チリ鉱業の現況 -...
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0 チリ鉱業の現況 チリ鉱業の現況 平成21年4月24日 企画調査部企画課 平井 浩二
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チリ鉱業の現況チリ鉱業の現況
平成21年4月24日平成 年 月 日
企画調査部企画課
平井 浩二
１．チリ概要
11国名
チリ共和国Republic of Chile
面積 756,000平方キロメートル（日本の約2倍)面積 , 平方キ メ トル（日本の約 倍)
人口 1,660万人（2006年 世銀）（日本の約1/8)
首都 サンティアゴ
民族 スペイン系75％ その他の欧州系20％ 先住民系5％民族 スペイン系75％、その他の欧州系20％、先住民系5％
宗教 カトリック（全人口の88％）
政治体制 立憲共和制
元首ミチェル・バチェレ大統領（2006年3月～、任期4年、連続再選不可)
議会 上下両院制（上院38名、下院120名）議 、
軍事力国防予算 26億US$（2007）兵役 2005年より志願制兵力 陸軍36,000人、海軍20,400人、空軍8,500人兵力 陸軍 , 人、海軍 , 人、空軍 , 人
出典：日本外務省各国・地域情勢
１．チリ概要
チリの経済概況2
主要産業 鉱業、商業、農業、農産加工業
国民総所得（GNI) 1,386億US$、国民1人当たり8,350US$ (2007年世銀）
経済成長率 3 2％経済成長率 3.2％
物価上昇率 7.1％
失業率 7.7％
輸出額 6 88百万 S$総貿易額
輸出額：67,788百万US$ 輸入額：57,609百万US$ 貿易収支：10,179百万US$
輸出 銅 モリブデン 木材 チ プ サケ マス
主要貿易品目
輸出：銅、モリブデン、木材・チップ、サケ・マス、メタノール、果物、魚粉
輸入：石油・石油製品、輸送機器、通信機器、金属製品 天然ガス 化学製品金属製品、天然ガス、化学製品
主要貿易相手国輸出：中国、米国、日本、オランダ、韓国輸入：米国、中国、ブラジル、アルゼンチン、韓国、
ペルーペルー
通貨 ペソ（Peso）
為替レート 522.5ペソ／US$
出典 日本外務省各国 地域情勢 チリ中銀出典：日本外務省各国・地域情勢、チリ中銀
チリの経済概況
１．チリ概要
3・2008年の経済成長率は、経済危機による内需の落ち込みにより目標の5.0％より低い3.2％となった。
2009年はゼロ成長となるとの見方が多い 。・消費者物価は2007年半ばより急速に上昇 2008年も7 1％と高止まり・消費者物価は2007年半ばより急速に上昇、2008年も7.1％と高止まり。・銅価格の高騰により急激な伸びを示していた輸出が2008年に入り減速、貿易黒字も前年比から大幅減となった。
10
12
70,000
80,000
70,000
80,000
% 百万US$ 百万US$
6
8
40,000
50,000
60,000
30,000
40,000
50,000
60,000
0
2
4
0
10,000
20,000
30,000
-10 000
0
10,000
20,000
,
-2
1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
GDP成長率 消費者物価 失業率
01998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
-10,000
輸出額 輸入額 貿易収支
GDP 消費者物価 失業率の推移 輸出入額の推移 出典：チリ中央銀行出典：チリ中央銀行GDP、消費者物価、失業率の推移 輸出入額の推移 出典 チリ中央銀行
セクター別経済概況
１．チリ概要
4・2008年鉱業は2008年に入りマイナス成長が続いた。労働紛争、銅品位の低下等による生産量減、銅価格の下落が大きく影響。・電気･ガス・水道は、水力発電の大幅な減少により2007年後半～2008年前半にかけて大幅に減少したが 後半は回復傾向にあるたが、後半は回復傾向にある。・運輸・通信はGDP平均を上回る伸びが続いた。特に通信は携帯電話業界の拡大により大幅に上昇。・製造業・建設業・商業は金融危機の影響により、2008年第4四半期に伸び率が鈍化。
（前年 期比 ）タ 向
2006 2007 2008
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
農林業 6 1 8 4 1 9 8 8 1 0 0 2 3 4 3 1 2 6 6 3 3 0 2 5
（前年同期比：％）チリのセクター別GDPの動向
農林業 6.1 8.4 1.9 8.8 1.0 0.2 -3.4 3.1 2.6 6.3 -3.0 2.5
水産業 1.1 -4.9 -7.0 -4.6 9.8 12.3 3.0 -4.7 -4.5 5.0 7.2 -9.4
鉱業 -0.6 4.2 -2.4 1.6 6.0 4.7 3.2 -0.9 -4.1 -5.6 -5.3 -5.1
製造業 8 4 2 0 1 0 4 7 5 1 6 0 0 6 0 8 0 9 0 6 2 1 3 5製造業 8.4 2.0 1.0 4.7 5.1 6.0 0.6 0.8 0.9 0.6 2.1 -3.5
電気・ガス・水道 12.2 17.8 4.9 -3.2 -14.0 -30.1 -38.7 -33.1 -25.9 -10.9 19.4 12.3
建設 4.2 4.7 4.0 3.0 8.2 5.2 3.0 5.6 8.0 13.0 12.1 6.1
商業・レストラン・ホテル 6 3 8 4 7 5 5 5 7 1 7 1 4 1 5 8 4 6 6 9 6 7 -2 7商業 レストラン ホテル 6.3 8.4 7.5 5.5 7.1 7.1 4.1 5.8 4.6 6.9 6.7 -2.7
運輸 7.6 7.3 5.8 9.1 6.8 8.0 4.9 3.8 5.8 5.0 7.2 2.3
通信 6.5 3.6 4.5 7.0 12.6 14.7 15.5 15.8 12.1 11.5 10.1 8.0
金融サービス 4.3 3.6 4.5 5.7 9.0 10.3 8.9 9.4 7.4 7.4 6.7 2.9金融サ ビス 3 3 6 5 5 9 0 0 3 8 9 9 6 9
不動産業 3.2 3.2 3.2 3.3 3.4 3.6 3.8 3.9 3.8 3.9 3.9 3.9
出典：チリ中央銀行
２．鉱業概要
チリの鉱物資源5
・チリは、銅、モリブデン、リチウムなど豊富な鉱物資源を有し、特に銅の埋蔵量・生産量ともに世界第1位で、埋蔵量は世界の約30%、生産量は約36%を占めている。
チリの鉱物資源
界第 、 蔵 界 約 、 産 約 。
・モリブデン埋蔵量は中国、米国に次ぐ世界第3位で、世界の12.8％(生産量は約20％）、リチウムの埋蔵量は世界の73.2％ (生産量は約43％）を占めている。
蔵 産
チリの主要鉱物埋蔵量/生産量鉱 種 埋蔵量 生産量
チリ 世界 （％） 世界順位 チリ 世界 （％） 世界順位
銅（千t） 150,000 490,000 30.6 1 5,600 15,700 35.7 1
（千 ）リチウム（千t） 3,000 4,100 73.2 1 12 27.4 43.8 1
モリブデン（千t） 1,100 8,600 12.8 3 45 212 21.2 3
レニウム（t） 1,300 2,500 52.0 1 27.6 57 48.4 1
セレン（t） 16,000 82,000 19.5 1 - - - -
出典：Mineral Commodity Summaries 2008
