Layer(AAL; ATM アダプテー

ション レイヤ)およびカプセル化タイプを設定します。デフォルトは、aal5snap です。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-7オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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RFC 1483 BRE の設定Bridging of Routed Encapsulations(BRE)は、OC-12 ATM OSM が RFC 1483 ルーテッド カプセル化パケットを受信し、レイヤ 2 フレームとしてそれを転送できるようにします。

(注) 同じ PVC と VLAN(仮想 LAN)上に、RFC 1483 ブリッジングと BRE を同時に設定することはサポートされていません。

以下は、OC-12 ATM OSM の ATM PVC に BRE を設定した場合に可能になります。

1. PVC によって、ルーテッド PDU が受信されます。

2. PVC によって、RFC 1483 ルーテッド カプセル化ヘッダーが削除されます。

3. PVC によって、パケットにイーサネット MAC(メディア アクセス制御)ヘッダーが付加されます。

4. スーパーバイザ エンジンにより、レイヤ 2 カプセル化パケットが、VLAN 番号と宛先 MAC によって判別されるレイヤ 2 インターフェイスにスイッチングされます。

図 8-1 は、OC-12 ATM OSM がルーテッド PDU を受信し、それらをレイヤ 2 フレームとしてカプセル化し、このフレームをレイヤ 2 カスタマー デバイスに転送するトポロジーを示しています。

図 8-1 BRE トポロジーの例

BRE を PVC に設定するには、次のコマンドを使用します。

ATM

Cisco 7600CPE1 CPE2

RFC 1483

ATM PDU77

683

CE

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# vlan レイヤ 2 VLAN を設定します。

ステップ 2 Router(config)# interface atm slot/port [.subinterface-number point-to-point]

PVC を設定するサブインターフェイスを指定します。

ステップ 3 Router(config-subif)# pvc [name] vpi/vci 新しい ATM PVC を作成し、名前(任意)および VPI/VCI番号を割り当てます。

ステップ 4 Router(config-if-atm-vc)# bre-connect vlan [ip ip address]

PVC で BRE をイネーブルにします。

BRE スイッチから Customer Premises Equipment(CPE; 顧客宅内機器)へパケットを最初に送る場合、ip キーワードを使用することで、BRE デバイスに Address ResolutionProtocol(ARP; アドレス解決プロトコル)要求を生成させ、CPE の MAC アドレスを取得します。

ステップ 5 Router(config)# interface GigabitEthernet slot/port

設定するギガビット イーサネット ポートを指定します。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-8オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ステップ 1 レイヤ 2 VLAN を設定します。

Router# configure terminal Router(config)# vlan 10 Router(config-vlan)# exit

ステップ 2 VLAN インターフェイスを設定します。

Router(config)# interface vlan 10Router(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# endRouter#

ステップ 3 デフォルトの VLAN をイーサネット インターフェイスに設定します。

Router(config)# interface GigabitEthernet3/3Router(config-if)# no ip addressRouter(config-if)# switchportRouter(config-if)# switchport access vlan 10Router(config-if)# switchport mode accessRouter(config-if)# endRouter#

ステップ 4 ATM メイン インターフェイスをイネーブルにします。

Router(config)# interface atm3/1Router(config-if)# no ip addressRouter(config-if)# no shutdownRouter(config-if)# end Router#

ステップ 5 PVC を設定します。

Router(config)# interface atm3/1.1 point-to-pointRouter(config-if)# no ip addressRouter(config-subif)# mtu 1500Router(config-subif)# pvc 1/101Router(config-if-atm-vc)# bre-connect 10Router(config-subif)# endRouter#

ステップ 6 Router(config-if)# switchport レイヤ 2 スイッチング用のギガビット イーサネットポートを設定します。

ステップ 7 Router(config-if)# switchport access vlan vlan_id

(任意)インターフェイスのトランクがなくなった場合

に使用する、デフォルトの VLAN を指定します。

ステップ 8 Router(config-if)# switchport mode access インターフェイスを非トランキング モードにします。

コマンド 説明

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-9オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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(注) ATM インターフェイスで BRE VLAN だけが設定されている場合、メイン ATM インターフェイスで spanning-tree bpdufilter enable コマンドを入力する必要があります。このコマンドを入力することにより、ATM インターフェイスのすべてのスパニング ツリー BPDU はブロックされます。また、同じ ATM インターフェイスまたはこのサブインターフェイスの 1 つで、RFC 1483 ブリッジドVLAN も設定されている場合、このインターフェイスで BPDU を明示的にブロックする必要がなければ、spanning-tree bpdufilter enable コマンドは入力しないでください。

PVC トラフィック パラメータの設定サポートされるトラフィック パラメータのサービス カテゴリは、UBR および VBR-NRT です。各PVC 接続について、1 つのカテゴリだけを指定できます。新しいカテゴリを指定すると、既存のカテゴリが置換されます。

PVC トラフィックのパラメータを設定するには、interface-ATM-VC コンフィギュレーション モードで次のいずれかのコマンドを実行します。

-pcr、-scr、および -mbs 引数にはそれぞれ、Peak Cell Rate(PCR; ピーク セル レート)、SustainableCell Rate(SCR)、および Maximum Burst Size(MBS)を指定します。

VBR-NRT PVC の設定可能な最高速度は、299,520 Mbps です。MBS の最大セル数は 255 です。

次に、PCR を 1,000、SCR を 500、MBS を 64 に指定して、VBR-NRT を設定する例を示します。

Router(config-if-atm-vc)# vbr-nrt 1000 500 64Router(config-if-atm-vc)#

SVC の設定ATM SVC はダイナミックに作成されて解放されるので、帯域幅がオンデマンドで提供されます。このサービスを利用するには、ルータとスイッチとの間にシグナリング プロトコルを設定する必要があります。

ATM シグナリング ソフトウェアにより、UNI での ATM 接続を動的に設定、保持、および消去できます。ATM シグナリング ソフトウェアは、ILMI またはコンフィギュレーションで選択したバージョンに応じて、ATM フォーラム UNI 3.x または 4.0 に準拠しています。

UNI モードでは、Cisco 7600 シリーズ ルータは ATM レベルのコール ルーティングを実行しません。ATM コール ルーティングは ATM スイッチにより実行され、ルータは決められた回線を使用してパケットをルーティングします。ルータは回線終端のユーザおよび LAN 相互接続デバイスとして認識され、ATM スイッチはネットワークとして認識されます。

コマンド 説明

Router(config-if-atm-vc)# ubr UBR を設定します。UBR はデフォルト設定です。

Router(config-if-atm-vc)# vbr-nrt pcr scr mbs VBR-NRT を設定します。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-10オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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SVC を使用するには、次の作業を実行する必要があります。

• ILMI との通信設定(p.8-10)(必須)

• SVC コール セットアップを実行する PVC の設定(p.8-11)(必須)

• NSAP アドレスの設定(p.8-11)(必須)

• SVC の作成(p.8-13)(任意)

ILMI との通信設定

SVC 環境では、ルータが SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)トラップおよび新しいネットワーク プレフィクスを受信できるように、Integrated Local Management Interface(ILMI)と通信するPVC を設定する必要があります。ILMI PVC で推奨される vpi値 および vci 値は、それぞれ 0 および 16 です。ILMI 通信を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行します。

次に、ATM メイン インターフェイス上に ILMI PVC を作成する例を示します。

Router(config-if)# pvc cisco 0/16 ilmi

(注) ILMI PVC を設定できるのは、ATM メイン インターフェイスだけです。ATM サブインターフェイスに設定することはできません。

ILMI PVC を設定したあとで、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行することにより、任意で ILMI キープアライブ機能をイネーブルにすることができます。

デフォルトでは、SNMP トラップおよび新しいネットワーク プレフィクスを受信できるよう、ILMIアドレス登録がイネーブルに設定されます。ILMI キープアライブ機能はデフォルトではディセーブルです。イネーブルにした場合、デフォルトのキープアライブ インターバルは 3 秒です。

次に、ILMI キープアライブ インターバルを 3 分に設定する例を示します。

Router(config-if)# atm ilmi-keepalive 180

コマンド 説明

Router(config-if)# pvc [name] vpi/vci [ilmi | qsaal]

ATM メイン インターフェイス上に ILMI PVCを作成します。

コマンド 説明

Router(config-if)# atm ilmi-keepalive [seconds]

ILMI キープアライブをイネーブルにし、キープアライブのインターバルを指定します。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-11オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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SVC コール セットアップを実行する PVC の設定

ルータと ATM スイッチ間には 1 つの専用 PVC が設定されます。SVC のコール確立要求およびコール終了要求はすべて、この PVC により伝送されます。コールが確立されると、ルータ相互間の SVCによるデータ伝送が開始されます。

SVC をセットアップするには、事前にシグナリング PVC を設定する必要があります。

すべての SVC 接続を対象とするシグナリング PVC を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行します。

次に、シグナリング PVC を設定する例を示します。

Router(config-if)# pvc 0/5 qsaalRouter(config-if-atm-vc)#

(注) シグナリング PVC を設定できるのは、ATM メイン インターフェイスだけです。ATM サブインターフェイスに設定することはできません。

VPI および VCI は、ATM スイッチと同じ値を設定する必要があります。VPI の標準値は 0、VCI の標準値は 5 です。

NSAP アドレスの設定

シグナリングを使用する ATM インターフェイスにはそれぞれ、Network Service Access Point(NSAP;ネットワーク サービス アクセス ポイント)アドレスを設定する必要があります。NSAP アドレスはインターフェイスの ATM アドレスで、ネットワーク全体で一意のアドレスでなければなりません。

NSAP アドレスを設定するには、次のいずれかの作業を行います。

• ESI フィールドおよびセレクタ フィールドの設定(p.8-11)

• 完全な NSAP アドレスの設定(p.8-12)

ESI フィールドおよびセレクタ フィールドの設定

スイッチが ILMI を使用してルータに NSAP アドレス プレフィクスを配信でき、ルータに ILMI 経由でスイッチと通信する PVC が設定されている場合には、atm esi-address コマンドを使用して、End Station ID(ESI)フィールドおよびセレクタ フィールドを設定できます。atm esi-address コマンドに ESI(12 桁の 16 進数)およびセレクタ バイト(2 桁の 16 進数)を入力することによって、ATM アドレスを設定できます。NSAP プレフィクス(26 桁の 16 進数)は、ATM スイッチにより提供されます。

ルータがスイッチから NSAP プレフィクスを取得し、そのアドレスの他のフィールドにローカル入力値を使用するよう設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行します。

コマンド 説明

Router(config-if)# pvc [name] vpi/vci [ilmi | qsaal]

SVC を使用する ATM メイン インターフェイス用のシグナリング PVC を設定します。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-12オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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Router(config-if)# pvc 0/16 ilmiRouter(config-if-atm-vc)# exitRouter(config-if)# atm esi-address 3456.7890.1234.12

ILMI PVC の vpi の推奨値は 0、vci の推奨値は 16 です。

ILMI PVC のキープアライブ インターバルを指定することもできます。

完全な NSAP アドレスの設定

ATM NSAP アドレスを手作業で設定する場合には、アドレス全体を 16 進数形式で入力する必要があります。入力値はすべて 16 進数とみなされるからです。完全な NSAP アドレスを設定するには、次の形式で、40 桁の 16 進数を入力する必要があります。

XX.XXXX.XX.XXXXXX.XXXX.XXXX.XXXX.XXXX.XXXX.XXXX.XX

(注) ATM NSAP アドレスはすべて、ATM フォーラム UNI 仕様に準拠している上記のドット付き 16 進形式で入力できます。ドット付き形式により、アドレスが有効値かどうか確認できます。アドレス

形式が正しいことがわかっている場合は、ドットを省略してもかまいません。

インターフェイスにはデフォルトの NSAP アドレスは設定されないので、SVC 用の NSAP アドレスは必ず設定しなければなりません。ATM インターフェイスの送信元 NSAP アドレスを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行します。

次に、NSAP アドレスを設定する例を示します。

Router(config-if)# atm nsap-address BC.CDEF.01.234567.890A.BCDE.F012.3456.7890.1334.13Router(config-if)#

atm nsap-address コマンドと atm esi-address コマンドは、どちらか 1 つだけしか使用できません。ルータで atm nsap-address コマンドを実行すると、atm esi-address コマンドの設定は無視されます。逆の場合も同様です。show interface atm コマンドを実行すると、インターフェイスの ATM アドレスを表示できます。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config-if)# pvc [name] vpi/vci [ilmi | qsaal]

ATM メイン インターフェイスに、ILMI を使用してスイッチと通信する ILMI PVC を設定します。

ステップ 2 Router(config-if-atm-vc)# exit インターフェイス コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 3 Router(config-if)# atm esi-address esi.selector

NSAP アドレスの ESI およびセレクタ フィールドを入力します。

コマンド 説明

Router(config-if)# atm nsap-address nsap-address

インターフェイスの ATM NSAP アドレスを設定します。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-13オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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SVC の作成

SVC を作成するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行します。

SVC に名前を指定すると、svc name コマンドを入力して interface-ATM-VC コンフィギュレーション モードを再開したり、no svc name コマンドを入力して SVC コンフィギュレーションを削除したりできます。

aal-encap 引数でサポートされる AAL およびカプセル化タイプのリストは、『Cisco IOS Wide-AreaNetworking Command Reference』の「ATM Commands」の章の encapsulation aal5 コマンドの説明を参照してください。デフォルトは、AAL5 および Subnetwork Access Protocol(SNAP)カプセル化です。

次に、SVC を作成する例を示します。

Router(config-if)# svc nsap BC.CDEF.01.234567.890A.BCDE.F012.3456.7890.1334.13Router(config-if-atm-vc)# encapsulation aal5mux Router(config-if-atm-vc)# protocol ip 1.1.1.5 broadcastRouter(config-if-atm-vc)#

マルチポイント ブリッジングの設定マルチポイント ブリッジングを設定すると、ATM PVC を対象とするポイントツー マルチポイントブリッジングがイネーブルになります。この機能により、VLAN ごとに複数の VC をブリッジングに使用できます。

マルチポイント ブリッジングにより、サービス プロバイダーは、既存の ATM レガシー ネットワークの実証済みのテクノロジーに加えて、イーサネットベースのレイヤ 2 サービスをサポートできるようになります。これによりカスタマーは、ATM クラウドを介して現在の VLAN ベース ネットワークを使用できます。また、サービス プロバイダーは既存のカスタマー ベースをサポートしながら、コア ネットワークを最新のギガビット イーサネット光テクノロジーへと段階的に移行できます。

ATM インターフェイスでは、各タイプのレイヤ 2 ネットワークを介してイーサネット フレームの転送が可能なカプセル化方式である RFC 1483 ブリッジングを使用します。

(注) RFC 1483 は廃止され、現在は RFC 2684、『Multiprotocol Encapsulation over ATM Adaptation Layer 5』で規定されています。同様に、RFC 1490 は廃止され、現在は RFC 2427、『Multiprotocol Interconnectover Frame Relay』で規定されています。混乱を避けるため、このマニュアルでは元の RFC 番号を引き続き使用します。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config-if)# svc [name] nsap address (任意)SVC を作成し、宛先 NSAP アドレスを指定します。

ステップ 2 Router(config-if-atm-vc)# encapsulation {aal5mux | aal5snap}

(任意)AAL およびカプセル化タイプを設定します。デフォルトは、aal5snap です。

ステップ 3 Router(config-if-atm-vc)# protocol protocol protocol-address [[no] broadcast]

SVC にプロトコル アドレスをマップします。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-14オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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Cisco IOS Rlease 12.2(18)SXE では、マルチポイント ブリッジングは次の動作モードをサポートします。

• Raw(デフォルト) ― デフォルトのブリッジング アクセス モードで、ブリッジ接続は BPDU パケットの処理および送信を行います。

• アクセス ― アクセス専用のブリッジング アクセス モードで、ブリッジ接続は BPDU パケットの処理および送信を行いません。

• 802.1Q ― IEEE 802.1Q タギングを実行して、ATM ネットワーク上のイーサネット フレームからの Class of Service(CoS; サービス クラス)情報を維持します。

• 802.1Q トンネル ― IEEE 802.1Q トンネリング モードで、サービス プロバイダーが 1 つの VLANを使用して、複数の VLAN を持つカスタマーをサポートし、さらにタグなしフレームを受信します。

制限および使用上の注意事項

マルチポイント ブリッジング機能には、次の制限事項が適用されます。

• 拡張 OSM でのみサポートされ、非拡張 OSM はサポートされません。

• ATM インターフェイス上では、PVC のみがサポートされます。SVC はサポートされません。

• ルータごとに、最大 10,000 のブリッジド PVC がサポートされます。

• マルチポイント ブリッジングを行う場合、VLAN ID 1 をブリッジ ドメインとして使用できません。

• マルチポイント ブリッジングでは、VLAN ごとに絶対最大数 60 の VC をサポートします。また、ピアごとの VLAN の絶対最大数は、4,096 です。各 VLAN につき最大 30 の VC と、各 VCにつき最大 1,024 の VLAN を設定することを推奨します。

• Stateful Switchover(SSO)では、range pvc コマンドを使用しないでください。

前提条件

マルチポイント ブリッジングに適用される前提条件は、次のとおりです。

• マルチポイント ブリッジングで VLAN を使用可能にするには、vlan コマンドを使用して、VLAN データベースにこれらの VLAN を手動で追加する必要があります。

• Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以降のリリースでは、bridge-vlan コマンドを bridge-domain に変更して、マルチポイント ブリッジングをサポートするためのオプションを追加しました。CiscoIOS Release 12.2(18)SXE にアップグレードする場合、bridge-vlan コマンドの既存の設定は、実行コンフィギュレーションで bridge-domain に自動的に変更されます。これらの変更を永続的にするため、スタートアップ コンフィギュレーションに実行コンフィギュレーションを必ず保存してください。

ATM インターフェイスのマルチポイント ブリッジングの設定

ここでは、ATM インターフェイスでのマルチポイント ブリッジングの設定について説明します。個々の PVC でマルチポイント ブリッジングを手動で設定するか、または PVC の範囲を設定して、すべての PVC を同時に設定することができます。これらの作業のいずれか、または両方を実行する手順は、次のとおりです。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. vlan {vlan-id | vlan-range}

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-15オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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4. interface atm slot/port

5. no ip address

(注) ブリッジド インターフェイスでは、IP アドレスを設定しないようにしてください。

6. interface atm slot/port.subinterface [point-to-point | multipoint]

(注) PVC を個別に作成および設定するには、次の 2 つのコマンド(pvc および bridge-domain)を使用します。必要に応じて、これらのコマンドを繰り返します。

7. pvc [name] vpi/vci

8. bridge-domain vlan-id [access | dot1q | dot1q-tunnel] [ignore-bpdu-pid] [split-horizon]

(注) PVC の範囲を作成および設定するには、次の 2 つのコマンド(range pvc および bridge-domain)を使用します。必要に応じて、これらのコマンドを繰り返します。

9. range [range-name] pvc [start-vpi/]start-vci [end-vpi/]end-vci

(注) SSO では、range pvc コマンドを使用しないでください。

10. bridge-domain start-vlan-id [access | dot1q | dot1q-tunnel] [ignore-bpdu-pid] [increment] [split-horizon]

11. end

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-16オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ステップ 3 vlan {vlan-id | vlan-range}

例:Router(config)# vlan 2,5,10-12,20,25,4000

指定した VLAN ID を VLAN データベースに 追加して、VLAN コンフィギュレーション モードを開始します。

• vlan-id ― 単一の VLAN ID を指定します。有効範囲は、2 ~ 4,094 です。

• vlan-range ― 単一のリストまたは範囲として、複数の VLAN ID を指定します。vlan-range は、カンマ(,)、ダッシュ(-)、またはその両方で区切った VLAN

ID のリストで構成されます。

(注) マルチポイント ブリッジングで VLAN を使用するには、事前に VLAN データベースにこのVLAN ID を手動で入力する必要があります。

ステップ 4 interface atm slot/port

例:Router(config)# interface atm 8/0

指定した ATM インターフェイスについて、コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 5 no ip address

例:Router(config-if)# no ip address

メイン インターフェイスの IP アドレスを削除します。

ステップ 6 interface atm slot/port.subinterface [point-to-point | multipoint]

例:Router(config-if)# interface atm 8/0.100

(任意)サブインターフェイスを使用して PVC を作成する場合、指定したサブインターフェイスについてコン

フィギュレーション モードを開始します。

• point-to-point ― ポイントツーポイント接続を作成します。

• multipoint ― 複数の PVC で同一の VLAN を使用できます。

PVC を個別に作成および設定するには、次の 2 つのコマンド(pvc および bridge-domain)を使用します。必要に応じて、これらのコマンドを繰り返します。

ステップ 7 pvc [name] vpi/vci

例:Router(config-if)#

指定した VPI および VCI 番号により、新しい ATM PVCを設定します。

• name ― (任意)この PVC を識別する記述名です。

• vpi/vci ― この PVC の VPI および VCI です。

ステップ 8 bridge-domain vlan-id [access | dot1q | dot1q-tunnel] [ignore-bpdu-pid] [split-horizon]

例:Router(config-if-atm-vc)#

RFC 1483 ブリッジングをイネーブルにして、PVC にブリッジド VLAN を マッピングします。次のオプションがサポートされます。

(注) このコマンドには、マルチポイント ブリッジング設定でサポートされない別のオプションも含まれます。

• vlan-id ― このブリッジング設定で使用される

VLAN 番号です。有効範囲は、2 ~ 4,094 です(ただし、事前に ステップ 3 で VLAN データベースにVLAN ID を追加する必要があります)。

コマンドまたは操作 説明

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-17オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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(注) デフォルトの設定は、次のとおりです。フレームは dotlq ヘッダーでタグ付けされませんが、STP および BPDU は送信されます。

• access ― ブリッジング アクセス モードをイネーブルにすることで、ブリッジ接続が BPDU を処理および転送しないようにします。

• dot1q ― (任意)dotlq トラフィックを終了します。また、IEEE 802.1Q タギングをイネーブルにして、ATM ネットワーク上のイーサネット フレームからの CoS 情報を維持します。このオプションを指定しなければ、CoS 値は維持されません。

• dot1q-tunnel ― (任意)IEEE 802.1Q トンネリングモードをイネーブルにして、サービス プロバイダーが 1 つの VLAN を使用して、複数の VLAN を持つカスタマーをサポートし、さらにタグなしフレーム

を受信できるようにします。

(注) access オプション、dot1q オプション、およびdot1q-tunnel オプションは、いずれか 1 つだけしか使用できません。これらのいずれのオプションも指定しない場合、接続は 「raw」ブリッジング アクセス モードで動作します。このモードは、接続で BPDU パケットを処理および転送する点以外は、access と同様です。

• ignore-bpdu-pid ― (任意、ATM インターフェイス専用)BPDU PID を無視して、すべての BPDU パケットをデータ パケットとして処理することにより、BPDU パケットをデータ パケットと区別しないATM CPE デバイスとの相互運用を可能にします。

• split-horizon ― (任意)RFC 1483 スプリット ホライズン モードをイネーブルにして、同一 VLAN 内の PVC 間でのブリッジングをグローバルに回避します。

(注) 以前のソフトウェア リリースでは、atm bridge-enable コマンドを使用して、ATM RFC 1483 ブリッジングをイネーブルにしましたが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以降の 12.2 SX リリースでは、OSM インターフェイスに関してこのコマンドはほとんど使用されていません。

(注) PVC の範囲を作成および設定するには、次の 2 つのコマンド(range pvc および bridge-domain)を使用します。必要に応じて、これらのコマンドを繰り返します。

(注) SSO では、range pvc コマンドを使用しないでください。

コマンドまたは操作 説明

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-18オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、マルチポイント ブリッジング用に設定された PVC 範囲と個々の PVC の例を示します。

interface ATM3/1.101 multipoint range pvc 102/100 102/102 bridge-domain 102 increment ! mls qos trust dscp

確認

ATM インターフェイス上で設定された PVC についての情報を表示するには、次のコマンドを使用します。

• show atm pvc ― 設定された PVC の概要を表示します。

• show atm vlan ― PVC と VLAN 間の接続を表示します。

ヒント マルチポイント ブリッジングで使用される ATM インターフェイスについての情報を表示するには、show interface trunk コマンドではなく、show atm vlan コマンドを使用します。

ステップ 9 range [range-name] pvc [start-vpi/]start-vci [end-vpi/]end-vci

例:Router(config-if-atm-vc)# range pvc 1/121 1/180

PVC の範囲を作成し、PVC レンジ コンフィギュレーション モードを開始します。

• range-name ― (任意)範囲に関する記述名です。最大文字数は 15 です。

• start-vpi/ ― (任意)VPI 範囲の開始値です。有効範囲は 0 ~ 255 です。デフォルトは 0 です。

• start-vci ― VCI 範囲の開始値です。有効範囲は 32 ~65,535 です。

• end-vpi ― VPI 範囲の終了値です。有効範囲は 0 ~255 です。デフォルト値は start-vpi 値と同じく 0 です。

• end-vci ― VCI 範囲の終了値です。VCI の有効範囲は 32 ~ 65,535 です。

ステップ 10 bridge-domain vlan-id [access | dot1q | dot1q-tunnel] [ignore-bpdu-pid] [increment] [split-horizon]

例:Router(config-if-atm-range)# bridge-domain 121 increment Router(config-if-atm-range)#

RFC 1483 ブリッジングをイネーブルにして、設定したPVC 範囲にブリッジド VLAN をマッピングします。このコマンドでは、ステップ 8 に示したオプションに加えて、次のオプションが PVC レンジ コンフィギュレーション モードでサポートされます。

• increment ― 範囲内の各 PVC のブリッジ ドメイン番号が増加します。

ステップ 11 end

例:Router(config-if-atm-range)# end Router#

VC または PVC レンジ コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

コマンドまたは操作 説明

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-19オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、各コマンド例を示します。

Router# show atm pvc VCD / Peak Avg/Min BurstInterface Name VPI VCI Type Encaps SC Kbps Kbps Cells Sts3/1.100 3 101 100 PVC SNAP UBR 599040 UP3/1.100 4 111 100 PVC SNAP UBR 599040 UP3/2.100 3 102 100 PVC SNAP UBR 599040 UP3/2.100 4 112 100 PVC SNAP UBR 599040 UP

Router# show atm vlan Options Legend: DQ - dot1q; DT - dot1q-tunnel; MD - multi-dot1q; AC - access; SP - split-horizon; BR - broadcast; IB - ignore-bpdu-pid; DEF - default Interface VCD VPI Network Customer PVC Options /VCI Vlan ID Dot1Q-ID Status ATM3/1.100 3 101/100 101 - UP DEFATM3/1.100 4 111/100 111 - UP DEFATM3/2.100 3 102/100 102 - UP DEFATM3/2.100 4 112/100 112 - UP DEF

RFC 1483 スパニングツリー インターオペラビリティの拡張性RFC 1483 スパニングツリー インターオペラビリティの拡張機能により、Cisco 7600 シリーズ ルータ、Catalyst 5500 のレガシー ATM スイッチ、Cisco 7200 ルータ、および Cisco 7500 ルータ間で、異なる 2 つの BPDU 形式(PVST+ と 802.1d)でのインターオペラビリティが実現されます。

ここでは、1483 ブリッジモード ATM PVC での各種スパニングツリーの実装に関するインターオペラビリティ機能について説明します。従来、ベンダーは 1483 カプセル化でスパニングツリーを必ずしも実装していたわけではありません。また、Cisco IOS バージョンによっては、スパニングツリー オプションの全範囲をサポートしていないものもあります。この機能の目的は、RFC 1483 ブリッジモード カプセル化において、相互作用できる共通のスパニングツリーの実現という実用上の課題を緩和することです。

(注) このフィーチャ セットは、RFC 1483 ブリッジモード ATM PVC でのみサポートされます。

まず、基本的な用語について説明します。

• IEEE 802.1D は、MAC(メディア アクセス制御)ブリッジを介する LAN の相互接続に関する標準規格です(図 8-4 を参照)。802.1D は、Spanning-Tree Protocol(STP; スパニングツリー プロトコル)を使用して、ブロードキャスト ストームの原因となるブリッジ トポロジー内のループを解消します。

• IEEE 802.1D で定義されている STP は、ネットワーク内の不要なループを防止しながら、パスの冗長性を実現するリンク管理プロトコルです。IEEE 802.1D スパニング ツリーにより、スイッチで設定されている VLAN 数に関係なく、スイッチ全体で 1 つのスパニング ツリー インスタンスを維持できるようになります。

• BPDU は、各種スパニングツリーの実装で使用されるフレームの総称です。STP は BPDU の情報を使用して、スイッチド ネットワークのルート スイッチとルート ポート、および各スイッチド セグメントのルート ポートと指定ポートを選択します。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-20オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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• PVST は、シスコ独自のプロトコルで、シスコ製装置が VLAN 単位で複数のスパニング ツリートポロジーをサポートできるようにします。PVST は IEEE 802.1D(図 8-4 を参照)で定義されている BPDU を使用しますが、スイッチごとに 1 つの STP インスタンスではなく、VLAN ごとに 1 つの STP インスタンスがあります。

• PVST+ は、シスコ独自のプロトコルで、VLAN ごとに 1 つの STP インスタンスを作成します(PVST と同様)。ただし、PVST+ は PVST を拡張し、シスコ独自の BPDU を PVST で使用される標準の IEEE 802.1D フレーム形式(図 8-4 を参照)ではなく、特別な 802.2 SNAP OUI(図 8-2を参照)によって使用します。PVST+ BPDU は、別名 Shared Spanning Tree Protocol(SSTP)BPDU といいます。

(注) ここでは RFC 1483 について説明していますが、現在では RFC 2684 に改定されています。

サポート対象のスーパーバイザおよびライン カード

Cisco 7600 ルータでは、次のスーパーバイザおよびライン カードにより、PVST と PVST+ の BPDUインターオペラビリティをサポートします。

Supervisor 720 ライン カード

• 拡張 FlexWAN

• FlexWAN

• 7600 SIP-200

• ATM OSM

Supervisor 2 ライン カード

• 拡張 FlexWAN

• FlexWAN

• ATM OSM

前提条件

RFC 1483 スパニングツリー インターオペラビリティの拡張機能には、Cisco IOS Rlease 12.2(18)SXF1以降が必要です。

インターオペラビリティ問題の概要

現在のインターオペラビリティ問題の概要は、次のとおりです。

• STP BPDU を送信する場合、ベンダーによる ATM とイーサネット間ブリッジングの実装の多くは、RFC 1483 付録 B の仕様に完全に準拠しているわけではありません。最も標準的なものは、OUI:00-80-C2 および PID:00-07 を使って ATM Common Part Convergence Sublayer(CPCS)SNAP PDU を使用することです。付録 B では、BPDU を含まない一般的なイーサネット フレーム用に、この OUI/PID の組み合わせが規定されていました。付録 B では、BPDU を含むフレーム用に、OUI:00-80-C2、PID:00-0E が規定されています。

• ATM インターフェイス上でシスコ製品が使用するスパニングツリー プロトコルには、いくつかの種類があります。Catalyst 5000 は、ATM インターフェイス上で PVST のみをサポートします。Catalyst 7600 および Catalyst 6500 は、ATM インターフェイス上で PVST+ のみをサポートします。その他のシスコ製ルータのほとんどは、ATM インターフェイス上で従来の IEEE 802.1Dを実装します。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-21オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

Cisco 7600 ルータおよび Catalyst 6500 スイッチが、Cisco 7600 FlexWAN モジュール上で最初に1483 ブリッジングを実装した際(Cisco IOS 12.1E で)、プラットフォームでは OUI:00-80-C2および PID:00-0E を使用して、他のすべての Cisco IOS 製品とのインターオペラビリティを最大化していました。

ただし、PID:00-0E を含む PVST または 802.1D の BPDU を送信しない実装が多くあるため、Cisco 7600 および Catalyst 6500 は、Cisco IOS 12.2SX でより一般的な RFC 1483(PID:00-07 を含む)の実装に戻しました。この機能は、PID:00-07 または PID:00-0E のいずれかにより、1483 での BPDU のカプセル化のオプションを提供します。

BPDU のパケット形式

ここでは、BPDU の各種パケット形式について説明します。図 8-2 に、PVST+ で使用される(PVSTでは使用されない)一般的な IEEE 802.2/802.3 フレーム形式を示します。

図 8-2 IEEE 802.2/802.3 SNAP カプセル化(RFC 1042)

Catalyst 5000 PVST BPDU のパケット形式

Catalyst 5000 シリーズ スイッチは、ATM インターフェイス上で PVST 形式で BPDU を受信します(図 8-3 を参照)。

図 8-3 Catalyst 5000 スイッチが使用する BPDU PVST フレーム

Catalyst 5000 が送信する BPDU は、PID:0x00-07 を使用します。これは、RFC 1483 に準拠しません。また、Cisco 7600 ルータもこのデータ形式で BPDU を送信できます。

Catalyst 5000 スイッチは、bridge-domain コマンドの ignore-bpdu-pid オプション キーワードを使用して、デフォルトでこのフレームを送信します。

Catalyst 5000 は、PVST+ BPDU を受信できません。次のエラー メッセージが表示され、ATM ポートをブロックします。

%SPANTREE-2-RX_1QNON1QTRUNK:Rcved 1Q-BPDU on non-1Q-trun port 6/1 vlan 10%SPANTREE-2-RX_BLKPORTPVID:Block 6/1 on rcving vlan 10 for inc peer vlan 0

DestinationAddr

1463

10

SourceAddr

Length DSAPAA

802.3 MAC

SSAPAA

Cntl03

Type CRCDataOUI

6 6 2 1 1 1 2 438-14923

802.2 LLC 802.2 SNAP

LLCAA-AA-03

1462

20OUI00-00-0C

PID00-07

PAD00-00

<DST MAC ADDR>01-80-C2-00-00-00 <SA MAC ADDR>

ATM 802.3

LEN<Length>

LLC42-42-03

BPDUPayload

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-22オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

Cisco 7200/7500 IEEE BPDU のフレーム形式

図 8-4 に、Cisco 7200/7500 ルータの IEEE BPDU のフレーム形式を示します。

図 8-4 Cisco 7200/7500 IEEE BPDU のフレーム形式

Cisco 7600 PVST+ BPDU のフレーム形式

Cisco 7600 ルータの PVST+ BPDU パケット形式は、図 8-5 のとおりです。これらの BPDU は、IEEEBPDU ではありませんが、シスコ独自の SSTP BPDU です。

図 8-5 Cisco 7600 PVST+ BPDU のフレーム(1483 ブリッジド)

Cisco L2PT BPDU のフレーム形式

図 8-6 に、Cisco Layer 2 Protocol Tunneling(L2TP; レイヤ 2 プロトコル トンネリング)BPDU SNAPのフレーム形式を示します。

図 8-6 L2PT BPDU SNAP のフレーム形式

BPDU 変換コマンド ライン インターフェイスの要約

前の項で説明したインターオペラビリティの問題を解決するために、シスコでは bridge-domain コマンドに次の新しいキーワードを導入しました。

• ignore-bpdu-pid

• pvst-tlv

LLCAA-AA-03

1462

21OUI00-00-0C

PID00-0E

BPDU<Payload>

1462

22

DA (SSTP DA MAC)01-00-0C-CC-CC-CD

SA<SA MAC>

LEN<Length>

LLCAA-AA-03

OUI00-00-0C

Type (SSTP)01-0B

BPDU<Payload>

LLCAA-AA-03

OUI00-80-C2

PID00-07

PAD00-00

ATM

1462

23DA (L2PTDA MAC)01-00-0C-CD-CD-D0

SA<SA MAC>

LEN<Length>

LLCAA-AA-03

OUI00-00-0C

Type (SSTP)01-0B

BPDU<Payload>

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-23オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ignore-bpdu-pid キーワード

ignore-bpdu-pid キーワードを使用しない場合、デバイス間の PVC は RFC 1483 準拠方式で動作します。これを、strict mode といいます。ignore-bpdu-pid キーワードを使用する場合は、loose mode といいます。

• このキーワードを使用しない場合、IEEE BPDU は、RFC 1483 に準拠する PID:0x00-0E を使用して送信されます。

• このキーワードを使用すると、IEEE BPDU は、通常 1483 データ用に指定される PID:0x00-07を使用して送信されます。

詳細については、「BPDU のパケット形式」(p.8-21) を参照してください。

シスコ独自の PVST+ BPDU は、ignore-bpdu-pid キーワードが使用されているかどうかに関わらず、常に PID:0x00-07 を使用するデータ フレームで送信されます。

PID:00-07 を含む PVST(または 802.1D)BPDU を送信するデバイスに接続している場合は、<ignore>キーワードを使用します。このデバイスには、ATM DSL モデムなど大多数の CPE デバイスが含まれます。

pvst-tlv キーワード

pvst-tlv キーワードにより、PVST または IEEE STP のみを認識するデバイスとの相互運用において、BPDU 変換がイネーブルになります。Cisco 7600 ATM モジュールは、PVST+ のみをサポートするので、ATM モジュールで PVST のみを認識する Catalyst 5000 スイッチ、または IEEE 形式のみを認識するその他の Cisco IOS ルータに接続する場合は、pvst-tlv キーワードを使用する必要があります。

• pvst-tlv キーワードにより、PVST+ BPDU は、送信時に IEEE BPDU に変換されます。

• pvst-tlv キーワードにより、IEEE BPDU は、受信時に PVST+ BPDU に変換されます。

Cisco 7600 ルータが Cisco 7200 ルータに接続される場合

たとえば、Cisco 7200 ルータは、RFC 1483 準拠方式で IEEE BPDU のみを認識するデバイスです。そのため、Cisco 7600 ルータが Cisco 7200 ルータに接続される場合、次のキーワードを使用する必要があります。

bridge-domain <vlan> pvst-tlv <vlan>

この場合、Cisco 7200 ルータは IEEE BPDU に関して RFC 1483 準拠方式で動作する必要があるため、ignore-bpdu-pid キーワードは使用されません。

Cisco 7600 ルータが Catalyst 5500 ATM モジュールに接続される場合

Catalyst 5500 ATM モジュールは、RFC 1483 非準拠方式で PVST BPDU のみを認識するデバイスです。したがって、Cisco 7600 ルータが Catalyst 5500 ATM モジュールに接続される場合、次の両方のキーワードを使用する必要があります。

bridge-domain <vlan> ignore-bpdu-pid pvst-tlv <vlan>

L2PT トポロジーの CLI

L2PT トポロジーの BPDU 変換をイネーブルにするには、次のコマンドラインを使用します。

bridge-domain <PE vlan> dot1q-tunnel ignore-bpdu-pid pvst-tlv <CE vlan>

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-24オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

BPDU 変換を必要とする標準的なトポロジー

ここでは、最も一般的なネットワーク シナリオについて説明し、各例におけるデバイス間の BPDU変換をイネーブルにするのに必要な設定コマンドを示します。

Cisco 7600、Catalyst 5500、および Catalyst 6500 の L2PT トポロジー

図 8-7 に、Catalyst 5500 スイッチと Cisco 7600 ルータ間でデータ パケットが送信される場合のネットワーク トポロジーの一例を示します。

図 8-7 Catalyst 5500 スイッチおよび Cisco 7600 ルータの L2PT トポロジー

図 8-7 に示すように、L2PT は Cisco 7600 のインターフェイス ATM6/1/0 および Catalyst 6500 のインターフェイス Ethernet2/1 で設定されます。

PVST パケットは、Catalyst 5500 スイッチから Cisco 7600 ルータに送信されます。Cisco 7600 ルータは、L2PT を介して Catalyst 6500 にこれらの BPDU を送信します。カスタマー ネットワークにパケットを送信する前に、これらの BPDU のカプセル化が解除され、復元されます。

Cisco 7600 および Catalyst 6500 は Provider Edge(PE; プロバイダー エッジ)デバイスで、それ以外は Customer Edge(CE; カスタマー エッジ)デバイスであることを前提とします。

ATM の設定例

着信するトラフィックはすべて、dot1q-tunnel を介して送信される必要があります。PE-VLAN が 200で CE-VLAN が 100 の場合の設定は、次のとおりです。

Router(config)#int atm 6/1/0Router(config-if)#pvc 6/200Router(config-if-atm-vc)#bridge-domain 200 dot1q-tunnel ignore-bpdu-pid pvst-tlv 100 Router(config-if-atm-vc)#

イーサネットの設定例

イーサネットの設定は、次のようになります。

Router(config)#int gig2/1/0Router(config-if)#switchportRouter(config-if)#switchport access vlan 200 Router(config-if)#switchport mode dot1q-tunnelRouter(config-if)#l2protocol-tunnel

Catalyst 5500

LAN

LAN

Catalyst 6500 Cisco 7600

L2PT ATM 6/1/0 L2PT Gig2/1

L2PT

ATM ATM

1462

24

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-25オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

CE-VLAN 100 は、カスタマー サイトで使用されます。Catalyst 5500 は、データ形式で IEEE BPDUを送信します。Cisco 7600 ルータは BPDU を受信すると、まず PVST+ 形式に変換します。次に、フレームの Destination Address(DA ;宛先アドレス)MAC がプロトコル トンネルの MAC アドレスに変更され、レイヤ 2 クラウドに送信されます。

もう一端では、フレームがインターフェイス gige2/1/0 から送信される際に、DA MAC が PVST+ DAMAC に再度変更され、PVST+ BPDU が CPE デバイスに送信されます。

Cisco 7600 および Cisco 7200 の L2PT トポロジー

図 8-8 に示す例では、Cisco 7600 ルータは Cisco 7200 ルータと通信する必要があります。

図 8-8 Cisco 7600 ルータおよび Cisco 7200 ルータの L2PT トポロジー

PE 設定

PE での設定は、次のようになります。

!On PE 1interface ATM2/0/0

no ip addressatm mtu-reject-callpvc 7/101bridge-domain 200 dot1q-tunnel!

end!On PE 2interface ATM3/0/0

no ip addresspvc 2/101bridge-domain 200 dot1q-tunnel pvst-tlv 100!

end

Cisco 7600 CE の設定

Cisco 7600 CE 1 の設定は、次のようになります。

!On CE 1interface ATM1/1/0

no ip addressatm mtu-reject-callpvc 7/101bridge-domain 101!

end

CE 1

ATM 1/1/0

Cisco 7600

ATM ATM ATM

1462

25

PE 1

Cisco 7600

PE 2

Cisco 7600

CE 2

Cisco 7200

ATM 3/0/0ATM 2/0/0 ATM 4/0

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-26オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

Cisco 7200 CE 設定

Cisco 7200(CE 2)ルータの設定は、次のようになります。

!On CE 2interface ATM4/0

no ip addressno atm ilmi-keepalivepvc 2/101!bridge-group 101

end

Cisco 7200 CE から Cisco 7600 CE へのデータ伝送シーケンス

これまでに説明した設定およびトポロジーを前提とすると、Cisco 7200 CE から Cisco 7600 CE へのデータ伝送シーケンスは次のようになります。

1. Cisco 7200 CE 2 は、RFC 1483 形式で MAC ヘッダーなしの BPDU を送信します。

2. Cisco 7600 PE はこれを受信すると、IEEE BPDU から PVST+ BPDU 形式に変換します。

3. VLAN 100 は、PVST+ BPDU に挿入されます。

4. 次に、フレームの DA MAC はプロトコル トンネルの DA MAC を使用するように書き換えられ、ATM ネットワーク クラウドに送信されます。

5. L2PT BPDU は、PE1 のインターフェイス ATM2/0/0 から送信されなければなりません。DA MACは、PVST+ DA MAC に復元されます。

6. 最後に、PVST+ BPDU は 7600 CE 1 デバイスに送信されます。

7600 の基本的なバックツーバック シナリオ

図 8-9 の基本的なバックツーバック シナリオは、次のとおりです。

図 8-9 Cisco 7600 ルータの基本的なバックツーバック トポロジー

交換される PDU は、PVST+ BPDU です。PVST+ BPDU は、PID:0x0007 を使用して送信されます。設定は、次のとおりです。

Router(config)#int atm 2/1/0Router(config-if)#pvc 2/202Router(config-if-atm-vc)#bridge-domain 101 Router(config-if-atm-vc)#

ATM 2/1/0

Cisco 7600

ATM

1462

26

Cisco 7600

ATM 4/1/0

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定VC の設定

8-27オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

Catalyst 5500 スイッチおよび Cisco 7600 ルータのバックツーバック トポロジー

図 8-10 に示す別のトポロジー例は、単純なバックツーバック設定で、基本的な Catalyst 5500 およびCisco 7600 のインターオペラビリティをテストするのに使用されます。

図 8-10 バックツーバック トポロジーにおける Catalyst 5500 スイッチおよび Cisco 7600 ルータ

Catalyst 5000 の ATM モジュールのような、データ形式(PID:0x0007)の IEEE BPDU を送受信するデバイスに接続されている場合は、次のように設定する必要があります。

Router(config)#int atm 2/1/0Router(config-if)#pvc 2/202Router(config-if-atm-vc)#bridge-domain 101 ignore-bpdu-pid pvst-tlv 101 Router(config-if-atm-vc)#

Cisco 7600 ルータは、発信 PVST+ BPDU を IEEE BPDU に変換します。また ignore-bpdu-pid キーワードもイネーブルであるため、PID:0x0007 が使用されます。これは、Catalyst 5500 スイッチが要求しているものです。

Cisco 7600 および Cisco 7200 のバックツーバック トポロジー

PID:0x000E を使用して IEEE BPDU を送信する、RFC 1483 に完全に準拠するデバイスに接続している場合は、bridge-domain コマンドで新しい ignore-bpdu-pid キーワードを使用する必要があります。

図 8-11 Cisco 7600 ルータおよび Cisco 7200 ルータのバックツーバック トポロジー

たとえば、Cisco 7600 ルータが Cisco 7200 ルータに接続されている場合、次のような設定になります。

Router(config)#int atm 2/1/0Router(config-if)#pvc 2/202Router(config-if-atm-vc)#bridge-domain 101 pvst-tlv 101 Router(config-if-atm-vc)#

(注) この場合、CE-VLAN はブリッジドメイン VLAN と同一である必要があります。

Catalyst 5500 Cisco 7600

ATM

1462

27

ATM 2/1/0

Cisco 7600

ATM

1462

28

Cisco 7200

ATM 2/1/0ATM 4/0

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定APS の設定

8-28オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

APS の設定Automatic Protection Switching(APS; 自動保護スイッチング)機能は、Telcordia 発行の『GR-253-CORESONET Transport Systems: Common Generic Criteria』のセクション 5.3 に記述されているように、Linear1+1 APS をサポートしています。

Linear APS は、回線レイヤでの保護を行うように定義されています。OC-N 信号で伝送されるすべての STS Synchronous Payload Envelope(SPE; 同期ペイロード エンベロープ)は保護されるため、保護スイッチングが発生した場合に VC はすべて同時にスイッチングされます。

OC-12 ATM OSM 上のポートは、以下によって保護されます。

• 同一 OC-12 ATM OSM 上の別のポート

• 同一ルータ内の別の OC-12 ATM OSM 上の別のポート

• 別のルータ内の別の OC-12 ATM OSM 上の別のポート

(注) ルータ障害を防ぐために別のルータ内の APS をインストールするには、実行インターフェイスの現行の VC コンテキストに合わせて、保護インターフェイスをアップデートしておく必要があります。このためには、VC コンフィギュレーションを保護インターフェイスに手動で設定する必要があります。

APS を設定する場合は、実行インターフェイスおよび APS OOB(帯域外)通信パスとして使用するインターフェイスの IP アドレスを最初に指定することを推奨します。

(注) 保護インターフェイスがアクティブ回線になり、実行回線が検出時にディセーブルにされることが

ないように、実行インターフェイスを設定してから保護インターフェイスを設定します。

APS の詳細および他の APS 機能の設定情報については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOSInterface Configuration Guide』 Release 12.1 を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121cgcr/inter_c/index.htm

実行インターフェイスの設定

実行インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。

(注) 通常の ATM インターフェイスの設定には、それぞれの IP アドレスと VC が異なる複数のサブインターフェイスが組み込まれています。保護インターフェイスを設定する際は、実行インターフェイ

スと同じ VC を組み込むようにしてください。同じ IP アドレスを複数のインターフェイスで使用することはできないため、保護インターフェイスに設定する IP アドレスは、同じサブネット内になければなりません。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定APS の設定

8-29オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

(注) ルータに複数の保護インターフェイスが設定されている場合、各インターフェイスに aps groupコマンドを設定してから、対応する aps protectコマンドを設定する必要があります。

保護インターフェイスの設定

保護インターフェイスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行します。

単一ルータでの基本 APS の設定図 8-12 に、ルータ A での APS の設定を示します。ルータ A には、実行インターフェイスと保護インターフェイスの両方が設定されています。実行インターフェイス ATM1/0 が使用できなくなると、保護インターフェイス ATM3/0 に接続が自動的に切り替えられます。通常、単一ルータの APS構成は、ライン カードの障害を防ぐために使用します。

図 8-12 基本的な単一ルータの APS 構成

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# interface atm slot/port ATM インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2 Router(config-controller)# aps working circuit-number

このインターフェイスを実行インターフェイスとして

設定します。

ステップ 3 Router(config)# end コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4 Router# show controllers atmRouter# show interface atmRouter# show apsRouter# show aps controller

インターフェイスが正しく設定されているかどうかを

確認するために、ATM コントローラおよびインターフェイスの情報を表示します。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# interface atm slot/port ATM インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2 Router(config-if)# aps protect circuit-number ip-address

このインターフェイスを保護インターフェイスとして

設定します。実行インターフェイスのあるルータの IPアドレスを指定します。

ステップ 3 Router(config-if)# end コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 4 Router# show controllers atmRouter# show interface atmRouter# show aps

インターフェイスが正しく設定されているかどうかを

確認するために、ATM コントローラおよびインターフェイスの情報を表示します。

A

ATM1/0

ATM3/0

SONET

Add Drop MultiplexerADM;

