促進耐候性試験 (キセノンランプ法) · 2020. 3. 19. · JIS K 5600-7-7に対応...

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促進耐候性試験 (キセノンランプ法) JIS K 5600-7-7 に対応 関連 試験 一般財団法人日本塗料検査協会 www.jpia.or.jp UVA-340ランプ(紫外線蛍光ランプ)の紫外線領域が 太陽光分光分布に近似しているため、塗膜の促進耐候 性を評価するのに用いられています。 屋外に暴露し、実際の自然環境下での塗膜の耐候性を 評価します。当協会では御前崎に、一般財団法人 日本 ウエザリングテストセンターでは銚子、旭川、宮古島に 暴露場を有しています。 促進耐候性 (紫外線蛍光ランプ法) JIS K 5600-7-8 屋外暴露耐候性 JIS K 5600-7-6 塗膜の長期耐久性の促進試験 0 20 40 60 80 100 0 1000 2000 3000 4000 5000 促進耐候性(キセノンランプ法)試験時間(hours) ふっ素樹脂塗料上塗 ポリウレタン樹脂塗料上塗 塩化ゴム系塗料上塗 フタル酸樹脂塗料上塗 キセノンアークランプ サンシャインカーボンアーク 紫外線アーク 太陽光 促進耐候性試験光源および太陽光の波長分布 6 5 4 3 2 1 0 250 350 450 550 650 750 (nm) W/㎡/nm 自然暴露環境における塗膜の劣化の主な要因の一つが太陽光の照射です。促進耐候性試験 は自然暴露を促進させるために強い強度の人工光源を用いて行われます。人工光源としては、 紫外線蛍光ランプやサンシャインカーボンアーク灯等が用いられており、現在は太陽光のエ ネルギー波長分布に近いとされるキセノンアークランプを用いた促進耐候性試験が主に行わ れてます。 上塗の耐候性を評価するために屋外暴露試験と共に促進耐候性試験も用いられます。光沢 保持率や色差が主な評価指標となります。耐候性の良いふっ素樹脂塗料は光沢を長期間保 持し、一般的なフタル酸樹脂塗料は早期にツヤが低下し、光沢保持率は低くなります。

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  • 促進耐候性試験(キセノンランプ法)

    JIS K 5600-7-7に対応

    関連試験

    一般財団法人日本塗料検査協会www.jpia.or.jp

    UVA-340ランプ(紫外線蛍光ランプ)の紫外線領域が太陽光分光分布に近似しているため、塗膜の促進耐候性を評価するのに用いられています。

    屋外に暴露し、実際の自然環境下での塗膜の耐候性を評価します。当協会では御前崎に、一般財団法人 日本ウエザリングテストセンターでは銚子、旭川、宮古島に暴露場を有しています。

    促進耐候性(紫外線蛍光ランプ法)JIS K 5600-7-8

    屋外暴露耐候性 JIS K 5600-7-6

    塗膜の長期耐久性の促進試験

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    促進耐候性(キセノンランプ法)試験時間(hours)

    ふっ素樹脂塗料上塗 ポリウレタン樹脂塗料上塗

    塩化ゴム系塗料上塗 フタル酸樹脂塗料上塗

    光沢保持率(%)

    キセノンアークランプ サンシャインカーボンアーク紫外線アーク 太陽光

    促進耐候性試験光源および太陽光の波長分布6

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    0250 350 450 550 650 750

    (nm)

    W/㎡/nm

    自然暴露環境における塗膜の劣化の主な要因の一つが太陽光の照射です。促進耐候性試験は自然暴露を促進させるために強い強度の人工光源を用いて行われます。人工光源としては、紫外線蛍光ランプやサンシャインカーボンアーク灯等が用いられており、現在は太陽光のエネルギー波長分布に近いとされるキセノンアークランプを用いた促進耐候性試験が主に行われてます。上塗の耐候性を評価するために屋外暴露試験と共に促進耐候性試験も用いられます。光沢保持率や色差が主な評価指標となります。耐候性の良いふっ素樹脂塗料は光沢を長期間保持し、一般的なフタル酸樹脂塗料は早期にツヤが低下し、光沢保持率は低くなります。