世界の鉱物資源埋蔵量
２．鉱業概要
6
世界の銅埋蔵量その他
世界のモリブデン埋蔵量
世界の鉱物資源埋蔵量
チリ
30%その他
29% 中国
38%チリ
13%
カナダ
5%
その他
10%ロシア
3%
米国
6%
中国
5% インドネシア
7%
ペルー
11%メキシコ
7%
ポーランド
5%
米国
31%
カナダ 豪州 その他
世界のリチウム埋蔵量 世界のレニウム埋蔵量
カナダ
4%
豪州
4%その他
1%
中国
13%
ブラジル
5%
その他
8%アルメニア
4%カザフスタン
8%
チリ
73%
チリ
52%
米国
16%
ロシア
12%
出典 Mineral Commodity Summaries 2008出典：Mineral Commodity Summaries 2008
３．生産動向
（１）銅生産量7
（１）銅生産量
・2008年の銅生産量は、過去最高を記録した2007年の556万tから4.1％減少し、533万tとなった。。
・Chuquicamata鉱山、Escondida鉱山等の減産により、精鉱の生産量が減少する一方、Gabriela Mistral鉱山の操業開始、Spence鉱山の本格操業等によりSX-EWカソードの生産量が増加。SX-EWカソードの銅生産量に占める割合は37%に上昇。
千t
5 000
6,000SX-EWカソード
銅精鉱 3,500
4,000
90
100精鉱
EX-EW
SX EW割合
3,000
4,000
5,000 銅精鉱
2,000
2,500
3,000
50
60
70
80SX-EW割合
0
1,000
2,000
0
500
1,000
1,500
0
10
20
30
40
銅生産量の推移出典：COCHILCO(2009)
01990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008
0
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008
0
（2）銅生産量予測
３．生産動向
8・COCHILCOの予測によると、チリの銅生産量は新規鉱山開発や既存鉱山の拡張により、順調に増加。2015年の銅生産量は、2008年から26％増加し、6,720千tに達する見込みである。
2009年-2015年銅生産見通し （単位：千ﾄﾝ）
・今後は、銅精鉱を生産する大規模鉱山の拡張等により精鉱の生産量が増加する見込み。
既存・新規 形態 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
既存鉱山精鉱 3,561 3,438 3,366 3,238 3,256 2,954 2,814
SxEw カソード 2 017 1 893 1 790 1 772 1 595 1 442 1 382SxEw カソ ド 2,017 1,893 1,790 1,772 1,595 1,442 1,382
小計 5,578 5,331 5,156 5,010 4,851 4,396 4,196
新規鉱山精鉱 27 298 711 1,266 1,453 1,611 1,899
新規鉱山SxEw カソード 224 309 425 540 625 637 625
小計 251 607 1,136 1,806 2,078 2,248 2,524
既存鉱山＋ 精鉱 3 588 3 736 4 077 4 504 4 709 4 565 4 713既存鉱山＋新規鉱山
精鉱 3,588 3,736 4,077 4,504 4,709 4,565 4,713SxEw カソード 2,241 2,202 2,215 2,312 2,220 2,079 2,007
合計 5,829 5,938 6,292 6,816 6,929 6,644 6,720出典：COCHILCO 2008
（3）モリブデン生産量
３．生産動向
9（3）モリブデン生産量
・2008年のモリブデン生産量は2007年の44.9千tから25.0％減少し、33.7千tとなった。・モリブデン生産量が大幅に減少した原因は モリブデン品位の低下により チリでモリブデンモリブデン生産量が大幅に減少した原因は、モリブデン品位の低下により、チリでモリブデンを生産するCODELCO及びLos Pelambres鉱山の生産量が大幅に減少したことによる。・2009年のモリブデン生産量は前年比20％増の41.0千t、2011年には50.0千tを越えると予測されている。
千t
45
50
45 000
50,000Other
Collahuasi
t
30
35
40
45
30,000
35,000
40,000
45,000 Collahuasi
Los Pelambres
Los Bronces
CODELCO
10
15
20
25
10,000
15,000
20,000
25,000
モリブデン生産量の推移
0
5
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008
出典：COCHILCO(2009)
0
5,000
1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
鉱山別モリブデン生産量の推移リ デ 産量 推移 鉱山別 リ デ 産量 推移
（5）チリの主要鉱山と鉱山別銅生産量３．生産動向
10単位：ｔ
鉱山名 2007 2008 08/07*100
Escondida 1,483,900 1,254,000 84.5
Codelco Norte 896,300 755,300 84.3Codelco Norte 896,300 755,300 84.3
Collahuasi 452,000 464,400 102.7
El Teniente 404,700 381,200 94.2
Los Pelambres 300,100 351,200 117.0Gabriela Mistral
Esperanza
Anglo American Sur 302,100 283,500 93.8
Andina 218,400 219,500 100.5
Candelaria 181,000 173,500 95.9
El Abra 166,000 165,800 99.9El Abra 166,000 165,800 99.9
Spence 128,100 164,800 128.6
Anglo American Norte 151,600 148,900 100.3
Zaldivar 142,900 133,500 93.4
Cerro Colorado 98,700 104,200 105.6
El Tesoro 93,000 90,800 97.6
Quebrada Blanca 82,900 85,400 103.0
Gabriela Mistral - 70,500 -,
Lomas Bayas 61,500 59,200 96.3
Michilla 45,100 47,700 105.8
Salvador 63,900 42,700 66.8
その他 284,800 334,200 117.3
合計 5,557,000 5,330,300 95.9
出典：COCHILCO(2009)
（１）銅輸出量
4．銅輸出動向
11（１）銅輸出量
・2008年にチリは540.5万ｔの銅を輸出。このうち、地金が約55％、粗銅が約8%、精鉱が約37%を占める。
チリの銅輸出先
・主な銅輸出先は、中国、日本、韓国、米国でアジアの割合が高い。・日本の銅精鉱輸入量の約40％がチリからの輸出によるものである。
5,000
6,000地金
粗銅
精鉱
中国21%
日本
その他33%
千t
日本の銅精鉱輸入元
3,000