1045

15

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定APS の設定

8-30オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 1 ルータ A にループバック インターフェイスを設定します。

RouterA# configure terminalRouterA(config)# interface Loopback 0/0RouterA(config-if)# ip address 7.7.7.7 255.255.255.255RouterA(config-if)# endRouterA#

ステップ 2 ルータ A に実行インターフェイスおよび保護インターフェイスを設定します。

RouterA# configure terminalRouterA(config)# interface ATM 1/0RouterA(config-if)# aps working 1RouterA(config-if)# exitRouterA(config)# interface ATM 3/0RouterA(config-if)# aps protect 1 7.7.7.7RouterA(config-if)# end

ステップ 3 実行インターフェイスと保護インターフェイスの両方に VC を設定します。

RouterA# configure terminalRouterA(config)# int atm 1/0.1 point-to-pointRouterA(config-subif)# ip address 10.1.1.1 255.255.255.0RouterA(config-subif)# pvc 0/100RouterA(config-subif)# exitRouterA(config)# int atm 3/0.1 point-to-pointRouterA(config-subif)# ip address 10.1.1.1 255.255.255.0RouterA(config-subif)# pvc 0/100RouterA(config-subif)# exitRouterA(config)# endRouterA#

(注) APS プロトコルでは回線(エンドツーエンドではない)の冗長性が利用できるため、保護インターフェイスに IP アドレスを 2 回設定する必要があります。保護インターフェイスには、自動設定機能はありません。保護インターフェイスで冗長性が必要な VC は、すべて手動で設定する必要があります。

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定APS の設定

8-31オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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基本的な複数ルータ APS 構成図 8-13 に、ルータ A およびルータ B での APS の設定を示します。ルータ A には実行インターフェイスが、ルータ B には保護インターフェイスが設定されています。ルータ A の実行インターフェイスが使用できなくなると、ルータ B の保護インターフェイスに接続が自動的に切り替えられます。通常、この構成は、ライン カードとルータ両方の障害を防ぐために使用します。

図 8-13 基本的な複数ルータの APS 構成

ステップ 1 ルータ A に実行インターフェイスを設定します。

RouterA# configure terminalRouterA(config)# interface ethernet 0/0RouterA(config-if)# ip address 7.7.7.7 255.255.255.0RouterA(config-if)# exitRouterA(config)# interface ATM 1/0RouterA(config-if)# aps working 1RouterA(config-if)# endRouterA#

ステップ 2 ルータ B に保護インターフェイスを設定します。

RouterB# configure terminalRouterB(config)# interface ethernet 0/0RouterB(config-if)# ip address 7.7.7.6 255.255.255.0RouterB(config)# interface ATM 3/0RouterB(config-if)# aps protect 1 7.7.7.7RouterB(config-if)# endRouterB#

ステップ 3 ルータ A に VC を設定します。

RouterA# configure terminalRouterA(config)# int atm 1/0.1 point-to-pointRouterA(config-subif)# ip address 10.1.1.1 255.255.255.0RouterA(config-subif)# pvc 0/100RouterA(config-subif)# exitRouterA(config)# endRouterA#

A

E 0/0

ATM2/0 10

SONET

ADM

E 0/0

B

ATM2/0 20

1045

16

ATM3/0 20

ATM3/0 10

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定APS の設定

8-32オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 4 ルータ B に同じ VC を設定します。

RouterB# configure terminalRouterB(config)# int atm 3/0.1 point-to-pointRouterB(config-subif)# ip address 10.1.1.1 255.255.255.0RouterB(config-subif)# pvc 0/100RouterB(config-subif)# exitRouterB(config)# endRouterB#

複数 APS インターフェイスの構成

1 つのルータに複数の保護 /実行インターフェイスを設定するには、aps group コマンドを使用します。図 8-14 に、1 つのルータに複数の実行 /保護インターフェイスを設定する例を示します。ルータ A にもルータ B にも、実行インターフェイスと保護インターフェイスが設定されています。ルータ A の実行インターフェイス 2/0 が使用できなくなると、ルータ B の保護インターフェイス 3/0 に接続が切り替えられます。これはどちらも APS グループ 10 に属しているためです。ルータ B の実行インターフェイス 2/0 が使用できなくなった場合も同様です。接続は同じ APS グループ 20 に属しているため、ルータ A の保護インターフェイス 3/0 に切り替えられます。

図 8-14 複数 APS インターフェイスの構成

(注) 保護インターフェイス検出時に、保護インターフェイスがアクティブ回線になり、実行回線がディ

セーブルにされることがないように、実行インターフェイスを設定してから保護インターフェイス

を設定してください。

A

E 0/0

ATM2/0 10

SONET

ADM

E 0/0

B

ATM2/0 20

1045

16ATM3/0

20

ATM3/0 10

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定APS の設定

8-33オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 1 ルータ A では次のように設定し、グループ 10 用の実行インターフェイスとグループ 20 用の保護インターフェイスを指定します。

RouterA# configure terminalRouterA(config)# interface ethernet 0/0RouterA(config-if)# ip address 7.7.7.6 255.255.255.0RouterA(config)# interface ATM2/0RouterA(config)# aps group 10RouterA(config-if)# aps working 1RouterA(config)# interface ATM3/0RouterA(config-if)# aps group 20RouterA(config-if)# aps protect 1 7.7.7.7RouterA(config-if)# endRouterA#

ステップ 2 ルータ B では次のように設定し、グループ 10 用の保護インターフェイスとグループ 20 用の実行インターフェイスを指定します。

RouterB# configure terminalRouterB(config)# interface ethernet 0/0RouterB(config-if)# ip address 7.7.7.7 255.255.255.0RouterB(config)# interface ATM2/0RouterB(config)# aps group 20RouterB(config-if)# aps working 1RouterB(config)# interface ATM3/0RouterB(config-if)# aps group 10RouterB(config-if)# aps protect 1 7.7.7.6RouterB(config-if)# endRouterB#

APS コマンド

ATM の APS では、次のコマンドが利用できます。これらのコマンドの使用方法については、次のURL を参照してください。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios111/cc111/posaps.htm#xtocid13

(注) ATM でこれらのコマンドを使用する場合は、インターフェイスを POS から ATM に変更してください。

• aps authenticate

• aps force

• aps group

• aps lockout

• aps manual

• aps protect

• aps revert

• aps timers

• aps unidirectional

• aps working

• show aps

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定SONET および SDH コンフィギュレーション コマンド

8-34オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

SONET および SDH コンフィギュレーション コマンド2 ポート OC-12 ATM OSM のデフォルトのフレーム同期方式は SONET ですが、このモジュールはSDH もサポートしています。ここでは、動作モードの変更、BER(ビット エラー レート)スレッシュホールド値の指定、およびアラーム通知のイネーブル化を実行するコマンドについて説明しま

す。

atm framing sonet | sdhフレーム同期方式を指定するには、atm framing sonet | sdh コマンドを使用します。デフォルトのフレーム同期方式は SONET です。

Router(config-if)# atm framing sdhRouter(config-if)#

atm sonet stm-4オペレーション モードを設定し、SONET Physical Layer Interface Module(PLIM)のセルレート デカップリングに使用する ATM セル タイプを制御するには、atm sonet stm-4 インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドの no 形式を使用すると、デフォルトのSynchronous Transport Signal Level 12(STS-12c)オペレーション モードに戻ります。

(注) atm sonet stm-4 コマンドおよび atm framing sdh コマンドは、いずれもフレーム同期方式を SDH に変更します。この 2 つのコマンドの機能は同じです。

[no] atm sonet stm-4

次に、モードを STS-12 から STM-4 に変更し、コンフィギュレーションを確認する例を示します。

Router(config-if)# atm sonet stm-4Router(config-if)# endRouter# show controllers atm 3/1Interface ATM3/1 is up hwidb addr:42773F94, instance addr:42780F64 Framing mode:SDH (STM-4)Clock source:Line VPIs in use:3, max VPIs:15 VPI # VCs VPI # VCs VPI # VCs --- ----- --- ----- --- ----- 0 201 1 3 255 1 ATM framing errors: HCS (correctable): 1058413 HCS (uncorrectable):3851467 LCD: 18 SONET Subblock:SECTION LOF = 0 LOS = 2 RDOOL = 0 BIP(B1) = 1020363 Active Alarms:None Active Defects:None Alarm reporting enabled for:LOF LOS B1-TCA LINE

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定SONET および SDH コンフィギュレーション コマンド

8-35オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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AIS = 0 RDI = 5 FEBE = 437717490 BIP(B2) = 457516655 Active Alarms:None Active Defects:None Alarm reporting enabled for:B2-TCA SF PATH AIS = 0 RDI = 13 FEBE = 345027 BIP(B3) = 1229383 LOP = 2 NEWPTR = 0 PSE = 0 NSE = 0 Active Alarms:None Active Defects:None Alarm reporting enabled for:LOP B3-TCA BER thresholds: SF = 10e-3, SD = 10e-6TCA thresholds: B1 = 10e-6, B2 = 10e-6, B3 = 10e-6Router#

atm sonet reportATM SONET アラーム通知を設定するには、atm sonet report インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドの no 形式を実行すると、アラーム通知が解除されます。

[no] atm sonet report {all | b1-tca | b2-tca | b3-tca | default | lais | lrdi | pais | plop | pplm | prdi | ptim |puneq | sd-ber | sf-ber | slof | slos}

次に、B1 スレッシュホールド超過アラートをイネーブルにする例を示します。

Router(config-if)# atm sonet report b1-tca Router(config-if)#

atm sonet thresholdBER スレッシュホールド値を設定するには、atm sonet threshold インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドの no 形式を使用すると、コンフィギュレーションが削除されます。

[no] atm sonet-threshold {b1-tca value | b2-tca value| b3-tca value| sd-ber value| sf-ber

value}

次に、B1 スレッシュホールドを設定する例を示します。

Router(config-if)# atm sonet threshold b1-tca 9 Router(config-if)#

show controllers atm物理ポートのハードウェア情報を表示するには、show controllers atm コマンドを使用します。

show controllers atm [slot/port-adapter/port]

次に、OC-12ATM ラインカードの出力を表示する例を示します。

Router# show controllers atm 6/1

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第 8章 OC-12 ATM OSM の設定SONET および SDH コンフィギュレーション コマンド

