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スーグラ錠 25mg スーグラ錠 50mg に関する資料 本資料に記載された情報に係る権利及び内容の責任はアステラ ス製薬株式会社に帰属するものであり,当該情報を適正使用以 外の営利目的に利用することはできません。 アステラス製薬株式会社

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スーグラ錠 25mg

スーグラ錠 50mg

に関する資料

本資料に記載された情報に係る権利及び内容の責任はアステラ

ス製薬株式会社に帰属するものであり,当該情報を適正使用以

外の営利目的に利用することはできません。

アステラス製薬株式会社

イプラグリフロジン L-プロリン 1.5

起原又は発見の経緯及び開発の経緯

/ アステラス製薬 1

目次

1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 ..............................................................................2

1.5.1 起原又は発見の経緯 .....................................................................................................2

1.5.2 開発の経緯 ....................................................................................................................3

1.5.3 海外における開発状況................................................................................................15

1.5.4 有用性及び特徴...........................................................................................................15

1.5.5 国内における本剤の臨床的位置づけ..........................................................................19

1.5.6 効能・効果(案),用法・用量(案) ........................................................................20

1.5.7 参考文献......................................................................................................................21

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

2

1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

1.5.1 起原又は発見の経緯

糖尿病は,インスリン作用不足により高血糖を呈する疾患である。このインスリン作用不足は,

膵 β 細胞からのインスリン分泌の不全と末梢組織のインスリン抵抗性によるもので,これらは遺

伝又は環境因子によって引き起こされる[1, 2]。糖尿病は大きく 1 型糖尿病と 2 型糖尿病に分類さ

れる。1 型糖尿病は絶対的インスリン欠乏によるものであり,2 型糖尿病はインスリン分泌の低下

とインスリン抵抗性の両因子が関与する。高血糖が持続するとインスリン分泌の低下やインスリ

ン抵抗性の増悪といった悪循環(糖毒性)が形成される[3]。また,慢性的な高血糖は,大血管症

(脳血管障害,虚血性心疾患及び末梢血管障害)や細小血管症(糖尿病性腎症,神経障害及び網

膜症)の糖尿病性合併症を引き起こし,生命予後と日常生活の質(QOL)を悪化させる[4]。

厚生労働省の「平成 19 年国民健康・栄養調査結果の概要」[5]では,国内の糖尿病の現況として

糖尿病が強く疑われる人は約 890 万人,糖尿病の可能性を否定できない人は約 1320 万人との推計

値を報告している。また,「平成 14 年度糖尿病実態調査報告」の推計値と比較すると,5 年間で

糖尿病が強く疑われる人は約 150 万人,糖尿病の可能性が否定できない人は約 440 万人も増加し

ている。

糖尿病治療の目標は,糖尿病性細小血管合併症や動脈硬化性疾患の発症,進展を阻止し,健康

人と同様な QOL を保ち,健康人と変わらない寿命を確保することにある。そのためには,まず血

糖コントロールにより血糖値を適正な範囲に維持するべきである。2 型糖尿病患者に対する治療

では,まず適切な食事療法及び運動療法を行い,これらの食事療法,運動療法を 2,3 カ月続けて

も,目標の血糖コントロールを達成できない場合には,薬物療法を開始する。薬物療法は,少量

から開始し,血糖コントロールの状態をみながら徐々に増量する。食事療法,運動療法等の生活

習慣改善と 1 種類の血糖降下薬によって良好な血糖コントロールが得られない場合は,作用機序

の異なる薬剤を 2 種類以上併用することを考慮する。

現在,様々な作用メカニズムを有する経口血糖降下薬が既に存在しているが,国内 55 施設で

2008 年 1~7 月の間に調査した結果,良好な血糖管理が達成されている割合は経口薬療法症例で

38.6%にすぎないとの報告[6]もあり,血糖管理に対するアンメットニーズは未だ存在している。

また,既存の経口血糖降下薬の中には,インスリンの直接作用に起因した低血糖症状の発現,体

重増加,膵 β 細胞疲弊等の問題を抱えるものもあり,薬物治療の妨げになっている。したがって,

これらの副作用が少なく,良好な血糖管理を可能とする新規薬剤が求められている。また,1 種

類の経口血糖降下薬単独での血糖管理には限界があることから,既存の治療薬と広く併用可能な

ことも新規経口血糖降下薬を開発する上で重要な点である。

腎臓は,体内でのグルコース恒常性の維持において非常に重要な役割を担っている。血液循環

を介して腎臓に到達したグルコースは糸球体で濾過され,腎近位尿細管で再吸収される。腎近位

尿細管でのグルコース再吸収を抑制することができれば,血液中の過剰なグルコースを体外に排

出することで血糖値を低下させ,糖尿病の治療につながることが期待される。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

3

Na+/グルコース共輸送担体(SGLT)は,Na+の濃度勾配を駆動力としてグルコースを細胞内へ

能動輸送するトランスポーターである。これまでにヒトにおいて SGLT1 と SGLT2 の機能が明ら

かになっており,消化管におけるグルコース吸収は SGLT1 が,腎近位尿細管におけるグルコース

再吸収は SGLT2 が,それぞれ主たる役割を担っている[7]。SGLT1 遺伝子異常を有すると,出生

時より重篤な下痢が発現する[8]。一方,SGLT2遺伝子異常を有する人もまれに確認されているが,

腎性糖尿以外は無症状であり,腎機能異常も認められず正常な生活を営んでいる[9]。これまでに

SGLT2 選択的阻害薬が糖尿病モデル動物において尿中グルコース排泄を促進することにより,高

血糖を改善し,更に糖毒性の軽減によりインスリン抵抗性,膵臓の疲弊(膵インスリン含量の減

少)や糖尿病性腎症の進行(尿中微量アルブミンの増加)を抑制することが報告されている[10, 11]。

SGLT2 選択的阻害薬は,インスリン非依存性に血糖降下作用を発現するため,インスリンの直

接作用に起因する副作用がなく,低血糖症が発現し難いことが期待されており,近年,多くの

SGLT2 選択的阻害薬の臨床試験が国内外で実施されている[12]。現在,ダパグリフロジンは EU で,

カナグリフロジンは米国で承認されている。

イプラグリフロジン L-プロリン(以下,本薬)は,アステラス製薬株式会社と寿製薬株式会

社が世界に先駆けて C-glycoside 構造を有する SGLT2 選択的阻害剤の創薬研究に着手し[13],見出

した化合物である。非臨床試験において,本薬は経口投与により糖尿病モデル動物の高血糖を速

やかに改善した。また,本薬は正常血糖値に対して血糖降下作用が弱く,スルホニルウレア剤(SU

剤)及びインスリン製剤で報告されているような低血糖発現リスクは低いことが示唆された。更

に本薬は,チアゾリジン誘導体,SU 剤及びインスリン製剤で報告されているような体重増加作用

を示さなかった。これら非臨床試験の結果から,本薬が 2 型糖尿病患者における血糖管理に大き

く寄与することが期待されたことから,臨床開発に着手した。

1.5.2 開発の経緯

イプラグリフロジン L-プロリン剤(以下,本剤)の開発の経緯を図 1.5-1 に示す。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

4

図 1.5-1 開発の経緯図(1/2)

物理的化学的性質,

規格及び試験方法

原薬

製剤

効力薬理

副次的薬理安全性薬理

薬力学的

動物

ヒト

安定性

試験項目

代謝・排泄

分析法・吸収・分布・

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

5

図 1.5-1 開発の経緯図(2/2)

単回投与毒性

反復投与毒性

遺伝毒性

がん原性

生殖発生毒性

局所刺激性

その他の毒性

第I相試験薬物動態試験

第II相試験

第III相試験

第I相試験薬物動態試験

試験項目

臨床(国内)

臨床(海外)

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

6

1.5.2.1 非臨床試験の経緯

1.5.2.1.1 品質に関する試験

イプラグリフロジン L-プロリン原薬の規格及び試験方法,物理的化学的性質は, 年

月より検討を実施した。

イプラグリフロジン L-プロリン原薬の安定性試験については,平成 15 年 6 月 3 日付医薬審発

第 0603001 号「安定性試験ガイドラインの改定について」並びに平成 9 年 5 月 28 日付薬審第 422

号「新原薬及び新製剤の光安定性試験ガイドラインについて」に基づき,長期保存試験,加速試

験及び苛酷試験(温度,温湿度,光照射)を 年 月より開始した。イプラグリフロジン L-

プロリン原薬は長期保存試験の結果,1 年間安定であった。なお,長期保存試験は現在も継続中

である。

イプラグリフロジン L-プロリン製剤は速溶性の錠剤として開発することとし, 年 月よ

り製剤設計を開始した。製造工程最適化の検討はこれに引き続き, 年 月より実施した。ま

た,規格及び試験方法の検討は 年 月より実施した。

本剤の安定性については,平成 15 年 6 月 3 日付医薬審発第 0603001 号「安定性試験ガイドライ

ンの改定について」及び平成 9 年 5 月 28 日付薬審第 422 号「新原薬及び新製剤の光安定性試験ガ

イドラインについて」に基づき,長期保存試験,加速試験及び苛酷試験(温度,湿度,光照射)

を 年 月より開始した。長期保存試験及び加速試験の結果に基づき,室温で 3 年の有効期

間を設定した。なお,長期保存試験は現在も実施中である。

1.5.2.1.2 薬理試験

年 月より本薬の薬理学的特性を明らかにする目的で,本薬の SGLT に対する阻害作用及

び選択性,各種糖尿病モデル動物における血糖降下作用及び尿中グルコース排泄促進作用を検討

した。更に既存の血糖降下薬との併用効果を検討した。その結果,本薬は SGLT2 に対して選択的

な阻害活性を有し,尿中へのグルコース排泄を促進することにより,各種糖尿病モデル動物にお

いて血糖降下作用及び HbA1c 低下作用を示した。また,本薬は糖尿病モデル動物において既存の

各種血糖降下薬と併用効果を示した。

第 I 相試験の開始前に,安全性薬理試験として,平成 13 年 6 月 21 日付医薬審発第 902 号「安

全性薬理試験ガイドラインについて」に準拠したコアバッテリー試験(GLP 試験)を実施した。

その結果,中枢神経系,心血管系及び呼吸系への影響を示唆する変化は認められなかった。

以上の結果より,SGLT2 を選択的に阻害する本薬は,尿中へのグルコース排泄を促進すること

により血糖降下作用を発現する新規血糖降下薬となることが期待された。更に薬力学的薬物相互

作用試験により既存の血糖降下薬との併用も可能であることが示唆された。また,本薬の安全性

薬理学的評価より,本剤の臨床使用において,中枢神経系,心血管系及び呼吸系の副作用が発現

する可能性は低いと考えられた。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

7

1.5.2.1.3 吸収,分布,代謝,排泄の試験

年 月より本薬の薬物動態を明らかにするために,放射性標識体及び非標識体を使用して,

種々の薬物動態試験を実施した。第 I 相試験開始前に,ラットを用いた in vivo 試験並びに動物及

びヒト由来の試料を用いた in vitro 試験を実施し,本薬の吸収・分布・代謝及び排泄について検討

した。その後,カニクイザルを用いた in vivo 試験並びに代謝物に関する in vivo 及び in vitro 試験

等を追加実施した。その結果,本薬はラット及びカニクイザルのいずれの動物種においても経口

投与後に消化管より速やか,かつ良好に吸収され,絶対バイオアベイラビリティは高値を示した。

吸収された薬物由来成分は速やかに,かつ広く全身の組織に分布したが,脳への移行性は低かっ

た。本薬は主にグルクロン酸抱合による代謝を受けると推察された。また,ヒト血漿中に認めら

れたいずれの代謝物についても,本薬を投与したラットあるいはカニクイザルの生体試料中に認

められたことから,両動物種を一般毒性試験において使用することは妥当であると考えられた。

本薬の主排泄経路はラットでは胆汁中排泄を介した糞中排泄であり,カニクイザルでは尿中排泄

と糞中排泄とがほぼ同等に寄与していた。また,本薬は妊娠ラットにおいて胎盤を通過し,授乳

期のラットでは乳汁中へ分泌されることが示された。

1.5.2.1.4 毒性試験

年 月より,本薬の非臨床における安全性を評価するために,単回経口投与毒性試験,反

復経口投与毒性試験,遺伝毒性試験,がん原性試験,生殖発生毒性試験,局所刺激性試験及びそ

の他の毒性試験(メトホルミンとの併用毒性試験,溶血性試験及び副腎髄質に関する検討試験)

を実施した。すべての重要な試験は GLP 適合試験として医薬品毒性試験法ガイドラインあるいは

ICH ガイドラインに準拠して実施した。すなわち,第 I 相試験開始前には,ラット及びカニクイ

ザルの単回及び 2 週間反復投与毒性試験,遺伝毒性試験,ラット及びウサギの胚・胎児発生に関

する用量設定試験(予備的発生毒性試験)を実施し,臨床試験開始の妥当性を確認した。第 II 相

試験開始前には,ラット及びカニクイザルの 13 週間反復投与毒性試験,ラットの受胎能及び着床

までの初期胚発生に関する試験,ラット及びウサギの胚・胎児発生に関する試験を,第 III 相試験

開始前には,ラットの 26 週間反復投与毒性試験及びカニクイザルの 52 週間反復投与毒性試験,

ラットにおける本薬とメトホルミンとの 13 週間併用経口投与毒性試験を実施し,臨床試験実施の

妥当性を確認した。申請時前までに,マウス及びラットの 104 週間がん原性試験並びに副腎髄質

に関する検討試験,ラットの出生前及び出生後の発生の影響並びに母体の機能に関する試験を実

施した。この他に,絶対的バイオアベイラビリティ評価の単回静脈内投与試験の開始前には,注

射製剤の血管局所刺激性試験及び溶血性試験を実施した。

その結果,臨床の場で本薬による重篤な副作用が発現する可能性は低いと考えられた。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

8

1.5.2.2 国内における臨床試験の経緯

本文中の HbA1c 値は,特に記載がない限り Japan Diabetes Society(JDS)値で表記した。

1.5.2.2.1 相談( ):平成 年 月 日~平成 年 月 日

国内での第 I 相試験に先立ち,平成 年( 年) 月 日に相談を申込み,独立行政法人

医薬品医療機器総合機構(以下,機構)との 相談を平成 年 月 日までに書面に

て実施した。

ことの妥当性について相談し,機構

より との助言を受け,国内で実施する第 I 相試験

[CL-0101]の初回投与量を 1 mg と設定した。

1.5.2.2.2 第 I 相臨床試験

2006 年 12 月より日本人健康成人男性を対象に,本剤を単回及び反復経口投与したときの安全

性,忍容性,薬物動態及び薬力学を検討する目的で第 I 相試験[CL-0101]を実施した。本試験で

は,第一部において単回経口投与,第二部において単回経口投与後 1 日間の休薬を経て 7 日間反

復経口投与を実施した。第一部では本剤を 1~300 mg まで単回経口投与したときの忍容性が確認

され,第二部では 20,50,100 mg を 7 日間反復経口投与したときの忍容性が確認された。本剤の

Cmax及び AUC は投与量の増加に伴って上昇したが,Cmaxは 30 mg を超える投与量では用量比を下

回って増加する傾向が認められた。

1.5.2.2.3 相談( ):平成 年 月 日

平成 年( 年) 月 日に機構との 相談( )を実施し,

の妥当性,

ことの妥当性, の妥当性の 3 点について相談した。

機構の意見・助言を受け, することとし,第 II 相用量設定試験

[CL-0103]を実施した。

1.5.2.2.4 第 II 相臨床試験

2008 年 3 月より,2 型糖尿病患者を対象とした第 II 相プラセボ対照二重盲検並行群間比較用量

反応性試験(以下,第 II 相用量設定試験[CL-0103])で,本剤単独投与時の有効性及び安全性に

ついて用量反応性を検討した。本剤の用法・用量は,1 日 1 回朝食前に 12.5,25,50 又は 100 mg

投与とした。投与期間は 12 週間とし,本剤の有効性は主要評価項目である治療期最終評価時点に

おける HbA1c 値のベースラインからの変化量により評価した。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

9

主要評価項目である HbA1c 値のベースラインからの変化量の平均値は用量依存的に増大し,本

剤群ではいずれもプラセボ群に対して,統計的に有意な HbA1c 値の低下が認められた。また,

HbA1c 値の変化量は本剤 50 mg 群と 100 mg 群で同程度であった。50 mg 群及び 100 mg 群では,

HbA1c 値の変化量のプラセボ群との差が,既存の経口血糖降下薬と比較して同等又は同等以上の

血糖降下作用を示した。これらの結果から,日本人の2型糖尿病患者では本剤50 mg/日及び100 mg/

日が有用な用量であることが示唆された。

有害事象及び副作用の発現割合に用量依存性は認められなかった。また,本試験で認められた

臨床検査値の変動はいずれも軽微であり,いずれの変動も投与終了後に投与前値まで回復する傾

向が認められた。更に,本剤投与中にみられた低血糖関連の有害事象は,本剤 100 mg 群で 1 例に

認められたが,ジュースの摂取により回復した軽度な事象であった。これらの結果から,日本人

の 2 型糖尿病患者に本剤を 100 mg/日まで 12 週間投与したときの安全性に臨床上大きな問題がな

いことが確認された。

1.5.2.2.5 相談( ):平成 年 月 日

平成 年 月 日( 年 月 日)に機構との 相談( )を

実施し, の妥当性,

の妥当性,

の妥当性の 3 点について相談した。

1. の妥当性

(1) について

機構との相談の結果,第 III 相試験として計画しているすべての単独療法及び併用療法の試験は,

第 II 相用量設定試験[CL-0103]と同様, な被験者を対

象として実施することに計画を変更した。一方, と本剤の有効性及び安全性への影

響については, 2 型糖尿病患者を対象とした

を実施し,検討することとした。また,腎機能低下患者 PK/PD 試験[CL-0073]

を別途実施することとした。

(2) について

機構より

との助言を得た。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

10

(3) について

機構より,

との助言を受け,

プラセボを比較対照薬とした。

(4) について

機構との相談の結果,食事の影響試験[CL-0071]で薬力学及び薬物動態パラメータに違いがな

いことを確認することに加え,非盲検下で実施する長期投与試験[CL-0121]において,

することとした。

2. の妥当性

(1) の妥当性について

機構との相談の結果,α-GI との併用について検討するため,ミグリトールとの薬物相互作用試

験(ミグリトール)[CL-0062]を実施し,その後,1 年間投与による α-GI(ボグリボース,アカ

ルボース,ミグリトール)と本剤併用の α-GI 併用試験[CL-0108]を実施することとした。

(2) について

機構との相談の結果, ,本剤単独療法と同じ用法・

用量で他の経口血糖降下薬との併用試験を実施することとした。

(3) について

相談者は,他の経口血糖降下薬(メトホルミン,グリメピリド,ピオグリタゾン及びミグリトー

ル)と本剤との薬物相互作用試験を実施し,

併用試験を開始することとした。

3. の妥当性

(1) について

機構より, との助言を得た。

(2)

について

腎機能低下患者試験[CL-0072]では,軽度から中等度の腎機能低下を伴う 2 型糖尿病患者での

有効性及び安全性を評価することとした。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

11

(3) について

海外臨床試験成績に加えて,日本人でも可能な限り多くの症例数と長期の投与期間での臨床

データを収集し,本剤の CV リスクを可能な限り評価することとした。

1.5.2.2.6 薬物動態及び薬力学検討試験

2009 年 11 月より日本人 2 型糖尿病患者を対象に,本剤 50 mg 及び 100 mg を反復経口投与した

ときの薬力学,薬物動態及び安全性を検討する目的で,血糖日内変動試験[CL-0070]を実施した。

本剤 50 mg 及び 100 mg を 1 日 1 回 14 日間反復経口投与したとき,血糖値は食後及び空腹時とも

にベースラインから低下した。血糖値の低下の程度は 50 mg 群と 100 mg 群で同程度であった。

2010 年 2 月より日本人の正常な腎機能を有する 2 型糖尿病患者,及び軽度若しくは中等度腎機

能低下を伴う 2 型糖尿病患者を対象に,本剤 50 mg を単回経口投与したときの薬物動態,薬力学

及び安全性に及ぼす腎機能の影響を検討する目的で腎機能低下患者 PK/PD 試験[CL-0073]を実

施した。中等度の腎機能低下を伴う被験者の Cmax 及び AUCinfは,正常な腎機能を有する被験者と

比較して,それぞれ 17%及び 21%増加した。腎機能低下を伴う被験者でも本剤の尿中グルコース

排泄促進作用が確認されたが,正常な腎機能を有する被験者と比較して,尿中グルコース排泄量

のベースラインからの増加量は減少した。

2010 年 10 月より日本人健康成人男性を対象に,本剤 50 mg を単回経口投与したときの薬物動

態,薬力学,及び安全性を検討する目的で,食事の影響試験[CL-0071]を実施した。本剤 50 mg

を食前及び食後投与したとき,Cmaxは空腹時投与に比べそれぞれ 23%上昇及び 18%低下した。

AUClast に用法間で違いは認められなかった。また,投与後 24 時間までの累積グルコース排泄量

の平均値は空腹下,食前,及び食後の各用法でそれぞれ約 44 g,約 52 g 及び約 49 g であった。一

方,投与後 72 時間までの累積グルコース排泄量の平均値はそれぞれ約 59 g,約 69 g 及び約 67 g

であった。

2010 年 1 月より日本人健康成人男性を対象に,本剤とミグリトールとの薬物相互作用を検討す

る目的で,薬物相互作用試験(ミグリトール)[CL-0062]を実施した。本剤 100 mg をミグリトー

ル 75 mg と併用投与したとき,Cmax及び AUCinfはミグリトール単独投与時に比べそれぞれ 24%及

び 20%低下した。一方,イプラグリフロジンの薬物動態にミグリトールは影響を及ぼさなかった。

2011 年 6 月より日本人健康成人男性を対象に,本剤とミチグリニドとの薬物相互作用を検討す

る目的で,薬物相互作用試験(ミチグリニド)[CL-0074]を実施した。本剤 100 mg(単回投与)

とミチグリニド(10 mg を 1 日 3 回毎食 5 分前に反復投与)を併用投与したとき,ミチグリニド

はイプラグリフロジンの薬物動態に影響を及ぼさなかった。本剤 100 mg(100 mg を 1 日 1 回朝食

5 分前に反復投与)とミチグリニド(単回投与)を併用投与したとき,ミチグリニドの AUCinfに

変化はみられなかった。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

12

1.5.2.2.7 面談:平成 年 月 日

機構との 相談を平成 年 月 日に実施した後,平成 22 年 7 月 9

日付薬食審査発 0709 第 1 号「経口血糖降下薬の臨床評価方法に関するガイドライン(以下,OAD

ガイドライン)」が発出されたため,平成 年( 年) 月 日に

を実施した。

機構の意見・助言を踏まえ,依頼者の判断で,表 1.5-1 に示した他の経口血糖降下薬との薬物相

互作用試験及び併用試験を実施することとした。

表 1.5-1 最終的に計画した経口血糖降下薬との薬物相互作用試験及び併用試験

薬物相互作用試験実施

場所併用試験

実施

場所

薬物相互作用試験(メトホルミン)[CL-0056] 海外 メトホルミン併用試験[CL-0106] 国内

薬物相互作用試験(グリメピリド)[CL-0059] 海外 SU 剤併用試験[CL-0109] 国内

薬物相互作用試験(ピオグリタゾン)[CL-0060] 海外 ピオグリタゾン併用試験[CL-0107] 国内

薬物相互作用試験(シタグリプチン)[CL-0066] 海外 DPP-4 阻害剤併用試験[CL-0110] 国内

薬物相互作用試験(ミグリトール)[CL-0062] 国内 α-GI 併用試験[CL-0108] 国内

薬物相互作用試験(ミチグリニド)[CL-0074] 国内 ナテグリニド併用試験[CL-0111] 国内

1.5.2.2.8 第 III 相単独療法試験

2010 年 1 月より,2 型糖尿病患者を対象とした第 III 相単独療法試験[CL-0105]で,本剤単独

投与時の有効性,安全性及び薬物動態について検討した。本剤の用法・用量は 1 日 1 回朝食前に

50 mg 投与とした。投与期間は 16 週間とし,本剤の有効性は主要評価項目である治療期最終時点

における HbA1c 値のベースラインからの変化量により評価した。

本剤 50 mg 群の主要評価項目である治療期最終時点におけるHbA1c値のベースラインからの変

化量の調整済み平均値のプラセボ群との差は−1.23%であり,50 mg 群はプラセボ群に対して,統

計的に有意な HbA1c 値の低下が認められ,本剤の有効性が検証された。この結果から,日本人の

2 型糖尿病患者では本剤 50 mg/日が有用な用量であることが確認された。

本剤 50 mg 群の有害事象及び副作用の発現割合は,プラセボ群と統計学的な有意差はなく,そ

の程度は軽度又は中等度であった。50 mg 群で軽度の低血糖症が 1 例認められた。50 mg 群で尿路

感染症に関連する有害事象は認められず,軽度の陰部そう痒症が 1 例認められた。また,臨床検

査値の変動は,50 mg 群とプラセボ群で大きな差はなかった。これらの結果より,日本人の 2 型

糖尿病患者に本剤50 mg/日を16週間投与したときの安全性に臨床上大きな問題がないことが確認

された。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

13

1.5.2.2.9 事前評価相談( ):平成 年 月 日~平成 年 月 日

について,平成 年

月 日に医薬品事前評価相談を申込み,平成 年 月 日及び平成 年 月 日に機構よ

り事前評価相談報告書を受領した。

機構の意見・助言を踏まえ,

こととした。

1.5.2.2.10 第 III 相長期投与試験

2010 年 1 月より,2 型糖尿病患者を対象とした長期投与試験[CL-0121]を開始した。非盲検に

て本剤 50 mg を 1 日 1 回投与し,20 週以降は増量基準に基づき 1 日 1 回 100 mg へ増量すること

も可能とした上で,52 週間投与したときの安全性及び有効性について検討した。また,朝食前若

しくは朝食後投与の用法での安全性及び有効性について検討した。

用量維持群(50/50 mg)で,HbA1c 値の低下が治療期 4 週から 12 週まで持続してみられ,16

週以降 52 週の治療期を通じて,その低下が維持されており,本剤単独療法時の効果の持続が示唆

された。また,本剤 50 mg 1 日 1 回投与で十分な血糖降下作用が得られない患者に対して,100 mg

に増量することで,HbA1c 値 7.0%未満となった患者の割合が増加し,また HbA1c 値及び空腹時

血糖値が増量前の値に比べ低下した患者の割合が増加したことから,本剤の増量効果が示唆され

た。更に,本剤を長期に投与することで明らかに増加する有害事象は認められなかった。加えて,

用法(朝食前若しくは朝食後)が異なっても,安全性及び有効性に関しては,ほぼ同様の結果で

あった。

1.5.2.2.11 第 III 相併用療法長期投与試験

2010 年 5 月より 2 型糖尿病患者を対象とした併用試験であるメトホルミン併用試験[CL-0106],

2010 年 9 月よりピオグリタゾン併用試験[CL-0107]及び SU 剤併用試験[CL-0109],2010 年 10

月より α-GI 併用試験[CL-0108]及び DPP-4 阻害剤併用試験[CL-0110],並びに 2011 年 1 月よ

りナテグリニド併用試験[CL-0111]を開始した。

メトホルミン併用試験[CL-0106],ピオグリタゾン併用試験[CL-0107]及び SU 剤併用試験

[CL-0109]は,それぞれメトホルミン,ピオグリタゾン又は SU 剤との併用試験であり,24 週間

の二重盲検期と 28 週間の非盲検期で構成される。それぞれメトホルミン,ピオグリタゾン又は

SU 剤単独にて血糖管理不十分な 2 型糖尿病患者を対象として,二重盲検下で本剤 50 mg 又はプラ

セボを 1 日 1 回,24 週間併用投与したときの本剤の有効性及び安全性を検討した。また,非盲検

期では増量基準に基づき 1 日 1 回 100 mg へ増量することも可能とし,他の経口血糖降下薬と長期

併用投与(52 週間)したときの安全性,効果の持続性及び増量効果を検討した。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

14

いずれの試験でも主要評価項目である治療 I 期(24 週)最終時点における HbA1c 値のベースラ

インからの変化量の調整済み平均値のプラセボ群との差は,それぞれ−1.29%,−0.87%,−1.14%で

あり,50 mg 群はプラセボ群に対して,統計的に有意な HbA1c 値の低下が認められ,本剤の有効

性が検証された。また,長期併用投与(52 週間)したときの効果の持続性及び増量効果が示唆さ

れた。更に,本剤を長期に投与すること及び他の経口血糖降下薬との併用により,明らかに増加

する有害事象は認められなかった。

α-GI併用試験[CL-0108],DPP-4 阻害剤併用試験[CL-0110]及びナテグリニド併用試験[CL-0111]

は,α-GI,DPP-4 阻害剤又はナテグリニド単独にて血糖管理不十分な 2 型糖尿病患者を対象とし

た併用試験である。非盲検にて本剤 50 mg を 1 日 1 回投与し,20 週時に増量基準に基づき 1 日 1

回 100 mg へ増量することも可能とした上で,他の経口血糖降下薬と長期併用投与(52 週間)し

たときの安全性,有効性,効果の持続性及び増量効果を検討した。

いずれの試験でも HbA1c 値の推移等から,長期併用投与(52 週間)したときの効果の持続性及

び増量効果が示唆された。更に,本剤を長期に投与すること及び他の経口血糖降下薬との併用に

より,明らかに増加する有害事象は認められなかった。

1.5.2.2.12 第 III 相腎機能低下患者試験

2011 年 1 月より,腎機能低下を伴う 2 型糖尿病患者を対象とした腎機能低下患者試験[CL-0072]

を開始した。本試験は 24 週間の二重盲検期と 28 週間の非盲検期で構成される。食事・運動療法

のみ,若しくは経口血糖降下薬 1 剤(α-GI,SU 剤,ピオグリタゾンに限る)による治療にて血糖

管理不十分,かつ軽度から中等度の腎機能低下を伴う 2 型糖尿病患者を対象として,二重盲検下

で本剤 50 mg 又はプラセボを 1 日 1 回,24 週間投与したときの本剤の有効性及び安全性を検討し

た。また,非盲検期では,増量基準に基づき 1 日 1 回 100 mg へ増量することも可能とした上で,

長期投与(52 週間)したときの本剤の安全性,効果の持続性及び増量効果を検討した。加えて,

本剤の有効性及び安全性に対する腎機能の影響を検討した。

軽度から中等度の腎機能低下者に本剤を 24 週間投与したとき,50 mg 群はプラセボ群に対して,

統計的に有意な HbA1c 値及び空腹時血糖値の低下が認められた。また,腎機能低下に伴う血糖降

下作用の減弱が示唆された。更に本剤を軽度から中等度の腎機能低下者に長期間投与(52 週間)

した結果,臨床上大きな問題は認められず,また腎機能低下の重症度による安全性プロファイル

に大きな違いは認められなかった。

1.5.2.2.13 第 III 相長期投与試験(24 週間)

相談 を踏まえ,2012 年 5 月より,2 型糖尿病患者を対象とした長期投与試験

[CL-0122]を開始した。非盲検にて本剤 50 mg を 1 日 1 回投与し,24 週間投与したときの安全

性及び有効性について検討した。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

15

本剤投与により,HbA1c 値の低下が治療期 4 週から 8 週までみられ,8 週以降 24 週の治療期を

通じて,その低下が維持された。また,本剤 50 mg を 1 日 1 回 24 週間投与したとき,安全性に臨

床上大きな問題はみられなかった。

1.5.3 海外における開発状況

欧米では,2 型糖尿病での効能・効果取得を目的に,海外第 II 相用量設定試験[CL-0004]並び

に海外第 II 相メトホルミン併用試験[CL-0005]を実施した。両試験([CL-0004]及び[CL-0005])

から国内臨床試験と同様の有効性,安全性を示す結果が得られたが,本剤の競合状況,他の開発

品との優先度等を総合的に勘案し,本剤の欧米での開発中止を決定した。

アジア地域では,台湾及び韓国でプラセボ対照第 III 相メトホルミン併用試験[CL-2004]を実

施中である。

1.5.4 有用性及び特徴

本剤は,腎近位尿細管に発現する SGLT2 を介してグルコース再吸収を阻害し,尿中グルコース

排泄を促進させることで血糖値を低下させる特徴を有しており,既存薬とは異なる新規作用機序

の経口血糖降下薬である。

1.5.4.1 ベネフィット

1.本剤単独治療で日本人の 2 型糖尿病患者に対して臨床上意義のある血糖降下作用が期待さ

れる。

国内で実施した第 II 相用量設定試験[CL-0103],第 III 相単独療法試験[CL-0105],長期投与

試験[CL-0121]及び血糖日内変動試験[CL-0070]の結果より,本剤の単独療法で,1 日を通し

て良好な血糖コントロールが可能であり,長期に亘る効果の維持が期待される。

2.体重減少作用が期待される。

肥満を伴う 2 型糖尿病患者,特に内臓脂肪型肥満の患者では,脂質異常や高血圧を伴いやすく,

これらは大血管障害のリスクとなるため,血糖コントロールだけでなく,肥満を解消することが

重要である。既存の経口血糖降下薬のうち,SU 剤及びピオグリタゾンでは体重増加のリスクが知

られている。その他の経口血糖降下薬では,体重増加のリスクは低いと考えられるが,積極的に

体重を減少させる薬剤はない。本剤は 2 型糖尿病患者において,良好な血糖コントロール管理に

加え,本剤を単独投与又は他の経口血糖降下薬との併用投与で,約 2~3 kg の体重減少が期待さ

れる。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

16

3.本剤単独療法で低血糖を引き起こすリスクは低く,より安全に血糖管理が行われることが

期待される。また,他の経口血糖降下薬と併用しても低血糖の発現リスクに大きな影響はな

いことが期待される。

本剤は,インスリン作用に依存することなく血糖値を低下させる。そのため,インスリン分泌

促進作用を介して有効性を発揮する SU 剤や速効型インスリン分泌促進剤と比較して,単独療法

時に低血糖を引き起こすリスクは低いと考えられる。

単独療法で発現した低血糖に関連する有害事象の発現割合は,プラセボを対照とした比較試験

である第 II 相用量設定試験[CL-0103]と第 III 相単独療法試験[CL-0105]にて,本剤各群とプ

ラセボ群とで大きな違いはなかった。本剤 50 mg 群の 1 例が中等度であったほかは,いずれも軽

度で投与中止に至った事象はなかった。プラセボを対照とした各比較試験で本剤 50 mg 群とプラ

セボ群の低血糖に関連する有害事象の発現割合に大きな違いはなく,低血糖リスクが高いとされ

る SU 剤との併用においても,本剤群で低血糖リスクが高くなる傾向はなかった。各 52 週試験の

低血糖に関連する有害事象の発現割合は,0.0%~4.2%であった。また,重度の事象はなく,単独

療法及び併用療法ともに,本剤投与時に重大な低血糖が発現する可能性は低いと考えられた。

以上のとおり,低血糖は経口血糖降下薬に共通したリスクであるが,本剤の単独療法で低血糖

を引き起こすリスクは低く,より安全に血糖管理が行われることが期待される。また,他の経口

血糖降下薬と併用しても低血糖の発現リスクに大きな影響はないことが期待される。

4.他の経口血糖降下薬と広く併用することが可能で,現行治療による血糖コントロールが不

十分な患者の治療選択肢を増やすことが期待される。

本剤は,他の経口血糖降下薬とは全く異なる作用機序を介して血糖降下作用を発現するため,

他の様々な種類の経口血糖降下薬と併用することにより相加的効果が得られ,個々の患者に対し

てより効果的な治療が期待される。本剤のような新規作用機序を有する薬剤の使用により,個々

の患者の血糖値を現在よりも厳格に管理し,良好な血糖コントロールを達成するための治療選択

肢を増やすことが期待される。

5.1 日 1 回の経口投与が可能で,利便性及び患者の服薬コンプライアンスに優れることが期

待される。

既存の経口血糖降下薬のうち,速効型インスリン分泌促進薬や α-GI は 1 日 3 回毎食直前の投与

が必要であり,ビグアナイド薬は 1 日 2~3 回の分割経口投与を必要とする。また,GLP-1 受容体

作動薬は注射薬である。

本剤は 1 日 1 回の経口投与で良好な血糖コントロールが可能であり,用法による制約を受け難

いことから,用法に制限のある薬剤とも併用し易く,良好な服薬コンプライアンスが期待される。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

17

1.5.4.2 リスク

1.体液量減少(脱水)に関連するリスク

本剤は SGLT2 選択的阻害剤であり,その作用機序から尿中グルコース排泄促進作用により尿浸

透圧が上昇し,浸透圧利尿によって尿量が増加する可能性がある。また,浸透圧利尿による二次

的な変化として体液量に影響を及ぼす可能性が考えられる。

頻尿及び多尿に関連する有害事象,ヘマトクリットや BUN の推移及び体液量減少に関連する有

害事象の発現状況から,本剤により軽度の体液量減少(脱水)が生じている可能性が示唆された。

一般的に口渇への感受性が低下しているなど,脱水になりやすいと考えられる高齢者について

は,添付文書(案)の使用上の注意に「一般に高齢者では生理機能が低下しているので,患者の

状態を観察しながら慎重に投与すること。高齢者では脱水症状(口渇等)の認知が遅れるおそれ

があるので,注意すること。」を記載した。加えて,「本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられ

ることがある。また,体液量が減少することがあるので,適度な水分補給を行うよう指導し,観

察を十分に行うこと。脱水,血圧低下等の異常が認められた場合は,休薬や補液等の適切な処置

を行うこと。体液量減少を起こしやすい患者(高齢者や利尿剤併用患者等)においては,脱水や

糖尿病性ケトアシドーシス,高浸透圧高血糖症候群,脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意

すること。」を記載した。

2.比較的よくみられる有害事象発現リスク

比較試験併合で,本剤 50 mg 群又は全用量群のいずれかで 2%以上にみられ,かつプラセボ群と

比べて 2 倍以上の発現割合であった有害事象は,発現割合が高い順に頻尿,便秘,口渇,湿疹及

び尿中 β2 ミクログロブリン増加であった。各事象の発現割合はプラセボ群,50 mg 群及び全用量

群でそれぞれ,頻尿が 2.2%,7.8%及び 7.0%,便秘が 2.4%,4.8%及び 4.1%,口渇が 1.6%,4.0%

及び 4.0%,湿疹が 1.1%,2.5%及び 2.1%,尿中 β2 ミクログロブリン増加が 0.5%,1.8%及び 2.7%

であった。これらの事象のうち,頻尿は 12 週でカットオフしたとき,用量増加に伴い発現割合が

増加する傾向にあった(プラセボ群,12.5 mg 群,25 mg 群,50 mg 群及び 100 mg 群でそれぞれ

1.6%,2.7%,5.4%,7.5%及び 5.6%)が,便秘,口渇,湿疹及び β2 ミクログロブリン増加は本剤

の用量増加に伴って発現割合が増加する傾向はなかった。

以上の有害事象のうち,副作用としても発現割合が高かった事象又は患者試験併合の副作用と

して発現割合が高かった事象については,添付文書(案)の使用上の注意として,主な副作用に

「頻尿,口渇,便秘,尿中 β2 ミクログロブリン増加,体重減少」を記載した。

3.本剤の薬理作用に伴う尿糖陽性,血清 1,5-AG(1,5-アンヒドログルシトール)及び尿ケト

ン体陽性が糖尿病管理の指標とならないリスク

尿糖,血清 1,5-AG 及び尿ケトン体は,糖尿病患者にとってその病状を表す臨床検査項目になり

得る。しかし,SGLT2 選択的阻害薬である本剤は,その作用機序に基づく尿中へのグルコース排

泄促進作用により,本剤投与中は血糖コントロールが良好であっても尿糖陽性となる。また,血

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

18

清 1,5-AG は尿糖排泄の影響を受けるため,本剤の服用中は血清 1,5-AG が低値を示すことが考え

られる。

本剤の尿中グルコース排泄促進作用によるエネルギー排泄及びそれに伴う脂肪酸代謝亢進によ

り,ケトン体が増加する可能性が考えられる。実際,本剤投与後に尿中ケトン体が±以上になった

割合は,比較試験併合のすべての用量群で 2 週時に最も高かった。治療期最終時でもベースライ

ンより高かったが,用量の増加に伴う発現割合の明らかな増加はみられなかった。尿中ケトン体

が±以上であった割合は,52 週試験併合でも比較試験併合と同様に推移し,後観察時にはベース

ラインと同程度に戻った。また,血清ケトン体分画を測定した血糖日内変動試験[CL-0070]では,

本剤群(50 mg 又は 100 mg)で血清ケトン体が増加し,投与最終時の総ケトン体の平均値は,50 mg

群及び 100 mg 群でそれぞれ 268.77 μmol/L 及び 347.60 μmol/L であった。長期投与試験[CL-0122]

でも血清ケトン体を測定した結果,本剤投与後に増加した。変化量の平均値は 4 週時(投与開始

後最初の測定時点)が最も大きく,総ケトン体の平均値は 4 週時が 243.13 μmol/L,治療期最終時

が 159.52 μmol/L であった。本剤投与中の総ケトン体の最大値は 1040.0 μmol/L であり,ケトアシ

ドーシス時の検査所見とされる「3000 μmol/L 以上」[14]を超えた値はなく,投与終了後の後観察

時にベースライン値と同程度まで回復した。

以上のとおり,本剤服用時の尿糖,血清 1,5-AG や尿ケトン体の検査所見を誤って解釈される懸

念がある。したがって,添付文書(案)の使用上の注意に「本剤の作用機序により,本剤服用中

は尿糖陽性,血清 1,5-AG 低値を示す。尿糖,血清 1,5-AG の検査結果は,血糖コントロールの参

考とはならないので注意すること。」及び「本剤の作用機序により,血糖コントロールが良好であっ

ても尿中ケトン体陽性または血中ケトン体増加がみられることがある。患者の症状,血糖値等の

臨床検査値を確認し,インスリンの作用不足によるケトン体増加と区別して糖尿病の状態を総合

的に判断すること。」を記載した。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

19

1.5.5 国内における本剤の臨床的位置づけ

本剤は SGLT2 選択的阻害薬であり,その作用機序から「グルコースを体外に排出する」という,

既存の経口血糖降下薬にはない特徴を有しており,インスリン作用に依存することなく血糖値を

低下させるため,高血糖(食後高血糖及び空腹時高血糖)の状態を改善させることが期待される。

このため本剤は,糖尿病治療ガイド(2012-2013)[14]にある,病態に合わせた経口血糖降下薬の

選択のいずれのカテゴリーにも入らない,新規作用機序の経口血糖降下薬として位置づけられる

と考える。

本剤は,インスリン作用に依存することなく血糖値を低下させるため,インスリン分泌促進作

用を介して有効性を発揮する SU 剤や速効型インスリン分泌促進薬と比較して,低血糖を引き起

こすリスクは低いと考えられる。DPP-4 阻害薬も,単独療法で低血糖を引き起こすリスクは低い

が,SU 剤との併用で重篤な低血糖を生じる危険性がある。他に本剤のように,インスリン作用に

依存せず低血糖を引き起こし難い経口血糖降下薬として α-GI が挙げられるが,α-GI は 1 日 3 回毎

食前投与が必要なので煩雑である。加えて,糖の吸収を遅らせることにより食後の高血糖のみを

特異的に抑制する薬剤であるため,血糖降下作用は比較的弱い。また,ビグアナイド薬も 1 日 2

~3 回の分割経口投与が必要であり,GLP-1 受容体作動薬は注射薬であるため,いずれも患者に

とって負担が大きい。一方,本剤は 1 日 1 回の経口投与で,臨床上意義のある血糖降下作用が期

待される。

また,本剤は,他の血糖降下薬とは全く異なる作用機序を介した血糖降下作用を発現するため,

他剤と併用することにより相加的効果が期待できる。本剤のような新たなクラスの薬剤の使用に

より,患者の血糖値を現在より厳格にコントロールするための選択肢が増えると期待される。

加えて,肥満を伴う 2 型糖尿病患者,特に内臓脂肪型肥満の患者では,血糖コントロールだけ

でなく,肥満を解消することが重要である。既存の経口血糖降下薬のうち,SU 剤及びピオグリタ

ゾンでは体重増加のリスクが知られている。その他の経口血糖降下薬では,体重増加のリスクは

低いと考えられる。本剤は 2 型糖尿病患者において,良好な血糖コントロール管理に加え,本剤

の単独投与又は他の経口血糖降下薬との併用投与で,約 2~3 kg の体重減少が期待される。

以上より,本剤は 2 型糖尿病患者に対する単独療法薬及び他剤による治療効果不十分な場合の

併用療法薬として位置づけられる。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

20

1.5.6 効能・効果(案),用法・用量(案)

これまでに得られた試験成績から,以下の効能・効果(案)及び用法・用量(案)で医薬品製

造販売承認申請を行う。

効能・効果(案)

2 型糖尿病

用法・用量(案)

通常,成人にはイプラグリフロジンとして 50 mg を 1 日 1 回朝食前又は朝食後に経口投与する。

なお,効果不十分な場合には,経過を十分に観察しながら 100 mg 1 日 1 回まで増量することが

できる。

1.5起原又は発見の経緯及び開発の経緯

21

1.5.7 参考文献

1. DeFronzo RA, Bonadonna RC, Ferrannini E. Pathogenesis of NIDDM. A balanced overview. Diabetes Care.1992;15(3):318-68.

2. Taylor SI, Accili D, Imai Y. Insulin resistance or insulin deficiency. Which is the primary cause of NIDDM? Diabetes. 1994;43:735-40.

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4. Stratton IM, Adler AI, Neil HA, Matthews DR, Manley SE, Cull CA, et al. Association of glycaemia with macrovascular and microvascular complications of type 2 diabetes (UKPDS 35): prospective observational study. BMJ. 2000;321:405-12.

5. 平成 19 年国民健康・栄養調査結果の概要.厚生労働省.Available from: http://www mhlw.go.jp/houdou/2008/12/h1225-5a.html.

6. 金塚東, 川井紘一, 平尾紘一, 大石まり子, 小林正, 糖尿病データマネジメント研究会(JDDM). 2

型糖尿病患者における薬物療法に関する実態調査(V)―経口血糖降下薬とインスリンの併用療法:

投与薬剤と臨床像の特徴―(JDDM19). 糖尿病. 2010;53(10):737-43.

7. Wright EM, Hirayama BA, Loo DF. Active sugar transport in health and disease. J Intern Med.2007;261:32-43.

8. Turk E, Zabel B, Mundlos S, Dyer J, Wright EM. Glucose/galactose malabsorption caused by a defect in the Na+/glucose cotransporter. Nature. 1991;350:354-6.

9. Santer R, Kinner M, Lassen CL, Schneppenheim R, Eggert P, Bald M, et al. Molecular analysis of the SGLT2 gene in patients with renal glucosuria. J Am Soc Nephrol. 2003;14:2873-82.

10. Nawano M, Oku A, Ueta K, Umebayashi I, Ishirahara T, Arakawa K, et al. Hyperglycemia contributes insulin resistance in hepatic and adipose tissue but not skeletal muscle of ZDF rats. Am J Physiol Endocrinol Metab. 2000;278:E535-43.

11. Arakawa K, Ishihara T, Oku A, Nawano M, Ueta K, Kitamura K, et al. Improved diabetic syndrome in C57BL/KsJ-db/db mice by oral administration of the Na+-glucose cotransporter inhibitor T-1095. Br J Pharmacol. 2001;132(2):578-86.

12. Chao EC, Henry RR. SGLT2 inhibition – a novel strategy for diabetes treatment. Nat Rev Drug Discov. 2010;9(7):551-9.

13. Washburn WN. Evolution of sodium glucose co-transporter 2 inhibitors as anti-diabetic agents. Expert Opin. Ther. Patents. 2009;19(11):1485-99.

14. 日本糖尿病学会編. 糖尿病治療ガイド 2012-2013. 文光堂;2013.

イプラグリフロジン L-プロリン 1.6

外国使用状況等

/ アステラス製薬 1

1.6 外国における使用状況等に関する資料

承認申請時点において該当なし。

イプラグリフロジン L-プロリン 1.7 同種同効品一覧表

/ アステラス製薬 1

1.7 同種同効品一覧表

申請する薬剤を表 1.7-1 に示す。また,同種同効品として,2 型糖尿病を効能・効果とする薬剤

を表 1.7-2,表 1.7-3,表 1.7-4,表 1.7-5,表 1.7-6 及び表 1.7-7 に示す。

1.7 同種同効品一覧表

2

表 1.7-1 申請する薬剤(その 1) 一般的名称 イプラグリフロジン L-プロリン(Ipragliflozin L-Proline)

販売名 スーグラ錠 25 mg

スーグラ錠 50 mg

会社名 アステラス製薬株式会社

承認年月日

再評価年月日

再審査年月日

規制区分

化学構造式

OHOH

H

H

OHH

OH

H

OH

SF

NH

H

CO2H

剤形・含量 スーグラ錠 25 mg/1 錠中 フィルムコーティング錠/イプラグリフロジンとして 25 mg

スーグラ錠 50 mg/1 錠中 フィルムコーティング錠/イプラグリフロジンとして 50 mg 効能・効果 2 型糖尿病

〈効能・効果に関連する使用上の注意〉 (1)本剤は 2 型糖尿病と診断された患者に対してのみ使用し,1 型糖尿病の患者には投与をしな

いこと。 (2)重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者では本剤の効果が期待できないた

め,投与しないこと。(「重要な基本的注意(6)」,「薬物動態」及び「臨床成績」の項参照) (3)中等度の腎機能障害のある患者では本剤の効果が十分に得られない可能性があるので投与の

必要性を慎重に判断すること。(「重要な基本的注意(6)」,「薬物動態」及び「臨床成績」の項

参照) 用法・用量 通常,成人にはイプラグリフロジンとして 50 mg を 1 日 1 回朝食前又は朝食後に経口投与する。

なお,効果不十分な場合には,経過を十分に観察しながら 100 mg 1 日 1 回まで増量することがで

きる。

〈用法・用量に関連する使用上の注意〉

重度の肝機能障害のある患者に対しては低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。

(「慎重投与」の項参照)

警告 なし

禁忌 (1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

(2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡[輸液,インスリン製剤による速やかな高血糖の

是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]

(3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷のある患者[インスリン製剤による血糖管理が望まれる

ので本剤の投与は適さない。]

1.7 同種同効品一覧表

3

使用上の注意 1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

(1)次に掲げる患者又は状態[低血糖を起こすおそれがある。]

・脳下垂体機能不全又は副腎機能不全

・栄養不良状態,るいそう,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態

・激しい筋肉運動

・過度のアルコール摂取者

(2)重度の肝機能障害のある患者[使用経験がなく安全性が確立していない。(「薬物動態」の項

参照)]

(3)他の糖尿病用薬(特に,スルホニルウレア剤,速効型インスリン分泌促進剤又はインスリン

製剤)を投与中の患者[併用により低血糖症を起こすおそれがある。(「重要な基本的注意(1)」,

「相互作用」,「副作用」及び「臨床成績」の項参照)]

(4)尿路感染,性器感染のある患者[症状を悪化させるおそれがあるので,本剤投与開始前に適

切な処置を行うこと。]

2.重要な基本的注意

(1)本剤の使用にあたっては,患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明するこ

と。特に,スルホニルウレア剤,速効型インスリン分泌促進剤又はインスリン製剤と併用す

る場合,低血糖のリスクが増加するおそれがある。スルホニルウレア剤,速効型インスリン

分泌促進剤又はインスリン製剤と併用する場合には,これらの薬剤による低血糖のリスクを

軽減するため,スルホニルウレア剤,速効型インスリン分泌促進剤又はインスリン製剤の減

量を検討すること。(「相互作用」,「副作用」及び「臨床成績」の項参照)

(2)糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異

常・尿糖陽性等,糖尿病類似の症状(腎性糖尿,甲状腺機能異常等)を有する疾患があるこ

とに留意すること。

(3)本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効

果が不十分な場合に限り考慮すること。

(4)本剤投与中は,血糖値等を定期的に検査し,薬剤の効果を確かめ,3 ヵ月投与しても効果が

不十分な場合には,より適切な治療法への変更を考慮すること。

(5)投与の継続中に,投与の必要がなくなる場合や,減量する必要がある場合があり,また患者

の不養生,感染症の合併症等により効果がなくなったり,不十分となる場合があるので,食

事摂取量,体重の推移,血糖値に留意の上,常に投与継続の可否,投与量,薬剤の選択等に

注意すること。

(6)本剤投与により,血清クレアチニンの上昇又は eGFR の低下がみられることがあるので,腎

機能を定期的に検査するとともに,腎機能障害患者における治療にあたっては経過を十分に

観察すること。

(7)尿路感染及び性器感染を起こすことがあるので,症状及びその対処方法について患者に説明

すること。また,腎盂腎炎等の重篤な感染症を起こすおそれがあるので,十分な観察を行う

など尿路感染及び性器感染の発症に注意し,発症した場合には適切な処置を行うとともに,

状態に応じて休薬等を考慮すること。(「副作用」の項参照)

(8)本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがある。また,体液量が減少することがあ

るので,適度な水分補給を行うよう指導し,観察を十分に行うこと。脱水,血圧低下等の異

常が認められた場合は,休薬や補液等の適切な処置を行うこと。体液量減少を起こしやすい

患者(高齢者や利尿剤併用患者等)においては,脱水や糖尿病性ケトアシドーシス,高浸透

1.7 同種同効品一覧表

4

表 1.7-1 申請する薬剤(その 2) 圧高血糖症候群,脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること。(「相互作用」及び「高

齢者への投与」の項参照)

(9)本剤の作用機序により,血糖コントロールが良好であっても尿中ケトン体陽性または血中ケ

トン体増加がみられることがある。患者の症状,血糖値等の臨床検査値を確認し,インスリ

ンの作用不足によるケトン体増加と区別して糖尿病の状態を総合的に判断すること。

(10)インスリン分泌能が低下している患者では,糖尿病性ケトアシドーシスの発現に注意する

こと。

(11)排尿困難,無尿,乏尿あるいは尿閉の症状を呈する患者においては,その治療を優先する

とともに他剤での治療を考慮すること。

(12)本剤投与による体重減少が報告されているため,過度の体重減少に注意すること。

(13)低血糖症状を起こすことがあるので,高所作業,自動車の運転等に従事している患者に投

与するときには注意すること。

(14)本剤とインスリン製剤,GLP-1 受容体作動薬との併用における有効性及び安全性は検討さ

れていない。 3.相互作用

本剤は主として UGT2B7 によるグルクロン酸抱合代謝を受ける。(「薬物動態」の項参照)

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

糖尿病用薬

インスリン製剤

スルホニルウレア剤

チアゾリジン系薬剤

ビグアナイド系薬剤

α-グルコシダーゼ阻害剤

速効型インスリン分泌促進

GLP-1 受容体作動薬

DPP-4 阻害剤

糖尿病用薬との併用時には,

低血糖症の発現に注意するこ

と。特に,スルホニルウレア

剤,速効型インスリン分泌促

進剤又はインスリン製剤と併

用する場合,低血糖のリスク

が増加するおそれがある。こ

れらの薬剤による低血糖のリ

スクを軽減するため,スルホ

ニルウレア剤,速効型インス

リン分泌促進剤又はインスリ

ン製剤の減量を検討するこ

と。低血糖症状が認められた

場合には,糖質を含む食品を

摂取するなど適切な処置を行

うこと。α-グルコシダーゼ阻

害剤との併用により低血糖症

状が認められた場合には,ブ

ドウ糖を投与すること。

糖尿病用薬(特に,スルホニ

ルウレア剤,速効型インスリ

ン分泌促進剤又はインスリン

製剤)との併用時には,本剤

の血糖コントロール改善によ

り,低血糖症のリスクが増加

するおそれがある。

1.7 同種同効品一覧表

5

表 1.7-1 申請する薬剤(その 3)

血糖降下作用を増強する薬剤

β-遮断薬

サリチル酸剤

モノアミン酸化酵素阻害剤

フィブラート系薬剤

左記薬剤と本剤を併用する場

合には,血糖降下作用の増強

によりさらに血糖が低下する

可能性があるため,併用する

場合には,血糖値その他患者

の状態を十分観察しながら投

与すること。

左記薬剤との併用により血糖

降下作用が増強されるおそれ

がある。

血糖降下作用を減弱する薬剤

副腎皮質ホルモン

甲状腺ホルモン

左記薬剤と本剤を併用する場

合には,血糖降下作用の減弱

により血糖が上昇する可能性

があるため,併用する場合に

は,血糖値その他患者の状態

を十分観察しながら投与する

こと。

左記薬剤との併用により血糖

降下作用が減弱されるおそれ

がある。

利尿作用を有する薬剤

ループ利尿薬

サイアザイド系利尿薬

左記薬剤と本剤の併用によ

り,利尿作用が過剰にみられ

るおそれがあるため,必要に

応じ利尿薬の用量を調整する

など注意すること。

左記薬剤との併用により利尿

作用が増強されるおそれがあ

る。

4.副作用

承認時までの国内の臨床試験では,1669 例中 549 例(32.9%)に臨床検査値異常を含む副作用が認

められた。主な副作用は頻尿 149 例(8.9%),口渇 71 例(4.3%),便秘 53 例(3.2%),尿中 β2ミ

クログロブリン増加 41 例(2.5%),体重減少 39 例(2.3%)であった。(承認時:●●年●月)

(1)重大な副作用

1)低血糖症状:他の糖尿病用薬(特にスルホニルウレア剤(3.6%),速効型インスリン分泌

促進剤(2.5%))との併用で低血糖症状があらわれることがある。また,他の糖尿病用薬と併

用しない場合も低血糖症状(1.0%)が報告されている。低血糖症状が認められた場合には,

糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし,α-グルコシダーゼ阻害剤と

の併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。

2)腎盂腎炎(0.1%):腎盂腎炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認

められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1.7 同種同効品一覧表

6

表 1.7-1 申請する薬剤(その 4) (2)その他の副作用

5%以上 1~5% 1%未満

血液及びリンパ

系障害

貧血

眼障害 糖尿病網膜症

胃腸障害 便秘 下痢,胃炎,胃食道逆流性疾患,上腹部

痛,腹部膨満

全身障害及び投

与局所様態

口渇,体重減少 空腹,倦怠感

肝胆道系障害 肝機能異常

感染症 膀胱炎,外陰部膣

カンジダ症

鼻咽頭炎

神経系障害 糖尿病性ニューロパチー,浮動性めまい,

体位性めまい,頭痛,感覚鈍麻

腎及び尿路障害 頻尿 多尿 尿管結石,腎結石症

生殖系及び乳房

障害

陰部そう痒症

呼吸器,胸郭及び

縦隔障害

上気道の炎症

皮膚及び皮下組

織障害

湿疹,発疹,蕁麻疹

血管障害 高血圧

臨床検査 尿中 β2ミクログロ

ブリン増加

尿中 β-N アセチル D グルコサミニダーゼ

増加,尿潜血陽性,尿中アルブミン/ク

レアチニン比増加,尿中ケトン体陽性,

血中ケトン体増加,尿中 α1 ミクログロブ

リン増加

5.高齢者への投与

(1)一般に高齢者では生理機能が低下しているので,患者の状態を観察しながら慎重に投与する

こと。

(2)高齢者では脱水症状(口渇等)の認知が遅れるおそれがあるので,注意すること。

1.7 同種同効品一覧表

7

表 1.7-1 申請する薬剤(その 5) 6.妊婦,産婦,授乳婦等への投与

(1)妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には本剤を投与せず,インスリン製剤等を

使用すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立されていない。類薬の動物実験(ラット)

で,ヒトの妊娠中期及び後期にあたる幼若動物への曝露により,腎盂及び尿細管の拡張が報

告されている。また,本剤の動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている。]

(2)授乳婦:授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳

汁中への移行及び出生児の体重増加抑制が報告されている。]

7.小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない。)

8.臨床検査結果に及ぼす影響

本剤の作用機序により,本剤服用中は尿糖陽性,血清 1,5-AG(1,5-アンヒドログルシトール)低値

を示す。尿糖,血清 1,5-AG の検査結果は,血糖コントロールの参考とはならないので注意するこ

と。

9.適用上の注意

薬剤交付時:PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用するよう指導すること。[PTP シー

トの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合

併症を併発することが報告されている。]

10.その他の注意

雌雄ラットに本剤 12.5,40,125,250 mg/kg/日(250 mg/kg/日群は雌のみで実施)を 104 週間反復

経口投与したがん原性試験において,40 mg/kg/日以上の雄及び 125 mg/kg/日以上の雌で副腎髄質

の褐色細胞腫の発生頻度増加が認められた。ラットに本剤 40 mg/kg/日(雄)又は 125 mg/kg/日(雌)

を反復経口投与したときの曝露量(AUC24h)は,最大臨床推奨用量(1 日 1 回 100 mg)の約 10 倍

又は約 60 倍であった。

添付文書の

作成日

備考

1.7 同種同効品一覧表

8

表 1.7-2 同種同効品一覧①(その 1)

一般的名称 シタグリプチンリン酸塩水和物(Sitagliptin Phosphate Hydrate)

販売名 ジャヌビア錠 12.5 mg

ジャヌビア錠 25 mg

ジャヌビア錠 50 mg

ジャヌビア錠 100 mg

会社名 MSD 株式会社

承認年月日 2009 年 10 月 16 日

再評価年月日

再審査年月日

規制区分 処方せん医薬品

化学構造式

剤形・含量 ジャヌビア錠 12.5 mg/1 錠中 フィルムコーティング錠/シタグリプチンリン酸塩水和物 12.5 mg

ジャヌビア錠 25 mg/1 錠中 フィルムコーティング錠(割線入り)/シタグリプチンリン酸塩水和

物 25 mg

ジャヌビア錠 50 mg/1 錠中 フィルムコーティング錠/シタグリプチンリン酸塩水和物 50 mg

ジャヌビア錠 100 mg/1 錠中 フィルムコーティング錠/シタグリプチンリン酸塩水和物 100 mg

効能・効果 2 型糖尿病

ただし,下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る

食事療法,運動療法のみ

食事療法,運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用

食事療法,運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用

食事療法,運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用

食事療法,運動療法に加えて α-グルコシダーゼ阻害剤を使用

食事療法,運動療法に加えてインスリン製剤を使用

用法・用量 通常,成人にはシタグリプチンとして 50 mg を 1 日 1 回経口投与する。なお,効果不十分な場合

には,経過を十分に観察しながら 100 mg 1 日 1 回まで増量することができる。 <用法・用量に関連する使用上の注意> (1)本剤は主に腎臓で排泄されるため,腎機能障害のある患者では,下表を目安に用量調節す

ること。〔「慎重投与」及び「薬物動態」の項参照〕

腎機能障害 クレアチニンクリアランス(mL/min)

血清クレアチニン値(mg/dL)*

通常

投与量

最大

投与量

中等度

30 ≦ CrCl < 50

男性: 1.5 < Cr ≦ 2.5

女性: 1.3 < Cr ≦ 2.0

25 mg 1 日 1 回

50 mg 1 日 1 回

重度,末期腎

不全

CrCl < 30 男性: Cr > 2.5

女性: Cr > 2.0

12.5mg 1 日 1 回

25mg 1 日 1 回

1.7 同種同効品一覧表

9

表 1.7-2 同種同効品一覧①(その 2) *クレアチニンクリアランスに概ね相当する値

(2)末期腎不全患者については,血液透析との時間関係は問わない。

警告 なし

禁忌 (1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

(2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1 型糖尿病の患者〔輸液及びインスリンによる

速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤を投与すべきでない。〕

(3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷のある患者〔インスリン注射による血糖管理が望まれる

ので本剤の投与は適さない。〕

使用上の注意 1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

(1)中等度腎機能障害又は重度腎機能障害のある患者,血液透析又は腹膜透析を要する末期腎不

全の患者〔「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「薬物動態」の項参照〕

(2)他の糖尿病用薬(特に,インスリン製剤又はスルホニルウレア剤)を投与中の患者〔併用に

より低血糖症を起こすことがある。(「重要な基本的注意」,「相互作用」,「重大な副作用」及

び「臨床成績」の項参照)〕

(3)次に掲げる低血糖を起こすおそれのある患者又は状態

1)脳下垂体機能不全又は副腎機能不全

2)栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態

3)激しい筋肉運動

4)過度のアルコール摂取者

5)高齢者

(4)腹部手術の既往又は腸閉塞の既往のある患者〔腸閉塞を起こすおそれがある。(「重大な副作

用」の項参照)〕

2.重要な基本的注意

(1)本剤の使用にあたっては,患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明するこ

と。特に,インスリン製剤又はスルホニルウレア剤と併用する場合,低血糖のリスクが増加

する。インスリン製剤又はスルホニルウレア剤による低血糖のリスクを軽減するため,これ

らの薬剤と併用する場合には,インスリン製剤又はスルホニルウレア剤の減量を検討するこ

と。〔「慎重投与」,「相互作用」,「重大な副作用」及び「臨床成績」の項参照〕

(2)糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異

常・尿糖陽性等,糖尿病類似の症状(腎性糖尿,甲状腺機能異常等)を有する疾患があるこ

とに留意すること。

(3)本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行ったうえで

効果が不十分な場合に限り考慮すること。

(4)本剤投与中は,血糖を定期的に検査するとともに,経過を十分に観察し,常に投与継続の必

要性について注意を払うこと。本剤を 3 カ月投与しても食後血糖に対する効果が不十分な場

合,より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。

(5)投与の継続中に,投与の必要がなくなる場合や,減量する必要がある場合があり,また,患

者の不養生,感染症の合併等により効果がなくなったり,不十分となる場合があるので,食

事摂取量,血糖値,感染症の有無等に留意の上,常に投与継続の可否,投与量,薬剤の選択

等に注意すること。

1.7 同種同効品一覧表

10

表 1.7-2 同種同効品一覧①(その 3)

(6)腎機能障害のある患者では本剤の排泄が遅延し血中濃度が上昇するおそれがあるので,腎機

能を定期的に検査することが望ましい。〔「用法・用量に関連する使用上の注意」,「慎重投与」

及び「薬物動態」の項参照〕

(7)急性膵炎があらわれることがあるので,持続的な激しい腹痛,嘔吐等の初期症状があらわれ

た場合には,速やかに医師の診察を受けるよう患者に指導すること。〔「重大な副作用」,「そ

の他の副作用」の項参照〕

(8)インスリン依存状態の 2 型糖尿病患者に対する本剤とインスリン製剤との併用投与の有効性

及び安全性は検討されていない。したがって,患者のインスリン依存状態について確認し,

本剤とインスリン製剤との併用投与の可否を判断すること。

(9)速効型インスリン分泌促進薬,GLP-1 アナログ製剤との併用についての有効性及び安全性は

確立されていない。

3.相互作用

本剤は主に腎臓から未変化体として排泄され,その排泄には能動的な尿細管分泌の関与が推察さ

れる。〔「薬物動態」の項参照〕

〔併用注意〕(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

糖尿病用薬:

インスリン製剤

スルホニルウレア剤

チアゾリジン系薬剤

ビグアナイド系薬剤

α-グルコシダーゼ阻害剤

速効型インスリン分泌促進

薬注)

GLP-1 アナログ製剤注) 等

糖尿病用薬との併用時には,

低血糖症の発現に注意する

こと。特に,インスリン製剤

又はスルホニルウレア剤と

併用する場合,低血糖のリス

クが増加する。これらの薬剤

による低血糖のリスクを軽

減するため,インスリン製剤

又はスルホニルウレア剤の

減量を検討すること。低血糖

症状が認められた場合には,

糖質を含む食品を摂取する

など適切な処置を行うこと。

α-グルコシダーゼ阻害剤と

の併用により低血糖症状が

認められた場合には,ブドウ

糖を投与すること。〔「慎重投

与」,「重要な基本的注意」,

「重大な副作用」及び「臨床

成績」の項参照〕

糖尿病用薬(特に,インスリ

ン製剤又はスルホニルウレ

ア剤)との併用時には,本剤

の血糖コントロール改善に

より,低血糖症のリスクが増

加するおそれがある。

ジゴキシン 本剤との併用によりジゴキ

シンの血漿中濃度がわずか

に増加したとの報告がある

ので,適切な観察を行うこ

と。〔「薬物動態」の項参照〕

機序不明

1.7 同種同効品一覧表

11

表 1.7-2 同種同効品一覧①(その 4)

血糖降下作用を増強する薬

剤:

β-遮断薬

サリチル酸剤

モノアミン酸化酵素阻害剤

左記薬剤と本剤を併用する場

合には,血糖降下作用の増強

によりさらに血糖が低下する

可能性があるため,併用する

場合には,血糖値その他患者

の状態を十分観察しながら投

与すること。

左記薬剤との併用により血糖

降下作用が増強されるおそれ

がある。

血糖降下作用を減弱する薬

剤:

アドレナリン

副腎皮質ホルモン

甲状腺ホルモン 等

左記薬剤と本剤を併用する場

合には,血糖降下作用の減弱

により血糖が上昇する可能性

があるため,併用する場合に

は,血糖値その他患者の状態

を十分観察しながら投与する

こと。

左記薬剤との併用により血糖

降下作用が減弱されるおそれ

がある。

注)「重要な基本的注意」の項参照

4.副作用

臨床試験(治験)

国内で実施された臨床試験において,1,581 例中 181 例(11.4%)の副作用が認められた。主なも

のは低血糖症 63 例(4.0%),便秘 17 例(1.1%),空腹 9 例(0.6%),腹部膨満 8 例(0.5%)等であっ

た。また,関連の否定できない臨床検査値の異常変動は 1,579 例中 62 例(3.9%)に認められ,主

なものは ALT(GPT)増加 20 例/1,579 例(1.3%),AST(GOT)増加 12 例/1,579 例(0.8%),γ- GTP

増加 12 例/1,579 例(0.8%)等であった。

(1)重大な副作用

1)アナフィラキシー反応(頻度不明)注):アナフィラキシー反応があらわれることがあるの

で,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。

〔「禁忌」の項参照〕

2)皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson 症候群),剥脱性皮膚炎(いずれも頻度不明)注):皮膚

粘膜眼症候群(Stevens-Johnson 症候群),剥脱性皮膚炎があらわれることがあるので,この

ような症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。〔「禁忌」の項参

照〕 3)低血糖症:経口糖尿病用薬との併用で低血糖症(グリメピリド併用時 5.3%,ピオグリタゾ

ン併用時 0.8%,メトホルミン併用時 0.7%,ボグリボース併用時 0.8%)があらわれること

がある。また,インスリン製剤併用時に低血糖症(17.4%)が多くみられている。特に,イ

ンスリン製剤又はスルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ,意識消失

を来す例も報告されていることから,これらの薬剤と併用する場合には,インスリン製剤

又はスルホニルウレア剤の減量を検討すること。また,他の糖尿病用薬を併用しない場合

でも低血糖症(1.0%)が報告されている。低血糖症状が認められた場合には,糖質を含む

食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし,α-グルコシダーゼ阻害剤との併用に

より低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。〔「慎重投与」,「重要な基

本的注意」,「相互作用」及び「臨床成績」の項参照〕

4)肝機能障害,黄疸(いずれも頻度不明)注):AST(GOT),ALT(GPT)等の著しい上昇を

1.7 同種同効品一覧表

12

表 1.7-2 同種同効品一覧①(その 5)

伴う肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められ

た場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5)急性腎不全(頻度不明)注):急性腎不全があらわれることがあるので,観察を十分に行い,

異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

6)急性膵炎(頻度不明)注):急性膵炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,持

続的な激しい腹痛,嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行う

こと。海外の自発報告においては,出血性膵炎又は壊死性膵炎も報告されている。〔「重要

な基本的注意」の項参照〕

7)間質性肺炎(頻度不明)注):間質性肺炎があらわれることがあるので,発熱,咳嗽,呼吸

困難,肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には,速やかに胸部 X 線,胸部 CT,血

清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し,副腎

皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

8)腸閉塞(頻度不明)注):腸閉塞があらわれることがあるので,観察を十分に行い,高度の

便秘,腹部膨満,持続する腹痛,嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し,適切

な処置を行うこと。〔「慎重投与」の項参照〕

9)横紋筋融解症(頻度不明)注):筋肉痛,脱力感,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロ

ビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので,このような場合には投

与を中止し,適切な処置を行うこと。

注)自発報告あるいは海外において認められている。

(2)その他の副作用

次のような症状又は異常があらわれた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

種類/頻度 0.1~2%未満 頻度不明注)

神経系障害 浮動性めまい,感覚鈍麻 頭痛

眼障害 糖尿病網膜症の悪化

耳及び迷路障害 回転性めまい

心臓障害 上室性期外収縮,心室性期外

収縮,動悸

呼吸,胸郭及び縦隔障害 鼻咽頭炎 上気道感染

胃腸障害 腹部不快感(胃不快感を含

む),腹部膨満,腹痛,悪心,

便秘,下痢,鼓腸,胃ポリー

プ,胃炎,萎縮性胃炎,びら

ん性胃炎,歯周炎,逆流性食

道炎,口内炎

嘔吐

肝胆道系障害 肝機能異常

皮膚及び皮下組織障害 発疹,湿疹,冷汗,多汗症 皮膚血管炎,蕁麻疹,血管浮

筋骨格系及び結合組織障害 関節痛,筋肉痛,四肢痛,背

部痛

全身障害 空腹,浮腫,倦怠感

1.7 同種同効品一覧表

13

表 1.7-2 同種同効品一覧①(その 6) 臨床検査 心電図 T 波振幅減少,体重増

加,赤血球数減少,ヘモグロ

ビン減少,ヘマトクリット減

少,白血球数増加,ALT(GPT)

増加,AST(GOT)増加,γ-GTP

増加,血中ビリルビン増加,

血中 LDH 増加,CK(CPK)

増加,血中コレステロール増

加,血中尿酸増加,血中尿素

増加,血中クレアチニン増加,

血中ブドウ糖減少,低比重リ

ポ蛋白増加,血中トリグリセ

リド増加,尿中蛋白陽性

注)自発報告あるいは海外において認められている。

5.高齢者への投与

高齢者では腎機能が低下していることが多い。高齢者では腎機能に注意し,腎機能障害がある場

合には適切な用量調節を行うこと。〔「用法・用量に関連する使用上の注意」,「慎重投与」及び「薬

物動態」の項参照〕

6.妊婦,産婦,授乳婦等への投与

(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される

場合にのみ投与を考慮すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。動物実験

(ラット)において,1,000 mg/kg/日(臨床での最大投与量 100 mg/日の約 100 倍の曝露量に相

当する)経口投与により,胎児肋骨の欠損,形成不全及び波状肋骨の発現率の軽度増加が認

められたとの報告がある。〕

(2)授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。〔動物実験(ラット)で乳汁中への

移行が報告されている。〕

7.小児等への投与

小児等に対する本剤の安全性及び有効性は確立していない。〔使用経験がない。〕

8.適用上の注意

薬剤交付時:PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用するよう指導すること。〔PTP シー

トの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合

併症を併発することが報告されている。〕

9.その他の注意

雌雄ラットに本剤 50,150 及び 500 mg/kg/日を 2 年間経口投与したがん原性試験では,500 mg/kg/

日群の雄ラットにおいて肝腺腫及び肝がんの発現率が増加し,同群の雌ラットにおいて肝がんの

発現率が増加したとの報告がある。このラットの投与量は,臨床での最大投与量 100 mg/日の約 58

倍の曝露量に相当する。雌雄マウスに本剤 50,125,250 及び 500 mg/kg/日を 2 年間経口投与した

がん原性試験では,本剤 500 mg/kg/日(臨床での最大投与量 100 mg/日の約 68 倍の曝露量に相当す

る)までの用量で,いずれの臓器においても腫瘍の発現率は増加しなかった。

1.7 同種同効品一覧表

14

表 1.7-2 同種同効品一覧①(その 7) 添付文書の

作成日

2013 年 9 月改訂(第 15 版)

備考

1.7 同種同効品一覧表

15

表 1.7-3 同種同効品一覧②(その 1) 一般的名称 メトホルミン塩酸塩(Metformin Hydrochloride)

販売名 メトグルコ錠 250 mg,メトグルコ錠 500mg

会社名 大日本住友製薬株式会社

承認年月日 2010 年 1 月 20 日

再評価年月日

再審査年月日

規制区分 劇薬,処方せん医薬品

化学構造式

剤形・含量 メトグルコ錠 250 mg/1 錠中 フィルムコート錠(白色~帯黄白色の割線入り)/メトホルミン塩

酸塩 250 mg

メトグルコ錠 500mg/1 錠中 フィルムコート錠(白色~帯黄白色の割線入り)/メトホルミン塩

酸塩 500 mg

効能・効果 2 型糖尿病

ただし,下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る。

(1)食事療法・運動療法のみ

(2)食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用

用法・用量 通常,成人にはメトホルミン塩酸塩として 1 日 500 mg より開始し,1 日 2~3 回に分割して食直前

又は食後に経口投与する。維持量は効果を観察しながら決めるが,通常 1 日 750~1,500 mg とする。

なお,患者の状態により適宜増減するが,1 日最高投与量は 2,250 mg までとする。 警告 重篤な乳酸アシドーシスを起こすことがあり,死亡に至った例も報告されている。乳酸アシドー