4,000日本12%
韓国8%米国
7%イタリア7%
ブラジル6%
オランダ6%
日本の銅精鉱輸入元
1,000
2,000
チリ41%
カナダ7%
豪州8%
その他13%
チリの形態別銅輸出量の推移 出典：COCHILCO(2009)
01996 1998 2000 2002 2004 2006 2008
インドネシア15% ペルー
16%
チリの形態別銅輸出量の推移 ( )
（１）銅輸出量 （対中国、日本、ブラジル、インド）
4．銅輸出動向
12・チリから日本への銅輸出は大部分が精鉱で年間約600千t。・中国への輸出量は2002年から急激に増加、2003年から日本を抜いて輸出先の第1位となる。ブラジル の輸出は順調に増加 インド の輸出は増加傾向にあるが2008年は減少・ブラジルへの輸出は順調に増加、インドへの輸出は増加傾向にあるが2008年は減少。
1,000
1,200地金
粗銅
精鉱
400地金
粗銅
千t千t
400
600
800
,精鉱
100
200
300 精鉱
0
200
1996 1998 2000 2002 2004 2006 20080
100
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
対日本銅輸出量の推移 対ブラジル銅輸出量の推移
800
1,000
1,200 地金
粗銅
精鉱 300
400地金
粗銅
精鉱
対日本銅輸出量の推移 対ブラジル銅輸出量の推移
千t 千t
200
400
600
800
100
200
01996 1998 2000 2002 2004 2006 2008
02001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
対中国銅輸出量の推移 対インド銅輸出量の推移 出典：COCHILCO(2009)
（２）銅輸出額
4．銅輸出動向
13（２）銅輸出額
・2008年の銅輸出額は経済危機に伴う銅価格下落の影響で、過去最高を記録した2007年から12 9％の大幅減少ら12.9％の大幅減少。・チリの全輸出額に占める鉱産物輸出額は63％を占め、チリの主幹産業となっている。・2008年のモリブデン輸出額は生産減の影響により、過去最高を記録した2007年の27.2％減。
百万US$
70,000農林水産業等
その他鉱産物
US㌣/lb
40,000
50,000
60,000その他鉱産物
モリブデン
銅
20,000
30,000
チリの輸出額の推移 出典：チリ中央銀行 銅価格の推移
0
10,000
1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
チリの輸出額の推移 出典：チリ中央銀行 銅価格の推移
（１）投資環境
5．資源開発環境
14（１）投資環境
・カナダのFraiserレポート(2008/2009)によると、チリの地質ポテンシャル指数は前年の3位から1位に順位が上昇 方 鉱業政策指数は前年の6位から7位に後退に順位が上昇。一方、鉱業政策指数は前年の6位から7位に後退。・鉱業政策指数は鉱業特別税の導入により、2007年に27位まで後退したが、その後回復基調にある。・地質ポテンシャル指数、鉱業政策指数とも中南米の鉱業国(メキシコ、ペルー)に比べ、良好。
ポ
2005/2006 2006/2007 2007/2008 2008/2009スコア 順位 スコア 順位 スコア 順位 スコア 順位
Fraiserレポートによる、チリの鉱業政策・地質ポテンシャル指数
ア 順位 ア 順位 ア 順位 ア 順位
鉱業政策指数 87.2 4 64.1 27 82.0 6 79.9 7
地質ポテンシャル指数 0.96 1 0.83 8 0.88 3 0.93 1
政策＋地質ポテンシャル 0 97 11 0 92 17 0 91 31 0 92 26政策＋地質ポテンシャル 0.97 11 0.92 17 0.91 31 0.92 26
80.0
100.0
80.0
100.0
80.0
100.0
チリ メキシコ ペルー
0.0
20.0
40.0
60.0
2006 2007 2008 2009
鉱業政策 地質ポテンシ ル
0.0
20.0
40.0
60.0
2006 2007 2008 2009
鉱業政策指数 地質ポテ シ 指数
0.0
20.0
40.0
60.0
2006 2007 2008 2009
鉱業政策指数 地質ポテ シ 指数鉱業政策 地質ポテンシャル 鉱業政策指数 地質ポテンシャル指数 鉱業政策指数 地質ポテンシャル指数
（2）探鉱 開発投資
5．資源開発環境
15（2）探鉱・開発投資
・2008年のチリの探鉱･開発投資額は520百万US$で、南米ではペルーに次ぐ第2位、世界第7位。
資
資 算 推
・近年の探鉱･開発投資額は顕著な増加傾向にある。
・2008年のチリの探鉱･開発投資額は2002年の7倍に拡大。
2008年探鉱開発投資投入国ランキング南米主要４ヵ国探鉱開発投資予算の推移 順
位国 名
探鉱予算（US$ mil)
1 カナダ 2,401.72 豪州 1,708.6700
800
12
14
ペルー
ブラジ
（各国予算額） （世界予算額）
3 米国 907.84 メキシコ 794.35 ペルー 673.16 ロシア 586.7400
500
600
S$ mil
8
10
S$ bil
ブラジル
チリ
アルゼンチン
世界予算7 チリ 519.18 ブラジル 395.79 南アフリカ 357.110 中国 350.011 DRC 300 0
100
200
300
US
2
4
6 US
出典 M t l E i G （2009）
11 DRC 300.012 モンゴル 245.513 アルゼンチン 229.214 インドネシア 204.8
0
2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
0
出典：Metals Economics Group（2009）
5．資源開発環境
16
公表年 鉱床名 備考 企業名 鉱量 品位
チリにおける最近の銅鉱床発見
表年 鉱床 備考 業 鉱 品
2000 Toki 鉱床 - CODELCO 4億ｔ Cu 0.5%
2002 Quetena 鉱床Toki 鉱床クラス
ターCODELCO 4.9億ｔ Cu 0.4%
2006 Rosario Oeste 鉱床 Collahuasi 鉱山Xstrata, Anglo American 他
2.48億ｔ Cu 1.54%
2007 Miranda 鉱床Toki 鉱床クラス
ターCODELCO - -
BHP Billit C 0 62008 Pampa Escondida 鉱床 Escondida 鉱山
BHP Billiton, Rio Tinto 他
10億ｔCu 0.6～1.0%
5．資源開発環境（3）アドバンスステージの探鉱・開発プロジェクト
17El Morro銅プロジェクト権益比率Xstrata社70%、カナダMetalica Resources 30%。第Ⅲ州に位置する露天掘銅金プロジェクト 鉱物資源量450百万ｔ；銅品位0 58% 金品位0 47g/t 初期投資額25億US$ マインライジェクト。鉱物資源量450百万ｔ；銅品位0.58%，金品位0.47g/t、初期投資額25億US$、マインライフ14年、生産量銅： 172,000ｔ/年、金 9.7t/年。
Pascua Lama金プロジェクト権益Barrick社100%。チリ第Ⅲ州とアルゼンチンSan Juan州に跨る高硫化系浅熱水性金・銀鉱床、金の埋蔵鉱量526ｔ。2004年8月にチリ-アルゼンチン２国間鉱業統合条約に基づきプロトコールが署名。生産量金：23-24t/年、銀：1,085t/年（操業当初5年間）、投資額2004年；US億14～15億