8-36オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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このコマンドの出力は、次のとおりです。

~~~~~~~~~btaps2#sh cont atm 6/1Interface ATM6/1 is uphwidb: 0x4316B388, instance: 0x4316EC30, 5 i/f transitionsFraming mode: SONET (STS-12c) Clock source: Internal -- Reason: ConfiguredVPIs in use: 0, max VPIs: 15ATM framing errors: HCS (correctable): 8 HCS (uncorrectable): 4375 LCD: 0

SONET Subblock:APS <============APS info displayed... COAPS = 0 PSBF = 0 State: PSBF_state = false Rx(K1/K2): 0 /0 Tx(K1/K2): 0 /5SECTION LOF = 0 LOS = 0 BIP(B1) = 65LINE AIS = 0 RDI = 0 FEBE = 712 BIP(B2) = 0PATH AIS = 0 RDI = 1 FEBE = 65535 BIP(B3) = 134 LOP = 0 NEWPTR = 0 PSE = 0 NSE = 0

Active Defects: NoneActive Alarms: NoneAlarm reporting enabled for: SF SLOS SLOF B1-TCA B2-TCA PLOP B3-TCA

BER thresholds: SF = 10e-3, SD = 10e-6TCA thresholds: B1 = 10e-6, B2 = 10e-6, B3 = 10e-6

Rx S1S0 = 00, Rx C2 = 13

PATH TRACE BUFFER : STABLE Remote hostname : btaps1 Remote interface: ATM6/1 Remote IP addr : 0.0.0.0 Remote Rx(K1/K2): 00/00 Tx(K1/K2): 00/00~~~~~~~~

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C H A P T E R

9-1オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

9

OSM 上での QoS の設定

この章では、OSM(オプティカル サービス モジュール)上で Quality of Service(QoS; サービス品質)を設定する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• OSM 上の QoS の概要(p.9-2)

• OSM 上の QoS の設定(p.9-4)

• サポート対象外のフレームリレー固有の QoS 機能(p.9-24)

• OSM 上の Cisco IPv6 QoS の概要(p.9-24)

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の概要

9-2オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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OSM 上の QoS の概要OSM 用の QoS は、OSM と Policy Feature Card(PFC; ポリシー フィーチャ カード)に分散されています。この章では、OSM WAN ポート上のレイヤ 3 QoS の実装について説明します。

OSM WAN ポートの場合、OSM は次のレイヤ 3 QoS の実装をサポートします。

• クラスベース トラフィック シェーピング

• Class-Based Weighted Fair Queuing(CBWFQ; クラスベース均等化キューイング)

• Low Ratency Queuing(LLQ; 低遅延キューイング)

• Weighted Random Early Detection(WRED; 重み付きランダム早期検出)

• 階層型トラフィック シェーピング

OSM WAN ポート QoS の設定には、Modular QoS CLI(MQC; モジュラ QoS CLI)のサブセットを使用します。MQC の詳細については、次の URL にアクセスし、『Modular Quality of ServiceCommand-Line Interface Overview』を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120limit/120xe/120xe5/mqc/mcli.htm

(注) メイン インターフェイスでの fair-queue コマンドおよび random-detect コマンドの使用は、OSMではサポートされていません。

OSM WAN ポートのレイヤ 3 QoS の設定および例については、「OSM 上の QoS の設定」(p.9-4) およびMPLS QoS の設定(p.11-15) を参照してください。

その他の QoS 機能とリソース• OSM WAN ポート上での AToM QoS の設定方法については、「AToM での QoS の設定方法」(p.11-83) を参照してください。

• OSM ギガビット イーサネット LAN ポートに 1p1q4t 入力キューおよび 1p2q2t 出力キュー用のCatalyst レイヤ 2 QoS 実装を設定する方法の詳細については、以下の Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6000 シリーズ スイッチの PFC QoS のリンクを参照してください。

• PFC に、OSM WAN ポートおよび OSM ギガビット イーサネット LAN ポートのトラフィックに対するレイヤ 2、レイヤ 3 のポリシングおよびマーキングを設定する方法については、以下の Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6000 シリーズ スイッチの PFC QoS のリンクを参照してください。

(注) PFC 3BXL および PFC3B では、Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコルラベル スイッチング)ポリシングおよびマーキングのサポートが追加されています。

• Cisco 7600 シリーズ ルータでの PFC QoS の設定方法については、以下を参照してください。

- 『Cisco7600 Series Cisco IOS Software Configuration Guide, 12.2SX』 http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/software/122sx/swcg/index.htm

- 『Cisco7600 Series Cisco IOS Command Reference, 12.2SX』 http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/software/122sx/cmdref/index.htm

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の概要

9-3オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

• スーパーバイザ エンジンおよび MSFC 上で Cisco IOS ソフトウェアを稼働している Catalyst6000 シリーズ スイッチで PFC QoS を設定する方法については、以下を参照してください。

- 『Catalyst 6500 Series Cisco IOS Software Configuration Guide, 12.2SX』 http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/122sx/swcg/index.htm

- 『Catalyst 6500 Series Cisco IOS Command Reference, 12.2SX』(URL は次のとおり)http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/122sx/cmdref/index.htm

• Cisco IOS QoS の一般的な設定情報については、以下を参照してください。

- 『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide, Release 12.2』 http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fqos_c/index.htm

- 『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference, Release 12.2』 http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fqos_r/index.htm

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-4オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

OSM 上の QoS の設定ここでは、OSM 上の QoS の設定方法について説明します。

• QoS のグローバルなイネーブル化(p.9-4)

• 分類の設定(p.9-5)

• クラスベース トラフィック シェーピングの設定(p.9-5)

• CBWFQ の設定(p.9-9)

• LLQ の設定(p.9-13)

• WRED の設定(p.9-15)

• 階層型トラフィック シェーピングの設定(p.9-17)

• キュー制限の設定(p.9-19)

• QoS:match VLAN の設定(p.9-20)

• 残りの帯域幅の分配(p.9-22)

Destination Sensitive Service(DSS)でサポートされるシェーピング機能については、第 10章「OSM上での DSS の設定」 を参照してください。

QoS のグローバルなイネーブル化QoS を OSM 上に設定するには、QoS 機能をグローバルにイネーブル化する必要があります。QoSをグローバルにイネーブルにするには、次の作業を実行します。

次に、QoS をグローバルにイネーブル化する例を示します。

Router(config)# mls qos Router(config)# end Router#

次に、設定を確認する例を示します。

Router# show mls qos QoS is enabled globally Microflow QoS is enabled globally

QoS global counters: Total packets: 544393 IP shortcut packets: 1410 Packets dropped by policing: 0 IP packets with TOS changed by policing: 467 IP packets with COS changed by policing: 59998 Non-IP packets with COS changed by policing: 0

Router#

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# mls qos QoS をスイッチ上でイネーブルにします。QoS をグローバルにディセーブル化するには、no mls qos コマンドを使用します。

ステップ 2 Router(config)# end コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 3 Router# show mls qos 設定を確認します。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-5オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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分類の設定

ここでは、OSM QoS 機能の分類の設定について説明します。

分類とは、QoS 用にトラフィックを選択することです。OSM では、パケットの IP precedence または IP DSCP 値に基づいて IP トラフィックを分類します。MPLS トラフィックの分類は、MPLS ラベル スタックの最上位ラベルの MPLS EXP に基づいて行います。クラス マップ名を指定してクラスの一致条件を定義するには、グローバル コンフィギュレーション モードで class-map コマンドを使用します。

制限および使用上の注意事項

分類の制限および使用上の注意事項は、次のとおりです。

• トラフィック タイプ ― このセクションの分類情報は、IP および MPLS トラフィックのためのものです。EoMPLS および AtoM トラフィックの分類の設定方法については、「AToM での QoSの設定方法」(p.11-83) を参照してください。

• トラフィック クラス ― 1 つのポリシー マップ内で、IP DSCP 値ごとに最大 64 の個別トラフィック クラスを設定することができます。指定するトラフィック クラスのほか、ポリシーマップの作成時に class-default クラスが事前定義されます。トラフィックが、ポリシー マップに定義されている他のクラスの一致条件を満たしていない場合、トラフィックはこのクラスに

転送されます。

• match コマンドの使用 ― サポートされているのは、match ip precedence コマンド、match ipdscp コマンド、および match mpls experimental コマンドのみです。Access Control List(ACL;アクセス制御リスト)および他の条件を、トラフィック クラスの一致条件として使用することはできません。

設定作業

分類を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで MSFC に対して次のコマンドを実行します。

クラスベース トラフィック シェーピングの設定ここでは、クラスベース トラフィック シェーピングの設定について説明します。

OSM 上の QoS は、着信および発信の両方のクラスベース トラフィック シェーピングをサポートします。OSM のクラスベース トラフィック シェーピングにより、トラフィックが設定レートに制限されます。クラスベース トラフィック シェーピングを設定するには、shape average コマンドを使用します。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# class-map [match-all | match-any] class-name

クラスに対してパケットを照合するためのクラス マップを作成します。

ステップ 2 Router(config-cmap)# match [ip dscp ip-dscp-value | ip precedence ip-precedence-value | mpls experimental mpls-exp-value]

一致条件として、特定の IP precedence 値、IP DSCP 値、または MPLS EXP 値を指定します。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-6オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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制限および使用上の注意事項

クラスベース トラフィック シェーピングの制限および使用上の注意事項は、次のとおりです。

• トラフィック シェーピングの粒度 ― OSM では、シェーピング レートの粒度は、階層型シェープ レートまたはリンク レートの 1/255 です。設定レートは、OSM により、自動的に最も近い1/255 の倍数に四捨五入されます。show policy-map interface コマンドを実行すると、四捨五入されたシェーピング レートが表示されます。

(注) 拡張 GE WAN、拡張 OC3 POS、および拡張 OC12 POS では、シェーピング レートの粒度は 64,000bps になります。

• 最低トラフィック シェーピング レート ― 表 9-1 に示すように、shape average コマンドには最低レートがあります。

- OC-3c 以上のインターフェイスでは、最低レートは物理インターフェイス速度の 1/255 です。

- T3 以下のインターフェイスでは、最低レートは 256,000 bps です。

- 階層型シェープ インターフェイスでは、親ポリシーの最低レートは 1,000,000 bps、子ポリシーの最低レートは(a)256,000 bps と(b)親のシェープ レートの 1/255 のうちの大きい方です。

• トラフィック シェーピングのバースト ― OSM では、固定のバースト サイズがあるため、shapeaverage コマンドの Committed Burst(Bc)および Excess Burst(Be)パラメータはサポートされていません。show policy interface コマンドでシェーピング ポリシーをモニタリングする場合、show コマンドで生成された Bc および Be パラメータの値が出力されます。OSM ではこれらの値は使用しません。

設定作業

クラスベース トラフィック シェーピングを設定するには、Modular QoS CLI を使用します。class-map コマンドで前述のとおりにトラフィックのクラスを定義し、shape average コマンドを含むポリシー マップを作成し、service-policy コマンドで該当するインターフェイスにポリシーを適用してください。

表 9-1 shape average コマンドの最低 QoS レート

物理インターフェイス shape average コマンドの最低レート(bps)

T3 以下 256,000

OC3 POS 607,000

拡張 OC3 POS 256,000

OC12 POS 2,439,000

拡張 OC12 POS 256,000

OC48 POS 9,756,000

GE WAN 1,000,000

拡張 GE WAN 256,000

階層型トラフィック シェーピング(親) 1,000,000

階層型トラフィック シェーピング(子) (a)256,000 bps と(b)親のレートの 1/255 のうちの大きい方

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-7オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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トラフィックのクラスを設定する方法については、「分類の設定」(p.9-5) を参照してください。クラスベース トラフィック シェーピングを使用してポリシーを設定し、ポリシーをインターフェイスに割り当てるには、次のタスクをグローバル コンフィギュレーション モードで実行してください。

(注) 次のタスクを実行するには、トラフィック クラスが作成されていなければなりません。

設定例

この例では、ローシェープ レート キューとハイ シェープ レート キューの設定方法を示します。

ステップ 1 以下のようにクラス マップを定義することにより、2 つのクラスに対する一致条件を指定して、トラフィック クラスを作成します。

Router(config)# class-map match-all gold-dataRouter(config-cmap)# match ip dscp 40Router(config-cmap)# exitRouter(config)# class-map match-all bronze-dataRouter(config-cmap)# match ip dscp 8Router(config-cmap)# exit

ステップ 2 サービス ポリシーを定義し、gold-data と bronze-data の 2 つのクラスに関するポリシー仕様を指定します。これらのクラスの一致条件は、ステップ 1 で定義されます。

Router(config)# policy-map policy1Router(config-pmap)# class gold-dataRouter(config-pmap-c)# shape average 2000000Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# class bronze-dataRouter(config-pmap-c)# shape average 5000000Router(config-pmap)# class class-defaultRouter(config-pmap-c)# shape average 3000000Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# exitRouter(config)#

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# policy-map policy_name 設定対象のポリシー マップ名を指定します。

ステップ 2 Router(config-pmap)# class class-name サービス ポリシーに含まれている定義済みクラスの名前を指定します。

ステップ 3 Router(config-pmap-c)# shape average cir1 2

1. サポートされているパラメータのみが表示されます。2. 表 9-1(p.9-6) を参照してください。

指定されたクラスの指示されたビット レートに合わせてトラフィックをシェーピングします。

ステップ 4 Router(config)# interface interface-name ポリシー マップの適用先インターフェイスを指定します。

ステップ 5 Router(config-if)# service-policy [input | output policy-name]

指定したポリシー マップをインターフェイスに適用します。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-8オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 3 ポリシー マップを該当するインターフェイスに適用します。次に、ポリシーを出力ポリシーとして適用する例を示します。

Router(config)# interface pos7/1Router(config-if)# service-policy output policy1Router(config-if)# exit

ステップ 4 インターフェイスのポリシー情報を表示します。

(注) OSM は、次の出力の Bc 値および Be 値を使用しません。CLI(コマンドライン インターフェイス)でこれらの値が生成されます。

Router# show policy interface pos7/1 POS7/1

Service-policy output: policy1

Class-map: gold-data (match-all) 795533 packets, 271276753 bytes 30 second offered rate 17269000 bps, drop rate 2939000 bps Match: ip dscp cs5 queue size 0, queue limit 128 packets output 660256, packet drops 135277 tail/random drops 135277, no buffer drops 0, other drops 0 shape (average) cir 20000000 bc 80000 be 80000 target shape rate 20000000

(シェープ パラメータは、粒度により 19,513,000 bps に四捨五入されます。)

Class-map: bronze-data (match-all) 795533 packets, 271276753 bytes 30 second offered rate 17269000 bps, drop rate 13687000 bps Match: ip dscp cs1 queue size 0, queue limit 128 packets output 165164, packet drops 630369 tail/random drops 630369, no buffer drops 0, other drops 0 shape (average) cir 5000000 bc 20000 be 20000 target shape rate 5000000

(シェープ パラメータは、粒度により 4,878,000 bps に四捨五入されます。)

Class-map: class-default (match-any) 3182121 packets, 1085103261 bytes 30 second offered rate 69075000 bps, drop rate 47581000 bps Match: any queue size 0, queue limit 128 packets output 990320, packet drops 2191801 tail/random drops 2191801, no buffer drops 0, other drops 0 shape (average) cir 30000000 bc 120000 be 120000 target shape rate 30000000

(シェープ パラメータは、粒度により 29,270,000 bps に四捨五入されます。)

(注) 階層型トラフィック シェーピング ポリシーについては、「階層型トラフィック シェーピングの設定」(p.9-17) を参照してください。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-9オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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CBWFQ の設定ここでは、Class-Based Weighted Fair Queuing(CBWFQ; クラス ベース均等化キューイング)の設定について説明します。CBWFQ では、非プライオリティ クラスでも帯域幅レートが保証されます。輻輳状態でも、クラスは一定の帯域幅を利用できます。CBWFQ を設定するには、bandwidth コマンドを使用します。

(注) Low Latency Queueing(LLQ)では、プライオリティ クラスの帯域幅が保証されます。CBWFQ によって非プライオリティ クラスに保証されているリンク、および LLQ によってプライオリティ クラスに保証されているリンクの帯域幅の合計は、利用可能なリンク帯域幅全体の 99% を超過することはできません。LLQ の詳細については、「LLQ の設定」(p.9-13) を参照してください。

制限および使用上の注意事項

CBWFQ 制限および使用上の注意事項は、次のとおりです。

• OSM のサポート ― DPT モードでは CBWFQ はサポートされていません。CBWFQ は、OSM-2OC48/1DPT と OSM-4GE-WAN-GBIC 以外のすべての OSM で、POS モードの場合にサポートされます。

• 帯域幅の粒度 ― OSM では、CBWFQ レートの粒度は、階層型シェープ レートまたはリンクレートの 1/255 です。設定レートは、OSM により、自動的に最も近い 1/255 の倍数に四捨五入されます。show policy-map interface コマンドを実行すると、四捨五入された CBWFQ レートが表示されます。

• 最低帯域幅レート ― OSM では、最低 CBWFQ レートは、(a)256 kbps と(b)階層型シェープレートまたはリンク レートの 1% のうちの大きい方です。

• 帯域幅の割り当て ― リンクが輻輳状態になっていない場合、未使用(または超過)の帯域幅は、すべてのクラス間で共有されます。クラスが利用可能な超過帯域幅は、priority コマンドまたは bandwidth コマンドで指定した保証帯域幅に比例して決まります。たとえば、1 つめのクラスにリンクの 20% が保証されていて、2 つめのクラスにリンクの 10% が保証されている場合、1 つめのクラスは 2 つめのクラスの 2 倍の超過帯域幅を利用できることになります。

• class-default の使用 ― デフォルトでは、class-default クラスの保証帯域幅は、リンク帯域幅から(bandwidth コマンドおよび priority コマンドで)ユーザ定義トラフィック クラスに割り当てられた保証帯域幅を引いた値と等しくなります。デフォルトのトラフィック クラスには常に、少なくともリンク帯域幅の 1% が予約されています。デフォルトのトラフィックに割り当てられる帯域幅は、class-default クラスに対して bandwidth コマンドを使用することで、変更できます。

設定作業

ここでは、CBWFQ の設定作業について説明します。

• ポリシー マップへのサービス ポリシーの設定(p.9-9)

• CBWFQ のコンフィギュレーションおよび統計情報の表示(p.9-10)

ポリシー マップへのサービス ポリシーの設定

CBWFQ は、Modular QoS CLI を使用して設定します。class-map コマンドでトラフィックのクラスを定義し、bandwidth コマンドを含むポリシー マップを作成し、service-policy コマンドで該当するインターフェイスにポリシーを適用してください。

トラフィックのクラスを設定する方法については、「分類の設定」(p.9-5) を参照してください。CBWFQ を使用してポリシーを設定し、ポリシーをインターフェイスに割り当てるには、次のタスクをグローバル コンフィギュレーション モードで実行してください。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-10オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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CBWFQ のコンフィギュレーションおよび統計情報の表示

サービス ポリシーおよびそれに関連するトラフィック クラスの設定を表示するには、次のコマンドを使用します。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# policy-map policy-map 設定対象のポリシー マップ名を指定します。

ステップ 2 Router(config-pmap)# class class-name サービス ポリシーに含まれている定義済みクラスの名前を指定します。

ステップ 3 Router(config-pmap-c)# bandwidth bandwidth-kbps | percent % of available bandwidth1 2

1. サポートされているパラメータのみが表示されます。2. bandwidth コマンドには、階層型シェープ レートまたは物理インターフェイス速度の 1% という最低レートの基準があります。表 9-1 を参照してください。

関連トラフィック クラスの基準に一致したパケットに割り当てる使用可能帯域幅(kbps)の割合を指定します。

ステップ 4 Router(config)# interface interface-name ポリシー マップの適用先インターフェイスを指定します。

ステップ 5 Router(config-if)# service-policy [output policy-name]

指定したポリシー マップをインターフェイスに適用します。

コマンド 説明

Router# show policy-map 設定されているすべてのサービス ポリシーを表示します。

Router# show policy-map policy-map-name ユーザ指定のサービス ポリシーを表示します。Router# show policy-map interface インターフェイスに適用されているすべての入

力 / 出力ポリシーの設定および統計情報を表示します。

Router# show policy-map interface interface-spec

特定のインターフェイスに適用されている入力

/ 出力ポリシーの設定および統計情報を表示します。

Router# show policy-map interface interface-spec output

インターフェイスに適用されている出力ポリ

シーの設定および統計情報を表示します。

Router# show policy-map [interface [interface-spec [output] [ class class-name]

ポリシーに設定されているクラス名の設定およ

び統計情報を表示します。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-11オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、show policy-map interface コマンドを入力したときに表示される情報の例を示します。

Router1-PE# show policy-map interface

POS6/2 service-policy output:s

queue stats for all priority classes: queue size 0, queue limit 32655 packets output 0, packet drops 0 tail/random drops 0, no buffer drops 0, other drops 0

class-map:dscp0 (match-all) 0 packets, 0 bytes 30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps match:ip dscp 0 queue size 0, queue limit 610 packets output 0, packet drops 0 tail/random drops 0, no buffer drops 0, other drops 0 shape:cir 2440000, Bc 9760, Be 9760

(シェープ パラメータは、粒度により 2,439,000 bps に四捨五入されます。)

output bytes 0, shape rate 0 bps

class-map:dscp1 (match-any) 0 packets, 0 bytes 30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps match:ip dscp 1 0 packets, 0 bytes 30 second rate 0 bps queue size 0, queue limit 100000 packets output 0, packet drops 0 tail/random drops 0, no buffer drops 0, other drops 0 bandwidth:kbps 400000, weight 64

(帯域幅パラメータは、粒度により 397,592 kbps に四捨五入されます。)

class-map:dscp2 (match-all) 0 packets, 0 bytes 30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps match:ip dscp 2 Priority:21% (130620 kbps), burst bytes 3265500, b/w exceed drops:0

(プライオリティ パラメータは、粒度により 129,278 kbpsに四捨五入されます。)

class-map:class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps match:any 0 packets, 0 bytes 30 second rate 0 bps queue size 0, queue limit 11422 packets output 0, packet drops 0 tail/random drops 0, no buffer drops 0, other drops 0

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-12オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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設定例

次に、トラフィック クラスを設定し、サービス ポリシーを作成し、インターフェイスに適用する例を示します。

ステップ 1 2 つのトラフィック クラスを作成し、一致条件を定義します。最初のトラフィック クラス名は class1で、一致条件として DSCP 30 を使用します。2 つめのトラフィック クラス名は class2 で、一致条件として DSCP 10 を使用します。パケットはこれらの基準に対して照合され、そのトラフィック クラスに属すかどうか判別されます。

Router(config)# class-map class1Router(config-cmap)# match ip dscp 30Router(config-cmap)# exit

Router(config)# class-map class2Router(config-cmap)# match ip dscp 10Router(config-cmap)# exit

ステップ 2 class1 および class2 の 2 つのトラフィック クラスに QoS 機能を関連付けるサービス ポリシーpolicy1 を定義します。これらのトラフィック クラスの一致条件は、ステップ 1 で定義済みです。

Router(config)# policy-map policy1Router(config-pmap)# class class1Router(config-pmap-c)# bandwidth 30000 Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# exitRouter(config)# class class2Router(config-pmap-c)# bandwidth 20000 Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# exitRouter(config)#

ステップ 3 サービス ポリシーを定義したあとで、このサービス ポリシーを 1 つまたは複数のインターフェイスに適用します。同じサービス ポリシーを複数のインターフェイスに適用できますが、各インターフェイスに適用できるのは、入力時に 1 つのサービス ポリシー、出力時に 1 つのポリシー マップだけです。

Router(config)# interface pos 2/0Router(config-if)# service-policy output policy1 Router(config-if)# exit

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-13オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、OC-3 リンクに CBWFQ を設定する例を示します。class foo および class bar に、それぞれリンクレートの 20% および 30% の保証最低帯域幅を割り当てます。残りの帯域幅がデフォルト クラスおよび class baz に均等に配分され、それぞれリンクレートの 25% が割り当てられます。ただし、class baz の帯域幅は最大 15 Mbps(リンクレートの 10%)にシェーピングされるので、class baz に割り当てられる保証最低帯域幅は 15 Mbps になります。

class-map foomatch ip dscp 10

class-map barmatch ip dscp 20

class-map bazmatch ip dscp 30

policy-map foobarclass foo

bandwidth percent 20%class bar

bandwidth percent 30%class baz

shape average 15000000

int pos2/0service-policy output foobar

LLQ の設定LLQ によりトラフィッククラスに対して低遅延の動作を指定できます。LLQ では、遅延が問題となるデータを優先的に処理できます。1 つまたは複数のクラスにプライオリティ ステータスを割り当てることができます。LLQ の設定には、priority コマンドを使用します。

priority コマンドを使用すると、最悪の輻輳状態での保証帯域幅をプライオリティ クラスに設定することができます。

制限および使用上の注意事項

LLQ 制限および使用上の注意事項は、次のとおりです。

• 入力方向では LLQ はサポートされていません。

• CBWFQ でも LLQ でも、それぞれのクラスの帯域幅が保証されます。CBWFQ によって非プライオリティ クラスに保証されているリンク、および LLQ によってプライオリティ クラスに保証されているリンクの帯域幅の合計は、利用可能なリンク帯域幅全体の 99% を超過することはできません。また、すべての LLQ クラスの帯域幅の合計が、メイン インターフェイスの帯域幅の 25% 未満を維持することを推奨します。CBWFQ の詳細については、「CBWFQ の設定」(p.9-9) を参照してください。

• OSM のサポート ― LLQ は、2 ポートの OC-48c/STM-16 POS/DPT OSM で、POS モードのみサポートされています。DPT モードではサポートされません。OSM-4GE-WAN-GBIC では、CBWFQ はサポートされていません。

• 帯域幅の粒度 ― OSM では、プライオリティ レートの粒度は、階層型シェープ レートまたはリンク レートの 1/255 です。設定レートは、OSM により、自動的に最も近い 1/255 の倍数に四捨五入されます。show policy-map interface コマンドを実行すると、四捨五入されたプライオリティ レートが表示されます。

• 最低プライオリティ レート ― 表 9-2 に示すように、priority コマンドには最低レートがあります。OC-3c 以上のインターフェイスでは、最低レートは物理インターフェイス速度の 1/255 です。T3 以下のインターフェイスでは、最低レートは 256,000 bps です。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-14オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

• 帯域幅の割り当て ― リンクが輻輳状態になっていない場合、未使用(または超過)の帯域幅は、すべてのクラス間で共有されます。クラスが利用可能な超過帯域幅は、priority コマンドまたは bandwidth コマンドで指定した保証帯域幅に比例して決まります。たとえば、1 つめのクラスにリンクの 20% が保証されていて、2 つめのクラスにリンクの 10% が保証されている場合、1 つめのクラスは 2 つめのクラスの 2 倍の超過帯域幅を利用できることになります。

• LLQ のバースト ― OSM には、固定のバースト サイズがあります。priority コマンドの burstパラメータはサポートされていません。

• bandwidth コマンド ― プライオリティ クラスに対して bandwidth コマンドを設定することはできません。

(注) Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以降、LLQ 機能は POS OSM および OSM-2+4GE-WAN+ OSM 用に変更されます。詳細については、「POS OSM 上での完全優先 LLQ サポートの設定」(p.3-29) および「OSM-2+4GE-WAN+ での完全優先 LLQ サポートの設定」(p.4-6) を参照してください。

設定作業

LLQ は、Modular QoS CLI を使用して設定します。class-map コマンドでトラフィックのクラスを定義し、priority コマンドを含むポリシー マップを作成し、service-policy コマンドで該当するインターフェイスにポリシーを適用してください。

トラフィックのクラスを設定する方法については、「分類の設定」(p.9-5) を参照してください。LLQを使用してポリシーを設定し、ポリシーをインターフェイスに割り当てるには、次のタスクをグ

ローバル コンフィギュレーション モードで実行してください。

表 9-2 priority コマンドの最低 QoS レート

物理インターフェイス priority コマンドの最低レート(kbps)

T3 以下 256

OC3 POS 607

OC12 POS 2439

OC48 POS 9756

GE WAN サポートされていません。

拡張 GE WAN 3921

階層型トラフィック シェーピング(子)(a)256 と(b)親のレートの 1/255 のうちの大きい方

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# policy-map policy-name 1 つまたは複数のインターフェイスに適用できるポリシーマップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。

ステップ 2 Router(config-pmap)# class class-name サービス ポリシーに含まれている定義済みクラスの名前を指定します。

ステップ 3 Router(config-pmap-c)# priority bandwidth-kbps | percent % of available bandwidth 1 2

1. サポートされているパラメータのみが表示されます。2. 表 9-1(p.9-6) および 表 9-2(p.9-14) を参照してください。

CBWFQ トラフィックのプライオリティ キューを予約します。

ステップ 4 Router(config)# interface interface-name ポリシー マップの適用先インターフェイスを指定します。

ステップ 5 Router(config-if)# service-policy [output policy-name]

指定したポリシー マップをインターフェイスに適用します。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-15オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

設定例

次の例では、IP DSCP 値が 40 のトラフィック専用プライオリティ キュー(許容保証帯域幅 50 Mbps)を設定する手順を示します。

ステップ 1 トラフィック クラスを作成し、クラス マップを定義して一致条件を指定します。

Router(config)# class-map gold-dataRouter(config-cmap)# match-any ip dscp 40Router(config-cmap)# exitRouter(config)# class-map match barRouter(config-cmap)# match-any ip dscp 8Router(config-cmap)# exitRouter(config)#

ステップ 2 ポリシー マップを作成します。この例では、クラス gold-data に許容保証帯域幅 50 Mbps のプライオリティ キューを予約し、クラス bar に 20 Mbps の帯域幅を設定しています。service-policy コマンドにより、このポリシー マップを interface pos 4/1 に適用します。

Router(config)# policy-map policy1Router(config-pmap)# class gold-dataRouter(config-pmap-c)# priority 50000Router(config-pmap)# class barRouter(config-pmap-c)# bandwidth 20000Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# exitRouter(config)# interface pos 4/1Router(config-if)# service-policy output policy1Router(config-if)# exit

WRED の設定WRED は TCP の輻輳制御メカニズムを利用する輻輳回避メカニズムです。輻輳が増加する前に、IPprecedence に基づいたパケットの選択的廃棄によって、WRED はパケットの送信元に伝送レートを下げるように伝えます。エッジ ルータは、パケットがネットワークに入るときに、IP precedence をパケットに割り当てます。WRED は輻輳が見込まれる出力インターフェイスに有効です。ただし、WRED は通常エッジではなくネットワークのコア ルータで使用されます。WRED はパケットのprecedence を利用して、異なるタイプのトラフィックの処理方法を決定します。

パケットが到着すると、平均キューサイズが計算され、次のイベントのうちいずれかが発生します。

• 平均キュー サイズがキューの最小スレッシュホールドより小さい場合は、到着するパケットはキューに入ります。

• 平均キュー サイズが、着信したトラフィックのタイプに関するキューの最小スレッシュホールドと、インターフェイスの最大スレッシュホールドの間にある場合、そのトラフィックのタイ

プに対するパケット廃棄の可能性に応じて、パケットは廃棄されるかキューに入れられます。

• 平均キューサイズが最大スレッシュホールドより大きい場合、パケットは廃棄されます。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-16オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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制限および使用上の注意事項

WRED の制限および使用上の注意事項は、次のとおりです。

• OSM のサポート ― WRED は、拡張 OSM でのみサポートされます。

• 入力方向では WRED はサポートされていません。

• ユーザ定義クラスの場合、シェーピングまたは帯域幅と関連するランダム検出のみがサポート

されます。

• WRED は DSCP および EXP に対してサポートされます。DSCP の場合、random-detectdscp-based コマンドで WRED を設定します。

キューの計算および WRED の機能の詳細については、次の URL にアクセスし、『Cisco IOS Qualityof Service Solutions Configuration Guide』 Release 12.2 の「Congestion Avoidance Overview」の「AboutWRED」を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fqos_c/index.htm

設定作業

WRED は、Modular QoS CLI を使用して設定します。class-map コマンドでトラフィックのクラスを定義し、random-detect コマンドを含むポリシー マップを作成し、service-policy コマンドで該当するインターフェイスにポリシーを適用してください。

トラフィックのクラスを設定する方法については、「分類の設定」(p.9-5) を参照してください。WRED を使用してポリシーを設定し、ポリシーをインターフェイスに割り当てるには、次のタスクをグローバル コンフィギュレーション モードで実行してください。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# policy-map policy-name 設定対象のポリシー マップ名を指定します。

ステップ 2 Router(config-pmap)# class class-name サービス ポリシーに含まれている定義済みクラスの名前を指定します。

ステップ 3 Router(config-pmap-c)# random-detect WRED をイネーブルにします。

ステップ 4 Router(config)# interface interface-name ポリシー マップの適用先インターフェイスを指定します。

ステップ 5 Router(config-if)# service-policy [output policy-name]

指定したポリシー マップをインターフェイスに適用します。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-17オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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設定例

次に、WRED を設定する例を示します。

Router# config tEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)# policy-map wred_testRouter(config-pmap)# class class-defaultRouter(config-pmap-c)# random-detectRouter(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# exitRouter(config)# interface pos 7/1Router(config-if)# service-policy output wred_testRouter(config-if)# endRouter# show policy-map interface pos 7/1 POS7/1

Service-policy output: wred_test

Class-map: class-default (match-any) 16634097 packets, 8217243918 bytes 30 second offered rate 482198000 bps, drop rate 0 bps Match: any queue size 0, queue limit 128 packets output 16634097, packet drops 0 tail/random drops 0, no buffer drops 0, other drops 0 Random-detect: Exp-weight-constant: 3 (1/8) Mean queue depth: 0 Class Random Tail Minimum Maximum Mark Output drop drop threshold threshold probability packets 0 104806 0 32 64 1/10 3026812 1 104569 0 36 64 1/10 3027050 2 104732 0 40 64 1/10 3026884 3 104169 0 44 64 1/10 3027449 4 103047 0 48 64 1/10 3028569 5 103156 0 52 64 1/10 3028460 6 0 0 56 64 1/10 0 7 0 0 60 64 1/10 0

階層型トラフィック シェーピングの設定階層型トラフィック シェーピングでは、トラフィックの複数のクラスを単一レートでシェーピングすることができます。階層型トラフィック シェーピング ポリシーは、トラフィックの 1 つまたは複数のクラスを特定する子ポリシーと、トラフィック クラスの出力を 1 つのシェープ レートとして形成する親ポリシーで構成されます。ポリシーをネストして 1 つのインターフェイスまたはサブインターフェイスに適用することができます。

制限および使用上の注意事項

階層型トラフィック シェーピングの制限および使用上の注意事項は、次のとおりです。

• 階層型トラフィック シェーピングは、出力ポリシーとしてのみサポートされています。

• 階層型トラフィック シェーピングは、OSM-2+4GE-WAN OSM のインターフェイスおよびサブインターフェイスでサポートされています。

(注) OSM 上では、シェープ平均はサポートされますが、シェープ ピークはサポートされません。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-18オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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• Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以降の OSM-2+4GE-WAN OSM および拡張 POS OSM では、policeコマンドは priority コマンドと同じ子クラスで併用されない限り、子クラスではサポートされません。

• 階層型トラフィック シェーピングは、オリジナルおよび拡張 POS OSM のフレームリレーカプセル化サブインターフェイスと、DPT OSM の POS モードでサポートされています。

• 階層型トラフィック シェーピングは、拡張 POS OSM でマップ クラスを使用してカプセル化メイン インターフェイスのフレームリレーでサポートされます。

• 階層型トラフィック シェーピングは、拡張 POS OSM の PPP カプセル化インターフェイスと、DPT OSM の POS モードでサポートされています。

(注) OSM 上の WAN インターフェイスが、すでに階層型 MQC ポリシー マップを適用している場合は、均一ポリシー マップに変換しないでください。反対に、インターフェイスに適用したポリシーを削除してから変換する場合を除き、均一ポリシー マップを階層型 MQC ポリシー マップに変換しないでください。

設定作業

階層型トラフィック シェーピングを設定するには、Modular QoS CLI を使用して親ポリシーと子ポリシーを定義します。子ポリシーについては、class-map コマンドでトラフィックのクラスを定義し、policy-map コマンドでポリシーを作成します。親ポリシーについては、policy-map コマンドでポリシーを作成し、service-policy コマンドで子ポリシーをデフォルト クラスに割り当てて、service-policy コマンドで親ポリシーを該当するインターフェイスに割り当てます。

トラフィックのクラスを設定する方法については、「分類の設定」(p.9-5) を参照してください。階層型トラフィック シェーピングで子ポリシーと親ポリシーを設定するには、次のタスクをグローバル コンフィギュレーション モードで実行してください。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# policy-map child-policy-name

設定対象の子ポリシー マップ名を指定します。

ステップ 2 Router(config-pmap)# class class-name サービス ポリシーに含まれている定義済みクラスの名前を指定します。

ステップ 3 Router(config-pmap-c)# priority bandwidth-kbps | percent % of available bandwidth1

ポリシー マップに属するトラフィックのクラスに、プライオリティを設定します。

ステップ 4 Router(config-pmap)# class class-name サービス ポリシーに含まれている定義済みクラスの名前を指定します。

ステップ 5 Router(config-pmap-c)# bandwidth bandwidth-kbps | percent % of available bandwidth2

関連トラフィック クラスの基準に一致したパケットに割り当てる使用可能帯域幅(kbps)の割合を指定します。

ステップ 6 Router(config)# policy-map parent-policy-name

設定対象の親ポリシー マップ名を指定します。

ステップ 7 Router(config-pmap)# class class-name サービス ポリシーに含まれている定義済みクラスの名前を指定します。

ステップ 8 Router(config-pmap-c)# shape average cir 指定されたクラスの指示されたビット レートに合わせてトラフィックをシェーピングします。

ステップ 9 Router(config-pmap-c)# service-policy child-policy-name

親および子ポリシーとクラスを結合します。

ステップ 10 Router(config)# interface interface-name ポリシー マップの適用先インターフェイスを指定します。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-19オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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設定例

次の例は、voice と呼ばれるクラスを照合するトラフィックが、3,200 kbps もしくは親ポリシーの平均シェープの 10% を保証する場合の、ネスト化されたトラフィック ポリシーの設定を示します。

Router(config)# class-map match-all voiceRouter(config-cmap)# match ip dscp 5Router(config-cmap)# exit

Router(config)# policy-map child_policyRouter(config-pmap)# class voiceRouter(config-pmap-c)# priority percent 10Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# exit

Router(config)# policy-map parent_policyRouter(config-pmap)# class class-defaultRouter(config-pmap-c)# shape average 32000000 Router(config-pmap-c)# service-policy child_policyRouter(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# exit

Router(config)# interface Serial6/1:1.1 point-to-pointRouter(config-subif)# service-policy parent_policy

キュー制限の設定

クラスベースのトラフィック シェーピングおよび CBWFQ 機能では、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードから queue-limit コマンドを使用して、ポリシー マップで設定されたクラス ポリシーに関してキューが維持できる最大パケット数を指定または変更できます。

制限および使用上の注意事項

キュー制限の制限事項および使用上の注意事項は、次のとおりです。

• OSM のキュー制限値 ― デフォルトのキュー制限値は、特定のインターフェイスに対して設定されたリンクカプセル化と OSM カード タイプの機能として選択されます。トラフィック クラスに割り当てられた帯域幅やバッファ メモリの容量に基づいて選択されるわけではありません。デフォルトのキュー制限値として設定可能なのは、18、25、42、128、256、512、1024、2048、4096、8192、16384、または 32768 です。

(注) デフォルト値以外のキュー制限値を使用する場合、値の端数は切り捨てられます。たとえ

ば、キュー制限値に 3,000 を指定すると、切り捨てが行われて 2,048 になります。

• ユーザ定義クラスの場合、シェーピングまたは帯域幅と関連するキュー制限のみがサポートさ

れます。

• パケット サイズが小さい(128 パケット未満)サブインターフェイス上の CBWFQ クラスを使用した均一ポリシー マップでは、デフォルト キュー サイズが 128 パケットのため、テール ドロップが生じる場合があります(CSCeg73678)。このようなクラスでテール ドロップが拒否された場合は、キュー制限を使用してキュー サイズをより大きい値に調整します。

ステップ 11 Router(config-if)# service-policy [output parent-policy-name]

指定したネストの親および子ポリシーをインターフェ

イスに適用します。

1. サポートされているパラメータのみが表示されます。2. サポートされているパラメータのみが表示されます。

コマンド 説明

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-20オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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設定作業

キュー制限は、Modular QoS CLI を使用して設定します。class-map コマンドでトラフィックのクラスを定義し、queue-limit コマンドを含むポリシー マップを作成し、service-policy コマンドで該当するインターフェイスにポリシーを適用してください。

トラフィックのクラスを設定する方法については、「分類の設定」(p.9-5) を参照してください。キュー制限を使用してポリシーを設定し、ポリシーをインターフェイスに割り当てるには、次のタ

スクをグローバル コンフィギュレーション モードで実行してください。

(注) クラスからキュー パケット制限を削除するには、このコマンドの no queue-limit 形式を使用します。

設定例

下記の例では、ポリシー マップ policy11 をクラス cls203 のポリシーが含まれるように設定して、キュー制限を 42 パケットに設定します。

Router(config)# policy-map policy11Router(config-pmap)# class cls203Router(config-pmap-c)# queue-limit 42

QoS:match VLAN の設定QoS:match VLAN 機能により、OSM-2+4GE-WAN+ インターフェイスの MQC クラス マップで、トランク VLAN の照合および分類が行われます。

(注) この機能は、Cisco IOS Rlease 12.2(18)SXE 以降サポートが開始されました。

match vlan コマンドに基づく分類は、次の QoS 機能でサポートされます。

• 入力 /出力 シェーピング

• 出力 CBWFQ

• 出力 LLQ(LLQ 完全優先)

• 出力 WRED

• 非デフォルト クラスでの階層型 QoS

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# policy-map policy-name 設定対象のポリシー マップ名を指定します。

ステップ 2 Router(config-pmap)# class class-name サービス ポリシーに含まれている定義済みクラスの名前を指定します。

ステップ 3 Router(config-if)# queue-limit number-of-packets

ポリシー マップで設定したクラス ポリシーに対してキューが保持できるパケットの最大数を指定します。

ステップ 4 Router(config)# interface interface-name ポリシー マップの適用先インターフェイスを指定します。

ステップ 5 Router(config-if)# service-policy [input | output policy-name]

指定したポリシー マップをインターフェイスに適用します。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-21オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

制限および使用上の注意事項

• 階層型ポリシーでは、子ポリシーの match VLAN クラスはサポートされません。たとえば、次のような設定はサポートされません。

!policy not-supported-policy class class-default shape average 100000000 service-policy child-m-vlan

Policy Map child-m-vlanclass vlan150bandwidth 20 (%)!

• この機能は、class-map match-all パラメータおよび match-any パラメータをサポートします。

• match VLAN ポリシーは常に、メイン インターフェイスに適用されます。

設定作業

QoS:match VLAN のサポートを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の作業を実行します。

設定例

次に、階層型 mach VLAN ポリシーの例を示します。

Router# configure terminalRouter(config)# policy-map vlan-pol-exampleRouter(config-pmap)# class vlan150Router(config-pmap-c)# shape average 200000000 800000 800000Router(config-pmap-c)# service-policy childRouter(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# class vlan170Router(config-pmap-c)# shape average 200000000 800000 800000Router(config-pmap-c)# service-policy child!Router(config)# policy-map childRouter(config-pmap)# Class prec2Router(config-pmap-c)# bandwidth 20 (%)Router(config-pmap)# Class prec3Router(config-pmap-c)# bandwidth 30 (%)Router(config-pmap)# Class prec1Router(config-pmap-c)# bandwidth 10 (%)

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 Router(config)# class-map class-map-name

例:Router(config)# class-map vlan100

作成または変更されるクラス マップ名を指定します。

ステップ 2 Router(config-cmap)# match vlan vlan-id

例:Router(config)# match vlan 100

一致基準として使用される VLAN ID を指定します。有効値の範囲は、1 ~ 4095 です。

代替として、VLAN ID の範囲を一致基準として使用できます。各範囲内の VLAN ID を区切るには、ハイフンを使用します。VLAN の各範囲を区切るには、スペースを使用します。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-22オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、複数の VLAN のクラス マップおよびシェーピングのポリシー マップを作成して、出力インターフェイスに適用する例を示します。

Router# configure terminalRouter(config)# class-map vlan_multiRouter(config-cmap)# match vlan 100-102 200 300Router(config-cmap# exitRouter(config)# policy-map pol_multi_vlanRouter(config-pmap)# class vlan_multiRouter(config-pmap-c)# shape average 100000000Router(config-pmap-c)# exitRouter(config)# interface ge7/1.100Router(config-subif)# encapsulation dot1q 100Router(config-subif)# no shutRouter(config-int)# interface ge7/1.101Router(config-subif)# encapsulation dot1q 101Router(config-subif)# no shutRouter(config-int)# interface ge7/1.102Router(config-subif)# encapsulation dot1q 102Router(config-subif)# no shutRouter(config-int)# interface ge7/1.200Router(config-subif)# encapsulation dot1q 200Router(config-subif)# no shutRouter(config-int)# interface ge7/1.300Router(config-subif)# encapsulation dot1q 300Router(config-subif)# no shutRouter(config-subif)# exitRouter(config)# interface ge7/1Router(config-int)# service-policy output pol_multi_vlanRouter(config-int)# no shut

残りの帯域幅の分配

MQC を使用して、Cisco 7600 ルータ インターフェイスまたはサブインターフェイス上の出力キューに「残りの」帯域幅を分配する方法を指定できます。「残りの」帯域幅とは、保証されたトラフィッ

クをすべて考慮に入れたあとに、インターフェイスまたはサブインターフェイスに残された利用可

能な帯域幅のことです。残りの利用可能な帯域幅量は、キューに設定された Excess Information Rate(EIR)により決定されます。

MQC では、 bandwidth remaining percent コマンドを使用することにより、出力キューの残りの帯域幅を設定できます。詳細については、「残りの帯域幅の割合」の項を参照してください。

次に、bandwidth remaining percent コマンドを使用して、残りの帯域幅の割合をポリシー マップの各種トラフィック クラスに分配する例を示します。

Router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)# policy-map myPolicyRouter(config-pmap)# class class-defaultRouter(config-pmap-c)# bandwidth remaining percent 20Router(config-pmap-c)# class prec1Router(config-pmap-c)# bandwidth remaining percent 30Router(config-pmap-c)# class prec2Router(config-pmap-c)# bandwidth remaining percent 10Router(config-pmap-c)# bandwidth percent 50Router(config-pmap-c)# ^ZRouter#20:44:36: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console Router# show policy-map myPolicy Policy Map myPolicy Class prec1 bandwidth remaining percent 30 Class prec2 bandwidth percent 50 bandwidth remaining percent 10 Class class-default bandwidth remaining percent 20

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第 9章 OSM 上での QoS の設定OSM 上の QoS の設定

9-23オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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コマンド リファレンス

Cisco 7600 シリーズ ルータのインターフェイスまたはサブインターフェイスの出力キューで、「残りの」帯域幅を分配する方法を指定するには、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション モードで MQC の bandwidth remaining percent コマンドを使用します。トラフィック クラスに指定された残りの帯域幅の割合を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

bandwidth remaining percent percentage

no bandwidth remaining percent percentage

構文説明

デフォルト

このコマンドには、デフォルトの動作または値がありません。

コマンド モード

モジュラ QoS ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション

コマンド履歴

使用上の注意事項

MQC の bandwidth remaining percent コマンドを使用して、Cisco 7600 ルータ インターフェイスまたはサブインターフェイス上の出力キューに「残りの」帯域幅を分配する方法を指定します。「残り

の」帯域幅とは、保証されたトラフィックをすべて考慮に入れたあとに、インターフェイスまたは

サブインターフェイスに残された利用可能な帯域幅のことです。

bandwidth remaining percent コマンドにより、出力キューの残りの帯域幅を設定できます。bandwidthremaining percent コマンドで指定される割合のパラメータは、0 ~ 255 の内部 EIR 値に変換されます。すべてのユーザ設定の EIR 帯域幅割合の合計は、100% を超過できません。

残りの帯域幅の合計が 100% 未満である場合、その残りは、残りの帯域幅割合が設定されていないユーザのキュー(デフォルト キューを含む)間で均等に分割されます。各出力キューの最小 EIR 値は、1 です。

ネットワーク制御キューの EIR パラメータは、128 に固定されていて、設定不可能です。

デフォルト キューが唯一のユーザ キューで、Committed Information Rate(CIR)が設定されていない場合、デフォルト キューはネットワーク制御キューの残りの帯域幅割合の半分を受け取ります。

percentage クラスに割り当てられる、保証される帯域幅量の割合値を、利用可能な帯

域幅の相対的な割合に基づいて指定します。この割合は、1 ~ 99 の数になります。

12.2(18)SXE このコマンドは、Cisco 7600 シリーズ ルータで導入されました。

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第 9章 OSM 上での QoS の設定サポート対象外のフレームリレー固有の QoS 機能

9-24オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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サポート対象外のフレームリレー固有の QoS 機能次のフレームリレー固有の QoS 機能はサポートされていません。

• アダプティブ トラフィック シェーピング

• アダプティブ ポリシング

• DLCI プライオリティ レベル

• DE ビット サポート

• メイン インターフェイス上の fair-queue コマンドおよび random-detect コマンド

OSM 上の Cisco IPv6 QoS の概要OSM 上の Cisco IPv6 QoS では、IPv4 QoS でサポートされるすべての QoS 機能をサポートします。Cisco IPv6 QoS の一般情報については、次の URL にアクセスして、『Implementing QoS for IPv6 forCisco IOS Software』を参照してください。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios123/123cgcr/ipv6_c/sa_qosv6.htm

制限および使用上の注意事項

Cisco IPv6 QoS の制限および使用上の注意事項は、次のとおりです。

• match precedence コマンドまたは match dscp コマンドは、パケットのレイヤ 3 ヘッダーの QoSマーキングに基づいて、IPv4 および IPv6 トラフィックの両方を照合します。

• match precedence コマンドまたは match dscp コマンドと合わせてクラス マップで matchprotocol ipv6 コマンドを使用する場合、IPv6 precedence または DSCP のみを照合するよう指定できます。

• match precedence コマンドまたは match dscp コマンドと合わせてクラス マップで matchprotocol ip コマンドを使用する場合、IPv4 precedence または DSCP のみを照合するよう指定できます。

• IPv6 QoS は、拡張 OSM でのみサポートされます。

• match protocol コマンドは、クラス マップごとに 1 つしか指定できません。

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C H A P T E R

10-1オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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10

OSM 上での DSS の設定

この章では、OSM(オプティカル サービス モジュール)上で Destination Sensitive Services(DSS)を設定する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• DSS の概要(p.10-1)

• DSS の設定(p.10-3)

DSS の概要DSS により、既知の Autonomous System(AS; 自律システム)番号に対してトラフィック アカウンティングおよびトラフィック シェーピングを実行し、ネットワーク回線のピアリングおよびトランジット アグリーメントに関するエンジニアリングおよびプランニングができます。DSS は、次のOSM の入力 WAN ポート上でサポートされます。

• OC-3 POS:

- OSM-4OC3-POS-SI

- OSM-8OC3-POS-SI、SL

- OSM-16OC3-POS-SI、SL

- OSM-4OC3-POS-SI+

- OSM-8OC3-POS-SI+、SL+

- OSM-16OC3-POS-SI、SL

• OC-12 POS:

- OSM-2OC12-POS-MM、SI、SL

- OSM-4OC12-POS-MM、SI、SL

- OSM-2OC12-POS-MM+、SI+、SL+

- OSM-4OC12-POS-MM+、SI+、SL+

• OC-48 POS:

- OSM-1OC48-POS-SS、SI、SL

- OSM-1OC48-POS-SS+、SI+、SL+

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第 10章 OSM 上での DSS の設定DSS の概要

10-2オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

• チャネライズド:

- OSM-1CHOC48/T3-SS

- OSM-1CHOC12/T3-SI

- OSM-1CHOC12/T1-SI

- OSM-12CT3/T1

• OC-48 POS/DPT:

- OSM-2OC48/1DPT-SS、SI、SL

• ギガビット イーサネット:

- OSM-4GE-WAN-GBIC

- OSM-2+4GE-WAN+

DSS には、2 つの独立したサービスがあります。

• Destination Sensitive Billing(DSB)

DSB により、宛先トラフィック インデックスに基づく課金が可能です。その結果、トラフィックがたどるルートに基づいて、カスタマーのトラフィックを分類できます。カスタマーのトラ

フィックが固有のソフトウェア インターフェイス上に存在する場合、宛先ネットワークに基づいて、太平洋横断、大西洋横断、衛星、国内、およびその他のプロバイダーのトラフィックを

識別し、課金できます。DSB はパケットおよびバイトカウンタを提供するので、宛先ネットワーク別に IP パケット数を調べることができます。DSB は、トラフィック クラスを表す 7 種類の可能なインデックスのいずれか 1 つにトラフィックを分類するのに、ルートマップを使用して実装されます。

• Destination Sensitive Traffic Shaping(DSTS)

DSTS では、宛先トラフィック インデックスの設定に基づいて、着信トラフィック シェーピングを実行します。

設定については、「DSS の設定」(p.10-3) を参照してください。

(注) CLI(コマンドライン インターフェイス)では設定可能ですが、DSB および DSTS の両方を同じインターフェイス上に適用しないでください。

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第 10章 OSM 上での DSS の設定DSS の設定

10-3オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

DSS の設定WAN インターフェイスに入力 DSS および DSB を設定すると、その WAN インターフェイスに届いたトラフィックが分類され、課金されます。

ここでは、入力 DSS および DSB の設定方法について説明します。

• 入力 DSS の設定(p.10-3)

• 入力 DSB の設定(p.10-5)

入力 DSS の設定OSM 上に入力 DSS を設定する手順は、次のとおりです。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# route-map map-tag [permit | deny] [sequence-number]

あるルーティング プロトコルから別のルーティング プロトコルへ再配信するルートの条件を定義します。

ステップ 2 Router(config-route-map)# match community-list community-list-number

Border Gateway Protocol(BGP)コミュニティを照合します。

ステップ 3 Router(config-route-map)# set traffic-index 1-8

BGP トラフィック インデックスを作成します。

ステップ 4 Router(config)# router bgp autonomous-system

BGP ルーティングを設定します。

ステップ 5 Router(config-router)# table-map route-map-name

BGP が学習したルートを反映させて IP ルーティングテーブルが更新されたときに、メトリックおよびタグの

値を変更します。

ステップ 6 Router(config)# ip bgp-community new-format

AA:NN(自律システム コミュニティ番号 /2 バイトの番号)の形式で BGP コミュニティを表示します。

ステップ 7 Router(config)# ip community-list 40 100:120

BGP のコミュニティ リストを作成し、そのリストへのアクセスを制御します。

ステップ 8 Router(config-pmap)# class-map [match-all | match-any]

定義したクラスに対してパケットを照合するためのク

ラス マップを作成し、一致条件を指定します。

ステップ 9 Router(config-pmap-c)# match bgp-index bgp-index

照合するための具体的な BGP インデックスを指定します。

ステップ 10 Router(config)# policy-map policy_map 1 つまたは複数のインターフェイスに適用できるポリシー マップを作成または変更し、サービス ポリシーを指定します。

ステップ 11 Router(config-pmap)# class class-name サービス ポリシーに含めるクラスを定義します。

ステップ 12 Router(config-pmap-c)# shape [average | peak] mean-rate [[burst-size] [excess-burst-size]]

指定されたビット レートに合わせてトラフィックをシェーピングします。

ステップ 13 Router(config)# interface ポリシー マップを適用する WAN インターフェイスを指定します。

ステップ 14 Router(config-if)# service-policy input policy-map

指定したポリシー マップを、入力インターフェイスに適用します。

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第 10章 OSM 上での DSS の設定DSS の設定

10-4オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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入力 DSS を設定する手順は、次のとおりです。

ステップ 1 BGP トラフィック インデックスを作成することによって、BGP ルートを分類します。

Router(config)# route-map dss-map1 permit 1Router(config-route-map)# match community 40Router(config-route-map)#s et traffic-index 1Router(config-route-map)# exitRouter(config)# route-map dss-map3Router(config-route-map)# match community 50Router(config-route-map)# set traffic-index 3Router(config-route-map)# exitRouter(config)# route-map dss-map7Router(config-route-map)# match community 60Router(config-route-map)# set traffic-index 7Router(config-route-map)# exit