シスを起こしやすい患者には投与しないこと。〔「禁忌」の項参照〕

腎機能障害又は肝機能障害のある患者,高齢者に投与する場合には,定期的に腎機能や肝機能を

確認するなど慎重に投与すること。特に 75 歳以上の高齢者では,本剤投与の適否を慎重に判断す

ること。〔「慎重投与」,「重要な基本的注意」,「高齢者への投与」の項参照〕

禁忌 (1)次に示す状態の患者〔乳酸アシドーシスを起こしやすい。〕

1)乳酸アシドーシスの既往

2)中等度以上の腎機能障害〔腎臓における本剤の排泄が減少する。「重要な基本的注意」の

項参照〕

3)透析患者(腹膜透析を含む)〔高い血中濃度が持続するおそれがある。〕

4)重度の肝機能障害〔肝臓における乳酸の代謝能が低下する。「重要な基本的注意」の項参

照〕

5)ショック,心不全,心筋梗塞,肺塞栓等心血管系,肺機能に高度の障害のある患者及びそ

の他の低酸素血症を伴いやすい状態〔乳酸産生が増加する。〕

6)過度のアルコール摂取者〔肝臓における乳酸の代謝能が低下する。〕

7)脱水症,脱水状態が懸念される下痢,嘔吐等の胃腸障害のある患者

(2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1 型糖尿病の患者〔輸液,インスリンによる速

やかな高血糖の是正が必須である。〕

(3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷のある患者〔インスリン注射による血糖管理が望まれる

1.7 同種同効品一覧表

16

表 1.7-3 同種同効品一覧②(その 2) ので本剤の投与は適さない。また,乳酸アシドーシスを起こしやすい。〕

(4)栄養不良状態,飢餓状態,衰弱状態,脳下垂体機能不全又は副腎機能不全の患者〔低血糖を

起こすおそれがある。〕

(5)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人〔「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照〕

(6)本剤の成分又はビグアナイド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者

使用上の注意 1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

次に掲げる状態の患者

(1)不規則な食事摂取,食事摂取量の不足〔低血糖を起こすおそれがある。〕

(2)激しい筋肉運動〔低血糖を起こすおそれがある。〕

(3)軽度の腎機能障害〔乳酸アシドーシスを起こすおそれがある。「重要な基本的注意」の項参

照〕

(4)軽度~中等度の肝機能障害〔乳酸アシドーシスを起こすおそれがある。「重要な基本的注意」

の項参照〕

(5)感染症〔乳酸アシドーシスを起こすおそれがある。〕

(6)高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕

(7)「相互作用」(1)に示す薬剤との併用〔乳酸アシドーシスを起こすおそれがある。〕

(8)他の糖尿病用薬を投与中の患者〔「相互作用」,「重大な副作用」の項参照〕

2.重要な基本的注意

(1)まれに重篤な乳酸アシドーシスを起こすことがあるので,以下の内容を患者及びその家族に

十分指導すること。

1)過度のアルコール摂取を避けること。〔「禁忌」の項参照〕

2)発熱,下痢,嘔吐,食事摂取不良等により脱水状態が懸念される場合には,いったん服用

を中止し,医師に相談すること。〔「禁忌」の項参照〕

3)乳酸アシドーシスの初期症状があらわれた場合には,直ちに受診すること。〔「重大な副作

用」の項参照〕

(2)ヨード造影剤を用いて検査を行う患者においては,本剤の併用により乳酸アシドーシスを起

こすことがあるので,検査前は本剤の投与を一時的に中止すること(ただし,緊急に検査を

行う必要がある場合を除く)。ヨード造影剤投与後 48 時間は本剤の投与を再開しないこと。

なお,投与再開時には,患者の状態に注意すること。〔「相互作用」の項参照〕

(3)脱水により乳酸アシドーシスを起こすことがある。脱水症状があらわれた場合には投与を中

止し,適切な処置を行うこと。

(4)腎機能障害のある患者では腎臓における本剤の排泄が減少し,本剤の血中濃度が上昇する。

投与開始前及び投与中は以下の点に注意すること。〔「高齢者への投与」,「薬物動態」の項参

照〕

1)腎機能や患者の状態に十分注意して投与の適否や投与量の調節を検討すること。腎機能は,

eGFR や血清クレアチニン値等を参考に判断すること。〔国内臨床試験における除外基準は,

血清クレアチニン値男性 1.3 mg/dL,女性 1.2 mg/dL 以上であった(「臨床成績」の項参照)。〕

2)本剤投与中は定期的に,高齢者等特に慎重な経過観察が必要な場合にはより頻回に腎機能

(eGFR,血清クレアチニン値等)を確認し,腎機能の悪化が認められた場合には,投与の

中止や減量を行うこと。

(5)肝機能障害のある患者では肝臓における乳酸の代謝能が低下する可能性があるので,本剤投

1.7 同種同効品一覧表

17

表 1.7-3 同種同効品一覧②(その 3)

与中は定期的に肝機能を確認すること。〔「臨床成績」の項参照〕

(6)低血糖症状を起こすことがあるので,高所作業,自動車の運転等に従事している患者に投与

するときには注意すること。また,低血糖症状に関する注意について,患者及びその家族に十

分指導すること。

(7)糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異常・

尿糖陽性等,糖尿病類似の症状(腎性糖尿,甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留

意すること。

(8)適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行ったうえで効果が

不十分な場合に限り考慮すること。

(9)投与する場合には,少量より開始し,血糖値,尿糖等を定期的に検査し,薬剤の効果を確か

め,効果が不十分な場合には,速やかに他の治療法への切り替えを行うこと。

(10)投与の継続中に,投与の必要がなくなる場合や,減量する必要がある場合があり,また患者

の不養生,感染症の合併等により効果がなくなったり,不十分となる場合があるので,食事摂

取量,体重の推移,血糖値,感染症の有無等に留意のうえ,常に投与継続の可否,投与量,薬

剤の選択等に注意すること。

3.相互作用

本剤はほとんど代謝されず,未変化体のまま尿中に排泄される。〔「薬物動態」の項参照〕

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 (1) ヨード造影剤 併用により乳酸アシドーシスを

起こすことがある。

ヨード造影剤を用いて検査を行

う場合には,本剤の投与を一時的

に中止すること。

〔「重要な基本的注意」の項参照〕

腎機能が低下し,本剤の排泄

が低下することが考えられ

ている。

腎毒性の強い抗生物

ゲンタマイシン等

併用により乳酸アシドーシスを

起こすことがある。併用する場合

は本剤の投与を一時的に減量・中

止するなど適切な処置を行うこ

と。

1.7 同種同効品一覧表

18

表 1.7-3 同種同効品一覧②(その 4) (2)血糖降下作用を増強する薬剤

インスリン製剤

スルホニルウレア剤

速効型インスリン分

泌促進薬

α-グルコシダーゼ阻

害剤

チアゾリジン系薬剤

DPP-4 阻害剤

GLP-1 受容体作動薬

併用により低血糖症状が起こる

ことがある。

患者の状態を十分観察しながら

投与する。低血糖症状が認められ

た場合には,通常はショ糖を投与

し,α-グルコシダーゼ阻害剤(ア

カルボース,ボグリボース,ミグ

リトール)との併用の場合にはブ

ドウ糖を投与すること。

併用による血糖降下作用の

増強。

たん白同化ホルモン

機序不明。

グアネチジン グアネチジンの継続投与に

よるノルアドレナリン枯渇

により血糖が下降すると考

えられている。

サリチル酸剤

アスピリン等

サリチル酸剤の血糖降下作

用が考えられている。

β 遮断剤

プロプラノロール 等

β 遮断作用によりアドレナリ

ンを介した低血糖からの回

復を遅らせることが考えら

れている。

モノアミン酸化酵素

阻害剤

モノアミン酸化酵素阻害剤

によるインスリン分泌促進,

糖新生抑制が考えられてい

る。

(3)血糖降下作用を減弱する薬剤 アドレナリン 併用により血糖降下作用が減弱

することがある。患者の状態を十

分観察しながら投与すること。

アドレナリンによる末梢で

の糖利用抑制,肝での糖新生

促進,インスリン分泌抑制が

考えられている。

副腎皮質ホルモン 副腎皮質ホルモンによる肝

での糖新生促進等が考えら

れている。

甲状腺ホルモン 甲状腺ホルモンは糖代謝全

般に作用し血糖値を変動さ

せると考えられている。

卵胞ホルモン 卵胞ホルモンには耐糖能を

変化させ,血糖を上昇させる

作用が認められている。

1.7 同種同効品一覧表

19

表 1.7-3 同種同効品一覧②(その 5)

利尿剤 利尿剤によるカリウム喪失

によりインスリン分泌の低

下が考えられている。

ピラジナミド 機序不明。

イソニアジド イソニアジドによる炭水化

物代謝阻害が考えられてい

る。

ニコチン酸 ニコチン酸による血糖上昇

作用が考えられている。

フェノチアジン系薬

フェノチアジン系薬剤によ

るインスリン分泌抑制,副腎

からのアドレナリン遊離が

考えられている。 (4) 有機カチオン輸送系

を介して腎排泄され

る薬剤シメチジン

併用により本剤又は相手薬剤の

血中濃度が上昇し,作用が増強す

るおそれがある。観察を十分に行

い,必要に応じて本剤又は相手薬

剤を減量するなど慎重に投与す

ること。

尿細管輸送系をめぐる競合

的な阻害作用による本剤又

は相手薬剤の血中濃度上昇

が考えられている。

4.副作用

本剤の承認時までの臨床試験において,640 例中 409 例(63.9%)に臨床検査値異常を含む副作用

が認められた。主な副作用は下痢(40.9%),悪心(15.2%),食欲不振(12.3%),腹痛(10.5%)等

であった。(承認時)

メトホルミン塩酸塩錠(承認用量 500~750 mg/日)の使用成績調査(調査期間:2002 年 1 月~2004

年 3 月)において,1175 例中 118 例(10.0%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。主な

副作用は,下痢 18 件(1.5%),嘔気 13 件(1.1%)等であった。

(1)重大な副作用注 1)

1)乳酸アシドーシス(頻度不明)

乳酸アシドーシス(血中乳酸値の上昇,乳酸/ピルビン酸比の上昇,血液 pH の低下等を示

す)は予後不良のことが多い。一般的に発現する臨床症状は様々であるが,胃腸症状,倦怠

感,筋肉痛,過呼吸等の症状がみられることが多く,これらの症状があらわれた場合には直

ちに投与を中止し,必要な検査を行うこと。なお,乳酸アシドーシスの疑いが大きい場合に

は,乳酸の測定結果等を待つことなく適切な処置を行うこと。

2)低血糖(1~5%未満)

低血糖症状があらわれることがあるので,患者の状態を十分観察しながら投与する。低血糖

症状(初期症状:脱力感,高度の空腹感,発汗等)が認められた場合には通常はショ糖を投

与し,α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース,ボグリボース,ミグリトール)との併用に

より低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。

3)肝機能障害,黄疸(頻度不明)

AST(GOT),ALT(GPT),ALP,γ-GTP,ビリルビンの著しい上昇等を伴う肝機能障害,

1.7 同種同効品一覧表

20

表 1.7-3 同種同効品一覧②(その 6)

黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を

中止し,適切な処置を行うこと。

4)横紋筋融解症(頻度不明)

筋肉痛,脱力感,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融

解症があらわれることがあるので,このような場合には投与を中止し,適切な処置を行う

こと。

(2)その他の副作用注 1)

次のような副作用が認められた場合には,必要に応じ,減量,投与中止等の適切な処置を行う

こと。

5%以上 1~5%未満 1%未満 頻度不明

消化器注 2) 下痢(15.5%),

悪心

食欲不振,消化

不良,嘔吐,腹

腹部膨満感,便

秘,胃炎,胃腸

障害,放屁増加

血液 貧血,白血球増

加,好酸球増加,

白血球減少,血

小板減少

過敏症注 3) 発疹,そう痒

肝臓 肝機能異常

腎臓 BUN 上昇,クレ

アチニン上昇

代謝異常 乳酸上昇 CK(CPK)上昇,

血中カリウム上

昇,血中尿酸増

ケトーシス

その他 味覚異常,頭重,

頭痛,浮腫,全

身倦怠感注 2),眠

気,めまい・ふら

つき,動悸,発

汗,脱力感,空

腹感,ビタミン

B12 減少注 4)

筋肉痛 注 2)

注 1)頻度は本剤の承認までの臨床試験及びメトホルミン塩酸塩錠の使用成績調査の集計結果によ

る。

注 2)乳酸アシドーシスの初期症状であることもあるので注意すること。

注 3)発現した場合は投与を中止すること。

注 4)長期使用によりビタミン B12の吸収不良があらわれることがある。

1.7 同種同効品一覧表

21

表 1.7-3 同種同効品一覧②(その 7)

5.高齢者への投与

高齢者では,腎機能,肝機能等が低下していることが多く,また脱水症状を起こしやすい。これ

らの状態では乳酸アシドーシスを起こしやすいので,以下の点に注意すること。

(1)本剤の投与開始前,投与中は定期的に,特に慎重な経過観察が必要な場合にはより頻回に腎

機能や肝機能を確認するなど十分に観察しながら慎重に投与すること。〔本剤はほとんど代謝

されず,未変化体のまま尿中に排泄される(「薬物動態」の項参照)。また,肝機能の低下に

より乳酸の代謝能が低下する。〕

(2)腎機能や脱水症状等患者の状態に十分注意して投与の中止や減量を検討すること。特に 75

歳以上の高齢者では,乳酸アシドーシスが多く報告されており,予後も不良であることが多

いため,本剤投与の適否をより慎重に判断すること。〔国内における本剤の承認時までの臨床

試験において 75歳以上の高齢者への 1日 1,500 mgを超える用量の使用経験は限られている。〕

(3)血清クレアチニン値が正常範囲内であっても,年齢によっては実際の腎機能が低下している

ことがあるので,eGFR 等も考慮して,慎重に患者の状態を観察すること。

6.妊婦,産婦,授乳婦等への投与

(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。〔動物実験(ラット,ウサギ)

で胎児への移行が認められており,一部の動物実験(ラット)で催奇形作用が報告されてい

る。また,妊婦は乳酸アシドーシスを起こしやすい。〕

(2)授乳中の婦人への投与を避け,やむを得ず投与する場合は授乳を中止させること。〔動物実

験(ラット)で乳汁中への移行が認められている。〕

7.小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

8.過量投与

症状:乳酸アシドーシスが起こることがある。〔「副作用」の乳酸アシドーシスの項参照〕

処置:アシドーシスの補正(炭酸水素ナトリウム静注等),輸液(強制利尿),血液透析等の適切

な処置を行う。

9.適用上の注意

薬剤交付時

PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用するよう指導すること。

〔PTP シートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等

の重篤な合併症を併発することが報告されている。〕

10.その他の注意 インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することによ

り,低血糖が起こりやすいとの報告がある。 添付文書の 作成日

2013 年 8 月改訂(第 6 版)

備考

1.7 同種同効品一覧表

22

表 1.7-4 同種同効品一覧③(その 1) 一般的名称 グリメピリド(Glimepiride)

販売名 アマリール 0.5 mg 錠

アマリール 1 mg 錠

アマリール 3 mg 錠

会社名 サノフィ株式会社

承認年月日 1999 年 9 月 22 日

再評価年月日

再審査年月日

2010 年 6 月 29 日

規制区分 劇薬,処方せん医薬品

化学構造式

剤形・含量 アマリール 0.5 mg 錠/1 錠中 白色・裸錠/グリメピリド 0.5 mg

アマリール 1 mg 錠/1 錠中 淡紅色・裸錠(割線入り)/グリメピリド 1 mg

アマリール 3 mg 錠/1 錠中 微黄白色・裸錠(割線入り)/グリメピリド 3 mg

効能・効果 2 型糖尿病(ただし,食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。)

用法・用量 通常,グリメピリドとして 1 日 0.5~1 mg より開始し,1 日 1~2 回朝または朝夕,食前または食

後に経口投与する。維持量は通常 1 日 1~4 mg で,必要に応じて適宜増減する。なお,1 日最高投

与量は 6 mg までとする。 警告 重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがある。用法及び用量,使用上の注意に特に留意するこ

と。

禁忌 1.重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,インスリン依存型糖尿病(若年型糖尿病,ブリッ

トル型糖尿病等)の患者[インスリンの適用である。]

2.重篤な肝又は腎機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]

3.重症感染症,手術前後,重篤な外傷のある患者[インスリンの適用である。]

4.下痢,嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]

5.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[「6.妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照]

6.本剤の成分又はスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者

使用上の注意 1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

(1)次に掲げる低血糖を起こすおそれのある患者又は状態

1)肝又は腎機能障害

2)脳下垂体機能不全又は副腎機能不全

3)栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態

4)激しい筋肉運動

5)過度のアルコール摂取者

6)高齢者[「5.高齢者への投与」の項参照]

7)「3.相互作用」の(1)に示す血糖降下作用を増強する薬剤との併用

(2)小児[「2.重要な基本的注意」,「7.小児等への投与」の項参照]

1.7 同種同効品一覧表

23

表 1.7-4 同種同効品一覧③(その 2)

2.重要な基本的注意

(1)糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異常・

尿糖陽性等,糖尿病類似の症状(腎性糖尿,甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留

意すること。

(2)適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行ったうえで効果が

不十分な場合に限り考慮すること。

(3)投与する場合には,少量より開始し,血糖,尿糖を定期的に検査し,薬剤の効果を確かめ,

効果が不十分な場合には,速やかに他の治療法への切り替えを行うこと。

(4)投与の継続中に,投与の必要がなくなる場合や,減量する必要がある場合があり,また,患

者の不養生,感染症の合併等により効果がなくなったり,不十分となる場合があるので,食事

摂取量,体重の推移,血糖値,感染症の有無等に留意のうえ,常に投与継続の可否,投与量,

薬剤の選択等に注意すること。

(5)重篤かつ遷延性の低血糖を起こすことがあるので,高所作業,自動車の運転等に従事してい

る患者に投与するときには注意すること。また,低血糖に関する注意について,患者及びその

家族に十分徹底させること。

(6)小児に投与する際には,低血糖症状及びその対処方法について保護者等にも十分説明するこ

と。

3.相互作用

本剤は,主に肝代謝酵素 CYP2C9 により代謝される。

併用注意(併用に注意すること)

(1)血糖降下作用を増強する薬剤

1)臨床症状

血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感,高度の空腹感,発汗,動悸,振戦,頭痛,

知覚異常,不安,興奮,神経過敏,集中力低下,精神障害,意識障害,痙攣等)が起こるこ

とがある。

2)措置方法

併用する場合には,血糖値その他患者の状態を十分観察し,必要に応じて本剤又は併用薬剤

の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特に β-遮断剤と併用する場合にはプロプラ

ノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。低血糖症状が認められた場合には通常

はショ糖を投与し,α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース,ボグリボース等)との併用に

より低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。

3)薬剤名等:作用機序

薬剤名等 作用機序

インスリン製剤

ヒトインスリン 等

血中インスリン増大

ビグアナイド系薬剤

メトホルミン塩酸塩

ブホルミン塩酸塩

肝臓での糖新生抑制,腸管でのブドウ糖吸収抑

チアゾリジン系薬剤

ピオグリタゾン

インスリン作用増強

1.7 同種同効品一覧表

24

表 1.7-4 同種同効品一覧③(その 3)

α-グルコシダーゼ阻害剤

アカルボース

ボグリボース 等

糖吸収抑制

DPP-4 阻害薬

シタグリプチンリン酸塩水和物 等

インスリン分泌促進,グルカゴン濃度低下

GLP-1 受容体作動薬

リラグルチド 等

インスリン分泌促進,グルカゴン分泌抑制

プロベネシド 腎排泄抑制

クマリン系薬剤

ワルファリンカリウム

肝代謝抑制

ピラゾロン系消炎剤

ケトフェニルブタゾン

血中蛋白との結合抑制,腎排泄抑制,肝代謝

抑制

サリチル酸剤

アスピリン

サザピリン 等

血中蛋白との結合抑制,サリチル酸剤の血糖

降下作用

プロピオン酸系消炎剤

ナプロキセン

ロキソプロフェンナトリウム水和物 等

血中蛋白との結合抑制[これらの消炎剤は蛋

白結合率が高いので,血中に本剤の遊離型が

増加して血糖降下作用が増強するおそれがあ

る。]

アリール酢酸系消炎剤

アンフェナクナトリウム水和物

ナブメトン 等

オキシカム系消炎剤

テノキシカム

β-遮断剤

プロプラノロール

アテノロール

ピンドロール 等

糖新生抑制,アドレナリンによる低血糖から

の回復抑制,低血糖に対する交感神経症状抑

モノアミン酸化酵素阻害剤

インスリン分泌促進,糖新生抑制

クラリスロマイシン

機序不明

左記薬剤が他のスルホニルウレア系薬剤の血

中濃度を上昇させたとの報告がある。

サルファ剤

スルファメトキサゾール 等

血中蛋白との結合抑制,肝代謝抑制,腎排泄

抑制

クロラムフェニコール 肝代謝抑制

1.7 同種同効品一覧表

25

表 1.7-4 同種同効品一覧③(その 4)

テトラサイクリン系抗生物質

テトラサイクリン塩酸塩

ミノサイクリン塩酸塩 等

インスリン感受性促進

シプロフロキサシン

レボフロキサシン水和物

機序不明

フィブラート系薬剤

クロフィブラート

ベザフィブラート 等

血中蛋白との結合抑制,肝代謝抑制,腎排泄

抑制

アゾール系抗真菌剤

ミコナゾール

フルコナゾール 等

肝代謝抑制(CYP2C9 阻害),血中蛋白との

結合抑制

シベンゾリンコハク酸塩

ジソピラミド

ピルメノール塩酸塩水和物

インスリン分泌促進が考えられている。

(2)血糖降下作用を減弱する薬剤

1)臨床症状

血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐,脱水,呼気のアセトン臭等)が起こ

ることがある。

2)措置方法

併用する場合には,血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。

3)薬剤名等:作用機序

薬剤名等 作用機序

アドレナリン 末梢でのブドウ糖の取り込み抑制,肝臓での

糖新生促進

副腎皮質ホルモン

コルチゾン酢酸エステル

ヒドロコルチゾン 等

肝臓での糖新生促進,末梢組織でのインスリ

ン感受性低下

甲状腺ホルモン

レボチロキシンナトリウム水和物

乾燥甲状腺 等

腸管でのブドウ糖吸収亢進,グルカゴンの分

泌促進,カテコールアミンの作用増強,肝臓

での糖新生促進

卵胞ホルモン

エストラジオール安息香酸エステル

エストリオール 等

機序不明

コルチゾール分泌変化,組織での糖利用変

化,成長ホルモンの過剰産生,肝機能の変化

等が考えられる。

利尿剤

トリクロルメチアジド

フロセミド 等

インスリン分泌の抑制,末梢でのインスリン

感受性の低下

1.7 同種同効品一覧表

26

表 1.7-4 同種同効品一覧③(その 5)

ピラジナミド 機序不明

血糖値のコントロールが難しいとの報告があ

る。

イソニアジド 糖質代謝の障害による血糖値上昇及び耐糖能

異常

リファンピシン 肝代謝促進(CYP 誘導)

ニコチン酸 肝臓でのブドウ糖の同化抑制

フェノチアジン系薬剤

クロルプロマジン

フルフェナジン 等

インスリン遊離抑制,副腎からのアドレナリ

ン遊離

フェニトイン インスリンの分泌阻害

ブセレリン酢酸塩 機序不明

ブセレリン酢酸塩投与により,耐糖能が悪化

したという報告がある。

4.副作用

総症例 955 例中,158 例(16.54%)に 271 件の副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。低

血糖症は 39 例(4.08%)に認められ,その他の副作用として主なものは γ-GTP 上昇 17 例(1.78%),

LDH 上昇 17 例(1.78%),ALT(GPT)上昇 17 例(1.78%),AST(GOT)上昇 11 例(1.15%),

Al-P 上昇 10 例(1.05%),嘔気 9 例(0.94%),BUN 上昇 8 例(0.84%),血清カリウム上昇 7 例(0.73%),

下痢 7 例(0.73%),白血球減少 6 例(0.63%),胃不快感 6 例(0.63%)等であった。(承認時)

小児(9~16 歳)では,国内臨床試験において,総症例 35 例中,4 例(11.4%)に副作用が認めら

れ,主なものは低血糖症 3 例(8.6%)であった。(用法及び用量の変更承認時)

使用成績調査において,総症例 3,409 例中,146 例(4.28%)に 174 件の副作用(臨床検査値異常

を含む)が認められた。低血糖症は 49 例(1.44%)に認められ,その他の副作用として主なもの

は肝機能障害 21 例(0.62%),めまい 5 例(0.15%),嘔気 5 例(0.15%),γ-GTP 上昇 5 例(0.15%)

等であった。(再審査終了時)

(1)重大な副作用

1)低血糖…低血糖(初期症状:脱力感,高度の空腹感,発汗等)があらわれることがある。

なお,徐々に進行する低血糖では,精神障害,意識障害等が主である場合があるので注意

すること。また,本剤の投与により低血糖症状(脱力感,高度の空腹感,発汗,動悸,振

戦,頭痛,知覚異常,不安,興奮,神経過敏,集中力低下,精神障害,意識障害,痙攣等)

が認められた場合には通常はショ糖を投与し,α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース,ボ

グリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。

また,低血糖は投与中止後,臨床的にいったん回復したと思われる場合でも数日間は再発

することがある。

2)汎血球減少,無顆粒球症,溶血性貧血,血小板減少…汎血球減少,無顆粒球症,溶血性貧

血,血小板減少があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合

には投与を中止し,適切な処置を行うこと。

1.7 同種同効品一覧表

27

表 1.7-4 同種同効品一覧③(その 6)

3)肝機能障害,黄疸…AST(GOT),ALT(GPT),Al-P の上昇等を伴う肝機能障害,黄疸が

あらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,

適切な処置を行うこと。

(2)重大な副作用(類薬)

再生不良性貧血…再生不良性貧血があらわれることが他のスルホニルウレア系薬剤で報告さ

れているので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な

処置を行うこと。

(3)その他の副作用

頻度不明 0.1%未満

0.1~5%未満

血液 白血球減少,貧血

肝 臓 AST(GOT)上昇,

ALT(GPT)上昇,Al-P

上昇, LDH 上昇,

γ-GTP 上昇

腎 臓 BUN 上昇

消化器 便秘,腹部膨満感,腹

嘔気,嘔吐,心窩部痛,

下痢

過敏症 光線過敏症 瘙痒感等 発疹

精神神経系 頭痛 めまい

その他 味覚異常 CK(CPK)上昇,浮

腫,脱毛,一過性視力

障害

血清カリウム上昇・ナ

トリウム低下等の電

解質異常,倦怠感

発現頻度は承認時までの臨床試験及び使用成績調査の結果を合わせて算出した。

5.高齢者への投与

高齢者では,生理機能が低下していることが多く,低血糖があらわれやすいので,少量から投与

を開始し定期的に検査を行うなど慎重に投与すること。

6.妊婦,産婦,授乳婦等への投与

(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[スルホニルウレア系薬剤は

胎盤を通過することが報告されており,新生児の低血糖,巨大児が認められている。また,

本剤の動物実験(ラット,ウサギ)で催奇形性作用が報告されている。]

(2)授乳中の婦人には投与しないことが望ましい。[他のスルホニルウレア系薬剤で母乳へ移行

することが報告されている。]

7.小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は 9 歳未満の小児に対する安全性は確立していない。(使用

経験がない)[小児については「2.重要な基本的注意」の項,【薬物動態】の項及び【臨床成績】

の項参照]

1.7 同種同効品一覧表

28

表 1.7-4 同種同効品一覧③(その 7) 8.過量投与

徴候,症状:低血糖が起こることがある[「4.副作用」の低血糖の項参照]

処 置:①飲食が可能な場合:ブドウ糖(5~15 g)又は 10~30 g の砂糖の入った吸収の良い

ジュース,キャンディなどを摂取させる。

②意識障害がある場合:ブドウ糖液(50%,20 mL)を静注し,必要に応じて 5%ブ

ドウ糖液点滴により血糖値の維持を図る。

③その他:血糖上昇ホルモンとしてのグルカゴン投与もよい。

9.適用上の注意

薬剤交付時:PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用するよう指導すること。[PTP シー

トの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合

併症を併発することが報告されている。]

10.その他の注意

(1)スルホニルウレア系薬剤(トルブタミド 1 日 1.5 g)を長期間継続使用した場合,食事療法単

独の場合と比較して心臓・血管系障害による死亡率が有意に高かったとの報告がある。

(2)インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与すること

により,低血糖が起こりやすいとの報告がある。

(3)イヌを用いた慢性毒性試験において,最高用量の 320 mg/kg 投与群の雌雄各 1 例に白内障を

認めた。ウシの水晶体を用いた in vitro 試験とラットを用いた検討結果では,白内障を発症さ

せる作用や発症増強作用の可能性は認められなかった。

添付文書の

作成日

2013 年 1 月改訂(第 21 版)

備考

1.7 同種同効品一覧表

29

表 1.7-5 同種同効品一覧④(その 1) 一般的名称 ピオグリタゾン塩酸塩(Pioglitazone Hydrochloride)

販売名 アクトス錠 15

アクトス錠 30

会社名 武田薬品工業株式会社

承認年月日 1999 年 9 月 22 日

再評価年月日

再審査年月日

2009 年 12 月 21 日

規制区分 処方せん医薬品

化学構造式

剤形・含量 アクトス錠 15/1 錠中 割線入りの素錠/ピオグリタゾン 15 mg(ピオグリタゾン塩酸塩 16.53 mg)

アクトス錠 30/1 錠中 割線入りの素錠/ピオグリタゾン 30 mg(ピオグリタゾン塩酸塩 33.06 mg)

効能・効果 2 型糖尿病

ただし,下記のいずれかの治療で十分な効果が得られずインスリン抵抗性が推定される場合に限

る。

1.①食事療法,運動療法のみ

②食事療法,運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用

③食事療法,運動療法に加えて α-グルコシダーゼ阻害剤を使用

④食事療法,運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用

2.食事療法,運動療法に加えてインスリン製剤を使用

<効能・効果に関連する使用上の注意>

糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異常・

尿糖陽性等,糖尿病類似の症状(腎性糖尿,老人性糖代謝異常,甲状腺機能異常等)を有する

疾患があることに留意すること。

1.7 同種同効品一覧表

30

表 1.7-5 同種同効品一覧④(その 2) 用法・用量 1.食事療法,運動療法のみの場合及び食事療法,運動療法に加えてスルホニルウレア剤又は α-

グルコシダーゼ阻害剤若しくはビグアナイド系薬剤を使用する場合

通常,成人にはピオグリタゾンとして 15~30 mg を 1 日 1 回朝食前又は朝食後に経口投与する。

なお,性別,年齢,症状により適宜増減するが,45 mg を上限とする。

2.食事療法,運動療法に加えてインスリン製剤を使用する場合

通常,成人にはピオグリタゾンとして 15 mg を 1 日 1 回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお,

性別,年齢,症状により適宜増減するが,30 mg を上限とする。

<用法・用量に関連する使用上の注意>

(1)浮腫が比較的女性に多く報告されているので,女性に投与する場合は,浮腫の発現に留意

し,1 日 1 回 15 mg から投与を開始することが望ましい。

(2)1日1回30 mgから45 mgに増量した後に浮腫が発現した例が多くみられているので,45 mg

に増量する場合には,浮腫の発現に留意すること。

(3)インスリンとの併用時においては,浮腫が多く報告されていることから,1 日 1 回 15 mg

から投与を開始すること。

本剤を増量する場合は浮腫及び心不全の症状・徴候を十分に観察しながら慎重に行うこと。

ただし,1 日量として 30 mg を超えないこと。

(4)一般に高齢者では生理機能が低下しているので,1 日 1 回 15 mg から投与を開始すること

が望ましい。

警告 なし

禁忌 (1)心不全の患者及び心不全の既往歴のある患者[動物試験において循環血漿量の増加に伴う代

償性の変化と考えられる心重量の増加がみられており,また,臨床的にも心不全を増悪ある

いは発症したとの報告がある。]

(2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1 型糖尿病の患者[輸液,インスリンによる速

やかな高血糖の是正が必須となる。]

(3)重篤な肝機能障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるため,蓄積するおそれがある。]

(4)重篤な腎機能障害のある患者

(5)重症感染症,手術前後,重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれる

ので本剤の投与は適さない。]

(6)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

(7)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)

使用上の注意 1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) (1)次に掲げる患者又は状態

1)心不全発症のおそれのある心筋梗塞,狭心症,心筋症,高血圧性心疾患等の心疾患のある

患者[循環血漿量の増加により心不全を発症させるおそれがある。](「重要な基本的注意」,

「重大な副作用」の項参照) 2)肝又は腎機能障害(【禁忌】の項参照) 3)脳下垂体機能不全又は副腎機能不全[低血糖を起こすおそれがある。] 4)栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態[低血糖を

起こすおそれがある。] 5)激しい筋肉運動[低血糖を起こすおそれがある。] 6)過度のアルコール摂取者[低血糖を起こすおそれがある。]

1.7 同種同効品一覧表

31

表 1.7-5 同種同効品一覧④(その 3)

7)高齢者(「高齢者への投与」の項参照) (2)他の糖尿病用薬を投与中の患者(「相互作用」,「重大な副作用」の項参照) 2.重要な基本的注意 (1)循環血漿量の増加によると考えられる浮腫が短期間に発現し,また心不全が増悪あるいは発

症することがあるので,下記の点に留意すること。(【禁忌】,「慎重投与」の項参照) 1)心不全の患者及び心不全の既往歴のある患者には投与しないこと。 2)投与中は観察を十分に行い,浮腫,急激な体重増加,心不全症状等がみられた場合には投

与中止,ループ利尿剤(フロセミド等)の 投与等適切な処置を行うこと。 3)服用中の浮腫,急激な体重増加,症状の変化に注意し,異常がみられた場合には直ちに本

剤の服用を中止し,受診するよう患者を指導すること。 (2)心電図異常や心胸比増大があらわれることがあるので,定期的に心電図検査を行うなど十分

に観察し ,異常が認められた場合には投与を一時中止するかあるいは減量するなど慎重に投

与すること。(「その他の副作用」の項参照) (3)本剤は他の糖尿病用薬と併用した場合に低血糖症状を起こすことがあるので,これらの薬剤

との併用時には患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明し,注意を喚起す

ること。(「相互作用」,「重大な副作用」の項参照) (4)海外で実施した糖尿病患者を対象とした疫学研究において,本剤を投与された患者で膀胱癌

の発生リスクが増加するおそれがあり,また,投与期間が長くなるとリスクが増える傾向が

認められているので,以下の点に注意すること。(「その他の注意」の項参照) 1)膀胱癌治療中の患者には投与を避けること。また,特に,膀胱癌の既往を有する患者には

本剤の有効性及び危険性を十分に勘案した上で,投与の可否を慎重に判断すること。 2)投与開始に先立ち,患者又はその家族に膀胱癌発症のリスクを十分に説明してから投与す

ること。また,投与中に血尿,頻尿,排尿痛等の症状が認められた場合には,直ちに受診

するよう患者に指導すること。 3)投与中は,定期的に尿検査等を実施し,異常が認められた場合には,適切な処置を行うこ

と。また,投与終了後も継続して,十分な観察を行うこと。 (5)本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行ったうえで

効果が不十分な場合に限り考慮すること。 (6)本剤を使用する場合は,インスリン抵抗性が推定される患者に限定すること。インスリン抵

抗性の目安は肥満度(Body Mass Index=BMI kg/m2)で24以上あるいはインスリン分泌状態が

空腹時血中インスリン値で5 μ U/mL以上とする。 (7)投与する場合には,血糖,尿糖を定期的に検査し,薬剤の効果を確かめ,3カ月間投与して

効果が不十分な場合には,速やかに他の治療薬への切り替えを行うこと。 (8)投与の継続中に,投与の必要がなくなる場合や,減量する必要がある場合があり,また,患

者の不養生,感染症の合併等により効果がなくなったり,不十分となる場合があるので,食

事摂取量,体重の推移,血糖値,感染症の有無等に留意のうえ,常に投与継続の可否,投与

量,薬剤の選択等に注意すること。 (9)急激な血糖下降に伴い,糖尿病性網膜症が悪化する例があることが知られており,本剤にお

いても報告例があるので留意すること。 (10)α-グルコシダーゼ阻害剤と本剤1日45 mgの併用における安全性は確立していない(使用経験

はほとんどない)。 (11)α-グルコシダーゼ阻害剤,スルホニルウレア系薬剤及び本剤の3剤を併用投与する場合の安

全性は確立していない(臨床試験成績より,副作用発現率が高くなる傾向が認められている)。

1.7 同種同効品一覧表

32

表 1.7-5 同種同効品一覧④(その 4)

(12)ビグアナイド系薬剤と本剤1日45 mgの併用における安全性は確立していない(使用経験は

ほとんどない)。 3.相互作用 併用注意(併用に注意すること) 薬剤名等 臨床症状・措置方法・機序等 糖尿病用薬 スルホニルウレア系薬剤 グリメピリド, グリベンクラミド, グリクラジド, トルブタミド 等

ビグアナイド系薬剤 メトホルミン塩酸塩, ブホルミン塩酸塩

速効型インスリン分泌促進薬 ナテグリニド, ミチグリニドカルシウム水和物 等

α-グルコシダーゼ阻害剤 ボグリボース, アカルボース, ミグリトール

DPP-4阻害剤 アログリプチン安息香酸塩, シタグリプチンリン酸塩水和物, ビルダグリプチン, リナグリプチン 等

GLP-1アナログ製剤 リラグルチド, エキセナチド

インスリン製剤

・左記の糖尿病用薬と併用した際に低血糖症

状を発現するおそれがあるので ,左記薬剤と

の併用時には,低用量から投与を開始するな

ど慎重に投与すること。 ・α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血

糖症状が認められた場合にはショ糖ではなく

ブドウ糖を投与すること。

糖尿病用薬及びその血糖降下作用を増強又は

減弱する薬剤を併用している場合 ○糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤

β-遮断剤, サリチル酸剤, モノアミン酸化酵素阻害剤, フィブラート系の高脂血症治療剤, ワルファリン 等

○糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤 アドレナリン, 副腎皮質ホルモン, 甲状腺ホルモン 等

左記の併用に加え更に本剤を併用する場合に

は,糖尿病用薬の使用上の注意に記載の相互

作用に留意するとともに,本剤のインスリン

抵抗性改善作用が加わることによる影響に十

分注意すること。

リファンピシン等のCYP2C8を誘導する薬剤 リファンピシンと併用するとピオグリタゾン

のAUCが54%低下するとの報告があるので,

リファンピシンと併用する場合は血糖管理状

況を十分に観察し,必要な場合には本剤を増

1.7 同種同効品一覧表

33

表 1.7-5 同種同効品一覧④(その 5)