2007年２月；US$23～24億→2007年２月；US$23～24億
Relincho銅プロジェクト権益Teck社100％、硫化鉱の確定資源量：鉱量498百万ｔ；銅品位 0.61%、モリブデン品位0.023%
銅 酸 確 資 銅 ブデ（カットオフ銅品位0.4% ） 、酸化鉱の確定資源量：鉱量114百万ｔ；銅品位0.32%、モリブデン品位0.009% （カットオフ銅品位0.2% ）
Franke銅プロジェクトFranke銅プロジェクト権益カナダQuadra Mining社100％、チリ第Ⅱ州に位置する銅プロジェクト。鉱量35百万ｔ、銅品位0.85% （カットオフ銅品位0.3% ）で、開発コストは172百万US$。年間30,000ｔの銅カソード生産を計画。
5．資源開発環境（3）アドバンスステージの探鉱・開発プロジェクト
18Sierra Gorda銅プロジェクト権益：カナダQuadra Mining社100％、チリ第Ⅱ州に位置する銅-モリブデン・プロジェクト。概測鉱物資源量716百万t 銅品位：0 48% Mo品位：0 027% 予測鉱物資源量334百万t 銅品位：0 44% Mo源量716百万t、銅品位：0.48%、Mo品位：0.027%、予測鉱物資源量334百万t、銅品位：0.44%、Mo品位：0.023%。
Cerro Casale金・銅プロジェクト権益：Barrick社51%、Kinross社49%、チリ第Ⅲ州に位置する金・銅プロジェクト。年産銅13万ｔ、金99万oz、マインライフ約17年分の鉱量があり、投資額は当初20億US$から36億US$に増加。確定+推定鉱物埋蔵量11億t、金品位0.62g/t、銀品位：1.7g/t、銅品位0.22％。
Santo Domingo Sur銅プロジェクト権益カナダFar West社100％、チリ第Ⅲ州に位置する銅プロジェクト。埋蔵鉱量1.38億ｔ、銅品位0 59%（カットオフ品位0 3%）、銅量774 000を獲得、生産量：69千t/年。0.59%（カットオフ品位0.3%）、銅量774,000を獲得、生産量：69千t/年。
Copaquire銅プロジェクト権益：カナダのInternational PBX社100％、チリ第Ⅰ州に位置するモリブデン-銅プロジェクト。鉱量1.6億ｔ、銅品位0.106%、モリブデン品位0.049%（カットオフ銅品位0.03%）。2008年2月にエンジニアリング会社AMEC International社に予察的経済性評価を依頼。
（３）主要投資案件（３）主要投資案件((チリ第チリ第ⅠⅠ州、第州、第ⅡⅡ州）州）
5．資源開発環境
19CODELCO NORTE ディビジョンR. TOMIC硫化鉱開発投資額：360百万US$（2008-2010）生産量：80 千ｔ/年
ANTOFAGASTA MINERALSEsperanza鉱山開発投資額：2.200百万US$（2007-2010）191千t/年 銅精鉱
プ ジ 探鉱Ministro A. Hales鉱山開発投資額：317百万US$ (2008-2013)Gabriela Mistral鉱山開発投資額：1.125百万US$ (2001-2008)生産量150千t/年 Sx Ew カソード
Antucoyaプロジェクト(探鉱）投資額：200百万US$（2009-2011）2009、1/4 FS完了
生産量150千t/年 Sx Ew カソ ド
XSTRATACOLLAHUASI鉱山拡張（Ph Ⅰ）
XSTRATALomas Bayas 鉱山拡張投資額：270百万US$（2006-2011）+15 千t/年 Sx Ew カソード
COLLAHUASI鉱山拡張（Phase Ⅰ）投資額：750百万US$（2008-2010）+ 200 千t/年 Cu精鉱
BHP BILLITONEscondida鉱山拡張（Phase V）投資額：1,000百万US$（2008-2010）+ 210 千t/年銅精鉱+15 千t/年 Sx Ew カソ ド
出典： COCHILCO ““InversiInversióón en la Minern en la Mineríía del Cobre y del Oro Proyeccia del Cobre y del Oro Proyeccióón 2008n 2008‒‒ 20122012””
（３）主要投資案件（３）主要投資案件((チリ第チリ第ⅢⅢ州～第州～第ⅥⅥ州）州）
5．資源開発環境
20CODELCOAndina鉱山拡張（PhaseⅠ）投資額：734百万US$（2005-2009）鉱石処理量94千t/日
ANTOFAGASTA MINERALSLos Pelambres 拡張投資額：600百万US$（2005-2010）鉱石処理量175千t/日 鉱石処理量94千t/日
Andina鉱山拡張（PhaseⅡ）投資額：4,800百万US$（2007-2014）鉱石処理量230千t/日Teniente鉱山拡張
鉱石処理量175千t/日Los Pelambres鉱山廃さいダム新設投資額：534百万US$（2005-2008）
PAN PACIFIC COPPERCaserones鉱山開発投資額：1,500百万US$（2009-2011）
投資額：105百万US$（2007-2009）鉱石処理量17千t/日
投資額 , 百 $（ ）150 千t/年 Sx Ewカソード、銅精鉱
TECKA d ll 硫化鉱開発
XSTRATAEl Morro鉱山開発 Andacollo 硫化鉱開発
投資額：386百万US$（2007-2010）80 千t/年 銅精鉱
El Morro鉱山開発投資額：2,500百万US$（2009-2011）172 千t/年 銅精鉱
ANGLO AMERICANLos Bronces鉱山拡張投資額：1,740百万US$（2008-2010）+ 175 千ｔ/年銅精鉱
出典： COCHILCO ““InversiInversióón en la Minern en la Mineríía dela del Cobre y del Oro ProyecciCobre y del Oro Proyeccióón 2008n 2008‒‒ 20122012””
（４）鉱山開発・既存鉱山拡張等による投資
5．資源開発環境
21・2008年-2012年の5年間のチリの鉱山開発・既存鉱山拡張等による投資額は216億US$。このうち、CODELCOの投資額は約82億US$で、全体の38％を占める。2008年 2012年間 金案件 投資額は約31億US$・2008年-2012年間の金案件への投資額は約31億US$。
6,000
3 000
4,000
5,000
1,000
2,000
3,000
0
CODELCO 1,676 1,623 1,364 1,454 1,768 1,946 4,753
民間企業(銅) 843 1,607 3,447 3,105 1,625 525 135
民間企業(金) 289 90 520 550 975 1,000 400
～2007 2008 2009 2010 2011 2012 2012～
CODELCO 民間企業(銅) 民間企業(金) 合計
合計 2,808 3,320 5,331 5,109 4,368 3,471 5,288
チリの鉱山開発・既存鉱山拡張等による投資（2008-2012) 出典：COCHILCO(2008)チリの鉱山開発 既存鉱山拡張等による投資（2008-2012) ( )
（５）我が国企業による投資状況
5．資源開発環境
22・新規鉱山開発
・2006年3月、日鉱金属及び三井金属の共同出資による銅事業会社であるパンパシフィックカッパー社は、カセロネス銅鉱床の権益100％を取得。2012年の操業開始を目指し経済性調査を実施中。2008年9月にプレFSからFSに移行。