ステップ 2 AS に対して BGP ルーティングをイネーブルに設定し、ルートマップを適用します。

Router(config)# router bgp 100Router(config-router)# table-map dss-map1Router(config)# ip bgp-community new-formatRouter(config)# ip community-list 10 100:120Router(config-router)# exit

ステップ 3 BGP インデックスをトラフィック インデックス クラスに対応付けます。

Router(config)# class-map dss1Router(config-cmap)# match bgp-index 1Router(config-cmap)# exitRouter(config)# class-map dss3Router(config-cmap)# match bgp-index 3Router(config-cmap)# exitRouter(config)# class-map dss7Router(config-cmap)# match bgp-index 7Router(config-cmap)# exit

ステップ 4 ポリシー マップおよびトラフィック シェーピングのパラメータを設定します。

Router(config)# policy-map dss-policyRouter(config-pmap)# class dss1Router(config-pmap-c)#s hape average 64000Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# class dss3Router(config-pmap-c)# shape average 1024000Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# class dss7Router(config-pmap-c)# shape average 384000Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# exitRouter(config)#

ステップ 5 ポリシー設定を該当する WAN インターフェイスに適用します。

Router(config)# interface ge-wan 4/1Router(config-if)# service-policy input dss-policyRouter(config-if)# exitRouter(config)

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第 10章 OSM 上での DSS の設定DSS の設定

10-5オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ステップ 6 DSS の設定情報を表示します。

Router# show ip cef 8.1.1.08.1.1.0/24, version 340, cached adjacency 19.1.1.30 packets, 0 bytes, Precedence critical (5), traffic_index 1 via 19.1.1.3, 0 dependencies, recursive

next hop 19.1.1.3, Vlan19 via 19.1.1.3/32 valid cached adjacency

Router# show ip bgp 8.1.1.0BGP routing table entry for 8.1.1.0/24, version 14Paths: (1 available, best #1, table Default-IP-Routing-Table) Not advertised to any peer 12

19.1.1.3 from 19.1.1.3 (19.1.1.3) Origin IGP, metric 0, localpref 100, valid, external, best Community: 100:120

Router# show class-map dss1Class Map match-all dss1 (id 8) Match bgp-index 1

Router# show policy-map interface ge-wan 4/1

GigabitEthernet4/1

service-policy input: dss-policy

class-map: dss1 (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps match: bgp-index 1 queue size 0, queue limit 2 packets input 0, packet drops 0

(テキスト出力は省略)

Router(config)#

入力 DSB の設定OSM 上に入力 DSB を設定し、BGP ポリシー アカウンティング設定を表示し、入力 DSB カウンタをクリアする手順は、次のとおりです。

ステップ 1 ポート上の入力 DSB をイネーブルにします。

Router(config)# interface GE-WAN6/2Router(config-if)# ingress-dsb

ステップ 2 インターフェイス上の BGP ポリシー アカウンティングをイネーブルにします。

Router(config-if)# bgp-policy accountingRouter(config-if)# end

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第 10章 OSM 上での DSS の設定DSS の設定

10-6オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ステップ 3 入力インターフェイス上の BGP ポリシー アカウンティング設定を表示します。

Router# show cef interface GE-WAN6/2 policyGE_WAN6/2 is up (if_number 18) Corresponding hwidb fast_if_number 18 Corresponding hwidb firstsw->if_number 18

BGP based Policy accounting is enabledIndex Packets Bytes

1 5259200 315552000 2 5259300 315558000 3 5259300 315558000 4 5258900 315534000 5 5258916 315534960 6 5259000 315540000 7 5259100 315546000 8 0 0

Router#

ステップ 4 すべての入力 DSB カウンタをクリアします。

Router# clear cef interface policy-statistics

ステップ 5 特定インターフェイスの入力 DSB カウンタをクリアします。

Router# clear cef interface GE-WAN6/2 policy-statistics

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11-1オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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OSM 上での MPLS の設定

この章では、OSM(オプティカル サービス モジュール)上で Multiprotocol Label Switching(MPLS;マルチプロトコル ラベル スイッチング)および Any Transport over Multiprotocol Label Switching(AToM)を設定する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• MPLS の設定(p.11-2)

• HDLC over MPLS(p.11-7)

• PPP over MPLS(p.11-11)

• MPLS QoS の設定(p.11-15)

• MPLS VPN の設定(p.11-20)

• MPLS VPN QoS の設定(p.11-24)

• AToM(p.11-25)

• EoMPLS(p.11-30)

• ATM AAL5 over MPLS VC モード(p.11-50)

• ATM Cell Relay over MPLS VC モード(p.11-54)

• FRoMPLS(p.11-57)

• レイヤ 2 ローカル スイッチング(p.11-61)

• FR/ATMoMPLS VC 上での DE/CLP と EXP のマッピング(p.11-74)

• EoMPLS VC の階層型 QoS(p.11-94)

• AToM のロード バランシング(p.11-117)

• OSM での VPLS(p.11-118)

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS の設定

11-2オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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MPLS の設定ここでは、MPLS の設定について説明します。

• MPLS の概要(p.11-2)

• OSM 上の MPLS サポート(p.11-2)

• サポート対象の機能(p.11-120)

• MPLS の制限事項および制約(p.11-5)

• MPLS の設定(p.11-6)

MPLS の概要MPLS は、ラベル スイッチングを使用して、Packet-over-SONET(POS)、フレームリレー、ATM、イーサネットなどの各種リンク レベルのテクノロジーでパケットを転送します。ラベルは、グループ分け、つまり Forwarding Equivalence Class(FEC)に基づいてパケットに割り当てられます。同じFEC に属するパケットは、同じように処理されます。ラベルは、レイヤ 2 ヘッダーとレイヤ 3 ヘッダーの間(パケット環境の場合)、または Virtual Path Identifier(VPI; 仮想パス識別子)/Virtual ChannelIdentifier(VCI; 仮想チャネル識別子)フィールド(ATM ネットワークの場合)に挿入されます。

MPLS ネットワークでは、エッジ ルータが着信ラベルのラベル検索を行い、着信ラベルを発信ラベルと交換し、次のホップにパケットを送信します。ラベルは、MPLS ネットワークの入力エッジでのみパケットに加えられ、出力エッジで削除されます。コア ネットワークはラベルを読み取り、該当するサービスを適用し、ラベルに基づいてパケットを転送します。

OSM 上の MPLS サポートMPLS は、次の Catalyst 6000 ファミリーおよび Cisco 7600 シリーズ OSM でサポートされます。

• OC-3 POS:

- OSM-4OC3-POS-SI

- OSM-8OC3-POS-SI、SL

- OSM-16OC3-POS-SI、SL

- OSM-4OC3-POS-SI+

- OSM-8OC3-POS-SI+、SL+

• OC-12 POS:

- OSM-2OC12-POS-MM、SI、SL

- OSM-4OC12-POS-MM、SI、SL

- OSM-2OC12-POS-MM+、SI+、SL+

- OSM-4OC12-POS-MM+、SI+、SL+

• OC-12 ATM:

- OSM-2OC12-ATM-MM

- OSM-2OC12-ATM-SI

- OSM-2OC12-ATM-MM+

- OSM-2OC12-ATM-SI+

• OC-48 POS:

- OSM-1OC48-POS-SS、SI、SL

- OSM-1OC48-POS-SS+、SI+、SL+

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS の設定

11-3オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

• チャネライズド:

- OSM-1CHOC48/T3-SS

- OSM-1CHOC12/T3-SI

- OSM-1CHOC12/T1-SI

- OSM-12CT3/T1

(注) チャネライズド OSM を MPLS コアに面したインターフェイスとして使用することはできません。

• OC-48 POS/DPT:

- OSM-2OC48/1DPT-SS、SI、SL

(注) OSM-2OC48/1DPT-SS、SI、SL は、POS モードで MPLS をサポートします。OSM-2OC48/1DPT-SS、SI、SL は、SUP720-3BXL ベースのシステムの Dynamic Packet Transport(DPT; ダイナミック パケット トランスポート)モードでも MPLS をサポートします。

• ギガビット イーサネット:

- OSM-4GE-WAN-GBIC

- OSM-2+4GE-WAN+

• WS-X6182-2PA FlexWAN

• WS-X6582-2PA 拡張 FlexWAN

サポート対象の機能

SUP720-3BXL および Supervisor Engine 2 では、次の機能がサポートされています。

(注) Cisco IOS 12.2 メインライン、12.2T、および 12.2S リリースでもサポートされている CiscoIOS 12.2SX リリースの機能は、それらのリリースの対応するマニュアルに記載されています。ここでは、該当する場合、Cisco IOS 12.2SX リリースでサポートされているプラットフォームに依存しない機能について、それらのマニュアルを参照します。Cisco IOS 12.2S リリースでは、Cisco 7600 シリーズ ルータ用のソフトウェア イメージはサポートされておらず、Cisco IOS 12.2S のマニュアルには、Cisco 7600 シリーズ ルータのサポートは記載されていません。

• Customer Edge(CE; カスタマー エッジ)ルータのための Multi-VRF(VRF Lite) ― VRF Lite は、サービス プロバイダーが、IP アドレスが Virtual Private Network(VPN; 仮想私設網)間で重複する可能性のある 2 つ以上の VPN をサポートするための機能です。http://www.cisco.com/en/US/products/hw/routers/ps259/prod_bulletin09186a00800921d7.html を参照してください。

(注) CE ルータのための Multi-VRF(VRF Lite)では、VRF インターフェイス、IPv4 AccessControl List(ACL; アクセス制御リスト)、および IPv4 Hot Standby Router Protocol(HSRP)間の IPv4 転送がサポートされます。IPv4 マルチキャストはサポートされません。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS の設定

11-4オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

(注) CE ルータのための Multi-VRF(VRF Lite)では、Policy Feature Card 3A(PFC3A; ポリシー フィーチャ カード 3A)を搭載した Supervisor Engine 720 もサポートされます。

• MPLS Label Distribution Protocol(LDP) ― MPLS LDP は、Internet Engineering Task Force(IETF)によって標準化され、Cisco IOS ソフトウェアで使用できます。これによって、複数のレベルのサービスをサポートする、高度にスケーラブルで柔軟性のある IP VPN を構築できます。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122s/122snwft/release/122s14/fs2sldp.htm を参照してください。

• シスコ ルータでの MPLS ― この機能では、Label Edge Router(LER; ラベル エッジ ルータ)でIP パケットにラベルの貼り付け、削除を行い、Label Switch Router(LSR; ラベル スイッチ ルータ)でラベルのスイッチングを行うための基本的な MPLS サポートを提供します。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120limit/120st/120st21/fs_rtr.htm を参照してください。

• MPLS Traffic Engineering-DiffServ Aware(DS-TE) ― この機能は、DiffServ に対応するためにMultiprotocol Label Switching Traffic Engineering(MPLS TE; マルチプロトコル ラベル スイッチング トラフィック エンジニアリング)を拡張したもので、保証されたトラフィックの制限ベースのルーティングが可能になります。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122s/122snwft/release/122s18/fsdserv3.htm を参照してください。

• MPLS Traffic Engineering Forwarding Adjacency ― この機能により、ネットワーク管理者はトラフィック エンジニアリング、Label Switched Path(LSP; ラベル スイッチド パス)トンネルを、Shortest Path First(SPF; 最短パス優先)アルゴリズムに基づく Interior Gateway Protocol(IGP; 内部ゲートウェイ プロトコル)ネットワーク内のリンクとして扱うことができます。IntermediateSystem-to-Intermediate System(IS-IS)ルーティングとの転送隣接関係の詳細については、http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122s/122snwft/release/122s18/fstefa_3.htm を参照してください。

Open Shortest Path First(OSPF)ルーティングとの転送隣接関係の詳細については、http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120limit/120s/120s24/ospffa.htm を参照してください。

• MPLS TE エリア間トンネル ― この機能により、ルータは複数の IGP エリアおよびレベルにまたがる MPLS TE トンネルを構築でき、トンネルのヘッド エンド ルータとテール エンド ルータが同じエリアになければならないという制限を撤廃できます。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122s/122snwft/release/122s18/fsiarea3.htm を参照してください。

• MPLS VPN ― この機能を使用すると、Cisco IOS ネットワーク全体に、スケーラブルな IPv4 レイヤ 3 VPN バックボーン サービスを展開できます。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120limit/120st/120st21/fs_vpn.htm を参照してください。

• MPLS VPN Carrier Supporting Carrier(CSC) ― この機能を使用すると、MPLS VPN ベースのサービス プロバイダーは、バックボーン ネットワークのセグメントを別のサービス プロバイダーに使用させることができます。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122t/122t8/ftcsc8.htm を参照してください。

• MPLS VPN ― CSC ― IPv4 BGP ラベル配信 ― この機能を使用すると、CSC ネットワークを設定して、BGP によってバックボーン キャリアの Provider Edge(PE; プロバイダー エッジ)ルータとカスタマー キャリアの CE ルータの間でルートと MPLS ラベルを送信できます。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122t/122t13/ftcscl13.htmを参照してください。

• MPLS VPN ― 相互 Autonomous System(AS; 自律システム)サポート ― この機能を使用すると、MPLS VPN でサービス プロバイダーと AS の両方を利用できます。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120limit/120s/120s24/fsias24.htm を参照してください。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS の設定

11-5オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

• MPLS VPN ― Inter-AS ― IPv4 BGP ラベル配信 ― この機能を使用すると、VPN サービス プロバイダー ネットワークがセットアップされ、Autonomous System Boundary Router(ASBR)がPE ルータの MPLS ラベルと IPv4 ルートを交換できるようになります。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122t/122t13/ftiasl13.htm を参照してください。

• MPLS VPN のための HSRP サポート ― この機能を使用すると、HSRP 仮想 IP アドレスが、デフォルトのルーティング テーブルではなく、正規の IP ルーティング テーブルに追加されます。http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1834/products_feature_guide09186a008008021e.html を参照してください。

• OSPF 擬似リンク:MPLS VPN のための OSPF 擬似リンク サポート ― この機能を使用すると、擬似リンクを使用して OSPF プロトコルが使用されている VPN クライアント サイトに接続し、MPLS VPN 設定でバックドア OSPF リンクを共有することができます。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122t/122t8/ospfshmk.htmを参照してください。

• external BGP(eBGP)および internal BGP(iBGP)のための BGP マルチパス ロード シェアリング ― この機能を使用すると、MPLS VPN を使用するよう設定されている BGP ネットワークで、eBGP パスと iBGP パスの両方を使用してマルチパスのロード バランシングを設定することができます。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122t/122t4/fteibmpl.htm を参照してください。

• AToM ― MPLS バックボーン上でレイヤ 2 パケットを送信します。「AToM」(p.11-25) を参照してください。

MPLS の制限事項および制約OSM モジュール上の MPLS サポートには、次のプラットフォーム固有の制限事項および制約が適用されます。

• MPLS の制限事項(p.11-5)

• Fast ReRoute(FRR)保護付き MPLS トラフィック エンジニアリング ― この機能はサポートされていません。

MPLS の制限事項

次の MPLS 制限事項が適用されます。

• Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)チェックおよびフラグメンテーションは、チェックが受信パスの OSM-2+4GE-WAN+ でサポートされている場合を除き、OSM ではサポートされません。

• Supervisor Engine 2 では、MPLS P 機能は、レイヤ 2 スイッチングをサポートするイーサネットインターフェイスではサポートされません。イーサネット インターフェイスで P 機能をサポートするには、ギガビット イーサネット インターフェイス上からのトランクを作成するのが唯一の方法です。たとえば、WS-6516-GBIC モジュール上のギガビット イーサネット インターフェイスから、P スイッチングの許可を設定した OSM-4GE-WAN モジュール上のインターフェイスにトランクを作成します。WS-6516-GBIC モジュール上のインターフェイスをトランキング モードにし、必要なサブインターフェイスを OSM-4GE-WAN モジュール インターフェイス上に作成します。SUP720-3BXL ベースのシステムでは、MPLS P 機能がサポートされます。

• Supervisor Engine 2 では、PE パスでのみロード シェアリングがサポートされます。P デバイスではサポートされません。

• 2 ポートの OC-12 ATM OSM でのカプセル化 ― インターフェイスが ATM Adaptation Layer 5(AAL5;ATM アダプテーション レイヤ 5)SNAP(セル モード)カプセル化に設定されている場合(デフォルト)にのみ、MPLS はサポートされます。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS の設定

11-6オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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(注) その他の制限および制約については、「MPLS VPN の制限事項および制約」(p.11-21)、「EoMPLS の制約」(p.11-26)、「ATM AAL5 over MPLS の制約」(p.11-27)、「ATM Cell Relay over MPLS の制約」(p.11-27)、「FRoMPLS の制約」(p.11-28)、および 「VPLS の制約」(p.11-119) を参照してください。

MPLS の設定MPLS の設定については、次の URL にアクセスし、『Multiprotocol Label Switching on Cisco Routers』フィーチャ モジュールを参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios121/121newft/121t/121t5/mpls4t.htm

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fswtch_c/swprt3/xcftagov.htm#1021991

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定HDLC over MPLS

11-7オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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HDLC over MPLSHigh-Level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データリンク制御)over MPLS 機能は、MPLS パケット内の HDLC Protocol Data Unit(PDU; プロトコル データ ユニット)をカプセル化し、MPLSネットワークを介して転送します。PE ルータは、いずれのプロトコル ネゴシエーションまたはプロトコル認証にも参加しません。

HDLC over MPLS の制約HDLC over MPLS 機能には、次のような制約があります。

• 同期インターフェイス:バックボーンの両端にある CE ルータと PE ルータ間の接続では、リンク レイヤの特性が同様でなければなりません。CE ルータと PE ルータ間の接続は、両方で同期化される必要があります。

• インターフェイス設定:HDLC over MPLS を、ルータ インターフェイスにのみ設定する必要があります。サブインターフェイスには設定できません。

(注) HDLCoMPLS を使用する場合、SUP720-PFC3B ベースのシステム、および SUP720-PFC3BXL ベースのシステムでは、コアに面したカードが WAN カード(拡張 OSM、FlexWAN モジュール、拡張FlexWAN モジュール、および Shared Port Adapter [SPA] Interface Processor [SIP])である必要があります。

サポート対象の OSM次に、HDLC over MPLS をサポートする OSM を示します。

• OC-3 POS:

- OSM-4OC3-POS-SI+

- OSM-8OC3-POS-SI+、SL+

• OC-12 POS:

- OSM-2OC12-POS-MM+、SI+、SL+

- OSM-4OC12-POS-MM+、SI+、SL+

• OC-48 POS:

- OSM-2OC48/1DPT-SS、SI、SL

(注) HDLCoMPLS は、OSM-2OC48/1DPT-SS、SI、SL に対してのみ POS モードでサポートされます。

- OSM-1OC48-POS-SS+、SI+、SL+

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定HDLC over MPLS

11-8オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

HDLC over MPLS の設定HDLC over MPLS では、HDLC パケット全体が送信されます。入力 PE ルータでは、HDLC フラグおよび Frame Check Sequence(FCS)ビットのみが削除されます。パケットの中身は、使用または変更されません。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface serialslot/port

4. encapsulation encapsulation-type

5. xconnect peer-router-id vcid encapsulation mpls

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 interface serialslot/port

例:Router(config)# interface serial5/0

シリアル インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。ルータ インターフェイスにのみ HDLC over MPLS を設定する必要があります。サブインターフェイスには、設定で

きません。

ステップ 4 encapsulation encapsulation-type

例:Router(config-if)# encapsulation hdlc

HDLC カプセル化を指定します。

ステップ 5 xconnect peer-router-id vcid encapsulation mpls

例:Router(config-fr-pw-switching)# xconnect 10.0.0.1 123 encapsulation mpls

レイヤ 2 パケットの送信に使用する VC を作成します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定HDLC over MPLS

11-9オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、HDLC over MPLS の設定および確認の例を示します。

PE1# show run int pos1/8Building configuration...

Current configuration : 137 bytes!interface POS1/8 mtu 5000 no ip address mls qos trust dscp clock source internal xconnect 33.33.33.33 101 encapsulation mplsend

PE1# sh mpls l2 vc 101

Local intf Local circuit Dest address VC ID Status------------- -------------------- --------------- ---------- ----------PO1/8 HDLC 33.33.33.33 101 UPPE1#

PE1# sh mpls l2 vc 101 detailLocal interface: PO1/8 up, line protocol up, HDLC up Destination address: 33.33.33.33, VC ID: 101, VC status: up Tunnel label: imp-null, next hop point2point Output interface: PO4/4.1, imposed label stack {1396} Create time: 00:17:49, last status change time: 00:03:33 Signaling protocol: LDP, peer 33.33.33.33:0 up MPLS VC labels: local 25, remote 1396 Group ID: local 0, remote 0 MTU: local 5000, remote 5000 Remote interface description: Sequencing: receive disabled, send disabled VC statistics: packet totals: receive 1011, send 1010 byte totals: receive 104898, send 104562 packet drops: receive 0, send 0

PE1# sh mpls for | inc PO1/825 Untagged l2ckt(101) 114705 PO1/8 point2pointPE1#

PE2#sh run int pos8/1Building configuration...

Current configuration : 137 bytes!interface POS8/1 mtu 5000 no ip address mls qos trust dscp clock source internal xconnect 11.11.11.11 101 encapsulation mplsend

PE2# sh mpls l2 vc 101

Local intf Local circuit Dest address VC ID Status------------- -------------------- --------------- ---------- ----------PO8/1 HDLC 11.11.11.11 101 UPPE2#sh mpls l2 vc 101 detailLocal interface: PO8/1 up, line protocol up, HDLC up Destination address: 11.11.11.11, VC ID: 101, VC status: up Tunnel label: imp-null, next hop point2point Output interface: PO8/4.1, imposed label stack {25} Create time: 00:12:37, last status change time: 00:06:19 Signaling protocol: LDP, peer 11.11.11.11:0 up MPLS VC labels: local 1396, remote 25

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定HDLC over MPLS

11-10オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

Group ID: local 0, remote 0 MTU: local 5000, remote 5000 Remote interface description: Sequencing: receive disabled, send disabled VC statistics: packet totals: receive 1028, send 1028 byte totals: receive 105960, send 105940 packet drops: receive 0, send 0

PE2# sh mpls for | inc PO8/11396 Untagged l2ckt(101) 114634 PO8/1 point2pointPE2#CE1#sh run int pos3/0/0Building configuration...

Current configuration : 127 bytes!interface POS3/0/0 ip address 130.0.0.1 255.0.0.0 no ip directed-broadcast no ip mroute-cache clock source internalend

CE2# sh run int pos3/0Building configuration...

Current configuration : 123 bytes!interface POS3/0 mtu 5000 ip address 130.0.0.2 255.0.0.0 no ip directed-broadcast crc 16 clock source internalend

CE1# pingProtocol [ip]:Target IP address: 130.0.0.2Repeat count [5]: 1000Datagram size [100]:Timeout in seconds [2]:Extended commands [n]:Sweep range of sizes [n]:Type escape sequence to abort.Sending 1000, 100-byte ICMP Echos to 130.0.0.2, timeout is 2 seconds:!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!Success rate is 100 percent (1000/1000), round-trip min/avg/max = 1/1/4 ms

(注) キープアライブはエンドツーエンド、すなわち、CE から CE までです。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定PPP over MPLS

11-11オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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PPP over MPLSPPP(ポイントツーポイント プロトコル)over MPLS は、MPLS パケット内の PPP PDU をカプセル化し、MPLS ネットワークを介して転送します。PE ルータは、いずれのプロトコル ネゴシエーションまたはプロトコル認証にも参加しません。

(注) PPPoMPLS の場合、すべての PPP ネゴシエーション(Link Control Protocol[LCP; リンク制御プロトコル]など)はエンドツーエンド、すなわち、CE から CE までです。PE ルータは、PPP ネゴシエーションに参加しません。

サポート対象の OSM次に、HDLC over MPLS をサポートする OSM を示します。

• OC-3 POS:

- OSM-4OC3-POS-SI+

- OSM-8OC3-POS-SI+、SL+

• OC-12 POS:

- OSM-2OC12-POS-MM+、SI+、SL+

- OSM-4OC12-POS-MM+、SI+、SL+

• OC-48 POS:

- OSM-2OC48/1DPT-SS、SI、SL

- OSM-1OC48-POS-SS+、SI+、SL+

PPP over MPLS の制約PPP over MPLS 機能には、次のような制約があります。

• PE ルータ上のゼロ ホップ:単一ルータ上のゼロ ホップはサポートされません。ただし、PEルータはバックツーバックで接続できます。

• 同期インターフェイス:バックボーンの両端の CE ルータと PE ルータ間の接続では、リンクレイヤの特性が同様である必要があります。CE ルータと PE ルータ間の接続は、両方で同期化される必要があります。

• MLPPP: Multilink PPP(MLPPP)はサポートされません。PE ルータの MLPPP インターフェイスには、PPPoMPLS VCを設定できません。

(注) MLPPPoMPLS はサポートされませんが、エミュレートは可能です。エミュレートするには、CE 上の MLPPP バンドルのメンバー リンクごとに、直接接続された PE ルータ上の対応する PPPoMPLS トンネルが必要となります。たとえば、MLPPP バンドルが 3つのメンバー リンクで構成されている場合、各 PE 上に 3 つの PPPoMPLS トンネルを設定する必要があり、トンネルはそれぞれメンバー リンクに対応します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定PPP over MPLS

11-12オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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PPP over MPLS の設定PPP over MPLS の場合、入力 PE ルータでは、フラグ、アドレス、制御フィールド、および FCS が削除されます。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface serialslot/port

4. encapsulation encapsulation-type

5. xconnect peer-router-id vcid encapsulation mpls

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 interface serialslot/port

例:Router(config)# interface serial5/0

シリアル インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。ルータ インターフェイスにのみ PPP over MPLS を設定する必要があります。サブインターフェイスには、HDLCover MPLS を設定できません。

ステップ 4 encapsulation encapsulation-type

例:Router(config-if)# encapsulation ppp

PPP カプセル化を指定します。

ステップ 5 xconnect peer-router-id vcid encapsulation mpls

例:Router(config-fr-pw-switching)# xconnect 10.0.0.1 123 encapsulation mpls

レイヤ 2 パケットの送信に使用する VC を作成します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定PPP over MPLS

11-13オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、設定および確認の例を示します。

PE1# sh run int pos1/8Building configuration...

Current configuration : 156 bytes!interface POS1/8 mtu 5000 no ip address encapsulation ppp mls qos trust dscp clock source internal xconnect 33.33.33.33 101 encapsulation mplsend

PE2# sh run int pos8/1Building configuration...

Current configuration : 156 bytes!interface POS8/1 mtu 5000 no ip address encapsulation ppp mls qos trust dscp clock source internal xconnect 11.11.11.11 101 encapsulation mplsend

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定PPP over MPLS

11-14オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、設定を確認する例を示します。

PE1#PE1# sh mpls l2 vc 101

Local intf Local circuit Dest address VC ID Status ------------- -------------------- --------------- ---------- ----------PO1/8 PPP 33.33.33.33 101 UP PE1#

PE2# sh mpls l2 vc 101

Local intf Local circuit Dest address VC ID Status ------------- -------------------- --------------- ---------- ----------PO8/1 PPP 11.11.11.11 101 UP PE2#

PE1# sh mpls l2 vc 101 detailLocal interface: PO1/8 up, line protocol up, PPP up Destination address: 33.33.33.33, VC ID: 101, VC status: up Tunnel label: imp-null, next hop point2point Output interface: PO4/4.1, imposed label stack {2530} Create time: 00:02:02, last status change time: 00:01:16 Signaling protocol: LDP, peer 33.33.33.33:0 up MPLS VC labels: local 413, remote 2530 Group ID: local 0, remote 0 MTU: local 5000, remote 5000 Remote interface description: Sequencing: receive disabled, send disabled VC statistics: packet totals: receive 19, send 18 byte totals: receive 1394, send 1058 packet drops: receive 0, send 0

PE2# sh mpls l2 vc 101 detailLocal interface: PO8/1 up, line protocol up, PPP up Destination address: 11.11.11.11, VC ID: 101, VC status: up Tunnel label: imp-null, next hop point2point Output interface: PO8/4.1, imposed label stack {413} Create time: 00:01:49, last status change time: 00:01:15 Signaling protocol: LDP, peer 11.11.11.11:0 up MPLS VC labels: local 2530, remote 413 Group ID: local 0, remote 0 MTU: local 5000, remote 5000 Remote interface description: Sequencing: receive disabled, send disabled VC statistics: packet totals: receive 19, send 19 byte totals: receive 1074, send 1069 packet drops: receive 0, send 0

(注) キープアライブはエンドツーエンド、すなわち、CE から CE までです。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS QoS の設定

11-15オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

MPLS QoS の設定ここでは、MPLS Quality of Service(QoS; サービス品質)の設定について説明します。

• サポート対象の MPLS QoS 機能(p.11-15)

• 試験的な MPLS フィールド(EXP フィールド)(p.11-15)

• MPLS のクラスベース マーキングの設定(Supervisor Engine 2)(p.11-16)

• 設定例(p.11-17)

サポート対象の MPLS QoS 機能OSM は、次の MPLS QoS 機能をサポートしています。

• MPLS EXP 分類を使用した OSM QoS 機能。「OSM 上の QoS の設定」(p.9-4) を参照してください。

• Supervisor Engine 2 で使用する場合に OSM によって行われる MPLS EXP マーキング。「MPLSのクラスベース マーキングの設定(Supervisor Engine 2)」(p.11-16)を参照してください。

• Sup720-3BXL で OSM を使用する場合に PFC3BXL によって行われる MPLS EXP ポリシングおよびマーキング。PFC3BXL ポリシングおよびマーキングについては、http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/software/122sx/swcg/qos.htm を参照してください。

(注) AToM QoS 機能については、「AToM での QoS の設定方法」(p.11-83)を参照してください。

試験的な MPLS フィールド(EXP フィールド)MPLS EXP フィールド値を設定すると、ネットワークを通じて伝送された IP パケット内の変更された IP precedence 値を必要としないサービス プロバイダーの要件を満たします。

MPLS EXP フィールドに対して別の値を選択することで、輻輳期間に必要とするプライオリティをパケットに設定できるように、パケットをマーキングできます。

デフォルトでは、適用中に、IP precedence 値が MPLS EXP フィールドにコピーされます。MPLS EXPビットに、PFC3BXL ポリシーをマークできます。

図 11-1 に、カスタマーのネットワークの 2 つのサイトを接続する、サービス プロバイダーの MPLSネットワークを示します。

図 11-1 カスタマーの IP ネットワークの 2 つのサイトを接続する MPLS ネットワーク

CE1

4186

7

PE1 P1 P2 PE2 CE2

IP

MPLS

IP

MPLS

A B

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS QoS の設定

11-16オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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MPLS のクラスベース マーキングの設定(Supervisor Engine 2)MPLS のクラスベース マーキング(Supervisor Engine 2)を設定するには、次に説明する作業を実行します。

• MPLS パケット分類用のクラス マップの設定(p.11-16)

• MPLS EXP フィールドを設定するためのポリシー マップの設定(p.11-16)

(注) MPLS のクラスベース マーキング(Supervisor Engine 2)は、入力 PE の P に面したインターフェイスでのみサポートされます。

MPLS パケット分類用のクラス マップの設定

クラス マップを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行します。

次に、MPLS EXP 値 4 を含むすべてのパケットをトラフィック クラス exp4 によって照合する例を示します。

Router(config)# class-map exp4Router(config-cmap)# match mpls experimental 4Router(config-cmap)# exit

MPLS EXP フィールドを設定するためのポリシー マップの設定

ポリシー マップを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行します。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# class-map class-name パケットを照合するクラス マップを指定します。

ステップ 2 Router(config-cmap)# match mpls experimental value

クラスと照合するパケットの特性を指定します。

ステップ 3 Router(config-cmap)# exit クラス マップ コンフィギュレーション モードを終了します。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# policy-map policy-name 1 つまたは複数のインターフェイスに適用できるポリシー マップを作成し、サービス ポリシーを指定します。

ステップ 2 Router(config-pmap)# class class-name class-map コマンドであらかじめ指定されたクラス マップの名前を指定します。

ステップ 3 Router(config-pmap-c)# set mpls experimental value1

1. シェーピングなど、その他のサポート対象の機能を設定することもできます。

パケットが指定されたポリシー マップに一致する場合、MPLS ビットに設定する値を指定します。

ステップ 4 Router(config-pmap-c)# exit ポリシー マップ コンフィギュレーション モードを終了します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS QoS の設定

11-17オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、class-map exp4 で照合された各パケットの MPLS EXP フィールドの値が 5 に設定される例を示します。

Router(config)# policy-map set_experimental_5Router(config-pmap)# class exp4Router(config-pmap-c)# set mpls experimental 5Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# exit

サービス ポリシーの適用

サービス ポリシーをインターフェイスに適用するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを実行します。

次に、サービス ポリシー set_experimental_5 が POS 出力インターフェイスに適用される例を示します。

Router(config)# interface POS6/1Router(config-if)# service-policy output set_experimental_5Router(config-if)# exit

QoS の動作の確認

MPLS QoS の動作を確認する手順は、次のとおりです。

設定例

ここで紹介する設定例は、Cisco 7600 シリーズ ルータでサポートされる OSM または FlexWAN モジュールに適用できます。

入力 PE ルータの設定

次の例では、MPLS ネットワークに入る IP precedence 1 の IP パケットが 2,000,000 ビット / 秒にシェーピングされ、MPLS EXP フィールド 5 に設定されます。IP precedence 0 の IP パケットが MPLSネットワークに入ると、3,000,000 ビット /秒にシェーピングされ、MPLS EXP フィールド 3 に設定されます。他の IP precedence 値の IP パケットが MPLS ネットワークに入ると、5,000,000 ビット /秒にシェーピングされます。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# interface name 出力インターフェイスを指定します。

ステップ 2 Router(config-if)# service-policy {input | output} policy-name

指定したポリシー マップをインターフェイスに適用します。

ステップ 3 Router(config-if)# exit インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。

コマンド 説明

Router# show policy-map interface

[interface-name]

QoS の詳細情報が表示されます。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS QoS の設定

11-18オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 1 2 つのトラフィック クラスを定義します。

Router(config)# class-map goldRouter(config-cmap)# match mpls experimental 1Router(config-cmap)# exitRouter(config)# class-map silverRouter(config-cmap)# match mpls experimental 0Router(config-cmap)# exit

(注) トラフィック クラスは、IP precedence の値ではなく、MPLS EXP の値と一致するように定義する必要があります。

ステップ 2 別のトラフィック クラスで異なる動作をするポリシーを定義します。

Router(config)# policy-map policy1Router(config-pmap)# class goldRouter(config-pmap-c)# set mpls experimental 5Router(config-pmap-c)# shape average 2000000Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# class silverRouter(config-pmap-c)# set mpls experimental 3Router(config-pmap-c)# shape average 3000000Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# class class-defaultRouter(config-pmap-c)# shape average 5000000Router(config-pmap-c)# exitRouter(config-pmap)# exit

ステップ 3 ポリシーを PE ルータの出力インターフェイスに適用します。

Router(config)# interface GE-WAN7/1Router(config-if)# service-policy output policy1

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS QoS の設定

11-19オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 4 QoS の設定を確認します。

Router# show policy-map interface POS6/2

POS6/2

service-policy output:policy1

class-map:gold (match-all) 0 packets, 0 bytes 30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps match:mpls experimental 1 queue size 0, queue limit 500 packets output 0, packet drops 0 tail/random drops 0, no buffer drops 0, other drops 0 set: mpls experimental 5 shape:cir 2000000, Bc 8000, Be 8000 output bytes 0, shape rate 0 bps

class-map:silver (match-all) 9521 packets, 9425790 bytes 30 second offered rate 3681000 bps, drop rate 1505000 bps match:mpls experimental 0 queue size 0, queue limit 128 packets output 2845, packet drops 6676 tail/random drops 6676, no buffer drops 0, other drops 0 set: mpls experimental 3 shape:cir 3000000, Bc 12000, Be 12000 output bytes 2816550, shape rate 642000 bps

class-map:class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps match:any 0 packets, 0 bytes 30 second rate 0 bps queue size 0, queue limit 128 packets output 0, packet drops 0 tail/random drops 0, no buffer drops 0, other drops 0 shape:cir 5000000, Bc 20000, Be 20000 output bytes 0, shape rate 0 bpsRouter#

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS VPN の設定

11-20オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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MPLS VPN の設定次に、MPLS VPN の設定方法について説明します。

• OSM 上の MPLS VPN サポート(p.11-20)

• MPLS VPN の制限事項および制約(p.11-21)

• MPLS VPN のメモリ要件と推奨事項(p.11-21)

• ラベル ロード バランシング単位の MPLS(p.11-22)

OSM 上の MPLS VPN サポートMPLS VPN は下記の OSM でサポートされています。

• OC-3 POS:

- OSM-4OC3-POS-SI

- OSM-8OC3-POS-SI、SL

- OSM-16OC3-POS-SI、SL

- OSM-4OC3-POS-SI+

- OSM-8OC3-POS-SI+、SL+

• OC-12 POS:

- OSM-2OC12-POS-MM、SI、SL

- OSM-4OC12-POS-MM、SI、SL

- OSM-2OC12-POS-MM+、SI+、SL+

- OSM-4OC12-POS-MM+、SI+、SL+

• OC-12 ATM:

- OSM-2OC12-ATM-MM

- OSM-2OC12-ATM-SI

- OSM-2OC12-ATM-MM+

- OSM-2OC12-ATM-SI+

• OC-48 POS:

- OSM-1OC48-POS-SS、SI、SL

- OSM-1OC48-POS-SS+、SI+、SL+

• チャネライズド:

- OSM-1CHOC12/T3-SI

- OSM-1CHOC12/T1-SI

- OSM-12CT3/T1

• OC-48 POS/DPT1:

- OSM-2OC48/1DPT-SS、SI、SL

• ギガビット イーサネット:

- OSM-4GE-WAN-GBIC

- OSM-2+4GE-WAN+

• WS-X6182-2PA FlexWAN

• WS-X6582-2PA 拡張 FlexWAN

1. MPLS/VPN は、2 ポートの OC48/1DPT OSM で、POS モードのみサポートされています。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS VPN の設定

11-21オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

MPLS VPN の制限事項および制約MPLS VPN の制限事項は、次のとおりです。

• Supervisor Engine 2 ベースのシステムでは、ip2tag および tag2ip パスの PE でロード シェアリングがサポートされます。固有の設定を行わなければ、tag2tag パスのロード バランシングはサポートされません(「ラベル ロード バランシング単位の MPLS」[p.11-22] )。SUP720-3BXL ベースのシステムでは、ロード シェアリングがサポートされています。

• Supervisor Engine 2 ベースのシステムでは、MTU チェックおよびフラグメンテーションはサポートされていません。SUP720-3BXL ベースのシステムでは、MTU チェックおよびフラグメンテーションがサポートされています。

• Supervisor Engine 2 ベースのシステムでは、OSM が拡張されていない場合、各システムにつき、合計 511 の VPN Routing/Forwarding Instance(VRF; VPN ルーティング /転送インスタンス)ルートがサポートされます。

• Supervisor Engine 2 ベースのシステムでは、すべての OSM が拡張されている場合、各シャーシにつき、合計 1,000 の VRF ルートがサポートされます。

• SUP720-3BXL ベースのシステムでは、OSM が拡張されている場合、各シャーシにつき、合計1,000 の VRF がサポートされます。OSM が拡張されていない場合、デフォルトの VRF 数は 511になります。

• Supervisor Engine 2 または SUP720-3BXL ベースのシステムでは、FlexWAN モジュールのみの場合、各シャーシにつき、合計 1,000 の VRF がサポートされます。

• Supervisor Engine 2 では、MPLS プロバイダー(P)機能は、レイヤ 2 スイッチングをサポートするイーサネット インターフェイスではサポートされません。イーサネット インターフェイスで P 機能をサポートするには、ギガビット イーサネット インターフェイス上からのトランクを作成するのが唯一の方法です。たとえば、WS-6516-GBIC モジュール上のギガビット イーサネット インターフェイスから、P スイッチングの許可を設定した OSM-4GE-WAN モジュール上のインターフェイスにトランクを作成します。WS-6516-GBIC モジュール上のインターフェイスをトランキング モードにし、必要なサブインターフェイスを OSM-4GE-WAN モジュール インターフェイス上に作成します。SUP720-3BXL ベースのシステムでは、MPLS P 機能がサポートされます。

MPLS VPN のメモリ要件と推奨事項Cisco 7600 シリーズ ルータまたは Catalyst 6500 シリーズ スイッチが MPLS VPN 環境で PE ルータとして機能する場合、表 11-1 に示されているメモリ要件を適用します。

表 11-1 MPLS VPN のメモリ要件と推奨事項

Multilayer Switch Feature Card 2(MSFC2; マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード 2)のメモリ構成

インターネット ルート、eBGP セッション、およびVPNv4 ルートの最大数

512 MB の MSFC2 インターネット ルート:100,000、eBGP セッション:750、VPNv4 ルート:100,000

Supervisor Engine 2 のメモリ構成インターネット ルート、eBGP セッション、および VPNv4 ルートの最大数

256MB の Supervisor Engine 2 インターネット ルート:100,000、eBGP セッション:750、VPNv4 ルート:175,000

OSM のメモリ構成インターネット ルート、eBGP セッション、および VPNv4 ルートの最大数

256 MB の OSM インターネット ルート:100,000、eBGP セッション:750、VPNv4 ルート:175,000

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS VPN の設定

11-22オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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インターネット ルート、eBGP セッション、および VPNv4 ルート数が 表 11-1 に示されている数を超える場合は、次のメモリ オプションにアップグレードしてください。システムに FlexWAN モジュールがインストールされている場合は、コンフィギュレーション ファイル内のインターネットルート、eBGP セッション、および VPNv4 ルート数は、FlexWAN 用の表にリストされている要件を超えないようにしなければなりません。

ラベル ロード バランシング単位の MPLS

(注) ラベル ロード バランシング単位の MPLS は、Supervisor Engine 2 ベースのシステムでサポートされています。

Cisco 7600 ルータを P ルータとして設定すると、mpls load-balance per-label コマンドを使ってトラフィックが等価コスト パス間に分配されていることを確認し、タグツータグ トラフィック用にロード バランシングをイネーブルまたはディセーブルにできます。

ロード バランシングをイネーブルにすると、ラベル ロード バランシング単位の MPLS により、MPLS インターフェイス間の着信ラベル(プレフィクス単位)に基づいて、トラフィックのバランスを確実に保つことができます。各インターフェイスは、均等の着信ラベル数をサポートします。

mpls load-balance per-label[no] mpls load-balance per-label

デフォルトはディセーブルです。

コマンドの no 形式を使用すると、デフォルト設定に戻ります。

次に、タグツータグ トラフィックのロード バランシングをイネーブルにする例を示します。

Router(config)# mpls load-balance per-labelRouter(config)#

(注) mpls load-balance per-label コマンドは、Supervisor Engine 2 ベースのシステムでのみ使用可能です。

FlexWAN のメモリ構成インターネット ルート、eBGP セッション、および VPNv4 ルートの最大数

2 × 128 MB の FlexWAN インターネット ルート:100,000、eBGP セッション:750、VPNv4 ルート:100,000

表 11-1 MPLS VPN のメモリ要件と推奨事項

Multilayer Switch Feature Card 2(MSFC2; マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード 2)のメモリ構成

インターネット ルート、eBGP セッション、およびVPNv4 ルートの最大数

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS VPN の設定

11-23オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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show mpls ttfib コマンドを使用して、ロード バランサに含まれる着信ラベル(アスタリスク * により表示される)を見ることができます。次に、show mpls ttfib コマンドの出力を示します。

Router# show mpls ttfibLocal Outgoing Packets Tag LTL Dest. Destination Outgoing Tag Tag or VC Switched Index Vlanid Mac Address Interface4116 21 0 0xE0 1020 0000.0400.0000 PO4/1* 34 0 0x132 1019 00d0.040d.380a GE5/3 45 0 0xE3 4031 0000.0430.0000 PO4/44117 16 0 0x132 1019 00d0.040d.380a GE5/3* 17 0 0xE0 1020 0000.0400.0000 PO4/1 18 0 0xE3 4031 0000.0430.0000 PO4/44118 21 0 0xE0 1020 0000.0400.0000 PO4/1* 56 0 0xE3 4031 0000.0430.0000 PO4/44119 35 0 0xE3 4031 0000.0430.0000 PO4/4* 47 0 0xE0 1020 0000.0400.0000 PO4/1

(注) SUP720-3BXL では、MPLS のラベルの付いたパケットが、コマンドを使用しないで処理されます。パケットのラベルが 3 個以下でパケットが IPv4 の場合、SUP720-3BXL は送信元および宛先 IPv4 アドレスを使用します。パケットが IPv4 でないか、またはラベルが 4 個以上の場合、SUP720-3BXLは第 5 階層または最低階層のラベルまで解析し、それをハッシュに使用します。

MPLS VPN の設定の詳細については、次の URL にアクセスし、『MPLS Virtual Private Networks』フィーチャ モジュールを参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios120/120newft/120t/120t7/vpn_en.htm

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定MPLS VPN QoS の設定

11-24オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

MPLS VPN QoS の設定OSM は、次の MPLS VPN QoS 機能をサポートしています。

• MPLS EXP 分類を使用した OSM QoS 機能。「OSM 上の QoS の設定」(p.9-4)を参照してください。

• Supervisor Engine 2 で使用する場合に OSM によって行われる MPLS EXP マーキング。「MPLSのクラスベース マーキングの設定(Supervisor Engine 2)」(p.11-16)を参照してください。

• Sup720-3BXL で OSM を使用する場合に PFC3BXL によって行われる MPLS EXP ポリシングおよびマーキング。PFC3BXL ポリシングおよびマーキングについては、http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/software/122sx/swcg/qos.htm を参照してください。

上記の機能以外に、Supervisor Engine 2 ベースのシステムでは、MPLS VPN は、OSM の入力 WANインターフェイス上で set ip precedence コマンドもサポートします。

OSM での MPLS VPN QoS のサポートには、次の制約が適用されます。

• MPLS VPN では、PFC2 QoS 機能はサポートされません。

• MPLS VPN QoS は、VPN インターフェイスでのみサポートされます。

IP precedence、SET IP precedence、および MPLS EXP 値の照合は、入力インターフェイスでのみサポートされます。

設定例

次に、MPLS VPN で QoS を設定する例を示します。

Router# configure terminalRouter(config)# class-map match-any vpn-classRouter(config-cmap)# match ip precedence 3Router(config-cmap)# exitRouter(config)# policy-map VPN-MARKINGRouter(config-pmap)# class vpn-classRouter(config-pmap-c)# set ip precedence 5Router(config-pmap-c)# set mpls exp 5Router(config-pmap-c)# ^ZRouter# configure terminalRouter(config)# interface ge-WAN 5/4Router(config-if)# service-policy input VPN-MARKINGRouter(config-if)# ^ZRouter# show running-config interface g5/4Building configuration...

Current configuration :175 bytes!interface GE-WAN5/4 ip vrf forwarding TEST ip address 194.3.1.3 255.255.255.0 negotiation auto service-policy input VPN-MARKING mls qos trust dscpendRouter#

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM

11-25オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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AToMAToM は、MPLS バックボーン上でレイヤ 2 パケットを送信します。AToM では、セットアップ用のエッジ ルータと接続保持用のエッジ ルータの間で、方向付けされた Label Distribution Protocol(LDP)セッションを使用します。転送は、2 つのレベルのラベルを使用して、エッジ ルータ間のスイッチングをして行われます。外部ラベル(トンネル ラベル)は、入力 PE で MPLS バックボーン上のパケットを出力 PE にルーティングする役割を果たします。VC ラベルは多重通信ラベルで、トンネルのエンドポイントの接続を判別する役割を果たします(出力 PE 上の特定の出力インターフェイスのほか、AAL5 PDU の VPI/VCI 値、フレームリレー PDU の DLCI 値、またはイーサネット フレームの VLAN [仮想 LAN]識別子)。

AToM は、SUP720-3BXL ベースのシステムおよび Supervisor Engine 2 ベースのシステムで、次のトランスポート タイプ(同じものから同じものへ)をサポートします。

• Ethernet over MPLS(EoMPLS)(VLAN モードおよびポート モード)

(注) SUP720-3BXL ベースのシステムは、ハードウェアベースの WAN と、OSM ベース、FlexWAN ベース、または FlexWAN2 ベースの WAN の両方をサポートしています。

• ATM AAL5 over MPLS

• ATM Cell Relay over MPLS

• Frame Relay over MPLS(FRoMPLS)

(注) SUP720-PFC3B ベース システム、および SUP720-PFC3BXL ベース システムでは、コアに面したカードが WAN カード(拡張 OSM、FlexWAN モジュール、拡張 FlexWAN モジュール、および SPAInterface Processor [SIP])である必要があります。これは、Ethernet over MPLS、ATM AAL5 overMPLS、ATM Cell Relay over MPLS、および Frame Relay over MPLS にも適用されます。

また、特定 MPLS のコアに面したライン カードは、特定の AToM テクノロジーでサポートされない場合があります。詳細は、『FlexWAN and Enhanced FlexWAN Installation and Configuration Note』および『Cisco 7600 Series Router SIP, SSC, and SPA Software Configuration Guide』でこの章の特定のAtoM 設定を参照してください。

AToM の制約AToM での送信には、次のような一般的な制約があります。

• シーケンス:AToM では、着信順序が乱れたパケットの検出は行われません。

• アドレス形式:すべての PE ルータの LDP ルータ ID を、/32 のマスクを持つループバック アドレスとして設定します。この設定をしない場合、設定の一部が正しく機能しないことがありま

す。

• フラグメンテーションおよび再構成:エンドポイント間のすべての中距離リンクの MTU が、受信する最大のレイヤ 2 パケットを転送できるだけの容量を持つようにしてください。

• 制御文字:制御文字をイネーブルまたはディセーブルにするために、CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用することはできません。FRoMPLS および ATM AAL5 over MPLS には、制御文字が必須です。ATM Cell Relay over MPLS では制御文字は任意ですが、現時点では CLIオプションがないため、制御文字がラベルを削除されたパケット内に確実に規定されていると

想定はできません。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM

11-26オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

EoMPLS の制約

EoMPLS 機能には、次のような制約があります。

• フラグメンテーションおよび再構成:エンドポイント間のすべての中距離リンクの MTU が、受信する最大のレイヤ 2 パケットを転送できるだけの容量を持つようにしてください。

• パケット形式:EoMPLS では、IEEE 802.1Q 標準に準拠した VLAN パケットがサポートされています。802.1Q 仕様では、VLAN メンバーシップ情報をイーサネット フレームに挿入するための標準方式が規定されています。

• 802.1 P ビットおよび IP precedence ビットの保持:QoS をグローバルにディセーブルにすると、802.1P と IP precedence の両方のビットが保持されます。QoS をレイヤ 2 ポート上でイネーブルにする場合、802.1Q P ビットまたは IP precedence ビットのどちらかが、信頼できる設定に保持されます。ただし、デフォルトでは、保持されないビットは保持されるビット値によって上書

きされます。たとえば、P ビットを保持する場合、IP precedence ビットは P ビットの値によって上書きされます。PFC3BXL には、IP precedence ビットを保持しながら P ビットを信頼するための新しいコマンドが用意されています。IP precedence ビットを保持するには、no mls qosrewrite ip dscp コマンドを使用します。

(注) no mls qos rewrite ip dscp コマンドは、MPLS および MPLS VPN 機能と一緒に使用することはできません。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/software/122sx/swcg/qos.htm を参照してください。

• プライベート VLAN:プライベート VLAN では、EoMPLS はサポートされていません。

• レイヤ 2 接続:EoMPLS でのレイヤ 2 接続には、次のような制約があります。

- EoMPLS の PE 間では、レイヤ 2 の直接接続を行うことができません。

- ルータが MPLS バックボーンでイーサネット VLAN パケットを送信するよう設定されている場合、ルータ間で複数のレイヤ 2 接続を行うことはできません。2 つめのレイヤ 2 接続を追加すると、ピア ルータのスパニング ツリーをディセーブルにするたびに、スパニング ツリー ステートが切り替わることになります。

• EoMPLS およびトランク:EoMPLS でトランクを使用する場合、次のような制約があります。詳細については、Cisco 7600 シリーズ ルータのソフトウェア マニュアルを参照してください。

- スパニング ツリー:EoMPLS クラウドでイーサネット スパニング ツリー Bridge ProtocolData Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)を使用するには、EoMPLS VLANのスーパバイザ エンジン スパニング ツリーをディセーブルにする必要があります。これにより、EoMPLS VLAN はトランクによってのみカスタマー スイッチに送信されるようになります。この設定をしないと、BPDU の通信相手が、EoMPLS クラウドではなくスーパーバイザ エンジンとなります。

- ネイティブ VLAN:トランクのネイティブ VLAN は、EoMPLS VLAN として設定しないでください。

• レイヤ 2 プロトコル トンネリング:PFC3BXL ベースのシステムでは、どのプロトコル(CiscoDiscovery Protocol [CDP]、VLAN Trunking Protocol [VTP;VLAN トランキング プロトコル ]、BPDUなど)が MPLS クラウドでトンネリングされ、どのプロトコルがローカルで終端するかをユーザが設定できます。これは、ソフトウェア スイッチング パスでサポートされます。

• EoMPLS パケットを受信するインターフェイスでは、ISL(スイッチ間リンク)カプセル化はサポートされていません。

• インターフェイス全体で固有の VLAN が必要です。異なるインターフェイスで同じ VLAN IDを使用することはできません。

• ルーティングおよび CEF テーブルの EoMPLS トンネル宛先ルートには、PE から PE までの LSPを保証するため、/32 のマスクが規定されている必要があります。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM

11-27オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

• 特定の EoMPLS 接続では、入力 PE の入力 EoMPLS インターフェイスと出力 PE の出力 EoMPLSインターフェイスの両方が、dot1Q カプセル化を設定されたサブインターフェイスであるか、またはどちらもサブインターフェイスでない必要があります。

• MPLS ネットワークに接続する発信インターフェイスが レイヤ 2 カード上のポートである場合、802.1Q in 802.1Q over EoMPLS がサポートされます。

• MPLS ネットワークに接続する出力インターフェイスが レイヤ 2 カードの場合、EoMPLS トラフィックのシェーピングはサポートされません。

• PFC3BXL ベースの EoMPLS では、宛先 MAC(メディア アクセス制御)アドレスがローカルかリモートのどちらのセグメントにあるかを判断するためのレイヤ 2 の検索や、レイヤ 2 のアドレス学習(従来の LAN ブリッジングでは行われている)は行われません。この機能(ローカル スイッチングまたは経路ピンニング)は、アップリンクとして OSM/FlexWAN ベースのモジュールを使用した場合のみ利用できます。

ATM AAL5 over MPLS の制約

ATM AAL5 over MPLS 機能には、次の制約が適用されます。

• フラグメンテーションおよび再構成:エンドポイント間のすべての中距離リンクの MTU が、受信する最大のレイヤ 2 パケットを転送できるだけの容量を持つようにしてください。

• CE に面したカードとコアに面したカードは LAN カードではなく WAN カード(拡張 OSM、FLexWAN、および拡張 FlexWAN モジュール)でなければなりません。

ATM Cell Relay over MPLS の制約

ATM Cell Relay over MPLS 機能には、次のような制約があります。

• PVC 設定:ATM Cell Relay over MPLS は、PVC でのみ設定可能です。

• Single Cell Relay over MPLS(SCRoMPLS):このリリースでは、各 MPLS パケットには 1 個のATM セルが含まれています。つまり、各 ATM セルは単一パケットとして送信されます。

(注) セルのパッキングはサポートされていません。

• SCRoMPLS では、Virtual Circuit(VC; 仮想回線)の一端に ATM PA インターフェイス付きのWS-X6182-2PA FlexWAN または WS-X6582-2PA 拡張 FlexWAN が接続されている場合、VPI/VCIが一致している必要があります。

(注) SCRoMPLS では、VC の一端に ATM Port Adapter(PA; ポート アダプタ)インターフェイス付きのWS-X6182-2PA FlexWAN または WS-X6582-2PA 拡張 FlexWAN が接続されていて、VPI/VCI が一致していない場合、VC が起動してもトラフィックのスイッチングは行われません。

• 制御文字:制御文字の使用はサポートされていません。

• VCC モード:ATM Cell Relay over MPLS では、Virtual Channel Connection(VCC; 仮想チャネル接続)モードのみがサポートされています。

• フラグメンテーションおよび再構成:エンドポイント間のすべての中距離リンクの MTU が、受信する最大のレイヤ 2 パケットを転送できるだけの容量を持つようにしてください。