量すること。 4. 副作用 承認時までのわが国での臨床試験では1日1回ピオグリタゾンとして15 mg,30 mg又は45 mgが投与

された1,368例中の364例(26.6%)に 臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。 そのうち,浮腫は女性やインスリン併用時において多くみられており[本剤単独投与及びインス

リンを除く他の糖尿病用薬との併用投与:男性3.9%(26/665例),女性11.2%(72/643例), イン

スリン併用投与:男性13.6%(3/22例),女性28.9%(11/38例)],また,糖尿病性合併症発症例

での浮腫の発現頻度は非発症例に比べ高い傾向にある[糖尿病性網膜症合併例で10.4%(44/422例),

糖尿病性神経障害合併例で11.4%(39/342例),糖尿病性腎症合併例で10.6%(30/282例)]。また,

低血糖症状はインスリン併用時に多くみられている[本剤単独投与及びインスリンを除く他の糖

尿病用薬との併用投与:0.7%(9/1,308例),インスリン併用投与:33.3%(20/60例)]。 製造販売後の使用成績調査(再審査終了時点)では,3,421例中の556例(16.3%)に臨床検査値の

異常を含む副作用が認められている。 以下の本剤での副作用は上記の調査あるいは自発報告等に基づくものである。 (1)重大な副作用

1)心不全が増悪あるいは発症することがあるので,投与中は観察を十分に行い,浮腫,急激

な体重増加,心不全症状・徴候(息切れ,動悸,心胸比増大,胸水等)がみられた場合に

は投与を中止し,ループ利尿剤等を投与するなど適切な処置を行うこと。特に心不全発症

のおそれのある心疾患の患者に投与する際やインスリンと併用する際には,心不全の徴候

に注意すること。(「慎重投与」,「重要な基本的注意」の項参照) 2)循環血漿量の増加によると考えられる浮腫(8.2%,112/1,368例)が あらわれることがあ

るので,観察を十分に行い,浮腫が認められた場合には,減量あるいは中止するなど適切

な処置を行うこと。これらの処置によっても症状が改善しない場合には,必要に応じてルー

プ利尿剤(フロセミド等)の投与等を考慮すること。なお,女性やインスリン併用時,糖

尿病性合併症発症例において浮腫の発現が多くみられており,本剤を1日1回30 mgから45 mgに増量した後に浮腫が発現した例も多くみられている。これらの症例にあっては浮腫の

発現に特に留意すること。(<用法・用量に関連する使用上の注意>の項参照) 3)AST(GOT),ALT(GPT),AL-P等の著しい上昇を伴う肝機能障害,黄疸(0.1%未満)

が あらわれることがあるので,基礎に肝機能障害を有するなど必要な場合には定期的に肝

機能検査を実施し,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 4)他の糖尿病用薬との併用で,低血糖症状(0.1~5%未満)があらわれることがある。低血

糖症状が認められた場合,本剤あるいは併用している糖尿病用薬を一時的に中止するかあ

るいは減量するなど慎重に投与すること。また,本剤の投与により低血糖症状が認められ

た場合には通常はショ糖を投与するが,α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状

が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。なお,低血糖症状はインスリン併用時に

多くみられている。 5)筋肉痛,脱力感,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融

解症(頻度不明)があらわれることがあるので,このような場合には投与を中止し,適切

な処置を行うこと。 6)間質性肺炎(頻度不明)があらわれることがあるので,発熱,咳嗽,呼吸困難,肺音の異

常(捻髪音)等が認められた場合には,速やかに胸部X線,胸部CT,血清マーカー等の検

査を実施し,異常が認められた場合には,投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の

1.7 同種同効品一覧表

34

表 1.7-5 同種同効品一覧④(その 6)

適切な処置を行うこと。 7)胃潰瘍が再燃した例が報告されている。

(2)その他の副作用 5%以上 0.1~5%未満 0.1%未満 頻度不明 1)血液注2) 貧血,白血球減

少,血小板減少

2)循環器 血圧上昇,心胸 比増大 注3) , 心電図異常 注

3), 動悸,胸部

圧迫感,顔面潮

3)過敏症注4) 発疹,湿疹,そ

う痒

4)消化器 悪心・嘔吐,胃 部不快感,胸や

け,腹痛,腹部

膨満感,下痢,

便秘,食欲亢進,

食欲不振

5)肝臓注5) AST(GOT),

ALT(GPT),

AL-P,γ-GTPの上昇

6)精神神経系 めまい,ふらつ

き,頭痛,眠気,

けん怠感,脱力

感,しびれ

7)その他 LDH及び CK(CPK)の上

昇 注6)

BUN及びカリウ

ムの上昇,総蛋

白及びカルシウ

ムの低下,体重

及び尿蛋白の増

加,息切れ

関節痛,ふるえ,

急激な血糖下降

に伴う糖尿病性

網膜症の悪化

骨折 注7),糖尿

病性黄斑浮腫の

発症又は増悪注

8)

注2)血液検査を定期的(3カ月に1回程度)に行うこと。 注3)「重要な基本的注意(2)」の項参照 注4)このような場合には投与を中止すること。 注5)発現頻度:AST(GOT)0.86%(11/1,272例),ALT(GPT)0.94%(12/1,276例),AL-P 0.47%

(6/1,272例),γ-GTP 0.95%(12/1,263例) 注6)LDH上昇(5.63%,71/1,261例)やCK(CPK)上 昇(5.00%,61/1,221例)があらわれること

があるので,異常が認められた場合には,再検査を行うなど観察を十分に行うこと。 注7)外国の臨床試験で,女性において骨折の発現頻度上昇が認められている。 注8)浮腫,体重増加に伴ってあらわれることがある。視力低下等の異常が認められた場合には黄

斑浮腫の可能性を考慮し適切な処置を行うこと。 5.高齢者への投与 一般に高齢者では生理機能が低下しているので,1日1回15 mgから投与を開始するなど,副作用発

現に留意し,経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。 6.妊婦,産婦,授乳婦等への投与 (1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。

1.7 同種同効品一覧表

35

表 1.7-5 同種同効品一覧④(その 7) [妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。また,ラット器官形成期投与試験では,40

mg/kg以上の群で胚・胎児死亡率の高値,出生児の生存率の低値が,ウサギ器官形成期投与試

験では,160 mg/kg群で親動物の死亡又は流産がそれぞれ1例,胚・胎児死亡率の高値がみら

れている。] (2)授乳中の婦人に投与することを避け,やむを得ず投与する場合は授乳を中止させること。

[ラットで乳汁中への移行が報告されている。] 7.小児等への投与 小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。 8.適用上の注意 薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシー

トの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔をおこして縦隔洞炎

等の重篤な合併症を併発することが報告されている。] 9.その他の注意 (1)ラット及びマウスに24カ月間強制経口投与した試験では,ラット雄の3.6mg/kg/日以上の群に

膀胱腫瘍がみられた。 (2)海外で実施した糖尿病患者を対象とした疫学研究の中間解析において,全体解析では膀胱癌

の発生リスクに有意差は認められなかったが(ハザード比1.2[95%信頼区間0.9-1.5]),層

別解析で本剤の投与期間が2年以上で膀胱癌の発生リスクが有意に増加した(ハザード比1.4[95%信頼区間1.03-2.0])。 また,別の疫学研究において,本剤を投与された患者で膀胱癌の発生リスクが有意に増加し

(ハザード比 1.22[95%信頼区間1.05-1.43]),投与期間が1年以上で膀胱癌の発生リスクが

有意に増加した(ハザード比1.34[95%信頼区間1.02-1.75])。 (3)家族性大腸腺腫症(familial adenomatous polyposis:FAP)のモデル動物であるMinマウスに類

薬(トログリタゾン及びロシグリタゾン)を経口投与したところ,結腸腫瘍の数及び大きさ

を増大させたとの報告がある。 添付文書の

作成日

2013 年 4 月改訂(第 27 版)

備考

1.7 同種同効品一覧表

36

表 1.7-6 同種同効品一覧⑤(その 1) 一般的名称 ナテグリニド(Nateglinide)

販売名 スターシス錠 30 mg

スターシス錠 90 mg

会社名 アステラス製薬株式会社

承認年月日 1999 年 6 月 16 日

再評価年月日

再審査年月日

2009 年 3 月 30 日

規制区分 処方せん医薬品

化学構造式

剤形・含量 スターシス錠 30 mg/1 錠中 フィルムコーティング錠/ナテグリニド 30 mg

スターシス錠 90 mg/1 錠中 フィルムコーティング錠/ナテグリニド 90 mg

効能・効果 2 型糖尿病における食後血糖推移の改善

ただし,下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る。

1.食事療法・運動療法のみ

2.食事療法・運動療法に加えて α-グルコシダーゼ阻害剤を使用

3.食事療法・運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用

4.食事療法・運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用

〈効能・効果に関連する使用上の注意〉

(1)糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異

常・尿糖陽性等,糖尿病類似の症状(腎性糖尿,老人性糖代謝異常,甲状腺機能異常等)

を有する疾患があることに留意すること。

(2)糖尿病治療の基本である食事療法・運動療法のみを行っている患者では,投与の際,空腹

時血糖が 120 mg/dL 以上,又は食後血糖 1 又は 2 時間値が 200 mg/dL 以上の患者に限る。

(3)食事療法・運動療法に加えて α-グルコシダーゼ阻害剤を使用している患者では,投与の

際の空腹時血糖値は 140 mg/dL 以上を目安とする。

用法・用量 通常,成人にはナテグリニドとして 1 回 90 mg を 1 日 3 回毎食直前に経口投与する。なお,効果

不十分な場合には,経過を十分に観察しながら 1 回量を 120 mg まで増量することができる。

〈用法・用量に関連する使用上の注意〉

本剤は,食後投与では速やかな吸収が得られず効果が減弱する。効果的に食後の血糖上昇を抑

制するため,本剤の投与は毎食前 10 分以内(食直前)とすること。また,本剤は投与後,速や

かに薬効を発現するため,食前 30 分投与では食事開始前に低血糖を誘発する可能性がある。

警告 なし

1.7 同種同効品一覧表

37

表 1.7-6 同種同効品一覧⑤(その 2) 禁忌 (1)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1 型糖尿病の患者[輸液及びインスリンによる

速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]

(2)透析を必要とするような重篤な腎機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]

(3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれる

ので本剤の投与は適さない。]

(4)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

(5)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等ヘの投与」の項参照)

使用上の注意 1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

(1)肝機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。また,肝機能障害のある患者におい

ては肝機能障害を悪化させるおそれがある。]

(2)腎機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。低用量から開始するなど投与量に十

分に注意し,慎重に観察しながら投与すること。]

(3)次に掲げる患者又は状態

1)虚血性心疾患のある患者[外国において本剤投与例に心筋虚血の悪化によると思われる心

筋梗塞を発症した症例が報告されている。(「副作用」の項参照)]

2)脳下垂体機能不全又は副腎機能不全[低血糖を起こすおそれがある。]

3)下痢,嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]

4)栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態[低血糖を

起こすおそれがある。]

5)激しい筋肉運動[低血糖を起こすおそれがある。]

6)過度のアルコール摂取者[低血糖を起こすおそれがある。]

7)高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

2.重要な基本的注意

(1)本剤は,速やかなインスリン分泌促進作用を有する。その作用点はスルホニルウレア系薬剤

と同じであり,スルホニルウレア系薬剤との相加・相乗の臨床効果及び安全性が確認されて

いないので,スルホニルウレア系薬剤とは併用しないこと。(「薬効薬理」の項参照)

(2)本剤の服用後,低血糖及び低血糖症状を起こすことがあるので,高所作業,自動車の運転等

に従事している患者に投与するときには注意すること。低血糖症状が認められた場合には通

常はショ糖を投与すること。ただし,α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース,ボグリボース

等)との併用により低血糖症状が認められた場合には,α-グルコシダーゼ阻害剤が二糖類の消

化・吸収を遅延するので,ショ糖ではなくブドウ糖を投与するなど適切な処置を行うこと。

なお,患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること。

(3)本剤投与中は,血糖を定期的に検査するとともに,経過を十分に観察し,本剤を 2~3 カ月

投与しても食後血糖に対する効果が不十分な場合(静脈血漿で食後血糖 2 時間値が 200 mg/dL

以下にコン卜ロールできないなど)には,より適切と考えられる治療への変更を考慮するこ

と。

(4)投与の継続中に,投与の必要がなくなる場合や,減量する必要がある場合があり,また患者

の不養生,感染症の合併等により効果がなくなったり,不十分となる場合があるので,食事

摂取量,血糖値,感染症の有無等に留意のうえ,常に投与継続の可否,投与量,薬剤の選択

等に注意すること。

1.7 同種同効品一覧表

38

表 1.7-6 同種同効品一覧⑤(その 3) (5)肝機能障害の悪化があらわれた場合には,本剤の投与を中止し,適切な処置を行うこと。

(6)本剤とピオグリタゾン塩酸塩 1 日 45 mg の併用における安全性は確立していない。(使用経

験はほとんどない。)

3.相互作用

本剤は,主として薬物代謝酵素 CYP2C9 で代謝される。

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

インスリン製剤

ビグアナイド系薬剤

メトホルミン塩酸塩 等

α-グルコシダーゼ阻害剤

アカルボース

ボグリボース 等

チアゾリジン系薬剤

ピオグリタゾン塩酸塩注)

DPP-4 阻害剤

シタグリプチンリン酸塩

水和物 等

GLP-1 受容体作動薬

リラグルチド 等

低血糖症状(空腹感,あくび,

悪心,無気力,だるさ等の初

期症状から血圧上昇,発汗,

ふるえ,顔面蒼白等の症状を

経て意識消失,けいれん,昏

睡にいたる),血糖降下作用

が増強されることがあるの

で,血糖値モニターその他患

者の状態を十分に観察し,必

要であれば減量する。

作用機序が異なる薬理作用

の相加作用による血糖降下

作用の増強による。

アルドース還元酵素阻害剤

エパルレスタット

in vitro 試験結果から,エパル

レスタットとの併用により,

本剤の血漿中濃度が最大で

1.5 倍に上昇する可能性が報

告されている。

ピラゾロン系消炎剤

スルピリン水和物 等

血中蛋白との結合抑制,腎排

泄抑制,肝代謝抑制による。

サリチル酸製剤

アスピリン 等

血中蛋白との結合抑制,サリ

チル酸製剤の血糖降下作用

による。

フィブラート系薬剤

クロフィブラート

ベザフィブラート 等

血中蛋白との結合抑制,肝代

謝抑制,腎排泄抑制による。

ミコナゾール・フルコナゾー

ル・ホスフルコナゾール

血中蛋白との結合抑制,肝代

謝抑制による。

プロベネシド 腎排泄抑制による。

クマリン系薬剤

ワルファリンカリウム

肝代謝抑制による。

サルファ剤

スルファメトキサゾール

血中蛋白との結合抑制,肝代

謝抑制,腎排泄抑制による。

1.7 同種同効品一覧表

39

表 1.7-6 同種同効品一覧⑤(その 4) クロラムフェニコール 肝代謝抑制による。

β-遮断剤

プロプラノロール塩酸塩

モノアミン酸化酵素阻害剤

肝における糖新生の抑制及

び末梢におけるインスリン

感受性の増強により血糖が

低下する。

タンパク同化ホルモン剤

タンパク同化ホルモン剤が

糖尿病患者のみに起こる血

糖降下作用に加えて代謝抑

制・排泄遅延説がある。

テトラサイクリン系抗生物

テトラサイクリン塩酸塩

ミノサイクリン塩酸塩

インスリン感受性促進によ

る。

アドレナリン 経口血糖降下剤の効果を減

弱させ,血糖値が上昇してコ

ントロール不良になること

がある。

食後の血糖上昇が加わるこ

とによる影響に十分注意す

ること。

併用時は血糖値コントロー

ルに注意し頻回に血糖値を

測定し,必要に応じ投与量を

調節する。

末梢でのグルコースの取り

込み抑制及び肝での糖新生

の促進により,血糖値を上昇

させる。

副腎皮質ホルモン

メチルプレドニゾロン

肝での糖新生促進,末梢組織

でのインスリン感受性低下

による。

ニコチン酸 肝でのブドウ糖の同化抑制

による。

卵胞ホルモン

エチニルエストラジオー

ル 等

機序不明

コルチゾール分泌変化,組織

での糖利用変化,成長ホルモ

ンの過剰産生,肝機能の変化

等が考えられる。

イソニアジド 糖質代謝の障害による血糖

値上昇及び耐糖能異常によ

る。

ピラジナミド 機序不明

血糖値のコントロールが難

しいとの報告がある。

フェノチアジン系薬剤

クロルプロマジン塩酸塩

インスリン遊離抑制,副腎か

らのアドレナリン遊離によ

る。

1.7 同種同効品一覧表

40

表 1.7-6 同種同効品一覧⑤(その 5) 利尿剤

チアジド系

クロルタリドン 等

血清カリウムの低下,インス

リンの分泌障害,組織におけ

るインスリンの感受性低下に

よる。

フェニトイン インスリン分泌を直接抑制す

る。

甲状腺ホルモン

乾燥甲状腺 等

血糖値その他患者の状態を十

分観察しながら投与する。

血糖コントロール条件が変わ

ることがある。

注)「重要な基本的注意」の項参照

4.副作用

承認時までに実施された臨床試験の総症例 883 例中 157 例(17.8%)に,市販後の使用成績調査で

は 4,142 例中 290 例(7.0%)に臨床検査値異常を含む副作用が認められている。(再審査結果通知:

2009 年 3 月)

以下の副作用は,上記の試験・調査あるいは自発報告等で認められたものである。

(1)重大な副作用

1)低血糖(0.1~5%未満):低血糖及び低血糖症状(空腹感,冷汗,めまい,ふらつき,動悸,

脱力感,気分不良,ふるえ,意識消失等)があらわれることがある。本剤の投与により低

血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し,α-グルコシダーゼ阻害剤(アカル

ボース,ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合はブドウ糖を投与

するなど適切な処置を行うこと。

2)肝機能障害,黄疸(各 0.1%未満):重篤な肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,

観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。

3)心筋梗塞(頻度不明):外国において本剤投与例に心筋梗塞の発症が報告されているので,

投与に際しては観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置

を行うこと。

4)突然死(頻度不明):外国において本剤投与例に原因不明の突然死が報告されている。

(2)その他の副作用

0.1~5%未満 0.1%未満 頻度不明

代謝 乳酸上昇,ピルビン

酸上昇,尿酸上昇,

血清カリウム上昇

消化器 嘔気,放屁増加,腹

部膨満感,胃もたれ

感,腹痛,便秘,下

嘔吐,軟便 舌炎,口内炎,口渇

1.7 同種同効品一覧表

41

表 1.7-6 同種同効品一覧⑤(その 6) 過敏症注) 発疹,そう痒感 蕁麻疹,多形紅斑

肝臓 肝機能異常(γ-GTP 上

昇,LDH 上昇,AST

(GOT)上昇,ALT

(GPT)上昇等)

腎臓 腎機能障害

血液 貧血,白血球減少,血

小板減少

その他 頭痛,動悸,めまい,

倦怠感,体重増加,浮

腫(顔面,下肢等)

胸部圧迫感,味覚異

常,眠気,頻尿,ほて

り, 熱感

勃起障害,筋痙攣,か

すみ目

注)発現した場合には,投与を中止すること。

5.高齢者への投与

低用量(例えば 1 回量 60 mg)から投与を開始するとともに,血糖値に留意するなど,経過を十分

に観察しながら慎重に投与すること。[一般に高齢者では生理機能が低下している。]

6.妊婦,産婦,授乳婦等への投与

(1)妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[本剤は動物実験で

胎盤通過(ラット),また,催奇形性作用(ウサギ)が認められている。]

(2)授乳婦:授乳中の婦人には授乳を避けさせること。[本剤は動物実験(ラット)で母乳へ移

行することが報告されている。]

7.小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない。)

8.適用上の注意

薬剤交付時:PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用するよう指導すること。[PTP シー

トの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合

併症を併発することが報告されている。] 添付文書の

作成日

2013 年 7 月改訂(第 18 版)

備考

1.7 同種同効品一覧表

42

表 1.7-7 同種同効品一覧⑥(その 1) 一般的名称 ボグリボース(Voglibose)

販売名 ベイスン錠 0.2

ベイスン錠 0.3

会社名 武田薬品工業株式会社

承認年月日 1994 年 7 月 1 日

再評価年月日

再審査年月日

2004 年 9 月 9 日

規制区分 処方せん医薬品

化学構造式

剤形・含量 ベイスン錠 0.2/1 錠中 割線入りの素錠/ボグリボース 0.2 mg

ベイスン錠 0.3/1 錠中 素錠/ボグリボース 0.3 mg

効能・効果 ○糖尿病の食後過血糖の改善

(ただし,食事療法・運動療法を行っている患者で十分な効果が得られない場合,又は食事療

法・運動療法に加えて経口血糖降下剤若しくはインスリン製剤を使用している患者で十分な効

果が得られない場合に限る)

○耐糖能異常における 2 型糖尿病の発症抑制(錠 0.2 のみ)

(ただし,食事療法・運動療法を十分に行っても改善されない場合に限る)

<効能・効果に関連する使用上の注意>

耐糖能異常における2型糖尿病の発症抑制の場合(錠 0.2 のみ)

本剤の適用は,耐糖能異常(空腹時血糖が 126 mg/dL 未満かつ 75 g 経口ブドウ糖負荷試験の血

糖 2 時間値が 140~199 mg/dL)と判断され,糖尿病発症抑制の基本である食事療法・運動療法

を 3~6 カ月間行っても改善されず,かつ高血圧症,脂質異常症(高トリグリセリド血症,低

HDL コレステロール血症等),肥満(Body Mass Index : BMI 25 kg/m2 以上),2 親等以内の糖尿

病家族歴のいずれかを有する場合に限定すること。

用法・用量 ○糖尿病の食後過血糖の改善の場合

通常,成人にはボグリボースとして 1 回 0.2 mg を 1 日 3 回毎食直前に経口投与する。なお,効

果不十分な場合には,経過を十分に観察しながら 1 回量を 0.3 mg まで増量することができる。

○耐糖能異常における 2 型糖尿病の発症抑制の場合(錠 0.2 のみ)

通常,成人にはボグリボースとして 1 回 0.2mg を 1 日 3 回毎食直前に経口投与する。

<用法・用量に関連する使用上の注意>

耐糖能異常における 2 型糖尿病の発症抑制の場合(錠 0.2 のみ)

本剤投与中は適切な間隔で血糖管理に関する検査を行い,常に投与継続の必要性に注意するこ

と。(「重要な基本的注意」の項参照)

警告 なし

1.7 同種同効品一覧表

43

表 1.7-7 同種同効品一覧⑥(その 2) 禁忌 (1)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡の患者

[輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]

(2)重症感染症,手術前後,重篤な外傷のある患者

[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]

(3)本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者

使用上の注意 1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

(1)他の糖尿病用薬を投与中の患者[低血糖が起こることがある。](「重大な副作用」の項参照)

(2)開腹手術の既往又は腸閉塞の既往のある患者[腸内ガス等の増加により腸閉塞が発現しやす

い。]

(3)消化・吸収障害を伴った慢性腸疾患の患者[本剤の作用により病態が悪化することがある。]

(4)ロエムヘルド症候群,重度のヘルニア,大腸の狭窄・潰瘍等の患者[腸内ガス等の増加によ

り症状が悪化することがある。]

(5)重篤な肝障害のある患者[代謝状態が変化することがあるため血糖管理状況が大きく変化す

るおそれがある。また,重篤な肝硬変例で,高アンモニア血症が増悪し意識障害を伴うこと

がある。]

(6)重篤な腎障害のある患者[代謝状態が変化することがあるため血糖管理状況が大きく変化す

るおそれがある。]

(7)高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

2.重要な基本的注意

全効能共通

(1)糖尿病の診断が確立した患者又は耐糖能異常を有する者に対してのみ適用を考慮すること。

これら以外にも尿糖陽性等の類似症状を呈する疾患(腎性糖尿,老人性糖代謝異常,甲状腺

機能異常,慢性膵炎等の膵臓疾患,薬剤起因性の耐糖能異常等)があることに留意すること。

(2)本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療及び糖尿病発症抑制の基本である食事療法,運動療法を

十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。

(3)本剤の使用にあたっては,糖尿病患者又は耐糖能異常を有する者に対し低血糖症状及びその

対処方法について十分説明すること。(「重大な副作用」の項参照)

糖尿病の食後過血糖の改善の場合

(1)糖尿病治療の基本である食事療法・運動療法のみを行っている患者では,投与の際の食後血

糖 2 時間値は 200 mg/dL 以上を示す場合に限る。

(2)食事療法,運動療法に加えて経口血糖降下剤又はインスリン製剤を使用している患者では,

投与の際の空腹時血糖値は 140 mg/dL 以上を目安とする。

1.7 同種同効品一覧表

44

表 1.7-7 同種同効品一覧⑥(その 3) (3)本剤投与中は,血糖を定期的に検査するとともに,経過を十分に観察し,常に投与継続の必

要性について注意を払うこと。本剤を 2~3 カ月投与しても食後血糖に対する効果が不十分な

場合(静脈血漿で食後血糖 2 時間値が 200 mg/dL 以下にコントロールできないなど)には,

より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。なお,食後血糖の十分なコントロール

(静脈血漿で食後血糖 2 時間値が 160 mg/dL 以下)が得られ,食事療法・運動療法又はこれ

らに加えて経口血糖降下剤若しくはインスリンを使用するのみで十分と判断される場合に

は,本剤の投与を中止して経過観察を行うこと。

耐糖能異常における 2 型糖尿病の発症抑制の場合

本剤の投与開始後は,1~3 カ月毎を目安に空腹時血糖,随時血糖,HbA1c 等の糖代謝関連検査

及び体重測定を実施するとともに,6~12 カ月毎を目安に 75 g 経口ブドウ糖負荷試験を実施し

て十分に経過観察し,常に投与継続の必要性に留意すること。また,血糖高値(空腹時血糖,

75 g 経口ブドウ糖負荷試験の血糖 2 時間値)や糖負荷後初期インスリン分泌低下等を有する場

合には,糖尿病発症リスクが高くなるとの報告があるので,十分な観察を行うこと。なお,2

型糖尿病と診断された場合には,適切と考えられる治療への変更を考慮すること。また,本剤

投与開始後に耐糖能異常が改善し,食事療法・運動療法のみで十分と判断される場合には,本

剤の投与を中止して糖代謝関連検査等による経過観察を行うこと。

3.相互作用

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法・機序等

糖尿病用薬

スルホニルアミド系及び

スルホニルウレア系薬剤,

ビグアナイド系薬剤,

インスリン製剤,インスリン抵抗性改善剤

インスリン及びスルホニルウレア系薬剤と併

用した際に,低血糖発現の報告があるので,

左記薬剤との併用時には,低血糖発現の可能

性を考慮し,低用量から投与を開始するなど

慎重に投与すること。

糖尿病用薬及びその血糖降下作用を増強又は

減弱する薬剤を併用している場合

○糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤

β-遮断剤,サリチル酸剤,モノアミン酸化酵

素阻害剤,フィブラート系の高脂血症治療

剤,ワルファリン 等

○糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤

アドレナリン,副腎皮質ホルモン,甲状腺

ホルモン 等

左記の併用に加え更に本剤を併用する場合に

は,糖尿病用薬の使用上の注意に記載の相互

作用に留意するとともに,本剤の糖質吸収遅

延作用が加わることによる影響に十分注意す

ること。

4.副作用

糖尿病の食後過血糖の改善の場合

承認時までの試験では 1 日 0.6 mg 又は 0.9 mg を投与した 965 例中 154 例(16.0%)に,市販後

の使用成績調査(再審査終了時点)では 4,446 例中 460 例(10.3%)に 臨床検査値の異常を含む

副作用が認められている。主な副作用は下痢(4.0%),放屁増加(4.0%),腹部膨満(3.5%)等 で

あった。

1.7 同種同効品一覧表

45

表 1.7-7 同種同効品一覧⑥(その 4) 耐糖能異常における 2 型糖尿病の発症抑制の場合

承認時までの試験では1日 0.6 mg を投与した 951 例中 452 例(47.5%)に 臨床検査値の異常を

含む副作用が認められている。主な副作用は鼓腸(17.4%), 腹部膨満(13.1%),下痢(12.0%)

等であった。

以下の副作用は上記の試験,調査あるいは自発報告等で認められたものである。

(1)重大な副作用

1)他の糖尿病用薬との併用で低血糖(0.1~5%未満)があらわれることがある。また,他の

糖尿病用薬を併用しない場合でも低血糖(0.1%未満)が報告されている。本剤は二糖類の

消化・吸収を遅延するので,低血糖症状が認められた場合にはショ糖ではなくブドウ糖を

投与するなど適切な処置を行うこと。

2)腹部膨満,鼓腸,放屁増加等があらわれ,腸内ガス等の増加により,腸閉塞(0.1%未満)

があらわれることがあるので,観察を十分に行い,持続する腹痛,嘔吐等の症状があらわ

れた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。

3)劇症肝炎,AST(GOT),ALT(GPT)の上昇等を伴う重篤な肝機能障害,黄疸(いずれも

0.1%未満)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には

投与を中止し,適切な処置を行うこと。

4)重篤な肝硬変例に投与した場合,便秘等を契機として高アンモニア血症が増悪し,意識障

害(頻度不明)を伴うことがあるので,排便状況等を十分に観察し,異常が認められた場

合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

(2)その他の副作用

5%以上 0.1~5%未満 0.1%未満 頻度不明

1)消化器 下痢,放屁,腹

部膨満

軟便,腹鳴,腹

痛,便秘,食欲

不振,悪心,嘔

吐,胸やけ,口

口内炎,味覚異

常,腸管嚢胞様

気腫症

2)過敏症注 2) 発疹,そう痒,

光線過敏症

3)肝臓 AST(GOT),ALT

(GPT),LDH,

γ-GTP,AL-P の

上昇

4)精神神経系 めまい 頭痛,ふらつき,

眠気

5)血液 貧血 血小板減少 顆粒球減少

1.7 同種同効品一覧表

46

表 1.7-7 同種同効品一覧⑥(その 5) 6)その他 しびれ,顔面等

の浮腫,眼のか

すみ,ほてり,

倦怠感,脱力感,

高 カ リ ウ ム 血

症 , 血 清 ア ミ

ラ ー ゼ 上 昇 ,

HDL コレステ

ロール低下,発

汗,脱毛

注 2)このような場合には投与を中止すること。

5.高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので,低用量(例えば 1 回量 0.1 mg)から投与を開始

するとともに,血糖値及び消化器症状の発現に留意するなど,経過を十分に観察しながら慎重に

投与すること。

6.妊婦,産婦,授乳婦等への投与

(1)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上まわると判断され

る場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

(2)授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが,やむを得ず投与する場合は,授乳を避け

させること。[動物試験(ラット)で,母動物の糖質吸収の抑制に起因する乳汁産生の抑制に

よると考えられる出生児の体重の増加抑制が認められている。]

7.小児等への投与

小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

8.適用上の注意

薬剤交付時:PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用するよう指導すること。[PTP シー

トの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔をおこして縦隔洞炎等

の重篤な合併症を併発することが報告されている。] 添付文書の

作成日

2012 年 1 月改訂(第 13 版)

備考

イプラグリフロジン L-プロリン 1.8 添付文書(案)

/ アステラス製薬 1

目次

1.8 添付文書(案) ............................................................................................................. 2

1.8.1 添付文書(案)........................................................................................................... 2

1.8.2 効能・効果,用法・用量及びその設定根拠 ................................................................ 9

1.8.3 使用上の注意及びその設定根拠................................................................................ 18

1.8 添付文書(案)

2

1.8 添付文書(案)

1.8.1 における HbA1c については,「日常臨床及び特定健診・保健指導における HbA1c 国際標

準化の基本方針及び HbA1c 表記の運用指針」(日本糖尿病学会 平成 24 年 9 月 24 日修正)に基

づき,JDS 値から換算した NGSP 値を記載した。

1.8.1 添付文書(案)

次頁以降に添付文書(案)を示す。

- 1 -

【禁 忌(次の患者には投与しないこと)】

(1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

(2)重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡[輸液、インスリ

ン製剤による速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤

の投与は適さない。]

(3)重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン

製剤による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さな

い。]

【組成・性状】1.組成

有効成分(1 錠中) 添加物

スーグラ錠

25mg

イプラグリフロジン L- プロリン 32 15mg(イプラグ

リフロジンとして 25mg)

D- マンニトール、結晶セルロース、

デンプングリコール酸ナトリウム、

ヒドロキシプロピルセルロース、

ステアリン酸マグネシウム、ヒプ

ロメロース、マクロゴール、酸化

チタン、タルク、黄色三二酸化鉄

スーグラ錠

50mg

イプラグリフロジン L- プロリン 64 3mg(イプラグ

リフロジンとして 50mg)

D- マンニトール、結晶セルロース、

デンプングリコール酸ナトリウム、

ヒドロキシプロピルセルロース、

ステアリン酸マグネシウム、ヒプ

ロメロース、マクロゴール、酸化

チタン、タルク、三二酸化鉄、黒

酸化鉄

2. 製剤の性状

剤形 色 外形・大きさ・重量識別

コード

スーグラ錠

25mg

フィルム

コーティ

ング錠

淡黄色

表 裏 側面

322

直径 厚さ 重量

約 8 1mm 約 3 6mm 約 186mg

スーグラ錠

50mg

フィルム

コーティ

ング錠

淡紫色

表 裏 側面

353

直径 厚さ 重量

約10 1mm 約 4 7mm 約 370mg

【効能・効果】2 型糖尿病

〈効能・効果に関連する使用上の注意〉

(1) 本剤は 2 型糖尿病と診断された患者に対してのみ使用し、

1 型糖尿病の患者には投与をしないこと。

(2) 重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者

では本剤の効果が期待できないため、投与しないこと。(「重

要な基本的注意 (6)」、「薬物動態」及び「臨床成績」の項参照)

(3) 中等度の腎機能障害のある患者では本剤の効果が十分に得

られない可能性があるので投与の必要性を慎重に判断する

こと。(「重要な基本的注意 (6)」、「薬物動態」及び「臨床成績」

の項参照)

【用法・用量】通常、成人にはイプラグリフロジンとして 50mg を 1 日 1 回朝食

前又は朝食後に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経

過を十分に観察しながら 100mg 1 日 1 回まで増量することがで

きる。

〈用法・用量に関連する使用上の注意〉

重度の肝機能障害のある患者に対しては低用量から投与を開

始するなど慎重に投与すること。(「慎重投与 」の項参照)

【使用上の注意】

1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

(1) 次に掲げる患者又は状態[低血糖を起こすおそれがある。]

・ 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全

・ 栄養不良状態、るいそう、飢餓状態、不規則な食事摂取、

食事摂取量の不足又は衰弱状態

・ 激しい筋肉運動

・ 過度のアルコール摂取者

(2) 重度の肝機能障害のある患者[使用経験がなく安全性が確

立していない。(「薬物動態」の項参照)]

(3) 他の糖尿病用薬(特に、スルホニルウレア剤、速効型インス

リン分泌促進剤又はインスリン製剤)を投与中の患者[併

用により低血糖症を起こすおそれがある。(「重要な基本

的注意 (1)」、「相互作用」、「副作用」及び「臨床成績」の項

参照)]

(4) 尿路感染、性器感染のある患者[症状を悪化させるおそれ

があるので、本剤投与開始前に適切な処置を行うこと。]

2. 重要な基本的注意

(1) 本剤の使用にあたっては、患者に対し低血糖症状及びその

対処方法について十分説明すること。特に、スルホニルウ

レア剤、速効型インスリン分泌促進剤又はインスリン製剤

と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。

スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤又はイ

ンスリン製剤と併用する場合には、これらの薬剤による低

血糖のリスクを軽減するため、スルホニルウレア剤、速効型

インスリン分泌促進剤又はインスリン製剤の減量を検討す

ること。(「相互作用」、「副作用」及び「臨床成績」の項参照)

(2) 糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮する

こと。糖尿病以外にも耐糖能異常・尿糖陽性等、糖尿病類似

の症状(腎性糖尿、甲状腺機能異常等)を有する疾患がある

ことに留意すること。

(3) 本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療

法、運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限

り考慮すること。

(4) 本剤投与中は、血糖値等を定期的に検査し、薬剤の効果を確

かめ、3 ヵ月投与しても効果が不十分な場合には、より適切

な治療法への変更を考慮すること。

(5) 投与の継続中に、投与の必要がなくなる場合や、減量する必

要がある場合があり、また患者の不養生、感染症の合併症等

により効果がなくなったり、不十分となる場合があるので、

食事摂取量、体重の推移、血糖値に留意の上、常に投与継続

の可否、投与量、薬剤の選択等に注意すること。

(6) 本剤投与により、血清クレアチニンの上昇又は eGFR の低下

がみられることがあるので、腎機能を定期的に検査すると

ともに、腎機能障害患者における治療にあたっては経過を

十分に観察すること。

(7) 尿路感染及び性器感染を起こすことがあるので、症状及び

その対処方法について患者に説明すること。また、腎盂腎炎

Tablets 25mg・50mg

錠 25mg 錠 50mg承認番号 ●●●● ●●●●

薬価収載 薬価基準未収載

販売開始

国際誕生 ●●年●月

日本標準商品分類番号

●●●●●●

貯 法:室温保存使用期限:ケース等に表示(製造後 3 年)

選択的 SGLT2 阻害剤 - 2型糖尿病治療剤-

イプラグリフロジン L- プロリン錠

処方せん医薬品注意-医師等の処方せんにより

使用すること

処方せん医薬品注意-医師等の処方せんにより

使用すること

2014 年 1 月作成(第 1版)

添付文書(案)

1.8

3

*最新の添付文書を参照してください。

- 2 -

等の重篤な感染症を起こすおそれがあるので、十分な観察

を行うなど尿路感染及び性器感染の発症に注意し、発症し

た場合には適切な処置を行うとともに、状態に応じて休薬

等を考慮すること。(「副作用」の項参照)

(8) 本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがある。

また、体液量が減少することがあるので、適度な水分補給を

行うよう指導し、観察を十分に行うこと。脱水、血圧低下等

の異常が認められた場合は、休薬や補液等の適切な処置を

行うこと。体液量減少を起こしやすい患者(高齢者や利尿

剤併用患者等)においては、脱水や糖尿病性ケトアシドーシ

ス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の

発現に注意すること。(「相互作用」及び「高齢者への投与」の

項参照)