採掘対象鉱量(推 鉱量 Cu品位 Mo品位 生産量(見込み） Cu Mo
生産量（見込み）
採掘対象鉱量(推定）
鉱量 Cu品位 Mo品位
銅精鉱生産対象 10.7億t 0.34% 106ppm
電気銅生産対象 2 8億t 0 30%
生産量(見込み） Cu Mo
銅精鉱 約13万t/年 約3,000t /年
電気銅(SX-EW法) 約2万t /年
・2008年5月に丸紅は、アントファガスタ社とシエラゴルダ地区に位置するエスペランサ／テレグラフォ・プロジェクト及びエルテソロ鉱山の権益30％を取得する契約に合意 日
電気銅生産対象 2.8億t 0.30% 電気銅(SX EW法) 約2万t /年
テレグラフォ・プロジェクト及びエルテソロ鉱山の権益30％を取得する契約に合意。日本側の投資額は1,820百万US$。エスペランサ鉱山は2010年より生産開始予定。
・エルテソロ鉱山の銅生産量は約9万t/年。
鉱量 Cu品位 Au品位 Cu Au Ag鉱量 Cu品位 Au品位
埋蔵鉱量 11.3億t 0.45% 0.16g/t
Cu Au Ag
生産量 19.1万t/年 215千oz/年
1.1百万oz/年
６．企業概要
CODELCO23
CODELCOの概要と問題点・1974年にチリ共和国法律第1350号に基づき設立された国営企業で、経営を司る経営審議会(取締役会）と実際の会社の経営にあたる執行役員会で運営される役会）と実際の会社の経営にあたる執行役員会で運営される
・経営審議会は鉱業大臣、大蔵大臣、大統領が指名する3名の取締役（うち1名は陸・海・空・警察軍の将官）及び2名の組合代表からなる⇒政府の意向を反映将官）及び 名 組合代表 らなる 政府 意向を反映
・国営企業のため余剰金はすべて国庫へ納付⇒独自の判断で収益の再投資ができないため、資金調達が大きな課題
・資金調達問題解決、政府の影響力を排除し経営に透明性を持たせるため、CODELCOの民営化を検討⇒政府内の反対により、進展なし
・主要鉱山における品位の低下、深部化により生産量が減少⇒生産量を維持するため大規模な投資が必要。（Chuquicamata鉱山では、露天採掘が1,100mに達した時点で坑内採掘に切替、Teniente鉱山でも現在のレベル以深の深部開発が必要）
・チリで銅を対象とした鉱区の1/2を所有⇒チリ政府は国内の探鉱を促進させるため、CODELCOが保有する鉱区で銅金属量が百万t以下のものは、チリ鉱山公社（ENAMI)に譲渡するよう制度化されているが、遅々として進展していない模様
チリにおける探鉱鉱区占有状況
６．企業概要
24鉱区所有者 関係企業／個人 ha %
1 Codelco Chile CODELCO （チリ） 1,394,800 15.30
2 BHP Chile Inc. BHP Billiton （豪英） 570,400 6.26
3 Minera Teck Cominco Teck Cominco （カナダ） 520,400 5.71
4 Codelco Division Salvador CODELCO （チリ） 439 700 4 824 Codelco Division Salvador CODELCO （チリ） 439,700 4.82
5 Soｑuimich (SQM) SQM （チリ） 390,100 4.28
6 Minera Meridian Meridian Gold （米） 343,600 3.77
7 Cia. Minera Latino-Americana Vale （ブラジル） 337,500 3.70
8 Canas Pinochet Maria Teresa 個人 （チリ） 169,400 1.86
9 Minera Mantos Brancos Anglo American （英） 168,100 1.84
10 Mir Balmaceda Pablo 個人 (弁護士) （チリ） 153,800 1.69
11 Cia. Minera Del Pacifico (CMP) CAP （チリ） 143,700 1.58
12 R i C l i C l 個人 (弁護士) （チリ） 127 100 1 3912 Russi Calegari Carlos 個人 (弁護士) （チリ） 127,100 1.39
13 Otros 4,356,100 47.79
Total 9,114,700 100.00
（出典：Gestion Minera, Sep.-Oct., 2007）
CODELCO
６．企業概要
25・CODELCOの2008年の銅生産量は前年比11.7％減の1,398千t、2004年と比べ、約20％の減少。・特に品位の低下によるCODELCO Norteディビジョンの生産量の減少が著しい。(前年比23％減）・この結果、チリの銅生産量に占めるCODELCOの割合が急激に低下。（1985年約70% ⇒ 1995年約45% ⇒ 2005年約35% ⇒ 2008年29%）・CODELCOは銅生産量の維持を最重要事項と考え、今後も大型投資を計画。
Gabriela Mistral鉱山の権益問題⇒Minmetals社が同鉱山の権益49％を獲得しないことで決着。Los Bronces鉱山等のオプション権問題⇒2008年11月にENAMIから同鉱山獲得のオプション権を
1,200 2,000 4,500 35.0
Los Bronces鉱山等のオプション権問題⇒2008年11月にENAMIから同鉱山獲得のオプション権を譲受けるも、行使しないことで決着。次回の判断は3年後。
千t千t
600
800
1,000
1,000
1,200
1,400
1,600
1,800
2 000
2,500
3,000
3,500
4,000
,
30 0
31.0
32.0
33.0
34.0
0
200
400
0
200
400
600
800
,
0
500
1,000
1,500
2,000
26.0
27.0
28.0
29.0
30.0
0
2004 2005 2006 2007 2008
0
Norte El Teniente Andina Salvador 合計
2004 2005 2006 2007 2008
CODELCO 民間鉱山 CODELCOの割合
鉱山別銅生産量の推移 CODELCOと民間企業の銅生産量の推移出典：COCHILCO(2009)
出典：COCHILCO（2009）
CODELCOの財務状況
６．企業概要
26・経済危機に伴う銅価格の下落により、 2008年の売上は前年比32.7%減の8,742百万US$、税引前利益は前年比41.2%減の4,968百万US$、税引後利益は同47.5%減の1,567百万US$ 。引前利益は前年比41.2%減の4,968百万US$、税引後利益は同47.5%減の1,567 百万US$ 。・CODELCOは税制が民間企業と異なるため、売上高利益率が非常に低い。（所得税2,026 百万US$、銅機密法による納付金1,160百万US$、鉱業特別税215百万US$）・銅生産量維持のため、今後も大規模な投資案件を計画。
案件名 期間 投資額
単位：百万US$投資案件一覧
百万US$ 案件名 期間 投資額
Radomiro Tomic硫化鉱開発 2008-10 360
A.Hales銅鉱床開発 2008-13 3178,000
10,000
12,000
14,000
50
60
70
80
90
100百万US$
Andina拡張(フェーズⅠ） 2005-09 734
Andina拡張(フェーズⅡ） 2007-14 4,800
Teniente拡張 2007 09 1050
2,000
4,000
6,000
0
10
20
30
40
50