• CE に面したカードとコアに面したカードは LAN カードではなく WAN カード(拡張 OSM、FLexWAN、および拡張 FlexWAN モジュール)でなければなりません。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM

11-28オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

FRoMPLS の制約

FRoMPLS 機能には、次のような制約があります。

• BECN、FECN、および DE ビット:OSM では、Backward Explicit Congestion Notification(BECN;逆方向明示的輻輳通知)、Forward Explicit Congestion Notification(FECN; 前方明示的輻輳通知)、および Discard Eligibility(DE; 廃棄適性)のビット カウンタは更新されません。ビット カウンタは 0 のままです。

• ポートベース モード(多対 1):所定のインターフェイス /ポートに入ってくる DLCI はすべて、1 つの MPLS LSP にマッピングされます。このモードはサポートされていません。

• PE-CE リンクでは、FRF.12 はサポートされていません。

• MPLS LSP 上で送信される LFI/MLPPP over FR DLCI はサポートされていません。

• 設定された EXP 値に基づく、MPLS EXP への DE ビットのマッピングはサポートされていません。

• CE に面したカードとコアに面したカードは LAN カードではなく WAN カード(拡張 OSM、FLexWAN、および拡張 FlexWAN モジュール)でなければなりません。

AToM についてAToM を設定するには、次の概念を理解している必要があります。

• AToM でのレイヤ 2 パケットの送信方法(p.11-28)

• 従来の AToM との互換性(p.11-29)

• AToM の利点(p.11-29)

AToM でのレイヤ 2 パケットの送信方法

AToM は、レイヤ 2 フレームを入力 PE でカプセル化し、擬似配線の反対側にある PE に送信します。擬似配線は 2 つの PE ルータを接続するものです。出力 PE では、カプセル化が除去され、レイヤ 2 フレームが送信されます。

PE ルータ間でレイヤ 2 フレームを正しく送信するには、PE ルータの設定が必要です。ルータ間に、擬似配線と呼ばれる接続をセットアップします。そして、各 PE ルータについて次の情報を指定します。

• 擬似配線を通して送信するレイヤ 2 データのタイプ(イーサネット、フレームリレー、ATM など)

• ピア PE ルータのループバック インターフェイスの IP アドレス(これにより PE ルータの通信が可能になる)

• 擬似配線を一意に特定する VC ID

次に、レイヤ 2 パケットの送信を可能にするための、基本的な PE ルータの設定手順の例を示します。送信タイプ(EoMPLS、ATMoMPLS、FRoMPLS)によって、設定手順は多少異なります。

最初に、PE ルータのインターフェイスまたはサブインターフェイスを定義します。

Router# interface interface-type interface-number

次に、インターフェイスのカプセル化タイプ(dot1q など)を指定します。

Router(config-if)# encapsulation encapsulation-type

最後の手順は、次のとおりです。

• ピア PE ルータの LDP ルータ ID を指定して、ピア PE ルータへの接続を行います。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM

11-29オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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• 2 つの PE ルータで共有している固有識別情報を識別します。vcid は 32 ビットの識別子です。

ピアルータ ID と VC ID の組み合わせは、ルータ上で一意の組み合わせである必要があります。複数の回線で、同じピアルータ ID と VC ID の組み合わせを使用することはできません。

• 擬似配線でデータをカプセル化するためのトンネリング方式を指定します。AToM では、データのカプセル化のためのトンネリング方式は mpls となります。

Router(config-if)# xconnect peer-router-id vcid encapsulation mpls

(注) 上記の xconnect コマンドは、一部の送信に対してのみ使用できます。FRoMPLS には使用できません。

従来の AToM との互換性

従来の AToM では、AToM 回線を設定するために使用するコマンドは mpls l2 transport route でした。現在、このコマンドは、xconnect コマンドに変わっています。xconnect コマンドを使用して、FRoMPLS および EoMPLS 回線を設定できます。

(注) ATM AAL5 over MPLS、ATM Cell Relay over MPLS の回線を設定するには、mpls l2 transport routeコマンドを使用する必要があります。

AToM の利点

次に、レイヤ 2 パケットを MPLS ネットワークで送信可能にする利点を説明します。

• AToM 製品のセットは、さまざまなレイヤ 2 パケット(イーサネット、フレーム リレーなど)に対応しており、複数のシスコ ルータ プラットフォーム(Cisco 7600 シリーズ ルータなど)で利用できます。このため、サービス プロバイダーは、バックボーン上で各種トラフィックを送信し、カスタマーの通信形態に合わせた対応が可能になります。

• AToM は、MPLS 上でのレイヤ 2 パケットの送信に関する規格に準拠しています(AToM が準拠する規格については、「EoMPLS」[p.11-30] を参照してください)。業界標準の手法でネットワークを構築しようと考えるサービス プロバイダーにとっては最適です。これ以外のレイヤ 2ソリューションは製品独自のもので、サービス プロバイダーのネットワーク拡張が制限されたり、特定ベンダーの装置を使用せざるを得なかったりすることがあります。

• AToM へのアップグレードは、カスタマーに対して透過的に行われます。サービス プロバイダーのネットワークはカスタマーのネットワークとは独立しているため、サービス プロバイダーは、カスタマーへのサービスを中断することなく、AToM へのアップグレードを行うことができます。カスタマーからは、従来のレイヤ 2 バックボーンを使用しているように見えます。

前提条件

AToM の設定を開始する前に、ネットワークを以下のように設定しておいてください。

• PE ルータが IP によって相互に通信できるように、コアの IP ルーティングを設定します。

• PE ルータ間に LSP が存在するように、コアの MPLS を設定します。

AToM と QoS

MPLS AToM では、ラベル内の 3 ビットを EXP ビットとして使用して、パケットのキューを決定します。LSP トンネル ラベルは最後から 2 番めのルータで削除されることがあるため、EXP ビットは VC ラベルと LSP トンネル ラベルの両方に静的に設定します。詳細については、「AToM での QoSの設定方法」(p.11-83)および「EoMPLS VC の階層型 QoS」(p.11-94)を参照してください。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-30オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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EoMPLSEoMPLS は、MPLS パケット内のイーサネット PDU をカプセル化し、MPLS ネットワークを通して転送する機能があります。PDU は単一パケットとして送信されます。EoMPLS の設定方法には、次のようなものがあります。

• VLAN モード ― 送信元の 802.1Q VLAN から宛先の 802.1Q VLAN まで、MPLS ネットワーク上の単一の VC によってイーサネット トラフィックを伝送します。

• ポート モード ― ポート上のすべてのトラフィックで MPLS ネットワーク上の単一の VC を共有できます。

EoMPLS を設定する場合、SUP720-3BXL ベースのシステムでは 2 つの方法、Supervisor Engine 2 ベースのシステムでは 1 つの方法があります。

SUP720-3BXL ベースの EoMPLSSUP720-3BXL ベースのシステムでは、Supervisor Engine 720 で MPLS 機能がサポートされます。Supervisor Engine 720 では、OSM モジュールや FlexWAN モジュールを使わずに、レイヤ 2 トラフィックを受信し、ラベルを付加し、フレームを MPLS コアにスイッチングできます。

SUP720-3BXL ベースのシステムの、MPLS ネットワークのコア側に、OSM モジュールや FlexWANモジュールを搭載することもできます。この場合、OSM/FlexWAN ベースの設定、または

SUP720-3BXL ベースの設定を使用できます。

(注) システムでは、OSM/FlexWAN ベースの設定と SUP720-3BXL ベースの設定を同時にイネーブルにすることができます。シスコでは、この設定をサポートしていますが、推奨はしていません。MPLSコアへのアップリンクが OSM/FlexWAN インターフェイスを通して行われるのでなければ、OSM/FlexWAN ベースの EoMPLS 接続はアクティブにならず、そのため WAN 以外のインターフェイスに着信する OSM/FlexWAN ベースの EoMPLS のパケットは廃棄されてしまいます。

Supervisor Engine 2 ベースの EoMPLSSupervisor Engine 2 ベースのシステムの、MPLS ネットワークのコア側に、OSM モジュールまたはFlexWAN モジュールを搭載する必要があります。

サポート対象の OSM表 11-2 に、EoMPLS をサポートしている POS/Synchronous Digital Hierarchy(SDH; 同期デジタル ハイアラーキ)OSM の一覧を示します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-31オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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Supervisor Engine 2 または OSM ベースのシステムでの EoMPLS VLAN モードの設定OSM ベースのシステム内の 2 つのエンドポイント間でレイヤ 2 VLAN パケットを送信できるように MPLS を設定するには、PE ルータで次の手順を実行します。

(注) OSPF を IGP として使用している場合、PE ルータ間で正しい MPLS 転送が行われるよう、PEルータのループバック アドレスは 32 ビット マスクで設定する必要があります。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. vlan

4. interface gigabitEthernet

5. switchport

6. switchport trunk encapsulation dot1q

7. switchport trunk allowed vlan list

8. switchport mode trunk

9. exit

10. interface vlan

11. mpls l2transport route

表 11-2 EoMPLS をサポートしている POS/SDH OSM

OC-3c OSM OC-12c OSM OC-48c OSMギガビット イーサネットOSM

OSM-4OC3-POS-SIOSM-4OC3-POS-SI+OSM-8OC3-POS-SIOSM-8OC3-POS-SLOSM-8OC3-POS-SI+OSM-8OC3-POS-SL+OSM-16OC3-POS-SIOSM-16OC3-POS-SL

OSM-2OC12-POS-MMOSM-2OC12-POS-SIOSM-2OC12-POS-SLOSM-2OC12-POS-MM+OSM-2OC12-POS-SI+OSM-2OC12-POS-SL+OSM-4OC12-POS-MMOSM-4OC12-POS-SIOSM-4OC12-POS-SLOSM-4OC12-POS-MM+OSM-4OC12-POS-SI+

OSM-1OC48-POS-SSOSM-1OC48-POS-SIOSM-1OC48-POS-SLOSM-1OC48-POS-SS+OSM-1OC48-POS-SI+OSM-1OC48-POS-SL+

OSM-4GE-WAN-GBICOSM-2+4GE-WAN+

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-32オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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手順詳細

コマンド 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 vlan {vlan-id | vlan-range}

例:Router (config)# vlan 2-3

VLAN ID または範囲を入力します。

ステップ 4 interface gigabitEthernet

例:Router(config)# interface gigabitEthernet

レイヤ 2 インターフェイスを指定します。

ステップ 5 switchport

例:Router(config-if)# switchport

ポートをスイッチング用に設定します。

ステップ 6 switchport trunk encapsulation dot1

例:Router(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1

インターフェイスがトランク モードの場合、トランクの特性を設定します。

ステップ 7 switchport trunk allowed vlan list

例:Router(config-if)# switchport trunk allowed vlan list

VLAN を指定して許可リストを変更します。

ステップ 8 switchport mode trunk

例:Router(config-if)# switchport mode trunk

トランキングする VLAN レイヤ 2 インターフェイスを指定します。

ステップ 9 exit

例:Router(config-if)# exit

インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 10 interface vlan vlanid

例:Router(config)# interface vlan vlanid

一意の VLAN ID 番号を作成します。

ステップ 11 mpls l2transport route destination vc-id

例:Router(config-if)# mpls l2transport route 9.9.11.11 3

レイヤ 2VLAN パケットの送信に使用する VC を指定します。

引数 destination に、リモート ルータのループバック アドレスを指定します。

引数 vc-id は、ユーザが指定する値です。VC ごとに異なる値でなければなりません。VC ID は、VC のエンドポイントを接続するために使用されます。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-33オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次の設定例では、モード トランクの設定を示します。

CE1 の設定!interface GigabitEthernet1/0no ip addressno ip mroute-cachenegotiation autono cdp enableno shut!interface GigabitEthernet1/0.2encapsulation dot1Q 2ip address 180.8.0.1 255.255.0.0no cdp enableno shut!interface GigabitEthernet1/0.3encapsulation dot1Q 3ip address 180.9.0.1 255.255.0.0no cdp enableno shut!

CE2 の設定!interface GigabitEthernet4/0no ip addressno ip directed-broadcastnegotiation autotag-switching ipno cdp enableno shut!interface GigabitEthernet4/0.2encapsulation dot1Q 2ip address 180.8.0.2 255.255.0.0no ip directed-broadcastno cdp enableno shut!interface GigabitEthernet4/0.3encapsulation dot1Q 3ip address 180.9.0.2 255.255.0.0no ip directed-broadcastno cdp enableno shut!

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-34オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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PE1 の設定!vlan 2-3!interface GigabitEthernet1/4no ip addressswitchportswitchport trunk encapsulation dot1qswitchport trunk allowed vlan 2-3switchport mode trunkno shut!interface Vlan2no ip addressno ip mroute-cachempls l2transport route 11.11.11.11 2 no shut!interface Vlan3no ip addressno ip mroute-cachempls l2transport route 11.11.11.11 3 no shut!

PE2 の設定!vlan 2-3!interface GigabitEthernet7/4no ip addressswitchportswitchport trunk encapsulation dot1qswitchport trunk allowed vlan 2-3switchport mode trunkno shut!interface Vlan2no ip addressno ip mroute-cachempls l2transport route 13.13.13.13 2 no shut!interface Vlan3no ip addressno ip mroute-cachempls l2transport route 13.13.13.13 3 no shut!

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-35オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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SUP720-3BXL ベースのシステムでの EoMPLS VLAN モードの設定Supervisor Engine 720 ベースのシステム内の 2 つのエンドポイント間でレイヤ 2VLAN パケットを送信できるように MPLS を設定するには、PE ルータで次の手順を実行します。

(注) EoMPLS(VLAN モード)の設定を、サブインターフェイスで行う必要があります。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. vtp mode transparent

4. interface gigabitethernetslot/interface.subinterface

5. encapsulation dot1q vlan-id

6. xconnect peer-router-id vcid encapsulation mpls

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 vtp mode transparent

例:Router(config)#vtp mode transparent

VTP をディセーブルにします。

ステップ 4 interface gigabitethernetslot/interface.subinterface

例:Router(config)# interface gigabitethernet4/0.1

ギガビット イーサネット サブインターフェイスを指定します。隣接する CE ルータのサブインターフェイスが、この PE ルータと同じ VLAN に存在するようにしてください。

ステップ 5 encapsulation dot1q vlan-id

例:Router(config-subif)# encapsulation dot1q 100

サブインターフェイスで 802.1Q VLAN パケットを受けられるようにします。

EoMPLS が動作する CE ルータと PE ルータ間のサブインターフェイスは、同じサブネット内に存在しなければ

なりません。これ以外のサブインターフェイスとバック

ボーン ルータについては、その必要はありません。

ステップ 6 xconnect peer-router-id vcid encapsulation mpls

例:Router(config-subif)# xconnect 10.0.0.1 123 encapsulation mpls

接続回線を擬似配線 VC にバインドします。このコマンドの構文は、他のすべてのレイヤ 2 送信の場合と同様です。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-36オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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この場合も、OSM/FlexWAN ベースの設定、または SUP720-3BXL ベースの設定を使用することができます。次の設定例では、Supervisor Engine 2 上に dot1q トンネリングを持つそれぞれの設定を示します。

(注) IP アドレスは、CE デバイスのサブインターフェイスで設定されます。

CE1 の設定!interface GigabitEthernet1/0no ip addressno ip mroute-cachenegotiation autono cdp enableno shut!interface GigabitEthernet1/0.2encapsulation dot1Q 2ip address 180.8.0.1 255.255.0.0no cdp enableno shut!interface GigabitEthernet1/0.3encapsulation dot1Q 3ip address 180.9.0.1 255.255.0.0no cdp enableno shut!

CE2 の設定!interface GigabitEthernet4/0no ip addressno ip directed-broadcastnegotiation autotag-switching ipno cdp enableno shut!interface GigabitEthernet4/0.2encapsulation dot1Q 2ip address 180.8.0.2 255.255.0.0no ip directed-broadcastno cdp enableno shut!interface GigabitEthernet4/0.3encapsulation dot1Q 3ip address 180.9.0.2 255.255.0.0no ip directed-broadcastno cdp enableno shut!

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-37オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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PE1 の設定(Supervisor Engine 2)!vlan 2-3!interface GigabitEthernet1/4no ip addressswitchportswitchport trunk encapsulation dot1qswitchport trunk allowed vlan 2-3switchport mode trunkno shut!interface Vlan2no ip addressno ip mroute-cachempls l2transport route 11.11.11.11 2no shut!interface Vlan3no ip addressno ip mroute-cachempls l2transport route 11.11.11.11 3no shut!

PE2 の設定(Supervisor Engine 720)!vtp mode transparent!interface GigabitEthernet7/4no ip addressno shut!interface GigabitEthernet7/4.1encapsulation dot1Q 2xconnect 13.13.13.13 2 encapsulation mplsno shut!interface GigabitEthernet7/4.2encapsulation dot1Q 3xconnect 13.13.13.13 3 encapsulation mplsno shut!

EoMPLS VLAN モード設定時の注意事項EoMPLS を VLAN モードに設定する場合、次の注意事項に従ってください。

• AToM 制御文字がサポートされています。ただし、ピア PE で制御文字がサポートされていない場合、制御文字は無効になります。このネゴシエーションは、LDP ラベル バインディングによって行われます。

• ハードウェア レベルの Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)エラー、フレーム同期エラー、およびラント パケットのあるイーサネット パケットは、入力段階で廃棄されます。

設定の確認

MPLS トンネルでのレイヤ 2 VLAN 送信の設定を確認、表示するには、次の手順を実行してください。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-38オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 1 IP ステータスおよび全インターフェイス設定の概要を表示するには、show vlan brief コマンドを実行します。インターフェイスで双方向通信が可能な場合、Protocol フィールドは [up] と表示されます。インターフェイス ハードウェアが使用可能な場合、Status フィールドは [up] と表示されます。

Router# show vlan brief osr1#sh vlan brief

VLAN Name Status Ports---- -------------------------------- --------- -------------------------1 default active 2 VLAN0002 active 3 VLAN0003 active 1002 fddi-default act/unsup 1003 token-ring-default act/unsup 1004 fddinet-default act/unsup 1005 trnet-default act/unsup

ステップ 2 PE ルータのエンドポイントが相互に検出できているかどうかを確認するには、show mpls ldpdiscovery コマンドを実行します。PE ルータが相手側の PE ルータから LDP hello メッセージを受信すると、受信側のルータはルータと指定されたラベル スペースが「検出済み」であるとみなします。

Router# show mpls ldp discovery osr1#show mpls ldp discovery Local LDP Identifier: 13.13.13.13:0 Discovery Sources: Interfaces: GE-WAN3/3 (ldp): xmit/recv LDP Id: 12.12.12.12:0 Targeted Hellos: 13.13.13.13 -> 11.11.11.11 (ldp): active/passive, xmit/recv LDP Id: 11.11.11.11:0

ステップ 3 ラベル配信セッションが確立されているかどうかを確認するには、show mpls ldp neighbor コマンドを実行します。出力の 3 行めに、LDP セッションのステートが動作中で、メッセージが送受信されていることが示されています。

Router# show mpls ldp neighbor osr1#show mpls ldp neighbor Peer LDP Ident: 12.12.12.12:0; Local LDP Ident 13.13.13.13:0 TCP connection: 12.12.12.12.646 - 13.13.13.13.11010 State: Oper; Msgs sent/rcvd: 1649/1640; Downstream Up time: 23:42:45 LDP discovery sources: GE-WAN3/3, Src IP addr: 34.0.0.2 Addresses bound to peer LDP Ident: 23.2.1.14 37.0.0.2 12.12.12.12 34.0.0.2 99.0.0.1 Peer LDP Ident: 11.11.11.11:0; Local LDP Ident 13.13.13.13:0 TCP connection: 11.11.11.11.646 - 13.13.13.13.11013 State: Oper; Msgs sent/rcvd: 1650/1653; Downstream Up time: 23:42:29 LDP discovery sources: Targeted Hello 13.13.13.13 -> 11.11.11.11, active, passive Addresses bound to peer LDP Ident: 11.11.11.11 37.0.0.1 23.2.1.13

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-39オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 4 ラベル転送テーブルが正しく作成されているかどうかを確認するには、show mpls forwarding-tableコマンドを実行します。出力として、次のデータが表示されます。

• Local tag ― このルータによって割り当てられたラベル

• Outgoing tag or VC ― ネクスト ホップによって割り当てられたラベル

• Prefix or Tunnel Id ― このラベルの付いたパケットの送信先となるアドレスまたはトンネル

• Bytes tag switched ― この着信ラベルによってスイッチングされたバイト数

• Outgoing interface ― このラベルの付いたパケットの送信に使用されるインターフェイス

• Next Hop ― 発信ラベルを割り当てたネイバの IP アドレスRouter# show mpls forwarding-table osr1#show mpls forwarding-tableLocal Outgoing Prefix Bytes tag Outgoing Next Hop tag tag or VC or Tunnel Id switched interface 16 Untagged 223.255.254.254/32 \ 0 Gi2/1 23.2.0.1 20 Untagged l2ckt(2) 133093 Vl2 point2point 21 Untagged l2ckt(3) 185497 Vl3 point2point 24 Pop tag 37.0.0.0/8 0 GE3/3 34.0.0.2 25 17 11.11.11.11/32 0 GE3/3 34.0.0.2 26 Pop tag 12.12.12.12/32 0 GE3/3 34.0.0.2 osr1#

ステップ 5 現在ルーティングされている VC のステートを表示するには、show mpls l2transport vc コマンドを実行します。

Router# show mpls l2transport vcosr1#show mpls l2transport vc

Local intf Local circuit Dest address VC ID Status ------------- -------------------- --------------- ---------- ----------Vl2 Eth VLAN 2 11.11.11.11 2 UP Vl3 Eth VLAN 3 11.11.11.11 3 UP

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-40オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 6 各 VC の詳細情報を表示するには、detail キーワードを付加します。

Router# show mpls l2transport vc detailosr1#show mpls l2transport vc detailLocal interface: Vl2 up, line protocol up, Eth VLAN 2 up Destination address: 11.11.11.11, VC ID: 2, VC status: up Tunnel label: 17, next hop 34.0.0.2 Output interface: GE3/3, imposed label stack {17 18} Create time: 01:24:44, last status change time: 00:10:55 Signaling protocol: LDP, peer 11.11.11.11:0 up MPLS VC labels: local 20, remote 18 Group ID: local 71, remote 89 MTU: local 1500, remote 1500 Remote interface description: Sequencing: receive disabled, send disabled VC statistics: packet totals: receive 1009, send 1019 byte totals: receive 133093, send 138089 packet drops: receive 0, send 0

Local interface: Vl3 up, line protocol up, Eth VLAN 3 up Destination address: 11.11.11.11, VC ID: 3, VC status: up Tunnel label: 17, next hop 34.0.0.2 Output interface: GE3/3, imposed label stack {17 19} Create time: 01:24:38, last status change time: 00:10:55 Signaling protocol: LDP, peer 11.11.11.11:0 up MPLS VC labels: local 21, remote 19 Group ID: local 72, remote 90 MTU: local 1500, remote 1500 Remote interface description: Sequencing: receive disabled, send disabled VC statistics: packet totals: receive 1406, send 1414 byte totals: receive 185497, send 191917 packet drops: receive 0, send 0

Supervisor Engine 2 または OSM ベースのシステムでの EoMPLS ポート モードの設定OSM ベースのシステムで、802.1Q-in-802.1Q(QinQ)トラフィック、および EoMPLS でのネイティブ イーサネット トラフィックをサポートするには、次の手順を実行して、ポートベースの EoMPLSを設定します。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. vlan

4. vlan dot1q tag native

5. interface gigabitEthernet

6. switchport

7. switchport mode dot1qtunnel

8. switchport access vlan

9. exit

10. interface vlan

11. mpls l2transport route

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-41オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

手順詳細

コマンド 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 vlan {vlan-id | vlan-range}

例:Router (config)# vlan 2-3

VLAN ID または範囲を入力します。

ステップ 4 vlan dot1q tag native

例:Router(config)# vlan dot1q tag native

トランク内の全 VLAN について、dot1q タギングをイネーブルにします。

ステップ 5 interface gigabitEthernet

Router(config)# interface gigabitEthernet

レイヤ 2 インターフェイスを指定します。

ステップ 6 switchport

例:Router(config-if)# switchport

ポートをスイッチング用に設定します。

ステップ 7 switchport mode dot1qtunnel

例:Router(config-if)# switchport mode dot1qtunnel

トランク モードをトンネリングに設定します。

ステップ 8 switchport access vlan vlan_id

例:Router(config-if)# switchport access vlan 7

指定した VLAN からのトラフィックを受けられるようにポートを設定します。

ステップ 9 exit

例:Router(config-if)# exit

インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。

ステップ 10 interface vlan vlanid

例:Router(config)# interface vlan vlanid

一意の VLAN ID 番号を作成します。

ステップ 11 mpls l2transport route destination vc-id

例:Router(config-if)# mpls l2transport route 11.11.11.11 2

レイヤ 2 VLAN パケットの送信に使用する VC を指定します。

引数 destination に、リモート ルータのループバック アドレスを指定します。

引数 vc-id は、ユーザが指定する値です。VC ごとに異なる値でなければなりません。VC ID は、VC のエンドポイントを接続するために使用されます。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-42オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、タグの付いていないパケットの、ポート モード アクセスの設定例を示します。CE デバイスのメイン インターフェイスで IP アドレスを設定する必要があります。

CE1 の設定!interface GigabitEthernet1/0ip address 180.8.0.1 255.255.0.0no ip mroute-cachenegotiation autono cdp enableno shut!

CE2 の設定!interface GigabitEthernet4/0ip address 180.8.0.2 255.255.0.0no ip directed-broadcastnegotiation autotag-switching ipno cdp enableno shut!

PE1 の設定!vlan 2!interface GigabitEthernet1/4no ip addressswitchportswitchport access vlan 2switchport mode accessno shut!interface Vlan2no ip addressno ip mroute-cache

mpls l2transport route 11.11.11.11 2 no shut!

PE2 の設定!vlan 2!interface GigabitEthernet7/4no ip addressswitchportswitchport access vlan 2switchport mode accessno shut!interface Vlan2no ip addressno ip mroute-cache

mpls l2transport route 13.13.13.13 2 no shut!

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-43オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次の設定例では、ポート モード dot1q トンネリングの設定を示します。この設定を行うには、CEデバイスでサブインターフェイスを設定する必要があります。パケットには、特定のアクセス

VLAN があります。

CE1 の設定!interface GigabitEthernet1/0no ip addressno ip mroute-cachenegotiation autono cdp enableno shut!interface GigabitEthernet1/0.2encapsulation dot1Q 2ip address 180.8.0.1 255.255.0.0no cdp enableno shut!interface GigabitEthernet1/0.3encapsulation dot1Q 3ip address 180.9.0.1 255.255.0.0no cdp enableno shut!

CE2 の設定!interface GigabitEthernet4/0no ip addressno ip directed-broadcastnegotiation autotag-switching ipno cdp enableno shut!interface GigabitEthernet4/0.2encapsulation dot1Q 2ip address 180.8.0.2 255.255.0.0no ip directed-broadcastno cdp enableno shut!interface GigabitEthernet4/0.3encapsulation dot1Q 3ip address 180.9.0.2 255.255.0.0no ip directed-broadcastno cdp enableno shut!

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-44オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

PE1 の設定

(注) この設定には、vlan dot1q tag native が必要です。

!vlan 2!vlan dot1q tag native!interface GigabitEthernet1/4no ip addressswitchportswitchport access vlan 2switchport trunk encapsulation dot1qswitchport mode dot1q-tunnelno cdp enablespanning-tree bpdufilter enableno shut!interface Vlan2no ip addressno ip mroute-cache

mpls l2transport route 11.11.11.11 2 no shut!

PE2 の設定

(注) この設定には、vlan dot1q tag native が必要です。

!vlan 2!vlan dot1q tag native!interface GigabitEthernet7/4no ip addressswitchportswitchport access vlan 2switchport trunk encapsulation dot1qswitchport mode dot1q-tunnelno cdp enablespanning-tree bpdufilter enableno shut!interface Vlan2no ip addressno ip mroute-cache

mpls l2transport route 13.13.13.13 2 no shut!

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-45オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

SUP720-3BXL ベースのシステムでの EoMPLS ポート モードの設定Supervisor Engine 720 ベースのシステムで、QinQ トラフィック、および EoMPLS でのネイティブイーサネット トラフィックをサポートするには、次の手順を実行して、ポートベースの EoMPLS を設定します。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface gigabitethernetx/x

4. xconnect peer-router-id vcid encapsulation mpls

手順詳細

(注) VLAN のポートがアクセス ポートまたは dot1q in dot1q トンネルの場合、次の例の Supervisor Engine2 設定と同様に MPLS コアにアクセスするには、OSM または FlexWAN モジュールを使用する必要があります。

次の例では、SUP720-3BXL と Supervisor Engine 2 の設定を示します。CE デバイスの 2 つの設定例も示します。IP アドレスをメイン インターフェイスで設定する例と、IP アドレスをサブインターフェイスで設定する例です。

CE1 の設定(メイン インターフェイス)!interface GigabitEthernet1/0ip address 180.8.0.1 255.255.0.0no ip mroute-cachenegotiation autono cdp enableno shut!

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 interface gigabitethernetslot/interface

例:Router(config-if)# interface gigabitethernet4/0

ギガビット イーサネット インターフェイスを指定します。隣接する CE ルータのインターフェイスがこの PEルータと同じ VLAN に存在するようにしてください。

ステップ 4 xconnect peer-router-id vcid encapsulation mpls

例:Router(config-subif)# xconnect 10.0.0.1 123 encapsulation mpls

接続回線を擬似配線 VC にバインドします。このコマンドの構文は、他のすべてのレイヤ 2 送信の場合と同様です。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-46オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

CE1 の設定(サブインターフェイス)!interface GigabitEthernet1/0no ip addressno ip mroute-cachenegotiation autono cdp enableno shut!interface GigabitEthernet1/0.2encapsulation dot1Q 2ip address 180.8.0.1 255.255.0.0no cdp enableno shut!interface GigabitEthernet1/0.3encapsulation dot1Q 3ip address 180.9.0.1 255.255.0.0no cdp enableno shut!!

CE2 の設定(メイン インターフェイス)!interface GigabitEthernet4/0ip address 180.8.0.2 255.255.0.0no ip directed-broadcastnegotiation autotag-switching ipno cdp enableno shut!

CE2 の設定(サブインターフェイス)!interface GigabitEthernet4/0no ip addressno ip directed-broadcastnegotiation autotag-switching ipno cdp enableno shut!interface GigabitEthernet4/0.2encapsulation dot1Q 2ip address 180.8.0.2 255.255.0.0no ip directed-broadcastno cdp enableno shut!interface GigabitEthernet4/0.3encapsulation dot1Q 3ip address 180.9.0.2 255.255.0.0no ip directed-broadcastno cdp enableno shut!

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-47オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

PE1 の設定(Supervisor Engine 2)!vlan 2!interface GigabitEthernet1/4 no ip address switchport switchport access vlan 2 switchport trunk encapsulation dot1q switchport mode dot1q-tunnel no cdp enable spanning-tree bpdufilter enable no shut!interface Vlan2 no ip address no ip mroute-cache mpls l2transport route 11.11.11.11 2 no shut!

PE2 の設定(SUP720-3BXL)!interface GigabitEthernet7/4no ip addressxconnect 13.13.13.13 2 encapsulation mplsno shut!

EoMPLS ポート モード設定時の注意事項

EoMPLS をポート モードで設定する場合、次の注意事項に従ってください。

• AToM 制御文字がサポートされています。ただし、ピア PE で制御文字がサポートされていない場合、制御文字は無効になります。このネゴシエーションは、LDP ラベル バインディングによって行われます。

• ハードウェア レベルの CRC エラー、フレーム同期エラー、およびラント パケットのあるイーサネット パケットは、入力段階で廃棄されます。

• ポート モードと Ethernet VLAN モードを両方一緒に使用することはできません。ポートからポートへの送信用のメイン インターフェイスをイネーブルにした場合、サブインターフェイスでコマンドを入力することはできません。

設定の確認

MPLS トンネルでのレイヤ 2 VLAN 送信の設定を確認、表示するには、次の手順を実行してください。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-48オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 1 IP ステータスおよび全インターフェイス設定の概要を表示するには、show vlan brief コマンドを実行します。インターフェイスで双方向通信が可能な場合、Protocol フィールドは [up] と表示されます。インターフェイス ハードウェアが使用可能な場合、Status フィールドは [up] と表示されます。

Router# show vlan brief osr1#sh vlan brief

VLAN Name Status Ports---- -------------------------------- --------- -------------------------------1 default active 2 VLAN0002 active Gi1/41002 fddi-default act/unsup 1003 token-ring-default act/unsup 1004 fddinet-default act/unsup 1005 trnet-default act/unsup

ステップ 2 PE ルータのエンドポイントが相互に検出できているかどうかを確認するには、show mpls ldpdiscovery コマンドを実行します。PE ルータが相手側の PE ルータから LDP hello メッセージを受信すると、受信側のルータはルータと指定されたラベル スペースが「検出済み」であるとみなします。

Router# show mpls ldp discovery osr1#show mpls ldp discovery Local LDP Identifier: 13.13.13.13:0 Discovery Sources: Interfaces: GE-WAN3/3 (ldp): xmit/recv LDP Id: 12.12.12.12:0 Targeted Hellos: 13.13.13.13 -> 11.11.11.11 (ldp): active/passive, xmit/recv LDP Id: 11.11.11.11:0

ステップ 3 ラベル配信セッションが確立されているかどうかを確認するには、show mpls ldp neighbor コマンドを実行します。出力の 3 行めに、LDP セッションのステートが動作中で、メッセージが送受信されていることが示されています。

Router# show mpls ldp neighbor osr1#show mpls ldp neighbor Peer LDP Ident: 12.12.12.12:0; Local LDP Ident 13.13.13.13:0 TCP connection: 12.12.12.12.646 - 13.13.13.13.11010 State: Oper; Msgs sent/rcvd: 1715/1706; Downstream Up time: 1d00h LDP discovery sources: GE-WAN3/3, Src IP addr: 34.0.0.2 Addresses bound to peer LDP Ident: 23.2.1.14 37.0.0.2 12.12.12.12 34.0.0.2 99.0.0.1 Peer LDP Ident: 11.11.11.11:0; Local LDP Ident 13.13.13.13:0 TCP connection: 11.11.11.11.646 - 13.13.13.13.11013 State: Oper; Msgs sent/rcvd: 1724/1730; Downstream Up time: 1d00h LDP discovery sources: Targeted Hello 13.13.13.13 -> 11.11.11.11, active, passive Addresses bound to peer LDP Ident: 11.11.11.11 37.0.0.1 23.2.1.13

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS

11-49オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 4 ラベル転送テーブルが正しく作成されているかどうかを確認するには、show mpls forwarding-tableコマンドを実行します。出力として、次のデータが表示されます。

• Local tag ― このルータによって割り当てられたラベル

• Outgoing tag or VC ― ネクスト ホップによって割り当てられたラベル

• Prefix or Tunnel Id ― このラベルの付いたパケットの送信先となるアドレスまたはトンネル

• Bytes tag switched ― この着信ラベルによってスイッチングされたバイト数

• Outgoing interface ― このラベルの付いたパケットの送信に使用されるインターフェイス

• Next Hop ― 発信ラベルを割り当てたネイバの IP アドレスRouter# show mpls forwarding-table osr1#show mpls forwarding-tableLocal Outgoing Prefix Bytes tag Outgoing Next Hop tag tag or VC or Tunnel Id switched interface 16 Untagged 223.255.254.254/32 \ 0 Gi2/1 23.2.0.1 20 Untagged l2ckt(2) 55146580 Vl2 point2point 24 Pop tag 37.0.0.0/8 0 GE3/3 34.0.0.2 25 17 11.11.11.11/32 0 GE3/3 34.0.0.2 26 Pop tag 12.12.12.12/32 0 GE3/3 34.0.0.2

ステップ 5 現在ルーティングされている VC のステートを表示するには、show mpls l2transport vc コマンドを実行します。

Router# show mpls l2transport vcosr1#show mpls l2transport vc

Local intf Local circuit Dest address VC ID Status ------------- -------------------- --------------- ---------- ----------Vl2 Eth VLAN 2 11.11.11.11 2 UP

osr3#show mpls l2transport vc

Local intf Local circuit Dest address VC ID Status ------------- -------------------- --------------- ---------- ----------Gi7/4 Ethernet 13.13.13.13 2 UP

ステップ 6 各 VC の詳細情報を表示するには、detail キーワードを付加します。

Router# show mpls l2transport vc detailosr1#show mpls l2transport vc detailLocal interface: Vl2 up, line protocol up, Eth VLAN 2 up Destination address: 11.11.11.11, VC ID: 2, VC status: up Tunnel label: 17, next hop 34.0.0.2 Output interface: GE3/3, imposed label stack {17 18} Create time: 00:15:13, last status change time: 00:11:46 Signaling protocol: LDP, peer 11.11.11.11:0 up MPLS VC labels: local 20, remote 18 Group ID: local 71, remote 0 MTU: local 1500, remote 1500 Remote interface description: Sequencing: receive disabled, send disabled VC statistics: packet totals: receive 407857, send 407684 byte totals: receive 53827205, send 55444697 packet drops: receive 0, send 0

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定ATM AAL5 over MPLS VC モード

11-50オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ATM AAL5 over MPLS VC モードATM AAL5 over MPLS は、MPLS パケット内の ATM AAL5 SDU をカプセル化し、MPLS ネットワークを通して転送する機能があります。ATM AAL5 SDU は単一パケットとして送信されます。

サポート対象の OSMATM AAL5 over MPLS をサポートする Catalyst 6000 ファミリーおよび Cisco 7600 シリーズ OSM には、次のものがあります。

• WS-X6182-2PA FlexWAN

• WS-X6582-2PA 拡張 FlexWAN

• OSM-2OC12-ATM-SI+

• OSM-2OC12-ATM-MM+

• ATM PA-A3

• ATM PA-A6

ATM AAL5 over MPLS VC モードの設定MPLS バックボーンの両側で PE ルータを設定することによって、MPLS バックボーン ネットワークで AAL5 PDU を受信するようにできます。AAL5 PDU over MPLS を送信するには、入力 PE ルータから出力 PE ルータまで VC をセットアップします。この VC では、一方の PE ルータから他方のPE ルータに AAL5 PDU が送信されます。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface atmslot/port

4. pvc vpi/vci l2transport

5. encapsulation aal5

6. mpls l2transport route destination vc-id

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 interface atmslot/port

例:Router(config)# interface atm1/1

ATM インターフェイスを指定します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定ATM AAL5 over MPLS VC モード

11-51オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

(注) VC の設定は、ポイントツーポイント サブインターフェイスやマルチポイント サブインターフェイスのほか、すべてのメイン インターフェイスでも行えます。

(注) OC-12 ATM OSM では、マルチポイント サブインターフェイスやメイン インターフェイスによってカプセル化を混合して複数の VC を設定することはできません。ただし、WS-X6182-2PAFlexWAN モジュールまたは WS-X6582-2PA 拡張 FlexWAN モジュールでは、拡張 ATM PA を使用して、マルチポイント サブインターフェイスやメイン インターフェイスによって、カプセル化を混合して複数の VC を設定できます。

次に、AAL5 over MPLS の設定例を示します。

ステップ 4 pvc vpi/vci l2transport

例:Router(config-if)# pvc 1/200 l2transport

VPI および VCI を割り当てます。l2transport キーワードは、PVC が終端となる PVC ではなく、スイッチングされる PVC であることを示します。

ATM AAL5 は PVC でのみ設定可能です。

ステップ 5 encapsulation aal5

例:Router(config-atm-vc)# encapsulation aal5

PVC に対して ATM AAL5 のカプセル化を設定します。PE ルータと CE ルータで、同じカプセル化のタイプを指定するようにしてください。

ステップ 6 Router(config-if)# mpls l2transport route destination vc-id

例:Router(config-if)# mpls l2transport route 12.12.12.12 300

レイヤ 2 パケットの送信に使用する VC を作成します。

コマンドまたは操作 説明

PE1 PE2

mpls label protocol ldpmpls ldp router-id Loopback 0 force

!interface Loopback0 ip address 131.131.131.131 255.255.255.255

interface ATM9/1.502 point-to-point mls qos trust dscp pvc 4/42 l2transport encapsulation aal5 mpls l2transport route 123.123.123.123 502 !

mpls label protocol ldpmpls ldp router-id Loopback 0 force

!interface Loopback0 ip address 123.123.123.123 255.255.255.255

!interface ATM9/1.502 point-to-point description hi-there! mls qos trust dscp pvc 4/42 l2transport encapsulation aal5 mpls l2transport route 131.131.131.131 502 !

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定ATM AAL5 over MPLS VC モード

11-52オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

設定の確認

show running-config コマンドを実行すると、現在実行中のコンフィギュレーション ファイルまたは特定のインターフェイスの設定(上記の PE1 の設定など)が表示されます。

c31#show running-config interface ATM9/1.502Building configuration...

Current configuration : 155 bytes!interface ATM9/1.502 point-to-point mls qos trust dscp pvc 4/42 l2transport encapsulation aal5 mpls l2transport route 123.123.123.123 502 ! !end

次の show mpls 12transport vc コマンドを実行すると、インターフェイスが AAL5 over MPLS 用に設定されていることが表示されます。

c31#show mpls l2transport vc vcid 502 detail Local interface: AT9/1.502 up, line protocol up, ATM AAL5 4/42 up Destination address: 123.123.123.123, VC ID: 502, VC status: up Tunnel label: 25, next hop point2point Output interface: PO4/1, imposed label stack {25 20} Create time: 1d02h, last status change time: 00:33:28 Signaling protocol: LDP, peer 123.123.123.123:0 up MPLS VC labels: local 19, remote 20 Group ID: local 82, remote 80 MTU: local 4470, remote 4470 Remote interface description: hi-there! Sequencing: receive disabled, send disabled VC statistics: packet totals: receive 1554872, send 1558795 byte totals: receive 2280634366, send 2281764774 packet drops: receive 0, send 0

show atm pvc コマンドを実行すると、すべての ATM PVC とトラフィック情報が表示されます。

c31#c31#show atm pvc 4/42ATM9/1.502: VCD: 2, VPI: 4, VCI: 42UBR, PeakRate: 599040AAL5 over MPLS, etype:0x1C, Flags: 0xC3F, VCmode: 0x0InPkts: 1573889, OutPkts: 1569951, InBytes: 2297940310, OutBytes: 2296823212InPRoc: 0, OutPRoc: 0InFast: 0, OutFast: 0, InAS: 1573889, OutAS: 1569951InPktDrops: 0, OutPktDrops: 0InByteDrops: 0, OutByteDrops: 0OAM cells received: 0F5 InEndloop: 0, F5 InSegloop: 0, F5 InAIS: 0, F5 InRDI: 0F4 InEndloop: 0, F4 InSegloop: 0, F4 InAIS: 0, F4 InRDI: 0OAM cells sent: 0F5 OutEndloop: 0, F5 OutSegloop: 0, F5 OutRDI: 0F4 OutEndloop: 0, F4 OutSegloop: 0, F4 OutRDI: 0OAM cell drops: 0Status: UP

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定ATM AAL5 over MPLS VC モード

11-53オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

show atm vc コマンドを実行すると、すべての ATM Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)、Switched Virtual Circuit(SVC; 相手先選択接続)、およびトラフィック情報が表示されます。

c31#show atm vc 2ATM9/1.502: VCD: 2, VPI: 4, VCI: 42UBR, PeakRate: 599040AAL5 over MPLS, etype:0x1C, Flags: 0xC3F, VCmode: 0x0InPkts: 1573896, OutPkts: 1569957, InBytes: 2297940836, OutBytes: 2296823668InPRoc: 0, OutPRoc: 0InFast: 0, OutFast: 0, InAS: 1573896, OutAS: 1569957InPktDrops: 0, OutPktDrops: 0InByteDrops: 0, OutByteDrops: 0OAM cells received: 0OAM cells sent: 0Status: UP

トラブルシューティングに関するヒント

トラブルシューティングには、debug acircuit コマンド、debug mpls l2transport ipc コマンド、debugcwan atom コマンド、および debug mpls l2transport vc コマンドが役立ちます。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定ATM Cell Relay over MPLS VC モード

11-54オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ATM Cell Relay over MPLS VC モード単一のセル リレー機能を使用すると、各 MPLS パケットに 1 つの ATM セルを挿入できます。

ATM Cell Relay over MPLS VC モードの設定ATM Cell Relay over MPLS VC モードを設定するには、次の手順を実行してください。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface atmslot/port

4. pvc vpi/vci l2transport

5. encapsulation aal0

6. mpls l2transport route destination vc-id

手順詳細

(注) VC の設定は、ポイントツーポイント サブインターフェイスやマルチポイント サブインターフェイスのほか、すべてのメイン インターフェイスでも行えます。

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 interface atmslot/port

例:Router(config)# interface atm1/1

ATM インターフェイスを指定します。

ステップ 4 pvc vpi/vci l2transport

例:Router(config-if)# pvc 0/100 l2transport

VPI および VCI を割り当てます。l2transport キーワードは、PVC が終端となる PVC ではなく、スイッチングされる PVC であることを示します。

ステップ 5 encapsulation aal0

例:Router(config-atm-vc)# encapsulation aal0

ATM セル リレーでは、このコマンドでインターフェイスの raw セル カプセル化を指定します。

ステップ 6 Router(config-if)# mpls l2transport route destination vc-id

例:Router(config-if)# mpls l2transport route 13.13.13.13 100

レイヤ 2 パケットの送信に使用する VC を作成します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定ATM Cell Relay over MPLS VC モード

11-55オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

(注) OC-12 ATM OSM では、マルチポイント サブインターフェイスやメイン インターフェイスによってカプセル化を混合して複数の VC を設定することはできません。ただし、WS-X6182-2PAFlexWAN モジュールまたは WS-X6582-2PA 拡張 FlexWAN モジュールでは、拡張 ATM PA を使用して、マルチポイント サブインターフェイスやメイン インターフェイスによって、カプセル化を混合して複数の VC を設定できます。

(注) PE ルータそれぞれに OC-12 ATM OSM インターフェイスがある場合、VPI/VCI は一致している必要はありません。VC の一端の PE ルータに ATM PA インターフェイス付きの WS-X6182-2PAFlexWAN または WS-X6582-2PA 拡張 FlexWAN が接続されている場合、VPI/VCI が一致している必要があります。

次に、Cell Relay over MPLS の設定例を示します。

設定の確認

show running-config コマンドを実行すると、現在実行中のコンフィギュレーション ファイルまたは特定のインターフェイスの設定(上記の PE1 の設定など)が表示されます。

c31#show running-config interface ATM9/1.501 Building configuration...

Current configuration : 155 bytes!interface ATM9/1.501 point-to-point mls qos trust dscp pvc 4/41 l2transport encapsulation aal0 mpls l2transport route 123.123.123.123 501 !end

PE1 PE2

mpls label protocol ldpmpls ldp router-id Loopback 0 force

!interface Loopback0 ip address 131.131.131.131 255.255.255.255

!interface ATM9/1.501 point-to-point mls qos trust dscp pvc 4/41 l2transport encapsulation aal0 mpls l2transport route 123.123.123.123 501

mpls label protocol ldpmpls ldp router-id Loopback 0 force

!interface Loopback0 ip address 123.123.123.123 255.255.255.255

!interface ATM9/1.501 point-to-point mls qos trust dscp pvc 4/41 l2transport encapsulation aal0 mpls l2transport route 131.131.131.131 501 !

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定ATM Cell Relay over MPLS VC モード

11-56オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次の show mpls 12transport vc コマンドを実行すると、インターフェイスが VC モード セル リレー用に設定されていることが表示されます。

c31#show mpls l2transport vc vcid 501 detail Local interface: AT9/1.501 up, line protocol up, ATM VCC CELL 4/41 up Destination address: 123.123.123.123, VC ID: 501, VC status: up Tunnel label: 25, next hop point2point Output interface: PO4/1, imposed label stack {25 19} Create time: 1d01h, last status change time: 00:15:55 Signaling protocol: LDP, peer 123.123.123.123:0 up MPLS VC labels: local 18, remote 19 Group ID: local 82, remote 80 MTU: local n/a, remote n/a Remote interface description: Sequencing: receive disabled, send disabled VC statistics: packet totals: receive 48755771, send 48895612 byte totals: receive 2535300092, send 2542571824 packet drops: receive 0, send 0

c31#

show atm pvc コマンドを実行すると、すべての ATM PVC とトラフィック情報が表示されます。

c31#show atm pvc 4/41ATM9/1.501: VCD: 1, VPI: 4, VCI: 41UBR, PeakRate: 599040AAL0-Cell Relay over MPLS, etype:0x1B, Flags: 0xC3E, VCmode: 0x0InBytes: 2567612684, OutBytes: 2560342200Status: UP

show atm vc コマンドを実行すると、すべての ATM PVC、SVC、およびトラフィック情報が表示されます。

c31#show atm vc 1

ATM9/1.501: VCD: 1, VPI: 4, VCI: 41UBR, PeakRate: 599040AAL0-Cell Relay over MPLS, etype:0x1B, Flags: 0xC3E, VCmode: 0x0InBytes: 2567615492, OutBytes: 2560345424Status: UP

トラブルシューティングに関するヒント

トラブルシューティングには、debug acircuit コマンド、debug mpls l2transport ipc コマンド、debugcwan atom コマンド、および debug mpls l2transport vc コマンドが役立ちます。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定FRoMPLS

11-57オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

FRoMPLSFrame RelayoMPLS は、MPLS パケット内のフレームリレー PDU をカプセル化し、MPLS ネットワークを通して転送する機能があります。

サポート対象のプラットフォームおよび OSMFRoMPLS は、次の Catalyst 6000 ファミリーおよび Cisco 7600 シリーズ OSM でサポートされます。

• OC-3 POS:

- OSM-4OC3-POS-SI+

- OSM-8OC3-POS-SI+、SL+

• OC-12 POS:

- OSM-2OC12-POS-MM+、SI+、SL+

- OSM-4OC12-POS-MM+、SI+、SL+

• OC-48 POS:

- OSM-1OC48-POS-SS+、SI+、SL+

• チャネライズド:

- OSM-1CHOC12/T3-SI

- OSM-1CHOC12/T1-SI

• チャネライズド T3:

- OSM-12CT3/T1

• OC-48 DPT/POS:

- OSM-2OC48/1DPT-SI

(注) FRoMPLS は、メディア タイプでフレームリレー カプセル化をサポートしているすべての FlexWAN PA でサポートされています。

DLCI/DLCI 接続による FRoMPLS の設定DLCI/DLCI 接続による FRoMPLS の設定を行うには、次の手順を実行してください。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. frame-relay switching

4. interface serialslot/port

5. frame-relay intf-type dce

6. encapsulation frame-relay [cisco | ietf]

7. connect connection-name interface dlci l2transport

8. xconnect peer-router-id vcid encapsulation mpls

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定FRoMPLS

11-58オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 frame-relay switching

例:Router(config)# frame-relay switching

フレームリレー デバイスの PVC スイッチングをイネーブルにします。

ステップ 4 interface serialslot/port

例:Router(config)# interface Serial3/10/1

シリアル インターフェイスを指定します。

ステップ 5 encapsulation frame-relay [cisco | ietf]

例:Router(config-if)# encapsulation frame-relay ietf

インターフェイスのフレームリレー カプセル化を指定します。タイプの異なるカプセル化を指定できます。シ

スコのカプセル化と IETF カプセル化に、それぞれ異なるインターフェイスを設定してもかまいません。

ステップ 6 frame-relay intf-type dce

例:Router(config-if)# frame-relay intf-type dce

インターフェイスが Data Circuit-terminating Equipment(DCE; データ回線終端装置)スイッチであることを指定します。インターフェイスで Network-to-NetworkInterface(NNI)と Data Terminal Equipment(DTE; データ端末装置)接続をサポートするよう指定することもで

きます。

ステップ 7 connect connection-name interface dlci l2transport

例:Router(config)# connect fr1 Serial5/1/0 1000 l2transport

フレームリレー PVC 間の接続を定義します。l2transport キーワードを使用すると、PVC がローカルにスイッチングされる PVC ではなく、バックボーンネットワーク上でトンネルされる PVC として指定されます。

connection-name 引数は、ユーザが指定するテキスト文字列です。

interface 引数は、PVC 接続の定義を行うインターフェイスです。

dlci 引数は、接続される PVC の DLCI 番号です。

ステップ 8 xconnect peer-router-id vcid encapsulation mpls

例:Router(config-fr-pw-switching)# xconnect 10.0.0.1 123 encapsulation mpls

レイヤ 2 パケットの送信に使用する VC を作成します。DLCI/DLCI の接続タイプでは、FRoMPLS は接続サブモードで xconnect コマンドを使用します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定FRoMPLS

11-59オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、DLCI/DLCI 接続による FRoMPLS の設定例を示します。

(注) インターフェイス POS1/1 の DLCI とインターフェイス POS7/1 の DLCI は、一致する必要はありません。各 DLCI は、connect コマンドを使用して接続する 2 つの別の DLCI であっても構いません。

設定の確認

設定を確認するには、show mpls l2transport vc コマンドを使用します。

PE1# sh mpls l2 vc 100 detailLocal interface: PO1/1 up, line protocol up, FR DLCI 16 up Destination address: 11.11.11.11, VC ID: 100, VC status: up Tunnel label: 17, next hop point2point Output interface: PO4/1, imposed label stack {17 1009} Create time: 00:09:28, last status change time: 00:01:17 Signaling protocol: LDP, peer 11.11.11.11:0 up MPLS VC labels: local 1009, remote 1009 Group ID: local 0, remote 0 MTU: local 5000, remote 5000 Remote interface description: Sequencing: receive disabled, send disabled VC statistics: packet totals: receive 60, send 62 byte totals: receive 8870, send 9648 packet drops: receive 0, send 0

PE1 PE2

frame-relay switchingmpls label protocol ldpmpls ldp router-id Loopback0 forcetag-switching id!interface Loopback0 ip address 13.13.13.13 255.255.255.255!interface POS1/1 mtu 5000 no ip address encapsulation frame-relay IETFmls qos trust dscp clock source internal frame-relay lmi-type ansi frame-relay intf-type dce!! P router facing interface POS4/1!interface POS4/1 mtu 5000 ip address 32.0.0.1 255.0.0.0 mpls label protocol ldp tag-switching ip mls qos trust dscp clock source internal!router ospf 100 log-adjacency-changes passive-interface POS1/1 network 13.13.13.13 0.0.0.0 area 100 network 32.0.0.0 0.255.255.255 area 100!connect atom_1 POS1/1 16 l2transport xconnect 11.11.11.11 100 encapsulation mpls