(9) 本剤の作用機序により、血糖コントロールが良好であって

も尿中ケトン体陽性又は血中ケトン体増加がみられること

がある。患者の症状、血糖値等の臨床検査値を確認し、イン

スリンの作用不足によるケトン体増加と区別して糖尿病の

状態を総合的に判断すること。

(10) インスリン分泌能が低下している患者では、糖尿病性ケト

アシドーシスの発現に注意すること。

(11) 排尿困難、無尿、乏尿あるいは尿閉の症状を呈する患者にお

いては、その治療を優先するとともに他剤での治療を考慮

すること。

(12) 本剤投与による体重減少が報告されているため、過度の体

重減少に注意すること。

(13) 低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運

転等に従事している患者に投与するときには注意すること。

(14) 本剤とインスリン製剤、GLP-1 受容体作動薬との併用にお

ける有効性及び安全性は検討されていない。

3. 相互作用

本剤は主として UGT2B7 によるグルクロン酸抱合代謝を受

ける。(「薬物動態 」の項参照)

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

糖尿病用薬インスリン製剤スルホニルウレア剤チアゾリジン系薬剤ビグアナイド系薬剤α - グルコシダーゼ阻害剤速効型インスリン分泌促進剤GLP-1 受容体作動薬DPP-4 阻害剤

糖尿病用薬との併用時には、低血糖症の発現に注意すること。特に、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤又はインスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。これらの薬剤による低血糖のリスクを軽減するため、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤又はインスリン製剤の減量を検討すること。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。α - グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合には、ブドウ糖を投与すること。

糖尿病用薬(特に、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤又はインスリン製剤)との併用時には、本剤の血糖コントロール改善により、低血糖症のリスクが増加するおそれがある。

血糖降下作用を増強する薬剤β - 遮断薬サリチル酸剤モノアミン酸化酵素阻害剤フィブラート系薬剤

左記薬剤と本剤を併用する場合には、血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下する可能性があるため、併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。

左記薬剤との併用により血糖降下作用が増強されるおそれがある。

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

血糖降下作用を減弱する薬剤副腎皮質ホルモン甲状腺ホルモン

左記薬剤と本剤を併用する場合には、血糖降下作用の減弱により血糖が上昇する可能性があるため、併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。

左記薬剤との併用により血糖降下作用が減弱されるおそれがある。

利尿作用を有する薬剤ループ利尿薬サイアザイド系利尿薬

左記薬剤と本剤の併用により、利尿作用が過剰にみられるおそれがあるため、必要に応じ利尿薬の用量を調整するなど注意すること。

左記薬剤との併用により利尿作用が増強されるおそれがある。

4. 副作用

承認時までの国内の臨床試験では、1,669 例中 549 例(32.9%)

に臨床検査値異常を含む副作用が認められた。主な副作用は

頻尿 149 例(8.9%)、口渇 71 例(4.3%)、便秘 53 例(3.2%)、

尿中β 2 ミクログロブリン増加 41 例(2.5%)、体重減少 39例(2.3%)であった。(承認時:●●年●月)

(1)重大な副作用

1)低血糖症状 : 他の糖尿病用薬(特にスルホニルウレア

剤(3.6%)、速効型インスリン分泌促進剤(2.5%))との

併用で低血糖症状があらわれることがある。また、他の

糖尿病用薬と併用しない場合も低血糖症状(1.0%)が報

告されている。低血糖症状が認められた場合には、糖質

を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただ

し、α - グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状

が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。

2)腎盂腎炎(0.1%): 腎盂腎炎があらわれることがある

ので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投

与を中止するなど適切な処置を行うこと。

(2)その他の副作用

5%以上

1 ~ 5%未満

1% 未満

血液及びリンパ系障害

貧血

眼障害 糖尿病網膜症

胃腸障害 便秘 下痢、胃炎、胃食道逆流性疾患、上腹部痛、腹部膨満

全身障害及び投与局所様態

口渇、体重減少

空腹、倦怠感

肝胆道系障害 肝機能異常

感染症 膀胱炎、外陰 部 膣 カンジダ症

鼻咽頭炎

神経系障害 糖尿病性ニューロパチー、浮動性めまい、体位性めまい、頭痛、感覚鈍麻

腎及び尿路障害

頻尿 多尿 尿管結石、腎結石症

生殖系及び乳房障害

陰部そう痒症

呼吸器、胸郭及び縦隔障害

上気道の炎症

皮膚及び皮下組織障害

湿疹、発疹、蕁麻疹

血管障害 高血圧

臨床検査 尿中β 2 ミク ロ グ ロブ リ ン 増加

尿中β -N アセチル D グルコサミニダーゼ増加、尿潜血陽性、尿中アルブミン/クレアチニン比増加、尿中ケトン体陽性、血中ケトン体増加、尿中α 1 ミクログロブリン増加

5. 高齢者への投与(1) 一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状

態を観察しながら慎重に投与すること。(2) 高齢者では脱水症状(口渇等)の認知が遅れるおそれがあ

るので、注意すること。

添付文書(案)

1.8

4

- 3 -

6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与(1) 妊婦等 : 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には本

剤を投与せず、インスリン製剤等を使用すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立されていない。類薬の動物実験(ラット)で、ヒトの妊娠中期及び後期にあたる幼若動物への曝露により、腎盂及び尿細管の拡張が報告されている。また、本剤の動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている。]

(2) 授乳婦 : 授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中への移行及び出生児の体重増加抑制が報告されている。]

7. 小児等への投与低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない。)

8. 臨床検査結果に及ぼす影響本剤の作用機序により、本剤服用中は尿糖陽性、血清 1,5-AG(1,5-アンヒドログルシトール)低値を示す。尿糖、血清 1,5-AGの検査結果は、血糖コントロールの参考とはならないので注意すること。

9. 適用上の注意薬剤交付時:PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用するよう指導すること。[PTP シートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

10. その他の注意雌雄ラットに本剤 12.5、40、125、250 mg/kg/ 日(250 mg/kg/日群は雌のみで実施)を 104 週間反復経口投与したがん原性試験において、40 mg/kg/ 日以上の雄及び 125 mg/kg/ 日以上の雌で副腎髄質の褐色細胞腫の発生頻度増加が認められた。ラットに本剤 40 mg/kg/ 日(雄)又は 125 mg/kg/ 日(雌)を反復経口投与したときの曝露量(AUC24h)は、最大臨床推奨用量(1日 1 回 100 mg)の約 10 倍又は約 60 倍であった。

【薬 物 動 態】1. 血中濃度

(1) 単回投与1) 健康成人男性に本剤 1 ~ 300mg を空腹時単回経口投与し

たとき、血漿中未変化体濃度は投与後 1 ~ 3 時間で Cmax

に達し、その後速やかに消失した 1 )。 (注)本剤の承認された 1 回用量は 50mg(効果不十分な場合は

100mg まで)である。

単回投与時の血漿中薬物動態パラメータ

投与量 n Cmax

(ng/mL)Tmax

(h)t1/2

(h)AUCinf

(ng•h/mL)1mg 6 18 ± 4 0.75 ± 0.27 4.35 ± 1.05 59 ± 113mg 6 54 ± 16 0.92 ± 0.20 10.01 ± 2.28 245 ± 35 10mg 6 174 ± 14 0.92 ± 0.20 13.34 ± 4.99 855 ± 16830mg 6 524± 103 1.58 ± 1.11 12.43 ± 5.05 2896 ± 363100mg 6 1392±423 2.33 ± 1.21 11.71 ± 2.00 9696 ± 2242300mg 5 3421±690 2.60 ± 1.34 10.34 ± 1.59 27299 ± 4622

(平均値±標準偏差)

2) 2 型糖尿病患者(8 例)に、本剤 50mg を食前単回経口投与

したときの血漿中未変化体濃度推移及び薬物動態パラ

メータは下図及び下表のとおりである 2 )。

本剤 50mg 単回投与時の血漿中未変化体濃度推移

本剤 50mg 単回投与時の血漿中薬物動態パラメータ

投与量Cmax

(ng/mL)Tmax

(h)t1/2

(h)AUCinf

(ng•h/mL)50mg 1045 ± 348 1.43 ± 1.86 14.97 ± 4.58 4821 ± 1558

(平均値±標準偏差、n=8)

(2)反復投与2 型糖尿病患者(各群 9 例)に本剤 50 又は 100mg を 1 日 1回 14 日間食前反復経口投与したとき、最終投与後の Cmax

は 1225 及び 2030ng/mL、AUC24h は 4808 及び 9213ng•h/mLであった 3 )。

(3)食事の影響健康成人男性(30 例)に本剤 50mg を空腹時、食前又は食後単回経口投与したとき、空腹時投与に対する食前投与のCmax 及び AUClast の幾何平均比(90% 信頼区間)は 1.23(1.14~ 1.33)及び 1.04(1.01 ~ 1.07)、空腹時投与に対する食後投与の Cmax 及び AUClast の幾何平均比(90% 信頼区間)は 0.82(0.76 ~ 0.89)及び 1.00(0.97 ~ 1.03)であった 4 )。

2. 吸収(外国人データ)健康成人男女(14 例)に本剤 25mg を空腹時 1 時間持続静脈内投与又は 100mg を空腹時単回経口投与したとき、イプラグリフロジンの絶対バイオアベイラビリティは 90.2% と高く、本剤の吸収は良好と考えられた 5 )。

3. 分布イプラグリフロジンの血漿蛋白結合率は 94.6% ~ 96.5%であり、主要結合蛋白質はアルブミンであった(in vitro 試験)6 ) 7 )。

4. 代謝イプラグリフロジンは主にグルクロン酸抱合代謝を受け、ヒト血漿中には 4 種のグルクロン酸抱合代謝物が認められた 8 )。また、1 種の硫酸抱合代謝物が少量認められた。イプラグリフロジンの主代謝酵素は UGT2B7 であり、UGT2B4、UGT1A8 及び UGT1A9 も寄与することが示された(in vitro 試験)9 )。イプラグリフロジンの各種 CYP 及び UGT 分子種に対する阻害作用は弱く、CYP1A2 及び CYP3A4 に対する誘導作用もほとんど示さなかった(in vitro 試験)10)~ 12)。

5. 排泄イプラグリフロジンは P-gp の基質であった(in vitro 試験)13)。健康成人男性に本剤 1 ~ 300mg を空腹時単回経口投与したとき、未変化体の尿中排泄率は約 1% であった 1 )。外国人健康成人男性(6 例)に 14C- イプラグリフロジン100mg を空腹時単回経口投与したとき、投与後 48 時間までに大部分(84.4%)の放射能が排泄された。投与後 144 時間までの放射能の尿中及び糞中排泄率はそれぞれ 67.9% 及び 32.7%(合計 100.6%)であり、投与した放射能のほとんどは尿中又は糞中に排泄された。呼気中には放射能は検出されなかった 14)。(注)本剤の承認された 1 回用量は 50mg(効果不十分な場合は

100mg まで)である。

6. 腎機能低下患者腎機能の程度が異なる 2 型糖尿病患者(25 例)に、本剤50mg を食前単回経口投与したとき、腎機能正常患者(8 例)に対する軽度腎機能低下患者(eGFR:60mL/min/1.73m2 以上 90mL/min/1.73m2 未満、9 例)の Cmax 及び AUCinf の幾何平均比(90% 信頼区間)は 1.12(0.83 ~ 1.52)及び 0.94(0.69~ 1.26)、中等度腎機能低下患者(eGFR:30mL/min/1.73m2

以上 60mL/min/1.73m2 未満、8 例)の Cmax 及び AUCinf の幾何平均比(90% 信頼区間)は 1.17(0.85 ~ 1.60)及び 1.21(0.89~ 1.65)であった。1 日あたりの尿中グルコース排泄量のベースラインからの変化量は、腎機能正常患者で約 71 g、軽度腎機能低下患者で約 61 g、中等度腎機能低下患者で約 38 g であり、腎機能低下患者で低かった 2)。一方、腎機能の程度が異なる外国人 2 型糖尿病患者に本剤 100mg を空腹時単回経口投与したとき、腎機能正常患者(8 例)に対する重度腎機能低下患者(8 例)の Cmax 及び AUCinf の幾何平均比

(90% 信頼区間)は 1.05(0.85 ~ 1.31)及び 1.47(1.12 ~ 1.92)であった。20 時間あたりの尿中グルコース排泄量は、腎機能正常患者で約 49g(ベースライン値:約 1g)であったのに対し、重度腎機能低下患者では約 12g(ベースライン値:約2g)であった 15)。

7. 肝機能低下患者(外国人データ)中等度(Child-Pugh 分類 B、スコア 7 ~ 9)の肝機能低下患

添付文書(案)

1.8

5

- 4 -

者(8 例)に本剤 100mg を空腹時単回経口投与したとき、健康成人(8 例)に対する中等度肝機能低下患者の Cmax 及びAUCinf の幾何平均比(90% 信頼区間)は 1.27(0.93 ~ 1.73)及び 1.25(0.94 ~ 1.66)であった 16)。

8. 高齢者(外国人データ)健康な高齢(25 例)及び非高齢(24 例)男女に本剤 100mg を食前反復経口投与したとき、非高齢男性に対する高齢男性の Cmax 及び AUC24h の幾何平均比(90% 信頼区間)は 0.99(0.84 ~ 1.16)及び 1.21(1.06 ~ 1.38)であった。一方、非高齢女性に対する高齢女性の Cmax 及び AUC24h の幾何平均比

(90% 信頼区間)は 1.25(1.06 ~ 1.49)及び 1.45(1.27 ~ 1.67)であった 17)。

9. 相互作用(1)メトホルミン(外国人データ)

2 型糖尿病患者(18 例)にメトホルミン(850、1000 又は1500mg)を 1 日 2 回及び本剤 300mg を 1 日 1 回 14 日間反復併用投与したとき、メトホルミンの Cmax 及び AUC10h

の単独投与時に対する幾何平均比(90% 信頼区間)は 1.11(1.03 ~ 1.19)及び 1.18(1.08 ~ 1.28)であった 18)。(注)本剤の承認された 1 回用量は 50mg(効果不十分な場合は

100mg まで)である。

(2)ミグリトール健康成人男性(30 例)に本剤 100mg 及びミグリトール75mg を空腹時単回併用投与したとき、ミグリトールのCmax 及び AUCinf の単独投与時に対する幾何平均比(90%信頼区間)は 0.761(0.672 ~ 0.861)及び 0.796(0.719 ~0.881)であった。一方、イプラグリフロジンの Cmax 及びAUCinf の単独投与時に対する幾何平均比(90% 信頼区間)は 1.034(0.944 ~ 1.132)及び 1.015(0.988 ~ 1.043)であった 19)。

(3)ピオグリタゾン(外国人データ)健康成人男女(32 例)に本剤 150mg を 8 日間食前反復投与及びピオグリタゾン 30mg を併用投与(本剤投与 5 日目に食前単回投与)したとき、ピオグリタゾンの Cmax 及び AUCinf の単独投与時に対する幾何平均比(90% 信頼区間)は 0.986(0.877 ~ 1.108)及び 1.017(0.966 ~ 1.070)であった。健康成人男女(32 例)にピオグリタゾン 30mg を10 日間食前反復投与及びイプラグリフロジン 150mg を併用投与(ピオグリタゾン投与 7 日目に食前単回投与)したとき、イプラグリフロジンの Cmax 及び AUCinf の単独投与時に対する幾何平均比(90% 信頼区間)は 0.935(0.863~ 1.012)及び 1.000(0.981 ~ 1.020)であった 20)。

(注)本剤の承認された 1 回用量は 50mg(効果不十分な場合は

100mg まで)である。

(4)シタグリプチン(外国人データ)健康成人男女(32 例)に本剤 150mg を 7 日間食前反復投与及びシタグリプチン 100mg を併用投与(本剤投与 5 日目に食前単回投与)したとき、シタグリプチンの Cmax 及び AUCinf の単独投与時に対する幾何平均比(90% 信頼区間)は 0.924(0.828 ~ 1.031)及び 1.001(0.969 ~ 1.035)であった。健康成人男女(32 例)にシタグリプチン 100mgを 7 日間食前反復投与及び本剤 150mg を併用投与(シタグリプチン投与 4 日目に食前単回投与)したとき、イプラグリフロジンの Cmax 及び AUCinf の単独投与時に対する幾何平均比(90% 信頼区間)は 0.965(0.904 ~ 1.031)及び0.950(0.934 ~ 0.966)であった 20)。

(注)本剤の承認された 1 回用量は 50mg(効果不十分な場合は

100mg まで)である。

(5)グリメピリド(外国人データ)健康成人男女(26 例)に本剤 150mg を 7 日間食前反復投与及びグリメピリド 2mg を併用投与(本剤投与 5 日目に食前単回投与)したとき、グリメピリドの Cmax 及びAUCinf の単独投与時に対する幾何平均比(90% 信頼区間)は 1.100(1.019 ~ 1.188)及び 1.051(1.013 ~ 1.090)であった。健康成人男女(26 例)にグリメピリド 1mg を 5 日間食前反復投与及び本剤 150mg を併用投与(グリメピリド投与 3 日目に単回投与)したとき、イプラグリフロジンのCmax 及び AUCinf の単独投与時に対する幾何平均比(90%信頼区間)は 0.973(0.892 ~ 1.062)及び 0.991(0.966 ~1.016)であった 20)。

(注)本剤の承認された 1 回用量は 50mg(効果不十分な場合は

100mg まで)である。

(6)ミチグリニド健康成人男性(30 例)に本剤 100mg を 3 日間食前反復投与及びミチグリニド 10mg を併用投与(本剤投与 3 日目に食前単回投与)したとき、ミチグリニドの Cmax 及びAUCinf の単独投与時に対する幾何平均比(90% 信頼区間)は 0.871(0.769 ~ 0.986)及び 1.011(0.994 ~ 1.029)であった。健康成人男性(30 例)にミチグリニド 10mg を 1 日 3回 4 日間食前反復投与及び本剤 100mg を併用投与(ミチグリニド投与 2 日目に食前単回投与)したとき、イプラグリフロジンの Cmax 及び AUCinf の単独投与時に対する幾何平均比(90% 信頼区間)は 0.946(0.896 ~ 0.999)及び1.004(0.982 ~ 1.026)であった 21)。

(7)フロセミド(外国人データ)健康成人男女(24 例)に本剤 150mg を 1 日 1 回 5 日間及びフロセミド 40mg を 1 日 1 回 7 日間併用投与したとき、1 日あたりの尿中ナトリウム排泄量のフロセミド単独投与時に対する幾何平均比(90% 信頼区間)は、投与開始 1日目では 1.137(1.091~ 1.185)、投与開始 5日目では 0.993(0.926 ~ 1.065)であった。また、投与開始 5 日目のフロセミドの Cmax 及び AUCtau の単独投与時に対する幾何平均比(90% 信頼区間)は 1.071(0.884 ~ 1.296)及び 1.062(0.950 ~ 1.187)であった 22)。(注)本剤の承認された 1 回用量は 50mg(効果不十分な場合は

100mg まで)である。

【臨 床 成 績】

いずれの試験も LOCF(Last observation carried forward)法を適用

した。

1. 単独療法

(1)第 II 相二重盲検比較試験 23)

食事療法、運動療法のみで血糖コントロールが不十分な 2型糖尿病患者を対象に、本剤(12.5、25、50、100mg)又はプ

ラセボを 1 日 1 回 12 週間投与した。本剤 12.5 ~ 100mg/日のいずれの用量においてもプラセボに比べ有意なHbA1c値(NGSP 値)の低下が確認された(P<0.001)。(注)本剤の承認された 1 回用量は 50mg(効果不十分な場合は

100mg まで)である。

第Ⅱ相二重盲検比較試験の結果

投与群

HbA1c (%) 空腹時血糖 (mg/dL)

ベースライン

(標準偏差)

ベースライン

からの変化量

(標準偏差)

プラセボとの差 [95% 信頼区間 ] a

ベースライン

からの変化量

(標準偏差)

プラセボとの差

[95% 信頼区間 ] b

プラセボ

(n=69)8 36 (0 787) 0 49 (1 004) - 9 8 (26 17) d -

イプラグリ

フロジン

25mg (n=74)8 32 (0 831) − 0 47 (0 693)

− 0 97*[ − 1 210, − 0 721]

− 23 0 (33 17)− 35 7*

[ − 44 10, − 27 28]

イプラグリ

フロジン

50mg (n=72)8 33 (0 795) − 0.79 (0.567) c − 1 29*

[ − 1 536, − 1 041]− 31 4 (28 67)

− 46 0*[ − 54 54, − 37 55]

イプラグリ

フロジン

100mg (n=72)8 25 (0 764) − 0 79 (0 715)

− 1 31*[ − 1 554, − 1 060]

− 45 9 (29 68)− 58 9*

[ − 67 37, − 50 43]

a:共分散分析(投与群、ベースラインの HbA1c 値をモデルに含む)

b:共分散分析(投与群、ベースラインの空腹時血糖値をモデルに含む)

c:n=71、d:n=68、*:P<0 001

(2)第 III 相二重盲検比較試験 24)

食事療法、運動療法のみで血糖コントロールが不十分な 2型糖尿病患者を対象に、本剤 50mg 又はプラセボを 1 日 1回 16 週間投与した。本剤 50mg はプラセボに対して、有意

な HbA1c 値(NGSP 値)の低下が確認された(P<0.001)。

第Ⅲ相二重盲検比較試験の結果

投与群

HbA1c (%) 空腹時血糖 (mg/dL)

ベースライン(標準偏差)

ベースラインからの変化量(標準偏差)

プラセボとの差 [95% 信頼区間 ] a

ベースラインからの変化量(標準偏差)

プラセボとの差[95% 信頼区間 ] b

プラセボ(n=67) 8 25 (0 678) 0 54 (1 003) - 6 3 (30 05) -

イプラグリフロジン

50mg (n=62)8 40 (0 857) − 0 76 (0 697) − 1 24*

[ − 1 537, − 0 950] − 40 2 (33 34)− 45 8*

[ − 55 50, − 36 10]

a:共分散分析(投与群、スクリーニング期開始前 8 週以内の血糖降下薬投与の有無及びベー

スラインの HbA1c 値をモデルに含む)

b:共分散分析(投与群、スクリーニング期開始前 8 週以内の血糖降下薬投与の有無及びベー

スラインの空腹時血糖値をモデルに含む)

*:P<0 001

添付文書(案)

1.8

6

- 5 -

(3)長期投与試験(24 週)25)

食事療法、運動療法のみで血糖コントロールが不十分な 2型糖尿病患者(174 例)を対象に、本剤 50mg を 1 日 1 回 24週間投与した結果、HbA1c 値(NGSP 値:平均値 ± 標準偏差)のベースライン(7.65± 0.663%)からの変化量は− 0.32±0.671% であり、安定した血糖コントロールが得られた。

(4)長期投与試験(52 週)26)

食事療法、運動療法のみで血糖コントロールが不十分な 2型糖尿病患者(182 例)を対象に、本剤 50mg 又は 100mg(増量時)を 1 日 1 回 52 週間投与した結果、HbA1c 値(NGSP 値:平均値±標準偏差)のベースライン(7.93 ± 0.791%)からの変化量は− 0.51 ± 0.806% であり、安定した血糖コントロールが得られた。また、朝食前及び朝食後投与における検討において、食前・食後の投与による効果に影響はみられなかった。

2. 併用療法(1)メトホルミン 27)、ピオグリタゾン 28)、スルホニルウレア

剤 29) との併用試験1)二重盲検比較試験食事療法、運動療法に加えてメトホルミン、ピオグリタゾン、スルホニルウレア剤で血糖コントロールが不十分な 2型糖尿病患者を対象に、本剤 50mg 又はプラセボを 1 日 1回 24 週間投与した。本剤 50mg の併用投与はメトホルミン、ピオグリタゾン、スルホニルウレア剤の各単独投与に対して、有意な HbA1c 値(NGSP 値)の低下が確認された

(P<0.001)。併用療法における低血糖症状の副作用発現率は本剤 50mg 及びプラセボでそれぞれメトホルミン併用時 0%(112 例中 0 例)及び 0%(56 例中 0 例)、ピオグリタゾン併用時 1.0%(97 例中 1 例)及び 0%(54 例中 0 例)、スルホニルウレア剤併用時0.6%(166例中1例)及び1.3%(76例中 1 例)であった。

メトホルミン、ピオグリタゾン、スルホニルウレア剤との併用試験の結果

試験名投与群

HbA1c (%) 空腹時血糖 (mg/dL)ベースライン

(標準偏差)

ベースラインからの変化量(標準偏差)

プラセボとの差[95% 信頼区間 ] a

ベースラインからの変化量 (標準偏差)

プラセボとの差[95% 信頼区間 ] b

メトホルミン併用試験

メトホルミン単独投与

(n=56)

8 38(0 738)

0 38(0 708) -

10 7 (27 46) -

イプラグリフロジン

50mg 併用投与(n=112)

8 25(0 719)

− 0 87(0 655)

− 1 30*[ − 1 501, − 1 095]

− 22 2 (26 72)

− 39 4*[ − 46 96, − 31 85]

ピオグリタゾン併用試験

ピオグリタゾン単独投与

(n=54)

8 39(0 644)

0 22(0 811) -

6 1 (30 99) -

イプラグリフロジン

50mg 併用投与 (n=97)

8 24(0 670)

− 0 64(0 609)

− 0 88*[ − 1 108, − 0 648]

− 36 4 (33 35)

− 41 0*[ − 50 34, − 31 66]

スルホニルウレア剤併用試験

スルホニルウレア剤単独投与

(n=75)

8 34(0 727)

0 32(0 963) -

− 1 0 (40 20) -

イプラグリフロジン

50mg 併用投与(n=165)

8 38(0 641)

− 0 83(0 717)

− 1 14*[ − 1 348, − 0 936]

− 41 4 (30 80)

− 38 0*[ − 45 27, − 30 75]

a:共分散分析(投与群、ベースラインの HbA1c 値をモデルに含む)

b:共分散分析(投与群、ベースラインの空腹時血糖値をモデルに含む)

*:P<0 001

2)長期継続投与試験上記 1)の二重盲検比較試験に引き続き、本剤 50mg 又は100mg(増量時)を1日1回28週間(合計52週間)投与した。ベースラインからの HbA1c 値(NGSP 値)の変化量(平均値±標準偏差)はメトホルミンを併用した群(112 例)で− 0.95 ± 0.671%、ピオグリタゾンを併用した群(97 例)で−0.74± 0.694%、スルホニルウレア剤を投与した群(165例)で− 0.84 ± 0.714% であり、52 週にわたって安定した血糖コントロールが得られた 27) ~ 29)。低血糖症状の副作用発現率はメトホルミン併用時 0%(112 例中 0 例)、ピオグリタゾン併用時 1.0%(97 例中 1 例)、スルホニルウレア剤併用時 3.0%(166 例中 5 例)であった。

(2)α - グルコシダーゼ阻害剤 30)、DPP-4 阻害剤 31)、ナテグリ

ニド 32) との併用試験食事療法、運動療法に加えてα - グルコシダーゼ阻害剤、DPP-4 阻害剤、ナテグリニドで血糖コントロールが不十分な 2 型糖尿病患者を対象に、本剤 50mg 又は 100mg(増量時)を 1 日 1 回 52 週間投与した。ベースラインからの HbA1c値(NGSP 値)の変化量(平均値±標準偏差)は α- グルコシダーゼ阻害剤を併用した群(109 例)で− 0.82±0.712%、DPP-4 阻害剤を併用した群(105 例)で− 0.81±0.617%、ナテグリニドを併用した群(118 例)で− 0.75±0.720% であり、52 週にわたって安定した血糖コントロールが得られた(ベースラインはそれぞれ、7.96 ± 0.820%、7.84±0.767%、

7.99 ± 0.801% であった)。低血糖症状の副作用発現率はα- グルコシダーゼ阻害剤併用時 0%(113 例中 0 例)、DPP-4阻害剤併用時 0.9%(106 例中 1 例)、ナテグリニド併用時2.5%(122 例中 3 例)であった。

3. 腎機能低下患者での効果(1)二重盲検比較試験 33)

食事療法、運動療法もしくはα - グルコシダーゼ阻害剤、ピオグリタゾン、スルホニルウレア剤で血糖コントロールが不十分かつ軽度(eGFR:60mL/min/1.73m2 以上 90mL/min/1.73m2 未満)から中等度(eGFR:30mL/min/1.73m2 以上60mL/min/1.73m2 未満)の腎機能低下を伴う 2 型糖尿病患者を対象に、本剤 50mg 又はプラセボを 1 日 1 回 24 週間投与した。

腎機能低下患者での二重盲検比較試験の結果

HbA1c (%)

全体(軽度~中等度)腎機能低下患者

軽度腎機能低下患者

中等度腎機能低下患者

プラセボ(n=46)

イプラグリフロジン

50mg(n=118)

プラセボ(n=23)

イプラグリフロジン

50mg(n=60)

プラセボ(n=23)

イプラグリフロジン

50mg(n=58)ベースライン

(標準偏差)7 52

(0 536)7 52

(0 550)7 57

(0 523)7 45

(0 485)7 47

(0 554)7 59

(0 605)ベースラインからの変化量 (標準偏差)

− 0 17(0 516)

− 0 42(0 514)

− 0 26(0 522)

− 0 56(0 397)

− 0 09(0 507)

− 0 28(0 581)

プラセボとの差 [95% 信頼区間 ] - − 0 25a

[ − 0.415, − 0.080] - − 0 35b

[ − 0.545, − 0.153] - − 0 17b

[ − 0.449, 0.103]P 値 - P=0 004a - P<0 001b - P=0 215b

a:共分散分析(投与群、ベースラインの HbA1c 値及び eGFR のカテゴリーをモデルに含む)

b:共分散分析(投与群、ベースラインの HbA1c 値をモデルに含む)

(2)長期継続投与試験 33)

上記(1)の二重盲検比較試験に引き続き、本剤 50mg 又は100mg(増量時)を 1 日 1 回 28 週間(合計 52 週間)投与した。ベースラインからの HbA1c 値(NGSP 値)の変化量(平均値±標準偏差)は−0.44±0.595%であった。腎機能別にサブグループ解析した結果、軽度腎機能低下患者では− 0.54±0.478%、中等度腎機能低下患者では− 0.33 ± 0.684% であった。

【薬 効 薬 理】

1.作用機序Na+/ グルコース共輸送担体(SGLT:Na+-glucose cotransporter)は、Na+ の濃度勾配を駆動力としてグルコースを細胞内へ能動輸送するトランスポーターである。ヒトにおける SGLT1と SGLT2 の機能について、消化管におけるグルコース吸収は SGLT1 が、腎近位尿細管におけるグルコース再吸収はSGLT2 が、それぞれ主たる役割を担っていることが明らかになっている 34)。イプラグリフロジンは腎近位尿細管に発現する SGLT2 を阻害し、血液中の過剰なグルコースを体外に排出することで血糖降下作用を発揮する。

2.薬理作用(1)ヒト SGLT2 阻害作用

イプラグリフロジンは、ヒト SGLT2 に対して選択的な阻害作用を示し、その 50%阻害濃度(IC50 値)は、7.38nmol/Lであった。SGLT1 に対する IC50 値は、1880nmol/L であった 35)。

(2)尿中グルコース排泄促進作用及び血糖降下作用イプラグリフロジンは、正常マウス、ニコチンアミド / ストレプトゾトシン誘発軽症 2 型糖尿病マウス及び 2 型糖尿病KK-Ay マウスにおいて単回経口投与により投与後 24 時間までの累積尿中グルコース排泄量を増加させた 36)。また、イプラグリフロジンは、それらのマウスにおいて単回経口投与により液体栄養剤負荷後の血糖値上昇を抑制した 37)。更に、イプラグリフロジンは 2 型糖尿病 KK-Ay マウス並びに db/db マウスにおいて、1 日 1 回 28 日間の反復経口投与により HbA1c 低下作用を示した 38) 39)。

添付文書(案)

1.8

7

- 6 -

2 型糖尿病患者を対象に、本剤 50mg、100mg 又はプラセボを 1 日 1 回 14 日間投与したところ、本剤投与群において最終投与後 24 時間までの累積尿中グルコース排泄量のベースラインからの変化量が増加した。また、空腹時血糖値のベースラインからの変化量も増加した 3 )。

【有効成分に関する理化学的知見】

一般名: イ プ ラ グ リ フ ロ ジ ン L- プ ロ リ ン(Ipragliflozin L-Proline)

化学名:(1S)-1,5-Anhydro-1-C-{3-[(1-benzothiophen-2-yl)methyl]-4-fluorophenyl}-D-glucitol— (2S)-pyrrolidine-2-carboxylic acid (1:1)

構造式:

OHOH

H

H

OHH

OH

H

OH

SF

NH

H

CO2H

分子式:C21H21FO5S•C5H9NO2

分子量:519.58融 点:約 205 ºC(分解)性 状:イプラグリフロジン L- プロリンは白色~微帯褐白

色の結晶又は粉末である。ジメチルスルホキシドに溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。

【包 装】

錠 25mg:100 錠(10 錠× 10)錠 50mg:100 錠(10 錠× 10)

【主要文献及び文献請求先】

1.主要文献1 ) Kadokura, T. et al. : Diabetol. Int. 2 (4) : 172, 2011

[UUU-00020]2 ) 社内報告書(腎機能低下患者・薬物動態試験)(DIR130189)3 ) 社内報告書(2 型糖尿病患者・血糖日内変動試験)

(DIR130199)4 ) 社内報告書(健康成人・食事の影響試験)(DIR130184)5 ) 社内報告書(健康成人・絶対バイオアベイラビリティ試

験)(DIR130185)6 ) 社内報告書(血漿蛋白結合率・薬物動態)(DIR130172)7 ) 社内報告書(血漿中主要結合蛋白の推定・薬物動態)

(DIR130173)8 ) 社内報告書(代謝物の検索及び同定・薬物動態)

(DIR130174)9 ) 社内報告書(UGT 分子種同定・薬物動態)(DIR130175)10) 社内報告書(CYP 阻害作用・薬物動態)(DIR130176)11) 社内報告書(UGT 阻害作用・薬物動態)(DIR130177)12) 社内報告書(CYP 誘導作用・薬物動態)(DIR130178)13) 社内報告書(P-gp 基質性・薬物動態)(DIR130212)

14) 社内報告書(健康成人・マスバランス試験)(DIR130187)15) 社内報告書(海外腎機能低下患者・薬物動態試験)

(DIR130190)16) Zhang, W. et al. : Clin. Drug Investig. 33 (7) : 489, 2013

[UUU-00015]17) 社内報告書(海外健康成人・高齢者性差試験)(DIR130188)18) Veltkamp, S.A. et al. : Clin. Ther. 34 (8) : 1761, 2012

[MED-01740]19) 社内報告書〈健康成人・薬物相互作用試験(ミグリトー

ル)〉(DIR130195)20) Smulders, R.A. et al. : Diabetes Obes. Metab. 14 (10): 937,

2012[UUU-00018]21) 社内報告書〈健康成人・薬物相互作用試験(ミチグリニ

ド)〉(DIR130197)22) 社内報告書〈海外健康成人・薬物相互作用試験(フロセミ

ド)〉(DIR130198)23) 社内報告書(2 型糖尿病患者・第 II 相用量設定試験)

(DIR130200)24) 社内報告書(2 型糖尿病患者・第 III 相単独療法試験)

(DIR130201)25) 社内報告書(2 型糖尿病患者・長期投与試験)(DIR130210)26) 社内報告書(2 型糖尿病患者・長期投与試験)(DIR130209)27) 社内報告書(2 型糖尿病患者・メトホルミン併用試験)

(DIR130202)28) 社内報告書(2 型糖尿病患者・ピオグリタゾン併用試験)

(DIR130203)29) 社内報告書(2 型糖尿病患者・スルホニルウレア剤併用試

験)(DIR130204)30) 社内報告書(2型糖尿病患者・α -GI併用試験)(DIR130206)31) 社内報告書(2 型糖尿病患者・DPP-4 阻害剤併用試験)

(DIR130207)32) 社内報告書(2 型糖尿病患者・ナテグリニド併用試験)

(DIR130208)33) 社内報告書(2 型糖尿病患者・腎機能低下患者試験)

(DIR130205)34) Wright, E.M. et al. : J. Intern. Med. 261 (1) : 32, 2007

[UUU-00028]35) Tahara, A. et al. : Naunyn Schmiedebergs Arch. Pharmacol.