Teniente拡張 2007-09 105
Chuquicamata坑内掘切替 2007-18 1,000
Teniente下部鉱体開発 2009-18 1,500
0
2004 2005 2006 2007 2008
0
売上高 収益 コスト 売上高利益率
CODELCOの売上・利益・コストの推移 出典：CODELCO HP
Antofagasta Minerals社（Los Pelambres鉱山、El Tesoro鉱山、Michilla鉱山）
６．企業概要
27・ 2008年の銅生産量は、Los Pelambres鉱山の増産により、2007年の428,100tから11.6％増加し、
477,700t、モリブデン生産量はモリブデン品位の低下により2007年の10,200tから23.5％減少し、7,800t。・鉱山別では、Los Pelambres鉱山が鉱石品位の上昇により、2007年の300,100tから17.0％増加し、351,200t、El Tesoro鉱山は銅品位及び回収率の低下により、前年比2.4％減の90,800t、Michilla鉱山は前年比5.8％増の47,700tとなった。・2008年のAntofagasta社の売上げは前年比11 9%減の3 373百万US$ 収益は同1 0%減の・2008年のAntofagasta社の売上げは前年比11.9%減の3,373百万US$、収益は同1.0%減の
2,090百万US$となった。・2008年11月にMauro廃さい堆積場の建設を完了。
300.0
400.0
3 000
3,500
4,000
4,500
70
8090
100百万US$
千t
0.0
100.0
200.0
2004 2005 2006 2007 2008 500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
1020
3040
50
60
Pelambres 362.6 333.8 335.2 300.1 351.2
El Tesoro 97.8 98.1 94.0 93.0 90.8
Michilla 50.0 46.4 47.3 45.1 47.7
2004 2005 2006 2007 2008
A t f t 社の売上 利益 コストの推移鉱山別銅生産量の推移
0
500
2004 2005 2006 2007 2008
0
10
売上高 収益 コスト 売上高利益率
Antofagasta社の売上・利益・コストの推移鉱山別銅生産量の推移出典：チリ証券保険監督局
BHP-Billiton社（Escondida鉱山、Spence鉱山、Cerro Colorado鉱山）
６．企業概要
28p
・2008年のEscondida鉱山の銅生産量は、銅品位の低下とSAGミルの不調により、過去最高を記録した2007年から大幅に減少(15.5%減）し、1,254千tとなった 。同鉱山は2008年10月以降、SAGミルの不調により約10%の減産が続いているが、2009年下半期に回復の見込み。SAGミルの不調により約10%の減産が続いているが、2009年下半期に回復の見込み。・2008年の売上は前年比23.3%減の7,760百万US$、収益は同44.8%減の3,570百万US$。・経済危機の影響により、Escondida鉱山、Spence鉱山向け電力供給のため建設を予定していた火力発電所の建設を6～12ヶ月延期。硫化鉱処理プラントの処理量を175 000t 190 000t/日増加させる拡張工事を実施予定 投資
12 000 100
・硫化鉱処理プラントの処理量を175,000t～190,000t/日増加させる拡張工事を実施予定。投資額は3,250百万US$。
百万US$千t
1 100
1,300
1,500
8,000
10,000
12,000
607080
90100千t
700
900
1,100
2,000
4,000
6,000
10
20304050
500
Escondida 1195.1 1271.5 1255.6 1483.9 1254
2004 2005 2006 2007 20080
2004 2005 2006 2007 2008
0
売上高 収益 コスト 売上高利益率
Escondida鉱山の銅生産量の推移 E did 鉱山の売上 利益 コストの推移出典：COCHILCO(2009)Escondida鉱山の銅生産量の推移 Escondida鉱山の売上・利益・コストの推移
( )
出典：チリ証券保険監督局
Xatrata（Collahuasi鉱山、Lamas Bayas鉱山）
６．企業概要
29y
・ Collahuasi鉱山の2008年の銅生産量は、前年比2.7％増の464,000t。同鉱山では2005年から生産増が続いている。
鉱山 年 売上げは 前年比 減 $ 収益は・ Collahuasi鉱山の2008年の売上げは、前年比17.9％減の2,650百万US$、収益は同37.2%減の1,147百万US$ 。・選鉱処理能力を130,000t/日から170,000 t/日に引上げることにより、2010年までに現在の45万tから65万t体制に移行する見込み。さらに選鉱処理能力の260 000t/日までの増強とSX-EW万tから65万t体制に移行する見込み。さらに選鉱処理能力の260,000t/日までの増強とSX EWプラント拡張により年産100万t体制となる計画が検討中。2008年11月に同鉱山は銅価格の下落による当該計画の見直しは無いと明言。
450
500
2,500
3,000
3,500
6070
8090
100百万US$
千t
350
400
500
1,000
1,500
2,000
10
2030
4050
60
300
Collahuasi 481 427 440 452 464
2004 2005 2006 2007 20080
2004 2005 2006 2007 2008
010
売上高 収益 コスト 売上高利益率
C ll h i鉱山の銅生産量の推移 C ll h i鉱山の売上 利益 コストの推移出典：COCHILCO(2009)
Collahuasi鉱山の銅生産量の推移 Collahuasi鉱山の売上・利益・コストの推移( )
出典：チリ証券保険監督局
Anglo American（Sur-Los Bronces鉱山、El Soldado鉱山、Norte-Mantos Blancos鉱山、Mantoverde鉱山）
６．企業概要
30（ 鉱山、 鉱山、 鉱山、 鉱山）
2,000
2,500
80
90
100・2008年のAnglo American社(Sur+Norte)の銅生産量は前年比4.7％減の432.4千t。減産の主な原因は天候不順による El Soldado鉱山の大幅減産による
百万US$
500
1,000
1,500
20
30
40
5060
70不順による、El Soldado鉱山の大幅減産による。・ Anglo American Sur社の売上は前年比13.1%減の
1,975 百万US$、収益は同34.2％減の862百万US$。Anglo American Norte社の売上は前年比20.7%減
0
2004 2005 2006 2007 2008
0
10
売上高 収益 コスト 売上高利益率
の1,214 百万US$、収益は同44.2％減の374百万US$ 。・経済危機の影響によりLos Bronces鉱山の拡張工事
(投資額17.4億US$、銅生産量、23万t⇒40万t）を8ヶ月延期 拡張後の生産は2011年Q4以降となる見込み Anglo American Sur社の売上・利益・コストの推移
300
400
800900
1,000
8090
100