frame-relay switchingmpls label protocol ldpmpls ldp router-id Loopback0 forcetag-switching id!interface Loopback0 ip address 11.11.11.11 255.255.255.255!interface POS7/1 mtu 5000 no ip address encapsulation frame-relay IETFmls qos trust dscp clock source internal frame-relay lmi-type ansi frame-relay intf-type dce!! P router facing interface POS8/2!interface POS8/2 mtu 5000 ip address 35.0.0.1 255.0.0.0 mpls label protocol ldp tag-switching ip mls qos trust dscp clock source internal!router ospf 100 log-adjacency-changes passive-interface POS7/1 network 11.11.11.11 0.0.0.0 area 100 network 35.0.0.0 0.255.255.255 area 100!connect atom_1 POS7/1 17 l2transport xconnect 13.13.13.13 100 encapsulation mpls

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定FRoMPLS

11-60オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

PE2# sh mpls l2 vc 100 detailLocal interface: PO7/1 up, line protocol up, FR DLCI 16 up Destination address: 13.13.13.13, VC ID: 100, VC status: up Tunnel label: 18, next hop point2point Output interface: PO8/2, imposed label stack {18 1009} Create time: 00:03:32, last status change time: 00:01:54 Signaling protocol: LDP, peer 13.13.13.13:0 up MPLS VC labels: local 1009, remote 1009 Group ID: local 0, remote 0 MTU: local 5000, remote 5000 Remote interface description: Sequencing: receive disabled, send disabled VC statistics: packet totals: receive 4, send 4 byte totals: receive 1416, send 1388 packet drops: receive 0, send 0

PE1# show frame-relay pvc 16

PVC Statistics for interface POS1/1 (Frame Relay DCE)

DLCI = 16, DLCI USAGE = SWITCHED(tag tunnel), PVC STATUS = ACTIVE, INTERFACE = POS1/1

input pkts 68 output pkts 66 in bytes 11500 out bytes 10688 dropped pkts 0 in pkts dropped 0 out pkts dropped 0 out bytes dropped 0 in FECN pkts 0 in BECN pkts 0 out FECN pkts 0 out BECN pkts 0 in DE pkts 0 out DE pkts 0 out bcast pkts 0 out bcast bytes 0 switched pkts 0 Detailed packet drop counters: no out intf 0 out intf down 0 no out PVC 0 in PVC down 0 out PVC down 0 pkt too big 0 shaping Q full 0 pkt above DE 0 policing drop 0 pvc create time 00:16:28, last time pvc status changed 00:09:34

PE2#show frame-relay pvc 16

PVC Statistics for interface POS7/1 (Frame Relay DCE)

DLCI = 16, DLCI USAGE = SWITCHED(tag tunnel), PVC STATUS = ACTIVE, INTERFACE = POS7/1 input pkts 27 output pkts 28 in bytes 5676 out bytes 6110 dropped pkts 0 in pkts dropped 0 out pkts dropped 0 out bytes dropped 0 in FECN pkts 0 in BECN pkts 0 out FECN pkts 0 out BECN pkts 0 in DE pkts 0 out DE pkts 0 out bcast pkts 0 out bcast bytes 0 switched pkts 0 Detailed packet drop counters: no out intf 0 out intf down 0 no out PVC 0 in PVC down 0 out PVC down 0 pkt too big 0 shaping Q full 0 pkt above DE 0 policing drop 0 pvc create time 00:10:50, last time pvc status changed 00:10:21

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定レイヤ 2 ローカル スイッチング

11-61オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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レイヤ 2 ローカル スイッチングローカル スイッチングを使用すると、同タイプの 2 つのインターフェイス間でレイヤ 2 データをスイッチング(ATM と ATM、フレームリレーとフレームリレー)することができます。インターフェイスは、同じライン カード上に存在することも、異なる 2 つのカード上に存在することもできます。

ここでは、レイヤ 2 ATM 間ローカル スイッチングおよびフレームリレー DCLI ローカル スイッチングの設定方法と、次の手順について説明します。

• AAL5 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチングの設定(p.11-62)

• AAL0 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチングの設定(p.11-65)

• AAL0 カプセル化を使用した ATM VP から VP へのローカル スイッチングの設定(p.11-67)

• フレームリレー DLCI ローカル スイッチングの設定(p.11-68)

レイヤ 2 ATM 間ローカル スイッチングレイヤ 2 ATM 間ローカル スイッチングは、レイヤ 2 スイッチング機能を提供します。レイヤ 2 ATM間ローカル スイッチングを使用すると、カスタマーの ATM VC/VP から発生したトラフィックを、セッション終端サービス プロバイダーの ATM VC/VP に切り替えることができます。レイヤ 2 ATM間ローカル スイッチングには、3 つのモードがあります。

• AAL5 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチング

• AAL0 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチング(セル リレー モード)

• AAL0 カプセル化を使用した ATM VP から VP へのローカル スイッチング

サポート対象のモジュール

レイヤ 2 ATM 間ローカル スイッチングは、FlexWAN および拡張 FlexWAN でのみサポートされます。

表 11-3 に、PA のサポートを示します。

表 11-3 レイヤ 2 ATM 間ローカル スイッチングによる PA のサポート

AAL5 カプセル化を使用したATM VC から VC へのローカル スイッチング

AAL0 カプセル化を使用したATM VC から VC へのローカル スイッチング

AAL0 カプセル化を使用したATM VP から VP へのローカルスイッチング

PA-A3-OC3 PA-A3-OC3 PA-A3-OC3

PA-A3-E3 PA-A3-E3 PA-A3-E3

PA-A3-T3 PA-A3-T3 PA-A3-T3

PA-A6-OC3

PA-A6-E3

PA-A6-T3

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定レイヤ 2 ローカル スイッチング

11-62オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

制約

• AAL5 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチング

- QoS はサポートされません。

- 現在は、Supervisor Engine 2 でのみサポートされています。

• AAL0 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチング(セル リレー モード)

- QoS はサポートされません。

- 現在は、Supervisor Engine 2 でのみサポートされています。

- 各 ATM セルは単一パケットとして送信されます。セルのパッキングはサポートされていません。

- PVC でのみ設定できます。

- 接続の両端に同じ VPI/VCI が必要です。VPI/VCI が異なる場合、接続が成功してもパケットのスイッチングは行われません。

• AAL0 カプセル化を使用した ATM VP から VP へのローカル スイッチング

- QoS はサポートされません。

- 現在は、Supervisor Engine 2 でのみサポートされています。

- 各 ATM セルは単一パケットとして送信されます。セルのパッキングはサポートされていません。

- Permanent Virtual Pipe(PVP)でのみ設定できます。

- 各 ATM セルは単一パケットとして送信されます。セルのパッキングはサポートされていません。

- 接続の両端に同じ VPI/VCI が必要です。VPI/VCI が異なる場合、接続が成功してもパケットのスイッチングは行われません。

AAL5 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチングの設定

ATM VC から VC へのローカル スイッチングを設定する手順は、次のとおりです。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface atmslot/port

4. pvc vpi/vci l2transport

5. encapsulation aal5

(注) 他のインターフェイスについても、ステップ 3 ~ 5 を繰り返します。

6. connect connection-name atm slot/port-1 |vpi/vci] atm slot/port-2 [vpi|vci]

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定レイヤ 2 ローカル スイッチング

11-63オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

手順詳細

次に、AAL5 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチングの例を示します。

int ATM2/0/0 pvc 100/100 l2transport encapsulation aal5int ATM2/1/0 pvc 105/105 l2transport encapsulation aal5connect vc2vc ATM2/0/0 100/100 ATM2/1/0 105/105

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 interface atmslot/port

例:Router(config)# interface atm1/0

ATM インターフェイスを指定します。

ステップ 4 pvc vpi/vci l2transport

例:Router(config-if)# pvc 1/200 l2transport

VPI および VCI を割り当てます。l2transport キーワードは、PVC が終端となる PVC ではなく、スイッチングされる PVC であることを示します。

ATM AAL5 は PVC でのみ設定可能です。

ステップ 5 encapsulation aal5

例:Router(config-atm-vc)# encapsulation aal5

PVC に対して ATM AAL5 のカプセル化を設定します。

ステップ 6 connect connection-name atm slot/port-1 |vpi/vci] atm slot/port-2 [vpi|vci]

例:Router(config)# connect vp2vp ATM2/0/0 100 ATM2/1/0 100

ATM インターフェイスを接続します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定レイヤ 2 ローカル スイッチング

11-64オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

show atm pvc コマンドを実行すると、すべての ATM PVC とトラフィック情報が表示されます。

router#show atm pvc 100/100ATM2/0/0: VCD: 44, VPI: 100, VCI: 100UBR, PeakRate: 149760AAL5 L2transport, etype:0x1C, Flags: 0xC3F, VCmode: 0x0InPkts: 0, OutPkts: 0, InBytes: 0, OutBytes: 0InPRoc: 0, OutPRoc: 0, Broadcasts: 0InFast: 0, OutFast: 0, InAS: 0, OutAS: 0InPktDrops: 0, OutPktDrops: 0InByteDrops: 0, OutByteDrops: 0CrcErrors: 0, SarTimeOuts: 0, OverSizedSDUs: 0, LengthViolation: 0, CPIErrors: 0Out CLP=1 Pkts: 0OAM cells received: 0F5 InEndloop: 0, F5 InSegloop: 0, F5 InAIS: 0, F5 InRDI: 0F4 InEndloop: 0, F4 InSegloop: 0, F4 InAIS: 0, F4 InRDI: 0OAM cells sent: 0F5 OutEndloop: 0, F5 OutSegloop: 0, F5 OutRDI: 0F4 OutEndloop: 0, F4 OutSegloop: 0, F4 OutRDI: 0OAM cell drops: 0Status: UP

router#show atm pvc 105/105ATM2/1/0: VCD: 46, VPI: 100, VCI: 100UBR, PeakRate: 149760AAL5 L2transport, etype:0x1C, Flags: 0xC3F, VCmode: 0x0InPkts: 0, OutPkts: 0, InBytes: 0, OutBytes: 0InPRoc: 0, OutPRoc: 0, Broadcasts: 0InFast: 0, OutFast: 0, InAS: 0, OutAS: 0InPktDrops: 0, OutPktDrops: 0InByteDrops: 0, OutByteDrops: 0CrcErrors: 0, SarTimeOuts: 0, OverSizedSDUs: 0, LengthViolation: 0, CPIErrors: 0Out CLP=1 Pkts: 0OAM cells received: 0F5 InEndloop: 0, F5 InSegloop: 0, F5 InAIS: 0, F5 InRDI: 0F4 InEndloop: 0, F4 InSegloop: 0, F4 InAIS: 0, F4 InRDI: 0OAM cells sent: 0F5 OutEndloop: 0, F5 OutSegloop: 0, F5 OutRDI: 0F4 OutEndloop: 0, F4 OutSegloop: 0, F4 OutRDI: 0OAM cell drops: 0Status: UP

設定されたすべての接続を確認するには、show connection all コマンドを使用します。

router#show connection allID Name Segment 1 Segment 2 State ========================================================================36 vc2vc ATM2/0/0 100/100 ATM2/1/0 105/105 UP

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定レイヤ 2 ローカル スイッチング

11-65オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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AAL0 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチングの設定

AAL0 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチングを設定する手順は、次のとおりです。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface atmslot/port

4. pvc vpi/vci l2transport

5. encapsulation aal0

(注) 他のインターフェイスについても、ステップ 3 ~ 5 を繰り返します。

6. connect connection-name atm slot/port-1 |vpi/vci] atm slot/port-2 [vpi|vci]

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 interface atmslot/port

例:Router(config)# interface atm1/0

ATM インターフェイスを指定します。

ステップ 4 pvc vpi/vci l2transport

例:Router(config-if)# pvc 1/200 l2transport

VPI および VCI を割り当てます。l2transport キーワードは、PVC が終端となる PVC ではなく、スイッチングされる PVC であることを示します。

ステップ 5 encapsulation aal0

例:Router(config-atm-vc)# encapsulation aal0

PVC に対して ATM AAL0 のカプセル化を設定します。

ステップ 6 connect connection-name atm slot/port-1 |vpi/vci] atm slot/port-2 [vpi|vci]

例:Router(config)# connect vp2vp ATM2/0/0 100 ATM2/1/0 100

ATM インターフェイスを接続します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定レイヤ 2 ローカル スイッチング

11-66オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、AAL0 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチングの例を示します。

int ATM2/0/0 pvc 100/100 l2transport encapsulation aal0int ATM2/1/0 pvc 100/100 l2transport encapsulation aal0connect vc2vc ATM2/0/0 100/100 ATM2/1/0 100/100

show atm pvc コマンドを実行すると、すべての ATM PVC とトラフィック情報が表示されます。

router# show atm pvc 100/100ATM2/0/0: VCD: 44, VPI: 100, VCI: 100UBR, PeakRate: 149760AAL5 L2transport, etype:0x1C, Flags: 0xC3F, VCmode: 0x0InPkts: 0, OutPkts: 0, InBytes: 0, OutBytes: 0InPRoc: 0, OutPRoc: 0, Broadcasts: 0InFast: 0, OutFast: 0, InAS: 0, OutAS: 0InPktDrops: 0, OutPktDrops: 0InByteDrops: 0, OutByteDrops: 0CrcErrors: 0, SarTimeOuts: 0, OverSizedSDUs: 0, LengthViolation: 0, CPIErrors: 0Out CLP=1 Pkts: 0OAM cells received: 0F5 InEndloop: 0, F5 InSegloop: 0, F5 InAIS: 0, F5 InRDI: 0F4 InEndloop: 0, F4 InSegloop: 0, F4 InAIS: 0, F4 InRDI: 0OAM cells sent: 0F5 OutEndloop: 0, F5 OutSegloop: 0, F5 OutRDI: 0F4 OutEndloop: 0, F4 OutSegloop: 0, F4 OutRDI: 0OAM cell drops: 0Status: UP

router# show atm pvc 100/100ATM2/1/0: VCD: 46, VPI: 100, VCI: 100UBR, PeakRate: 149760AAL5 L2transport, etype:0x1C, Flags: 0xC3F, VCmode: 0x0InPkts: 0, OutPkts: 0, InBytes: 0, OutBytes: 0InPRoc: 0, OutPRoc: 0, Broadcasts: 0InFast: 0, OutFast: 0, InAS: 0, OutAS: 0InPktDrops: 0, OutPktDrops: 0InByteDrops: 0, OutByteDrops: 0CrcErrors: 0, SarTimeOuts: 0, OverSizedSDUs: 0, LengthViolation: 0, CPIErrors: 0Out CLP=1 Pkts: 0OAM cells received: 0F5 InEndloop: 0, F5 InSegloop: 0, F5 InAIS: 0, F5 InRDI: 0F4 InEndloop: 0, F4 InSegloop: 0, F4 InAIS: 0, F4 InRDI: 0OAM cells sent: 0F5 OutEndloop: 0, F5 OutSegloop: 0, F5 OutRDI: 0F4 OutEndloop: 0, F4 OutSegloop: 0, F4 OutRDI: 0OAM cell drops: 0Status: UP

設定されたすべての接続を確認するには、show connection all コマンドを使用します。

router# show connection allID Name Segment 1 Segment 2 State ========================================================================36 vc2vc ATM2/0/0 100/100 ATM2/1/0 105/105 UP

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定レイヤ 2 ローカル スイッチング

11-67オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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AAL0 カプセル化を使用した ATM VP から VP へのローカル スイッチングの設定

AAL0 カプセル化を使用した ATM VP から VP へのローカル スイッチングを設定する手順は、次のとおりです。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. interface atmslot/port

4. atm pvp vpi l2transport

(注) 他のインターフェイスについても、ステップ 3 ~ 4 を繰り返します。

5. connect connection-name atm slot/port-1 |vpi/vci] atm slot/port-2 [vpi|vci]

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 interface atmslot/port

例:Router(config)# interface atm1/0

ATM インターフェイスを指定します。

ステップ 4 atm pvp vpi l2transport

例:Router(config-if)# atm pvp vpi 1 l2transport

PVP が ATM セルの送信専用であることを指定します。l2transport キーワードは、PVP がセル リレー用であることを示します。このコマンドを入力すると、レイヤ 2送信 PVP サブモードが開始されます。このサブモードは、レイヤ 2 送信専用です。通常の PVP には使用されません。

ステップ 5 connect connection-name atm slot/port-1 |vpi/vci] atm slot/port-2 [vpi|vci]

例:Router(config)# connect vp2vp ATM2/0/0 100 ATM2/1/0 100

ATM インターフェイスを接続します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定レイヤ 2 ローカル スイッチング

11-68オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、ATM VP から VP へのローカル スイッチングの例を示します。

int ATM2/0/0 atm pvp 100 l2transportint ATM2/1/0 atm pvp 100 l2transport

connect vp2vp ATM2/0/0 100 ATM2/1/0 100

show atm vp コマンドを使用して、インターフェイスが VP モード セル リレー用に設定されていることを確認します。

router# show connection allID Name Segment 1 Segment 2 State ========================================================================36 vp2vp ATM2/0/0 100 ATM2/1/0 100 UP

BRAS# show atm vp 100ATM2/0/0 VPI: 100, Cell Relay,ATM2/0/0 VPI: 100, PeakRate: 0, CesRate: 0, DataVCs: 0, CesVCs: 0, Status: ACTIVE

VCD VCI Type InPkts OutPkts AAL/Encap Status 45 3 PVC 0 0 F4 OAM ACTIVE 46 4 PVC 0 0 F4 OAM ACTIVE TotalInPkts: 0, TotalOutPkts: 0, TotalInFast: 0, TotalOutFast: 0, TotalBroadcasts: 0TotalInPktDrops: 0, TotalOutPktDrops: 0ATM2/1/0 VPI: 100, Cell Relay,ATM2/1/0 VPI: 100, PeakRate: 0, CesRate: 0, DataVCs: 0, CesVCs: 0, Status: ACTIVE

VCD VCI Type InPkts OutPkts AAL/Encap Status 47 3 PVC 0 0 F4 OAM ACTIVE 48 4 PVC 0 0 F4 OAM ACTIVE TotalInPkts: 0, TotalOutPkts: 0, TotalInFast: 0, TotalOutFast: 0, TotalBroadcasts: 0TotalInPktDrops: 0, TotalOutPktDrops: 0

フレームリレー DLCI ローカル スイッチングの設定フレームリレー DLCI ローカル スイッチングは、同じ Cisco 7600 シリーズ ルータ内に存在する、あるインターフェイスの DLCI と別のインターフェイスの別の DLCI とを接続します。フレームリレー DLCI ローカル スイッチングをセットアップするには、次の手順を実行してください。

(注) 2 つの DLCI を接続するには、その 2 つの DLCI に対して次の手順を実行します。

(注) この設定のために frame-relay route コマンドはサポートされません。connect コマンドを使用してください。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. frame-relay switching

4. interface serialslot/port

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11-69オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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5. encapsulation frame-relay [cisco | ietf]

6. frame-relay intf-type dce

7. connect connection-name interface_1 dlci_1 interface_2 dlci_2

手順詳細

次に、同一ルータ(OSR4)上のインターフェイス POS4/1 の DLCI とインターフェイス POS4/2 のDLCI の間にフレームリレー DLCI ローカル スイッチングを設定する例を示します(OSR1 およびOSR3 は CE)。

(注) インターフェイス POS4/1 の DLCI とインターフェイス POS4/2 の DLCI は、一致する必要はありません。各 DLCI は、connect コマンドを使用して接続する 2 つの別の DLCI であっても構いません。

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 frame-relay switching

例:Router# frame-relay switching

フレームリレー DCE デバイスまたは NNI で、PVC スイッチングをイネーブルにします。

ステップ 4 interface serialslot/port

例:Router(config)# interface Serial3/1/0

シリアル インターフェイスを指定します。

ステップ 5 encapsulation frame-relay [cisco | ietf]

例:Router(config)# encapsulation frame-relay ietf

インターフェイスのフレームリレー カプセル化を指定します。タイプの異なるカプセル化を指定できます。シ

スコのカプセル化と IETF カプセル化に、それぞれ異なるインターフェイスを設定してもかまいません。

ステップ 6 frame-relay intf-type dce

例:Router(config)# frame-relay intf-type dce

インターフェイスが DCE スイッチであることを指定します。インターフェイスで NNI と DTE 接続をサポートするよう指定することもできます。

ステップ 7 connect connection-name interface_1 dlci_1 interface_2 dlci_2

例:Router(config)# connect fr-route1 pos1/1 110 serial6/1/0 61

フレームリレー PVC 間の接続を定義します。

connection-name 引数は、ユーザが指定するテキスト文字列です。

interface 引数は、PVC 接続の定義を行うインターフェイスです。

dlci 引数は、接続される PVC の DLCI 番号です。

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11-70オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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OSR1 の設定:!interface POS4/1 mtu 9000 no ip address encapsulation frame-relay!interface POS4/1.1 point-to-point ip address 11.11.1.1 255.255.255.0 frame-relay interface-dlci 16

OSR4 の設定:!frame-relay switching!interface POS4/1 mtu 9000 no ip address encapsulation frame-relay clock source internal frame-relay intf-type dce!interface POS4/2 mtu 9000 no ip address encapsulation frame-relay clock source internal frame-relay intf-type dce!connect test1 POS4/1 16 POS4/2 16!

OSR3 の設定:!interface POS8/2 mtu 9000 no ip address encapsulation frame-relay!interface POS8/2.1 point-to-point ip address 11.11.1.2 255.255.255.0 frame-relay interface-dlci 16 !

基本的な接続を確認するには、ping コマンドを使用します。

osr1#pingProtocol [ip]: Target IP address: 11.11.1.2Repeat count [5]: 100Datagram size [100]: Timeout in seconds [2]: Extended commands [n]: Sweep range of sizes [n]: Type escape sequence to abort.Sending 100, 100-byte ICMP Echos to 11.11.1.2, timeout is 2 seconds:!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!Success rate is 100 percent (100/100), round-trip min/avg/max = 1/1/4 msosr1#

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定レイヤ 2 ローカル スイッチング

11-71オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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VC コンポーネントの統計情報を表示するには、show frame pvc コマンドを使用します。

osr4#sh frame pvc 16

PVC Statistics for interface POS4/1 (Frame Relay DCE)

DLCI = 16, DLCI USAGE = SWITCHED(fr), PVC STATUS = ACTIVE, INTERFACE = POS4/1

input pkts 100 output pkts 100 in bytes 10400 out bytes 10400 dropped pkts 0 in pkts dropped 0 out pkts dropped 0 out bytes dropped 0 in FECN pkts 0 in BECN pkts 0 out FECN pkts 0 out BECN pkts 0 in DE pkts 0 out DE pkts 0 out bcast pkts 0 out bcast bytes 0 switched pkts 0 Detailed packet drop counters: no out intf 0 out intf down 0 no out PVC 0 in PVC down 0 out PVC down 0 pkt too big 0 shaping Q full 0 pkt above DE 0 policing drop 0 pvc create time 02:11:44, last time pvc status changed 02:04:23

PVC Statistics for interface POS4/2 (Frame Relay DCE)

DLCI = 16, DLCI USAGE = SWITCHED(fr), PVC STATUS = ACTIVE, INTERFACE = POS4/2

input pkts 100 output pkts 100 in bytes 10400 out bytes 10400 dropped pkts 0 in pkts dropped 0 out pkts dropped 0 out bytes dropped 0 in FECN pkts 0 in BECN pkts 0 out FECN pkts 0 out BECN pkts 0 in DE pkts 0 out DE pkts 0 out bcast pkts 0 out bcast bytes 0 switched pkts 0 Detailed packet drop counters: no out intf 0 out intf down 0 no out PVC 0 in PVC down 0 out PVC down 0 pkt too big 0 shaping Q full 0 pkt above DE 0 policing drop 0 pvc create time 02:11:45, last time pvc status changed 02:07:30osr4#

接続を確認するには、show connect all コマンドを使用します。

osr4# sh connect all

ID Name Segment 1 Segment 2 State ========================================================================1 test1 POS4/1 16 POS4/2 16 UP

トラブルシューティングに関するヒント

トラブルシューティングには、debug frame-relay event コマンド、debug acircuit コマンド、debugmpls l2transport ipc コマンド、debug cwan atom コマンド、および debug mpls l2transport vc コマンドが役立ちます。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定レイヤ 2 ローカル スイッチング

11-72オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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他の PE デバイスでのフレームリレー パケットの送信のイネーブル化インターフェイスを、DTE デバイスまたは DCE として設定したり、NNI 接続でスイッチに接続されたスイッチとして設定したりできます。インターフェイス コンフィギュレーション モードで、次のコマンドを実行します。

frame-relay intf-type [dce | dte | nni]

キーワードを次の表にまとめます。

LMI と FRoMPLS

Local Management Interface(LMI; ローカル管理インターフェイス)は、PVC のステータス情報を通信するプロトコルです。PVC が追加、削除、または変更されると、LMI がステータスの変化をエンドポイントに通知します。LMI には、リンクが [up] の状態であることを確認するためのポーリングの機能もあります。

(注) LMI を機能させるには、インターフェイス上でキープアライブをイネーブルにしておく必要があります(キープアライブ パケットによりインターフェイスはアクティブな状態に保たれます)。

LMI の機能

PVC のステータスを判断するため、LMI は、レポート デバイスとフレームリレー エンドユーザ デバイスとの間で PVC が利用できるかどうかをチェックします。PVC が利用できる場合、LMI はステータスが [Active] であるとレポートします。このステータスは、レポート デバイスとフレームリレー エンドユーザ デバイスの間で、すべてのインターフェイス、回線プロトコル、コア セグメントが動作可能であることを示します。これらのコンポーネントのうちいずれか 1 つでも利用できないものがあると、LMI はステータス [Inactive] をレポートします。

(注) LMI ステータスのレポートが可能なのは、DCE および NNI インターフェイスのみです。

図 11-2 に、LMI の機能を説明するためのトポロジーの例を示します。

キーワード 説明

dce ルータまたはアクセス サーバを、ルータに接続されたスイッチとして機能させます。

dte ルータまたはアクセス サーバを、DTE デバイスとして機能させます。DTEがデフォルトです。

nni ルータまたはアクセス サーバを、スイッチに接続されたスイッチとして機能させます。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定レイヤ 2 ローカル スイッチング

11-73オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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図 11-2 トポロジーの例

次の点に注意してください。

• CE1 と PE1、PE2 と CE2 は、フレームリレー LMI ピアです。

• CE1 と CE2 は、フレームリレー スイッチであっても、エンドユーザ デバイスであっても構いません。

• 各フレームリレー PVC は複数のセグメントで構成されます。

• DLCI 値は各セグメントに対してローカルな値で、トラフィックがセグメント間でスイッチングされるたびに変化します。フレームリレー PVC セグメントは、PE1 と CE1 間のセグメントと、PE2 と CE2 間のセグメントの 2 つがあります。

DLCI/DLCI 接続

DLCI/DLCI 接続を行っている場合、LMI は PE デバイスと CE デバイスの間のフレームリレー ポートでローカルに動作します。

• CE1 の PVC が使用可能な場合、CE1 からアクティブ ステータスが送信されます。CE1 がスイッチの場合、LMI は、CE1 と CE1 に接続されたユーザ デバイスとの間で PVC が利用可能かどうかをチェックします。

• 次の条件が満たされている場合、PE1 からアクティブ ステータスが送信されます。

- PE1 の PVC が使用可能である。

- PE1 がリモート PE ルータから MPLS ラベルを受信する。

- PE1 とリモート PE の間に MPLS トンネル ラベルが存在する。

- CE2 が PE2 にアクティブ ステータスを通知する。CE2 がスイッチの場合、LMI は、PE1 とCE2 に接続されたエンドユーザ デバイスとの間で PVC が利用可能かどうかをチェックします。

DTE/DCE 設定では、次の LMI 動作が発生します。

ネットワーク(DTE)にアクセスするフレームリレー デバイスはポーリングを行います。ネットワーク デバイス(DCE)は LMI のポーリングに対して応答を返します。DCE からのポーリングは行われないため、DTE 側に問題があっても、DCE でその問題を認識することはできません。

LMI の詳細

LMI の詳細(設定手順を含む)については、次のマニュアルを参照してください。

『Configuring Frame Relay, Configuring the LMI』

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fwan_c/wcffrely.htm#xtocid8

P PE2 CE2CE1 PE1

5952

5

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定FR/ATMoMPLS VC 上での DE/CLP と EXP のマッピング

11-74オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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FR/ATMoMPLS VC 上での DE/CLP と EXP のマッピングFR/ATMoMPLS VC 上での DE/CLP と EXP のマッピング機能により、MPLS AToM ネットワークへの入力でフレーム リレー Discard Eligibility(DE; 廃棄適性)ビットまたは ATM Congestion LossPriority(CLP)ビットを MPLS EXP 値にマッピングしたり、MPLS AToM ネットワークの出力でMPLS EXP 値を FR-DE ビットまたは ATM CLP ビットにマッピングできるようになります。

DE ビットは、ある 1 つのフレームの重要度が他のフレームより低いことを示します。同様に ATMCLP ビットは、セルがネットワーク内を通過する間に過剰な輻輳に遭遇した場合、このセルが廃棄されるかどうかを示します。

下の図では、PE1 は、MPLS EXP 値により着信パケットをタグ付けして、ネクスト ホップに送信します。各ホップでは、EXP 値で照合されます。ただし PE2 出力では、パケットが MPLS ではなくIP となるため、EXP 値では照合されません。

内部では、OSM は QoS グループ内に EXP 値を保持するため、PE2 出力での QoS グループによる照合が EXP 値による照合と同じ結果をもたらします。

図 11-3 DE/CLP と EXP のマッピング

次の項目を参照してください。

• ATM CLP ビットに基づく照合(p.11-74)

• FR-DE ビットに基づく照合(p.11-76)

• ATM CLP ビットの設定(p.11-80)

• FR-DE ビットの設定(p.11-81)

ATM CLP ビットに基づく照合MPLS AToM ネットワークへの入力で ATM CLP ビットに基づく照合を使用して、インターフェイスに着信するパケットの ATM CLP を EXP 値にマッピングしてから、これらのパケットに必要なQoS 機能およびアクション(トラフィック ポリシングなど)を適用します。

ATM CLP ビットに基づく照合の制約

次の制約が適用されます。

• この機能は、ATM PVC に適用されたポリシー マップでのみサポートされます。

• この機能は、OSM-2OC12-ATM-MM または OSM-2OC12-ATM-MM+ ではサポートされません。

入力ポリシーの ATM CLP ビットに基づく照合の設定

入力ポリシーの ATM CLP ビットに基づく照合を設定する手順は、次のとおりです。

P PE2 CE2CE1 PE1

5952

5

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定FR/ATMoMPLS VC 上での DE/CLP と EXP のマッピング

11-75オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、ATM CLP ビットに基づく照合の設定例を示します。

Router# conf tEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)#class-map CLPRouter(config-cmap)#match atm clpRouter(config-cmap)#exitRouter(config)#policy-map CLP2EXPRouter(config-pmap)#class CLPRouter(config-pmap-c)#set mpls experimental 1Router(config-pmap-c)#exitRouter(config-pmap)#interface ATM3/0Router(config-if)#pvc 1/100Router(cfg-if-atm-l2trans-pvc)#service-policy input CLP2EXPRouter(cfg-if-atm-l2trans-pvc)#endRouter#

次に、show policy-map interface コマンドを使用して、ATM CLP ビットに基づく照合を確認する例を示します。

CFLOW_PE1# show policy-map interface a3/0ATM3/0/0: VC 1/100 -

Service-policy input: CLP2EXP

Class-map: CLP (match-all)200 packets, 22400 bytes5 minute offered rate 2000 bps, drop rate 0 bpsMatch: atm clpQoS Setmpls experimental imposition 1Packets marked 200

Class-map: class-default (match-any)0 packets, 0 bytes5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bpsMatch: anyCFLOW_PE1#

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 Router# enable イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 Router(config)# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 Router(config)# class-map class-name トラフィック クラスのユーザ定義名を指定します。

ステップ 4 Router(config-cmap)# match atm clp 1 に設定された ATM CLP ビットに基づくパケット照合をイネーブルにします。

ステップ 5 Router(config-cmap)# policy-map policy-name

設定対象のトラフィック ポリシー名を指定します。

ステップ 6 Router(config-pmap)# class class-name class-map コマンドで設定した、トラフィックをトラフィック ポリシーに分類するための、定義済みトラフィック クラス名を指定します。

ステップ 7 Router(config-pmap-c)# set mpls experimental value

パケットが指定されたポリシー マップに一致する場合、MPLS ビットに設定する値を指定します。

ステップ 8 Router(config)# interface atm interface-number

インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 9 Router(config-if)# pvc [name] vpi/vci [l2transport]

ATM VC コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 10 Router(config-if)# service-policy input policy-name

トラフィック ポリシーをインターフェイスに適用します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定FR/ATMoMPLS VC 上での DE/CLP と EXP のマッピング

11-76オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

FR-DE ビットに基づく照合MPLS AToM ネットワークへの入力で FR-DE ビットに基づく照合を使用して、インターフェイスに着信するパケットの FR-DE ビットを EXP 値にマッピングします。

FR-DE ビットに基づく照合の制約

この機能には、次の制約が適用されます。

• FR-DE に基づくポリシー照合は、入力ポリシーとしてのみ使用します。

入力ポリシーの FR-DE ビットに基づく照合の設定

入力ポリシーの FR-DE ビットに基づく照合を設定する手順は、次のとおりです。

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 Router# enable イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 Router(config)# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 Router(config)# class-map class-name トラフィック クラスのユーザ定義名を指定します。

ステップ 4 Router(config-cmap)# match fr-de 1 に設定された FR-DE ビットを持つパケットに基づいて照合します。

ステップ 5 Router(config-cmap)# policy-map policy-name

設定対象のトラフィック ポリシー名を指定します。

ステップ 6 Router(config-pmap)# class class-name class-map コマンドで設定した、トラフィックをトラフィック ポリシーに分類するための、定義済みトラフィック クラス名を指定します。

ステップ 7 Router(config-pmap-c)# set mpls experimental value

パケットが指定されたポリシー マップに一致する場合、MPLS ビットに設定する値を指定します。

ステップ 8 Router(config)# interface slot/port インターフェイスを入力します。

ステップ 9 Router(config)# map-class frame-relay class-map-name

class-map-name がクラス マップ名となるフレーム リレー マップ クラスを作成します。

(注) 下記のステップ 10 では、メイン インターフェイスにマップクラス ポリシーを適用できるため、すべての DLCI に同じポリシーを付加するか、または DLCI 単位でマップクラス ポリシーを適用できます。

ステップ 10 Router(config-if)# service-policy input policy-name

トラフィック ポリシーをインターフェイスに適用します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定FR/ATMoMPLS VC 上での DE/CLP と EXP のマッピング

11-77オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、メイン インターフェイスにマップクラス ポリシーを適用して、入力ポリシーの FR-DE ビットに基づく照合を設定する例を示します。

osr3# show class-map match_fr-de Class Map match-all match_fr-de (id 2) Match fr-de

osr3# show policy fr-de_mpls4 Policy Map fr-de_mpls4 Class match_fr-de set mpls experimental imposition 4 Class class-default set mpls experimental imposition 4

osr3# show run map-class | begin fr-de_mpls4map-class frame-relay fr-de_mpls4 service-policy input fr-de_mpls4!map-class frame-relay fr-de_mpls0 service-policy input fr-de_mpls0! osr3# show run int pos1/0Building configuration...

Current configuration : 196 bytes!interface POS1/0 mtu 5000 no ip address encapsulation frame-relay IETF no keepalive clock source internal pos scramble-atm frame-relay intf-type dceend

connect frompls_1 POS1/0 16 l2transport xconnect 11.11.11.11 2001 encapsulation mpls !!connect frompls_2 POS1/0 17 l2transport xconnect 11.11.11.11 2002 encapsulation mpls !!connect frompls_3 POS1/0 18 l2transport xconnect 11.11.11.11 2003 encapsulation mpls !!osr3# conf tEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.osr3(config)#interface POS1/0osr3(config-if)#frame-relay class fr-de_mpls4osr3(config-if)#osr3(config-if)#^Z

osr3# sh run int pos1/0Building configuration...

Current configuration : 196 bytes!interface POS1/0 mtu 5000 no ip address encapsulation frame-relay IETF no keepalive clock source internal pos scramble-atm frame-relay class fr-de_mpls4 frame-relay intf-type dceend

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定FR/ATMoMPLS VC 上での DE/CLP と EXP のマッピング

11-78オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

show policy-map interface コマンドを使用して、設定を確認します。

osr3# show policy-map interface pos1/0 POS1/0: DLCI 16 -

Service-policy input: fr-de_mpls4

Class-map: match_fr-de (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match: fr-de QoS Set mpls experimental imposition 4 Packets marked 0

Class-map: class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match: any QoS Set mpls experimental imposition 4 Packets marked 0 POS1/0: DLCI 1007 -

Service-policy input: fr-de_mpls4

--More--

次に、各 DLCI にマップクラス ポリシーを適用して、入力ポリシーの FR-DE ビットに基づく照合を設定する例を示します。

osr1# show policy-map fr-de_mpls2 Policy Map fr-de_mpls2 Class match_fr-de set mpls experimental imposition 2 Class class-default set mpls experimental imposition 2osr1# show policy-map fr-de_mpls3 Policy Map fr-de_mpls3 Class match_fr-de set mpls experimental imposition 3 Class class-default set mpls experimental imposition 3osr1# show class-map match_fr-de Class Map match-all match_fr-de (id 1) Match fr-de

osr1# show run map-class | begin fr-de_mplsmap-class frame-relay fr-de_mpls2 service-policy input fr-de_mpls2!map-class frame-relay fr-de_mpls3 service-policy input fr-de_mpls3!osr1# conf tEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.osr1(config)# interface pos1/7osr1(config-if)# frame-relay interface-dlci 16 switchedosr1(config-fr-dlci)# class fr-de_mpls2osr1(config-fr-dlci)# exit osr1(config-if)#osr1(config-if)# frame-relay interface-dlci 17 switchedosr1(config-fr-dlci)# class fr-de_mpls3osr1(config-fr-dlci)#osr1(config-fr-dlci)# exitosr1(config-if)#osr1(config-if)#^Zosr1#

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定FR/ATMoMPLS VC 上での DE/CLP と EXP のマッピング

11-79オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

osr1# show run int pos1/7Building configuration...

Current configuration : 39671 bytes!interface POS1/7 mtu 5000 no ip address encapsulation frame-relay IETF no keepalive mls qos trust dscp clock source internal pos scramble-atm frame-relay interface-dlci 16 switched class fr-de_mpls2 frame-relay interface-dlci 17 switched class fr-de_mpls3 frame-relay interface-dlci 18 switched frame-relay interface-dlci 19 switched...

show policy-map interface コマンドを使用して、設定を確認します。

osr1# show policy interface pos1/7 POS1/7: DLCI 16 -

Service-policy input: fr-de_mpls2

Class-map: match_fr-de (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match: fr-de QoS Set mpls experimental imposition 2 Packets marked 0

Class-map: class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match: any QoS Set mpls experimental imposition 2 Packets marked 0 POS1/7: DLCI 17 -

Service-policy input: fr-de_mpls3

Class-map: match_fr-de (match-all) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match: fr-de QoS Set mpls experimental imposition 3 Packets marked 0

Class-map: class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match: any QoS Set mpls experimental imposition 3 Packets marked 0osr1#

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定FR/ATMoMPLS VC 上での DE/CLP と EXP のマッピング

11-80オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ATM CLP ビットの設定MPLS AToM ネットワークの出力で ATM CLP ビットの設定機能を使用して、ATM CLP ビットにEXP 値をマッピングします。

ATM CLP ビットの設定の制約

この機能には、次の制約が適用されます。

• この機能は、ATM PVC に適用されたポリシー マップでのみサポートされます。

• この機能は、OSM-2OC12-ATM-MM または OSM-2OC12-ATM-MM+ ではサポートされません。

出力ポリシーの ATM CLP ビットの設定機能の設定

出力ポリシーの ATM CLP ビットの設定機能を設定する手順は、次のとおりです。

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 Router# enable イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 Router(config)# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 Router(config)# class-map class-name トラフィック クラスのユーザ定義名を指定します。

ステップ 4 Router(config-cmap)# match qos-group qos-group-value

一致基準として特定の QoS グループ値を指定します。QoS グループ値には、数値的な意味はありません。

(注) QoS グループの概念は、着信 MPLS EXP 値から導き出され、AToM を使用する場合にのみ有効です。QoS グループ値の設定には、Modular QoSCmmand Line Interface(MQC; モジュラ QoS コマンドライン インターフェイス)を使用できません。

ステップ 5 Router(config-cmap)# policy-map policy-name

設定対象のトラフィック ポリシー名を指定します。

ステップ 6 Router(config-pmap)# class class-name class-map コマンドで設定した、トラフィックをトラフィック ポリシーに分類するための、定義済みトラフィック クラス名を指定します。

ステップ 7 Router(config-pmap-c)# set atm-clp ポリシー マップの設定時に、CLP ビットを設定します。

ステップ 8 Router(config)# interface slot/port インターフェイスを入力します。

ステップ 9 Router(config-if)# service-policy input policy-name

トラフィック ポリシーをインターフェイスに適用します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定FR/ATMoMPLS VC 上での DE/CLP と EXP のマッピング

11-81オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、ATM CLP ビットの設定機能の設定例を示します。

arthos# show policy-map qg2clp Policy Map qg2clp Class qg1 set atm-clparthos# show class-map qg1Class Map match-all qg1 (id 23) Match qos-group 1

arthos# show run int a9/1interface ATM9/1no ip addressatm clock INTERNALatm mtu-reject-callmls qos trust dscppvc 1/100 l2transport encapsulation aal5 mpls l2transport route 101.101.101.101 1000 service-policy out qg2clp

show policy-map interface コマンドを使用して、設定を確認します。

arthos# show policy interface ATM9/1ATM9/1: VC 1/100 -

Service-policy output: qg2clp

Class-map: qg1 (match-all) 1000 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match: qos-group 1 QoS Set atm-clp Packets marked 1000

FR-DE ビットの設定MPLS AToM ネットワークの出力で FR-DE ビットの設定機能を使用して、FR-DE ビットに EXP 値をマッピングします。

出力ポリシーの FR-DE の設定機能の設定

出力ポリシーの FR-DE ビットの設定機能を設定する手順は、次のとおりです。

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 Router# enable イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 Router(config)# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 Router(config)# class-map class-name トラフィック クラスのユーザ定義名を指定します。

ステップ 4 Router(config-cmap)# match qos-group qos-group-value

一致基準として特定の QoS グループ値を指定します。qos-group-value の範囲は、0 ~ 7 です。

ステップ 5 Router(config-cmap)# policy-map policy-name

設定対象のトラフィック ポリシー名を指定します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定FR/ATMoMPLS VC 上での DE/CLP と EXP のマッピング

11-82オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、FR-DE ビットの設定機能の設定例を示します。

arthos# show policy-map qg2de Policy Map qg2de Class qg1 set fr-dearthos# show class-map qg1Class Map match-all qg1 (id 23) Match qos-group 1

arthos# show run int pos2/2/0interface POS2/2/0no ip addressencapsulation frame-relayframe-relay interface-dlci 16 switched class QG2DE

show policy-map interface コマンドを使用して、設定を確認します。

arthos# show policy interface POS2/2/0POS2/2/0: DLCI 16 -

Service-policy output: qg2de

Class-map: qg1 (match-all) 1000 packets, 0 bytes 5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps Match: qos-group 1 QoS Set fr-de Packets marked 1000

ステップ 6 Router(config-pmap)# class class-name class-map コマンドで設定した、トラフィックをトラフィック ポリシーに分類するための、定義済みトラフィック クラス名を指定します。

ステップ 7 Router(config-pmap-c)# set fr-de インターフェイスから送出されるすべてのトラフィッ

クに関して、フレーム リレー フレームのアドレスフィールドの DE ビット設定を 1 に変更します。

ステップ 8 Router(config)# interface slot/port インターフェイスを入力します。

(注) 下記のステップ 9 では、メイン インターフェイスにマップクラス ポリシーを適用できるため、すべての DLCI に同じポリシーを付加するか、または DLCI 単位でマップクラス ポリシーを適用できます。

ステップ 9 Router(config-if)# service-policy output policy-name

トラフィック ポリシーをインターフェイスに適用します。

コマンドまたは操作 説明

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM での QoS の設定方法

11-83オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

AToM での QoS の設定方法AToM では次の QoS 機能がサポートされます。

• CE に面したカードでのマーキング ― (付加パケット)一致基準、match-dlci、match-any、または class-default を指定

(注) CE に面したカードでのマーキングでは、match-dlci は FlexWAN モジュールにのみ適用されます。

• コアに面したカードでの match-exp および match-any によるシェーピング

• CE に面したカードでのシェーピング ― (ラベルを削除されたパケット)match-any を指定

• コアに面したカードでの一致基準、match-exp、または match-any による Weighted Random EarlyDetection(WRED; 重み付きランダム早期検出)

ここでは、AToM での QoS の設定方法と、次の手順について説明します。

• AToM での EXP ビットの設定方法(p.11-83)

• EXP ビットによるパケットのプライオリティ設定(p.11-87)

• トラフィック シェーピングのイネーブル化(p.11-88)

(注) PFC QoS 機能は、ATMoMPLS および FRoMPLS パケットには適用されません。

AToM での EXP ビットの設定方法MPLS AToM では、ラベル内の 3 つの Experimental(EXP)ビットを使用して、パケットのキューを決定します。LSP トンネル ラベルは最後から 2 番めのルータで削除されることがあるため、EXPビットは VC ラベルと LSP トンネル ラベルの両方に静的に設定します。ここでは、EXP ビットの送信固有の実装について説明します。

EoMPLS および EXP ビット

(注) ここで説明する内容は、OSM ベースの EoMPLS のみが対象となります。PFC3BXL QoS については、http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/software/122sx/swcg/qos.htm を参照してください。

OSM ベースの EoMPLS は、次の QoS 実装をサポートします。

• VLAN インターフェイス ポリシー

• コアに面したインターフェイス ポリシー

VLAN インターフェイス ポリシーを個々の VLAN に適用します。それぞれの VLAN に固有のポリシーを設定することもできます。ポリシーの中で、802.1Q P ビットで分類を行い、MPLS EXP ビットを設定できます。VLAN 内の全トラフィックに適用されるシングル トラフィック シェイパを実装することもできます。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM での QoS の設定方法

11-84オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

(注) VLAN インターフェイス ポリシーで使用できるコマンドは、shape averageコマンドおよび set mplsexperimental コマンドのみです。shape average コマンドで EoMPLS について使用できる引数は、cir引数のみです。

EoMPLS アップリンク インターフェイスにコアに面したインターフェイス ポリシーを適用します。このポリシーは、全 VLAN のトラフィックに適用されます。どの VLAN に属しているかは区別されません。ポリシーの中で、MPLS EXP ビットで分類を行い、次の機能を設定できます。

• クラスベース トラフィック シェーピング

• Class-Based Weighted Fair Queuing(CBWFQ; クラスベース均等化キューイング)

• Low Ratency Queuing(LLQ; 低遅延キューイング)

• WRED

(注) VLAN インターフェイス ポリシーとコアに面したインターフェイス ポリシーの両方を同時に使用することはできません。OSM ベースの EoMPLS に QoS を設定する場合、VLAN インターフェイスポリシーかコアに面したインターフェイス ポリシーのいずれかを選択する必要があります。

VLAN インターフェイス ポリシーの詳細については、「EXP ビットによるパケットのプライオリティ設定」(p.11-84)および「トラフィック シェーピングのイネーブル化」(p.11-85)を参照してください。

コアに面したポリシーについては、「MPLS QoS の設定」(p.11-15)を参照してください。

QoS をイネーブルにするコマンドについては、次のマニュアルを参照してください。

• 『Modular Quality of Service Command-Line Interface』

• 『Cisco IOS Quality of Service Solutions Command Reference』 Release 12.2

EXP ビットによるパケットのプライオリティ設定

EoMPLS の QoS では、ラベルの 3 つの EXP ビットを使用してパケットのプライオリティを決めることができます。LER 間で QoS をサポートするには、VC ラベルおよびトンネル ラベル両方に EXPビットを設定します。EXP ビットに値を割り当てないと、802.1Q ヘッダーの [tag control information]フィールドのプライオリティ ビットが EXP ビット フィールドに書き込まれます。

EXP ビットの設定手順は、次のとおりです。

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# class-map class-name トラフィック クラスのユーザ定義名を指定します。

ステップ 2 Router(config-cmap)# match cos 0-7 照合に使われる IEEE 802.1Q パケットの CoS 値を 0 ~ 7で指定します。または、match any コマンドを使用することもできます。

ステップ 3 Router(config-cmap)# policy-map policy-name

設定対象のトラフィック ポリシー名を指定します。

ステップ 4 Router(config-pmap)# class class-name class-map コマンドで設定した、トラフィックをトラフィック ポリシーに分類するための、定義済みトラフィック クラス名を指定します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM での QoS の設定方法

11-85オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

(注) 同じポリシー マップ内で、トラフィック シェーピングをイネーブルにし、EXP ビットを設定できます。

(注) 入力方向または出力方向のサービスポリシーを設定できます。ただし、ポリシーは常にコアに面し

た OSM ポートに実装され、コアに面した OSM ポートから送出されるトラフィックにのみ適用されます。

トラフィック シェーピングのイネーブル化

トラフィック シェーピングは、データの伝送レートを制限します。平均レート シェーピングは、伝送レートを Committed Information Rate(CIR; 認定情報速度)に制限します。トラフィック シェーピングを追加するには、次のコマンドを実行します。

シェープ平均レートは、255 で割り算して、リンク レートの一番近い整数倍に四捨五入されます。シェープ値がリンク レートを 255 で割ったものより小さい場合、リンク レートを 255 で割った値に四捨五入されます。

ステップ 5 Router (config-pmap-c)# set mpls experimental value

パケットが指定されたポリシー マップに一致する場合、MPLS ビットに設定する値を指定します。

ステップ 6 Router(config)# interface vlanvlan-number VLAN インターフェイスを入力します。

ステップ 7 Router(config-if)# service-policy [input | output] policy-name

トラフィック ポリシーをインターフェイスに割り当てます。

コマンド 説明

コマンド 説明

ステップ 1 Router(config)# class-map class-name トラフィック クラスのユーザ定義名を指定します。

ステップ 2 Router(config-cmap)# match any すべてのパケットが一致するよう指定します。(ポリ

シー マップで class-default を指定しても同じ結果が得られます)。

ステップ 3 Router(config-cmap)# policy-map policy-name

設定対象のトラフィック ポリシー名を指定します。

ステップ 4 Router(config-pmap)# class class-name class-map コマンドで設定した、トラフィックをトラフィック ポリシーに分類するための、定義済みトラフィック クラス名を指定します。

ステップ 5 Router (config-pmap-c)# shape average cir 1 2

1. サポートされているパラメータのみが表示されます。2. 表 9-1(p.9-6) を参照してください。

指定するビット レートに合わせてトラフィックをシェーピングします。

ステップ 6 Router(config)# interface vlanvlan-number VLAN インターフェイスを入力します。

ステップ 7 Router(config-if)# service-policy [input | output] policy-name

トラフィック ポリシーをインターフェイスに割り当てます。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM での QoS の設定方法

11-86オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、シェープ値を四捨五入する方法の例を示します。

Router# show pol p2 Policy Map p2 class any-pkt shape average 2000000 8000 8000

Router# show pol int

Vlan101

service-policy input:p2

class-map:any-pkt (match-all) 2018169 packets, 4575195376 bytes 30 second offered rate 295768000 bps, drop rate 0 bps match:any queue size 0, queue limit 0 packets input 40492, packet drops 1977677 tail/random drops 0, no buffer drops 0, other drops 1977677 shape:cir 2000000, Bc 8000, Be 8000 (shape parameter is rounded to 2439000 due to granularity) input bytes 40847436, shape rate 1874000 bps

class-map:class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps match:any 0 packets, 0 bytes 30 second rate 0 bps

インターフェイスに割り当てられたトラフィック ポリシーを表示するには、次のコマンドを実行します。

Router# show policy-map vlan50service-policy input: badger

class-map: blue (match-all) 0 packets, 0 bytes 30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps match: any queue size 0, queue limit 2 packets input 0, packet drops 0 tail/random drops 0, no buffer drops 0, other drops 0 shape: cir 2000000, Bc 8000, Be 8000 output bytes 0, shape rate 0 bps

class-map: class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps match: any 0 packets, 0 bytes 30 second rate 0 bps

ATM AAL5 over MPLS および EXP ビット

• ATM AAL5 over MPLS では、EXP ビットを静的に設定できます。

• EXP ビットに値を割り当てないと、ヘッダーの [tag control information] フィールドのプライオリティ ビットには 0 が設定されます。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM での QoS の設定方法

11-87オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ATM Cell Relay over MPLS および EXP ビット

• ATM Cell Relay over MPLS では、VC モードで EXP ビットを静的に設定できます。

• EXP ビットに値を割り当てないと、ヘッダーの [tag control information] フィールドのプライオリティ ビットには 0 が設定されます。

FRoMPLS と EXP ビット

FRoMPLS の QoS では、ラベルの 3 つの EXP ビットを使用して PDU のプライオリティを決めることができます。EXP ビットに値を割り当てないと、ヘッダーの [tag control information] フィールドのプライオリティ ビットには 0 が設定されます。FRoMPLS では、DLCI ベースで EXP ビットを設定する必要があります。

EXP ビットによるパケットのプライオリティ設定EXP ビットの設定は、VC ラベルと LSP トンネル ラベルの両方で行います。LSP トンネル ラベルは最後から 2 番めのルータで削除されることがあるため、EXP ビットは VC ラベルに設定します。

EXP ビットの設定手順は、次のとおりです。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. class-map class-name

4. match any

5. policy-map policy-name

6. class class-name

7. set mpls experimental value

8. interfaceslot/port

9. service-policy input policy-name

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 class-map class-name

例:Router(config)# class-map jane

トラフィック クラスのユーザ定義名を指定します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM での QoS の設定方法

11-88オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

トラフィック シェーピングのイネーブル化トラフィック シェーピングは、データの伝送レートを制限します。平均レート シェーピングは、伝送レートを CIR に制限します。トラフィック シェーピングを追加するには、次のコマンドを実行します。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. class-map class-name

4. match any

5. policy-map policy-name

6. class class-name

7. shape average bit rate