385 (4) : 423, 2012[UUU-00019]36) 社内報告書(尿中グルコース排泄促進作用・薬理試験)

(DIR130161)37) 社内報告書(液体栄養剤負荷後高血糖の改善作用・薬理

試験)(DIR130162)38) 社内報告書(KK-Ay マウス反復投与試験・薬理試験)

(DIR130163)39) 社内報告書(db/db マウス反復投与試験・薬理試験)

(DIR130164)

2. 文献請求先・製品情報お問い合わせ先主要文献に記載の社内報告書につきましても下記にご請求下さい。アステラス製薬株式会社 営業本部 DI センター〒 103 − 8411 東京都中央区日本橋本町 2 丁目 5 番 1 号

0120 − 189 − 371

本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第 107 号(平成 18年 3 月 6 日付)に基づき、薬価基準への収載の日の属する月の翌

月の初日から起算して 1 年を経過するまでは、1 回 14 日分を超

える投薬は認められていない。

東京都板橋区蓮根3丁目 17 番1号

添付文書(案)

1.8

8

1.8 添付文書(案)

9

1.8.2 効能・効果,用法・用量及びその設定根拠

1.8.2.1 効能・効果及び用法・用量

効能・効果

2 型糖尿病

用法・用量

通常,成人にはイプラグリフロジンとして 50 mg を 1 日 1 回朝食前又は朝食後に経口投

与する。なお,効果不十分な場合には,経過を十分に観察しながら 100 mg 1 日 1 回まで

増量することができる。

1.8.2.2 効能・効果及び用法・用量の設定理由

(1)効能・効果の設定理由

腎臓は,体内でのグルコース恒常性の維持において非常に重要な役割を担っている。血液循環

を介して腎臓に到達したグルコースは糸球体で濾過され,腎近位尿細管で再吸収される。腎近位

尿細管でのグルコース再吸収を抑制することができれば,血液中の過剰なグルコースを体外に排

出することで血糖値を低下させ,糖尿病の治療につながることが期待される。

イプラグリフロジン L-プロリン錠(以下,本剤)は,ヒト SGLT2(SGLT:Na+/グルコース

共輸送担体)選択的阻害薬であり,腎近位尿細管における SGLT2 によるグルコース再吸収を阻

害し,尿中へのグルコース排泄を促進することによって 2 型糖尿病患者の血糖値を低下させる新

規作用機序を有する経口血糖降下剤となりうることが期待される。

このような背景のもと,2 型糖尿病患者に対する単独療法及び他の経口血糖降下剤との併用療

法での効能・効果を取得するため,臨床試験を実施した。

単独療法の効能・効果取得を目的とし,2 型糖尿病患者を対象とした第 II 相プラセボ対照二重

盲検並行群間比較用量反応性試験(以下,第 II 相用量設定試験[CL-0103]),第 III 相プラセボ

対照二重盲検並行群間比較試験(以下,第 III 相単独療法試験[CL-0105]),長期投与試験(以

下,長期投与試験[CL-0122]),長期投与試験(以下,長期投与試験[CL-0121])を実施した。

また,既存の経口血糖降下剤との併用療法における効能・効果を確認するため,2 型糖尿病患

者を対象としてメトホルミン併用二重盲検並行群間比較試験(以下,メトホルミン併用試験

[CL-0106]),ピオグリタゾン併用二重盲検並行群間比較試験(以下,ピオグリタゾン併用試験

[CL-0107]),スルホニルウレア剤併用二重盲検並行群間比較試験(以下,SU 剤併用試験

[CL-0109]),α-グルコシダーゼ阻害剤併用長期投与試験(以下,α-GI 併用試験[CL-0108]),

DPP-4 阻害剤併用長期投与試験(以下,DPP-4 阻害剤併用試験[CL-0110]),ナテグリニド併用

長期投与試験(以下,ナテグリニド併用試験[CL-0111])を実施した。

1.8 添付文書(案)

10

【単独療法】

1)第 II 相用量設定試験[CL-0103]

日本人の 2 型糖尿病患者を対象に,本剤(12.5,25,50,100 mg)又はプラセボを 1 日 1 回

12 週間投与したときの有効性及び安全性について用量反応性を検討した。

第 II 相用量設定試験[CL-0103]の治療期 終時点における HbA1c 値のベースラインからの

変化量の平均値は,プラセボ群で 0.48%,本剤 12.5 mg 群で−0.12%,25 mg 群で−0.47%,50 mg

群で−0.79%,100 mg 群で−0.79%であった。ベースラインの HbA1c 値を共変量とした共分散分析

の結果,各本剤群とプラセボ群の治療期 終時点における HbA1c 値のベースラインからの変化

量の差は,12.5 mg 群で−0.60%,25 mg 群で−0.95%,50 mg 群で−1.27%,100 mg 群で−1.29%であ

り,用量依存的な HbA1c 値の低下が認められ,50 mg 群と 100 mg 群では同程度の低下であった。

また,閉手順に基づき高用量群から順にプラセボ群との対比較を行った結果,本剤はいずれの群

でもプラセボ群に対して有意な HbA1c 値の低下が認められた(いずれの群も P<0.001:有意水準

両側 0.05)。

安全性評価では,プラセボ群で 68.1%(47/69 例),12.5 mg 群で 63.5%(47/74 例),25 mg 群

で 63.5%(47/74 例),50 mg 群で 72.2%(52/72 例),100 mg 群で 56.9%(41/72 例)に有害事象

が認められた。このうち,プラセボ群の 18.8%(13/69 例),12.5 mg 群の 16.2%(12/74 例),25 mg

群の 25.7%(19/74 例),50 mg 群の 26.4%(19/72 例),100 mg 群の 25.0%(18/72 例)では治験

薬との関連性が否定されなかった(副作用)。25 mg 群,50 mg 群及び 100 mg 群では,プラセボ

群及び 12.5 mg 群と比較して副作用の発現割合が若干高かったが,有害事象及び副作用の発現割

合に用量依存性は認められなかった(それぞれ P=0.451 及び P=0.147:有意水準両側 0.05,

Cochran-Armitage の傾向性検定)。

2)第 III 相単独療法試験[CL-0105]

2 型糖尿病患者を対象に,本剤 50 mg 又はプラセボを 1 日 1 回 16 週間投与したときの,HbA1c

値の変化量に基づく本剤の有効性(プラセボに対する優越性),安全性及び薬物動態について検

討した。

主要評価項目の HbA1c 値では,治療期 終時点での HbA1c 値のベースラインからの変化量は

プラセボ群で 0.52%,50 mg 群で−0.76%であった。投与群及びスクリーニング期開始前 8 週以内

の血糖降下薬投与の有無を固定効果,ベースラインの HbA1c 値を共変量とした共分散分析の結

果,50 mg 群とプラセボ群の治療期 終時点での HbA1c 値のベースラインからの変化量の差は

−1.23%であった。50 mg 群ではプラセボ群に対して,HbA1c 値の統計的に有意な低下が認められ

た(P<0.001)。

安全性評価では,プラセボ群 59.7%(40/67 例),本剤 50 mg 群 53.2%(33/62 例)に有害事象が

みられたが,両群間で発現割合に明らかな違いはみられなかった。副作用はプラセボ群 9.0%(6/67

例),50 mg 群 16.1%(10/62 例)にみられたが,統計的に有意な違いはみられなかった(P=0.287:

有意水準両側 0.05,Fisher の直接確率検定)。

1.8 添付文書(案)

11

3)長期投与試験[CL-0122]

2 型糖尿病患者を対象に,本剤 50 mg を 1 日 1 回朝食前に 24 週間経口投与したときの安全性

及び有効性について検討した。

治療期 終時点における HbA1c 値のベースラインからの変化量は−0.32%であった。本剤投与

開始後,HbA1c 値の平均値は 4 週時から 8 週時まで低下し,それ以降は 24 週時まで低下が維持

された。

有害事象の発現割合は 70.7%(123/174 例),副作用の発現割合は 31.6%(55/174 例)であり,

有害事象及び副作用の発現割合に経時的な増加はみられなかった。

4)長期投与試験[CL-0121]

2 型糖尿病患者を対象に,本剤 50 mg を 1 日 1 回(20 週時に 100 mg 1 日 1 回へ増量可能)52

週間投与したときの,安全性及び有効性について検討した。また,朝食前若しくは朝食後投与の

用法での安全性及び有効性について検討した。

治療期 終時点における HbA1c 値のベースラインからの変化量は−0.51%であった。20 週(増

量判断)時以降に 100 mg 投与へ増量した群では増量後 12 週で HbA1c 値が 0.1%以上低下した患

者の割合は 69.8%(44/63 例),0.3%以上低下した患者の割合は 42.9%(27/63 例),0.5%以上低下

した患者の割合は 20.6%(13/63 例)であった。また,朝食前若しくは朝食後投与の用法による

治療期 終時点の HbA1c 値のベースラインからの平均変化量は,朝食前投与群で−0.56%,朝食

後投与群で−0.46%であった。共分散分析を用いて調整した用法別の差(朝食後投与群-朝食前

投与群)[95%信頼区間]は,0.04%[−0.159, 0.231]であり,朝食前投与群及び朝食後投与群間

で明らかな違いはみられなかった。

有害事象は被験者全体の 90.1%(164/182 例)に発現した。投与期間が長くなるにつれ,有害

事象の発現割合が増加するような傾向はみられなかった。増量前と比較して増量後で有害事象発

現割合の増加はみられなかった。

副作用は被験者全体の 49.5%(90/182 例)に発現した。投与期間が長くなるにつれ,副作用の

発現割合が増加するような傾向はみられなかった。増量前と比較して増量後で副作用発現割合の

増加はみられなかった。

【併用療法】

5)メトホルミン併用試験[CL-0106]

メトホルミンにて血糖管理不十分な 2 型糖尿病患者を対象として,二重盲検下で本剤 50 mg

錠又はプラセボ錠を 1 日 1 回 1 錠,24 週間併用投与したときの HbA1c 値のベースラインからの

変化量に基づく本剤の有効性(プラセボに対する優越性)及び安全性を検討した。また,非盲検

期(28 週間)では,本剤 50 mg 錠を 1 日 1 回 1 錠又は 2 錠(24 週時に増量基準に基づき 100 mg

へ増量可能)投与とし,長期併用投与(52 週間)したときの本剤の安全性,効果の持続性及び

増量効果を検討した。

1.8 添付文書(案)

12

メトホルミン併用試験[CL-0106]の 24 週間併用投与した際の 終時点における HbA1c 値の

ベースラインからの変化量の平均値は,プラセボ群で 0.38%,本剤 50 mg 群で−0.87%であった。

また,投与群を固定効果,ベースラインの HbA1c 値を共変量とした共分散分析の結果,50 mg

群とプラセボ群との差の平均値は−1.29%であり,50 mg 群はプラセボ群に対して,統計的に有意

な HbA1c 値の低下が認められ,本剤のプラセボに対する優越性が検証された(P<0.001:有意水

準両側 0.05)。

さらに 52 週間併用投与した際の 終時点における HbA1c 値のベースラインからの変化量は,

−0.95%であった。24 週(増量判断)時以降に 100 mg 投与へ増量した群では増量後 12 週で HbA1c

値が 0.1%以上低下した患者の割合は 58.1%(25/43 例),0.3%以上低下した患者の割合は 27.9%

(12/43 例),0.5%以上低下した患者の割合は 7.0%(3/43 例)であった。

24 週間投与したときの有害事象の発現割合は,プラセボ群で 80.4%(45/56 例),50 mg 群で

71.4%(80/112 例)であった。投与群間で統計的に有意な差は認められなかった(P=0.262,Fisher

の直接確率検定)。副作用の発現割合は,プラセボ群 21.4%(12/56例)に比べ 50 mg群 29.5%(33/112

例)で高かったが,投与群間で統計的に有意な差は認められなかった(P=0.356,Fisher の直接

確率検定)。

52 週間投与したときの有害事象の発現割合は 86.6%(97/112 例)であり,投与期間の経過に

伴う明らかな有害事象の増加及び本剤 100 mg への増量による安全性への明らかな影響はみられ

なかった。

6)ピオグリタゾン併用試験[CL-0107]

ピオグリタゾンにて血糖管理不十分な 2 型糖尿病患者を対象として,二重盲検下で本剤 50 mg

錠又はプラセボ錠を 1 日 1 回 1 錠,24 週間併用投与したときの HbA1c 値のベースラインからの

変化量に基づく本剤の有効性(プラセボに対する優越性)及び安全性を検討した。また,非盲検

期(28 週間)では,本剤 50 mg 錠を 1 日 1 回 1 錠又は 2 錠(24 週時に増量基準に基づき 100 mg

へ増量可能)投与とし,長期併用投与(52 週間)したときの本剤の安全性,効果の持続性及び

増量効果を検討した。

24 週間併用投与した際の 終時点における HbA1c 値のベースラインからの変化量の平均値は,

プラセボ群で 0.21%,本剤 50 mg 群で−0.64%であった。また,投与群を固定効果,ベースライン

の HbA1c 値を共変量とした共分散分析の結果,50 mg 群とプラセボ群との差の平均値は−0.87%

であり,50 mg 群はプラセボ群に対して,統計的に有意な HbA1c 値の低下が認められ,本剤の

プラセボに対する優越性が検証された(P<0.001:有意水準両側 0.05)。

52週間併用投与した際の治療期 終時点のベースラインからの HbA1c値の変化量は−0.74%で

あった。24 週(増量判断)時以降に 100 mg 投与へ増量した群では増量後 12 週で HbA1c 値が 0.1%

以上低下した患者の割合は 81.3%(26/32 例),0.3%以上低下した患者の割合は 62.5%(20/32 例),

0.5%以上低下した患者の割合は 21.9%(7/32 例)であった。

1.8 添付文書(案)

13

24 週間投与したときの有害事象の発現割合は,プラセボ群で 68.5%(37/54 例),50 mg 群で

72.2%(70/97 例)であった。投与群間で統計的に有意な差は認められなかった(P=0.710,Fisher

の直接確率検定)。副作用の発現割合は,プラセボ群 9.3%(5/54 例)に比べ 50 mg 群 25.8%(25/97

例)で高く,投与群間で統計的に有意な差が認められた(P=0.018,Fisher の直接確率検定)。

52 週間投与したときの有害事象の発現割合は 81.4%(79/97 例)であり,投与期間の経過に伴

う明らかな有害事象の増加及び本剤 100 mg への増量による安全性への明らかな影響はみられな

かった。

7)SU 剤併用試験[CL-0109]

SU 剤単独療法にて血糖管理不十分な 2 型糖尿病患者を対象として,二重盲検下で本剤 50 mg

錠又はプラセボ錠を 1 日 1 回 1 錠,24 週間併用投与したときの HbA1c 値のベースラインからの

変化量に基づく本剤の有効性(プラセボに対する優越性)及び安全性を検討した。また,非盲検

期(28 週間)では,本剤 50 mg 錠を 1 日 1 回 1 錠又は 2 錠(24 週時に増量基準に基づき 100 mg

へ増量可能)投与とし,長期併用投与(52 週間)したときの本剤の安全性,効果の持続性及び

増量効果を検討した。

SU 剤併用試験[CL-0109]の 24 週間併用投与した際の 終時点における HbA1c 値のベース

ラインからの変化量の平均値は,プラセボ群で 0.32%,本剤 50 mg 群で−0.83%であった。また,

投与群を固定効果,ベースラインの HbA1c 値を共変量とした共分散分析の結果,50 mg 群とプ

ラセボ群との差の平均値は−1.14%であり,50 mg 群はプラセボ群に対して,有意な HbA1c 値の

低下が認められ,本剤のプラセボに対する優越性が検証された(P<0.001:有意水準両側 0.05)。

さらに 52 週間併用投与した際の治療期 終時点のベースラインからの HbA1c 値の変化量は,

−0.82%であった。24 週(増量判断)時以降に 100 mg 投与へ増量した群では,100 mg への増量

後 12 週で HbA1c 値が 0.1%以上低下した患者の割合は 70.6%(48/68 例),0.3%以上低下した患

者の割合は 48.5%(33/68 例),0.5%以上低下した患者の割合は 29.4%(20/68 例)であった。

24 週間投与したときの有害事象の発現割合は,プラセボ群で 61.8%(47/76 例),本剤 50 mg

群で 75.9%(126/166 例)であり,プラセボ群に比べ 50 mg 群で有意に高かった(P=0.032,Fisher

の直接確率検定)。副作用の発現割合は,プラセボ群で 23.7%(18/76 例),本剤 50 mg 群で 23.5%

(39/166 例)であり,投与群間で統計的に有意な差は認められなかった(P=1.000,Fisher の直

接確率検定)。

52 週間投与したときの有害事象の発現割合は 86.7%(144/166 例)であり,投与期間の経過に

伴う明らかな有害事象の増加及び本剤 100 mg への増量による安全性への明らかな影響はみられ

なかった。

1.8 添付文書(案)

14

8)α-GI 併用試験[CL-0108]

α-GI にて血糖管理不十分な 2 型糖尿病患者を対象として,非盲検にて本剤 50 mg 錠を 1 日 1

回 1 錠又は 2 錠(20 週時に増量基準に基づき 100 mg へ増量可能)を 52 週間投与したときの本

剤の安全性,有効性,効果の持続性及び増量効果を検討した。

治療期 終時点におけるベースラインからの HbA1c 値の変化量は,−0.82%であった。20 週(増

量判断)時以降に 100 mg 投与へ増量した群では増量後 12 週で HbA1c 値が 0.1%以上低下した患

者の割合は 80.5%(33/41 例),0.3%以上低下した患者の割合は 70.7%(29/41 例),0.5%以上低下

した患者の割合は 53.7%(22/41 例)であった。

有害事象は被験者全体の 77.0%(87/113 例)に発現した。投与期間が長くなるにつれ,有害事

象の発現割合が増加するような傾向はみられなかった。増量前と比較して増量後で有害事象発現

割合の増加はみられなかった。

副作用は被験者全体の 33.6%(38/113 例)に発現した。投与期間の経過に伴う明らかな有害事

象の増加及び本剤 100 mg への増量による安全性への明らかな影響はみられなかった。

9)DPP-4 阻害剤併用試験[CL-0110]

DPP-4 阻害剤にて血糖管理不十分な 2 型糖尿病患者を対象として,非盲検にて本剤 50 mg 錠を

1 日 1 回 1 錠又は 2 錠(20 週時に増量基準に基づき 100 mg へ増量可能)を 52 週間投与したと

きの本剤の安全性,有効性,効果の持続性及び増量効果を検討した。

治療期 終時点におけるベースラインからの HbA1c 値の変化量は−0.81%であった。20 週(増

量判断)時以降に 100 mg 投与へ増量した群では増量後 12 週で HbA1c 値が 0.1%以上低下した患

者の割合は 76.5%(26/34 例),0.3%以上低下した患者の割合は 52.9%(18/34 例),0.5%以上低下

した患者の割合は 23.5%(8/34 例)であった。

有害事象は被験者全体の 83.0%(88/106 例)に発現した。投与期間が長くなるにつれ,有害事

象の発現割合が増加するような傾向はみられなかった。増量前と比較して増量後で有害事象発現

割合の増加はみられなかった。

副作用は被験者全体の 43.4%(46/106 例)に発現した。投与期間の経過に伴う明らかな有害事

象の増加及び本剤 100 mg への増量による安全性への明らかな影響はみられなかった。

10)ナテグリニド併用試験[CL-0111]

ナテグリニド単独療法にて血糖管理不十分な 2 型糖尿病患者を対象として,非盲検にて本剤

50 mg 錠を 1 日 1 回 1 錠又は 2 錠(20 週時に増量基準に基づき 100 mg へ増量可能)を 52 週間

投与したときの本剤の安全性,有効性,効果の持続性及び増量効果を検討した。

治療期 終時点におけるベースラインからの HbA1c 値の変化量は−0.75%であった。20 週(増

量判断)時以降に 100 mg 投与へ増量した群では増量後 12 週で HbA1c 値が 0.1%以上低下した患

者の割合は 64.3%(27/42 例),0.3%以上低下した患者の割合は 47.6%(20/42 例),0.5%以上低下

した患者の割合は 23.8%(10/42 例)であった。

1.8 添付文書(案)

15

有害事象は被験者全体の 86.9%(106/122 例)に発現した。投与期間が長くなるにつれ,有害

事象の発現割合が増加するような傾向はみられなかった。増量前と比較して増量後で有害事象発

現割合の増加はみられなかった。

副作用は被験者全体の 28.7%(35/122 例)に発現した。投与期間の経過に伴う明らかな有害事

象の増加及び本剤 100 mg への増量による安全性への明らかな影響はみられなかった。

以上の成績から,2 型糖尿病患者における単独療法および併用療法による本剤の有効性が示さ

れかつ安全性が確認されたことより,本剤の効能・効果を前項のように設定した。なお,申請評

価資料における臨床データパッケージは平成 22 年 7 月 9 日付薬食審査発 0709 第 1 号「経口血

糖降下薬の臨床評価方法に関するガイドライン」に準じている。

(2)用法の設定根拠

第 I 相試験[CL-0101]で,日本人健康成人男性を対象に本剤を 7 日間反復投与したときの本

剤の血漿中未変化体濃度の t1/2が約 11~15 時間であり,投与後 24 時間まで尿中グルコース排泄

促進作用が確認された。

食事の影響試験[CL-0071]で,本剤の薬物動態パラメーターに及ぼす食事の影響を検討した。

食前投与に対する食後投与の Cmax 及び AUClastの幾何平均比は,それぞれ 0.666(90%信頼区間:

0.616,0.721)及び 0.965(90%信頼区間:0.939,0.992)であった。食後投与では食前投与と比

較して,Cmaxが約 33%低かったが,AUClastに影響は認められなかった。

長期投与試験[CL-0121]で朝食前投与群又は朝食後投与群に無作為に割り付け,用法の違い

が有効性,安全性に与える影響を検討した。治療期 終時点における HbA1c 値のベースライン

からの変化量の平均値は,朝食前投与群で−0.56%,朝食後投与群で−0.46%であった。また,用

法及び観察期開始前 8 週以内の血糖降下薬投与の有無を固定効果,ベースラインの HbA1c 値を

共変量とした共分散分析の結果,朝食前投与−朝食後投与の平均値の差は 0.04 であり,用法の違

いによる明らかな違いはみられなかった。また,朝食前投与群,朝食後投与群間での有害事象

(88.3%及び 92.0%),副作用(45.7%及び 53.4%)の発現割合に明らかな違いはみられなかった。

なお,効能・効果の設定根拠において前述した第 II 相用量設定試験[CL-0103],第 III 相単独

療法試験[CL-0105],メトホルミン併用試験[CL-0106])ピオグリタゾン併用試験[CL-0107],

SU 剤併用試験[CL-0109],α-GI 併用試験[CL-0108],DPP-4 阻害剤併用試験[CL-0110],ナテ

グリニド併用試験[CL-0111]はいずれも 1 日 1 回朝食前の投与により臨床試験を実施し,本剤

の有効性,安全性が確認された。

以上の結果から,本剤の用法を「1 日 1 回朝食前又は朝食後に経口投与」と設定した。

(3)用量の設定根拠

第 II 相用量設定試験[CL-0103]の治療期 終時点における HbA1c 値のベースラインからの

変化量の平均値は,プラセボ群で 0.48%,本剤 12.5 mg 群で−0.12%,25 mg 群で−0.47%,50 mg

1.8 添付文書(案)

16

群で−0.79%,100 mg 群で−0.79%で用量依存的な HbA1c 値の低下が認められ,50 mg 群と 100 mg

群で同程度であった。更に,閉手順に基づき高用量群から順にプラセボ群との対比較を行った結

果,本剤はいずれの群でもプラセボ群に対して統計的に有意な HbA1c 値の低下が認められた(い

ずれの群も P<0.001:有意水準両側 0.05)。また,いずれの本剤群においても安全性に大きな問

題はなかった。本試験成績から,主要評価項目である HbA1c 値の変化量は 50 mg 群と 100 mg

群で同程度であり,プラセボとの変化量の差はそれぞれ−1.27%及び−1.29%であったため,50 mg/

日以上で臨床的に有意な血糖低下作用を示すと考え,第 III 相単独療法試験[CL-0105]の用量

として 50 mg/日を選択した。

第 III 相単独療法試験[CL-0105]では 50 mg 群における治療期 終時点での HbA1c 値のベー

スラインからの変化量はプラセボ群 0.52%,50 mg 群−0.76%であり,プラセボとの変化量の差は

−1.23%で有意な低下が認められた。また,50 mg 群において安全性に大きな問題はなかった。以

上より本剤の中心用量を 1 日 50 mg とすることが適切であることが確認された。

他の経口血糖降下剤との併用においては,メトホルミン併用試験[CL-0106],ピオグリタゾ

ン併用試験[CL-0107]及び SU 剤併用試験[CL-0109]における本剤 50 mg 群の治療 I 期(24

週) 終時点における HbA1c 値のベースラインからの変化量のプラセボとの差はそれぞれ−

1.29%,−0.87%,−1.14%で有意な低下が認められた。

一方,増量に関しては第 II 相用量設定試験[CL-0103]において,治療期 終時点の HbA1c

が 7.0%未満又は 6.5%未満となった患者の割合は,50 mg 群に比べ 100 mg 群で高かった(7.0%

未満となった患者の割合はそれぞれ 46.5%,54.2%,6.5%未満となった患者の割合はそれぞれ

14.1%,19.4%)。また,治療期 終時点の空腹時血糖値の変化量のプラセボとの差は,50 mg 群

で−46.0 mg/dL,100 mg 群で−58.9 mg/dL であり,100 mg 群の効果が高かった。以上の結果から,

第 II 相用量設定試験[CL-0103]において HbA1c 値の変化量は,50 mg 群と 100 mg 群で同程度

で,1 日 50 mg 以上の投与で本剤は臨床的に意義がある血糖降下作用を示すと考えたが,本剤 1

日 1 回 50 mg を投与しても十分な血糖コントロールが得られない患者に対しては,1 日 1 回

100 mg に増量することが有用と考えた。

本剤の増量効果を検討するため,本剤 50 mg 1 日 1 回を投与しても十分な血糖コントロールが

得られない患者に対して 100 mg 1 日 1 回への増量を可能としたデザインで長期投与試験

[CL-0121],メトホルミン併用試験[CL-0106],ピオグリタゾン併用試験[CL-0107],α-GI 併

用試験[CL-0108],SU 剤併用試験[CL-0109],DPP-4 阻害剤併用試験[CL-0110],ナテグリニ

ド併用試験[CL-0111]及び腎機能低下患者試験[CL-0072]を実施した。これらの臨床試験の

結果を併合した解析において,増量前の HbA1c 値が 7.0%未満であった患者の割合は 21.9%

(82/375 例)であったが,増量 12 週後に 7.0%未満となった患者の割合は 38.9%(138/355 例)

となった。また,HbA1c 値が増量 12 週後に増量前の値に比べ低下した患者の割合は 70.4%

(250/355 例)であった。このうち,HbA1c 値が 0.3%以上低下した患者は 48.7%(173/355 例),

0.5%以上低下した患者は 24.5%(87/355 例)であった。同様に,空腹時血糖値が増量 12 週後に

増量前の値に比べ低下した患者の割合は 59.4%(211/355 例)であった。増量前と増量後の有害

1.8 添付文書(案)

17

事象発現割合(増量前:74.1%,増量後:70.7%)及び副作用発現割合(増量前:27.2%,増量後:

19.2%)は大きく変わらず,本剤 50 mg/日の用量を維持した患者と比べても増量による明らかな

影響はみられなかった。

以上の結果より,本剤の用量を「50 mg を 1 日 1 回」とし,「効果不十分な場合には,経過を

十分に観察しながら 100 mg 1 日 1 回まで増量することができる」と設定した。

1.8 添付文書(案)

18

1.8.3 使用上の注意及びその設定根拠

1.8.3.1 使用上の注意

【禁忌(次の患者には投与しないこと)】

(1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

(2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡[輸液,インスリン製剤による速やかな高血糖

の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]

(3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷のある患者[インスリン製剤による血糖管理が望まれ

るので本剤の投与は適さない。]

〈効能・効果に関連する使用上の注意〉

(1)本剤は 2 型糖尿病と診断された患者に対してのみ使用し,1 型糖尿病の患者には投与をし

ないこと。

(2)重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者では本剤の効果が期待できない

ため,投与しないこと。(「重要な基本的注意(6)」,「薬物動態」及び「臨床成績」の項参

照)

(3)中等度の腎機能障害のある患者では本剤の効果が十分に得られない可能性があるので投与

の必要性を慎重に判断すること。(「重要な基本的注意(6)」,「薬物動態」及び「臨床成績」

の項参照)

〈用法・用量に関連する使用上の注意〉

重度の肝機能障害のある患者に対しては低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。

(「慎重投与」の項参照)

【使用上の注意】

1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

(1)次に掲げる患者又は状態[低血糖を起こすおそれがある。]

・脳下垂体機能不全又は副腎機能不全

・栄養不良状態,るいそう,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状

・激しい筋肉運動

・過度のアルコール摂取者

(2)重度の肝機能障害のある患者[使用経験がなく安全性が確立していない。(「薬物動態」の

項参照)]

1.8 添付文書(案)

19

(3)他の糖尿病用薬(特に,スルホニルウレア剤,速効型インスリン分泌促進剤又はインスリ

ン製剤)を投与中の患者[併用により低血糖症を起こすおそれがある。(「重要な基本的注

意(1)」,「相互作用」,「副作用」及び「臨床成績」の項参照)]

(4)尿路感染,性器感染のある患者[症状を悪化させるおそれがあるので,本剤投与開始前に

適切な処置を行うこと。]

2.重要な基本的注意

(1)本剤の使用にあたっては,患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明する

こと。特に,スルホニルウレア剤,速効型インスリン分泌促進剤又はインスリン製剤と併

用する場合,低血糖のリスクが増加するおそれがある。スルホニルウレア剤,速効型イン

スリン分泌促進剤又はインスリン製剤と併用する場合には,これらの薬剤による低血糖の

リスクを軽減するため,スルホニルウレア剤,速効型インスリン分泌促進剤又はインスリ

ン製剤の減量を検討すること。(「相互作用」,「副作用」及び「臨床成績」の項参照)

(2)糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異

常・尿糖陽性等,糖尿病類似の症状(腎性糖尿,甲状腺機能異常等)を有する疾患がある

ことに留意すること。

(3)本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で

効果が不十分な場合に限り考慮すること。

(4)本剤投与中は,血糖値等を定期的に検査し,薬剤の効果を確かめ,3 ヵ月投与しても効果

が不十分な場合には,より適切な治療法への変更を考慮すること。

(5)投与の継続中に,投与の必要がなくなる場合や,減量する必要がある場合があり,また患

者の不養生,感染症の合併症等により効果がなくなったり,不十分となる場合があるので,

食事摂取量,体重の推移,血糖値に留意の上,常に投与継続の可否,投与量,薬剤の選択

等に注意すること。

(6)本剤投与により,血清クレアチニンの上昇又は eGFR の低下がみられることがあるので,

腎機能を定期的に検査するとともに,腎機能障害患者における治療にあたっては経過を十

分に観察すること。

(7)尿路感染及び性器感染を起こすことがあるので,症状及びその対処方法について患者に説

明すること。また,腎盂腎炎等の重篤な感染症を起こすおそれがあるので,十分な観察を

行うなど尿路感染及び性器感染の発症に注意し,発症した場合には適切な処置を行うとと

もに,状態に応じて休薬等を考慮すること。(「副作用」の項参照)

(8)本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがある。また,体液量が減少することが

あるので,適度な水分補給を行うよう指導し,観察を十分に行うこと。脱水,血圧低下等

の異常が認められた場合は,休薬や補液等の適切な処置を行うこと。体液量減少を起こし

やすい患者(高齢者や利尿剤併用患者等)においては,脱水や糖尿病性ケトアシドーシス,

1.8 添付文書(案)

20

高浸透圧高血糖症候群,脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること。(「相互作用」

及び「高齢者への投与」の項参照)

(9)本剤の作用機序により,血糖コントロールが良好であっても尿中ケトン体陽性または血中

ケトン体増加がみられることがある。患者の症状,血糖値等の臨床検査値を確認し,イン

スリンの作用不足によるケトン体増加と区別して糖尿病の状態を総合的に判断すること。

(10)インスリン分泌能が低下している患者では,糖尿病性ケトアシドーシスの発現に注意する

こと。

(11)排尿困難,無尿,乏尿あるいは尿閉の症状を呈する患者においては,その治療を優先する

とともに他剤での治療を考慮すること。

(12)本剤投与による体重減少が報告されているため,過度の体重減少に注意すること。

(13)低血糖症状を起こすことがあるので,高所作業,自動車の運転等に従事している患者に投

与するときには注意すること。

(14)本剤とインスリン製剤,GLP-1 受容体作動薬との併用における有効性及び安全性は検討さ

れていない。

1.8 添付文書(案)

21

3.相互作用

本剤は主として UGT2B7 によるグルクロン酸抱合代謝を受ける。(「薬物動態」の項参照)

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

糖尿病用薬

インスリン製剤

スルホニルウレア剤

チアゾリジン系薬剤

ビグアナイド系薬剤

α-グルコシダーゼ阻害剤

速効型インスリン分泌促進

GLP-1 受容体作動薬

DPP-4 阻害剤

糖尿病用薬との併用時には,

低血糖症の発現に注意するこ

と。特に,スルホニルウレア

剤,速効型インスリン分泌促

進剤又はインスリン製剤と併

用する場合,低血糖のリスク

が増加するおそれがある。こ

れらの薬剤による低血糖のリ

スクを軽減するため,スルホ

ニルウレア剤,速効型インス

リン分泌促進剤又はインスリ

ン製剤の減量を検討するこ

と。低血糖症状が認められた

場合には,糖質を含む食品を

摂取するなど適切な処置を行

うこと。α-グルコシダーゼ阻

害剤との併用により低血糖症

状が認められた場合には,ブ

ドウ糖を投与すること。

糖尿病用薬(特に,スルホニ

ルウレア剤,速効型インスリ

ン分泌促進剤又はインスリン

製剤)との併用時には,本剤

の血糖コントロール改善によ

り,低血糖症のリスクが増加

するおそれがある。

血糖降下作用を増強する薬剤

β-遮断薬

サリチル酸剤

モノアミン酸化酵素阻害剤

フィブラート系薬剤

左記薬剤と本剤を併用する場

合には,血糖降下作用の増強

によりさらに血糖が低下する

可能性があるため,併用する

場合には,血糖値その他患者

の状態を十分観察しながら投

与すること。

左記薬剤との併用により血糖

降下作用が増強されるおそれ

がある。

血糖降下作用を減弱する薬剤

副腎皮質ホルモン

甲状腺ホルモン

左記薬剤と本剤を併用する場

合には,血糖降下作用の減弱

により血糖が上昇する可能性

があるため,併用する場合に

は,血糖値その他患者の状態

を十分観察しながら投与する

左記薬剤との併用により血糖

降下作用が減弱されるおそれ

がある。

1.8 添付文書(案)

22

こと。

利尿作用を有する薬剤

ループ利尿薬

サイアザイド系利尿薬

左記薬剤と本剤の併用によ

り,利尿作用が過剰にみられ

るおそれがあるため,必要に

応じ利尿薬の用量を調整する

など注意すること。

左記薬剤との併用により利尿

作用が増強されるおそれがあ

る。

1.8 添付文書(案)

23

4.副作用

承認時までの国内の臨床試験では,1669 例中 549 例(32.9%)に臨床検査値異常を含む副作

用が認められた。主な副作用は頻尿 149 例(8.9%),口渇 71 例(4.3%),便秘 53 例(3.2%),

尿中 β2ミクログロブリン増加 41 例(2.5%),体重減少 39 例(2.3%)であった。(承認時:●

●年●月)

(1)重大な副作用 1)低血糖症状:他の糖尿病用薬(特にスルホニルウレア剤(3.6%),速効型インスリン分泌

促進剤(2.5%))との併用で低血糖症状があらわれることがある。また,他の糖尿病用薬と併

用しない場合も低血糖症状(1.0%)が報告されている。低血糖症状が認められた場合には,

糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし,α-グルコシダーゼ阻害剤と

の併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。

2)腎盂腎炎(0.1%):腎盂腎炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認

められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

(2)その他の副作用 5%以上 1~5%未満 1%未満

血液及びリンパ

系障害

貧血

眼障害 糖尿病網膜症 胃腸障害 便秘 下痢,胃炎,胃食道逆流性

疾患,上腹部痛,腹部膨満

全身障害及び投

与局所様態

口渇,体重減少 空腹,倦怠感

肝胆道系障害 肝機能異常 感染症 膀胱炎,外陰部膣カンジダ

症 鼻咽頭炎

神経系障害 糖尿病性ニューロパチー,

浮動性めまい,体位性めま

い,頭痛,感覚鈍麻 腎及び尿路障害 頻尿 多尿 尿管結石,腎結石症 生殖系及び乳房

障害

陰部そう痒症

呼吸器,胸郭及び

縦隔障害

上気道の炎症

皮膚及び皮下組

織障害

湿疹,発疹,蕁麻疹

血管障害 高血圧 臨床検査 尿中 β2ミクログロブリン

増加 尿中β-NアセチルDグルコ

サミニダーゼ増加,尿潜血

陽性,尿中アルブミン/ク

レアチニン比増加,尿中ケ

トン体陽性,血中ケトン体

増加,尿中 α1ミクログロブ

リン増加

1.8 添付文書(案)

24

5.高齢者への投与

(1)一般に高齢者では生理機能が低下しているので,患者の状態を観察しながら慎重に投与

すること。

(2)高齢者では脱水症状(口渇等)の認知が遅れるおそれがあるので,注意すること。

6.妊婦,産婦,授乳婦等への投与

(1)妊婦等:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には本剤を投与せず,インスリン製剤

等を使用すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立されていない。類薬の動物実験(ラッ

ト)で,ヒトの妊娠中期及び後期にあたる幼若動物への曝露により,腎盂及び尿細管の拡張

が報告されている。また,本剤の動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている。]

(2)授乳婦:授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)

で乳汁中への移行及び出生児の体重増加抑制が報告されている。]

7.小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験

がない。)

8.臨床検査結果に及ぼす影響 本剤の作用機序により,本剤服用中は尿糖陽性, 血清 1,5-AG(1,5-アンヒドログルシトー

ル)低値を示す。尿糖,血清 1,5-AG の検査結果は,血糖コントロールの参考とはならないの

で注意すること。

9.適用上の注意

薬剤交付時:PTP 包装の薬剤は PTP シートから取り出して服用するよう指導すること。[PTP

シートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の

重篤な合併症を併発することが報告されている。]

10.その他の注意

雌雄ラットに本剤 12.5,40,125,250 mg/kg/日(250 mg/kg/日群は雌のみで実施)を 104 週

間反復経口投与したがん原性試験において,40 mg/kg/日以上の雄及び 125 mg/kg/日以上の雌

で副腎髄質の褐色細胞腫の発生頻度増加が認められた。ラットに本剤 40 mg/kg/日(雄)又は

125 mg/kg/日(雌)を反復経口投与したときの曝露量(AUC24h)は, 大臨床推奨用量(1 日

1 回 100 mg)の約 10 倍又は約 60 倍であった。

1.8 添付文書(案)

25

1.8.3.2 使用上の注意の設定理由

禁忌について

(1)薬剤の一般的注意事項として設定した。

(2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡のような急性代謝失調の状態に対しては,輸

液,インスリン療法が必須であり,本剤は適さないため設定した。

(3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷のある患者に対しては,インスリン注射による的確

な血糖管理が望まれるため設定した。

効能・効果に関連する使用上の注意について

(1)2 型糖尿病と診断された患者に対してのみ使用することとするため記載した。また,本

剤は 1 型糖尿病の患者に対してインスリンの代替薬とはならないため,投与されないよ

う設定した。

(2)~(3)臨床試験成績より腎機能低下に伴い血糖降下作用が減弱することが示唆された。

特に重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者では本剤の効果が期待で

きないため設定した。また,中等度の腎機能障害のある患者では本剤の効果が十分に得

られない可能性があるので投与の必要性を慎重に判断するよう設定した。

用法・用量に関連する使用上の注意について

本剤は主に肝臓で代謝を受けると考えられることから,重度肝機能低下患者では中等度肝

機能低下患者以上の曝露量の増加が想定されるものの,中等度肝機能低下患者における未変

化体の曝露量の上昇が Cmax で約 27%,AUCinfで約 25%にとどまること,更に本剤の消失に

対して腎臓での代謝の寄与が示唆されていることを考慮すると,重度肝機能低下患者におけ

る曝露量の増加も安全性に大きく影響する程度ではないと考えられる。しかしながら,重度

肝機能低下患者に対しては使用経験がなく安全性が確立していないことから設定した。

1.慎重投与について

(1)