延期。拡張後の生産は2011年Q4以降となる見込み。 Anglo American Sur社の売上・利益・コストの推移
百万US$千t
0
100
200
100200
300400
500
600700
1020
3040
50
6070
0
Sur 300.6 293.7 294.8 302.1 283.5
Norte 155 149.7 152.1 151.6 148.9
2004 2005 2006 2007 2008 0
100
2004 2005 2006 2007 2008
0
10
売上高 収益 コスト 売上高利益率
鉱山別銅生産量の推移 A l A i N t 社の売上 利益 コストの推移出典：COCHILCO(2009)
鉱山別銅生産量の推移 Anglo American Norte社の売上・利益・コストの推移( )
出典：チリ証券保険監督局
Freeport McMoRan社（Candelaria鉱山 El Abra鉱山）
６．企業概要
31Freeport McMoRan社（Candelaria鉱山、El Abra鉱山）
1 400
1,600
1,800
8090100・2008年のCandelaria鉱山の生産量は前年同様の165.5千
t El Abra鉱山の生産量は前年比4 1％減の173 5千ｔ
百万US$
400
600
800
1,000
1,200
1,400
20
3040506070
t、El Abra鉱山の生産量は前年比4.1％減の173.5千ｔ。・El Abra鉱山は2010年までに現在採掘している酸化鉱が枯渇する見込みで、酸化鉱下部に賦存する初生硫化鉱を対象としたリーチングプロジェクトを計画⇒経済危機の
プ0
200
2004 2005 2006 2007 2008
010
売上高 収益 コスト 売上高利益率
影響に伴う銅価格の下落の影響で開発を中断。同プロジェクトの投資額は343百万US$、生産量は225,000t/年。
Candelaria鉱山の売上・利益・コストの推
150
200
250
Candelaria鉱山の売上・利益・コストの推移
1 200
1,400
1,600
1,800
70
8090
100百万US$千t
0
50
100
150
200
400
600
800
1,000
1,200
1020
30
4050
60
0
EL Abra 218 210.6 218.6 166 165.8
Candelaria 200 162.7 169.6 181 173.5
2004 2005 2006 2007 2008
鉱山別銅生産量の推移 El Ab 鉱山の売上 利益 コストの推移
0
200
2004 2005 2006 2007 2008
0
10
売上高 収益 コスト 売上高利益率
出典：COCHILCO(2009)鉱山別銅生産量の推移 El Abra鉱山の売上・利益・コストの推移
( )
出典：チリ証券保険監督局
（３）我が国企業による投資状況
６．企業概要
32
鉱山名主要鉱石
生産開始年
2008 年生産量(千t)
日本側出資比率
日本企業 外国企業
日本企業資本参加の操業鉱山
鉱石 開始年 生産量(千t) 出資比率
エスコンディーダ 銅 1991 1,254.0 10% 三菱商事 7%，日鉱金属 2%三菱マテリアル 1%
BHP-Billiton 57.5%Rio Tinto 30%IFC 2.5%
ラ・カンデラリア 銅 1995 173.5 20% 住友金属鉱山 16%，住友商事 4% Freeport-Mc 80%
コジャワシ 銅 1999 464.4 12% 三井物産 6.9%，日鉱金属 3.6%三井金属 1.5%
Xstrata 44%Anglo American 44%
ロスペランブレス 銅 1999 351.2 40% 日鉱金属 15%，三菱マテリアル10%，丸紅 8.75%，三菱商事 5%三井物産 1.25%
Antofagasta 60%
アタカマ 銅 2003 *18.0 60% 日鉄鉱業 60% Inverisiones Errazuriz 40%
オホス・デル・サラド 銅 2004 *24 7 20% 住友金属鉱山 16% 住友商事 4% Freeport-Mc 80%オホス・デル・サラド 銅 2004 24.7 20% 住友金属鉱山 16%，住友商事 4% Freeport-Mc 80%
エル・テソロ 銅 2001 90.8 30％ 丸紅 30％ Antofagasta 70%
*2007年生産量
７．チリ鉱業の最近の動向
鉱業政策33
鉱業特別税・2005年5月成立、2006年1月1日より施行。・生産規模に応じて営業利益の0.5～5.0％を課税。
鉱業政策
生産規模に応じて営業利益の0.5 5.0％を課税。・大手民間企業17社及びCODELCOの納税額（2006年5.7億US$、2007年9.5億US$、2008年6.9億US$）・本制度の導入により、鉱業投資減退が懸念されたが、導入当時、銅価格の高騰が続いたため、特段の問題とならず 現在に至 ている
閉山法背景 大規模鉱山の閉山に伴う問題の顕著化（El I di 鉱山閉山 近い将来M t Bl 鉱山
段の問題とならず、現在に至っている。
・背景：大規模鉱山の閉山に伴う問題の顕著化（El Indio鉱山閉山、近い将来Mantos Blancos鉱山、Michilla鉱山、El Abra鉱山、Salvador鉱山等が閉山予定）・目的：鉱山閉山による国民の健康・安全・環境に悪影響を与えるリスク要因の抽出・監視・低減・対象：全ての鉱山及び関連施設。対象：全ての鉱山及び関連施設。・運用：新規鉱山開発⇒予め閉山計画の承認必要、操業中の鉱山⇒猶予期間3年をもって閉山計画を策定・管理体制：閉山計画の審査・許可、モニタリング、企業監督等を地質鉱山サービス局
(SERNAEOMIN)が実施(SERNAEOMIN)が実施・現状：2005年から2006年に具体的な法案策定が進められた。2007年3月に鉱業次官が2年以内に法案を取りまとめると発言、同年4月にはCOCHILCO副総裁が国会で法案審議が開始されると発言したが、現在までに審議は開始されていない。発言したが、現在までに審議は開始されて な 。
鉱業政策
７．チリ鉱業の最近の動向
34鉱業政策
鉱業統合条約・チリ・アルゼンチンの国境地域の鉱山開発を促進するため、国境地域での人・資産の移動、インフラの共同活用、探鉱・開発の統合化、国境手続きの簡略化、租税の統一化等が可能。ラの共同活用、探鉱 開発の統合化、国境手続きの簡略化、租税の統 化等が可能。・1997年12月チリ・アルゼンチン大統領が署名、アルゼンチンでは2000年3月、チリでは2001年2月に批准。・最初のプロジェクトとして、Pascua Lama金鉱床開発に関する(鉱業議定書）プロトコルが2004年8月に署名 2005年5月にはVi 及びA A d プロジ クトに関するプロトコルが署名される月に署名、2005年5月にはVicuna及びAmo Andresプロジェクトに関するプロトコルが署名される。また、2007年11月にLas Flechas金・銅プロジェクトに関するプロトコルが署名。
・Pascua Lamaプロジェクトジ ク2006年2月にチリ側、2006年12月にアルゼンチン側で環境許可を取得、税金問題に関するチリ・アルゼンチン政府の決定を経て、2007年より開発工事を開始する予定であったが、2009年4月現在、本格的な開発工事は開始されていない。
チリ・アルゼンチンの代表委員会は2007年8月に税制ガイドラインの制定については合意。鉱山操業後の税金分配について未だ協議中。
鉱業政策
７．チリ鉱業の最近の動向
35鉱業政策