8. interfaceslot/port

9. service-policy input policy-name

ステップ 4 match any

例:Router(config-cmap)# match any

すべてのパケットが一致するよう指定します。このリ

リースでは、any キーワードしか使用できません。これ以外のキーワードを使用した場合の結果については保

証できません。

ステップ 5 policy-map policy-name

例:Router(config-cmap)# policy-map doe

設定対象のトラフィック ポリシー名を指定します。

ステップ 6 class class-name

例:Router(config-pmap)# class jane

class-map コマンドで設定した、トラフィックをトラフィック ポリシーに分類するための、定義済みトラフィック クラス名を指定します。

ステップ 7 set mpls experimental value

例:Router(config-pmap-c)# set mpls experimental 7

パケットが指定されたポリシー マップに一致する場合、MPLS ビットに設定する値を指定します。

ステップ 8 interfaceslot/port

Router(config)# interface atm4/0

インターフェイスを入力します。

ステップ 9 service-policy input policy-name

例:Router(config-if)# service-policy input doe

トラフィック ポリシーをインターフェイスに割り当てます。

コマンドまたは操作 説明

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM での QoS の設定方法

11-89オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

手順詳細

(注) 同じポリシー マップ内で、トラフィック シェーピングをイネーブルにし、EXP ビットを設定できます。

(注) EoMPLS VLAN ポリシング除外 ― EoMPLS アップリンク ポート上のトラフィックは、VLAN ベースの入力ポリサーからは除外されます。

インターフェイスに割り当てられたトラフィック ポリシーを表示するには、show policy-mapinterface コマンドを実行します。

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 class-map class-name

例:Router(config)# class-map jane

トラフィック クラスのユーザ定義名を指定します。

ステップ 4 match any

例:Router(config-cmap)# match any

すべてのパケットが一致するよう指定します。このリ

リースでは、any キーワードしか使用できません。これ以外のキーワードを使用した場合の結果については保

証できません。

ステップ 5 policy-map policy-name

例:Router(config-cmap)# policy-map doe

設定対象のトラフィック ポリシー名を指定します。

ステップ 6 class class-name

例:Router(config-pmap)# class jane

class-map コマンドで設定した、トラフィックをトラフィック ポリシーに分類するための、定義済みトラフィック クラス名を指定します。

ステップ 7 shape average bit value

例:Router(config-pmap-c)# shape average 2000000 8000 8000

指定するビット レートに合わせてトラフィックをシェーピングします。

ステップ 8 interfaceslot/port

Router(config)# interface atm4/0

インターフェイスを入力します。

ステップ 9 service-policy input policy-name

例:Router(config-if)# service-policy input doe

トラフィック ポリシーをインターフェイスに割り当てます。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM での QoS の設定方法

11-90オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

EoMPLS QoS の例

出力 MPLS トンネルが、均等化キューイングに設定された OSM WAN インターフェイスに届くと、シェープ値は 255 で割り算して、リンク レートの一番近い整数倍に四捨五入されます。シェープ値がリンク レートを 255 で割ったものより小さい場合、リンク レートを 255 で割った値に四捨五入されます。

次に、シェープ値を四捨五入する方法の例を示します。

Router# show pol p2 Policy Map p2 class any-pkt shape average 2000000 8000 8000

Router# show pol int

Vlan101

service-policy input:p2

class-map:any-pkt (match-all) 2018169 packets, 4575195376 bytes 30 second offered rate 295768000 bps, drop rate 0 bps match:any queue size 0, queue limit 0 packets input 40492, packet drops 1977677 tail/random drops 0, no buffer drops 0, other drops 1977677 shape:cir 2000000, Bc 8000, Be 8000 (shape parameter is rounded to 2439000 due to granularity) input bytes 40847436, shape rate 1874000 bps

class-map:class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps match:any 0 packets, 0 bytes 30 second rate 0 bps

EoMPLS QoS の例 ― インターフェイスに割り当てられたトラフィック ポリシーの表示

インターフェイスに割り当てられたトラフィック ポリシーを表示するには、次のコマンドを実行します。

Router# show policy-map vlan50service-policy input: badger

class-map: blue (match-all) 0 packets, 0 bytes 30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps match: any queue size 0, queue limit 2 packets input 0, packet drops 0 tail/random drops 0, no buffer drops 0, other drops 0 shape: cir 2000000, Bc 8000, Be 8000 output bytes 0, shape rate 0 bps

class-map: class-default (match-any) 0 packets, 0 bytes 30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps match: any 0 packets, 0 bytes 30 second rate 0 bps

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM での QoS の設定方法

11-91オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

EoMPLS QoS の例 ― VLAN での QoS の設定

次に、VLAN で QoS を設定する例を示します。

class-map bluematch cos 1 2 3!policy-map badgerclass blueset mpls experimental 1class class-defaultshape average 2000000 8000 8000!interface vlan50no ip addressno ip mroute-cacheload-interval 30mpls l2transport route 192.168.255.255 50service-policy input badgerno cdp enable

ATMoMPLS QoS の例 ― 入力 QoS の設定

次に、入力 QoS の例を示します。入力側では、ポリシーはマルチポイント レイヤ 2 トランスポート PVC に割り当てられます。この設定では、PVC 1/101 上の全パケットの EXP ビットは 5 に設定されます。

class-map match-any anyclass match any!policy-map set-policy class anyclass set mpls experimental 5

interface ATM6/0/0 no ip address logging event link-status atm clock INTERNAL pvc 1/101 l2transport encapsulation aal5 mpls l2transport route 10.10.10.10 101 service-policy input set-policy

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM での QoS の設定方法

11-92オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

入力シェーピングでは、設定は上記のとおりですが、ポリシー マップの動作はシェーピングに変更する必要があります。

policy-map shape-policy class anyclass shape average 16000 3200 3200

For output shaping based on MPLS EXP, the policy is configured on the main interface. class-map match-any exp2 match mpls experimental 2!policy-map shape-policy class exp2 shape average 16000 32 32

interface POS4/1ip address 20.1.1.1 255.255.255.0 service-policy output shape-policy no ip mroute-cache load-interval 30 no keepalive mpls label protocol ldp tag-switching ip mls qos trust dscp clock source internal no cdp enable

FRoMPLS QoS の例 ― 入力 QoS の設定

入力側では、スイッチングされたフレームリレー DLCI にポリシーを割り当てます。以下の設定はDLCI 10 のフレームリレー パケットと一致し、一致したパケットへのラベル付加の段階で EXP ビットが 5 に設定されます。

class-map match-any anyclass match any!!policy-map set-policy class anyclass set mpls experimental 5

map-class frame-relay dlci101 service-policy input set-policy

interface POS1/1 no ip address encapsulation frame-relay IETF no ip mroute-cache load-interval 30 no keepalive mls qos trust dscp clock source internal frame-relay interface-dlci 101 switched class dlci101

入力シェーピングでは、設定は上記のとおりですが、ポリシー マップの動作は次のようにシェーピングに変更されます。

policy-map shape-policy class anyclass shape average 1600000 6400 6400

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM での QoS の設定方法

11-93オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

MPLS EXP に基づく出力シェーピングでは、ポリシーはメイン インターフェイスで設定します。

class-map match-any exp2 match mpls experimental 2!policy-map shape-policy class exp2 shape average 1600000 6400 6400

interface POS4/1ip address 20.1.1.1 255.255.255.0 service-policy output shape-policy no ip mroute-cache load-interval 30 no keepalive mpls label protocol ldp tag-switching ip mls qos trust dscp clock source internal no cdp enable

MPLS EXP に基づく WRED では、ポリシーはメイン インターフェイスで設定します。

class-map match-any exp2 match mpls experimental 2!policy-map wred-pol class exp2 bandwidth percent 20 random-detect

interface POS4/1 service-policy output wred-pol

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-94オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

EoMPLS VC の階層型 QoSEoMPLS VC の階層型 QoS 機能により、WAN ベースのインターフェイス上で階層型 QoS サービスがイネーブルとなり、サービス プロバイダーはカスタマー EoMPLS ネットワーク内のトラフィックを分類したあとで、コア ネットワークに送信できるようになります。これにより、Cisco Catalyst6500 シリーズ スイッチおよび Cisco 7600 シリーズ ルータのユーザは、EoMPLS ネットワーク内の特定のカスタマーに QoS サービスを柔軟に提供できます。

EoMPLS VC の階層型 QoS 機能では、次の方法で EoMPLS ネットワークを分類できます。

• 入力インターフェイスで受信された元のパケットに含まれる VLAN ID で照合します。単一のVLAN ID、一連の VLAN ID、または 2 つの VLAN ID の組み合わせを照合することにより、EoMPLS ネットワーク全体または一部を照合できます。

• 入力インターフェイスでパケットとともに受信される IP Precedence ビットまたは CoS ビットと同じ値に設定される QoS グループ値で照合します。

階層型ポリシー マップを使用すると、複数の親ポリシー マップで同一の子ポリシー マップを使用できるため、ルータの設定が簡素化されます。また、VLAN ごとに異なるクラス マップを適用するのではなく、1 つのクラス マップで複数の VLAN を照合できます。

EoMPLS VC の階層型 QoS 機能では、階層型 QoS ポリシー マップは WAN インターフェイスに適用されるため、カスタマーに面したインターフェイスにアップグレードする必要がなく、カスタマー

に面したインターフェイスには標準のイーサネット インターフェイスを使用できます。

EoMPLS VC の階層型 QoS 機能の前提条件• 階層型 QoS を使用する前に、ルータで QoS をイネーブルにする必要があります。ルータで QoSをグローバルにイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで mls qosコマンドを使用します。個々のインターフェイスで QoS をイネーブルにするには、mls qos インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。さらに、CE に面した PE インターフェイスで mls trust コマンドを設定する必要があります。

EoMPLS VC の階層型 QoS 機能の制約次に、EoMPLS VC の階層型 QoS 機能の制約について示します。ご使用のスーパーバイザ モジュールおよびライン カードによっては、一般的な QoS サービスに別の制約が適用される場合があります。

(注) EoMPLS VC の階層型 QoS 機能は、Switched Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)に 設定された PXF ベースの QoS でのみサポートされます。

• ポリシーに match input vlan コマンドで指定されたクラス マップが含まれる場合に、VLAN インターフェイス(interface vlan コマンドで作成された論理インターフェイス)にサービス ポリシーがすでに適用されているときは、インターフェイスにこのポリシー マップを適用できません。

(注) この制約は、match input vlan 設定と interface vlan 設定を一緒に使用できないことを意味します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-95オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

• EoMPLS VC の階層型 QoS 機能は、出力インターフェイスでのみサポートされます(service-policy output コマンドを使用して、ポリシー マップをインターフェイスに適用する必要があります)。

• EoMPLS VC の階層型 QoS 機能は、ポイントツーポイント VC でのみサポートされ、ポイントツーマルチポイント VC ではサポートされません。

• 親クラスに match input vlan コマンド で指定されたクラス マップが含まれる場合、子ポリシーマップでは match exp コマンドを使用できません。

• デフォルトの親クラスには、子ポリシー マップを適用できません。

• 子ポリシー マップおよび親ポリシー マップは、マーキング(match ip dscp コマンドおよび setコマンドなど)をサポートしません。

• EoMPLS VC の階層型 QoS 機能は、複数レベルの親ポリシー マップおよび子ポリシー マップのネストをサポートしません。親ポリシー マップは、それぞれ単一レベルのネスティングのみをサポートします。つまり、親ポリシー マップのトラフィック クラスには最大でも 1 つの子ポリシー マップしか適用できず、子ポリシー マップには自身の子ポリシー マップを適用できません。

(注) 同一の階層型 QoS 親ポリシー マップで、フラット ポリシー マップ(子ポリシー マップを参照しない)と階層型トラフィック クラス(子ポリシー マップを参照する)を混在できます。

• メイン インターフェイス上の階層型 QoS 出力ポリシー(service-policy output コマンドを使用)とこれと同じインターフェイスのサブインターフェイス上の出力ポリシー(service-policyoutput コマンドを使用)の両方は、適用できません。両方を適用しようとした場合、階層型QoS 出力ポリシー マップを付加できず、次のエラー メッセージが表示されます。Attaching service policy to main and sub-interface concurrently is not allowed

• Cisco IOS Release 12.2(18)SXE 以降のリリースでは、ポリシー マップを最大 255 のクラス マップで構成できます。

• 子ポリシー マップは、完全優先(オプションを指定しない priority コマンド)のみをサポートします。親ポリシー マップは、priority コマンドのいかなる形式もサポートしません。

• 子プライオリティ マップ内の複数のクラスで priority コマンドと police コマンドの両方を使用する場合、次の順序でこれらのコマンドを設定する必要があります。

- プライオリティ マップで最初に設定されるクラスでは、priority コマンドを先に指定してから、police コマンドを指定します。

- プライオリティ マップで 2 番め以降に設定されるクラスでは、police コマンドを先に指定してから、priority コマンドを指定します。

- police cir コマンドは、OSM インターフェイス上でのみサポートされます。

(注) priority コマンドは、police コマンドとの併用に限り、設定できます。priority コマンドは、いかなる形式の bandwidth コマンドまたは shape コマンドとも併用できません。

• match input vlan コマンドを使用するクラス マップは、match-any オプションのみをサポートします。match input vlan コマンドを使用するクラス マップでは、match-all オプションを使用できません。

• match input vlan コマンドを使用するクラスは、常にフラット ポリシーを使用するいずれのクラスよりも前の、ポリシー マップ内の最初に配置してください。

• 親ポリシー マップは、fair-queue コマンドをサポートしません。また OSM インターフェイスでは、fair-queue コマンドをサポートしません。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-96オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

• CoS または IP-Precedence を設定するには、qos-group コマンドを使用する CE-PE インターフェイス上の入力サービス ポリシーでクラスデフォルトを使用する必要があります。

• サービス ポリシーは、OSM インターフェイスのサブインターフェイスに適用できません。

• OSM インターフェイスは、shape average コマンドのみをサポートします。これ以外の形式のshape コマンドは、OSM インターフェイスでサポートされません。

• OSM インターフェイスでは、bandwidth remaining precent コマンドをサポートしません。ただし次の OSM は、階層型ポリシー マップの親クラスで bandwidth コマンドをサポートします。

- OSM-2+4GE-WAN-GBIC+

- OSM-4OC3-POS-SI+

- OSM-8OC3-POS-SI+

- OSM-8OC3-POS-SL+

(注) bandwidth コマンドの最小レートおよび最小粒度は、帯域幅の 1/255 になります。

(注) 一般的な階層型 QoS 関するその他の前提条件および制約については、「階層型トラフィック シェーピングの設定」(p.9-17) の「階層型トラフィックシェーピングの設定」を参照してください。

サポート対象の機能

EoMPLS VC の階層型 QoS 機能は、出力インターフェイスのクラス マップおよびポリシー マップで次のコマンドをサポートします。

親ポリシー マップでサポートされるコマンドは、次のとおりです。

• bandwidth ― 出力 CBWFQ(OC-3 POS OSM、OC-12 POS OSM インターフェイス、およびOSM-2+4GE-WAN-GBIC+ インターフェイス上の親ポリシー マップでのみサポート)

• shape average ― 出力シェーピング

子ポリシー マップでサポートされるコマンドは、次のとおりです。

• bandwidth ― 出力 CBWFQ

• priority ― 出力 LLQ(子ポリシーおよび OSM 上では、完全優先のみがサポートされる)

(注) 完全優先は、OC-3 POS OSM、OC-12 POS OSM、および OSM-2+4GE-WAN-GBIC+ インターフェイスでのみサポートされます。

• queue-limit ― キュー スロットリング

• random-detect ― 出力 WRED

• shape average ― 出力シェーピング

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-97オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

関連コマンド

match input vlan コマンドを、同じくクラス マップ コンフィギュレーション コマンドである matchvlan コマンドと混同しないでください。

• match vlan コマンドは、ポリシー マップが適用される特定のインターフェイスのパケット上のVLAN ID を照合します。match vlan コマンドを使用するポリシー マップは、service-policy{input | output} コマンドを使用して、ルータ上の入力インターフェイスまたは出力インターフェイスのいずれかに適用できます。

• match input vlan コマンドにより、ルータ上の入力インターフェイスで受信されたパケット上の VLAN ID が照合されます。match input vlan コマンドを使用するポリシー マップは、service-policy output コマンドを使用して、ルータ上の出力インターフェイスに適用される必要があります。

また、match input vlan コマンドを、match input-interface vlan コマンドと混乱する可能性もあります。これは、VLAN 間ルーティングに使用する論理 VLAN インターフェイス上で受信されるパケットを照合するコマンドです。

ヒント match input-interface コマンドはクラス マップでもサポートされるため、match input vlan コマンドを使用する場合は、input キーワードを省略できません。

EoMPLS VC の階層型 QoS 機能の設定EoMPLS トラフィックの階層型 QoS ポリシー マップを使用するには、次の作業を行う必要があります(すべての作業が必須)。

• 入力インターフェイスにポリシー マップを適用して、着信パケットの QoS グループ値を設定します。「着信インターフェイスで QoS グループをマーキングするためのポリシー マップの作成および割り当て」(p.11-97) を参照してください。

• 自身の QoS グループ値に基づいてパケットを照合するクラス マップを作成します。「QoS グループに基づいて照合するクラス マップの設定」(p.11-100) を参照してください。

• これらのクラス マップを使用する子ポリシー マップを作成します。「出力インターフェイスの子ポリシー マップの作成」(p.11-102) を参照してください。

• 自身の入力 VLAN ID に基づいてパケットを照合するクラス マップを作成します。「入力 VLANに基づいて照合するクラス マップの設定」(p.11-106) を参照してください。

• 親ポリシー マップを作成して、出力インターフェイスに適用します。「親ポリシー マップの作成および出力インターフェイスへの割り当て」(p.11-108) を参照してください。

(注) 階層型トラフィック シェーピングの詳細については、「階層型トラフィック シェーピングの設定」(p.9-17) の「階層型トラフィック シェーピングの設定」を参照してください。

着信インターフェイスで QoS グループをマーキングするためのポリシー マップの作成および割り当て

QoS グループでトラフィックを分類するには、まず所要の QoS グループ値により着信パケットをマーキングするポリシー マップを作成する必要があります。QoS グループ値は、着信パケットの IPPrecedence ビットまたは 802.1P CoS ビットのいずれかの値に設定できます。次に、着信インターフェイス(レイヤ 2 LAN インターフェイスであることが必須)にこのポリシー マップを割り当てる必要があります。これらの作業を実行する手順は、次のとおりです。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-98オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. policy-map policy-map-name

4. description string

5. class class-default

6. set qos-group {cos | ip-precedence}

7. interface if-type {slot/port | slot/subslot/port}

8. service-policy input policy-map-name

9. end

10. show policy-map show policy-map policy-map-name [class class-map]

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 policy-map policy-map-name

例:Router(config)# policy-map cos-to-qosgrp-pmap

指定された名前でポリシー マップを作成して、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始します。

• policy-map-name ― ポリシー マップの名前です。この名前は、最大 40 文字の英数字から成る一意のストリングでなければなりません。

ステップ 4 description string

例:Router(config-pmap)# description Sets QoS group to 802.1P CoS of incoming packets

(任意)このポリシー マップを説明する最大 200 文字の任意のストリングです。

ステップ 5 class class-default

例:Router(config-pmap)# class class-default

このポリシーによりトラフィックに使用されるデフォ

ルト クラスを指定して、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-99オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次のポリシー マップでは、QoS グループ値が着信パケットの CoS 値に一致するように設定されます。次に、このポリシー マップを 2 つのインターフェイスに割り当てます。

policy-map cos-to-qosgroup-pmap class class-default set qos-group cos ...!interface GE 6/0 service-policy input cos-to-qosgroup-pmap ...!interface GE 6/1 service-policy input cos-to-qosgroup-pmap ...

ステップ 6 set qos-group {cos | ip-precedence}

例:Router(config-pmap-c)# set qos-group cos

あとでパケットの分類に使用できる QoS グループの IDを設定します。

• cos ― パケットの QoS グループ値を、パケットの元の 802.1P CoS ビットと同じ値に設定します。

• ip-precedence ― パケットの QoS グループ値を、パケットの元の IP Precedence ビットと同じ値に設定します。

(注) set qos-group コマンドでも、0 ~ 99 の任意の値に QoS グループを設定できますが、EoMPLS VCの階層型 QoS 機能を使用する場合、この設定はサポートされません。また、このコマンドはテーブル マップを指定するオプションもサポートしますが、EoMPLS VC の階層型 QoS 機能では常にデフォルト マッピングを使用するため、このオプションはサポートされません。

ステップ 7 interface if-type {slot/port | slot/subslot/port}

例:Router(config-pmap-c)# interface GigabitEthernet 5/2

着信インターフェイスに対して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

(注) インターフェイスは、レイヤ 2 LAN インターフェイスでなければなりません。レイヤ 3 WANインターフェイスは使用できません。

ステップ 8 service-policy input policy-map-name

例:Router(config-if)# service-policy input cos-to-qosgrp-pmap

指定したポリシー マップを、入力トラフィックのインターフェイスに適用します。

• policy-map-name ― 作成されたポリシー マップの名前です。

(注) 着信トラフィックの QoS グループ値をマーキングする必要がある各インターフェイス用に、ステップ 7 および ステップ 8 を繰り返します。

ステップ 9 show policy-map show policy-map policy-map-name [class class-map]

例:Router# show policy-map cos-to-qosgrp-pmap

(任意)設定されたクラス マップを表示して、設定を確認します。すべてのポリシー マップを表示するには、オプションを指定せずにコマンドを入力します。特定のポ

リシー マップを表示するには、コマンドラインでその名前を指定します。class オプションを追加することにより、特定のポリシー マップの一部である特定のクラスを表示することもできます。

コマンドまたは操作 説明

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-100オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次の手順

入力インターフェイスにポリシー マップを適用してから、出力インターフェイスの QoS グループ値で照合するクラス マップを作成します。詳細は、「QoS グループに基づいて照合するクラス マップの設定」(p.11-100) を参照してください。

QoS グループに基づいて照合するクラス マップの設定

QoS グループを使用して EoMPLS トラフィックを照合するには、出力インターフェイスで QoS グループ値に基づいてトラフィックを照合するクラス マップを作成する必要があります。これらのクラス マップを作成する手順は、次のとおりです。

前提条件

• 所要の QoS グループ値により着信パケットをマーキングするために、set qos-group コマンドを使用するクラス マップを含むポリシー マップを作成する必要があります。次に、着信トラフィックを受信する入力インターフェイスにこれらのポリシー マップを付加します。「着信インターフェイスで QoS グループをマーキングするためのポリシー マップの作成および割り当て」(p.11-97) を参照してください。

• また入力インターフェイスも、mls trust により設定されなければなりません。

制約

• match qos-group コマンドを使用するクラス マップを参照するポリシー マップには、次のコマンドで照合される別のクラス マップを含めることができません。

- match ip prec match

- match mpls exp

• QoS グループ値の有効範囲は、0 ~ 99 です。EoMPLS トラフィックの有効値は、0 ~ 7 のみです。これは、QoS グループ値が着信パケットの IP Precedence フィールドまたは CoS フィールドに設定され、これらの両フィールドは 0 ~ 7 の範囲の 3 ビット値しかないためです。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. class-map [match-all | match-any] class-map-name

4. match qos-group qos-group-value

5. end

6. show class-map class-map-name

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-101オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、QoS グループにより EoMPLS トラフィックを照合できるすべてのクラス マップの設定例を示します。

class-map match-all group0 match qos-group 0class-map match-all group1 match qos-group 1class-map match-all group2 match qos-group 2 class-map match-all group3 match qos-group 3class-map match-all group4 match qos-group 4 class-map match-all group5 match qos-group 5class-map match-all group6 match qos-group 6 class-map match-all group7 match qos-group 7

次の手順

所要のクラス マップをすべて作成したあと、これらを子ポリシー マップに付加する必要があります。詳細については、次の「出力インターフェイスの子ポリシー マップの作成」を参照してください。

ステップ 3 class-map [match-all | match-any] class-map-name

例:Router(config)# class-map group4

クラス マップを作成して、クラス マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

• match-all ― (任意)このクラス マップにより照合されるパケットは、すべての一致基準に一致しなけ

ればなりません。オプションが指定されない場合、

これがデフォルトになります。

• match-any ― (任意)このクラス マップにより照合されるパケットは、1 つの一致基準に限り一致する必要があります。

• class-map-name ― このクラス マップを識別する任意のストリングです。

ステップ 4 match qos-group qos-group-value

例:Router(config-cmap)# match qos-group 4

指定された QoS グループ マーキングにより、パケットを照合します。

• qos-group-value ― 照合される QoS グループ値を指定します。有効範囲は、0 ~ 99 ですが、EoMPLS トラフィックでは、QoS グループ値が着信パケットのIP Precedence ビット値または CoS ビット値に設定されるため、有効範囲は 0 ~ 7 のみになります。

ステップ 5 end

例:Router(config-cmap)# end

クラス マップ コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 6 show class-map class-map-name

例:Router# show class-map group4

(任意)設定されたクラス マップを表示して、設定を確認します。

コマンドまたは操作 説明

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-102オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

出力インターフェイスの子ポリシー マップの作成

階層型ポリシー マップは、親ポリシー マップ内の少なくとも 1 つのトラフィック クラス マップが子ポリシー マップを参照するという点を除いて、以前の Cisco IOS ソフトウェア リリースでサポートされていたフラット ポリシー マップと同じです。親ポリシー マップより先に、子ポリシー マップを作成しなければなりません。

子ポリシー マップを作成する手順は、次のとおりです。必要数の子ポリシー マップを作成するまで、必要に応じて繰り返します。

ヒント 必要な場合、異なる親ポリシー マップで同一の子ポリシーマップを使用できます。

前提条件

• まず、このポリシー マップで使用されるクラス マップを作成しなければなりません。「QoS グループに基づいて照合するクラス マップの設定」(p.11-100) を参照してください。

制約

EoMPLS トラフィックの子ポリシー マップには、次の制約があります。

• set コマンドは、子ポリシー マップでサポートされません。

• 子ポリシー マップは、完全優先(オプションを指定しない priority コマンド)のみをサポートします。親ポリシー マップは、priority コマンドのいかなる形式もサポートしません。

• プライオリティ マップ内の複数のクラスで priority コマンドと police コマンドの両方を使用する場合、次の順序でこれらのコマンドを設定する必要があります。

- プライオリティ マップで最初に設定されるクラスでは、priority コマンドを先に指定してから、police コマンドを指定します。

- プライオリティ マップで 2 番め以降に設定されるクラスでは、police コマンドを先に指定してから、priority コマンドを指定します。

• EoMPLS VC の階層型 QoS では、マルチレベル ネスティングがサポートされないため、子ポリシー マップで service-policy child-pmap-name コマンドを使用できません。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. policy-map child-pmap-name

4. description string

5. class {class-map-name | class-default}

(注) 下記のクラス アクションは、それぞれ class コマンドが前につきます。

6. shape {average} mean-rate

7. class {class-map-name | class-default}

8. priority

9. police bps [burst-normal] [burst-max] conform-action action exceed-action action [violate-action action]

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-103オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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10. class {class-map-name | class-default}

11. bandwidth {bandwidth-kbps | remaining percent percentage | percent percentage}

12. end

13. show policy-map child-pmap-name

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 policy-map child-pmap-name

例:Router(config)# policy-map child-pmap-name

子ポリシー マップとして使用するため、指定された名前でポリシー マップを作成し、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始します。

• child-pmap-name ― 子ポリシー マップの名前です。この名前は、最大 40 文字の英数字から成る一意のストリングでなければなりません。

ステップ 4 description string

例:Router(config-pmap)# description Child policy map for input VLAN parent class

(任意)このポリシー マップを説明する最大 200 文字の任意のストリングです。

ステップ 5 class {class-map-name | class-default}

例:Router(config-pmap)# class qosgroup4 Router(config-pmap-c)# or Router(config-pmap)# class class-default

このポリシーで使用するクラス マップの名前を指定して、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーションモードを開始します。

• class-map-name ― 使用されるクラス マップの名前です。これは、以前の設定作業で class-map コマンドにより作成されたクラス マップでなければなりません。

• class-default ― このポリシーのその他のクラスマップに一致しない未分類のトラフィック用に、こ

のポリシーで使用されるデフォルト クラスを指定します。

ステップ 6 shape {average} mean-rate

例:Router(config-pmap-c)# shape average 10000000

(任意)指定された制限により、このクラスのトラフィッ

クをシェーピングします。

• average ― mean-rate パラメータにより指定された最大ビット レートに、トラフィックを制限します。

• mean-rate ― 送信される最大ビット数(bps)。これは、CIR とも呼ばれます。有効範囲は 8,000 ~4,000,000,000 bps で、デフォルトはありません。

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11-104オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ステップ 7 class {class-map-name | class-default}

例:Router(config-pmap)# class qosgroup5 or Router(config-pmap)# class class-default

このポリシーで使用するクラス マップの名前を指定して、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーションモードを開始します。

• class-map-name ― 使用されるクラス マップの名前です。これは、以前の設定作業で class-map コマンドにより作成されたクラス マップでなければなりません。

• class-default ― このポリシーのその他のクラスマップに一致しない未分類のトラフィック用に、こ

のポリシーで使用されるデフォルト クラスを指定します。

ステップ 8 priority

例:Router(config-pmap-c)# priority

(任意)このクラスのトラフィックがプライオリティ トラフィックであることを指定します。

(注) 同じクラスでは、shape コマンドと priority コマンドの両方は設定できません。

(注) 1 つのクラスで priority コマンドと police コマンドの両方を使用する場合、次の順序でこれらのコマンドを設定する必要があります。プライオリティ マップで最初に設定されるクラスでは、priority コマンドを先に指定してから、police コマンドを指定します。プライオリティ マップで 2番め以降に設定されるクラスでは、police コマンドを先に指定してから、priority コマンドを指定します。

ステップ 9 police bps [burst-normal] [burst-max] conform-action action exceed-action action [violate-action action]

例:Router(config-pmap-c)# police 8000 1000 conform-action transmit exceed-action drop

(任意)このクラスのトラフィックに使用されるポリシ

ング ポリシーを指定します。

• bps ― 平均レート(bps)です。有効範囲は、8,000~ 200,000,000 です。

• burst-normal ― (任意)標準の Maximum Burst Size(MBS; 最大バースト サイズ)(バイト単位)です。有効範囲は、1,000 ~ 51,200,000 バイトです。デフォルト値は、1,500 バイトです。

• burst-max ― (任意)Excess Burst Size(Be)(バイト単位)です。有効範囲は、1,000 ~ 51,200,000 です。

• conform-action ― 指定したレート制限内のパケットに対する動作を指定します。

• exceed-action ― 指定したレート制限を超えるパケットに対する動作を指定します。

• violate-action ― (任意)標準バースト サイズおよび MBS に違反するパケットに対する動作を指定します。

• action ― 指定した条件に対する動作を指定します。最も一般的な値は、drop(パケットの廃棄)またはtransmit(パケットを変更せず送信)です。別の CoSパラメータを設定する場合は、その他の値も指定で

きます。

コマンドまたは操作 説明

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-105オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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ステップ 10 class {class-map-name | class-default}

例:Router(config-pmap)# class qosgroup6

または

Router(config-pmap)# class class-default

このポリシーで使用するクラス マップの名前を指定して、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーションモードを開始します。

• class-map-name ― 使用されるクラス マップの名前です。これは、以前の設定作業で class-map コマンドにより作成されたクラス マップでなければなりません。

• class-default ― このポリシーのその他のクラスマップに一致しない未分類のトラフィック用に、こ

のポリシーで使用されるデフォルト クラスを指定します。

ステップ 11 bandwidth {bandwidth-kbps | remaining percent percentage | percent percentage}

例:Router(config-pmap-c)# bandwidth percent 50

(任意)このクラスのトラフィックに許容される帯域幅

を指定します。

• bandwidth-kbps ― クラスに割り当てられる帯域幅(kbps)です。有効範囲は 1 ~ 2,000,000 ですが、この範囲は使用するインターフェイスおよびプラッ

トフォームにより変わります。

• remaining percent ― 利用可能な帯域幅の相対比率に基づく、保証帯域幅です。percentage の有効範囲は、1 ~ 100 です。

• percent ― 利用可能な帯域幅の絶対比率に基づく、保証帯域幅です。percentage の有効範囲は、1 ~ 100です。

(注) Cisco IOS Rlease 12.2(18)SXE より前の Cisco IOSソフトウェア バージョンでは、親ポリシー マップの bandwidth コマンドはサポートされませんでした。Cisco IOS Rlease 12.2(18)SXE 以降のリリースでは、OC-3 POS OSM、OC-12 POS OSM、および OSM-2+4GE-WAN-GBIC+ インターフェイスでのみ、この制約が解除されました。

(注) この子ポリシー マップで使用される各クラスに対して、ステップ 10 ~ ステップ 11 を繰り返します。

ステップ 12 end

例:Router(config-pmap-c)# end

ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 13 show policy-map show policy-map child-pmap-name [class class-map]

例:Router# show policy-map child-policy1 (command output)

(任意)設定されたポリシー マップを表示して、設定を確認します。すべてのポリシー マップを表示するには、オプションを指定せずにコマンドを入力します。特定の

ポリシー マップを表示するには、コマンド ラインでその名前を指定します。class オプションを追加することにより、特定のポリシー マップの一部である特定のクラスを表示することもできます。

コマンドまたは操作 説明

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11-106オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、「QoS グループに基づいて照合するクラス マップの設定」(p.11-100) で定義された 2 つの QoSグループのクラス マップを参照する一般的な子ポリシー マップの設定例を示します。

policy-map child ! Class for QoS Group 3 performs LLQ class group3 priority police 20000000 625000 625000 conform-action transmit exceed-action drop ! Class for QoS Group 4 performs CBWFQ when bandwidth usage is at 30 percent class group4 bandwidth percent 30

(注) 1 つのクラスで priority コマンドと police コマンドの両方を使用する場合、次の順序でこれらのコマンドを設定する必要があります。プライオリティ マップで最初に設定されるクラスでは、priorityコマンドを先に指定してから、police コマンドを指定します。プライオリティ マップで 2 番め以降に設定されるクラスでは、police コマンドを先に指定してから、priority コマンドを指定します。

次の手順

親ポリシー マップより先に、子ポリシー マップを作成しなければなりません。詳細は、「親ポリシー マップの作成および出力インターフェイスへの割り当て」(p.11-108) を参照してください。

入力 VLAN に基づいて照合するクラス マップの設定

1 つまたは複数の特定の VLAN ID でタグ付けされた EoMPLS パケットを照合するには、これらのVLAN ID に基づいて照合するクラス マップを作成する必要があります。この作業を実行する手順は、次のとおりです。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. class-map match-any class-map-name

4. match input vlan input-vlan-list

5. end

6. show class-map class-map-name

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-107オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、1 つの特定の VLAN ID または一連の VLAN ID のいずれかに一致するクラス マップ数の設定例を示します。最後のクラス マップは、有効な VLAN ID すべてに一致します。

class-map match-any vlan1 match input vlan 1 class-map match-any vlan2 match input vlan 2 class-map match-any vlan3 match input vlan 3 class-map match-any vlan4 match input vlan 4 class-map match-any vlans1-4 match input vlan 1-4 class-map match-any vlans-all match input vlan 1-4094

次に、トラフィックのクラス マップで使用される複数の match input vlan コマンドの設定例を示します。

class-map match-any vlans-even match input vlan 2 4 6 8 match input vlan 102 104 106 108 match input vlan 202 204 206 208

ステップ 3 class-map match-any class-map-name

例:Router(config)# class-map vlan-map

クラス マップを作成して、クラス マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

• class-map-name ― このクラス マップを識別する任意のストリングです。

(注) match input vlan コマンドを使用するクラスマップは、match-any オプションのみをサポートします。これらのクラス マップでは、match-all オプションを使用できません。

ステップ 4 match input vlan input-vlan-list

例:Router(config-cmap)# match input vlan 10 20 30 100-1999

input-vlan-list で指定された VLAN ID(下記のいずれかまたは両方)でタグ付けされたパケットを照合します。

• スペースで区切った単一の VLAN IDの有効範囲は、0 ~ 4,094 です。

• スペースで区切った 1 つまたは複数の VLAN ID の範囲有効範囲は、0 ~ 4,094 です。

(注) 別の VLAN を指定するには、必要に応じてこのコマンドを繰り返します。複数の match inputvlan コマンドを使用する場合は、ステップ 3 で必ず match-any キーワードを指定して、クラスマップが VLAN ID のいずれかに基づいて照合するようにします。

ステップ 5 end

例:Router(config-cmap)# end

クラス マップ コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 6 show class-map class-map-name

例:Router# show class-map vlan-map

(任意)設定されたクラス マップを表示して、設定を確認します。

コマンドまたは操作 説明

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-108オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次の手順

所要のクラス マップをすべて作成したあとで、親ポリシー マップを作成し、出力インターフェイスに割り当てる必要があります。詳細については、次の「親ポリシー マップの作成および出力インターフェイスへの割り当て」(p.11-108)を参照してください。

親ポリシー マップの作成および出力インターフェイスへの割り当て

クラス マップおよび子ポリシー マップを作成したあと、親ポリシー マップを作成し、該当する出力インターフェイスに適用する必要があります。親ポリシー マップを作成し、適用する手順は、次のとおりです。必要数の親ポリシー マップを作成するには、必要に応じて繰り返します。

前提条件

この親ポリシー マップで使用される子ポリシー マップを、最低 1 つ作成します。詳細は、「出力インターフェイスの子ポリシー マップの作成」(p.11-102) を参照してください(必要な場合、異なる親ポリシー マップで同一の子ポリシーマップを使用できます)。

制約

親ポリシー マップには、次の制約があります。

• VLAN インターフェイス(interface vlan コマンドで作成された論理インターフェイス)にサービス ポリシーをすでに適用している場合は、match input vlan command コマンドでインターフェイスにポリシーを適用できません。適用しようとする場合、すべてのインターフェイスか

ら両タイプのポリシー マップを削除してから、インターフェイスに 1 つのタイプのポリシーマップのみを再度適用しなければなりません。

• 親ポリシー マップでは、priority コマンドおよび fair-queue コマンドはサポートされません。

• 親クラスでは、shape コマンドおよび bandwidth コマンドのみがサポートされます。その他の動作はサポートされません。

• bandwidth コマンドは、OC-3 POS OSM、OC-12 POS OSM インターフェイス、およびOSM-2+4GE-WAN-GBIC+ インターフェイス上の親ポリシー マップでのみサポートされます。

(注) Cisco IOS Rlease 12.2(18)SXE より前の Cisco IOS ソフトウェア バージョンでは、階層型 QoS 設定を使用する親ポリシー マップで、bandwidth コマンドはサポートされませんでした。Cisco IOS Rlease12.2(18)SXE 以降のリリースでは、この制約はありません。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. policy-map parent-pmap-name

4. description string

5. class {class-map-name}

6. shape {average | peak} mean-rate [Bc [Be]]

7. bandwidth {bandwidth-kbps | percent percentage}

8. service-policy child-pmap-name

9. interface if-type {slot/port | slot/subslot/port}

10. service-policy output parent-pmap-name

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-109オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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11. end

12. show policy-map parent-pmap-name

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 policy-map parent-pmap-name

例:Router(config)# policy-map parent-policy1

親ポリシー マップとして使用するため、指定された名前でポリシー マップを作成し、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始します。

• parent-pmap-name ― 親ポリシー マップの名前です。この名前は、最大 40 文字の英数字から成る一意のストリングでなければなりません。

ステップ 4 description string

例:Router(config-pmap)# description Parent Policy Map

(任意)このポリシー マップを説明する最大 200 文字の任意のストリングです。

ステップ 5 class {class-map-name}

例:Router(config-pmap)# class vlan100 or Router(config-pmap)# class class-default

このポリシーで使用するクラス マップの名前を指定して、ポリシーマップ クラス コンフィギュレーションモードを開始します。

• class-map-name ― 使用されるクラス マップの名前です。これは、「入力 VLAN に基づいて照合するクラス マップの設定」(p.11-106) で class-map コマンドにより作成されたクラス マップでなければなりません。

ステップ 6 shape {average} mean-rate]

例:Router(config-pmap-c)# shape average 10000000

(任意)指定された制限により、このクラスのトラフィッ

クをシェーピングします。

• average ― mean-rate パラメータにより指定された最大ビット レートに、トラフィックを制限します。

• mean-rate ― 送信される最大 ビット数(bps)。これは、CIR とも呼ばれます。有効範囲は 8,000 ~4,000,000,000 bps で、デフォルトはありません。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-110オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

ステップ 7 bandwidth {bandwidth-kbps | percent percentage}

例:Router(config-pmap-c)# bandwidth percent 50

(任意)このクラスのトラフィックに許容される帯域幅

を指定します。

• bandwidth-kbps ― クラスに割り当てられる帯域幅(kbps)です。有効範囲は 1 ~ 2,000,000 ですが、この範囲は使用するインターフェイスおよびプラッ

トフォームにより変わります。

• percent ― 利用可能な帯域幅の絶対比率に基づく、保証帯域幅です。percentage の有効範囲は、1 ~ 100です。

(注) Cisco IOS Rlease 12.2(18)SXE より前の Cisco IOSソフトウェア バージョンでは、親ポリシー マップの bandwidth コマンドはサポートされませんでした。Cisco IOS Rlease 12.2(18)SXE 以降のリリースでは、OC-3 OSM POS、OC-12 OSM POS、および OSM-2+4GE-WAN-GBIC+ インターフェイスでのみ、この制約が解除されました。

ステップ 8 service-policy child-pmap-name

例:Router(config-pmap-c)# service-policy child-pmap-name

このクラスのトラフィックに適用される子ポリシー

マップを指定します。

• child-pmap-name ― 以前に 「出力インターフェイスの子ポリシー マップの作成」(p.11-102) で作成されたポリシー マップの名前です(子ポリシー マップは、別の親ポリシー マップにすることはできません。すなわち、service-policy コマンドも使用するポリシー マップにはできません)。

(注) この親ポリシー マップで VLAN の照合に使用される各クラスに対して、ステップ 5 ~ ステップ 8を繰り返します。

ステップ 9 interface if-type {slot/port | slot/subslot/port}]

例:Router(config)# interface ge-wan 5/2

指定のインターフェイスに対して、インターフェイス

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 10 service-policy output parent-pmap-name

例:Router(config-pmap)# service-policy output parent-policy1

指定した親ポリシー マップを、発信トラフィックのインターフェイスに適用します。

• parent-pmap-name ― ステップ 3 で作成されたポリシー マップの名前です。

ステップ 11 end

例:Router(config-pmap-c)# end

ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを終了し、イネーブル EXEC モードに戻ります。

ステップ 12 show policy-map show policy-map parent-pmap-name [class class-map]

例:Router# show policy-map vlan-map

(任意)設定されたポリシー マップを表示して、設定を確認します。すべてのポリシー マップを表示するには、オプションを指定せずにコマンドを入力します。特定の

ポリシー マップを表示するには、コマンド ラインでその名前を指定します。class オプションを追加することにより、特定のポリシー マップの一部である特定のクラスを表示することもできます。

コマンドまたは操作 説明

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-111オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、3 つの VLAN のすべてのトラフィックを特定の最大値にシェーピングする親ポリシー マップの設定例を示します。親ポリシー マップの各クラスも、各パケットの QoS グループ値に基づいてVLAN トラフィックをさらにシェーピングする子ポリシー マップを指定します。

!! Class maps to match on QoS groups (to be used in child policy map) class-map match-all qosgroup0 match qos-group 0 class-map match-all qosgroup1 match qos-group 1 class-map match-all qosgroup2 match qos-group 2 class-map match-all qosgroup3 match qos-group 3 class-map match-all qosgroup4 match qos-group 4 class-map match-all qosgroup5 match qos-group 5 class-map match-all qosgroup6 match qos-group 6 class-map match-all qosgroup7 match qos-group 7 !! Class maps to match on input vlan IDs (to be used in parent policy map) class-map match-all vlan101 match input vlan 101class-map match-all vlan102 match input vlan 102class-map match-all vlan103 match input vlan 103!policy-map child-pmap description Child policy map to shape on the basis of the QoS group values class qosgroup1 shape average 10000000 class qosgroup2 shape average 20000000 class qosgroup5 shape average 40000000 class class-default shape average 10000000!policy-map parent-pmap description Parent pmap that shapes traffic for individual VLANs class vlan101 shape average 70000000 service-policy child-pmap class vlan102 shape average 80000000 service-policy child-pmap class vlan103 shape average 90000000 service-policy child-pmap class class-default shape average 10000000

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-112オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

EoMPLS VC の階層型 QoS 機能の設定例ここでは、EoMPLS VC の階層型 QoS 機能の設定例を示します。

• 単純な階層型 QoS の設定例(p.11-112)

• 完全階層型 QoS の例(p.11-112)

• 同一の子ポリシーを使用する複数の親ポリシーの例(p.11-114)

• 一般的なクラス マップ テンプレートの例(p.11-115)

単純な階層型 QoS の設定例

次に、1 つの親ポリシーおよび 1 つの子ポリシーを含む単純な階層型 QoS の設定を示します。この設定の手順は、次のとおりです。

• 親ポリシーは、インターフェイス GE7/1 上の VLAN 101 の発信トラフィックすべてを合計最高速度 90 Mbps にシェーピングします。

• 子ポリシーは、帯域幅の 10% を提供して、1 に設定された QoS グループを持つ VLAN 101 トラフィック上で LLQ を実行します。

• 子ポリシーは、2 に設定された QoS グループを持つ VLAN 101 の 帯域幅の 10% を割り当てます。

• 子ポリシーは、残りの VLAN 101 トラフィックで WRED を実行します。class-map match-any vlan101 match input vlan 101 class-map match-all qos1 match qos-group1 class-map match-all qos-group2 match mpls experimental topmost 2 !policy-map child-pmap class qos1 priority police percent 10 class qos-group2 bandwidth percent 10 class class-default random-detect policy-map vlan101-pmap class vlan101 shape average 90000000 360000 360000 service-policy child-pmap

interface GigabitEthernet 7/1 service-policy output vlan101-pmap ...

完全階層型 QoS の例

次に、1 つの親ポリシー マップおよび 2 つの子ポリシー マップを含む階層型 QoS の設定例を示します。この設定の手順は、次のとおりです。

• 入力インターフェイス(Gigabit Ethernet 2/2)は、cos-to-qosgroup-pmap ポリシー マップを使用して、パケットの元の 802.1P CoS 値に一致する着信パケットの QoS グループ値を設定します。

• 親ポリシー マップは、VLAN 101 および VLAN 102 のトラフィックを別々の帯域幅にシェーピングして、それぞれに異なる子ポリシー マップを適用します。インターフェイス上の残りのトラフィックは、シェーピングされ、ランダム検出方式の対象となります。

• VLAN 101 の子ポリシー マップは、QoS グループ 1 および 2 のトラフィックに異なる帯域幅を割り当て、この VLAN 上の他のすべてのトラフィックを変更せずに送信します(親ポリシーマップの帯域幅制限の対象となる)。

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11-113オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

• VLAN 102 の子ポリシー マップは、2 に設定された QoS グループが含まれるトラフィックをプライオリティ トラフィックとしてマーキングし、他のすべてのトラフィックを帯域幅の 40% に制限します(親ポリシー マップの帯域幅制限の対象となる)。

• 発信インターフェイス(POS 8/7)は、発信トラフィックに親ポリシー マップ(vlan-parent)を適用します。

class-map match-any vlan101 match input vlan 101 class-map match-any vlan102 match input vlan 102 class-map match-all group1 match qos-group 1class-map match-all group2 match qos-group 2

!policy-map cos-to-qosgroup-pmap class class-default set qos-group cos

! policy-map vlan-parent description top-level parent policy map class vlan101 shape average 50000000 200000 200000 service-policy 101qos class vlan102 shape average 100000000 400000 400000 service-policy 102qos class class-default shape average 50000000 200000 200000 random-detect! policy-map 101qos description child-level policy map for VLAN 101 class group1 bandwidth percent 10 class group2 bandwidth percent 30 policy-map 102qos description child-level policy map for VLAN 102 class group2 police percent 10 priority class class-default bandwidth percent 40

!! Customer-facing interface - the cos-to-qosgroup-pmap policy map sets the ! packet’s QoS group value to match the customer’s original CoS values. interface GigabitEthernet2/2 description Customer-facing interface ip address 192.168.100.13 255.255.255.0 switchport switchport trunk encapsulation dot1q switchport trunk native vlan 10 switchport trunk allowed vlan 101-1000,1002-1005 switchport mode trunk mls qos trust no cdp enable service-policy input cos-to-qosgroup-pmap

...

!interface POS8/7 description Network-Facing OSM POS ip address 10.11.0.5 255.255.255.0

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-114オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

encapsulation ppp tag-switching ip mls qos trust dscp service-policy output vlan-parent ...

同一の子ポリシーを使用する複数の親ポリシーの例

以下のコンフィギュレーション ファイル例からの引用は、同一の子マップを使用する複数の親ポリシー マップを示します。

! You can enable QoS globally or per-interface mls qos!class-map match-all group1 match qos-group 1class-map match-all group2 match qos-group 2class-map match-any vlan101 match input vlan 101class-map match-any vlan102 match input vlan 102class-map match-any vlan103 match input vlan 103class-map match-all exp-3 match mpls experimental topmost 3 !policy-map child-pmap class group1 shape average 10000000 class group2 shape average 20000000!policy-map parent1-pmap class vlan101 shape average 60000000 service-policy child-pmap class vlan102 shape average 80000000 service-policy child-pmap class class-default shape average 100000000!policy-map parent2-pmap class vlan103 shape average 55000000 service-policy child-pmap class exp-3 shape average 60000000...

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-115オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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一般的なクラス マップ テンプレートの例

以下のコンフィギュレーション ファイルからの引用は、使用するポリシー マップと併用できるクラス マップの一般的なテンプレートの一部を示します。

! You can enable QoS globally or per-interface mls qos

...

! Class Maps to Match on IP Precedence Bits class-map match-any prec0 match ip precedence 0 class-map match-any prec1 match ip precedence 1 class-map match-any prec2 match ip precedence 2 class-map match-any prec3 match ip precedence 3 class-map match-any prec4 match ip precedence 4 class-map match-any prec5 match ip precedence 5 class-map match-any prec6 match ip precedence 6 class-map match-any prec7 match ip precedence 7 ! Matches all non-priority precedence values class-map match-any prec0-4 match ip precedence 0 1 2 3 4 !! Class-Maps to Match on QoS Groupsclass-map match-all group0 match qos-group 0class-map match-all group1 match qos-group 1class-map match-all group2 match qos-group 2class-map match-all group3 match qos-group 3class-map match-all group4 match qos-group 4class-map match-all group5 match qos-group 5class-map match-all group6 match qos-group 6class-map match-all group7 match qos-group 7!! Class Maps to Match on MPLS EXP Bitsclass-map match-all exp0 match mpls experimental topmost 0 class-map match-all exp1 match mpls experimental topmost 1 class-map match-all exp2 match mpls experimental topmost 2 class-map match-all exp3 match mpls experimental topmost 3 class-map match-all exp4 match mpls experimental topmost 4 class-map match-all exp5 match mpls experimental topmost 5 class-map match-all exp6 match mpls experimental topmost 6 class-map match-all exp7 match mpls experimental topmost 7 class-map match-all exp1-4 match mpls experimental topmost 1 2 3 4 !

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定EoMPLS VC の階層型 QoS

11-116オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

! Sample Class-MapS to Match on VLAN ! Copy and Change the VLAN Number as Desired class-map match-any vlan101 match input vlan 101 class-map match-any vlan102 match input vlan 102class-map match-any vlan103 match input vlan 103class-map match-any vlan104 match input vlan 104class-map match-any vlans101-104 match input vlan 101-104 !

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定AToM のロード バランシング

11-117オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

AToM のロード バランシングロードバランシングの機能を使用すると、ルータで所定の宛先への複数の最良のパスを利用できま

す。デフォルトでは、ほとんどの AToM モード(SUP720-3BXL ベースの EoMPLS 以外)で、同じロード バランシング メカニズムを使用してコアに面したインターフェイスのためのトンネル ラベルを決定します。そして、ルータによって、リンクの負荷に関係なく、すべての利用可能なパスの

AToM VC が分散されます。ルータは、トンネル ラベルの選択に使用するインデックス値に VC ラベルをハッシュします。選択されたトンネル ラベルは特定 VC のラベル スタックの最上位に位置付けられます。

Cisco 7600 シリーズ ルータでのロード バランシングの方法には、利用可能なすべてのパスから次の順序で使用率の最も低いパスを選択して、ロード バランシングを行うという方法もあります。

• 同じ複合パケット プロセッサ上の異なるポート

• 同じ複合パケット プロセッサ上の選択したポート上にある別のインターフェイス

ロード バランシングの注意事項最低使用モードをイネーブルにするには、設定コマンド(1 行に 1 コマンド)を入力し、各コマンドのあとに Ctrl-Z を押します。

PE-7600B#conf tPE-7600B(config)#mpls load-balance per-l2transport-circuit

最低使用モードをディセーブルにするには、設定コマンド(1 行に 1 コマンド)を入力し、各コマンドのあとに Ctrl-Z を押します。

PE-7600B#conf tPE-7600B(config)#no mpls load-balance per-l2transport-circuit

現在のロード バランシング モードを表示するには、show cwan atom load-balance-mode コマンドを使用します。

PE-7600B#sh cwan atom load-balance-modeCurrent load balancing mode : per-l2transport-circuit

(注) 起動しているシステムで最低使用ロード バランシング モードがイネーブルになっている場合、この影響を受けるのは、新しい AToM VC のみです。既存の AToM VC は影響を受けません。最低使用ロード バランシング モードを既存のすべての VC に適用するには、VC をフラップします。

最低使用モードの制限

MPLS コア側のインターフェイスで WAN インターフェイスと LAN インターフェイスが混在している場合、最低 1 つの WAN インターフェイスが利用可能であるかぎり、AToM VC はアクティブのままとなります。しかし、この設定は推奨できません。LAN インターフェイスに到着したラベルを削除されたパケットが AToM VC で廃棄されることがあります。

このタイプの設定を示す警告メッセージを無視すると、AToM VC が十分に機能していないためにラベルを削除されたパケットが損失するおそれがあります。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-118オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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OSM での VPLSここでは、OSM で Virtual Private LAN Service(VPLS) を設定する方法と、次の項目について説明します。

• VPLS の概要(p.11-118)

• サポート対象の機能(p.11-120)

• VPLS サービス(p.11-121)

• VPLS の利点(p.11-122)

• VPLS の設定(p.11-122)

• 基本的な VPLS の設定(p.11-123)

• フルメッシュ構成の例(p.11-133)

• MPLS エッジを含む H-VPLS の構成例(p.11-136)

• EoMPLS の Dot1q 透過性の設定(p.11-140)

VPLS の概要VPLS では、プロバイダー コアを使用して複数の接続回線を 1 つにまとめ、複数の接続回線が接続される仮想ブリッジをシミュレートします。カスタマー側から見ると、VPLS のトポロジーはありません。CE デバイスはすべて、プロバイダー コアによってエミュレートされた論理ブリッジに接続されているように見えます。図 11-4 を参照してください。