・脳下垂体機能不全又は副腎機能不全

脳下垂体機能不全又は副腎機能不全を合併している患者では,グルココルチコイド分泌

不全により血糖値が下がった際に十分な血糖値の回復ができず低血糖のリスクを増大さ

せ,また,低血糖に至ると遷延する可能性があることから設定した。

・栄養不良状態,るいそう,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態

本剤は尿中へのグルコース排出を促進するため体重を減少させることがある。体重減少

は一般には糖尿病治療において好ましい作用となるが,本項に該当する患者に対しては

栄養不良状態を悪化させるおそれがある。また,栄養不良状態,るいそう,飢餓状態,

不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態では,肝臓におけるグルコースの貯

1.8 添付文書(案)

26

蔵が十分に行われず,そのため本剤の作用により血糖値が低下した場合,血糖値を回復

させるだけのグルコースを生成できずに,低血糖を起こすおそれがあることから設定し

た。

・激しい筋肉運動

筋肉運動の際に筋肉での糖利用が肝臓からの糖放出を上回ると血糖値が低下し,低血糖

を起こすおそれがあることから設定した。

・過度のアルコール摂取者

アルコール及びその分解産物にはインスリン分泌を抑制し,末梢組織のインスリン抵抗

性を低下させる一方で,肝臓における糖新生を抑制する作用もあるため,過度のアルコー

ル摂取者では本剤によって血糖を低下させた際に十分なグルコース生成ができずに低血

糖に至る可能性があることから設定した。

(2)「用法・用量に関連する使用上の注意について」の項参照

(3)単独療法及び各併用療法で発現した低血糖に関連する有害事象は,本剤 50 mg 群とプラ

セボ群の低血糖に関連する有害事象の発現割合に明らかな違いはなく,また,臨床試験

においては重篤な低血糖症はなかった。しかしながら,一般に低血糖リスクが高いとさ

れるスルホニルウレア剤,速効型インスリン分泌促進剤,又はインスリン製剤と併用す

る場合には,これらの薬剤による低血糖症のリスクが増加させるおそれがあるため設定

した。

(4)尿路感染症に関連する有害事象の発現割合に,プラセボ群と本剤各用量群の間で明らか

な違いはなかった。しかしながら,腎盂腎炎が 1669 例中 2 例に見られ,そのうち 1 例は

下部尿路感染症から上部尿路感染症に進展した症例であった。性器感染症に関連する有

害事象の発現割合は,プラセボ群と比べ本剤群で発現割合が高かったが,重篤化した症

例はなかった。腎盂腎炎等の重篤な尿路感染症発現に対する本剤の寄与は不明であるが,

作用機序から本剤が起炎菌の増殖を促進する可能性もある。また,性器感染症は重篤化

した症例はないものの本剤により発現リスクを高めており,症状を悪化させる可能性は

否定することはできないため設定した。

2.重要な基本的注意について

(1)~(5)糖尿病薬の一般的な注意事項を参考に設定した。

(6)治療期 終時には投与開始時からの血清クレアチニン,eGFR の明らかな変動はみられ

なかったが,本剤投与 2週後わずかに一過性の血清クレアチニンの上昇又は eGFR の低下

がみられた。また,類薬(海外)では,血清クレアチニンの上昇又は eGFR の低下がみ

られている[1,2]。そのため,腎機能を定期的に検査するとともに,腎機能障害患者に

おける治療にあたっては経過を十分に観察するよう設定した。

(7)尿路感染及び性器感染を起こすことがあるので,症状及びその対処方法について患者に

説明する必要がある。また,腎盂腎炎等の重篤な感染症を起こすおそれがあるので,十

1.8 添付文書(案)

27

分な観察を行うなど尿路感染及び性器感染の発症に注意し,発症した場合には適切な処

置を行うとともに,状態に応じて休薬等を考慮するよう設定した。

(8)本剤の尿中グルコース排泄促進作用により浸透圧利尿作用が働き頻尿,多尿がみられる

ことがある。また,体液量の減少を来し脱水症状を起こすおそれがあるため口渇感等の

患者の状態を観察し,このような症状があらわれた場合には,水分補給を行うよう指導

する必要があることから設定した。また,脱水や糖尿病性ケトアシドーシス,高浸透圧

高血糖症候群,脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に特に注意することが必要な高齢者

や利尿剤併用患者等,体液量減少を起こしやすい患者に対する注意喚起として設定した。

(9)~(10)本剤の作用機序である尿中グルコース排泄促進作用により,体内のエネルギー

バランスが負に傾き,体内の脂肪がエネルギー源として代謝を受けた際に尿中ケトン体

陽性または血中ケトン体増加が見られることがある。尿中または血中のケトンは糖尿病

における病状を確認する一つの臨床検査として汎用されているが,本剤服用時にはその

測定結果だけで糖尿病の病状を判断することはできないため注意が必要と考え設定した。

さらに,本剤によるケトン体増加の程度は臨床上問題とならない程度であるが,インス

リン分泌能が低下している患者において,糖尿病性ケトアシドーシスの発現リスクを高

めることを否定することはできないため設定した。

(11)排尿困難,無尿,乏尿あるいは尿閉の症状を呈する患者においては,本剤の効果が十

分に発揮できなかったり,病態を悪化させるおそれがあるため,その治療を優先すると

ともに,他剤での治療を考慮すべきと考え設定した。

(12)本剤投与による体重減少が報告されているため,過度の体重減少に注意するよう設定

した。

(13)本剤投与により,低血糖症状が起こるおそれがあることから,高所作業,自動車の運

転等に従事している患者に投与する際には注意が必要と考え設定した。

(14)本剤とインスリン製剤,GLP-1 受容体作動薬との併用における有効性及び安全性は検

討されていないため設定した。

3.相互作用について

糖尿病用薬

作用機序の異なる糖尿病薬の併用により,血糖降下作用が相加的に増強されるおそれがあ

ることから設定した。

血糖降下作用を増強する薬剤

これらの薬剤との併用により,本剤の血糖降下作用が増強され,低血糖が起こるおそれが

あることから設定した。

血糖降下作用を減弱する薬剤

これらの薬剤との併用により,本剤の血糖降下作用が減弱され,血糖コントロール不良に

なるおそれがあることから設定した。

1.8 添付文書(案)

28

利尿作用を有する薬剤

これらの薬剤との併用により,利尿作用が過剰にみられるおそれがあることから設定した。

4.副作用について

本剤の国内の臨床試験成績に基づき設定した。なお,本剤の国内での臨床試験結果は

MedDRA の基本用語を用いて集計した。

(1)重大な副作用

1)低血糖症状:臨床試験においては重篤なものはなかったが,本剤との関連性が否定さ

れなかった低血糖症状は認められており,市販後に重篤な転帰に至る低血糖の発現が否

定できないことから,重大な副作用の項に記載した。また,スルホニルウレア剤,速効

型インスリン分泌促進剤との併用における低血糖症状の発現割合を明記することで,低

血糖症状の発現リスクを本剤単独使用時と比較出来るようにした。

2)腎盂腎炎:国内臨床試験において本剤との関連性が否定されなかった腎盂腎炎が 1669

例中 2 例(0.1%)に見られ,そのうち 1 例は下部尿路感染症から上部尿路感染症に進展

した症例であった。腎盂腎炎等の重篤な尿路感染症発現に対する本剤の寄与は不明であ

るが,作用機序から本剤が起炎菌の増殖を促進する可能性もあるため記載した。

(2)その他の副作用について

1669 例中 4 例(0.2%)以上で発現した副作用に基づき設定した。

5.高齢者への投与について

(1)~(2)一般に高齢者では生理機能が低下していることが多く,口渇への感受性が低

下しているなど,脱水症状を来しやすく,本剤の尿中グルコース排泄促進作用に伴う浸透圧

利尿のはたらきも考慮して設定した。

6.妊婦,産婦,授乳婦等への投与について

妊婦に対する使用経験がなく安全性は確立されておらず,動物実験(ラット)で胎児への

移行が報告されていること,また,類薬の動物実験(ラット)で,ヒトの妊娠中期及び後期

にあたる幼若動物への曝露により,腎盂及び尿細管の拡張が報告されていることから妊婦又

は妊娠している可能性のある婦人には本剤を投与しないことが望ましいと考えられ,インス

リン製剤等を使用することとした。

また,動物実験(ラット)で乳汁中への移行及び,出生時の体重増加抑制が報告されてい

ることから設定した。

7.小児等への投与

小児等への使用経験はなく,安全性は確立していないことから設定した。

1.8 添付文書(案)

29

8.臨床検査結果に及ぼす影響 本剤の作用機序である尿中グルコース排泄促進作用により,尿糖の臨床検査値は慢性的に

陽性となる。また,血清 1,5-AG(1,5-アンヒドログルシトール)値は尿糖排泄の影響を受け

るため,本剤の服用中は血清 1,5-AG が低値を示すことが考えられる。尿糖,血清 1,5-AG は

糖尿病における病状を確認する一つの臨床検査として用いられており,本剤服用時にはその

測定結果だけでは血糖コントロールを判断することができないため注意が必要と考え設定し

た。

9.適用上の注意

平成 8 年 3 月 27 日付日薬連発第 240 号に従い設定した。

10.その他の注意

雌雄ラットに本剤 12.5,40,125,250 mg/kg/日(250 mg/kg/日群は雌のみで実施)を 104

週間反復経口投与したがん原性試験において,40 mg/kg/日以上の雄及び 125 mg/kg/日以上の

雌で副腎髄質の褐色細胞腫の発生頻度増加が認められた。ラットに本剤 40 mg/kg/日(雄)又

は 125 mg/kg/日(雌)を反復経口投与したときの曝露量(AUC24h)は, 大臨床推奨用量(1

日 1 回 100 mg)の約 10 倍又は約 60 倍であったことから設定した。なお,これはラット特有

の褐色細胞腫の増加現象と考えられている。

参考文献

1. Forxiga SUMMARY OF PRODUCT CHARACTERISTICS

2. INVOKANA PRESCRIBING INFORMATION

イプラグリフロジン L-プロリン 1.9 一般的名称

/ アステラス製薬 1

1.9 一般的名称に係る文書

1.9.1 JAN

平成 24 年 3 月 7 日開催の医薬品名称専門協議において医薬品一般的名称届出事項として審議さ

れ,平成 24 年 5 月 17 日付薬食審査発 0517 第 1 号にて通知された。次頁に本通知を示す。 JAN:

(日本名) イプラグリフロジン L-プロリン

(英 名) Ipragliflozin L-Proline 化学名:

(日本名) (1S)-1,5-アンヒドロ-1-C-{3-[(1-ベンゾチオフェン-2-イル)メチル]-4-フルオロ

フェニル}-D-グルシトール—(2S)-ピロリジン-2-カルボン酸 (1:1)

(英 名) (1S)-1,5-Anhydro-1-C-{3-[(1-benzothiophen-2-yl)methyl]-4-fluorophenyl}- D-glucitol—(2S)-pyrrolidine-2-carboxylic acid (1:1)

構造式:

OHOH

H

H

OHH

OH

H

OH

SF

NH

H

CO2H

1.9.2 INN

r-INN:ipragliflozin

本薬は,WHO Drug Information 2011 年 25 巻 1 号,rINN List: 65 に掲載されている。

薬食審査発 0517 第 1 号 平 成 2 4 年 5 月 1 7 日

各都道府県衛生主管部(局)長 殿

厚生労働省医薬食品局審査管理課長

医薬品の一般的名称について 標記については、「医薬品の一般的名称の取扱いについて(平成 18 年 3 月 31 日薬

食発第 0331001 号厚生労働省医薬食品局長通知)」等により取り扱っているところで

あるが、今般、我が国における医薬品一般的名称(以下「JAN」という。)について、

新たに別添のとおり定めたので、御了知の上、貴管下関係業者に周知方よろしく御配

慮願いたい。 なお、本件写しについては、日本製薬団体連合会あて通知していることを申し添え

る。

2

1.9 一般的名称

3

1.9 一般的名称

4

1.9 一般的名称

5

1.9 一般的名称

6

1.9 一般的名称

7

1.9 一般的名称

8

1.9 一般的名称

イプラグリフロジン L-プロリン 1.10

毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ

/ アステラス製薬 1

1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ

化 学

名・別

(1S)-1,5-Anhydro-1-C-{3-[(1-benzothiophen-2-yl)methyl]-4-fluorophenyl}-D-glucitol—(2S)-pyrrolidine-2-carboxylic acid (1:1)

(別名:イプラグリフロジン L-プロリン)及びその製剤

構造式

O

HOH

H

H

OH

H

OH

H

OH

S

F

NH

H

CO2H

効能・

効果2 型糖尿病

用法・

用量

通常,成人にはイプラグリフロジンとして 50 mg を 1 日 1 回朝食前又は朝食後に経口投与す

る。なお,効果不十分な場合には,経過を十分に観察しながら 100 mg 1 日 1 回まで増量する

ことができる。

劇薬等

の指定

市販名

及び

有効成

分・分

原体:イプラグリフロジン L-プロリン

製剤:スーグラ錠 25 mg(1錠中イプラグリフロジンとして 25 mg 含有)

スーグラ錠 50 mg(1錠中イプラグリフロジンとして 50 mg 含有)

毒性

単回投与毒性

動物種 性別 投与

経路

概略の致死量

(mg/kg)

ラット♂

経口>2000

♀ 1000

カニクイザル♂

経口>2000

♀ >2000

1.10毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ

2

反復投与毒性(その1)

動物種 投与

期間

投与

経路

投与量

(mg/kg/日)

無毒性量

(mg/kg/日)

主な所見

ラット 2 週 経口 1, 10,100, 1000

1 ≥10 mg/kg/日:血中グルコース及び BUN

の上昇,腎臓重量の増加,遠位尿細管及

び集合管の拡張,ヘンレ係蹄上行脚細胞

の肥大,AST の上昇,胃底部及び幽門

部のびらんあるいは出血

≥100 mg/kg/日:腎臓集合管細胞の肥大,

腎盂移行上皮の過形成,ALT の上昇,

十二指腸粘膜のびらん及び肥厚

1000 mg/kg/日:死亡(衰弱死),摂餌量

の減少及び体重の増加抑制,腎臓近位尿

細管の拡張及び細胞の肥大・壊死,集合

管の単細胞壊死・好塩基性変化,腎乳頭

部の壊死,尿管漿膜への細胞浸潤,ALP

の上昇,肝臓重量の増加及び肝細胞の肥

大,胃底部及び幽門部上皮の単細胞壊

死,胃底部粘膜固有層の石灰化,盲腸・

回腸・空腸の粘膜肥厚

ラット 13 週 経口 0.1, 1,10, 100

0.1 ≥1 mg/kg/日:尿中 NAG 排泄量の増加

≥10 mg/kg/日:体重の増加抑制,尿中 β2

ミクログロブリン排泄量の増加,BUN

の上昇,腎臓重量の増加,近位尿細管(曲

部及び直部)の拡張,ヘンレ係蹄上行太

脚の拡張,血中タンパク,グロブリン,

グルコース,クレアチニン,塩素の低下

100 mg/kg/日:遠位尿細管及び集合管の

拡張,近位尿細管(直部)上皮細胞の肥

大,AST 及び ALT の上昇,腺胃粘膜上

皮の限局性壊死及び粘膜固有層のうっ

血・出血,赤血球数,ヘマトクリット,

ヘモグロビン及びアルブミンの低下

ラット 26 週 経口 0.1, 1, 10, 100

0.1 ≥1 mg/kg/日:尿中 NAG 排泄量及び尿中

β2 ミクログロブリン排泄量の増加,腎

臓重量の増加

≥10 mg/kg/日:BUN の上昇,近位尿細管

(曲部及び直部)の拡張,ヘンレ係蹄上

行太脚の拡張,遠位尿細管及び集合管の

拡張,ALT の上昇,十二指腸粘膜上皮

の限局性壊死,血中グルコース,アルブ

ミン,A/G 比及びカルシウムの低下

100 mg/kg/日:体重の増加抑制,胃底腺

の拡張,腺胃粘膜上皮の限局性壊死,粘

膜固有層のうっ血・出血,腺胃粘膜の再

生及び炎症細胞浸潤,赤血球数,ヘマト

クリット,ヘモグロビン,血中タンパク

及びコレステロールの低下

1.10毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ

3

反復投与毒性(その2)

動物種 投与

期間

投与

経路

投与量

(mg/kg/日)

無毒性量

(mg/kg/日)

主な所見

カニク

イザル

2 週 経口 10, 100,1000

100 1000 mg/kg/日:死亡(雌 1/6 例,胃の穿

孔及び循環障害),嘔吐,軟便,水様便,

摂餌量及び体重の減少,削痩,赤血球数,

ヘマトクリット及びヘモグロビンの増

加,網赤血球数の減少,血中タンパク,

アルブミン,BUN 及びトリグリセライ

ドの上昇

カニク

イザル

13 週 経口 10, 100,300

10 ≥100 mg/kg/日:尿中 NAG 排泄量及び尿

中 β2 ミクログロブリン排泄量の増加

カニク

イザル

52 週 経口 1, 10, 300 10(雄)

1(雌)

≥10 mg/kg/日:尿中 NAG 排泄量及び尿

中 β2 ミクログロブリン排泄量の増加,

血中グルコースの低下,トリグリセライ

ドの上昇

300 mg/kg/日:BUN,AST 及び ALT の

上昇

副作用

副作用発現率 549/1669 例(32.9%)

副作用の種類 例数

頻尿 149

口渇 71

便秘 53

多尿 31

膀胱炎 19

外陰部膣カンジダ症 17

臨床検査値異常変動 1)発現率 133/1669 例(8.0%)

臨床検査値異常の種類 例数

尿中 β2 ミクログロブリン増加 41

体重減少 39

尿中アルブミン/クレアチニン比増加 12

尿中 α1 ミクログロブリン増加 8

尿中ケトン体陽性 7

尿潜血陽性 5

尿中 β-N アセチル D グルコサミニダーゼ増加 5

1):本剤との関連性の否定されなかったもの

会社 アステラス製薬株式会社 製剤:製造

1.12添付資料一覧

イプラグリフロジン L-プロリン

添付資料一覧

アステラス製薬株式会社

/ 1

1.12添付資料一覧

第3部 品質に関する文書

3.2 データ又は報告書

3.2.S 原薬

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

3.2.S.1.1 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

一般情報 名称

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.1.2 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

一般情報 構造

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.1.3 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

一般情報 一般特性

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.2.1 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

製造 製造業者

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.2.2 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

製造 製造方法及びプロセス・コントロール

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.2.3 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

製造 原材料の管理

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.2.4 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

製造 重要工程及び重要中間体の管理

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.2.5 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

製造 プロセス・バリデーション/プロセス評価

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 該当試験なし - - -

3.2.S.2.6 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

製造 製造工程の開発の経緯

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.3.1 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

特性 構造その他の特性の解明

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月

アステラス製薬株式会社アステラス分析科学研究所株式会社

国内 - 評価資料

2

1.12添付資料一覧

3.2.S.3.2 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

特性 不純物

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.4.1 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

原薬の管理 規格及び試験方法

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.4.2 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

原薬の管理 試験方法(分析方法)

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.4.3 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

原薬の管理 試験方法(分析方法)のバリデーション

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月

アステラス製薬株式会社アステラス分析科学研究所株式会社

国内 - 評価資料

3.2.S.4.4 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

原薬の管理 ロット分析

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月

アステラス製薬株式会社アステラス分析科学研究所株式会社アステラス ファーマ テック株式会社

国内 - 評価資料

3.2.S.4.5 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

原薬の管理 規格及び試験方法の妥当性

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月

アステラス製薬株式会社アステラス分析科学研究所株式会社

国内 - 評価資料

3.2.S.5 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

標準品又は標準物質

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.6 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

容器及び施栓系

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月

アステラス製薬株式会社国内 - 評価資料

3.2.S.7.1 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

安定性 安定性のまとめ及び結論

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.7.2 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

安定性 承認後の安定性試験計画の作成及び実施

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月

アステラス製薬株式会社国内 - 評価資料

3.2.S.7.3-1 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

安定性 安定性データ(長期保存試験及び加速試験)

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス分析科学研究所株式会社 国内 - 評価資料

3.2.S.7.3-2 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

安定性 安定性データ(苛酷試験)

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス分析科学研究所株式会社 国内 - 評価資料

3

1.12添付資料一覧

3.2.S.7.3-3 -イプラグリフロジン L-プロリン原薬

安定性 安定性データ(強制劣化試験)

アステラス製薬株式会社技術本部 合成技術研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P 製剤

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

3.2.P.1 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製剤及び処方

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所

年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.2.1 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製剤開発の経緯 製剤成分

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所

年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.2.2 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製剤開発の経緯 製剤

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所

年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.2.3 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製剤開発の経緯 製造工程の開発の経緯

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所

年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.2.4 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製剤開発の経緯 容器及び施栓系

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4

1.12添付資料一覧

3.2.P.2.5 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製剤開発の経緯 微生物学的観点からみた特徴

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.2.6 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製剤開発の経緯 溶解液や使用時の容器/用具との適合性

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.3.1 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製造 製造者

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所

年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.3.2 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製造 製造処方

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.3.3 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製造 製造工程及びプロセス・コントロール

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所

年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.3.4 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製造 重要工程及び重要中間体の管理

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.3.5 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製造 プロセス・バリデーション/プロセス評価

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所

年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

5

1.12添付資料一覧

3.2.P.4.1 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

添加剤の管理 規格及び試験方法

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.4.2 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

添加剤の管理 試験方法(分析方法)

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.4.3 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

添加剤の管理 試験方法(分析方法)のバリデーション

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.4.4 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

添加剤の管理 規格及び試験方法の妥当性

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.4.5 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

添加剤の管理 ヒト又は動物起源の添加剤

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.4.6 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

添加剤の管理 新規添加剤

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.5.1 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製剤の管理 規格及び試験方法

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所

年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

6

1.12添付資料一覧

3.2.P.5.2 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製剤の管理 試験方法(分析方法)

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所

年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.5.3 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製剤の管理 試験方法(分析方法)のバリデーション

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所

年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.5.4 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製剤の管理 ロット分析

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.5.5 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製剤の管理 不純物の特性

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.5.6 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

製剤の管理 規格及び試験方法の妥当性

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所

年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.6 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

標準品又は標準物質

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.7 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

容器及び施栓系

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

7

1.12添付資料一覧

3.2.P.8.1 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

安定性 安定性のまとめ及び結論

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.8.2 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

安定性 承認後の安定性試験計画の作成及び実施

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.8.3-1 -

イプラグリフロジン L-プロリン錠25mg

イプラグリフロジン L-プロリン錠50mg

安定性 安定性データ

アステラス製薬株式会社技術本部 製剤研究所 年 月 アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.8.3-2 -ASP1941錠 25mgの申請用安定性試験(長期保存試験)

アステラス分析科学研究所株式会社

年 月~

年 月アステラス分析科学研究所株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.8.3-3 -ASP1941錠 50mgの申請用安定性試験(長期保存試験)

アステラス分析科学研究所株式会社

年 月~

年 月アステラス分析科学研究所株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.8.3-4 -ASP1941錠 25mgの申請用安定性試験(加速試験)

アステラス分析科学研究所株式会社

年 月~

年 月アステラス分析科学研究所株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.8.3-5 -ASP1941錠 50mgの申請用安定性試験(加速試験)

アステラス分析科学研究所株式会社

年 月~

年 月アステラス分析科学研究所株式会社 国内 - 評価資料

8

1.12添付資料一覧

3.2.P.8.3-6 -ASP1941錠 25mgの申請用安定性試験(苛酷試験)

アステラス分析科学研究所株式会社

年 月~

年 月アステラス分析科学研究所株式会社 国内 - 評価資料

3.2.P.8.3-7 -ASP1941錠 50mgの申請用安定性試験(苛酷試験)

アステラス分析科学研究所株式会社

年 月~

年 月アステラス分析科学研究所株式会社 国内 - 評価資料

3.3 参考文献

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

3.3-1 - 実験計画法-方法論- 山田秀 - - 国内

株式会社日科技連出版社,東京.200

4:82

3.3-2 -

GUIDELINE ON THE USE OF NEAR

INFRARED SPECTROSCOPY BY THE

PHARMACEUTICAL INDUSTRY AND

THE DATA REQUIREMENTS FOR NEW

SUBMISSIONS AND VARIATIONS, 2009

EMA - - 海外 - -

3.3-3 -

Guideline on the use of Near Infrared

Spectroscopy (NIRS) by the pharmaceutical

industry and the data requirements for new

submissions and variations, 2012

EMA - - 海外 - -

9

1.12添付資料一覧

第4部 非臨床試験報告書

4.2 試験報告書

4.2.1 薬理試験4.2.1.1 効力を裏付ける試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.1.1-1 1941-PH-0001

ヒトNa+-glucose cotransporter (SGLT)

のmethyl α-D-glucopyranoside (AMG)

取り込み活性に対するYM-494017の

阻害作用

アステラス製薬株式会社研究本部 薬理研究所糖尿病研究室

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.1-2 1941-PH-0017Effect of ASP1941 on 2-deoxyglucose Uptake

in Caco2 and HepG2 Cells

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Pharmacology Research Labs.

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.1-3 1941-PH-0032

Affinity of ASP1941 to Various Receptors, Ion

Channels, Transporters and Effect of ASP1941

on Enzyme Reactions

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.1.1-4 1941-PH-0034Affinity of ASP1941 to Dopamine Transporter

and Serotonin 5HT2B Receptor

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.1.1-5 1941-PH-0007正常マウスにおけるYM-391941の

血糖低下作用に対する検討

山之内製薬株式会社創薬研究本部 薬理研究所薬理第三研究室

年 月~

年 月山之内製薬株式会社(現アステラス製薬株式会社)

国内 - 評価資料

4.2.1.1-6 1941-PH-0002

正常マウス,ストレプトゾトシン誘発軽

症糖尿病マウス及びKK/Ay 2型糖尿病

マウスにおけるASP1941の尿糖排泄及び

尿量に対する作用

アステラス製薬株式会社研究本部 薬理研究所糖尿病研究室

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.1-7 1941-PH-0003KK/Ay 2型糖尿病マウスにおける

YM-391941及びYM-494017の

高血糖低下作用の検討

山之内製薬株式会社創薬研究本部 薬理研究所薬理第三研究室

年 月~

年 月山之内製薬株式会社(現アステラス製薬株式会社)

国内 - 評価資料

4.2.1.1-8 1941-PH-0004

ストレプトゾトシン誘発1型糖尿病ラット

におけるYM-391941及びYM-391941∙L-

プロリン化合物(1:1)の高血糖低下作用

の検討

山之内製薬株式会社創薬研究本部 薬理研究所薬理第三研究室

年 月~

年 月山之内製薬株式会社(現アステラス製薬株式会社)

国内 - 評価資料

10

1.12添付資料一覧

4.2.1.1-9 1941-PH-0005

正常マウス,ストレプトゾトシン誘発軽

症糖尿病マウス及びKK/Ay 2型糖尿病

マウスにおけるASP1941の耐糖能改善作

用及び薬効持続に対する検討

アステラス製薬株式会社研究本部 薬理研究所糖尿病研究室

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.1-10 1941-PH-0006KK/Ay 2型糖尿病マウスにおける

SGLT-2選択的阻害薬の反復投与に

おける作用の検討

アステラス製薬株式会社研究本部 薬理研究所糖尿病研究室

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.1-11 1941-PH-0025

Protective Effect of ASP1941 L-Proline on

Pancreatic Function in Genetically Type 2

Diabetic db/db Mice

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Applied Pharmacology Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.1-12 1941-PH-0029

Inhibitory Activities of Human Metabolites of

ASP1941 on Cellular Uptake of Methyl α-D-

glucopyranoside (AMG) in Human Na+-

Glucose Cotransporter (SGLT)-Expressing

Cells

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Applied Pharmacology Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.1-13 1941-PH-0033

Affinity of ASP1941 Human metabolite (H2)

to Various Receptors, Ion Channels,

Transporters and Effect of ASP1941 Human

Metabolite (H2) on Enzyme Reactions

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.1.1-14 1941-PH-9001KK/Ay 2型糖尿病マウスにおける

ASP1941の3週間反復投与による糖尿病

改善作用

アステラス製薬株式会社研究本部 薬理研究所糖尿病研究室

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 参考資料

4.2.1.2 副次的薬理試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.1.2-1 1941-PH-0031Anti-obesity Effects of ASP1941 on Diet-

induced Obesity Rats

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Applied Pharmacology Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

11

1.12添付資料一覧

4.2.1.2-2 1941-PH-0008正常マウスにおけるYM-391941の消化管

での糖分解及び吸収に対する作用検討

アステラス製薬株式会社研究本部 薬理研究所糖尿病研究室

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.3 安全性薬理試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.1.3-1 1941-PT-0004Safety Pharmacology Study of ASP1941 L-

Proline on the Central Nervous System in Rats

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.1.3-2 1941-PT-0002Effects of ASP1941 L-Proline on the hERG

Current

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.1.3-3 1941-PT-0001ASP1941 L-プロリンの安全性薬理:

微小電極法による活動電位持続時間測定

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.1.3-4 1941-PT-0003

Safety Pharmacology Study of ASP1941 L-

Proline on the Cardiovascular and Respiratory

Systems in Cynomolgus Monkeys

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.1.4 薬力学的薬物相互作用試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.1.4-1 1941-PH-0024

Effects of ASP1941 in Combination with

Voglibose on Hyperglycemia after Meal

Loading in Type 2 Diabetic KK-Ay Mice

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Applied Pharmacology Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.4-2 1941-PH-0028

Effects of ASP1941 in Combination with DPP-

IV inhibitor Sitagliptin on Hyperglycemia after

Meal Loading in ICR Mice

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Applied Pharmacology Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

12

1.12添付資料一覧

4.2.1.4-3 1941-PH-0035

Effects of ASP1941 in Combination with

Nateglinide on Hyperglycemia in Oral Glucose

Tolerance Test in ICR Mice

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Applied Pharmacology Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.4-4 1941-PH-0022

Effects of Combined ASP1941 L-proline and

Metformin on Diabetes in Genetically Type 2

Diabetic KK-Ay Mice

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Applied Pharmacology Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.4-5 1941-PH-0023

Effects of Combined ASP1941 L-proline and

Pioglitazone on Diabetes in Genetically Type 2

Diabetic KK-Ay Mice

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Applied Pharmacology Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.4-6 1941-PH-0010正常マウスにおける薬効用量のYM-

391941及び種々の用量のGlibenclamide併

用における血糖低下作用に対する検討

アステラス製薬株式会社研究本部 薬理研究所糖尿病研究室

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.4-7 1941-PH-0011正常マウスにおける薬効用量のGlibenclam

ide及び種々の用量のYM-391941併用

における血糖低下作用に対する検討

アステラス製薬株式会社研究本部 薬理研究所糖尿病研究室

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.1.4-8 1941-PH-0026

Effect of the Combination of ASP1941 and

Metformin on Fasting Blood Glucose Levels in

Type 2 Diabetic KK-Ay Mice

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Applied Pharmacology Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.2 薬物動態試験

4.2.2.1 分析法及びバリデーション報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.2.1-1 1941-ME-5016

Validation of a Method for Determining

ASP1941 Concentrations in Mouse Plasma by

LC-MS/MS

年 月~

年 月国内 - 評価資料

13

1.12添付資料一覧

4.2.2.1-2 1941-ME-5017Long-term Stability of ASP1941 in Mouse

Plasma

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-3 1941-ME-5004

Validation of a Method for Determining

ASP1941 Concentrations in Rat Plasma by LC-

MS/MS

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-4 1941-ME-5011

Partial Validation of a Method for Determining

ASP1941 Concentrations in Rat Plasma by LC-

MS/MS

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-5 1941-ME-5001Long-Term Stability of ASP1941 in Rat

Plasma

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-6 1941-ME-5018

Validation of a Method for Determining

ASP1941 Concentrations in Rat (F344) Plasma

by LC-MS/MS

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-7 1941-ME-5019Long-term Stability of ASP1941 in Rat (F344)

Plasma

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-8 1941-ME-5006

Validation of a Method for Determining

ASP1941 Concentrations in Rabbit Plasma by

LC-MS/MS

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-9 1941-ME-5013

Partial Validation of a Method for Determining

ASP1941 Concentrations in Rabbit Plasma by

LC-MS/MS

年 月~

年 月国内 - 評価資料

14

1.12添付資料一覧

4.2.2.1-10 1941-ME-5003Long-Term Stability of ASP1941 in Rabbit

Plasma

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-11 1941-ME-5005

Validation of a Method for Determining

ASP1941 Concentrations in Cynomolgus

Monkey Plasma by LC-MS/MS

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-12 1941-ME-5012

Partial Validation of a Method for Determining

ASP1941 Concentrations in Cynomolgus

Monkey Plasma by LC-MS/MS

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-13 1941-ME-5002Long-Term Stability of ASP1941 in

Cynomolgus Monkey Plasma

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-14 1941-ME-0041

Validation of a Method for Determining

ASP1941 and Metabolites (AS2551864,

AS2364093, AS2551840, AS2551844, and

AS2551868) Concentrations in Rat (SD)

Plasma by LC-MS/MS

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-15 1941-ME-0042

Validation of a Method for Determining

ASP1941 and Metabolites (AS2551864,

AS2364093, AS2551840, AS2551844, and

AS2551868) Concentrations in Cynomolgus

Monkey Plasma by LC-MS/MS

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-16 1941-ME-5020

Validation of a Method for Determining

Concentrations of Metformin in Rat Plasma by

LC-MS/MS

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.1-17 1941-ME-5021Long-Term Stability of Metformin in Rat

Plasma

年 月~

年 月国内 - 評価資料

15

1.12添付資料一覧

4.2.2.1-18 1941-ME-5022

Validation of the Method for Quantification of

in Rat Plasma using High

Performance Liquid Chromatography -

Tandem Mass Spectrometry

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.2 吸収

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.2.2-1 1941-ME-0002

Pharmacokinetics of ASP1941 after Single

Oral and Intravenous Administration of

ASP1941 L-Proline to Rats

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.2-2 1941-ME-0021

Pharmacokinetics of ASP1941 after Single

Intravenous and Oral Administration of

ASP1941 L-Proline to Cynomolgus Monkeys

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.3 分布

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.2.3-1 1941-ME-0007

Absorption, Distribution, Metabolism, and

Excretion in Rats after Oral Administration of 14C-ASP1941 L-Proline

Drug Analysis & Metabolism

Research Department

Astellas Research Service Co., Ltd.

年 月~

年 月

アステラスリサーチサービス株式会社(現アステラスリサーチテクノロジー株式会社)

国内 - 評価資料

4.2.2.3-2 1941-ME-0014

Tissue Distribution of Radioactivity in

Pigmented Rats after Single Oral

Administration of 14C-ASP1941

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.3-3 1941-ME-0013

Whole-body Autoradiography in Albino Rats

after Single Oral Administration of 14C-

ASP1941

年 月~

年 月国内 - 評価資料

16

*:新薬承認情報提供時に置き換えた。

化合物2*

1.12添付資料一覧

4.2.2.3-4 1941-ME-0024

Tissues Distribution of Radioactivity in Rats

after Repeated Oral Administration of 14C-

ASP1941 L-Proline

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.3-5 1941-ME-0023

Placental Transfer and Excretion into Milk

after a Single Oral Administration of 14C-

ASP1941 L-Proline to Rats

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.3-6 1941-ME-0005

In Vitro Plasma Protein Binding of ASP1941

in Mice, Rats, Rabbits, Dogs, Monkeys and

Humans

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Drug Metabolism Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.2.3-7 1941-ME-0022In Vitro Transfer of ASP1941 into Blood Cells

in Mice, Rats, Monkeys and Humans

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.4 代謝

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.2.4-1 1941-ME-0003

In Vitro CYP450-Mediated Metabolic

Stability of ASP1941 Using Mouse, Rat, Dog,

Monkey, and Human Liver Microsomes

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Drug Metabolism Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.2.4-2 1941-ME-0033 In Vitro Metabolic Fingerprinting of ASP1941

using New Analytical Conditions

Astellas Research Technologies Co.,

Ltd.

Drug Metabolism Research Div.

年 月~

年 月アステラスリサーチテクノロジー株式会社 国内 - 評価資料

4.2.2.4-3 1941-ME-0035

Metabolite Profiling of ASP1941 after a Single

Oral Administration of [14C]ASP1941 L-

proline to Rats

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.4-4 1941-ME-0034

In Vivo Metabolic Profiling of ASP1941 in

F344 and SD Rats after Repeated Oral

Administration

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Drug Metabolism Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.2.4-5 1941-ME-0028

Metabolite Profiling of ASP1941 after a Single

Oral Administration of [14C]ASP1941 L-

proline to Monkeys

年 月~

年 月国内 - 評価資料

17

1.12添付資料一覧

4.2.2.4-6 1941-TX-0043

Plasma Concentrations of ASP1941 and

Metabolites after 2-Week Repeated Oral

Administration of ASP1941 L-proline to Rats

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.4-7 1941-TX-0044

Plasma Concentrations of ASP1941 and

Metabolites after 2-Week Repeated Oral

Administration of ASP1941 L-proline to

Cynomolgus Monkeys

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.2.5 排泄

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.2.5-1 1941-ME-0027Excretion after a Single Oral Administration of 14C-ASP1941 L-proline to Monkeys

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3 毒性試験4.2.3.1 単回投与毒性試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.3.1-1 1941-TX-0004A Single Dose Oral Toxicity Study of

ASP1941 L-proline in Rats

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.1-2 1941-TX-0031

A Single Dose Oral Toxicity Study of

ASP1941 L-proline in Rats -Addition of Low

Doses-

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.1-3 1941-TX-0002

Dose Range Finding Study of YM-391941,

Compound with L-Proline (1:1), in

Cynomolgus Monkeys

Safety Research Laboratories

Institute for Drug Discovery

Research

Yarnanouchi Pharmaceutical Co.,

Ltd.

年 月~

年 月山之内製薬株式会社(現アステラス製薬株式会社)

国内 - 参考資料

4.2.3.1-4 1941-TX-0005

A Single Dose Oral Toxicity Study of

ASP1941 L-Proline in Cynomolgus

Monkeys

年 月~

年 月国内 - 評価資料

18

1.12添付資料一覧

4.2.3.2 反復投与毒性試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.3.2-1 1941-TX-0001

Preliminary 1-Week Repeated Dose Oral

Toxicity Study of YM-391941,

Compound with L-Proline (1:1) in Rats

Drug Safety Research Laboratories

Drug Discovery Research

Astellas Pharma Inc.