中小鉱山経営危機・急激な銅価格の下落により、チリの中小鉱山が経営危機に陥るチリの中小鉱山の約20％が操業停止に追い込まれ、5,000人以上の労働者が職を失うチリの中小鉱山の約20％が操業停止に追い込まれ、5,000人以上の労働者が職を失う⇒チリ政府が緊急救済対策を実施
・チリの中小鉱山は大規模採掘を行う大型鉱山と比べ銅生産コストが高い上、銅価格高騰期に生産を拡大するため積極的な借入金による設備投資を実施 ⇒銅価下落により返済が困難となる産を拡大するため積極的な借入金による設備投資を実施。⇒銅価下落により返済が困難となる
・緊急対策政府が保有する安定化基金をENAMIの助成制度に活用政府 保有する安定化基金を 助成制度 活用ENAMIが15ヶ月間にわたり、安定化基金から拠出を受け、銅価格が1.99US$/ｌｂ（4,400US$/t）を下回っても中小鉱山から同価格で銅鉱石を買鉱することを保証
中小鉱山を援助するため 新たな融資制度の設立中小鉱山を援助するため、新たな融資制度の設立
労働問題
７．チリ鉱業の最近の動向
36・労働争議銅価格の高騰により産銅各社が歴史的な収益を計上⇒労働組合（労働者）が利益の分配を求めて、労働協約改正に伴う交渉の長期化やストライキが発生2006年8月 Escondida鉱山でストライキが発生 妥結まで25日間を要する2006年8月 Escondida鉱山でストライキが発生、妥結まで25日間を要する
⇒ベースアップ：5％、一時金：17,000US$の条件で妥結2006年7月～12月 CODELCOの各ディビジョンで労働協約改正に伴う交渉が長期化
⇒ベースアップ：3～3.8％、一時金：12,000～15,000US$の条件で妥結
・下請け従業員によるストライキ2007年5月にCODELCOの下請け従業員28,000人が組合を作り、労働条件の改善と一時金を要求2007年6月にCODELCOの下請け従業員によるストライキが発生 Teniente鉱山 Andina鉱山等2007年6月にCODELCOの下請け従業員によるストライキが発生。Teniente鉱山、Andina鉱山等で道路封鎖や施設の占領を行う。⇒36日間継続後、労働条件の改善と一時金900US$で妥結
2008年4月に再びCODELCOの下請け従業員によるストライキが発生。Salvador、Andina、各デ ビジ が が 条Teniente各ディビジョンで操業停止⇒CODELCOは直接交渉を拒否したが、チリ政府が 労働条件
の改善と一時金1,100US$を支払うことを保証し、ストライキは終結
・下請け従業員の正社員化問題下請け従業員の正社員化問題2007年12月にチリ労働局がCODELCOや大手鉱山会社に対し、下請け従業員の一部を直接雇用するよう指示⇒CODELCO及びEscondida鉱山はこれを不服として裁判所に提訴最高裁が下請従業員を正規雇用するよう命じた2007年労働局の決定を無効と裁定（2008年5月）
環境問題2005年までは鉱業活動に絡んだ目立 た環境争議は皆無
７．チリ鉱業の最近の動向
37・2005年までは鉱業活動に絡んだ目立った環境争議は皆無・2006年より環境問題が発生・Pascua Lamaプロジェクト下流域で氷河の融水を灌漑用水に活用している地元農民が用水の枯渇と汚染を恐れて反対流 灌漑 農民 渇 汚環境団体が加わり大規模な反対運動に発展
⇒チリ政府は2006年2月に氷河に一切手をつけないという条件で開発を許可
CODELCO Andina鉱山で地元農民との紛争が原因で 同鉱山の増産計画に影響・CODELCO Andina鉱山で地元農民との紛争が原因で、同鉱山の増産計画に影響2007年4月サンティアゴ高等裁判所が鉱業用水路の建設工事を中止する命令
⇒Aconcagua川の環境保全と水利権を巡るCODELCOと地元住民の紛争
・廃さいダムの事故2006年4月にTeniente鉱山の廃さいダムが決壊、重金属や硫酸を含む選鉱廃さいが流出、下流域の農業用地を汚染、多数の魚や家畜が死亡2007年8月 Los Pelambres鉱山の廃さいダムへの用水ポンプのバルブが破損 硫酸塩 モリブデ2007年8月、Los Pelambres鉱山の廃さいダムへの用水ポンプのバルブが破損、硫酸塩・モリブデンを含んだ鉱山廃水が流出
・ Los Pelambres鉱山 El Mauro廃さいダム建設訴訟同鉱山のMauro廃さいダム建設にあたり、地元農民が灌漑用水に影響が出ているとし、訴訟を起こし、サンティアゴ高等裁判所が建設許可無効の判決⇒鉱山会社と建設を許可した国は最高裁判所に上訴。2008年10月、最高裁判所の判断が下る前に鉱山会社が灌漑権者と和解 （和解金は2つの団体へそれぞれ23百万US$)に鉱山会社が灌漑権者と和解、（和解金は2つの団体へそれぞれ23百万US$)
水問題
７．チリ鉱業の最近の動向
38水問題・チリ北部の砂漠地帯で操業する鉱山にとって、鉱山用水の確保は最重要課題
・特にアタカマ地方では農業が盛んなため、水利権の確保が困難
・鉱山会社と地元住民、水を管理する政府との間で紛争が頻発・第Ⅰ州環境委員会は鉱山用水揚水により湿地帯の地下水が低下したとして、Collahuasi鉱山に取水量の制限を要請⇒同鉱山は30ｋｍ離れた場所から鉱山用水を取水・運搬山に取水量の制限を要請⇒同鉱山は30ｋｍ離れた場所から鉱山用水を取水・運搬・同環境委員会はCerro Colorado鉱山に対し、湿地帯の水位低下を理由に89,000US$の罰金を課す⇒同鉱山は新たな揚水井戸を掘削・第Ⅱ州環境委員会はEscondida鉱山が提出したPampa Colorado地下水揚水プロジェクト(投資額300百万US$、25～35の揚水井戸を設置し20年間揚水を行う）を不許可
・Escondida鉱山では、鉱山拡張のため1,000ℓ/sの能力を保有する海水脱塩プラントの新規建設を検討⇒600百万US$の投資が必要を検討⇒600百万US$の投資が必要
・Esperanzaプロジェクトでは海水をそのまま鉱石処理に使用する計画
・チリ鉱業審議会は水利権を巡る紛争を解決するため、鉱業特別税を積立てた基金の一部を活用して地下水の探査を行うことを提案
エネルギー問題
７．チリ鉱業の最近の動向
39ネルギ 問題・チリは天然ガスエネルギーの供給を100％アルゼンチンに依存・アルゼンチン国内の需要増と天然ガス資源の減少により供給不安・この影響により、チリ北部の鉱山に電力を供給していたGas Atacama社が財政破綻の危機に陥る
2008年5月に大手鉱山会社による救済措置が決定（安定的な電力供給を保証する代わりにG⇒2008年5月に大手鉱山会社による救済措置が決定（安定的な電力供給を保証する代わりにGas Atacama社の負債の70％の資金供給を行う）
・天然ガス供給不安に対処するため、大手鉱山会社は独自に電力・エネルギーを確保天然ガス供給不安に対処するため、大手鉱山会社は独自に電力 ネルギ を確保
・ Mejillones LNGプラント建設開始(CODELCO、Suez EnergyのJV、1.1GWの電力供給、投資額5.0億US$、BHP-Billiton、Collahuasi、El Abra、CODELCOと買電契約締結）
・BHP Billiton社による火力発電所建設計画（300MWのユニットを２基建設予定、2012年より操業開始、投資額800百万US$、同社のチリ北部の鉱山操業に活用)⇒計画延期
・CODELCOによる火力発電所建設計画（発電能力800MW、2012年より操投資額10億US$、チリ中央部Salvador、Ventanas、Andina、Tenienteディビジョンに供給予定)
CODELCOによる火力発電所建設計画（検討中 発電能力400MW CODELCOのチリ北部の・ CODELCOによる火力発電所建設計画（検討中、発電能力400MW、CODELCOのチリ北部の鉱山に電力を供給）