図 11-4 VPLS

MPLS エッジが設定されたフルメッシュの階層型 VPLS(H-VPLS)が使用可能です。

フルメッシュ構成

フルメッシュ構成では、VPLS に参加するすべての PE 間で、フルメッシュのトンネル LSP が必要です。フルメッシュの場合、PE 上にプロビジョニングされる各 VC のシグナリング オーバーヘッドおよびパケット複製の要件が高くなる可能性があります。

VPLS をセットアップするには、まず接続されている PE ルータ上に Virtual Forwarding Instance(VFI)を作成します。VFI には、VPLS ドメインの VPN ID、ドメイン内の他の各 PE ルータのアドレス、各ピア PE ルータのトンネル シグナリング メカニズムとカプセル化メカニズムのタイプを指定します。

VPLS A

PE13

2992

SP

VPLS A

PE

VPLS A

VPLS BVPLS B

PE

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-119オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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エミュレート VC の相互接続によって形成される 1 組の VFI は VPLS インスタンスと呼ばれ、パケット スイッチド ネットワーク上の論理ブリッジを形成する VPLS インスタンスとなります。VPLS インスタンスには一意の VPN ID が割り当てられます。

PE ルータは、VFI によって、VPLS インスタンス内の他の全 PE ルータに対する、エミュレート VCのフルメッシュの LSP を確立します。PE ルータは、Cisco IOS CLI を使用して、静的設定から VPLSインスタンスのメンバーシップを取得します。

フルメッシュ設定を使用することにより、PE ルータでシングル ブロードキャスト ドメインを維持できます。そのため、PE ルータが接続回線でブロードキャスト パケット、マルチキャスト パケット、または不明なユニキャスト パケットを受信すると、別の接続回線とエミュレート 回線から、同じ VPLS インスタンスに接続されている他の全 CE デバイスに、そのパケットが送信されます。CEデバイスは、VPLS インスタンスを Emulated LAN(ELAN; エミュレート LAN)とみなします。

プロバイダー コア内でパケット ループの問題が発生しないようにするため、PE デバイスはエミュレート VC に「スプリット ホライズン」の原則を適用します。これは、あるエミュレート VC でパケットが受信されると、そのパケットは別のエミュレート VC には転送されないというものです。

定義された VFI は、CE デバイスの接続回線にバインドされなければなりません。

パケット転送の決定は、特定の VPLS ドメインの レイヤ 2 VFI を検索して行われます。

特定の PE ルータの VPLS インスタンスは、特定の物理ポートまたは論理ポートに入るイーサネット フレームを受信し、MAC テーブルをポピュレートします。イーサネット スイッチの動作と同様です。PE ルータは、リモート サイトの別の PE ルータへの送信のため、MAC アドレスを使用してこれらのフレームを適切な LSP にスイッチングします。

MAC アドレスが MAC アドレス テーブルにない場合、PE ルータはイーサネット フレームを複製して、入力専用の入力ポート以外の VPLS インスタンスに関連する全論理ポートにフラッディングします。PE ルータは、特定ポートでパケットを受信すると MAC テーブルを更新し、一定期間使用されていないアドレスは削除します。

H-VPLS

H-VPLS では、フルメッシュおよびハブ アンド スポークの両方の構成を使用して、シグナリングおよび複製の両方のオーバーヘッドを軽減します。ハブ アンド スポーク設定は、スプリット ホライズンと連動して、Pseudo-Wire(PW)間でパケットをスイッチングできるようにすることにより、PE 間の PW 数を効果的に減らします。

(注) スプリット ホライズンは、ブロードキャスト パケットのループを防止するためのデフォルト設定です。no-split-horizon キーワードを使用してループを防止する場合は、ご使用のネットワーク設定に留意してください。

VPLS の制約

VPLS での送信には、次のような一般的な制約があります。

• スプリット ホライズンは、ブロードキャスト パケットのループを防止して、レイヤ 2 トラフィックを分離するためのデフォルト設定です。スプリット ホライズンを使用すると、WANインターフェイスから着信するパケットが別の WAN インターフェイスに戻ることはありません(必ずレイヤ 2 インターフェイスにスイッチングされます)。スプリット ホライズンでは、エミュレート VC で受信されたパケットが別のエミュレート VC に転送されることを回避できます。これは、フルメッシュのネットワークでループのないパスを作成するために重要です。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-120オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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• Cisco 7600 シリーズ ルータでは、最大 60 のピア PE と最大 15,000 の VC がサポートされています。たとえば、1,000 の VFI として 15,000 の VC を設定し、各 VFI に 15 個の VPLS を設定することができます。

(注) 60 の ピア PE が、MPLS エッジとコア間に分散されますが、これは、各端に 60 のピアPEがあるわけではありません。

• ソフトウェアベースのデータ プレーンはサポートされていません。

• 自動検出メカニズムはサポートされていません。

• 冗長 CE-PE リンクのロード シェアリングおよびフェールオーバーはサポートされていません。

• LDP による MAC アドレスの追加または削除はサポートされていません。

• Cisco 7600 シリーズ ルータでは、VFI は、interface vlan コマンドでのみサポートされています。

サポート対象の機能

マルチポイントツーマルチポイントのサポート

2 つ以上のデバイスがコア ネットワーク上で関連付けられる場合、どのデバイスもルート ノードとして指定しなくても、すべてのデバイスがルート ノードとして扱われます。ノード間で、すべてのフレームを直接交換できます。

非透過的な動作

Virtual Ethernet Connection(VEC)は、イーサネット PDU(BPDU)に関して、透過的にも非透過的にもできます。VEC を非透過的にする目的は、エンドユーザがレイヤ 3 デバイス間でフレームリレー タイプ サービスを利用できるようにするためです。

回線の多重化

回線の多重化の機能を利用すると、1 つのノードが 1 つのイーサネット接続上で複数のサービスに参加できます。複数のサービスに参加することにより、イーサネット接続は複数の論理ネットワー

クに割り当てられることになります。サービス提供の例としては、サイト間の VPN サービス、会社間通信のためのインターネット サービスやサードパーティ接続などが挙げられます。

MAC アドレス学習転送およびエージング

PE では、リモート MAC アドレスとカスタマーに面したポートに直接割り当てられた MAC アドレスを学習する必要があります。MAC アドレス学習では、このために、トポロジーを導き出し、カスタマー サイトで発生するパケットの情報を転送します。格納された MAC アドレスにはタイマーが関連付けられます。タイマーが時間切れになると、エントリはテーブルから削除されます。

ジャンボ フレームのサポート

ジャンボ フレームのサポートにより、1,548 ~ 9,216 バイトのフレーム サイズがサポートされています。前記の範囲内で指定した値に対して、CLI を使用してジャンボ フレーム サイズを作成します。レイヤ 2/VLAN インターフェイスでのデフォルト値は 1,500 バイトです。ジャンボ フレームは、インターフェイスごとに設定できます。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-121オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

QinQ サポートおよび QinQ/EoMPLS のサポート

802.1Q トンネリング(QinQ)を使用して、CE は VLAN タグ付きのパケットを発行し、VPLS はパケットを遠端 CE に転送します。QinQ と呼ぶのは、ネットワーク内部のパケットに 1 つまたは複数の 802.1Q タグが含まれているためです。パケットは CE デバイスから受信されるので、別の CE デバイスのトラフィックと区別するために、着信イーサネット パケットに VLAN のタグが追加されます。CE で作成されたタグなしのパケットは、VLAN スイッチドネットワーク内部ではシングルタグを使用しますが、CE で作成されタグを付加されたパケットには、2 つ以上のタグが付くことになります。

VPLS サービスTransparent LAN Service(TLS; 透過型 LAN サービス)と Ethernet Virtual Connection Service(EVCS)は、サービス プロバイダーでも一般企業でも利用できます。

• TLS ― ブリッジング プロトコルでの透過性(たとえば、BPDU)と VLAN 値が必要な場合に使用します。ブリッジでは、このサービスはイーサネット セグメントとみなされます。

(注) CDP、VTP、および Spanning-Tree Protocol(STP; スパニングツリー プロトコル)を実行するには、レイヤ 2 プロトコル トンネリングをイネーブルにする必要があります。次のサイトの「Configuring IEEE 802.1Q Tunneling」を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/software/122sx/swcg/dot1qtnl.htm

• EVCS ― ルータの 1 つの物理ポートから、複数のイントラネットおよびエクストラネット ロケーションへの接続が必要な場合に使用します。ルータは、サブインターフェイスによって他

のルータへのアクセスが可能になります。

TLS

TLS は、ポイントツーポイントのポートベースの EoMPLS への拡張です。PE ルータは、TLS を使用して、カスタマーに面したインターフェイスから受信したすべてのイーサネット パケット(タグ付き、タグなし、BPDU など)を次のように転送します。

• 宛先 MAC アドレスが レイヤ 2 転送テーブルにある場合、ローカル イーサネット インターフェイスまたはエミュレート VC へ転送

• 宛先 MAC アドレスがマルチキャスト /ブロードキャスト アドレスの場合、または宛先 MAC アドレスが レイヤ 2 転送テーブルにない場合、同じ VPLS ドメインに属している他のすべてのローカル イーサネット インターフェイスおよびエミュレート VC へ転送

EVCS

EVCS は、ポイントツーポイントの VLAN ベースの EoMPLS への拡張です。PE ルータは、EVCSを使用して、カスタマーに面したインターフェイスから受信した、特定の VLAN タグの付いたすべてのイーサネット パケット(BPDU 以外)を次のように転送します。

• 宛先 MAC アドレスが レイヤ 2 転送テーブルにある場合、ローカル イーサネット インターフェイスまたはエミュレート VC へ転送

• 宛先 MAC アドレスがマルチキャスト /ブロードキャスト アドレスの場合、または宛先 MAC アドレスが レイヤ 2 転送テーブルにない場合、同じ VPLS ドメインに属している他のすべてのローカル イーサネット インターフェイスおよびエミュレート VC へ転送

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-122オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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(注) VPLS ドメインを示す逆多重化 VLAN タグは、ローカル内でしか意味を持たないので、パケットが発信イーサネット インターフェイスまたはエミュレート VC に転送される前に削除されます。

VPLS の利点VPLS を使用すると、サービス プロバイダーが提供するインフラストラクチャを通して、企業内の複数のサイトにまたがるイーサネットベースの LAN をリンクすることができます。企業から見ると、サービス プロバイダーの公衆網は 1 つの巨大なイーサネット LAN に見えます。サービス プロバイダーの側からすると、VPLS を利用すれば、大規模な設備投資を行うことなく、既存のネットワーク上に利益を生むサービスを新たに展開する機会が生まれます。オペレータは、ネットワーク

内の機器の寿命を伸ばすことができます。

VPLS の設定ここでは、基本的な VPLS の設定方法について説明します。

(注) VPLS リンクのプロビジョニングには、関連する接続回線と PE の VFI のプロビジョニングが含まれます。

(注) VPLS は、SUP720-3BXL ベースのシステムと Supervisor Engine 2 ベースのシステムでサポートされています。

前提条件

VPLS の設定を開始する前に、ネットワークを以下のように設定しておいてください。

• PE ルータが IP によって相互に通信できるように、コアの IP ルーティングを設定します。

• PE ルータ間に LSP が存在するように、コアの MPLS を設定します。

• レイヤ 2 トラフィックの開始地点と終了地点にループバック インターフェイスを設定します。PE ルータが別のルータのループバック インターフェイスにアクセスできるようにしてください。ループバック インターフェイスが不要な場合もあります。たとえば、VPLS が TE トンネルに直接マッピングされる場合は、トンネル選択にループバック インターフェイスは必要ありません。

サポート対象のモジュール

コアに面したモジュールは次のとおりです。

• OSM-1OC48-POS-SS+

• OSM-1OC48-POS-SI+

• OSM-1OC48-POS-SL+

• OSM-2OC12-POS-SI+

• OSM-2OC12-POS-MM+

• OSM-4OC12-POS-SI+

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-123オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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• OSM-2+4GE-WAN-GBIC+

• OSM-4OC3-POS-SI+

• OSM-8OC3-POS-SI+

• OSM-8OC3-POS-SL+

• OSM-2OC48/1DPT-SS+(POS モードのみ)

• OSM-2OC48/1DPT-SI+(POS モードのみ)

• OSM-2OC48/1DPT-SL+(POS モードのみ)

カスタマーに面したインターフェイスはすべて、レイヤ 2 Catalyst LAN ポートに基づくイーサネット /ファスト イーサネット /ギガビット イーサネット インターフェイスです。次の URL にアクセスして、『Catalyst 6500 Switch Module Installation Guide』を参照してください。http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/6000hw/mod_inst/01overvw.htm#1015416

基本的な VPLS の設定VPLS の設定では、ピア PE ルータを指定し、レイヤ 2 回線を各 PE ルータの VPLS に接続する必要があります。

VPLS の設定では、以下の設定を行う必要があります。

• CE への PE レイヤ 2 インターフェイスの設定(p.11-123)

• PE での レイヤ 2 VLAN インスタンスの設定(p.11-127)

• PE での MPLS WAN インターフェイスの設定(p.11-128)

• PE の MPLS の設定(p.11-129)

• PE の VFI の設定(p.11-131)

• 接続回線と PE の VSI との関連付け(p.11-132)

CE への PE レイヤ 2 インターフェイスの設定

レイヤ 2 インターフェイスを、ローカル ブリッジング用のスイッチポートとして設定する必要があります。CE デバイスから、タグ付きトラフィックまたはタグなしトラフィックを選択できます。

(注) トランク VLAN を定義する必要があります。以下の最初の例のように、switchport trunk allow vlanコマンドを使用します。

手順概要

オプション 1 ― CE からのタグ付きトラフィックのための 802.1Q トランク

1. interface

2. no ip address

3. switchport

4. switchport trunk encapsulation dot1q

5. switchport trunk allow vlan

6. switchport mode trunk

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-124オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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(注) EVCS を設定するとき、宛先 MAC アドレスが レイヤ 2 転送テーブルにある場合、PE ルータにより、特定の VLAN タグの付いたすべてのイーサネット パケットが、ローカル イーサネット インターフェイスまたはエミュレート VC に転送されます。

手順詳細

タグ付きトラフィックを設定します。

interface GigabitEthernet4/4no ip addressswitchportswitchport trunk encapsulation dot1qswitchport trunk allow vlan 501switchport mode trunk

設定を確認するには、show run コマンドを使用します。

Router# show run int gi4/4Building configuration...

Current configuration : 212 bytes!interface GigabitEthernet4/4 no ip address switchport switchport trunk encapsulation dot1q switchport trunk allowed vlan 500-1999 switchport mode trunkend

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 interface type number

例:Router(config)# interface fastethernet 2/4

設定するインターフェイスを選択し、インターフェイス

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2 no ip address ip-address mask [secondary]

例:Router(config)# no ip address

IP 処理をディセーブルにします。

ステップ 3 switchport

例:Router(config-if)# switchport

レイヤ 2 スイッチド インターフェイスのスイッチング特性を変更します。

ステップ 4 switchport trunk encapsulation dot1q

例:Router(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q

スイッチ ポート カプセル化の形式を 802.1Q に設定します。

ステップ 5 switchport trunk allow vlan

例:Router(config-if)# switchport trunk allow vlan 501

許可 VLAN のリストを設定します。

ステップ 6 switchport mode trunk

例:Router(config-if)# switchport mode trunk

インターフェイスをトランキング VLAN レイヤ 2 インターフェイスに設定します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-125オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

手順概要

オプション 2 ― CE デバイスからのタグなしトラフィックのための 802.1Q アクセス ポート

1. interface

2. no ip address

3. speed [1000 | nonegotiate]

4. switchport

5. switchport mode access

6. switchport access vlan

手順詳細

タグなしトラフィックを設定します。

interface GigabitEthernet4/4 no ip address speed nonegotiate switchport switchport mode accessswitchport access VLAN 501

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 interface type number

例:Router(config)# interface GigabitEthernet4/4

設定するインターフェイスを選択し、インターフェイス

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2 no ip address ip-address mask [secondary]

例:Router(config)# no ip address

IP 処理をディセーブルにします。

ステップ 3 speed [1000 | nonegotiate]

例:Router(config-if)# speed nonegotiate

イーサネット インターフェイスのポート速度を設定し、ギガビット イーサネット ポートのリンク ネゴシエーション プロトコルをイネーブルまたはディセーブルにします。

ステップ 4 switchport

例:Router(config-if)# switchport

レイヤ 2 スイッチド インターフェイスのスイッチング特性を変更します。

ステップ 5 switchport mode access

例:Router(config-if)# switchport mode access

インターフェイス タイプを、トランキングなし、タグなしシングル VLAN レイヤ 2 インターフェイスに設定します。

ステップ 6 switchport access vlan vlan-id

例:Router(config-if)# switchport access vlan 501

インターフェイスがアクセス モードの場合、VLAN を設定します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-126オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

手順概要

オプション 3 ― QinQ を使用してすべての VLAN を 1 つの VPLS に設定

1. interface

2. no ip address

3. speed [1000 | nonegotiate]

4. switchport

5. switchport access vlan

6. switchport mode dot1q-tunnel

7. l2protocol-tunnel

(注) TLS を設定するとき、宛先 MAC アドレスがレイヤ 2 転送テーブルにない場合、PE ルータにより、CE デバイスから受信したすべてのイーサネット パケットが、同じ VPLS ドメインに属しているすべてのローカル イーサネット インターフェイスおよびエミュレート VC に転送されます。

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 interface type number

例:Router(config)# interface GigabitEthernet4/4

設定するインターフェイスを選択し、インターフェイス

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2 no ip address ip-address mask [secondary]

例:Router(config)# no ip address

IP 処理をディセーブルにします。

ステップ 3 speed [1000 | nonegotiate]

例:Router(config-if)# speed nonegotiate

イーサネット インターフェイスのポート速度を設定し、ギガビット イーサネット ポートのリンク ネゴシエーション プロトコルをイネーブルまたはディセーブルにします。

ステップ 4 switchport

例:Router(config-if)# switchport

レイヤ 2 スイッチド インターフェイスのスイッチング特性を変更します。

ステップ 5 switchport access vlan vlan-id

例:Router(config-if)# switchport access vlan 501

インターフェイスがアクセス モードの場合、VLAN を設定します。

ステップ 6 switchport mode dot1q-tunnel

例:Router(config-if)# switchport mode dot1q-tunnel

インターフェイスを 802.1Q トンネル ポートとして設定します。

ステップ 7 l2protocol-tunnel [cdp | stp | vtp]

例:Router(config-if)# l2protocol-tunnel cdp

インターフェイスのプロトコル トンネリングをイネーブルにします。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-127オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

タグ付きトラフィックを設定します。

interface GigabitEthernet4/4 no ip address speed nonegotiate switchportswitchport access VLAN 501 switchport mode dot1q-tunnell2protocol-tunnel cdp

ポートがブロック ステートでないことを確認するには、show spanningtree vlan コマンドを使用します。

Router# show spanning-tree vlan 501

VLAN0501Spanning tree enabled protocol ieee Root ID Priority 33269 Address 0001.6446.2300 This bridge is the root Hello Time 2 sec Max Age 20 sec Forward Delay 15 sec

Bridge ID Priority 33269 (priority 32768 sys-id-ext 501) Address 0001.6446.2300 Hello Time 2 sec Max Age 20 sec Forward Delay 15 sec Aging Time 0

Interface Role Sts Cost Prio.Nbr Type---------------- ---- --- --------- ----------------------------------------Gi4/4 Desg FWD 4 128.388 P2p

特定のポートが特定の VLAN のトラフィックを送受信するように設定されていることを確認するには、show vlan idコマンドを使用します。

Router# show vlan id 501

VLAN Name Status Ports---- -------------------------------- ---------501 VLAN0501 active Gi4/4

VLAN Type SAID MTU Parent RingNo BridgeNo Stp BrdgMode Trans1Trans2---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------501 enet 100501 1500 - - - - - 0 0

Remote SPAN VLAN----------------Disabled

Primary Secondary Type Ports------- --------- -----------------

PE での レイヤ 2 VLAN インスタンスの設定

PE 上でレイヤ 2 VLAN インターフェイスを設定することで、VLAN データベースに対する PE ルータのレイヤ 2 VLAN インスタンスにより、VPLS と VLAN 間のマッピングをセットアップできるようになります。

詳細については、http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat6000/122sy/swcg/vlans.htm を参照してください。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-128オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

手順概要

1. vlan vlan-id

2. interface vlan vlanid

手順詳細

次に、レイヤ 2 VLAN インスタンスの設定例を示します。

Router# config tEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)# vlan 501Router(config)# interface vlan 501Router(config-if)# no show

VLAN のステートがアップであることを確認するには、show interfaces vlan コマンドを使用します。

PE での MPLS WAN インターフェイスの設定

MPLS WAN インターフェイスを設定するためのコマンドは次のとおりです。

(注) MPLS アップリンクは、サポート対象の OSM のいずれかに存在する必要があります。

手順概要

1. interface

2. ip address

3. tag-switching ip

4. mls qos trust dscp

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 vlan vlan-id

例:Router(config)# vlan 809

特定の VLAN を設定します。

ステップ 2 interface vlan vlan-id

例:Router(config)# interface vlan 501

VLAN のインターフェイスを設定します。

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 interface type number

例:Router(config)# interface pos 2/4

設定するインターフェイスを選択し、インターフェイス

コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2 ip address ip-address mask

例:Router# ip address 100.1.1.1 255.255.255.0

インターフェイスのプライマリ IP アドレスまたはセカンダリ IP アドレスを設定します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-129オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、WAN インターフェイスの設定例を示します。

interface pos4/1description POS connection to PE2ip address 181.10.10.1 255.255.255.0ip directed-broadcastip ospf network broadcastno keepalivempls label protocol ldptag-switching ipmls qos trust dscpclock source internal

動作を確認するには、show tag-switching interfaces コマンドを使用します。

Router# show tag-switching interfaces pos4/1Interface IP Tunnel OperationalPOS4/1 Yes (ldp) Yes YesRouter#

PE の MPLS の設定

PE の MPLS を設定するには、必要な MPLS パラメータを指定する必要があります。

(注) MPLS を設定する前に、PE 間で IGP(OSPF または IS-IS)を設定することにより、すべての PE 間で IP 接続が確立されていることを確認します。

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. mpls label protocol {ldp | tdp}

4. mpls ldp logging neighbor-changes(任意)

5. tag-switching tdp discovery {hello | directed hello} {holdtime | interval} seconds

6. tag-switching tdp router-id Loopback0 force

ステップ 3 tag-switching ip

例:Router# tag-switching ip

インターフェイスの IPv4 パケットのラベル スイッチングをイネーブルにします。

ステップ 4 mls qos trust [cos | dscp | ip-precedence]

例:Router# mls qos trust dscp

着信パケットの Type of Service(ToS; サービス タイプ)ビットに DSCP 値が含まれていることを示す、インターフェイスの信頼できる状態を設定します。

コマンドまたは操作 説明

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-130オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

手順詳細

次に、グローバル MPLS の設定例を示します。

mpls label protocol ldptag-switching tdp discovery directed-hello tag-switching tdp router-id loopback0 force

LDP ラベルが割り当てられていることを確認するには、show ip cef コマンドを使用します。

Router# show ip cef 192.168.17.7192.168.17.7/32, version 272, epoch 0, cached adjacency to POS4/10 packets, 0 bytes tag information set local tag: 8149 fast tag rewrite with PO4/1, point2point, tags imposed: {4017} via 11.3.1.4, POS4/1, 283 dependencies next hop 11.3.1.4, POS4/1 valid cached adjacency tag rewrite with PO4/1, point2point, tags imposed: {4017}

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 mpls label protocol {ldp | tdp}

例:Router(config)# mpls label protocol ldp

プラットフォームのデフォルト ラベル配信プロトコルを指定します。

ステップ 4 mpls ldp logging neighbor-changes

例:Router(config)# mpls ldp logging neighbor-changes

(任意)ロギング ネイバの変更を決定します。

ステップ 5 tag-switching tdp discovery {hello | directed hello} {holdtime | interval} seconds

例:Router(config)# tag-switching tdp discovery hello holdtime 5

Transmission of LDP(TDP)検出 hello メッセージの間隔、または LDP 送信接続の保持時間を設定します。

ステップ 6 tag-switching tdp router-id Loopback0 force

例:Router(config)# tag-switching tdp router-id Loopback0 force

MPLS を設定します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-131オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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PE の VFI の設定

VFI には、VPLS ドメインの VPN ID、このドメイン内の他の PE ルータのアドレス、各ピアのトンネル シグナリング メカニズムとカプセル化メカニズムのタイプを指定します(ここで VSI および関連する VC を作成します)。VFI の設定方法は次のとおりです。

(注) MPLS カプセル化だけがサポートされます。

手順概要

1. l2 vfi name manual

2. [no] vpn id vpn id

3. [no] neighbor remote router id {encapsulation {mpls} [no-split-horizon]

4. [no] shutdown

手順詳細

次に、VFI の設定例を示します。

l2 vfi VPLSA manualvpn id 100neighbor 11.11.11.11 encapsulation mplsneighbor 33.33.33.33 encapsulation mplsneighbor 44.44.44.44 encapsulation mpls

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 l2 vfi name manual

例:Router(config)# l2 vfi vfi17 manual

レイヤ 2 VFI のマニュアル コンフィギュレーションモードをイネーブルにします。

ステップ 2 vpn id vpn-id

例:Router(config-vfi)# vpn id 17

VPLS ドメインの VPN ID を設定します。このレイヤ 2VRF にバインドされたエミュレート VC は、シグナリングにこの VPN ID を使用します。

ステップ 3 [no] neighbor remote router id {encapsulation mpls} [no-split-horizon]

例:Router(config-vfi)# neighbor 1.5.1.1 encapsulation mpls

リモート ピアリング ルータ ID と、エミュレート VC のセットアップに使用するトンネル カプセル化タイプまたは擬似配線の属性を指定します。

(注) スプリット ホライズンは、ブロードキャスト パケットのループを防止して、レイヤ 2 トラフィックを分離するためのデフォルト設定です。スプリット ホライズンをディセーブルにして、スポーク単位の複数の VC を同じ VFI へと設定するには、no-split-horizon キーワードを使用します。

ステップ 4 no shutdown

例:Router(config-vfi)# no shutdown

レイヤ 2 VFI で確立したエミュレート VC を接続解除し、新しい接続回線の確立を防止します。

(注) CLI を使用してレイヤ 2 VFI で設定した新しい接続回線については、確立を防止できません。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-132オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、ハブ アンド スポークの VFI の設定例を示します。

l2 vfi VPLSA manualvpn id 100neighbor 9.9.9.9 encapsulation mplsneighbor 12.12.12.12 encapsulation mplsneighbor 33.33.33.33 encapsulation mpls no-split-horizon

show mpls 12transport vcコマンドを実行すると、PE1 に関する各種情報が表示されます。

(注) PE ルータの VC に関する詳細情報を表示するには、次の例のように show mpls l2transport vc [detail]コマンドを使用することもできます。

VPLS-PE2# show mpls l2transport vc 201

Local intf Local circuit Dest address VC ID Status------------- -------------------- --------------- ---------- ----------VFI test1 VFI 153.1.0.1 201 UPVFI test1 VFI 153.3.0.1 201 UPVFI test1 VFI 153.4.0.1 201 UP

(注) 出力の VC ID は VPN ID を指します。VC は、下の例のように宛先アドレスと VC ID の組み合わせで識別されます。

show vfi vfi name コマンドを実行すると、VFI ステータスが表示されます。

nPE-3# show vfi VPLS-2VFI name: VPLS-2, state: up Local attachment circuits: Vlan2 Neighbors connected via pseudowires: Peer Address VC ID Split-horizon 1.1.1.1 2 Y 1.1.1.2 2 Y 2.2.2.3 2 N

接続回線と PE の VSI との関連付け

VFI を定義したあと、1 つまたは複数の接続回線(インターフェイス、サブインターフェイス、または仮想回線)にバインドする必要があります。

手順概要

1. interface vlan

2. no ip address(IP アドレスを設定すると、レイヤ 3 インターフェイスが VLAN 用に作成されます。)

3. xconnect vfi

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-133オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

手順詳細

次に、インターフェイス VLAN の設定例を示します。

interface vlan 100no ip addressxconnect vfi VPLS_501

show vfiコマンドを使用して VFI ステータスを確認します。

Router# show vfi VPLS_501VFI name: VPLS_501, state: up Local attachment circuits: vlan 100 Neighbors connected via pseudowires: 192.168.11.1 192.168.12.2 192.168.13.3 192.168.16.6 192.168.17.7

フルメッシュ構成の例

フルメッシュ構成で、PE ルータは VFI を使用して VPLS 内の他のすべての PE ルータとのマルチポイントツーマルチポイントの転送関係を確立します。カスタマー ネットワークから受信したイーサネットまたは VLAN のパケットは、1 つまたは複数のローカル インターフェイス、または VPLS ドメイン内のエミュレート VC、またはその両方への転送が可能です。ブロードキャストされたパケットがネットワーク内でループしないようにするため、エミュレート VC から受信したパケットは、PE ルータ上の VPLS ドメインのエミュレート VC へは転送されません。そのため、レイヤ 2 スプリット ホライズンはフルメッシュ ネットワーク内でデフォルトとして常にイネーブルになっている必要があります。図 11-5に、構成例を示します。

図 11-5 VPLS の構成例

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 interface vlan vlan-id

例:Router(config-if)# interface vlan 100

ダイナミック Switched Virtual Interface(SVI)を作成、またはアクセスします。

ステップ 2 no ip address

例:Router(config-if)# no ip address

IP 処理をディセーブルにします(IP アドレスを設定する場合、VLAN のレイヤ 3 インターフェイスを設定します)。

ステップ 3 xconnect vfi vfi name

例:Router(config-if)# xconnect vfi vfi16

VLAN ポートをバインディングするレイヤ 2 VFI を指定します。

VPLS-A PE1

1.1.1.1

1047

52

SP FE0/0

VPLS-A

PE2

2.2.2.2

FE0/0

VPLS-APE3

FE0/1

3.3.3.3

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-134オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

PE1 の設定

次に、VSI と関連する VC の作成例を示します。

l2 vfi PE1-VPLS-A manual vpn id 100 neighbor 2.2.2.2 encapsulation mpls neighbor 3.3.3.3 encapsulation mpls!Interface loopback 0 ip address 1.1.1.1 255.255.255.255

次に、CE デバイス インターフェイスを設定します(VLAN 内に複数のレイヤ 2 インターフェイスを設定できます)。

Interface fastethernet0/0 switchport switchport mode dot1qtunnel switchport access vlan 100!

次に、接続回線(VLAN)と VSI との関連付けを行います。

Interface vlan 100 no ip address xconnect vfi PE1-VPLS-A!

次に、レイヤ 2 VLAN インスタンスを使用可能にします。

vlan 100 state active

PE2 の設定

次に、VSI と関連する VC の作成例を示します。

l2 vfi PE2-VPLS-A manual vpn id 100 neighbor 1.1.1.1 encapsulation mpls neighbor 3.3.3.3 encapsulation mpls!Interface loopback 0 ip address 2.2.2.2 255.255.255.255

次に、CE デバイス インターフェイスを設定します(VLAN 内に複数のレイヤ 2 インターフェイスを設定できます)。

Interface fastethernet0/0 switchport switchport mode dot1qtunnel switchport access vlan 100!

次に、接続回線(VLAN)と VSI との関連付けを行います。

Interface vlan 100 no ip address xconnect vfi PE2-VPLS-A!

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-135オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、レイヤ 2 VLAN インスタンスを使用可能にします。

vlan 100 state active

PE3 の設定

次に、VSI と関連する VC の作成例を示します。

l2 vfi PE3-VPLS-A manual vpn id 100 neighbor 1.1.1.1 encapsulation mpls neighbor 2.2.2.2 encapsulation mpls!Interface loopback 0 ip address 3.3.3.3 255.255.255.255

次に、CE デバイス インターフェイスを設定します(VLAN 内に複数のレイヤ 2 インターフェイスを設定できます)。

Interface fastethernet0/1 switchport switchport mode dot1qtunnel switchport access vlan 100!

次に、接続回線(VLAN)と VSI との関連付けを行います。

Interface vlan 100 no ip address xconnect vfi PE3-VPLS-A .!

次に、レイヤ 2 VLAN インスタンスを使用可能にします。

vlan 100 state active

show mpls l2 vc コマンドを実行すると、VC のステータス情報が表示されます。

VPLS1# show mpls l2 vc

Local intf Local circuit Dest address VC ID Status------------- -------------------- --------------- ---------- ----------Vi1 VFI 22.22.22.22 100 DOWNVi1 VFI 22.22.22.22 200 UPVi1 VFI 33.33.33.33 100 UPVi1 VFI 44.44.44.44 100 UPVi1 VFI 44.44.44.44 200 UP

show vfi コマンドを実行すると、VFI の情報が表示されます。

PE-1# show vfi PE1-VPLS-AVFI name: VPLSA, state: up Local attachment circuits: Vlan100 Neighbors connected via pseudowires: 2.2.2.2 3.3.3.3

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-136オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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show mpls 12transport vc コマンドを実行すると、VC の情報が表示されます。

osr12# show mpls l2 vc detLocal interface: VFI vfi17 up Destination address: 1.3.1.1, VC ID: 17, VC status: up Tunnel label: imp-null, next hop point2point Output interface: PO3/4, imposed label stack {18} Create time: 3d15h, last status change time: 1d03h Signaling protocol: LDP, peer 1.3.1.1:0 up MPLS VC labels: local 18, remote 18 Group ID: local 0, remote 0 MTU: local 1500, remote 1500 Remote interface description: Sequencing: receive disabled, send disabled VC statistics: packet totals: receive 0, send 0 byte totals: receive 0, send 0 packet drops: receive 0, send 0

MPLS エッジを含む H-VPLS の構成例H-VPLS モデルは、ハブ アンド スポークおよびフルメッシュのネットワークで構成されます。フルメッシュ構成では、PE ルータは VFI を使用して、VPLS 内の他のすべての PE ルータとマルチポイントツーマルチポイントの転送関係を確立します。

ハブ アンド スポーク構成では、PE ルータは non-split-horizon モードで動作します。このモードでは、VC 間接続で VLAN のレイヤ 2 ポートを追加する必要がありません。

下記の例では、CE1、CE2、CE3、および CE4(赤)上の VLAN は、フルメッシュ ネットワークを介して接続します。CE2、CE5、および ISP POP 上の VLAN は、ハブ アンド スポーク ネットワークを介して接続し、この場合 ISP POP はハブ、CE2 および CE5 はスポークです。図 11-6 に、構成例を示します。

図 11-6 H-VPLS の構成

ISP POP

PE1

20.0.0.1

SP/MPLS

uPE

1328

64

SP

CE2

PE2 162.0.0.2

CE3120.0.0.3

CE1

CE4

CE5

PE3

30.0.0.1

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-137オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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PE1 での設定

次に、VSI および関連する VC の作成例を示します。緑の VC では、no-split-horizon キーワードが必要であることに注意してください。no-split-horizon コマンドにより、データ パスのデフォルトのレイヤ 2 スプリット ホライズンがディセーブルになります。

l2 vfi Internet manual vpn id 100 neighbor 120.0.0.3 encapsulation mpls no-split-horizon neighbor 162.0.0.2 encapsulation mpls no-split-horizon

l2 vfi PE1-VPLS-A manual vpn id 200 neighbor 120.0.0.3 encapsulation mpls neighbor 162.0.0.2 encapsulation mpls

interface Loopback 0 ip address 20.0.0.1 255.255.255.255

次に、CE デバイス インターフェイスを設定します(VLAN 内に複数のレイヤ 2 インターフェイスを設定できます)。

interface GigEthernet1/1 switchport switchport mode trunk switchport trunk encap dot1q switchport trunk allow vlan 1001,1002-1005

次に、接続回線(VLAN)と VFI との関連付けを行います。

interface Vlan 1001 xconnect vfi Internet

interface FastEthernet2/1 switchport switchport mode trunk switchport trunk encap dot1q switchport trunk allow vlan 211,1002-1005

interface Vlan 211 xconnect vfi PE1-VPLS-A

PE2 での設定

次に、VFI および関連する VC の作成例を示します。

l2 vfi Internet manual vpn id 100 neighbor 20.0.0.1 encapsulation mpls

l2 vfi PE2-VPLS-A manual vpn id 200:1 neighbor 120.0.0.3 encapsulation mpls neighbor 20.0.0.1 encapsulation mpls

interface Loopback 0 ip address 162.0.0.2 255.255.255.255

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-138オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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次に、CE デバイス インターフェイスを設定します(VLAN 内に複数のレイヤ 2 インターフェイスを設定できます)。

interface GigEthernet2/1 switchport switchport mode trunk switchport trunk encap dot1q switchport trunk allow vlan 211,1001,1002-1005

次に、接続回線(VLAN)と VFI との関連付けを行います。

interface Vlan 1001 xconnect vfi Internet

interface Vlan 211 xconnect vfi PE2-VPLS-A

PE3での設定

次に、VFI および関連する VC の作成例を示します。

l2 vfi Internet manual vpn id 100 neighbor 20.0.0.1 encapsulation mpls neighbor 162.0.0.2 encapsulation mpls neighbor 30.0.0.1 encapsulation mpls no-split horizon

l2 vfi PE3-VPLS-A manual vpn id 200 neighbor 162.0.0.2 encapsulation mpls neighbor 20.0.0.1 encapsulation mpls

interface Loopback 0 ip address 120.0.0.3 255.255.255.255

次に、CE デバイス インターフェイスを設定します。

interface GigEthernet6/1 switchport switchport mode trunk switchport trunk encap dot1q switchport trunk allow vlan 211

次に、接続回線を設定します。

interface Vlan 1001 xconnect vfi Internet

interface Vlan 211 xconnect vfi PE3-VPLS-A

次に、uPE デバイスにポートベースの EoMPLS を設定します。

interface GigEthernet 1/1 xconnect 120.0.0.3 100 encapsulation mpls

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11-139オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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VLAN ごとの MAC 制限

VPLS には、リソースを使い果たすことを防止するため、VLAN ごとの MAC エントリの最大数を制限する機能があります。MAC 制限機能をイネーブルにするには、mac-address-table limitコマンドを使用します。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/software/122sx/cmdref/index.htm を参照してください。

転送トンネルのトラフィック エンジニアリング

MPLS トラフィック エンジニアリング ソフトウェアを使用すると、MPLS バックボーンによってレイヤ 2 ATM やフレームリレー ネットワークのトラフィック エンジニアリング機能が複製され、拡張されます。次の URLを参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fswtch_c/swprt3/xcftagov.htm#1022001

ロード バランシング

ロード バランシングは、複数のリンクにパケットを分散するルータの機能です。ロード バランシングについては、次の URL を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fipr_c/ipcprt1/1cfsflb.htm#1007566

QoS

VPLS は、入力側では PFC ベースの QoS を使用し、コアに面したインターフェイスでは OSM ベースの機能(シェーピング以外は EoMPLS と同様)を使用します。

VLAN 単位のシェーピング

VPLS 環境での VLAN 単位のトラフィック シェーピングには、EoMPLS とは異なる特性があります。キューは、MPLS ポート単位のシェーピング パラメータに基づきます。100 Mbps シェイパに設定された VLAN は、VPLS ドメイン内の各物理 MPLS アップリンク ポートに 100 M のキューを作成します。4 本の MPLS アップリンクを持つ PE では、コア ネットワークに最大 400 Mbps のトラフィックの転送が可能です。2 つの VC が同じ出力インターフェイスを共有している場合、100Mシェイパも同じものを共有することになります。

次の設定では、すべてのトラフィック入力に一致し、各出力インターフェイスでトラフィックが

100 Mbps にシェーピングされます。

class-map match-all all match any

policy-map shape100 class all shape average 100000000

interface Vlan100 no ip addressxconnect vfi 100service-policy output shape100

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-140オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

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PFC ベースの QoS については、http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7600/software/122sx/swcg/qos.htm の「Configuring PFC QoS」を参照してください。

コアに面したインターフェイスの QoS については、「AToM での QoS の設定方法」(p.11-83)を参照してください。

(注) VLAN インターフェイスとコアに面したインターフェイスの両方にシェーピング ポリシーが設定されている場合、コアに面したインターフェイスのポリシーは、VLAN インターフェイスのポリシーによって上書きされます。

(注) VPLS では、最大 30,000 の VC がサポートされています。これに対して、最大 5 種類の EXP 分類を設定することを推奨します。

(注) サービスポリシーをコアに面したインターフェイスに適用すると、1 つの PXF プロセッサのインターフェイスから出力される VPLS VC の上限は 21,000 となります。

EoMPLS の Dot1q 透過性の設定EoMPLS の Dot1q 透過性機能により、サービス プロバイダーは、VPLS カスタマーの 802.1P ビットには変更を加えずに、コアベースの QoS ポリシーの MPLS EXP ビットを変更できるようになります。

12.2(18)SXF1 より前のリリースでは、MPLS EXP ビットを設定する、EoMPLS が設定された VLANインターフェイスにサービス ポリシーを適用する場合、この設定は IGP ラベルおよび VC ラベルの両方に影響します。カスタマー トラフィックに 802.1Q ラベル(関連する 802.1P ビットを持つ)が含まれる場合、802.1P ビットは受信した VC EXP ビットに基づいて、出力 PE で書き換えられます。ポリシーが、受信した 802.1P ビットとは異なる値に MPLS EXP ビットを設定する場合、出力 PE での書き換えによりカスタマーの 802.1P ビットが変更されます。

EoMPLS の Dot1q 透過性機能では、VLAN に適用されたポリシーが IGP ラベル(コア QoS 用)にのみ影響するオプションが用意されており、VC ラベルの EXP ビットを 802.1P ビットと同じままに設定できます。一方出力 PE では、802.1P ビットは受信した VC の EXP ビットに基づいて書き換えられますが、EXP ビットは入力 802.1P ビットに一致しているため、VPLS カスタマーの 802.1P ビットは変更されません。

制約

EoMPLS の Dot1q 透過性機能に適用される制約は、次のとおりです。

• グローバル コンフィギュレーションは、Cisco 7600 シリーズ ルータで設定されるすべての VFIおよび SVI の EoMPLS VC に適用されます。

• OSM でのみサポートされます。

• インターオペラビリティを実現するには、接続されているすべての PE ルータに EoMPLS のDot1q 透過性機能を適用する必要があります。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-141オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

手順概要

1. enable

2. configure terminal

3. platform vfi dot1q-transparency

4. interface vlan

5. no ip address

6. xconnect peer-router-id vcid encapsulation mpls

7. service-policy output

手順詳細

コマンドまたは操作 説明

ステップ 1 enable

例:Router> enable

イネーブル EXEC モードを開始します。

• プロンプトが表示されたら、パスワードを入力しま

す。

ステップ 2 configure terminal

例:Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3 platform vfi dot1q-transparency

例:Router(config)# platform vfi dot1q-transparency

DBUS の CoS 値を使用して、リモート VC ラベルの EXP値を設定します。

ステップ 4 interface vlan vlanid

例:Router(config)# interface vlan 566

一意の VLAN ID 番号を作成します。

ステップ 5 no ip address ip-address mask [secondary]

例:Router(config)# no ip address

IP 処理をディセーブルにします

ステップ 6 xconnect peer-router-id vcid encapsulation mpls

例:Router(config-subif)# xconnect 10.0.0.1 123 encapsulation mpls

接続回線を擬似回線 VC にバインドします。このコマンドの構文は、他のすべてのレイヤ 2 送信の場合と同様です。

ステップ 7 Router(config-if)# service-policy output policy-name

例:Router(config-if)# service-policy output policy-name ip

トラフィック ポリシーをインターフェイスに適用します。

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第 11章 OSM 上での MPLS の設定OSM での VPLS

11-142オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

次に、Dot1q 透過性機能の設定例を示します。

platform vfi dot1q-transparency!l2 vfi customer-A manualvpn id 200neighbor 1.0.10.1 encapsulation mplsneighbor 1.0.11.1 encapsulation mplsneighbor 1.0.111.1 encapsulation mpls!class-map match-all anymatch any!policy-map mpls-set-exp-1class anyset mpls experimental imposition 1!interface Vlan200no ip addressxconnect vfi customer-Aservice-policy input mpls-set-exp-1

VLAN のステートがアップ ステートであることを確認するには、show cwan vfi dot1q-transparentコマンドを使用します。

Router# show cwan vfi dot1q-transparency VFI dot1q transparency is enabledRouter#

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I N D E X

1オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

Numerics

6500 シャーシタイプ  1-2

7600 シャーシタイプ  1-2

802.1D  8-19

A

AAL0 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチング  11-65AAL5 over MPLS制約  11-27設定  11-50

AAL5 カプセル化を使用した ATM VC から VC へのローカル スイッチング  11-62Any Transport over MPLS(AToM)  11-25

ATM AAL5  11-27ATM AAL5 over MPLS  11-50ATM Cell Relay over MPLS VC モード  11-54Ethernet over MPLS  11-30Frame Relay over MPLS  11-57QoS  11-29QoS の設定  11-83従来の AToM との互換性  11-29制約  11-25パケット送信  11-28

APS  3-13コマンド  8-33実行インターフェイス  8-28単一ルータでの基本 APS  8-29チャネライズド OC-12/T3 OSM  5-13複数 APS インターフェイス  8-32保護インターフェイス  8-29例  3-15, 5-19

APS コマンド  8-32

ATM AAL5 over MPLSサポート対象の OSM  11-50制約  11-27設定  11-50

ATM Cell Relay over MPLS制約  11-27

ATM Cell Relay over MPLS VC モード設定  11-54

ATM VP から VP へのローカル スイッチング  11-67

B

BPDU のパケット形式  8-21Bridge Protocol Data Unit(BPDU)  8-19bridge-domain コマンド新しいキーワード  8-23

C

Common Part Convergence Sublayer  8-20

D

DLCI指定  11-58

DLCI ローカル スイッチング  11-68DSS  10-1設定  10-2

DSS、設定入力 DSB  10-5入力 DSS  10-3

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2オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

E

EoMPLS の設定OSM ベースのシステムでの EoMPLS VLAN モード

  11-31OSM ベースのシステムでの EoMPLS ポート モード

  11-40SUP720-3BXL ベース システムでの EoMPLS ポート

モード  11-45SUP720-3BXL ベースのシステムでの EoMPLS

VLAN モード  11-35Ethernet over MPLS制約  11-26設定  11-30

Ethernet over MPLS(EoMPLS)  11-30サポート対象の OSM  11-30

EXP ビットATM AAL5 over MPLS  11-86, 11-87EoMPLS  11-83FRoMPLS  11-87パケットのプライオリティ設定  11-87

F

Frame Relay over MPLS制約  11-28

Frame Relay over MPLS の設定DLCI ローカル スイッチング  11-68DLCI/DLCI 接続  11-57

Frame Relay over MPLS(FRoMPLS)  11-57サポート対象の OSM  11-57制約  11-28

I

ignore-bpdu-pid キーワード  8-23

L

Label Switched Path(LSP)  11-29Local Management Interface(LMI)  11-72Low Latency Queuing  3-29, 4-6

M

match vlan  9-20

MPLS QoSサポート対象の機能  11-15

MPLS  11-2EXP フィールド  11-15サポート対象の機能  11-3制限事項および制約  11-5ラベル ロード バランシング単位  11-22

mpls l2 transport route コマンド  11-29MPLS QoS の設定

MPLS パケット分類用のクラス マップの設定  11-16

MPLS VPN  11-20サポート対象の OSM  11-20制限事項および制約  11-21メモリ要件  11-21メモリ要件と推奨事項  11-21

MPLS のクラスベース マーキングの設定(SupervisorEngine 2)  11-16

O

OSMMPLS VPN サポート  11-20MPLS サポート  11-2拡張  1-4標準  1-3

OSM、12 ポート チャネライズド /非チャネライズド CT3/T一般的な機能  7-4

OSM、12 ポート チャネライズド /非チャネライズド CT3/T1  7-2

DS3 アラーム  7-6DSU モード  7-5E1 設定オプション  7-6QoS  7-7T1 設定オプション  7-5機能  7-4シリアル カプセル化プロトコル  7-4ネットワーク管理  7-7

OSM、12 ポート チャネライズド /非チャネライズド CT3/T1 の設定

dMLPPP  7-13E1 回線  7-12Multilink PPP Minimum Links Mandatory  7-15T1/N × DS0 回線  7-11T3 コントローラ  7-8チャネライズド DS3 インターフェイス  7-10

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3オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

チャネライゼーションに関する T3 コントローラ  7-11

非チャネライズド DS3 インターフェイス  7-9OSM、OC-12 ATM

APS  8-28概要  8-2機能  8-2

OSM、OC-12 ATM の設定APS、実行インターフェイス  8-28APS、単一ルータでの基本 APS  8-29APS、複数 APS インターフェイス  8-32APS、複数ルータ  8-31APS、保護インターフェイス  8-29ATM インターフェイスのイネーブル化  8-4ILMI との通信  8-10NSAP アドレス  8-11PVC  8-6PVC トラフィック パラメータ  8-9RFC 1483 BRE  8-7SVC  8-9, 8-13各 VP の最大 VC 数  8-5完全な NSAP アドレス  8-12初期設定  8-4有効な VCI および VPI 設定  8-5

OSM、POSサポート対象の QoS 機能  3-7

OSM、POS/SDHSONET/SDH 規格の適合性  3-2SONET/SDH のエラー、アラーム、およびパフォー

マンスのモニタリング  3-2サポート対象の機能  3-1

OSM、POS/SDH の設定APS  3-13APS、実行インターフェイスの設定  3-14APS、保護インターフェイスの設定  3-14DPT プロトコル  3-19POS SPE スクランブリング  3-11show コマンドの使用  3-12SONET オーバーヘッド  3-11インターフェイスの設定  3-9カスタマイズ  3-11基本的な APS  3-15複数 APS  3-16ブリッジング制御プロトコル(BCP)  3-21フレーム同期  3-11例  3-23

OSM、PWANアップグレード  4-2

OSM、ギガビット イーサネット WANQoS  4-9サポート対象の機能  4-2

OSM、ギガビット イーサネット WAN の設定基本インターフェイス  4-4

OSM、チャネライズド OC-12/TOC-12 POS インターフェイス  6-8

OSM、チャネライズド OC-12/T1DS0 回線  6-10DS-3 機能  6-9E1 回線  6-10E3 回線  6-8MIB サポート  6-7QoS  6-11SONET の適合性  6-3SONET/SDH 障害回復サポート  6-7T1 回線  6-9WAN プロトコル  6-7エラー、アラーム、およびパフォーマンスのモニタ

リング  6-3機能  6-3

OSM、チャネライズド OC-12/T1 の設定POS インターフェイス  6-15SDH フレーム同期と AU-3 マッピング  6-19SDH フレーム同期と AU-4 マッピング  6-21SONET コントローラ  6-12SONET フレーム同期での CT3 リンク  6-17SONET フレーム同期での STS-1 パス アトリビュー

ト  6-14SONET フレーム同期での T3 リンク  6-15SONET フレーム同期での VT-15 リンク  6-18T1 回線  6-17VT-1.5 マッピングでの T1 リンク  6-19非チャネライズドおよびサブレート DS-3 シリアル

インターフェイス  6-16OSM、チャネライズド OC-12/T3

DS-3 サポート  5-5DSU モード  5-5QoS  5-5SONET のエラー、アラーム、およびパフォーマン

スのモニタリング  5-3SONET の適合性  5-3SONET の同期  5-4機能  5-3ネットワーク管理  5-4

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4オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

フレームリレーの制限および制約  5-15OSM、チャネライズド OC-12/T3 の設定

APS、実行インターフェイス  5-14APS、保護インターフェイス  5-15DS-3 シリアル インターフェイス  5-8POS インターフェイス  5-7SDH フレーム同期と AU-3 マッピングによるイン

ターフェイス  5-9SDH フレーム同期と AU-4 マッピングによるイン

ターフェイス  5-12SONET コントローラ  5-6

P

Per VLAN Spanning Tree(PVST)  8-20PVST および PVST+ のインターオペラビリティ

802.1D  8-19CLI の要約  8-22Common Part Convergence Sublayer  8-20ignore-bpdu-pid キーワード  8-23L2PT トポロジー  8-23pvst-tlv キーワード  8-23サポート対象ライン カード  8-20問題の要約  8-20

PVST+  8-20pvst-tlv キーワード  8-23

Q

QinQ 変換QinQ トランスペアレント トンネリング  4-11set cos cos-inner コマンドの設定  4-35ギガビット イーサネット WAN  4-10制約  4-14, 4-17設定  4-13設定例  4-41前提条件  4-14, 4-17ダブル タグからシングル タグへの変換  4-10ダブル タグからダブル タグへの変換  4-11ディセーブル化  4-37範囲外パケット  4-12範囲内未指定パケット  4-12プロバイダー エッジ ルータの設定  4-23

QoS12 ポート チャネライズド /非チャネライズド

CT3/T1 OSM  7-7

Any Transport over MPLS(AToM)  11-83ATMoMPLS 入力  11-91EoMPLS VLAN  11-91EoMPLS トラフィック ポリシーの表示  11-90EoMPLS の例  11-90FRoMPLS 入力  11-92MPLS  11-16POS/SDH OSM  3-7VPLS  11-139VPLS、VLAN 単位のシェーピング  11-139ギガビット イーサネット WAN  4-9最低レート  9-6, 9-14チャネライズド OC-12/T1 OSM  6-11チャネライズド OC-12/T3 OSM  5-5トラフィック シェーピング  11-85, 11-88

QoS の設定LLQ  9-13Weighted Random Early Detection(WRED)  9-15キュー制限  9-19サービス ポリシーのコンフィギュレーションの表

示  9-10トラフィック シェーピング  9-6ポリシー マップのクラスのプライオリティ  

9-14ポリシー マップへのサービス ポリシーの設定  

9-9QoS(Quality of Service)動作、確認  11-17

Quality of Service(QoS)OSM 上  9-2クラスベース トラフィック シェーピング  9-5サポート対象外のフレームリレー固有の機能  

9-24

S

set cos cos-inner コマンド  4-35Shared Spanning Tree Protocol(SSTP)  8-20show policy-map interface コマンド  9-10show policy-map コマンド  9-10show vlan internal usage コマンド  4-15show コマンド  3-12SONET および SDH コンフィギュレーション コマンド  8-34Spaninng-Tree Protocol(STP)  8-19

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5オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

V

Virtual Private LAN Service(VPLS)  11-118CE への PE レイヤ 2 インターフェイスの設定  

11-123PE での MPLS WAN インターフェイスの設定  

11-128PE の MPLS の設定  11-129PE の VFI の設定  11-131QoS  11-139概要  11-118基本的な設定  11-123サービス  11-121サポート対象の OSM  11-122サポート対象の機能  11-120制約  11-119接続回線と PE の VSI との関連付け  11-132設定例  11-133

vlan internal allocation policy コマンド  4-15VLAN モード  11-30

W

Weighted Random Early Detection(WRED)  9-15

X

xconnect コマンド  11-29

アップグレードの注意事項  11-29

カプセル化

AAL0  11-54AAL5  11-50dot1Q  11-35フレーム リレー  11-57, 11-69

関連資料  xix

機能

DSS  1-8QoS  1-8カプセル化  1-6ソフトウェア  1-5トラフィック管理  1-7ネットワーク管理  1-7

キュー制限  9-19

コマンド

APS  8-34ATM  8-13class-map  11-75, 11-76, 11-80, 11-82CLI  1-8clock source  6-14debug  11-53, 11-56, 11-71OSM-12CT3/T1 で非サポート  7-16QoS  11-84show  3-12SONET および SDH  8-34STS-1 パス コンフィギュレーション  6-14インターフェイス サブコマンド  2-3コンフィギュレーション サブコマンド  4-4コンフィギュレーション ファイル  3-23サポートされていないフレームリレーのコマンド

  3-17設定  2-2プラットフォーム固有  3-17

資料、関連  xix

設定例

AAL5 over MPLS  11-51ATM Cell Relay over MPLS VC モード  11-55ATM メイン インターフェイス上の ILMI PVC  

8-10AToMPLS 入力 QoS  11-91BCP  3-23

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6オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

BERT タイムスロット  6-18CT3 動作のための T1  6-18DS-3 インターフェイス  6-17E1 回線  7-13EoMPLS QoS  11-90Frame Relay over MPLS  11-59FRoMPLS 入力 QoS  11-92ILMI PVC  8-12ILMI キープアライブ インターバル  8-10LLQ  9-15Multilink PPP Minimum Links Mandatory 機能  

7-16NSAP アドレス  8-12OC-12/T3 の基本的な APS  5-19OC-12/T3 の複数 APS インターフェイス  5-20OC-3 リンクでの CBWFQ  9-13, 9-15OSM ベースのシステムでの EoMPLS VLAN モード

  11-33OSM ベースのシステムでの EoMPLS ポート モード

  11-42PCR が 1000 の VBR-NRT  8-9POS/SHD OSM の複数 APS  3-16POS/SDH OSM を SRP/DPT モードに設定  3-20PVC  8-6PVC の BRE  8-7SDH フレーム同期と AU-4 マッピングによるイン

ターフェイスの設定  5-12STS-1 のオペレーション モード  6-14SUP720-3BXL ベース システムでの EoMPLS ポート

モード  11-45, 11-63, 11-65, 11-68SUP720-3BXL ベースのシステムでの EoMPLS

VLAN モード  11-36SVC  8-13T1 チャネライゼーション モード用 T3 コントロー

ラ  7-11T1/N × DS0 回線  7-12VLAN での EoMPLS QoS  11-91VPLS、CE デバイスからのタグ付きトラフィックの

ための 802.1Q トランク  11-124VPLS、CE デバイスからのタグなしトラフィックの

ための 802.1Q アクセス ポート  11-125VPLS、PE での L2 VLAN インスタンス  11-128VPLS、PE での MPLS WAN インターフェイス  

11-129VPLS、PE の MPLS  11-130VPLS、PE の VFI  11-131, 11-132VPLS、QinQ を使用してすべての VLAN を 1 つの

VPLS に設定  11-127

VPLS、VLAN 単位のシェーピング  11-139VPLS、接続回線と PE の VSI との関連付け  

11-133VT1.5 動作に T1 を設定  6-19WRED  9-16基本的な単一ルータの APS  8-30基本的な複数ルータの APS  8-31シェープ平均レート  11-86シグナリング PVC  8-11タグツータグ トラフィックのロード バランシング

  11-22チャネライズド DS-3  5-18チャネライズド OC-12/T3 OSM のためのフレーム

リレー トラフィック シェーピング  5-16チャネライズド POS  5-18トラフィック クラス  9-12, 11-16トラフィック ポリシーの表示  11-86, 11-90入力 DSB  10-5入力 DSS  10-4ネスト化されたトラフィック ポリシー  9-19非チャネライズド DS-3 インターフェイス  5-9非チャネライズド DS3 インターフェイス  7-10複数 APS インターフェイス  8-33プライオリティ キュー  9-15フレームリレー DLCI ローカル スイッチング  

11-69フレームリレー トラフィック シェーピング  

3-18ポート 6/1 に AU-4 の最初の TUG-3 を設定  6-21ポリシー マップ  9-15ポリシー マップの表示  9-11マルチリンク インターフェイス  7-17マルチリンク インターフェイスの作成とマルチリ

ンク バンドルへの追加  7-15マルチリンク バンドル  7-14リンクを 12 T3 チャネルに設定  6-20

設定、基本

CRC  2-4MTU サイズ  2-3SONET ペイロード スクランブリング  2-4カスタマイズ  2-3送信クロック  2-3フレーム同期  2-3

送信クロック  2-3

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7オプティカル サービス モジュール ソフトウェア コンフィギュレーション ノート

OL-5347-21-J

対象読者  xvii

着信順序が乱れたパケット  11-25

トラフィック シェーピング  11-85

入力 DSB  10-5入力 DSS  10-4

フレームリレー DLCI ローカル スイッチングの設定  11-68フレームリレーの制限および制約  3-17

ポート モード  11-30

マニュアルの構成  xviii

メトロ イーサネット アドバンスド QinQ サービス マッピング

ギガビット イーサネット WAN  4-10

ルータ ID 形式  11-25

レイヤ 2 ATM 間ローカル スイッチング  11-61

AAL0 を使用した ATM VC から VC へのローカルスイッチングの設定  11-65

AAL0 を使用した ATM VP から VP へのローカル スイッチングの設定  11-67

AAL5 を使用した ATM VC から VC へのローカルスイッチングの設定  11-62

サポート対象のモジュール  11-61制約  11-62

ロード バランシング  11-117, 11-139AToM  11-117注意事項  11-117