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 参考資料

4.2.3.2-2 1941-TX-0006

A 2-Week Repeated Dose Oral Toxicity Study

of ASP1941 L-Proline in Rats Followed by a 2-

Week Reversibility Study

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.2-3 1941-TX-0015

A 13-Week Repeated Dose Oral Toxicity

Study of ASP1941 L-Proline in Rats Followed

by a 4-Week Reversibility Study

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.2-4 1941-TX-0021A 26-Week Repeated Dose Oral Toxicity

Study of ASP1941 L-Proline in Rats

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.2-5 1941-TX-0003

Preliminary 1-Week Repeated Dose Oral

Toxicity Study of YM-391941, Compound

with L-Proline (1:1) in Cynomolgus Monkeys

年 月~

年 月国内 - 参考資料

4.2.3.2-6 1941-TX-0007

A 2-Week Repeated Dose Oral Toxicity Study

of ASP1941 L-Proline in Cynomolgus

Monkeys Followed by a 2-Week Reversibility

Study

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.2-7 1941-TX-0014

A 13-Week Repeated Dose Oral Toxicity

Study of ASP1941 L-Proline in Cynomolgus

Monkeys Followed by a 4-Week Reversibility

Study

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.2-8 1941-TX-0022

A 52-Week Repeated Dose Oral Toxicity

Study of ASP1941 L-Proline in Cynomolgus

Monkeys

年 月~

年 月国内 - 評価資料

19

1.12添付資料一覧

4.2.3.3 遺伝毒性試験4.2.3.3.1 In Vitro試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.3.3 1-1 1941-TX-0008Bacterial Reverse Mutation Study of ASP1941

L-Proline

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.3 1-2 1941-TX-0009Chromosomal Aberration Study of ASP1941 L-

Proline in Cultured Mammalian Cells

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.3.2 In Vivo試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.3.3 2-1 1941-TX-0013A Micronucleus Test of ASP1941 L-Proline in

Rats

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.3 2-2 1941-TX-0030

ASP1941 L-Proline: Measurement of

Unscheduled DNA Synthesis in Rat Liver

Using an In Vivo/In Vitro Procedure

年 月~

年 月 海外 - 評価資料

4.2.3.4 がん原性試験

4.2.3.4.1 長期がん原性試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内、海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.3.4 1-1 1941-TX-0033

A 2-week oral gavage preliminary

carcinogenicity study of ASP1941 L-proline in

mice

年 月~

年 月国内 - 参考資料

4.2.3.4 1-2 1941-TX-0035

A 13-week oral gavage range-finding

carcinogenicity study of ASP1941 L-proline in

mice

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.4 1-3 1941-TX-0024

Twenty-four-month oral gavage

carcinogenicity study of ASP1941 L-proline in

mice

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.4 1-4 1941-TX-0034

A 2-week oral gavage preliminary

carcinogenicity study of ASP1941 L-proline in

rats

年 月~

年 月国内 - 参考資料

20

1.12添付資料一覧

4.2.3.4 1-5 1941-TX-0036

A 13-week oral gavage range-finding

carcinogenicity study of ASP1941 L-proline in

rats

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.4 1-6 1941-TX-0025

Twenty-four-month oral gavage

carcinogenicity study of ASP1941 L-proline in

rats

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.4 1-7 1941-TX-0040ASP1941(Ipragliflozin)の発がん性試験に

おける安全性評価 年 月~

年 月 国内 - 参考資料

4.2.3.4 1-8 1941-TX-0039

Assessment of the 2 year-carcinogenicity

Report: Review of carcinogenicity study report

– Assessment of the treatment-related findings

and comments concerning potential relevance

to humans

年 月~

年 月海外 - 参考資料

4.2.3.5 生殖発生毒性試験

4.2.3.5.1 受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.3.5 1-1 1941-TX-0016

Study for the Effects of the Oral

Administration of ASP1941 L-Proline on

Fertility and Early Embryonic Development to

Implantation in Rats

Drug Safety Research Laboratories

Drug Discovery Research

Astellas Pharma Inc.

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

4.2.3.5.2 胚・胎児発生に関する試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.3.5 2-1 1941-TX-0010

Dose Range Finding Study for a Study of

Effects on Embryo-Fetal Development in Rats

Treated Orally with ASP1941 L-Proline

年 月~

年 月国内 - 参考資料

4.2.3.5 2-2 1941-TX-0017

Study for Effects of the Oral Administration of

ASP1941 L-Proline on Embryo-fetal

Development in Rats

Drug Safety Research Laboratories

Drug Discovery Research

Astellas Pharma Inc.

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

21

1.12添付資料一覧

4.2.3.5 2-3 1941-TX-0011

Dose Range Finding Study for a Study of

Effects on Embryo-Fetal Development in

Rabbits Treated Orally with ASP1941 L-

Proline

年 月~

年 月国内 - 参考資料

4.2.3.5 2-4 1941-TX-0032

Study for Effects of the Oral Administration of

ASP1941 L-Proline on Embryo-Fetal

Development in Rabbits

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.5.3 出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内、海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.3.5 3-1 1941-TX-0023

Study for effects of ASP1941 L-proline on pre-

and postnatal development, including maternal

function by oral administration in rats

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.6 局所刺激性試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.3.6-1 1941-TX-0012Eye Irritation Study of ASP1941 L-Proline in

Rabbits

年 月~

年 月国内 - 参考資料

4.2.3.6-2 1941-TX-0042

A Local Irritation Study of ASP1941 Injection

by Intravenous and Perivascular Injections in

Rabbits

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.7 その他の毒性試験4.2.3.7.1 抗原性試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.3.7 1-1 1941-TX-0029ASP1941 L-プロリンのモルモット

における皮膚感作性試験(Maximization Test)

年 月~

年 月国内 - 参考資料

22

1.12添付資料一覧

4.2.3.7.7 その他の試験

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

4.2.3.7.7-1 543-TX-022

,ASP1941 L-プロリン

及び における経口投与での

1週間反復投与による尿中NAG排泄に

関する試験(その他の試験)

アステラス製薬株式会社研究本部 安全性研究所

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 参考資料

4.2.3.7.7-2 543-TX-023

Effects of 1-Week Oral Administration with

, ASP1941 L-

Proline, and on Urinalysis in

Rats

年 月~

年 月国内 - 参考資料

4.2.3.7.7-3 1941-TX-0019

A Preliminary 1-Week Repeated Dose Oral

Toxicity Study of

in Rats

年 月~

年 月国内 - 参考資料

4.2.3.7.7-4 1941-TX-0020

A 4-Week Repeated Dose Oral Toxicity Study

of

in Rats: A Comparative Study with

ASP1941 L-Proline

年 月~

年 月国内 - 参考資料

4.2.3.7.7-5 1941-TX-0037

Preliminary 2-Week Repeated Oral Dose

Toxicity Study of Metformin Hydrochloride in

Rats

年 月~

年 月国内 - 参考資料

4.2.3.7.7-6 1941-TX-0038

A 13-Week Repeated Oral Dose Combination

Toxicity Study with ASP1941 L-Proline and

Metformin Hydrochloride in Rats

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.7.7-7 1941-TX-0041In Vitro Hemolysis Study of ASP1941

Injection in Human Peripheral Blood

年 月~

年 月国内 - 評価資料

4.2.3.7.7-8 1941-TX-0026

Determination of plasma glucose

concentrations after ASP1941 L-proline

administration in rats and mice

年 月~

年 月国内 - 参考資料

4.2.3.7.7-9 1941-TX-0049

3-Month Oral Gavage Study of ASP1941 L-

proline in F344 Rats –Investigation for the

Effects on the Adrenal Medulla and Calcium

Homeostasis-

年 月~

年 月国内 - 評価資料

23

*:新薬承認情報提供時に置き換えた。

化合物1*化合物2*

化合物1*化合物2*

化合物2*

化合物2*

1.12添付資料一覧

4.3 参考文献

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

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conscious rats by the use of a bolus injection of

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Effects of Exenatide Twice Daily versus

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Randomized, Double-Blind, Crossover Study.

Berg JK, Shenouda SK, Heilmann

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Diabetes

Obes Metab

2011 May

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Tahara A, Matsuyama-Yokono A,

Nakano R, Someya Y, Shibasaki M.- - 海外

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The effects of diet, ad libitum overfeeding, and

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Keenan KP, Laroque P, Ballam GC,

Soper KA, Dixit R, Mattson BA,

Adams SP, Coleman JB.

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1.12添付資料一覧

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Relevance for man of the effects of lactose,

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metabolism seen in rats

Roe FJC - - 海外

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Toxicological significance of proliferative

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1.12添付資料一覧

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4.3-43 -Chronic toxicity and carcinogenicity study of

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Regul

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1996

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2):S264-79.

4.3-44 -

Pharmacokinetics and dose proportionality of

extended-release metformin following

administration of 1000, 1500, 2000 and 2500

mg in healthy volunteers.

Cullen E, Liao J, Lukacsko P,

Niecestro R, Friedhoff L.- - 海外

Biopharm

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4.3-45 -

Pharmacokinetics and pharmacodynamics of

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Liu CY, Lin ET, Goodman AM, et al.- - 海外

J Clin

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4.3-46 -

Differential response of urinary N-acetyl-beta-

D-glucosaminidase to two osmotic diuretics in

the dog.

Rowe JL, Brouhard BH, Dunn JK,

Lagrone L. - - 海外

J Lab Clin

Med. 1985;

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Acute response of urinary N-acetyl-beta-D-

glucosaminidase to mannitol infusion in the

dog.

Brouhard BH, Lagrone L, Rowe J. - - 海外

Am J Med

Sci. 1985

Jul;290(1):1

1-4.

30

1.12添付資料一覧

4.3-48 -

Effects of renal sorbitol accumulation on

urinary excretion of enzymes in

hyperglycaemic rats.

Ishii N, Ikenaga H, Ogawa Z, Aoki Y,

Saruta T, Suga T.- - 海外

Ann Clin

Biochem.

2001

Jul;38(Pt

4):391-8.

4.3-49 -

Effect of proximal tubular glucose transport

blockade on urinary enzyme excretions in

hyperglycemic rats.

Ishii N, Ogawa Z, Itoh H, Ikenaga H,

Saruta T.- - 海外

Enzyme

Protein.

1994-

1995;48(5-

6):243-50.

4.3-50 -

Comparative expression of hexose transporters

(SGLT1, GLUT1, GLUT2 and GLUT5)

throughout the mouse gastrointestinal tract.

Yoshikawa T, Inoue R, Matsumoto

M, Yajima T, Ushida K, Iwanaga T.- - 海外

Histochem

Cell Biol

2011;

135:183-94.

4.3-51 -

Revised immunolocalization of the Na+-D-

glucose cotransporter SGLT1 in rat organs

with an improved antibody.

Balen D, Ljubojevic M, Breljak D,

Brzica H, Zlender V, Koepsell H,

Sabolic I.

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Am J

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Physiol

2008;

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4.3-52 -Binding of drugs to eye melanin is not

predictive of ocular toxicity.

Leblanc B, Jezequel S, Davies T,

Hanton G, Taradach C.- - 海外

Regul

Toxicol

Pharmacol.

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31

1.12添付資料一覧

4.3-53 -Species difference relevant for ocular toxicity

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4.3-54 - ファレカルシトリオール 申請資料概要独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 医療用医薬品の承認審査情報

- - 国内

http://www.

info.pmda.g

o.jp/shinyak

u/P2001000

10/index.ht

ml

32

1.12添付資料一覧

第5部 臨床試験報告書5.2 全臨床試験一覧表

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5-2 - 全臨床試験一覧表 - - - - - 評価資料

5.3 臨床試験報告書5.3.1 生物薬剤学試験報告書5.3.1.1 バイオアベイラビリティ(BA) 試験報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.1.1-1 1941-CL-0071

Pharmacokinetic Study of ASP1941-A

Pharmacokinetic Study to Investigate the

Effect of Food on the Pharmacokinetics of

ASP1941-

Astellas Pharma Inc.2010年10月~

2010年11月日本 国内 - 評価資料

5.3.1.1-2 1941-CL-0057

A Single Dose, Open-label, Randomized Two-

period Crossover Study in Healthy Young

Subjects to Assess the Absolute Bioavailability

of Ipragliflozin

Astellas Pharma Europe B.V.2011年6月~

2011年7月英国 海外 - 評価資料

5.3.1.2 比較BA試験及び生物学的同等性(BE)試験報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.1.2-1 PAA100131 ASP1941 P-II製剤の溶出プロファイル測定年 月~

年 月国内 - 参考資料

5.3.1.2-2 PAA110040 年 月~

年 月国内 - 参考資料

33

ASP1941 P-III製剤の溶出プロファイル測定

1.12添付資料一覧

5.3.1.4 生物学的及び理化学的分析法検討報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.1.4-1 1941-ME-0018Validation of a bioanalytical method for the

determination of ASP1941 in human plasma

年 月~

年 月国内 - 評価資料

5.3.1.4-2 1941-ME-0019Validation of a bioanalytical method for the

determination of ASP1941 in human urine

年 月~

年 月国内 - 評価資料

5.3.1.4-3 1941-ME-0009Validation of a LC-MS/MS Method for the

Determination of ASP1941 in Human Plasma

Astellas Pharma Europe B.V.

Exploratory Development

Department

Section Bioanalysis

年 月~

年 月

オランダAstellas Pharma Europe B.V.

海外 - 評価資料

5.3.1.4-4 1941-ME-0010Validation of a LC-MS/MS Method for the

Determination of ASP1941 in Human Urine

Astellas Pharma Europe B.V.

Exploratory Development

Department

Section Bioanalysis

年 月~

年 月

オランダAstellas Pharma Europe B.V.

海外 - 評価資料

5.3.1.4-5 1941-ME-0031

Validation of an Analytical Method for the

Determination of ASP1941 in Lithium

Heparinized Human Plasma using LC-MS/MS

年 月~

年 月

米国海外 - 評価資料

5.3.1.4-6 1941-ME-0032

Validation of an Analytical Method for the

Determination of ASP1941 in Human Urine

using LC-MS/MS

年 月~

年 月

米国海外 - 評価資料

34

1.12添付資料一覧

5.3.1.4-7 1941-ME-0043

Validation of an Analytical Method for the

Determination of ASP1941 and Metabolites

AS2551864, AS2364093, AS2551840,

AS2551844 and AS2551868 in Human Plasma

using LC-MS/MS

Astellas Pharma Europe B.V.

Drug Discovery Research

Drug Metabolism Research

Laboratories

Bioanalysis-EU

年 月~

年 月

オランダAstellas Pharma Europe B.V.

海外 - 評価資料

5.3.1.4-8 1941-ME-0054

Validation of an Analytical Method for the

Determination of ASP1941 and Its M2

Metabolite (AS2364093) in Human Plasma

using LC-MS/MS

年 月~

年 月

米国海外 - 評価資料

5.3.1.4-9 1941-ME-0044

Validation of an Analytical Method for the

Determination of ASP1941, AS2551864,

AS2364093, AS2551840, AS2551844 and

AS2551868 in Human Urine using LC-MS/MS

Astellas Pharma Europe B.V.

Drug Discovery Research

Drug Metabolism Research

Laboratories

Bioanalysis-EU

年 月~

年 月

オランダAstellas Pharma Europe B.V.

海外 - 評価資料

5.3.1.4-10 1941-ME-0036

Validation of an Analytical Method for the

Determination of the fraction ASP1941

unbound in Human Heparin Plasma using

ultrafiltration and LC-MS/MS

Astellas Pharma Europe B.V.

Exploratory Development

Department

Section Bioanalysis

年 月~

年 月

オランダAstellas Pharma Europe B.V.

海外 - 評価資料

5.3.2 ヒト生体試料を用いた薬物動態関連の試験報告書5.3.2.2 肝代謝及び薬物相互作用試験報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.2.2-1 1941-ME-0004

Correlation of ASP1941 Metabolic Activity

with CYP Isozyme Activities

in Human Liver Microsomes

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Drug Metabolism Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

5.3.2.2-2 1941-ME-0045

Correlation of ASP1941 Metabolic Activity

with UGT Enzyme Activities in Human Liver

Microsomes

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Drug Metabolism Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

35

1.12添付資料一覧

5.3.2.2-3 1941-ME-0053

Identification of UDP-glucuronosyltransferases

Responsible for the Formation of Metabolite

M2 of ASP1941 in Human Liver

年 月~

年 月国内 - 評価資料

5.3.2.2-4 1941-ME-0039

Time-dependent Inhibitory Effects of ASP1941

on the Activity of CYP Isozymes using Human

Liver Microsomes

年 月~

年 月国内 - 評価資料

5.3.2.2-5 1941-ME-0037

In Vitro Evaluation of ASP1941 as an Inducer

of Cytochrome P450 Expression in Fresh

Primary Cultured Human Hepatocytes

年 月~

年 月国内 - 評価資料

5.3.2.2-6 1941-ME-0055

Inhibitory Effects of ASP1941 on the Activity

of UDP-glucuronosyltransferases

using Human Liver Microsomes

年 月~

年 月

米国海外 - 評価資料

5.3.2.2-7 1941-ME-0026

Quantitative Metabolic Profiling in Plasma,

Urine, and Feces after a Single Oral

Administration of 14C-ASP1941 L-proline to

Humans

年 月~

年 月国内 - 評価資料

5.3.2.2-8 1941-ME-0015In Vivo Metabolic Profiling of ASP1941 in

Humans

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Drug Metabolism Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

5.3.2.2-9 1941-ME-0040Identification of ASP1941 Metabolites in

Humans

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Drug Metabolism Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

5.3.2.2-10 1941-ME-0062In Vitro Metabolism of ASP1941 in Human

Liver, Kidney, and Intestinal Microsomes

年 月~

年 月国内 - 評価資料

36

1.12添付資料一覧

5.3.2.3 他のヒト生体試料を用いた試験報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.2.3-1 1941-ME-0006Identification of the Major Human Plasma

Binding Protein for ASP1941

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Drug Metabolism Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

5.3.2.3-2 1941-ME-0030

In Vitro Transcellular Transport Study of

ASP1941 using MDCKII-MDR1 and MDCKII

Wild Type Cells

Astellas Research Technologies Co.,

Ltd.

Drug Metabolism Research Div.

年 月~

年 月アステラスリサーチテクノロジー株式会社 国内 - 評価資料

5.3.2.3-3 1941-ME-0020

In Vitro Assay for Evaluating the Inhibitory

Effect of ASP1941 on P-glycoprotein-mediated

Transport using MDCKII-MDR1 Cells

Astellas Research Technologies Co.,

Ltd.

Drug Metabolism Research Div.

年 月~

年 月アステラスリサーチテクノロジー株式会社 国内 - 評価資料

5.3.2.3-4 1941-ME-0051

Transport of 14C-ASP1941 into Human

Multidrug Resistance-Associated Protein 2

(hMRP2)- and Human Breast Cancer

Resistance Protein (hBCRP)-expressing

Membrane Vesicles

年 月~

年 月国内 - 評価資料

5.3.2.3-5 1941-ME-0052

In Vitro Inhibitory Effects of ASP1941 on

Human Multidrug Resistance-Associated

Protein 2 (hMRP2)- and Human Breast Cancer

Resistance Protein (hBCRP)-mediated Uptake

using hMRP2- and hBCRP-expressing

Membrane Vesicles

年 月~

年 月国内 - 評価資料

5.3.2.3-6 1941-ME-0049

In Vitro OATP1B1- and OATP1B3-Mediated

Uptake of 14C-ASP1941 using OATP1B1- and

OATP1B3-HEK293 Cells

年 月~

年 月国内 - 評価資料

5.3.2.3-7 1941-ME-0048

In Vitro Inhibitory Effect of ASP1941 on

OATP1B1- and OATP1B3-Mediated Uptake

using OATP1B1- and OATP1B3-HEK293

Cells

年 月~

年 月国内 - 評価資料

5.3.2.3-8 1941-ME-0050

In Vitro Inhibitory Effects of ASP1941 on

Human Organic Anion Transporter (hOAT) 1-

and hOAT3-Mediated Uptake using hOAT1-

and hOAT3-Expressing Cells

年 月~

年 月国内 - 評価資料

37

1.12添付資料一覧

5.3.2.3-9 1941-ME-0029

Inhibitory Effect of ASP1941 on Human OCT1-

and OCT2-Mediated Transport of Metformin

Using HEK293 Cells Expressing OCTs

Astellas Pharma Inc.

Drug Discovery Research

Drug Metabolism Research

Laboratories

年 月~

年 月アステラス製薬株式会社 国内 - 評価資料

5.3.2.3-10 1941-ME-0061

In Vitro Inhibitory Effect of ASP1941 on

Human Multidrug and Toxin Extrusion

Transporter (hMATE)-mediated Uptake using

hMATE1- and hMATE2-K-expressing Cells

年 月~

年 月国内 - 評価資料

5.3.3 臨床薬物動態(PK)試験報告書5.3.3.1 健康被験者におけるPK及び初期忍容性試験報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.3.1-1 1941-CL-0101ASP1941第Ⅰ相試験 -

健康成人男性を対象としたプラセボ対照単回及び反復経口投与試験-

アステラス製薬株式会社2006年12月~

2007年7月日本 国内 - 評価資料

5.3.3.1-2 1941-CL-0001

A Double-Blind, Placebo-Controlled, Dose

Escalating study to Assess the Safety,

Tolerability, Pharmacokinetics,

Pharmacodynamics, and Food Effect of Single

Oral Doses of ASP1941 in Healthy Male

Subjects.

Astellas Pharma Europe B.V.2006年11月~

2007年5月英国 海外 - 評価資料

38

1.12添付資料一覧

5.3.3.1-3 1941-CL-0002

A Double-Blind, Placebo-Controlled, Dose

Escalating Study to Assess the Safety,

Tolerability, and Pharmacokinetics of Multiple

Oral Doses of ASP1941 and to Explore the

Effect of ASP1941 on Urine and Blood

Glucose Levels in Healthy Subjects.

Astellas Pharma Europe B.V.2007年5月~

2008年3月オランダ 海外 - 評価資料

5.3.3.1-4 1941-CL-0055

An Open Label Study to Evaluate the

Pharmacokinetics of ASP1941 after a Single

Oral Dose of 14C-labeled ASP1941 in Healthy

Male Subjects.

Astellas Pharma Europe B.V.2008年5月~

2008年10月オランダ 海外 - 評価資料

5.3.3.3 内因性要因を検討したPK試験報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.3.3-1 1941-CL-0052

A Phase 1, Double-Blind, Placebo-Controlled,

Randomized Study to Assess the

Pharmacokinetics, Safety and Tolerability of

Repeat, Oral Dosing of ASP1941 and to

Explore the Effect of ASP1941 on Glucose

Levels in Healthy Adult Subjects

(18 to 45 years and ≥ 65 years)

Astellas Pharma Global

Development, Inc.

2007年11月~

2008年1月米国 海外 - 評価資料

5.3.3.3-2 1941-CL-0073

Clinical Pharmacology Study of ASP1941 -An

Open-Label Study to Assess the Effect of

Different Grades of Renal Impairment in

Japanese Patients with Type 2 Diabetes

Mellitus on the Pharmacokinetics,

Pharmacodynamics, Safety and Tolerability of

ASP1941 Relative to Type 2 Diabetes Mellitus

Patients with Normal Renal Function-

Astellas Pharma Inc.2010年2月~

2010年6月日本 国内 - 評価資料

39

1.12添付資料一覧

5.3.3.3-3 1941-CL-0064

An Open-label, Parallel Group Study to Assess

the Effect of Different Grades of Renal

Impairment in Patients with Type 2 Diabetes

Mellitus on the Pharmacokinetics,

Pharmacodynamics and Safety & Tolerability

of ASP1941 Relative to Type 2 Diabetes

Mellitus Patients with Normal Renal Function

and Healthy Volunteers

Phase 1 Renal Impairment Study of ASP1941

Astellas Pharma Europe B.V.2010年1月~

2010年6月ポーランド,スロバキア,ハンガリー,チェコ

海外 - 評価資料

5.3.3.3-4 1941-CL-0063

A Phase 1, Open-Label, Single-Dose Study to

Assess the Effect of Hepatic Function on the

Pharmacokinetics and Safety of ASP1941

(Ipragliflozin)

Single-center Study in a Group of Subjects

with Moderate Hepatic Impairment and a

Control Group of Healthy Subjects with

Normal Hepatic Function

Astellas Pharma Global

Development, Inc.

2010年5月~

2010年8月米国 海外 - 評価資料

5.3.3.4 外因性要因を検討したPK試験報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.3.4-1 1941-CL-0056

A Double-Blind, Randomized, Placebo-

Controlled, Parallel Design Study, in Patients

with Type 2 Diabetes Mellitus, to Investigate

the Safety, Pharmacokinetic and

Pharmacodynamic Interactions of Multiple

Oral Doses of ASP1941 and Metformin

Astellas Pharma Europe B.V.2009年2月~

2009年12月オランダ,ポーランド,ハンガリー,スロバキア

海外 - 評価資料

5.3.3.4-2 1941-CL-0059

An Open-label, Randomized Crossover Study

to Evaluate the Effect of ASP1941 on the

Pharmacokinetics, Pharmacodynamics, Safety

and Tolerability of Glimepiride in Healthy

Subjects and Vice Versa

Astellas Pharma Europe B.V.2009年12月~

2010年4月オランダ 海外 - 評価資料

40

1.12添付資料一覧

5.3.3.4-3 1941-CL-0060

A Phase 1, Open Label, Randomized,

Crossover, Drug Interaction Study of the

Pharmacokinetics of ASP1941 and

Pioglitazone Hydrochloride after Separate and

Concomitant Administration to Healthy Adult

Subjects.

Astellas Pharma Global

Development, Inc.2009年12月 米国 海外 - 評価資料

5.3.3.4-4 1941-CL-0062

Phase I Study of ASP1941 -A Phase I Study to

Assess Drug-Drug Interaction between

ASP1941 and Miglitol-

Astellas Pharma Inc.2010年1月~

2010年3月日本 国内 - 評価資料

5.3.3.4-5 1941-CL-0066

A Phase 1, Open Label, Randomized,

Crossover, Drug Interaction Study of the

Pharmacokinetics of ASP1941 and Sitagliptin

after Separate and Concomitant Administration

to Healthy Adult Subjects

Astellas Pharma Global

Development, Inc.

2010年2月~

2010年3月米国 海外 - 評価資料

5.3.3.4-6 1941-CL-0074

Pharmacokinetic Study of ASP1941 -A

Pharmacokinetic Study to Assess Drug-drug

Interaction between ASP1941 and Mitiglinide

Calcium Hydrate-

Astellas Pharma Inc.2011年6月~

2011年8月日本 国内 - 評価資料

5.3.3.4-7 1941-CL-0054

A Clinical Pharmacological Study to Assess

Pharmacodynamic and Pharmacokinetic

Interactions Between Furosemide and

Ipragliflozin in Healthy Subjects

Astellas Pharma Europe B.V.2011年7月~

2011年10月英国 海外 - 評価資料

5.3.3.5 ポピュレーションPK試験報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.3.5-1 1941-PK-0001

Population Pharmacokinetic Analysis in

Japanese Patients with Type 2 Diabetes

Mellitus

Astellas Pharma Inc. - - 国内 - 評価資料

5.3.3.5-2 1941-PK-0006

Population Pharmacokinetic Analysis in

Japanese Patients with Type 2 Diabetes

Mellitus - Updated analysis included phase III,

long term phase III, and long term renal

impairment study-

Astellas Pharma Inc. - - 国内 - 評価資料

41

1.12添付資料一覧

5.3.3.5-3 1941-PK-0005

Pharmacokinetic/Pharmacodynamic Analysis

in Healthy Subjects and Patients with Type 2

Diabetes Mellitus

Astellas Pharma Inc. - - 国内 - 評価資料

5.3.3.5-4 1941-PK-0007

Exposure Response Analysis of Ipragliflozin in

Japanese Patients with Type 2 Diabetes

Mellitus

- Relationship between Urinary Glucose

Excretion by treatment and FPG / HbA1c -

Astellas Pharma Inc. - - 国内 - 評価資料

5.3.4 臨床薬力学(PD)試験報告書5.3.4.1 健康被験者におけるPD試験及びPK/PD試験報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.4.1-1 1941-CL-0058

A Phase 1, Randomized, Double-Blind,

Placebo- and Active-

Controlled Crossover

Study to Evaluate the Effect of

Repeat Oral Doses of ASP1941 (Ipragliflozin)

on Cardiac Repolarization

in Healthy Male and Female Adult Subjects

Astellas Pharma Global

Development, Inc.

2010年9月~

2011年2月米国 海外 - 評価資料

5.3.4.1-2 1941-CL-0050

An Exploratory Study to Investigate the Effects

of Ipragliflozin(ASP1941) on Glucose

Homeostasis and Urinary Glucose Excretion in

Healthy Subjects and Subjects with Type 2

Diabetes Mellitus (T2DM)

Astellas Pharma Europe B.V.2011年10月~

2012年2月ドイツ 海外 - 参考資料

5.3.4.2 患者におけるPD試験及びPK/PD試験報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.4.2-1 1941-CL-0070

Phase I Study of ASP1941–A Phase I,

Randomized, Double-blind, Placebo-

controlled, Monotherapy Study to Assess the

Pharmacodynamics, Pharmacokinetics, Safety

and Tolerability of ASP1941 in Japanese

Patients with Type 2 Diabetes Mellitus–

Astellas Pharma Inc.2009年11月~

2010年3月日本 国内 - 評価資料

42

1.12添付資料一覧

5.3.5 有効性及び安全性試験報告書5.3.5.1 申請する適応症に関する比較対照試験報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.5.1-1 1941-CL-0103ASP1941 第II相試験

–2型糖尿病患者を対象としたプラセボ対

照二重盲検並行群間比較用量反応性試験–

アステラス製薬株式会社2008年3月~

2009年3月日本 国内 - 評価資料

5.3.5.1-2 1941-CL-0105

Phase III Study of ASP1941

–A Phase III, Randomized, Double-Blind,

Placebo-controlled, Monotherapy Study

to Assess the Efficacy, Safety, and Tolerability

of ASP1941 in Japanese Patients

with Type 2 Diabetes Mellitus–

Astellas Pharma Inc.2010年1月~

2010年11月日本 国内 - 評価資料

5.3.5.1-3 1941-CL-0106

A Phase 3 Study to Assess the Efficacy and

Safety

of ASP1941 in Combination with Metformin

in Patients with Type 2 Diabetes Mellitus Who

Have

Inadequate Glycemic Control on Metformin

Alone

Astellas Pharma Inc.2010年5月~

2011年11月日本 国内 ー 評価資料

5.3.5.1-4 1941-CL-0107

A Phase Ш Study to Assess the Efficacy,

Safety and Tolerability of ASP1941 in

Combination

with Pioglitazone in Patients

with Type 2 Diabetes Mellitus

Who Have Inadequate Glycemic Control on

Pioglitazone Alone.

Astellas Pharma Inc.2010年9月~

2012年4月日本 国内 ー 評価資料

5.3.5.1-5 1941-CL-0109

A Phase III Study to Assess the Efficacy,

Safety and Tolerability of ASP1941 in

Combination

with Sulfonylurea in Patients with Type 2

Diabetes Mellitus Who Have Inadequate

Glycemic Control on Sulfonylurea Alone.

Astellas Pharma Inc.2010年9月~

2012年4月日本 国内 ー 評価資料

43

1.12添付資料一覧

5.3.5.1-6 1941-CL-0072ASP1941 長期投与試験

-腎機能低下を伴う2型糖尿病患者を

対象とした長期投与試験-

アステラス製薬株式会社2011年1月~

2012年11月日本 国内 ー 評価資料

5.3.5.1-7 1941-CL-0016

A Phase 2a, Randomized, Double-Blind,

Placebo Controlled, Multiple Dose Study to

Assess the Safety and Tolerability of ASP1941

in Adult Patients with Type 2 Diabetes

Mellitus

Astellas Pharma Global

Development, Inc.

2008年10月~

2009年3月米国 海外 - 参考資料

5.3.5.1-8 1941-CL-0004

A Phase 2, Double-Blind, Randomized,

Placebo and Active-Controlled Dose-Finding

Study to Assess the Efficacy, Safety and

Tolerability of Multiple Oral Doses of

ASP1941 in Patients with Type 2 Diabetes

Mellitus

Astellas Pharma Global

Development, Inc.

2010年3月~

2011年4月米国,インド,フィリピン,メキシコ,コロンビア

海外 - 参考資料

5.3.5.1-9 1941-CL-0005

Phase IIb, Double-Blind, Randomized,

Multicenter, Parallel Group, Placebo-

Controlled, Dose-Finding Study to Evaluate

the Efficacy, Safety and Tolerability of a 12-

Week Treatment with ASP1941 in

Combination with Metformin in Subjects with

Type 2 Diabetes Mellitus Who Have

Inadequate Glycemic Control on Metformin

Alone

Astellas Pharma Europe B.V.2010年4月~

2011年4月欧州,米国 海外 - 参考資料

5.3.5.2 非対照試験報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.5.2-1 1941-CL-0108

Phase III Study of ASP1941

- Open-label, Non-comparative Study to Assess

the Long-term Safety, Tolerability and Efficacy

of ASP1941 in Combination with an α-

Glucosidase Inhibitor in Japanese Patients with

Type 2 Diabetes Mellitus Who Have

Inadequate Glycemic Control with an α-

Glucosidase Inhibitor Alone -

Astellas Pharma Inc.2010年10月~

2012年5月日本 国内 - 評価資料

44

1.12添付資料一覧

5.3.5.2-2 1941-CL-0110

Phase III Study of ASP1941

- Open-label, Non-comparative Study to Assess

the Long-term Safety, Tolerability and Efficacy

of ASP1941 in Combination with a Dipeptidyl

Peptidase-4 Inhibitor in Japanese Patients with

Type 2 Diabetes Mellitus Who Have

Inadequate Glycemic Control with a Dipeptidyl

Peptidase-4 Inhibitor Alone -

Astellas Pharma Inc.2010年10月~

2012年6月日本 国内 - 評価資料

5.3.5.2-3 1941-CL-0111

Phase III Study of ASP1941

- Open-label, Non-comparative Study to Assess

the Long-term Safety, Tolerability and Efficacy

of ASP1941 in Combination with Nateglinide

in Japanese Patients with Type 2 Diabetes

Mellitus Who Have Inadequate Glycemic

Control with Nateglinide Alone -

Astellas Pharma Inc.2011年1月~

2012年10月日本 国内 - 評価資料

5.3.5.2-4 1941-CL-0121

Long-term Study of ASP1941

-A Phase III, Open-Label, Uncontrolled,

Monotherapy Study to Assess the Long-term

Safety, Tolerability and Efficacy of ASP1941

in Japanese Patients with Type 2 Diabetes

Mellitus-

Astellas Pharma Inc.2010年1月~

2011年7月日本 国内 - 評価資料

5.3.5.2-5 1941-CL-0122ASP1941 第III相試験 −

2型糖尿病患者を対象とした長期投与試験 アステラス製薬株式会社2012年5月~

2013年4月日本 国内 - 評価資料

5.3.5.3 複数の試験成績を併せて解析した報告書

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.5.3-1 1941-CL-0103 CTD解析報告書(1941-CL-0103) アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.5.3-2 1941-CL-0105 CTD解析報告書(1941-CL-0105) アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.5.3-3 1941-PK-0004 ASP1941 CTD用解析 アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.5.3-4 1941-CL-CTD1 CTD解析報告書(比較試験併合) アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

45

1.12添付資料一覧

5.3.5.3-5 1941-CL-CTD2CTD解析報告書(52週試験併合,第II/III

相試験併合,患者試験併合)アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.5.3-6 1941-CL-CTD解析報告書(1941-CL- ,

事前評価面談の照会事項回答用)アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.5.3-7 1941-CL-CTD解析報告書(1941-CL- ,

事前評価面談の照会事項回答用)アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.5.3-8 1941-PK-0008 ASP1941 CTD用解析 アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.5.3-9 1941-CL-CTD CTD解析報告書(海外試験) アステラス製薬株式会社 - - 海外 - 評価資料

5.3.5.3-10 1941-CL-CTD CTD解析報告書(添付文書用) アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.5.3-11 1941-CL-CTD3CTD解析報告書(52週試験併合,第II/III

相試験併合,患者試験併合)アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.5.3-12 1941-CL-CTD CTD解析報告書(添付文書用その2) アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.7 患者データ一覧表及び症例記録

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

5.3.7-1 1941-CL-0103患者データ一覧表及び症例記録(第II相試験[試験番号CL-0103])

アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.7-2 1941-CL-0105患者データ一覧表及び症例記録(第III相試験[試験番号CL-0105])

アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.7-3 1941-CL-0106患者データ一覧表及び症例記録(第III相試験[試験番号CL-0106])

アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.7-4 1941-CL-0107患者データ一覧表及び症例記録(第III相試験[試験番号CL-0107])

アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.7-5 1941-CL-0108患者データ一覧表及び症例記録(第III相試験[試験番号CL-0108])

アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.7-6 1941-CL-0109患者データ一覧表及び症例記録(第III相試験[試験番号CL-0109])

アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

46

1.12添付資料一覧

5.3.7-7 1941-CL-0110患者データ一覧表及び症例記録(第III相試験[試験番号CL-0110])

アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.7-8 1941-CL-0111患者データ一覧表及び症例記録(第III相試験[試験番号CL-0111])

アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.7-9 1941-CL-0072患者データ一覧表及び症例記録(長期投与試験[試験番号CL-0072])

アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.7-10 1941-CL-0121患者データ一覧表及び症例記録(長期投与試験[試験番号CL-0121])

アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.3.7-11 1941-CL-0122患者データ一覧表及び症例記録(長期投与試験[試験番号CL-0122])

アステラス製薬株式会社 - - 国内 - 評価資料

5.4 参考文献

CTD No. 報告書番号 タイトル 著者 実施期間 試験実施場所報種類

(国内,海外)掲載誌

評価資料・参考資料の

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5.4-72 -Forxiga SUMMARY OF PRODUCT

CHARACTERISTICS- - - 海外 - -

5.4-73 -INVOKANA PRESCRIBING

INFORMATION- - - 海外 - -

56

1.12添付資料一覧

添付すべき資料がない項目リスト第3部 品質に関する文書3.2.A その他3.2.A.1 製造施設及び設備3.2.A.2 外来性感染性物質の安全性評価3.2.A.3 添加物3.2.R 各種の要求資料

第4部 非臨床試験報告書4.2.2.6 薬物動態学的薬物相互作用試験(非臨床)4.2.2.7 その他の薬物動態試験4.2.3.4.2 短期又は中期がん原性試験4.2.3.4.3 その他の試験4.2.3.5.4 新生児を用いた試験4.2.3.7.2 免疫毒性試験4.2.3.7.3 毒性発現の機序に関する試験4.2.3.7.4 依存性試験4.2.3.7.5 代謝物の毒性試験4.2.3.7.6 不純物の毒性試験

第5部 臨床試験報告書5.3.1.3 In Vitro -In Vivoの関連を検討した試験報告書5.3.2.1 血漿蛋白結合試験報告書5.3.3.2 患者におけるPK及び初期忍容性試験報告書5.3.5.4 その他の臨床試験報告書5.3.6 市販後の使用経験に関する報告書

57